Profile 広上淳一 - MUZA Kawasaki Symphony...
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室内楽コンサートについて 室内楽コンサートも指定席です。演奏中の入退場はご遠慮ください。
*演奏中の入退場はご遠慮ください。*ホール内客席では携帯電話、スマートフォンなど全ての電子機器の電源をお切りください。タブレット端末など光を発する機器も、周囲の方の鑑賞の妨げとなりますので、ご使用にならないようお願いいたします。*写真撮影、録音、録画は固くお断りいたします。*時計のアラーム・時報などは設定の解除をお願いいたします。*鈴のついたアクセサリー、お手荷物などは演奏中に音が出ないよう、十分ご注意ください。また、アメの包み紙を開ける音にもご注意ください。*客席内での飲食はご遠慮ください。【補聴器をお使いの皆さまへ】補聴器が正しく装着されていることをご確認いただきますよう、よろしくお願いいたします。
ホール内は小さな音でもよく響きますので、ご協力をお願いいたします
主催:川崎市、ミューザ川崎シンフォニーホール(川崎市文化財団グループ) 後援:川崎市教育委員会、公益社団法人 日本オーケストラ連盟 特別協賛:株式会社 東芝
助成:平成28年度文化庁 劇場・音楽堂等活性化事業
指揮:広上淳一Junichi Hirokami, Conductor
東京生まれ。東京音楽大学指揮科に学ぶ。第 1 回キリル・コンドラシン国際指揮者コンクールに優勝し、国際的な活動を開始。1991 ~ 95 年ノールショピング響首席指揮者、1991 ~ 2000 年日本フィル正指揮者、1998~ 2000 年リンブルク響首席指揮者、06 ~ 08 年コロンバス響音楽監督を歴任する傍らフランス国立管、ベルリン放送響、ウィーン響、コンセルトヘボウ管など欧米各地のオーケストラに客演。国内でも各地のオーケストラのほか、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管へも客演している。またオペラの分野でも、シドニー歌劇場におけるヴェルディ「仮面舞踏会」や「リゴレット」が高く評価されたのをはじめ、国内外で活躍。現在、京都市交響楽団常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー。東京音楽大学指揮科教授。
ピアノ:小林愛実Aimi Kobayashi, Piano
1995 年生まれ。3 歳からピアノを始め、7 歳でオーケストラと共演、9 歳で国際デビューを果たす。これまでに、アメリカ、パリ、モスクワ、ポーランド、ブラジルなどに招かれ、スピヴァコフ指揮モスクワ・ヴィルトゥオーゾ、ブリュッヘン指揮 18 世紀オーケストラ、ジャッド指揮ブラジル響と共演。国内では読売日響、東京フィル、兵庫芸術文化センター管、日本フィルなどと共演した。2010 年に 14 歳でEMI Classics より CD デビューし、発売記念リサイタルは完売、追加公演はサントリーホール大ホールで日本人最年少となるリサイタルを開催した。「第 17 回ショパン国際ピアノ・コンクール」ファイナリスト。8 歳より二宮裕子氏に師事し、2011 年桐朋女子高等学校音楽科に全額奨学金特待生として入学。現在フィラデルフィア・カーティス音楽院で、マンチェ・リュウ教授のもと研鑽を積んでいる。
ヴァイオリン:服部百音Mone Hattori, Violin
1999 年生まれ。5 歳よりヴァイオリンを始め、8 歳でオーケストラと初共演。2009 年ヴィエニャフスキ・リピンスキ国際ヴァイオリン・コンクールのジュニア部門で史上最年少第1位及び特別賞、全日本芸術コンクールで1位。13 年ブルガリアのヤング・ヴィルトゥオーゾ国際ヴァイオリン・コンクールジュニア部門でグランプリ、特別賞。同年ロシアのノヴォシビルスク国際ヴァイオリン・コンクールに飛び級でシニアの部を受け、最年少グランプリ並びに審査員特別賞、新曲賞。15年スイスのボリス・ゴールドシュタイン国際ヴァイオリン・コンクールでグランプリ受賞。アシュケナージ、レーピン指揮でオーケストラと共演するなどヨーロッパ各地で活躍。使用楽器は上野製薬株式会社貸与のピエトロ・グァルネリ。現在ザハール・ブロン・アカデミー(スイス)に在籍。東京音楽大学附属高等学校特別特待奨学生。
