Title 英語の黙字-発音の落とし穴- 沖縄大学紀要 = OKINAWA...
Transcript of Title 英語の黙字-発音の落とし穴- 沖縄大学紀要 = OKINAWA...
Title 英語の黙字-発音の落とし穴-
Author(s) 仲村, 芳信
Citation 沖縄大学紀要 = OKINAWA DAIGAKU KIYO(17): 19-54
Issue Date 2000-03-31
URL http://hdl.handle.net/20.500.12001/5858
Rights 沖縄大学教養部
沖縄大学紀要第17号(2000年)
英語の黙字一発音の落とし穴一,
仲村芳信
頁
1はじめに………・…・………・…・…………………・20
11.本論.…………………・………・………・………・・20
A英単語聞き取りテストに見られる黙字の問題…・………・Z0
B英語の黙字にはどんなものがあるか…………………・Z7
Laの場合laoの場合
2.bの場合14pの場合
acの場合15.rの場合
4.の場合16.sの場合
5.eの場合17.tの場合
6.fの場合18uの場合
7.9の場合19.ueの場合
8hの場合20Wの場合
9.kの場合21.Zの場合
101の場合229hの場合
11.mの場合23thの場合
12.,の場合24.その他
C・黙字の綴りに法則性、規則性が見られるか…………………47
IILおわりに.………・…・…・………・………・……………ラ3
A.わかったこと・………………………………………53
B問題点と今後の課題…………………………………53
参考文献・引用文…….….…………………………………….….……54
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沖縄大学紀要第17号(2000年)
Iまじめに
日本語では、おおむね書かれた通りに発音すればよい。これは、明治時代の「言文一
致運動」の成果の一つと言えるのかもしれない。日本語において発音してはいけない文
字というのは殆どないといってもいいくらいである。もし、あるとするならば、それは
きわめてまれな例であろう。日本の小学校でローマ字の読み方を習い、中学校ではじめ
て英語の教科書の英文を髄もうとする時、これまでに経験しなかった大きな問題にぶつ
かる。ローマ字を読む要領で英語の語句や文をすべて書かれた通りに発音しようとして
もなかなかうまくいかない。そして、英語を読むのが嫌になり、ついに英語学習の意欲
さえなくしてしまう。このような発音上の問題が、大学教育の場にも引き継がれている
のが現状である。なぜ、このような問題が日本の英語教育の現場で長期間解決されない
ままになっているのであろうか。ProBody(韻律論)やsupra-Begmentalphoneme
(超分節音素。かぶせ音)なども問題となろうが、この論文では、日本人学習者の盲点と
なっている英語の黙字に焦点を当てて、その問題点を明らかにしていく。一つの方法と
して、大学一年生対象に行なった英単語聞き取りテストの中に現れた黙字を10個抜き出
し、黙字入りの語句の習熟度を調べることにした。調査対象者は、1年間英語の発音の
講義を受けた初級レベルの15名の大学1年生であった。この聞き取りテストにおいて、
10個の黙字入り英単語を正しく書けたのは、-体どのくらいであったか。その結果を表
とグラフに提示した。
さらに、その他の英語の黙字を広範囲に調べ、黙字はどのような形で、どのように現
れるかなど、その全体像に迫ってみる。そうすることにより、黙字の綴りに法則性、規
則性が見られるかをも探求をしていく。英語における黙字の姿と、それが現れる場所と
規則性を突き止めれば、学習者にとって、その問題を解決していく-つの鍵を見つけた
事になる。
n本髄
11-A英単語聞き取りテストに見られる黙字の問題
大学一年生の英語初級レベルの学生15名対象に行なった期末試験の一部としての聞き
取りテストの中に含まれた黙字入りの単語を10個抜き出して正解をグラフで見てみるこ
とにした。10個の黙字は図表1に示されている通りである。その内、最も正解率の高い
単語は”liBten?,で15名中、7名で4796であった。第2番目は、“light/,で6名が正し
く書けて正解率は40%、第3番目は、“Wednesday,で5名が正しく書けて正解率は
33%であった。また、誤字が最も多かった単語は“reBtauranf,で15名中、12名の
80%で、2番目に誤字が多かったのは“believe',で11名の73%で、3番目は
"WedneBday'で10名の67%であった。さらに、全く書けない単語は10個中、3個であ
った。その内訳を、見てみると“honegf,と“rhythn,が全く書けなかった学生が15名
中、各々7名ずつの47%、“autumn?,と“receive'’が全く書けなかった学生が各々6名
ずつの40%であった。10個全体の聞き取りテストの正解を見てみると次の通りであっ
た。
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沖縄大学紀要第17号(2000年)
黙字入り単語
型673Oo4O352
字865987gum哩
誤
間違い(全然書けない)
率解%%%%%%%肌洲洲
正07000,0231
442
light
listen
honest
autuTnn
rhythm
kitchen
rece1ve
beneve
Wednesday
reStaurant
12767461o1
上記の黙字入り英単語10個のテスト結果をグラフにしてみると次のようになる。
2086420
11
願
]宮口』。”]いの」
・奇で⑪①こつの三
のンの一一の。
①ン一①◎の』
この二.〕室
E二昌E
巨厘』.]。⑩
拐巴◎こ
この]⑩一一
]目一一
このグラフを見ると、次のことが読み取れる。まず第一に、黙字入りの英単語10個
を全部聞いて正しく書けた学生は一人もいなかった。第二に、10個の単語のうち、一番
正解率が高かったものでさえ47%にすぎず、50%を超えることはできなかった。第
三に、正解が一つもなかった単語が3個(30%)もあったことである。しかも、その
単語は日常的によく使われるごく簡単なもので、もう少し長くて複雑な単語であったな
ら、その問題はもっと深刻になることが予想される。
次に、個々の単語の聞き取り正解、誤字、間違いをグラフにしてみると次のようにな
る。まず、表-2の“ligMを見てみよう。
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の0
W/灯圃八丁Ⅳ
ロ●0
。・3- )mlif1iノ qOD-
HRI、 TR l/;;〈Mli66■
闇60
fMfiZ
トフ今 Tl! 【。 1.
