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第 6 回 日本の医療に関する意識調査 No384 2017 年 7 月 11 日 日医総研ワーキングペーパー

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第 6回 日本の医療に関する意識調査

No.384

2017 年 7月 11日

日医総研ワーキングペーパー

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第6回 日本の医療に関する意識調査

日本医師会総合政策研究機構 主席研究員 江口 成美

主任研究員 出口 真弓

キーワード

◆ 意識調査 ◆ 患者調査 ◆ かかりつけ医

◆ 国民の意識 ◆ 医療満足度 ◆ 医師患者関係

ポイント

◆本調査は、第 1 回からの比較を通して、国民の医療に対する意識のなかで変わるもの、

変わらないものに注目しつつ、新たな質問を設けて今の医療への考え方を把握した。

◆特に、国民の医療に対する評価・要望・不安・満足度を俯瞰するとともに、医療の平等

性や適正利用に対する意識、在宅医療への理解、人生の最終段階における意思表示、医

療介護の情報量の適切性も把握した。また、国民にとっての「かかりつけ医」の属性、

受診状況、医師患者関係、求める機能を明確にした。

◆国民は医療技術に対して高い信頼を持ち(85%が評価)、受けた医療への満足度は過去調

査と変わらず高水準を維持していた(満足又はまあ満足が 92%)。医療制度など医療全般

に対する満足度も向上しており(74%)、医療者や医療制度への理解や医師患者関係の向

上を示唆していると思われる。ただし、地域によっては、医療介護に関するさまざまな

不安を抱えており、特に、将来の介護に対する不安を抱える人は約半数であった。

◆かかりつけ医を持つ人の割合は全体では56%で高齢者の間では8割を超えている。かか

りつけ医を持つ人の7割はその医師が健康全般に責任を持っていると感じており、良好

な医師患者関係が浮かび上がった。ただし、かかりつけ医に対する期待は多大かつ多様

であり、今後の普及に向けて医療側のさらなる対応や連携体制を検討する必要がある。

◆一方、医療保険制度のなかで医療の平等性を重視する傾向は、過去の調査から一定して

変わらないことも改めて明らかになった。また、約半数の人は過剰な受診を避け、適正

に医療を受けることの必要性を感じており、社会全体での啓発活動が重要と思われる。

◆在宅医療に対する理解は進みつつあるが、人生の最終段階の医療の意思表示や地域包括

ケアの情報提供など、国民が安心して地域で過ごすための情報提供が求められている。

◆最後に、今後の地域医療の充実に向けては、国民の視点を取り入れていくことが重要で

ある。それと同時に、医療者への過度な負担の有無を含めた検討も必要と考える。

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1. はじめに .................................................................. 5

1‐1 調査概要 ............................................................... 5

1‐2 回答者の属性 ........................................................... 7

2. 調査結果 .................................................................. 8

2‐1 医療に対する評価・要望・不安・満足度 .................................. 8

2‐1‐1 日本の医療全般についての評価 ...................................... 8

2‐1‐2 国民が考える重点課題 ............................................. 10

2‐1‐3 医療と介護に関する不安 ........................................... 13

2‐1‐4 医療への満足度(受けた医療と日本の医療全般の満足度) ............. 16

2‐2 かかりつけ医 ......................................................... 20

2‐2‐1 かかりつけ医の有無とかかりつけ医の属性 ........................... 20

2‐2‐2 かかりつけ医への期待と実態 ....................................... 26

2‐2‐3 かかりつけ医への受診と医師患者関係 ............................... 30

2‐2‐4 その医師をかかりつけ医としている理由とかかりつけ医の探し方 ....... 34

2‐2‐5 大病院の外来受診時の患者負担と医療機関の選択について ............. 40

2‐2‐6 健康への意識とかかりつけ医 ....................................... 43

2‐3 医療の平等性・適正利用・社会保障への信頼 ............................. 45

2‐3‐1 所得水準と医療の中身 ............................................. 45

2‐3‐2 医療の適正利用 ................................................... 47

2‐3‐3 社会保障に対する信頼度 ........................................... 51

2‐4 最終段階の医療の意思表示・療養の場所 ................................. 52

2‐4‐1 人生の最終段階における医療に関する考え方 ......................... 52

2‐4‐2 最期までの療養の場所 ............................................. 54

2‐5 医療・介護の情報への要望 ............................................. 57

2‐5‐1 医療・介護の情報一般 ............................................. 57

2‐5‐2 介護に関して欲しい情報 ........................................... 59

2‐5‐3 地域包括ケアシステム ............................................. 61

2‐5‐4 在宅医療についての知識 ........................................... 62

3. 分析と考察 ............................................................... 63

3‐1 かかりつけ医の有無を決める要因の分析 .................................. 63

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3‐2 考察とまとめ .......................................................... 64

4. その他の結果 ............................................................. 69

4‐1 その他の項目ごとの結果 ................................................ 69

4‐1‐1 受けた医療の満足度(個別項目) ................................... 69

4‐1‐2 慢性疾患の診療を受けている人の受診状況や医療機関の選択 ........... 71

4‐1‐3 診療情報の共有について ........................................... 75

4‐1‐4 治療方針の決定者 ................................................. 76

4‐1‐5 介護が必要になった場合に住みたい場所 ............................. 77

4‐1‐6 医療機関の受診見合わせ ........................................... 79

4‐1‐7 健康状態・生活満足度・生きがい ................................... 81

4‐1‐8 かかりつけ医への受診状況とかかりつけ医に関する意見 ............... 84

4‐2 【補足】回答者のその他特性と母集団の比較 .............................. 87

4‐2‐1 回答者のその他特性 ............................................... 87

4‐2‐2 回答者と母集団の比較 ............................................. 89

5. 【添付資料】 調査票と単純集計 ........................................... 90

※クロス集計表は日医総研ホームページに掲載。

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1.はじめに

1‐1 調査概要

調査目的

本調査は、第 1 回(2002 年)から継続的に実施し、同一の質問項目から国民の意識の推

移を把握すると同時に、新規項目を追加し、昨今の社会や医療に対する国民の考え方をと

らえ、今後の医療政策に反映させることを目的とする。

表 1 第 1回~第6回調査

調査手法 実施時期 回収数

第1回調査(WP No.50) 面接 2002年 9月 N=2,084

第2回調査(WP No.137) 面接 2006年 3月 N=1,364

第3回調査(WP No.180) 面接 2008年 7月 N=1,313

第4回調査(WP No.260) 面接 2011年 11月 N=1,246

第5回調査(WP No.331) 面接

2014年 8月 N=1,122

WEB N=5,667

第6回調査(WP No.384) 面接 2017年 4月 N=1,200

調査対象・手法・回収

調査地域:全国

調査対象:満 20 歳以上の男女個人 4,000 人

抽出方法:電子住宅地図を用いた層化 3 段無作為抽出法

地点数:21 大都市 45 地点 その他の市 94 地点 町村 18 地点 計 157 地点

調査方法:面接員による個別面接聴取法

調査時期:2017 年 4 月 7 日~16 日

回収結果:1,200 人(有効回収率 30.0%)

※継続項目ではなく第 6 回で新たに追加した質問については図表に【新】と記載

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調査内容とサマリー

本調査は、第 1 回からの比較を通じて、国民の医療に対する意識のなかで変わるも

の、変わらないものに注目しつつ、新たな質問を設けて今の医療への考え方を把握した。

特に、国民の医療に対する評価・要望・不安・満足度を俯瞰するとともに、医療の平等

性、適正利用に対する意識、人生の最終段階における意思表示や在宅医療の普及の有無、

医療介護の情報提供の適切性を調べた。また、国民にとっての「かかりつけ医」の属性、

診療、医師患者関係、求める機能を明確にした。

サマリー

① 受けた医療への国民の満足度は過去調査と変わらず高水準(92%が満足又はまあ満

足)を維持していた。医療制度など医療全般に対する満足度も向上した(74%)。ま

た医療技術に対して極めて高い信頼感が示された(85%が評価)。

② 一方で、医療介護に関するさまざまな将来不安を抱えているのは従来から変わってお

らず、特に、半数の人が将来の介護に対して不安を感じていた(52%)。

③ 医療保険制度のなかで、国民が医療の平等性を重視する傾向(74%)についても、

過去の調査から一定して変わらないことを改めて確認した。

④ 「かかりつけ医」を持つ人の割合は、全体では 56%で大きな変化はなく、70 歳以上

では 82%であった。かかりつけ医を持つ人の 7 割は、その医師が健康全般に責任を

持ってくれていると感じていた。また、かかりつけ医を持つ人は持たない人よりも健

康意識が高いことも確認できた。

⑤ かかりつけ医に対する国民の期待は、多大かつ多様で、在宅医療や人生の終わり方の

相談を期待する人が 6 割を占めた。

⑥ 国民の 53%の人は適正な受診が行われていないと感じており、過剰な受診を慎むこ

とに対する意識を持つ人が半数であることがわかった。

⑦ 一方で、人生の最終段階の医療の意思表示や地域包括ケアの内容など、国民が安心し

て過ごすためのさまざまな医療介護情報の提供の推進求められていた。

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1‐2 回答者の属性

表 2 居住地域 表 7 加入している健康保険

表 3 年代 表 8 世帯年収 表 4 性別 表 9 最近の受診時期

表 5 同居人数

表 6 職業

人数 割合

北海道 60 5.0%

東北 91 7.6%

関東甲信越・北陸 357 29.8%

東京 127 10.6%

中部 124 10.3%

近畿 204 17.0%

中国・四国 109 9.1%

九州 128 10.7%

合計 1,200 100.0%

人数 割合

20~29歳 118 9.8%

30~39歳 158 13.2%

40~49歳 228 19.0%

50~59歳 182 15.2%

60~69歳 226 18.8%

70歳以上 288 24.0%

合計 1,200 100.0%

人数 割合

1人 142 11.8%

2人 378 31.5%

3人 236 19.7%

4人以上 438 36.5%

答えたくない・わからない 6 0.5%

合計 1,200 100.0%

人数 割合

男性 552 46.0%

女性 648 54.0%

合計 1,200 100.0%

人数 割合

農林漁業 24 2.0%

商工・サービス業 129 10.8%

事務職 201 16.8%

労務職 262 21.8%

自由業管理職 30 2.5%

専業主婦 299 24.9%

学生 22 1.8%

その他の無職 233 19.4%

合計 1,200 100.0%

人数 割合

300万円未満 288 24.0%

300万円~500万円未満 213 17.8%

500万円~800万円未満 224 18.7%

800万円~1,000万円未満 44 3.7%

1,000万円以上 42 3.5%

答えたくない・わからない 389 32.4%

合計 1,200 100.0%

人数 割合

国民健康保険 461 38.4%

組合健保 313 26.1%

協会けんぽ 156 13.0%

共済組合 73 6.1%

後期高齢者医療制度 180 15.0%

その他 4 0.3%

覚えていない・わからない 13 1.1%

合計 1,200 100.0%

人数 割合

2週間以内 304 25.3%

1ヵ月以内 297 24.8%

3ヵ月以内 149 12.4%

半年以内 114 9.5%

1年以内 126 10.5%

3年以内 75 6.3%

3年より前 75 6.3%

一度も受診なし 55 4.6%

わからない 5 0.4%

合計 1,200 100.0%

※母集団との比較を89ページに掲載

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2.調査結果

2‐1 医療に対する評価・要望・不安・満足度

2‐1‐1 日本の医療全般についての評価

日本の医療全般についてどのように感じているかを項目別に尋ねると(中間回答を含む

5 段階評価)、医療の技術(提供される医療内容)に対する評価は極めて高く、85.2%の

国民が「よい(計)」と回答した。また、個人情報に対するセキュリティ、医療の安全性

(医療事故防止)についてもそれぞれ 61.1%、60.6%の人がよいと回答した。医師の資

質(信頼性や倫理性)は 58.1%、医師と患者のコミュニケーションは 51.8%であった。

最も低かった項目は「診断や治療の標準化(医療機関の間での差やバラツキ)」で 40.5%

であった。

図 1 日本の医療全般について評価する点(「よい(計)」と感じること)【新】(新規調査項目)

※選択肢は「よい」「まあよい」「どちらともいえない」「やや悪い」「悪い」の5択

質問時に但し書き説明(記載)をした項目は以下の通り。医療の技術(提供される医療内容)、医師の資質(信頼性や倫理

性など)、医療の安全性(医療事故防止)、医療の効率性(重複検査が無いなど)、診断や治療の標準化(医療機関の間での

差やバラツキがない)

85.2 

61.1 

60.6 

58.1 

51.8 

45.6 

44.9 

43.3 

42.3 

40.5 

0 20 40 60 80 100

医療の技術

個人情報に対するセキュリティ

医療の安全性

医師の資質

医師と患者のコミュニケーション

患者の価値観を重視した医療

医療の効率性

国民の医療費負担

夜間休日の医療へのアクセス

診断や治療の標準化

日本の医療全般について評価する点(「よい(計)」と感じること)

(n=1,200) (%)

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反対に、評価していない点(「悪い(計)」と感じる)に注目してみると、「国民の医療費

の負担」が最も高く 24.4%で、全体の約 4 分の 1 を占めた。続いて「夜間休日の医療への

アクセス」(17.3%)、「医療の効率性(重複受診が無いなど)」(14.8%)であった。

図 2 日本の医療全般について評価しない点(「悪い(計)」と感じること)【新】

24.4 

17.3 

14.8 

14.2 

10.1 

8.9 

7.5 

5.6 

4.7 

1.2 

0 10 20 30 40

国民の医療費負担

夜間休日の医療へのアクセス

医療の効率性

診断や治療の標準化

患者の価値観を重視した医療

医師と患者のコミュニケーション

医療の安全性

医師の資質

個人情報に対するセキュリティ

医療の技術

日本の医療全般について評価しない点(「悪い(計)」と感じること)

(n=1,200)

(%)

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2‐1‐2 国民が考える重点課題

国民が考える地域医療の重点課題を 3 つ選択してもらうと、トップ 2 項目は「高齢者

などが長期入院するための入院施設や介護老人保健施設などの整備」と「夜間や休日の診

療や救急医療体制の整備」であった。トップ 2 項目については第 3 回から同様の傾向を

示している。ただし、夜間や休日の診療や救急医療体制の整備については、全体としては

やや低下の傾向がみられた。年代別に見ると、入院施設に対する要望は高齢者で高く、救

急医療等に対するニーズと医療従事者の確保は若い世代で高い傾向がみられた。

医療従事者の資質の向上、地域の診療所と病院の連携は、上記の 2 項目に次ぐ課題と

なっていた。

図 3 国民が考える重点課題(3つまで)

49.5  46.8 

27.2  26.2  24.7  22.5  21.8  19.8 

10.6 

0

10

20

30

40

50

60

高齢者などの長期

入院施設や

介護老人保健施設…

夜間や休日の診療や

救急医療体制の整備

医療従事者の

資質の向上

地域の診療所と

病院の連携

心のケアや心の健康を

保つための医療の整備

軽い病気の相談や

専門医療との連携

などを行う身近な…

医療従事者の確保

在宅医療の整備

I

T(I

C

T)

を活用した

効率的な医療の促進

国民が考える重点課題(3つまで)(%)

高齢者などの長期入院施設や

介護老人保健施設の整備

心のケアや心の健康を

保つための医療の整備

軽い病気の相談や専門医

療との連携などを行う

身近な医療の充実

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図 4 重点課題の推移 (第3回~第6回 共通項目)

49.5 

46.8 

27.2 

26.2 

24.7 

21.8 

19.8 

56.4

49.6

33.3

25.5

26.5

24.3

20.4

53.6

57.6

27.9

27.1

29.6

20.8

18.9

56.5

51.8

29.8

26.4

26.9

24.8

18.0

0 20 40 60 80

高齢者などの長期

入院施設や

介護老人保健施設…

夜間や休日の診療や

救急医療体制の整備

医療従事者の

資質の向上

地域の診療所と

病院の連携

心のケアや心の健康を

保つための医療の整備

医療従事者の確保

在宅医療の整備

重点課題の推移(第3回~第6回 共通項目)

第6回(n=1200)

第5回(n=1,122)

第4回(n=1,246)

第3回(n=1,313)

(%)

高齢者などの長期入院施設や

介護老人保健施設の整備

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図 5 年代別にみた重点課題

37.5 

55.4 

28.6  28.1  26.3  24.7 27.8 

15.3  16.1 

55.4 

46.2 

30.9 27.3  25.5  21.7 

21.4 26.0 

7.1 

55.3 

39.4 

22.4  23.3  22.4  21.2 16.3 

18.3 

8.7 

0

10

20

30

40

50

60

70

高齢者などの長期

入院施設や

介護老人保健施設…

夜間や休日の

診療や

救急医療体制…

医療従事者の

資質の向上

地域の診療所と

病院の連携

心のケアや

心の健康を

保つための…

軽い病気の相談や

専門医療との連携

などを行う身近な…

医療従事者の確保

在宅医療の整備

I

T(I

C

T)

活用した

効率的な…

国民が考える重点課題(3つまで)‐年代別(3区分)(n=1,200)

20~44歳(n=392) 45~64歳(n=392) 65歳~(n=416)

(%)

高齢者などの

長期入院施設や

介護老人保健施設

の整備

夜間や休日の診療や

救急医療体制の整備

心のケアや

心の健康を保つための

医療の整備

軽い病気の相談や

専門医療との連携など

を行う身近な医療の

充実

IT(ICT)を活用し

た効率的な医療の

促進

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2‐1‐3 医療と介護に関する不安

自身が住んでいる地域で医療・介護に関して抱える不安の第 1 は、「将来、自分が希望す

る介護サービスを受けられること」で、約半数の 51.8%にのぼった。また、「地域で高水準

のがん治療が受けられること」(44.8%)、「希望する場所で最期を迎えられること」(43.8%)、

「地域で医療と介護の一貫したサービスが受けられること」(42.6%)への不安も高い傾向

が見られた。

人口規模別の地域でみると、将来の介護サービスに対する不安が大都市部でやや高く、

町村などではやや低い傾向がみられた。また、年齢別では、全般に 45~64 歳の年代層で

不安がやや高い傾向がみられた。前回調査と比較するとほぼ同様の傾向であった。

図 6 住んでいる地域で不安に感じること

51.8 

44.8 

43.8 

42.6 

41.8 

36.7 

36.5 

28.3 

0 20 40 60 80 100

将来、自分が希望する介護

サービスを受けられること

地域で高水準のがん治療が

受けられること

希望する場所で最期を

迎えられること

地域で医療と介護の一貫した

サービスが受けられること

早期退院後、地域でリハビリや療養

を受ける医療機関を探すこと

地域で夜間や休日に医療を

受けられること

居住地域で、必要な診療科の

医師が確保されること

地域で適切な疾患予防や検診が

受けられること

住んでいる地域で不安に感じること(n=1,200)

(%)

※は第6回調査からの新規項目。「まったく不安を感じない」「あまり不安を感じない」「やや不安を感じる」「とても不安を感じる」の4件法。

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図 7 住んでいる地域で不安に感じること‐地域別

図 8 住んでいる地域で不安に感じること-年代別(3区分)

中都市…人口10万人以上で、21大都市を除いた市。小都市…人口10万人未満の市

将来、自分

が希望する

介護サービ

スを受けら

れること※

地域で高水

準のがん治

療が受けら

れること

希望する場

所で最期を

迎えられる

こと

地域で医療

と介護の一

貫したサー

ビスが受け

られること

早期退院

後、地域でリ

ハビリや療

養を受ける

医療機関を

探すこと

地域で夜間

や休日に医

療を受けら

れること

地域で必要

な診療科の

医師が確保

されること※

地域で適切

な疾患予防

や検診が受

けられること

21大都市(n=340) 54.1 42.9 50.0 42.1 39.7 36.2 32.4 26.5

中都市(n=512) 53.3 44.7 44.5 43.6 44.5 39.1 36.1 31.4

小都市(n=228) 48.2 44.3 33.8 43.4 41.7 32.0 41.7 25.9

町村(n=120) 45.8 51.7 42.5 38.3 36.7 36.7 40.0 24.2

0

20

40

60

住んでいる地域で不安に感じること‐都市規模別(n=1,200)(%)