■オーケストラ・プロフィール Orchestra Profile
NHK交響楽団NHK Symphony Orchestra, Tokyo
【創 設】 1926 年に新交響楽団として発足。日本交響楽団の名称を経て、戦後の 1951 年に日本放送協会の支援を受けることとなり、NHK交響楽団となる。
【指 揮 者】 パーヴォ・ヤルヴィ(首席指揮者)、シャルル・デュトワ(名誉音楽監督)、 ウラディーミル・アシュケナージ(桂冠指揮者)、ヘルベルト・ブロムシュテット(名誉指揮者)、 アンドレ・プレヴィン(名誉客演指揮者)、外山雄三、尾高忠明(以上、正指揮者)
【楽団員数】 114 名【ホーム・コンサート・ホール】 NHKホール、サントリーホール【楽団ウェブサイト】 http://www.nhkso.or.jp
■出演者プロフィール Profile
© Greg Sailor
© Akira Muto
NHK交響楽団NHK Symphony Orchestra, Tokyo
「ヒーロー&ヒロイン大集合」■曲目 Program
「スーパーマン」―スーパーマン・マーチ(ジョン・ウィリアムズ)John Williams: Superman-March 〔5分〕
SF交響ファンタジー 第1番から(映画「ゴジラ」の音楽など/伊福部 昭)Akira Ifukube: Symphonic Fantasia No.1 〔6 分〕
「サンダーバード」―「オープニング」「トレーシー島」 「サンダーバード・マーチ」(バリー・グレイ)Barry Gray: “Thunderbirds” Opening, Tracy Island, The Thunderbirds March 〔8 分〕
大河ドラマ「真田丸」―テーマ音楽(服部隆之)** Takayuki Hattori: “SANADAMARU” Theme music 〔3分〕
カルメン幻想曲(ワックスマン)**Franz Waxman: Carmen Fantasie 〔11分〕
─ 休憩〔20 分〕 Intermission (20 min.) ─
※演奏時間は目安です
映画「千と千尋の神隠し」─「あの夏へ」(久石 譲)*Joe Hisaishi: “Spirited Away” One Summer’s Day 〔4 分〕
映画「魔女の宅急便」─「海の見える街」(久石 譲)*Joe Hisaishi: “Kiki’s Delivery Service” A Seaside Town 〔5分〕
交響詩「ウルトラセブン」から(冬木 透)Toru Fuyuki: “Ultra Seven” 〔6 分〕
ワルツ「皇帝円舞曲」作品 437(J.シュトラウスⅡ世)Johann Strauss II: Kaiser-Walzer, Op.437 〔11分〕
構成:新井鷗子 Script: Oko Arai
■室内楽コンサート 15: 00 ~15: 30 〈ホルン四重奏〉 Horn Quartet 福川伸陽、勝俣泰、木川博史、上里友二 Nobuaki Fukukawa, Yasushi Katsumata, Hiroshi Kigawa, Yuji Uesato
〈弦楽四重奏〉 String Quartet 第1ヴァイオリン:猶井悠樹/第 2ヴァイオリン:宮川奈々/ ヴィオラ:中村翔太郎/チェロ:市寛也 Yuki Naoi, 1st Violin / Nana Miyagawa, 2nd Violin / Shotaro Nakamura, Viola / Hiroya Ichi, Cello
■開演 16: 00 ■終演予定 18: 00■出演 指揮:広上淳一 Junichi Hirokami, Conductor ピアノ:小林愛実* Aimi Kobayashi, Piano ヴァイオリン:服部百音** Mone Hattori, Violin ナビゲーター:平井理央 Rio Hirai, Navigator■会場 MUZA Kawasaki Symphony Hall