,’..I
刃羽
-.‐-‐・‐|・‐|『宮ロロ■。]
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正解率4096light
正解誤字間違い
681
黙字の“gh”が入った単語“light',を聞いて正しく書けた学生は15名中、6名の40%
であった。8名の53.3%が誤字で、全く書けない学生は一人であった。誤字率の高さの
理由は、1)“light,,の“1,,と“r,,の区別がうまくできない、2)英語の“i',と
ローマ字の“ai,’との区別ができない、3)英語の黙字の“gh”が発音されないので、
どう書いていいのかわからない等が考えられる。次に“listen,,の表を見てみよう。
正解率47%listen
正解娯字間違い
762
76543210 ; 厄i素夛、1
正解 誤字 間違い
10個の単語の中で最も正解率が高かったのは、この“liBten',の47%であった。正解
“i,,とローマ字の“i,,の音がほぼ似ている事、2)日本語の率の高さは、1)英語の
単語の終わりにも の音節子音があり日英共通の音を持っているということ、3)、
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沖縄大学紀要第17号(2000年)
“t,,という黙字は他にも“often、”“Boften,,,“fblsten,,等の単語と関連づけて書くこ
とができるなどがその理由としてあげることができる。では、“honest,,のグラフを見て
みよう。
honest 正解率2096正解3誤字5間違い7
“honeBt”の正解率は20%(15名中、3名)と極めて低くなっている。その理由とし
て、1)“honegt,,の“h',が黙字のため発音されないので,,h1,を書かない、2)“h,,
で始まる他の単語、“hour,,,“honor,,'などとの関連性に気づいていない等が考えられる。
次に“autumn,,の解答表を見てみよう。
正解率o96autumn
正解誤字間違い
096
086420
1
「菌蒋、1
正解誤字間違い
発音されない文字、“n,,の入った単語、“autumn,,を正しく霞Fけた学生は15名中、
一人もいなかった。その理由としては、1)“autumn,'の[う:】と日本語の[オー]を混
同している、2)単語の最後の音が[m]で終わっているので黙字の“n'’は書かないとい
うのが考えられる。次に“rhythm”の表を見てみよう。
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沖縄大学紀要第17号(2000年)
正解率096rhythm
正解誤字間違い
087
“rhythm”も正解率0%で正解率最低であった。その理由は、1)完全な母音字が6
文字の中に一つも使われていない、2)“h,,という黙字が入っているので、“h',を
書かない、3)日本語にない“th,,が入っている、4)日本語の音素配列規則に反して、
子音字が“y,,を除いて連続的に使われている等、日本語母語者が克服しなければならな
い問題を多く持っているからであろう。では、“kitchen”の表を見てみよう。
kitchen 正解率2796正解4誤字7間違い 4
“kitchen”の正解率も27%で決して高いとはいえない。若者の間では、2DKとか
3DK等と、「台所」というより「キチン」と外来語で言うほうが多くなっているくらいで
ある。しかし、いざ英語で書かせてみると正しく書けない学生が以外に多い。その理由
は、1)外来語の「キチン」を英語と勘違いしてそのまま開いた通りに書いてしまう、2)
“kitchen,,には発音されない黙字、“t,,があり、それを書き忘れる、3)“-Chen,,を
“-chin,,と書いてしまう等が考えられる。さらに、“receive”のグラフを見てみよう。
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沖縄大学紀要第17号(2000年)
正解率0%receIve
正解娯字間違い
096
“receive”も正しく書けた学生は“rhythm,,や“kitchen”と並んで一人もいなか
った。その理由として次の3つが考えられる。第一に“receive”の“re-,,の部分が日
本語の“ri-',に聞こえる。第二に“receive”の“-cei-',の部分が“-cie-”と混同してし
まう。第三に“receive,,の最後の“e,,が発音されない黙字となっているので省いてしま
う。次に“believe,,の表を分析してみてみよう。
正解率20%believe
正解誤字間違い
3
11
1
“believe'’を正しく書けたのが20%だけで、誤字が73%、全く書けなかった者が15名
中一人であった。誤字の中には、“beleive',や“biliev,など“ie”と',“ef,や“e',と“r’
を混同したり、‘`believe”の“e'’を書かなかったりで混乱していることがわかる。また、
"biribu”のようにローマ字的感覚で英語の音を捉えて、それを標記しようとする。日本
語にない“r,や“V,の問題、黙字となる発音されない“e,,の問題、語中における“ei,,
と“ie',のスペルの問題など、一つの語彙に複数の問題を同時に持ち合わせていること
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沖縄大学紀要第17号(2000年)
で、発音と綴りの関係をより一層複雑化させている。
正解率33%Wednesday
正解娯字間違い
500
1
“Wednesday,,の正解率は33%で高いとはいえないが0%でなかったのは以外で
あり、一種の驚きでもあった。発音と必ずしも一致しない綴りであり、黙字の“d,,が
入っているにもかかわらず33%の正解率があった理由としては、七曜日の一つであり、
聞いたり、自ら使ったりする頻度が割合に高い語彙であるからであろうと考えられる。
誤字が若干あった程度で完全な間違いが0%であったことからもその理由が成り立つと
いえよう。難しいと思われる単語でも使用頻度が高ければ高いほど正しく書けるという
ヒントがここに潜んでいるように思われる。最後に、“restaurant”を見てみよう。
正解率13%restaurant
正解誤字間違い
221
1
"restaurant"の正解率も13%と低くなっている。しかし、完全な間違いも15名中、
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沖縄大学紀要第17号(2000年)
-人だけであった。残りの80%はレストランと読み取ることができる単純な誤字であ
った。この単語も外来語となり使う頻度も高いはずである。それにもかかわらず、正し
く書けないのは、日本語化された外来語の音そのものを文字化しようとして起きたミス
スペルと考えられる。
II-B・英語の黙字にはどんなものがあるか
英語の単語の中で発音されない文字(黙字)があまりにも多く、それは日本語を母語
とする学習者の落とし穴となって立ちはだかっている。では、発音しなければ、それを
取り除いてしまえばいいかといえば、そう簡単にはいかない。例えば、“know,,の“k”
は発音されないからといって“k”を省いて“now,,にしたら、「知る」と「今」が区別
できなくなってしまう。そのような例は他にも数多く指摘できる。今後、英語の綴りの
簡略化がなされるであろうけれども、今のところ黙字を勝手に省略してしまうことはで
きない。そこで、黙字の種類を一つ一つ観察してリストアップしていく事が大切である。
そして、黙字の種類や形をしることによって黙字の綴り方に法則性、規則性があるかど
うかも解明できる道が拓かれるかも知れない。なお、この論文での黙字は太文字で示す。
1.“a,,が黙字の場合
1-1.“ae"の“a”が発音されない語
aeon[fan]
aegis[i:屯垣]
aesthete[i:sei:q,[6sei:tl
aestheticB[ese6tiksL[i:Be6tikB]
algae[g21d3iJ
Aegean[i:屯7:an]
Aesop[fBap]
haemorrhage[h6mri刺(米)
haemoglobin[hi:ma91・ubエ1(米)vitaeMitn
l-2.“ea',の“a,,が発音されない
beautifUl【bju:tエギaU
breaMbr6d】
breath[br6e]
breakfblst[br6kfb8U
breaBt[br6Bt]
deaMd6d】
deaf[d6q
death[d6e]
fbather[fe5列
永遠
神盾
唯美主義者
美学
藻
エーゲの
イソップ
出血
血色素
履歴書
heaven[h6vrU
jealous[蝉he】leatherp65列
measure[m亀訪]
meadow[m6dou]
pleagant[pl6Z6nt]
pleagure[pleう列
ready[r6dn
Bteady[st6Cm
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沖縄大学紀要第17号(2000年)
wealth[w610]head[h6m
health[h619]
このことから“ae',または“ea"を持つ単語は、語頭、語中、語尾で“a
となる。その代わりに、“a,,の前後の《(e''が”eaf'のように長母音の[i:]または
のように単母音に]となったりすることがわかる。
,,が黙字
“bread,
2.“b',が黙字の場合
2-1.“mb”の“b”が発音されない語
bomb[bdm/b3IvI爆弾clim6Djdim]よじ登る
comb[k6um/曙um]くし
crum6[k]Am]パンくず、パン粉、ろくでなし
dumb【。,1m]ロのきけない、無口な
jamb[cbd&、]わき柱、抱き石'
lam6pgzノアI子羊
limbuim]腕、脚、ひれ、翼など、大枝
num6[n,(剛凍える、かじかんで、麻癒して
thum6に(、I親指
tom6M:m]墓
2-2.“bf,の“b,,が発音されない語
debt[d6t】負債、借金
dou6t[ddht]疑う
sMtle[sAtU微妙な、捉えがたい
2-3.“bb,'は分けずに1つとみなして発音する
bubble[bAbUあわ
Ca比age[kコセbエ釦キャベツni6ble[nibU少しずつかじる
peLble[p6bU小石
robber[rabam泥棒
rubber[rAb列ゴム
