new redoxturf japanese booklet ver11...Redox CEO兼 社長 ダリン・ムーン Darin Moon 2...

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リドックス輸入元総代理店 株式会社アクション・コーポレーション

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  • リドックス輸入元総代理店株式会社アクション・コーポレーション

  • リドックス輸入元総代理店株式会社アクション・コーポレーション

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  • リドックス社は肥料関連製品開発で著名なダリン・ムーン(現 CEO 兼社長)によって 1992 年に創立。当初は農業用専門肥料製造・販売会社として始まりました。1998 年にはいくつかの製品を OEM で芝用専門肥料調合販売会社に提供し始め、数年後には農業用の製品に芝専用製品(グリーン、フェアウェイ等)を追加し、ターフ市場にリドックスの商標で販売を開始、ゴルフ業界にも大きな反響を呼びました。2010 年頃から水和剤資材を徐々にフロアブル(流肥)に改良、更なる躍進を遂げ、現在に至ります。

    以下、ダリン・ムーン氏の挨拶

    お陰様で、現在は裏表紙に写っているアイダホにある本社、製造工場、倉庫の他に、テキサス州、及びメキシコ・モンテレー州に製造工場・倉庫があり、ジョージア州には新工場、倉庫を新築中です。営業拠点は米国全土、カナダ全土、メキシコを含む中南米の各国、韓国及び日本に広がっています。

    短期間でここまでの成長を享受できた秘密は、弊社所有の 6 個の特許及び数個の機密製造過程を駆使して製造された二次原料及び商品の優位性に起因するものではございますが、それ以上に、常に顧客の意見に耳を傾け、それを参考にして商品づくりに精を出してきたからと自負しております。

    今後も、世界中のゴルフ場管理者様方のお役に立てる製品を製造開発し、ゴルフ業界全体の未来に貢献して行きたいと考えております。

    Redox CEO 兼 社長ダリン・ムーン

    Darin Moon

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  • リ ド ッ ク ス

    製 品 の お す す め

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  • リ ド ッ ク ス

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    「 常 に 芝 管 理 の プ ロ の 目 線 で 、 顧 客 の 立 場 に 立 つ 製 品 開 発 及び 製 造 ・ 販 売 を 優 先 す る 」 と の 理 念 に 基 づ い た リ ド ッ ク ス 製品 の 特 徴 は :

    1 . 高 い 吸 収 効 率 と 散 布 効 果 の 持 続 性散 布 効 果 の 持 続 性 は 散 布 回 数 を 減 ら し 作 業 員 の 時 間 の 節 約 と省 エ ネ に つ な が り ま す 。 高 い 吸 収 効 率 に よ っ て 維 持 さ れ た ハイ ・ ク オ リ テ ィ ー の 芝 、 ま た 、 夏 越 し を も っ と 楽 に す る こ とは 管 理 者 の 精 神 衛 生 を も 向 上 さ せ ま す 。 同 時 に 、 高 い 吸 収 効率 と 散 布 効 果 の 持 続 性 は 予 算 に も 優 し く ク ラ ブ の 経 営 に 貢 献し ま す 。

    2 . 利 便 性リ ド ッ ク ス 製 品 の ほ と ん ど す べ て は 葉 面 散 布 で も 土 壌 散 布 でも 高 い 吸 収 効 率 を 得 る こ と が で き ま す の で 、 乗 用 ス プ レ イ ヤー が 無 い 、 手 押 し ス プ レ イ ヤ ー を 使 う 作 業 員 の 余 裕 が な い コー ス で も 、 タ ン ク 車 か ら の 手 振 り で 撒 け る 、 と い う 利 便 性 があ り ま す 。 ま た 、 農 薬 と の 混 合 散 布 が 葉 面 用 で も 、 土 壌 用 でも 行 え る と い う 利 便 性 も あ り ま す 。加 え て 、 週 一 回 ピ ッ チ 、 隔 週 ピ ッ チ 、 或 い は 三 週 間 ピ ッ チ でも 、 施 肥 量 を 調 整 す れ ば 好 結 果 が 期 待 で き ま す 。 そ の 融 通 性は 、 天 候 不 良 等 に よ る 施 肥 タ イ ミ ン グ の 変 更 時 に も 役 立 つ はず で す 。

    3 . 施 肥 計 画 作 成 の 容 易 性グ リ ー ン 施 肥 計 画 の 柱 と な る リ ド ッ ク ス G R E E N 或 い は リ ドッ ク ス ・ ス プ リ ー ム に は P,   K の 多 量 栄 養 素 以 外 に も フ ミ ン酸 等 の 炭 素 資 材 、 ア ミ ノ 酸 、 ま た 、 微 量 要 素 等 数 多 く の 窒 素効 果 や 窒 素 同 化 作 用 を 高 め る 資 材 及 び 微 生 物 の 活 性 化 を 高 める 資 材 が 数 多 く 含 ま れ て い ま す 。 し た が っ て 、 通 常 は 幾 つ もの 商 品 を タ ン ク ミ ッ ク ス す る 必 要 が な く 、 加 え る に し て も 、窒 素 単 体 肥 料 と カ ル シ ウ ム ( C a 若 し く は C a S i ) く ら い で 十分 で す 。

    4 . 作 業 員 お よ び 環 境 に 優 し い 資 材リ ド ッ ク ス 製 品 の ほ と ん ど す べ て の 原 料 は 植 物 性 有 機 物 で 自然 に 戻 る サ ス テ ィ ナ ブ ル 資 材 な の で 、 散 布 す る 作 業 員 の 健 康に は 無 害 で 環 境 に も 大 変 優 し い 資 材 で す 。

    5 . 信 頼 性対 人 関 係 も そ う で す が 、 商 品 に 対 す る 信 頼 性 或 い は 、 品 質 の均 一 性 、 一 貫 性 と ク オ リ テ ィ ー コ ン ト ロ ー ル は 重 要 で す 。 他社 と は 違 い リ ド ッ ク ス 社 は 外 部 の 肥 料 会 社 か ら 資 材 を 調 達 して 混 合 す る だ け で は あ り ま せ ん 。 原 料 を 含 む 殆 ど の 資 材 は自 社 製 で 、 そ の 多 く は 化 学 反 応 で 製 造 さ れ て い ま す 。 そ の ため 、 は じ め か ら 最 終 製 品 ま で 一 貫 し た 品 質 管 理 に よ っ て 製 造さ れ て お り 、 そ れ ら は 数 々 の 特 許 と 機 密 に 守 ら れ て い る た め軽 々 し く 資 材 を 変 更 す る こ と は 出 来 ま せ ん 。 で す か ら 、 気 に入 っ て い た だ い た 商 品 は よ ほ ど の こ と が な い 限 り 、 リ ド ッ クス 社 が 変 更 す る こ と は い た し ま せ ん 。 リ ド ッ ク ス 社 は 財 政 的に 非 常 に 安 定 し て お り 、 同 業 者 、 フ ァ ン ド 、 或 い は マ ネ ジ メン ト ・ バ イ ・ ア ウ ト な ど で 人 手 に 渡 る こ と に よ っ て 、 製 品 が替 わ る 危 険 性 は 全 く あ り ま せ ん 。

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    リドックス製品の特徴及び利点

    1. 世界の最先端を行く製造技術と製品開発力他社のほとんどの資材は原料・資材の混合或いはブレンドによって製造されています。リドックス製品の場合、最終製品はもとより二次的原料の多くが自社で化学反応によって製造されています。一つの良い例はカルシウム(Ca)の製造法です。リドックスの Ca は炭酸カルシウムでも硫酸カルシウムでもありません。カルシウムイオンそのものを抽出し製品化しているのです。さらに、カルシウム製品単体あるいは、同じ容器の中で他の栄養素と混合されて商品化されている場合でも、土壌内で他の栄養素と結合しないよう特殊な技術(特許取得)で製造されており、その技術水準は世界でもトップレベルにあると言われています。

    2. 可溶性炭素化合物の全製品への採用リドックス製品には 11 種の可溶性炭素化合物が用いられており、各製品には少なくとも1種あるいは数種類が含まれています。L- アミノ酸、フミン酸、フルボ酸などが可溶性炭素化合物の良い例です。フミン酸、フルボ酸であれば、太古の太陽光をふんだんに吸収したシダ類などを含む植物が堆積し、長い年月を経て微生物分解と物理化学的な反応によって生成したものです。これらは植物体内に吸収されやすく、体内の栄養素移動を促進したり、エネルギーや代謝に利用されたりします。近年の研究で可溶性炭素化合物等の有機物及び栄養素は必ずしも無機成分に分解(微生物等によって)されなくとも吸収されることが証明されました。したがって、リドックスに含まれている可溶性炭素化合物は容易に吸収され、日照不足や猛暑によるストレス下でエネルギー不足あるいはエネルギー消費過多に陥りやすい時に救世主的な役割を発揮します。

    リドックス製品は米国はもとより、国内でも夏越しに強いとの評判がありますが、その理由は上記の可溶性炭素化合物を豊富に含有しているからと言って良いでしょう。その中でも、スプリームに含まれているマンニトール(糖アルコール:微生物発酵抽出エキス)という成分は、細胞内に過多に貯蔵されて細胞壁を弱くする硝酸態窒素をアミノ酸に変えるなど、軟弱徒長を改善します。植物体内に取り入れられなかった可溶性炭素化合物は、微生物の餌になり微生物の増殖と活性化に役立ちます。特に、根圏における根毛と微生物の相利共生を促すことにより、さらなる栄養素の吸収を促進し、芝草の植物生理を助け、健全な成長をもたらします。

