クイック・インストール案内 - SEH Technology...クイック・インストール案内 5 プリントサーバの導入 このプリントサーバはスロットカードと呼ばれる装置で、コンピュータのス
CircuitCAM4.2 基板加工システムCircuit CAMのインストール 6 2. Board...
Transcript of CircuitCAM4.2 基板加工システムCircuit CAMのインストール 6 2. Board...
16/08/17
CircuitCAM4.2
基板加工システム
Circuit-CAM Ver. 4.x
Board Master Ver. 4.x
取扱説明書
(日本語版)
(C) Copyright イープロニクス 1995-2016
All rights reserved
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< 目 次 >
Ⅰ. 技術サポートのご案内 2
1.はじめに 2 2.サポート・メンテナンス契約 3
Ⅱ. 基板加工機の設置 4
1. 木箱の開梱方法 4
2. 加工機固定スクリューの取り外し 4 3. 接続 4
4. 輸送ネジの取り外し 5
Ⅲ. ソフトのインストール、セットアップ 6
1. Circuit CAMのインストール 6 2. Board Masterのインストール 9
3. ソフトのアンインストール 12 4. RS-232Cの通信設定 13
5. 基板加工機の初期設定 14
Ⅳ. 操作方法 15
1. Circuit CAM 16 1-1. CAD データインポート、インシュレート 16
1-2. レイアウト作画機能 25 2. Board Master 35
Ⅴ. 付録 48
1. Circuit CAM関連 48 1-1. 変換ファイルの作成 48
1-2. インポート設定(CAT ファイル保存) 54 1-3. 内部カットデータ作成 60
1-4. ラブアウト設定 61 2. Board Master関連 63
2-1. ホーム調整 63 2-2. データ切削時の微調整(詳細調整) 65
2-3. 基板加工機のスライダー(基板固定)の穴あけ 68 2-4. 指定領域の切削 70
2-5. 指定のツールから切削 70
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Ⅰ. 技術サポートのご案内
1.はじめに
このたびは、基板加工機をお買いあげ頂き誠にありがとうございます。弊社では、基板加工機をご
購入いただきましたお客様を対象に、サポートサービスを実施しております。
お問い合わせの際には、下記の(1)~(5)を記入してメール、または、FAXでサポートセンターまで
ご連絡ください。なお、(1)は Circuit CAMのメニュー[ヘルプ]/[バージョン情報]、(2)は Board Master
のメニュー[ヘルプ]/[ボードマスターについて]、(3)(4)は基板加工機本体の銘板で確認できます。
(1)Circuit-CAM Ver. ( ).
(2)Board Master Ver. ( ).
(3)加工機機種(Type) .
(4)加工機 シリアルナンバー (No.) .
(5)パソコン動作環境 (OS) Windows 95 / 98 / Me / NT4.0 以上 / 2000 / XP
(CPU) MHz
(メモリ) MB
※ OPUSER(CAD)も購入頂いた場合は、OPUSERの Ver、改訂、シリアルナンバー。
これらは OPUSERメニュー[ヘルプ]/[バージョン情報]で確認できます。
イープロニクス株式会社( http://www.epronics.co.jp/ )
〒151-0053 東京都渋谷区代々木 5-37-6
< 本社 > ・・・営業部、業務部(ツール、基板等の消耗品)
Tel : 03-3465-7105
Fax : 03-3467-6159
E-mail : [email protected]
< サポートセンター > ・・・技術サポート、修理 等
Fax : 03-3467-6159
E-mail : [email protected]
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2.サポート・メンテナンス契約
加工機の保証期間は 1年間となっております。
それ以降につきましては、より円滑に安心してお使いいただけますよう、下記の保守をご用意致して
おります。ご不明の点、詳細については、お気軽に弊社営業技術課に御問合せください。
A.通常保守契約
通常保守契約は、年間予算内で、全てのトラブルに対応できる保守契約です。予め保守料金を払う
だけで、契約期間内に何回トラブルが発生しても、修理作業費・部品代等の都度修理費用が発生せず、
保守の年間予算化が計れます。
代替機無償貸出し、代替加工有償サービスにより、お急ぎの場合もカバーされます。さらに、ご使
用 CADが代わっても、Circuit CAMの CADデータ変換追加入力設定を無償で受けられます。
また、該当保守が発生しない場合、次年度からの保守料金が最大 60%まで割引になります。
B.サポート契約
サポート契約は、トラブル発生時に都度修理費用が発生しますが、作業費が 30%割引になり、代替
機無償貸出し・代替加工有償サービスにより、トラブル時も安心です。Circuit CAMの CADデータ変換
追加入力設定を無償で受けられます。
C.オンコール修理
オンコール修理は、トラブル発生時に修理作業費・部品代等の都度修理費用が発生致します。代替
機貸出しや Circuit CAMの CADデータ変換追加入力設定も有償にて可能です。
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Ⅱ. 基板加工機の設置
1. 木箱の開梱方法 木ネジ 木ネジ
木箱側面下部の木ネジ(4~6箇所)を
はずして、上箱を持ち上げて開けます。
木ネジ 木ネジ
木 箱
2. 加工機固定スクリューの取り外し 基板加工機
加工機を固定している M4CAP スクリュー
を 4mm六角レンチ(付属)で取り外します。
M4CAP
M4CAP
M4CAP
M4CAP
3. 接続
(1)基板加工機の背面の"Serial 1 / PC"ポートと、パソコンのシリアルポート(COMポート)を
RS-232Cケーブル(付属)で接続します。
必要がある場合は、D-sub 9Pin/25Pin変換アダプタ(付属)を使用します。
(2)加工機と掃除機を塩ビホース(付属)を接続します。
(3)基板加工機の 100V電源ケーブル(付属)を接続します。
※ 特に安定した切削する場合は 115Vのトランスを接続(通常は必要無し)。
塩ビホース
RS-232C ケーブル
シリアルポート
(COM ポート)
掃除機 ○ ○
モニタ パソコン
Serial 1/PC
基板加工機 ヒューズ・電源
コンセントへ トランス 接続部拡大図
115V
↑ 110-120V仕様
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4. 輸送ネジの取り外し
加工機ヘッドが上下しない様に固定している輸送ネジは、六角レンチ(付属)で取り外します。
Protomat95 型加工機の場合は、輸送ネジは取り外さないでください。
また、加工機テーブルに貼られてる表面保護シートをはがします。
<注意>
加工機を輸送する場合、長期間使用しない場合は、輸送ネジで加工機ヘッドを固定してください。
○
輸送ネジ ●
○ モーター
◎
○
基板加工機
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Ⅲ. ソフトのインストール、セットアップ
<はじめに>
・ソフトのインストールの前に、P.2「技術サポートのご案内」を確認してください。
・ソフトウェアを限定された1台のコンピュータで使用する権利をお客様に対してのみ許諾します。
※ 1台のパソコンにインストールすると、フロッピーのライセンスはゼロになります。
ソフトのアンインストール(下記 3項)を行うと、1台分のライセンスが有効になります。
・ソフト/ライセンスディスクの複製・解析・改変など、使用権違反による動作は保証しておりま
せん。また、違反した時には、弊社はお客様の使用権を終了させることができます。
・下記 1(2)④で『Yes』ボタンをクリックすると、使用許諾に同意したものとなります。
1. Circuit CAM のインストール
(1)システム必要条件
・ Microsoft Windows 95 / 98 / Me / NT4.0 以上 / 2000 / XP
・ PentiumⅡ 400 MHz 以上、128MB以上の RAM(推奨 256MB)
・ VGAカラーモニタ(解像度 1024×768推奨)
・ 16 MB以上の空き容量
(2)インストール
① CD-ROM(Circuit CAM、Board Master)を パソコンの CDドライブに挿入します。
オートランにより、右の画面が表示されます。“For Japanese only”を選択すると
ソフトのフォルダが開きます。
右の画面が表示されない場合は、エ
クスプローラ等で CD ドライブのフ
ォルダ\Bin\For Japanese Only
を開きます。
② フォルダ「CircuitCAM 4.x」の中の
setup.exe をダブルクリックします。
設定言語の選択画面が開き、
“英語(U.S.)”を選択し『OK』ボタン
を押します。
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③ 『Next』ボタンを押します。
④ Circuit CAMに関する使用許諾の
同意書です。内容を確認したら、
『Yes』ボタンを押します。
⑤ インストール先のフォルダを選択します。
デフォルトは“C:\**”に設定されて
います。
変更したい場合は『Browse』ボタンを
押してインストール先フォルダを指定
してから、『Next』ボタンを押します。
⑥ プログラムフォルダの設定をします。
デフォルトでは“**”に設定されて
います。『Next』ボタンを押します。
- 8 -
⑦ インストール終了です。
『Finish』ボタンを押します。
⑧ Windowsの言語を選択します。
Languageで“Japanese”を選択します。
また、ライセンス番号を入力します。
ライセンス番号は、CD-ROMが入っていた
パッケージ内のライセンスカードに記載
されています。
“シリアルナンバー”、“イネーブリング
ナンバー”を入力してください。
最後に『OK』ボタンを押すと、インスト
ールが始まります。
⑨ デスクトップのショートカットで
Circuit-CAMを起動します。
この時、スタートアップ画面が表示され、
“このダイアログを再度表示しない”を
チェックして『OK』ボタンをクリック
します。
Circuit CAMが起動し、タイトルバーで
“Circuit-CAM(Lite/PCB)”となれば
インストール完了です。
(イ) もし、デモ版になった場合は、Circuit-CAMメニュー[設定]/[環境設定]を選択して、
『ユーザー』のタブをクリックします。
(ロ) 一般設定画面で“シリアルナンバー”、“イネーブリングナンバー”を正しく入力し
なおしてください。
(ハ) Circuit CAMを終了して、もう一度起動します。
