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DIAdem TM DIAdem スタートアップガイド DIAdem スタートアップガイド 2010 6 373422J-0112 翻訳 : NI DIAdem 日本総販売元 株式会社共和電業

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DIAdem スタートアップガイド

DIAdem スタートアップガイド

2010 年 6 月373422J-0112翻訳 : NI DIAdem 日本総販売元 株式会社共和電業

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必ずお読みください

保証NIのソフトウェア製品が記録されている媒体は、素材および製造技術上の欠陥によるプログラミング上の問題に対して、受領書などの書面によって示される出荷日から 90日間保証致します。NIは、保証期間中にこのような欠陥の通知を受け取った場合、弊社の裁量により、プログラミングの指示どおりに実行できないソフトウェア媒体を修理、交換致します。NIは、ソフトウェアの操作が中断されないこと、および欠陥のないことを保証致しません。

お客様は、保証の対象となる製品をNIに返却する前に、返品確認 (RMA: Return Material Authorization)番号をNIから取得し、パッケージ外に明記する必要があります。NIは、保証が及んでいる部品をお客様に返却する輸送費を負担いたします。

本書の内容については万全を期しており、技術的内容に関するチェックも入念に行っております。技術的な誤りまたは誤植があった場合、NIは、本書を所有するお客様への事前の通告なく、本書の次の版を改訂する権利を有します。誤りと思われる個所がありましたら、NIへご連絡ください。NIは、本書およびその内容により、またはそれに関連して発生した損害に対して、一切責任を負いません。

NIは、ここに記載された以外、明示または黙示の保証は致しません。特に、商品性または特定用途への適合性に関する保証は致しません。NI側の過失または不注意により発生した損害に対するお客様の賠償請求権は、お客様が製品に支払われた金額を上限とします。NIは、データの消失、利益の損失、製品の使用による損失、付随的または間接的損害に対して、その損害が発生する可能性を通知されていた場合でも、一切の責任を負いません。NIの限定保証は、訴訟方式、契約上の責任または不法行為に対する責任を問わず、過失責任を含め、適用されます。NIに対する訴訟は、訴訟原因の発生から1年以内に提起する必要があります。NIは、NIの合理的に管理可能な範囲を超えた原因により発生した履行遅延に関しては一切の責任を負いません。所有者がインストール、操作、保守に関するNIの指示書に従わなかったため、所有者による製品の改造、乱用、誤用、または不注意な行動、さらに停電、サージ、火災、洪水、事故、第三者の行為、その他の合理的に管理可能な範囲を超えた事象により発生した損害、欠陥、動作不良またはサービスの問題については、本書に定める保証の対象となりません。

著作権For copyright notices, conditions, and disclaimers, including information regarding certain third-party components used in DIAdem, refer to the「Copyright」 appendix.

商標National Instruments、NI、ni.com、および LabVIEWはNational Instruments Corporation(米国ナショナルインスツルメンツ社)の商標です。National Instrumentsの商標の詳細については、ni.com/legalの「Terms of Use」セクションを参照してください。

本文書中に記載されたその他の製品名および企業名は、それぞれの企業の商標または商号です。

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特許National Instrumentsの製品 /技術を保護する特許については、ソフトウェアで参照できる特許情報 (ヘルプ→特許情報 )、メディアに含まれている patents.txtファイル、または「National Instruments Patent Notice」(ni.com/patents)のうち、該当するリソースから参照してください。

National Instruments Corporation製品を使用する際の警告(1) National Instruments Corporation(以下「NI」という)の製品は、外科移植またはそれに関連する使用に適した機器の備わった製品として、または動作不良により人体に深刻な障害を及ぼすおそれのある生命維持装置の重要な機器として設計されておらず、その信頼性があるかどうかの試験も実行されていません。

(2) 上記を含むさまざまな用途において、不適切な要因によってソフトウェア製品の操作の信頼性が損なわれるおそれがあります。これには、電力供給の変動、コンピュータハードウェアの誤作動、コンピュータのオペレーティングシステムソフトウェアの適合性、アプリケーション開発に使用したコンパイラや開発用ソフトウェアの適合性、インストール時の間違い、ソフトウェアとハードウェアの互換性の問題、電子監視・制御機器の誤作動または故障、システム(ハードウェアおよび /またはソフトウェア)の一時的な障害、予期せぬ使用または誤用、ユーザまたはアプリケーション設計者の側のミスなどがありますが、これに限定されません(以下、このような不適切な要因を総称して「システム故障」という)。システム故障が財産または人体に危害を及ぼす可能性(身体の損傷および死亡の危険を含む)のある用途の場合は、システム故障の危険があるため、1つの形式のシステムにのみ依存すべきではありません。損害、損傷または死亡といった事態を避けるため、ユーザまたはアプリケーション設計者は、適正で慎重なシステム故障防止策を取る必要があります。これには、システムのバックアップまたは停止が含まれますが、これに限定されません。各エンドユーザのシステムはカスタマイズされ、NIのテスト用プラットフォームとは異なるため、そしてユーザまたはアプリケーション設計者が、NIの評価したことのない、または予期していない方法で、NI製品を他の製品と組み合わせて使用する可能性があるため、NI製品をシステムまたはアプリケーションに統合する場合は、ユーザまたはアプリケーション設計者が、NI製品の適合性を検証、確認する責任を負うものとします。これには、このようなシステムまたはアプリケーションの適切な設計、プロセス、安全レベルが含まれますが、これに限定されません。

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© National Instruments Ireland Resources Limited v DIAdem スタートアップガイド

目次

このマニュアルについて表記規則.....................................................................................................................................................vii関連ドキュメント ...................................................................................................................................viii

第 1 章DIAdem の概要

DIAdem による作業 .............................................................................................................................1-1スタートアップ画面を使用する.........................................................................................................1-3

第 2 章データを検索する

データ・マイニング...............................................................................................................................2-1クイックサーチを実行する................................................................................................2-1アドバンストサーチを実行する .......................................................................................2-2

データセットを参照する......................................................................................................................2-4データをロード / 管理する..................................................................................................................2-5

データを保存する .................................................................................................................2-6まとめ .........................................................................................................................................................2-7

第 3 章データを表示、評価する

カーブを表示する ...................................................................................................................................3-1カーブの一部をズームする................................................................................................3-2

カーブを編集する ...................................................................................................................................3-3カーブを測定する .................................................................................................................3-3カーブの一部をコピーする................................................................................................3-3

チャネルテーブル内でのデータ編集................................................................................................3-5まとめ .........................................................................................................................................................3-6

第 4 章数学関数を使ってデータを解析する

標準的な数学関数を使用する .............................................................................................................4-1チャネル値の合計 .................................................................................................................4-2チャネルの平均値を演算する ...........................................................................................4-3

単位カタログを使って演算する.........................................................................................................4-4カリキュレーターで数式を演算する................................................................................................4-6まとめ .........................................................................................................................................................4-7

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目次

DIAdem スタートアップガイド vi ni.com/jp

第 5 章レポートを作成する

座標系を作成する .................................................................................................................................. 5-1座標系を編集する................................................................................................................. 5-2

画像と線 .................................................................................................................................................... 5-3ラベルにテキストと変数を使用する ............................................................................................... 5-4

チャネルプロパティを追加およびフォーマットする............................................... 5-4まとめ......................................................................................................................................................... 5-6

第 6 章シーケンスを自動化する

スクリプトを作成する.......................................................................................................................... 6-1スクリプトを編集する.......................................................................................................................... 6-3スクリプトをテストする ..................................................................................................................... 6-5まとめ......................................................................................................................................................... 6-6

付録 ACopyright

付録 B技術サポートおよびプロフェッショナルサービス

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© National Instruments Ireland Resources Limited vii DIAdem スタートアップガイド

このマニュアルについて

このマニュアルでは、DIAdem の機能とその使用方法を説明します。章

ごとに、1 つの DIAdem パネルについて説明します。

また、データの検索、解析、表示とそれらの処理を自動化する方法を習得

するための練習問題も用意されています。練習問題は短時間で完了でき、

一通り行うことで DIAdem の操作に慣れることができます。また、各章

の終わりには要点がまとめられています。

表記規則

このドキュメントでは、以下の表記規則を使用します。

<> 山括弧は、機能を実行するために押すキーを表します(コントロールキー

を表す <Ctrl> など)。

→ 矢印 → はネストされたメニュー項目やダイアログボックスのオプション

をたどっていくと目的の操作項目を選択できることを示します。たとえ

ば、 ヘルプ→サンプル と表記されている場合は、まず ヘルプ メニューを

開き、メニュー項目の中から サンプルを選択します。サンプルファイン

ダーが開き、各種 DIAdem 機能のサンプルを実行することができます。

このアイコンはアドバイスやヒントを示します。

このアイコンは、注意すべき重要な情報を示します。

太字 太字のテキストは、メニュー項目やダイアログボックスオプションなど、

DIAdem でユーザが選択またはクリックする必要がある項目を示します。

パラメータも太字で示されています。

monospace このフォントのテキストはキーボードから入力する必要があるテキストや

文字、コードの一部、プログラミングサンプル、構文例を表します。ま

た、ディスクドライブ名、パス名、フォルダ名、プログラム名、サブプロ

グラム名、サブルーチン名、デバイス名、演算名、変数名、コマンド名、

変数名、コントロール、イベント、メソッド、ファイル名、拡張子の正式

名やコードの抜粋などにも使用されます。

monospace太字 このフォントの太字は、コンピュータの画面に自動的に表示されるメッ

セージや応答を示します。

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このマニュアルについて

DIAdem スタートアップガイド viii ni.com/jp

関連ドキュメント

DIAdem の詳細情報については、次のドキュメントを参照してください。

• 『DIAdem: データ検索・解析・レポート作成』

この DIAdem マニュアルには DIAdem の構造について説明されて

います。

また、DIAdem を使用してデータマイニング、解析、レポート作成、

そしてすべての関数をスクリプトにまとめる方法についての説明があ

ります。

• 『DIAdem ヘルプ』(ヘルプ → 目次をクリックするか、または <F1>を押すと表示されます)