rubbleMbUがれき、破片
ru伽hDqAbU1ごみ、くずSa6bath[&撹刷I安息日
scrabble[skr宝61]かき回して捜す、引っかく、殴り書きする
Bcrubby【BkAbi]ちっぽけな、みすぼらしい
ehabbyUjdbi]みすぼらしいsMborn[st(b刺頑固な
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沖縄大学紀要第17号(2000年)
3.“c,'が黙字の場合
3-1.“ct,,で構成される単語では“c”は発音されない
indict[inddlit]告発する、起訴する
indiCtment[in必itm3nt]告発、起訴
victualB[vitlzl食料
3-2.“Bce-”、“Bci-',、“scy-”“で構成される単語では“s,,を発音して
発音されないとみなす。
sccne[sfn]場面、背景、景色、光景
gcepter[s6ptam](王権のしるし)しやく、王位、主権
sdence[sQianq科学
ScnSsorS[Biz鈩勾はさみ
scythe[ScIi列大鎌
3-3、`-ck',で構成される単語では“k',を発音して“c”は発音しない。
aztack[at戈K]攻撃する、非難する、襲う
baCMb工k】背中、後ろ
coCMMK】雄鳥
clock[Iu8il1時計
cracMkr±k]割れ目、ひびが入る
dock[d次k/djk】波止場、桟橋duck[d八k]あひる、カモ
flock[njik]群れ
kiCMkik]蹴る
knoCk[nhk/njiK】叩く、ノックする
lickDik]なめる、
lockロムk]かぎ
moCk[mhk/、k/mkJ潮笑う、あざける
0,clock[slMK]~時
Pack[pa6kJ包む、梱包(する)
pickleMKll漬物
qui・MkwikI素早い
ruclロョack[r八ks圭k]リュックサック、背嚢
Back[B土14袋
siCMBlk]病気の
8h.ckOAk/jjkJ衝撃、打撃、驚きsnack[sng6k]軽食
stacMst式k]積み重ね、たくさん、多蛍、の山
sticMstik】棒、つえ
"c,’は
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沖縄大学紀要第17号(2000年)
BUCkMj吸う、飲み込む
taCkle[t攻kU取り組む、道具、装置
thick[Md厚い
ticket[tiM]切符、入場券、乗車券
tickle[tikUくすぐる
ticktack[tikt全k]チクタクという時計の音、’
tiCk-tack-toe[t1kt3ektou]3目並べゲーム
tricMtrik]いたずら、悪さ、たくらみ、策略
truCk[trdqトラック、貨物自動車
wicked[wikld]意地悪な、邪悪な
3-4.“-CCC‐“や,,‐ccu‐“や”・cca‐“で構成される単語は、,'c''を-っ
て発音する。
accompliShlSMmpllj]成し遂げる、果たす’
accord[SkフalCl]一致する、調和する
aocordanceFkJ3UznB]一致、調和
account[akAunt〕 計算、勘定書、口座、預金
accurate[戈kjurat】正確な、的確で
aocuse[akjlz]告発する、訴える
accustom[8k,btam]慣らす
oDcasionaUyPk6i3snaliJ時折、時たま
occupationliUEj叩64].nβkjup6lIan】没頭、夢中’
occupybkj叩Qiノbkjupcli]占領する、占拠する、居住する′
oaur[ヲka1I]起こる、思し、出される
preo・cupy[pri:dkjupdii/prI:jkjupbii]心を奪う、夢中にさせる3-5.その他、czar[zCl:/zgK】の”c”は発音しない。
“czar'’は、1917年までのロシア皇帝、専制君主
吸う、飲み込む
取り組む、道具、装置
厚い
切符、入場券、乗車券
くすぐる
チクタクという時計の音
3目並べゲーム
いたずら、悪さ、たくらみ、策略
トラック、貨物自動車
意地悪な、邪悪な
cca‐“で構成される単語は、,'c''を-つとみなし
4.“d”が黙字となる場合'
E'伽[エCl]
adiition[adijbn】a伽…[ajdres】bidler[bfdaT】
Bu伽ha[bMヨリ
BudUhism[Mdizm]
BudihisMbudエst】
bu《iling[b人dmbu伽y[b入diI
codUle[kddl/kうdl]
加える、追加する
足し算、追加
住所
入札者、命令者
仏
仏教
仏教徒
芽を出しかけた、世に出始めた
相棒
甘やかす、大事に扱う
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沖縄大学紀要第17号(2000年)
dacmy[d渓di】
handkemhiefI1nadndka0l>:qhan曲。me[hg6nsom]
hicmen[hIdn]
1a釦erU3cd訪]
madlemng[m土d團、リImi伽e[mIdn
mudly[m′KⅢ]
nodling[nad奴nodUle[nddU
nodMnddi]
om[ACUjd]
odUly[idli/うd-]
pa[Hne[p犯dU
pedller[p6dlm】
pu伽mgIpudljpudne[p人Cu]
re血lish[r6diDridlen[ridn】
rime[ridU
sa弧e[sS2dU
Btradlle[Btr士dn
shu出er[j(d列Bu血en[8入dn]
ted1ybear[t6dibdoO
wedling[w6dUl
WedheBday[w6nzdiノーdeiJ
お父さん
ハンカチ
ハンサム、見事な
隠された、隠れた
はしご、(地位などの)階段
気を狂わすような、猛烈な
真ん中、中間の、中流の、並みの
泥深い、ぬかるみの
うなずくこと、会釈をする二と
頭
間抜け、馬鹿者
変な、妙な、奇数の
奇妙にも
水かき
行商人
プディング、デザート
水溜まり
赤みがかった
乗った(rideの過去分詞)
なぞなぞ、不可解な(物、人)
鞍、サドル
両足を広げる、~をまたぐ
身震いする、ぞっとする
突然
ぬいぐるみのクマ
婚礼、結婚式
水噸日
が黙字の場合
“-en”で終!
"e'’
5-1.
5.
1.“-en'’で終わる過去分詞の’'e”は、弱音化して殆ど消滅してしまう。
biZten[bftn]bite「かみつく」の過去分詞
broke、[br6uknJbreak「壊す」の過去分詞
。h゜sen[bFjUzn]choose「選ぶ」の過去分詞drive、[drfm]drive「運転する」の過去分詞
eaten[ftn]eat「食べる」の過去分詞
fbrbidlen[fひbfdn]fbrbid「禁じる」の過去分詞
fbrgoZten[齢g険tn]fbrget「忘れる」の過去分詞
hozen[fr6uzn]heeze「凍る」の過去分詞
-31-
沖縄大学紀要第17号(2000年)
go此e、【gftn/酸]get「手に入れる」の過去分詞
given[giim]give「与える」の過去分詞
miBtaken[mlgt6iknUmiBtake「間違える」の過去分詞
proven[pr6wn】prove「証明する」の過去分詞
ridden[rIdnjride「乗る」の過去分詞
rise、[rfznJriBe「昇る」の過去分詞
ghaken1lZiknlehake「揺すぶる」の過去分詞
shavmqUi(m】ehave「ひげを剃る」の過去分詞spokenIBp6uknlspeak「話す」の過去分詞
gtolenにt6ulnJSteal「盗む」の過去分詞
BwOnen[SwjH1n】BWell「膨れる」の過去分詞
taken【t6iknJtake「取る」の過去分詞
woke、[w6ukn]wake「目覚める」の過去分詞
written[rftnlwrite「書く」の過去分詞
5-2.原則として“子音十母音十子音十e”の音素配列の場合には、最後の''e”は発音さ
れない。例えば、“bakd,[bei】。,“cakdTkeikL“datd,Ideit】などの''e'’は黙字とな
り、発音されない。しかしながら、“子音十e”で終わっている他の単語を見てみ
ると、最後の“e',を発音しない場合が圧倒的に多い事がわかる。
5-2-1.0+V+C+eの音素配列を持つ単語の例
bite[b6tit]かむnice[ndiis]快い、素的な
comeDg(m]来るpale[p6in青白い、青ざめる
dineIdblin]食事をするRome[r6um】ローマ
fiveIfbdv]5Bale[g6in販売、特売
gate[g6itJ門timeMim】時間
hideIbphd]隠れるwlselv6ig】〔vit;z]つぼ
jade[d36idIひすい、玉wide[wdid】広いkite[kd(it]凧yoke【y6ukIくびき
line[1.in】ひもZone【z6un】地域、区域
make[m6世】作る
5-2-2その他、,'子音十e',で終わる2音節以上の単語の例
able【6ibUできる、有能な
Bible[bdibU聖書
conceiveDp0nBiv]想像する、考える、
describeIdjLskrdib】言葉で述べる、描写する、説明するeIaborate[il室臓剥推考する、詳しく述べる
fbrtunate[fiLlbmtU幸運な、幸先のよい
gent肥噸t']優しい、静かなhurricane【h6mk§in/hA血、】ハリケーン、大嵐
-32-
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incredible[fhkrd勅U信じられない、驚くべき
justice[CL3パStiS]正義、公平、裁判Anowledge[naidynn-]知識
’it…ure['鰄胸]文学magnitude[m栄gnatjM]大きさ
negative[n6g3tM否定的な
organize匠gbndizI組織する
perspective[pがsp6ktiv]釣り合いの取れた見方、考え方、展望
questionable[kw6s小mbU疑わしい、問題のあるremarkable[r久mdI:M〕1]優れた、驚くべき
subBtituteMbBtatjd:t]代える、取り替える
temple[t`mpUお寺
ultimateF1tmnat]究極の、根本的な
valuable【v丈ljuごb、高価な、貴重な、価値のある
whiBtlemiw釦口笛(を吹く)