    3. キレート化手法及び有機錯体化手法(CarbonComplexing)による高吸収率の実現通常、栄養素が水に溶けると、プラス(陽)イオンかマイナ

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    ス(陰)イオンになり、そのままでは土壌内で結合し易くなります。結合された栄養素は植物には容易に吸収されません。通常の肥料の場合、2 価の陽イオンはキレート化されている場合が多いのですが、1 価の陽イオンも陰イオンも結合されないように工夫されている資材は稀です。リドックス製品の場合、すべての栄養素(金属を含めて)はキレート化あるいは錯体化によって土壌内では結合されないように工夫されています。カルシウムやマグネシウムのような 2 価の陽イオン性の栄養素は界面活性材を使いオブラートで包んだようにして土壌で結合されないよう製造されております。この企業秘密の方法をマイクロカプセル化とよんでいます。マイクロカプセルに使われている界面活性材は葉の表面上では表面張力を弱め、散布された資材がより長く葉に残りクチクラや気孔から吸われ易くします。主に前述のような理由によりリドックス製品は葉面からも、土壌内でも吸収され、90%もの高い吸収率を誇り、残効性も葉面散布専用資材に比べ倍以上の効果が証明されています。

    4. 高水準の抗酸化物質によるストレスの軽減高温、過湿、乾燥、踏圧等のあらゆるストレスにより、植物体内で生成増加した活性酸素は細胞を傷つけ、植物の劣化あるいは衰退を引き起こします。リドックスは活性酸素(フリーラジカル)を弱める、または消去する特殊な抗酸化物質を4つの資材に配合しています。その4つとはネイチャーキュア、オキシカル、ダイカップ、及び、CaSi です。これら全ては時期を選ばず、いつでも効果が得られますが、特にネイチャーキュアとオキシカルは梅雨前から秋までの様々なストレス障害への予防と回復に大きな効果が得られることから、内外で好評を得ています。

    5. 農薬等との混合散布による利便性の向上(労働時間の短縮)昨今、管理従業員の減少によって労働時間の節約は大きなチャレンジとなっています。農薬と肥料を一回の混合散布で行えば散布時間が半減されるはずです。農薬は目的によって葉面散布用と土壌散布用とに分かれていますので、現状では葉面用農薬には少水量葉面用肥料を混合散布し、土壌用農薬には土壌用肥料を混合散布します。リドックス製品はそのほとんどが 50-300 cc という幅の広い水量で散布できるので農薬との混合散布により作業時間を短縮出来ます。特に面積の広いフェアウェイではリドックス FW と除草剤との混合散布が好評となっており、今後ますます広まっていくものと予想されます。

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  • REDOX FW

    フルボ酸

    フミン酸

    可溶性炭素化合物

    REDOXFW

    この製品の主な特長1. 高効率の栄養素反応2. 高含有量のカリウムは熱

    暑や水のストレス下で、酸化的ストレスを軽減

    3. 土壌の栄養吸収効率を改善

    リドックスFWについてリドックスFWは活性型植物栄養資材です。

    どのように働くかリドックスFWは酸化的ストレスを軽減して、天然の短鎖、中鎖、そして長鎖の炭素化合物(フルボ酸、フミン酸、可溶性炭素複合体)によって土壌の微生物活性を高めます。キレーション技術により非常に効率的に植物への反応を促します。

    最も効果的な使用法葉面・土壌 施用量: 0.75~1.5 mL/m2

    散布水量:50~200 mL/m2

    を直接散布し可能であれば後散水して下さい。散布間隔は目安として2~3ヶ月です。容器を十分に振ってからご使用下さい。

    REDOX

    FW(フェアウェイ)成分可給態リン酸 (P2O5) ................5%水溶性カリウム (K2O) ............12%フミン酸 ...............................5%L-アミノ酸 .............................1%全可溶性炭素 ........................10%亜鉛 (Zn) ...........................0.5%マンガン (Mn) .....................0.5%鉄 (Fe) ..............................0.4%銅 (Cu) .............................. 0.1%ホウ素 (B) .......................... 0.1%フルボ酸 ..............................微量

    All Illustrations: © Alison E. Burke/Cassio Lynm

    ティ及びフェアウェイ用の資材です。長い残効(2~3ヶ月以上)

    美麗なフェアウェイ 8

    荷姿:液体 2.5ガロン(9.45L)

  • All Illustrations: © Alison E. Burke/Cassio Lynm

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    この製品の主な特長1. 窒素施肥の良好な管理で、

    全栄養素の吸収反応を高効率化

    2. 芝草を強靭化3. ストレス耐性の強化4. 確実な結果

    リドックスG r e e nについてリドックスGreenは植物活性栄養資材で、カリウム、リン酸、可溶性炭素化合物と微量要素を含みます。

    どのように働くかリドックスGreenは窒素代謝を促進し、土壌の微生物活性を改善し、根の生長を刺激します。キレーション技術により、非常に高い吸収率で植物への反応を促します。

    最も効果的な使用法葉面 施用量: 0.5~1.5 mL/m2

    散布水量:50 mL/m2 以上を直接散布して下さい。散布間隔は7~10日です。土壌 施用量: 0.75~1.5 mL/m2

    散布水量:100~200 mL/m2

    を直接散布して下さい。散布間隔は10~14日です。容器を十分に振ってからご使用下さい。

    REDOX

    Green成分窒素 (N) ...............................1%可給態リン酸 (P2O5) ................5%水溶性カリウム (K2O) ..............5%L-アミノ酸 ..........................6.5%全可溶性炭素 ..................... 13.4%  (フミン酸 ....................4.6%)  (フルボ酸 ..................... 微量)亜鉛 (Zn) ...........................0.6%マンガン (Mn) .....................0.5%鉄 (Fe) ..............................0.8%銅 (Cu) .............................0. 2%ホウ素 (B) ..........................0.2%マグネシウム (Mg) ...............1.3%マンニトール .........................微量

    強健な芝草

    荷姿:液体 2.5ガロン(9.45L)

  • All Illustrations: © Alison E. Burke/Cassio Lynm

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    REDOX SUPREME

    この製品の主な特長1. 窒素代謝の改善・植物

    に堅実で良好な反応2. 最適なターフクオリテ

    ィ3. 夏の根上がり修復に大

    切なリン酸、ストレス解消に役立つカリウム、その他多くの微量要素を含有

    4. 発酵性マンニトールが、硝酸態窒素を減少させ、アミノ酸合成を促進。

    リドックスSup r emeについてリドックスSupremeは植物活性栄養資材で、特殊な発酵過程を経て抽出された発酵性マンニトールと植物必須元素を含んでいます。

    どのように働くかリドックスSupremeは他に類をみない炭素化合物の配合により、植物の窒素代謝を改善します。

    最も効果的な使用法葉面 施用量: 0.5~1.0 mL/m2

    散布水量:30~50 mL/m2

    を直接散布して下さい。散布間隔は7~10日です。土壌 施用量: 0.75 mL/m2

    散布水量:100~200 mL/m2

    を直接散布して下さい。散布間隔は10~14日です。容器を十分に振ってからご使用下さい。

    REDOX

    Supreme(スプリーム)成分可給態リン酸 (P2O5) ................5%水溶性カリウム (K2O) ..............4%マンニトール ........................15%ホウ素 (B) ........................ 0.14%銅 (Cu) ..............................0.3%鉄 (Fe) ..............................0.3%マンガン (Mn) .....................0.6%モリブデン (Mo) .............. 0.003%亜鉛 (Zn) ...........................0.6%フルボ酸 ..............................微量フミン酸 ..............................微量可溶性炭素化合物 ...................微量L-アミノ酸 ............................微量

    環境ストレスへの対応

    サマーストレス対応液胞の過剰な硝酸態窒素を

    アミノ酸に変換窒素過多の弊害

    (多汁性・徒長)⇓

    解消

    荷姿:液体 2.5ガロン(9.45L)

  • All Illustrations: © Alison E. Burke/Cassio Lynm

    他の肥料の場合:Caは吸収されにくい リドックスCaを用いた場合:直接吸収

    この製品の主な特長1. ターフクオリティの改善2. カルシウムを高吸収率で供

    給(塩化物、硫酸塩や硝酸塩を含まない)

    3. 炭酸カルシウム(CaCO3)から炭酸(CO3)を切り離し、Caイオンをマイクロカプセル化。

    リドックスCaについてリドックスCaはカルシウムを高濃度に含む活性型植物栄養資材です。

    どのように働くかリドックスCaはマイクロカプセル化技術により、植物に高い吸収率と利用効率をもたらします。

    最も効果的な使用法葉面 施用量: 0.5~1.5 mL/m2

    散布水量:50 mL/m2 以上を直接散布して下さい。散布間隔は7~10日です。土壌 施用量: 0.75~2.0 mL/m2

    散布水量:100 mL/m2 以上を直接散布して下さい。散布間隔は10~20日です。容器を十分に振ってからご使用下さい。

    REDOX

    Ca成分カルシウム (Ca) ...................20%

    リドックスの特長

    高濃度 Ca の吸収

    カルシウムの働き・細胞壁を強くする・ストレス耐性強化・根や芽の生長促進・土壌の団粒化の促進・マイクロカプセルに 含まれる界面活性材 は表面張力を減らし 葉面から吸収しや すくします。 また  界面活性剤は土壌内  での他の栄養素との 結合を最小限に抑え ます。

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    荷姿:液体 2.5ガロン(9.45L)

  • All Illustrations: © Alison E. Burke/Cassio Lynm

    弱い細胞の構造:植物はストレスの影響をうけやすい。

    強い細胞の構造:植物のストレスに対する抵抗性が強い。

    この製品の主な特長1. 植物に速やかに吸収されるケ

    イ素が豊富2. 植物に速やかに吸収されるカ

    ルシウムが豊富3. CaはCaCO3からCaイオンを分離し、カプセルキレート化

    したもの。陰イオンのケイ素は容器内でも土壌内でも結合しない。

    リドックスCaS iについてリドックスCaSiはカルシウムとケイ素を高濃度に含む植物活性栄養資材です。

    どのように働くかリドックスCaSiは細胞壁を強めるとともに、酸化的ストレスを軽減します。また、マイクロカプセル化技術により、植物に高い吸収率と利用効率をもたらします。

