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1 2章 実施概要 1.SAPPRO SOCIAL DESIGN PROJECT の経過 SAPPORO SOCIAL DESIGN PROJECT の経過を整理すると、下表の通りとなる。 ■ミニフォーラム 「ソーシャルデザインとは何か」をテーマに関心のある市民を集めて情報提供をし、今後 のプロジェクトの参加につなげる研修も兼ねた。 開催日時 内容 ミニフォーラム 平成 26 年 6 月 11 日 ソーシャルデザインとは何か (ゲスト:greenz 兼松さん、齊藤さん) ■スタートアップセミナー 身近な課題とそれを解決するアイデアを出し合い、実際にソーシャルデザインの考え方を 体験してもらった。 また、札幌市職員向けの研修も兼ねた。 開催日時 内容 スタートアップ セミナー 平成 26 年 6 月 29 日 札幌を変えるソーシャルデザインのアイデア出し →10 のプロジェクト ■実践ワークショップ スタートアップセミナーで出た 10 のプロジェクトからいくつか選び、実践へ向けて、具体 的にプロジェクトを検討した。 開催日時 内容 第 1 回実践 ワークショップ①・② 平成 26 年 7 月 24 日 29 日 10 のプロジェクトから 3 つに絞込み議論 第 2 回実践 ワークショップ 平成 26 年 8 月 25 日 実践に向けて具体的にプロジェクトを検討 実践ワークショップ 全体会 平成 26 年 10 月 2 日 実践プロジェクトを全体で共有し、実践をスタート させるための議論 ■実践会議 実践ワークショップで議論したプロジェクトのうちいくつかを、想定している対象者や関 係者などにヒアリングし、実践できそうかどうかを再検討した。 開催日時 内容 第 1 回実践会議 平成 26 年 10 月 17 日 「仮想町内会プロジェクト」と「バッチプロジェク ト」について、実践に向けた具体的な検討 第 2 回実践会議 平成 26 年 11 月 28 日 新たなメンバーを加え、実践に向けた具体的な検討 第 3 回実践会議 平成 27 年 2 月 12 日 「子育てママ支援プロジェクト」と「公園で文化を 発信×バッチプロジェクト」の実践に向けた検討

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2章 実施概要

1.SAPPRO SOCIAL DESIGN PROJECTの経過

SAPPORO SOCIAL DESIGN PROJECT の経過を整理すると、下表の通りとなる。

■ミニフォーラム

「ソーシャルデザインとは何か」をテーマに関心のある市民を集めて情報提供をし、今後

のプロジェクトの参加につなげる研修も兼ねた。

開催日時 内容

ミニフォーラム 平成 26年 6月 11日 ソーシャルデザインとは何か

(ゲスト:greenz兼松さん、齊藤さん)

■スタートアップセミナー

身近な課題とそれを解決するアイデアを出し合い、実際にソーシャルデザインの考え方を

体験してもらった。

また、札幌市職員向けの研修も兼ねた。

開催日時 内容

スタートアップ

セミナー 平成 26年 6月 29日

札幌を変えるソーシャルデザインのアイデア出し

→10のプロジェクト

■実践ワークショップ

スタートアップセミナーで出た 10のプロジェクトからいくつか選び、実践へ向けて、具体

的にプロジェクトを検討した。

開催日時 内容

第 1回実践

ワークショップ①・②

平成 26年 7月 24日

29日 10のプロジェクトから 3つに絞込み議論

第 2回実践

ワークショップ 平成 26年 8月 25日 実践に向けて具体的にプロジェクトを検討

実践ワークショップ

全体会 平成 26年 10月 2日

実践プロジェクトを全体で共有し、実践をスタート

させるための議論

■実践会議

実践ワークショップで議論したプロジェクトのうちいくつかを、想定している対象者や関

係者などにヒアリングし、実践できそうかどうかを再検討した。

開催日時 内容

第 1回実践会議 平成 26年 10月 17日 「仮想町内会プロジェクト」と「バッチプロジェク

ト」について、実践に向けた具体的な検討

第 2回実践会議 平成 26年 11月 28日 新たなメンバーを加え、実践に向けた具体的な検討

第 3回実践会議 平成 27年 2月 12日 「子育てママ支援プロジェクト」と「公園で文化を

発信×バッチプロジェクト」の実践に向けた検討

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■実践

ヒアリングの結果をもとに検討を重ね、いくつかのプロジェクトを試験的に実践した。

開催日時 内容

実践① 平成 27年 2 月 14日 ●子育てママ支援プロジェクト

・訪問型支援のプレ実施

実践② 平成 27年 2 月 21日 ●子育てママ支援プロジェクト

・カフェ型支援のプレ実施①

実践③ 平成 27年 2 月 27日 ●子育てママ支援プロジェクト

・カフェ型支援のプレ実施②

実践④ 平成 27年 3 月 8日 ●公園で文化を発信×バッチプロジェクト

・スノーキャンドルライブの実施

■フォローアップセミナー

今年度の取り組みやプロセスを振り返り、実践したプロジェクトの報告を行った。

また、今後の改善点や取り組みたいプロジェクトなどの意見を出し合った。

開催日時 内容

フォローアップ

セミナー 平成 27年 3 月 9日

平成 26年度のプロセスの振り返りと、実践したプロジェ

クトの報告

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2.ミニフォーラム

(1)開催日時・開催場所

日時:6月 11日(水)18:00~20:30

場所:札幌 ユビキタス協創広場 U-cala

北海道札幌市中央区北 1条東 4丁目 1-1

サッポロファクトリー1条館 1階

(2)テーマ

ソーシャルデザインて何?

(3)ゲスト

●兼松 佳宏氏(greenz)

ウェブ制作会社を経て、2006 年に「greenz.jp」を立ち上げる。2010 年より編集長。2016

年より京都精華大学人文学部の特任講師として「ソーシャルデザイン・プログラム(社会

創造演習)」を担当予定。著書に『日本をソーシャルデザインする』『ソーシャルデザイン

社会をつくるグッドアイデア集』など。札幌市の商店街活性化の講師も務めている。秋田

市出身、鹿児島市在住。

●齊藤 智彦氏(リバースプロジェクト)

一般社団法人リバースプロジェクト理事。高校中退後、中国の中央美術学院で彫刻を学

び、その後ニューヨーク、ベルリンで活動。日本帰国後クリエイティビティと都市/社会

の関係性に関して研究を開始。2009 年に慶應義塾大学総合政策学部入学。芸術をとおした

地域住民との交流をはかり、アートワークショップ開催実績は、これまでに 300 回以上。

2012 年からクラウドガバメントラボ代表として、リバースプロジェクト(代表:伊勢谷友

介)に合流。東京生まれ。

(4)参加者

札幌市在住の市民、まちづくりに関心のある学生、NPO 関係者など 15 名

(5)目的

・フォーラムでソーシャルデザインの概要や可能性について知ってもらうことを目的とした。

・また、スタートアップセミナーでのワークショップのテーブルファシリテーターなの確保

と研修などを行った。

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(6)プログラム

①開催趣旨の説明(札幌市)

②話題提供「ソーシャルデザインとは」

話題提供 1:兼松佳宏(greenz)

話題提供 2:齊藤智彦(リバースプロジェクト)

③ディスカッション「ソーシャルデザインて何?」

④ソーシャルデザインスタートアップセミナー(6 月 29 日)の案内

(7)結果

1)情報提供

①「greenzが考えるソーシャルデザイン」兼松氏

・greenzが考えるソーシャルデザインは、社会問

題を楽しく解決すること。そんなアイデアを WEB

マガジンで日々発信し、活動の担い手を応援する

ということをやっている。

・記事に載せる条件の 1つは、この話を聞いたら誰

かに伝えたくなるような、そんな驚き(=サプラ

イズ)があること。2つ目は、深い思いやりや愛、個人の強い思いがあるというこ

と。3つ目は一石何鳥にもなるようなことであること。

・ソーシャルデザインのテーマは、「社会の問題を楽しく解決する」、「欲しい未来は

自分で作る」というもの。

・社会を変えるという言葉は今までよく聞かれたが、違和感があった。変えなければい

けない対象を悪や良くないこととみなすことになるからである。「社会を変える」で

はなく、「未来をつくる」に言い換えている。

・何か活動する時に「やってあげたのに自分には何も戻ってこない」と見返りを求める

のではなく、未来のために贈り物を届けていく気持ちでやると、結果的に何か返って

くると思う。

・ソーシャルデザインとは、社会的課題の解決と同時に新たな仕組みをつくる、困って

いる人を困っていない状態にする。それが 1年で終わらず、続いていく仕組みをつく

ることと考えている。

・個人ができるレベルのソーシャルデザインは、自分の身の回り=“自分ごと”を変え

ていきたいという気持ちから始まっていく。

・一人ひとりの可能性を最大化して社会で生きて欲しい。

・手がけたプロジェクトの数より、何人の人生が変わったかが大事だと思う。

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■ソーシャルデザインの事例の紹介

A) さっぽろ雪まつり

B) 100台ベビーカーダンス

C) スピードカメラ(オービス)で宝くじ

D) 古い新聞記事をゲーム化して打ち込んでもらい、デジタル化に成功

E) 選挙カーの来ないまちの選挙率アップ(街中に矢印を貼っただけ)

F) ホームレスの自転車の修理によるシェアサイクルの普及

G) カフェやギャラリーを併設し人が出入りできるまちの保育園

H) タバコをシャボン玉に変換

I) シャッター街で覗き見

■greenzが考えるワークショップのルール

・「私」を主語に話す。

・それぞれが違って当たり前、みんなの考えが違うことを楽しむ。

・今感じていることを話す。

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■greenzが考えるソーシャルデザインのワークショップのステップ

社会的属性を問わない質問

・時間が忘れるくらい熱中したことは?

