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(2018.3.2版)

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INDEX ■教養教育科目導入科目 学術研究の本質/日本語文章論/アカデミックライティング/

プレゼンテーションA/プレゼンテーションB/社会と倫理/知的生産の技術

P1

外国語科目 基礎英語A/基礎英語B/実践英語A/実践英語B/応用英語A/

応用英語B/総合英語A/総合英語B

P15

情報科目 文献・情報調査法/情報基礎Ⅰ/情報基礎Ⅱ P31

科学の探究科目 A群 東アジアの歴史と文化/社会と歴史/社会と教育/社会と文化/

文化人類学/相互扶助の経済と文化/選択理論心理学概論/

ジェンダー論/コミュニケーション論A/多文化共生A/多文化共生B/

都市の文化と思想/社会思想史/先進技術と情報生態の人類学/

比較文化関係論/グローバリゼーション/社会と宗教/生命と倫理

P37

B群 日本国憲法/社会と福祉/社会学概論B/社会心理学概論A/

社会心理学概論B/現代社会論/経済人類学/

地域経済とグローバリズム/アジア経済論/政治学/国際化と日本/

国際関係概論/問題発見・解決の方法/脱近代社会と労働の社会学/

役割離脱論/コミュニティの国際比較/人の移動と民族問題

P71

C群 数学入門Ⅰ/数学入門Ⅱ/数学応用Ⅰ/数学応用Ⅱ/物理学概論Ⅰ/

物理学概論Ⅱ/生物学概論A/生物学概論B/予防医学/生命と人間

P101

D群 現代社会の課題と探究A/現代社会の課題と探究C P121

キャリア形成科目 ボランティア論/キャリアデザイン P125

健康科目 運動と健康A/運動と健康B/アスリートの心理と身体/脳とこころ・身体 P129

■専門教育科目人間福祉基礎 人体の構造と機能及び疾病Ⅰ/人体の構造と機能及び疾病Ⅱ/

人間福祉臨床論/社会学原論Ⅰ/社会学原論Ⅱ/

人間福祉学総論

P137

社会福祉 相談援助演習Ⅰ P149

精神保健福祉 精神保健福祉援助演習Ⅰ P152

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東京通信大学  2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 導入科目

科目名 学術研究の本質

担当教員 加藤泰久、佐藤禮子、重村智計、高橋紘士、都築繁幸、増山道康、宮坂敬造、村岡洋一、村田洋

単位 1 必修・選択の別 必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

学術研究の本質という科目は、人間、社会のあらゆる現象や基本原理の発見を目指し、自由な発想、知的好奇心・探求心をもって行う知的創造活動の基本原理をわかりやすく学生に講義する科目である。これらは「現代の教養」というべきもので、人間に内発する本能的な知への欲求に由来し、学習の成果は新たな発展の基礎となり、その蓄積は新しい文化・文明の形成となる。学術研究の本質という科目は、問題発掘型に基礎を置き、新しい学問への萌芽をめざす。

(オムニバス方式/全8回)(第1回 村岡洋一)大学教育の目的と意義についておよび東京通信大学での学び方について理解する。(第2回 加藤泰久)情報リテラシー、オンライン学習、耐誘導コミュニケーション、コラボレーションについて理解する。(第3回 重村智計)自ら考える力と独創性は、どのように確立できるのか。アイデンティティの確立と独自性、論文の纏め方、文章の技法、調査方法について理解する。(第4回 宮坂敬造、村田洋)情報化社会とニューメディア・アート、異文化と先端技術、情報化社会と情報技術について理解する。企業と経済、経営、会計、マネジメントに関する経営を取り巻く実態を理解する。(第5回 高橋紘士)ケアの社会政策におけるケアの原点および新しいケアについて理解する。(第6回 佐藤禮子) 緩和ケアにおける意義および終末期患者の痛み、その痛みの認知について理解する。(第7回 増山道康)日本型社会福祉(日本型福祉社会)の構造とその基盤となる思想潮流を理解する。(第8回 都築繁幸)児童や家庭に対する支援、児童福祉法と社会的養護及びその機能、小規模住宅型児童養護機能について理解する。

授業の目標

東京通信大学における学びの導入となる科目であり、教養科目についての基本的な知識を身につけることを目標とする。担当教員がそれぞれの科目の主題を講義することで学ぶことの意味を履修者が考える材料を提供することを目的とする。1)東京通信大学のシステムを活用して学ぶことができる。2)情報マネジメントにおける利用の意義を理解しつつ新たな方向性を説明できる。3)人間福祉学を学ぶことによって様々な視点から政策、制度及び実態を理解し人間福祉の在り方を追求しつつ問題点を説明できる。

授業の内容

第1回

大学と学問第1講 大学教育の目的と意義第2講 学問の学び方第3講 e-Learning第4講 東京通信大学が対象とする学問分野

第2回

東京通信大学でのオンラインによる学び第1講 情報マネジメント学部について第2講 人間福祉学部について第3講 オンラインによる学びについて第4講 LMSとeポートフォリオについて

第3回

社会科学研究の方法と意味第1講 社会科学と自然科学の違い第2講 オリジナリティの重要性第3講 社会を把握するエビデンスデータ第4講 本の読み方

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授業の内容

第4回

-情報化社会と情報技術-異文化ショックを与える先進技術、異文化経験を広げる先進技術第1講 情報化社会を支える情報技術第2講 情報人類学の知見からみた情報化社会の文化第3講 企業社会と経済環境第4講 企業社会と企業実態

第5回

人間福祉学を考える (1) - ケアの社会政策を構築する第1講 ケアの社会政策とは何か第2講 新しいケアの動向第3講 女性と子どもに対するケア第4講 地域における精神障害者のケア

第6回

人間福祉学を考える (2) - 緩和ケアの意義と終末期患者の痛みとその認知第1講 人間の一生と死第2講 緩和ケアとがん対策基本法第3講 終末期患者の痛み・苦痛とその認知第4講 在宅看護・公衆衛生的視点からの緩和ケアの現況と課題

第7回

人間福祉学を考える (3) - 日本型社会福祉と社会福祉の基盤第1講 日本型社会福祉(日本型福祉社会)の構造とその基盤となる思想潮流第2講 社会福祉の専門職と役割第3講 社会福祉の共通基盤第4講 社会福祉の思想と理論

第8回

人間福祉学を考える (4) - 児童や家庭に対する支援を展望する第1講 要保護児童とは第2講 児童福祉法と社会的養護第3講 社会的養護の機能第4講 小規模住居型児童養育事業

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。授業から自分の意見を形成する。

教科書・参考書・教材 教科書:指定しない参考書:指定しない

特記事項 取り扱うトピックについて日頃から関心を持ち、新聞の切り抜き等のスクラップの作業を行っていくことを推奨する

その他 東京通信大学で学んでいくために最低限必要な知識を身につけて、これからの学びの計画を立てて欲しい

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 導入科目

科目名 日本語文章論

担当教員 重村智計、山本まり子

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件

授業の概要

日本語文の特性を理解した上で、読み易い文に仕上げていく手法を学ぶ。さらに、段落を単位として文章を構成すること、事実と意見を明確にかき分けることを理解し、論理的な文章を書き上げていく手法を学ぶ。社会人として必要となる提案書、報告書、説明書などの文章を書く力を、大学の各種レポートを書くことを通して身につけていくための基礎を固める。具体的には、次の項目を新聞記事などの例を交えて講義する。1)日本語文の特性—逆茂木構造、助詞の機能、「は」の機能2)文章と段落—序論、本論、結び、トピック提示から展開へ3)事実と意見の書き分けー伝聞、引用と参照

授業の目標

結論がわかる構造を持った、わかり易い文章が書けるようになる。1)日本語文章を主語から書くことができる2)他人が読んでわかりやすい文章を書くことができる3)論文や報告書を書くことができる

授業の内容

第1回

文章3法則と12原則第1講 講義内容、授業について第2講 新聞コラムに点数をつける第3講 文章が書ける3法則第4講 文章が書ける12の原則

第2回

主語の重要性第1講 第1回講義のまとめ、文章と主語第2講 書き出しは主語から第3講 主語から書くとわかり易い①第4講 主語から書くとわかり易い②

第3回

短い文章第1講 第2回講義まとめ第2講 日本語は短い文が美人第3講 俳句と短歌第4講 575と57577が日本語のリズム

第4回

起承結か起転結第1講 第3回講義のまとめ第2講 記事の構成、逆茂木型にしない第3講 英語は動詞、日本語は助詞第4講 良い記事、悪い記事を見分ける

第5回

小説、雑誌記事の構成に学ぶ第1講 第4回講義のまとめ第2講 文章構成は起転結第3講 新聞記事比較第4講 接続詞を多用しない

第6回

日本語の特徴、相手中心の言語第1講 第5回講義のまとめ第2講 日本語の助詞の機能第3講 助詞が主語を決める第4講 接続詞や接続句を多用しない

第7回

作文と論文の違い第1講 第6回講義まとめと第7回講義について第2講 論文は「客観的」に、「私」「思う」は禁止第3講 フットノート(脚注)が論文には不可欠第4講 フットノートはワードで簡単に書ける

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授業の内容

第8回

Plagiarism(プレジャリズム、剽窃=ひょうせつ)について 第1講 第7回講義まとめ、第8回講義について第2講 プレジャリズムは犯罪第3講 プレジャリズムのリスク第4講 社会、人文科学の答えは一つでない。全体講義のまとめ

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材 教科書:指定しない参考書:指定しない

特記事項 オフィスアワーを活用しての質問・問い合わせを歓迎する。

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 導入科目

科目名 アカデミックライティング

担当教員 櫛原克哉

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

レポートや論文、調査報告書等を作成するうえで必要な、アカデミックライティングの基本的な知識や技法、論証の方法を学び、実際に執筆を進めていくための準備をする。1)アカデミックライティングの基本的な知識や文章作成法について解説する。2)論文の章立てや構成について解説したうえで、具体的にどのように論述していくかについて説明する。3)書いた文章を、レポートや論文の適切な形式や体裁に整える方法について解説する。

授業の目標

アカデミックライティングの知識や技法を習得し、適切な形式に沿ってレポートや論文を執筆できるようになる。1)アカデミックライティングの基本的な知識や文章作成法を習得する2)論文の章立てや構成を理解し、これらに即した論述ができるようになる3)適切な形式や体裁、アカデミックライティングのルールに則って、文章を作成できるようになる

授業の内容

第1回

アカデミックライティングとは第1講 聞く力と話す力第2講 書く力と話す力第3講 アカデミックライティングとは第4講 大学における研究のスタート

第2回

レポート・論文の基本的な書き方第1講 序論・本論・結論の構成第2講 論文を書く第3講 レポートを書く第4講 アウトラインをつくる

第3回

研究テーマの決定と先行研究の検討第1講 研究テーマの決定第2講 文献を探す第3講 文献リストをつくる第4講 先行研究の検討

第4回

学術的な文章を書く (1)第1講 論証の基本第2講 論証のテクニック第3講 パラグラフライティングとは第4講 パラグラフライティングの実践

第5回

学術的な文章を書く (2)第1講 レポート・論文にふさわしい用語と表現第2講 注の活用第3講 引用の方法①第4講 引用の方法②

第6回

論文の体裁に整える第1講 タイトル・見出しの作成第2講 序論を書く第3講 考察・結論に書くべき内容第4講 要約の作成

第7回

Wordの活用 (1)第1講 ページ設定第2講 文字の入力第3講 見出しの作成第4講 ヘッダーとフッターの表示・目次の作成

第8回

Wordの活用 (2)第1講 脚注の挿入第2講 文章校正第3講 便利機能第4講 全体のまとめ

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成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%(レポート課題)

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴メディア授業で実施する。アカデミックライティングの基礎知識や技法を実際に習得しているかを確認すべく、授業の最終回でレポートの提出を課す。

教科書・参考書・教材 教科書:指定しない参考書:なし

特記事項 アカデミックライティングの知識や技法を受動的に習得するのみならず、将来的にレポート、調査報告書、リサーチレポート等を作成する当事者としての意識をもって、授業に臨んでいただきたい。

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 導入科目

科目名 プレゼンテーションA

担当教員 高木美也子、鈴木範子

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件

授業の概要

近年においては、学会発表や就職活動など、アカデミック・ビジネスのいずれの場合でもプレゼンテーションを行う機会が増大している。この科目においては、プレゼンテーションを行うためのソフトウェアの使い方と効果的なスライドの作り方、プレゼンテーションを行う際の留意事項などについて学ぶ。1)プレゼンテーションソフトウェアの基礎的・実践的な操作スキルを身につける。2)効果的なプレゼンテーションスライドの作成方法を身につける。3)プレゼンテーションの際の留意事項と効果的な振る舞いを身につける。

(オムニバス方式/全8回)(第1回、第2回、第5回~第7回 鈴木範子)プレゼンテーションソフトウェアの基礎的・実践的な操作スキルを身につける効果的なプレゼンテーションスライドの作成方法を身につける(第3回、第4回、第8回 高木美也子)プレゼンテーションの際の留意事項と効果的な振る舞いを身につける