7/30土
【特別賛助会員】NTTアドバンステクノロジ株式会社川崎幸病院川崎信用金庫キヤノン株式会社サントリーホールディングス株式会社大本山川崎大師平間寺株式会社東芝三井不動産グループ株式会社ヨドバシカメラ
【賛助会員】有限会社アイエムシー税理士法人あおぞら会計味の素株式会社 川崎事業所
アルファクス株式会社株式会社イープラス神奈川臨海鉄道株式会社カナケイ株式会社川崎アゼリア株式会社公益社団法人川崎市医師会公益社団法人川崎市歯科医師会川崎市信用保証協会公益社団法人川崎市病院協会一般社団法人川崎市薬剤師会川崎鶴見臨港バス株式会社かわさきファズ株式会社川崎フロンターレ川崎臨港倉庫埠頭株式会社株式会社きんでん
ケイジーケイ株式会社京浜楽器株式会社株式会社さいか屋 川崎店公益財団法人 JFE21世紀財団株式会社シグマコミュニケーションズセレサ川崎農業協同組合株式会社デイ・シイ東亜石油株式会社東燃ゼネラル石油株式会社 川崎工場東洋ロザイ株式会社日本窯炉株式会社ぴあ株式会社富士通株式会社富士電機株式会社株式会社ムーブエイト *大宮町町内会遊園電子工房他 1 法人
【個人賛助会員】阿部 孝夫磯野 和久宇治橋 哲遠藤 智和小笠原 将岡田 元岡野 功小野 洋彰喜多 紘一小菅みつほ後藤 実斉藤 隆徳佐藤 亨鈴木 純夫鈴木 徹関口 浩・三代子高橋 美子竹内 啓介
都築 豊中村紀美子西山 英昭野口 泰司橋本ゑみ子長谷川喜代江林 浩一林 直人尾藤 敏雄平野 信子前田 泉松本 武巳山内 利夫山下 啓史山田 昌克
他 匿名 3 名敬称略・50 音順
(2016年 7 月 1 日現在)
■ミューザ川崎シンフォニーホール ホールスポンサーミューザ川崎シンフォニーホールの公演事業は、ホールスポンサーの皆様によって支えられています。
ナビゲーター:平井理央Rio Hirai, Navigator
1982 年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、フジテレビ入社。「すぽると!」のキャスターを務め、主にスポーツ報道に携わる。2013 年よりフリーで活動中。現在、J-WAVE「WONDER VISION」ナビゲーター、雑誌『BRUTUS』『ソトコト』にて連載中。
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アメリカと日本が誇る世界的キャラクター 普段は新聞記者という仮の姿で暮らしながら、事件があると変身して活躍する
スーパーマン。1930 年代にアメリカのコミックスで初登場し、1950 年代に製作
されたテレビでの実写ドラマは日本でも大ヒット。1978 年には映画として復活
し、まさに世代を超えて愛されるヒーローとなった。その映画で音楽を担当した
のが「スター・ウォーズ」シリーズなど数多くの作品を手がけたジョン・ウィリ
アムズ(1932- )だ。勇壮な「スーパーマン・マーチ」は変身して空を飛ぶヒー
ローの姿そのものである。
初めてゴジラが登場したのは、半世紀以上も前の 1954 年(昭和 29 年)に公開
された映画「ゴジラ」。今やハリウッド映画で新作が製作されるほど世界的なキ
ャラクターになったが、第1作の恐怖と、それを盛り上げた伊福部昭(1914-2006)
の音楽が忘れられることはない。伊福部は数多くの怪獣・SF 特撮映画でも音楽を
担当しており、「ゴジラのモティーフ」に始まる「SF 交響ファンタジー第1番」
(1983 年編作)は、そうした音楽をメドレーにした人気作である。
今なお人気のサンダーバード、2016 年の“顔”真田幸村 イギリスでは 1965 年から「サンダーバード」が放送され、子どもたちの目を
輝かせた(日本では 1966 年にNHKが初放送)。多彩なメカを駆使した国際救助
隊の活躍もさることながら、バリー・グレイ(1908-84)作曲による情感豊かな
音楽も人気沸騰。本日はテーマ音楽前のカウントダウンから、本国イギリスで放
送されたオリジナルのテーマ音楽、救助隊のホームである「トレーシー島」の音楽、
そして「サンダーバード・マーチ」という興奮のメドレーをお楽しみいただく。
