道徳ハンドブック - Saitama Prefecture · 自由と規律ある行動 見えない規律...

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-1- 加須市教育委員会 道徳の内容は、児童の道徳性を次の四つの視点から捉え、その視点から内 容項目 低学年16項目・中学年18項目・高学年22項目 を分類整理し 内容の全体構成及び相互の関連性と発展性を明確にしています。 主として自分自身に関すること 主として他の人とのかかわりに関すること 主として自然や崇高なものとのかかわりに関すること 主として集団や社会のかかわりに関すること 年間指導計画補助資料:指導者用ハンドブック1(小学校:道徳) 道徳ハンドブック ―小学校編― 目標 ※補充 深化、統合 …全教育活動で行われている道徳教育を補い、充実させること。 補充 …全教育活動で行われている道徳教育で養われた道徳的価値を内面的に深く自覚する 深化 指導を行うこと。 …全教育活動で行われている道徳教育での指導を、組織的、計画的、発展的に指導し 統合 ていくこと。 道徳教育と道徳の時間 内容 学校の教育活動全体を通じて、道徳的な心情、判断力、実践意欲と態度などの道徳性 を養う。 道徳教育の目標に基づき、各教科、総合的な学習の時間及び特別活動における道徳教 育と密接な関連を図りながら 計画的 発展的な指導によってこれを補充 深化 統合し 道徳的価値及びそれに基づいた人間としての生き方についての自覚を深め、道徳的実践 力を育成する。 道徳教育の目標 道徳の時間の目標 全教育活動で行う 道徳教育 道徳性の育成 補充・深化・統合は、全教育活動を通して行われる道徳教育 の中での、道徳の時間の役割を明確に示すものです。 四つの視点

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加須市教育委員会

道徳の内容は、児童の道徳性を次の四つの視点から捉え、その視点から内( ) 、容項目 低学年16項目・中学年18項目・高学年22項目 を分類整理し

内容の全体構成及び相互の関連性と発展性を明確にしています。

1 主として自分自身に関すること2 主として他の人とのかかわりに関すること3 主として自然や崇高なものとのかかわりに関すること4 主として集団や社会のかかわりに関すること

年間指導計画補助資料:指導者用ハンドブック1(小学校:道徳)

道徳ハンドブック―小学校編―1 目標

※補充 深化、統合、…全教育活動で行われている道徳教育を補い、充実させること。補充…全教育活動で行われている道徳教育で養われた道徳的価値を内面的に深く自覚する深化指導を行うこと。

…全教育活動で行われている道徳教育での指導を、組織的、計画的、発展的に指導し統合ていくこと。

道徳教育と道徳の時間

2 内容

学校の教育活動全体を通じて、道徳的な心情、判断力、実践意欲と態度などの道徳性

を養う。

道徳教育の目標に基づき、各教科、総合的な学習の時間及び特別活動における道徳教

、 、 、 、 、育と密接な関連を図りながら 計画的 発展的な指導によってこれを補充 深化 統合し

道徳的価値及びそれに基づいた人間としての生き方についての自覚を深め、道徳的実践

力を育成する。

道徳教育の目標

道徳の時間の目標

全教育活動で行う 道徳教育 道徳性の育成

道徳的実践力の育成

○道徳的価値の自覚

○人間としての

生き方の自覚

補充・深化・統合

要としての

道徳の時間

豊かな体験等

補充・深化・統合は、全教育活動を通して行われる道徳教育の中での、道徳の時間の役割を明確に示すものです。

四つの視点

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「道徳の内容」の学年段階・学校

1 主として自分自身に関すること

小学校第1学年及び第2学年 小学校第3学年及び第4学年

(1) 健康や安全に気を付け、物や金銭を大切 (1) 自分でできることは自分でやり、よく考えにし、身の回りを整え、わがままをしない て行動し、節度のある生活をする。で規則正しい生活をする。

【第1学年の主題例】 【第2学年の主題例】 【第3学年の主題例】 【第4学年の主題例】○○くんのわがまま 車に気をつけて よくなりたいという心 健全な生活態度わがまま 物を大切に きまりのある生活 自分のことは自分で時間のきまり 自分できちんと 計画的に行動する よく考えて行動する

(2) 自分がやらなければならない勉強や仕事 (2) 自分でやろうと決めたことは、粘り強くやは、しっかりと行う。 り遂げる。

【第1学年の主題例】 【第2学年の主題例】 【第3学年の主題例】 【第4学年の主題例】自分のためにがんばろう つらくてもがんばる さいごまでやりとげる くじけず最後まで決めたことは最後まで やりぬく心 くじけない心 目標に向かって何度も粘り強く 粘り強く頑張る めあてに向かって 困難に負けないで