※は第6回調査からの新規項目

将来、自

分が希望

する介護

サービス

を受けら

れること

地域で高

水準のが

ん治療が

受けられ

ること

希望する

場所で最

期を迎え

られること

地域で医

療と介護

の一貫し

たサービ

スが受け

られること

早期退院

後、地域

でリハビリ

や療養を

受ける医

療機関を

探すこと

地域で夜

間や休日

に医療を

受けられ

ること

地域で必

要な診療

科の医師

が確保さ

れること

地域で適

切な疾患

予防や検

診が受け

られること

20~44歳(n=392) 51.0 47.2 41.1 40.6 39.5 37.0 38.3 28.1

45~64歳(n=392) 59.9 49.7 52.3 46.2 46.7 38.3 38.8 29.1

65歳~(n=416) 45.0 38.0 38.5 41.1 39.4 34.9 32.7 27.6

0

20

40

60

住んでいる地域で不安に感じること‐年代別(3区分)(n=1,200)(%)

※は第6回調査からの新規項目

Page 17: 日医総研ワーキングペーパー - Med6 調査内容とサマリー 本調査は、第1 回からの比較を通じて、国民の医療に対する意識のなかで変わるも

15

図 9 住んでいる地域で不安に感じること-第5回調査との比較

44.8  43.8  42.6  41.8 36.7 

28.3 

40.5  42.5  42.2  42.2 

34.0 

26.9 

0

10

20

30

40

50

地域で高水準のがん

治療が受けられる

こと

希望する場所で

最期を迎えられる

こと

地域で医療と介護の

一貫したサービスが

受けられること

早期退院後、地域で

リハビリや療養を受ける

医療機関を探すこと

居住地域で夜間や休日に

医療を受けられること

地域で適切な

疾患予防や検診が

受けられること

住んでいる地域で不安に感じること‐第5回調査との比較

第6回(n=1200) 第5回(n=1122)

(%)

希望する場所で

最期を迎えられる

こと

早期退院後、地域で

リハビリや療養を受ける

医療機関を探すこと

地域で医療と介護の

一貫したサービスを

受けられること

地域で適切な

疾患予防や検診が

受けられること

地域で高水準の

がん治療が受けられる

こと

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16

2‐1‐4 医療への満足度(受けた医療と日本の医療全般の満足度)

受けた医療と、日本の医療全般の満足度について、第 1 回からの推移をみるといずれも

上昇している。第 6 回調査では、受けた医療へ満足している人(計)の割合は 92.3%、医

療全般に満足している人の割合は 74.2%であった。ただし満足(計)のうち「まあ満足」

の割合は受けた医療については 63.5%で、「満足」の割合は 28.8%であった。同様に、日

本の医療全般についても「まあ満足」が 59.3%、「満足」は 14.8%であった。

図 10 受けた医療の満足度、日本の医療全般の満足度

28.8 

14.8 

63.5 

59.3 

5.1 

18.0 

1.1 

3.8 

0 20 40 60 80 100

受けた医療の

満足度(n=1140)

日本の医療

全般の満足度

(n=1200)

受けた医療の満足度、日本の医療全般の満足度

満足している まあ満足している やや不満である 不満である わからない

(%)

満足(計) 74.2 不満(計) 21.8

満足(計) 92.3 不満(計) 6.1

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17

図 11 受けた医療の満足度、日本の医療全般の満足度の推移

13.2 24.3  22.5 

35.3 26.7  28.8 

7.8  5.0  7.1  10.1  14.8 

58.8 

59.3  57.2 

53.0  62.9  63.5 

43.3  45.8 55.2 

59.4 59.3 

0

20

40

60

80

100

第1回

(2002.9)

第2回

(2006.3)

第3回

(2008.7)

第4回

(2011.11)

第5回

(2014.8)

第6回

(2017.4)

第2回

(2006.3)

第3回

(2008.7)

第4回

(2011.11)

第5回

(2014.8)

第6回

(2017.4)

受けた医療の満足度 日本の医療全般の満足度

受けた医療の満足度、日本の医療全般の満足度の推移

満足 まあ満足

72.0

83.6 79.788.3 89.6 92.3

51.2 50.9

62.469.5

74.2

(%)

※第1回は調査なし

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18

日本の医療全般の満足度は、45~64 歳が他の年代に比べて低い傾向が見られた。また、

都市規模別にみると、大都市等などに比べて、町村での満足度がやや低い傾向が見られた。

図 12 日本の医療全般に満足している割合-年代別(3区分)

図 13 日本の医療全般に満足している割合‐都市規模別

14.8  20.7  10.2  13.7 

59.3 60.2 

57.9  59.9 

0

20

40

60

80

100

全体

(n=1200)

20~44歳

(n=392)

45~64歳

(n=392)

65歳~

(n=416)

日本の医療全般に満足している割合‐年代別(3区分)(n=1,200)

満足 まあ満足

(%)

74.280.9

68.1 73.6

* p<0.05

* * 

14.8  14.7  15.4  13.6  15.0 

59.3  62.4  60.2  57.0  51.7 

0

20

40

60

80

100

全体

(n=1200)

21大都市

(n=340)

中都市

(n=512)

小都市

(n=228)

町村

(n=120)

日本の医療全般に満足している割合‐都市規模別(n=1,200)

満足 まあ満足

(%)

74.2 70.6

* p<0.05

77.1 75.666.7 * 

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19

病院や診療所では「患者一人ひとりの性格や立場、本人の希望といった個別状況に応じ

た医療が行われていると思うか」については、73.9%がそう思う(計)と回答した。ま

た、「医師は患者の症状を治すだけではなく、心のケアまで行っていると思うか」につい

ては 47.3%がそう思う(計)と回答した。いずれも第 1 回から比較すると肯定的な回答

が増加していた。医療者の対応の向上と医師患者関係の向上を示唆していると思われる。

図 14 個別医療

図 15 心のケア

38.4 

54.8 49.7  53.2 

66.8 73.9 

0102030405060708090

第1回

(n=2,084)(2002.9)

第2回

(n=1,364)(2006.3)

第3回

(n=1,313)(2008.7)

第4回

(n=1,246)(2011.11)

第5回

(n=1,122)(2014.8)

第6回

(n=1,200)(2017.4)

患者一人ひとりの性格や立場、本人の希望といった個別状況に応じた

医療が行われていると思う人の割合の推移(%)

29.0 37.2 

32.9 40.9  41.4  47.3 

0102030405060708090

第1回

(n=2,084)

(2002.9)

第2回

(n=1,364)

(2006.3)

第3回

(n=1,313)

(2008.7)

第4回

(n=1,246)

(2011.11)

第5回

(n=1,122)

(2014.8)

第6回

(n=1,200)

(2017.4)

医師は患者の症状を治すだけでなく、心のケアまで行っている

と思う人の割合の推移(%)

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20

2‐2 かかりつけ医

2‐2‐1 かかりつけ医の有無とかかりつけ医の属性

かかりつけ医の普及は、わが国の今後の地域医療の充実において重要な鍵となる。「かか

りつけ医がいる」と回答した人は全体の 55.9%であった。ここでのかかりつけ医の定義は

「健康のことを何でも相談でき、必要なときは専門の医療機関へ紹介してくれる、身近に

いて頼りになる医師」としている1。

かかりつけ医がいる人を年代別にみると、70 歳以上は 81.6%と高い割合を示し、一方、

20~30 歳代は 31.5%であった。男女別でみると、女性はかかりつけ医がいる割合が 61.6%

で男性は 49.3%であった。年代や性別による有意差が見られた。過去の推移をみると、僅

かな増加傾向が見られた。

図 16 かかりつけ医の有無

1 調査員はこの定義に加えて、日本医師会・四病院団体協議会のかかりつけ医の定義「なんでも相談できる上、最新の医療

情報を熟知して、必要な時には専門医、専門医療機関を紹介でき、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な

能力を有する医師」を口頭で伝えた。

いる, 55.9 

いないがい

るとよいと思

う, 14.4 

いない, 29.1 

わからない, 0.6 

かかりつけ医の有無(n=1,200)

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21

図 17 かかりつけ医の有無‐年代別

図 18 かかりつけ医の有無-男女別

図 19 かかりつけ医2の有無の推移

2 第 3、4 回は「病気や健康度を総合的に(全人的で、最新の医療情報に詳しく、専門医の紹介や保険や福祉の分野にも対

応できる)診療してくれる身近な医師」。第 5、6 回は「健康のことを何でも相談でき、必要なときは専門の医療機関へ紹介

してくれる、身近にいて頼りになる医師」。

48.1 

54.3 

53.7 

55.9 

51.1 

45.7 

45.9 

43.5 

0 20 40 60 80 100

第3回

(n=1313)

第4回

(n=1246)

第5回

(n=1122)

第6回

(n=1200)

かかりつけ医の有無の推移

いる いない(計)

(%)

(※)「わからない」は除く

*

* p<0.05

*

31.5 

43.9 

54.4 

66.4 

81.6 

21.0 

19.3 

16.5 

11.1 

5.6 

46.7 

35.5 

29.1 

22.1 

12.5 

0 20 40 60 80 100

20~30歳代

(n=276)

40歳代

(n=228)

50歳代

(n=182)

60歳代

(n=226)

70歳以上

(n=288)

かかりつけ医の有無‐年代別(n=1,200)

いる いないがいるとよいと思う いない わからない

(%)

* * *

*

*

*

*

* *

*

*

* p<0.05

49.3 

61.6 

13.0 

15.6 

37.1 

22.2 

0 20 40 60 80 100

男性(n=552)

女性(n=648)

かかりつけ医の有無‐男女別(n=1,200)

いる いないがいるとよいと思う いない わからない

(%)

*

* *

*

* p<0.05

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22

かかりつけ医がいる人の割合は、年代別にみると、若い年代でかかりつけ医がいる割合

が微増している傾向が見られた。ただし、人口構造に合わせて若い人の回答者割合が低下

しているため、全体での割合がほぼ同じにとどまっていると推測される。

図 20 かかりつけ医がいる人の割合の推移(年代別)

27.4 

36.4 30.9  31.5 

34.9 42.8  42.2  43.9 

50.6  52.8 60.7 

54.4  57.1 

66.8 60.8 

66.4 

80.4  82.1  79.9  81.6 

0

20

40

60

80

100

第3

第4

第5

第6

第3

第4

第5

第6

第3

第4

第5

第6

第3

第4

第5

第6

第3

第4

第5

第6

20~30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳以上

かかりつけ医がいる人の割合の推移‐年代別(%)

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23

かかりつけ医の有無を健康状態別にみると、健康状態がよくないと回答している人の間

でかかりつけ医がいる人の割合は 85.0%と高い。一方、健康状態がよいと回答している人

の間でも 49.8%と約半数の人がかかりつけ医を持っていると回答している。

また、生活習慣病などの慢性疾患の診療を日常的に受けている人は 90.3%がかかりつけ

医がいると回答したが、日常的に診療を受けていない人についても 43.8%がかかりつけ医

がいると回答している。

図 21 かかりつけ医がいる割合‐健康状態別

図 22 かかりつけ医がいる割合‐生活習慣病などの慢性疾患による日常診療の有無別

43.8 

90.3 

0

20

40

60

80

100

慢性疾患ない

(n=873)

慢性疾患で日常的に

診療受けている

(n=319)

かかりつけ医がいる割合‐生活習慣病などの慢性疾患による

日常診療の有無別(n=1,200)(%)

49.8 60.6 

85.0 

0

20

40

60

80

100

健康状態

がよい(計)

(n=797)

ふつう

(n=282)

よくない(計)

(n=120)

かかりつけ医がいる割合‐健康状態別(n=1,200)(%)

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24

かかりつけ医の人数、医療機関、診療科

かかりつけ医がいる人について、かかりつけ医の人数、医療機関、診療科などを改めて

確認した。かかりつけ医の人数は、1 人の人が 7 割弱の 67.2%、2 人が 24.7%、3 人以上

が 7.9%であった。この傾向は今までの調査と変わりなかった。

また、かかりつけ医が 1 人の人について、その医師が診療所の医師である割合は 83.4%

であった。かかりつけ医が中小病院の医師と回答した人は 13.5%、大病院の医師が 3.1%

であった。

図 23 かかりつけ医の人数

表 10 かかりつけ医の医療機関(複数回答)‐かかりつけ医の人数別

1人, 67.2 

2人, 24.7 

3人以上, 7.9 

わからない, 0.1 

かかりつけ医の人数(n=671)

(%)

診療所 中小病院 大病院全体(n=651) 83.5 17.7 9.4

1人(n=451) 83.4 13.5 3.1

2人(n=166) 86.7 24.1 18.1

3人以上(n=53) 73.6 34.0 35.8

かかりつけ医の人数

かかりつけ医の所属医療機関

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25

かかりつけ医がいる人についてその医師の診療科(2 人以上いる人については、最もよ

く相談に行くかかりつけ医の診療科)を尋ねた。8 割以上の 81.5%の人のかかりつけ医は

内科であった。2 番目以降は、外科(4.6%)、整形外科(4.6%)であった。

図 24 かかりつけ医の診療科【新】

内科, 81.5 

外科, 4.6 

整形外科, 4.6 

婦人科, 1.9 

眼科, 0.9 小児科, 0.4 

その他, 5.2 わからない, 0.7 

かかりつけ医の診療科(n=671)

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26

2‐2‐2 かかりつけ医への期待と実態

かかりつけ医に期待すること

かかりつけ医がいない人がかかりつけ医に期待することは、複数回答で、「必要時に専

門医に紹介する(89.7%)」が最も高く 9 割を占めた。また、「入院や手術後のフォロー

(86.2%)」、「診療時間外での連絡(84.3%)」、「どんな病気でも診療可能(83.7%)」、

「緊急時の連携(83.1%)」が 8 割を超えていた。「認知症に関する相談」は 70.7%を占

め、「在宅医療(67.6%)」、「地域の医療介護や福祉に関わる活動(62.8%)」、「自分らし

い人生の終わり方の相談(60.2%)」も 6 割以上を占めた。

図 25 かかりつけ医に望むこと(計)-かかりつけ医のいない人対象【新】

かかりつけ医に「望む」「まあ望む」「どちらともいえない」「あまり望まない」「望まない」の5択

89.7  86.2  84.3  83.7  83.1 77.6  76.6  76.6  73.2  70.7  67.6 

62.8  60.2 

0

20

40

60

80

100

必要時に

専門医に紹介

入院や手術後、

その病院

と連携して

診療時間外

でも連絡可

どんな病気でも

診療可能

緊急の

連携

健康な生活の

ための

助言や指導

今までの

病歴を把握

受診している他の

医療機関や

処方薬等の把握

他の関係職種

との連携

認知症に関する

相談

在宅医療

地域の医療介護や

福祉に関わる活動

自分らしい人生の

終わり方の相談

かかりつけ医に望むこと(計)‐かかりつけ医がいない人対象(n=522)(%)

他の受診先や

処方薬等の把握

今までの病歴を

把握

健康な生活のため

の助言や指導

緊急時の連携

他の関係職種

との連携

認知症に関する

相談

入院や手術後の

フォロー

必要時に専門医に

紹介

Page 29: 日医総研ワーキングペーパー - Med6 調査内容とサマリー 本調査は、第1 回からの比較を通じて、国民の医療に対する意識のなかで変わるも

27

かかりつけ医の診療の実態

一方、かかりつけ医のいる人を対象にその診療を把握するため、「あなたのかかりつけ

医が対応していると思うか」を尋ねたところ、「必要時に専門医に紹介」が 88.7%と高い

割合であった。また、「今までの病歴を把握(85.7%)」、「健康な生活のための助言や指導

(77.0%)」、「どんな病気でも診療可能(76.8%)」、「他の受診先や処方薬などの把握」

(70.6%)が続いた。

図 26 かかりつけ医が対応していると思うこと(計)‐かかりつけ医がいる人対象(複数回答)【新】

※かかりつけ医が対応していると「思う」「まあ思う」「どちらともいえない」「あまり思わない」「思わない」の5択

88.7 85.7 

77.0  76.8 70.6 

64.8 57.4 

46.9  46.3  43.8  42.2 37.6  36.4 

0

20

40

60

80

100

必要時に

専門医に紹介

今までの病歴

を把握

健康な生活の

ための助言や

どんな病気でも

診療可能

他の受診先や

処方薬等の

入院や手術後

のフォロー

診療時間外でも

連絡可

緊急時の連携

認知症に関する

相談

他の関係職種

との連携

地域の医療介護や

福祉に関わる活動

在宅医療

自分らしい人生の

終わり方の相談

かかりつけ医が対応していると思うこと(計)‐かかりつけ医がいる人対象(n=671)(%)

他の受診先や

処方薬等の把握

診療時間外でも

連絡可

入院や手術後の

フォロー

緊急時の連携

必要時に専門医

に紹介

今までの病歴を

把握

健康な生活の

ための助言や指導

どんな病気でも

診療可能

認知症に関する

相談

他の関係職種

との連携

Page 30: 日医総研ワーキングペーパー - Med6 調査内容とサマリー 本調査は、第1 回からの比較を通じて、国民の医療に対する意識のなかで変わるも

28

一方、かかりつけ医がいない人の期待とかかりつけ医の実際の対応の比較を行ってみ

ると、「地域の医療介護や福祉に関わる活動」については、望むが 62.8%で、対応してい

ると思うが 42.2%、「在宅医療」を望むが 67.6%で、対応していると思うが 37.6%であ

った。また、「自分らしい人生の終わり方の相談」を望む人は 60.2%、対応していると思

う人は 36.4%で、期待と対応の間にギャップが見られた。かかりつけ医がいる人のかか

りつけ医への期待の大きさは、かかりつけ医がいない人の期待とは異なることも推測され

るが、かかりつけ医に対する国民の期待の高さが示された。

図 27 かかりつけ医が対応していると思うこと(計)、かかりつけ医に望むこと(計)の比較

必要時

に専門

医に紹

入院や

手術後

のフォ

ロー

診療時

間外で

も連絡

どんな

病気で

も診療

可能

緊急時

の連携

健康な

生活のための

助言や

指導

今まで

の病歴を把握

他の受

診先や処方薬

等の把

他の関

係職種

との連

認知症

に関する相談

在宅

医療

地域の

医療介

護や福

祉に関

わる活

自分ら

しい人生の終

わり方

の相談

かかりつけ医に

望むこと(n=522)89.7 86.2 84.3 83.7 83.1 77.6 76.6 76.6 73.2 70.7 67.6 62.8 60.2

かかりつけ医が

対応している(n=671)88.7 64.8 57.4 76.8 46.9 77.0 85.7 70.6 43.8 46.3 37.6 42.2 36.4

0

20

40

60

80

100かかりつけ医に望むこと(計)、かかりつけ医が対応していると思うこと(計)の比較(%)

かかりつけ医に望むこと→かかりつけ医がいない人が、かかりつけ医機能として一般的に望むこと

かかりつけ医が対応している→かかりつけ医を持っている人が、そのかかりつけ医が対応していると思うこと

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29

年代別にみると、かかりつけ医がいない人では、自分らしい人生の終わり方の相談をか

かりつけ医に求める人が 65 歳以上で 65.6%を占めた。一方、かかりつけ医がいる 65 歳以

上の人の間では、その医師が対応していると思う割合が 39.9%でギャップが示された。

図 28 かかりつけ医に望むこと(計)-年代別(3区分)