授業の目標

アカデミック、ビジネスにおいてプレゼンテーションを行うために必要な、ソフトウェアの使い方と資料の作成法を習得し、効果的なプレゼンテーションを行うことができるようになる。1)プレゼンテーションソフトウェアを用いてスライドを操作できる2)プレゼンテーションソフトウェアで効果的なスライドを作成できる3)留意事項に従って効果的なプレゼンテーションを実施できる

授業の内容

第1回

パワーポイント第1講 プレゼンテーションソフトとは?第2講 パワーポイントの基本的操作①第3講 パワーポイントの基本的操作②第4講 パワーポイントの基本的操作③

第2回

PowerPointの効果的な作り方を知る第1講 PowerPointの効果的な作成機能①第2講 PowerPointの効果的な作成機能②第3講 資料の作成とPowerPointの動画をつくる第4講 ここまでのまとめとスライドの作成

第3回

プレゼンテーションのポイント第1講 プレゼン内容の検討第2講 惹きつけるプレゼンとは第3講 原稿を暗記するポイント第4講 プレゼンでの話し方

第4回

プレゼンテーションを効果的に行う第1講 S・ジョブズのテクニック第2講 プレゼン原稿の作り方第3講 プレゼンの効果的な方法第4講 聴衆を飽きさせない方法

第5回

スライドを作成する第1講 スライド作成をする第2講 スライド作成のポイント(まとめ)第3講 スライドを作成する(演習)第4講 スライドを作成する(演習)

第6回

プレゼンテーションの完成後の見直しとリハーサル第1講 シナリオをつくる第2講 プレゼンテーション全体を見直す(演習)第3講 プレゼンテーション全体を見直す(演習)①第4講 プレゼンテーション全体を見直す(演習)②

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授業の内容

第7回

評価を受ける第1講 評価を受ける第2講 プレゼンテーションを行う(演習)第3講 評価をうける(演習)①第4講 評価を行う(演習)②

第8回

プレゼンテーションのまとめ第1講 人前で話すポイントとは①第2講 人前で話すポイントとは②第3講 人前で話すポイントとは③第4講 プレゼンテーションとは

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%(プレゼンテーション動画提出と相互評価) 

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。第4回終了後に、パワーポイントを使用したプレゼンテーション資料作成を課題として提示する。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。授業内容について、受講者同士の学び合いをディスカッション形式で実施する。

教科書・参考書・教材 教科書:指定しない参考書:指定しない

特記事項 Microsoft Officeを利用する。

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 導入科目

科目名 プレゼンテーションB

担当教員 篠田潤子

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 3学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

動画用プレゼンテーションスキルを学ぶことで、就職活動のエントリー動画や、職場のテレビ会議、地域のデジタル広報誌などで、望ましいプレゼンテーションができるようになる。1)一方向的で非共時的な動画の特性としてうなずきや、握手などの接触行動ができないことを理解する。2)制限のあるなかでどのように相手から信頼を得て、好感度をあげることができるかを理解する。3)自己呈示研究、非言語コミュニケーション研究の知見から技術を習得する。4)教員のマスメディアにおける実務経験からアナウンサーの技術を学び習得する。

授業の目標

就職活動のエントリー動画や職場のテレビ会議で苦手意識なくプレゼンテーションができるようになる。1)心理学やコミュニケーション研究の知見を使って上手なプレゼンテーションができるようになる2)アナウンサーの技術を身に着けることで上手なプレゼンテーションができるようになる3)受講前と受講後の自分の動画を比較し改善の必要点を自覚できるようになる

授業の内容

第1回

モニターに映し出される自己像における問題点第1講 本講義の概要と目標説明第2講 非共時性と非双方向性第3講 非言語と言語コミュニケーション第4講 自己改善点

第2回

自己呈示研究の概観第1講 自己呈示とはなにかを理解第2講 自己呈示に対する罪悪感第3講 自己呈示の必要性第4講 印象操作と印象形成

第3回

非言語コミュニケーション研究概観第1講 代表的な非言語コミュニケーション研究①第2講 代表的な非言語コミュニケーション研究②第3講 非言語情報を認識する第4講 コミュニケーション研究の問題点を理解する

第4回

代表的な非言語情報分析を検討する第1講 「うなずき」についての学説第2講 「笑顔」についての学説第3講 「視線行動」についての学説第4講 「視線行動」のクセ

第5回

その他の非言語コミュニケーション研究を概観する第1講 Knappによる非言語情報の分類第2講 動画では届かない非言語情報第3講 身体特徴としての髪型の情報第4講 服装の情報

第6回

アナウンサーの言語情報技術第1講 若者言葉とはなにか第2講 滑舌が悪いとはなにか第3講 不得意な音を認識する第4講 早口言葉を習得する

第7回

アナウンサーの非言語情報技術第1講 アナウンサーの非言語技術の実際を理解する第2講 立ち、座りの問題点を把握する第3講 感情表出について理解する第4講 司会進行で注意する点

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授業の内容

第8回

声によるキャラづくり第1講 声優による実演①第2講 声優による実演②第3講 声優による実演③第4講 近未来のコミュニケーション主体

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴

メディア授業で実施する。プレゼンテーション技術を心理学の研究から紹介します。科学的に証明された「印象操作」方法を学べます。また、テレビ局アナウンサーが新人研修で学ぶことの一部を紹介します。最終回(第8回)には声優を招き、その技術を学びます。プロの技術を学び、自分のプレゼンテーションスキルを向上させてください。

教科書・参考書・教材

教科書: 指定しない参考書:なし教材:篠田潤子 2016 「モニターに映し出される自己のプレゼンテーション」. 実践社会学研究会 (編著)実践社会学を創る,pp156-161.(LMSにてPDFを配布予定)

特記事項

事前学習、事後学習をすることで、意識がかわり、第1回で用意した「過去に録画して持っていた自分の動画」と「第3回の録画した自分の動画」、そして「第8回の自分の動画」を比較すると改善された点がみられるはずです。自分がカメラにむかって話すことを練習したい方に役立つ内容となっています。

その他自分の姿を動画に撮ることに苦手意識を持つ人も多いと思います。心理的に自分に厳しい人やコミュニケーションが好きではない人、など理由は様々でしょう。それでも今後はカメラに向かって話さねばならない機会があるという方は学ぶことで気持ちが楽になると思います。

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 導入科目

科目名 社会と倫理

担当教員 重村智計、前野讓二、宮坂敬造、村岡洋一

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

大辞林によれば、倫理とは「人として守るべき道。道徳。モラル」ということである。しかし、具体的にそれでは「人の守るべき道」とは何か、個別の事項ごとにこれは該当するものかどうかと判断する基準があるかとなると、ケースバイケースで判断せざるをえないところが少なくない。この授業では、「人として守るべき道」について一人ひとりが考えることが大切であることと、判断基準についても時代や分野によって異なる可能性はあるものの多くの場合、社会的に受け入れられているものがあることについて学生が理解し、社会人として職業人生を送る上で常識的な判断が可能となることを第一の目的としている。合わせて倫理が学問として深い内容を持っていることにも触れ、個々人の倫理感の醸成のためにはその歴史的背景についても理解することが大切であることを認識してもらう。さらに倫理とは単に唱えるだけのものではなく実践すべきものであるが、そのためには勇気を必要とする場合が多いことも理解する。授業は比較的日常的な話題から入って、徐々に倫理の学問的な深さについて理解をしてもらうような構成にしてある。

(オムニバス方式/全8回)(村岡洋一 第1回~第2回)この授業のイントロダクション的な役割を果たす。情報技術の発展が我々の社会に及ぼす影響について考え、その中で倫理はどういう役割を担うかを、理解する。(前野譲二 第3回~第4回)システム開発のライフサイクルを例として、システム開発の受発注を行う者すべてが理解するべきである技術者の考え方を学ぶ。(重村智計 第5回~第6回)現代の国際社会の中で生きるにあたって、これからの日本人が持つべき自覚について理解する。(宮坂敬造 第7回~第8回)近年注目を集める進化心理学や神経倫理学の知見を参照しながら、文化人類学の立場から倫理がどのように変遷してきたのかその社会的背景について論じ、現代社会においての倫理感と倫理観の分離という問題について〈心理学化する社会〉〈液状化する社会〉について触れつつ考察する。

授業の目標1)倫理という言葉の意味を理解する。2)IT技術者、社会人、日本人として涵養すべき規範・倫理があることを理解する。3)倫理に関する学問の進展について理解する。

授業の内容

第1回

倫理について一般的に言われていることを理解する第1講 倫理について学ぶ理由第2講 なぜ非倫理的なことをしてはいけないか第3講 ハーバード大学の白熱教室①第4講 ハーバード大学の白熱教室②

第2回

ITと倫理の関係について理解する第1講 インターネットの世界と倫理第2講 IT 技術者と倫理第3講 IT技術者と法律第4講 第1回と第2回のまとめ

第3回

サービスの価格と品質第1講 一物一価の法則①第2講 一物一価の法則②第3講 商品としての携帯電話サービス①第4講 サービスとしての通信事業②

第4回

システムの開発と品質第1講 情報システムのライフサイクル(計画・要件定義・設計)第2講 情報システムのライフサイクル(開発・テスト・運用と保守)第3講 顧客が本当に必要だったもの第4講 2017年の民法改正

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授業の内容第5回

国際社会と倫理第1講 母子心中で生き残った母親は、殺人犯か第2講 新渡戸稲造「武士道」は日本人の倫理か第3講 プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神第4講 正義とは何か。マイケル・サンデルの政治学

第6回

リベラル・アーツと倫理、宗教の世俗化、オリエンタリズム第1講 仏は公立学校でのヒジャブ着用を禁止、差別か第2講 倫理の衝突は、国際紛争を生むか第3講 森鴎外の「高瀬舟」、安楽死、尊厳死認めるか第4講 教養としての「倫理と人間」「後世への最大遺物」

第7回

社会と倫理の諸問題への学際的接近-文化人類学から神経倫理学まで第1講 文化の基礎にある日常生活にかかわる道徳的感性第2講 社会脳―互酬性の感覚に関わる人類の脳の進化第3講 倫理を神経倫理学の研究から捉える第4講 実験とフィ-ルド調査による現場の倫理の研究の意義

第8回

現代社会の変容と倫理の揺らぎ第1講 社会変化による倫理的態度の変化とゆらぎ―医療と倫理の諸問題を第一線の医療人類学者をお招きし、医療と倫理の社会的背景について学ぶ第2講 社会変化とこころの健康観の変化―医療と倫理の問題の検討・補足第3講 自己・身体観の変容にみられる倫理―〈心理学化する社会〉と〈液状化する社会〉第4講 社会変化の過程で生じる倫理のゆらぎを安定させるためには?

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材 教科書:指定しない参考書:指定しない

特記事項 なし

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 導入科目

科目名 知的生産の技術

担当教員 高木美也子、高橋玲、土屋陽介、村岡洋一

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

問題を立て、解決のための実践的知識を生み出すために、学問研究の基礎となる実際的技法に重点を置く知的生産の技術を学ぶ。身近なニュースや出来事を捉え、それを自己の関心から解釈して問題を発見する過程を作業例題を通じて講ずるが、問題に対する解法に到達するための実践的なスキルの獲得のこつを合わせて説明する。1)問題を立てる過程で、情報を探り、カ-ド等で記録し、読み、書いていくための基本的なこつの解説2)知的生産活動の実際は個人や目的によって大きく異なる。いくつかの具体例を紹介して、それぞれの特徴を理解する。(高橋玲 第1回~第5回)問題を立てる過程で、調査し情報を探り、カ-ド等で記録し、読み、書いていくための基本的なこつを解説する。(村岡洋一 第6回)発想をする為の前提になる知識の蓄積、発想の目標の設定法、着想のまとめ方などについて情報系の具体例を通して理解する。(土屋陽介 第7回)共創型開発イベントであるハッカソンやアイデアソンを例にとり、複数名から構成されるチームによる問題解決のための発想法を解説する。(高木美也子 第8回)「ピコ太郎」はなぜ成功できたのか。もちろん「運」は不可欠だが、彼はスマホ、Twitter, youtube、共有理論等を研究して「PPAP」を制作していた。これらについて解説する。

授業の目標

現代社会の出来事を自己の関心に基づく「論点」「問い」に照らして解釈し、問題を発見する「技術」を学び、学問とは「問いを学ぶこと」にほかならない点を体得する。その解法に到達するための実践的スキルを習得し、知的生産の技術のこつを掴む。以下の講義内容の習得を目指す。1)身の回りにある何気ない事象や事物に潜在的に備わる「問題」を発見するための方法と、それらの情報を整理することで「論点」へと昇華させる手順について説明できる。2)文献調査と調査のまとめ方、インターネットの利用法、ネットリテラシー、京大式カードによるデータ記録法、読むことと書くことの作業の要点を学び、実際にやってみる。3)アウトライン作成法による論述文の組み立て方のわざ、KJ法などの発想法および手書きとPC併用法、ゆるい思考と緊密な思考、類型とプロセス間を往復する思考技術、フィールドワークと帰納的推論などを説明できる。

