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事例報告 347

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事例報告

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1.児童虐待事例の家族再統合等に

あたっての親支援プログラムの

開発と運用に関する研究

について

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平成24、25年度 厚生労働科学研究費補助金(政策科学推進研究事業)

児童虐待事例の家族再統合等にあたっての親支援プログラムの開発と運用に関する研究

児童相談所における保護者支援のためのプログラム活用ハンドブック

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研究組織

研究代表者 加藤則子 (国立保健医療科学院地域保健システム研究分野)

研究分担者 柳川敏彦 (和歌山県立医科大学保健看護学部)研究分担者 瀧本秀美 (国立健康・栄養研究所栄養疫学研究部)

研究協力者 山本恒雄 (日本子ども家庭総合研究所)研究協力者 鈴木浩之 (神奈川県鎌倉三浦地域児童相談所)研究協力者 管野道英 (滋賀県彦根子ども家庭相談センター)研究協力者 坂戸美和子(新潟県中央福祉相談センター)研究協力者 吉田穂波 (国立保健医療科学院生涯健康研究部)研究協力者 成木弘子 (国立保健医療科学院保健指導システム研究分野)研究協力者 松繁卓哉 (国立保健医療科学院医療・福祉サービス研究部)

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国立保健医療科学院 検索

http://www.niph.go.jp/entrance/jidousoudan.pdf

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児童相談所の取組みの流れと家族支援

援助には、虐待対応(介入的関与)と相談・治療(支援的関与)の両面性があるが、子どもの安全という軸がぶれないように留意することが必須である

「再統合」は狭義には分離事例の家庭復帰の意味で用いるが、ここではあらゆる場合における親子関係の再構築の取り組みを意味することとする

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家族支援の流れの中で

流れの全体を「再統合プログラム」、「家族支援プログラム」のように呼ぶことがある。

そういった流れを土台として親子関係を支援してゆくツールが取り入れられるようになった。そのようなツールのことを、ここでは「保護者支援プログラム」と呼ぶ。

取り上げられた「プログラム」とこの資料内での略称

ケースワークの技法……..…………..サインズ・オブ・セーフティ………………….SoS家族会議の支援………………………..ファミリーグループカンファレンス………FGC子どもとの関わりの方法…………….コモンセンスペアレンティング……………CSP

精研式ペアレントトレーニング…………精ペアCRC親子プログラム…………………………..CRC前向き子育てプログラム トリプルP……….トリP親子相互交流療法…………………………..PCITCAREプログラム………………………………..CARE

虐待親の回復支援……………………..MY TREEペアレンツプログラム………..MY TREEグループエンパワメント……………….Nobody’s Perfect プログラム……….Nobody

母と子の関係を考えるグループ………..MCG5

調査の枠組みと対象

首都圏近郊児童相談所好事例収集

東京都児童相談センター埼玉県中央児童相談所さいたま市児童相談所神奈川県中央児童相談所

リサーチクエスチョンの整理

全国児童相談所質問紙調査 「全国調査1」平成24年12月 郵送 FAX返信平成24年度児童相談所ファイルで227カ所(本所207 支所3 分室9 相談室6 駐在2)のうち、駐在2を除く225カ所に送付。207カ所 (本所198 支所3 分室6)から回収。

各プログラムを実施している代表的な児童相談所への聞き取り調査

千葉県中央児童相談所東京都児童相談センター東京都北児童相談所神奈川県中央児童相談所大阪府中央子ども家庭センター和歌山県子ども・女性・障害者相談センターさいたま市児童相談所大阪市こども相談センター

≪平成24年度≫

SoSもしくはCSPを実施していると答えた児童相談所への追加質問紙調査

「全国調査2」平成26年1月 郵送 FAX返信SoS 51カ所送付CSP 91カ所送付

内42カ所は両方送付SoS 30カ所 CSP 67カ所から回収

≪平成25年度≫

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調査内容

首都圏近郊児童相談所好事例収集

各児童相談所の先進的な取り組みについて保護者支援の考え方について

全国児童相談所質問紙調査児童相談所の規模や組織などの背景取り組んでいるプログラム名取り組みが展開しにくい理由実施している各プログラムに関して

誰が、どんなときに、どんな親に行うか実施した人数や頻度等ケースワークや実施上の課題導入に至ったキーパーソンや努力等

各プログラムを実施している代表的な児童相談所への聞き取り調査

学び方などの参考情報プログラムのねらい、特徴児童相談所内での位置づけや調整必要な準備プログラム実施上の問題とその解決策親の状況(モチベーション、相性)親の要因(メンタル、理解力、虐待発生実践面の課題(日程調整、中断、部分活用)効果の持続