DIAdem ヘルプには、各パネルの手順とダイアログボックス・ヘル

プのほか、プログラマのための関数、コマンド、変数の参照なども含

まれています。

• 『データファインダー・サーバー・エディション: テクニカルデータ

の検索エンジン』

このマニュアルには、データファインダー・サーバーを使用してネッ

トワーク内のデータファイルにインデックスを付ける方法について説

明されています。ユーザは、DIAdem をデータファインダー・サー

バーに接続し、インデックス付けされたデータを検索します。

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© National Instruments Ireland Resources Limited 1-1 DIAdem スタートアップガイド

1DIAdem の概要

ナショナルインスツルメンツのソフトウエア DIAdem では、テクニカル

データの検索と管理、数学的/視覚的データ解析、レポート作成を行うこ

とができます。DIAdem は、統一環境において、技術者、エンジニア、

科学者がそれぞれ必要とするツールをさまざまな組み合わせで提供しま

す。各ツールは、ユーザのタスクに応じて調整できるだけでなく、スクリ

プトによって自動化できるため、データの評価時間を大幅に削減できま

す。

DIAdem データファインダーを使用すると、テストデータを迅速かつ簡

単に検索して、目的のデータを特定することができます。データファイン

ダーを使用するには、データベースや IT 部門のサポートを必要としませ

ん。データファインダーはインストールが終わったらすぐに使用すること

ができます。

DIAdem による作業

DIAdem の機能は、関連する機能がパネルごとに分けられています。パ

ネルの切り換えは、DIAdem 画面の左側に表示されているパネルバーか

ら行うことができます。各パネルから、以下のタスクの一つを実行させる

ことができます。

• データを検索、ロード、管理する場合は、DIAdem NAVIGATOR を

使用します。ローカルのコンピュータ上およびネットワーク内でデー

タを検索したり、検索したデータファイルやデータベースの間を移動

したりする場合は、データファインダーを使用します。データを

Data Portal に読み込むと、そのデータはチャネル(Channel)に

整理され、DIAdem のすべてのパネルでそのデータを使用して作業

できるようになります。

• データを座標系内のカーブとして表示、解析、編集する場合は、

DIAdem VIEW を使用します。チャネルテーブルではデータの編集

や削除ができ、新しいデータの入力ができます。ビデオ映像または地

図とデータを同期させることができます。データを 3D モデルに投影

したり、または 3D データを2次元等高線上に表示させることができ

ます。

• データを数学的に解析するには、DIAdem ANALYSIS を使用します。

基本演算、カーブフィット、信号解析、統計処理を含む、あらかじめ

用意された標準数学関数を使用することができます。標準機能である

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第 1 章 DIAdem の概要

DIAdem スタートアップガイド 1-2 ni.com/jp

ダイアログボックスを使って演算を行うことができます。したがって

演算式を入力する必要がありません。入力データと設定を選択するだ

けです。独自の演算式を定義して演算する場合は、DIAdem カリ

キュレーターを使用します。

• DIAdem REPORT を使えば結果をレポートとして表わすことができ

ます。2 次元および 3 次元の座標系ではデータをカーブ、棒グラフ、

または曲面として表示できます。チャネルの内容を 2D または 3Dテーブルで表わします。コメントとテキストを使用してレポートにラ

ベルを付け、画像や決められたフォームでレポートを作成します。

• DIAdem SCRIPT を使用して、タスクを自動化します。標準的な計算

や連続評価などの繰返し手順について、スクリプトを使用して複数の

作業ステップを結合させます。スクリプトは対話式に記録ができ、

DIAdem パネルのすべての機能が使えます。プログラムの構造やダ

イアログボックスを総合的なスクリプトエディタでスクリプトに追加

できます。

DIAdem のパネルを選択すると、ユーザ・インターフェースが切り換わ

り、すばやく目的の関数を選択できます。各 DIAdem パネルでは、

図 1-1 に示すとおり、パネル・バーの右側にグループ・バーが表示されて

います。グループ・バーを開いて関数グループをクリックし、関数を選択

します。ワークスペースも、DIAdem パネルに応じてフォルダ階層や

ワークシートに変わります。ツールバーとショートカットメニューには頻

繁に使用する関数が含まれています。DIAdem では選択したパネルに合

わせてツールバーとショートカットメニューも変化します。

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第 1 章 DIAdem の概要

© National Instruments Ireland Resources Limited 1-3 DIAdem スタートアップガイド

図 1-1 DIAdem ユーザ・インターフェース

スタートアップ画面を使用する

DIAdem を起動すると、DIAdem スタートアップ画面が表示されます。

スタートアップ画面には、DIAdem の操作を紹介するビデオチュートリ

アルとサンプルが含まれています。これらの情報は、初心者ユーザだけで

なく上級ユーザにも役立つものであり、インターネットを介してさらに詳

細な情報にアクセスすることもできます。

メモ DIAdem を起動してもスタートアップ画面が表示されない場合は、ヘルプ → スタートアップを選択して、スタートアップ画面を開きます。

1 パネル・バー

2 グループ・バー

3 関数グループ

4 選択した関数のツールチップ

5 DIAdem VIEW ツールバー6 Data Portal7 DIAdem VIEW ワークスペース

8 ステータス・バー

1

2

3

4

8

5

6

7

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第 1 章 DIAdem の概要

DIAdem スタートアップガイド 1-4 ni.com/jp

図 1-2 DIAdem のスタートアップ画面

スタートアップ画面のチュートリアルを使用して、DIAdem の使い方を

学習します。DIAdem のパネルには、チュートリアルグループの中に

チュートリアルがあり、それぞれのパネルを補完しています。これ以外の

ビデオについては、DIAdem の Web サイト www.diadem.jpをご覧く

ださい。

サンプルギャラリーかまたはサンプルの検索を使えば データ解析、レ

ポート作成やスクリプト作成のサンプルを読み込んで実行させたり、これ

らのサンプルをユーザ独自のアプリケーションのテンプレートとして使用

することができます。ExampleFinder の中にある procedures を選択す

れば処理の手順がステップ・バイ・ステップで説明されています。手順を

再生することにより、処理の方法を学習できます。

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© National Instruments Ireland Resources Limited 2-1 DIAdem スタートアップガイド

