実践Android Developer Testing

Developers Summit 2012

実践 Android Developer Testing

12年2月17日金曜日


本日のアジェンダと登壇者テスト部の取り組みとテストレベル/自動化について松木晋祐　@snsk Androidテスト部副部長 / NPO法人 ASTER 関連活動アジャイルプロセス協議会テスト・レビューWG / ツールの活用を考える会他株式会社ACCESS 名刺に書いてないけど赤魔道士

テスト自動化ツールの紹介長谷川孝二　@nowsprinting フリーランスの開発者。メインジョブはプログラマー、サブでテストとかサムライ（居合）とか。なかなかレベル上がらないのが悩み。



本日のアジェンダと登壇者 Model分離を用いたテスタビリティの向上持田真哉　@mike_neck Android テスト部部員。株式会社トップゲート所属のプログラマー。Java、

Javascript、Groovyをやっています。以前所属していたSIerでの単体テストのあり方に疑問を持ち、テストの勉強を始めた。

ユニットテストの掘り下げ、SQLiteまわり吉澤毅　@ussy00 Android テスト部部員。テスト部がシーンに放つ部屈指のメガネ男子。彼が部で披露するテクノロジーのプレフィックスには「オシャレ～」が付く鉄の掟がある。株式会社ヌーラボジョブはプログラマー

まとめと質疑応答全員



Androidアプリのテスト全般について情報共有情報発信

オープンプロダクトコミュニティにおける「ぶっちぎりのテスト力」をテスト部から世界へ

Androidテスト部(ATEC)ご紹介



主な活動

(だいたい)月1回のMTGで情報共有 Androidテスト祭り開催 ABCで講演/JaSST LT殴りこみ @IT連載「Androidアプリ開発入門」メンバーが400人を超えました！

2012/2頭時点で423名



最近の活動ソースかつチーム

主に低層のテスト技術を調査 Androidアプリの開発者がテストしやすいように Androidアプリの品質を向上翻訳・SDKのコードリーディング

ハッピーターンチーム主に上層のテスト技術を調査品質保証の観点からAndroidテストを考える Androidアプリの受入れガイドライン作成

Testterを主軸に検証 https://sites.google.com/site/

androidtestclub/testter



最近のホットなニュース

テスト部に予算がつきました！ Sponsored by

@IT連載開始

CIサーバ調達しました！



その他もろもろ

• メンバー紹介o https://sites.google.com/site/

androidtestclub/members• テスト対象のアプリ→Testter

o https://sites.google.com/site/androidtestclub/testter

• 名刺o https://sites.google.com/site/

androidtestclub/business-card12年2月17日金曜日

https://sites.google.com/site/androidtestclub/members




https://sites.google.com/site/androidtestclub/testter




https://sites.google.com/site/androidtestclub/business-card





本編



テストの段階「テストレベル」

テストレベル：組織的に管理されるテスト作業のグループ。テストレベルはプロジェクトの責任に対応するソフトウェアテスト標準用語集 v2.0.J01 より



受け入れテスト

システムテスト

結合テスト

単体テスト

通称：デベロッパーテスティング

通称：？

今日のお話は主にここ

テストの段階「テストレベル」



テスト自動化の3要素或いはテスト自動化とは何か？

Drive JUDGE Report

上記3要素のすべてを何らかの形で満たす必要がある。現在の主要なツールはほぼ全て満たしているが、どの部分がどの機能で満たされているのかを導入時に認識しておく



テスト自動化ツールの紹介



早速ですが、デモ

Robotium 主にView（GUIコンポーネント）を指定して操作

monkeyrunner 座標指定でタップ、ドラッグ



今すぐ使える！11のツール/フレームワーク



View操作系（1/3）

ActivityInstrumentationTestCase2 Android SDK内 android.testパッケージ。JUnit3

座標指定タップ、ドラッグも可能

Robotium ↑の拡張。Activity間の遷移を伴なうテストが可能

scirocco ↑の拡張。スクリーンショット、レポーティング




NativeDriver By Google. 2011/6リリース。ASL 2.0

テストコードはJUnitで記述

端末の回転、向きの取得、スクリーンショット

apkにserver-standalone.jarの埋め込み＆起動が必要

WebDriver, NativeDriver for iOS




FoneMonkey By Gorilla Logic. 2011/11リリース。GPL v3

専用スクリプトを表形式のGUIで編集

実機でのrecording/playback

JUnitのコードにexport可能（独自TestRunner）

FlaxMonkey, FoneMonkey for iOS



座標指定系

monkeyrunner Android SDK同梱テストコードはPythonで記述

スクリーンショット、画像比較による判定

ソースの中にmonkeyrecorder/playback.py

座標計算などのユーティリティをテスト部で作成



特殊なもの

Monkey Android SDK同梱モンキーテスト（ランダムに操作）

SIKULI スクリーンショットからテストを書くタイプ PC向けだが、Androidエミュレータで利用可能



ユニットテスト向け

Android Testing Framework AndroidTestCase、ActivityUnitTestCaseなど @IT連載の第2回・第3回で紹介