≪平成24年度≫

SoSもしくはCSPを実施していると答えた児童相談所への追加質問紙調査SoS 役に立った道具

ケースワークに役に立っているかCSP 児相に向いている理由

中断理由 活用の形態引き取りにあたって 他機関への推奨

両方共通 親との関係の改善サポートやスーパービジョン

≪平成25年度≫

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(全国調査1)

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その他:親の状況から、規制のプログラムに乗りにくい引き取りケースが少ない親が勧めに応じない

その他:ケースアセスメントの力量を高める施設でも親支援が実施できると良い

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体制の確立

研修体制の確立と継続(SoS)

県全体で親子支援チームが認知(FGC)

再統合事業の中での親グループ(精ペア)

治療部門の取り組み(PCIT)

熱心な職員

核となる職員(CSP)

元職員が独自のプログラムを開発(CRC)

熱心な民間団体と契約

職員が個人として外部団地あの研修を受けた(CARE)

予算獲得

県に働きかけ予算計上(トリプルP)

取り入れられるまでの努力など

熱心な職員の努力など

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CSP

あり なし

SoSA あり 42 9

なし 41 107

CSPを実施→SoSの取り組みは半分CSPまたはCSPタイプのプログラムを非実施→SoS取り組みなし

CSPが児相に適していると思われる点(N=67)

具体的な関わりの仕方を伝えるので分かり易い 35

視聴覚教材、マニュアル、ロールプレイで分かり易い 13

プログラムとして構造化されている 12

低価格 3

(全国調査1)

(全国調査2)

(プログラムを取り入れる場合、まずCSPを選ぶ場合が極めて多い)

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精研式ペアレントトレーニングは関東地方に実施が多い

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その他のプログラム独自の事業

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SoSA(N=46)だれが取り組むか CSP(N=83)だれが取り組むか

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SoSA(N=46)どんなときに取り組むか CSP(N=83)どんなときに取り組むか

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役に立つと感じる理由:ほぼ共通して「わかりやすい」「共通理解、問題の共有」

10:役に立っていて児相のケースワークの要になっている

0:児相のケースワークの役に立っていない

10とのギャップ‐取り組みが一部の職員に限られている‐児相の意志決定システムに

組み込まれていない(全国調査2) 24

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プログラム実施上の課題

職員・職場の要因

プログラムの趣旨についての共通認識を持つ必要がある

職員の多忙

人材・人員

スキルが不十分

スーパービジョンが必要

人手・エネルギー・設備を要する

「プログラム」の特質

親側の要因 ケースワーク上の問題

ケースとプログラムが合わない

グループに入れない親

対象者が少なく、グループにならない

親子分離・分離の長期化

途中で虐待が起こる

親にとって内容が難解

日程調整・中断例が多い

CSP精研ペアMY TREEMCGトリプルPCARE

SoS

PCIT

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共通認識・職員の理解

事業の一環

親子支援チームが児相業務に位置づけ(FGC)

府の家族再統合支援事業として実施(CRC)

援助業務の一環とすることが重要(トリP)

通所グループの活動メニューとして(CARE)

ケースワークとの連携

ケースワーク部署と協議(精ペア)

相談対応とコンビ(PCIT)

職員に周知 福祉司からの提案(MY TREE)

ケースワークの中でスキルを伝えてゆく

事業の一環

位置づけが明白(精ペア)

有効性が共有された

共通言語を使用すると短時間で理解(SoS)

支援にとって有効であるとの職員からの評価(CRC)有効性が職員間で共有(CSP)

効果が見えて定着(PCIT)

モデルケースで効果が確認された(CRC)

実施が限られる

適用が一部(FCG)

児相全体の取入れでない(トリP)

児相業務の中での位置づけ (聞き取り) 児相職員からの評判 (聞き取り)

SoS(20%)  CARE (25%) PCIT(36%) …全国調査1で課題として記載

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人手・エネルギーの確保

相当量の人材確保の必要

カンファレンスのサポート人員(FCG)

グループプログラムの場合いろいろと必要(CSP)親面接のとき子供を見てもらう(PCIT)

研修により育成する

新人職員や異動職員に入門研修

児童心理師がワークショップを受講

自治体で新採用の心理司全員に研修(精ペア)

外部団体の努力

親子にスタッフが一名ずつ対応(CRC)

外部委託、職員も資格取得(トリP)

外部委託(MY TREE)

人員や時間の確保について(聞き取り)

外部委託

外部委託

外部委託

(全国調査1)

SoS(4%)  CSP(17%) 精ペア (12%) CARE(18%) …全国調査1で課題として記載

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スキル・スーパービジョン

大学の先生等が来所

菱川氏が職員希望者対象の研修 家族支援会議もSV(SoS)