2データを検索する

DIAdem NAVIGATOR はデータの検索、ロード、管理を行います。デー

タファインダーはローカルのコンピュータおよびネットワーク内でデータ

を検索したり、検索したデータファイルやデータベースの間を移動したり

するのに使われます。データを Data Portal に読み込むと、そのデータ

はチャネル(Channel)に整理され、DIAdem のすべてのパネルでその

データを使用して作業できるようになります。

データ・マイニング

プロパティがファイル、グループ、チャネルのどれに属しているか分から

ない場合に語句を検索するには、クイックサーチを使用します。アドバン

ストサーチは、複数の検索条件を組み合わせて、検索するプロパティをよ

り正確に記述するときに使用します。

クイックサーチを実行するクイックサーチでデータを検索するには、以下の手順に従います。

1. DIAdem NAVIGATOR を選択します。

NAVIGATOR パネルのファイルブラウザに外部データがツリー構造

で表示されます。

2. 入力領域に Weatherと入力して、「Weather」という文字列を含むす

べてのデータセットを検索します。

3. 検索をクリックします。

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第 2 章 データを検索する

DIAdem スタートアップガイド 2-2 ni.com/jp

クイックサーチでは、文字列がデータセットにファイル、チャネルグ

ループ、チャネルの名前またはプロパティとして含まれているかどう

かは識別されません。図 2-1 に示す検索結果のように、Weather という語句または Weather data といった複合語が含まれているすべ

てのファイルが表示されます。

図 2-1 クイックサーチの検索結果

アドバンストサーチを実行するアドバンストサーチでデータを検索するには、以下の手順に従います。

1. 左に示すアドバンストサーチ ボタンをクリックし、検索内容を図 2-2に示すように正確に指定します。

図 2-2 インデックス付きデータのチャネル名の選択リスト

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第 2 章 データを検索する

© National Instruments Ireland Resources Limited 2-3 DIAdem スタートアップガイド

2. 最初の列のレベルの項目でファイル の部分をクリックして、表示さ

れたコラムからグループを選択します。

a. 同じ行のプロパティ 列で < プロパティの入力 > をクリックして、 名前を選択します。

b. 同じ行の最後にある3点ドット付きボタンをクリックします。

検索されたすべてのグループの名前が表示されます。

c. グループ名 Weatherをダブルクリックします。

メモ もしリストに Weatherという文字が含まれていない場合、すべてのサンプル

ファイルにインデックスを付けることができていません。インデックス付けを

開始するには、設定 → マイデータファインダー → 設定 → インデクサ →今すぐ

開始を選択します。

2 番目の行に別の検索条件を定義し、検索をさらに正確に指定しま

す。

3. 2番目の列のレベル の項目で ファイル の部分をクリックして、表示

されたコラムから チャネルを選択します。

a. 2 番目の列のプロパティの項の < プロパティの入力 > をクリック

して、名前を選択します。

b. 2 番目の行の最後にある 3 点ドット付きボタンをクリックしま

す。図 2-2 のように検索されたすべてのチャネルの名前が表示さ

れます。

c. チャネル名 Precipitationをダブルクリックします。

検索条件の下にある論理演算の行に示されているように、DIAdemでは、デフォルトで複数の検索条件が AND 条件演算子によって結合

されます。

4. 論理演算行の ANDを ORに置き換えて、以下の演算を作成します。

C1 OR C2

5. ファイルの検索をクリックします。

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第 2 章 データを検索する

DIAdem スタートアップガイド 2-4 ni.com/jp

図 2-3 のような検索結果が表示されます。表示されたそれぞれのファ

イルに、名前が Weatherのグループと名前が Precipitationの

チャネルが含まれます。

図 2-3 アドバンストサーチの検索結果

データセットを参照する

検索結果を調べるには、ファイルブラウザでデータファイルを開きます。

1. 検索結果の Data1.tdm ファイルを右クリックして、ショートカット

メニューを開きます。

2. ショートカットメニューから ファイルブラウザで表示 を選択します。

検索結果からファイルブラウザに切り換わり、TDM ファイルのシン

ボルが付いた Data1.tdmファイルがツリー構造で表示されます。

ファイル形式が既知の場合、ファイルブラウザでは対応するファイル

のシンボルがファイルの前に表示されます。ファイル形式が不明の場

合、ファイルブラウザでは疑問符を付けたファイルシンボルが表示さ

れます。

3. ファイルシンボルの前に表示されているプラス記号をクリックして、

チャネルグループを表示します。

4. Weatherチャネルグループの前に表示されているプラス記号をク

リックして、チャネルを表示します。

5. 降水量チャネルをクリックします。

ファイルに含まれているチャネルグループとチャネルがすべてツリー

構造で表示されます。ファイルフォーマットが検索に対応している場

合は チャネルレベルまでの対象となります。選択したファイル、

チャネルグループ、チャネルの詳細情報が、図 2-4 に示すようにファ

イルブラウザの下の プロパティ ウインドウに表示されます。チャネ

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第 2 章 データを検索する

© National Instruments Ireland Resources Limited 2-5 DIAdem スタートアップガイド

ルを選択すると、「プロパティ」ウィンドウの右側にある「チャネル

プレビュー」にそのチャネルのデータがグラフで表示されます。

図 2-4 ファイルブラウザで、検索されたファイルを参照する

データをロード / 管理する

検索したデータを処理するには、そのデータを Data Portal にロードす

る必要があります。不要なデータを削除してデータをロードするには、

以下の手順で行います。

1. ツールバーの新規作成をクリックします。

2. ファイルブラウザに表示されている Weatherチャネルグループをク

リックして選択します。

3. 選択したチャネルグループを Data Portal にドラッグアンドドロッ

プします。

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第 2 章 データを検索する

DIAdem スタートアップガイド 2-6 ni.com/jp

図 2-5 のような Weather チャネルグループのすべてのチャネルが

Data Portal に表示されます。もしチャネルの1つを選択してクリッ

クすれば、画面下のプロパティにあるプレビュー画面に波形データが

表示されます。

図 2-5 ファイルブラウザから Data Portal にデータをロードする

メモ Data Portal でデータを変更しても、その変更は自動的に保存されません。変更

はメモリ内だけで実行され、データをロードした元のデータファイルには保存

されません。これによって元のデータを変更することなくいろいろなデータの

処理を試すことができます。

データを保存するData Portal にデータを保存するには、以下の手順に従います。

1. National Instrumentsフォルダ下の DIAdem フォルダにある

Dataに移動します。

2. Data Portal で Weatherチャネルグループを選択します。

3. Weatherを Dataフォルダへドラッグアンドドロップします。

4. 名前を付けて保存ダイアログボックスで、ファイル名 Weather data

を入力します。

5. ファイルの種類として National Instruments TDM Files

(*.tdm)を選択します。

6. 保存をクリックします。

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第 2 章 データを検索する

© National Instruments Ireland Resources Limited 2-7 DIAdem スタートアップガイド

まとめ

「まとめ」には、この章で説明したトピックの概要と、補足事項が記述さ

れています。

データファインダーデータファインダーの検索語の入力領域に、検索条件を入力します。プロ

パティを、Data Portal またはファイルブラウザの「プロパティ」ウィン

ドウから検索入力領域にドラッグアンドドロップすることもできます。

論理演算子入力行の中で、検索条件を AND や OR で結合したり、括弧を

使ってクエリーをより正確に指定したりすることができます。DIAdemでは、検索結果タブに検索範囲内で検索されたファイルのリストが表示さ

れます。

データファインダー・サーバー・エディションデータファインダー・サーバー・エディションの場合、最大で 25 人の DIAdem ユーザが、共通の検索範囲に同時にアクセスできます。セキュ

リティ設定をオンにしたり、アーカイブ・システムの使用も可能です。

検索領域検索領域は、データファインダーが参照するファイル・システム内のフォ

ルダです。データファインダーの検索範囲を変更するには、設定 → マイ

データファインダー → 設定を選択し、「検索領域の追加」または「削除」

アイコンで行います。

ファイルブラウザ検索結果のデータファイルをファイルブラウザでツリー表示させるには、

目的のファイルを選択して右クリックし「ファイルブラウザで表示」を選

択します。空白スペースを右クリックして、ショートカットメニューを開

き、「ローカルファイルシステムの表示」を非表示にすれば、別のツリー

にあるローカルファイルを非表示にできます。

Data Portal の内部データDIAdem の内部データは Data Portal で管理され、これは、すべてのパ

ネルに表示されます。内部データのチャネルとその詳細情報に対する作業

は、DIAdem パネルで行います。生成されたデータは、Data Portal に保存されます。チャネルの内容は、DIAdem VIEW で表示、編集するこ

とができます。

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第 2 章 データを検索する

DIAdem スタートアップガイド 2-8 ni.com/jp

ヒント Data Portal で複数のチャネルを選択するときに <Shift> または <Ctrl> キーを使

う必要はありません。チャネル名の横にある記号をクリックするだけで選択で

きます。DIAdem では、プラス記号の付いたカーソルが表示されます。

チャネルグループチャネルグループはチャネルとチャネルグループの記述プロパティで構成

されます。データはチャネルグループによって整理されます。チャネルグ

ループをデフォルトグループとして定義し、たとえば、DIAdem ANALYSIS ですべての計算結果を自動的にグループ分けすることができま

す。DIAdem では、デフォルトグループのグループ名は太字で表示され

ます。

チャネルチャネルに含まれるデータ・シリーズは、テストの計測結果、外部データ

セットからロードされたデータ、DIAdem の計算結果のいずれかです。

DIAdem では、数値チャネル、波形チャネル、時間チャネル、テキスト

チャネルが識別されます。数値チャネルにはデータ・シリーズが、波形

チャネルにはデータ・シリーズと生成用情報としてそれに関連する x チャ

ネルが、時間チャネルには時間データ・シリーズが、テキストチャネルに

はテキストが含まれます。

プロパティプロパティはデータに関する情報であり、データ・シリーズと共に TDMファイルに保存されます。データ設定プロパティには作成者名と保存日

が、チャネルグループプロパティには計測名とコメントが、チャネルプロ

パティにはデータタイプとチャネル単位が保存されます。標準プロパティ

の他に、データセット、チャネルグループ、チャネルのユーザ独自のカス

タムプロパティを作成することができます。プロパティは、ファイルブラ

ウザおよび Data Portal のプロパティウィンドウに表示されます。

単位カタログチャネル単位とはチャネルの特別なプロパティで、ユーザは、単位カタロ

グの中でチャネル単位を設定することができます。単位カタログを使って、

物理量と測定値の単位(たとえば、速度という物理量と、km /時という

単位)を設定します。速度チャネルについて単位カタログからマイル/時

の単位を設定した場合、DIAdem では、チャネルの値を変換することが可

能です。

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© National Instruments Ireland Resources Limited 3-1 DIAdem スタートアップガイド

3データを表示、評価する

データを座標系内のカーブとして表示、解析、編集する場合は、

DIAdem VIEW を使用します。チャネルテーブルではデータの編集と削

除、新しいデータの入力をすることができます。テスト走行データをビデ

オや地図データと共に同期表示します。また、3D データを 3D モデルや

等高線を使って表現します。

カーブを表示する

ロードしたデータセットを座標系に表示するには、以下の手順に従いま

す。

メモ 前の章の演習問題を完了していない場合は、DIAdem フォルダ下の Dataフォ

ルダにある Data1.tdm データセットをロードしてください。このフォルダは DIAdem NAVIGATOR ファイルブラウザの検索領域 National Instruments の