図 29 かかりつけ医が対応していると思うこと(計)-年代別(3区分)

必要時

に専門

医に紹

今まで

の病歴

を把握

健康な

生活の

ための

助言や

指導

どんな

病気で

も診療

可能

他の受

診先や

処方薬

等の把

入院や

手術後

のフォ

ロー

診療時

間外で

も連絡

緊急時

の連携

認知症

に関す

る相談

他の関

係職種

との連

地域の

医療介

護や福

祉に関

わる活

在宅

医療

自分ら

しい人

生の終

わり方

の相談

20~44歳(n=134) 84.3 79.1 70.9 78.4 73.9 64.9 50.0 50.7 38.8 38.1 42.5 35.1 32.1

45~64歳(n=216) 87.5 82.9 75.5 72.7 66.7 64.4 53.7 43.1 41.2 42.6 45.8 35.6 33.8

65歳~(n=321) 91.3 90.3 80.7 78.8 72.0 65.1 62.9 48.0 53.0 47.0 39.6 39.9 39.9

20

40

60

80

100かかりつけ医が対応していると思うこと(計)‐年代別(3区分)(n=671)(%)

必要時

に専門

医に紹

入院や

手術後

のフォ

ロー

診療時

間外で

も連絡

どんな

病気で

も診療

可能

緊急時

の連携

健康な

生活の

ための

助言や

指導

今まで

の病歴

の把握

他の受

診先や

処方薬

等の把

他の関

係職種

との連

認知症

に関す

る相談

在宅

医療

地域の

医療介

護や福

祉に関

わる活

自分ら

しい人

生の終

わり方

の相談

20~44歳(n=255) 91.8 88.6 83.1 84.7 82.7 76.1 75.7 78.8 67.1 63.5 60.0 61.2 54.5

45~64歳(n=174) 89.7 86.2 86.8 84.5 85.1 79.3 81.6 78.2 76.4 78.7 75.3 62.1 65.5

65歳~(n=93) 83.9 79.6 82.8 79.6 80.6 78.5 69.9 67.7 83.9 75.3 74.2 68.8 65.6

20

40

60

80

100かかりつけ医に望むこと(計)‐年代別(3区分)(n=522)(%)

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30

2‐2‐3 かかりつけ医への受診と医師患者関係

かかりつけ医がいる人について、過去 1 年間の受診回数をみると、受診なしが

10.7%、年に1~2 回程度が 22.2%、年 3~10 回程度が 24.3%、月に 1 回程度が

32.2%、月に 2 回以上が 10.3%を占めた。全体では年に 0 回~10 回程度の受診の人が半

数以上を占めた。ただし、65 歳以上では月に 1 回以上の人が 6 割を占めていた。

図 30 1年間にかかりつけ医を受診した回数【新】

図 31 1年間にかかりつけ医を受診した回数‐年代別

この1年

は受診し

ていない

1年に1~

2回程度

1年に3~

10回程

月に1回

程度

月に2回

程度

月に3、4

回程度

月に5回

以上

20~44歳(134) 20.1 34.3 26.1 14.9 3.0 0.7 0.0

45~64歳(n=216) 15.3 31.0 21.3 24.1 6.5 0.9 0.5

65歳~(n=321) 3.7 11.2 25.5 44.9 9.7 2.8 2.2

0

10

20

30

40

501年間にかかりつけ医を受診した回数‐年代別(n=671)(%)

( 計 )59.6

受診なし, 10.7 

年1~2回程

度, 22.2 

年3~10回程

度, 24.3 

月に1回程度, 32.2 

月に2回程度, 7.3 

月に3~4回程

度, 1.8 月に5回以上, 

1.2 

わからない, 0.3 

1年間にかかりつけ医を受診した回数(n=671)

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31

かかりつけ医がいる人に「体調が悪いときや健康について相談したいときにかかりつけ

医を受診するか」を尋ねると、全体の 76.9%が「いつもかかりつけ医に受診する」と回

答した。一方、「専門医にかかりたいときにかかりつけ医に相談するか」については「い

つもかかりつけ医に相談する」と回答した人は全体の 52.9%にとどまった。ただし、い

ずれも年齢による違いが見られ、高齢になるほど高くなる傾向であった。

<かかりつけ医がいる人を対象>

図 32 体調が悪いときや健康について相談したいときにいつもかかりつけ医を受診する-年代別【新】

<かかりつけ医がいる人を対象>

図 33 専門医にかかりたいときにいつもかかりつけ医に相談する‐年代別【新】

76.9 

66.7 

68.0 

71.7 

78.0 

86.0 

0 20 40 60 80 100

全体

(n=671)

20~30歳代

(n=87)

40歳代

(n=100)

50歳代

(n=99)

60歳代

(n=150)

70歳以上

(n=235)

体調が悪いときや健康について相談したいときにいつもかかりつけ医を

受診する‐年代別(n=671)(%)

*

** p<0.05

*

52.9 

46.0 

41.0 

49.5 

54.0 

61.3 

0 20 40 60 80 100

全体

(n=671)

20~30歳代

(n=87)

40歳代

(n=100)

50歳代

(n=99)

60歳代

(n=150)

70歳以上

(n=235)

専門医にかかりたいときにいつもかかりつけ医に相談する‐年代別(n=671) (%)

*

* p<0.05

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32

医師患者関係

患者にとっての「かかりつけ医」と患者自身の関係は、病態、年齢、診療科、地域、そ

れぞれの考え方などさまざまな要因が関係し、多様な形であることが推測される。ただし、

かかりつけ医が患者自身を理解してくれているという、患者側からの信頼感が重要である

ことは言うまでもない。

本調査では、かかりつけ医がいる人について3、JPCAT4の項目に基づいて、かかりつけ

医との医師患者関係を測った。その医師が「あなたを理解している」、「健康全般や治療に

責任を持つ」、「心配していることや問題について話す時間を十分にとる」の 3 点について

「はい」、「いいえ」、「わからない」の 3 択で患者の視線を確認した。その結果、いずれに

ついても 7 割強の人は、かかりつけ医が患者自身を「よく理解し」、「責任を持ち」、「話す

時間を十分にとる」と回答した。ただし、「話す時間」については 15.4%が「いいえ」と回

答していた。また、3 項目全てに肯定的回答を行った人は全体の 58.6%で 6 割弱であった。

<かかりつけ医がいる人を対象>

図 34 かかりつけ医との信頼関係【新】

3 かかりつけ医が 2 名以上いる人については、最もよく相談に行くかかりつけ医について回答してもらった。 4 本設問は JPCAT(Japanese version of Primary Care Assessment Tool)の「あなたの主治医について」の質問 A.「医師

との関係」より引用。「あなたの主治医について」は Johns Hopkins Primary Care Policy Center の B. Starfield, L. Shi らが開発したプライマリ・ケア質評価尺度 PCAT をもとに日本で開発された質評価尺度。© Primary Care Policy Center for Underserved Populations Johns Hopkins University, Takuya Aoki, Machiko Inoue, 2015. All rights reserved. https://docs.wixstatic.com/ugd/6c0e9c_53fcb1959975475b917fe6197a21c189.pdf

73.0 

78.2 

76.3 

9.2 

4.9 

15.4 

17.7 

16.8 

8.3 

0 20 40 60 80 100

あなたという人をよく

理解している

健康全般や治療に

責任を持っている

心配していることや

問題について

話す時間を十分にとる

かかりつけ医との信頼関係(n=671)

はい いいえ わからない

(%)

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33

図 35 かかりつけ医との信頼関係(再掲)

図 36 かかりつけ医との信頼関係-3つとも肯定的な回答の割合、年代別(3区分)

73.0  78.2  76.3 

0

20

40

60

80

100

あなたという人をよく

理解している

健康全般や治療に

責任を持っている

心配していることや

問題について

話す時間を十分にとる

かかりつけ医との信頼関係(n=671)(%)

58.6 53.7 

57.4 61.4 

0

20

40

60

80

100

全体

(n=671)

20~44歳

(n=134)

45~64歳

(n=216)

65歳~

(n=321)

かかりつけ医との信頼関係‐

3つとも肯定的な回答の割合、年代別(3区分)(n=671)(%)

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34

2‐2‐4 その医師をかかりつけ医としている理由とかかりつけ医の探し方

その医師をかかりつけ医としている理由

かかりつけ医がいる人について、その医師をかかりつけ医としている理由を尋ねると、

複数回答で、「病気の主治医である(あった)」経緯を持つ人が 58.9%で約 6 割を占めた。

一方、「総合的に診てくれる」、「健康について幅広く相談できる」、がそれぞれ 24.0%、

23.8%で、年代別にみても傾向に大きな違いはなかった。これらの重複を除いた主治医以

外の理由の合計は 38.6%であった(表 11)。

図 37 その医師をかかりつけ医としている理由5(複数回答)【新】

表 11 【再掲】その医師をかかりつけ医としている理由の複数回答の内訳

5 「その他(n=125)」のうち、66.4%は「近所だから(n=83)」。

38.6

人数 割合

病気の主治医だから 308 45.9

総合的に診てくれるから 71 10.6

幅広く相談できるから 72 10.7

主治医+総合的+幅広い 33 4.9

主治医+総合的 28 4.2

幅広い+総合的 29 4.3

主治医+幅広い 26 3.9

その他・わからない 104 15.5

全体 671 100.0

58.9 

24.0 

23.8 

18.6 

0 20 40 60 80 100

現在あるいは以前にかかった

病気の主治医だから

(主治医)

病気を限定せず総合的に診て

くれるから(総合的)

健康について幅広く相談できる

から(幅広い)

その他

その医師をかかりつけ医としている理由(複数回答)(n=671)(%)

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35

図 38その医師をかかりつけ医としている理由(複数回答)-年代別(3区分)

※「その他」は除く。

現在あるいは

以前にかかった

病気の主治医

だから

病気を限定せず

総合的に診てく

れるから

健康について

幅広く相談できる

から

20~44歳(n=134) 59.7 20.1 17.9

45~64歳(n=216) 59.3 23.6 23.6

65歳~(n=321) 58.3 25.9 26.5

0

20

40

60

80

100

その医師をかかりつけ医としている理由(複数回答)

‐年代別(3区分)(n=671)(%)

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36

かかりつけ医をどのように探すのがよいか

かかりつけ医をどのように探すか(探せるか)については、今後のかかりつけ医の普及

に向けて重要な視点となる。家族や知人からなどの紹介を除くと、全体では、「現在かかっ

ている医師からの紹介」が 51.9%で、「経歴や専門分野を紹介するホームページ」が 41.3%

であった。冊子は 18.6%、市区町村の医師会などからの紹介は 13.3%、認定証などの掲示

が 11.7%であった。

年代によって探し方に違いがみられ、若年層ではホームページから探す割合が 6 割を超

えた。また、年代が上がるにつれて現在かかっている医師から探す割合が増えていた。

一方、かかりつけ医がいない人の間では、「現在かかっている医師からの紹介」が 38.3%、

で、「地域のかかりつけ医の経歴や専門分野を紹介するホームページ」から探すことが

52.3%であった。家族等からの紹介を除くと、かかりつけ医がいない人の半数以上がホー

ムページを手段と考えている状況であり、その中身についての精査が必要である。同時に、

冊子や行政等からの紹介も住民のかかりつけ医選択ツールとなるように、さまざまな手段

を講じることが必要であろう。

図 39 かかりつけ医をどのように探すのがよいか(家族などからの紹介は除く)(3つまで)【新】

51.9 

41.3 

18.6 13.3  11.7 

2.8 

38.3 

52.3 

23.9 

15.7  16.3 

4.0 

0

10

20

30

40

50

60

70

現在かかって

いる

医師から紹介

地域の

かかりつけ医

の経歴や専

門分野

を紹介する…

地域の

かかりつけ医

の経歴や専門

分野を紹介

する冊子

市区町村の

行政や

医師会

から紹介

かかりつけ医の

認定証など

医師の資格

の掲示

かかりつけ医を

探す住民の

ためのイベント

等を開催して

もらい参加

かかりつけ医をどのように探すのがよいか(3  つまで)(n=1,200)

全体(n=1200) かかりつけ医がいない(計)(再掲)(n=522)

(%)

かかりつけ医の認定

証など医師の資格の

掲示を見てから

かかりつけ医を探す

住民のためのイベン

トを開催してもらい

参加

地域のかかりつけ

医の経歴や

専門分野を紹介

するホームページ

から

現在かかっている

医師からの紹介

地域のかかりつけ

医の経歴や専門

分野を紹介する

冊子から

市区町村の行政や

医師会などからの

紹介

全体

かかりつけ医がいない

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37

図 40 かかりつけ医をどのように探すのがよいか(3つまで)-年代別(3区分)

46.4 

62.5 

22.4 

13.8 13.8 

2.8 

51.8 47.4 

20.9 15.6 

13.5 

2.3 

57.2 

15.6 12.7 

10.6  7.9  3.4 0

10

20

30

40

50

60

70

現在かかって

いる

医師から紹介

地域の

かかりつけ医

の経歴や専

門分野

を紹介する

地域の

かかりつけ医

の経歴や専門

分野を紹介

する冊子

市区町村の

行政や

医師会

から紹介

かかりつけ医の

認定証など

医師の資格

の掲示

かかりつけ医を

探す住民の

ためのイベント

等を開催して

もらい参加

かかりつけ医をどのように探すのがよいか(3  つまで)‐年代別(3区分)

(n=1,200)

20~44歳(n=392) 45~64歳(n=392) 65歳~(n=416)

(%)

かかりつけ医の認定

証など医師の資格の

掲示を見てから

かかりつけ医を探す

住民のためのイベン

トを開催してもらい

参加

地域のかかりつ

け医の経歴や

専門分野を紹介

するホームペー

ジから

現在かかっている

医師からの紹介

地域のかかりつけ

医の経歴や専門

分野を紹介する

冊子から

市区町村の行政

や医師会などか

らの紹介

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38

かかりつけ医がいない人の理由

かかりつけ医がいない最大の理由は「あまり病気にかからない」(62.6%)、続いて「そ

の都度、受診する医療機関を選んでいる」(32.6%)、「かかりつけ医をどのように選んでよ

いか分からない」(12.1%)であった。ただし、かかりつけ医が欲しいと思っている人の間

では、「かかりつけ医をどのように選んでよいか分からない」が 17.3%を占めた。

図 41 かかりつけ医がいない理由(複数回答)

62.6 

32.6 

12.1  10.2  8.6 2.1  5.4 

0

20

40

60

80

あまり病気に

かからない

ので必要ないから

その都度、受診する医

療機関を選んでいる

から

かかりつけ医を

どのように選んで

よいのか分から

ない…

いつも行く医療機関

あるが、受診する医師

は…

かかりつけ医を

選ぶための情報が

不足しているから

その他

特に理由はない、

わからない

かかりつけ医がいない理由(n=522)(複数回答)(%)

かかりつけ医を選ぶ

ための情報が不足し

ているから

いつも行く医療機関はあ

るが、受診する医師は

決まっていないから

あまり病気にかから

ないので必要ない

から

その都度、受診する

医療機関を選んで

いるから

かかりつけ医を

どのように選んでよい

のか分からないから

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39

図 42 かかりつけ医がいない理由(複数回答)-かかりつけ医はいないがいればいいと思う、いない

図 43 かかりつけ医がいない理由(複数回答)-年代別

あまり病気

にかからないので必要

ないから

その都度、

受診する医

療機関を選

んでいるか

かかりつけ

医をどのよ

うに選んで

よいのか分

からないから

いつも行く

医療機関

はあるが、

受診する医

師は決まっていないか

かかりつけ

医を選ぶた

めの情報

が不足して

いるから

いればいいと思う(n=173) 54.3 39.9 17.3 12.7 11.6

いない(n=349) 66.8 28.9 9.5 8.9 7.2

0

20

40

60

80

かかりつけ医がいない理由(複数回答)‐

かかりつけ医はいないがいればいいと思う、いない(n=522)(%)

あまり病気

にかからな

いので必要

ないから

その都度、

受診する医

療機関を選

んでいるか

かかりつけ

医をどのよう

に選んでよ

いのか分か

らないから

いつも行く医

療機関はあ

るが、受診

する医師は

決まってい

ないから

かかりつけ

医を選ぶた

めの情報が

不足してい

るから

20~30歳代(n=187) 71.1 33.2 10.7 9.1 8.0

40歳代(n=125) 63.2 30.4 16.8 4.8 10.4

50歳代(n=83) 55.4 27.7 19.3 14.5 10.8

60歳代(n=75) 54.7 41.3 6.7 14.7 5.3

70歳以上(n=52) 53.8 30.8 1.9 13.5 7.7

0

20

40

60

80

かかりつけ医がいない理由(複数回答)‐年齢別(n=522)(%)

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40

2‐2‐5 大病院の外来受診時の患者負担と医療機関の選択について

大病院の外来受診時の患者負担

500 床以上の大病院などを紹介状なしで外来受診すると、初診時に 5,000 円以上の患者

負担を支払うことについて、国民の周知度を確認した。全体では、「知っている」が 64.8%、

「知らない」が 34.8%であった。かかりつけ医がいる人の間では、「知っている」が 72.0%、

かかりつけ医がいない人の間では 55.2%で、かかりつけ医がいる人はいない人に比べて約

17 ポイント高い傾向がみられた。

図 44 大病院などを紹介状なしで受診すると、初診時に特別料金が発生することについて-全体、

かかりつけ医の有無別【新】

40.8 

50.4 

28.7 

24.0 

21.6 

26.4 

12.3 

10.4 

14.9 

22.4 

17.3 

29.1 

0 20 40 60 80 100

全体(n=1200)

かかりつけ医が

いる(n=671)

かかりつけ医が

いない(n=522)

大病院などを紹介状なしで受診すると初診時に特別料金が発生することについて

‐全体、かかりつけ医の有無別(n=1,200)

よく知っている まあ知っている あまり知らない まったく知らない わからない

(%)

知っている(計)64.8 知らない(計)34.8

(計)72.0 (計)27.7

(計)55.2 (計)44.1

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41

医療機関の受診のあり方と選択

最初にかかりつけ医など決まった医師や医療機関を受診することに賛成する人の割合は

67.3%にのぼり、自分の判断で選んだ医療機関を受診することに賛成の人の 29.5%を大き

く上回っている。この傾向は前回調査とほぼ同様であった。地域別にみると、地域による

差はほとんど見られなかった。一方、かかりつけ医の有無別にみると、かかりつけ医がい

る人は、最初に決まった医師や医療機関を受診することに賛成の人が 73.9%、いない人は

59.2%であった。

図 45 医療機関の受診のあり方について‐第5回調査との比較

A:病気の程度にかかわらず、自分の判断で選んだ医療機関を受診する

B:最初にかかりつけ医など決まった医師や医療機関を受診し、その医師の判断で必要に応じて専門

医療機関を紹介してもらい、受診する

20.3 

19.6 

9.3 

7.6 

31.9 

31.2 

35.4 

38.7 

3.2 

2.9 

0 20 40 60 80 100

第6回

(n=1,200)

第5回

(n=1,122)

医療機関の受診のあり方について‐第5回調査との比較

Aの意見に

賛成である

どちらかといえば

Aの意見に

賛成である

どちらかといえば

Bの意見に

賛成である

Bの意見に

賛成である

どちらとも

いえない

・わからない

(%)

Aに賛成(計)27.2 Bに賛成(計)69.9

Aに賛成(計)29.5 Bに賛成(計)67.3

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42

図 46 Bの意見(最初にかかりつけ医などを受診して紹介してもらう)に賛成の割合‐かかりつけ

医の有無別

73.9 

59.2 

0

20

40

60

80

かかりつけ医

がいる

(n=671)