xylophone[zmof6un]木琴、シロホン
yardageDd:didj駅構内使用料、ヤードで測った長さzoophile[z6u2fiiU動物によって花粉を媒介される植物
5-aごく少ない例ではあるが、“hearf,の“e',が発音されず、[比t/hd刺となる場
合もある。
6.“f’が黙字の場合
単独で“f,が発音されないことは殆どない。語中、語尾で“fr,が使われる場合には
一つの“f,とみなして発音する。
6-1.語中に現れる例
aHbrd[sBbnd]
buffbMb繩i]
coHbe[k6;fi/kdfi/k3旬
diHbrent[difbmnt]
e」Tbrt[6f3qtJ
gira雄[cb9r士qmuHler[mAn訳]
officialbffPn
pufMp/(fqP
rame[r魂fl]
ShufnO[jノ《fnwame[wfm]
余裕がある
立食(場)
コーヒー
違う
努力
きりん
襟巻き、消音機
公式の、公務上の
はれた、ふくれた、息切れした
がらくた、屑、富くじ販売法
どちや混ぜにする、トランプを切り混ぜる
ワッフノレ
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6-2.語尾に“-ff,が現れる場合行
oBf[。;q
cuH[kAq
puff[p句
runf[]Oパq
StaH[st孟q
stu丑【s岡
stiH[st幻
,、、を離れて
袖口、カフス
膨らませる、息を吹く
ひだ襟
職員
道具、がらくた、持ち物
硬い
7.“9,が黙字の場合
7-1.“gn),が単語の中で使われる時、“g’は発音されない。
7-1-1.“gn?,が語尾に現れる例
agsignbsdi1n]割り当てる
campaign[k兎mp61n]選挙運動、運動を起こすdesign[diziiln]立案する、設計する
fbreign【fj:rBn/銑-]外国の
reign[r6In】 統治、支配(する)
reBign[rlzdIn]辞職・辞任する
sovereign[Bdivmn/函vr1n]主権者、元首、君主、国王、自治の
Big、[sch、] 署名する
7-1-2“gn),が語頭に現れる例
gnarlm⑲/] 節、こぶ
gnaeh[mUj歯ぎしりするgnaMn典t] ブヨ、イエカ、小事
gnaw[凸:] ガリガリかじる、悩ます
gnomonicB[noumdimkB/noumjn-]日時計製造術
gnogis[n6us1B] 霊的認識、霊知
gnOBtiCiSm【ndst1B1zm/nje-]2元論的救済論
gnotobiotic[n6utobaldtlk/Jt-]無菌の、特定の既知の細菌だに
gnu[njd:】 南アフリカ産ウシレイヨー
無菌の、特定の既知の細菌だけを持つ
南アフリカ産ウシレイヨー
8.“h''が黙字の場合
8-1.語頭、語中で,,h'’が発音されない場合と談話中で',h',が消えていく現象が
見られる。
8-1-1.語頭で黙字になる例
heir[eUVel (財産)相続人、後継者
-34-
沖縄大学紀要第17号(2000年)
mnest【dtnaBtbh-】
honor[OLmzR/6nl
honorableldih鋤]q
」honorariumldnar6ri同mbh-]
honorary[dnBqf6ri/Sm囮色fi]
honorific[dnDrifik]
」hour[。uが/d【u副
hourlyUlu鄙li/d【uali]
8-1-2.語中の“h,,が発音されない例
exhaustion[igzjstJan/eg-]
exhbition[さks9bfj・nJexhort[egzjamt/_zS:U
exmrtation[6gzO:rt611n/6ks,:-]Graham[gr61am]
John[Cbjn]rhapsody[r土psOdi]
rhetoric[r6tarilq
rheumatiBm[rd:m6tizm]
Rhine【rdhn】
minoceros[ramABmB]
rhyme[rdimJ
rLvthm[ri3m]
shepherd喉p@.ノーP9d]Bilhouette[silu6q
meresa[b9rI:Sl
Thailand[tdhland]
MomasMmas/tjm-]
8-1-3‘`chノ,を持つ単語の“h',が発音i
character[k之rakt可/-,k-】
Chaos[k61aB/-.s]
chaoticDKeiAtlk]
chemistry[k6mlBtri】
chemotherapy[k6moU8をraPiJ
chlorine[kl3:ri:n1
choirDKwA,郡]cholera[kdibr圏I
chord[kご|証d]
choruslk占陶e〕
正直な、誠実な、率直な
名誉、光栄
名誉:な、栄光ある、尊敬すべき
(講演者などに対する)謝礼金
名誉上の、肩書だけの
敬称の、敬称、敬語
時間、時刻
毎時、-時間毎の
使い尽くす事、枯渇、疲
展覧会、展示会、博覧会
熱心に勧める
奨励、熱心な勧め
男性名
男性名
狂想曲、叙事詩の一部
修辞学
リューマチ
ライン川
さい(動物)
韻、韻を踏む、韻が合う
韻律、リズム、調子
羊飼い、指導者
半面画像、影絵、影法師
女性名
タイ国
男性名
疲労困ぱい
が発音されない例
K-】性質、特質、人格
隊混乱、混沌
無秩序の
化学
をraPiJ化学療法塩素
合唱団、聖歌隊
コレラ
弦
合唱団(曲)
-35-
沖縄大学紀要第17号(2000年)
ChriBt[kr雄0キリスト
Christian[MBtJan]キリスト教徒Christmas[krLBmDB】クリスマス
chronic[kriimk]慢性の、常習的な
chronicleDmlnikl]年代記、歴史書記録
chrysanthemum[h鴎、ヨカn8ammn】菊
echedule[sk6CUユ聯dju:1(英)]スケジュールschool[8M:U学校
8-1-4.談話文中で”h,’が消えてしまう例
a・P1easeaskhim・→PleaBeasMn.(himの“hi”が聞こえなくなる。)
bltalkMtohssiBter、→Italktalssister.というふうに聞こえる。
c、Icanedher・→Icamed'er.(herの‘`h“が聞こえなくなる。)
dHaveyoumetherhueband?→HaveyoumeZ1ar`uBband?というふうに
聞こえる。
英語においては、“h'’は比較的に不安定な音で、談話中に消えてしまう場合がき
わめて多い。実際に英語を母国語としている人たちの間で交わされる会話の中で、上の
8‐r4のような例が頻繁に起こることに気がつくことが大切である。
9.“k”が黙字の場合
英語の“k,,が発音されない場合の綴りは、圧倒的に“耐,の形をとる。
acAnowledgePkn6hも/aek/-,,-】acAnowledgment側n6n(bm9nt/3Gk-]havery[n61画i]
AneadM:dJ
hee[nI:]
heel[nl:1]
Anemn6U
Anifb[niui】
Anight【nmJ
Anon[n6u"nSuU
AnotMit/n3t]
howledge[n6hC1チノnn-]’
howledgeable[niihもabl/ml-]know【n6u]
とnew[、』&:]
hobMb/n3b]
Anock[niik/njk】
認める
承認、感謝、謝辞
二まかし、不正行為
これる、練る、もむ
ひざ
ひざまずく
鐘の音、凶兆、不吉に響く
ナイフ
騎士、勲爵士
小山、円丘、塚
結び目、きずな、節
知識
よく知っている、見識のある
知っている
knowの過去形
握り、取っ手
叩く
-36-
沖縄大学紀要第17号(2000年)
また、談話文中の“IaskedhimabouthiBfbHmily.”において、“aBkeCr,の’'keCr’が
前の“s''の無声子音に同化されて消滅してしまう。“asked'が【炎Bt]と次のように発
音され、実際には“IaB蛇dhmabout`iBfnmily、→IaB'imabout0iBfblmily.”となる。
10.“1,が黙字の場合
英語の“r’が発音されない例として少なくとも次の5通りが考えられる。いずれ
の場合も共通の規則性が見られる。つまり、「母音+l+子音」という音素配列の時、“r,
が黙字となる。
10-1,(子音)+almの例
cah,[M:m]静かな
palmbDd:m]手の平、ヤシ
pBalmM:m]賛歌、詩編
10-2.(子音)+母音+血の例
balMb3:lq立ち往生する、鴎曙する、妨害する
chalk[小:k]チョークcaulMkj:k】水漏れを防ぐ
fblk[f5uk】人々、民俗の
talk[t5:k] 話す
yolk[y6Uk】卵の黄身
walkM:k】歩く
10-3.(子音)+ouldの例
could[kid/kdCUcanの過去形
should[jsd」(。d]shanの過去形would[wja/W1imwmの過去形
10-4.その他の例
co1onel[hi1nn軍の大佐
half[hdl:q 半分
Lincoln[I1nkan】
10-5.(子音)+母音+U+(…)の例で-つとみなして発音する
an6:1J全体の w、[wiU
ban脳:1J球 yenUさ、
can[kan呼ぶ anowID1du]
do、[ddil/djm人形 buny[bdli]
dum[。、】鈍い、つまらないdomar[d燗
fも,、[fHJ落ちる、秋 pmowbDnou】
gun[Bi、カモメ ponenhO61Dn/Pj-]
法助動詞
大声をあげる
許す
いじめる
ドル
まくら
花粉
-37-
沖縄大学紀要第17号(2000年)
han[h6:n
m[cbm
kin[kil]
man[m5n
pun[p(in
ron[r6ul/童un
BmにnJ
shal1E6U
temt6U
公会堂
女性名
殺す
大商店街
引っ張る
転がる、巻かれる
敷居、土台
法助動詞
告げる
pomution[palii:Jan]汚染gwanow[sw6Uou/Sw61Uu】飲む、ツバメ
tanyにウセli]勘定、荷札vameyMZli]谷間
wmow[wnou]柳
yemowD61ou】黄色い
zilUon[zlUan]何億兆、無数
"、?,が黙字の場合
子音字の“m”が発音されない場合の例として次の3つが考えられる。-つ目は
"mn,,で始まる単語で、二つ目は“mm,’の形を持つ単語である。三つ目は’'m',で
終わる語と“m”で始まる語の問で2つの“m”が連続して起こる場合である。いず
れの場合でも“m',が1つとして発音される場合が多い。
11.