中にあります。

1. DIAdem VIEW を選択します。

2. 新規レイアウトをクリックします。

3. グループバーの任意のワークシート区切りをクリックします。

4. この関数グループの 2 つの領域をクリックします。

メモ 各パネルには、左側にそのパネル固有のグループ・バーが表示されています。

グループ・バーのボタンをクリックすると、関数グループが開き、その中で関

数を選択することができます。

5. Data Portal で Date時間チャネルを選択します。

6. チャネル名の前の左側に表示されている記号をクリックして、数値

チャネル T_maxおよび T_minも選択します。カーソルの色が変わ

り、プラス記号が表示されます。

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第 3 章 データを表示、評価する

DIAdem スタートアップガイド 3-2 ni.com/jp

7. Data Portal で選択した 3 つのチャネルを、その上のワークシート領

域にドラッグアンドドロップします。

8. 選択ダイアログボックスで、2D チャートを選択します。

図 3-1 のような座標系が表示されます。

図 3-1 温度データをカーブで表示する

メモ Data Portal で複数のチャネルを選択して座標系にドロップすると、最初に選択

したチャネルが X 軸に割り当てられます。チャネルを 1 つのみ選択すると、イ

ンデックスを使用して数値チャネルが表示され、X の部分を使用して波形チャネ

ルが表示されます。

カーブの一部をズームするDIAdem VIEW では、座標系ツールバーから、カーブをバンドズームま

たはフレームズームでズームすることができます。カーブを拡大するに

は、以下の手順で行います。

1. 座標系ツールバーのバンドズームをクリックします。

2. 座標系をクリックして目的のカーブ部分の幅を指定します。

3. 座標系ツールバーの移動をクリックすれば、拡大したい部分のカーブ

を移動できます。

4. 座標系ツールバーの ズームイン をクリックすると、選択部分が拡大

されます。

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第 3 章 データを表示、評価する

© National Instruments Ireland Resources Limited 3-3 DIAdem スタートアップガイド

5. ズームオフ をクリックすると、ズーム状態から元の完全なカーブに

戻ります。

6. 移動 をもう一度クリックして、移動モードを無効にし、カーソルを

有効状態に戻します。

カーブを編集する

DIAdem VIEW では、カーブを測定し、カーブの一部をコピー、削除、

補間することができます。カーブを測定するには、DIAdem VIEW ツー

ルバーのカーブカーソル、最大値カーソル、最小値カーソルを使用しま

す。カーブの一部を編集するには、座標系ツールバーのフラグ機能を使用

します。座標系ツールバーの各機能は当該軸システムのみに対応します

が、DIAdem VIEW ツールバーはワークシートのすべてに対応します。

カーブを測定する座標系においてカーブカーソルを使用してカーブポイントを追跡するに

は、以下の手順に従います。

1. ツールバーでカーブカーソルをクリックします。

2. 座標系をクリックして、カーブカーソルをカーブに沿って動かしま

す。

カーブポイントの x 値と y 値が、カーソルに追従する十字カーソル

のツールチップに表示されます。-

3. 別のカーブを主要カーブに指定するには、座標系の右側にあるチェッ

クボックスをクリックします。

新しい主要カーブの座標がツールチップに表示されます。

カーブの一部をコピーするカーブの一部を選択したり、カーブの一部データを Data Portal にコ

ピーするには、以下の手順に従います。

1. ツールバーのバンドカーソルをクリックします。

2. 座標系をクリックし、ドラッグしてカーソル範囲を開きます。カーソ

ル線を移動させて、バンドカーソルの幅を指定します。

3. 2 本の線の間をクリックし、バンドカーソルをカーブに沿って移動さ

せます。

4. バンドカーソルを、03/12~ 04/03の範囲の時間に移動させます。

5. 座標系ツールバーのフラグ設定をクリックして、主要カーブの選択部

分のポイントにマークを付けます。

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第 3 章 データを表示、評価する

DIAdem スタートアップガイド 3-4 ni.com/jp

メモ <Shift> を同時に押すと、その部分のすべてのカーブのポイントにマークが付き

ます。

6. 座標系ツールバーのフラグ : データコピーをクリックして、マークが

付けられたカーブのポイントのデータを新しいチャネルにコピーしま

す。

Data Portal の中に、コピーされたカーブ部分の値を備えた時間チャ

ネルと数値チャネルが作成され、これらのチャネルが選択されます。

7. 選択したカーブを下のワークスペースにドラッグアンドドロップしま

す。

8. 2D チャートを選択します。図 3-2 に示すように、コピーされたカー

ブ部分が表示されます。

図 3-2 カーブの一部を選択して、Data Portal にコピーする

9. DIAdem VIEW ツールバーですべてのデータからフラグ解除をク

リックして、選択を解除します。

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第 3 章 データを表示、評価する

© National Instruments Ireland Resources Limited 3-5 DIAdem スタートアップガイド

チャネルテーブル内でのデータ編集

チャネルテーブルでは、データの編集と削除、新しいデータの入力をする

ことができます。新しいデータを手動で入力するか、またはデータ・シ

リーズを作成することができます。

チャネルテーブルの値の編集、および新しい値の作成を行うには、以下の

手順に従います。

1. グループ・バーで代表的なワークシート区切りをクリックします。

2. この関数グループのチャネルテーブルをクリックします。

チャネルテーブルが表示された新しいワークシートが作成されます。

3. Data Portal で、CopyXDate、CopyYT_Max、コメントの順番でチャ

ネルを選択します。

4. Data Portal で選択したチャネルをチャネルテーブルにドラッグアン

ドドロップします。

チャネルテーブルの列が、Data Portal で選択したチャネルの順で表

示されます。

5. CopyYT_max 列の 10 行目のセルをクリックします。

6. 値 1を入力し、<Enter> を押します。

前のワークシートの一番下の座標系のカーブに新しい値が表示されま

す。

7. チャネルテーブルの隣を右クリックし、ショートカットメニューから

新しいチャネルの作成を選択します。

a. チャネル名 Generated_Channelを入力します。

b. OK をクリックすると、チャネルテーブルおよび Data Portal の中に新しいチャネルが作成されます。

8. 空白の列 Generated_Channel の最初のセルを右クリックし、

ショートカットメニューから 生成 を選択します。

a. 間隔として 0.5、データ数として 100を入力します。

b. OK をクリックし、チャネルの値を作成します。

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第 3 章 データを表示、評価する

DIAdem スタートアップガイド 3-6 ni.com/jp

図 3-3 のようなチャネルテーブルが表示されます。

図 3-3 チャネルテーブルでデータを編集および作成する

レイアウトを、すべてのワークシートで同じようなデータセットに対する

テンプレートとして使用するには、名前を付けて保存をクリックします。

ファイル名を MyViewと入力します。

まとめ

「まとめ」には、この章で説明したトピックの概要と、補足事項が記述さ

れています。

レイアウト1 つのレイアウトに複数のワークシートを含めることができます。レイア

ウトはチャネルと別に保存されます。このレイアウトは、同じような構成

のデータセットにテンプレートとして使用することができます。

領域ワークシートの座標系、チャネルテーブル、ビデオ、3D モデル、テキス

ト、画像を挿入するために、ワークシートを領域に区切ります。区切り

バーを動かすことによって、ワークシート内の任意の領域のサイズを変更

することができます。あらかじめ定義された領域を備えた新しいワーク

シートをレイアウトに追加するには、グループバーにある代表的なワーク

シート区切りを使用します。

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第 3 章 データを表示、評価する

© National Instruments Ireland Resources Limited 3-7 DIAdem スタートアップガイド

座標系座標系の中で、データをカーブ、折れ線、または階段状のカーブとして表

示します。座標系にデータを挿入するには、チャネルを Data Portal から座標系にドラッグアンドドロップします。カーブの一部をズームするに

は、バンドカーソルとフレームカーソルを使用します。グラフの右側にあ

る凡例を開きます。

画像カーソルDIAdem VIEW では、さまざまな画像カーソルを使用して座標系のカー

ブを評価します。フリーカーソルは座標系の中を自由に移動し、カーブ

カーソルはカーブに沿ってカーブポイントを移動します。その他の画像

カーソルはカーブの最大値と最小値を求めます。座標系に複数のカーブが

含まれている場合、画像カーソルは、凡例の中のチェックボックスで指定

された主要カーブに沿って動きます。DIAdem では、ワークシートのす

べてのカーソルが相互に同期化され、またビデオおよび 3D モデルと同期

化されます。

フラグバンドカーソルとフレームカーソルを使用して、フラグが付けられたカー

ブの一部の選択、および選択したカーブポイントの削除、コピーまたは再

計算を行います。

チャネルテーブルチャネルテーブルの中で、チャネルの個々の値の表示、すべてのチャネル

の種類の値の編集、新しい値またはチャネルの追加を行います。チャネル

テーブルの表示プロパティでは、そのチャネルテーブルにドラッグアンド

ドロップされたチャネルのみを表示するか、あるグループまたは Data Portal のすべてのチャネルを自動的に表示するかどうかを指定すること

ができます。

ビデオビデオはビデオ領域に表示します。関連する計測値をカーブとして座標系

で表示させ、画像カーソルをカーブに沿って移動すれば、対応するビデオ

フレームが表示されます。ビデオを挿入するには、空白のビデオ領域をダ

ブルクリックします。

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第 3 章 データを表示、評価する

DIAdem スタートアップガイド 3-8 ni.com/jp

3D モデル3D モデル領域の中で、測定データまたはシミュレーションデータをテス

ト対象物のモデルに対する色の変化、または変位として表示します。たと

えば、気候ダミーで温度を色の変化で表示したり、橋の構成要素について

ひずみ量を変位で表示することができます。そのためには、測定対象物の

3D モデルを用意して、それぞれのデータチャネルを 3D モデル上の対応

した位置に関連付けして行きます。センサによるデータがないモデル・ポ

イントについては、近接するモデル・ポイントからの補間データで表示さ

れます。

等高線等高線表示エリアでは 3D データを2次元的に表示します。3 次元のデー

タは等値線と共に色で表示されます。等高線表示は、たとえば、特性要因

図の表示や解析に使用されます。等高線上でグラフィックカーソルを移動

すると、DIAdem はそれに合わせて等値線をダイナミックに表示します。

対応する等値線と X 軸と Y 軸の交点のデータを Data Portal に切り出し

できます。

マップマップ領域では地図情報を表示できます。たとえばマップ上でテスト走行

ルートを辿ると共に、テスト走行中に集録した、たとえば、燃費、回転

数、トルク等の座標系データを表示することができます。そのためには時

間チャネルに同期させた緯度と経度の情報が必要です。

ダイアログボックスダイアログボックスでは、値の入力、設定の確認、または解析結果表示レ

イアウトの変更ができます。DIAdem SCRIPT のダイアログエディタから VIEWConnector コマンドを使ってユーザダイアログボックスを定義しま

す。

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© National Instruments Ireland Resources Limited 4-1 DIAdem スタートアップガイド

4数学関数を使ってデータを解析する

データを数学的に解析するには、DIAdem ANALYSIS を使用します。基

本数学、カーブフィット、信号解析、統計処理など、定義済みの標準的な

数学関数を適用することができます。標準数学関数のダイアログボックス

によって演算のための支援が提供されるため、数式を入力する必要があり

ません。入力データと設定を選択するだけです。独自の数式を定義して演

算する場合は、DIAdem Calculator を使用します。

標準的な数学関数を使用する

DIAdem には、広範で標準的な数学関数のライブラリが DIAdem ANALYSIS の複数の関数グループの中に用意されています。演算結果は

Data Portal の新しいチャネルに表示されます。

メモ 前の章の演習問題を完了していない場合は、DIAdem フォルダ Dataにある

Data2.tdmデータセットをロードしてください。このフォルダは DIAdem NAVIGATOR ファイルブラウザの検索領域 National Instruments の中にありま