かかりつけ医

がいない(計)

(n=522)

Bの意見に賛成の割合‐かかりつけ医の有無別(%)

* p<0.05

*

*

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43

2‐2‐6 健康への意識とかかりつけ医

人々の健康意識について聞くと、「健康のため積極的にやっていることがある」あるいは

「生活習慣に気をつけている」人が、全体の 56.1%を占めていた。高齢になるほど割合が

増えている。

かかりつけ医の有無と健康への意識の違いをみると、かかりつけ医がいる人ほど健康に

積極的に関わるあるいは生活習慣に気を付ける傾向があった。また、健康状態のよい、悪

いの回答結果からそれぞれに比較すると、健康度の悪い人だけでなくよい人の間でも、か

かりつけ医がいるとより健康に積極的に関わる傾向がみられた6。

図 47 健康への意識【新】

図 48 健康への意識-年代別(3区分)

6 「4‐1‐7 健康状態・生活満足度・生きがい」に健康状態の結果を掲載。全体の 66.4%がよいと回答。

21.5 

34.6  31.6 

12.3 

0

10

20

30

40

50

健康のために積極的に

取り組んでいる

生活習慣に

気をつけている

意識はしているが

特に何もしていない

何もしていない

健康への意識(n=1,200)(%) 健康のために気

をつけているこ

とがある(計)

健康のために積極的

に取り組んでいる

生活習慣に

気をつけている

意識はしているが特

に何もしていない何もしていない

20~44歳(n=392) 14.3 27.3 42.9 15.6

45~64歳(n=392) 20.2 35.2 32.7 12.0

65歳~(n=416) 29.6 40.9 20.0 9.6

0

10

20

30

40

50健康への意識‐年代別(3区分)(n=1,200)(%)

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44

図 49 健康への意識-かかりつけ医の有無別

図 50 健康への意識‐かかりつけ医の有無別(健康状態がよい人のみを対象)

健康のために積極的

に取り組んでいる

生活習慣に

気をつけている

意識はしているが特

に何もしていない何もしていない

いる(n=671) 25.8 38.2 26.8 9.2

いない(計)(n=522) 16.1 30.5 37.4 16.1

0

10

20

30

40

50健康への意識‐かかりつけ医の有無別(n=1,200)(%)

いる

いない

健康のために

積極的に取り組

んでいる

生活習慣に気

をつけている

意識はしている

が特に何もして

いない

何もしていない

いる(n=397) 28.2 36.3 26.2 9.3

いない(計)(n=395) 17.5 29.6 37.2 15.7

0

10

20

30

40

50健康への意識‐かかりつけ医の有無別(健康状態がよい人のみを対象)(n=797)

(%)

いる

いない

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45

2‐3 医療の平等性・適正利用・社会保障への信頼

2‐3‐1 所得水準と医療の中身

所得差によって医療の中身が異なることに反対の人の割合(所得の高い低いにかかわら

ず、受けられる医療の中身は同じであるほうがいい)は全体の 74.4%であった。一方、所

得差によって医療の中身が異なることは仕方ない(所得の高い低いによって、受けられる

医療の中身が異なることはやむを得ない)と考える人の割合は 17.7%であった。

これらの割合については、第 3 回からほぼ一定して変わらないことから、7 割から 8 割

の人が医療についての平等性を重視していることがわかる。個人の所得水準が低い層では、

中間層に比べて中身が異なることについて反対の割合が僅かに高い傾向がみられたが、明

確な差は見られなかった。

図 51 所得水準と医療の中身についての考え方(第3回~第6回)

76.4 

14.5  7.8 

77.5 

13.9  6.3 

72.0 

17.2 8.2 

74.4 

17.7 6.3 

0

20

40

60

80

100

Aの考えに賛成 Bの考えに賛成 どちらともいえない

所得水準と医療の中身についての考え方

第3回(n=1,313) 第4回(n=1,246) 第5回(n=1,122) 第6回(n=1,200)

A:所得の高い低いにかかわらず、受けられる医療の中身(治療薬や治療法)は同じであるほうがよい

B:所得の高い低いによって、受けられる医療の中身(治療薬や治療法)が異なることはやむを得ない(%)

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46

図 52 所得水準と医療の中身についての考え方‐等価所得別7

7 世帯単位で集計した所得をもとに、世帯の構成員の生活水準を表すように調整した所得。世帯所得を世帯人員の平方根で

除した式で表す。

74.8 

73.3 

69.6 

75.4 

16.0 

18.6 

24.8 

20.0 

6.4 

6.5 

5.1 

4.6 

0 20 40 60 80 100

200万円未満

(n=282)

200万円~300万円未満

(n=247)

300万円~500万円未満

(n=214)

500万円以上

(n=65)

所得水準と医療の中身についての考え方‐等価所得別

所得差にかかわらず医療の中身

は同じである方がよい所得によって医療の中身が異な

ることは仕方ないどちらともいえない

わからない

(%)

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47

2‐3‐2 医療の適正利用

少子高齢社会を迎えたわが国において、国の活力を高めるために社会保障の充実を図る

ことは極めて重要である。その一方で、社会保障の持続可能性に向けて、限られた資源を

無駄なく利用することが必要である。医療においても、過剰でない適切かつ適正な医療提

供が行われているか等の精査が求められている。

「国民は医療を必要以上に利用しているか」という質問に対して、国民の 52.5%がそう

思うと回答した8。約半数の人は、一般に、必要以上の医療を利用していると考えており、

この割合は年齢や地域による差が殆ど見られなかった。

図 53 国民は医療を必要以上に利用していると思うか【新】

8 本設問は、国際研究組織 International Social Survey Programme(ISSP)が世界約 50 カ国の国民を対象に実施した

「健康に関する国際比較調査(2011)」と同一の質問。ISSP 調査の日本での結果は、「人々は、医療を必要以上に利用して

いる」と「思う(そう思う+どちらかといえばそう思う)」と回答した人が 54%で、31 か国中、上から 14 番目であった。必

要以上に利用していると思う割合が最も高かった国はスイスで 80%、次いでフランスの 71%であった。選択肢は、「そう思

う」「どちらかといえばそう思う」「どちらともいえない」「どちらかといえばそうは思わない」「そうは思わない」の 5 択。

※そう思う、どちらかといえばそう思う、どちらともいえない、どちらかといえばそうは思わない、そうは思わないの5択

52.5  23.4  20.7  3.4 

0 20 40 60 80 100

国民は医療を必要以上に利用していると思うか(n=1,200)

思う(計) どちらともいえない 思わない(計) わからない

(%)

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48

図 54 国民は医療を必要以上に利用していると思うか‐年代別(3区分)

図 55 国民は医療を必要以上に利用していると思うか‐都市規模別

50.3 

56.4 

51.0 

29.1 

22.4 

19.0 

17.6 

18.1 

26.0 

3.1 

3.1 

4.1 

0 20 40 60 80 100

20~44歳

(n=392)

45~64歳

(n=392)

65歳~

(n=416)

国民は医療を必要以上に利用していると思うか‐年代別(3区分)(n=1,200)

思う(計) どちらともいえない 思わない(計) わからない

(%)

52.1 

54.9 

48.7 

50.8 

26.2 

22.7 

21.9 

21.7 

18.5 

18.9 

25.0 

25.8 

3.2 

3.5 

4.4 

1.7 

0 20 40 60 80 100

21大都市

(n=340)

中都市

(n=512)

小都市

(n=228)

町村

(n=120)

国民は医療を必要以上に利用していると思うか‐都市規模別(n=1,200)

思う(計) どちらともいえない 思わない(計) わからない

(%)

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49

適正利用のために重要と思うこと

「国民は医療を必要以上に利用している」と回答した人にのみ「医療を適正に利用する

ために何が重要か」を複数回答で尋ねた。その結果、最も多い回答は「自身の健康管理を

行う」で 70%であった。続いて、「救急車を安易に呼ばない」(59.5%)、「かかりつけ医を

持つ」(41.9%)、「同じ病気で医療機関を次々と受診しない(重複受診をしない)」(38.1%)

であった。かかりつけ医を持つと回答した人は、年齢が上がるほど高くなる傾向がみられ

た。

図 56 医療の適正利用のために重要だと思うこと(複数回答)【新】

70.0 59.5 

41.9  38.1  34.6  34.6 

0

20

40

60

80

自身の健康

管理を

行う

救急車を

安易に

呼ばない

かかりつけ

医を持つ

同じ病気で

複数の

医療機関を

次々受診…

ジェネリック

薬を使う

安易に

大病院に

行かない

医療の適正利用のために重要だと思うこと(複数回答)(n=630)(%)

自身の健康

管理を行う

救急車を安易に

呼ばない

同じ病気で複数の

医療機関を次々

受診することを

減らす

ジェネリック薬を

使う

安易に大病院に

行かない

※その他、特にない、わからないを除く

かかりつけ医を

持つ

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50

図 57 医療の適正利用のために重要だと思うこと(複数回答)-年代別(3区分)

65.0 

59.9 

29.4 32.5  29.4 

70.1  66.1 

43.4  39.8  38.0 

74.5 

52.4  51.9 41.5 

35.8 

0

20

40

60

80

自身の健康管理

を行う

救急車を安易に

呼ばない

かかりつけ医を持つ

同じ病気で複数の

医療機関を

次々受診すること

を減らす

ジェネリック薬を使う

医療の適正利用のために重要だと思うこと(複数回答)‐年代別(3区分)(n=1,200)

20~44歳(n=197) 45~64歳(n=221) 65歳~(n=212)

(%)

同じ病気で複数の

医療機関を次々

受診することを

減らす

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51

2‐3‐3 社会保障に対する信頼度

社会保障に対する信頼感を尋ねた。「あなたは、医療・介護などの社会保障に関する国の

政策を信頼しているか」という質問に対して、58.1%が信頼していると回答し、37.3%が

信頼していない、と回答した。信頼していない人について、年代別に見ると、世代間の意

識の違いがあり、50 歳代が 46.7%と高く、70 歳以上は 25.3%と低い傾向がみられた。

図 58 社会保障に関する国の政策への信頼度【新】

図 59 社会保障に関する国の政策を信頼していない人の割合‐年代別

37.3  36.2 

42.5 46.7 

41.2 

25.3 

0

20

40

60

全体

(n=1200)

20~30歳代

(n=276)

40歳代

(n=228)

50歳代

(n=182)

60歳代

(n=226)

70歳以上

(n=288)

社会保障に関する国の政策を信頼していない割合‐年代別(n=1,200)(%)

* p<0.05

*

*

58.1 

37.3 

4.6 

0

20

40

60

80

100

信頼している(計) 信頼していない(計) わからない

社会保障に関する国の政策の信頼度(n=1,200)(%)

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52

2‐4 最終段階の医療の意思表示・療養の場所

2‐4‐1 人生の最終段階における医療に関する考え方

多死社会を迎え、わが国では、国民の間で人生の最終段階における医療についての意識

を高め、一人一人が納得のいく人生の終わりを迎えられるように啓発活動を行うことが求

められている。

「元気なうちに治療に関する意思表示を行うこと」についてどのように考えるかを尋ね

たところ、「今は考えていないが、必要になったら意思表示をしたい」と回答した人が全体

の 62.0%を占めた。「すでに考えて家族などに意向を示した」は 21.3%で、全体の 5 分の

1 を占めた。また、「どのように行えばよいのかわからない」という回答が全体の 15%、

「書類に意思表示を行った」は 5.5%であった。さらに、「その時の医師などの意見に従い

たい」人の割合は 5.1%と低い割合であった。

最終段階の医療をその時の医師に任せるのでなく、主体的に関わりたいという意識は高

く、具体的な手法を含めた啓発活動の必要性が示された。

図 60 人生の最終段階における治療に関する意思表示(複数回答)【新】

62.0 

21.3 15.0 

5.5  5.1  4.6  5.8 0.3 

0

10

20

30

40

50

60

70

今は考えていないが、必要に

なったら

意思表示をしたい

考えて家族などに

意向を示した

意思表示をしておきたいが、

どのように行なえばよいかわ

からない

考えて書類に意思表示を

した

意思表示せずに、その時の医

師などの意見に従いたい

特に意思表示したい

とは思わない

わからない

その他

人生の最終段階における治療に関する意思表示(複数回答)

(n=1,200)(%)

今は考えていないが、必要に

なったら意思表示をしたい

意思表示をしておきたい

が、どのように行なえば

よいかわからない

意思表示せずに、その時の

医師などの意見に従いたい

考えて書類に意思表示を

した

Page 55: 日医総研ワーキングペーパー - Med6 調査内容とサマリー 本調査は、第1 回からの比較を通じて、国民の医療に対する意識のなかで変わるも

53

75 歳以上の人の間では、「意思表示をしたくない」と「わからない」は合わせて 18.9%

で約 2 割であり、個人の自由を尊重しつつも、情報提供や支援を行うことが必要と考えら

れる。

図 61 人生の最終段階における治療に関する意思表示‐年代別(3区分)

必要になっ

たら意思表

示をしたい

家族などに

意向を伝え

どのように

行えばよい

かわからな

書類に意思

表示をした

その時の医

師の意見な

どに従いた

特に意思表

示をしたいと

は思わない

わからない

20~44歳(n=392) 67.6 15.6 14.3 3.6 4.3 4.1 6.6

45~64歳(n=392) 66.6 23.5 17.3 5.1 4.6 3.3 4.1

65歳~(n=416) 52.4 24.5 13.5 7.7 6.3 6.3 6.7

75歳以上(再掲)(n=180) 45.6 24.4 13.3 6.1 8.3 8.3 10.6

0

10

20

30

40

50

60

70

人生の最終段階における治療に関する意思表示‐年代別(3区分)(n=1,200)

(%)

18.9%

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54

2‐4‐2 最期までの療養の場所

治る見込みがない場合の最期までの療養生活の場については、「自宅で療養し、必要にな

れば医療機関に入院したい」が 32.8%、「自宅で療養し、必要になれば緩和ケア施設に入

院したい」が 24.8%で合わせて 57.6%にのぼった。また、「最期まで自宅で療養したい」

という回答は 19.6%で全体の 2 割を占めた。

第 5 回調査と比較すると、自宅での療養を基本とする割合の増加が見られた。在宅医療

に関する認知度が高まったことを示していると考えられる。さらに、最期までの療養生活

の場については、男女によって意識の違いが顕著に見られた。特に、女性は自宅で最期ま

でを望む人が男性より少なく、必要になったときに緩和ケア施設や病院に入院することの

要望が強い。すなわち、最期までを自宅で過ごすことについては、周囲の負担が大きく、

一部を除くと、必ずしも現実的ではないという意見も多い。本人の希望に沿いつつ、最適

な看取りの場について検討することが求められている。

図 62 治る見込みがない場合の最期までの療養生活の場

32.8 24.8 

19.6 

3.4  4.6  6.6 1.8  0.6 

5.8 

0

10

20

30

40

50

自宅で療養して、必要になれ

ばそれまでの医療機関に入

院したい

自宅で療養して、必要になれ

ば緩和ケア施設に入院した

自宅で最期まで療養したい

介護施設(特養、老健)や

老人ホームなどの居宅で過

ごしたい

その時まで通った(または入

院中の)医療機関で過ごした

緩和ケア施設で過ごしたい

専門医療機関(がんセンター

など)で積極的に治療を受け

たい

その他

わからない

治る見込みがない場合の最期までの療養生活の場(n=1,200)(%)

自宅で療養して、

必要になればそれまでの

医療機関に入院したい

自宅で療養して、

必要になれば緩和ケア施設

に入院したい

その時まで通った

(または入院中の)

医療機関で過ごしたい

専門医療機関

(がんセンターなど)で

積極的に治療を受けたい

介護施設(特養、老健)や

老人ホームなどの居宅で

過ごしたい

Page 57: 日医総研ワーキングペーパー - Med6 調査内容とサマリー 本調査は、第1 回からの比較を通じて、国民の医療に対する意識のなかで変わるも

55

図 63 治る見込みがない場合の最期までの療養生活の場‐第5回、第6回調査の比較

図 64 治る見込みがない場合の最期までの療養生活の場-男女別

自宅で療

養して、

必要にな

ればそれ

までの医

療機関

自宅で療

養して、

必要にな

れば緩和

ケア施設

自宅で最

期まで

介護施設

や老人

ホームな

どの居宅

そのとき

まで通っ

た(または

入院中

の)医療

機関

緩和ケア

施設

専門医療

機関(が

んセン

ターなど)

男性(n=552) 33.7 18.3 25.2 2.7 5.4 4.9 2.0

女性(n=648) 31.9 30.4 14.8 4.0 3.9 8.0 1.7

0

10

20

30

40

50

治る見込みがない場合の最期までの療養生活の場‐男女別(n=1,200)(%)

*

*

*

* *

*

* p<0.05

男性

女性

27.8 

16.0  14.5 

3.7 10.7 

13.2 

3.2 

32.8 

24.8 19.6 

3.4  4.6  6.6 1.8 

0

10

20

30

40

50

自宅で療養して、

必要になれば

それまでの医療機関に

入院したい

自宅で療養して、

必要になれば

緩和ケア施設に

入院したい

自宅で最期まで

療養したい

介護施設(特養、老健)

や老人ホームなどの

居宅で過ごしたい

その時まで通った

(または入院中の)

医療機関で過ごしたい

緩和ケア施設

で過ごしたい

専門医療機関

(がんセンター

など)で

積極的に治療

治る見込みがない場合の最期までの療養生活の場‐第5回、第6回調査の比較

第5回調査(n=1,122) 第6回調査(n=1,200)

(%)

自宅で療養して、

必要になればそれまでの

医療機関に入院したい

自宅で療養して、

必要になれば

緩和ケア施設に

入院したい

介護施設(特養、老健)や

老人ホーム,などの

居宅で過ごしたい

その時まで通った

(または入院中の)

医療機関で過ごしたい

専門医療機関

(がんセンターなど)で

積極的に治療を

受けたい

Page 58: 日医総研ワーキングペーパー - Med6 調査内容とサマリー 本調査は、第1 回からの比較を通じて、国民の医療に対する意識のなかで変わるも

56

図 65 治る見込みがない場合の最期までの療養生活の場-年代別(3区分)

図 66 治る見込みがない場合の最期までの療養生活の場-70歳以上の世帯主、同居者の有無

自宅で療養

して、必要

になればそ

れまでの医

療機関

自宅で療養

して、必要

になれば緩

和ケア施設

自宅で最期

まで

介護施設や

老人ホーム

などの居宅

そのときま

で通った(ま

たは入院中

の)医療機

緩和ケア施

専門医療機

関(がんセ

ンターなど)

20~44歳(n=392) 31.6 25.3 20.9 3.8 3.6 5.9 1.8

45~64歳(n=392) 31.1 30.6 18.1 2.0 2.8 8.4 1.8

65歳~(n=416) 35.3 19.0 19.7 4.3 7.2 5.5 1.9

0

10

20

30

40

50

治る見込みがない場合の最期までの療養生活の場‐年代別(3区分)(n=1,200)(%)

自宅で療

養して、

必要にな

ればそれ

までの医

療機関

自宅で療

養して、

必要にな

れば緩和

ケア施設

自宅

介護施設

や老人

ホームな

そのとき

まで通っ

た(入院

中の)医

療機関

緩和ケア

施設

専門医療

機関

全体(n=286) 38.5 15.7 19.6 3.5 7.0 4.9 1.7

単身(n=62) 35.5 16.1 12.9 8.1 9.7 6.5 1.6

70歳以上のみで同居(n=108) 38.9 14.8 15.7 0.0 7.4 6.5 2.8

70歳未満の同居者あり(n=101) 39.6 15.8 27.7 5.0 5.0 3.0 0.0

0

10

20

30

40

50

治る見込みがない場合の最期までの療養生活の場‐70歳以上の世帯主、同居者の有無

(n=286)(%)