NHK交響楽団といえば、大河ドラマのテーマ音楽を演奏していることでも知
られるが、もちろん現在放送中の「真田丸」でも、服部隆之(1965- )作曲によ
る音楽を演奏。この曲はヴァイオリンのソロが主役級の役目を果たしているが、
ドラマの主人公である真田信繁(幸村)のドラマティックな人生を表現している
かのようだ。
ドイツで生まれたものの、ナチスのユダヤ人排斥政策のためにアメリカへと移
住したフランツ・ワックスマン(1906-67)は、「サンセット大通り」「昼下がり
の情事」など多くの映画で音楽を担当した。1947 年には、名ヴァイオリニストだ
ったヤッシャ・ハイフェッツのために協奏曲スタイルの「カルメン幻想曲」を作曲。
ビゼー作曲による人気オペラ「カルメン」から、印象的な前奏曲や間奏曲、アリ
アのメロディなどを選んでメドレーにしている。
ジブリからウルトラヒーロー、そして気品あるワルツへ 世界的な人気を誇るスタジオジブリ製作のアニメーション作品で、久石譲
(1950- )が手がけた音楽は、繊細な映像や心を打つ物語と共に感動をもたらして
くれる宝物。本日お聴きいただくのは、少女が不思議な世界へと足を踏み入れて
しまう「千と千尋の神隠し」で、物語の世界へと誘ってくれる「あの夏へ」。そして、
可愛らしい魔女キキが周囲の人たちに助けられながら成長していく「魔女の宅急
便」から、新しい街での暮らしに心躍らせる場面の音楽「海の見える街」の2曲。
映画館ではゴジラやガメラなどが活躍していた(暴れていた?)頃、テレビの
世界ではウルトラマンという変身ヒーローが颯爽と登場。その人気を受けて 1967
年から放送されたのが「ウルトラセブン」だ。社会問題などへ斬り込んだ脚本が
話題を呼び、子どもだけではなく大人も考えさせられるストーリーが作品の評価
を上げた。本日は、冬木透(1935- )の作曲による勇壮な「テーマ音楽」と、力
強いマーチ「ウルトラ警備隊の歌」が会場を盛り上げる。
音楽の都として知られるウィーンで生まれ、膨大な数のワルツやポルカなどを
作曲したヨハン・シュトラウス2世(1825-99)は、ドイツのベルリンに完成し
た新しい劇場のオープンを祝うため、1889 年にドラマティックなワルツを作曲。
当初は彼の母国であるオーストリアとドイツとの友好を記念し「手と手をとりあ
って」という曲名だったが、楽譜を出版する際に「皇帝円舞曲」と改名された。
曲は堂々とした行進曲風の「序奏」から始まり、4つのワルツがメドレーとなっ
て優雅に演奏される。 この曲、実は「ウルトラセブン」(第 47 話「あなたはだぁ
れ?」)にも使用されており、本日お聴きいただくという次第なのだ。
1960 年生まれのテレビっ子である自分にとって、「サ
ンダーバード」は(現在進行形で)憧れの番組である。
子どもの頃はもちろん国際救助隊の活躍に胸躍らせて
いたが、歳を重ねるにつれて音楽の多彩さに感銘を受
け、原語(英語)で再視聴をしたらいろいろな意味で
イギリス的であることを再認識。“芸の細かさ”に気がついて、また1話からビデオを見返すというようなこ
ともあった。もちろん登場するメカの数々が、2016 年
のいま観てもまったく遜色ないクオリティだというこ
とは驚きに値する。つまり「サンダーバード」はすべ
バリー・グレイ『サンダーバード音楽集
~オリジナルスコアによる』広上淳一指揮
東京ガーデン・オーケストラ(2016/4/13発売)
■コラム
憧れ続けた「サンダーバード」 多彩な音楽も含め大人も唸るクオリティに驚嘆
てにおいて、(かつては子どもだった)大人を満足させ
るドラマだったのだ。
大人も唸る映画やドラマということについては日本
も負けてはいない。敗戦から 10 年もたっていない頃に
製作された「ゴジラ」、そして高度成長時代の世相を色
濃く反映させた「ウルトラセブン」も、いまや昭和史
を伝えるメディアの一部になっている。先般「サンダ
ーバード」の音楽を録音した広上淳一さんも、おそら
くは少年時代に胸を熱くした世代の一人だろう。 (文=オヤマダアツシ)
いつの時代もヒーロー&ヒロインは永遠!
心が熱くなる音楽は世代を超えて感動を呼ぶ
文=オヤマダアツシ