す。

演算結果用の新しいグループを作成するには、以下の手順に従います。

1. DIAdem ANALYSIS を選択します。

2. Data Portal を右クリックして、ショートカットメニューから新規 → グループを選択します。

3. Resultsを名前に入力します。チェックボックスデフォルトグルー

プに設定をオンにします。

4. OK をクリックします。

Data Portal にデフォルトグループの名前が太字で表示されます。

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第 4 章 数学関数を使ってデータを解析する

DIAdem スタートアップガイド 4-2 ni.com/jp

チャネル値の合計2003 年の降水量を合計するには、以下の手順に従います。

1. グループ・バーで統計をクリックします。

2. この関数グループの一般統計をクリックします。

3. チャネル 入力フィールドの右側の3点ドット付きボタンをクリック

すると 作業チャネルの選択 画面が表示されます。

4. [1]/Precipitation sumを選択します。 この表記方法は Precipitation sum が Weather チャネルグループ

の中にあることを示します。

5. OK をクリックします。

6. 2-13 と 行に入力します。

ヒント 2003 年の降水量を入力する行をチェックするには、DIAdem VIEW に切り換え

て、チャネル Monthと Precipitation sumをチャネルテーブルにロードしま

す。Monthチャネルには月間総降水量の時間値が含まれます。

7. すべてオフをクリックして 特性値 のチェックボックスを、すべてオ

フにします。

8. 特性のタブから 合計→測定値を選択します。

図 4-1 のような 一般統計 ダイアログボックスが表示されます。ダイ

アログボックスの右上にチャネル プレビュー画面があり、演算結果

はその下の結果データの欄に表示されます。

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第 4 章 数学関数を使ってデータを解析する

© National Instruments Ireland Resources Limited 4-3 DIAdem スタートアップガイド

図 4-1 セクション内の総降水量

9. OK をクリックして、合計を演算しダイアログボックスを閉じます。

メモ この標準関数を使用して、さらに他の演算を実行するには、演算をクリックし

ます。ダイアログボックスは開いたままの状態になり、入力を続けることがで

きます。

10. Data Portal で Results/Sumを右クリックして、名前の変更を選択

します。

11. チャネル名として Precipitation_2003を入力して、<Enter> を押

します。

チャネルの平均値を演算する月間平均温度を演算するには、以下の手順に従います。

1. グループ・バーのチャネル関数をクリックします。

2. この関数グループの チャネル平均 をクリックします。

3. チャネル入力フィールドの右側の3点ドット付きボタンをクリックす

ると、対象となる平均チャネル 選択画面が表示されます。

4. リスト中の [1]/Tm_minを選択します。

5. <Ctrl> キーを押しながら、 [1]/Tm_maxを選択します。

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第 4 章 数学関数を使ってデータを解析する

DIAdem スタートアップガイド 4-4 ni.com/jp

6. OK をクリックします。

図 4-2 のようなダイアログボックスが表示されます。

図 4-2 最低温度と最高温度の平均値を演算する

7. OK をクリックします。

8. Data Portal の Results/Meanを右クリックして、名前の変更を選

択します。

9. チャネル名として Temperaturesを入力し、<Enter> を押します。

単位カタログを使って演算する

DIAdem の単位カタログでは、物理量とこれに関連付けられた単位が分

類整理されます。単位カタログを使用して、チャネルを他の単位に換算し

ます。

演算した月間平均温度を摂氏から華氏に換算するには、以下の手順に従い

ます。

1. グループ・バーのチャネル関数をクリックします。

2. この関数グループのチャネル単位の変換をクリックします。

3. Data Portal で Results/Temperaturesを選択します。

4. 選択したチャネルをダイアログボックスの演算チャネル領域のチャ

ネル入力フィールドにドラッグアンドドロップします。

5. 単位領域で単位セットに <すべての単位 > を選択します。

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第 4 章 数学関数を使ってデータを解析する

© National Instruments Ireland Resources Limited 4-5 DIAdem スタートアップガイド

6. 図 4-3 に示すように後で [°F] 華氏温度を選択します。

図 4-3 単位カタログを使ってチャネル単位を変換する

7. OK をクリックします。

8. Data Portal の Results/UnitConvertedを右クリックして、名前

の変更を選択します。

9. チャネル名として Temperatures_Fを入力して、<Enter> を押しま

す。

メモ Data Portal で、チャネルデータを別の単位に変換することもできます。これを

行うには、「プロパティ」ウィンドウで単位の入力フィールドをクリックし、

3 点ドット付きボタンをクリックして チャネル単位の変換 ダイアログボックス

を開きます。

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第 4 章 数学関数を使ってデータを解析する

DIAdem スタートアップガイド 4-6 ni.com/jp

DIAdem ANALYSIS により図 4-4 に示す計算記録が表示され、Data Portal の新しいチャネル(Channel)に計算結果が表示されます。

図 4-4 標準関数による演算の記録

次の章の図 5-3 を参照して、平均温度と年間降水量のカーブを表示してく

ださい。

カリキュレーターで数式を演算する

独自の数式を使用してデータを数学解析する場合は、DIAdem カリキュ

レーターを使用します。カリキュレーターを使用すると、チャネル、変

数、入力値を演算できます。結果はチャネルまたは変数に保存されます。

月間最高温度と平均温度の差を演算するには、以下の手順に従います。

1. ツールバーのカリキュレーターをクリックします。

2. カリキュレーター入力フィールドに次の式を入力します。

Ch("Results/TmMax_Diff")=Ch("[1]/Tm_max")-Ch("[2]/Temperatures")

ヒント 式に出力チャネルを挿入するには、 チャネル タブを開き、チャネルをダブルク

リックします。グループインデックス付きのチャネル名が変数 Ch カーソル位置

に挿入されます。

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第 4 章 数学関数を使ってデータを解析する

© National Instruments Ireland Resources Limited 4-7 DIAdem スタートアップガイド

図 4-5 に示すカリキュレーターが表示されます。

図 4-5 カリキュレーターで数式を演算する

3. 演算をクリックします。

4. 閉じるをクリックします。

Data Portal の、Resultsチャネルグループに新しいチャネル

TmMax_Diffが追加されます。

まとめ

「まとめ」には、この章で説明したトピックの概要と、補足事項が記述さ

れています。

数学関数DIAdem ANALYSIS には、データを解析するためのさまざまな標準関数

があります。入力チャネルを標準関数に割り当て、パラメータを設定し、

演算を実行します。演算を 1 回実行しダイアログボックスを閉じるには、

OK をクリックします。1 つの標準関数を使って複数の演算を実行するに

は、 演算 をクリックします。

結果チャネルDIAdem ANALYSIS は演算結果を新しいチャネルに保存します。これによ

り、既存のチャネルを上書きせずに新しいデータを演算することができま

す。標準関数のほとんどのダイアログボックスで、元のチャネルを上書き

を選択することにより既存のチャネルを上書きすることができます。

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第 4 章 数学関数を使ってデータを解析する

DIAdem スタートアップガイド 4-8 ni.com/jp

デフォルトグループDIAdem では、演算の結果チャネルは Data Portal のデフォルトグルー

プに保存されます。演算結果の保存場所を指定するには、ショートカット

メニューを使用してデフォルトグループを変更します。DIAdem では、

デフォルトグループのグループ名は太字で表示されます。

カリキュレーターカリキュレーターを使用して、データを解析するためのカスタム定義数式

を指定します。カリキュレーターには、簡単な演算から高度な科学や工学

の関数が含まれています。チャネル、変数、値を演算するには、カリキュ

レーターを使用します。結果はチャネルまたは変数に保存されます。

単位単位カタログから元のチャネルに単位を割り当てると、演算結果の単位が

自動的に指定されます。距離を時間で割り算すると、元のチャネルの物理

量と単位に基づいて、たとえば km /時の速度が得られます。ユーザ独

自の単位を追加、およびあらかじめ選択した単位を含む単位セットを定義

するには、設定 → オプション → 単位を選択します。

演算マネージャー演算マネージャーは単純または複雑な演算をマウスをクリックするだけで

繰返し、または連続して行えます。解析シーケンスではユーザ定義の式や

ユーザ定義の演算ステップを実行できます。さらに演算間の依存関係を定

義して、ある演算ステップから別の演算ステップの結果にアクセスするこ

とが可能です。

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© National Instruments Ireland Resources Limited 5-1 DIAdem スタートアップガイド

5レポートを作成する

DIAdem REPORT を使用して、データおよび結果を複数ページのレポー

トにすることができます。2次元と 3 次元の座標系ではデータをカーブ、

バーグラフ、曲面で表わします。2次元と 3 次元テーブルではチャネル

内容を表わします。レポートにはラベルを付けたり文字や画像、数式を貼

り付けることができます。2D チャートとポーラーチャートを作成および

修正する場合は、チャートウィザードを使用します。

座標系を作成する

チャートウィザードで新しいレイアウトを作成するには、以下の手順に従

います。

メモ 前の章の演習問題を完了していない場合は、DIAdem フォルダ Dataにある

Data3.tdmデータセットをロードしてください。このフォルダは DIAdem NAVIGATOR ファイルブラウザの検索領域 National Instruments の中にありま