11-1.“nm,の“、),が発音されない例
mnemonic[mmdnik/nlmSmk]記憶術の、記憶を助ける工夫(覚え歌など)
mnemonicB[mm6mkB/-,3,-]記憶術
M1emogye[mmdiBni/-mjzini]ムネモシュネ(記憶の女神)
11-2.,'、n㎡,の“m”が発音されない例
accommodati・nPkjmM6iJQn/bkSm-]宿泊施設committee[kDmiti]委員会
commit[lmmIt】任せる、委ねる、専念する
Commission[kQmijanl委員会、手数料commander[kam上、伽]司令官
commumcate[kmqj6:nQk6it]伝達する、通信する
commercial[k,函:j3l]通商上のcommon[kiimon/kjm-]共通の、普通の
drummer[CMma1]鼓手〆
granzmar[g]zqnDI文法〃
hanTmer[hZma0]ハンマー
immediate[1mi:diatJ直接の、当面の
mzmenBe[1m6ng]巨大な、限りない
immersepnAs】浸す、没頭する
immigration[mgreij3n](入国)移住immunity[,mj6:mti]免疫性、特典
mommy[mAmymjmi]おかあちゃん
-38-
沖縄大学紀要第17号(2000年)
Bummary[副m3ri]要約、概要
Summer[SAnm1]夏
Summit[&(mit]首脳会談、頂上
trinzmer[trIbmび】刈込用具、手入れする人
2つの語が連結して,'m”が2つ重なる時も1つとみなして発音する場合がある。
drummajor[drdmeidづき]鼓手長、楽隊長
Bomemilk[Sannk]いくらかのミルク
11-3.
12.“n〉,が黙字となる場合
“nl,が発音されない例としては、単語が‘`mn',を持っている場合と“nn),が重
なって使われる場合が考えられる。
12-1.“mn),を持っている単語の例
autumn[ftan】秋
column[hnOm/k61m]円柱、定期特約寄稿欄
damn[da2m]地獄に落とす、呪う、ののしる
hymn[him]讃美歌
solemn[sneQn/saJ真面目な、荘厳な
solemmy[s6iごnli/s鋤真面目に、荘厳に
12-2.“nn)’のような形で単語の中に使われる場合には一つの''n',とみなして発音する。
banner[bえnか]旗印、垂れ幕、国旗、軍旗
connecMkan6kt]接続する、つなぐ
canned[k垂n.]缶詰にした
Copnecticut[kan6ticaqコネチカット州
dinner[dinan]夕食
fUmy[伽i】可笑しい
gunnery[gバェ、i]砲術、銃砲
umocent[fhasm〕無罪の、純真の、悪気のない
Jemy[cもβni]女性名Mmnesota[minBB6ut8Iミネソタ州
nazmy[miniリ乳母
pinned[pind]針で留めた
primadonna【prImDdjhla/-.5h日l女性歌手、虚栄の強い人
pumned[p/、d]しゃれを言った
running[エヅ(nmランニング、走ること
Binned[BInd]罪を犯した
Stunning[Sbln4m気絶する事、唖然とすること
Su2znyMni]晴れ渡った、陽気な
tuZmelMm地下道、トンネル
-39-
沖縄大学紀要第17号(2000年)
勝つことwiZming[wl卿
13.“o,,が黙字の場合
単語の中に“eo,,が使われている時、単音の[e]と発音される場合と、
“eo”または‘`Ce”部分が長音の[i:]となる場合がある。
13-1.“eび’の部分が単音の[e]と発音される例
leopardU6pなd]ヒョウ
Leonard[l6nadJレオナルド(男性名)
13-2“ed’または“Ce',の部分が長音の[i:]と発音される例
peoPleMple】人々
onomatopDeia[DnamaCt9pi:ヨノヵー]擬音(声)語
proBopopoeia[prつB6upapii擬人法
14.“P,,が黙字の場合
‘`pn-''、“ps-''、“pt-j,などで始まる単語では、‘`p”が発音されない。また、語中
の''一pp-”も''p,,を-つとみなして発音する。その他でも語中の''p'’が黙字となる場合の
例も調べてみた。
14-1.“pn-”の”p”が発音されない例
Pneumatic[nju:m夷tlk]
pneumatology[nju:m9t6blaCbi/-tjl-】pneumoconiosis[njti:m愈k6ni6ue1s]
pneumoma[nju:m6uqja,]14-2.‘源'’の“p”が発音されない例
犀ahn[8K:m]
津ephology[Bi組Iacl31J
pBeudoM:dou】
津eudonymIsfManim]
Zおeudopodium[sfi:dョIp6uCh己m]
癖ychiatric[BiI1k]a6trlk]
癖ychiatriBt【smM]atr18t]
psychiatry[BcUkA18tri]
psychoanalysis[sdエkouandb13sis]
PBychological[S6山OldCb山ヲU癖ychology[sqエkdhdヨi】psychoBomatic[sdikegOm全tdq
空気の、気学の、圧縮空気の詰まった
霊物学、気学
肺塵症
肺炎
賛歌、詩編
選挙学
にせの、まがいの
偽名、匿名、筆名、ペンネーム
偽足
精神病学の
精神病学者
精神病治療学
精神分析学
心理学的な
心理学
心身相関の
-40-
沖縄大学紀要第17号(2000年)
14-3“pピ,の“p”が発音されない例
pterodactyl[t6ml全ktU翼竜(古生)
ptolemmt[tUim61ist/tiil-]天動説信奉者
ptomaine[t6umem]プトマイン(塩基性有毒物)
Ptolemy[baami/箇一]エジプトのトレミー王
14-4.語中の“-pp-',が-つとして発音される例
aJmle[定pHりんご
ch…e道M6Lp認/tSJp-]ぶち切る人、なた、斧、肉切り包丁drOn9ings[CmpLDzI(動物の)ふん
equ卿ed[lkwIjQt】装備した
fliPper[nilD訴]ひれ状の足、水かき
happy[h3qDi]幸せな
mOppet[mEpit/mji9-]子供、赤ちゃん
nappy[njhpi]おむつ(英)
Opportunity6ipDtju:ntiAjipatjh:-]機会PhU卿in・[f、§Pfn]フィリピン諸島(人)の
ripple[rfPn小波、波形、さざめき、さらさら
sUnply[sapIdiJ供給する
topping[hiWtjP-]最高級の、素敵な、(ケーキ等の)上飾りU"ermost応訴moust]最高の、-番上にwhOZmer[hwdpoW凸p3Iでっかい物、大うそ
ziZ甲er[ZipⅦチャック、ファッスナー
14-5.語中で“p”が黙字になるその他の例
corPB[k&]軍団、団体、~隊
coUP[ku:]一撃、大成功
cupboard[kKbびd/-M]食器棚
raBPberry[zg6zb6fi]木いちごの実receipt[riSftI領収証、レシート
15.“r',が黙字になる場合
“r”そのものが単独で黙字になることは殆どない。しかし、語中で''一rr-',が使
われる場合には、他の二重子音と同様に一つの子音とみなして発音する。では、そ
のいくつかの例をみてみよう。
arrange陣6m剣グ ク
borrowODCbFou/b、:r、]
current[k患ment/kmF-】「
〃
errOneOUB[ZrOuni6B/br・u-]
配列する、手配する
借りる
現在の、流通している、流れ
間違った
-41-
沖縄大学紀要第17号(2000年)
fbzryboat[fgrib6ut】
gucrrma[garnal
homible[hh:勅1l
1rregular[ir6勘。、リ
Jerry[酋生i]’
エnarriage[mj2rlも]nazrow[n菫rou]
occurrenceRO瞳:mBns]’
parrot[pユrat]
quarrel[k刺:r81/kwjr-]
recurrent[r雌巧nt]
squirrel[skwj(、l/skwho1]
terrific[t刀rihk]
渡し舟
ゲリラ兵、ゲリラ戦、不正規兵
恐ろしい、残酷な
不規則な、でこぽこした
男性名
結婚
狭し、
できごと
オオム
ロ論(する)
周期的に起こる、再現
リス
すごい、素晴らしい
16“B”が黙字の場合
16-1“s”が発音されない単語の例
aide[;hU通路
ArkansasいがkanBM〔:-]アーカンソー州