    最も効果的な使用法葉面 施用量: 0.25~1.5 mL/m2

    散布水量:50 mL/m2 以上を直接散布して下さい。散布間隔は7~10日です。土壌 施用量: 0.5~2.0 mL/m2

    散布水量:100 mL/m2 以上を直接散布して下さい。散布間隔は10~20日です。容器を十分に振ってからご使用下さい。

    REDOX

    CaSi成分非肥料系物質も含有  二酸化ケイ素 (SiO2) .........22%カルシウム (Ca) ...................10%

    炭酸カルシウムから特許技術によりCa原子単体として、Siは植物由来ケイ素として、マイクロカプセル化により供給。ほとんど難溶性のケイ酸カルシウムを原料としていない。非常に高い吸収率で、擦り切れ防止や耐ストレス性の向上を実現。

    芝の強靭化12

    細胞は植物の構造的、機能的、生物学的な基本単位です。

    荷姿:液体 2.5ガロン(9.45L)

  • All Illustrations: © Alison E. Burke/Cassio Lynm

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    他の肥料の場合:Pは吸収されにくい リドックスP+を用いた場合:キレート効果により直接吸収

    この製品の主な特長1. 根の生長を促進2. ターフクオリティの改善3. 植物耐性を高める可給態リン

    酸を高吸収率で供給

    リドックスP+についてリドックスP+はリン酸を高濃度に含む活性型植物栄養資材です。

    どのように働くかリドックスP+は、リンとL-アミノ酸の働きにより、根の生長を促進します。

    最も効果的な使用法葉面 施用量: 0.75~1.5 mL/m2

    散布水量:50 mL/m2 以上を直接散布して下さい。散布間隔は7~10日です。土壌 施用量: 1.0~2.0 mL/m2

    散布水量:100~200 mL/m2

    を直接散布して下さい。散布間隔は10~14日です。容器を十分に振ってからご使用下さい。

    REDOX

    P+成分水溶性窒素 (N) .......................2%可給態リン酸 (P2O5) ..............15%水溶性カリウム (K2O) ..............2%フミン酸 ............................1.4%L-アミノ酸 ..........................3.9%

    春の立ち上げ、根の生長や芽数の増加に必須。リン酸は細胞分裂に重要な栄養素。リン酸は、核酸・ATPや、すべての細胞膜の生成に必須の素材です。

    根・芽の成長促進、エネルギー生成

    荷姿:液体 2.5ガロン(9.45L)

  • All Illustrations: © Alison E. Burke/Cassio Lynm

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    この製品の主な特長1. 酸化ストレス、特に極端な

    温度と水に関連するストレスに効果的

    2. 高効率な植物栄養素としてのリン酸とカリウムを供給

    3. バランスのとれた植物栄養素を供給し、作物を強靭化する

    リドックスd i Ka PについてリドックスdiKaPは植物に栄養素として高効率なリン酸およびカリウムを供給する顆粒水和材です。

    どのように働くかリドックスdiKaPは抗酸化作用を持つフェノール化合物の働きを促進する特有な効果を持ちます。

    最も効果的な使用法葉面 施用量: 0.15~0.45 g/m2

    散布水量:50 mL/m2

    を直接散布して下さい。散布間隔は7~10日です。土壌 施用量: 0.25~0.9 g/m2

    散布水量:100 mL/m2

    を直接散布して下さい。散布間隔は10~14日です。容器を十分に振ってからご使用下さい。

    REDOX

    diKaP(ダイカップ)成分可給態リン酸 (P2O5) .............. 31%水溶性カリウム (K2O) ............50%

    ストレス対応の栄養素

    REDOXdiKaP

    リドックス diKaP は植物に欠かせない、リン酸とカリウムを葉からも土壌内からでも高効率で吸収されるように、特別技術(キレーションおよび錯体化)を駆使して製造された資材です。カリウムは様々なストレスに強くなる栄養素で、特に夏の暑さに強く、一緒に入っているリン酸は根の伸長と充実に役立ちます。

    REDOXdiKaP

    荷姿:顆粒水和剤 9.07kg

  • All Illustrations: © Alison E. Burke/Cassio Lynm

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    この製品の主な特長1. カリウム、酸素、カルシウ

    ムなどの栄養素を高吸収率で供給

    2. 酸化ストレスによる根、または維管束系の損傷を修復

    3. バランスの良い植物栄養素の補給で特に夏に葉面のストレス耐性を強化

    リドックスOx y C a lについてリドックスOxyCalはカリウム、カルシウム、リン酸、酸素、可溶性炭素化合物を含む、植物活性栄養資材です。

    どのように働くかリドックスOxyCalは幅広く抗酸化物質の生成を促進し、植物のストレスを軽減します。

    最も効果的な使用法葉面 (推奨) 施用量: 0.25~0.75 g/m2

    散布水量:40~50 mL/m2

    を直接散布して下さい。散布間隔は7~10日間隔です。土壌 施用量: 0.5~1.0 g/m2

    散布水量:100 mL/m2

    を直接散布して下さい。効果があります。散布間隔は14~20日です。容器を十分に振ってからご使用下さい。

    REDOX

    OxyCal(オキシカル)成分可給態リン酸 (P2O5) ................4%水溶性カリウム (K2O) ............20%カルシウム (Ca) ...................14%硫黄 (S) ................................7%

    混合についての順序、注意事項(混合適正テストをバケツではやらないで下さい。)①最初に水全量をタンクに注入する。②消泡剤を混ぜる。③OxyCalを静かに入れて撹拌する。④水温が上がり、多数の泡ぶくが発生する可能性もある。⑤泡の発生がおわってから、⑥必要であれば、他の資材(例:肥料、浸透剤等)は最後に注入してミックスする。ミックスするときはphの高い方から低い方の順で入れて下さい。

    細胞は植物の構造的、機能的、生物学的な基本単位です。

    サマーストレス対抗資材

    数時間後の散水で根に浸透し、根のストレスにも効果があります。

    荷姿:粉末水和剤 9.07kg

  • All Illustrations: © Alison E. Burke/Cassio Lynm

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    この製品の主な特長1. 根や維管束にダメージを与

    える夏場などの酸化的ストレスや、土壌微生物不調によるストレス等に対して高い効果を発揮します。

    2. 特に根圏のストレスには高い効果が認められます。

    リドックスNa t u r e C u rについてリドックスNatureCurは活性化植物抽出栄養素からなる製品です。

    どのように働くかリドックスNatureCurは幅広い抗酸化物質の生成を促進します。

    最も効果的な使用法土壌 施用量: 0.5~2.0 mL/m2

    散布水量:100~200 mL/m2

    を直接散布して下さい。散布間隔は10~30日です。容器を十分に振ってからご使用下さい。

    REDOX

    NatureCur(ネイチャーキュア)成分可給態リン酸 (P2O5) ................2%水溶性カリウム (K2O) ..............3%フミン酸 ............................0.4%

    化学的特徴黒クルミとヤナギから抽出した専売特許の抗酸化物質を含みます。

    特に土壌内のストレスを大きく緩和します。

    ベントグラスグリーンでの病気によるストレスの状態

    (7月)

    リドックスNatureCur散布3日後の回復

    施用量 2 mL/㎡ 散水量 50 mL/㎡乾燥後、散水5~6分

    リドックスNatureCurの効果

    (       )

    強力な抗酸化物質

    荷姿:液体 2.5ガロン(9.45L)

  • All Illustrations: © Alison E. Burke/Cassio Lynm

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    リドックスPeneCalは活性化カルシウムを使って、最適な微細孔隙の構造を造る。

    リドックスPenecal施用後

    施用前

    この製品の主な特長1. 高効率の土壌浸透性2. 土壌水分の分布効率を

    改善3. 踏圧のかかった土壌の

    改善

    リドックスPen e C a lについてリドックスPeneCalはカルシウムによる土壌団粒化作用と適度のサーファクタントによる浸透作用の相乗効果があります。水分を含んだ微細孔隙を作り、根毛も伸張しやすくし、また踏圧による弊害を緩和し、根系及び芝全体の活性化を助けます。

    最も効果的な使用法土壌 施用量: 0.25~1.0 mL/m2

    散布水量:100~200 mL/m2

    50 mL/m2 の場合、直接土壌に散布後2分ほど後散水200 mL/m2 の場合、直接土壌に散布。後散水の必要なし。 散布間隔は10~20日です。容器を十分に振ってからご使用下さい。

    REDOX

    PeneCal(ペネカル)成分張力活性エトキシル化コポリマー.........................................22%カルシウム (Ca) ...................10%

    土壌の団粒化を促進します。

    踏圧改善

    荷姿:液体 2.5ガロン(9.45L)

  • All Illustrations: © Alison E. Burke/Cassio Lynm

    18

    他の肥料の場合:Mgは吸収されにくい リドックスMgを用いた場合:直接吸収

    この製品の主な特長1. 葉緑素の生産を高め、

    光合成を活性化2. マグネシウム単体を高

    吸収率で供給(塩化物、硫酸塩や硝酸塩を含めない)

    3. 芝葉の色と質を高める

    リドックスMgについてリドックスMgはマグネシウムを高濃度に含む植物活性栄養資材です。

    どのように働くかリドックスMgはマイクロカプセル化技術により、植物に高い吸収率と利用効果をもたらします。

    最も効果的な使用法葉面 施用量: 0.25~1.0 mL/m2

    散布水量:50 mL/m2

    を直接散布して下さい。散布間隔は7~10日間隔です。土壌 施用量: 0.5~1.5 mL/m2

    散布水量:100~200 mL/m2

    を直接散布して下さい。散布間隔は10~20日です。容器を十分に振ってからご使用下さい。

    REDOX

    Mg成分マグネシウム (Mg) ................20%

    芝の光合成と葉色改善

    リドックスの特長

    荷姿:液体 2.5ガロン(9.45L)