(3) よいことと悪いことの区別をし、よいと (3) 正しいと判断したことは、勇気をもって行思うことを進んで行う。 う。

【第1学年の主題例】 【第2学年の主題例】 【第3学年の主題例】 【第4学年の主題例】勇気を出して 正しいことは勇気をもって 勇気ある行動 心にひびくかねの音よいことと悪いことの区別 正しいことを思い切って 勇気を出して

正しい心、強い心

(4) うそをついたりごまかしをしたりしない (4) 過ちは素直に改め、正直に明るい心で元気で、素直に伸び伸びと生活する。 よく生活する。

【第1学年の主題例】 【第2学年の主題例】 【第3学年の主題例】 【第4学年の主題例】本当のこと 正直な心 正直な行い 誠実な気持ち 明るい心で正直で素直な心 うそと正直 自分をふりかえって 正直に生きる

(5) 自分の特徴に気付き、よい所を伸ばす。

【第3学年の主題例】 【第4学年の主題例】自分らしさを生かして 自分のよさを伸ばすよりよくなりたい私 かがやく自分自分らしさ それぞれのよさ

内容項目は、四つの視点に分かれており、小学校では、全部で56項目を年間35時間の「道徳の時間」で学習します。学校や学年として設定した重点項目

は、年間で2時間以上授業を行うなどして、全部で35時間の道徳の授業を行います。年間指導計画は、35時間分(第1

) 。学年は34時間 で構成されています

内容項目道徳の時間」の授業を行う際、本時で「

扱う内容項目は、学習指導要領上どのような位置付けで、義務教育9か年の中でどのような道徳的な価値をもつのかをこ

。の一覧表で確認して指導案を立案します

よりよく生きる力を引き出すこと

かかわりを豊かにすること

道徳的価値の自覚を深めること

道徳性の発達道徳性の発達には様々な要素

がかかわり合っていますが、特に、この3点に留意する必要があります。

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低学年 中学年 高学年 中学校

各学年段階における道徳性の育成

段階の一覧表及び主題名の参考例

小学校第5学年及び第6学年 中学校

(1) 生活習慣の大切さを知り、自分の生活を (1) 望ましい生活習慣を身に付け、心身の健康見直し、節度を守り節制に心掛ける。 の増進を図り、節度を守り節制に心掛け調和

のある生活をする。

【第5学年の主題例】 【第6学年の主題例】 【中学校の主題例】健康を見直す 身の回りの整理整頓 望ましい生活習慣ものを大切にする心 素直な反省 心身の健康増進気持ちのよい習慣 ものを大切に 調和のある生活

(2) より高い目標を立て、希望と勇気をもっ (2) より高い目標を目指し、希望と勇気をもってくじけないで努力する。 て、着実にやり抜く強い意志をもつ。

【第5学年の主題例】 【第6学年の主題例】 【中学校の主題例】夢を実現するために 目標に向かって 強い意志希望をもって 将来への希望 目標を目指して前向きな生き方 精一杯生きる 着実にやり抜く

(3) 自由を大切にし、自律的で責任のある行 (3) 自律の精神を重んじ、自主的に考え、誠実動をする。 に実行してその結果に責任をもつ。

【第5学年の主題例】 【第6学年の主題例】 【中学校の主題例】自律的な行動 自律的な生活 自主自律自由と規律ある行動 見えない規律 誠実に実行する

(4) 誠実に、明るい心で楽しく生活する。

【第5学年の主題例】 【第6学年の主題例】自分に誠実に 明るく生きる誠実な心 自分の心に誠実に

(5) 真理を大切にし、進んで新しいものを求 (4) 真理を愛し、真実を求め、理想の実現を目め、工夫して生活をよりよくする。 指して自己の人生を切り拓いていく。

【第5学年の主題例】 【第6学年の主題例】 【中学校の主題例】工夫して新しいことを 新しいものをうみだす 理想の実現 自己の人生創造的に挑む 柔軟な発想でものごとを考える 人生を切り拓く

、 、(6) 自分の特徴を知って、悪い所を改めよい (5) 自己を見つめ 自己の向上を図るとともに所を積極的に伸ばす。 個性を伸ばして充実した生き方を追求する。

【第5学年の主題例】 【第6学年の主題例】 【中学校の主題例】自分のよさを伸ばす 自分らしさを生かす 個性の伸長みんなと伸ばす自分の力 自分の力を信じて 自分を見つめ、自己を向上させるよいところを伸ばそう 自分の中の宝物 充実した生き方