授業の内容

第1回

知的生産とは何か第1講 知的活動と情報の生産第2講 情報産業の時代とネットリテラシー第3講 知的生産の様々な技術第4講 情報に対処する

第2回

発見し、記すこと第1講 身の回りにある「発見」第2講 手帳とその特徴第3講 ノートとその問題点第4講 カードとその使い方

第3回

情報と思考の整理第1講 規格化による整理第2講 整理と整頓第3講 整理の実際第4講 知的生産における障害物除去と秩序

第4回

知的生産の「様式」(1) 読むこと第1講 「読む」技術とは第2講 「読む」技術の実際第3講 本に対する向き合い方第4講 知的生産活動としての創造的読書

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授業の内容

第5回

知的生産の「様式」(2) 書くこと第1講 社会的な文章とは第2講 文章作成の第一段階:考えをまとめる第3講 文章作成の第二段階:実際に書き表す第4講 アカデミックライティングとは

第6回

アイデア発想の具体例第1講 引き出しは多く、その内容は充実を第2講 仮想体験第3講 ベッドの横のメモ用紙とPPTの活用第4講 夢と目標

第7回

チームによる問題解決のための発想法第1講 ハッカソン/アイデアソンの概要・利点第2講 ハッカソン/アイデアソンの流れ第3講 利用されるアイデア創出法第4講 事例紹介

第8回

ピコ太郎はなぜ成功できたのか第1講 歌詞は英語第2講 スマホ視聴が前提第3講 動画の短さ第4講 SNSでの「共感」

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習・事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材

教科書:教科書は、各担当者が各回の講義内容のもとになる講義ノ-トをPDFのかたちで提供する。履修学生は事前学習・事後学習用のための教材としてダウンロードすること。参考書:梅棹 忠夫『知的生産の技術』岩波新書、1969年野口 悠紀雄 『「超」文章法』 中公新書、2002年川喜田 二郎『発想法―創造性開発のために』中公新書、1967年同『続・発想法―KJ法の展開と応用』中公新書、1970年同『パーティー学』現代教養文庫、1964年同『チームワーク―組織の中で自己を実現する』カッパ・ビジネス文庫、1966年グレゴリー ベイトソン『精神と自然―生きた世界の認識論』 新思索社;、2006年綾部恒雄編『文化人類学群像1―外国編1』アカデミア出版会、1985年所収の宮坂敬造「グレゴリ-・ベイトソン―精神の生態学にむけての人類学的足跡」pp.367-390.野中 郁次郎・紺野 登『美徳の経営』NTT出版、2007年

特記事項 科目「日本語文章論」「アカデミックライティング」、さらに「ビジネスライティングA」「同B」、「問題発見・解決の方法」と関連するが、それらの基礎背景となる知的生産の技術を扱う。

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 外国語科目

科目名 基礎英語A

担当教員 坂本美枝

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

本科目においては、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠:Common European Framework of Reference for Languages)A2に準拠し、日常的でごく身近なシチュエーションでのコミュニケーションスキルを身につける。日常、旅行、学校に関する以下に挙げる場面でのコミュニケーションができるよう、基本的な語彙、表現、文構造を学ぶ。1)挨拶や近況報告などの日常的コミュニケーション2)好きなもの・嫌いなものなど、熟知している事柄についての説明

授業の目標

1)日常でごく普通に行われるコミュニケーション、および自分が熟知している事柄について説明する際に用いられるような、基本的な語彙の用法を説明できる2)日常でごく普通に行われるコミュニケーション、および自分が熟知している事柄について説明する際に用いられるような、基本的な表現を適切に使用することができる3)日常でごく普通に行われるコミュニケーション、および自分が熟知している事柄について説明する際に用いられるような、基本的な文構造を活用できる

授業の内容

第1回

日常生活(挨拶・自己紹介)第1講 学習のポイント第2講 自己紹介第3講 挨拶第4講 お別れの挨拶

第2回

教室で使われる表現第1講 学習のポイント第2講 わからないことを伝える第3講 簡単だということを伝える第4講 難しいということを伝える

第3回

議論で使われる表現第1講 学習のポイント第2講 意見を求める第3講 同意する第4講 反対する

第4回

短い会話第1講 学習のポイント第2講 近況を報告する第3講 新しい人に出会う第4講 電話をかける

第5回

依頼第1講 学習のポイント第2講 依頼第3講 命令第4講 相手に必要なものがないか尋ねる

第6回

質問第1講 学習のポイント第2講 質問第3講 質問パターン第4講 様々な質問

第7回

旅行第1講 学習のポイント第2講 空港で挨拶第3講 ホテルでチェックイン第4講 パーティーに参加する

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授業の内容

第8回

感情を表現する第1講 学習のポイント第2講 好意第3講 嫌悪第4講 感情

成績評価の方法小テスト40%(英語教材の学習状況を含む)、ディスカッション10%、単位認定試験50% 第1回と第8回にディスカッションをおこなう

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。英語教材の問題を解きながら、学習を進める

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:「表現のための実践ロイヤル英文法」綿貫陽、マーク・ピーターセン 著(旺文社)「スワンとウォルターのオックスフォード実用英文法―パートA:動詞と時制」マイケル・スワン、キャサリン・ウォルター 著 (オックスフォード大学出版局)「スワンとウォルターのオックスフォード実用英文法―パートB:修飾と接続」マイケル・スワン、キャサリン・ウォルター 著 (オックスフォード大学出版局)「オックスフォード実例現代英語用法辞典」マイケル・スワン 著(研究社)教材 :EnglishCentralを外部教材として利用する

特記事項

EnglishCentralの受講環境について・Adobe Flash Player 18.0 以降 ※1・iOSの端末からは受講できない為、PCでの受講を推奨。※2・ヘッドセットまたはマイク ※3※1:使用ブラウザが「Safari」の場合のみインストールが必要(「Google Chrome / Mozilla Firefox / Microsoft Edge」はインストールは不要)※2:モバイルで受講する場合は「Android OS」の端末を利用し、EnglishCentral社が提供するアプリは利用せず、モバイルブラウザ(Chrome)を利用すること※3:PC内蔵のマイク、スピーカーでも可

その他 なし

16 ©Tokyo Online University

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 外国語科目

科目名 基礎英語B

担当教員 坂本美枝

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

本科目においては、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠:Common European Framework of Reference for Languages)A2に準拠し、日常的でごく身近なシチュエーションでのコミュニケーションスキルを身につける。メディア、学術に関する以下に挙げる場面でのコミュニケーションができるよう、基本的な語彙、表現、文構造を学ぶ。1)著名人のインタビューやスピーチなど、メディアでのコミュニケーション2)基本的な学術用語を交えた、自らの学びについての説明

授業の目標

1)商品やサービス、作品について、長所や好きなところをアピールするなど特徴を説明できる2)インタビューやスピーチにおいて、論点や主張を明確にすることができる3)学びの意義や目的について説明できる4)英語を学ぶことについて、さまざまな意見をまとめることができる

授業の内容

第1回

商品などの長所をアピールする第1講 学習ポイント第2講 サービスの長所をアピールする第3講 ツールの長所をアピールする第4講 商品の長所をアピールする

第2回

映画に関して具体的に述べる第1講 学習ポイント第2講 映画をPRする第3講 好きな俳優について語る第4講 さまざまな映画について語る

第3回

インタビュー:論点を明確にする第1講 学習ポイント第2講 新しい取り組みについて語る第3講 新しい体験について語る第4講 自分のデザインについて語る

第4回

スピーチ:主張を明確に述べる第1講 学習ポイント第2講 成功の秘訣について語る第3講 人権擁護を訴える第4講 作家志望者へアドバイスする

第5回

学ぶことの意義を述べる第1講 学習ポイント第2講 知的好奇心について述べる第3講 未来の抱負について述べる第4講 教師の重要性について述べる

第6回

社会における学びの意義を述べる第1講 学習ポイント第2講 女子教育の必要性を語る第3講 教育に対する熱意を語る第4講 教育の意義を語る

第7回

英語を学ぶ理由を述べる第1講 学習ポイント第2講 英語を学ぶ理由を述べる第3講 英語で表現する理由を述べる第4講 英語で働く理由を述べる

第8回

どのように英語を学んでいるか述べる第1講 学習ポイント第2講 英語の話し方についてアドバイスする第3講 留学体験を語る①第4講 留学体験を語る②

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成績評価の方法小テスト40%(英語教材の学習状況を含む)、ディスカッション10%、単位認定試験50% 第1回と第8回にディスカッションをおこなう

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。学習ポイントを確認したうえで、英語教材の問題を解きながら、学習を進める。

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:「表現のための実践ロイヤル英文法」綿貫陽、マーク・ピーターセン 著(旺文社)「スワンとウォルターのオックスフォード実用英文法―パートA:動詞と時制」マイケル・スワン、キャサリン・ウォルター 著 (オックスフォード大学出版局)「スワンとウォルターのオックスフォード実用英文法―パートB:修飾と接続」マイケル・スワン、キャサリン・ウォルター 著 (オックスフォード大学出版局)「オックスフォード実例現代英語用法辞典」マイケル・スワン 著(研究社)教材 :EnglishCentralを外部教材として利用する

特記事項

EnglishCentralの受講環境について・Adobe Flash Player 18.0 以降 ※1・iOSの端末からは受講できない為、PCでの受講を推奨※2・ヘッドセットまたはマイク ※3※1:使用ブラウザが「Safari」の場合のみインストールが必要(「Google Chrome / Mozilla Firefox / Microsoft Edge」はインストールは不要)※2:モバイルで受講する場合は「Android OS」の端末を利用し、EnglishCentral社が提供するアプリは利用せず、モバイルブラウザ(Chrome)を利用すること※3:PC内蔵のマイク、スピーカーでも可

その他 なし

18 ©Tokyo Online University

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 外国語科目

科目名 実践英語A

担当教員 小田弘美

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

本科目においては、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠:Common European Framework of Reference for Languages)A2に準拠し、毎日の生活で頻繁に経験するコミュニケーションスキルを身につける。日常、旅行、健康に関する以下に挙げるシチュエーションで、相手への働きかけやその対応ができるよう、基本的な語彙、表現、文構造を学ぶ。1)問いかける/確かめる/断るなど、毎日の生活で頻繁に経験するコミュニケーション2)日常生活における必要性の高い情報をやりとりする場面

授業の目標1)日常、旅行や健康に関する基本的な語彙・表現を用いて文を書くことができる2)基本的な語彙、表現、文構造を用いて、毎日の生活で頻繁に経験するコミュニケーション、および日常生活における必要性の高い情報をやりとりすることができる

授業の内容

第1回

旅行 (1)第1講 学習のポイント第2講 旅行の場面第3講 乗り物での旅行第4講 国内の観光①

第2回

旅行 (2)第1講 学習のポイント第2講 国内の観光②第3講 海外旅行①第4講 海外旅行②

第3回

日常生活(挨拶・自己紹介)第1講 学習のポイント第2講 挨拶:はじめて会う人第3講 挨拶:家族を紹介する第4講 挨拶(久しぶりに会う)

第4回

日常生活(買い物)第1講 学習のポイント第2講 買い物①第3講 買い物②第4講 買い物③

第5回

日常生活(食事)第1講 学習のポイント第2講 レストランでの場面第3講 食べ物を注文する第4講 飲み物を注文する

第6回

日常生活(電話)第1講 学習のポイント第2講 電話で問い合わせる第3講 電話をうける第4講 電話でクレームをいう

第7回

日常生活(料理)第1講 学習のポイント第2講 料理の作り方(チャーハン)第3講 料理の作り方(パスタ)第4講 食べ物や飲み物を味わう

第8回

健康第1講 学習のポイント第2講 痛みを伝える第3講 病気の友人に電話する第4講 症状を伝える

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成績評価の方法小テスト40%(英語教材の学習状況を含む)、ディスカッション10%、単位認定試験50% 第1回と第8回にディスカッションをおこなう

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。英語教材の問題を解きながら、学習を進める

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:「表現のための実践ロイヤル英文法」綿貫陽、マーク・ピーターセン 著(旺文社)「スワンとウォルターのオックスフォード実用英文法―パートA:動詞と時制」マイケル・スワン、キャサリン・ウォルター 著 (オックスフォード大学出版局)「スワンとウォルターのオックスフォード実用英文法―パートB:修飾と接続」マイケル・スワン、キャサリン・ウォルター 著 (オックスフォード大学出版局)「オックスフォード実例現代英語用法辞典」マイケル・スワン 著(研究社)教材 :EnglishCentralを外部教材として利用する

特記事項

EnglishCentralの受講環境について・Adobe Flash Player 18.0 以降 ※1・iOSの端末からは受講できない為、PCでの受講を推奨※2・ヘッドセットまたはマイク ※3※1:使用ブラウザが「Safari」の場合のみインストールが必要(「Google Chrome / Mozilla Firefox / Microsoft Edge」はインストールは不要)※2:モバイルで受講する場合は「Android OS」の端末を利用し、EnglishCentral社が提供するアプリは利用せず、モバイルブラウザ(Chrome)を利用すること※3:PC内蔵のマイク、スピーカーでも可