bourgeoiB[bdaG3wQ:]ブルジョア、有産家、資本家corpBDK6:]軍団、団体、~隊
theArmyOrdinanceCorpe陸軍兵器部
theUSMarineCorpB 米国マリン兵隊
theflyingcorpB 航空隊
debrie[曲brf:/d6bri】がれき、破片
ImnoiB[、忍均。]イリノイ州
MiBsias卿i[misnsIpi]ミシシッピー州
16-2.“&s,,を一つの”&',とみなして発音する単語の例
aBsemblybs6mbli]会議、議会
aBsignmentPsd1nmant]宿題、割り当てられた仕事
…imilationbsim,l6iJヨ、]同化、融合…umption鰍mpLjan]仮定、憶説business[b(zmB]ビジネス
caBBeZteD⑰s6t]カセット
diBBident[diBBdntJ反体制者
emiSSion[ェmiJ3n】放射物、排出物fussy[Disi]小うるさい、あくどい
gla毎workS[g1ASWl:kS]ガラス製造、ガラス製品)
gueSsworMg6gwO:k]当てずつぽう、当て推壁
(細工)
-42-
沖縄大学紀要第17号(2000年)
hiBBp1isl
impreBBPmPr6B]
JeDsie[dJ6si]
Kissinger[Ms1mb守]1eBBonU6sn]
meBsenger[m6sm秒]
neceBBary[n6g8s6riノーsOri]
oppreesionbpr6jon】paaBionate[p郡natl
permigsion[pmがan】pre…reDOrdJa1
euppre御。n[…報、]toagup[t3sヨID】
ugeleBsDd:812s]
waterleBBM:t池B]
シューッと音をたてる
印象を与える、感動させる
男性名
男性名
学科、戒め、教訓
使者、配達人
必要な、必然の
圧力、抑圧、重苦しい
情熱的な
許可
圧力、多忙
鎮圧、抑制、発売禁止
硬貨投げ、五分五分の見込み
役に立たない、むだな
水のない、水を必要としない
17.“t',が黙字の場合
17-L“-sten),、“-ften''、“-Btle”で終わる単語の“t,’は発音されない。
fblszen[陸、】絞める
gnョDen[glLsn]きらきら輝く、きらめき
血ZCnPlbn】聞く
ofZeM3fn](イギリスでは、“t''を発音する)たびたび、しばしば、よく
BofDen[Sjfin]柔らかくする、やわらげる
cEMe[lgisl/kU(:slJ 城
huBde[hAsU押し分けて進む、せかせる、押し売りする
josZUe[もdlsl/Cb5sn押す、押しのける、押し分けて進むneBZle[n6sU気持ちよく横たわる、
whisZUe[w企、口笛を吹く、笛で呼ぶ
wresde[r6sn取っ組み合う、レスリングをする
17-2“tt”も他の二重子音と同じように-つの‘`t',とみなして発音される。
aZtitude[灸t1tj1M]態度、心構え、姿勢
buZterfly[Mt8ndii]蝶
cuZtMsh[k(tlfilコウイカdoZty[ddti/djti】点のような、点在的な
etiqueZte[6tlkDt/-kht]礼儀作法、エチケット
hZtingly[HtUu】ふさわしく、適切に
gMering[gntmjI光り輝く、きらびやかなiztybittyPtibitjqちいさい、ちっぽけな
-43-
沖縄大学紀要第17号(2000年)
graBshOpper[gr息2shclpuIバッタ、イナゴ
jozting[d9ihtD/d愛t-]メモ、控えkiZten[kItnJ小猫
Mle肌、小さい
mazter[m土talことがら
NoZtingham[n6itiOOm/nj-]ノッティンガムO此awa[6t詞tqオタワ
pi此er-padter[pibp全瑚パラパラ(雨の音)
quitting[kwft1,]やめる事
raztle[rjbtnガラガラ鳴る、ガタガタ走る
Settlement[B6tlmant]定住、停職につくこと、開拓地
utteranceKt3mng]発音、発声、発話
uZterlyIitO1iJ全く、全然、すっかり
waZtage[wdLtl掴ワット数17-3.その他、“f,が発音されない単語
ChriBZmas[kribnDs]クリスマス
エnorZgage[m5:gIdJ抵当(権利)、担保baUef[b灸1-Jバレエ、舞踊劇
17-4.W,で終わる語と”f,で始まる語が続いて使われる時、分けて発音せず、一つ
の“t,,とみなして発音する。
ge6ZOgether→gefbgether[gbtg6合司
usedto→use,to、。:st6I
18.“u’が黙字の場合
18-1``guar-“を持つ語の“u',が発音されない例
guarantee[g全項nti:]保証人
guard[gfi;d】警護する、警戒する、見張り
guardian[gdlr曲、]保護者
18-2.“gue-”を持つ語の“u',が発音されない例
guerrilla[g2rihIゲリラ兵、不正規軍
guess[96s}推堂する
gueBMg6Bt】招待客
18-3.“gui-“を持つ語の“u”が発音されない例
Guinea[ginjIギアナ
guidance[gdhdnSj案内、教示、手本、誘導
guide[g6UCq案内する】案内者、ガイド
guild[911.]同業組合、協会
guilty[giltiJ有罪の、犯意
gumotme[gnOthnJ断頭台
-44-
沖縄大学紀要第17号(2000年)
guitar[91tも:]
18-4.“-quer',や“-quor',
conquerpKdbMk均一]liquorDik3EI
1iquorish[mKaql
ギター
を持つ語の“u”が発音されない例
~を征服する、~を克服する
飲料酒
酒好きな
19.“ue,,が黙字の場合
19-1.“-gue',で終わる語の“ue',が発音されない例
analogue【土n$:g/-1bug/-Bg】アナログの、類事物
catalogue[k土山g/-Bg]目録、一覧表、カタログ
dialogue[ddzS1):g]対話、会談、話し合い
league[11:g]同盟、連盟、仲間
monologue[mdmlhgI一人芝居、長談義
plague[pl61g]疫病、異常大発生
19-2.“-que”で終わる語の“ue',が発音されない例
antique[ェnti:k]骨董の、旧式な
baroque[b3r6uk]バロック式の
chequeM6k](英)小切手groteBque[grout6Bk/…u-]怪奇な、奇妙な
picturesque[pikhIar6Bk]絵のような、生き生きとしたRomanesqueDPdUman6sk]ロマネスク式(風)の
techmque【tekni:k]技法、技術uniqueDum:k]独特な
20“w',が黙字の場合
20-1,“wh-“から成る語の',w'’を発音しない場合がある。
who[M:]だれ(が)
whole[h6un全部の
wholesale[h6uls6m卸し売りの
wholegome[h6ulB6m]健全な、有益な
Who、[M:m/hdm]だれを(に)
whoop【hd:p]「オーイ」という叫び声をあげる
WhoBe[M:z】だれの
20-2.“wr-“から成る語の``W’は発音されない。
Wrangle[r爽躯U論争する、言い合い、口論
wrap[r全p】包む
wrath[ra66]怒り、激怒
wreath[rinl花輪、花冠、輪、渦巻き
Wreck[r6kJ難破、破壊、遭難船
wreBtle[r6BU取り組む、苦闘する、レスリンレスリングをする
-45-
沖縄大学紀要第17号(2000年)
wriggle[rigU 体をくねらせる、のたうつ
wrinkle[rbkUしわwriBt[riBt] 腕
write[rA1t] 書く
w]f・ng[ちり/r勿]間違い20-3.その他、“w,,が発音されない単語
’
allBwer[a2nsaBI答え(る)
sword[sid] 刀
two[t6:] 2、二つ
21.“Z,が黙字の場合
“zZ,を持つ語の“Z’は一つとみなして発音される。
buzz[biZ】 (昆虫が)ぶんぶんいう音、うわさ’
dazzle[dワCzUキラキラ輝く、まぶしい
fUzzy[ガiZiJ毛羽だった、ぼやけた、不明瞭な
guzzle[g(zU暴飲暴食をする
laissee-fmren5seif6訳/16i一向無干渉主義、自由放任主義muzzle[mjizU鼻づら、口輪、銃口
nuzzleMzU鼻をすりつける、ぴったり寄り添って寝る
puzzleb。izUなぞ、パズル
quizzes[kwizazl小テスト
razzle-dazzle[r室zld夷zUドンチャン騒ぎwhizzer[wiz8lヒューと音をたてるもの、遠心脱水機、名人