小学校低学年から発達段階に応じて内容項目が増えていきます。小学校と中学校の内容項目の関連を考えることが大切です。

それぞれの児童の発達段階に応じた道徳性の育成を図ります。教師は、低・中・高学年の児童の実態や特徴を把握して、道徳の時間の指導を考えていきます。

学習指導要領に示された小学校から中学校にかけての義務教育9年間で指導する道徳の内容項目を一覧に並べ、まとめたものです。

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2 主として他の人とのかかわりに関すること

小学校第1学年及び第2学年 小学校第3学年及び第4学年

(1) 気持ちのいいあいさつ、言葉遣い、動作などに (1) 礼儀の大切さを知り、誰に対しても真心をもっ心掛けて、明るく接する。 て接する。

【第1学年の主題例】 【第2学年の主題例】 【第3学年の主題例】 【第4学年の主題例】明るいあいさつ 気持ちのよいあいさつ 相手のことを考えた礼儀 心のかよい合い心をつなぐあいさつ 心をつなぐありがとう 子どもを守る礼儀 まごころをもって

(2) 幼い人や高齢者など身近にいる人に温かい心で (2) 相手のことを思いやり、進んで親切にする。接し、親切にする。

【第1学年の主題例】 【第2学年の主題例】 【第3学年の主題例】 【第4学年の主題例】温かい心 思いやりをもって 優しい心と心 友情の大切さ親切な心で 助け合う友だち 親切っていいな 友だちのよさを知る

(3) 友達と仲よくし、助け合う。 (3) 友達と互いに理解し、信頼し、助け合う。

【第1学年の主題例】 【第2学年の主題例】 【第3学年の主題例】 【第4学年の主題例】困っている友だちに 友だちっていいな わかりあえる友 友情の大切さ友だちだから 助け合う友だち ほんとうの友だち 友だちのよさを知る

(4) 日ごろ世話になっている人々に感謝する。 (4) 生活を支えている人々や高齢者に、尊敬と感謝の気持ちをもって接する。

【第1学年の主題例】 【第2学年の主題例】 【第3学年の主題例】 【第4学年の主題例】ありがとうっていいな 感謝する心 感謝する心 感謝する心

みなさんありがとう 誰かのために みんなのためにありがとう

3 主として自然や崇高なものとのかかわりに関すること

小学校第1学年及び第2学年 小学校第3学年及び第4学年

(1) 生きることを喜び 生命を大切にする心をもつ (1) 生命の尊さを感じ取り、生命あるものを大切に、 。する。

第4学年の主題例】【第1学年の主題例】 【第2学年の主題例】 【第3学年の主題例】 【大切な命 いのちつながり 生きることの幸せ命あるものを大切に命を守り育てる 生きものと一緒に 赤ちゃんが生まれるまで 受けつがれる命

(2) 身近な自然に親しみ、動植物に優しい心で接す (2) 自然のすばらしさや不思議さに感動し、自然やる。 動植物を大切にする。

【第1学年の主題例】 【第2学年の主題例】 【第3学年の主題例】 【第4学年の主題例】自然を大切に ともに生きる 生き物へのやさしさ 自然との共存生き物にやさしくしよう 動植物にもやさしい心で 生き物を大切に 自然や生き物を愛する心

(3) 美しいものに触れ、すがすがしい心をもつ。 (3) 美しいものや気高いものに感動する心をもつ。

【第1学年の主題例】 【第2学年の主題例】 【第3学年の主題例】 【第4学年の主題例】美しいものを感じる心 すがすがしい心 美しいものに感動する心 美しいものに感動する心美しい心 清らかな心 命のふしぎ 真心の美しさ

主題名は、これらの内容項目をもとに簡潔に表現します。ねらいによって 同じ資料でも「困っている友だちに」2-(3)

「友だちだから」2-(3)などの表現となります。

ここに挙げられている内容項目は、小学校の6年間に児童が自覚を深め、自分のものとして身に付け発展させていく必要がある道徳的価値を含む内容を短い文章で平易に表現したものです。

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小学校第5学年及び第6学年 中学校

(1) 時と場をわきまえて、礼儀正しく真心をもって (1) 礼儀の意義を理解し、時と場に応じた適切な言接する。 動をとる。

【第5学年の主題例】 【第6学年の主題例】 【中学校の主題例】心が礼儀に表れるあいさつの大切さを 礼儀は心のあらわれ時と場に応じた言動気持ちのよいあいさつ あいさつする心