その他 なし

20 ©Tokyo Online University

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 外国語科目

科目名 実践英語B

担当教員 小田弘美

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

本科目においては、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠:Common European Framework of Reference for Languages)A2に準拠し、毎日の生活で頻繁に経験するコミュニケーションスキルを身につける。メディア、ビジネスに関する内容を理解し、以下に挙げるシチュエーションで、相手への働きかけやその対応ができるよう、基本的な語彙、表現、文構造を学ぶ。1)会議などで討論する場面2)お金を扱う場面

授業の目標

1)ビジネスで頻繁に経験するコミュニケーション、および必要性の高い情報のやり取りをすることができる2)ビジネスやメディアに関する内容の記事や動画の要旨を述べることができる3)ビジネスでの会議などで基礎的な語彙や表現を用いて、自分の意見を述べることができる

授業の内容

第1回

ビジネスリーダーの話 What Business Leaders say (1)第1講 学習のポイント第2講 何度も断られた経験第3講 失敗や苦労第4講 重要なことに焦点をしぼる

第2回

ビジネスリーダーの話 What Business Leaders say (2)第1講 学習のポイント第2講 ビジネスで心がけていること第3講 IT企業①第4講 IT企業②

第3回

メディアの活用 (1)第1講 学習のポイント第2講 便利な携帯電話第3講 オンライン検索第4講 オンラインコミュニケーション

第4回

メディアの活用 (2)第1講 学習のポイント第2講 IT企業の戦略第3講 オンライン会議第4講 ソーシャルサーチ

第5回

ビジネス会議 (1)第1講 学習のポイント第2講 効果的なビジネス会議第3講 会議での決定第4講 会議での決定事項

第6回

ビジネス会議 (2)第1講 学習のポイント第2講 会議での発言第3講 意見を伝える第4講 会議を終えて

第7回

節約と稼ぐこと第1講 学習のポイント第2講 節約する第3講 稼ぐ第4講 お金の使い方

第8回

お金 Money第1講 学習のポイント第2講 お金についての質問第3講 銀行口座第4講 チップ

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成績評価の方法小テスト40%(英語教材の学習状況を含む)、ディスカッション10%、単位認定試験50% 第1回と第8回にディスカッションをおこなう

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。英語教材の問題を解きながら、学習を進める

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:「表現のための実践ロイヤル英文法」綿貫陽、マーク・ピーターセン 著(旺文社)「スワンとウォルターのオックスフォード実用英文法―パートA:動詞と時制」マイケル・スワン、キャサリン・ウォルター 著 (オックスフォード大学出版局)「スワンとウォルターのオックスフォード実用英文法―パートB:修飾と接続」マイケル・スワン、キャサリン・ウォルター 著 (オックスフォード大学出版局)「オックスフォード実例現代英語用法辞典」マイケル・スワン 著(研究社)教材 :EnglishCentralを外部教材として利用する

特記事項

EnglishCentralの受講環境について・Adobe Flash Player 18.0 以降 ※1・iOSの端末からは受講できない為、PCでの受講を推奨※2・ヘッドセットまたはマイク ※3※1:使用ブラウザが「Safari」の場合のみインストールが必要(「Google Chrome / Mozilla Firefox / Microsoft Edge」はインストールは不要)※2:モバイルで受講する場合は「Android OS」の端末を利用し、EnglishCentral社が提供するアプリは利用せず、モバイルブラウザ(Chrome)を利用すること※3:PC内蔵のマイク、スピーカーでも可

その他 なし

22 ©Tokyo Online University

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 外国語科目

科目名 応用英語A

担当教員 坂本美枝

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

本科目においては、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠:Common European Framework of Reference for Languages)B1に準拠し、以下に挙げるような、旅行や日常に関わるコミュニケーション場面で、過去、現在、未来の出来事について、根拠を挙げて簡潔に発信できるようになるため必要となるスキルを身につける1)書類の手配や住居探しなど、外国での生活に必要となるコミュニケーション2)自国での生活や現在の心境、帰国後の予定など、様々な時制での説明

授業の目標

1)留学に必要な書類をそろえる、住居を探す、銀行口座を開設する等、英語圏での生活に必要となる実務的なやりとりに用いられる表現を活用できる2)生活/学習環境の改善のため、理由や目的、懸念点を明らかにしつつ交渉する表現を活用できる3)過去の経験、現在の関心事、将来の予定など、さまざまな時制を用いて説明できる

授業の内容

第1回

留学の準備をする第1講 学習ポイント第2講 条件に合致した学校を探す第3講 必要な書類を準備する第4講 自分に適した宿泊場所を手配する

第2回

留学先の国へ着く第1講 学習ポイント第2講 到着の予定を伝える第3講 入国審査官とやり取りする①第4講 入国審査官とやり取りする②

第3回

新しい暮らしを始める第1講 学習ポイント第2講 空港で出迎えてくれた友達と話す第3講 空港でホストファミリーと出会う第4講 予期せぬルームメイトに出会う

第4回

日常生活の細部を調整する第1講 学習ポイント第2講 それぞれの国の代表的な料理について語る第3講 日常生活における問題を解決する第4講 スポーツやイベントに参加する

第5回

新しい土地での暮らしに慣れる第1講 学習ポイント第2講 アパートを探す第3講 公共交通機関を利用する第4講 公共交通機関をより効果的に利用する

第6回

生活環境をよりよく調整する第1講 学習ポイント第2講 銀行口座を開設する第3講 初めての授業に出る第4講 履修科目を変更する

第7回

課外活動を楽しむ第1講 学習ポイント第2講 スポーツを楽しむ第3講 ボランティアをする第4講 ハウスパーティーに出かける

第8回

留学生活を振り返り、将来を考える第1講 学習ポイント第2講 留学準備期間を回想する第3講 友達に感謝する第4講 これからの抱負について話し合う

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成績評価の方法小テスト40%(英語教材の学習状況を含む)、ディスカッション10%、単位認定試験50% 第3回と第6回にディスカッションをおこなう

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。学習ポイントを確認したうえで、英語教材の問題を解きながら、学習を進める

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:「表現のための実践ロイヤル英文法」綿貫陽、マーク・ピーターセン 著(旺文社)「スワンとウォルターのオックスフォード実用英文法―パートA:動詞と時制」マイケル・スワン、キャサリン・ウォルター 著 (オックスフォード大学出版局)「スワンとウォルターのオックスフォード実用英文法―パートB:修飾と接続」マイケル・スワン、キャサリン・ウォルター 著 (オックスフォード大学出版局)「オックスフォード実例現代英語用法辞典」マイケル・スワン 著(研究社)教材 :EnglishCentralを外部教材として利用する

特記事項

EnglishCentralの受講環境について・Adobe Flash Player 18.0 以降 ※1・iOSの端末からは受講できない為、PCでの受講を推奨 ※2・ヘッドセットまたはマイク ※3※1:使用ブラウザが「Safari」の場合のみインストールが必要(「Google Chrome / Mozilla Firefox / Microsoft Edge」はインストールは不要)※2:モバイルで受講する場合は「Android OS」の端末を利用し、EnglishCentral社が提供するアプリは利用せず、モバイルブラウザ(Chrome)を利用すること※3:PC内蔵のマイク、スピーカーでも可

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 外国語科目

科目名 応用英語B

担当教員 坂本美枝

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

本科目においては、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠:Common European Framework of Reference for Languages)B1に準拠し、以下に挙げるような、ビジネスに関わるコミュニケーション場面で、過去、現在、未来の出来事について、根拠を挙げて簡潔に発信できるようになるため必要となるスキルを身につける1)仕事の内容や必要スキルなどに関する質疑応答2)経歴や現在の職種、今後のキャリア構築など、様々な時制での説明

授業の目標

1)履歴書やカバーレターに必要な情報を適切に準備できる2)就職面接に必要となるような、自分に関する説明ができる(これまでの経歴、現在の職種や能力、これからのキャリア構築予定など)3)求人に対して、求められている能力や資質などについて、適切に情報を引き出すことができる

授業の内容

第1回

履歴書に必要な情報を揃える第1講 学習ポイント第2講 求人について担当者にコンタクトする第3講 好印象を与える履歴書のポイントを挙げる第4講 履歴書を適切に送る

第2回

カバーレターの書き方を学ぶ第1講 学習ポイント第2講 カバーレターの基本的な書き方を説明する第3講 好印象を与えるカバーレターのポイントを挙げる第4講 カバーレターに現れる能力/資質を挙げる

第3回

就職面接で求められる要素を確認する第1講 学習ポイント第2講 就職面接での基本的な質問へ対応する第3講 成功しない就職面接のポイントを挙げる第4講 成功する就職面接のポイントを挙げる

第4回

好ましい第一印象を与える要素を確認する第1講 学習ポイント第2講 好印象を与える握手のポイントを挙げる第3講 就職面接にふさわしい服装のポイントを挙げる①第4講 就職面接にふさわしい服装のポイントを挙げる②

第5回

好ましい態度に必要な要素を確認する第1講 学習ポイント第2講 好印象を与える態度のポイントを挙げる第3講 就職面接におけるしぐさの重要性を説明する第4講 自信を持つためのコツを伝える

第6回

効果的に自己アピールする第1講 学習ポイント第2講 仕事に対する熱意を効果的に表す第3講 効果的な自己アピールのポイントを挙げる第4講 効果的な自己アピールの例を分析する

第7回

就職面接で聞かれやすい質問に対応する第1講 学習ポイント第2講 就職面接で避けるべき話題を説明する第3講 定番の質問に答えるためのコツを伝える第4講 難しい質問に答えるためのコツを伝える

第8回

就職面接での適切な質問を準備する第1講 学習ポイント第2講 面接官に質問することの重要性を説明する第3講 面接官にするべき質問を説明する第4講 面接が終了した後するべき行動を説明する

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成績評価の方法小テスト40%(英語教材の学習状況を含む)、ディスカッション10%、単位認定試験50% 第3回と第6回にディスカッションをおこなう

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。学習ポイントを確認したうえで、英語教材の問題を解きながら、学習を進める。

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:「表現のための実践ロイヤル英文法」綿貫陽、マーク・ピーターセン 著(旺文社)「スワンとウォルターのオックスフォード実用英文法―パートA:動詞と時制」マイケル・スワン、キャサリン・ウォルター 著 (オックスフォード大学出版局)「スワンとウォルターのオックスフォード実用英文法―パートB:修飾と接続」マイケル・スワン、キャサリン・ウォルター 著 (オックスフォード大学出版局)「オックスフォード実例現代英語用法辞典」マイケル・スワン 著(研究社)教材 :EnglishCentralを外部教材として利用する

特記事項

EnglishCentralの受講環境について・Adobe Flash Player 18.0 以降 ※1・iOSの端末からは受講できない為、PCでの受講を推奨 ※2・ヘッドセットまたはマイク ※3※1:使用ブラウザが「Safari」の場合のみインストールが必要(「Google Chrome / Mozilla Firefox / Microsoft Edge」はインストールは不要)※2:モバイルで受講する場合は「Android OS」の端末を利用し、EnglishCentral社が提供するアプリは利用せず、モバイルブラウザ(Chrome)を利用すること※3:PC内蔵のマイク、スピーカーでも可

その他 なし

26 ©Tokyo Online University

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 外国語科目

科目名 総合英語A

担当教員 小田弘美

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

本科目においては、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠:Common European Framework of Reference for Languages)B2に準拠し、ビジネスに関わる事柄等、自分の専門分野で必要とされるコミュニケーションのスキルを身につける。以下に挙げるシチュエーションで、具体的あるいは抽象的な事柄について、自然な対話や議論ができるようになる。1)会議などで意見を求められる場面2)商品、製品、サービス等について説明、あるいは質問に回答する場面3)ビジネスのプランを立てる場面

授業の目標

1)自分の専門分野で議論できるよう、相手の話の論点を的確に捉え、それについて意見を述べることができる2)自分の専門分野の商品、製品、サービス等について説明できる3)自分の専門分野で、物や事柄の利点や問題点を述べることができる

授業の内容

第1回

オンラインマーケティング第1講 学習のポイント第2講 ソーシャルメディアを活用したマーケティング第3講 オンラインストア第4講 ソーシャルメディアの活用

第2回

オンラインビジネス第1講 学習のポイント第2講 モバイル機器を活用したマーケティング第3講 ソーシャルメディアのパワー第4講 ビジネスのオンライン化

第3回

商売のかけひき第1講 学習のポイント第2講 起業家になる第3講 ふたりで住むときの家計第4講 問題解決

第4回

ビジネス第1講 学習のポイント第2講 E Trade第3講 お手頃価格の食事第4講 流通

第5回

ビジネスマンの話第1講 学習のポイント第2講 成功者の秘密第3講 路上写真家第4講 キャビンアテンダントのプログラム

第6回

仕事 (1)第1講 学習のポイント第2講 靴下のデザイン第3講 オフィスでの行動第4講 効率的な仕事の方法

第7回

仕事 (2)第1講 学習のポイント第2講 エンジニア第3講 変わった仕事第4講 写真家兼モデル

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授業の内容

第8回

特殊な仕事第1講 学習のポイント第2講 ファッション第3講 宇宙飛行訓練第4講 芸術家のビジネス

成績評価の方法小テスト40%(英語教材の学習状況を含む)、ディスカッション10%、単位認定試験50% 第3回と第6回にディスカッションをおこなう

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。英語教材の問題を解きながら、学習を進める

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:「表現のための実践ロイヤル英文法」綿貫陽、マーク・ピーターセン 著(旺文社)「スワンとウォルターのオックスフォード実用英文法―パートA:動詞と時制」マイケル・スワン、キャサリン・ウォルター 著 (オックスフォード大学出版局)「スワンとウォルターのオックスフォード実用英文法―パートB:修飾と接続」マイケル・スワン、キャサリン・ウォルター 著 (オックスフォード大学出版局)「オックスフォード実例現代英語用法辞典」マイケル・スワン 著(研究社)教材 :EnglishCentralを外部教材として利用する