22.“gh”が黙字の場合
22-1``9ht,,を持つ単語の“91㎡,が発音されない例
boughMbjitl買った
broughMM:t】持って(連れて)来た
caught砥:t]捕まえた
droughMdrhut]干ばつ、日照り
eight[61t]8
通9ht[遇it】闘う、戦う
night[nmt]飛行、逃走、脱走
fbught[fit】闘った
haughty[hatq赦慢な、横柄な
height[hA1t]高さ
lightp6Lt]軽い、明るい
might[mAIt]力、mayの過去形naughty[nAti,nil:-/n;:-]いたずらな、わんぱくな、狼褒な
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沖縄大学紀要第17号(2000年)
night[ndkd夜
ought[±t】,、、すべきである、,、、するのが当然である
plight[plmt】苦境、窮状、はめ、誓い、婚約、約束する
right【、it]右、正しい
Sight[sqit]視力、視界、光景、風景、観光地
glaughter[B1j:bl屠殺する
B1ight【&】ait】わずかな、少しの
straight[Btr6湖まっすぐな、一直線の、正直で
taught[tj:t]教えた
thoughtp6:t】考えた
tightMdt]堅い、窮屈な
22-2.“-ghj,を持つ単語の‘`ghP’の直前の母音が二重母音又は長母音になるとき、
“gh”が発音されない場合がある。
borough[bfrou,-m/b劒自治町村、行政区、都市
high[h、】高い
sleigh[sl6i]そり、そりに乗る
Bigh[Sai]ため息をつく、慕い焦がれる
thighIOqiJもも、大腿
throughUOrd:],、、を通って、,、、を貫いて、,、、を通り過ぎて
thoughUO56u],、、だけれども
thorough[0余rou,-m/OA刺完全な、徹底的な、まったくの
weigh[w6iJ目方を遣る、体重を量る
neighbor[n61b7]隣人、臨席の人、隣国、同胞23.“th),が黙字になる場合
“th''がh津恩されない単語の例
aethma[糞zma/±8-】喘息
clothes[kl6uz/1.*z]衣服
depthgm6pS]深さ
lengthBp6nB]長さ
widthB[wldB】広さ、幅
24.その他“ch"、‘`f,が黙字となる例
ch→yacht【ynt]ヨット,plaiヨット,plaid[platd]格子じまの羅紗,said[eed]等。
O黙字の綴りに法則性、規則性が見られるか
これまでリストアップした英語の黙字を注意深く観察していくと、次のような
ルール(法則性、規則性)のようなものが見えてくる。
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沖縄大学紀要第17号(2000年)
ルールI.“a,,が発音されない場合--``ae”や“ea',を持つ単語の“a'’が黙字にな
り、“e”が長音になる。
Aesop,algae,bean,deal,eat,encyclopaediaGuinea,haemoglobin,
lead,meal,meat,peace,read,repeat,teach,reason,sea,speak,tea,
veaLweak,yeagt,zeal等。
(しかし、dead,head,heavy,Bpread等の“a',が黙字であっても“e”
が短音であることに注意)
ルール11.‘`b”が発音されない場合
Ⅱ-1.“-mb”を持つ単語の,,b'’は黙字になる。
bomb,climb,comb,dumb,lamb,thumb,tomb,plumber等。
11-2.“bt',を持つ単語の“b”は黙字になる。
debtdoubt,subtle等。
ルールIⅡ“c”が発音されない場合
“Cf,や(`Sc,,や``ck,や‘`cd,等を持つ単語の“c',が黙字になることが
ある。
indict,victualB,Science,scene,clock,crack,account,according等。
ルール1V.“d,,が発音されない場合
IV-L“dCr,を持つ単語の,'d/’は一つとして発音される。
add,addreBB,daddy,Suddenly,middle,paddle,pudding,Btraddle等。
1V-2.その他の単語で“Cr,が発音されない例。
handBome,handkerchief;Wednesday等。
ルールV、“e',が発音されない場合
V-1.母音十子音十`《e,’から成る単語の“e”は黙字になる。
Abe,ace,age,ape,are,ate,awe,ice,eve,eye,ore,owe,use等。
V-2.子音十母音十子音十,'e',の単語の“e'’は黙字になる。
bite,cake,drive,Hne,give,have,joke,kite,love,move,note,rate,Bale,take,
vote,wake,yoke,Zone等。
V-3.“en),で終わる単語の“e”は黙字になる。
awaken,broken,driven,eaten,hozen,fbrbidden,fbrgotten,given,hidden,
miBtaken,overtaken,partaken,proven,risen,gudden,taken,written等。
V-4.“eCr,で終わる単語の“e”は発音されない場合がある。
asked,baked,cooked,Exed,joked,knocked,liBtened,moved,noticed,taped,
opened,questioned,reached,smiled,voiced,waBhed,yawned,zipped等。
(しかし、counted,rented,wanted,ended,fbunded,handed等の”e”は発音
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沖縄大学紀要第17号(2000年)
されるから要注意です。
V-5.“er,を持つ2音節以上の単語の“e,,が発音されない場合がある。
groveLhazel,novel,Bhovel,travel,veBsel,weaBel等。
ルールVI.“f,が発音されない場合
“笠,を持つ単語の“f’は一つとみなして発音される。
dinfbrent,eHbrt,e此ct,aHbct,o笛cial,ru通Bhume,wame等。
ルールv1.“gr,が発音されない場合
Ⅵ-1.“gn?'や“9m'’を持つ単語の“g’は黙字になる。
aBBign,campaign,deBign,fbreign,reign,sign,gnaw,gnarLgnaBh,gnat,
gnolB1g,gnu,pmegm,diaphragm等。
Ⅵ-2“99,を持つ単語の“9,は黙字になり一つとみなして発音される。
eggbeggar,buggy,digging,sluggish,smuggle,trigger,wiggle等。
ルールⅥLWが発音されない場合
Ⅵ1-1.“hl,で始まる幾つかの単語の‘`lf,が黙字になる。
honeBt,honor,hour,heir,honorable,honorarium,honorific等。
Ⅵ1-2.“gh),を持つ単語の“h)’は発音されない。
Ghana,ghaBtly,gherkin,ghetto,ghoBt等。
VII-3“exh?’を持つ単語の“h'’は発音されない。
exhaugt,exhaustible,exhaustion,exhaugtive,exhibit,exhibition,
exhibitor,exhort等。
Ⅵ1-4.mch}’を持つ単語の''h'’は発音されない場合がある。
character,chemistry,Chaos,choir,choruB,chronic,Christmas等
Ⅵ1-5.“rh?’を持つ単語の“h〉’は発音されない。
rhapBodize,rhapBody,rhetoric,rheumatic,rheumatigm,Rhine,
rhyme,rhythm等。
Ⅵ1-6“w丘,を持つ単語の',h”は発音されない場合が多い。
whack,what,wharf;when,where,which,while,whiBky,why等。
Ⅵ1-7.談話中の“her'’や“hiB',や“him'’等が“he'’“hr’が消えて、そ
それぞれ“'r',や``'is”や“㎡に聞こえる。
CaUher→Canr,
ImethiBhPiend・→Imet'iBfriend、
PleaseaBkhim、→P1easeask'、.