  • 17

    この製品の主な特長1. 土壌栄養素の利用を促進

    する。2. 植物の栄養失調を最小化

    する。

    リドックスH - 8 5についてリドックスH-85はフミン酸等の可溶性炭素化合物が合計85%の含有を誇り、微生物を活性化し、根の充実に役立ちます。また、窒素、その他の栄養素の効果を高めます。また、含有のカリウムはストレス耐性を強めます。

    どのように働くかリドックスH-85は土壌微生物を活性化するための短鎖・長鎖の炭素化合物(フミン酸・フルボ酸など)を含みます。

    最も効果的な使用法土壌 施用量: 0.1~0.45 g/m2

    散布水量: 200~500 mL/m2

    を直接散布して下さい。散布間隔は10~20日です。容器を十分に振ってからご使用下さい。

    REDOX

    H-85成分水溶性カリウム (K2O) ............15%フミン酸 .............................42%フルボ酸 ..................... 有効量含有

    土壌微生物の活性化・保肥力改善19

    フルボ酸

    フミン酸

    可溶性炭素化合物

    H-85

    ミックス時の注意1. タンク車に水を張った後に撹拌機

    を稼働しながら資材を徐々に入れてください。

    2. 鉄剤とのタンクミックスはお控えください。

    荷姿:顆粒水和剤 9.07kg

  • リドックス製品への質問(良くあるQ&A)Q:リドックス資材は高い吸収率で利用され、肥効が比較的長く持続すると証言されていますが、本当にそうでしょうか、また、高い吸収効率が得られる理由は?A:まず、資材の栄養素が EDTA などの人工合成キレート材ではなく、天然の L- アミノ酸やフミン酸、フルボ酸などでキレート化されていて、土壌での不都合な結合を防ぎます。通常の肥料では、土壌に落ちた分は土壌内の陽イオンや陰イオンと結合して、吸収不可能な状態になる割合が高いのですが、リドックスの資材では栄養素はキレート化された状態でそのまま根から吸収されるため、吸収率が高くなります。カルシウム、マグネシウム、ケイ素ではマイクロカプセル化技術によって、土壌内イオンとの結合を回避して根からの高い吸収率を達成しています。他社製品と違いリドックスは一価陽イオンも陰イオンも結合しないように工夫されているので、土壌内で抜群の高い吸収率を達成します。さらに、リドックスの資材は葉面吸収も可能で、葉や茎からも高い吸収効率が得られるように界面活性材が少量加えられています。このようにリドックス資材では、他の製品と同量の栄養素を与えても、吸収効率が高いので、肥効が長続きすると証言されています。また、多くのリドックス製品に含まれるフミン酸、フルボ酸、長鎖炭素化合物などが CEC(陽イオン交換容量)を高めてくれるので保肥力も高まり、肥効が長く続きます。これらの天然炭素化合物は同時に土壌微生物を活性化する働きもあるため、定期的な使用で、土壌構造が改善され(団粒化の促進・微細孔隙の増加)、適度な保水性が確保されて、肥効期間の改善につながることも申し添えておきましょう。

    Q:リドックス製品はどうして、4あるいは5品目の資材をタンクミックスしなくても効果があるのですか?A:各製品の成分を見ていただくとお分かりと思いますが、製品の三本柱であるリドックス Green、リドックス Supreme(スプリーム)、FW(フェアウェイ)の一本一本、一滴一滴には、窒素、カルシウム以外では多量要素ばかりではなく、数多くの微量要素や L- アミノ酸、フミン酸等が含まれています。そのため、他に多数の資材をタンクミックスする必要がないからです。

    Q:どうしてリドックスは葉面散布用と土壌散布用に分かれていないのですか?A:リドックスの製品群の大半は、葉面散布用と土壌施肥用に分かれていません(ペネカルのみ土壌専用、100 mL/ ㎡以上で)。この理由は、両者に分けないことによって、一つの資材で葉面のみ土壌のみ、あるいは両方へと多彩な施肥配分が取れることの利点があるからです。また、製品数を多くしないでシンプルな肥培管理ができることを目指しているからです。

    Q:リドックスのキレート方法を説明してください。A:金属イオンの栄養素である Fe2+、Zn2+、Cu2+ などは負(マイナス)の電気を持つアミノ酸と結合させます。一価の陽イオンである K+ イオンや陰イオンの PO43- は、正(プラス)の電気を持つ有機分子(フミン酸、フルボ酸など)に結合させます。これらの結合物質は根からすみやかに吸収され、植物体内に入ると転流が促進されて、

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  • それぞれのイオンに分かれます。二価の陽イオンである Ca2+ や Mg2+ はマイクロカプセル化によって内部に閉じ込め、他の不必要な陰イオンとの結合を回避します。このことも一種のキレートとみなされています。

    Q:リドックスGreen とスプリームの違いは?A:Green は芝の生長期に効果がでるよう設計がなされています。P、K と各種微量要素の他にアミノ酸を 6.5%、Mg1.3% を含み、芝の生長を大きく助けます。それだけではなく、フミン酸を 4.6%を含むことで、土壌内の微生物活性も大きく高めます。一方、スプリームの方は、夏場や冬場のストレスがかかる厳しい季節に対応できるよう設計されています。スプリームの配合成分で大きな特徴は、発酵性マンニトールを 15%含むことです。この成分はサマーストレス下で、過剰に吸収された硝酸イオンから窒素同化でアミノ酸を合成する反応を促進してくれます。また、低温ストレス下での少ない硝酸イオンの吸収をできるだけ有効に使ってアミノ酸の生産を助けてくれるのです。

    Q:リドックス製品にはどうして窒素がほとんど含まれていないのですか?A:以下にあげる理由からです。① 夏場のように窒素を与えない方が良い時期がある。② 各コースグリーンの土壌構成は様々で各土壌によって窒素要求量は異なる。③ 入場者数も異なり、入場者数が多いときは窒素要求量が多くなるので、各コースの状況を考慮しなけれ ばならない。④ 更新作業の後など、窒素要求量が高まるときがあり、キーパーの判断により窒素施肥量が異なるはずで ある。⑤ リドックスの設計肥料であれば、通常の窒素施肥量の半分程度ですみ、しかも尿素や硫安のような経済 的な窒素資材をキーパーの判断で適当量、施肥すれば十分である。

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  • Q:リドックス Ca(カルシウム)の主原料は、炭酸カルシウムですか、それとも硫酸カルシウムですか?一般市場で売られているカルシウム材とはどう違うのですか?A:通常のカルシウム資材の多くは炭酸カルシウムや石膏(硫酸カルシウム)ですが、よほど資材に工夫がなされていないと、可給態に変わる量が非常に少なく、変換されても他の陰イオンとの結合が起こり、吸収不可能となります。リドックスのカルシウム資材は、カルシウムイオンのみを取り出して、マイクロカプセル化技術により、界面活性材の中に内包させています。このことにより土壌に散布された場合、土壌の他の陰イオン(PO43- や CO32- など)と結合せずに高い効率で吸収されます。リドックス社では、このことも一種のキレートと考えています。

    Q:リドックスPeneCal(ペネカル)に含まれているCaは団粒化促進のためと聞いていますが、土壌内のカルシウム量を増やしますか?A:実はペネカルに含まれる Ca は主に土壌構造の改善のために含有されています。ペネカルに含まれている豊富な浸透材が通常の水道 ( みずみち ) だけではなく、その両側にも水が浸透していけるようにします。一方、カルシウムは土壌の微細孔隙を作り、団粒化を促進してくれます。根毛が微細孔隙にも入って伸ばせるようになります。浸透材とカルシウムの相乗効果で土壌の団粒化、土壌構造の改善を図るように設計されており、栄養素としての Ca の補給効果は二の次になります。ペネカルは、踏圧の大きい練習グリーン等で不可欠です。

    Q:リドックスにはどうして天然の植物ホルモン(ケルプ材)が含まれていないのですか?A:芝草に活力があれば、本来生産する様々な植物ホルモンは体内合成できると考えているからです。リドックスは芝に本来の活力を与えるような(取り戻すような)配合物質の設計がなされているので、植物ホルモンを加える必要がないと考えています。

    Q:リドックスSupreme(スプリーム)はどういう理由で夏と冬の両方に有効なのですか?A:夏場には土壌の硝化細菌が活発化して硝酸イオンが過剰に増えやすくなってきます。過剰に吸収された硝酸イオンは葉まで送られて処理されないまま細胞の中の液胞に蓄えられてしまいます。この過剰硝酸イオンは植物にとって徒長のような良くない作用をもたらします。スプリームの発酵性マンニトールは、キシリトールなどと同じように糖アルコールの仲間で、この過剰な硝酸イオンを処理してアミノ酸に変換してくれます。一方で、マンニトールは糖の性質もあるため、夏の落ち込む光合成を補完して、細胞壁の合成を助けます。冬には、逆に窒素の吸収が悪くなるので、少ない窒素(硝酸態イオン)をできるだけ有効に使って、アミノ酸合成を促進し、芝の活性を高めます。また、少ない光合成をマンニトールが補完してくれます。

    Q:秋の施肥は一年の肥培管理の内で最も重要であるといわれています。リドックスは栄養素の貯蔵にどのように優れているのですか?A:リドックスの製品群は、高吸収・高利用効率であるため、秋に施肥された栄養素がすみやかに植物体内に吸収され根やクラウン(冠部)に貯蔵されます。また、土壌の中に滞留する余剰分の栄養素についても、フミン酸、フルボ酸などの成分により流亡されにくく、次第に吸収されるようになります。