AndroidMock EastMockのAndroid向けラッパー @IT連載の第5回（3月公開）で紹介予定

Robolectric JavaVM上でAndroidのテストを実行するもの



上層（GUI）テスト自動化の導入判断について



テスト自動化が有利

実行機会が多い複数機種、複数Androidバージョンアプリの頻繁なバージョンアップ

特殊なテスト並列処理テスト（連続タップ、同時タップ）負荷テスト



テスト自動化が不利

自動テストの記述にコストがかかる Judgeまで自動化するのは難しいサーバとの通信、データベース

UIの変更が多く再利用できない開発終盤や機能追加のたびにUIが変わる ActionBar対応を…強いられているんだ！



ここまでのまとめ

上層のテスト自動化は無理なく、　計画的に

下層のテストをより厚くこの後、ノウハウを紹介します！



ユニットテストの導入



Androidアプリケーションのユニットテスト

• Activityだけでできているレガシーコードのアプリケーションにテストを付与する手順を説明します。

• なお、ここでレガシーコードというのは「テストのないコード」(マイケル・C・フェザーズ『レガシーコード改善ガイド』翔泳社)を指します。



AndroidのActivityのコード

onCreate(Bundle bundle) { // レイアウトのレンダリング // メッセージの処理 // データ処理 // ビューの表示(操作) // リスナーの割り当て}



AndroidのActivityのコード

onCreate(Bundle bundle) { // レイアウトのレンダリング // メッセージの処理 → C // データ処理 → M // ビューの表示(操作) → V // リスナーの割り当て → V / C}



AndroidのOnClickListenerのコード

onClick(View view) { // メッセージ取得 // データ処理 // ビューの表示(操作) // メッセージの送信}



AndroidのOnClickListenerのコード

onClick(View view) { // メッセージ取得 → C // データ処理 → M // ビューの表示(操作) → V // メッセージの送信 → V / C}



モデルが分離できていないActivityのコード例

Viewに関するコード

Modelのコード

Modelのコード



モデルが分離できていないActivityのコード例

http://goo.gl/YiH1w



Model - アプリケーションの核

• ロジック処理o データの規則を記述o データの整形

• データ永続化層へのアクセスo データの保存o データの取得



Androidアプリケーション時代の永続化層

• Database (SQLite3)• ネットワーク (SNSなど)• 各種センサー

o 加速度センサーo 温度センサーo GPS



アプローチ

• Activityに対するテストを記述してActivityを保護する

• テストの保護の上にモデルをActivityから分離して、モデルに対するテストを記述する



実際にテストを記述していく

• Modelの状態をViewによって確認する• ModelとViewが混在しているテスト• 不具合が確認された場合、ModelとViewの双方を確認していくことになる


Developers Summit 2012 12年2月17日金曜日


初回実行時は成功する



二回目に実行すると失敗する



原因と対策

• 原因o データベースの状態に依存するテストになっている

• 対策o ActivityInsterumentationTestCase2<T

extends Activity>のsetUpメソッドにてデータベースを初期化する



再度実行してみるが落ちる



原因を探る• ActivityInstrumentationTestCase2<T extends

Activity>のgetActivityメソッドにてActivity onCreateとonResumeまで実行される。

• 起動後のActivityを元にDatabaseを取得して初期化する

• 起動後のActivityの状態からViewを取得して値を確認する



原因を探る• ActivityInstrumentationTestCase2<T extends

Activity>のgetActivityメソッドにてActivity onCreateとonResumeまで実行される。

• 起動後のActivityを元にDatabaseを取得して初期化する

• 起動後のActivityの状態からViewを取得して値を確認する

→異なるものを比較している！



回避方法

テスト内でもう一度onCreateメソッドを呼び出す



Threadが違うことに注意が必要



Activityと同じThread上でonCreateを呼び出すことで回避



Activityのテストによる保護が完成する

後はActivityのテストを落とさないようにModelに該当する部分を外部化していく



Modelを外部化した後のActivityのコード



Viewに関するコードModelのコード



ActivityInstrumentationTestCase2<T extends Activity>

• データから想定されるViewの結果を検証• ModelとViewが混在しているため、これはUnit Testとは言えない

• Modelに関するテストを行いたいが、ThreadやActivityライフサイクルに注意しなければならない



テストをしていくにあたって

• Modelのテストを実施していくにあたって、ThreadやActivityライフサイクルに注意をはらうのはコストが高い

• コストの高いテストは実施されなくなるo テストのコスト×テスト実施頻度=一定値(テキトーな式です)