特記事項

EnglishCentralの受講環境について・Adobe Flash Player 18.0 以降 ※1・iOSの端末からは受講できない為、PCでの受講を推奨 ※2・ヘッドセットまたはマイク ※3※1:使用ブラウザが「Safari」の場合のみインストールが必要(「Google Chrome / Mozilla Firefox / Microsoft Edge」はインストールは不要)※2:モバイルで受講する場合は「Android OS」の端末を利用し、EnglishCentral社が提供するアプリは利用せず、モバイルブラウザ(Chrome)を利用すること※3:PC内蔵のマイク、スピーカーでも可

その他 なし

28 ©Tokyo Online University

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 外国語科目

科目名 総合英語B

担当教員 小田弘美

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

本科目においては、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠:Common European Framework of Reference for Languages)B2に準拠し、先進技術、生活、健康についてのテーマを扱い、自然な速さの英語表現を聞き取れるようにする。自分の専門の分野で仕事する際、具体的あるいは抽象的な事柄について、自然で円滑な議論を行うことができるよう、必要とされるコミュニケーションのスキルを身につける。

授業の目標1)自分の専門分野や関連のある分野の自然な速さのスピーチの論旨を聞き取ることができる2)自分の専門分野や関連のある商品、製品、サービス等について利点や問題点を述べ、議論することができる

授業の内容

第1回

先進技術 (1)第1講 学習のポイント第2講 ロボット第3講 ライト第4講 レンズ

第2回

先進技術 (2)第1講 学習のポイント第2講 人とつながる第3講 自動運転第4講 ロボットによるサービス

第3回

未知なる世界第1講 学習のポイント第2講 宇宙旅行第3講 好奇心第4講 探検

第4回

宇宙第1講 学習のポイント第2講 宇宙での生活第3講 超新星ハンター第4講 見上げてみる

第5回

科学第1講 学習のポイント第2講 みんなの科学第3講 伝える第4講 何者にもなれる

第6回

学生生活第1講 学習のポイント第2講 学生になる第3講 カプラン大学第4講 芸能

第7回

健康 (1)第1講 学習のポイント第2講 チョコレート第3講 音楽家第4講 減量

第8回

健康 (2)第1講 学習のポイント第2講 血圧第3講 移植第4講 ペットと健康

成績評価の方法 小テスト40%(英語教材の学習状況を含む)、ディスカッション10%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う

29 ©Tokyo Online University

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授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。英語教材の問題を解きながら、学習を進める。

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:「表現のための実践ロイヤル英文法」綿貫陽、マーク・ピーターセン 著(旺文社)「スワンとウォルターのオックスフォード実用英文法―パートA:動詞と時制」マイケル・スワン、キャサリン・ウォルター 著 (オックスフォード大学出版局)「スワンとウォルターのオックスフォード実用英文法―パートB:修飾と接続」マイケル・スワン、キャサリン・ウォルター 著 (オックスフォード大学出版局)「オックスフォード実例現代英語用法辞典」マイケル・スワン 著(研究社)教材 :EnglishCentralを外部教材として利用する

特記事項

EnglishCentralの受講環境について・Adobe Flash Player 18.0 以降 ※1・iOSの端末からは受講できない為、PCでの受講を推奨 ※2・ヘッドセットまたはマイク ※3※1:使用ブラウザが「Safari」の場合のみインストールが必要(「Google Chrome / Mozilla Firefox / Microsoft Edge」はインストールは不要)※2:モバイルで受講する場合は「Android OS」の端末を利用し、EnglishCentral社が提供するアプリは利用せず、モバイルブラウザ(Chrome)を利用すること※3:PC内蔵のマイク、スピーカーでも可

その他 なし

30 ©Tokyo Online University

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 情報科目

科目名 文献・情報調査法

担当教員 前野譲二

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

インターネット上には、膨大な量の資料が公開されており、図書館には信憑性の高い図書や雑誌、新聞などが所蔵されている。膨大な情報の中から、必要な情報を検索するためには、高い調査能力が求められる。この授業では、図書、雑誌記事、論文、新聞記事、ウェブ上のコンテンツを検索し、情報源を正しく調査し、記述するための手法について解説を行う。1)インターネット上の検索エンジンを用いた情報検索の手法を学ぶ。2)文献引用の際の書誌情報の記載方法を習得する。3)様々なデータベースの使用方法を学ぶ。

授業の目標1)図書資料等、文献の意義を知る。2)書誌情報について知り、データベース化し、記述することができる。3)検索エンジンや各種データベースを利用して情報検索をすることができる。

授業の内容

第1回

文献の必要性と簡単な探し方第1講 講義の概要と文献の基礎第2講 文献の必要性について学習する第3講 文献の探し方の基本について学習する第4講 簡単な図書検索を行う

第2回

図書館と文献、日本十進分類第1講 図書館とは何であるかということを、いくつかの類型に分けて学ぶ第2講 文献の必要性を、学問の体系との関係で学習する第3講 図書館の利用方法の基本について学習する第4講 日本十進分類法について学習する

第3回

書誌情報第1講 書誌情報の基本について学習する第2講 著者等の書誌情報について学習する第3講 表題・その他の書誌情報について学習する第4講 参照文献について注意するべきことについて学習する

第4回

文献情報第1講 文献情報の管理方法について、Webサービスとして提供されているものを紹介する第2講 文献情報の管理をMicrosoft Wordを利用して行う方法を学習する第3講 Microsoft Wordを利用して文献情報の登録を行う方法を学習する第4講 自分で登録した文献情報の利用方法について学習する

第5回

Webを構成する要素とWeb検索の基礎第1講 Webで検索するにあたって、まずインターネットとは何かを学習する第2講 Webを構成する要素であるHTMLについて学習する第3講 Webを構成する要素であるHTTPについて学習する第4講 検索エンジンシステムの基礎を学習する

第6回

検索エンジン第1講 検索エンジン(ここではGoogleを前提とする)について、索引(インデックス)という概念について学習する第2講 検索エンジンにおける転置索引の基礎を学習する第3講 検索エンジンにおける日本語の扱いについて学習する第4講 検索エンジンを巡る動向について学習する

第7回

様々な情報の検索第1講 Webの検索(ここではGoogleを利用する)について学習する第2講 電子文献の検索について学習する第3講 ジャーナルの検索について学習する第4講 その他のオンライン資料について学習する

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授業の内容

第8回

政府の提供する情報第1講 総務省統計局のデータについて、その概要を学習する第2講 総務省統計局が法律に基づいて作成している統計等の資料について学習する第3講 日本政府機関等が作成している白書や年次報告書について学習する第4講 アメリカ政府やOECD等の公表している情報について学習する

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題事前学習と事後学習を確実に行う。講義を聞くだけでは知識が定着しないので、実際に検索を行って効率的で効果的な検索方法を身に着けること。また、検索結果を鵜呑みにしない姿勢を身に着けること。

授業方法・内容の特徴メディア授業で実施する。講義の履修にあたってはインターネットを広く利用する他、Microsoft Wordを利用するので予め利用できるように準備しておくこと。

教科書・参考書・教材 教科書:指定しない参考書:指定しない

特記事項 なし

その他 なし

32 ©Tokyo Online University

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 情報科目

科目名 情報基礎Ⅰ

担当教員 土屋陽介

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件

授業の概要

情報化社会と言われる現在、インターネットが社会的インフラとなっている。日常生活、社会生活において、情報倫理の知識や、PCの操作、情報技術を用いたコミュニケーションや資料作成、共有に関する技術の習得が不可欠である。この授業では、データの取り扱い方法を理解すると共に、コンピュータ上で資料を作成する基本的な方法を習得する。1)インターネット上でのコミュニケーションの特徴について理解する。2)コンピュータ上でのファイルの取り扱い方法を身につける。3)代表的なオフィスソフトの基本的な機能を理解する。

授業の目標

実社会において必要とされる、コンピュータを用いた基礎的な資料作成方法を習得する。また、自らの学習や、生活の質の向上に役立つよう、ウェブサービスやOfficeソフトの使い方など、必要なコンピュータ・スキルを身につける。1)必要な知識を情報検索により得ることができる2)メールや電子掲示板で、マナーを守ってコミュニケーションを行うことができる3)ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトを用い、資料作成を行うことができる

授業の内容

第1回

メールと情報共有第1講 CMCにおけるメッセージとは第2講 学内メールの使用方法第3講 ファイル提出システム第4講 クラウドストレージ

第2回

OSの基礎知識第1講 様々なOS第2講 Windowsの基礎第3講 ファイル操作方法第4講 ファイルの圧縮

第3回

ソフトウェアの基礎第1講 マルチメディア再生第2講 セキュリティソフト第3講 Officeソフト第4講 Officeソフト操作

第4回

情報モラル第1講 SNSトラブル事例第2講 青少年と情報公開第3講 ネットの悪影響第4講 ネット社会の歩き方

第5回

情報検索第1講 タイピング第2講 検索エンジンの使用方法第3講 書誌情報の調べ方第4講 書誌情報の記載方法

第6回

ワープロソフト基礎第1講 テキストの編集第2講 表の作成第3講 画像の挿入第4講 印刷とPDF化

第7回

表計算ソフト基礎第1講 データ入力第2講 数式と関数第3講 グラフの作成第4講 印刷方法

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授業の内容

第8回

プレゼンテーションソフト基礎第1講 テキスト入力とテーマ設定第2講 画像の挿入第3講 アニメーション第4講 印刷方法

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材教科書: 必要な資料をLMSを通じて配布する。参考書: 情報リテラシー 入門編 Windows 10・Office 2016対応、FOM出版、2016大学生の文章術 レポート・論文の書き方、川村陶子、旺文社、2015

特記事項 本講義では大学より提供されるOffice365のワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトを使用する。

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 情報科目

科目名 情報基礎Ⅱ

担当教員 土屋陽介

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 「情報基礎Ⅰ」の単位取得を履修条件とする。

授業の概要

現代の情報社会では、特にビジネスの場において、コンピュータそのものに関する知識だけでなく、法的知識、数学的知識の理解も求められる。また、情報発信のために必要な知識や技術の習得が不可欠である。この授業では、情報公開のために必要な知識、コンピュータ上で共同して資料を作成する方法、情報発信の手段を習得する。1)ワープロソフト、表計算ソフトの発展的な操作方法を身につける。2)情報公開のために必要な法的、数学的知識について理解する。3)情報公開のための技術を身につける。

授業の目標

コンピュータを用いた資料作成方法、情報発信の方法、および関連知識を習得する。また、コンテンツの作成、共有、発信に必要なコンピュータ・スキルを身につける。1)自分の力で操作方法を調べ、ワープロソフト、表計算ソフトにより、資料作成を行う2)知的財産権や情報数学などの情報に関連する知識を説明する3)様々な方法で、コンテンツの共有と公開を行う

授業の内容

第1回

ワープロソフト発展第1講 文書編集第2講 参考資料第3講 特殊文字、数式の入力第4講 レポートの作成

第2回

表計算ソフト発展第1講 データベース第2講 エラー表示第3講 ピボットテーブル第4講 マクロ

第3回

ハードウェアの基礎第1講 コンピュータの歴史第2講 パソコンの仕組み第3講 モニタ第4講 周辺機器

第4回

知的財産権第1講 著作権第2講 産業財産権第3講 ライセンス第4講 その他の権利

第5回

情報数学第1講 離散数学① 数と表現第2講 離散数学② 集合第3講 離散数学③ 論理演算第4講 情報に関する理論

第6回

情報共有と公開第1講 SNS第2講 グループウェア第3講 CMSの利用第4講 CMSの運用

第7回

ウェブプログラミング(1)第1講 HTMLとは第2講 簡単なHTMLプログラミング第3講 リンクの作成第4講 構造化

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授業の内容

第8回

ウェブプログラミング(2)第1講 コンテンツの表示第2講 スタイルシート第3講 入力フォームの作成第4講 ウェブページの公開

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材教科書:指定しない参考書:情報リテラシー 入門編 Windows 10・Office 2016対応、FOM出版かんたん合格 ITパスポート教科書 平成28年度、坂下 夕里、インプレス

特記事項本講義では大学より提供されるOffice365のワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトを使用する。

