Excel 簡単会計を使った集計』...1 1 対象となる法人 Excel...

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1 対象となる法人

Excel 簡単会計は「期末に現預金以外の資産・負債を持たない」小規模法人向けのツールです。

2 Excel 簡単会計の狙い

現金出納帳に基づいて入力された日々の入出金額を「Excel 簡単会計」で集計作業を行うこと

で、「NPO法人会計基準」に準拠した「活動計算書」「貸借対照表」「注記」「財産目録」の作

成を容易にします。

3 本説明書の内容

Excel2007(2010)集計表(テーブル)の操作方法を説明します。

1. 準備作業

2. 入出金データの入力処理

3. 入力したデータを資産確認シートピボットテーブルで集計、検算(入力時、月末処理)

4. 活動計算書、貸借対照表、注記、財産目録の作成(決算処理)

5. 「Excel 簡単会計」のカスタマイズ

6. 補足説明 1~4

誰でもできる NPO 法人会計基準対応

『Excel 簡単会計を使った集計』 2018 年 4 月 14 日版

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1 準備作業 Excel を起動し Excel 簡単会計のファイルを開きます。 基礎データのシートを選択します。 ①【法人基礎データの入力】で法人名、事業年度、繰越正味財産を入力します。

②シート 2、4、13、15 を使用します。 使用しないシートは非表示にしてあります。再表示すると使用できます。

③検算はデータの入力が終了した後で確認に使用します。

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2-1 入出金データの入力処理 入出金データの入力作業は原則として入出金が発生した時行います。

① 入力シートを選択します。 ② 2行目は年度の開始日を入力し、繰越金額が正しく自動入力されているか確認します。 ③ 3行目以下に日々の入出金データの日付、区分、事業区分、事業名、人件費区分、科目、

摘要、金額、領収書番号、扱い、種別の各項目を入力します。 各項目を入力したら「Tab」キーで次に進みます。

④ 日付・・・半角の数字で 4/1、4/2、4/3 と入力 ⑤ 区分・・・ドロップダウンリストから収益または費用の別を選択し入力します ⑥ 事業区分・・・ドロップダウンリストから費用の場合は事業費か管理費を、

収益の場合は受取会費、受取寄付金、受取助成金等、事業収益、 その他収益の5つより選択する

⑦ 事業名・・・ドロップダウンリストから事業名を選択し入力します ⑧ 人件費区分・・・給与、法定福利費、役員報酬、アルバイト料などは人件費を選択し、

上記以外はその他の経費を選択する。 ⑨ 科目・・・ドロップダウンリストから科目を選択し入力します ⑩ 摘要・・・任意入力項目 ⑪ 金額・・・半角数字で金額を入力します ⑫ 領収書番号・・任意入力項目でドロップダウンリストからの入力も可 ⑬ 扱い・・・ドロップダウンリストから選択し入力します ⑭ 種別・・・現金または預金口座の銀行をドロップダウンリストから選択します

「Tab」キーを押下すると次の行に進みます 以下データが終わるまで繰り返して入力します。

※「Tab」キーを使わないとドロップダウンリストが表示されませんので要注意!

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2-2フィルタ機能で、科目、事業を選択すると、科目や事業ごとの入力をみることができます。 3 入力したデータをピボットテーブルで集計 検算 作業は月次または入力時に行う作業です。

3-1 集計 ① 資産確認シートを開きます。 ② 上の表にピボットテーブル、下の表に現金、口座別残高表が配置されています。 ③ ピボットテーブルを更新すると入力したデータが入出金別に集計されます。

3-2 集計の更新(ピボットテーブルの更新)

① 日々の入出金データの入力が終了したら、資産確認シートのデータを更新します。 ② 上の表のピボットテーブル内の任意のセル上でクリックすると、ピボットテーブルツー

ル(リボンのタブの上部に現れる)が呼び出されます。 ③ リボンのオプションタブから「データグループ」の更新ボタンをクリックします。

(念のためにデータベースの変更ボタンをクリックして入力シートの範囲が変更されて

いるか確認しておくと良いでしょう)

④ ピボットテーブルの値が更新されます。

3-3 入力データの検算

下の表に実際の現金残高、口座別預金残高を入力します。 入力データを集計した上の表のピボットデーブルの 繰越金+収益合計-費用合計の金額と資産合計が一致しているかを検算する。 上記画像青枠 ※不一致の場合の間違い探しのコツ:数字をひっくり返して入力した場合の誤差は、9で割り切れる。

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4 活動計算書、貸借対照表、注記、財産目録の作成(決算処理)

4-1 活動計算書の作成

右側の表のピボットテーブルで集計した科目および金額を、左側表の活動計算書へ転記する

ことで活動計算書が出来上がります。

①活動計算書入力シートにあるピボットテーブ

ルの更新を行います。

※更新の仕方は 3-2 参照

②ピボットテーブルの科目および金額を

左側の活動計算書に転記します。

※ピボットテーブルは事業数、科目数により伸縮します。 転記先のセルに参照値を入れている場合は必ず確認してください。 ※転記のコツ(応用編) 下記関数活用すると転記が楽になります。 =VLOOKUP(D8,AA$8:AB$36,2,FALSE) ピボットの範囲「AA$8:AB$36」については再設定が必要です。

ピボットテーブル

※転記のコツ 活動計算書の入力セルを選択し、「+」キー入力後、 ピボットテーブルの転記したいセルをクリック

する

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4-2 貸借対照表、財産目録の作成

①資産確認シートの3月末の資産残高を貸借対照表、財産目録に転記します。 ②活動計算書作成入力シートの当期正味財産増減額が貸借対照表に正しく転記されている

か確認する。

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4-3 注記の作成 注記入力シートを開きます。

※転記のコツ 活動計算書の入力セルを選択し、「+」キー入力後、 ピボットテーブルの転記したいセルをクリック

する

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5 「Excel 簡単会計」のカスタマイズ 事業費、科目、科目内容、領収書番号、扱い、種別は仮につけた内容となっていますので、各自

の法人にあった内容に変更する必要があります。 ① 科目一覧シートを開きます。

② 2行目以降にある内容が、入力シートで使用したドロップダウンリストに表示されます。 ③ 着色範囲は法人に合うよう内容変更ができます。

例えば事業費列にあるA事業を介護事業に変更すると、変更後はリストに介護事業と表示さ

れます。 ④ 着色範囲外の内容を変更したり、追加する場合は別な操作が必要です。

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補足 1:トラブル対策

ピボット更新したら、

行ラベルの月が数

になってしまった時

対処法

補足 2:銀行預金から現金を引き出した時の処理

科目一覧の区分に内部移動を追加し、入力シートは下記のよ

うに記入する

グループの選択をク

リックする

資産確認シート

ピボットテーブル内

行ラベルのセルをク

リック

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補足 3:活動計算書の行を追加

① 挿入したい箇所

の表の行全部の

セルを選択し、コ

ピー

コピーしたセルを

挿入

下方向にシフト

※行の削除は削除したい

箇所の表の行全部のセ

ルを選択し、削除。

上方向にシフトを選択し

OK ボタンを押す。

補足 4:ピボットテーブルの作成

非表示シートにはピ

ボットテーブルがあ

りません。

既にあるピボットテ

ーブルのコピー&ペ

ーストで挿入できま

す。

ピボット作成の場合

は挿入→ピボットテ

ーブルで作成できま

す。