(2) だれに対しても思いやりのい心をもち、相手の (2) 温かい人間愛の精神を深め、他の人々に対し思立場に立って親切にする。 いやりの心をもつ。

【第5学年の主題例】 【第6学年の主題例】 【中学校の主題例】ほんとうの思いやり 人への思いやり 思いやりの心困った人の身になって 親切の温かさ 温かい人間愛

(3) 互いに信頼し、学び合って友情を深め、男女仲 (3) 友情の尊さを理解して心から信頼できる友達をよく協力し助け合う。 もち、互いに励まし合い、高め 合う。

【第5学年の主題例】 【第6学年の主題例】 【中学校の主題例】友だちのために 男女の友情と協力 真の友情 信頼できる友だち男女が理解し合う心 親友 互いに励まし合い、高め合う友だち

(4) 男女は、互いに異性についての正しい理解を深め、相手の人格を尊重する。

【中学校の主題例】男女の敬愛 相手の人格を尊重する

(4) 謙虚な心をもち、広い心で自分と異なる意見や (5) それぞれの個性や立場を尊重し、いろいろなも立場を大切にする。 のの見方や考え方があることを理解して寛容の心

をもち謙虚に他に学ぶ。

【第5学年の主題例】 【第6学年の主題例】 【中学校の主題例】広い心で 過ちを許す 個性の尊重 広い心 寛容な心相手の立場を考えて 広い心で 謙虚に他に学ぶ

(5) 日々の生活が人々の支え合いや助け合いで成り (6) 多くの人々の善意や支えにより、日々の生活や、 。立っていることに感謝し、それにこたえる。 現在の自分があることに感謝し それにこたえる

【第5学年の主題例】 【第6学年の主題例】 【中学校の主題例】多くの人の支えに対して 尊敬、感謝の心 感謝の心感謝の心 支え合って生きる 感謝にこたえる

小学校第5学年及び第6学年 中学校

(1) 生命がかけがえのないものであることを知り、 (1) 生命の尊さを理解し、かけがえのない自他の生自他の生命を尊重する。 命を尊重する。

【第5学年の主題例】 【第6学年の主題例】 【中学校の主題例】生命の尊重命があったからこそ 生命の尊重かけがえのない命かけがえのない命 命の尊さ

(2) 自然の偉大さを知り、自然環境を大切にする。 (2) 自然を愛護し、美しいものに感動する豊かな心をもち、人間の力を超えたものに対する畏敬の念を深める。

【第5学年の主題例】 【第6学年の主題例】 【中学校の主題例】自然への畏敬の念自然を守る 気高い心自然愛護自然を大事にする 大いなるもの

(3) 美しいものに感動する心や人間の力を超えたも (3) 人間には弱さや醜さを克服する強さや気高さがのに対する畏敬の念をもつ。 あることを信じて、人間の力を超えたものに対す

る畏敬の念を深める。

【第5学年の主題例】 【第6学年の主題例】 【中学校の主題例】美しい真心の尊さ 気高い心 生きる喜び 人間の気高さ大切に思う心の美しさ 大いなるもの 人間として生きる

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4 主として集団や社会とのかかわりに関すること

小学校第1学年及び第2学年 小学校第3学年及び第4学年

(1) 約束やきまりを守り、みんなが使う物を大切に (1) 約束や社会のきまりを守り、公徳心をもつ。する。

【第1学年の主題例】 【第2学年の主題例】 【第3学年の主題例】 【第4学年の主題例】電車の中で みんなが守らないと きまりって大切なの? 社会のルールを守る気持ちよく使うために みんなの約束 みんなのものを大切に みんなの場所をきまりの大切さ きまりを守る きまりは何のために きまりを守る心きまりを守って使う みんなのものを大切に みんなの使うもの 心の内にあるきまり

(2) 働くことのよさを感じて みんなのために働く (2) 働くことの大切さを知り、進んでみんなのため、 。に働く。

【第1学年の主題例】 【第2学年の主題例】 【第3学年の主題例】 【第4学年の主題例】働くことの楽しさ 働く楽しさ みんなのためにできるこ 進んで活動する働くって気持ちいい みんなのために とを 社会のためになることを

(3) 父母、祖父母を敬愛し、進んで家の手伝いなど (3) 父母、祖父母を敬愛し、家族みんなで協力し合をして、家族の役に立つ喜びを知る。 って楽しい家庭をつくる。

【第1学年の主題例】 【第2学年の主題例】 【第3学年の主題例】 【第4学年の主題例】家族大好き 家族の人の願い 私と家族 家族のために 大切な家族 楽しい家庭 家族の助け合い 家族みんなで