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 A群

科目名 東アジアの歴史と文化

担当教員 重村智計

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件

授業の概要

日本の高校では、日本史は選択科目だ。韓国では、「国史」は高校まで必須科目だ。歴史に対する考え方と文化の違いがある。日本と韓国や中国の間で、歴史認識をめぐる対立が続いている。根底には、歴史の発展段階と文化の違いが、歴史とは何かについての理解の違いがある。日本では、戦前の歴史教育を否定する空気が強く、歴史の教訓を押し付けない。中韓両国は、過去の歴史の栄光と犠牲を強調する。歴史とは何か。また、文化とは何か。歴史や文化の理解は、国家と民族によって異なるという相対主義を学ぶ。

授業の目標

歴史と文化は、見る人によって異なるとの現実を理解する。例えば、伊藤博文は日本では、近代日本を建設した明治維新の偉人であるが、韓国では韓国の植民地化を推進した悪人とされている。しかし、日本の歴史家の間では、伊藤博文は韓国の植民地化に最後まで反対した国際主義者とする評価もある。こうした事例を通じて、歴史と文化のパラダイムにおける、相対主義について理解する。

授業の内容

第1回

東アジアの歴史と文化を知る第1講 アジアの歴史をみる第2講 東アジアとはどこか第3講 なぜ歴史と文化を学ぶのか第4講 リベラル・アーツとは何か

第2回

白村江の戦い第1講 この授業で何を学ぶのか第2講 白村江の戦いとは第3講 滅亡した百済の残党による日本への支援要請第4講 朝鮮半島への軍事介入

第3回

蒙古襲来と小説「風濤」、秀吉の朝鮮侵攻第1講 井上靖の小説「風濤」第2講 蒙古襲来第3講 秀吉の朝鮮侵攻第4講 救国の英雄、李舜臣の抵抗

第4回

蒙古襲来・日本は幸運な国か第1講 白村江後の日本第2講 混乱続く朝鮮半島、地政学的対立第3講 元はどうして短期の戦争で引き上げたのか第4講 家康と国交回復、国書偽造事件、徳川の平和

第5回

中国、日本、朝鮮の開国第1講 中国の開国第2講 日本の開国第3講 朝鮮の開国と衛正斥邪思想第4講 開国と文化移入の相違(三国の比較)

第6回

伊藤博文と安重根第1講 日本と朝鮮、排外主義と拝外主義第2講 日清戦争の大義名分は「朝鮮の独立」第3講 日露戦争と朝河貫一「日本の禍機」第4講 伊藤博文と安重根

第7回

朝鮮戦争と朝鮮特需第1講 8月15日、日本の大敗戦、朝鮮の光復(独立)第2講 旧ソ連の参戦と南北朝鮮分断第3講 朝鮮戦争第4講 朝鮮特需

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授業の内容

第8回

「文明の衝突」と「オリエンタリズム」「歴史の終わり」から東アジアと日本を読む第1講 「文明の衝突」とは何か第2講 「オリエンタリズム」とは何か第3講 オリエンタリズムと文明の衝突第4講 これからの日本と東アジア

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材 教科書:指定しない参考書:指定しない

特記事項 オフィスアワーを活用しての質問・問い合わせを歓迎する。

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 A群

科目名 社会と歴史

担当教員 佐久間孝正

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

現代のエスニシティ研究の第一人者ともいえるキムリッカは、ナショナル・マイノリティを近代国民国家形成時にマジョリティ側になることはできなかったが、独自の社会構成的文化をもつ民族のことであり、独自の言語、宗教、文化なかんずく土地すら有する民族のことと定義した。イギリスでは、ウェールズ人やスコットランド人がこれに相当するが、日本でこの地位に相当するのはアイヌである。本講義では、新渡戸稲造や矢内原忠雄の近代日本の植民思想を明らかにしつつ、日本社会の近代化の過程で「周辺化」されていった民族の歴史を考える。

授業の目標

はじめに日本の植民の歴史を学ぶ。そのあと近代の植民思想家新渡戸稲造と矢内原忠雄の植民論を比較し、深める。新渡戸には国内植民論がないが、矢内原にはあり、矢内原の国内植民地の特徴を学ぶ。矢内原の国内植民論が、北海道のアイヌ民族の周辺化にも有効であることを考察しつつ、日本の海外植民地政策の特質や同化政策等を学習し、北海道とキリスト教、アイヌと当時日本にいた英国宣教師の文明の使命観についても知識を深める。

授業の内容

第1回

明治新政府と伊達藩第1講 幕末から維新へ第2講 議会制度の導入第3講 北海道の重視第4講 日本の統一と近隣諸国への進出

第2回

新渡戸稲造の植民思想第1講 新渡戸稲造の生涯第2講 札幌農学校に赴任第3講 東京帝国大学の植民学教授に第4講 代表作の紹介

第3回

矢内原忠雄の植民思想第1講 矢内原忠夫の生涯第2講 再就職後欧米に留学第3講 行動し発言する研究者第4講 矢内原植民論の理論と方法

第4回

矢内原植民学と社会学第1講 矢内原植民学を社会学として読む第2講 『資本論』の影響第3講 植民政策の三類型第4講 戦中期東亜論をめぐる社会学者たちとの比較

第5回

矢内原植民論と同化・統合・多文化第1講 新渡戸稲造と矢内原忠雄第2講 国内植民地をめぐる問題第3講 社会学的な矢内原植民論第4講 矢内原植民論の評価と批判

第6回

キリスト教と北海道開発論-アイヌ民族との関わりで第1講 イギリスのビクトリア時代第2講 ビクトリア時代の進化思想を背にしたバチェラー第3講 イザベラ・バードの北海道探索第4講 内村鑑三とキリスト教、北海道

第7回

文明の使命-ミルから福沢まで第1講 ミルの文明化の使命第2講 福沢の文明開化論第3講 新渡戸の進化論第4講 矢内原の植民による文明の使命

第8回

アイヌの末裔と現代-北の大地の地域学習室から第1講 周辺化された地域の状況第2講 「アイヌ民族生活実態調査」の語るもの第3講 中枢と周辺の差第4講 不均等発展の現実-海外のインターナル・コロニアリズム

39 ©Tokyo Online University

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成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 日本が単一民族の国ではないこと、先住民族との共生を日頃から問いつつ、事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。過去の植民学を現代の移民研究に活かす。

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:矢内原忠雄全集、1963年、岩波書店新渡戸稲造全集、1969年、教文館内村鑑三全集、1981年、岩波書店大江志乃夫他編、1993年『近代日本と植民地ー統合と支配の論理』岩波講座第4巻、岩波書店宮島利光、1996年『アイヌ民族と日本の歴史ー先住民族の苦悩・抵抗・復権』、三一書房鴨下重彦他編、2011年『矢内原忠雄』、東大出版会イザベラ・バード、時岡敬子訳、2008年『イザベラ・バードの日本奥地紀行』上・下、講談社学術文庫これら参考書のうち、入手が難しい本に関しては、図書館等で調べること。

特記事項 日本はしばしば単一民族国家といわれるが、琉球民族にしろ、アイヌ民族にしろ、複数の民族からなる社会であることに注意して欲しい。

その他

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 A群

科目名 社会と教育

担当教員 佐久間孝正

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

教育は社会とともに変わる。グローバル化した社会は、当然に教育の中身にも変質を迫る。日本は明治以降、移民の送り出し国ではあったが、受け入れ国ではなかった。しかし20世紀後半の1990年に入管法が改正されると、明治期、日本移民の受け入れ国、南米諸国から多くの外国人労働者が来るようになった。かれらは家族同伴が多く、子どもがいれば当然、地域の公立校に通う。どのような受け入れが行われてきたか、現在はどうか、日本という社会の変化に即して考える。

授業の目標

日本は、西欧諸国に比べて遅れて近代化に乗り出したこともあり、移民の送り出し国ではあったが、受け入れ国ではなかったことを理解する。これが大きく変わったのは、1970年代後半から戦後処理の一環として中国からの残留婦人や残留孤児の受け入れが開始されたこと、さらに1990年に改正入管法が施行され、海外で最大の日系コミュニティを有する日系ブラジル人に3世まで在留資格が付与されたことが大きいことを学ぶ。日本の外国人の歴史・知識を深めつつ、オールドカマーからニューカマーへという変化のなかで、日本の学校が小学校や中学校のみならず、保育園、幼稚園、夜間中学、定時制高校に至るまで大きく変化していることを学校に即して具体的に掘り下げる。

授業の内容

第1回

教育思想の源流第1講 ソクラテスの教育思想第2講 学力とは何か―考える力とは第3講 教育大衆化の時代第4講 ジンメルの学校教育論

第2回

教育の大衆化と国際化第1講 ジンメルの学校教育論の続き第2講 人格的なものへの目覚め第3講 教育の大衆化第4講 本当に重要な能力は偏差値で表せない

第3回

オールドカマーの日本の学校教育に提起した問題第1講 日本の学校になぜ朝鮮半島や台湾出身の子どもがいるのか第2講 朝鮮動乱の勃発第3講 文部科学省の政策変遷第4講 独立以降の在日朝鮮人の教育

第4回

中国帰国者の提起した問題第1講 歴史的経緯第2講 国交正常化と中国残留孤児・残留婦人の来日第3講 中国帰国児童生徒と一般外国人児童生徒第4講 中国の学校、日本の学校

第5回

日系南米人の提起した問題第1講 入管法の改正第2講 日系南米人の動向第3講 学校の対応第4講 不登校の問題

第6回

戦後日本の教育施策の変遷第1講 恩恵から国際理解教育へ第2講 国際理解教育から多文化教育へ第3講 近年の保育園第4講 幼稚園

第7回

変わりゆく日本の学校第1講 小学校第2講 多文化進む中学校第3講 マイノリティがマジョリティの夜間中学第4講 多文化進む定時制高校

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授業の内容

第8回

文部科学省の施策の変化第1講 近年の10年間に注目第2講 『外国人児童生徒教育の充実方策について』第3講 『外国人児童生徒受け入れの手引き』第4講 日本語指導に関する省令改正

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 真の学力とは何か、学ぶ力とは何かを日ごろから考えつつ、毎回予習(事前学習)、復習(事後学習)を行うこと。レポートは課さない。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。自ら考えることを古典を通して学ぶ。

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:プラトン、1964年『ソクラテスの弁明・クリトン』岩波文庫村井実、1979年『全訳解説・アメリカ教育使節団報告書』講談社学術文庫佐久間孝正、2001年「『学校教育論』の新時代」居安正他編『21世紀への橋と扉―展開するジンメル社会学』世界思想社佐久間孝正、2006年『外国人の子どもの不就学―異文化に開かれた教育とは』勁草書房佐久間孝正、2014年『多文化教育の充実に向けて―イギリスの経験、これからの日本』勁草書房佐久間孝正, 2015年『多国籍化する日本の学校―教育グローバル化の衝撃』勁草書房副田義也、2012年『教育基本法の社会史』有信堂近藤敦編、2011年『多文化共生政策へのアプローチ』明石書店宮島喬、2014年『外国人の子どもの教育―就学の現状と教育を受ける権利』東京大学出版会これら参考書のうち、入手が難しい本に関しては、図書館等で調べること。

特記事項 教育は社会とともに変化するが、変化しないものも重要なので、両面の重要性を学ぶことを期待する。

その他

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 A群

科目名 社会と文化

担当教員 篠田潤子

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

研究を概括することで多様な社会の諸問題を見定める。その上で、教員のマスメディアにおける取材・報道・司会等の経験から問題の背景を理解し、研究の知見により問題解決の具体的な方法を考察する。1)社会化、社会規範、社会的相互作用などを理解し、社会と自分を捉えなおす。2)謝罪会見での要件を教員のPR番組や記者会見等の経験談から想定し、研究の知見により科学的根拠を説明できるようになる。3)米国と日本の文化差を教員のCNNキャスターや海外取材の経験談から抽出し、研究の知見を持って深く理解する。4)女性の社会進出の問題点を教員の働く女性を取材した内容から理解し、解決方法を研究の知見から学ぶ。5)現代社会におけるストレスの原因と改善方法を学び自分の生活に役立てる。

授業の目標

生活の様々な局面で、「これは日本社会ならではの独特の文化だ」と考察し、説明できるようになる。1)ジェンダー差について説明できる。2)文化差について説明できる。3)自分ならばどうするかを考えるクセをつけられる。

授業の内容

第1回

帰属社会と自己第1講 「社会的構築主義」第2講 「社会規範」第3講 「社会化」第4講 「帰属社会と自尊感情」

第2回

「文化差」の研究第1講 自己評価における文化差第2講 謝罪における文化差第3講 言い訳における文化差第4講 コミュニケーションにおける文化差

第3回

女性と職業第1講 日本の女性の年齢階級別労働率第2講 女性企業家の実情第3講 女性と感情労働第4講 女性と定年制

第4回

「幸福」の研究第1講 結婚とメンタルヘルス第2講 サクセスフル・エイジング第3講 コンパニオン・アニマルと幸福第4講 こどもの幸福度の規定要因

第5回

「有名性」の研究第1講 有名性への態度第2講 パラ・ソーシャルとバッシング第3講 有名性の文化装置第4講 テレビ局の社員アナウンサーの職業の特性

第6回

「ストレス」の研究第1講 ストレスと疲労第2講 ストレス測定第3講 心理的ストレスモデル第4講 ストレスとスポーツ観戦

第7回

「趣味」の研究第1講 趣味と自己概念第2講 趣味といきがい第3講 趣味と宝くじ第4講 ファン心理研究

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授業の内容

第8回

社会と痩身神話第1講 痩身神話第2講 美の基準第3講 痩身と自己評価第4講 痩身神話からの解放

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材 教科書:指定しない参考書:三井宏隆・篠田潤子編著「人間科学セミナー」ナカニシヤ出版