・人とは違うちょっと変わった特技は?

・自分らしい自分は何をしている時?

・社会の何に課題(もやもや)を感じているか

・日々の暮らしでもっと良くなれば良いと思うことは

・半年後 120%幸せになってほしい人は

みんなで共感した残念なことや大事だと思うこと

・30分かけてじっくり話す

・なぜこういう課題が生まれるのか考える

・マインドマップを用いて、「なぜ」を掘り下げていく

・課題が具体的になるとアイデアが出やすい

残念なこと×思っていること×得意なこと×楽しさ

=何ができる?

・本当に必要とされていること?

・自分ができること?

・グループ内全員がワクワクしてますか?

フォーマット(穴埋め)に沿って発表

・あるあるから話し始める

【ME】

自分ごとを棚卸しする 1

【ISSUE】

贈り物を届けたい人を決める 2

【IDEA】

アイデアを発想する 4

【QUEST】

取り組むべき問いをしぼる 3

【SHARE】

アイデアを発信する 5

【ACTION】

プロトタイプを繰り返す 6

【ME】

ひと息ついて振り返る 7

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②「ソーシャルデザインとクラウドファンディングなどの紹介」齊藤氏

・楽しいこと、ワクワク感が活動の源泉になってい

る。

・何か新しいことを始めたい人のために、お金をまわ

す仕組みの市民財団をつくっている。

・自分が気になっている社会課題を、行政が解決して

くれるのを待っているのではなく、自分で思ってい

ることを自分で解決できるような仕組みの、最初の

きっかけをつくっている。

・自分でやったほうが楽しいし、手っ取り早いと思う。

・何かを始めるにはお金がかかるが、お金を集めるのは大変な行為で人件費もかかる。

・社会活動を始めるときのお金は、浄財のような扱いをされているけれど、それではお金

がまわらないため、25%くらい上乗せして無利子で融資している。

■ソーシャルデザインの事例の紹介

A) 倉庫を改装して、地域住民が欲しがっていた映画館をつくっている。

B) 何年も放置された空き家をみんなで掃除して、壊し、改装した。負の遺産だったもの

が、「自分も関わったから」と入居する人や寄付が出てきた。

【ガバメント 2.0】

行政が保有しているデータを民間が利用し、使い方のアイデアを変えて新しいものに活かす取組。

【クラウドファンディング】

不特定多数の人がインターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うこと。

【マイクロファイナンス】

貧しい人々に小口の融資や貯蓄などのサービスを提供し、零細事業の運営に役立て、自立し、貧困

から脱出することを目指す金融サービス。

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2)参加者とのディスカッション

①フォーラムを通しての意見交換

【参加者】

・自分ごと、自分のやりたいことを改めて考えてみ

たい。また、他人に伝え共有したい。

・個人的に江別の商店街と繋がっており、カレンダ

ーを作っている。これは自分ごとから始めたこと

であり、続けていきたいと思っている。また、常に社会問題をテーマに妄想してお

り、どうしたら地域で高齢者が楽しく暮らせるかなどを考えるとワクワクする。

・人前で歌いたいという自分ごとで、イベントができれば誰かが楽しんでくれるかもし

れない。59

【齊藤氏】

・ソーシャルデザインの一番おもしろいところは、まず今やってみる。そして、次に何

をやるか、ちょっとした発想をすることが大事だと思う。

②実践者との関わり方について(兼松氏、齊藤氏)

・一緒に考えワクワクすることと、いかに簡単に始め

られるかを意識して関わっている。

・メディアとして、自分がやっていないのに自分のこ

とのように語ったり、やっている人のふりはしな

い。自分の言葉をしっかりと話すことと、対等でい

られることが大切。

・自分がやらなくてもいいことはたくさんある。各自の HPより、greenzに任せた方が多

くの人に情報が伝わるし、クラウドファンディングの乱立などの課題もあるが、役割分

担が必要だと思う。

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3.スタートアップセミナー

(1)開催日時・開催場所

日時:6月 29日(日)13:30~17:00(受付 13:00~)

場所:市民活動プラザ星園(札幌市中央区南 8条西 2丁目)

(2)テーマ

ソーシャルデザインで札幌のまちを考える

(3)ゲスト

●筧 裕介氏(issue+design)

issue+design 代表。1975 年 苫小牧市生 工学博士 一橋大学社会学部卒業。東京大

学大学院工学研究科修了。 2008 年山崎亮とソーシャルデザインプロジェクト

issue+design を設立。

以来、社会課題解決のためのデザイン領域の研究、実践に取り組む。著書に「ソーシャ

ルデザイン実践ガイド」、共著書に「地域を変えるデザイン」、「震災のためのデザインは何

が可能か」など。

●齊藤 智彦氏(リバースプロジェクト)

一般社団法人リバースプロジェクト理事。高校中退後、中国の中央美術学院で彫刻を学

び、その後ニューヨーク、ベルリンで活動。日本帰国後クリエイティビティと都市/社会

の関係性に関して研究を開始。2009 年に慶應義塾大学総合政策学部入学。芸術をとおした

地域住民との交流をはかり、アートワークショップ開催実績は、これまでに 300 回以上。

2012 年からクラウドガバメントラボ代表として、リバースプロジェクト(代表:伊勢谷友

介)に合流。東京生まれ。

(4)参加者

まちづくりに関心のある学生、若者、NPO 関係者、若者、社会課題を感じている子育て世

代など 49 人

(5)目的

・セミナーでソーシャルデザインの概要や可能性について知ってもらい、ワークショップで

考え方を体験してもらうことを目的とした。

◆知る:ソーシャルデザインとは何か、理解を深める。

◆考える:ソーシャルデザインによる札幌のまちづくりを考える。

◆動き出す:実践的なプロジェクトの参加に繋げる。

・また、セミナーは札幌市職員向けセミナーを兼ね、札幌市職員にも行政と市民が協力しな

がらソーシャルデザインを活用する可能性について伝えた。

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(6)プログラム

1)開会

2)主旨説明(10 分)

3)プログラム確認(5 分)

4)話題提供(計 60 分)

●issue+design 代表 筧裕介 (40 分)

・ソーシャルデザインとは?

・ソーシャルデザインの事例(楽しく課題を解決する)

・ソーシャルデザインの実践

●一般社団法人リバースプロジェクト 齊藤智彦 (20 分)

・アートワークショップ、図書館プロジェクトの事例紹介

・ソーシャルデザインのプロセス

5)ディスカッション(30 分)

・会場とのやり取り

【休憩(5 分)】

6)ソーシャルデザインミーティング(65 分)

【休憩(5 分)】

7)発表とコメント(計 35 分)

・テーブルの一押しアイデアの発表(20 分)

・ゲストからのコメント(15 分)

8)これからの SAPPORO SOCIAL DESIGN へ参加の案内(10 分)

9)閉会あいさつ

10)閉会

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(7)ソーシャルデザインミーティング

1)目的

ソーシャルデザインミーティングは、参加者にソーシャルデザインのステップを体験し

てもらう。

ソーシャルデザインの実践するとき、参加者はどのようなことを課題として意識してい

るかを把握する。

2)プログラム

5 人~6 人のテーブルに分かれて、ソーシャルデザインミーティングを実施する。

テーブルごとに課題を出し合って、その解決方法のアイデアを出し合う。

最後にテーブルごとに一押しのアイデアを発表してもらう。

①自己紹介(5 分)

自分は何を求めて参加したか

②もやもやしていること(10 分)

普段感じているまちの課題など

③もやもやしていること(課題)の絞り込みとアイデアだし(35 分)

テーブルで出された課題から、重点的に議論するテーマを選ぶ

選んだテーマについて、課題解決のアイデアを出しあう(~創造的に)

課題 A×課題 B=ソーシャルデザインのアイデア

課題 A+事例 C=ソーシャルデザインのアイデア など

④アイデアの振り返り(評価)(5 分)

考えたアイデアはそもそも本当に必要なのか

⑤いちおしアイデア(5 分)

出されたアイデアの中からひとつだけ絞り込む

発表のためにシートに取りまとめる

⑥自分ごと(5 分)

アイデアの中から自分は何ができる・何をする

「つぶやきカード」に記入

テーブル A のいちおし

もやもやしていること

もやもやを解決する

ソーシャルデザイン

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■グループミーティング(WS)の進め方イメージ

①自己紹介(5 分)

自分は何を求めて参加したか(職業や会社のことではなく、自分ごととして)

・グループの中で、隣同士など 2 人(もしくは 3 人)でそれぞれ自己紹介

②もやもやしていること(10 分)

普段感じているまちの課題など

(自分の身の回りのことでよい)

・はじめの 2 分間、それぞれ付箋紙に書いてもらう。

(一つの課題や内容は一つの付箋紙に)

・その後、それぞれ出してもらいながら話をして共有

する。

③もやもやしていること(課題)の絞り込みとアイデアだし(35 分)

テーブルで出された課題から、重点的に議論するテー

マを選ぶ

選んだテーマについて、課題解決のアイデアを出しあ

う(~創造的に)

④アイデアの振り返り(評価)(5 分)

⑤いちおしアイデア(5 分)

・グループで出された課題とアイデアの中で、イチオシのも

のを一つ選ぶ

・フリップに記入する

※発表は、このフリップを使って、1 分間で発表

⑥自分ごととしてのメッセージ(5 分)

・出された課題と、その解決アイデアに対して、「自分でできるこ

と」「自分がやること」についてメッセージとして、吹き出しフリ

ップに記入

※各グループの発表終了ごと

に、⑤のイチオシと⑥自分ご

と吹き出しを会場の前方の壁

に貼りだす。

もやもや

もやもや 解決のアイデア

議論する

テーマ

○○○○(もやもや)

□□□して、

●●●●をする!