この操作をしてもデモ版になる場合は、サポートセンターまで連絡ください。
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2. Board Master のインストール
(1)システム必要条件
・ Microsoft Windows 95 / 98 / Me / NT4.0 以上 / 2000 / XP
・ PentiumⅠ 75 MHz 以上、32 MB以上の RAM(推奨 64 MB)
・ VGAカラーモニタ(解像度 1024×768推奨)
・ 2.5 MB以上の空き容量
(2)インストール
① 上記 1(2)①と同様に“For Japanese Only”
を選択します。
② フォルダ「Board Master 4.x」の中の
setup.exe をダブルクリックします。
設定言語の選択画面が開き、
“英語(U.S.)”を選択し『OK』ボタン
を押します。
③ 『Next』ボタンを押します。
④ Board Masterに関する使用許諾の
同意書です。内容を確認したら、
『Yes』ボタンを押します。
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⑤ インストール先のフォルダを選択します。
デフォルトは“C:\**”に設定されて
います。Circuit CAMをインストールした
フォルダと同じか確認します。
変更したい場合は Browseボタンを押して
インストール先フォルダを指定して
『Next』ボタンを押します。
⑥ プログラムフォルダの設定をします。
デフォルトでは“**”に設定されて
います。『Next』ボタンを押します。
⑦ インストールする言語を選びます。
ここでは“Japanese”を選択します。
『Next』ボタンを押します。
⑧ RS-232ケーブルを接続した COMポートを
選択して『Next』ボタンを押します。
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⑨ 加工機の型式を選択します。
表示にない機種の場合は“Others...”を
選択し、『Next』ボタンを押すと、他の
機種を選択できるようになります。
< 重要 >
C30/s型加工機の場合は、加工機モーターヘッド
部の色によりボードマスターのソフトが異なり
ます。ヘッド部が黒色の時は“Black Cap~”、
銀色の時は“Silver Cap~”を選択してくだ
さい。
⑩ 新規インストールの場合は、“New~”を、
アップグレードの場合は“Update~”を
選択します。
『Next』ボタンを押します。
⑪ 下の画面の内容を確認して『OK』ボタンをクリックします。
この後、パソコンの FIFOスイッチを OFFにするプログラムが実行されます。
プログラムの終了まで数 10分程度かかる場合もあります。
⑫ FIFOスイッチがオフになると、右の画面が表示されます。
基板加工機/ソフトのライセンスを有効にする為、
付属のフロッピーディスク“Configuration Disk”を
フロッピードライブに挿入して『OK』ボタンを押します。
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⑬ 以上で Board Masterのインストールが
完了です。『Finish』ボタンを押します。
⑭ デスクトップのショートカットで
Board Master を起動します。
この時、文字化けしていても無視します。
ダイアログボックスをチェックして、
『OK』ボタンを押します。
⑮ Board Masterメニュー[ビュー]/[デフォルト
フォント]のチェックをはずします。
続いて[ビュー]/[フォント交換]で、フォン
ト画面(右図)で日本語のフォント(例 MS明朝)
を選択します。
また“書体の種類”を日本語にします。
最後に『OK』ボタンを押します。
3. ソフトのアンインストール
① Circuit CAM、Board Masterをインストールしたフォルダ“C:\**”内をエクスプローラ等で
開きます。フォルダ内のライセンスファイル“Bm-**.ini(**は加工機機種名)”を探します。
このファイルを、ライセンスフロッピーに上書きコピーします。
② 必要なファイルをバックアップします。エクスプローラの“更新日時”欄をクリックすると、
カスタマイズしたファイルが上に表示されます。例えば、次のファイルをバックアップします。
フォルダ“Ape_Templates” ・・・ 作成したテンプレートファイル(*.TXT)
フォルダ“Bmaster” ・・・ ツールリスト(*.TOL)、設定ファイル(*.MCH)
フォルダ“Data” ・・・ データ(*.CAM)、(*.LMD)、(*.JOB)
フォルダ“New_Templates” ・・・ デフォルト設定(Default.CAT)、ユーザー設定(*.CAT)
③ Windows98では『スタート』メニューの[設定]/[コントロールパネル]の“アプリケーションの
追加と削除”を選択します。Circuit CAM、Board Masterを選び、それぞれ『削除』ボタンで
アンインストールします。
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4. RS-232Cの通信設定
RS-232Cの通信設定については、Windows
のマニュアルを参照してください。
ここでは、Windows98 の場合について
説明していきます。
① デスクトップの"マイコンピュータ”
を右クリックして、プロパティを選択
します。
② "デバイスマネージャー"のタブを
クリックして、通信ポート(COM/LPT)
の左の“+”をクリックします。
次に、RS-232Cケーブルを接続した
通信ポートを選択して、
『プロパティ』ボタンを押します。
③ "ポートの設定"タブをクリックして、
通信の設定をします。
ビット/秒 :9600
データビット :8
パリティ :なし
ストップビット:1
フロー制御 :ハードウェア
④ その後『詳細設定』ボタンを
押します。
⑤“FIFOバッファを使用(16550互換
の UARTが必要)”のチェックマー
クをはずして、『OK』ボタンを
押して、通信の設定は完了です。
パソコンを再起動します。
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5. 基板加工機の初期設定
(1)加工機の電源を入れると、加工機が原点(ツール交換位置)に移動します。
加工機の POWER ランプが点灯してから、ボードマスターを次の a,b いずれかの方法で起動します。
a) デスクトップの をダブルクリックして起動させます。
b) Windowsスタートメニュー[プログラム]/[**]/[BoardMaster*.*]を選択します。
(2)起動時に右の様な画面が表示された場合は、
『キャンセル』ボタンをクリックすると、
下図の様に Board Masterが起動します。
(3)ボードマスター画面(上図)で“NULL”表示の場合は、メニュー[設定]/[接続]で設定をします。
(4)接続画面で設定を“チャンネル”、
チャンネル“COM*(接続したポート)”を
選択して、『OK』ボタンを押します。
上のボードマスター画面で、“NULL”の欄に
“COM*”と表示されていたら接続完了です。
(5)ボードマスターを終了して、パソコンを再起動
します。
(6) 再度、ボードマスターを起動すると、初めから
“COM*”表示になります。
(7)メニュー[移動]/[ポーズ]で、ポーズ位置
(基板加工機の右奥の位置)に加工機ヘッド
が移動する事を確認してください。
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Ⅳ. 操作方法
基板加工システムでは、次の二つの方法により、基板加工を行う事ができます。
(a) CAD(ガーバー・ドリルデータを出力できるもの)のデータを Circuit CAMで
インポートし、切削データを作成、Board Masterで基板切削。
(b) Circuit CAMのレイアウト作画機能で基板レイアウトを作画し、切削データを作成、
Board Masterで基板切削。
CADデータエクスポート 作画完成
< OPUSERの場合 >
・ツールリスト (***.djr)
・アパーチャリスト (***.als)
・ドリルデータ (***.ncd)
・半田面ガーバー(***29.gbr)
・部品面ガーバー(***02.gbr)
インポート(上記ファイル)
・変換ファイル
・インポート設定(CATファイル)
基板加工機へのエクスポート
(***.LMD)
インポート(***.LMD)
CAD(OPUSER、PROTEL、PADS等)
OPUSER 操作手順
(回路図、レイアウト設計、データ出力)
Circuit CAMで切削データを作成
( Ⅳ1-1項の CADデータインポート、インシュレート参照 )
Circuit CAMでレイアウト作画
( Ⅳ1-2項のレイアウト作画参照 )
Board Masterによる加工機での切削
( Ⅳ2項の Board Master参照 )
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1. Circuit CAM
Circuit CAM Ver4.0の新規機能として、
“ウイザード機能”が追加されました。
この機能により、切削データの作成が、
順を追っての操作、及び、説明ガイド
による操作で簡単に行う事ができます。
また、視覚的に確認しながら操作を行
う事ができます。
ウイザード機能は、 をクリックする
と右図の様な画面が現れ、使用する事
ができます。
なお、以下の説明は、ウイザード機能
を使用しないで説明しています。
1-1. CAD データインポート、インシュレート
CADで設計した回路図のデータ(ガーバー、ドリルデータ)を読込み、インシュレート(基板切削データ
の作成)、データ出力までを操作をする事によって、Circuit-CAM操作を覚える事ができます。
< 重要 >
OPUSERの出力フォーマットを変更した場合、他の CADを使用している場合は、付録「変換ファイルの
作成」「インポート設定」を参照し、設定をします。設定を行わないと正しくデータを読めません。
ここでは OPUSER(CAD)のデータを使用します。
下は、CADデータをインポートしてから、切削データを出力するまでの流れです。
CADデータのインポート
外形のレイヤー変更・大きさ編集
切削データの作成
① 外形カットデータの作成
② インシュレート(表面切削)
ファイルの保存(***.CAM)
基板加工機へエクスポート(***.LMD)
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< Circuit CAMの起動 >
Circuit CAMは、次のいずれかの方法で起動します。
a) デスクトップ上の をダブルクリックして起動します。
b) Windowsスタートメニュー[プログラム]/[**]/[Circuit CAM *.*]を選択します。
起動した時に、下図の様に Lite版・PCB版・デモ版を確認できます。
なお、デモ版ではデータの保存、切削データの出力ができません。
< デモ版を製品版へ >
CircuitCAMのライセンスを登録したのに、