(4) 先生を敬愛し、学校の人々に親しんで、学級や (4) 先生や学校の人々を敬愛し、みんなで協力し合学校の生活を楽しくする。 って楽しい学級をつくる。

【第1学年の主題例】 【第2学年の主題例】 【第3学年の主題例】 【第4学年の主題例】学校大好き 学校大好き 学級や学校を愛する心 自分の学校のよさ楽しい学級に 学級の仕事 学校を愛する心 心合わせてつくる学級

(5) 郷土の文化や生活に親しみ、愛着をもつ。 (5) 郷土の伝統と文化を大切にし、郷土を愛する心をもつ。

【第1学年の主題例】 【第2学年の主題例】 【第3学年の主題例】 【第4学年の主題例】大好きな自分の町 郷土を愛する心 郷土を愛する心 私たちのふるさとふるさとに親しむ 「まち」を大切に 私たちのふるさと 郷土を愛する心

(6) 我が国の伝統と文化に親しみ、国を愛する心をもつとともに、外国の人々や文化に関心をもつ。

【第3学年の主題例】 【第4学年の主題例】日本の文化や伝統を知る 日本のよさ日本のよさ 私の国、日本

道徳の内容は、児童が自ら道徳性をはぐくむためのものであり 「道徳の時間」は、もとより、各教科、総合的な学習の時間及び特別活動においても、それぞれの特質に応じた適切な指導を行うものとなっています。そのため、この「道徳の内容」一覧表は、各教科等の学習指導要領解説に掲載さ

れています。教育活動全体を通じて行う道徳教育として、教科や外国語活動、道徳、総合的な

学習の時間、特別活動(学級活動、児童会活動、クラブ活動、学校行事)など、学校の教育課程のどの教育活動を行う場合でも、これらの道徳の内容を意識して指導していく教師側の姿勢が大切です。

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小学校第5学年及び第6学年 中学校

(1) 公徳心をもって法やきまりを守り、自分の権利 (1) 法や社会のきまりの意義を理解し、遵守するとを大切にし進んで義務を果たす。 ともに、自他の権利を重んじ義務を確実に果たし

て、社会の秩序と規律を高めるように努める。

【第5学年の主題例】 【第6学年の主題例】 【中学校の主題例】公共の広場を大切に 権利と義務 権利と義務 社会の秩序と規律を高める約束や規則の尊重 公徳を守る心 法の精神

(2) 公徳心及び社会連帯の自覚を高め、よりよい社会の実現に努める。

【中学校の主題例】公徳心 社会連帯 よりよい社会の実現

、 、 、(2) だれに対しても差別をすることや偏見をもつこ (3) 正義を重んじ だれに対しても公正 公平にしとなく公正、公平にし、正義の実現に努める。 差別や偏見のない社会の実現に努める。

【第5学年の主題例】 【第6学年の主題例】 【中学校の主題例】公平な心 みんな同じ人間 公平な態度 差別を許さない 正義を重んじる 差別や偏見のない社会 公正 公平・

(3) 身近な集団に進んで参加し、自分の役割を自覚 (4) 自己が属する様々な集団の意義についての理解し、協力して主体的に責任を果たす。 を深め、役割と責任を自覚し集団生活の向上に努

める。

【第5学年の主題例】 【第6学年の主題例】 【中学校の主題例】役割を果たす 責任を果たす 自分の役割とは みんなの中の自分 集団生活の向上 役割と責任の自覚

(4) 働くことの意義を理解し、社会に奉仕する喜び (5) 勤労の尊さや意義を理解し、奉仕の精神をもっを知って公共のために役に立つことをする。 て、公共の福祉と社会の発展に努める。

【第5学年の主題例】 【第6学年の主題例】 【中学校の主題例】困っている人のために ボランティア活動をして 勤労の意義社会への奉仕 みんなに奉仕する心 奉仕の心

(5) 父母、祖父母を敬愛し、家族の幸せを求めて、 (6) 父母、祖父母に敬愛の念を深め、家族の一員と進んで役に立つことをする。 しての自覚をもって充実した家庭生活を築く。

【第5学年の主題例】 【第6学年の主題例】 【中学校の主題例】温かい家庭 家族の絆 家族の一員として 家族とともに 家族愛 家族の一員としての自覚 父母、祖父母への敬愛の念

(6) 先生や学校の人々への敬愛の念を深め、みんな (7) 学級や学校の一員としての自覚をもち、教師やで協力しあいよりよい校風をつくる。 学校の人々に敬愛の念を深め、協力してよりよい

校風を樹立する。

【第5学年の主題例】 【第6学年の主題例】 【中学校の主題例】私の学校 母校を愛する心 よりよい校風 よりよい学校に 愛校心 よりよい学校に

(7) 郷土や我が国の伝統と文化を大切にし、先人の (8) 地域社会の一員としての自覚をもって郷土を愛努力を知り、郷土や国を愛する心をもつ。 し、社会に尽くした先人や高齢者に尊敬と感謝の