す。

1. DIAdem REPORT を選択します。

2. 新規作成をクリックします。

3. まず、Data Portal にある、チャネル Weather/Month を選択しま

す。そしてチャネル Weather/Precipitation sumと Results/Temperaturesを選択します。

4. 選択したチャネルを右クリックして、ショートカットメニューから チャートウィザード を選択します。

チャートウィザードが起動し、座標系が表示された新しいワークシー

トが開きます。図 5-1 のように、Data Portal で選択したチャネルが

座標系にカーブで表示されます。最初に選択されたチャネルが x 軸に

割り当てられます。

ステップ 1 でダイアグラム・タイプを選択します。ステップ 2 で

カーブを追加または削除します。ステップ 3 で複数のタブでダイア

グラム表示を指定します。図 5-1 のプレビューで、ダイアグラムの変

化が直接表示されます。

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第 5 章 レポートを作成する

DIAdem スタートアップガイド 5-2 ni.com/jp

5. ダイアグラム・タイプ複数の Y 軸の線をクリックします。

図 5-1 チャートウィザードで表示されたワークシートのプレビュー

6. 次へを 2 回クリックし、ステップ 3/3 を開きます。

7. X 軸タブを選択します。

8. 範囲に対し 手動 を有効にし、開始日に 2003/01/01 、終了日に 2003/12/31 と入力します。

9. 終了をクリックし、座標系を作成します。

座標系で、月間降水量と月間平均温度が日付の上に表示されます。

ヒント チャートウィザードは、DIAdem 内の複数の場所で開くことができます。それ

ぞれの x チャネルのカーブを表示する場合は、ツールバーのチャートウィザー

ドを開きます。座標系を現在使用しているワークシートに組み込むときは、

2D チャートの関数グループまたはポーラーチャートの関数グループからチャー

トウィザードを開きます。座標系を編集するときは、座標系のショートカット

メニューからチャートウィザードを開きます。

座標系を編集する座標系または座標系の一部を移動およびサイズ変更することができます。

選択できるオブジェクトを見つけやすくするため、マウスカーソルをオブ

ジェクトに合わせると、オブジェクトが青枠で表示されます。オブジェク

トをダブルクリックし、設定を開きます。

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第 5 章 レポートを作成する

© National Instruments Ireland Resources Limited 5-3 DIAdem スタートアップガイド

降水量をバーグラフ表示は以下の手順で行います。

1. 座標系をダブルクリックし、カーブと軸の設定を開きます。

2. Month/Precipitation sumカーブの最初の行の 種類 入力フィール

ドをクリックします。

3. ディスプレーモード のリストの中からバーを選択します。

4. OK を 2 回クリックして、カーブパラメータのダイアログボックス

と、カーブと軸の定義のダイアログボックスを閉じます。

図 5-2 のようにワークシートが表示されます。

図 5-2 降水量をバーで表示する

5. 座標系の幅を狭くするには、選択した座標系の右端の中央にある小さ

な四角形を左に動かします。

画像と線

レポートに画像と会社のロゴを表示させます。 線や四角形 を使用して、

ワークシートを分割したり、テキストフィールドを強調します。

ワークシートに画像を追加するには、以下の手順に従います。

1. グループ・バーの画像をクリックします。

2. この関数グループの画像の読み込みをクリックします。

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第 5 章 レポートを作成する

DIAdem スタートアップガイド 5-4 ni.com/jp

3. DIAdem Documentsフォルダの Weather.jpgを選択して、開く

をクリックします。

4. 画像をクリックして、ワークスペースの右端にドラッグします。画像

の端の小さい四角形をドラッグすることで、画像のサイズを変更しま

す。

テキストフィールドをワークシートの右側に作成するには、以下の手順に

従います。

1. 関数バーの 線と矢印 をクリックします。

2. この関数グループの 連続した垂直線 をクリックします。

右端に垂直線が挿入されました。線を少し左に動かして、入力フィー

ルドを広くします。

ラベルにテキストと変数を使用する

テキストと変数をレポートに追加して、内容と特定の項目を強調します。

すべてのテキストに数式と DIAdem 変数を含めることができます。

DIAdem 変数はレポートの残りの部分と共に更新されます。2 個の @ 文

字で囲まれた部分は、動的に値が変化するテキストの部分を示します。レ

ポートにテキストを追加するには、以下の手順に従います。

1. グループバーで テキスト をクリックします。

2. この関数グループのテキストをクリックします。カーソルがテキスト

カーソルに変わります。

3. 見出しを入力するワークシートのテキスト入力フィールドのヘッダを

クリックします。

4. テキスト Weather reportを入力し、<Enter> を押します。

5. @@CurrDate@@を 2 行目に入力します。

6. テキストの外側をクリックして、入力を終了します。

7. テキストをクリックします。マウスカーソルでテキストの端にある小

さな四角形をドラッグしてテキストのサイズを変更します。

チャネルプロパティを追加およびフォーマットするData Portal のチャネルプロパティをワークシートにドラッグアンドド

ロップすることができます。テキストエディタ・ダイアログボックスの入

力フィールドの端にある 3 点ドット付きボタンをクリックすると、その

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第 5 章 レポートを作成する

© National Instruments Ireland Resources Limited 5-5 DIAdem スタートアップガイド

他の変数や数式にアクセスできます。レポートにチャネルプロパティを追

加し、編集するには、以下の手順に従います。

1. Data Portal の Results/Precipitation_2003を選択します。

2. Data Portal の「プロパティ」ウィンドウの 最小 をクリックして、

チャネルプロパティをテキストフィールドにドラッグします。

3. 挿入したテキストをダブルクリックします。テキストエディタに次の

テキストが表示されます。

最小 : @@Str(Data.GetChannel("[2]/Precipitation_2003").Properties("minimum").Value, "AutoAdj")@@

a. 先頭の語句 最小 : を 年間降水量という記述に置き換えます。

b. <Enter> を押して、値をテキストの下に置きます。

c. テキストの末尾に mmを入力します。

4. 位置タブをクリックして、相対位置に中央を選択します。

5. OK をクリックします。

6. テキストと画像をすべて選択し、ツールバーの垂直中央をクリックし

ます。

図 5-3 のようにワークシートが表示されます。

図 5-3 ラベルにテキストと変数を使用する

レイアウトを、すべてのワークシートで同じようなデータセットに対する

テンプレートとして使用するには、名前を付けて保存をクリックします。

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第 5 章 レポートを作成する

DIAdem スタートアップガイド 5-6 ni.com/jp

まとめ

「まとめ」には、この章で説明したトピックの概要と、補足事項が記述さ

れています。

レイアウト1 つのレイアウトに複数のワークシートを含めることができます。レイア

ウトはチャネルと別に保存されます。レイアウトは、同じような構成の

データセットにテンプレートとして使用することができます。

ワークシートワークシートには、座標系、テキスト、テーブル、画像が含まれます。

ワークシートにデータを追加するには、Data Portal のチャネルを座標系

とテーブルにドラッグアンドドロップします。データチャネルを Data Portal から選択するだけでなく、座標系またはテーブルをダブルクリッ

クしてデータチャネルを追加することもできます。

ワークシートのページの形式を、たとえば、横向きから縦向きに変更する

には 設定→ページ設定→ワークシート設定 を選択します。

マスターレイアウト外観が統一されたレポートを作成するには、マスターレイアウトを使用し

ます。マスターレイアウトには、横マスターと縦マスターがあり、すべて

のワークシートの環境が固定されます。マスターレイアウトを作成するに

は、ファイル → マスターレイアウト → 新規を選択します。

チャートウィザード2D チャートとポーラーチャートの作成と修正には、チャートウィザード

を使用することができます。プレビュー機能によって、ワークシートの設

定変更を表示することができます。

座標系座標系を使用して、チャネルをカーブ、バー、曲面で表示します。座標系

をダブルクリックして、表示されたカーブの編集、新しいカーブの追加、

カーブの削除をすることができます。

テーブル数値チャネルやテキストチャネルの内容をテーブルで表わすことができま

す。テーブルをダブルクリックして、表示された列の編集、新しい列の追

加、既存の列の削除をすることができます。

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第 5 章 レポートを作成する

© National Instruments Ireland Resources Limited 5-7 DIAdem スタートアップガイド

テキストテキストを使用してワークシートにラベルを付けます。ファイル名や今日

の日付などの変数情報をテキストに含めることもできます。DIAdem で

は、@@文字は変数式を示します。DIAdem REPORT ツールバーのリフ

レッシュをクリックすると、現在使用している変数の内容が表示されま

す。

数式数式オブジェクトにより演算式を表示します。DIAdem はワードプロ

セッシングで公式構文を表記します。

文字・図形の挿入ワークシートにコメント、線、矢印、四角形、円を挿入して、特定の領域

やカーブポイントを強調することができます。

画像画像やロゴをワークシートに表示します。DIAdem は PNG、BMP、JPG、TIF、WMF をはじめ多くの画像フォーマットをサポートします。

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© National Instruments Ireland Resources Limited 6-1 DIAdem スタートアップガイド