デモ版として起動する場合、インストール
時のシリアル番号、イネーブリング番号の
入力ミスによる場合が多く見られます。
この場合、メニュー[設定]/[環境設定]の
“ユーザー”タブで、ライセンスカードを
参照して、シリアル番号、イネーブリング
番号を確認してください。
入力後は、Circuit CAMを終了し、再び
起動します。
- 18 -
(1)CADデータのインポート
OPUSER(CAD)のガーバーデータ、ドリルデータ等を読み込みます。
上にある操作ボタンの中から (インポート)をクリックして、ファイルをインポートします。
※ インポートボタンは、メニュー[表示]/[フロント->エンド]でツールバーの表示/非表示を
切替えられます。
ファイルの場所は、OPUSERで保存したフォルダ(通常は C:¥EDWin****¥Job)を指定します。
次に、キーボードの『Ctrl』ボタンを押しながら、以下のファイルを選択して、『開く』ボタンを
押して読み込みます。なお、CADによってファイルの拡張子が異なります
*****.djr : ツールリスト
*****.als : アパーチャリスト(※ 拡張ガーバ(RS-274-X)の場合は必要ありません)
*****.ncd : ドリルデータ
***29.gbr : 半田面ガーバー
***02.gbr : 部品面ガーバー(※ 両面基板の場合)
インポートが終了すると、次のような基板レイアウト図が表示されます。
この時、色の表示が OPUSERとは異なり、Circuit CAMでは、BottomLayer(半田面)は緑、
TopLayer(部品面)は赤で表示しているので注意してください。
次の様なエラーメッセージが表示されても、特に
問題はありませんので『OK』ボタンを押します。
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(2)外形のレイヤー変更・大きさ編集
「基板外形線」から「基板外形カットデータ」を作成し
てみましょう。基板外形線の角の外側(右図周辺)を
クリックして、外形線を選択状態にします。。
ここで、OPUSERの両面基板の場合、外形線は BottomLayer
と TopLayerの両方にあります(重なっています)。
外形線を選択状態にした場合、レイヤーリストボックスが
の時は Bottom面の外形線、
の時は Top面の外形線、
が選択されているのを確認できます。
※ 基板外形線の角の外側(右図周辺)を連続でクリックすると、BottomLayerと TopLayerの
外形線が交互に選択されます。
外形線は BottomLayerと TopLayerの両方に必要ない為、TopLayerの外形線は削除します。
★ 外形線を選択した場合に、レイヤーリストボックスが の場合
ボタンで削除し、 (再描画)で最新の情報にします。
★ 外形線を選択した場合に、レイヤーリストボックスが の場合
に変更します。この時、基板外形線は黄色になります。
(再描画)で最新の情報にします。
- 20 -
(3)切削データの作成
上記(1)(2)でインポートし編集した CADデータ(OPUSERの場合外形データを編集したもの)、
または、CircuitCAMの作画機能で作画したデータを切削データに変換します。
① 外形カットデータ
前ページの図の様に基板外形線が選択された状態にします。
この時、ツールリストボックスが
になっているのを確認してください。
(外形カット)をクリックすると右図の
外形カット画面が表示されます。
外形カット画面で次の設定を確認します。
・外側
・対象:現在選択のレイヤー
・目的のレイヤー :CuttingOutside
・使用ツール(リスト):LpkfCuttingTools
(ツール):Contour Router 2.0 mm
(1.0mmでも OK)
・ギャップの幅 1mm
ここで、ギャップの幅とは、次の項で説明
します。
設定したら、『実行』ボタンをクリックすると、基板外形線(黄色)の外側に、外形カットの
データ(灰色)が作成されます。
- 21 -
<参考:ギャップ作成>
前ページで作成した外形カットのデータは、基板の周りをすべてカットするものです。
複数の基板を作成する場合など、基材と切削した基板を切り離さず、基材と基板がつながるプラモデ
ルのランナーのような部分(ギャップ)を作ります。
外形カットデータ(灰色)の角の外側をクリックして選択状態に
します。一番近い位置にアンカーポイント(*)が表示されます。
この時、レイヤーリストボックスが に
なっている事を確認してください。
このアンカーポイントは、キーボードの『+』ボタン、または、
『-』ボタンで移動できます。
なお、角周辺はポイントが多い為、小刻みに移動します。
ギャップを挿入したい位置に、アンカーポイントを移動させ (ギャップ)を押します。
通常、ギャップは左右、または、上下の2カ所に作成します(下図は左右の 2カ所)。
- 22 -
② インシュレート(表面切削データ)
外形カットのデータを作成することができたら、次にインシュレートデータの作成を行います。
インシュレートとは、基板上の銅箔を削ることにより、パターンとパターン、あるいはパターンとパ
ターンでない部分とを分離させる作業です。
(イ)操作ボタンによるインシュレート
Circuit CAMにはインシュレート作成用の操作ボタン
が用意されています。 (両面のインシュレート)を
押すと、インシュレートの計算が始まります。
計算が終わると TopLayer・BottomLayerの各レイヤー
を縁取るように線が現れます(右図)。この線は、ミー
リングツール(0.2mm)で切削時の軌跡となります。
必要がある場合だけ、軌跡ではなく、実際のイメージ
で表示したい場合には、 (レイヤー)の操作ボタン
を押し、レイヤー“Insulate*_*”の実際の幅欄を
チェックします。
(ロ)詳細設定によるインシュレート
メニュー[編集]/[インシュレート]を選択するとインシュレートの詳細設定を行えます。
この方法のインシュレートは、トップ(部品面)、ボトム(半田面)かの片面ずつしか行えません。
初めに“ジョブ”でインシュレートする面を選択し、使用ツールは“普通”Universal Cutter0.2mmを
使用します。次に、切削幅の“全体値(パターンとそれ以外の切削距離)”や“パッド(パッド周辺の切
削距離)”の値を設定します。通常は、全体値“0.2mm(デフォルトのまま)”、パッド“0.3~1.5mm(半田
付けの技術による)”にします。ただし、数値を大きくすると、切削時間が長くなりツールの消耗も多
くなります。最後に『実行』ボタンを押します。
( 画面は CircuitCAM Lite版、PCB版で異なります )
- 23 -
左下図は全体“0.2mm”、パッド“0.5m”の場合で、右下図は全体“0.2mm”、パッド“0.3mm”の場合
です。左下図の方が半田付けしやすくなりますが、切削時間が長くなります。
パッド 0.5mm パッド 0.3mm
<参考>
必要に応じて、最小・普通・中太・最大の4段階(Circuit CAM Lite版は2段階)にツール設定する事
が出来ます。設定後、インシュレートを行うとツールは自動的に分配されインシュレートを行います。
下右図は全体“1.0mm”、パッド“1.0mm”、使用ツールを左下図の様に設定した場合です。
半田付け周辺の細かい所を 0.2mmのツール、他を 1.0mmのツールで切削します。
0.2mmのツールだけより早く切削できますが、切削途中でツール交換の作業が増えます。
< インシュレート詳細設定の保存 >
上記(ロ)のインシュレート詳細設定をカスタマイズした場合に、その設定を保存できます。
設定をしたら『名前を付けて保存』ボタンで保存します。
保存した設定を呼び出して使う場合は、 でドロップダウンメニューを開きます。
例えば、ラジオボタンで“ボトム(半田面)”を選択してから、使用ツール・切削幅など詳細設定をし
て、『名前を付けて保存』ボタンで保存します。
ここで、Insulate Default Bottom(Top)に『保存』ボタン(上書き保存)すると、
そのインシュレート詳細設定が、操作ボタン (両面のインシュレート)に設定されます。
つまり、操作ボタン を押せば、設定したとおりのインシュレートができます。
- 24 -
(4)ファイルの保存
作成したレイアウトデータ(CAMフォーマット)を保存します。
メニュー[ファイル]/[名前をつけて保存]を選択しファイル名を入力して保存して下さい。
デフォルトで保存されるフォルダは、データをインポートした時と同じフォルダになります。
通常は C:¥**¥Data内に保存します。フロッピー等に保存する事もできます。
(5)基板加工機へのエクスポート
加工機用のデータ(LMDフォーマット)を出力します。
(基板加工機へのエクスポート)を押します。
次のメッセージが現れ、LMDファイル(***.LMD)が出力されたことになります。
ボードマスターでは、この LMDファイルをインポートして切削を行います。
切削については、マニュアル「Board Master」を参照してください。
< 重要 >
ドリル穴の径が 1.5mm以上、または、0.4mm以下のものがある場合は、エラー画面が表示される事が
あります。これは“穴径が大きい時にオプションのオートコンタックに対応していません”という内
容です。オートコンタックを使用してない場合は、無視して問題ありませんが、メニュー[ウインド
ウ]/[レポート]でレポートを確認します。レポートで“データフォーマートがサポートしてません”
となっている項目が、次の3ヶ所だけの場合は問題ありませんので、基板加工へ進んでください。
① レイヤー = DrillPlated, フェーズ =DrillingBacking
② レイヤー = DrillPlated, フェーズ =Vacuum
③ レイヤー = DrillPlated, フェーズ =Dispense
- 25 -
1-2. レイアウト作画機能
部品点数の少ない簡単なパターンの基板や既に作られている基板をそのまま作る場合、CADを使っ
て回路図設計、レイアウト作成を行うより CircuitCAMのレイアウト作画機能を使い直接レイアウトを
描いた方が効率よく作業ができる事もあります。
ここでは、練習用の簡単な基板を作りながらレイアウト作成の基本操作を覚える事ができます。
下はレイアウト作画してから、切削データを出力するまでの流れです。
レイアウト作画
① ランド(パッド)の作成
② パターンの作成
③ 外形の作成
④ ドリル穴の作成
⑤ テキスト文字
切削データの作成
① 外形カットデータの作成
② インシュレート(表面切削)
ファイルの保存(***.CAM)
LPKF基板加工機へエクスポート(***.LMD)
- 26 -
< Circuit CAMの起動 >
Circuit CAM起動は、Ⅳ1-1項と同様です。
起動した時に、下図の様に Lite版・PCB版・デモ版を確認できます。
なお、デモ版ではデータの保存、切削データの出力ができません(デモ版→製品版はⅣ1-1項参照)
< グリッドの設定 >
★ ディスプレイグリッド
・・・ 画面に表示される点(グリッド)の間隔です。
★ カーソルグリッド(スナップ)
・・・ パッドを配置できる位置、パターンの始点と終点にできる位置です。
例えば、ディスプレイグリッドと同じ数値にすると、グリッド上でしか配置、始点、
