Python 開発環境ゼミis.doshisha.ac.jp/text/basic/development_environment...Python...

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年度廣安グループ基礎ゼミ 知的システムデザイン研究室 開発環境ゼミ ゼミ の基礎 にオランダ によって されたスクリプト る. け, いった各 プラットフォーム する. を以 する. 覚え すさ が他 く,シンプルに された ある.また,オブジェクト あるが, プログラミングを あり,プログラミング える. い易さ 扱われる して, イブラリが げられる. シンプル った あり,ま た,ブロックをインデント する, いう つ.これにより,プログラム スタイルを するこ り, いソースコード くこ る. り,ソース 易に えら れる. の導入と開発環境 び, して プラグ イン ある について する. の導入 ユーザ イト にある以 からダ ンロード きる. サイトにて,各 に対 したインストーラ ンロードを う. お, インストールされているためインストールを いが, バージョンをインストールをする サイトを する. ※インストール について する の開発環境 インタラクティブシェル する ,シェルを してコマ ンドライン シェルから する. 「 ス タ ー ト メ ニュー 」→「 プ ロ グ ラ ム 」→ バージョンによって異 る 」→ 」を する. シェル ターミナル し, 打ち む. インタラクティブシェルを して,プログラムを させるこ あるが, プログラミン グを る. にて した インストールを に, いうアプリケーション インストール

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2009年度廣安グループ基礎ゼミ 知的システムデザイン研究室

Python開発環境ゼミ

ゼミ担当者 : 野田 徹,澁谷 翔吾

開催日 : 2009年 4月 29日

1 Pythonの基礎

Python は,1990 年頃にオランダの Guido van

Rossum 氏によって開発されたスクリプト言語であ

る.開発以来,機能拡張を続け,MacOS,UNIX,Win-

dows95/NTといった各種のプラットフォームで動作する.

Pythonの特徴を以下に記載する.

� 覚えやすさ

予約語が他の言語に比べて少なく,シンプルに設計

された言語である.また,オブジェクト指向言語で

あるが,関数型言語の記述でプログラミングを行う

ことが可能であり,プログラミング初心者向けの言

語とも言える.

� 使い易さ

Pythonが広い分野で扱われる理由として,標準ラ

イブラリが挙げられる.

� 将来性

Pythonはシンプルな文法を持った言語であり,ま

た,ブロックをインデントで表現する,という特徴

を持つ.これにより,プログラムのスタイルを統一

することが可能となり,可読性が高いソースコード

を書くことが可能となる.可読性は保守性に繋が

り,ソースの修正や機能追加が容易になると考えら

れる.

2 Pythonの導入と開発環境

Pythonの導入及び,開発環境として eclipseのプラグ

インである Pydevについて簡単に説明する.

2.1 Pythonの導入

Pythonの最新版は,日本 Pythonユーザ会のWebサ

イト上にある以下の URLからダウンロードできる.URL� �

http://www.python.jp/Zope/download/

pythoncore

� �上記サイトにて,各OSに対応したインストーラのダ

ウンロードを行う.

なお,Mac OS X(10.2 Jaguar以上)の場合は,Python

が標準インストールされているためインストールを行う

必要はないが,最新バージョンをインストールをする場

合は,先述のサイトを利用する.

※インストール手順の詳細については省略する.

2.2 Pythonの開発環境

2.2.1 インタラクティブシェル

Pythonの導入が終了すると,シェルを利用してコマ

ンドラインで対話的に Pythonを実行可能となる (Fig.

1).

Fig. 1 シェルからの起動

以下に OS毎の起動方法を記載する.

� Windowsの場合

「スタートメニュー」→「プログラム」→

「Python 2.6.2(バージョンによって異なる)」→

「Python(command line)」を選択する.

� LinuxやMac OS X

シェル (ターミナル)を起動し,"python"と打ち込

む.

2.2.2 Pydev

インタラクティブシェルを利用して,プログラムを実

行させることは可能であるが,本格的なプログラミン

グを行う上では統合開発環境 (Integrated Development

Environment:IDE)が必要となる.Windows環境では,

2.1節にて紹介した方法でPythonのインストールを行っ

た際に,IDLEというアプリケーションもインストール

1

されるが,本節では複数の環境で利用可能な eclipseを

用いた開発環境の整備を行う.

以下に eclipseプラグイン"Pydev"の環境整備の手順

を記す.プラグインの導入方法としては複数あるが,こ

こでは eclipseの更新マネージャを利用した方法を記載

する.

1. eclipseのインストールを行い,起動する.

eclipse.org の ホ ー ム ペ ー ジ (http://www.

eclipse.org/) の ダ ウ ン ロ ー ド ペ ー ジ

(http://www.eclipse.org/downloads/) よ

り,パッケージのダウンロードを行い,解凍する.

解凍後,eclipseを起動する.

2. 大学内での場合,eclipseのプロキシ設定を行う.