ルールvIn“k1,が発音されない場合
“kn”を持つ単語のWは黙字になる。
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knee,kneel,knifb,knight,know,knew,known,hmb,knock,knen,knot,
knowledge,acknowledge等。
ルールIX“1,が発音されない場合
IX-L子音十,,alm',を持つ単語の‘T’は黙字になる。
balm,calm,palm,Psalm,salmon等。
IX-2・子音十“alk,''“alf”又は“olk?’を持つ単語の“1,,は黙読字になる。
banK,cha1k,caulk,calf;halftalk,walk,fblk,yolk等。
IX-3.‘`can,''“Bhan,”``wⅢ’の過去形の“1'’は黙字になる。
could,should,would
lX-4.“11,を持つ単語の“r’は黙字になり一つだけ発音する。
an,ball,can,fall,han,man,pun,Ben,Bhan,tan,t、,wan,w、,anow,
Bwanow,yenow,donar,ponution,pmow,roner,Bmen等。
ルールX“m',が発音されない場合
X-1.“mn',で始まる単語の“m'’は黙字になる。
mnemonユo,mnemonicB,MnemoByne等。
X-2.“m㎡を持つ単語の‘`m'’は黙字になり一つとみなして発音する。
accomエnodation,committee,commercial,commander,committed,comments,
unmunity,mammoth,summer,Summit,teammate,roommate等。
ルールXI.“㎡が発音されない場合
X1-1.“m、?’を持つ単語の“、?’は黙字に成る場合が多い。
autumn,column,damn,hymn,Solemn,Bolemnly等。
XI-2“nn?’を持つ単語の“n”は黙字になり-つとして発音される。
banned,canned,Connecticut,connect,hnny,nanny,pinned,punned,
gonnet,Bunny,tmned,tanned,tunnel,winning等。
ルールXII.“o,,が発音されない場合
X11-1.‘`eo,’“Ce”を持つ単語の‘`o'’は黙字になる場合がある。
peony,people,leomne,leopard,leotard,onomatopoeiaproBopopoeia等。
XII-2.“Cu,’を持つ単語の“o'’は黙字になる場合がある。
double,rouge,roulette,routaroutine,trouble,would,should,could等。
ノレールX、.“p'’が発音されない場合
Xnl-L“pB”や“pn),や“pf,を持つ単語の“p'’は黙字になる場合が多い。
psalm,pBeudonym,pBychology,pgychiatriBt,pBychiatry,
psychoanalyBiB,pBychotherapy,pgychotic,Corps,pneumatic,
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pneumonia,pterodactyl,receipt等
XIII-2.“pp'’を持つ単語の“p'’が黙字になり一つとみなして発音される。
apple,happy,hippy,opportunity,pepper,poppy,puppet,Philippine,
snpper,Blippery,supply,upper,whopper,mpper等。
ルールXIV.“r”が発音されない場合
“rr',を持つ単語の“r',が黙字になり一つとみなして発音される。
arrange,arreBt,arrive,arrogance,arrogate,arrow,borrow,carrier,carrot,
Carry,Correct,corregpond,corridor,corroborate,corruption,err,errand,
errata,erroneous,error,horror,marrlage,marry,narrow,sorrow,surround,
Bparrow,terrible,terrific,territory,terror,terromSm,tomorrow等。
ルールXV.“&,,が発音されない場合
XV-L語中の“&,,が黙字になる例
aiB1e,iB1and,mB1ander,aiB1e,iB1et等。
XV-2・語尾の“B'’が黙字になる例
ArkansaB,bourgeomB,corpB,debriB,minoiB等。
XV-3.“8s”を持つ単語の“s,’は一つとみなして発音する。
aSsembly,aBsert,agsignment,aBsimilation,aBBociate,assume,assure,
busmess,caBBette,discuBBion,emiBsion,fUBsy,gueBsing,hiBBing,issue,
impoBsible,JeBsica,kiBBing,lesson,miBsion,missile,neceBBity,omiBsion,
pressure,tngsue,homeleBs,useleBs,mndneBs,prmcess等。
ルールXⅥ.“t'’が発音されない場合
XVI-L語中にW’や“rt,,や“Bt',等を持つ幾つかの単語
often,soften,mortgage,Castle,Christmas,fblsten,glisten,liBten,rustle,
whisC1e等。
XVI-2・語中の“tt'’を-つとみなして発音される
batter,better,bitter,bottle,butter,cutter,fitting,glitter,gotten,hotter,
1etter,little,matter,Nottingham,pitter-patter,rattle,sitting,tittle,
utterance,wattage等。
ルールXⅥI.“u,’が発音されない場合
XⅥ1-1.‘`guar-“を持つ単語の“u”が黙字になる例
guarantee,guard,guardian,guardrail,guardsman等。
XVII-2‘`guej“を持つ単語の“u,,が黙字になる例
guerrma,guess,gueBBed,gueBsing,guest,gueBtroom等。
XVII-3“gui-“を持つ単語の“u,,が黙字になる例
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guidance,guide,guild,guilty,gumotine,GuinneBB,guitar,guitariBt等。
XⅥ1-4.“-quer”や“-quor',を持つ単語の“u”が黙字になる例
conquer,liquor,liquorice等。
ルールXVIII.“ue”が発音されない場合
XVIII-L“-gue”で終わる単語の“ue',が黙字になる例
analogue,catalogue,dialogue,leaguaplague,prologue,tongueivElgue等。
XVIII-2.“-que',で終わる単語の“ue',が黙字になる例
antique,baroque,cheque,groteBque,pictureBque,RomaneBquatechnique,umque等。
ノレーノレXIX.“w',が発音されない場合
XIX-L‘`wh-',で始まる単語の‘iw”が黙字になる例
who,whole,wholegale,wholesome,whom,whoop,whose等。
XIX-2.“wr-`‘で始まる単語の‘`w'’が黙字になる例
wrangle,wrap,wrath,wreath,wreck,wregtle,wriggle,wrinkle,
wriBt,write,written,wrong等。
XIX-3・その他、語中の“w'’が黙字になる例
answer,sword,toward,two等。
ルールXX.“Z’が発音されない場合
“zz,を持つ単語の“Z’は一つとみなして発音される。
buzz,dazzle,fUzzy,guzzle,muzzle,nuzzle,puzzle,quizzeB,razzel-dazzel,whizzer等。
ノレーノレXXI.“ghPが発音されない場合
XXI-1.“9ht'’を持つ単語の“gh',が黙字になる例
bought,brought,caught,daughter,drought,eight,fight,night,
height,light,might,naughty,night,ought,right,right,Sight,
slaughter,slighmought,straight,taught,thought,tight,weight等。
XXI-2.“gh',で終わる単語で、“-9h',の直前の母音が二重母音または長母音に
なる時、“gh”が黙字になる例
borough,high,B1eighBigh,through,though,thorough等。
(注意)”gh”の直前の母音が単母音で発音去れる場合には“gh?’
は黙字にならず、ロと発音される。′
cough[k3:q,enoughPnlIq,1aughロユq,
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rough[r八m,tough[Mq
ルールXXn“tlf,が発音されない場合
語中で``th',が黙字になる場合は、‘`th?’の直前、直後に“&”が付く。
aSthma,clothes,lengths,depths,widthS等。
、.おわりに
英語の綴りと発音の関係は、日本語のそれとくらべて大変複雑であるかのように見
える。英語において折角書かれたのに発音しない文字が数多く見受けられる。日本人に
とって英語の文字をどのように発音し、どういう時に発音してはいけないかを識別する
ことは簡単なことではない。しかし、この論文の中でわかってきたものがいくつかあっ
た。それを手がかりとして、英語の読み書きや発音の習得が、これまでとは違ってより
科学的に、より論理的に、より効果的になっていくことが期待できる。そこには、法則
性(ルール)のようなものがあることが明確になったからである。ただaccent[えkBmt],
accident[土ks3dnt],succesB[s6ks6s],Occidentallmpsad6ntl/5k-]等のような例外的なものを
除けば、account[akA凶nt],address[sdr6s],affbrd[afうび。】,fblllacy[faelSBiL
aocommodation[aMmad6小nl等のように、同じ子音字が語中で二重の綴りになっている場合、その二重子音字は一つの子音と見なして発音すればよし、とするのが通例であ
る。さらに、come,date,fbrtunate,gone,home,propoBe等のように2音節以上の単語の
終わりの“e”が、ほとんど黙字になってしまうという規則性が見られる。このように、
発音してはいけない英語の文字が、語頭、語中、語尾で一貫して観察できた。そして、
この研究論文の中で、黙字についてのルール(法則'性)らしいものを50以上に亘ってみ
つけ、それを整理することが出来た。しかし、二重子音字が-つの子音として発音され
るというルールを一つの規則と見なせば35前後のルールにまとめることができでであろ
う。それを参考にしていけば、英語の綴りと発音の関係がよりよく理解でき、読み書き
をはじめ、英語コミュニケーション能力を飛躍的に伸ばしていくことが期待できる。ま
た、これを英語教育の中に取り入れて発音指導に役立てていくことも可能である。もし
も例外的な黙字が出てきた時には、それは個別に取り上げて処理していけばよいであろ
う。
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沖縄大学紀要第17号(2000年)
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