(アイデア)

映像つくれます!

例)

・まずは、自分の仲間

に声をかける

・除雪頑張ります!

【前方の壁】

・・・

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(8)会場レイアウト

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(9)インターネットを使った連携

1)USTREAM(ネットによる配信)

当日会場に来れずに参加できない人も、ゲストの情報提供やワークショップの発表が見

られるよう、インターネット上の動画共有サービス「USTREAM」で生中継した。

■視聴者数:44名

■URL

http://www.ustream.tv/channel/%E6%9C%AD%E5%B9%8C%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%8

3%A3%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%

83%88%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%BB%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%BC?utm_campaig

n=t.co&utm_source=ustre.am%2F1f5MJ&utm_medium=social&utm_content=20150330033031

■札幌ソーシャルデザインプロジェクトの USTREAMページ

2)twitterアカウントの作成

当日リアルタイムでスタートアップセミナーの開催状況を実況した。

また、その後はイベント告知等に利用した。

■アカウント:@sapporosocial1

■札幌ソーシャルデザインプロジェクト twitterページ

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(10)周知方法

・ミニフォーラム参加者への呼びかけ

・SAPPORO SOCIAL DESIGN PROJECTの Facebook ページを立ち上げ、告知を行った。

■札幌ソーシャルデザインプロジェクトの Facebookページ

・区民センターやまちづくりセンターなどの公共施設のほか、大学関係や若者活動センター

などでチラシの配布やポスターの掲示を行った。

■チラシ配布部数:約 4500部

■ポスター設置部数:約 30部

■ポスター&チラシ

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(11)結果

1)ソーシャルデザインミーティングのまとめ

ソーシャルデザインスタートアップセミナーのワークショップでは、9 グループから 10

のソーシャルデザインプロジェクトが提案された。

■ワークショップで出された 10のソーシャルデザインプロジェクト

①「ごはんは 2人で」計画~独居老人の婚活イベント

札幌市では、独居老人が増加しているため、この課題を解決する。

②「やみ鍋」プロジェクト~コミュニティリノベーション

多様性を認めない、冬が楽しくない、農業が衰退している、文化がないなどを解決する。

③「札幌仮想町内会」からはじめる

住んでいる人の顔が見えないので、バーチャルな出会い・つながりから実際の交流につなげる。

④「豊平川で綱引き」プロジェクト 心理的に遠い感じがする地域をつなげる。

⑤「フリーソーメン」プロジェクト コミュニティづくりのきっかけとして実施する。

⑥「主張バッチ&カード」プロジェクト 話しかけたいが、話しかけられないなどを解決してコミュニケーションをとれるようにする。

⑦「公園を新しい文化を発信する場所に」プロジェクト

公園がみんなで遊べる場所になっていない。

⑧「時計台を縁結びスポット&結婚式を挙げる場にする」プロジェクト 時計台が市民に利用されていない。

⑨「空き家で飲み会」プロジェクト 空き家を開放したい人と家を借りたい人を繋げ、空き家の利用を進める。

⑩「目が合ったらあいさつしよう」プロジェクト 交流する機会が欲しい若い人と、若い人にあいさつしてほしい・輪に入ってきてほしい人を繋げたい。

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2)グループに分かれたワークショップ

1グループ

【模造紙】(もやもやと解決のアイデア)

●まちのにぎわい

・若い人が多く楽しい来たくなるようなイベントを行う

●高齢者

・独居老人が増えてきている

・男性の方がひきこもっていることが多い

・おじいちゃんの方がコミュニケーションが苦手である

・男女比が合わなくなってくることも課題である

・がんことへんくつな高齢者がいる

・昭和のかわいいじいちゃんがいる

・健康促進のイベントには動ける人しかこない

・自分の健康を問題視していない人も多い

・高齢者が外にでてくるようにするにはどうするか

・独居老人の同居を進めるとよいのではないか

・除雪をバイトとして元気な高齢者にしてもらう

●冬の暮らし

・全く除雪をしないという選択があっても良い

●自転車

・サイクリングロードは自転車歩行者道なので危険である

・サイクリングロードの駐輪場を有料にする

・サイクリングロードマップはわかりづらい

・駐輪場が少ない

・路上駐車を全て有料にする

①「ごはんは 2人で」計画~独居老人の婚活イベント

札幌市では、独居老人が増加しているため、この課題を解決する。

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【自分ごと】(できること)

<田中稔之>

・独居者の情報を収集する

・プロジェクトの進行構成員を集める

<百田亮海>

・イベントを企画する

・Web作成をする

<野地法子>

・イベントへの勧誘をする

・ちょっと健康になるエクササイズをする

<湯谷拓朗>

・除雪ボランティアをしてくれた若者に、お年寄りがおにぎりなどを差し入れして、つな

がりをつくるような仕組みをつくる

<関田彩夏>

・チラシをつくる

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3グループ

【模造紙】(もやもやと解決のアイデア)

●まちのにぎわい

・札幌には文化が無い

・札幌市内で遊びに行くところがあまり無い

・小・中学生のための無料の遊び場がない

・バンジージャンプが無い

●つながり

・人と人、人と自然のつながりが薄い

・まちと自然のつながりもない

・多様性を認める社会をつくっていく必要がある

・自然とつながることができる場所づくりしたい

・人と人をつなぐかけはしが必要である

●冬の暮らし

・冬のイベントが少ない

・冬は雪で活気がなくてつまらない

・冬に弁当が食べられる場所が少ない

・ヒッチハイクなど乗合いのバス、自動車があると良い

●住環境

・公団リノベーションが必要である

・コミュニティのリノベーションを行う

・公団は古く、今の時代にミスマッチである。

・公団などの老朽化した団地のリノベーションが必要である。

・高齢者や障がい者などの少数の人たちにもっと住んでもらう

●学校

・学校を楽しくする

・無理に学校に行かなくても良いのではないか

・縦割り行政により施設が分かれていて不便である

・何をやっていいかわからない人のための場所が必要である

・「何もないけど何でもある」という考え方も良いかもしれない

●やみ鍋プロジェクト

・出会いやつながりの場にもなる

・おばあちゃんに郷土料理を持ってきてもらう

・北海道の農産物を使用する

②「やみ鍋」プロジェクト~コミュニティリノベーション

多様性を認めない、冬が楽しくない、農業が衰退している、文化がないなどを解決する。

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●その他

・農が衰退しているので、マルシェを開催する

【自分ごと】(できること)

<窪田映子>

・このソーシャルデザインプロジェクトのWSで 1 回やみ鍋プロジェクトができないか提案

してみる。

<登り口倫子>

・やみ鍋好きの子どもと障がい者の人を引き連れてきます。

・やみ鍋好きならリノベーションも好きなはず。

<佐藤遥>

・札幌近郊の農産物で夕食を作る。

<鈴木洋平>

・参加して盛り上げる。

<山田憲克>

おじいちゃん、おばあちゃんから様々なことを受け継ぐ機会を作る。

<粟野孝志>

・公団の老朽化の調査。

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21

4グループ

【模造紙】(もやもやと解決のアイデア)

●まちのにぎわい

・近くにスーパーがない

・周りのお店がどんどん減っている

・帰りにふらっと行ける飲み屋がない

・外で食べれるお店ってもっとたくさんあっても良い。

・パチンコ屋多すぎる(特に狸小路)

・どこのお土産屋さん行っても同じ品揃えでつまらない

・東京みたいな商店街が欲しい

・24 時間いつでも立ち寄れる場があると良い

●つながり

・となりの家の人に会ったことが無い

・「若い人たち」はどこにいる?

・地元に友達がいない

・町内会のお祭りに参加したいけどどうしたらいいかわか

らない

(背景)

・仕事の形態が変わった

・大家さんから管理会社に変わったので地域とのつなが

りがなくなった

・時間が合わない

・働く先が道外だから

●子育て

・団地の子どもの学力支援がしたいけれど出来ない地域がある

・子どもと親が一緒に参加できるセミナーを増やす

・子供と大人が一緒の目線で活動する場をつくる

●公園

・一週間ほど前から、公園がカラスに占拠されていて近づけない

・公園でできる事が減ってきてませんか?

●交通

・以外に札幌は公共交通が不便である

・早く清田に地下鉄をつくってほしい

・地下鉄の外回り路線が欲しい

③「札幌仮想町内会」からはじめる

住んでいる人の顔が見えないので、バーチャルな出会い・つながりから実際の交流につなげる。

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22

●その他

・通勤中は日影が少なくて暑い

・最近は出かけてばかりで家を使っていない

・まちは好きだが何かやるときは全て建物の中が多い

・中間的な労働施設をつくりたい

・消費税アップでコンビニ弁当小さくなった

・消費税アップでジュースが小さくなった

・今年仕事中2回車をぶつけられた

・急性胃腸炎になったばかりである

【自分ごと】(できること)

<能正章寛>

・やってみようをカタチにする場ときっかけを札幌にガンガンつくる。

<脇島久登>

・夜に食事をつくったり食べたりすることができる場の開催・お手伝いをする。

・「地域の茶の間」の情報提供

<永井隼一>

・まずは作る!

・選択肢を増やして興味を持ってもらう。

<槌谷翼>

・近くの“まち”の人の顔が見えるようになる。

・そのためには、いつでも、どこでも、誰でも参加できるインターネットをあえて活用する

ところから。

<長野円>

・バーチャル町内会の連町の婦人部をつくります!!