更新マネージャを利用する場合,eclipseが指定さ

れたURLよりプラグインに必要なソースのダウン

ロード及び,インストールを行う.その為,大学内

などで行う場合はプロキシの設定を行う必要がある.

� eclipse 3.3 の場合「Window」(※ Mac の場

合は「Eclipse」)→「Preferences」→「Gen-

eral」→「Network Connections」を選択する

と,Fig. 2が表示されるので,プロキシの設

定を行う.

Fig. 2 プロキシの設定

� eclipse 3.3 以前の場合「Window」(※Macの

場合は「Eclipse」)→「Preferences」→「In-

stall/Update」→「Network Connections」を

選択すると,Fig. 2が表示されるので,プロ

キシの設定を行う.

3. 更新マネージャの起動

「Help」→「Software Updates」→「Find and In-

stall」を選択する.(Fig. 3)

4. Pydevのインストール

3を終えると Fig. 4のようなダイアログボックスが

表示されるので,"Search for new features to install

Fig. 3 更新マネージャの起動

(新しい機能を探してインストールする )"にチェッ

クを入れて Next ボタンをクリックする.

Fig. 4 新規フィーチャの選択

Fig. 5が表示されるので,「New Remote Site」を選

択し,New Update Siteとして,以下の Nameと

URLを記入する.

登録するサイト情報� �Name:Pydev

URL:http://pydev.sourceforge.net/

updates/

� �登録後表示されるリスト (Fig. 6)の"Pydev"のチェ

ックボックスにチェックを入れてから Finishボタン

をクリックする.

Pydevのサイトより提供されているプラグインの

リストが表示されるので,"Pydev"のチェックボッ

クスにチェックを入れてから Nextボタンをクリッ

クする.

  PyDev のプラグインを使用するためには

EULA(End User License Agreement) に同意す

る.次に表示されるダイアログボックス (Fig. 8)に

て,"I accept the terms in the license agreement"

を選択して Next ボタンをクリックする.

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Pydev

http://pydev.sourceforge.net/updates/

Fig. 5 プラグインサイトの登録

Fig. 6 プラグインサイトの選択

Fig. 7 インストールするプラグインの指定

 続いて,Fig. 9,Fig. 10のダイアログボックス

が表示されるのでそれぞれ,"Install All","Ok"を

選択する.

 上記を終えると,eclipseの再起動を行い,Pydev

のインストールを終了する.

PyDev for Eclipse 1.3.15

Fig. 8 ライセンスへの同意

PyDev for Eclipse 1.3.5

Fig. 9 プラグインのダウンロード

PyDev for Eclipse

org.python.pydev.feature_1.3.15

Fabio Zadrozny / Aleks Totic

org.python.pydev.feature_1.3.15

Fig. 10 プラグインのインストール

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5. インタープリタの設定

Pythonのインタープリタ及び Pythonのモジュー

ルの Path設定を行う.「Preferences」→「Pydev」

→「Interpreter-Python」を選択すると,Fig. 11が

表示されるので,"New"をクリックし,Pythonイ

ンタープリタがあるフォルダを指定する.各OSで

のデフォルトインストール時のインタプリタのPath

を以下に示す.

� Windows:C:Y=Python26Y=python.exe

� Mac OS X:/Library/Frameworks/Python.framework/

Versions/Current/bin/python

また,インタプリタの設定を終えるとモジュールの

Pathはインタプリタの Pathに従って自動設定さ

れる.

Fig. 11 インタプリタの Path設定

3 Pydevの基本操作

3.1 文字コードの設定

ソースの文字コードの設定を行う.「Window」(※Mac

の場合は「Eclipse」)→「Preferences」→「General」→

「Workspase」を選択すると,Fig. 12 が表示されるの

で,"Text �le encoding"をUTF-8に設定する.(※Mac

の場合はデフォルトで UTF-8に設定されています.)

3.2 Pythonスクリプトの作成と実行

Pythonスクリプトファイルの作成手順を以下に示す.

1. プロジェクトの作成

「File」→「New」→「Pydev Project」を選択する.

選択後展開されたダイアログボックスにプロジェク

ト名を記入してプロジェクトの作成を行う.

2. スクリプトの作成と実行作成したプロジェクト

「File」→「New」→「File」を選択する.選択後展

開されたダイアログボックスにファイル名 (拡張子

py)を記入してスクリプトファイルの作成を行う.

また,スクリプトファイルが UTF-8で記述されて

Fig. 12 文字コード指定

いることを明示するために以下のエンコード指定を

ファイルの 1行目,または 2行目に記載する必要が

ある.

エンコード指定� �# coding=utf-8� �スクリプトの実行を行うために,以下のテストソー

スを作成する.

test.py� �# coding=utf-8

def test():

   print "OK"

test()

� �3. スクリプトの実行

右クリックし,「Run As」→「Python Run」を選

択するとスクリプトが実行される.

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