終点にできなくなり、使い易くなります。
初めに、作画を簡単に行う為グリッドの設定をします。
(イ)Circuit-CAM Lite 版の場合
メニュー[設定]/[環境設定]を選択し『単位 / グリッド』のタブをクリックします。
(ロ)Circuit-CAM PCB 版の場合
Circuit-CAM画面上のグリッドツールバーで、設定できます。
- 27 -
<参考> 画面の表示/非表示(選択可/不可)の切り替え
CircuitCAMでは、いろいろなレイヤー(半田面・部品面・ドリルなど)を使用して作画する事ができ
ます。複数のレイヤーが表示されていると不便なときがあります。
(レイヤー)を押すと設定画面が表示されます。画面への表示 / 非表示、実際の幅、表示順などを
設定して、『閉じる』ボタンをクリックすると、設定を変更することができます。
★ オーダー ・・・ 画面表示で手前(上側)に表示する順番
★ 色 ・・・ パターンの色
★ フラッシュ ・・・ パッドの色
★ 表示する ・・・ 画面に表示する/しない
★ 選択する ・・・ 対象のレイヤーを選択可/選択不可にする
★ 実際の幅 ・・・ パターンを実寸で表示する/中央線だけ表示する
★ 外形表示 ・・・ 外形線のみ表示させる
★ 使用する ・・・ そのレイヤーが使われているかいないか
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(1)レイアウト作画
① ランド(パッド)の作成
部品取り付け穴周りのランド(パッド)を作画します。
(イ)設定
レイヤーリストボックスで“BottomLayer”を選びます。
アパーチャ、ツールリストボックスで、GERBERの一つを選びます(例:ApeTutor)
アパーチャ、ツールボックスから“D10(任意)”を選びます。
(ロ)アパーチャ(筆みたいなもの)の設定
上図の“D10”上で右クリックすると、次の画面になり、D10を定義できます。
ここでは、D10を円形φ1.5mmと定義します。
(ハ) (パッド/穴)を押し画面上にカーソルを動かすと、直径 1.5mmの円(緑色)になります。
グリット位置に合わせ左クリックすると、円を貼り付けることができます。
次ページの図の様に配置してください。
※ (選択)で、配置したランドを選択して移動できます。
※ 選択モードで (削除)で、配置したランドを削除できます。
(ニ)キーボード『ESC』または (選択)ボタンで、ランド(パッド)モード終了。
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(ホ)続いて、アパーチャ、ツールボックスから“D11(任意)”を選択して、右クリックして、
D11を定義します。ここでは、D11を長方形 2mm×3mmと定義します。
(パッド/穴)を押し、下図の様に配置してください。
<参考>
初期状態では、DコードはD10~D22と 10個程度しか用意されていません。必要がある場合は、数を
増やす事ができます。メニュー[設定]/[フォーマット設定]/[ガーバー-アパーチャリスト]を選択し、
アパーチャリスト“ApeTutor”上でダブルクリックします。 を押すとDコードを追加できます。
最後に『閉じる』ボタンを押します。
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② パターンの作成
部品取り付け穴同士を接続するパターン(トラック)を作画します。
(イ)設定
レイヤーリストボックスで“BottomLayer”を選びます。
アパーチャ、ツールリストボックスで、GERBERの一つを選びます(例:ApeTutor)
アパーチャ、ツールボックスから“D12(任意)”を選びます。
(ロ)上図の“D12”上で右クリックすると、次の画面になり、D12を定義できます。
ここでは、D12を円形φ0.6mmと定義します。
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(ハ) (線)でカーソルが緑色で直径 0.6mmの円に変わります。
パターンの始点(この場合パッド中心)でクリックしてから、カーソルを移動し終点(つながる
パッド)で再度クリックする事により作画できます。
キーボードの『ESC』キーでトラックが確定します。
(ニ)キーボード『ESC』2回、または (選択)ボタンでパターンモード終了。
<参考>
両面基板を作成する場合は、レイヤーリストボックスで、“TopLayer”を選びます。
アパーチャ、ツールリストボックスで、GERBERの一つを選びます(例:ApeTutor)
パッドやパターンは、上記①②で定義した D10、D11等を使用するか、または、新たなD**を
定義して、配置(赤色)する事もできます。
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③ 外形の作成
基板の外形(大きさ)を作成します。
(イ)設定
レイヤーリストボックスで“BoardOutline”を選びます。
アパーチャ、ツールリストボックスで、GERBERの一つを選びます(例:ApeTutor)
アパーチャ、ツールボックスから“D13(任意)”を選びます。
(ロ)上図の“D13”上で右クリックすると、次の画面になり、D13を定義できます。
ここでは、D13を円形φ0.001mm(1u)と定義します。
(ハ) (線)、または、 (閉じた線)で、外形を作成します(黄色)。
(ニ)キーボード『ESC』2回、または (選択)ボタンで外形モード終了。
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④ ドリル穴の作成
基板に部品を取り付ける穴を作成します。
(イ)設定
レイヤーリストボックスで“DrillPlated”を選びます。
アパーチャ、ツールリストボックスで、EXCELLONの一つを選びます(例:ToolTutor)
アパーチャ、ツールボックスから“T1(任意)”を選びます。
(ロ)ツールの設定
上図の“T1”上で右クリックすると、次の画面になり、T1を定義できます。
ここでは、T1を円形φ0.8mm と定義します。
(ハ) (パッド/穴)を押し画面上にカ
ーソルを動かすと、直径 0.8mmの
円(水色)になります。
上記①で配置したランド(パッド)
上で左クリックして、ドリル穴を
貼り付けます。
(ニ)キーボード『ESC』または、 (選択)
ボタンボタンでドリル穴モード終了。
<参考>
初期状態では、TコードはT1~T3と数個程度しか用意されていません。
必要がある場合は、数を増やす事ができます。メニュー[設定]/[フォーマット設定]/[エクセロン-ツ
ールリスト]を選択し、ツールリスト“ToolTutor”上でダブルクリックします。
を押すとDコードを追加できます。最後に『閉じる』ボタンを押します。
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⑤ テキスト文字
(イ) (テキストの作成)ボタンを
クリックします。
(ロ) 次の様に設定します。
・Layer :T e xtB ot t o m
または Tex tT op
・Path Width:線幅 0 .2 mm
・高さ :5mm(任意)
・角度 :M Y ( ミラー反転 Y)
※ Layerが TextTopの時→R0
(ハ) テキストボックスに文字を入力し、
『ok』ボタンをクリックして、
下図の様にテキストを配置します。
(ニ) Circuit CAMによる作画は完成です。
< 例題:ダミーデータ home.cam の作画 >
(イ) 初めにグリッドとスナップを 1mmに設定します。
(ロ) 部品面ランド(φ1.0mm)を 2mm間隔で 10個配置します。
(ハ) 上記(ロ)に重なるよう半田面ランド(φ1.0mm)を 2mm間隔で 10個配置します。
(ニ) 上記(ロ)(ハ)に重なるようドリル穴(φ0.6mm)を 2mm間隔で 10個配置します。
(ホ) (両面のインシュレート)を行った後、メニュー[ファイル]/[名前を付けて保存]で
home.CAM という名前で保存します。また で切削データ home.LMDが出力します。
(2)切削データの作成 ~ エクスポート
★ 切削データの作成、ファイル保存、エクスポート
マニュアル「Circuit CAM(CADデータインポート)」の(3)~(5)項を参照してください。
★ 基板加工機による加工
マニュアル「Board Master」の項を参照してください。
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2. Board Master
この手順書では、CADデータをインポートして変換した切削データ(***.LMD)、または、
レイアウト作画し変換した切削データ(***.LMD)を読込み、基板配置、切削する事によって、
Board Masterの操作を覚える事ができます。
下は、基材・下敷きをセットしてから、基板データを切削するまでの流れです。
なお、加工機電源をオン/オフした場合、加工機を輸送した場合など、両面基板を作成する時には、あ
らかじめ付録Ⅴ2-1「ホーム調整」でドリル穴が中央であるか確認(調整)を行います。
また、ピン間 5本の両面基板のような詳細基板データは、付録Ⅴ2-2「データ切削時の微調整」を
行うと、正確な位置合わせが行えます。
基材・下敷きをテーブルにセット
基材の大きさ設定(左手前、右奥)
ファイルの保存(***.JOB)
基板データを切削
① 半田面切削 (4.Milling Bottom)
② ドリル (2.Drilling Plated)
③ 部品面切削 (5.Milling Top)
④ カッティング(6.Cutting)
インポート(***.LMD)
基板データを基材上に配置
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<注意!>
加工機全機種でツール装着、クランプ開放してない事、加工機 C60,C100,M60でツール交換ノブが
上にある事を確認するまで、モーターを回転させないでください。
モーターが高回転になり破損することがあります。
★ ツール詳細・切削幅 0.2mm の調整方法
ミーリング(表面切削) ドリル 外形カッティング
Universal RF-Cutters Drill Contour
Cutter (End Mill) Routers
(φ0.2mm)
36 mm 38 mm
18u(銅)
1.6mm 基 板
18u(銅)
2~3mm 下敷き
15mm 加工機テーブル
以上
★ 切削幅 0.2mm の調整方法
上図の様に Universal Cutters(φ0.2)は、先端角が 90度であり、ツールの設置高さにより、切削幅が
変わります。切削幅を確認するため、基板の端(データ以外の場所)で試し削りをして、ルーペで観察
します。加工機本体の UP/DOWNの 1コマで幅 8u調整(深さは 4u)でき、切削幅を 0.2mmにします。
調整方法は(6)を参照してください。
例 1:切削幅が 0.25mmの場合
0.25mm-0.20mm=0.05mm(50u) → 50u÷8u=6コマ UP側へ
例2:切削幅が 0.10mmの場合
0.20mm-0.10mm=0.10mm(100u)→ 100u÷8u=12コマ DOWN側へ