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  • Q:リドックス資材は、なぜ土壌微生物の活性化を促進できるのですか?A:土壌微生物は、健全な土壌にとって計り知れない働きをしています。植物の根から光合成によって得られたエネルギー源となる炭水化物などをもらう代わりに、土壌の中の必要な栄養素を供給する助けをしています。健全な土壌では、根と微生物の緊密な共生関係ができあがっています(特に、根圏と呼ばれる部分)。しかし、現状は土壌微生物の存在を無視した化学肥料と農薬主体の管理によって土壌微生物が活躍できない状態になっています。リドックス資材の多くの資材は、フミン酸、フルボ酸、長鎖炭素化合物などの溶存性炭素化合物を含んでおり、微生物に有機物質を提供するだけではなく、格好の住み家を与えます。リドックス資材は必須栄養素を供給するだけの資材ではなく、土壌微生物の活性化を見据えた土壌の健全化(本来の土づくり)を図ります。1 回施肥の応急措置のための働きもしますが、長く使い続けることにより、土壌を自然で活力のある健全土壌に換えていきます。

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  • リドックス資材による夏越し対策と年間施肥プログラムリドックス資材による夏越し対策近年の温暖化現象によって、「夏越し」はますますチャレンジングな厳しい課題となりましたが、直近の傾向は 9 月が以前にもまして雨量が多く、また、雨天の日が長く続き、日照時間の不足が問題を引き起こし、夏、初秋期の課題はますます難しいものとなっています。

    このような重大な課題に対処するためには、リドックスの晩秋施肥計画で、根の充実化を図り、冬越しと春の立ち上げのために、根とクラウン(冠部)に出来るだけ多くの栄養素を貯蔵することをお薦めいたします。また春にも根茎が維持されるよう留意することにより梅雨、夏期に起こりやすい根上がりの問題が軽減されるものと信じています。前述してきましたように、本来ですと、確実に結果を出す為に、秋口から翌年の夏越しを見据えたリドックスを用いた施肥計画を立てることが最善ではありますが、春からでも間に合った例が右の写真のコースです。

    このコースでは、過去数年に渡り、夏越しに苦しみ、満足のいく状態で秋を迎えることが出来なかったそうですが、今年の 3 月末から、リドックスをメインとした施肥設計にて管理をした結果、夏の盛りの時期に写真のような充実した根を維持するなど、最高の状態で9月のトーナメント開催を迎えることが出来たとのお言葉を頂戴しました。

    以上は理想的な施肥計画ですが、いろいろな事情で夏期まで対策ができない場合でも、リドックス商品は夏に多い徒長、多汁性の問題、葉のストレス、根圏のストレス等に効力を発揮し、夏越し対策に一役を担うものと自信を持ってお薦めいたします。

    ① 窒素過多・徒長対策夏場にかけて、気温・地温が上昇して、土壌の微生物活性が上がると、アンモニウムイオン⇒亜硝酸イオン⇒硝酸イオン への反応が加速します。硝酸イオンは吸収が良いので、どうしても過剰に吸収されやすくなります。過剰な硝酸態窒素は液胞に貯えられて、細胞が膨らみ、徒長して、細胞壁も薄くなり脆弱化します。これらの弊害を防ぐには、過剰な硝酸態窒素をアミノ酸生成に使い、かつ、細胞壁を強めることが必要です。そのためにリドックススプリーム中のマンニトールが、非常に優れた効果を発揮します。窒素過多と徒長の弊害を緩和します。

    栃木県のリドックス使用コース2017 年 8 月 10 日撮影

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  • ② 葉面ストレス対策夏場は、呼吸量が光合成量を上回るために、どうしても根の栄養素が消費され、根上がりを起こし                    やすい状況になっています。また、ややもすると根の                    吸収力が落ちやすくなっています。そんなときに、少                      水量葉面吸収散布(40 mL/ ㎡前後)も可能なリドッ                    クスの資材が有効です。特にストレスに特化したリ                    ドックススプリームはサマーストレスの大きな要と                    なる窒素の過剰吸収と軟弱徒長への対策がなされて                                います。さらに、サマーストレスを乗り切る資材とし                    て、オキシカルがあります。オキシカルは酸素の供給とともに、幅広い抗酸化物質の生成を促進し、葉や土壌の根における酸化的ストレスを軽減します。

    ③ 土壌ストレス対策ゴルフ場では土壌内で多くのストレスが生じ、根に活性酸素(ラジカルなど)が発生して健全な根の生長を妨げます。リドックスの資材は土壌内の酸化ストレスを改善し、微生物を活性化することを土台として、各種栄養素が十分に吸収できるよう高度な技術によって各栄養素が処理されています。土壌の酸化的ストレスに対しては、特にネイチャーキュアが強力な抗酸化物質(黒クルミとヤナギ抽出物)で対抗します。

    リドックスを用いた年間肥培プログラムリドックスを用いると年間施肥設計は、表に示すように非常に簡単になります。窒素肥料は尿素や硫安などを状況に応じて混合します。すなわち、秋から翌年の夏越しへの準備が始まり、秋・春に生長期としての栄養素供給を行います(リドックス Green が主要材)。ストレスのかかる夏・冬は吸収された窒素の円滑な利用を促進します(リドックススプリームが主要材)。もちろんこの両者にはリン酸、カリウムだけではなく各種微量要素、フミン酸、フルボ酸などの天然炭素化合物や特徴ある栄養素を含み、季節ごとの芝活性を高めるように設計されています。

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    秋 冬 春 梅雨 夏 初秋Green Supreme Supremeと

    Green の混合SupremeとGreen の混合

    SupremeとGreen の混合

    Supreme

    FW CaSi CaSi diKaP OxyCal又は diKaP

    OxyCal

    P+ P+ NatureCur NatureCur NatureCurCa OxyCal PeneCal P+ P+

    PeneCal H-85 PeneCal* 窒素 *窒素 *窒素

  • 製品取扱いガイドラインリドックスフロアブルの散布要領ここではリドックス製品の取り扱い、中でもタンク車から散布施用する場合の原則を述べます。さらに詳しい情報やサポートは、最寄りの代理店スタッフあるいは本社までお問い合わせください。

    混合(Mixing)適合性●タンク内の極端な pH の変化は避けてください。酸性にするリドックス製品を使用する時は(例 えば、スプリーム)、タンク内の pH をチェックして、必要であればバッファー(緩衝剤)を入 れてください。●ほとんどの殺菌剤はリドックス製品とタンクミックスすることができます。●リドックス製品と有害な反応を起こしそうな物質とタンクミックスするのは避けてください。以 前に混合したことのない場合、タンクに入れる前に、「ジャーテスト」を行うことをお薦めします。●芝草や植物にダメージを与えるかもしれない物質とリドックス製品を混合するのは避けてください。 ○「焼け」あるいは水分ストレスに感受性の高い植物には、貫通型浸透材や葉面吸収肥料を使用  するのは避けてください。特別な注意が必要です。●他社のリン酸、カルシウムのような反応性のある物質と混合する場合は、注意してください。固  形化して、混合、適合性に問題の発生することがあります。●オキシカルを使用する場合は、ジャーテストは決して行わないで、水を入れたタンクに最初に消 泡剤を入れ、その後にオキシカルを入れます。泡がほぼ消えてから、他の製品を混合してくださ い。

    混合●最適撹拌のないスプレーヤーを使用する場合は、プレミキシング(予備混合)が必要となりま す。●勢いの良い機械的撹拌が望ましいのですが、多くの場合、ポンプは通常撹拌をさせるだけです。 遠心(渦巻き)ポンプはダイヤフラム(膜式)ポンプより再循環と撹拌力に優れます。★:リドックス資材の pH と混合順序の表は、この章の最後に載せてあります。希釈の割合(希釈率)●低容量ダイヤフラムポンプ-機械式攪拌機無し: ○水の容量 3 に対して、加えることのできる最大のリドックスフロアブルの量は1です。これ   より多い割合で、リドックスフロアブルを加えないでください。 ○正しいリドックスの希釈率を得るために、必要な最終的水量からリドックス肥料の液体量と他  の粉体肥料を溶かすために必要な水量を差し引いた水量を加えてください。●高容量ダイヤフラムポンプ-良好な撹拌-機械式攪拌機無し: ○スプレータンクに入れる前に、リドックス資材のプレミキシング(予備混合)が必要であった  りします。支援材を使った方が良い場合がありますが、必須ではありません。

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  •  ○水の容量 3 に対して、加えることのできる最大のリドックスフロアブルの量は1です。これ  より多い割合で、リドックスフロアブルを加えないでください。 ○正しいリドックスの希釈率を得るために、必要な最終的水量からリドックス肥料の液体量と他  の粉体肥料を溶かすために必要な水量を差し引いた水量を加えてください。●高容量遠心ポンプ-良好撹拌-機械式攪拌機無し: ○水の容量 3 に対して、加えることのできる最大のリドックスフロアブルの量は1です。これ  より多い割合で、リドックスフロアブルを加えないでください。 ○正しいリドックスの希釈率を得るために、必要な最終的水量からリドックス肥料の液体量と他  の粉体肥料を溶かすために必要な水量を差し引いた水量を加えてください。

    ポンプダイヤフラムポンプ:●ダイヤフラムポンプは最も大きな圧力補償をしてくれますが、流速は遅いです。ダイヤフラムポ ンプシステムでは、ポンプが最良の撹拌をするために、資材をスプレー液に非常にゆっくりと注 ぐ必要があります。遠心ポンプ:●遠心ポンプは最大の流速が出ますが、圧力補償はより低くなります。資材を混合する上で、この 遠心ポンプは最適なシステムです。