*

* p<0.05

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57

2‐5 医療・介護の情報への要望

2‐5‐1 医療・介護の情報一般

今後の医療介護の連携による地域包括ケアシステムを推進するには、行政や医療介護関

係者のみならず、利用者である地域住民自身が地域で受けられる医療介護を理解し、活用

していくことが重要で、そのための情報提供や支援が求められている。そこで、「あなたの

住まいの市区町村では、医療や介護に関して必要な情報が十分にあるか」について尋ねた。

全体の 39.3%は「医療の情報がない(計)」と回答し、42.8%は「介護の情報がない(計)」

と回答した。地域による差をみると、医療に関しては、大都市の住民が不足と回答する割

合が高い傾向がみられた。大都市には医療機関の数や種類が多く、選択肢が多いことが背

景にあると考えられる。

図 67 医療や介護に関する必要な情報が十分にあるか【新】

8.5 

7.5 

35.9 

32.2 

33.1 

36.1 

6.2 

6.7 

16.3 

17.6 

0 20 40 60 80 100

医療の

情報

介護の

情報

医療や介護に関する必要な情報が十分にあるか(n=1,200)

十分にある まあある あまりない まったくない わからない

(%)

ない(計)39.3

ない(計)42.8

ある(計)44.4

ある(計)39.7

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58

図 68 医療に関する情報が不足していると思う人の割合‐都市規模別

図 69 介護に関する情報が不足していると思う人の割合-都市規模別

39.3 

43.5 38.7 

33.8 

40.0 

20

30

40

50

全体(n=1200) 21大都市(n=340) 中都市(n=512) 小都市(n=228) 町村(n=120)

医療に関する情報が不足していると思う人の割合‐都市規模別(n=1,200)(%)

42.8 45.3 

42.2 39.5 

44.2 

20

30

40

50

全体(n=1200) 21大都市(n=340) 中都市(n=512) 小都市(n=228) 町村(n=120)

介護に関する情報が不足していると思う人の割合‐都市規模別(n=1,200)(%)

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59

2‐5‐2 介護に関して欲しい情報

介護に関する情報について、特にどのような情報を必要としているかを尋ねると(複数

回答)、費用が 58.8%、サービス内容が 51.3%で、約半数が基本的な情報を求めていた。

また、手続きについても全体の 40.9%が必要としていた。年齢による大きな差はなく、全

世代において介護情報への関心がみられた。

図 70 介護に関して欲しい情報(複数回答)【新】

58.8 51.3 

40.9  39.3  38.9 30.2 

0

10

20

30

40

50

60

70

介護を受ける

ときの費用

介護サービス

の内容

介護を受ける

ときの手続き

医療との一体的

サービスを受け

られる施設

介護施設の種類

や特長

介護支援専門員

(ケアマネジャー)

の見つけ方

介護に関して欲しい情報(複数回答)(n=1,200)(%)

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60

図 71 介護に関して欲しい情報-年代別(3区分)(複数回答)

62.2 52.8 

40.6 34.2 

38.5 

25.8 

60.5  57.7 

46.2  43.6  47.7 36.7 

53.8 43.8 

36.3  40.1 31.0 

28.1 

0

10

20

30

40

50

60

70

介護を受ける

ときの費用

介護サービス

の内容

介護を受ける

ときの手続き

医療との一体的

サービスを受け

られる施設

介護施設の

種類や特長

介護支援専門員

(ケアマネジャー)

の見つけ方

介護に関して欲しい情報‐年代別(3区分)(複数回答)(n=1,200)

20~44歳(n=392) 45~64歳(n=392) 65歳~(n=416)

(%)

医療との一体的

サービスを

受けられる施設

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61

2‐5‐3 地域包括ケアシステム

高齢者などが要介護状態になっても住み慣れた地域で暮らせるよう、医療・介護の連携

を推進するために地域包括ケアシステムと呼ばれる仕組みを作っていることを紹介したう

えで、地域包括ケアシステムについて詳しく知りたいかを尋ねた。すると、知りたい(計)

と回答した人は全体の 70.9%にのぼった。年齢別にみると、50 歳代で特に高い傾向が見

られた。

図 72 地域包括ケアシステムについて詳しく知りたいと思う人の割合-年代別【新】

70.9 

58.5 

65.2 69.3 

80.2  74.3  71.9 

0

20

40

60

80

100

全体

(n=1200)

20~29歳

(n=118)

30~39歳

(n=158)

40~49歳

(n=228)

50~59歳

(n=182)

60~69歳

(n=226)

70歳以上

(n=288)

地域包括ケアシステムについて詳しく知りたいと思う人の割合

‐年代別(n=1,200)

* p<0.05

*

*

(%)

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62

2‐5‐4 在宅医療についての知識

在宅医療・在宅療養9について知っている人は全体の約 3 割であった。一方、訪問介護に

ついて知っている人は全体の 6 割にのぼった。

図 73 在宅医療・在宅療養について知っていること【新】

図 74 在宅医療・在宅療養について知っていること‐年代別(3区分)

9 質問は「高齢者を含めて療養が必要な患者さんのために、医師、看護職員、介護士などが自宅などを訪問する在宅医療・

在宅療養が推進されています。ここにあげた(1)~(3)についてご存じですか」

7.6 

7.3 

16.9 

23.1 

27.4 

42.5 

41.9 

39.2 

24.0 

24.9 

23.8 

15.0 

2.5 

2.3 

1.6 

0 20 40 60 80 100

在宅医療でどのような

「医療」を受けられるか

在宅療養でどのような

「介護」を受けられるか

訪問看護という

サービスがあること

在宅医療・在宅療養について知っていること(n=1,200)

よく知っている まあ知っている あまり知らない まったく知らない わからない

(%)

知っている(計)30.7

知っている(計)34.8

知っている(計)59.4

4.6  6.4  11.5  5.1  5.9  10.8  10.7  17.1  22.6 19.1  23.7 26.2 

21.9 29.1  31.0  40.1 

43.1 44.2 

0

20

40

60

80

100

20~44歳

(n=392)

45~64歳

(n=392)

65歳~

(n=416)

20~44歳

(n=392)

45~64歳

(n=392)

65歳~

(n=416)

20~44歳

(n=392)

45~64歳

(n=392)

65歳~

(n=416)

在宅医療でどのような

「医療」を受けられるか

在宅療養でどのような

「介護」を受けられるか

訪問看護という

サービスがあること

在宅医療・在宅療養について知っていること‐年代別(3区分)(n=1,200)

よく知っている まあ知っている

(%)

23.730.1

37.727.0

34.941.8

50.8

60.2 66.8

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63

3.分析と考察

3‐1 かかりつけ医の有無を決める要因の分析

本調査では「かかりつけ医」がいる人の割合は 55.9%であったが、日常的な診療が必要

であること以外にどのような要因が「かかりつけ医」を持つことに繋がるかを把握すれば、

今後のかかりつけ医普及に生かすことができる。そこで、かかりつけ医がいる・いないを

決定する要因についてロジスティック回帰分析10を行った。結果は、本調査の対象者につ

いては、かかりつけ医がいる・いないを決める要因として、年代、大病院の外来受診の際

の患者負担、性別、健康状態、医療医学への関心、保険者の影響がみられた。

大病院の外来受診の際の患者負担があることを知っている人は、知らない人よりもかか

りつけ医を持つ傾向が 1.291 倍高いという結果であった。大病院などの初診外来受診時の

患者負担が、外来の機能分化とかかりつけ医の普及を推進していることが推測される。

SPSS 出力

10 変数の説明(b はダミー変数のベースラインを示す):年代(20 歳代~70 歳以上)、性別(女性、男性b)、大病院外来受

診患者負担(知っている、知らない)、健康状態(よくない、あまりよくない、ふつう、まあよい、よい)、医学医療への関

心(ある、ない)、医療保険(後期高齢者b、協会けんぽ、健康組合保険、国保)、都市規模(町村b,小都市、中都市、21大都市)、学歴(大卒b、高卒、中卒)

なし あり %

なし 318 198 61.6

あり 151 511 77.2

% 70.4

予測値

かかりつけ医

-2 対数尤

Snell R 2

Nagelkerke

R 2 乗

1349.371a .202 .270

係数 標準誤差 Wald 自由度 有意確率 オッズ比

年代 .358 .055 42.637 1 .000 1.430

大病院外来受診患者負担 .255 .060 17.883 1 .000 1.291

性別 .520 .135 14.871 1 .000 1.682

健康状態 .236 .071 11.179 1 .001 1.267

医療医学への関心 .251 .088 8.181 1 .004 1.285

協会けんぽ -.870 .316 7.555 1 .006 .419

組合健保 -.675 .293 5.314 1 .021 .509

国保 -.500 .258 3.750 1 .053 .607

高卒 .253 .146 3.031 1 .082 1.288

都市規模1 .311 .240 1.675 1 .196 1.364

共済組合 -.456 .375 1.483 1 .223 .634

都市規模2 .273 .228 1.434 1 .231 1.314

中卒 .298 .274 1.180 1 .277 1.347

都市規模3 .136 .254 .285 1 .593 1.145

定数 -.129 .507 .065 1 .799 .879

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64

3‐2 考察とまとめ

第 7 次医療計画や医師偏在対策を含む医療提供体制の見直しが検討されるなかで、医療

の受け手側の国民・患者のニーズを理解し、国民の視点も取り込んだ議論を行うことが重

要である。本調査では以下の点について、国民の意識とニーズの把握を試みた。

1. 超高齢社会を迎えたわが国において、国民の医療への期待、不安、満足度を把握

日本の医療全般に対して、医療の技術、個人情報に対するセキュリティ、医療の安全

性を評価する人が多く見られた。特に医療の技術(提供される医療内容)に対しての信頼

感が高いことが判明した。反対に、医療費負担、夜間休日のアクセス、診断や治療の標準

化(医療機関の間での差やバラツキ)についての評価はやや低い傾向がみられた。

また、地域医療に関して国民が考える重点課題は、「高齢者などの長期入院施設や介護

施設の整備」と「夜間休日の診療や救急医療体制の整備」が上位 2 項目で、これらにつ

いては、年齢の違いはあるものの、全体としては過去の調査から変わらない傾向を示し

た。

一方、医療と介護への将来については、前回調査同様、不安を抱える人が多く見られ

た。特に、将来、自分が希望する介護サービスを受けられることに不安を感じる人が約半

数の 51.8%にのぼった。また、希望する場所で最期を迎えられることについて 43.8%が

不安と回答した。介護については人口規模の大きい都市部で不安が高く、希望する最期の

場所、地域に必要な診療科の医師が確保されることについては、人口規模が小さい地域で

不安が高い傾向が見られ、地域の医療介護資源の状況を表していると思われる。

医療に対する国民の満足度は、第 2 回目調査以降継続して上昇してきており、受けた

医療については 92.3%が満足(内訳は満足が 28.8%、まあ満足が 63.5%)、医療全般に対

しては 74.2%が満足(内訳は満足が 14.8%、まあ満足が 59.3%)であった。医療に関し

てさまざまな課題はあるものの、全体として、医療者や医療全般に対する国民の理解が深

まっていることを示唆している。

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65

2. 「かかりつけ医」の属性や国民の受診状況を把握し、医師患者関係、求める機能と

現状を明確化

地域の医療介護の今後の充実に向けて、かかりつけ医が果たす役割は極めて大きく、か

かりつけ医に対して大きな期待が寄せられている。「かかりつけ医がいる」と回答した人

は全体の 55.9%であったが、高齢になるほど増加し、70 歳以上では 8 割を超えていた。

また、かかりつけ医がいる人のうち、7 割はかかりつけ医が 1 人のみで、かかりつけ医の

8 割が診療所、診療科は 8 割が内科であった。一方、体調が悪いときや健康について相談

したいときに必ずそのかかりつけ医を受診する人は約 8 割、専門医にかかりたいときに

必ずかかりつけ医を受診する人は約 5 割であった。

かかりつけ医との医師患者関係は良好で、全体の 75%前後の人が、自身のかかりつけ

医は「自分のことを良く理解してくれている」、「健康や治療全般に責任を持ってくれてい

る」、「心配していることや問題について話す時間を十分とってくれる」と考えていた。た

だし、かかりつけ医に期待することと、実際に対応できていることとの間で、いくつかの

項目についてギャップが見られた。特に、診療時間外の連絡や、緊急時に他の医師との連

携を行うこと、また最期の看取りや認知症への対応に対する期待は大きい。これらの期待

に応えていくには、日医かかりつけ医機能研修制度を含めた医師研修のさらなる充実や、

かかりつけ医同士の連携体制を支援する地域の取り組みが急務と思われる。特に、かかり

つけ医が 1 人で医療介護の全ての期待に応えていくことは現実的でなく、今後の体制整

備の検討が必要である。

3. 医療の平等性についての意識を確認し、医療の利用に関する意識を把握

所得に関係なく人々が平等に医療を受けられるという医療の平等性、公共性は、わが

国の医療の基本であることが改めて確認された。所得の高い低いにかかわらず受けられる

医療の中身は同じであるほうがよい、と回答した人は 74.4%であるのに対し、所得の高

い低いによって受けられる医療の中身が異なることはやむを得ないと回答した人は

17.7%で、これらの割合は第 3 回から変わっていない。格差社会と言われる中でも、医療

を平等に受けることに対して国民の意識に変化が生じていないことが明らかになった。

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66

一方、医療の受け方について、過剰受診など医療が適正に利用されていないという意

識を持つ国民が半数を超えている。「国民は必要以上に利用していると思うか」に対し

て、52.5%がそう思うと回答し、救急車を安易に呼ばない、かかりつけ医を持つなどのほ

か、コンビニ受診の削減などが必要と考えていた。少子高齢化の中で社会保障の充実を図

るべきではあるが、限られた資源を適正に使うことは重要である。このような意識を国民

全体に広げると同時に、医療者の側の意識も高めていくことが重要である。

4. 人生の最終段階における医療の意思表示の状況や在宅医療の認知度の変化を確認

最終段階の医療について、「今は考えていないが、必要になったら意思表示をしたい」

と回答した人が全体の約 6 割を占め、家族などに意向を伝えた人は 2 割であった。一方

で、「意思表示のやり方がわからない」人が 15%を占めており、今後の普及活動が課題

と思われる。さらに、「意思表示せずに、その時の医師などの意見に従いたい」という人

は 5.1%に過ぎず、最終段階の医療についても主体的に関わることを望む傾向が見られ

た。

治る見込みがない場合の最期までの療養生活の場は、「自宅で療養後、必要になれば医

療機関や緩和ケア施設に入院」することを望む人が前回調査より増加し、また、「自宅で

最期まで療養」したいという人も前回より増加した。男女による意識の違いはあるもの

の、国民の間で在宅医療への理解が進み、普及しつつあることが影響していると推測され

る。ただし、在宅医療を受けられる人は、環境や回りの支援の有無などにより、全ての人

が受けられるという状況でないことは事実である。本調査で国民の考える重点課題の第 1

位である「長期入院できる施設の整備」と並行して進めることも重要である。

5. 医療介護に関する情報提供の現状を把握し、国民への啓発活動の必要性を検討

地域の医療や介護の情報を地域住民に正確に伝えることは行政の重要な役割である。

医療や介護に関する必要な情報が十分にないと考える人はそれぞれ全体の 4 割であっ

た。特に、介護に関わる費用やサービスの内容を求める人の割合が高かった。一方、地域

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67

包括ケアシステムについて詳しく知りたいと思う人の割合は 7 割であった。今後の地域

包括ケアシステムの構築と普及にあたって、それぞれの地域の行政や医師会が、地域住民

にしっかりと情報提供を行う必要があると思われる。

まとめ

地域の医療提供体制の充実に向けて、受け手側の国民の視点を取り入れていくことが

重要である。

医療に対する高い満足度は、医療制度への理解と医師患者関係の向上を示唆している

と思われる。また、医療の平等性は国民の意識に根付いており、わが国の医療制度の

基本部分といえる。

長期の入院施設と救急医療の重要性に対する意識は高く、将来の介護への不安を初

め、医療介護に対するさまざまな不安もみられた。地域事情を考慮した、さらなる対

応が求められている。

かかりつけ医に対する国民の期待や診療の実態を踏まえて、いっそうの研修の推進が

望まれる。また、医師 1 人での全ての対応を行うことは現実的でなく、かかりつけ

医同士の連携の構築が必須と思われる。そのうえで、より多くの人がかかりつけ医を

持てるよう普及活動を推進し、国民の健康増進を図ることが必要である。

医療の適正利用の視点を持ち合わせる国民も多く、社会保障の持続可能性の観点から

も、国民、医療者に広く普及させていくべきである。

人生の最終段階の医療の意思表示、地域包括ケアシステムなど、国民への啓発活動が

必要とされており、行政のみならず医師会の関与も期待される。

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68

調査の制約について

本調査結果の制約は、以下の点である。まず、第 1 回からの継続調査で、個別面接手

法を採用しているが、回答者の傾向に一定程度の偏りがあることは否めない。ただし、

WEB 調査との回答傾向の違いについては、第 5 回調査で WEB 調査も並行して行い結果

の検証を行った。郵送法や WEB 調査法を含めてどの調査手法にもそれぞれの特徴や課題

があることは周知の通りである。次に、調査実施機関である日本医師会の名前は回答者に

示されることはないが、「医療に関する意識調査」という調査名であるため、医療に対す

る意識が高い人が回答者となる可能性が高い。この点については、医療に対する関心が高

いか低いかを、設問の中に入れることでその違いを一定程度確認することを行った。最後

に、回答者には、社会的に厳しい状況にある方や健康を害している方などは対象外とな

り、国民全ての層が含まれていない点がある。この点についても一般的なアンケート調査

の限界と捉えている。

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69

4.その他の結果

4‐1 その他の項目ごとの結果

4‐1‐1 受けた医療の満足度(個別項目)

受けた医療の満足度は総合的には 92.3%が満足(計)であったが、項目別(9 項目)に

みると、満足が最も低い項目は「待ち時間」で 66.7%、続いて「治療費」で 78.2%であっ

た。一方、不満の高い項目について第 3 回調査からの推移をみると、N 数は少ないが、待

ち時間については不満と回答した人の割合の減少傾向がみられた。

図 75 受けた医療の満足度

93.6 

92.3 

91.4 

89.6 

84.6 

83.8 

80.4 

78.2 

66.7 

92.3 

5.0 

5.2 

5.7 

8.2 

13.9 

8.3 

6.2 

18.6 

32.1 

6.1 

0 20 40 60 80 100

医師の態度や言葉使い

看護師の態度や言葉使い

医師の知識や技術

医師の説明の分かりやすさ

診察日・診療時間

医師の投薬

検査や画像診断

治療費

待ち時間

総合的

受けた医療の満足度(n=1,140)

満足(計) 不満(計) 該当しない・わからない

※は第6回調査からの追加項目

(%)

Page 72: 日医総研ワーキングペーパー - Med6 調査内容とサマリー 本調査は、第1 回からの比較を通じて、国民の医療に対する意識のなかで変わるも

70

図 76 受けた医療に満足していない理由の推移(満足していない人のみ対象)