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(1)基材・下敷きをテーブルにセット
加工機の電源を入れると、加工機が原点に移動します。
加工機の POWERランプが点灯してから、ボードマスターを次の a,bいずれかの方法で起動します。
a) デスクトップの をダブルクリックして起動させます。
b) Windowsスタートメニュー[プログラム]/[**]/[BoardMaster*.*]を選択します。
( 画面のグレーの部分は加工機テーブルを表しています。 )
ボードマスターのメニュー[移動]/[ポーズ]を選択し、加工機ヘッドをポーズポジション(右奥)へ
移動させます。
スライダー上の 2本のピンに合わせ下敷き・基板を取り付け、基板両端をテープで固定します。
★ 両面基板を作成する場合には、基板にφ3、下敷きにφ3~6の二つの穴をあけておきます。
二つの穴は一定の距離(例えば 280mm)であけると、スライダーの位置調整の必要がなく
なります。
★ 片面基板を作成する場合には、2本のピンは取り外し、下敷き・基板に穴を開ける必要は無く、
テープで固定するだけで切削が可能です(二つの穴をあけても問題なし)。
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(2)基材の大きさ設定(左手前、右奥)
加工機のヘッドを基材の左手前の位置、右奥の位置に移動して基材の大きさを設定します。
はじめに、加工機のヘッドの移動には、3種類の方法があります。
a) メニュー[移動]により“ホーム”、“ポーズ”、“ツール交換”へ移動。
b) を選択してから、画面上の任意の位置をクリックすると、その位置へ移動。
c) 矢印の方向へ、数値で指定した距離(mm)移動。
① 基材の左手前
をクリックした後、下図の左手前の位置をクリックすると、加工機ヘッドが、基材の
左手前周辺に移動します。微調整は で行います。加工機ヘッドの中心を
基材の角にだいたい合わせたら、メニュー[設定]/[基材]/[左手前]を選択します。
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② 基材の右奥
同様に基材の右奥に合わせたら、メニュー[設定]/[基材]/[右奥]を選択すると、
画面上に基材の大きさが表示(濃いグレー)されます。
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(3)インポート(***.LMD)
メニュー[ファイル]/[インポート]/[LMD・LPR]をクリックし、Circuit CAMでエクスポート
した LMDファイル(***.LMD)を開くと、下図のように画面中央にデータがインポートされます。
デフォルトでは C:¥**¥data内(OPUSERデータは C:\EDWin\Job)にあります。
※ BoardMasterを起動した状態で CircuitCAMのデータ出力を行うと自動的に
そのデータが BoardMasterに読み込まれます。
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(4)基板データを基材上に配置
(マウスでプロジェクトの移動)をクリックし、基板データをドラッグして基材の任意の
位置へ動かしてください。
< 加工範囲の確認 >
基材に配置後、 をクリックし、次に基板データの角(上図参照)でクリックする事により
加工機ヘッド位置で加工範囲が確認できます。
この時、加工範囲が基板よりはみ出したり、基板止めテープ上だったり、加工済みの領域にかからな
いことを確認して下さい。
< 参考 > 種類が異なる基板データのインポート
上記(3)(4)項の方法で、他の LMDファイルをインポート・配置して、種類が異なる基板データを
同時に削る事もできます。
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<参考> 多面取り(同じ基板を多数製作)する場合
メニュー[編集]/[配置]で、X,Y方向の取り枚数を設定できます。
必要により“回転角(°)”で、データを回転させる事もできます。
X=4枚、Y=4枚として、『OK』ボタンを押すと次の様になります。
(5)ファイルの保存(***.JOB)
メニュー[ファイル]/[名前を付けて保存]で、基材の大きさ、基板データの配置情報を保存します。
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(6)基板データを切削
メニュー[ビュー]/[全プロジェクト]にすると、基板データを拡大表示できます。
元に戻す場合は、メニュー[ビュー]/[テーブル]です。
①半田面切削
(イ) 作業工程から を選択して、『All+』ボタン、『開始』ボタンを
押すと、加工機ヘッドがツール交換位置に移動します。
(ロ) 上図のツール(Universal Cutter0.2mm)を取り付け、ラジオボタンで、“ツール交換後、調整
の為停止”を選択して、『OK』ボタンを押します。
(ハ) 切削幅を 0.2mmに調整する為、 をクリックし基板データの横(下図の様にデータ外の場所)
をクリックして、加工機ヘッドを移動させます。
(ニ) (手動モード)にします。
(ホ) (ヘッドモータ ON/OFF)でモーターONにして、
(ヘッド位置上/下)でツールを基板上にして、
or で 10mm切削します。
(ヘ) でツールを上げ、 でモーターOFFにします。
(ト) で、切削したパターンからヘッドを 150mm(任意)で遠ざけます。
(チ)ルーペで観察して、0.2mm幅になっていない場合は、加工機ヘッド部の UP/DOWNで幅を調整(1コ
マで約 8μ変化)します。
(リ) で基板のデータ横に戻して、上記(ホ)~(チ)を繰り返して、切削幅を 0.2mmに
調整します。
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(ヌ) 切削幅が 0.2mmになったら、 (自動モード)にして、掃除機を ONにして、『開始』ボタン
を押すとデータを切削します。
(ル) ラブアウト領域(付録Ⅴ1-4参照)がある場合には、下右図の画面になります。End Mill *.*mm
を取り付け、“ツール交換後、調整の為停止”を選択して、『OK』ボタンを押します。
End Millツールの深さ調整は をクリックし、上記(ハ)の様に基板データ外の場所に
移動し、 (手動モード)にします。加工機ヘッド部の UP/DOWNで、
例えば、UP側に 50コマくらい動かします。
(ヘッドモータ ON/OFF)でモーターONにし、
(ヘッド位置上/下)でツールを下にして、
UP/DOWNで、DOWN側に回します。ツールが
基板に当たると、音が変わるとともに、
切りかすがでます(例 60コマ)。
この時、深さ 0mmとして、DOWN側 20コマ
くらい(20コマ×4u=80u)の深さにします。
※ ツールのロットより UP/DOWNのコマ数は
異なりますが、同じツールであれば、
コマ数の関係は一定です。そこで、
上の調整コマ数をメモしておけば、
今後は簡単に深さ調整できます。
→ UP(50コマ) - DOWN(60コマ) - DOWN(20コマ) = DOWN(30コマ)
(自動モード)にして、掃除機を ONにし、『開始』ボタンを押すとデータを切削します。
(ヲ) 切削が終わったら、メニュー[移動]/[ポーズ]で、クリーナでバリ取りをします。
< 参考 >
大きいデータでは、半田面切削、部品面切削で数時間かかる場合があります。
途中まで切削を行い、その切削の経過状態を保存して、後日、切削する事ができます。
切削の途中で『停止』ボタンを押し、加工機を停止状態にします。
次に、上記(5)項の方法でファイル保存(***.JOB)を行い、加工機・パソコンの電源を切ります。
後日、切削の続きを行う場合は、メニュー[ファイル]/[開く]でファイル(***.JOB)を開いて、
『開始』ボタンを押します。
- 45 -
②ドリル
< 参考 >
高密度なデータを切削する場合は、ドリルの前に、ドリル中心にポンチをうちます。
作業工程から を選択して、『All+』ボタン、『開始』ボタン押すと、加
工機ヘッドがツール交換位置に移動します。
Universal Cutter 0.2mm を取り付け、“ツール交換後、作業を継続”を選択して、掃除機を Onに
してから、『OK』ボタンを押すと MarkingDrills(ポンチ)工程を行います。
<ドリル工程>
(イ) 作業工程から を選択して、『All+』ボタン、『開始』ボタン押す
と、加工機ヘッドがツール交換位置に移動します。
(ロ) 上図のツール(Spiral Drill 0.6mm)を取り付け、ラジオボタンで“ツール交換後、作業を
継続”を選択して、掃除機を Onにしてから、『OK』ボタンを押すとドリル工程を行います。
(ハ) ドリルでは、他のドリル径がある場合には、1つのドリル径が終了すると、ツール交換画面が
表示されます。指定されたツールを取り付け、“ツール交換後、作業を継続”を選択して、
掃除機を Onにしてから、『OK』ボタンを押します。
(ニ) 切削が終わったら、メニュー[移動]/[ポーズ]で、クリーナでバリ取りをします。
- 46 -
③部品面切削
< 注意 > 片面基板の場合は、この工程を飛ばし④カッティングの項へ。
(イ) 作業工程から を選択すると、基板データが反対側に画面表示され
ます。
(ロ) メニュー[移動]/[ポーズ]にし、「基板を裏返し」てから、『All+』ボタン、『開始』ボタン
を押すと、加工機ヘッドがツール交換位置に移動します。
なお、基板の裏返しは、上図の中央の線を軸として行います。
(ハ) 半田面切削と同様の方法で、切削幅 0.2mmの調整をしてから切削します。
(ニ) ラブアウト領域(付録Ⅴ1-4参照)がある場合には、ツール交換画面が表示されますので、
End Mill *.*mmを取り付け、上記①(ル)と同様の方法で深さ調整し、切削します。
(ホ) 切削が終わったら、メニュー[移動]/[ポーズ]で、クリーナでバリ取りをします。
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④カッティング
※ 内部カット領域がある場合、カッティング工程の前に、作業工程
を選択し、『All+』ボタン、『開始』ボタンで切削を行う事ができます。
(イ) カッティングは、作業工程から を選択します。
<参考> 基板を貫通する工程のカッティングとドリルは半田面(Bottom)、部品面(Top)の
どちらの面でも行う事ができます。もし、加工機のテーブルに取り付けた基板と、
画面に表示されるデータの位置が反対の場合は、メニュー[設定]/[作業工程]で
工程画面にして“7.CuttingOutside”を選択し、“裏側で加工”にチェックをす
る(はずす)ことで、カッティングする面を切り替えられます。
(ロ) 『All+』ボタン、『開始』ボタン押すと、加工機ヘッドがツール交換位置に移動します。
(ハ) 上図のツール(Contour Router 2.0mm)を取り付け、ラジオボタンで“ツール交換後、作業を
継続”を選択して、掃除機を Onにしてから、『OK』ボタンを押します。
(ニ) 切削が終わったら、メニュー[移動]/[ツール交換]を選択して、ツールを取り外します。