児童精神科医と元所長のSV

加茂氏が来初してSV

勉強会に出席

トレーナー勉強会に参加(CARE)

職員間の交流

職員同士の交流やアドバイス(FGC)

職員間の研修や事例検討(CSP)

外部講師

外部講師自身がプログラムのスーパーバイザー(トリP)

サポートやスーパービジョン(SV) (聞き取り)

(全国調査2)

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設備の確保

必要な機材をそろえる

DVD再生装置(CSP)

ビデオ、トランシーバー、延長コード、二部屋を使用(PCIT)

外部団体

CRCが準備する

必要な機材は外部からの持ち込み(トリP)

特段の必要なし

出張で行う場合ホワイトボードマーカーなど(FGC)

必要ない(CARE)

機材の整備

PCIT(27%) …全国調査1で課題として記載

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ケースワーク上の課題(1)

関係ない

どのタイミングでも(SoS)

ケースワークで狙う

ソーシャルワークの中で判断(FGC)

引取り検討事例は次年度実施を視野に入れる(CRC)

一時保護中の面会を機会に(トリP)

担当福祉司がつなぐ(MY TREE)

継続的な相談の中で(CARE)

親の準備状況が

重要

セッション参加の場合受講モチベーションが大前提(CSP)

親の準備を見極めればじっくり来てもらえる(精ペア)

心理司がつながりそうなケースをえらんだ(PCIT)

様々な状況を認める

状況に応じて方向性を工夫(SoS)

構築に

留意モチベーションの構築も支援のうち(FGC)

提供が決まってから案内(CRC)

状況を

評価

モチベーションを評価(CSP)

親の準備状況を見極める(精ペア)

子どもへの対応の仕方を尋ねられた時(トリP)

モチベーションの状況をつかみ働きかけ(PCIT)

導入のタイミング (聞き取り) 親のモチベーション (聞き取り)

CSP(33%)  精ペア(38%) CRC(100%) MCG(25%) …全国調査1で課題として記載

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ケースワーク上の課題(2)

引取りが動機に

引き取りたい気持ちを支点として話し合いへ(SoS)

きっかけとなりやすい(CARE)次年度や2,3年後に予定しているケースが多い(PCIT)

引取り向け

引取りに向けた保護者の回復支援として開発(MY TREE)

説明資料 こういうことが出来ている必要があると説明(CSP)

条件とならぬよう留意

自分の課題に集中できるよう、評価を引取り条件にしないことを伝えている(CRC)

説明が必要

改善がなくても参加により引取り可能になると思う親(精ペア)

可能になるわけでない説明が必要(トリP)

安全に焦点

子どもの安全のための解決法の話し合い(FGC)

引取り目標 (聞き取り) CSP(N=67)への参加と引き取り

義務づける事がある

義務づける事はない

参考にする事がある

参考にする事はない

(全国調査2)

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ケースとプログラムが合わない

向いている親

基本すべての家族 応援してくれそうな親族がいる(FGC)

虐待に至っている 生きることへの自信のなさ(MY TREE)

在宅で育児不安一時保護で返すのが心配なケース 関係性の問題(PCIT)

物理的に会えない

連絡が取れないなど(SoS)

合うように工夫

馴染みそうなケースに行うことになる(FGC)

個別にエッセンスを伝えるときはニーズに合わせる(CSP)

プログラムのやり方を工夫する(精ペア)

合わせ

易い

個別なので合わせた内容になる(CRC)

一人一人の子育てを創る趣旨のプログラムである(トリP)

職員との頻回接触

効果が表れにくくても、職員とのコミュニケーションにメリット(PCIT)

合わないと感じるとき(聞き取り)

(全国調査1)

(聞き取り)

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日程調整・中断例

CSP(N=67)主な中断理由

親の勤務や就労状況

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親の思いと食い違った

10

親の心身の不調 12

調整困難参加人数が大勢のため(FGC)

約束事

スケジュールや欠席連絡、中断について丁寧に説明(CRC)

個別に補う

個別対応することも多い(CSP)

欠席多い 6割出席で終了(精ペア)

補修などで調整(トリP)

欠席は個別に補う(CARE)

個別なので、来易い設定(PCIT)

ケースワークの柔軟

必要な道具だけを使うなど(SoS)

臨機に対応を変更(FGC)

取りやめにする

欠席者には働きかけをし、2回欠席で取りやめ(MY TREE)

個別に調整

部分活用の場合主担当者の判断で実施や中止(CSP)

個別であるので、日程調整しやすい(CRC)