    資材の投入●プレミキシング(予備混合)や支援材を用いるシステムで、スプレー液のためのより完全な混合 が可能となります。●資材を加える前に、タンク容量の 75%まで水を入れてください。●資材を一気に加えるのではなくて徐々に入れることによって、溶解性がより完全になります。●資材はバスケットスクリーン(フィルター)を通して加えてください。       ポンプとスプレーチップのフィルターについての注意:    濃縮された液体がスムースに流れるために、全てのフィルター(スクリーン)は 30 メッ  シュ以上を使用してください。    ステンレスフィルター(スクリーン)はプラスチックフィルターより詰まりにくいです。    推奨された方法で希釈する場合、インラインあるいはチップのフィルター(あるいは両    方)は無くてもよいです。

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  • リドックス各製品の pHと混合順序

    ・混合手順を守ることによって、混合した溶液を問題なく安定的に維持できます。推奨される混合手順は以下のとおりです:①オキシカル → ② pHの高い資材 → ③ pHの低い資材 → ④浸透材 /液体 /湿潤材・ジャーテストを最初に行って下さい。(オキシカルはジャーテスト、バケツでのプレミックスは行わず、タンクにそのまま入れて下さい。)・タンク内の pH が急激に変化しないようにしてください。・資材を急激に一気にタンクに投入するのを避けてください。溶けるまで時間がかかります。・ほとんどの薬剤とタンクミックスが可能です。(薬剤の pH を、pH による混合順序に合わせる)・リドックス以外の製品で、リン酸とカルシウムのような反応して溶けなくなる物質との混合は避け  てください。

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    製品名 希釈率 pH

    OxyCal(オキシカル)

    1% 7.0-9.0

    Fairway 原液 11.8-12.5

    H-85 1% 10.8-11.8

    diKaP(ダイカップ)

    1% 10.4-11.4

    CaSi 原液 9.5-11.0

    Mg 原液 9.5-10.6

    Ca 原液 7.0-9.0

    PeneCal(ペネカル)

    原液 7.0-8.0

    P+ 原液 4.5-5.5

    NatureCur(ネイチャーキュア)

    原液 4.0-5.0

    Green 原液 3.5-5.0

    Supreme(スプリーム)

    原液 3.0-3.8

  • 用語説明キレーション(キレート化) 土壌での不利益な化学反応を防ぐために、あらかじめ陽イオン/陰イオンを吸収しやすい有益な結合をさせる反応。

    マイクロカプセル化 サーファクタント技術を用いて栄養素を囲い込み、土壌での不都合な結合を回避して、栄養素をそのまま植物に吸収できます。

    サーファクタント 水の表面張力を減少させる資材。

    水の表面張力水分子同士が相互に引き合う力で、水が土壌の孔隙に入ろうとする力を抑制します。

    フミン酸 中程度の鎖状可溶性炭素化合物。金属イオンをキレーションします。土壌微生物活性を高め、土壌コロイドの団粒化を促進します。

    L- アミノ酸 植物の代謝とタンパク質合成にとって必須の化合物で、炭素、水素、酸素、窒素、(硫黄)からなっています。

    活性酸素・フリーラジカル 細胞にダメージを与える反応性の高い分子。

    酸化的ストレス 有害な活性酸素・フリーラジカルの蓄積。過剰な活性酸素・フリーラジカルは早期の細胞の死滅をもたらします。

    抗酸化物質 活性酸素・フリーラジカルの害を除去します。

    酸素(O) 抗酸化物質の生成に不可欠な物質。ATP の生成に必須。

    フェノール化合物 抗酸化物質の一種。

    バランスの取れた植物栄養素 植物の抗酸化物質の量と割合を増加させ、ストレスからのより良い回復を促進します。

    窒素(N)植物は根から窒素を硝酸態(NO3-)、アンモニア態 (NH4+)、アミノ酸態の形で吸収します。窒素と光合成で作られてくる有機酸を結合させて、アミノ酸をつくります。アミノ酸をつなげて大きな分子であるタンパク質を合成します。タンパク質が酵素となり生命活動を営んでいます。陸上植物では、硝酸態窒素の吸収がアンモニア態窒素の吸収よりも高いです。春から夏にかけて土壌微生物の活性が高まり、硝酸態窒素の量が増えて、吸収が高まり窒素過多になる傾向が強いです。窒素過多⇒徒長の弊害をなくすために、年間を通じて窒素コントロールをする必要があります。

    リン(P) 核酸・ATP・細胞膜の成分。細胞分裂に重要。植物細胞のエネルギー生産に直接的に作用するための植物栄養素。土壌中にあるリンの大半は不溶性で、植物は利用できません。不溶性リン酸を可溶化する 1 つの方法は、微生物活性を高めることです。微生物の分泌する有機酸によって可溶化できます。

    カリウム(K)水分と栄養の動きを促進するための重要な植物栄養素。ストレス対応の栄養素で 60 種以上の酸素を活性化します。

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  • カルシウム(Ca)強靭な細胞壁を構築するための必須栄養素。ストレス耐性の強化、根や葉の生長促進、土壌の団粒化を促進します。

    マグネシウム(Mg)葉緑素の中心元素で、葉緑素生産にきわめて重要な栄養素。

    硫黄(S)含硫アミノ酸のシステインとメチオニンの合成に必須。特にシステインはタンパク質の立体構造を造る際、アミノ酸の鎖をつなぎ止める役割があります。あらゆる酵素の生成に必須。地域(地質)によって変動しやすい成分で、硫酸態硫黄は井戸水に多く含まれていることが多いです。そのため、硫酸態硫黄供給のために井戸水を使用することがあります。

    ケイ素(Si)芝草が属するイネ科植物に多く、スポーツターフでは必須。植物のケイ素レベルを高めると、細胞壁を強化し、酸化的ストレスを軽減させることが報告されています。

    鉄(Fe)呼吸と光合成に必須の植物栄養素。

    マンガン(Mn) クロロフィル生成に必須の植物栄養素。35 種類の酵素を活性化。

    銅(Cu)クロロフィルの生成や呼吸、光合成に不可欠の植物栄養素。

    亜鉛(Zn) 植物ホルモンの生成と節間伸長に必須の植物栄養素。

    ホウ素(B)細胞壁の形成と生殖組織に不可欠の植物栄養素。

    pH pH は水素イオン濃度を示す指標で、土壌中の相対的な水素イオン(H+)の濃度と水酸化物イオン(OH-)濃度とによって変動します。pH = 7(中性)では、水素イオン(H+)濃度と水酸化物イオン(OH-)濃度は等しくなっています。水酸化物イオンが多くなると pH が高くなり、水素イオンが多くなると低くなります。土壌状態の性質を決める pH は pHを変化させる要因に依存するので、土壌の構成成分によって大きく異なります。例えば、重炭酸塩を多く含む土壌では一般的に pH の値は高くなります。肥料投入を決定する上で、pH のみでは適切な情報とはならないことに注意すべきです。

    CEC(cationexchangecapacity陽イオン交換容量) CEC は土壌コロイドにどれだけ陽イオンを引き付けられるかを示し、土壌全体の陽イオンを保持する能力を示す指標です。陽イオンの多くは植物体の必須栄養素なので、CEC の高い土壌は CEC の低い土壌に比べより多くの栄養素を保持できることを示します。

    土壌中の置換性陽イオンの理想割合 75% Ca:15% Mg:8% K:2% Na

    EC(electricalconductivity 電気伝導率)mS / cm(= 1 mmho/cm = 640 ppm)で表記。土壌内のすべての肥料成分から水に溶け出してくるイオンの影響が大きいです。土壌中のイオン態の総量で決まり、土壌の肥料分(根からすぐに吸収可能な)の含有傾向の指標となります。肥料成分だけではなく、ナトリウムや塩化物、(重)炭酸イオンなどの影響も受けます。一般的に値が 1.0 より大きくなると(合計の)塩分濃度が高くなり、団粒構造が壊され、保水・通気・透水性が悪く、根腐れ等が起きやすくなってきます。低すぎる場合はイオン総量が少なく、吸収できる栄養素が少ないことを示します。

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  • 株式会社アクション・コーポレーション

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    TEL: 03-3553-7701 FAX:03-3553-7707

    RedoxChemicalCompanyHeadQuartersリドックス社の最近新築された本社ビル

    所在地:アメリカ合衆国アイダホ州バーレイ市

    取扱代理店

  • リドックス社は肥料関連製品開発で著名なダリン・ムーン(現 CEO 兼社長)によって 1992 年に創立。当初は農業用専門肥料製造・販売会社として始まりました。1998 年にはいくつかの製品を OEM で芝用専門肥料調合販売会社に提供し始め、数年後には農業用の製品に芝専用製品(グリーン、フェアウェイ等)を追加し、ターフ市場にリドックスの商標で販売を開始、ゴルフ業界にも大きな反響を呼びました。2010 年頃から水和剤資材を徐々にフロアブル(流肥)に改良、更なる躍進を遂げ、現在に至ります。

    以下、ダリン・ムーン氏の挨拶

    お陰様で、現在は裏表紙に写っているアイダホにある本社、製造工場、倉庫の他に、テキサス州、及びメキシコ・モンテレー州に製造工場・倉庫があり、ジョージア州には新工場、倉庫を新築中です。営業拠点は米国全土、カナダ全土、メキシコを含む中南米の各国、韓国及び日本に広がっています。

    短期間でここまでの成長を享受できた秘密は、弊社所有の 6 個の特許及び数個の機密製造過程を駆使して製造された二次原料及び商品の優位性に起因するものではございますが、それ以上に、常に顧客の意見に耳を傾け、それを参考にして商品づくりに精を出してきたからと自負しております。

    今後も、世界中のゴルフ場管理者様方のお役に立てる製品を製造開発し、ゴルフ業界全体の未来に貢献して行きたいと考えております。

    Redox CEO 兼 社長ダリン・ムーン

    Darin Moon

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  • リ ド ッ ク ス

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    「 常 に 芝 管 理 の プ ロ の 目 線 で 、 顧 客 の 立 場 に 立 つ 製 品 開 発 及び 製 造 ・ 販 売 を 優 先 す る 」 と の 理 念 に 基 づ い た リ ド ッ ク ス 製品 の 特 徴 は :