Androidアプリケーションにテストを挟み込むコツ

Activityからモデルを分離する！



ユニットテストの掘り下げSQLite まわり



テストデータの投入

@Overrideprotected void setUp() throws Exception { super.setUp();

helper = new AllowanceDatabase(new RenamingDelegatingContext(getContext(), "test_"));

SQLiteDatabase db = helper.getWritableDatabase(); try { db.execSQL("INSERT INTO ALLOWANCE_LOG(LOG_DATE, AMOUNT) VALUES(1320000000, 1000);"); db.execSQL("INSERT INTO ALLOWANCE_LOG(LOG_DATE, AMOUNT) VALUES(1330000000, 5000);"); db.execSQL("INSERT INTO ALLOWANCE_LOG(LOG_DATE, AMOUNT) VALUES(1340000000, 10000);"); db.execSQL("INSERT INTO ALLOWANCE_LOG(LOG_DATE, AMOUNT) VALUES(1350000000, 2000);"); db.execSQL("INSERT INTO ALLOWANCE_LOG(LOG_DATE, AMOUNT) VALUES(1360000000, 3000);"); } finally { db.close(); }}

SQL 文を記述



Fixture Library

テストデータセットアップ自動化 DBUnit (Java) ActiveRecord (Ruby) Test::Fixture::DBI (Perl) fixture (Python) Factory Girl (Ruby) ???? (Android)



Fixture for Android

SQLite Fixture Library https://github.com/ussy/sqlite-fixture

テストデータをファイルから投入テスト専用 DB を作成 RenamingDelegatingContext


https://github.com/ussy/sqlite-fixture

https://github.com/ussy/sqlite-fixture


テストデータ

@Overrideprotected void setUp() throws Exception { super.setUp();

importData(FileType.Yaml, "AllowanceLogDataTest");}

テストデータ格納ディレクトリを指定



テストデータ---_id: 1LOG_DATE: 1320000000AMOUNT: 1000---_id: 2LOG_DATE: 1330000000AMOUNT: 5000---_id: 3LOG_DATE: 1340000000AMOUNT: 10000---_id: 4LOG_DATE: 1350000000AMOUNT: 2000---_id: 5LOG_DATE: 1360000000AMOUNT: 3000



Fixture Library まとめ

テスト専用データベースの自動テストコードをみやすく工夫することでテストを楽にできる



テストプロジェクトの罠

公開 API から、テストプロジェクトへのリソースへアクセスできない

リフレクションで取得している



マイグレーション



マイグレーション問題

確認作業が面倒バージョンアップ作業を実機で確認？

クライアントならではの問題



DB 移行バージョン問題



解決案各バージョンごとに SQLiteOpenHelper クラスを用意

https://github.com/ussy/android-dbtest





マイグレーションテストコードprivate Context context;

protected void setUp() { context = new RenamingDelegatingContext(getContext(), "test_");

helper = new SQLiteOpenHelperV1(context);}

public void testMigration() { helper = SQLiteOpenHelperFactory.get(context); // test code}



テストの自動化



CI

継続的インテグレーションビルド、テスト、成果物生成を継続的に実行する



Jenkins



Android Emulator Plugin

自動ビルド、自動テストエラー通知 APK ファイル生成 Android フラグメンテーション問題

解像度 OS バージョン



まとめ



デベロッパーテスティング心得

テストを楽にしていきましょう不安なところを重点的にテストして、不安を取り除きましょう

Jenkins を導入して、自動化しましょうパッケージもつくらせて楽をしましょう



テスト自動化の3世代

Level1 Automation Record＆Playback

Liner Script

Level2 Automation Data-driven Functional Decomposition

Level3 Automation Keyword Driven Model-based

TEST AUTOMATIONBODY OF KNOWLEDGE(TABOK) GUIDEBOOK Version 1.1



テスト自動化の3原則

受け入れテスト

システムテスト

結合テスト

単体テスト

1.上層にいくほどテスト自動化のコストと技術的ハードルが上がる

2.上層のテストはスコープが広いが欠陥までの距離が遠い。下層はその逆。

3.上層のテストは見た目の変化に弱い*1

下層のテストは「どう動くか」を保証しにくい

*1 と言われていたが第3世代の自動化ではこれを克服しつつある



ご清聴ありがとうございました。


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Self Improvement

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