<蔵田恵>

・楽しい飲み会研究部をつくる(「時短おつまみ」「地元の○○つまみ」など宿題を出して、

みんなで自作のものを持ち寄る会)

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23

5グループ

【模造紙】(もやもやと解決のアイデア)

●まちのにぎわい

・本屋が少ない

・キャンプ場すくない

・まちが整理されすぎている

・夜中の北海道大学が暗くて怖い

・夜中にやっているコーヒー屋さんがほしい

・住宅街が静かすぎる

●つながり

・人とのつながりが希薄である

・日常に楽しい事が無い

・同じ年代の人と出会う事がまずない

・子持ちの友達と食事に行くときにどこへ行けばいいのかわから

ない

・多世代で交流できる空間がない

・町内の行事に参加したい

・交流型のお祭りがあると良い

●冬の暮らし、

・雪が多すぎる

・除雪の頻度が少なく、車が埋まってしまう

●住環境

・古い建物を残さないでどんどん壊している

・公園が遠い

・モエレ沼も遠くて不便である

・川の反対側がとても遠く感じる

●交通

・終電の時間が少し早い

・自転車事故が多い

・自転車を置くところが少ない

・清田区に地下鉄が無い

●ゴミ問題

・ゴミ箱が少ない

・燃えるごみと燃えないごみの袋はなぜ同じなのか

④「豊平川で綱引き」プロジェクト 心理的に遠い感じがする地域をつなげる。

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24

●その他

・うなぎの値段が高く、売っている店も少ない

・北海道マラソンにエントリーできない

・小島さんは月何回髪を切りに行っているのか

・下田さんの日焼けの理由は?

・年金はいくらもらえるのか

【自分ごと】(できること)

<後藤公介>

・各区対抗自慢合戦をする(しかける)。

(例:「こんなおいしいものがあるよ」、「こんなスゴイ人がいるよ」など)

<安達はるか>

・自転車で出かけてみる。

・遠に住んでいる友達をつくる。

<佐々木高信>

・遠い場所まで飲みに行く。

<岩本一帆>

・職場と住居を南北に分けるようにする。

<下田隆雄>

・つなを引く仲間を集める。(マラソンに参加する人を綱引きへ誘う)

<加藤千尋>

・友人に呼びかけて、サイクリングでのちょい旅や、野宿をしてみる。

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25

6グループ

【模造紙】(もやもやと解決のアイデア)

●まちのにぎわい

・1 人暮らしのひとたちが居間のように集まれる場所がほ

しい

・助けをもとめやすいような場がほしい

・場所だけでなく、人手も足りていないので支援してくれ

る人がほしい

・若者や障がい者、ニート、ひきこもりなどの居場所の少

なさの問題がある

・スポーツや芸術などをテーマにして集まる目的を創出す

ることが必要である

・面白い祭り、フェスティバルがあると良い

・「コンテスト」を開くおもしろおじさん等がいると良い

・路上のパフォーマンスを登録制にして、投げ銭を可能に

する

(まちの魅力づくり)

・皆でガイドマップをつくり、まちを知ってもらう

・ポスティングや、訪問して実際に話したりする

・「家の鍵開けっ放しプロジェクト」はどうか

・人を集める良い方法はないか

・商店街との連携が必要である

・公園や空家、空き校舎、空き地の有効活用が大切である

●つながり

・多世代間で交流する場があったら良い

・カフェや居酒屋で集まり、食べて話して楽しい時間を過ごせばつながりができる

・バリアフリーなど、だれでも集まれるカフェがほしい

・年代の幅があっても、趣味からのつながりや同じ仕事の人で集まりたい

・親の帰りが遅い時、子どもが誰かといられるところがあると良い(食事も作れる所)

・夜遅く集える所やいつ行っても誰かいる場所が欲しい

・夜に気軽に集まりたくても治安の問題がある

・第3の居場所をつくる

・誰でも無料で参加できる流しそうめんのイベント「フリーソーメン」を行う

・フリーソーメンの次は何するかみんなで考え、つながりをつくる

⑤「フリーソーメン」プロジェクト コミュニティづくりのきっかけとして実施する。

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26

●子育て

・子どもの運動機能が低下している

・保育園の環境に不安がある

・父子家庭の問題もある

・子どもからお年寄りの関係が薄い

●健康

・食品の産地・アレルギー表示や、偏食・そしゃく問題などの不安がある

・もっと健康について気軽に学びたい

●交通

・歩道をもっとバリアフリーで安全にしてほしい

・みちにゴミが落ちている

・自転車を利用する人は多いが、駐輪できるところが少ない

●情報発信

・SNSの使い方がうまくない人が多く、苦労する

・ラインやツイッター、フェイスブックの使い方がわかりづらい

・若い人や社会人に対しての効果的な情報の伝え方はないか

●その他

・就職活動でお金がかかり苦労しました)

・メールでアドレスを教えていない人からメールがきた。

・何かというと予算が無いという行政に課題がある

・政治の暴走を止められなくて怒りを感じる

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27

【自分ごと】(できること)

<佐々木睦子>

・フリーソーメンを実行できる場所を探す。

・流しソーメンセットを問い合わせる。

<柴田浩平>

・場所や許可、水、お金、広報など、現実に何が必要か洗い出していく

・メンバーを増やす!

<山内詩織>

・札幌市に協力をお願いする。

・お水、ソーメン、デザートを安く、できれば無料で。

・情報の共有(「○○ってイベントがあるらしいよ!」と、楽しそうに伝えていく)

<金井康成>

・流しそうめんの成功例を研究する

・麺製造所との連携を頼んでみる。

<今昭王>

・ゆるキャラを考える。

・テーマソングを考える?

・学生などのボランティアへ情報を伝える?

・食品衛生責任者って資格あります(笑)

<木脇奈智子>

・友だちから竹のつつを借りてきます!

・鍋や食材運び用の車を出します!

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7グループ

【模造紙】(もやもやと解決のアイデア)

●まちのにぎわい

・ジンギスカンパーティーがしたくても場所が無い

・デパートの屋上を市民に開放してほしい

・デパートの屋上から、ジンギスカンの煙が上がるのを、

札幌珍百景としたらおもしろいのではないか

・「あそこに行けば楽しい」という場所がほしい

●つながり

・人が集まる機会が減っている

・仕事が忙しい

・恋活や婚活に挑戦できない人のためになにかできないか

・既存の婚活のシステムを変えると良いのでは。(もっと深

い話ができるような場など)

・生活パターンや考え方が簡単に理解し合えるような仕組

みがあるといいのではないか

・犬の飼い主同士のコミュニケーション不足のせいで、犬

同士のコミュニケーションも不足している

・公園デビューママ同士のコミュニケーションも難しい

・主張バッチを大学の新入生ガイダンスや婚活パーティ、

異業種パーティなどで使うといいのではないか

・ジャンル別に、札幌に特化したコミュニケーションかる

たをつくりたい

●自転車

・歩道に駐輪している自転車が邪魔である

・しかし、自転車を停めるところがない

・真面目な人は遠くの駐輪場にきちんと停めているが、損をしている気分になる

・駐輪場がしっかりと設置されていることが、まち・駅のステータスになると良いのでは

ないか

●もっとグローバルに

・語学学習をもっと頑張りたい

・多国籍の人同士のコミュニケーションの場のために、札幌にもゲストハウスが増えてほ

しい!

⑥「主張バッチ&カード」プロジェクト 話しかけたいが、話しかけられないなどを解決してコミュニケーションをとれるようにする。

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●その他

・排雪問題はたくさんある

・美術館の絵も人によって見方が違うのが面白い

【自分ごと】(できること)

<伊藤知早>

・犬の散歩をしている飼い主さんに話しかける。

<秋林人士>

・外国人がまた話しかけたくなるような「アイコン」を考える。

<加賀啓敏>

・コミュニケーションができる雰囲気づくり

<山川千尋>

・どんな世代の人にも積極的に交流しにいきます。

<福津京子>

・世代別質問を考えます。

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8グループ

【模造紙】(もやもやと解決のアイデア)

●まちのにぎわい

・札幌はまちのなかを巡りづらい

・まちの店と店の間隔が長い

・ラーメン屋の場所がわからない

・地下歩行空間には何もなくて、もったいない

・よさこいがなにかよくわからない

・札幌はどこを観光すればいいのか

・サブカルチャーの祭りをやってみたい

・大通公園など野外で新しい祭りがあると良い

・道場や喫茶店にもっと気軽に入れると良い

●冬の暮らし

・雪が多く積もる

●子育て

・ちょっとの時間子供をあずける場所と人間関係がない

・ちょっとした悩みごとを話せる場所がない

・どんなことでも相談できるまちの相談所があると良い

●公園

・「本気で鬼ごっこ in 大通公園」などのイベントがあると楽

しいのではないか

・事故防止のため公園でボール遊びが出来ない

・公園がみんなで遊べる場所になってない・・・

・自由に気持ちよくさまざまな人が集まって活動(遊び、話す、カフェ)できる機会を増

やすことが出来ると良い

・札幌市内の公園を有効活用する

・ぼうけん公園等を開放する

・公園を使いこなす

・皆が集まるような場所にする

・「ここにきたら何か(緑、カフェ、まつりなど)がある」というイメージをつくる

⑦「公園を新しい文化を発信する場所に」プロジェクト

公園がみんなで遊べる場所になっていない。

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●交通

・終電の時間が早い

・タクシ

・ゴミ袋代が高くて捨てられない

・業務用ごみ袋代が特に高い

・家電の廃棄する料金が高い

●若者の悩み

・若者の活躍の場がない

・保険料の支払いなどにより、学生が稼ぎづらい

・北海道の時給が安い

・日本社会のゆとりがない

・フィンランドはもっと自由なキャリアを選べる

●ゴミ問題

・まちにゴミ箱が少ない

【自分ごと】(できること)

<喜多洋子>

・まちのコンシェルジュ。

・いろんな悩み・困りごとを解決する人と場所をつくる。

<タンメンオクサ・アルト>

・中国拳法道場を開きたい!