(ホ) メニュー[移動]/[ポーズ]にして、クリーナでバリ取りをします。
(ヘ) 基板・下敷き固定用のテープをはがし、BoardMasterを終了して、加工機の電源を切ります。
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Ⅴ. 付録
1. Circuit CAM 関連
1-1. 変換ファイルの作成
OPUSERの出力フォーマットを変更した場合、他の CADを使用している場合は、使用する CADの
データフォーマット用の変換ファイルを作成しないと、Circuit CAMでドリルの径や座標情報を読み込
む事ができません。なお、Circuit CAMのフォルダ“**”の“Ape_Templates”内に、使用 CAD名と出
力フォーマット設定が同じものがある場合は作成する必要がありません。
変換ファイルは、Aperture Template Editor で作成する方法とメモ帳等で作成する方法がありま
す。ここでは Aperture Template Editorで作成する方法を説明します。
★ ツールリスト、アパーチャリスト、ドリルデータ、ガーバーデータ
これらのファイルの出力フォーマットを調べます(ご使用の CADのマニュアル参照)。
CADデータをメモ帳等で開いて確認します。最近では、アパーチャリストとガーバーデータが、
1つのファイルになる拡張ガーバー形式(RS-274-X)が
多くみられます。なお、CADによりファイルの拡張子は
異なります。また、外形ガーバーが部品面や半田面ガー
バーに含まれる場合もあります。
(ツールリスト:***TH.rep) (部品面アパーチャリスト:***A.rep)
(ドリルデータ:***TH.drl) (部品面ガーバー:***A.pho) (参考:部品面拡張ガーバ)
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(1)ツールリストの変換ファイルの作成
① Aperture Templates Editerは、次のいずれかの方法で起動します。
a) デスクトップ上に がある場合は、ダブルクリックして起動させます。
b) Windowsスタートメニュー[プログラム]/[**]/[ApertureTemplateEditer]を選択します。
② メニュー[File]/[Open]で、ツールリスト***TH.rep を開きます。
③ ツールリスト“1”の行をクリックすると、赤い●が表示され選択状態になります(左下図)。
また、ドリル穴の場合は、 (Circle Tool)をクリックします。
文字化けしてる部分は、2バイト文字対応のメモ帳等で確認できます(右下図)
④ ツール番号(T1)に相当する“1”の部分をマウスで選択して、 (D-Code)をクリックすると、
“1”が反転表示されます。
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⑤ サイズに相当する“0.5(mm)”の部分をマウスで選択して、 (Argument-A)をクリックすると、
“0.5”が反転表示されます。
⑥ ツール番号とサイズ以外の“X”,“95”,“300”,“65”は、無視するテキストです。
ここで、 (Accept Template Line)をクリックすると、“1”の行が全て反転表示になります。
また、“1”の行と同じフォーマットで書かれてる“2”の行も反転表示になります。
⑦ ツールリストの行が全て反転表示な事を確認
して、メニュー[File]/[Save]を選択すると、
Template Parameters Setup画面になります。
CADフォーマットを入力したら『OK』ボタン
を押します。
Ape Units :⑤の数字の単位
Scale :⑤の数字倍率
Configuration:ConfigExcellon
(ツールリストの場合)
Coordinate Units:CAD出力フォーマット参照
Zeros: 〃
Mode : 〃
MN : 〃
⑧ フォルダを“**”の“Ape-Templates”にして、ファイル名(cad-drl.txt:任意)を入力し
『保存』ボタンを押します。このファイル名は、拡張子の txtまで入力し保存してください。
- 51 -
(2)アパーチャリストの変換ファイルの作成
ガーバーデータの出力が、拡張ガーバー形式(RS-274-X)の場合は作成する必要がありません。
① 上記(1)と同様に、メニュー[File]/[Open]で、ツールリスト***A.repを開きます。
② アパーチャリスト“12”の行をクリックすると、赤い●が表示され選択状態になります(左下図)
また、正方形アパーチャの場合は、 (Square Tool)をクリックします。
文字化けしてる部分は、2バイト文字対応のメモ帳等で確認できます(右下図)
③ ツールリストと同様の方で次の様に指定します。
・アパーチャ番号(D12)に相当する“12”の部分をマウスで選択して、 (D-Code)
・サイズに相当する“1.524(mm)”の部分を選択して、 ( Argument-A)
・形状に相当する“SQR”の部分を選択して、 (Embeded Text)
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④ アパーチャ番号・サイズ・形状以外の“0”,“5”は、無視するテキストです。
ここで、 (Accept Template Line)をクリックすると、“12”の行が全て反転表示になります。
⑤ 同様にアパーチャリスト“13”の行をクリックすると、赤い●が表示され選択状態になります。
また、円形アパーチャの場合は、 (Circle Tool)をクリックし、次の様に指定します。
・アパーチャ番号(D13)に相当する“13”の部分をマウスで選択して、 (D-Code)
・サイズに相当する“1.524(mm)”の部分を選択して、 (Argument-A)
・形状に相当する“RND”の部分を選択して、 (Embeded Text)
ここで、 (Accept Template Line)をクリックすると、“13”の行が全て反転表示になります。
また、“13”の行と同じフォーマットで書かれてる“RND”の行も反転表示になります。
⑥ 同様にアパーチャリスト“14”の行をクリックすると、赤い●が表示され選択状態になります。
また、楕円アパーチャの場合は、 (Oval Tool)をクリックし、次の様に指定します。
・アパーチャ番号(D14)に相当する“14”の部分をマウスで選択して、 (D-Code)
・横サイズに相当する“0.6096(mm)”の部分を選択して、 ( Argument-A)
・縦サイズに相当する“1.8796(mm)”の部分を選択して、 ( Argument-B)
・形状に相当する“OVAL”の部分を選択して、 (Embeded Text)
ここで、 (Accept Template Line)をクリックすると、“14”の行が全て反転表示になります。
また、“14”の行と同じフォーマットで書かれてる“OVAL”の行も反転表示になります。
- 53 -
⑦ 同様にアパーチャリスト“16”の行をクリックすると、赤い●が表示され選択状態になります。
また、長方形アパーチャの場合は、 (Rectangle Tool)をクリックし、次の様に指定します。
・アパーチャ番号(D14)に相当する“16”の部分をマウスで選択して、 (D-Code)
・横サイズに相当する“1.3(mm)”の部分を選択して、 ( Argument-A)
・縦サイズに相当する“0.6(mm)”の部分を選択して、 ( Argument-B)
・形状に相当する“RECT”の部分を選択して、 (Embeded Text)
ここで、 (Accept Template Line)をクリックすると、“16”の行が全て反転表示になります。
⑧ アパーチャ番号の行が全て反転表示な事を
確認して、メニュー[File]/[Save]を選択
すると、Template Parameters Setup画面に
なります。
CADフォーマットを入力したら『OK』ボタン
を押します。
Ape Units :③~⑦の数字の単位
Scale :③~⑦の数字倍率
Configuration:ConfigGerber
(アパーチャの場合)
Coordinate Units:CAD出力フォーマット参照
Zeros: 〃
Mode : 〃
MN : 〃
⑨ フォルダを“**”の“Ape-Templates”にして、ファイル名(cad-gbr.txt:任意)を入力して
『保存』ボタンを押します。このファイル名は、拡張子の txtまで入力し保存してください。
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1-2. インポート設定(CAT ファイル保存)
ツールリストとアパーチャリストの変換ファイルの作成が完了したら、インポート設定します。
また、CATファイル作成を一度行えば、次回からファイルのインポートがスムーズにできます。
ここでは、次の条件の場合について説明します。
< 変換ファイル>
Circuit CAMのフォルダ“**”の“Ape_Templates”内に、使用 CAD名と出力フォーマット設定が同じ
ものがある場合はそのファイル(***.txt)を選択します。拡張ガーバーの場合は、アパーチャリストの
変換ファイルは必要ありません。ここではⅤ1-1項で作成した変換ファイルを使用します。
cad-drl.txt : ツールリスト変換ファイル
cad-gbr.txt : アパーチャリスト変換ファイル
< CADデータ >
ここでは、次の様な CADで出力したデータを使用します。
なお、外形ガーバーは部品面や半田面ガーバーに含まれている場合などがあります。
***TH.rep : ツールリスト
***TH.drl : ドリルデータ
***A.rep : 部品面アパーチャリスト
***A.pho : 部品面ガーバー
***B.rep : 半田面アパーチャリスト
***B.pho : 半田面ガーバー
***G.rep : 外形アパーチャリスト
***G.pho : 外形ガーバー
(1)Circuit CAMを起動して、メニュー[設定]/[環境設定]を選択して“インポートの指定”タブ
をクリックします。
(2)まずはツールリストの設定を次の順番で入力して『OK』ボタンを押します。
入力後に修正する場合は、下図の表で修正したい行の“ファイル仕様”欄をクリックしてから、
修正して『適用(A)』ボタンを押します(以下、同様です)
① ファイル仕様
*TH.rep
② ファイル形式
Aperture/Tools Select
③ テンプレート
cad-drl.txt (ツールリスト変換ファイル)
④ アパーチャ/ツールリスト
drl (任意名称)
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(3)同様にドリルデータの設定を次の順番で入力して『OK』ボタンを押します。
① ファイル仕様
*TH.drl
② ファイル形式
Excellon (ドリルデータの場合)
③ レイヤー
DrillPlated
④ アパーチャ/ツールリスト
drl (上記(2)設定と同じ名称)
(4)部品面アパーチャリストを次の順番で入力して『OK』ボタンを押します。
拡張ガーバー(RS-274-X)形式の場合は、アパーチャリストの指定の必要はありません。