念を深め、郷土の発展に努める。

【第5学年の主題例】 【第6学年の主題例】 【中学校の主題例】郷土を見直す 日本を愛する心 郷土を愛する 日本人として 郷土愛 地域社会の一員としての自覚 郷土の発展に努める

(9) 日本人としての自覚をもって国を愛し、国家の発展に努めるとともに、優れた伝統の継承と新しい文化の創造に貢献する。

【中学校の主題例】愛国心 日本人としての自覚 伝統の継承と新しい文化の創造

(8) 外国の人々や文化を大切にする心をもち、日本 (10) 世界の中の日本人としての自覚をもち、国際的人としての自覚をもって世界の人々と親善に努め 視野に立って、世界の平和と人類の幸福に貢献する。 る。

【第5学年の主題例】 【第6学年の主題例】 【中学校の主題例】同じ地球に生きている 平和と国際親善のために 人類の幸福 世界平和への貢献心の通い合い 世界平和のために 国際理解 よりよい世界に

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主人公

3 話合いを重視した道徳の時間の授業づくり

資料への共感

児童

児童

児童が資料中の主人公と気持ちを重ね合わせ、自分のこととして考えるように

1 資料分析

資料分析の手順① ねらいとする内容項目の視点で資料を読む。② 最も話し合わせたい場面を決める。本時のねらいに迫る発問を考える。③ 話合いの前提として押さえておく場面の条件等を考える。④ 話合いにおける児童生徒の反応を予想し、話合いを深めるための補助発問等を考える。⑤ 話合いが効果的に深まるように、資料提示の工夫や授業への関心が高まるような導入の工夫などを検討する。

資料分析とは、ねらいとのかかわりで道徳的価値がどのように描かれているのか、児童がどのように感じ、考えるのか、どのようにして

。価値の自覚を深めることができるのか等を多面的に検討することです

2 発問構成

基本的な発問構成人間のありのままの姿が描かれている部分( :人間理解)第1発問… 共感主人公の迷いが表れている(推測できる)部分( )第2発問… 葛藤望ましい生き方が描かれている部分( :価値への気付き)第3発問… 覚醒

発問構成とは、児童の思考の過程に沿って、道徳的価値の自覚を深めさせる連続した発問の組合せのことです。

資料を活用しての話合いでは、発問の構成をこのようにすると児童の多様な価値観を引き出すことができます。様々な価値観の選択場面を見つけて、児童の多様な価値観を引き出すという点からは、葛

藤場面を大切にします。資料分析で捉えた「最も話し合わせたい場面」を中心発問とし、児、 、 、 。童の反応を予想し どのように話し合わせ 深めていくか 具体的に考える必要があります