<齊藤美雪>

・同じシュミの仲間とさわぎたい!!

<吉村脩之>

・大通公園でカルチャーフェスを開催したい。(新しいお祭りしたい)

<山川翔>

・豊平川綱引き!!

・その後に川で水遊び、BBQ、すいか割り、花火とかやりたい!!ビール飲みたい!

・夏の風物詩になるのでは?

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9グループ

【模造紙】(もやもやと解決のアイデア)

●まちのにぎわい

・人口減少してきている地域の空き家を活かして、子育て

を応援するような場所を作ってはどうか

・郊外で市民が誰でも使える農地を作れないか

・札幌の時計台をもっと観光地らしいスポットにしたい

・楽しい場所や面白い場所が知られていない

・札幌は広々としていて緑が多いが、どこに行っても似た感じがし

て、長く住むと飽きる

●冬の暮らし

・気軽な冬の楽しみ方が分からない

●子育て

・保育園が少ないらしい

・友達の保育所は定員の関係で育休が短くなってしまう

●自転車

・自転車の駐輪場が少ない

・左側通行してない自転車が危ない

・路上駐車している車が多いために、歩道を走行する自転

車が多いのではないか

●情報発信

・医療や福祉の支援の情報が、必要な人まで届きづらい

●ゴミ問題

・コンビニのゴミの廃棄量が多い

●札幌時計台の活用

・えんむすび・プロポーズスポットにする

・結婚式を行うことができるなど、市民が集まる場所する

・市民が集まって企画運営できると良いのではないか

・オフィス街なので、近くに事務所を作りやすい

・時計台の中のホールは会議の場になる

・イルミネーションがあると良い

・冬に婚活イベントを行うと良いのではないか

⑧「時計台を縁結びスポット&結婚式を挙げる場にする」プロジェクト 時計台が市民に利用されていない。

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●その他

・社会人のストレスを発散するところが無くて困っている

・彼氏のできない友達が心配である

・結婚できない女子が多い

・歩きスマホは危険なので禁止してほしい

【自分ごと】(できること)

<恒川岳志>

・時計台についてもっと深く知ること

・そのことをたくさんの人に何らかのかたちで発信する。

<鹿内弘恵>

・企画をがんばる

・結婚式をあげる

・情報発信をする

<松浦照子>

・(元会社のブロガー・ライターだったので)取材、書く、発信をする。

・あと結婚する。

<星野清統>

・様々な使用方法を考えて、何でも良いから使用してみる。

・その状況を情報提供する。

<松本智史>

・勝手に動画を撮ってみる→You Tube

<小川茉菜実>

・できるかどうか調べる!

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10グループ

【模造紙】(もやもやと解決のアイデア)

●まちのにぎわい

・空家もしくは自宅をコミュニティカフェにする

・自宅を開放したい人も、コミュニティスペースを必要と

されている人もいる

・ずっと住みたいと思えるまちにしたい

・飽きても誇れる場所であってほしい

●人とのつながり

・大きなまちに住んでいるが、隣近所の人と付き合い少ない

・地域で若い人と交流したい

・町内会での交流会があると良い

・長く同じ地域に住んでいると、同世代が巣立って他の地域に引越

していき、寂しい。

・若い人たちで集まってなにかしたい!!集まる場所はあるけどあ

まり行きたくない

・その後の付き合い交流会があった方がいい

・きっかけや楽しいことがあれば、若い人も参加する

・若い子(20代前半)挨拶してくれなかったが、最近し

てくれるようになった

・困っている人をつなげるような、パイプになる人がいる

と良い

・café で物件情報を提供する

・ホームパーティやダーツ大会、飲み会、音楽の集まりがあると良い

●冬の暮らし

・雪山が高くて、車にも人にも危ないことがある

・除雪いれてほしいところがある

・アプリの「バスいまどこ」が、札幌に対応していなくて不便である

⑨「空き家で飲み会」プロジェクト 空き家を開放したい人と家を借りたい人をつなげ、空き家の利用を進める。

⑩「目が合ったらあいさつしよう」プロジェクト 交流する機会が欲しい若い人と、若い人にあいさつしてほしい・輪に入ってきてほしい人をつなげた

い。

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●住環境

・家賃が安くなると良い

・ルームシェアに対する援助金があると良い

・ルームシェアしたら地域がコンパクトになって、環境にも地域的にも良いのではないか

・自殺予防、孤独死防止にもなる

・建物を壊すのにもお金がかかる

●公園

・無料で子どもがのびのびと遊べるところが、少し遠い場所にしかない

・グラウンドを開放・活用させてほしい

●バリアフリー

・最近は多少改善されたが、ATMを車いすの人が利用する際は、横向けにならないとい

けなく、バリアフリーになっていない

・自動ドアの「開」「閉」のボタンが見づらく間違えてしまうので、ひらがなにすると、発

達障がい者や子どもにもわかりやすいのではないか

●その他

・市立博物館が欲しい

・郷土愛が育ちにくい

・コーヒー豆のかすをたい肥にすると良い

【自分ごと】(できること)

<?>

・飲み会でボードゲーム・カードゲームをやる。

・婚活カードゲーム good!

<?>

・いい感じの場所にある空き家をみつける!

・歩いてまちを知る!

<?>

・あいさつしてくれなくても負けずに会ったらあいさつをする。

・会社のコミュニティカフェでのダーツ!

・若者の無視に負けない

<南ゆき>

・飲み会の幹事

・困っている人をつなげるパイプ役

<?>

・飲み会に参加する若い人を集める。

<?>のメンバー

矢部滋也、大川祐子、竹田貴治、青井智祥

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4.実践ワークショップ

(1)第1回実践ワークショップ

第 1 回実践ワークショップは 7 月 24 日(木)と 29 日(火)の 2 日間開催した。

スタートアップセミナーで提案された 10 のプロジェクトのうち、参加者で投票を行い、そ

の結果に基づいて 6 つのプロジェクトについて議論した。

1)開催概要

①7月 24日の実践ワークショップ

開催日時:7月 24 日(木)18 時 30 分~20 時 30 分

開催場所:札幌市役所 地下 1 階会議室

参加者人数:13 名

投票によって議論したテーマ

②7月 29日の実践ワークショップ

開催日時:7月 29 日(火)18 時 30 分~20 時 40 分

開催場所:札幌市役所 地下 1 階会議室

参加者人数:13 名

投票によって議論したテーマ

②「やみ鍋」プロジェクト~コミュニティリノベーション

多様性を認めない、冬が楽しくない、農業が衰退している、文化がないなどを解決する。

⑦「公園を新しい文化を発信する場所に」プロジェクト

公園がみんなで遊べる場所になっていない。

⑨「空き家で飲み会」プロジェクト 空き家を開放したい人と家を借りたい人を繋げ、空き家の利用を進める。

③「札幌仮想町内会」からはじめる

住んでいる人の顔が見えないので、バーチャルな出会い・つながりから実際の交流につなげる。

④「豊平川で綱引き」プロジェクト 心理的に遠い感じがする地域をつなげる。

⑥「主張バッチ&カード」プロジェクト 話しかけたいが、話しかけられないなどを解決してコミュニケーションをとれるようにする。

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2)プログラム

7 月 24 日と 29 日の実践ワークショップは、以下のプログラムで進めた。

●ワークショップのプログラム

・6 月 29 日のスタートアップセミナーの振り返り

・10 のソーシャルデザインプロジェクトアイデアの確認

・10 のソーシャルデザインプロジェクトの投票

-「やってみたい」、「札幌のまちの課題を解決できる」といった視点で、1 人 3 つ

のプロジェクトを選んでもらった。

・選んだ3つのソーシャルデザインの議論

-投票の結果、票数の多かった上位 3 つのプロジェクトについて議論した。

・グループごとの発表

・とりまとめ

■10 のソーシャルデザインプロジェクトの投票用紙

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3)周知方法

・これまでの札幌ソーシャルデザインプロジェクトの参加者への呼びかけ

・札幌ソーシャルデザインプロジェクトの Facebookページでの呼びかけ

4)まとめ

①10のソーシャルデザインプロジェクトの投票結果

プロジェクト名 24 日 29 日 議論 合計

①「ごはんは 2 人で」計画~独居老人の婚活イベント 2 3 5

②「やみ鍋」プロジェクト~コミュニティリノベーション 6 3 ○ 9

③「札幌仮想町内会」からはじめる 2 5 ○ 7

④「豊平川で綱引き」プロジェクト 3 5 ○ 8

⑤「フリーソーメン」プロジェクト 4 0 4

⑥「主張バッチ&カード」プロジェクト 2 4 ○ 6

⑦「公園を新しい文化を発信する場所に」プロジェクト 7 6 ○ 13

⑧「時計台を縁結びスポット&結婚式を挙げる場にする」プロジェクト 5 3 8

⑨「空き家で飲み会」プロジェクト 5 6 ○ 11

⑩「目が合ったらあいさつしよう」プロジェクト 3 4 7

■7 月 24 日の投票の様子 ■7 月 29 日の投票の様子 ■投票の結果

赤:24 日、青:29 日

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②7月 24日の実践ワークショップ

A)「やみ鍋」プロジェクトに対する議論

【まちの課題】

・人と人とのつながりが薄い

・冬はイベントが少ないのでさみしい

・自分の家の周りに住んでいる人の名前や、どんな人なのかが

わからない

・農業が衰退している

・団地のリノベーション

【課題を解決するアイデア】

・使われていない空き部屋などを活用してやみ鍋を開催する

・冬の新しい楽しみとしてやみ鍋を開催する

・農産物を中心とした具材を使ったやみ鍋で、農業の PR と結

びつける

【どのようなプロジェクトとするか】

・さまざまな鍋の良いとこどり鍋のイメージ

・覗いてみたい場所でやみ鍋を行う。

・通りすがりの人も参加できるような、さまざまな人が集まる

・どこでも誰でも参加出来るようにする

・さまざまな地域を巡る回遊プロジェクトにする

・中心部で大規模に行うのではなく、地元に密着したイベントの方が良い

・モデルケースとしてプロジェクトをつくり、自分たちもやみ鍋プロジェクトに参加できる

ルールをつくる

●基本ルールとイメージ

・お椀はそれぞれ自分のものを持ち寄る

・具材はなにを入れても良い

・食材は各自で持ち寄る

・作っている人だけが楽しいという風にならないよう、みんなでつくってみんなで食べる

・テーブルを持っていって集まる!