6シーケンスを自動化する

DIAdem SCRIPT ではスクリプト機能を使い、いくつかの作業や異なる

シーケンスのたとえば標準演算やいくつかの評価を自動的に行うことがで

きます。すべての DIAdem パネルの機能を対話式に記録することができ

ます。統合化されたスクリプトエディタを使って、プログラム構造やダイ

アログボックスも追加することができます。

スクリプトを作成する

記録モードはスクリプトを作成する最も簡単な方法です。記録モードを有

効にすると、新しいスクリプトがスクリプトエディタで作成され、行った

操作がこのスクリプトに記録されます。新しいスクリプトを記録モードで

作成するには、以下の手順に従います。

1. DIAdem SCRIPT を選択します。

2. ツールバーのスクリプトの記録開始をクリックし、スクリプトの記録

を開始します。

3. 図 6-1 に示すように、 DIAdemユーザを 作成者 に、 マニュアルサンプ

ルを コメント に入力します。

図 6-1 記録モードを設定する

ここで入力する情報は直接スクリプト・コード内に書き込まれ、それ

によって後でスクリプトを識別することができます。

4. OK をクリックします。

ステータス・バーに、記録モードのシンボルが表示されます。

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第 6 章 シーケンスを自動化する

DIAdem スタートアップガイド 6-2 ni.com/jp

5. DIAdem NAVIGATOR を選択します。

6. 新規作成をクリックして、Data Portal からデータを削除します。

7. クイックサーチの検索入力領域に Weatherを入力します。

ヒント <Ctrl-A> キーを押すと、DIAdem の検索がユーザ・インターフェースを介さず

に実行できます。記録されたスクリプトに複数のコードラインが入力されます。

スクリプトを使用するときは、その前にこれらのコードラインを編集する必要

があります。

8. 検索をクリックします。

9. Data1.tdmファイルを Data Portal にドラッグアンドドロップしま

す。

10. DIAdem ANALYSIS を選択します。

11. グループ・バーのチャネル関数をクリックします。

12. この関数グループの チャネル平均 をクリックします。

13. チャネル入力フィールドの右側の3点ドット付きボタンをクリックす

ると、作業チャネルの選択ダイアログボックスが現われ、平均対象

チャネル が表示されます。

14. 選択 ダイアログボックスから [1]/Tm_min と、 [1]/Tm_max を選択

し、 OK をクリックします。

15. OK をクリックし平均を演算します。

16. DIAdem REPORT を選択します。

17. ファイル→開くをクリックします。

18. Report2.tdrを選択して、開くをクリックします。

画面が自動的に更新され、先ほどロードしたデータセットが表示され

ます。

19. DIAdem SCRIPT を選択します。

20. スクリプトの記録停止をクリックします。

図 6-2 のように、記録されたスクリプトがスクリプトエディタに表示

されます。

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第 6 章 シーケンスを自動化する

© National Instruments Ireland Resources Limited 6-3 DIAdem スタートアップガイド

図 6-2 スクリプトエディタで操作を記録する

ヘッダコメントの後、MyFoldersパス変数が宣言され、その変数にデー

タ・フォルダとドキュメント・フォルダまでのパスが割り当てられます。

スクリプトで別のフォルダからデータファイルやレポートファイルをロー

ドする場合は、スクリプト内のその部分のパスを変更するだけで済みま

す。

スクリプトを編集する

記録モードで、気象データの検索、データセットのロードとレポート作成

を記録しました。それに続けて、さらに他の気象データの評価のスクリプ

トを記録することもできます。

スクリプトで対話式にデータ選択ができるようにするためには、以下の手

順で行います。

1. 以下の Data1.tdmデータファイル読み込み行のスクリプトを変更し

ます。

Call DataFileLoad(MyFolders(0)&"Data1.tdm","TDM","")

以下のスクリプトに変更します:

Call WndShow("NAVIGATOR","OPEN")

Call InteractionOn("Load Data4.tdm")

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第 6 章 シーケンスを自動化する

DIAdem スタートアップガイド 6-4 ni.com/jp

1 行目のスクリプトラインによって NAVIGATOR パネルが開かれ、

2 行目によってスクリプトが停止しますので、ユーザが対話形式で

データをロードできます。

2. コードコンプリーション機能を使用して、DataPortal を非表示にす

るためのコマンドをスクリプトの最後の行に入れます。

a. Portalを入力します。

Portalオブジェクトの後にピリオドを入力すると、直ちに、

このオブジェクトについて使用できるメソッドとプロパティが

図 6-3 のように表示されます。

図 6-3 コードコンプリーション機能と SmartIfo(ツールチップ)

機能を使えばオブジェクトの作成が簡単にできます

b. Visibleをダブルクリックし、このプロパティをスクリプトに

挿入します。

c. 次のように、スクリプトラインを完成させます。

Portal.Visible = False

DIAdem はすべてのエレメントで SmartInfo(ツールチップ)機能

による表示を行います。この問題に関するヘルプを表示をクリックす

れば関連するオンラインヘルプの説明を見ることができます。

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第 6 章 シーケンスを自動化する

© National Instruments Ireland Resources Limited 6-5 DIAdem スタートアップガイド

スクリプトをテストする

修正したスクリプトをテストするには、以下の手順に従います。

1. スクリプト実行をクリックします。

スクリプトにより NAVIGATOR パネルが開き、Weatherという語を

含むすべてのデータファイルが検索結果に表示されます。

2. Data4.tdmファイルの前にあるファイルシンボルをクリックして選

択します。

3. 選択したファイルを Data Portal にドラッグアンドドロップします。

4. Load Data4.tdm というメッセージボックスが開いていますので、

メッセージ部分をクリックして作業を終了させます。

スクリプトにより REPORT パネルが開きます。図 6-4 のように、

見出しに表示された日付が更新され、Data Portal が非表示になりま

す。

図 6-4 スクリプトで作成されたレポート

5. 次の作業のため Data Portal をクリックして表示に戻します。

DIAdem SCRIPT をクリックし、 ファイル→名前を付けて保存 でスクリプ

トを保存します。

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第 6 章 シーケンスを自動化する

DIAdem スタートアップガイド 6-6 ni.com/jp

まとめ

「まとめ」には、この章で説明したトピックの概要と、補足事項が記述さ

れています。

スクリプトスクリプトにより、データの検索、ロード、解析、レポート作成を行う一

連のコマンドを実行することができます。VBS 機能と DIAdem コマンド

がスクリプトで使用できます。スクリプトに標準ダイアログボックスを使

用したり、独自のダイアログボックスを作成したりすることができます。

スクリプトを記録する記録モードでは、ユーザが対話形式で実行するすべての操作に対するコマ

ンドがスクリプトに記録されます。

<Ctrl-A>記録モードでは通常、プログラム変数への値の割り当ては記録されませ

ん。たとえば、プログラム変数の値を記録するには、DIAdem REPORTダイアログボックスで <Ctrl-A> を押します。もし DIAdem が記録モード

でない場合、プログラム変数への値の割り当ては <Ctrl-A> を押して一旦

Windows のクリップボードに保存し、あとでスクリプトにペーストして

追加します。

スクリプトエディタスクリプトエディタに、スクリプトのプログラムコードが表示されます。

記録モードで操作を記録している間、コマンドは直接スクリプトエディタ

に記録されます。スクリプトを簡単に編集するには行の移動、ブックマー

ク、やり直し、および検索と置換などの関数を使用します。スクリプトエ

ディタでは、Microsoft Windows のスクリプトデバッガを使用して、ス

クリプト全体を順を追ってチェックしエラーを見つけることができます。

コマンド、プロパティ、メソッドや変数をクリックすると、 SmartInfo は

コマンド、プロパティ、メソッドのパラメーターや、変数の値レンジを表

示します。さらに詳しい情報は この問題に関するヘルプを表示をクリッ

クしてください。

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第 6 章 シーケンスを自動化する

© National Instruments Ireland Resources Limited 6-7 DIAdem スタートアップガイド

コードコンプリーションユーザがオブジェクトの名前を入力し、ピリオドを入力し終わると、その

オブジェクトで利用可能なサブオブジェクト、イベント、プロパティ、メ

ソッドがスクリプトエディタに表示されます。項目をダブルクリックして

選択し、スクリプトのオブジェクトに追加します。

たとえばコマンドの最初の文字を入力し <Ctrl- スペース キー > を押すと

スクリプトエディタは自動的にコマンドを入力して完了します。この場

合、もし複数の候補がある場合には選択一覧を表示します。

スクリプト中断モードスクリプト中断モードを使用すると、スクリプトを停止させ DIAdem を

対話形式で操作することができます。スクリプトでスクリプト中断モード

を有効にするには、InterActionOnコマンドを使用します。スクリプト

中断モードを終了するには、 すべてのパネルのツールバーまたはメッセー

ジボックスにあるスクリプト続行 ボタンをクリックします。

ユーザコマンドスクリプトでユーザコマンドを定義して、DIAdem にコマンドを追加す

ることができます。これらのユーザコマンドは、たとえば、カリキュレー

ターの式、DIAdem REPORT の座標系のフォーマット、DIAdem SCRIPT の新しいコマンドに使用することができます。

ユーザダイアログボックスDIAdem SCRIPT のダイアログエディタで、値の入力、設定の要求、関数

の開始を行うためのユーザダイアログボックスを作成します。イベントを

使用して、ユーザダイアログボックスの要素を接続し、以前に指定された

設定と関連させ、スクリプトをどう進行させるか定義します。

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© National Instruments Ireland Resources Limited A-1 DIAdem スタートアップガイド