医師の

説明待ち時間 治療費

医師の

知識や

技術

医師の

態度や

言葉使い

診察日や

診療時間

看護師の

態度や

言葉使い

検査や

画像診断

第3回(n=214) 33.2 55.6 44.9 23.8 15.0 23.8 8.9

第4回(n=121) 52.9 53.7 33.1 32.2 29.8 24.8 12.4 11.6

第5回(n=99) 43.4 44.4 41.4 25.3 29.3 25.3 8.1 14.1

第6回(n=70) 48.6 42.9 38.6 25.7 22.9 21.4 10.0 8.6

0

20

40

60

受けた医療に満足していない理由の推移(満足していない人のみ対象)(%)

(調査なし)

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71

4‐1‐2 慢性疾患の診療を受けている人の受診状況や医療機関の選択

慢性疾患などで診療を受けている人の割合

本調査ではかかりつけ医の定義を回答者に示したうえで、かかりつけ医の特性や診療に

ついて把握したが、一般に、慢性疾患などで日常的に診療を受けている医療機関が有るか

どうか、また、ある場合は診療情報の共有や医療機関の選択方法について併せて聞くこと

で、人々の受診の状況を確認した。慢性疾患などで日常的に診療を受けている医療機関の

有無を尋ねると、全体の 26.6%が有ると回答した。75 歳以上の高齢者では 58.3%であっ

た。日常的診療を受けている人の 90.3%はかかりつけ医がいると回答した。また、日常的

診療を受けていない人も 43.8%はかかりつけ医がいると回答した。

図 77 慢性疾患などで日常的に診療を受けている医療機関の有無‐年齢別【新】

図 78 かかりつけ医の有無-慢性疾患などで日常的に診療を受けている医療機関の有無別(再掲)

26.6 

13.4 

46.2 

58.3 

73.3 

86.5 

53.4 

41.7 

0 20 40 60 80 100

全体

(n=1200)

64歳以下

(n=784)

65~74歳

(n=236)

75歳以上

(n=180)

慢性疾患などで日常的に診療を受けている医療機関の有無

‐年齢別(n=1,200)

ある ない わからない

(%)

いる, 90.3

43.8

いない, 9.7

56.2

0 20 40 60 80 100

日常的に診療を

受ける医療機関

あり(n=319)

日常的に診療を

受ける医療機関

なし(n=873)

かかりつけ医の有無‐慢性疾患などで日常的に診療を受けている医療機関

の有無別(n=1,200)

いる いない

(%)

Page 74: 日医総研ワーキングペーパー - Med6 調査内容とサマリー 本調査は、第1 回からの比較を通じて、国民の医療に対する意識のなかで変わるも

72

慢性疾患などで日常的に診療を受けている医療機関の数は、1 施設が 70.8%、2 施設が

19.4%、3 施設以上が 9.4%であった。複数の医療機関にかかる理由は、複数の疾患がある

ことが大多数で 84.8%を占め、かかっていた医師からの紹介(14.1%)を除くと、安心感

が 5.4%、特性に応じた選択が 5.4%であった。

図 79 慢性疾患などで日常的に診療を受けている医療機関数

図 80 複数の医療機関にかかる理由(複数の医療機関にかかっている人のみ)【新】

84.8 

14.1 5.4  5.4  3.3  1.1 

0

20

40

60

80

100

複数の病気(けが)

があるから

かかっていた医師か

ら別の医師(医療機

関)を紹介されたから

同じ病気について、

別の医師(医療機関)

を受診しておくと

安心だから

同じ病気について、

医療機関の場所や特

色(待ち時間など)に

応じて選んだから

その他

特に理由はない・

わからない

複数の医療機関にかかる理由(複数回答)(n=92)(%)

同じ病気について、

医療機関の場所や特色

(待ち時間など)に

応じて選んだから

同じ病気について、

別の医師(医療機関)を

受診しておくと安心だ

から

かかっていた医師から

別の医師(医療機関)を

紹介されたから

1施設, 70.8 

2施設, 19.4 

3施設, 7.8 

4施設以上, 

1.6 

わからない, 0.3 

慢性疾患などで日常的に診療を受けている医療機関数

(n=319)

Page 75: 日医総研ワーキングペーパー - Med6 調査内容とサマリー 本調査は、第1 回からの比較を通じて、国民の医療に対する意識のなかで変わるも

73

複数の医療機関の医師同士で処方薬や検査結果が共有されているかについては、それぞ

れ 66.3%、55.4%の人が肯定的であった。

図 81 医師同士で処方薬や検査結果が共有されているか【新】

35.9 

31.5 

30.4 

23.9 

10.9 

17.4 

10.9 

14.1 

12.0 

13.0 

0 20 40 60 80 100

処方薬

検査結果

医師同士で処方薬や検査結果が共有されているか

(複数の医療機関にかかっている人対象 n=92)

全て共有されている まあ共有されている あまり共有されていないまったく共有されていない わからない

(%)

共有されている(計) 66.3

共有されている(計) 55.4

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74

医療機関の選択

一方、医師や医療機関の選択は、「医師などからの紹介で選ぶ」ことを好む人が全体の

39.3%で約 4 割、自分で選ぶのが良い人が 31.6%で約 3 割であった。高齢の人ほど医師な

どからの紹介で選ぶことを好む傾向が強くなっている。

図 82 医師や医療機関をどのように選ぶか【新】

図 83 医師や医療機関をどのように選ぶか‐年代別

39.3 

31.6 

21.6 

6.5 1.0 

0

10

20

30

40

50

医師などからの

紹介で選ぶ

自分で調べて

選ぶ

自力で調べる・

医師の紹介の

どちらでもよい

どちらとも

いえない

わからない

医師や医療機関をどのように選ぶか(n=1,200)(%)

33.1 

29.7 

27.6 

33.0 

46.5 

54.9 

33.1 

37.3 

41.2 

36.3 

26.5 

21.2 

27.1 

29.1 

25.0 

24.2 

19.0 

12.8 

5.1 

3.2 

5.7 

6.6 

7.5 

8.7 

1.7 

0.6 

0.4 

0.4 

2.4 

0 20 40 60 80 100

20歳代

(n=118)

30歳代

(n=158)

40歳代

(n=228)

50歳代

(n=182)

60歳代

(n=226)

70歳以上

(n=288)

医師や医療機関をどのように選ぶか‐年代別(n=1,200)

医師などからの紹介で選ぶのがよい 自分で調べて選ぶのがよい自分で調べる・医師の紹介のどちらでもよい どちらともいえないわからない

(%)

自分で選ぶ医師などからの紹介 どちらでもよい

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75

4‐1‐3 診療情報の共有について

効率的かつ効果的な医療提供に向けては、医療者が医療連携を行い、患者の診療情報を

共有することが必要である。診療情報の共有についての考えを尋ねると、自身の診療情報

が医療機関の間で共有されることについて、国民の 74.6%が賛成と回答した。どちらとも

いえないが 17.1%で、反対は 5.3%に過ぎなかった。

図 84 診療情報を複数の医療機関で共有することについて【新】

32.8  41.8  17.1  3.3 1.9 

3.1 

0 20 40 60 80 100診療情報を複数の医療機関で共有することについての考え(n=1,200)

賛成 まあ賛成 どちらともいえない やや反対 反対 わからない

(%)

賛成(計)74.6 反対(計)5.3

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76

4‐1‐4 治療方針の決定者

比較的重い病気の治療方針の決定については、医師と相談しながら自身で決める、が

50.9%、医師の説明を聞いて同意するが 24.5%であった。説明を聞いて医師の判断に任せ

るは 19.7%、医師の説明は聞かずにすべて医師に任せるは 1.1%であった。年齢による違

いはあるものの、医療に関わる主体性の強さが示されている。

図 85 比較的重い病気の治療方針の決定について

図 86 治療方針の自己決定に関する意識-年代別

50.9 

24.5  19.7 

1.1 0

20

40

60

80

100

医師と相談しながら

自分で決める

医師の説明を聞いて

同意する

医師の説明を聞いて

医師の判断に任せる

医師の説明は聞かずす

べて医師に任せる

比較的重い病気の治療方針の決定について(n=1,200)(%)

※「その他」「特にない・わからない」は除く

医師と相談

しながら自

分で決める

医師の説

明を聞いて

同意する

医師の説

明を聞いて

医師の判

断に任せる

医師の説

明は聞かず

すべて医師

に任せる

その他特にない・

わからない

20歳代(n=118) 57.6 18.6 16.1 4.2 0.0 3.4

30歳代(n=158) 55.7 24.7 16.5 0.0 0.6 2.5

40歳代(n=228) 57.0 24.1 14.9 0.4 0.0 3.5

50歳代(n=182) 59.3 22.0 16.5 0.0 0.5 1.6

60歳代(n=226) 45.6 26.1 23.9 0.9 0.4 3.1

70歳以上(n=288) 39.6 27.4 25.3 1.7 1.4 4.5

0

20

40

60

80

100

治療方針の自己決定に関する意識‐年代別(n=1,200)(%)

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77

4‐1‐5 介護が必要になった場合に住みたい場所

高齢で介護が必要になった場合に住みたい場所は自宅が 52.4%であった。男女による違

いは大きく、男性は 62.1%、女性は 44.1%であった。

前回調査と比較すると、自宅で過ごすことを望む人の割合は前回調査から微増していた。

一方、老健などの介護施設に住みたい人の割合は微減していた。

図 87 高齢で介護が必要になった場合にどこに住みたいか

図 88 高齢で介護が必要になった場合にどこに住みたいか-男女別

52.4 

22.3 15.8 

010203040506070

できれば

自宅に

住みたい

できれば老人ホー

ムなどの自宅以外

の居宅に住みたい

老健や特養などの

介護施設に住みた

高齢で介護が必要になった場合にどこに住みたいか(n=1,200)(%)

できれば自宅

に住みたい

できれば老人

ホームなどの

自宅以外の

居宅に住みたい

老健や特養

などの介護施設

に住みたい

※その他・わからないを除く

38.2%

62.1 

14.7 13.9 

44.1 28.9 

17.4 

010203040506070

できれば

自宅に

住みたい

できれば老人

ホームなどの

自宅以外の

居宅に住み

たい

老健や特養

などの介護

施設に住み

たい

高齢で介護が必要になった場合にどこに住みたいか‐男女別

(n=1,200)

男性(n=552) 女性(n=648)

(%)

老健や特養な

どの介護施設

に住みたい

できれば老人

ホームなどの

自宅以外の

居宅に住みたい

できれば自宅

に住みたい

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78

図 89 高齢で介護が必要になった場合にどこに住みたいか‐第5回調査との比較

47.0 

23.7 19.7 

52.4 

22.3 15.8 

010203040506070

できれば

自宅に

住みたい

できれば老人

ホームなどの

自宅以外の

居宅に住み

たい

老健や特養

などの介護

施設に住み

たい

高齢で介護が必要になった場合にどこに住みたいか

‐第5回、6回調査の比較

第5回調査(n=1,122) 第6回調査(n=1,200)

(%)

老健や特養な

どの介護施設

に住みたい

できれば老人

ホームなどの

自宅以外の

居宅に住みたい

できれば自宅

に住みたい

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79

4‐1‐6 医療機関の受診見合わせ

医療の受診見合わせの理由の 1 つに医療費の問題があると言われる11。過去 1 年間に、

具合が悪いのに費用がかかるという理由で医療機関に行かなかったことがあるか(新規調

査項目)を尋ねると、全体の 5.0%の人が「ある」と回答した。個人の所得別でみると、低

所得の層での割合が 7.8%と高い傾向がみられた。また、健康状態別にみると、健康状態が

悪いと回答している人の間で 9.2%を占めた。

図 90 過去 1 年間に具合が悪いが費用がかかるという理由で医療機関の受診を見合わせたことが

ある割合‐等価所得別

図 91 過去 1 年間に具合が悪いが費用がかかるという理由で医療機関の受診を見合わせたことが

ある割合‐健康状態別

11 日本医療政策機構の「日本の医療に関する 2007 年世論調査報告」では「過去 12 ヶ月以内に、費用がかかるという理由

で、医療を受けることを控えたことがありますか?」を尋ねており、高所得・高資産層で 16%、中間層で 25%、低所得・

低資産層で 40%が「具合が悪いところがあるのに医療機関に行かなかったことがある」と回答している。(2007 年 1 月

n=1,076 人)郵送調査。一方、ドイツの慢性疾患患者を対象に行った医療差し控えは、14.1%が差し控えを行ったが、差別

など医療に対する否定的な経験が最も影響しており、医療費の影響度は必ずしも高くなかった。(2013 年 10 月

n=15,565)

5.0 7.8 

5.3 3.7 

6.2 

0

5

10

15

全体

(n=1200)

200万円未満

(n=282)

200万円~

300万円未満

(n=247)

300万円~

500万円未満

(n=214)

500万円以上

(n=65)

過去1年間に、具合が悪いが費用がかかるという理由で医療機関の受診を

見合わせたことがある割合‐等価所得別(n=1200)(%)

*

* p<0.05

※等価所得が不明(n=392)は除く

5.0 3.9 

6.4 

9.2 

0

5

10

15

全体

(n=1200)

健康状態が

よい(計)

(n=797)

健康状態が

ふつう

(n=282)

健康状態が

悪い(計)

(n=120)

過去1年間に、具合が悪いが費用が掛かるという理由で医療機関の受診を

見合わせたことがある割合‐健康状態別(n=1,200)(%)

*

* p<0.05

*

Page 82: 日医総研ワーキングペーパー - Med6 調査内容とサマリー 本調査は、第1 回からの比較を通じて、国民の医療に対する意識のなかで変わるも

80

図 92 過去1年間に、具合が悪いが費用がかかるという理由で医療機関の受診を見合わせたことが

ある割合-年代別(3区分)

5.0 3.9 

6.4 

9.2 

0

5

10

15

全体

(n=1200)

健康状態が

よい(計)

(n=797)

健康状態が

ふつう

(n=282)

健康状態が

悪い(計)

(n=120)

過去1年間に、具合が悪いが費用がかかるという理由で医療機関の受診を

見合わせたことがある割合‐健康状態別(n=1,200)(%)

*

* p<0.05

*

Page 83: 日医総研ワーキングペーパー - Med6 調査内容とサマリー 本調査は、第1 回からの比較を通じて、国民の医療に対する意識のなかで変わるも

81

4‐1‐7 健康状態・生活満足度・生きがい

健康状態

現在の健康状態は、全体では「よい」が 66.4%で、70 歳以上の高齢者では 54.2%であ

った。また、生活満足度は 84.3%が満足(計)と回答した。満足度は過去の調査からも 8

割前後と高い水準である。

図 93 現在の健康状態

図 94 現在の健康状態‐年代別

33.5  32.9  23.5  8.8  1.3 

0.1 

0 20 40 60 80 100

現在の健康状態(n=1,200)

よい まあよい ふつう あまりよくない よくない わからない

よい(計) 66.4 よくない(計) 10.0

(%)

83.1 

79.7 

75.0 

62.1 

58.8 

54.2 

13.6 

15.8 

20.6 

29.1 

29.2 

26.0 

3.4 

3.8 

4.4 

8.8 

11.9 

19.8 

0.6 

0 20 40 60 80 100

20歳代

(n=118)

30歳代

(n=158)

40歳代

(n=228)

50歳代

(n=182)

60歳代

(n=226)

70歳以上

(n=288)

現在の健康状態‐年代別(n=1,200)

よい(計) ふつう よくない(計) わからない

(%)

Page 84: 日医総研ワーキングペーパー - Med6 調査内容とサマリー 本調査は、第1 回からの比較を通じて、国民の医療に対する意識のなかで変わるも

82

生活満足度

図 95 生活満足度

図 96 生活に満足している割合の推移(第2回~第6回)

19.0  65.3  12.8  2.6 

0.3 

0 20 40 60 80 100

生活満足度(n=1,200)

満足している まあ満足している やや不満である 不満である わからない

(%)

満足(計)84.3 不満(計)15.3

84.3 

76.8  76.1 

86.7  84.3 

50

60

70

80

90

100

第2回

(n=1364)

第3回

(n=1313)

第4回

(n=1246)

第5回

(n=1122)

第6回

(n=1200)

生活に満足している割合の推移(第2回~第6回)(%)

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83

生きがい

生きがいについては、「ある(計)」と回答した人が全体の 83.3%を占め、70 歳以上の高

齢者についても 77.1%と高い傾向を示した。

図 97 「生きがい」となるものがあるか【新】

図 98 「生きがい」となるものがあるか‐年代別

41.4  41.9  12.7  3.0 

1.0 

0 20 40 60 80 100

「生きがい」となるものがあるか(n=1,200)

ある まあある あまりない ない わからない

(%)

ある(計)83.3 ない(計)15.7

90.7 

88.6 

88.6 

82.4 

79.2 

77.1 

9.3 

11.4 

11.0 

16.5 

19.5 

20.8 

0 20 40 60 80 100

20歳代

(n=118)

30歳代

(n=158)

40歳代

(n=228)

50歳代

(n=182)

60歳代

(n=226)

70歳以上

(n=288)

「生きがい」となるものがあるか‐年代別(n=1,200)

ある(計) ない(計) わからない

(%)

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84

4‐1‐8 かかりつけ医への受診状況とかかりつけ医に関する意見

かかりつけ医への通院

かかりつけ医がいる人の間で、現在、かかりつけ医に通院している人の割合は、全体の

65.6%であった。年代別にみると、20 歳代~40 歳代の若い世代が 40%未満であるのに対

し、60 歳以上で 78.7%、70 歳以上で 85.1%と高い傾向がみられた。

図 99 現在そのかかりつけ医に通院しているか-年代別

65.6 

36.8 

34.0 

56.6 

78.7 

85.1 

34.4 

63.2 

66.0 

43.4 

21.3 

14.9 

0 20 40 60 80 100

全体

(n=671)

20~30歳代

(n=87)

40歳代

(n=100)

50歳代

(n=99)

60歳代

(n=150)

70歳以上

(n=235)

現在そのかかりつけ医に通院しているか‐年代別(n=671)

通院している 通院していない

(%)

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85

かかりつけ医への要望・期待

面接調査員がかかりつけ医に関する意見を回答者に尋ねたところ、回答者 1,200 人のう

ち、263 名が自由回答での意見提供を行った。うち 154 名はかかりつけ医がいる人、49 名は

いないがいるとよいと思う人、58 名はかかりつけ医がいない人であった。結果の一部は以下

の通り。

<医師・患者関係に関して> (113件)

親身な態度・信頼関係・総合的に診てくれる 63件

・患者の話をしっかり聞いてもらいたい(60 代・女性・いない)

・医療介護全般の幅広い知識(30 代・男性・いない)

・近隣にあり、人的にコミュニケーションよくとれる医師がほしい(50 代・男性・いない)

・総合的に診療出来る医師が増える事を望む(20 代・女性・いないがほしい)

・親身になり経験豊かな開業医が増えてほしい(30 代・女性・いないがほしい)

・もう少し時間をかけて診て欲しい(70 代・女性・いる)

・早口なので聞き取りにくい(40 代・女性・いる)

・病状の説明をもう少していねいに教えて欲しい(30 代・女性・いる)

・人の方を見ないでパソコンばかりを見ているし、パソコンに向いて対話する(70 代・

女性・いる)

なんでも相談できる 50件

・診断の結果で今は大丈夫だとしても今後気をつけること等のアドバイス(30 代・女

性・いないがほしい)

・身近ですぐ相談できること(50 代・女性・いない)

・内科が専門なので他の科の相談が出来ないのでどのような科でも相談できる体制をとっ

てもらいたい(70 代・男性・いる)

・健康について総体的な相談ができるとよいと思う(50 代・女性・いる)

<医療体制に関して>(159件)

処置、他の医療機関との連携、情報提供(52件)

・総合病院とのパイプ(40 代・男性・いない)

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86

・ざっくばらんにお話出来て、治療に関してハッキリ答えて頂ける先生(80 代・女性・

いない)