●プロジェクトのターゲット

・子どもたちを中心に、食べ比べを楽しむようにして行う

・中高生を入れてコミュニケーションの実践のようにして行う

・お年寄りから若者まで、世代もやみ鍋のようにごちゃまぜにして行う

「やみ鍋」プロジェクト~コミュニティリノベーション

多様性を認めない、冬が楽しくない、農業が衰退している、文化がないなどを解決する。

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●出会いの場として開催

・たまり場のように気軽に集まることの出来る場所とする

・芋煮会のようなコミュニケーションツールとして開催する。

・家族や友人など、誰かを誘って連れてきて、交流の輪を広げる

・閉鎖的ではなく、誰が来ても良い場所にしたい

・やみ鍋×コンテスト=鍋コン+団地ごとの鍋のコンテスト

【課題を再確認する】

●札幌の農業の衰退

・札幌の人は農業に興味があるのだろうか

・札幌の農産物のアピールの場とする

・地元の人を集められるマルシェと合同で開催する

・札幌以外の場所の農産物と組み合わせると楽しいのではないか

・農業を学ぶことが出来るイベントとして開催する

・後継者問題や、農地があるのを知らないことは課題ではないか

・漁協まつりとして、イベントとしては実践できるのではないか

●札幌の文化が少ない

・札幌の文化として必要なものは何か

・アイヌ文化も札幌の文化に含まれるのではないか

・文化を掘り起こすことが大切である

・札幌市内の PR として利用していくことが必要ではないか

●札幌の食文化

・郷土料理と組み合わせると良い

・たまねぎ、キャベツ、養蜂、ヤギのチーズ、手稲山のかぼちゃなどの地元の食材と使う

・ジンギスカン、ラーメン、スープカレーなどの札幌の食文化を取り入れる

●冬が寂しい

・かまくらをいくつか作り、それぞれで違った具材の鍋が楽しめるイベントはどうか

・かまくらの中で鍋を食べるのは寒すぎるのではないか

【さらなる課題】

・やみ鍋でいろいろな課題を一緒に解決するのは難しいのではないか。

・欲張りではないか。課題としてたてる柱が多すぎるのでは?

・札幌の食や文化を知ることが楽しいイベントにつながるのか疑問である。

・参加したいという人が集まるのだろうか。

・やみ鍋で話し合う、中心となる課題を決めておくことが必要である。

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B)「公園を新しい文化を発信する場所に」プロジェクトの議論

【まちの課題】

・札幌は、若い人から何かを発信することが他の地域に比べて少ない

・公園でしていいことと、してはいけないことがはっきりとわからな

・公園の規模によって、出来ることが違う

●小さな公園の課題

・新しい遊具のある公園ではたくさんの子どもやお母さんが遊びに

きているが、遊具が古い・少ない公園には、ほとんど人はいない

・ママ友は本当に公園に集まっているのだろうか

・公園のベンチに座ってゲーム機で遊んでいる子どもたちを

よく見かける

・小さな公園は子どもが主役で、大人が昼に公園に行くと、怪

しまれるので行きづらい

・ゴミや鳥のフンなどでベンチが汚れていたりして、管理され

ていない

・芝生が少ない公園は、遊びづらいのではないか

●大きな公園の課題

・広い公園にあるパークゴルフ場を利用しているのはほとん

どがお年寄りである

・プレーパークでは、子どもを集めて木の実集めや雪遊びな

ど、季節に応じた遊びなどが行われている

・大きい公園では、犬の散歩をしている人が多い

・沖縄にはBBQができる場所がたくさんあるのに、札幌は少ない

【公園の活用のアイデア】

・河川敷なら、広く知られている場所なので、人が集まりやすいのではないか

・イベントを行うなら、大きな公園が良いのではないか

→小さな公園と比べると、さまざまな人たちによってさまざまなイベントが行われていて

既に活用されている

●ルールを明確にする

・公園のルールをわかりやすく、多くの人が知ることができるようにする

・公園でしてはいけないことは、何故してはいけないのか、どうすればできるようになるの

か考える

「公園を新しい文化を発信する場所に」プロジェクト

公園がみんなで遊べる場所になっていない。

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●大人も活用する公園にする

・夜の公園はほとんど活用されていないので、大人が主役になれるような場にすると良い

・大人も楽しめる遊具や健康器具があると良い

・大人も公園を活用することで清掃意識の向上や、防犯にも繋がるのではないか

・周りの住人をまきこめば、いろいろなことが出来るようになるのではないか

→町内会や商店街が中心になってしまうと、新しい人が入りづらくなってしまう

・花火なども、日にちを決めて片付けまでみんなで行えば可能なのでは?

●新しいにぎわいをつくる(人が集まるような場所にする)

・BBQやピクニックを気軽にできるような場所にする

・定期的に飲食などの移動販売や移動図書館、移動式の足湯などが来るようにする

・出展料無料で、もうけ目的ではなく物々交換のように気軽なかんじのフリーマーケット

●冬の公園の活用を進める

・公園が最も使われなくなる冬の活用を考えることが大切である

・冬は雪捨て場になってしまい、危険で立ち入ることができない公園がいくつかある

・雪がたくさんあることを活かして、みんなでかまくらや雪像などを作るイベントを行うと

良いのではないか

・それを雪祭りの期間に合わせて行えば、札幌の新しい冬のイベントになるのではないか

・つくったかまくらや雪像などを取り壊すときにも、ストレス発散や運動不足を解消するた

めのイベントを開催する

・その際、お酒や甘酒などを無料で配布するとうれしい

●他のプロジェクトとの組み合わせ

・主張バッチをつけて公園に来てもらいコミュニケーションの場とする

・公園でフリーソーメンを行う

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C)「空き家で飲み会」プロジェクトの意見交換

【空き家で飲み会の魅力】

・長いこと空き家のままにして傷みやすくなるのを防げる

・1 人暮らしやマンションに住んでいてできないことが、みん

なでなら、空き家でならできる

・一軒家の人がうらやましいという願望が叶う

・孤独になりやすい人のきっかけづくりになる

・困ったときに助けてもらえる仲間ができる

・積雪による近隣への被害を少なく出来る

・火事やホームレス問題、子どもへの影響などの不安を緩和で

きる

・定年直後の方や専門的な知識を持った方のひまつぶしで元

気に!

・家でボーっとしたいと思うときに良い

・匂いのきついものや、大人数でないと食べられないものが食

べられる

・ホッケなどのグリルに入らない食材を七輪で焼いたり、BB

Qができる

【どのようなプロジェクトにするか】

●開催する場所

・中央区や北 24 条、琴似などの公共交通の乗り継ぎが少なく

てアクセスが良く、店舗の入れかわりが激しい場所

・商店街付近やシャッター街の空き家

・札幌オリンピックの頃に建てられた建物が残っている南区

の澄川や真駒内

●開催する物件

・団地よりは一軒家などの落ち着く場所が良い

・マンション暮らしの人にとっては、庭付きの一軒家が見たい

・きれいすぎない古民家など

・自由にいじることができると良い

・コミュニティカフェでも良いかも

●どんなことをするのか

・お昼に飲めるとうれしい

・ボードゲームやカードゲームなどのみんなでできる遊びをする

「空き家で飲み会」プロジェクト 空き家を開放したい人と家を借りたい人を繋げ、空き家の利用を進める。

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●計画から飲み会や店舗のオープンまでをひとつのパッケージにする

➔(例)3 ヶ月間の期間限定のオープンにして、その後は違う場所へ移動する

・続けたい人がいた場合は、各自で運営する

・物販やカフェ、飲み屋、いろいろなグループがあっても良いのではないか

・価格設定は重要で、場所代はあまりかからない分安く出来そうだが、近隣の飲食店への配

慮も必要である

●開催日・開催時間

・曜日ごとに違ったテーマで開催する

・若者や高齢者、国際交流、子育て、ハードルが高いが社会人男性の集まりもあれば良い

・日中・夜・土日など、時間帯で分けて考える

・金曜日か土曜日のお昼に開催するのが良いのではないか

・組織を有効的に使いたいが、半強制的になってしまわないか

・誰もが参加しやすいよう、開始時刻に間に合わなくても出入り自由にする

●参加者

・大学生も参加可能とする

・札幌国際プラザやJICAなどと連携して留学生と札幌市民とで集まり、フォーラムのよ

うな交流イベントを開催し、それぞれの国の生活がわかるような話や、食事を作ってもら

・障がい者の方

・ニートやひきこもり、またその人たちを支援しているNPO団体

・子どもが集まる時はおもちゃマスターにもきてもらう

・どのように使うかによって、集まる人が違う

●改修での交流

・建築にかかわっているプロやインテリアコーディネーター、大工さんなど普段話すことの

ない人と改修しながら交流する

●飲み会の仕方

・同じ趣味をもった人(コアなものでも)

●資金・運営(開催のための費用)

・誰が運営するのか?