① ファイル仕様
*A.rep
② ファイル形式
Aperture/Tools Select
③ テンプレート
cad-gbr.txt (アパーチャリスト変換ファイル)
④ アパーチャ/ツールリスト
gbr-top (任意名称)
(5)部品面ガーバーデータを次の順番で入力して『OK』ボタンを押します。
① ファイル仕様
*A.pho
② ファイル形式
Gerber
※ 拡張ガーバーの場合は Gerber X
③ レイヤー
TopLayer (部品面)
④ アパーチャ/ツールリスト
gbr-top (上記(4)設定と同じ名称)
※ 拡張ガーバーの場合は任意名称
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(6)半田面アパーチャリスト、半田面ガーバデータ、外形アパーチャリスト、外形ガーバーデータ
は、部品面と同様な方法で入力します。
<半田面アパーチャリスト> <半田面ガーバーデータ>
① ファイル仕様 → *B.rep ① ファイル仕様 → *B.pho
② ファイル形式 → Aperture/Tools Select ② ファイル形式 → Gerber
※ 拡張ガーバーの時 Gerber X
③ テンプレート → cad-gbr.txt (アパーチャリスト変換ファイル) ③ レイヤー → BottomLayer(部品面)
④ アパーチャ/ツールリスト→ gbr-bot (任意名称) ④ アパーチャ/ツールリスト→gbr-bot (左と同じ名称)
<外形アパーチャリスト> <外形ガーバーデータ>
① ファイル仕様 → *G.rep ① ファイル仕様 → *G.pho
② ファイル形式 → Aperture/Tools Select ② ファイル形式 → Gerber
※ 拡張ガーバーの時 Gerber X
③ テンプレート → cad-gbr.txt (アパーチャリスト変換ファイル) ③ レイヤー → BoardOutline (外形)
④ アパーチャ/ツールリスト → gbr-g (任意名称) ④ アパーチャ/ツールリスト→gbr-g (左と同じ名称)
(7)全て指定したら、『OK』ボタンを押し
ます。メニュー[ファイル]/[名前を
付けて保存]を選択し、保存するフォ
ルダを“**”の“New_Templates”
にします。次にファイルの種類を
“New Template(*.CAT)”にし、
ファイル名(cad.cat:任意)を入力し
て保存します。以上で上記(2)~(6)
の設定が cad.cat に保存されます。
< 重要 >
この設定を使用する場合は Circuit CAMを起動して、メニュー[ファイル]/[新規作成]/[cad.cat]を
選択します。いくつかの CADを使用している場合や、CADの出力フォーマットが異なる場合には、それ
ぞれの変換ファイル・インポート指定し、catファイルをいくつか作成しておきます。
また、1種類の CADしか使用せず、かつ、CAD出力フォーマットも固定の場合は、上記(7)で保存する
ファイル名を“default.cat”にします。defaultで保存すると Circuit CAMを起動時にその設定とな
ります。つまり、メニュー[ファイル]/[新規作成]で catファイルを選ぶ必要はありません。
- 57 -
(8)次に (インポート)を押します。インポート画面で、キーボードの『Ctrl』ボタンを押しな
がら、必要な CADデータを選択します。
(9)『開く』ボタンを押すと、CADデータが読み込まれます。
正確に読み込まれれば、インポート設定(CATファイル保存)は完了です。
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< CADデータを正確に読み込めない場合 >
① 上記(9)で『開く』ボタンを押した時に、下図の様なインポート画面が表示された場合
上記(2)~(6)で設定したインポート指定に
間違いがある事が考えられます。
この場合、ファイル名を確認してから、
『Cancel』ボタンを押します。
メニュー[設定]/[環境設定]を選択して
“インポートの指定”タブで指定を確認し
てください。
確認したら (全て選択)、 (削除)で
表示されている CADデータを全て削除して、
上記(7)の catファイルに上書き保存します。
この操作をしないと、CADデータを含んだ
catファイル(テンプレート)になる為、
通常は CADデータを全て削除します。
② ドリル穴とそれ以外(ランド・パターン・外形)の位置がずれる場合
これは CAD設定で、原点の指定場
所が異なっている為です。
(CADマニュアルを参照)
CAD設定で原点を合わせる事をお
すすめしますが、Circuit CAMで
も簡単に重ね合わせられます。
(イ)ドリル以外について、基準と
なるランド(例えば右上)の中心を
選択状態(下左図)にして、
(ゼロ点指定)を押します。
(ロ) ドリル穴で上記(イ)に
対応するドリル穴の中心を選
択状態(下中央図)にして、 (レイヤーをゼロ点に移動)を押すと、重ね合わす事ができます(下右図)
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③ ドリル穴とそれ以外(ランド・パターン・外形)の位置がずれる場合
変換ファイルの作成で、CAD出力フォーマットが間違っていると正しくデータを読み込めません。
(Ⅴ1-1⑦項を参照)
(イ) まずはドリルとそれ以外について、実寸サイズになっているか確認します。
ドリル穴の左下を選択状態にして、 (ゼロ点指定)ボタンでゼロ点にします。
(ロ) 次にドリル穴の右上を選択した時に、画面下に表示される数値で、サイズを確認できます。
下図より 60.96mm×40.64mmで、実寸サイズと比較して正しい事が分かります。
(ニ) ドリル以外についても、同様の方法でサイズを確認すると、6.096mm×4.064mmで、
明らかに違ったサイズなのが分かります。
この場合、アパーチャリストの変換ファイル(cad-gbr.txt)をメモ帳等で開いて、
単位・座標・m,n値・小数点位置などの CAD出力フォーマットを修正して上書き保存します。
<参考>
上記(ニ)で違ったサイズのデータを選択時は、次の様になります。下図は TopLayerの場合です。
この時、gbr-top上で右クリックすると、右の座標
形式の画面になります。
ここで単位・座標・m,n値・小数点位置などの CAD
出力フォーマットを変更する事ができます。
『OK』ボタンを押すと、変更した状態で表示する
事もできます。
これで正しい大きさになる設定を確認したら、
必ず、上記(ニ)の方法で変換ファイルを修正して
上書き保存してください。
- 60 -
1-3. 内部カットデータ作成
内部カット領域がある場合には、内部カットデータを作成します。
(1) 右図の様に、内部カットしたい領域
をマウスで選択して、選択状態にし
ます。
※ キーボード『Ctrl』ボタンを押し
ながら、多数の領域を同時に選択
状態にできます。
(2) 外形カットボタン を押すと、
基板外形画面になります(右図)
(3) 内部カットデータ作成の設定は、次
のように設定し、『実行』ボタンを
押すと、内部カットデータ(ネズミ
色)が作成されます(下図)。
・カット:内側
・ツール:Contour Router 1.0mm
※ 1.0mm以下の領域は内部カット不可。
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1-4. ラブアウト設定
ラブアウト領域は、高周波用の基板でよく使われ、パッド・パターンの周りだけを切削するのとは
異なり、パッド・パターンだけを残して、それ以外の銅箔を全て切削する領域の事です。
この為、ラブアウト領域を設定すると、切削に時間がかかり、ツールの消耗も多くなります。
インシュレートを行う際に、必要に応じてラブアウトの領域を指定することが出来ます。
★ 基板の一部のラブアウト設定
(1) ラブアウト領域の作成は (両面のラブアウト)
をクリックすると、レイヤーリストボックスが
になり、 (長方形)が
選択状態になります。ここで、ラブアウト領域を
設定します。
(多角形)、 (円形)領域も作成できます。
(2) 操作ボタン (両面のインシュレート)を
押すか、メニュー[編集]/[インシュレート]
で詳細設定して、インシュレート(詳細は
Ⅳ(3)②項参照)を行います。
ここでは“普通”Universal Cutter 0.2 mm
だけでは時間がかかる為、“中太”に
End Mill 1.0~3.0 mmにして、詳細設定
でインシュレートを行います。
(ハ)『実行』ボタンを押すと次の様に基板の一部だけをラブアウトする事ができます。
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★ 基板全体のラブアウト設定
(1) 基板外形線が選択された状態にします。この時、ツール
リストボックスが になっている
のを確認してください。
(2) レイヤーを に変更します。
(3) 操作ボタン (両面のインシュレート)を
押すか、メニュー[編集]/[インシュレート]
で詳細設定して、インシュレート(詳細は
Ⅳ(3)②項参照)を行います。
ここでは“普通”Universal Cutter 0.2 mm
だけでは時間がかかる為、“中太”に
End Mill 1.0~3.0 mmにして、詳細設定
でインシュレートを行います。
(4) 『実行』ボタンを押すと、次のように基板全体を切削するデータが完成します。
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2. Board Master 関連
2-1. ホーム調整
加工機電源をオン/オフした場合、加工機を輸送した場合など、両面基板を作成する時には、あらかじ
めドリル穴が、部品面と半田面の中央であるか確認(調整)が必要になります。
(1) 加工機の電源を ONにして、POWERランプが点灯したらボードマスターを起動します。
(2) メニュー[設定]/[設定]で右図の様にポーズのXとYが“0”の場合のみ、
『ロック解除』した後、『イニシャライズ』ボタンを押します。
イニシャライズには数分かかります。
ポーズのXとYに値が入っている場合、または、イニシャライズ後、
ホームの Xが“50”であるか確認します。Xが 50になってない時は、
『ロック解除』した後、“50”と入力し『OK』ボタンを押します。
(3) メニュー[移動]/[ポーズ]でヘッドをポーズ位置にして、
テーブル上に下敷きを置き、基板を裏面でセットします。
(4) (自動モード)をクリックして、 (手動モード)にします。
(5) 画面左上のツールメニューから を選ぶと、ツール交換位置に
移動しますので、ドリル 0.6mmを取り付けます。
(6) メニュー[移動]/[ホーム]でホーム位置(位置決めピンにぶつかる時は で 10mm以上
ずらした位置)にして、 (モーター ON)、 (ヘッド上下)で穴をあけ、 (モーター OFF)でモータ
ー停止します。
加工機テーブル
(7) メニュー[移動]/[ポーズ]でヘッドをポーズ位置に
移動して右図の中心線を軸にして、基板をひっくり 基 板
返して、基板を表面でセットします。 中心線
● ●
(8) ツールメニューから 位置決め
を選ぶと、ツール交換位置に移動しますので、 ピン