3 指導過程の基本形

価値への方向付け☆主題に対する興味や関心を高め、学習意欲を喚起する。

導 ・豊かな体験活動や生活経験の想起・アンケート調査の結果等の表示

入 ・資料に関する絵や写真等の提示・主題にかかわる新聞記事、作文、詩等の活用・ 心のノート」の活用等「

☆中心的な資料によって、児童一人一人が道徳的価値及びそれに基づいた人間としての生き方についての自覚を深める。

価値の追求・把握○資料の範読

前 ○主人公の生き方に共感させる発問展 ○話合いのきっかけを投げかける発問

段 ・多様な感じ方や考え方を引き出し、話し合わせる。※グループやペアによる小集団の話合い※動作化、役割演技の活用※十分な時間の確保

開価値の主体的な自覚

後 ○主人公が気付いた道徳的価値を自覚し、自己の生き方についての考えを深め、発展させていく発問

段 ・自分自身を振り返り、自分の生き方、在り方を内省する。※振り返る視点を明確に示したワークシート等の活用、書く活動

価値の整理・まとめ☆まとめをする

終 ・児童の考えの整理や感想発表・生活体験の想起

末 ・教師の説話や体験談・地域人材の活用・ 心のノート」の活用「・格言、ことわざの活用等

指導過程とは、児童一人一人が主体的に道徳的実践力を身に付けていくための指導の手順を示すものです。

、指導過程の基本形とは道徳の時間を誰もがわかりやすく行えるように、

、指導の効果を考えた導入展開、終末という授業の流れですが、教師の創意工夫が必要で、固定化・形骸化は避けなければなりません。

主人公

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副読本等、使用す( )る資料 出版社 作者等、

学習指導要領の内容項目

4 道徳の時間の学習指導案~枠組み例と記入のポイント~

第○学年○組 道徳 学習指導案

日 時 平成 年 月 日( )第 校時場 所 第○学年○組教室 在籍児童数 名指導者 教諭 ○○ ○○

1 主題名 ○○○○○○○○○○〔指導内容○-(○)〕

「 」( 「 」( )」2 資料名 ○○○○○○○○○○○○○○○ 出典: ○○○○

3 主題設定の理由(1)ねらいとする価値について

(2)児童の実態について

(3)資料について

4 他の教育活動との関連

5 本時のねらい

、※主題設定の理由は左のように、(1)価値観(2)児童観(3)資料観の3つについて整理して記載することが多く、そこに教師の指導観が織り交ぜられるようにします。

、 。※学習するテーマとしての主題について 短くまとめて表現します

「道徳の時間」の学習指導案は、各学校で工夫してつくることが大切です。、 ( )作成に当たっては 授業者としての指導の意図がよく伝わるような柱立てや表現 表記

の仕方を工夫し、記載する内容を明確にしておくことが重要です。

学習指導案

、 。※中心的に生かす資料名とその出版社 作者等を明らかにします

※ねらいとする内容(価値)についての教育的意義や、教師の受け止めについて記述し、本主題の指導をどのように方向付けるのかを整理します。

※ねらいとする内容(価値)に関して、実際に指導する学級の子どもたちの実態を捉え、どのように育って欲しいのか(教師の思い・願い)も含めて示します。

※本時の指導で生かす中心的な資料の内容についての受け止めと、その生かし方や指導の中心的な手立てなどについて示します。

※特に関連のある教育活動や体験活動(各教科等 、日常生活との関連(家庭とのか)かわり 、事前や事後の指導の工夫について記述します。)

※教師の指導の意図や重点を強調するために、例えば、学校の実情によって 「研究、」「 」「 」 、主題とのかかわり 指導の主な手立て 本指導の重点 などを新た柱立てを設け

特記することも考えられます。※複数時間の関連を図った指導の場合は、具体的に説明します。

※ねらいとする内容について、どのような角度から指導するのか、また、道徳的心情、 、 。や判断力 態度など どのような側面に重点を置いて指導するのかを簡潔に示します

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6 学習指導過程

学習活動と主な発問 予想される児童の反応 ・指導上の留意点 ☆評価の観点段階

。1 ○○○○○○○ ・○○○○○○○○○ ・○○○○○○○○○○○○○○○○。 ○○○○。

導入

2 ○○○○○○○ ・○○○○○○○○○ ・○○。・○○○○○○○○。

展 ・○○開 ○○

・○○

・○○3 ○○○○○○○○( ) ○○○○○○○○ ・○○○○○○○。1

・○○○○

。( ) ・○○○○○○○○○○○○○2

( ) ○○○○○○○○ ・○○○○○○○○○○。3。○○○○。 ・○○○○○○○○○○○○○

。☆○○○○○○○○○○○○○

4 ○○○○○○○○ ・○○○○○○○○○ ・○○○○○○○○○○○○。。

・○○○○○○○○○○○○○○○○○。

。☆○○○○○○○○○○○○○

終 5 ○○○○○○○○末

7 評価の観点

8 板書計画

※話合いへの動機付けとして、子どもが問題意識をもったり、関心をもち、意欲が高まったりするよう工夫をする (資料提示、教師の話など)。

導入では、ねらいとする道徳的価値への方向付けや主題に対する児童の興味・価値への方向付け関心を高めます。

※学習の流れを、子どもの活動する姿としていくつかの節目に分けて書きます。

※主な発問に対し、子どもの期待される発言例などを整理して示します。

※それぞれの学習場面での工夫やその場での指導のポイント等を織り込みます。例えば、演技的な活動、討論的な話し合い、ノートの工夫、板書での工夫、個別指導での配慮、話合いの着眼点などについて示すことが考えられます。

※学習の中心を担う発問(中心発問、主発問などという)から考え、それを生

( )かす前後の発問 基本発問などというを考えるといった手順が効果的です。

展開前段では、問題意識をもってねらいとする道徳的価値を追求し、多様な感価値の追求・把握じ方や考え方によって児童が学び合うように導いていきます。

※授業の中心部分に紙幅をとって、子どもの考えの違いや対立などが浮き彫りになるように表現する工夫が重要です。

※この欄の節目となる箇所に評価の観点(☆印)を示す書き方がよく見られます。

展開後段では、児童一人一人が自分自身の生き方をじっくりと見つめ、夢や希価値の主体的自覚望、課題をもてるように導いていきます。

※資料を通して考えたことを自分たちの生活や生き方に結び付けて一層深めるための話合いを位置付けること(生活体験の想起)が多く見られます。

終末では、道徳的価値に対する思いや考えを温めて、道徳的実践への意欲を高価値の整理・まとめめます。

※ねらいとのかかわりは児童の心の動きなどを捉え、それによって自らの指導を評価する観点について記述します。

、 、 。※思考の流れだけでなく 違いや多様性を対比的 構造的に示す工夫を凝らします

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道徳の時間の効果を高めるには、教師自らが多様な指導方法を理解して、身に付けておく必要があります。指導に際しては、子どもの学習が効果的に生み出されるよう、指導方法をよく吟味した上