ACopyrightI. Under the copyright laws, this publication may not be reproduced or transmitted in any form, electronic or mechanical, including photocopying, recording, storing in an information retrieval system, or translating, in whole or in part, without the prior written consent of National Instruments Corporation.National Instruments respects the intellectual property of others, and we ask our users to do the same. NI software is protected by copyright and other intellectual property laws. Where NI software may be used to reproduce software or other materials belonging to others, you may use NI software only to reproduce materials that you may reproduce in accordance with the terms of any applicable license or other legal restriction.II. Third Party Copyright NoticesA. In regards to components used in USI (Xerces C++, Stingray, ICU, HDF5, b64, and STLport), the following copyright notices apply. Xerces C++This product includes software developed by the Apache Software Foundation (http://www.apache.org/) that is subject to the Apache License, Version 2.0, a copy of which may be found at: http://www.apache.org/licenses/LICENSE-2.0. Copyright 1999 The Apache Software Foundation. All rights reserved.StingrayThis software includes Stingray software developed by Rogue Wave Software division of Quovadx, Inc. Copyright 1995–2006. Quovadx, Inc. All Rights Reserved.ICUCopyright (c) 1995-2009 International Business Machines Corporation and others. All rights reserved. Permission is hereby granted, free of charge, to any person obtaining a copy of this software and associated documentation files (the “Software”), to deal in the Software without restriction, including without limitation the rights to use, copy, modify, merge, publish, distribute, and/or sell copies of the Software, and to permit persons to whom the Software is furnished to do so, provided that the above copyright notice(s) and this permission notice appear in all copies of the Software and that both the above copyright notice(s) and this permission notice appear in supporting documentation. THE SOFTWARE IS PROVIDED “AS IS”, WITHOUT WARRANTY OF ANY KIND, EXPRESS OR IMPLIED, INCLUDING BUT NOT LIMITED TO THE WARRANTIES OF MERCHANTABILITY, FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE AND NONINFRINGEMENT OF THIRD PARTY RIGHTS. IN NO EVENT SHALL THE COPYRIGHT HOLDER OR HOLDERS INCLUDED IN THIS NOTICE BE LIABLE FOR ANY CLAIM, OR ANY SPECIAL INDIRECT OR CONSEQUENTIAL DAMAGES, OR ANY DAMAGES WHATSOEVER RESULTING FROM LOSS OF USE, DATA OR PROFITS, WHETHER IN AN ACTION OF CONTRACT, NEGLIGENCE OR OTHER TORTIOUS ACTION, ARISING OUT OF OR IN CONNECTION WITH THE USE OR PERFORMANCE OF THIS SOFTWARE. Except as contained in this notice, the name of a copyright holder shall not be used in advertising or otherwise to promote the sale, use or other dealings in this Software without prior written authorization of the copyright holder. HDF5Copyright Notice and Statement for NCSA Hierarchical Data Format (HDF) Software Library and UtilitiesNCSA HDF5 (Hierarchical Data Format 5) Software Library and Utilities Copyright 1998, 1999, 2000, 2001, 2002, 2003 by the Board of Trustees of the University of Illinois. All rights reserved.Contributors: National Center for Supercomputing Applications (NCSA) at the University of Illinois at Urbana-Champaign (UIUC), Lawrence Livermore National Laboratory (LLNL), Sandia National Laboratories (SNL), Los Alamos National Laboratory (LANL), Jean-loup Gailly and Mark Adler (gzip library).Redistribution and use in source and binary forms, with or without modification, are permitted for any purpose (including commercial purposes) provided that the following conditions are met:1. Redistributions of source code must retain the above copyright notice, this list of conditions, and the following

disclaimer.2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright notice, this list of conditions, and the following

disclaimer in the documentation and/or materials provided with the distribution.3. In addition, redistributions of modified forms of the source or binary code must carry prominent notices stating that

the original code was changed and the date of the change.

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付録 A Copyright

DIAdem スタートアップガイド A-2 ni.com/jp

4. All publications or advertising materials mentioning features or use of this software are asked, but not required, to acknowledge that it was developed by the National Center for Supercomputing Applications at the University of Illinois at Urbana-Champaign and to credit the contributors.

5. Neither the name of the University nor the names of the Contributors may be used to endorse or promote products derived from this software without specific prior written permission from the University or the Contributors, as appropriate for the name(s) to be used.

6. THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE UNIVERSITY AND THE CONTRIBUTORS “AS IS” WITH NO WARRANTY OF ANY KIND, EITHER EXPRESSED OR IMPLIED. In no event shall the University or the Contributors be liable for any damages suffered by the users arising out of the use of this software, even if advised of the possibility of such damage.

Portions of HDF5 were developed with support from the University of California, Lawrence Livermore National Laboratory (UC LLNL). The following statement applies to those portions of the product and must be retained in any redistribution of source code, binaries, documentation, and/or accompanying materials:This work was partially produced at the University of California, Lawrence Livermore National Laboratory (UC LLNL) under contract no. W-7405-ENG-48 (Contract 48) between the U.S. Department of Energy (DOE) and The Regents of the University of California (University) for the operation of UC LLNL.DISCLAIMER:This work was prepared as an account of work sponsored by an agency of the United States Government. Neither the United States Government nor the University of California nor any of their employees, makes any warranty, express or implied, or assumes any liability or usefulness of any information, apparatus, product, or process disclosed, or represents that its use would not infringe privately-owned rights. Reference herein to any specific commercial products, process, or service by trade name, trademark, manufacturer, or otherwise, does not necessarily constitute or imply its endorsement, recommendation, or favoring by the United States Government or the University of California. The views and opinions of authors expressed herein do not necessarily state or reflect those of the United States Government or the University of California, and shall not be used for advertising or product endorsement purposes.b64File: b64.cPurpose: Implementation file for the b64 libraryCreated: 18th October 2004Updated: 2nd August 2006Home: http://synesis.com.au/software/

Copyright (c) 2004–2006, Matthew Wilson and Synesis Software All rights reserved.Redistribution and use in source and binary forms, with or without modification, are permitted provided that the following conditions are met:• Redistributions of source code must retain the above copyright notice, this list of conditions and the following

disclaimer. • Redistributions in binary form must reproduce the above copyright notice, this list of conditions and the following

disclaimer in the documentation and/or other materials provided with the distribution.• Neither the name(s) of Matthew Wilson and Synesis Software nor the names of any contributors may be used to

endorse or promote products derived from this software without specific prior written permission.THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE COPYRIGHT HOLDERS AND CONTRIBUTORS “AS IS” AND ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE COPYRIGHT OWNER OR CONTRIBUTORS BE LIABLE FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE.STLportCopyright 1999-2003 Boris FomitchevThis material is provided “as is”, with absolutely no warranty expressed or implied. Any use is at your own risk.Permission to use or copy this software for any purpose is hereby granted without fee, provided the above notices are retained on all copies. Permission to modify the code and to distribute modified code is granted, provided the above notices are retained, and a notice that the code was modified is included with the above copyright notice. The Licensee may distribute binaries compiled with STLport (whether original or modified) without any royalties or restrictions.

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付録 A Copyright

© National Instruments Ireland Resources Limited A-3 DIAdem スタートアップガイド

The Licensee may distribute original or modified STLport sources, provided that:• The conditions indicated in the above permission notice are met; • The following copyright notices are retained when present, and conditions provided in accompanying permission

notices are met: Copyright 1994 Hewlett-Packard CompanyPermission to use, copy, modify, distribute and sell this software and its documentation for any purpose is hereby granted without fee, provided that the above copyright notice appear in all copies and that both that copyright notice and this permission notice appear in supporting documentation. Hewlett-Packard Company makes no representations about the suitability of this software for any purpose. It is provided “as is” without express or implied warranty.Copyright 1996-1999 Silicon Graphics Computer Systems, Inc.Permission to use, copy, modify, distribute and sell this software and its documentation for any purpose is hereby granted without fee, provided that the above copyright notice appear in all copies and that both that copyright notice and this permission notice appear in supporting documentation. Silicon Graphics makes no representations about the suitability of this software for any purpose. It is provided “as is” without express or implied warranty.Copyright 1997 Moscow Center for SPARC Technology.Permission to use, copy, modify, distribute and sell this software and its documentation for any purpose is hereby granted without fee, provided that the above copyright notice appear in all copies and that both that copyright notice and this permission notice appear in supporting documentation. Moscow Center for SPARC Technology makes no representations about the suitability of this software for any purpose. It is provided “as is” without express or implied warranty.

B. In regards to the DataFinder component the following copyright notice applies.CLuceneThe use of CLucene software is governed by the CLucene License Conditions which can be found in the DIAdem help.Copyright (c)2004, Apache License, Version 2.0.C. In regards to components used in DIAdem the following copyright notices apply.CyberX3DThe use of CyberX3D software is governed by the CyberX3D License Conditions which can be found in the DIAdem help.Copyright (c)2002-2003 Satoshi Konno.GpHugeF/GpTextStreamThe use of GpHugeF/GpTextStream software is governed by a license which can be found in the DIAdem help.Copyright (c)2003, Primoz Gabrijelcic.OpenStreetMapThe use of OpenStreetMap tiles is governed by the “Creative Commons Attribution-ShareAlike 2.0 license” which can be found in the DIAdem help.Copyright (c)OpenStreetMap (and) contributors, CC-BY-SA. StingrayThis software includes Stingray software developed by Rogue Wave Software division of Quovadx, Inc. Copyright 1995–2006. Quovadx, Inc. All Rights Reserved.Xerces C++This product includes software developed by the Apache Software Foundation (http://www.apache.org/) that is subject to the Apache License, Version 2.0, a copy of which may be found at: http://www.apache.org/licenses/LICENSE-2.0. Copyright 1999 The Apache Software Foundation. All rights reserved.

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B技術サポートおよびプロフェッショナルサービス

日本における DIAdem の技術サポートとサービスについては、共和ホー

ムページの以下の URL を参照してください。www.diadem.jp

サポート

お問い合わせいただく場合は、共和ホームページの DIAdem の「お問い

合わせコーナー」ヘアクセスしてください。 計測現場を知りぬいた技術者

がサポートいたします。

トレーニング

無料セミナのほか、有料によるトレーニングを実施しております。詳しく

はお問い合わせください。

システムインテグレーション

時間的に制約がある場合や社内のリソースが限られている場合、

有料で SE によるサービスをご利用いただけます。詳しくは、 [email protected] までお問い合わせください。

尚、Nl 製品のサポートに関しては、ナショナルインスツルメンツのウェ

ブサイト(ni.com/jp)の下記セクションをご参照ください。

• セルフヘルプリソース — 解答やソリューションがすぐに必要な場合

は、技術サポートリソースの広範なライブラリ(ni.com/

support/ja)をご利用いただけます(英語、スペイン語でも表示

可)。これらのリソースは、登録ユーザの方ならほとんどの製品で無

償でご利用いただくことができ、ソフトウェアドライバおよびアップ

デート、技術サポートデータベース、製品マニュアル、トラブル

シューティングウィザード、ハードウェアの適合性に関するドキュメ

ント、サンプルプログラム、チュートリアルおよびアプリケーション

ノート、計測器ドライバ、ディスカッションフォーラム、計測用語集

などが含まれています。

• 技術者によるサポートオプション —NI のエンジニアや計測/オート

メーション専門技術者までお問い合わせいただく場合は、ni.com/

support/ja にアクセスしてください。