特記事項 なし

その他

わたしたちの住んでいる日本は独特な世界観を構築しています。グローバルな視点にたって理解したうえで、その特異性の抱える問題点をみいだし、その解決法を考えてほしいと思います。それは決して反省をするということではありません。こうした考察を経て、日本文化を世界に誇ることにもつながると考えています。また、講義を通して、自分自身が知らぬ間に独特の日本の社会規範に縛られていたことに気づくことで、別の考え方もできるのだと理解してもらいたいと思います。

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 A群

科目名 文化人類学

担当教員 宮坂敬造

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

日本とアメリカなど、異なる社会を比較し、社会組織の違い、衣食住・言語・仕草・世界観など文化的特徴の違いを知り、社会と文化はどのように人間の行動・考え・感じ方に影響を与えているのかを諸社会と文化の比較によって検討する。家族とはなにか、社会組織と文化的価値観、宗教と世界観の多様さ、儀礼と象徴的コミュニケーション、国民性の形成と文化、「未開」と文明社会、グローバリゼーションと伝統の変容、異文化摩擦、多民族・多文化共生社会、生態系の維持が可能な社会と今後の世界の変化の展望を、比較文化の事例比較から論ずる。

授業の目標

国、民族、更にはグローバリゼーションの進展で地球規模に拡がる様々な人類集団の、行動、思考、感情、意欲、社会組織・ネットワーク、価値観・世界観を総合的全体的に捉えようとする文化人類学が、学際的で非常に話題が広い学問である点を理解する。講義の話題で自分の興味をもったところをまず重点的に学習し、そこから事例と比較によって理解・検討していくやり方を学んでいく。また、様々な国や民族の文化・思考・感性の違いと共通点を学ぶこの研究分野の学修は、他の人から参考となる発想を学んで自分を磨いていく自己教育の技法の会得にも繋がる点、現代に必要な多文化共生感覚を養うひとつの機会となる点を理解する。以下のような概論内容を、社会と文化の絡み合い、比較という認識法、近年のグローバリゼ-ションとの関連に留意しながら学ぶ。1)「未開」社会、無文字社会にみる発想と思考、感覚のことなる文化習慣の事例に触れ、人類のこころみの多様性を知り、近代社会の私たちにもかたちを変えた伝統の心性と習慣が部分的にせよ存在している点にも気づき、多様な事例を通して違う発想に学ぶこつを自分のなかで創っていく意義を理解する。2)国民国家に依拠した文化・社会が、国境を越えて繋がり、また葛藤を孕んで変容していく近年の世界状況に呼応して、現代世界の文化も動態的ハイパーネットワーク状に動いていく趨勢にある点を講義事例から理解する。3)多彩な話題、その背景の様々な理論・学説の存在にも拘らず、文化現象の捉え方の共通軸がある点が了解できるようになると、見かけ上たくさんあるものが繋がって、まとまりがつかめるようになる点を理解していく。

授業の内容

第1回

文化人類学を学ぶと身に着く感性と発想力―比較することによって広がる発想と生き方と、総合教養人文社会科学としての文化人類学第1講 文化があればこその人間、人生の愉しみ第2講 日本人には黄色い尻尾がある?第3講 異文化接触状況で生じる諸現象第4講 比較という方法、民族誌、相互作用の現場における参与観察

第2回

文化背景の違う文化間に通文化的普遍はあるか―言語人類学、感覚人類学の知見から 第1講 食文化と味覚第2講 音楽第3講 言語第4講 家族

第3回

社会組織と文化的価値観・世界観―社会人類学、人類学的文化心理学の研究から第1講 社会と文化第2講 社会の中の文化的自己第3講 組入モードと取引モード第4講 結婚・恋愛をめぐる中世の風景―社会史と文化人類学の交点

第4回

宗教と世界観の多様さ―宗教人類学、構造人類学、象徴人類学、医療人類学からの接近第1講 妖術信仰第2講 不妊と難産の宗教的治療儀礼第3講 儀礼と象徴的コミュニケーション第4講 シャ-マニズム、魔女と悪魔払いの世界から、動物磁気の滞留の治療、そしてヒステリ-の催眠療法へ

第5回

「未開」と文明社会の比較の再考―文化人類学と比較精神史の交点第1講 「未開」と文明社会の比較第2講 神話的思考、芸術、治療第3講 西欧近代の「未開主義」第4講 戦争のない世界は可能か?

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授業の内容

第6回

国民性の形成と文化―心理人類学における研究第1講 (国民)の誕生第2講 国民性研究と心理学的人類学第3講 多民族混在なのになぜ国民性という共通の行動パタ-ン・性格がありえるのか第4講 多民族の融合モデルから、棲み分けと混在のモデルへ

第7回

グローバリゼーションと伝統の変容―トランスナショナル人類学と多文化間精神医学からの展望第1講 異文化摩擦とグローバリゼーション第2講 グローバリゼーションと社会システムのさらなる統合化第3講 グローバル=ローカルな伝統の変容第4講 多民族・多文化共生社会のあり方と多文化型生活文化の事例―カナダでの現地調査から

第8回

文化人類学から考える近未来の世界の社会像―科学技術の人類学、情報人類学の知見と精神生態学の構想第1講 グローバリゼーションと情報化社会のさらなる進展第2講 機械装置とくにAIが組み込まれた社会システムの変化第3講 グローバリゼーションによる普遍化位相と呼応しつつ多文化状況が部分的に拡大第4講 生態系の維持が可能な社会と今後の世界の変化の展望

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材

教科書:なし参考書:山口昌男『文化人類学への招待』(岩波新書)フィリップ・K・ボック 『現代文化人類学入門 』江淵一公訳(講談社学術文庫)同『心理人類学―その歴史と連続性』白川琢磨・棚橋訓訳(東京創元社)下記PDFに記載の参考書一覧教材:担当教員がPDFを配布

特記事項

1)この科目は入門的概論科目である。文化人類学は他の学問と比べて非常に幅の広い話題を総合的学際的に扱う学問であるので、この科目ではできるだけ広い話題を簡潔に検討していく。受講生は講義を聴いて興味をもった問題について上にあげた参考書1冊を読んで更に各自の理解を深めてほしい。2)一部の話題は、「社会と倫理」「社会と宗教」「コミュニケーション論A」「コミュニケーション論B」と幾分重なっている部分があるが、用いる事例が異なっている。

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 A群

科目名 相互扶助の経済と文化

担当教員 高橋玲

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

現代社会における「交換」の形態は多様である。現代では財やサービスが一つの「商品」として、市場で交換されている。他方、市場原理から切り離された贈与交換も存在し、文化的要因に関連した相互扶助の機能を担っている。本講義では、理論と事例の双方から「交換」とは何かについて考えていく。1)様々な交換論2)フィジー社会における相互扶助の機能を担う「ケレケレ」という交換形態3)日本社会の相互扶助に関する経済と文化の理解

授業の目標

現代では財だけではなく、介護や補助などのサービスも、一つの「商品」として、市場で交換されている。本講義では、現代社会における「交換」の多義性に対する理解を深める。1)商品交換とは何かという点に理論的に答えられる。2)M.モース、K.ポランニー、M.サーリンズ、B.マリノウスキー、K.マルクスなどの概念を説明できる。3)相互扶助の経済組織が文化と密接な関連をもつことを説明できる。

授業の内容

第1回

商品とは何か第1講 富と分業第2講 市場と交換第3講 商品第4講 使用価値と交換価値

第2回

二つの交換:(1) 市場交換第1講 限界革命第2講 限界効用第3講 稀少性第4講 現実の市場交換

第3回

二つの交換:(2) 贈与交換第1講 市場交換と贈与交換第2講 贈与交換の当事者関係第3講 経済学と経済社会学第4講 近代社会と贈与交換

第4回

贈与交換と互酬性第1講 物財の流れと相互扶助第2講 互酬性の図式第3講 互酬的交換の世界:①同調と均衡第4講 互酬的交換の世界:②競合と不均衡

第5回

贈与交換と社会組織第1講 全体的給付体系とは第2講 全体的給付体系の三つの要素:①義務第3講 全体的給付体系の三つの要素:②気前の良さ第4講 全体的給付体系の三つの要素:③名誉

第6回

実体経済第1講 自己調整的市場とは第2講 ポランニーの市場観第3講 「大転換」以前の組織化原理第4講 経済が社会に埋め込まれている「実体経済」

第7回

フィジー社会の相互扶助の事例第1講 フィジー社会の相互扶助①:セブセブ第2講 相互扶助の組織化と「村」第3講 フィジー社会の相互扶助②:ケレケレ第4講 近代化と贈与交換

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授業の内容

第8回

現代社会における相互扶助第1講 市場経済の中の贈与慣行第2講 現代日本社会の贈与交換①:年中行事と通過儀礼第3講 現代日本社会の贈与交換②:返済と義理第4講 現代日本社会の贈与交換③:世相の反映

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 映像をもとに、それぞれが自主的にさらなる学習を進めていくことを基本とする。意見を述べてもらうこともあるので、「映像を見ただけ」で終わらせないようにしてほしい。

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:『贈与論』マルセル・モース著 ; 吉田禎吾, 江川純一訳. -- 筑摩書房, 2009.2. -- (ちくま学芸文庫)『「新訳」大転換 : 市場社会の形成と崩壊』 カール・ポラニー [著] ; 野口建彦, 栖原学訳. -- 東洋経済新報社, 2009.7.『石器時代の経済学』マーシャル・サーリンズ [著] ; 山内昶訳. -- : 新装版. -- 法政大学出版局, 2012.6. -- (叢書・ウニベルシタス ; 133).

特記事項 なし

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 A群

科目名 選択理論心理学概論

担当教員 角尾幸保

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

選択理論心理学は、人がどのように現実を認知し、動機づけられ、行動するかを、脳を機能システムとみなして説明する理論である。人は自らの行動を選択していると考え、セルフ/モチベーションコントロール、マネジメントなど、広範な領域に適用可能である。概論では、脳の機能、人間関係や欲求充足等に関する知識を修得する。1)選択理論心理学の歴史的な流れを概観し、効果的に身に着けるための手法について理解する。2)脳の働きを理解し、選択理論心理学の用語を使って、人が行動を選択する仕組みを説明する。3)実践的に使うために、自己制御、人間関係構築など、様々な状況における行動選択の基準を理解する。

授業の目標

上記の授業の概要に書かれた内容を理解し、選択理論心理学を知らない人を対象として、自らが修得した知識を伝えることができることを目標とする。具体的には、次の3点が実行できるようになることを目標とする。1)選択理論心理学とリアリティセラピーの違い、および、選択理論心理学を学ぶことで自分自身にどのような肯定的な変化が現れるかを説明することができる。2)選択理論心理学の用語(基本的欲求、願望、現実世界、知覚のシステム、知覚された世界、比較の場、行動のシステム、全行動および、それらの関係を表現する語句)を使って人の行動を説明できる。3)講義で扱う公開された検討用の事例や新聞記事等を題材として、悩んでいる人または自分自身が欲求充足できるようになるための行動選択基準を推論し、実行可能な行動計画として記述できる。

授業の内容

第1回

理論に基づいた生き方が選択できる第1講 選択理論心理学への第一歩第2講 内的コントロールと心理学第3講 人間関係と三つの信条第4講 周辺知識と自ら学ぶ準備

第2回

基本的欲求と上質世界第1講 基本的欲求の概念第2講 基本的欲求の満たし方第3講 願望と上質世界第4講 願望と基本的欲求の関連

第3回

現実世界と知覚された世界と行動第1講 人はどのように現実世界を認知するのか第2講 知覚のシステムと知覚された世界第3講 人の行動の動機付け第4講 困った時に行う行動の分析

第4回

行動のシステムと全行動第1講 全行動の概念第2講 全行動の概念を使った説明の例第3講 行動のシステム第4講 行動のシステムを使った説明の例

第5回

脳の働きを意識した行動選択方法第1講 願望を明らかにする第2講 知覚された世界を確認する第3講 自己評価を促す第4講 行動計画を立てる

第6回

家庭での選択理論第1講 事例検討のやり方の説明第2講 親子の事例第3講 夫婦の事例第4講 兄弟姉妹の事例

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授業の内容

第7回

職場での選択理論第1講 上司との関係の事例第2講 部下との関係の事例第3講 同僚との関係の事例第4講 職場外との関係の事例

第8回

まとめ第1講 選択理論心理学の概要第2講 リアリティセラピーの実演第3講 模擬カウンセリングの解説第4講 継続学習について

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題事前学習と事後学習を確実に行う。宿題(提出不要):日常生活において、他人をコントロールしようとするのではなく、自分をコントロールすることを意識する。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。他人の欲求充足を邪魔しないで自分の欲求充足をすることを、自らの行動選択の理論として学ぶことができる。