で活用していくことが大切です。ここでは 「学習指導要領解説道徳編」が示す指導法の7つの工夫について、その趣旨や、

具体例などを整理して紹介します。

5 道徳の時間に生かす指導方法 7つの工夫

7つの工夫 工夫の着眼点・具体例 留意点

●大型絵や紙芝居、パネルシアター ○資料の世界の視聴●黒板を舞台のようにして提示する方法 に傾注できるよう

子どもを資料と出会 ●視聴覚機器の活用 配慮する

、わせ、共感をかき立 ●実物や写真の提示 ○情報過多にせずにて、興味・関心、問 ●教師などの演示や演技による提示 選り抜かれた情報題意識をもたせる ●ゲストティーチャー(地域講師等)の語り で想像を膨らませ

聞かせ ることを大切にす●テレビや電子黒板を生かす方法 など る

●子どものこだわりや問題意識が生かされ、 ○細かな発問は授業生み出される発問 を引きずる不安が

子どもの心を動かし ●自由度があり、個性的な考えが出される発問 強い

、多様な考えを引き出 ●考える必然性や切実感があり、心が揺さぶ ○重要な発問に絞るし、思考を深める られる発問 など ことで、多様な考

えが引き出される

●考えの立場や気持ちなどの類別や心情図、 ○教師と子どもの閉グラフなどでの視覚化 じられた受け答え

子ども相互に多様な ●意図的指名 ではなく、相互作

考えを学び合い、深 ●座席配置などの形態の工夫 用を促し、聞き合め合い、切磋琢磨す ●ペア、小グループ討議などの集団の工夫 いや議論が生まれる。 ●パネル討議、ディベート形式の形態など るように配慮する

1 資料提示

黒板を舞台のように ペープサートを使って 視聴覚機器を使って

2 発問

〈わかりやすい言葉遣い〉・わかる言葉 ・温かい言葉・美しい言葉 ・心に響く言葉・時には厳しい言葉

〈話し方〉・声の大きさ・声の調子・話すときの表情・言葉の抑揚

子どもたちを生き生きとさせ、やる気を起こさせる大切な要素

3 話合い

座席の工夫 グループでの話合い 話合いの隊形の工夫

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●吹き出しを付けた形式 ○書く回数を重要な●手紙の形式 箇所に絞り込み、

個別化の中で個性的 ●作業的、ゲーム的な内容を組み入れた形式 記述内容を生かす

な考えが深められる ●自己評価欄を置いた形式 工夫をする●絵や記号等で書く形式 など

●役割演技…特定の役割をもって即興的演技 ○常に大がかりな場から深める方法 の設定が効果的だ

一人一人の考えが内 ●劇化…せりふや演技や状況などの真似 とも限らない

容面から語られ、実 ●動作化…動きを忠実に真似をして実感的な ○子どもの動作や表感的に深められるよ 理解を深める方法 情が創造的に発揮うにする ●疑似体験…一定条件での追体験的活動など される場の設定を

工夫する

●中心部分を特にクローズアップした構成 ○順接的、時系列的、●意見の違いが類別化、類型化された構成 な構成だけでなく

思考を深める共通の ●子どもが参画できる構成 対比的、構造的な

ノートとして生かす ●黒板を舞台のようにした構成 など 構成の工夫も大切にする

●日常の話題や学級の出来事等を生かした内 ○教師の考え方を子容 どもに押し付ける

子どもに伝えたいこ ●格言やエピソード 「心のノート」のメッ 構えではなく、願

、とを教師の言葉で伝 セージなどを生かした内容 いとして語り伝ええる ●教師の忘れられない体験 る姿勢をもつ

●ゲストティーチャーや家族からの手紙等も効果的

4 書く活動

5 表現活動

役割演技 疑似体験 劇化

6 板書

色違いのハートを使った類型化 円グラフを使った類型化 気持ちの高まりを視覚で捉えやすく

7 説話

教師が感動した本の紹介 一人一人への保護者からの手紙 担任以外の教師による説話