    1 . 高 い 吸 収 効 率 と 散 布 効 果 の 持 続 性散 布 効 果 の 持 続 性 は 散 布 回 数 を 減 ら し 作 業 員 の 時 間 の 節 約 と省 エ ネ に つ な が り ま す 。 高 い 吸 収 効 率 に よ っ て 維 持 さ れ た ハイ ・ ク オ リ テ ィ ー の 芝 、 ま た 、 夏 越 し を も っ と 楽 に す る こ とは 管 理 者 の 精 神 衛 生 を も 向 上 さ せ ま す 。 同 時 に 、 高 い 吸 収 効率 と 散 布 効 果 の 持 続 性 は 予 算 に も 優 し く ク ラ ブ の 経 営 に 貢 献し ま す 。

    2 . 利 便 性リ ド ッ ク ス 製 品 の ほ と ん ど す べ て は 葉 面 散 布 で も 土 壌 散 布 でも 高 い 吸 収 効 率 を 得 る こ と が で き ま す の で 、 乗 用 ス プ レ イ ヤー が 無 い 、 手 押 し ス プ レ イ ヤ ー を 使 う 作 業 員 の 余 裕 が な い コー ス で も 、 タ ン ク 車 か ら の 手 振 り で 撒 け る 、 と い う 利 便 性 があ り ま す 。 ま た 、 農 薬 と の 混 合 散 布 が 葉 面 用 で も 、 土 壌 用 でも 行 え る と い う 利 便 性 も あ り ま す 。加 え て 、 週 一 回 ピ ッ チ 、 隔 週 ピ ッ チ 、 或 い は 三 週 間 ピ ッ チ でも 、 施 肥 量 を 調 整 す れ ば 好 結 果 が 期 待 で き ま す 。 そ の 融 通 性は 、 天 候 不 良 等 に よ る 施 肥 タ イ ミ ン グ の 変 更 時 に も 役 立 つ はず で す 。

    3 . 施 肥 計 画 作 成 の 容 易 性グ リ ー ン 施 肥 計 画 の 柱 と な る リ ド ッ ク ス G R E E N 或 い は リ ドッ ク ス ・ ス プ リ ー ム に は P,   K の 多 量 栄 養 素 以 外 に も フ ミ ン酸 等 の 炭 素 資 材 、 ア ミ ノ 酸 、 ま た 、 微 量 要 素 等 数 多 く の 窒 素効 果 や 窒 素 同 化 作 用 を 高 め る 資 材 及 び 微 生 物 の 活 性 化 を 高 める 資 材 が 数 多 く 含 ま れ て い ま す 。 し た が っ て 、 通 常 は 幾 つ もの 商 品 を タ ン ク ミ ッ ク ス す る 必 要 が な く 、 加 え る に し て も 、窒 素 単 体 肥 料 と カ ル シ ウ ム ( C a 若 し く は C a S i ) く ら い で 十分 で す 。

    4 . 作 業 員 お よ び 環 境 に 優 し い 資 材リ ド ッ ク ス 製 品 の ほ と ん ど す べ て の 原 料 は 植 物 性 有 機 物 で 自然 に 戻 る サ ス テ ィ ナ ブ ル 資 材 な の で 、 散 布 す る 作 業 員 の 健 康に は 無 害 で 環 境 に も 大 変 優 し い 資 材 で す 。

    5 . 信 頼 性対 人 関 係 も そ う で す が 、 商 品 に 対 す る 信 頼 性 或 い は 、 品 質 の均 一 性 、 一 貫 性 と ク オ リ テ ィ ー コ ン ト ロ ー ル は 重 要 で す 。 他社 と は 違 い リ ド ッ ク ス 社 は 外 部 の 肥 料 会 社 か ら 資 材 を 調 達 して 混 合 す る だ け で は あ り ま せ ん 。 原 料 を 含 む 殆 ど の 資 材 は自 社 製 で 、 そ の 多 く は 化 学 反 応 で 製 造 さ れ て い ま す 。 そ の ため 、 は じ め か ら 最 終 製 品 ま で 一 貫 し た 品 質 管 理 に よ っ て 製 造さ れ て お り 、 そ れ ら は 数 々 の 特 許 と 機 密 に 守 ら れ て い る た め軽 々 し く 資 材 を 変 更 す る こ と は 出 来 ま せ ん 。 で す か ら 、 気 に入 っ て い た だ い た 商 品 は よ ほ ど の こ と が な い 限 り 、 リ ド ッ クス 社 が 変 更 す る こ と は い た し ま せ ん 。 リ ド ッ ク ス 社 は 財 政 的に 非 常 に 安 定 し て お り 、 同 業 者 、 フ ァ ン ド 、 或 い は マ ネ ジ メン ト ・ バ イ ・ ア ウ ト な ど で 人 手 に 渡 る こ と に よ っ て 、 製 品 が替 わ る 危 険 性 は 全 く あ り ま せ ん 。

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    リドックス製品の特徴及び利点

    1. 世界の最先端を行く製造技術と製品開発力他社のほとんどの資材は原料・資材の混合或いはブレンドによって製造されています。リドックス製品の場合、最終製品はもとより二次的原料の多くが自社で化学反応によって製造されています。一つの良い例はカルシウム(Ca)の製造法です。リドックスの Ca は炭酸カルシウムでも硫酸カルシウムでもありません。カルシウムイオンそのものを抽出し製品化しているのです。さらに、カルシウム製品単体あるいは、同じ容器の中で他の栄養素と混合されて商品化されている場合でも、土壌内で他の栄養素と結合しないよう特殊な技術(特許取得)で製造されており、その技術水準は世界でもトップレベルにあると言われています。

    2. 可溶性炭素化合物の全製品への採用リドックス製品には 11 種の可溶性炭素化合物が用いられており、各製品には少なくとも1種あるいは数種類が含まれています。L- アミノ酸、フミン酸、フルボ酸などが可溶性炭素化合物の良い例です。フミン酸、フルボ酸であれば、太古の太陽光をふんだんに吸収したシダ類などを含む植物が堆積し、長い年月を経て微生物分解と物理化学的な反応によって生成したものです。これらは植物体内に吸収されやすく、体内の栄養素移動を促進したり、エネルギーや代謝に利用されたりします。近年の研究で可溶性炭素化合物等の有機物及び栄養素は必ずしも無機成分に分解(微生物等によって)されなくとも吸収されることが証明されました。したがって、リドックスに含まれている可溶性炭素化合物は容易に吸収され、日照不足や猛暑によるストレス下でエネルギー不足あるいはエネルギー消費過多に陥りやすい時に救世主的な役割を発揮します。

    リドックス製品は米国はもとより、国内でも夏越しに強いとの評判がありますが、その理由は上記の可溶性炭素化合物を豊富に含有しているからと言って良いでしょう。その中でも、スプリームに含まれているマンニトール(糖アルコール:微生物発酵抽出エキス)という成分は、細胞内に過多に貯蔵されて細胞壁を弱くする硝酸態窒素をアミノ酸に変えるなど、軟弱徒長を改善します。植物体内に取り入れられなかった可溶性炭素化合物は、微生物の餌になり微生物の増殖と活性化に役立ちます。特に、根圏における根毛と微生物の相利共生を促すことにより、さらなる栄養素の吸収を促進し、芝草の植物生理を助け、健全な成長をもたらします。

    3. キレート化手法及び有機錯体化手法(CarbonComplexing)による高吸収率の実現通常、栄養素が水に溶けると、プラス(陽)イオンかマイナ

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    ス(陰)イオンになり、そのままでは土壌内で結合し易くなります。結合された栄養素は植物には容易に吸収されません。通常の肥料の場合、2 価の陽イオンはキレート化されている場合が多いのですが、1 価の陽イオンも陰イオンも結合されないように工夫されている資材は稀です。リドックス製品の場合、すべての栄養素(金属を含めて)はキレート化あるいは錯体化によって土壌内では結合されないように工夫されています。カルシウムやマグネシウムのような 2 価の陽イオン性の栄養素は界面活性材を使いオブラートで包んだようにして土壌で結合されないよう製造されております。この企業秘密の方法をマイクロカプセル化とよんでいます。マイクロカプセルに使われている界面活性材は葉の表面上では表面張力を弱め、散布された資材がより長く葉に残りクチクラや気孔から吸われ易くします。主に前述のような理由によりリドックス製品は葉面からも、土壌内でも吸収され、90%もの高い吸収率を誇り、残効性も葉面散布専用資材に比べ倍以上の効果が証明されています。

    4. 高水準の抗酸化物質によるストレスの軽減高温、過湿、乾燥、踏圧等のあらゆるストレスにより、植物体内で生成増加した活性酸素は細胞を傷つけ、植物の劣化あるいは衰退を引き起こします。リドックスは活性酸素(フリーラジカル)を弱める、または消去する特殊な抗酸化物質を4つの資材に配合しています。その4つとはネイチャーキュア、オキシカル、ダイカップ、及び、CaSi です。これら全ては時期を選ばず、いつでも効果が得られますが、特にネイチャーキュアとオキシカルは梅雨前から秋までの様々なストレス障害への予防と回復に大きな効果が得られることから、内外で好評を得ています。

    5. 農薬等との混合散布による利便性の向上(労働時間の短縮)昨今、管理従業員の減少によって労働時間の節約は大きなチャレンジとなっています。農薬と肥料を一回の混合散布で行えば散布時間が半減されるはずです。農薬は目的によって葉面散布用と土壌散布用とに分かれていますので、現状では葉面用農薬には少水量葉面用肥料を混合散布し、土壌用農薬には土壌用肥料を混合散布します。リドックス製品はそのほとんどが 50-300 cc という幅の広い水量で散布できるので農薬との混合散布により作業時間を短縮出来ます。特に面積の広いフェアウェイではリドックス FW と除草剤との混合散布が好評となっており、今後ますます広まっていくものと予想されます。