中断も多い

一回で来なくなる場合も多い(精ペア)

困難事例では4割程度で中断(トリP)

通常は1回で実施可能(CARE)

フォロー

中断例はケースワークでフォロー(PCIT)

日程調整の苦慮 (聞き取り) 途中中断 (聞き取り)

(全国調査2)

FGC(43%)  CSP(14%) 精ペア (24%) トリP(33%) MCG(25%)CARE(27%) PCIT(27%) …全国調査1で課題として記載

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少なくてもやる

1ケースのみで実施した実績(精ペア)

職員が親としてグループに入った(トリP)

人数が必要

グループ力動に適切な人数(MY TREE)

成立させる参加者の確保(CARE)

個別対応

個別対象(FGC・CRC・PCIT)

個別対応が多い(CSP)

途中参加

途中参加例に個別対応 (CARE)

個別対応

個別対応もしくは他の市町村実施に参加(トリP)

個別にエッセンスを伝える(CSP)

クールという区切りが特にない(FGC)

個別なので、親に合わせて開始(PCIT)

ケースワーク

実施まで間をつなげる(精ペア・CRC)

個別ニード

個別ニードに答えながら運営を工夫(精ペア)

感想を聞いて理由を探る(トリP)

辞めてもらう

ルール違反‐参加者同士の交流‐のため中止してもらった(MY TREE)

個別対応

個別対応することが多い(CSP)

個別相談の中でエッセンスを伝える(CARE)

個別実施(FGC・CRC・PCIT)

人数が足りない(聞き取り)

タイミングよくクールがない(聞取) グル―プに合わない(聞取)

タイミングの良い実施予定がない

グループに合わないグループにならない

CSP(10%) MCG(10%)…全国調査1で課題として記載

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部分活用

活用の多様化

ファミリータイムを行わない実践も(FGC)

部分活用は行わない

部分活用を許していない(CRC・MY TREE)

スケジュールが決まっている(PCIT)

エッセンスを伝える

面接でパーツ使用 ダイジェスト版も活用(CSP)

心理司の面接で手法を小出しにする(精ペア)

面接時にスキルの一部を伝える(トリP)

部分活用を許しているか (聞き取り)

組み込む組み込み紹介併用

部分活用、エッセンス伝 しない

個別 グループ併用

CSP(N=67) 活用法

(全国調査2)

SoS(4%) FGC(29%)…全国調査1で課題として記載

35

困難な事例への対応

子どもの安全

子どもの安全にかかわってくる場合に問題とする(SoS)

ケースによる

続きにくくなった事例あり(FGC)

重いと来なくなる うつ、パニック障害では実施(PCIT)

軽症で落ち着いている場合に行うことが多い(精ペア)

グループが可能な方を対象(CARE)

ニーズに対応

うつ等があっても、育てたい気持ちによりそう(CSP)

工夫などについて十分に話し合う(CRC)

個別対応や補修を行った(トリP)

重い方も参加 個人に合わせ目標設定(MY TREE)

平易である

分かりやすい様工夫 絵と文字を使う(SoS)

理解を確かめながら行う(FGC)

伝授法を工夫

くりかえし伝える(CSP)

言葉を添えながら一緒に(精ペア)

親の能力に合わせて配慮(CRC)

あれば個別で対応(トリP)

テキストに名を振るなど(MY TREE)

繰り返しわかりやすく(PCIT)

方針変更

子どもの安全の仕組みを修正(SoS)

個別ごとにアセスメントを行う (FGC)

ケースワークの中で活用を再検討(CSP)

在宅で保護例はある(精ペア)

担当職員との連携 親との信頼関係 ルール化 (CRC)

多様小さなものでは継続した(トリP)

実施中に一時保護ケース継続例も取りやめ例もある(MY TREE)

記録の活用

担当に戻すが、実施記録がケースワークに生かせる(PCIT)

親のメンタル(聞き取り) 親にとって難解(聞き取り) 途中で虐待発生(聞き取り)

CSP(2%) MY TREE(33%)…全国調査1で課題として記載

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• ハンドブックの作成を行った

– プログラムの取り入れや実施に当たっての課題を整理した

– 課題への解決策を整理した

– 参考となる情報を盛り込んだ

• 各プログラムの内容と特徴

• 養成と実施にどれだけ費用がかかるか

全国児童相談所における保護者支援プログラムの取り入れ状況は事情に応じて多様だった

プログラム実施上の課題は多かったが、実施している児童相談所では解決のための工夫をしていた

適切なケースワークによってプログラムへの参加を促すことが重要であることが分かった

プログラムの実施においては、ケースとの関係性や保護者の状況を配慮することが重要であることが分かった

まとめ

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