・間違いのない病名の診断(50 代・男性・いない)

・入院や手術などのあとに、その病院と連携してフォローすること(40 代・男性・いない)

・大きい病院を紹介してくれる(男性・70 代・いる)

・もし病気になった時によい病院を紹介してくれること(女性・70 代・いる)

緊急時の対応、休日夜間時間外診療等(50件)

・子どもがいます。小児科の夜間休日診療対応(30 代・男性いないがほしい)

・夜間休日や休診日の緊急時に連携が取れれば良い(70 代・女性・いないがほしい)

・いつでも連絡が取れるようにしておいて欲しい(50 代・女性・いる)

・満足しています。木曜日診療している(60 代・女性・いる)

・24 時間気兼ねなく相談できる体制が整えばいいと思う(60 代・女性・いる)

・緊急のとき診てもらえる(日曜日など)が心配です(70 代・女性・いる)

在宅医療(7件)

・終末期でも在宅医療が一人暮らしでも可能であるようにして欲しい(60 代・女性・いる)

・往診して欲しい(60 代・女性・いる)

<その他>(21件)

・かかりつけ医の見つけ方が分からない(60 代・男性・いない)

・どの病気のときにどんな医者がよいのか見つける方法が分からない(40 代・女性・い

ないがほしい)

・医者が忙しすぎる(40 代・女性・いる)

・先生の健康維持が大切(60 代・男性・いる)

・長生きして欲しい(70 代・女性・いる)・長く続けて欲しい(70 代・女性・いる)

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87

4‐2 【補足】回答者のその他特性と母集団の比較

4‐2‐1 回答者のその他特性

図 100 直近に受診した医療機関

図 101 かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師を持っているか【新】

診療所(医

院・クリニッ

ク等), 63.1 

病院, 35.7 

忘れた・わ

からない, 

1.2 

直近に受診した医療機関(n=1,140)

持っている, 38.1 

持っていないが

持ちたいと思う, 7.2 

持っていな

い, 49.7 

かかりつけ

薬局・かかり

つけ薬剤師

を知らない, 

4.6 

わからない, 0.5 

かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師を持っているか

(n=1,200)

持っていない(計)

61.4

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88

図 102 同居人数

図 103 世帯主が70歳以上の世帯状況(再掲)

単身世帯, 

11.8 

2人, 31.5 

3人, 19.7 

4人以上, 

36.5 

答えたくな

い・わからな

い, 0.5 

同居人数(n=1,200)

単身世帯, 

21.7 

70歳以上の

みの2人暮

らし, 36.0 70歳以上の

みで3人以

上暮らして

いる, 1.7 

70歳未満の

同居者がい

る, 35.3 

答えたくな

い・わからな

い, 5.2 

世帯主が70歳以上の世帯の状況(再掲)(n=286)

70歳以上の

みの世帯

59.4

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89

4‐2‐2 回答者と母集団の比較

図 104 男女比

図 105 年齢構成

図 106 世帯収入

図 107 同居人数

48.7 

46.0 

51.3 

54.0 

0 20 40 60 80 100

国勢調査

本調査

男女比

男性 女性

(%)

資料 総務省 「平成27年国勢調査」

11.9 

9.8 

15.0 

13.2 

17.7 

19.0 

14.9 

15.2 

17.4 

18.8 

23.0 

24.0 

0 20 40 60 80 100

国勢調査

本調査

年齢構成

20代 30代 40代 50代 60代 70代以上

(%)

資料 総務省 「平成27年国勢調査」

34.0 

24.0 

22.9 

17.8 

22.4 

18.7 

8.5 

3.7 

12.2 

3.5  32.4 

0 20 40 60 80 100

国民生活

基礎調査

本調査

世帯収入

300万円未満 300万円~500万円未満 500万円~800万円未満

800万円~1,000万円未満 1,000万円以上 答えたくない・わからない

(%)

資料 厚生労働省 「平成27年国民生活基礎調査」

26.8 

11.8 

31.3 

31.5 

19.7 

19.7 

22.1 

36.5  0.5 

0 20 40 60 80 100

国民生活

基礎調査

本調査

同居人数

1人 2人 3人 4人以上 答えたくない・わからない

資料 厚生労働省 「平成27年国民生活基礎調査」。「国民生活基礎調査」結果は「世帯人員」を使用。

(%)

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5.【添付資料】 調査票と単純集計

(基数表示がないものは n=1,200) 健康や医療についておうかがいします。 C1.〔回答票1〕あなたが一番最近、医療機関で受診されたのは、いつごろですか。けが、出産、健康診断を含みます

が、歯科はのぞいてお答えください。

25.3(ア)2週間以内 9.5(エ)半年以内 6.3(キ)3年より前 24.8(イ)1ヵ月以内 10.5(オ)1年以内 4.6(ク)一度も受診したことがない 12.4(ウ)3ヵ月以内 6.3(カ)3年以内 0.4 わからない

SQ1.一番最近に受診されたのは、医院やクリニックなどの診療所でしたか、それとも病院でしたか。

63.1 35.7 1.2 診療所(医院・クリニック等) 病 院 忘れた・わからない

SQ2.〔回答票2〕一番最近に受診された病院や診療所についておうかがいします。ここにあげた(1)~(10)のそれ

ぞれの事柄に、どの程度満足していますか。それぞれについて、最もあてはまるものを1つずつお答えください。

(ア)満足

している

(イ)まあ満足 している

(ウ) あまり 満足して いない

(エ) 満足して いない

該当しない・わからない

(1) 医師の知識や技術について ··················· → 38.1 ·········· 53.3 ··········· 4.5 ············ 1.2 ··········· 2.9 (2) 医師の説明のわかりやすさについて ······· → 39.9 ·········· 49.7 ··········· 7.6 ············ 0.6 ··········· 2.1 (3) 医師の態度や言葉使いについて ············· → 45.2 ·········· 48.4 ··········· 4.3 ············ 0.7 ··········· 1.4 (4) 看護師の態度や言葉使いについて ········· → 42.3 ·········· 50.0 ··········· 4.6 ············ 0.6 ··········· 2.5 (5) 待ち時間について ······························· → 23.6 ·········· 43.1 ·········· 23.2 ··········· 8.9 ··········· 1.2 (6) 診察日・診療時間について ··················· → 31.1 ·········· 53.5 ·········· 11.1 ··········· 2.8 ··········· 1.5 (7) 治療費について ·································· → 23.9 ·········· 54.3 ·········· 14.6 ··········· 3.9 ··········· 3.2 (8) 検査や画像診断について ······················ → 29.6 ·········· 50.8 ··········· 5.3 ············ 1.0 ·········· 13.3 (9) 医師の投薬について ···························· → 31.8 ·········· 51.9 ··········· 6.9 ············ 1.4 ··········· 7.9 (10) それでは、総合的にみた場合 ················ → 28.8 ·········· 63.5 ··········· 5.1 ············ 1.1 ··········· 1.6

【C1SQ2(10)で「3・4(満足していない)」と答えた人に】 SQ3.〔回答票3〕あなたが、「満足していない」と感じるのは特にどのような点ですか。この中から

3つまで選んでください。(3M.A.) 25.7(ア)医師の知識や技術 38.6(キ)治療費 48.6(イ)医師の説明 8.6(ク)検査や画像診断 22.9(ウ)医師の態度や言葉使い 11.4(ケ)医師の投薬 10.0(エ)看護師の態度や言葉使い 4.3(コ)その他(具体的に ) 42.9(オ)待ち時間 0.0 特にない 21.4(カ)診察日や診療時間 0.0 わからない

【全員に】 病院や医院・クリニックなどの診療所で診療を受けられたときのことについておうかがいします。 C2.〔回答票4〕あなたは、患者一人ひとりの性格や立場、本人の希望といった個別状況に応じた医療が

行われていると思いますか。この中から1つだけお答えください。 25.3 48.6 16.2 3.8 6.1 (ア) (イ) (ウ) (エ) そう思う まあそう思う あまりそうは そうは思わない わからない 思わない

C3.〔回答票4〕あなたは、医師は患者の症状を治すだけではなく、心のケアまで行っていると思いますか。

この中から1つだけお答えください。

13.1 34.3 32.0 11.4 9.3 (ア) (イ) (ウ) (エ) そう思う まあそう思う あまりそうは そうは思わない わからない 思わない

→(C2へ)

(n=1,140)

(n=1,140)

(n=70)

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C4.〔回答票5〕比較的重い病気の治療方針の決定に際して、あなたのお考えはどれに近いですか。 この中から1つだけお答えください。

50.9(ア)医師と相談しながら自分で決める 24.5(イ)医師の説明を聞いて同意する 19.7(ウ)医師の説明を聞いて医師の判断に任せる 1.1(エ)医師の説明は聞かずすべて医師に任せる 0.6(オ)その他(具体的に ) 3.3 特にない・わからない

C5.〔回答票6〕あなたの現在の健康状態はいかがですか。この中から1つだけお答えください。 33.5 32.9 23.5 8.8 1.3 0.1 (ア) (イ) (ウ) (エ) (オ) よ い まあよい ふつう あまりよくない よくない わからない C6.〔回答票7〕あなたは日本の医療全般について満足していますか。この中から1つだけお答えください。 14.8 59.3 18.0 3.8 4.1 (ア) (イ) (ウ) (エ) 満足している まあ満足している やや不満である 不満である わからない C7.〔回答票8〕あなたは、今後の医療提供体制において重点を置くべき点はどのようなことだと思いますか。この

中から3つまであげてください。(3M.A.)

46.8(ア)夜間や休日の診療や救急医療体制の整備 49.5(イ)高齢者などが長期入院するための入院施設や介護老人保健施設などの整備 27.2(ウ)医療従事者(医師、看護師など)の資質の向上(診療能力や対話能力など) 22.5(エ)軽い病気の相談や専門医療との連携などを行う身近な医療の充実 24.7(オ)心のケアや心の健康を保つための医療の整備 26.2(カ)地域の診療所と病院の連携 21.8(キ)医療従事者(医師、看護師など)の確保 19.8(ク)訪問診療やホームヘルパー派遣など在宅医療の整備 10.6(ケ)IT(ICT)を活用した効率的な医療の促進 1.2(コ)その他(具体的に ) 4.1 わからない

C8.〔回答票9〕あなたは、日本の医療全般についてどのように感じていますか。ここにあげた(1)~(10)の事柄につ

いて、それぞれ最もあてはまるものを1つずつお答えください。 (ア)よい

(イ)まあ よい

(ウ)どちらともいえない

(エ) やや 悪い

(オ) 悪い わから

ない (1) 医療の技術(提供される医療内容) ····· → 34.8 ····· 50.4 ····· 10.8 ····· 0.9 ······ 0.3 ······ 2.9 (2) 夜間休日の医療へのアクセス ·············· → 9.2 ····· 33.2 ····· 33.3 ····· 14.0 ····· 3.3 ······ 7.1 (3) 医師と患者のコミュニケーション ········ → 11.2 ····· 40.6 ····· 35.1 ····· 8.3 ······ 0.6 ······ 4.3 (4) 医師の資質(信頼性や倫理性など) ····· → 11.8 ····· 46.3 ····· 31.8 ····· 4.8 ······ 0.8 ······ 4.6 (5) 患者の価値観を重視した医療 ·············· → 9.7 ····· 35.9 ····· 37.6 ····· 9.0 ······ 1.1 ······ 6.8 (6) 医療の安全性(医療事故防止) ··········· → 13.5 ····· 47.1 ····· 25.9 ····· 6.7 ······ 0.8 ······ 6.0 (7) 医療の効率性(重複検査が無いなど)→ ··· 8.9 ···· 36.0 ····· 32.9 ····· 12.8 ····· 1.9 ······ 7.4

(8) 診断や治療の標準化 ···························· → 7.7 ···· 32.8 ····· 36.6 ····· 11.4 ····· 2.8 ······ 8.8 (医療機関の間での差やバラツキがない) (9) 個人情報に対するセキュリティー ········ → 17.6 ····· 43.5 ····· 26.5 ····· 4.3 ······ 0.4 ······ 7.8 (10) 国民の医療費負担 ····························· → 8.7 ····· 34.7 ····· 29.1 ····· 17.2 ····· 7.3 ······ 3.2

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次に、かかりつけ医についておうかがいします。 C9.〔回答票 10〕かかりつけ医とは、一般に健康のことを何でも相談でき、必要なときは専門の医療機関へ紹介

してくれる、身近にいて頼りになる医師のことです。あなたには、いますか。 この中から1つだけお答えください。

55.9(ア)い る 14.4(イ)いないがいるとよいと思う 29.1(ウ)いない 0.6 わからない →(C10 へ)

【SQ1~SQ2は、C9で「1(いる)」と答えた人に】

SQ1.あなたのかかりつけ医についてお聞きします。 (1)〔回答票 11〕体調が悪いときや健康について相談したいときに、いつもかかりつけ医を受診しますか。この

中から1つだけお答えください。 76.9(ア)いつも受診する 20.6(イ)受診することもある 1.8(ウ)受診しない 0.7 わからない

(2)あなたにとっての「かかりつけ医」は何人ですか。

67.2 24.7 7.9 0.1 1 人 2 人 3人以上 わからない

(3)〔回答票 12〕あなたの「かかりつけ医」は診療所の医師ですか、病院の医師ですか。

「かかりつけ医」が2人以上いる場合は、あてはまるものをすべてお答えください。(M.A.) 83.5(ア)診療所(医院・クリニック等)の医師 17.7(イ)中小病院(200 床未満)の医師 9.4(ウ)大学病院等の大病院の医師 0.0 わからない

(4)〔回答票 13〕大病院などの専門医にかかりたいとき、まずはかかりつけ医に相談しますか。こ

の中から1つだけお答えください。 52.9(ア)いつも相談する 20.7(イ)相談することもある 10.1(ウ)相談しない 14.9(エ)専門医にかかることがない (→SQ2へ) 1.3 わからない

(5)あなたに専門医を紹介したとき、そのかかりつけ医は紹介状を書きましたか。

74.1 7.3 18.6 書いた 書かなかった 覚えていない・わからない

【C9で「1(いる)」と答えた人に】 SQ2.次に、あなたのかかりつけ医の先生についてお教えください。2人以上いる場合は、一番よく相談にの

ってくれる医師についてお答えください。 (1)あなたという人をよく理解していますか。

73.0 9.2 17.7 は い いいえ わからない

(2)あなたの健康全般や治療に責任をもっていますか。

78.2 4.9 16.8 は い いいえ わからない

(3)あなたが心配していることや問題について話す時間を十分にとりますか。

76.3 15.4 8.3 は い いいえ わからない

→(SQ3へ)

(n=671)

(n=494)

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(4)〔回答票 14〕あなたがその医師をかかりつけ医としている理由はなぜですか。この中からあてはまるものをいくつでもお答えください。(M.A.) 58.9(ア)現在あるいは以前にかかった病気の主治医だから 23.8(イ)健康について幅広く相談できるから 24.0(ウ)病気を限定せず総合的に診てくれるから 18.6(エ)その他(具体的に ) 0.1 わからない

(5)〔回答票 15〕あなたはそのかかりつけ医をどのようにして選びましたか。この中からあてはまるものをいく

つでもお答えください。(M.A.) 54.1(ア)家族や知り合いからの紹介(推薦) 13.0(イ)医師や医療機関からの紹介 2.5(ウ)ネット上のホームページで調べた 0.4(エ)雑誌や書籍等で調べた 0.9(オ)行政や医師会などからの紹介 6.3(カ)広告や看板を見た 30.8(キ)その他(具体的に ) 1.0 わからない

(6)現在、あなたはそのかかりつけ医に病気やけがの治療等で通院されていますか。

65.6 34.4 0.0 通院している 通院していない わからない

(7)〔回答票 16〕この1年間に、あなたがそのかかりつけ医を受診した回数はどのくらいですか。こ

の中から1つだけお答えください。 10.7(ア)この1年は受診していない 7.3(オ)月に2回程度 22.2(イ)1年に1~2回程度 1.8(カ)月に3,4回程度 24.3(ウ)1年に3~10 回程度 1.2(キ)月に5回以上 32.2(エ)月に1回程度 0.3 わからない

(8)〔回答票 17〕そのかかりつけ医はどの診療科の医師ですか。この中から1つだけお答えください。

81.5(ア)内 科 0.9(オ)眼 科 4.6(イ)外 科 0.4(カ)小児科 4.6(ウ)整形外科 5.2(キ)その他(具体的に ) 1.9(エ)婦人科 0.7 わからない

(9)〔回答票 18〕そのかかりつけ医の年齢はおおよそいくつぐらいですか。この中から1つだけお答えくだ

さい。 0.1(ア)20代 27.6(オ)60代 3.6(イ)30代 9.8(カ)70代

16.1(ウ)40代 1.0(キ)80歳以上 40.4(エ)50代 1.3 わからない

【C9で「2・3(いない)」と答えた人に】 SQ3.〔回答票 19〕あなたにいないのはどうしてですか。この中からあてはまるものを

すべてあげてください。(M.A.) 8.6(ア)かかりつけ医を選ぶための情報が不足しているから 12.1(イ)かかりつけ医をどのように選んでよいのか分からないから 62.6(ウ)あまり病気にかからないので必要ないから 32.6(エ)その都度、受診する医療機関を選んでいるから 10.2(オ)いつも行く医療機関はあるが、受診する医師は決まっていないから 2.1(カ)その他(具体的に ) 5.4 特に理由はない・わからない

(n=522)

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【全員に】 C10.かかりつけ医の役割についておうかがいします。

【C9で「1(いる)」と答えた人に】 〔回答票 20〕ここにあげた(1)~(13)の事柄について、あなたのかかりつけ医は対応していると思いますか。それぞれについて、最もあてはまるものを1つずつお答えください。

【C9で「2~4(いない・わからない)」と答えた人に】 〔回答票 21〕あなたはかかりつけ医にどのような医療を望みますか。ここにあげた(1)~(13)の事柄について、最もあてはまるものを1つずつお答えください。

(ア)思う

(望む)

(イ)まあ 思う

(望む)

(ウ)どちら とも

いえない

(エ) あまり 思わない

(望まない)

(オ)思わない

(望まない)

わから ない

(1) どんな病気でもまずは診療できる →43.7 ··········· 33.1 ········ 10.1 ··········· 7.2 ············· 3.6 ··········· 2.4

(49.0) (34.7) (9.0) (3.3) (1.5) (2.5) (2) あなたの今までの病歴を知っている ······ →50.5 ·········· 35.2 ········ 9.2 ··········· 2.8 ············· 1.2 ············ 1.0 (44.1) (32.6) (14.6) (3.1) (1.9) (3.8) (3) 必要時に専門医に紹介する ············· →55.3 ·········· 33.4 ········ 7.2 ··········· 1.0 ·············· 0.1 ············ 3.0 (61.3) (28.4) (6.1) (1.5) (0.4) (2.3) (4) 夜間休日や休診日における緊急時も

複数の医師と連携して対応する ······· →20.6 ·········· 26.4 ········ 25.6 ··········· 7.6 ············· 7.7 ·········· 12.1 (52.5) (30.7) (10.2) (3.3) (1.1) (2.3)

(5) 生活習慣病の予防を含めた健康な 生活のための助言や指導を行う ······· →36.4 ········· 40.7 ········ 12.1 ··········· 4.6 ············· 3.0 ··········· 3.3 (40.4) (37.2) (14.0) (5.0) (1.3) (2.1)

(6) 自分が受診している他の医療機関や 処方薬を把握している ·················· →38.3 ·········· 32.3 ········ 15.5 ··········· 4.9 ············· 3.9 ············ 5.1 (41.4) (35.2) (14.6) (4.6) (1.1) (3.1)