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  • REDOX FW

    フルボ酸

    フミン酸

    可溶性炭素化合物

    REDOXFW

    この製品の主な特長1. 高効率の栄養素反応2. 高含有量のカリウムは熱

    暑や水のストレス下で、酸化的ストレスを軽減

    3. 土壌の栄養吸収効率を改善

    リドックスFWについてリドックスFWは活性型植物栄養資材です。

    どのように働くかリドックスFWは酸化的ストレスを軽減して、天然の短鎖、中鎖、そして長鎖の炭素化合物(フルボ酸、フミン酸、可溶性炭素複合体)によって土壌の微生物活性を高めます。キレーション技術により非常に効率的に植物への反応を促します。

    最も効果的な使用法葉面・土壌 施用量: 0.75~1.5 mL/m2

    散布水量:50~200 mL/m2

    を直接散布し可能であれば後散水して下さい。散布間隔は目安として2~3ヶ月です。容器を十分に振ってからご使用下さい。

    REDOX

    FW(フェアウェイ)成分可給態リン酸 (P2O5) ................5%水溶性カリウム (K2O) ............12%フミン酸 ...............................5%L-アミノ酸 .............................1%全可溶性炭素 ........................10%亜鉛 (Zn) ...........................0.5%マンガン (Mn) .....................0.5%鉄 (Fe) ..............................0.4%銅 (Cu) .............................. 0.1%ホウ素 (B) .......................... 0.1%フルボ酸 ..............................微量

    All Illustrations: © Alison E. Burke/Cassio Lynm

    ティ及びフェアウェイ用の資材です。長い残効(2~3ヶ月以上)

    美麗なフェアウェイ 8

    荷姿:液体 2.5ガロン(9.45L)

  • All Illustrations: © Alison E. Burke/Cassio Lynm

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    この製品の主な特長1. 酸化ストレス、特に極端な

    温度と水に関連するストレスに効果的

    2. 高効率な植物栄養素としてのリン酸とカリウムを供給

    3. バランスのとれた植物栄養素を供給し、作物を強靭化する

    リドックスd i Ka PについてリドックスdiKaPは植物に栄養素として高効率なリン酸およびカリウムを供給する顆粒水和材です。

    どのように働くかリドックスdiKaPは抗酸化作用を持つフェノール化合物の働きを促進する特有な効果を持ちます。

    最も効果的な使用法葉面 施用量: 0.15~0.45 g/m2

    散布水量:50 mL/m2

    を直接散布して下さい。散布間隔は7~10日です。土壌 施用量: 0.25~0.9 g/m2

    散布水量:100 mL/m2

    を直接散布して下さい。散布間隔は10~14日です。容器を十分に振ってからご使用下さい。

    REDOX

    diKaP(ダイカップ)成分可給態リン酸 (P2O5) .............. 31%水溶性カリウム (K2O) ............50%

    ストレス対応の栄養素

    REDOXdiKaP

    リドックス diKaP は植物に欠かせない、リン酸とカリウムを葉からも土壌内からでも高効率で吸収されるように、特別技術(キレーションおよび錯体化)を駆使して製造された資材です。カリウムは様々なストレスに強くなる栄養素で、特に夏の暑さに強く、一緒に入っているリン酸は根の伸長と充実に役立ちます。

    REDOXdiKaP

    荷姿:顆粒水和剤 9.07kg

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    この製品の主な特長1. 土壌栄養素の利用を促進

    する。2. 植物の栄養失調を最小化

    する。

    リドックスH - 8 5についてリドックスH-85はフミン酸等の可溶性炭素化合物が合計85%の含有を誇り、微生物を活性化し、根の充実に役立ちます。また、窒素、その他の栄養素の効果を高めます。また、含有のカリウムはストレス耐性を強めます。

    どのように働くかリドックスH-85は土壌微生物を活性化するための短鎖・長鎖の炭素化合物(フミン酸・フルボ酸など)を含みます。

    最も効果的な使用法土壌 施用量: 0.1~0.45 g/m2

    散布水量: 200~500 mL/m2

    を直接散布して下さい。散布間隔は10~20日です。容器を十分に振ってからご使用下さい。

    REDOX

    H-85成分水溶性カリウム (K2O) ............15%フミン酸 .............................42%フルボ酸 ..................... 有効量含有

    土壌微生物の活性化・保肥力改善19

    フルボ酸

    フミン酸

    可溶性炭素化合物

    H-85

    ミックス時の注意1. タンク車に水を張った後に撹拌機

    を稼働しながら資材を徐々に入れてください。

    2. 鉄剤とのタンクミックスはお控えください。

    荷姿:顆粒水和剤 9.07kg

  • リドックス製品への質問(良くあるQ&A)Q:リドックス資材は高い吸収率で利用され、肥効が比較的長く持続すると証言されていますが、本当にそうでしょうか、また、高い吸収効率が得られる理由は?A:まず、資材の栄養素が EDTA などの人工合成キレート材ではなく、天然の L- アミノ酸やフミン酸、フルボ酸などでキレート化されていて、土壌での不都合な結合を防ぎます。通常の肥料では、土壌に落ちた分は土壌内の陽イオンや陰イオンと結合して、吸収不可能な状態になる割合が高いのですが、リドックスの資材では栄養素はキレート化された状態でそのまま根から吸収されるため、吸収率が高くなります。カルシウム、マグネシウム、ケイ素ではマイクロカプセル化技術によって、土壌内イオンとの結合を回避して根からの高い吸収率を達成しています。他社製品と違いリドックスは一価陽イオンも陰イオンも結合しないように工夫されているので、土壌内で抜群の高い吸収率を達成します。さらに、リドックスの資材は葉面吸収も可能で、葉や茎からも高い吸収効率が得られるように界面活性材が少量加えられています。このようにリドックス資材では、他の製品と同量の栄養素を与えても、吸収効率が高いので、肥効が長続きすると証言されています。また、多くのリドックス製品に含まれるフミン酸、フルボ酸、長鎖炭素化合物などが CEC(陽イオン交換容量)を高めてくれるので保肥力も高まり、肥効が長く続きます。これらの天然炭素化合物は同時に土壌微生物を活性化する働きもあるため、定期的な使用で、土壌構造が改善され(団粒化の促進・微細孔隙の増加)、適度な保水性が確保されて、肥効期間の改善につながることも申し添えておきましょう。

    Q:リドックス製品はどうして、4あるいは5品目の資材をタンクミックスしなくても効果があるのですか?A:各製品の成分を見ていただくとお分かりと思いますが、製品の三本柱であるリドックス Green、リドックス Supreme(スプリーム)、FW(フェアウェイ)の一本一本、一滴一滴には、窒素、カルシウム以外では多量要素ばかりではなく、数多くの微量要素や L- アミノ酸、フミン酸等が含まれています。そのため、他に多数の資材をタンクミックスする必要がないからです。

    Q:どうしてリドックスは葉面散布用と土壌散布用に分かれていないのですか?A:リドックスの製品群の大半は、葉面散布用と土壌施肥用に分かれていません(ペネカルのみ土壌専用、100 mL/ ㎡以上で)。この理由は、両者に分けないことによって、一つの資材で葉面のみ土壌のみ、あるいは両方へと多彩な施肥配分が取れることの利点があるからです。また、製品数を多くしないでシンプルな肥培管理ができることを目指しているからです。

    Q:リドックスのキレート方法を説明してください。A:金属イオンの栄養素である Fe2+、Zn2+、Cu2+ などは負(マイナス)の電気を持つアミノ酸と結合させます。一価の陽イオンである K+ イオンや陰イオンの PO43- は、正(プラス)の電気を持つ有機分子(フミン酸、フルボ酸など)に結合させます。これらの結合物質は根からすみやかに吸収され、植物体内に入ると転流が促進されて、

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  • それぞれのイオンに分かれます。二価の陽イオンである Ca2+ や Mg2+ はマイクロカプセル化によって内部に閉じ込め、他の不必要な陰イオンとの結合を回避します。このことも一種のキレートとみなされています。

    Q:リドックスGreen とスプリームの違いは?A:Green は芝の生長期に効果がでるよう設計がなされています。P、K と各種微量要素の他にアミノ酸を 6.5%、Mg1.3% を含み、芝の生長を大きく助けます。それだけではなく、フミン酸を 4.6%を含むことで、土壌内の微生物活性も大きく高めます。一方、スプリームの方は、夏場や冬場のストレスがかかる厳しい季節に対応できるよう設計されています。スプリームの配合成分で大きな特徴は、発酵性マンニトールを 15%含むことです。この成分はサマーストレス下で、過剰に吸収された硝酸イオンから窒素同化でアミノ酸を合成する反応を促進してくれます。また、低温ストレス下での少ない硝酸イオンの吸収をできるだけ有効に使ってアミノ酸の生産を助けてくれるのです。

    Q:リドックス製品にはどうして窒素がほとんど含まれていないのですか?A:以下にあげる理由からです。① 夏場のように窒素を与えない方が良い時期がある。② 各コースグリーンの土壌構成は様々で各土壌によって窒素要求量は異なる。③ 入場者数も異なり、入場者数が多いときは窒素要求量が多くなるので、各コースの状況を考慮しなけれ ばならない。④ 更新作業の後など、窒素要求量が高まるときがあり、キーパーの判断により窒素施肥量が異なるはずで ある。⑤ リドックスの設計肥料であれば、通常の窒素施肥量の半分程度ですみ、しかも尿素や硫安のような経済 的な窒素資材をキーパーの判断で適当量、施肥すれば十分である。

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