➔よくわからない団体よりは札幌市が関わったほうが良いのではないか

・北海道らしいカフェやゲストハウス、図書館などを併設して資金を集める

・使っていない時に有料でスペースを貸し出す

・自分たちで空き家を改修したり、団体を立ち上げて運営したり、融資や寄付をしてもらい

活動するのも良いが、あえてなにも手を加えないというやり方もある

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【更なる課題や疑問】

・居酒屋などに集まって飲み会を開くこととの違い、空き家で飲むことの魅力は?

・単発で行うのでは、おもしろくないのではないか?

・どんな空き家で行うのか

・空き家には入りにくいのではないか?

・屋外で行うのは保健所への申請が必要?

・イベントに参加する人をどうやって呼び込むかが一番の課題である

・知らない人と飲むというのは難しいので、何かワンクッション挟むなどの工夫が必要では

ないか?

【空き家活用に向けたアイデア】

・汚れたり壊れたりしてもよい空き家で飲み会を開くことで出来ることの範囲が広がり、居

酒屋などとの差別化になるのではないか

・周辺のまちの人とのコミュニケーションを図るなら、シャッター商店街や廃校、マンショ

ン、商業ビルが良いのではないか

・廃校で開催するなら飲み会ではなく、なにか大人でも全力で楽しめるような遊びなどを行

うのが良いのではないか

・古い建物をみんなで改修して、そのあと飲み会を開くと良いのではないか

【他のプロジェクトとの組み合わせ】

・場所があればどれでも組み合わせることができそうである

・①「ごはんは 2 人で計画」と

・②「やみ鍋プロジェクト」と

・③「札幌仮想町内会からはじめる」と

・⑤「フリーソーメンプロジェクト」と

・⑥「主張バッチ&カードプロジェクト」と

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③7月 29日(火)の実践ワークショップ

A)「「札幌仮想町内会」からはじめる」プロジェクトの議論

【現在の町内会の課題】

●子どもや若者の課題

・子ども会は消滅しているのではないか

・町内会では、30 代の班長は最年少というくらい若者層が薄

く、60~70 代の方が中心となっている

・若い人の力をどう借りたらいいかわからない

●回覧板が活用されていない

・回覧板を見ない人もいる

・回覧板の内容がお年寄り向けである

・回覧板がパスされてしまうこともある

●町内会に加入するメリットがわからない

・町内会に入るのが義務ではないという情報がある

・町内会費を直接取りに来ない

・町内会に入らないと困るという情報が無い

・マンションは大家さんが加入していない場合もあるし、大家

が本州等の場合もある

・町内会に入る義務はないのか、その情報の周知は大切

●町内会の活動内容がわからない

・街灯の設置や除雪など、町内会がどのような活動をやっているのかわからない

・ゴミ捨てはマンションごとに管理しているので町内会は必要ない

・班長になってやっと町内会の活動がわかる

・総会の資料を見れば町内会の活動がわかる

「札幌仮想町内会」からはじめる

住んでいる人の顔が見えないので、バーチャルな出会い・つながりから実際の交流につなげる。

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【どのようなプロジェクトとするか】

・札幌仮想町内会によって、実際の町内会を盛り上げたい

・仮想町内会でも町内会費を払わないとサイトを見られないようにする

・リアルタイムでの防災情報や安否確認を充実させたい

・高齢者用の機能も考える

・自分がどこの町内会のエリアに住んでいるのかわかるようにする

・他のプロジェクトともつなげる

・若者とお年寄りの溝ができないように考慮する

・WEB や SNS を見ることができない人のために、町内会ごとにタブレットと紙媒体を渡し

てさまざまな人に情報が伝わるようにする

・WEB 上だけでなく、実際に集まる会をつくることが前提である

・メンバーが集まり、実際の町内会が活性化する企画を考え、実際の町内会に提案して実現

するのが良い。

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B)「豊平川で綱引き」プロジェクトの議論

【まちの課題】

●人との繋がりについて

・川をはさむことで、隣の地域との心理的な距離を感じる(札

幌ならではの課題なのではないか)

・他の地域に知り合いがいないのはさびしいのではないか

●地域への愛着について

・地域についても人それぞれ好き嫌いの問題がある

・自分の街を知らないから、愛着もわかないのではないか

・生活圏外の地域のことはわからない、知らないという課題

・区ごとのお祭りは残っているが、特色はあるのだろうか。

【つなひきプロジェクトのアイデア】

・つなひきという競技自体は、一体感やつながり、参加しやす

さなどがあるので良い

・川を挟むとなると許可などの問題があるが、橋の竣工記念な

どで実施できないか

・まずは身近な人同士で始めるのが良いのではないか

・川の中で綱引きをすることもできるか

・大人の運動会として実施するのはどうか

・様々な課題の解決に活用できるプロジェクトではある

・最終的には大きなイベントにしていきたい

●人とのつながりについて

・町内会でつながっていく事も可能ではないか(連合町内会の参加につなげていく)

・つなひきに参加するだけではなく、応援することからもつながりが生まれるのではないか

●地域のPRにもつなげる

・地域への愛着度が高いほどメリットになるようなルールを作る

・つなひきを小さい地域からはじめて、区対抗試合を実施したい

・つなひきの会場各区の特産物を販売するブースもあると良い

・各地区や各区のゆるきゃらも活用したい

・知る・知り合うことをきっかけに、各地域の PR につなげる

・札幌のまちを楽しむことで、最終的に札幌に住む人が増える

【更なる課題とその解決のアイデア】

・氾濫したこともあり、川になかなか近づけない

・一過性のイベントになってしまうのではないか

・課題が広くなっているため、課題を絞りそれに属したイベントやプロジェクトに詰める必

要がある。

「豊平川で綱引き」プロジェクト 心理的に遠い感じがする地域をつなげる。

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C)「主張バッチ&カード」プロジェクトの議論

【コミュニケーションの課題】

・話しかけるきっかけや勇気がない

・内気な人は集まりなどに参加しない

・話しかける勇気をもつ

【主張バッチ&カードの活用のアイデア】

・BEAMS でも主張バッチを販売している

・リストバンドの様なモノでも可能ではないか

●どのようなときに使うか

・ワークショップに参加するとき

・空き家で飲み会プロジェクトのとき

・助けたい、役に立ちたいとき

・言葉を話せない方や、外国人とのコミュニケーションツール

・災害時避難訓練 災害訓練の市のシステムとして活用できる

のではないか

・バッチについては、普段つけづらいが、イベントなどではつけ

られる

●主張バッチ&カードに書く内容について

・自分が欲しいと思っている情報を書く

・誰に伝えていいかわからないことをボードで設置

・すごく好きなものを書く→話すきっかけづくりに

・テーマがあった方が良い

【どのようなプロジェクトとするか】

■対象

ⅰ)既に出来上がっているグループ(内の話せない人)へのバッチの貸出

→グループの選定はさまざまな業種・ジャンル別に広く貸し出す

ⅱ)人を集めるイベントを実施して配布する。

→大通公園などで実験的に実施してみる

ⅲ)日常的にバッチを付ける

→バッチを付ける人が増えないと難しい

⑥「主張バッチ&カード」プロジェクト 話しかけたいが、話しかけられないなどを解決してコミュニケーションをとれるようにする。

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■連携

・飲食店と連携し、バッチを付けている人へのサービスから始め、飲食店での交流を促進す

・定山渓などの観光地と連携し、観光地の入り口となる場所で配布する

■ルールやイメージについて

・バッチをつけている人には話しかけて良い

・共通認識(ルール)をつくる必要がある

・デザイン性を高めて、ジャンルを分ける

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(2)第2回実践ワークショップ

1)開催日時・開催場所

日時:8月 25日(月)18:30~20:30(受付 18:00~)