(7) 入院や手術等の後にその病院と 連携してフォローする ·················· →34.0 ·········· 30.8 ········ 17.4 ··········· 3.1 ············· 1.2 ·········· 13.4 (51.5) (34.7) (8.8) (0.8) (0.8) (3.4) (8) 診療時間外に体調が悪くなった

場合にその医療機関に連絡できる→ 32.2 ·········· 25.2 ········ 16.5 ··········· 9.5 ············· 8.3 ············ 8.2 (51.9) (32.4) (10.0) (2.1) (1.0) (2.7)

(9) 往診や訪問診療などの在宅医療を 行う ·········································· →16.5 ·········· 21.0 ········ 19.7 ··········· 12.2 ··········· 16.5 ·········· 14.0 (35.6) (32.0) (20.3) (6.5) (2.5) (3.1)

(10) 地域の介護職など他の関連職種との 連携を行う ································· →19.2 ·········· 24.6 ········ 21.0 ··········· 7.6 ············· 6.3 ·········· 21.3 (37.4) (35.8) (16.9) (4.2) (1.1) (4.6)

(11) 認知症に関する相談ができる ·········· → 20.4 ········· 25.9 ········ 22.1 ··········· 6.7 ············· 6.6 ·········· 18.3 (38.1) (32.6) (17.2) (4.8) (1.9) (5.4) (12) 自分らしい人生の終わり方の

相談ができる ······························· →15.1 ········· 21.3 ········ 27.1 ··········· 7.2 ············· 7.7 ·········· 21.6 (32.0) (28.2) (21.6) (7.7) (4.8) (5.7)

(13) 行政への協力や学校医など地域の 医療介護や福祉に関わる活動を行う→ 19.8 ·········· 22.4 ········· 25.8 ··········· 6.1 ············· 5.2 ··········· 20.7 (29.9) (33.0) (24.5) (5.7) (1.3) (5.6)

C11.かかりつけ医についてどのような要望や期待がありますか。ご自由にお答えください。(O.A.) 1 回答あり 2 回答なし

(n=671)

(n=522)

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C12.〔回答票 22〕今後、あなたに新しく必要になった場合、口コミ以外でどのようにして見つけたいですか。この中から3つまであげてください。(3M.A.) 18.6(ア)地域のかかりつけ医の経歴や専門分野を紹介する冊子から探す 41.3(イ)地域のかかりつけ医の経歴や専門分野を紹介するホームページから探す 11.7(ウ)かかりつけ医の認定証など医師の資格の掲示を見て決める 51.9(エ)現在かかっている医師から紹介してもらう 13.3(オ)市区町村の行政や医師会から紹介してもらう 2.8(カ)かかりつけ医を探す住民のためのイベントなどを開催してもらい参加する 3.8(キ)その他(具体的に ) 11.6 特にない 3.7 わからない

C13.あなたは、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を含む慢性疾患などで、日常的に診療を受けている医療機関があ

りますか。 26.6 73.3 0.2 あ る な い わからない

【C13 で「1(ある)」と答えた人に】 SQ1.あなたが日常的に診療を受けている医療機関は、かかりつけ医の医療機関を含めていくつありますか。

70.8 19.4 7.8 1.6 0.3 1 つ 2 つ 3 つ 4つ以上 わからない

【SQ2~SQ3は、SQ1で「2~4(2つ以上)」と答えた人に】 SQ2.〔回答票 23〕複数の医療機関にかかっているのはどうしてですか。この中からあてはまるものをすべ

てあげてください。(M.A.) 84.8(ア)複数の病気(けが)があるから(それぞれを専門にする医師(医療機関)が必要だから) 14.1(イ)かかっていた医師から別の医師(医療機関)を紹介されたから 5.4(ウ)同じ病気について、別の医師(医療機関)を受診しておくと安心だから 5.4(エ)同じ病気について、医療機関の場所や特色(待ち時間など)に応じて選んだから 3.3(オ)その他(具体的に ) 1.1 特に理由はない・わからない

SQ3.〔回答票 24〕それぞれの医師が処方した薬や実施した検査結果は、医師同士で共有されていますか。(1)(2)

のそれぞれについて、あてはまるものを1つずつお答えください。

(ア)全て共有 されている

(イ)まあ共有 されている

(ウ)あまり

共有されて いない

(エ) まったく 共有されて

いない

わからない

(1) 処方薬 ······························· → 35.9··············· 30.4 ·············· 10.9 ·············· 10.9 ·············· 12.0 (2) 検査結果 ···························· → 31.5··············· 23.9 ·············· 17.4 ·············· 14.1 ·············· 13.0

【全員に】 C14.〔回答票 25〕あなたが医師や医療機関を選ぶ際、どのようにして見つけるのよいですか。あなたの考えに最も近

いものをこの中から1つだけお答えください。 31.6(ア)自分で調べて選ぶのがよい 39.3(イ)医師などからの紹介で選ぶのがよい 21.6(ウ)(ア)と(イ)のどちらでもよい 6.5(エ)どちらともいえない 1.0 わからない

(C14 へ) (C14 へ)

(C14 へ)

(n=92)

(n=319)

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C15.〔回答票 26〕かかりつけ薬局とは、薬に関していつでも気軽に相談できるかかりつけ薬剤師が勤務し、 服薬指導や医療機関との連携などを行っている薬局のことです。あなたは、かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師をお持ちですか。この中から1つだけお答えください。 38.1(ア)持っている 7.2(イ)持っていないが持ちたいと思う 49.7(ウ)持っていない 4.6(エ)かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師を知らない 0.5 わからない

C16.〔回答票 27〕医療機関の受診のあり方として、次のAとBの2つの考え方について議論されています。

あなたはどちらに賛成しますか。

A 病気の程度にかかわらず、自分の判断で選んだ医療機関を受診する B 最初にかかりつけ医など決まった医師や医療機関を受診し、その医師の判断で必要に応じて専門医療機

関を紹介してもらい受診する

20.3(ア)Aの意見に賛成である 9.3(イ)どちらかといえばAの意見に賛成である 31.9(ウ)どちらかといえばBの意見に賛成である 35.4(エ)Bの意見に賛成である 3.2 どちらともいえない・わからない

C17.〔回答票 28〕ここに、A・B2つの意見があります。あなたのお考えに近いのはどちらですか。

A 所得の高い低いにかかわらず、受けられる医療の中身(治療薬や治療法)は同じであるほうがよい B 所得の高い低いによって、受けられる医療の中身(治療薬や治療法)が異なることはやむを得ない

74.4 17.7 6.3 1.6 (ア) (イ) (ウ) Aの考えに近い Bの考えに近い どちらともいえない わからない

続いて、高齢社会に望む医療・介護についておうかがいします。 C18.〔回答票 29〕あなたが、高齢で介護を必要とする状態になった場合、どこに住みたいと思いますか。

この中から1つだけお答えください。 52.4(ア)できれば自宅に住みたい 22.3(イ)できれば老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などの自宅以外の居宅に住みたい ⑬ 15.8(ウ)介護老人保健施設や特別養護老人ホームなどの介護施設に住みたい 0.8(エ)その他(具体的に ) 8.7 わからない

C19.〔回答票 30〕国は、地域包括ケアシステムと呼ばれる仕組みを作って、高齢者などが要介護状態になっても住み

慣れた地域で暮らせるよう、医療・介護の連携と充実を推進しています。 あなたのお住まいの市区町村では、医療や介護に関して必要な情報は十分にあると思いますか。医療と介護のそれぞれについて、あてはまるものを1つずつお答えください。

(ア)十分に ある

(イ)まあ ある

(ウ)あまり ない

(エ) まったく

ない わからない

(1) 医療の情報 ························· → 8.5 ··············· 35.9 ·············· 33.1 ··············· 6.2 ··············· 16.3 (2) 介護の情報 ························· → 7.5 ··············· 32.2 ·············· 36.1 ··············· 6.7 ··············· 17.6

C20.〔回答票 31〕あなたは地域包括ケアシステムについてもっと詳しく知りたいですか。この中から1つだけお答え

ください。

20.3 50.7 16.8 5.9 6.4 (ア) (イ) (ウ) (エ) 知りたい まあ知りたい あまり知りたくない 知りたくない わからない

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C21.〔回答票 32〕あなたは介護に関してどのような情報が欲しいですか。この中からあてはまるものをすべてあげてください。(M.A.) 51.3(ア)介護サービスの内容 38.9(イ)介護施設の種類や特長 40.9(ウ)介護を受けるときの手続き 58.8(エ)介護を受けるときの費用 30.2(オ)介護支援専門員(ケアマネジャー)の見つけ方 39.3(カ)医療との一体的サービスを受けられる施設 0.8(キ)その他(具体的に ) 17.9 特にない 1.8 わからない

C22.〔回答票33〕高齢者を含めて療養が必要な患者さんのために、医師、看護職員、介護士などが自宅などを訪問

する在宅医療・在宅療養が推進されています。ここにあげた(1)~(3)の事柄について、あなたはご存知ですか。それぞれについて、最もあてはまるものを1つずつお答えください。

(ア)よく

知って いる

(イ)まあ

知って いる

(ウ) あまり 知らない

(エ)まったく知らない

わからない

(1) 在宅療養でどのような「医療」を受けられるか ······ → 7.6 ··········· 23.1 ·········· 41.9 ·········· 24.9 ······ 2.5 (2) 在宅療養でどのような「介護」を受けられるか ······ → 7.3 ··········· 27.4 ·········· 39.2 ·········· 23.8 ······ 2.3 (3) 自宅等で療養中の患者を訪問する

訪問看護というサービスがあること ····················· → 16.9 ·········· 42.5 ·········· 24.0 ·········· 15.0 ······ 1.6 C23.〔回答票 34〕仮に、あなたご自身が治る見込みがなく、余命が半年ぐらいに迫っていると告げられた場合、

最期さ い ご

までの療養生活をどこで送りたいと思いますか。あなたのお気持ちに最も近いものを1つだけお答え ください。 32.8(ア)自宅で療養して、必要になればそれまでの医療機関に入院したい 24.8(イ)自宅で療養して、必要になれば緩和ケア施設(ホスピス、緩和ケア病棟など終末期の症状緩和を目

的とした施設)に入院したい 19.6(ウ)自宅で最期

さ い ご

まで療養したい 3.4(エ)介護施設(老健や特養など)や、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などの居宅で過ご

したい 4.6(オ)そのときまで通った(または入院中の)医療機関で過ごしたい 6.6(カ)緩和ケア施設で過ごしたい 1.8(キ)専門医療機関(がんセンターなど)で積極的に治療を受けたい 0.6(ク)その他(具体的に ) 5.8 わからない

C24.〔回答票 35〕人生の最終段階における終末期医療について、元気なうちに治療に関する意思表示を行うことにつ

いてあなたはどのようにお考えですか。この中からあてはまるものをすべてあげてください。(M.A.) 62.0(ア)今は考えていないが、必要になったら意思表示をしたい 15.0(イ)意思表示をしておきたいが、どのように行なえばよいかわからない 21.3(ウ)考えて家族などに意向を伝えた 5.5(エ)考えて書類に意思表示をした 5.1(オ)意思表示せずに、その時の医師などの意見に従いたい 4.6(カ)特に意思表示したいとは思わない 0.3(キ)その他(具体的に ) 5.8 わからない

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C25.〔回答票 36〕あなたは、ここにあげた(1)~(8)の事柄について、不安をどれくらい感じますか。それぞれについて、最もあてはまるものを1つずつお答えください。

(ア)まったく不安を 感じない

(イ)あまり 不安を 感じない

(ウ) やや 不安を 感じる

(エ)とても 不安を 感じる

わからない

(1) あなたの住んでいる地域で、夜間や休日に 医療を受けられること ·································· → 13.5 ·········· 47.8 ·········· 31.3 ··········· 5.3 ········ 2.1

(2) あなたの住んでいる地域で、高水準のがん治療が 受けられること ··········································· → 8.3 ··········· 38.7 ·········· 35.2 ··········· 9.7 ········ 8.3

(3) 病院から早期退院した後に、あなたの住んでいる 地域で、リハビリや療養を受ける医療機関を 探すこと ···················································· → 7.8 ··········· 44.5 ·········· 35.8 ··········· 6.0 ········ 5.8

(4) あなたの住んでいる地域で、医療と介護の 一貫したサービスが受けられること ················ → 8.3 ··········· 41.0 ·········· 36.9 ··········· 5.7 ········ 8.1

(5) あなたの住んでいる地域で、適切な疾患予防や 検診が受けられること ·································· → 12.7 ·········· 54.0 ·········· 25.3 ··········· 3.0 ········ 5.1

(6) あなたの住んでいる地域で、必要な診療科の 医師が確保されること ·································· → 10.8 ·········· 46.0 ·········· 31.0 ··········· 5.5 ········ 6.7

(7) あなたが希望する場所で最期さ い ご

を 迎えられること ············································ → 9.4 ··········· 36.3 ·········· 35.7 ··········· 8.2 ········ 10.5

(8) 将来、自分が希望する介護サービスを受けられる こと ························································· → 6.8 ··········· 31.8 ·········· 38.7 ·········· 13.2 ······· 9.6

次に、医療や介護など全体についてのあなたの考えをおうかがいします。 C26.あなたは、過去1年間に、具合が悪いのに費用がかかるという理由で医療機関に行かなかったことがあり

ますか。 5.0 94.9 0.1 あ る な い わからない

C27.〔回答票 37〕あなたは、国民は医療を必要以上に利用していると思いますか。この中から1つだけお答

えください。 22.4 30.1 23.4 12.0 8.7 3.4 (ア) (イ) (ウ) (エ) (オ) そう思う どちらかといえば どちらとも どちらかといえば そうは思わない わからない そう思う いえない そうは思わない

【C27 で「1・2(そう思う)」と答えた人に】 SQ.〔回答票 38〕国民が医療を適正に利用するために、あなたは何が重要だと思いますか。この中からあて

はまるものをすべてあげてください。(M.A.)

70.0(ア)自身の健康管理を行う 59.5(イ)救急車を安易に呼ばない 38.1(ウ)同じ病気で複数の医療機関を次々受診することを減らす 34.6(エ)ジェネリック薬を使う 34.6(オ)安易に大病院に行かない 41.9(カ)かかりつけ医を持つ 1.7(キ)その他(具体的に ) 0.2 特にない 0.2 わからない

【全員に】 C28.〔回答票 39〕あなたは、医療・介護などの社会保障に関する国の政策を信頼していますか。この中から1つ

だけお答えください。 7.8 50.3 29.1 8.3 4.6 (ア) (イ) (ウ) (エ) 信頼している まあ信頼 あまり信頼 信頼していない わからない している していない

(C28 へ)

(n=630)

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C29.〔回答票 40〕もし医療・介護などの社会保障がもっと充実すれば、あなたの日常生活はより豊かに、ある

いは活動的になると思いますか。この中から1つだけお答えください。 23.8 41.3 23.9 4.1 6.9

(ア) (イ) (ウ) (エ) 思 う まあ思う あまり思わない 思わない わからない

C30.〔回答票 41〕あなたには「生きがい」となるものがありますか。この中から1つだけお答えください。

41.4 41.9 12.7 3.0 1.0 (ア) (イ) (ウ) (エ) あ る まあある あまりない な い わからない

C31.〔回答票 42〕あなたは、個人情報のセキュリティーを確保したうえで、診療の情報を複数の医療機関の間で共有

することについてどのようにお考えですか。この中から1つだけお答えください。 32.8 41.8 17.1 3.3 1.9 3.1 (ア) (イ) (ウ) (エ) (オ) 賛 成 まあ賛成 どちらとも やや反対 反 対 わからない いえない C32.〔回答票 43〕500 床以上の大病院などで初診を受ける際、診療所などからの紹介状がないと、5000 円以上の料

金を余計に支払うことになります。あなたはこのことをご存じですか。この中から1つだけお答え ください。

40.8 24.0 12.3 22.4 0.5 (ア) (イ) (ウ) (エ)

よく知っている まあ知っている あまり知らない まったく知らない わからない C33.〔回答票 44〕あなたは日頃、医療や医学全般に関心がありますか。この中から1つだけお答えください。

21.8 45.9 27.3 4.8 0.3 (ア) (イ) (ウ) (エ) 関心がある まあ関心がある あまり関心がない 関心がない わからない

C34.〔回答票 45〕あなたは現在の生活にどの程度満足していますか。この中から1つだけお答えください。

19.0 65.3 12.8 2.6 0.3 (ア) (イ) (ウ) (エ) 満足している まあ満足している やや不満である 不満である わからない

次に、日常の健康管理についてお教えください。 C35.〔回答票 46〕あなたは普段から健康に気を付けるよう意識していますか。最もあてはまるものをこの中から1つ

だけお答えください。

21.5(ア)健康のために積極的にやっていることや特に注意を払っていることがある 34.6(イ)健康のために生活習慣には気をつけるようにしている 31.6(ウ)病気にかからないように気をつけているが、特に何かをやっているわけではない 12.3(エ)特に意識しておらず、具体的には何もやっていない 0.0 わからない

C36.あなたを含めて、ご一緒に暮らしているかたは合計で何人いらっしゃいますか。

あなたを含めて 人 11.8 一人暮らし 0.5 答えたくない・わからない

【70 歳以上の人に。70歳未満の対象者はC37 に進む。】

SQ.あなたは現在、70 歳以上のかたのみでお住まいですか。さしつかえなければお教えください。 59.4 は い(70 歳以上の方のみで暮らしている) 35.3 いいえ(70 歳未満の方も同居している) 5.2 答えたくない・わからない

(C37 へ)

3.1

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【全員に】 C37.〔回答票 47〕あなたが加入している健康保険の種類は何ですか。

38.4(ア)国民健康保険(市町村国保・国民健康保険組合):自営業や農業、自由業、非正規雇用者など 26.1(イ)組合健保:大企業の従業員やその扶養家族など 13.0(ウ)協会けんぽ:中小企業の従業員やその扶養家族など 6.1(エ)共済組合:公務員、教職員やその扶養家族など

15.0(オ)後期高齢者医療制度:75歳以上全員 0.3(カ)その他(具体的に ) 1.1 覚えていない・わからない

C38.〔回答票 48〕あなたのお宅の1年間の世帯収入は、ボーナスや臨時収入を含め、税込みでおよそどのくらいにな

りますか。おさしつかえなければ、この中からお答えください。

9.9(ア)200 万円未満 5.5(オ)700 万円~800 万円未満 14.1(イ)200 万円~300 万円未満 3.7(カ)800 万円~1,000 万円未満 17.8(ウ)300 万円~500 万円未満 7 3.5(キ)1,000 万円以上 13.2(エ)500 万円~700 万円未満 8 32.4答えたくない・わからない

C39.〔回答票 49〕あなたは、仕事以外で、1日あたり平均してインターネットをどのくらい使用していますか。

メールでの使用は除いてお答えください。

39.8(ア)使用していない 6.2(オ)2時間~3時間未満 15.8(イ)30分未満 4.4(カ)3時間以上 19.8(ウ)30分~1時間未満 0.6 わからない 13.5(エ)1時間~2時間未満

F1.(職 業)あなたの職業をお聞かせください。

2.0 10.8 16.8 21.8 2.5 24.9 1.8 19.4 農林漁業 商工・サービス業 事務職 労務職 自由業 専業 学 生 その他 家族従業 家族従業を 管理職 主婦 無 職 を含む 含む

F2.( 性 ) 46.0 54.0 男 性 女 性

F3.(年 齢) 歳 F4.(教 育)学校はどこまで行きましたか。 9.6 49.4 41.0 (新)中 学 (新)高 校 (新)短大・大学 (旧)小・高小 (旧)中 学 (旧)高 専 大

54.4