ユニバーサルカッター0.2mmに交換します。 ツール交換
位置
(9) 基板の端(右図の斜線部)で、切削幅 0.2mmに
調整します。
① (手動モード)か確認して下さい。
② (マウスでヘッド移動)で、右上図の斜線部のような基板の端にヘッドを移動します。
③ (モーター ON)にして、 (ヘッド上下)でユニバーサルカッター0.2mmを
基板上にして、 or で 10mm切削します。
④ (ヘッド上下)でユニバーサルカッターを上げて、 (モーター OFF)にします。
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⑤ で、切削したパターンからヘッドを遠ざけます。
⑥ ルーペで観察して、0.2mm幅になっていない場合は、加工機ヘッド部の
UP/DOWNで幅を調整します(幅は 1コマで約 8μ変化します)
例えば、0.25mmの幅なら、0.25mm-0.2mm=0.05mm(50u)
50u ÷ 8u ≒ 6コマ「UP側」 へ
⑦ で基板の端に戻して、上記②~⑥を繰り返して、
切削幅を 0.2mmに調整します。
(10)メニュー[移動]/[ホーム]でホーム位置(または上記(6)でずらした位置)にして、 (モーター ON)にし、
(ヘッド上下)でツールを基板上にして、 で 10mm切削します。
(11) (ヘッド上下)でユニバーサルカッターを上げて、 (モーター OFF)にします。
(12)メニュー[移動]/[ツール交換]でユニバーサルカッターを取り外し、メニュー[移動]/[ポーズ]
でヘッドをポーズ位置にします。
(13)ルーペで観察して、ズレが生じた場合には(ズレ÷2)を計算して下さい。
0.2mm幅で ズレ ズレ
10mm切削
● ● ●
φ0.6 mm穴 X
加工機テーブル
Y
図A 穴中央でOK 図B 図C
(14)メニュー[設定]/[設定]で、『ロック解除』して、ホームの
Yに(ズレ÷2)を図 Bの場合は加算、図 Cの場合は減算
した値を入力し『OK』ボタンを押します。
例:右の数値で図 Bのズレの場合は、
Y=102.477+(ズレ÷2)となります。
(15)以上でホーム調整は完了ですが、ズレを調整した場合は、基板の反対側(穴を空けてない側)、
または、中心線上の他の位置で上記方法で確認する事をお勧めします。
(16)パソコンのフォルダ“\**\Bmaster”内の Bm-***.ini(機種によりファイル名が異なる)
ファイルを Configurationディスク(フロッピー)に上書きして下さい。
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2-2. データ切削時の微調整(詳細調整)
ホーム調整を行えば、基板を裏返すだけで両面基板を作成できます。しかし、ピン間 5 本の両面基板
の様な詳細基板データは、その都度、データ切削時に微調整が必要な場合があります。この微調整は、
実際にデータを切削する時に行います。
(1) ボードマスターのメニュー[ファイル]/[インポート]/[LMD-LPR]を選択し、切削するデータをインポート
します。ここでは、切削データとして“TutorCPU.LMD”を用います。
続いて (マウスでプロジェクト
の移動)で、切削データを
基材上に配置します。
(2)同様に微調整用ダミーデ
ータ(両面基板のデータ)を
インポートし、切削データ
の近くに配置します。
ここでは、Ⅳ1-2⑤項の
例題で作成したデータ
“home.LMD”をダミーデ
ータをして用います。
(3)切削データとダミーデータの配置が終わったら、メニュー[編集]/[配置]を選択すると配置画面
になります。配置画面の
プロジェクトで ダミーデ
ータ(home.LMD)を選択し、
原点位置のX,Yを整数に
します。
例えば
X10.295 → 10
Y40.967 → 40
同様にプロジェクトで切
削データ(TutorCPU.LMD)
を選択し、X,Yを整数に
して、『ok』ボタンを押
します。
例えば
X 9.997 → 10
Y-30.52 → -30
- 66 -
(4)作業工程 を選択し、
『All+』ボタン、『開始』ボタン押すと、加
工機ヘッドがツール交換位置に移動します。
Universal Cutter 0.2mmを取付たら、0.2mm
の幅調整を行った後、ポンチ穴をあけます。
(5)作業工程 を選択し、
『All+』ボタン、『開始』ボタン押すと、加
工機ヘッドがツール交換位置に移動します。
Spiral Drill *.* mm(画面表示のドリル径)
を取付てから、ドリル穴をあけます。
(6)作業工程 を選択します。
で切削データの全てのパターンを選択(ダ
ミーデータのパターンは選択しない)し、 で
追加し、『開始』ボタンを押します。
Universal Cutter 0.2mmを取付たら、0.2mmの幅
調整を行い、切削データのパターンを切削します。
(7)加工機をメニュー[移動]/[ポーズ]でポーズポ
ジションにし、基板を裏返します。
作業工程 を選択します。
で部品面のダミーデータのランドを 1個を
選択して(右図)、 で追加します。
『開始』ボタンを押し、部品面のダミーデータの
ランドを 1個切削します。
(8)右図の様に+Y方向にドリル穴が
ずれる場合、ズレを測定します。 ドリル穴
また、ズレをメモをします。
次にメニュー[編集]/[配置]で配置
画面にします(次ページの図) ズレ
左のプロジェクトボックスから
ダミーデータ“home.LMD”を選
択し原点位置はY+ズレにします。
逆に-Y方向にズレがある場合は、 Y
原点位置はY-ズレにします。 基板 部品面ランド切削
例えば、原点位置が 40で、 ズレ
が 0.1mm+Y方向とすると 40.1に 加工機テーブル
なります(次ページの図)。
ツール交換位置 X
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(9) 原点位置を調整したら、上記(7)の方法で、再び、他の部品面のダミー穴のランドについて部品
面切削を行い、ダミー穴が中央か確認します。
① もし、中央ではない場合、
そのズレを測定します。
また、上記(8)の方法で、
原点位置を調整します。
調整したら、再度、他の
ダミー穴のランドについ
て部品面切削を行います。
② もし、中央の場合は、他の
ダミー穴数個を部品面切削
を行いバラツキがないか
確認します。
(10) 上記(8)(9)で原点調整をした合計値を計算します。
例えば最初に+0.1mm調整し、次に-0.02mm調整した場合、+1.0-0.02=+0.08mmとなります。
(11) 右図のプロジェクトボッ
クスから切削データ
“TutorCPU.LMD”を選択
します。
上記(10)の合計値を原点
位置Yに加減します。
例えば-30+0.08=-29.92
以上で微調整は完了です。
(12) 作業工程で を選択し、『All+』ボタン、『開始』ボタンを押します。
Universal Cutter 0.2mmを取付たら、0.2mmの幅調整を行い、切削データのパターンを切削
します。
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2-3. 基板加工機のスライダー(基板固定)の穴あけ
基板加工機テーブル上のスライダー(赤色)の位置決めピンが緩くなってきた場合などに必要です。
(1)加工機の電源をONにして、次に Board Masterを起動します。
(2)メニュー[設定]/[設定]で右図の様にホームの Xが“50”を確認して
下さい。Xが 50になってない場合は、『ロック解除』した後、
“50”と入力し『OK』ボタンを押します。
(3)加工機テーブル上から基板、下敷き、位置決めピンを取り除きます。
(4)使用中のスライダーをマイナスドライバーなどで、位置をずらすか、
新しいスライダーを溝にはめこみます。
(5) (手動モード)か確認して下さい。
(6)ツールメニューから を選ぶと、ツール交換位置に移動します。
ドリル 2.95mmは、加工機備品の袋の中に 2本付属されています。
(7)メニュー[移動]/[ホーム]でヘッドをホーム位置にします。
(8) でヘッドを 30mm移動(またはスライダーに穴があいてない位置)します。
(9)スライダー上に名刺等の薄いものを置いた後、チャックを緩めてドリルを下にして、
ドリル先端が名刺に接触する高さでドリルを固定します(図 A参照)
(10)名刺を取り除き、 でモーターON、手で加工機ヘッドを均等な力で下に押して穴をあけ
ます。 でモーターOFF にします。
(11)ドリルを上に押し込んで固定(通常のドリル取付方法)します(図 B参照)
加工機ヘッド
ツール 名刺
スライダー(赤色)
加工機テーブル
図 A 名刺にドリル先が接触 図B 通常のドリル取付
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(12) で、280mm(任意)奥側の位置にヘッドを移動します。
※ A4基板の場合は 280mm、A3基板の場合は 390mmが最適です。
(13)上記(9)(10)の方法で、穴をあけます。
(14)ドリルを上に押し込んで取付け(通常のドリル取付方法)して、メニュー[移動]/[ツール交換]で、
ドリル 2.95mmを取り外します。以上でスライダーへの穴あけは完成です。
(15)最後に、位置決めピンの面取り側を下にして、スライダーに取り付けます。
付属品の中にピン取付器がある場合、これを使うとより垂直に取り付けられます。
ピン取付器
位置決めピン 面取り(下側)
スライダー
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2-4. 指定領域の切削
基板ソリにより切削できなかった領域、切削途中にツール寿命・破損により切削できなかった領域
だけを切削する事ができます。基板ソリの場合はソリを直し、必要があれば、加工機の高さ設定を
深め(DOWN側)にして切削を行います。
(1)基板の切削面で切削できてない領域を目視でチェックします。
(2)切削データを (マウスで囲った部分の拡大)で拡大表示します。
(3) (マウスで囲った部分にかかる範囲の選択)や (マウスで囲った部分のみ選択)で、
切削できてない領域を指定します。→白色になります。
(4) (部分加工を追加)を押すと、右図の様に選択
状態になります。
※ 必要ない領域を削除する場合は、同様に や
で領域指定し、 (部分加工を削除)します。
(5)『開始』ボタンで指定領域の切削を行う事ができます。
2-5. 指定のツールから切削
切削作業を途中で止めた場合、切削途中でツールが破損した場合などで、既に終わっている切削(ドリ
ル)作業を飛ばして切削できます。例えば、ドリル工程で、ドリル径がφ0.6、0.7、0.9の3種類ある
場合に、φ0.7、0.9だけを行う事ができます。
(1)Board Masterで作業工程
を選択して、『All+』ボタンを押します。
この時、ドリルデータが全て選択された状態になって
ます。
(2)メニュー[編集]/[ツール選択]で、ツール選択画面
にします。“Spiral Drill 0.7mm、0.9mm”を選択し、
ラジオボタンで“現在のツールを先に”を選択して、
『OK』ボタンを押します。
(3)『開始』ボタン押すと、加工機ヘッドがツール交換
位置に移動し、Spiral Drill 0.7mmから行えます。