場所:札幌市役所 地下1階 第 3会議室

2)テーマ

「実践の計画をイメージして、プロジェクトを絞り込む!」

3)プログラム

①開会主旨の説明

②話題提供

・6 月 29 日(日)のスタートアップセミナーで出た

10 のプロジェクト

・7 月 24 日(木)と 29 日(火)の第 1 回実践ワー

クショップで議論した 6 のプロジェクト

・これまでの議論からの 10 のプロジェクトのイメージ

・プロジェクトをまとめて考えると

③ワークショップ

プログラムの内容を検討

やってみたいプログラム、今年できそうなプログラム等の視点から具体に考える

④意見発表

⑤実践プログラムの決定

⑥まとめと次回のイメージ

4)周知方法

・これまでの札幌ソーシャルデザインプロジェクトの参加者への呼びかけ

・札幌ソーシャルデザインプロジェクトの Facebookページでの呼びかけ

5)主な意見

①今年できそうなプロジェクトの検討

●7つの集約について

【①2人でごはんプロジェクト】

・②空き家・空き店舗を活用した交流、やみ鍋プロジェクト、フリーソーメン、空き

家で飲み会プロジェクトと、一緒にできるのではないか

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【②空き家・空き店舗を活用した交流プロジェクト】

・簡単にできるのではないか

・空き家・空き店舗さえ確保できれば、あとは進みやすいのではないか

・空き家を見つけるのは難しい

・空き家・空き店舗を借りるには費用がかかる

⇒参加費を集めて開催するなら、問題ない

【③仮想町内会から始めるプロジェクト】

・細かい作業について考えなくてはいけないことが多く、みんなで話し合ってもまと

まらない

・誰が仮想町内会を求めているのか、誰のためになるのか

・町内会の青少年育成委員会という役員をしているので、子どもたちのイベントを若

い人たちが手伝ってくれるのはありがたい

・誰に求められているのか、何をするのかを明確にするべき

・仮想町内会は、みんなでやる活動が少ないのではないか

・アイディアを出したあとは、一部の人が作業に入るだけになるのではないか

・仮想町内会とは、町内会のためのシステムなのか、それともウェブ上での集まりの

ことなのか

⇒町内会の人はお年寄りがほとんどでウェブは使えないと思う

・システムを作るのは簡単だが、

・例えば、除雪をみんなでやるなど、課題を抱えている人と解決できる人とをつなげ

る場のイメージである

【④豊平川で綱引きプロジェクト】

・冬に豊平川に落ちたら寒い

【⑤主張バッチ&カードプロジェクト】

・⑤主張バッチ&カードであいさつ、目が合ったらあいさつしようプロジェクトは簡

単すぎてどうなのか

・バッチをつくることは簡単だが、その使い方を浸透させるのはとても難しい

【⑥公園を新しい文化の発信の場にプロジェクト】

・⑥公園を新しい文化の発信の場にプロジェクトは、空き家・空き店舗の確保に比べ

ると簡単そうである

・札幌市に許可を取る必要があったりと、ハードルが高そうである

・許可さえもらえれば、このプロジェクトが一番やりやすいのではないか

【⑦時計台を縁結びスポット&結婚式を挙げる場にするプロジェクト】

・実現に時間がかかるし、今年度取り組んだとしても定着しないので、難しいと思う

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●札幌ソーシャルデザインプロジェクトについて

・このプロジェクトの目的は、社会課題を解決すること???

⇒7は社会課題とは違うのではないか

・社会課題の実態調査が必要なのではないか

・優先してやるべきことなのか

・まずはできることから、楽しくやるのも大事

・みんなが取り組む、という動きをつくることが大事

・レベルを下げれば全部のプロジェクト可能では?

・課題から先に決めたほうが話しやすいのでは?

・プロジェクトを進めていくメンバーの関心のある課題から取り組むと良いのではな

いか

●課題や目的から考える

・交流・つながりについては興味ある人が多いのではないか

・交流・つながりは大切だと思うが、その後につなげることは難しい

・空き家で飲み会をするのは楽しいが、だからといって繋がりが生まれるわけではな

・③と⑤以外は、場所や手段が違うだけで、求めていることは同じなのではないか

・目的(交流や繋がり)のためにはどういう場所・手段が効果的でやりやすいのか、

という考え方をすると、進め方を選択していけるのではないか

・交流・つながりの細分化は必要だと思う

・実行する季節によってもやりやすさが変わるので、考慮する必要がある

・「②空き家・空き店舗を活用した交流プロジェクト」は、商店街など協力してくれる

人や商店街やコミュニティがあれば一緒になって勉強していけるのではないか

・まずはひとつの拠点・協力団体を確保することからではないか

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②プロジェクトごとの検討

A)「公園を新しい文化を発信する場所に」プロジェクト

●今年度に実行することから、冬の公園の活用を考える

・雪だるまやかまくら、雪あかりもいいが、普段出来ないような+αの遊びをした

・例えば、本格的な雪合戦のイベントをしたい

・雪捨て場になってしまっている公園では、みんなで雪を踏み固めたり、大きなか

まくらを作ってみてはどうか

・小学校のグラウンドで開催し、校舎のトイレなどを借りれないだろうか?

⇒十分に活用されている場所なので、今回のプロジェクトの対象外である

●プロジェクトの対象

・子どもから大人まで楽しめる家族向けのイベントはどうか

・大人になるとなかなか公園に行く機会がないので、大人が楽しめるような夜の活

用をしたい

●プロジェクトのイメージ

・小さな児童公園で行うイメージである

・スタート時はプロジェクトのメンバーが主体となるが、そのうち地域の人が主体

になっていくイベントになってほしい

・おでんのお店などが出店して、ちょっとしたお祭りのようなイベントになると良

●冬の公園で花火プロジェクト

・夏に売れ残った花火は叩き売りされたり廃棄されているのであれば、それを活用

して冬の公園で花火をするイベントはどうか

・雪があるので、火事の心配も少なくなるのではないか

・規模は 20~30 人くらいか、それより少ないくらいがちょうど良い

・ターゲットは、親子や家族、おじいちゃんやおばあちゃんを想定している

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B)仮想町内会プロジェクト

●まちに対するメンバーの思い

・??さん「現役世代が抱える(かもしれない)孤立感をいかに社会で防いでいく

か」

・安彦さん「まちづくりに興味がある」

・長野さん「もともと琴似のまちづくり団体で 6 年事務局をしているため、札幌の

現状を知って地域に持ち帰りたい。地元の厚別区でも活動したい。」

・丸山さん「町内会って大事」

・高山さん「札幌市民が何を考えてる?どういうことで困ってる?」

●まちの課題

・隣の家の人の顔が見えない

・町内会の入り方がわからない

・札幌の町内会のイベントの印象が薄い

・主におまつり

・近くの公園でも町内会で何かやっているイメージがない

・学生からだとアクションを起こさないと、町内会の情報は入ってこない

・イベントに参加する人が少ない

・ゴミ掃除の人手は足りている

・みんなで参加する場を作ったら良い

・町内会自体がよくわからない

⇒町内会の存在意義を考える

●若者にとって

・町内会に求めることは人によって違うのではないか

・町内会に関わるメリットがないと思う人もいる

・加入することで付加価値がないと参加しないのではないか

・同世代との関わりがあればメリットも感じるかもしれない

・関心を持ったから入るという訳でもないのではないか

・加入率をあげることを目的としない

・内容を充実させることを目的に

●次回までの宿題

・「町内会ってなに?」や「町内会に何を求める?」を調べたり、3 人以上にヒアリ

ングする

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C)空き家・空き店舗活用プロジェクト

●まちの課題

・商店街、住宅街、どちらも空いたままでは問題がある

・シャッターが降りている店があるエリアはシャッター街になりやすい

●プロジェクトのイメージ

・不動産的ではなく、地域や商店街の人と連携して、商店街・町内会の中での空き家・

空き店舗の活用としていく

・地域とコミュニケーションをとって実際なにが問題になっているのか聞き取り、将

来どうしていきたいのかを話し合う場が必要である

・点ではなく、線、面で地域のバックボーンを探る必要がある

・空き店舗対策をしながら交流するなど、他のものとかけあわせていく必要がある

・何かしらのかたちでプロジェクトを継続していくことが必要である

・空き家・空き店舗でやみ鍋や飲み会をしたり、そこでカフェを開いたりする

・空き家・空き店舗の活用法と、空きにしない為の仕組みづくりを考える

・空き家での活動を自分たちで運営していく方法もある

●プロジェクトの課題

・プロジェクトを進める人、プロジェクトに使うもの、プロジェクトにかかるお金の

支援はどうするのか

・なぜ活用する必要があるのか、商店街や地域とコミュニケーションをとって空き家

の原因を把握することが必要である

・店舗を開くにあたって、店舗との連携は必要なのか

●今後の取り組み

・これから取り組んでいくことのリストアップをする

・空いている店舗、家を探す

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(3)実践ワークショップ全体会

1)開催日時・開催場所

日 時:平成 26 年 10月 2日(木)18:30~20:30

場 所:札幌市役所 地下 1階 3号会議室

参加者:8名

2)テーマ

「議論から実践へ向けて ~実践へ向けての第一歩~

3)周知方法

・これまでの札幌ソーシャルデザインプロジェクトの参加者への呼びかけ

・札幌ソーシャルデザインプロジェクトの Facebookページでの呼びかけ

4)主な意見

①バッチプロジェクトを先行して進める

・絞り込まれたプロジェクトの中に入っていなかったが、バッチプロジェクトを進めた

い。

・バッチプロジェクトを先行させる。

・飲食店に協力してもらい、はしご酒などと連携させると良い。

・バッチだけでなくチケットなどと連動させ、二重の受け取りを防ぐことなどを検討す

る。

・街コン・趣味コンなどと合わせて実施することも考えられる。

・唐澤さんと百田さんでたたき台を検討する。

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②仮想町内会

・実現できそうなプロジェクトとしては仮想町内会がある

・仮想町内会というプロジェクト名は、イメージしにくいので別のプロジェクト名を検

討する。

・仮想町内会プロジェクトの内容は、SAPPORO SOCIAL DESIGN PROJECT のメンバーが地

域コミュニティの人のつながりをつくるために企画を考え、町内会などの地域に提案

し、地域と連携して進めるイメージである。

・町内会の人と話をすると、防災をテーマにすると人とつながりやすいという意見があ

ったので、防災に関する企画は、町内会などの地域に関心があるのではないか。

・町内会の回覧板を電子化したり、町内会のホームページを制作してハザードマップな

どを見ることができるようにする。

・町内会の Facebook など情報発信や企画提案をして、地域の人に見てもらう。

・町内会の必要性などを知ってもらうようにすることも必要である。

・ホームページで「町内会がなかったらどうなるのか」を楽しく知らせる。

・町内会について楽しくランキングして、自分の住んでいる町内会について知ってもら

うのはどうか。

・町内会でも空き家が課題となっているので、空き家プロジェクトも合わせて考えるこ

とができる。

③その他

・仮想町内会のイメージを具体的に整理してメンバーに提示する。

・さぽーとほっと基金などの助成金も視野に入れてプロジェクトを考える

・その場合、SAPPORO SOCIAL DESIGN PROJECT のメンバーで団体登録をする必要がある

・次回は 10月 17日(金)に開催する。