●月報4月号 HPで全文公開NHKドキュメンタリーの制作技法の
中長期的な展開 ほか
●文研ブログ Pickup!“モンスター”を止めるのは誰だ ! ?
●テレビ・メディアの「最新NEWS」・平成の30年を振り返る、
「CM出演」「音楽著作権料」のランキング・インドネシア大統領選で偽情報検証にメディア連携
ほか‥
NHK放送文化研究所メディア研究部 宮田 章
<ある二人の会話>ドキュ夫 「ドキュメンタリーは事実の記録だよね」メンタリ子「一種のフィクションよ」ドキュ夫 「先祖は記録映画だってね」メンタリ子「ラジオの録音構成よ」ドキュ夫 「なんといっても映像が大事だよね」メンタリ子「音声の方が重要なことも多いわ」
ドキュ夫とメンタリ子の言い分、どちらも正解です。詳しくは拙論、『NHKドキュメンタリーの制作技法の中長期的な展開』(「放送研究と調査」2019年4月号)で!
公開版
【#185「現実に負けに行く」精神】 メディア研究部 宮田章
ネット時代の昨今、人々は見たいものだけを見て、聞きたいことだけを聞いていると言われる。自分の好みや信念に合う情報なら、それがフェイクでも現実と信じ込み、逆に自分の好みや信念に合わない現実を「そんなことあるわけがない」と否認する人も多くなっているようである。(中略)優れたドキュメンタリーの作り手の多くは自己否定の達人である。ある現
実についての自分の考えが、現実自体によって裏切られることを喜ぶ性格を持ち合わせている。そうでないと、その作り手は、自分の考えとは違う現実が持つ魅力を、自分の番組に取り込みにくいからである。優れたドキュメンタリーの作り手の多くは、いわば「現実に負けに行く」という気概を持っている。(中略)フェイクを現実と信じ込み、現実をフェイクと否認する傾向をネットが固
定・強化するばかりなら、この社会は危うい。自分の好みや信念が、現実に裏切られることをむしろ喜び、歓迎するという精神、「現実に負けに行く」ドキュメンタリー制作の精神は、現代において重要な意味を持っているのではないだろうか。
メディア研究部宮田章
Pickup!
『放送研究と調査』2019年4月号「NHKドキュメンタリーの制作技法の中長期的な展開」
NHKのテレビドキュメンタリーを対象にした初めての通史です。興味のある方はご一読下さい。
Pickup!
メディア研究部 大髙 崇“モンスター”井上尚弥の試合、見ました? ボクシング世界戦、ボッコボコに殴り倒して2ラウンドKO勝ち。強すぎ!試合前は「最強の対戦相手!」とのふれこみでしたが、「あれ?相手の選手、弱くね?」と思ってしまうほどの完勝でした。井上選手、強くて、男前で、礼儀正しくて……、
(あっぱれ!)という思いとともに……、正直、 (ジェラシーのマグマが噴火寸前)の日曜でありました。
そんなことはどうでもいいとして(^^;)試合終わってさっそく、動画がたくさんインターネットにアップされています。いわゆる違法アップロードですね。放送局にとってこうした画像の「削除要請」の大変さといったら‥。
(ブログへ続く)★文研では、海賊版サイト問題など、メディアと著作権に関する動向や研究論文を『放送研究と調査』に逐次発表しています。
◎海賊版サイトや違法ダウンロード関連の記事18年9月号『調査研究ノート
海賊版サイトは"ブロッキングすべき"か』19年4月号(メディア・フォーカス)◎メディアと著作権関連の記事18年8月号『“著作権70年時代”と放送アーカイブ活用(前編)』18年9月号『同(後編)』19年4月号(メディア・フォーカス)
テレビ・メディアの「最新NEWS」(2019年4月)
■メディア・フォーカス(国内)・平成の30年を振り返る、「CM出演」「音楽著作権料」のランキング・総務省、5G電波を通信事業者4社に初割り当て・ “信頼される存在となることを目指す”「インターネットメディア協会」設立
■メディア・フォーカス(海外)・仏、「公共放送負担税は廃止すべき」公共予算担当大臣の発言が論議呼ぶ・英、青少年番組制作支援プロジェクト開始・極右政権誕生で変質するブラジル公共放送・豪、NZ銃乱射受けネット規制法案可決・英、「ネット有害情報規制白書」を発表・インドネシア大統領選で偽情報検証にメディア連携・「第2のアラブの春」で増すメディアの役割・米、「ロシア疑惑」調査報道で試された米メディア
4月の海外の動きは‥
4月の国内の動きは‥
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NHK放送博物館からのお知らせ
http://www.nhk.or.jp/museum/
5月30日から6月2日まで開催される技研公開で、放送博物館は、皇室とともに歩んできた放送機器、皇室と関わり深い品々、放送が伝えた皇室の映像などを紹介するブースを設置します。
【技研公開】2019年5月30日~6月2日【会場】 NHK放送技術研究所(世田谷区砧1-10-11)
【展示内容】<皇室のさまざまな出来事を伝えた放送><終戦を伝えたラジオ><皇室がご愛用された品々>
放送が伝えた皇室~大正から昭和・平成、そして令和へ~
に出展します!
文研トピックス
文研が行った『情報とメディア利用に関する調査』、その調査データを活用したWEBコンテンツについて、今月17日「NHKNEWS WEB」に記事が掲載されました。ぜひ、ご一読ください!
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