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:「グラッサー博士の選択理論」, ウイリアム・グラッサー (著), 柿谷正期 (翻訳) 、アチーブメント出版 (2003/07)「警告」, ウイリアム・グラッサー (著)、柿谷正期 (翻訳) 、アチーブメント出版 (2004/11)「ウイリアム・グラッサー〜選択理論への歩み〜」、ジム・ロイ (著)、柿谷正期 (翻訳)、アチーブメント出版 (2015/7/6)

特記事項 日本選択理論心理学会では、選択理論心理士の資格認定を行っている。資格審査では、実技試験として模擬カウンセリングの審査が行われる。本講義では、実技の演習は行わない。

その他 本講義履修後は、選択理論心理学に基づいた行動選択を日常生活で実践することが期待される。

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学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 A群

科目名 ジェンダー論

担当教員 坂本美枝

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

ジェンダーを切り口として、現代社会を見つめ直し、性別でくくられるのではなく、ひとりひとり異なった個性が尊重される社会の構築を考える。まず、ジェンダーの視点から考察する際に必須となるキーワードについて解説する。次に、ジェンダー概念がどのように学問領域に取り入れられるようになったかを概観し、家庭や職場、学校といった身近な場面で問題となっているジェンダーに関わる事象について考える。1)ジェンダー論のキーワードを学ぶ。2)ジェンダー論の歴史を学ぶ。3)現実のジェンダー問題について考える。

授業の目標

1)性自認、性差、性役割など、ジェンダー論のキーワードについて説明できる2)ジェンダー論の歴史について、代表的な論考や活動の意義を説明できる3)家庭、職場、学校など、身近な場面における、ジェンダーに関わる問題を指摘できる4)ジェンダーの平等に向けた取り組みについて検討・提言できる

授業の内容

第1回

ジェンダーの定義第1講 性別①第2講 性別②第3講 性別二元論第4講 性自認

第2回

ジェンダー役割第1講 性差第2講 性役割第3講 性役割の再生産と再構築①第4講 性役割の再生産と再構築②

第3回

ジェンダーとセクシュアリティ第1講 セクシュアリティ第2講 異性愛主義第3講 ホモフォビア第4講 性的マイノリティ

第4回

ジェンダー論への歴史第1講 第一波フェミニズム第2講 第二波フェミニズム第3講 日本におけるフェミニズム第4講 クィア理論へ

第5回

ジェンダーと家族第1講 ジェンダーと恋愛第2講 家族における性役割分業第3講 ジェンダーと家族内ケア労働第4講 多様な家族像

第6回

ジェンダーと教育第1講 男女平等教育第2講 隠れたカリキュラム第3講 教室を取り巻くジェンダー構造第4講 ジェンダー・フリー・バッシング

第7回

ジェンダーと労働第1講 日本型雇用第2講 男女雇用機会均等法第3講 労働環境は変化したか第4講 賃労働とアンペイド・ワーク

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授業の内容

第8回

ジェンダーをめぐるエトセトラ第1講 ジェンダーと政治第2講 ジェンダーとメディア第3講 ジェンダーと身体第4講 親密な関係における暴力

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:千田有紀、中西祐子、青山薫『ジェンダー論をつかむ』(有斐閣、2013)木村涼子、伊田久美子、熊安喜美江『よくわかるジェンダー・スタディーズ』(ミネルヴァ書房、2013)江原由美子、山田昌弘『ジェンダーの社会学 入門』(岩波書店、2008)加藤秀一『知らないと恥ずかしい ジェンダー入門』(朝日新聞出版、2006)加藤秀一、石田仁、海老原暁子『図解雑学 ジェンダー』(ナツメ社、2005)伊藤公雄、樹村みのり、國信潤子『女性学・男性学ジェンダー論入門』(有斐閣アルマ、2002)江原由美子、長谷川公一、山田昌弘、天木志保美、安川一、伊藤るり『ジェンダーの社会学 女たち/男たちの世界』(新曜社、1989)

特記事項 日常の事柄が取り上げられる授業となる。身近なところにある問題に目を向けながら受講すること。

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 A群

科目名 多文化共生A

担当教員 佐久間孝正

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

経済・文化・政治のグローバリゼーションのもとで、これまで単独に考えられてきた国家は、独立性を薄め世界社会なり、国際社会として他国と相互一体的なものとして捉える方法が有効と考えられている。このように世界を多くの国民国家からなる社会とみて国家並びに世界を分析する方法を国際社会学ともいうが、本講義では、国際社会学の方法に依拠して、国民国家と世界社会の相互一体性を確認しつつ、異なる民族との共存を多文化共生の観点から考えてみたい。

授業の目標

はじめに国際社会学とは何かについて、世界社会との関連で理解する。次に、国民国家と世界社会の中間に地域共同体―例えばヨーロッパではEUを取り上げ、3極構造のなかで考える視点を身につける。その後は、人の移動の5段階説を取り上げ、その過程で起きるセグリゲーション、セグメンテーションの主観的要因、客観的要因について整理し、多文化共生の阻止要因、女子隔離への対応策を学び、多文化共生実現への認識を高める。

授業の内容

第1回

国際社会と世界社会、地球社会第1講 国際社会(International Society)第2講 世界社会(World Society)第3講 地球社会(Global Society)第4講 ホモファーバー(homo faber)としての人類史

第2回

移民の一般理論―グランドセオリー、マクロ理論第1講 古典理論第2講 マルクスの理論第3講 従属理論―途上国が先進国に追いつかない構造第4講 世界システム理論

第3回

移民先進国にみる移住者受け入れの一般理論第1講 移民の受け入れ国への浸透過程第2講 コミュニティ単位でみると第3講 居住形態でみる個人単位の侵入戦略第4講 集住と隔離の進行

第4回

隔離化の諸相―仕事、階層、出身地との相違第1講 隔離化の度合いと仕事の相関第2講 女性の隔離―南アジア出身の女性第3講 入国管理と移民システム第4講 孤独なアジアの女性たち

第5回

隔離化の実際と今後第1講 個別調査からみえたもの第2講 隔離化の機能第3講 隔離化を促進するもの第4講 統合をめぐる二類型

第6回

移民制限と共生の模索第1講 第二次世界大戦前の移民制限第2講 戦後の移民制限第3講 共生のための法整備―1965年人種関係法第4講 1968年人種関係法

第7回

戦後最大の人種関係法第1講 1976年人種関係法(人種差別禁止法)第2講 自治体の4類型第3講 人種関係法(人種差別禁止法)採用の背景第4講 人種関係(修正)法2000

第8回

女性運動の活発化第1講 隔離化からの脱出第2講 イギリスは移民に寛容な国か第3講 寛容な国のイメージの由来第4講 古くからの難民受け入れの歴史

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

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宿題・課題 多文化社会とは何か、それが共生するとは何かを日頃から問い、毎回予習(事前学習)、復習(事後学習)を行うこと。レポートは課さない。

授業方法・内容の特徴 メディア授業による。移民の一般理論を学びつつ個別現象をみる眼を鍛える。

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:佐久間孝正, 1998年『変貌する多民族国家イギリス―「多文化」と「多分化」にゆれる教育』(明石書店)(オンデマンド版)フリードリッヒ・エンゲルス、浜林正夫訳、2000年『イギリスにおける労働者の状態』上下 新日本出版社小倉充夫・加納弘勝編、2002年『講座社会学・国際社会』東京大学出版会竹田いさみ、2000年『物語オーストラリアの歴史』中公新書ジャスビンダル・サンゲーラー、阿久澤麻理子訳、2010年『恥と名誉―移民二世・ジェンダー・カーストの葛藤を生き延びて』解放出版社これら参考書のうち、入手が難しい本に関しては、図書館等で調べること。

特記事項 ユーラシア大陸の西端がイギリスなら東端が日本である。本講義は、西端の様子だが、東端日本のことを考えながら受講することを望む。

その他

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 A群

科目名 多文化共生B

担当教員 佐久間孝正

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

人類の歴史は、別に人の移動の歴史でもある。近代になり「国民国家」形成後の移動は、別に移民ともいわれる。ますます進行する世界のグローバル化は、今日、移民の世紀ともいうべき新時代をもたらしている。移民は、個人単位のものもあるが、家族連れも多い。家族がいれば子どももおり、子どもの教育をめぐる問題は、移民にとって最大の問題でもある。一般に移民は、大人の労働問題にみられがちだが、本講義では、同伴されてきた子どもに注目して、2世、3世が受け入れ国でどのように再教育されていくかを学び、考える。

授業の目標

移民には、大別して、旧植民地国からの移動と二国間協定による移動があることを学ぶ。その上で、現代の移動はさらに複雑化しており、世界的な労働力移動の一般理論の解説に進む。具体的に、イギリス及びヨーロッパ大陸の移民の歴史と学校教育の例を取り上げ、大人たちがなぜ「集住化」し、それが子どもの教育にどのような「隔離化」をもたらしたかを理解する。異なる文化背景をもつ子どもの存在が、受け入れ国固有の教育政策をもどのように変えたか、そのことによる移民の子どもの「排除」から「包摂」への転換の認識を深める。

授業の内容

第1回

ロンドン、東京のある区のエスニック構成第1講 タワー・ハムレッツのエスニック別人口第2講 ロンドンの特徴第3講 東京の特徴第4講 豊島区のエスニック別構成

第2回

戦前と戦後の移民の動向第1講 豊島区の続き、及びイギリスの戦前―主役はアイルランド人とユダヤ人第2講 戦後―基本は非ヨーロッパ系第3講 カリブ諸国からの移動第4講 イギリスによるスペイン無敵艦隊の撃破

第3回

多文化の先進的な実験地域第1講 文化とは第2講 ヨーロッパに先行したプルーラリズム第3講 カリブ系移民労働者の提起した文化的課題第4講 西側文化との差

第4回

インド亜大陸からの移動―4つの地域に限定第1講 シルヘット=バングラデシュからの移民第2講 イギリスの文化とヒンドゥー第3講 イギリスの文化とシク第4講 イギリスの文化とムスリム

第5回

インド亜大陸からの移動第1講 東パンジャーブ第2講 西パンジャーブ第3講 グジャラート第4講 アフリカナイゼーション

第6回

インド亜大陸の移民労働者の提起した問題第1講 戦前と戦後移民の特徴第2講 イギリスの文化とヒンドゥー第3講 イギリスの文化とシク第4講 イギリスの文化とムスリム

第7回

中国からの移動第1講 中国人の移動の歴史第2講 アヘン戦争第3講 香港島と新田開発第4講 エスニック料理の全盛期

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授業の内容

第8回

家族再結合の問題第1講 家族再結合の促進要因第2講 家族再結合の促進速度を決めるもの第3講 遠隔地ナショナリズムの発生第4講 「帰国の神話」

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 移民の一般理論で解けない事例を念頭に、毎回予習(事前学習)、復習(事後学習)を行うこと。レポートは課さない。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。現代をみる眼差しを人の移動の歴史を通して鍛える。

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:佐久間孝正, 1998年『変貌する多民族国家イギリス――「多文化」と「多分化」にゆれる教育』明石書店(オンデマンド版)パニコス・パイナー著, 浜井祐三子・溝上宏美訳, 2016年『近現代イギリス移民の歴史――寛容と排除に揺れた200年の歩み』人文書院宮島喬、2016年『現代ヨーロッパと移民問題の原点』明石書店宮島喬、2014年『多文化であることとは』岩波書店これら参考書のうち、入手が難しい本に関しては、図書館等で調べること。

特記事項 人の移動が常態化し、国境まで流動化しつつあるヨーロッパ並びにイギリスから、将来の日本の多文化・多民族共生の知恵を学んで欲しい。

その他

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 A群

科目名 都市の文化と思想

担当教員 堀田泉

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

都市についての文化的な意味や社会学的思想を、都市の歴史と現況を踏まえて説明していく。人は都市にいかなる意味を求めたのか、あるいは出来上がった都市が人々の精神文化にどのように影響を与えていったのかを論じていく。その際には理論的には古典としてのマックス・ヴェーバーやゲオルク・ジンメル、現代都市への示唆の豊富なマンフォード、シカゴ派都市社会学、新都市社会学、経済地理学等の見解を吟味し、そのうえで現代都市の問題点や将来への展望を示し、日常の都市生活への批判的検討にも踏み込んでいく。

授業の目標1)「都市」を手がかりに社会を考えることの大事さを知ることができる。2)「都市」の文化的な意味や、「都市」にかんする思想の歩みを知ることができる。3)今後における「都市」のありかたを具体的にイメージできるようにする。

授業の内容

第1回

都市の文化と思想の現在① ―空間と場所―第1講 都市研究について第2講 空間とは?場所とは?第3講 空間と近代社会第4講 場所から空間へ、そして場所へ

第2回

都市の文化と思想の現在② ―場所から空間へ、空間から場所へ―第1講 作品としての都市第2講 19世紀資本主義と空間第3講 都市の危機第4講 場所を求めて

第3回

都市の文化と思想の現在③ ―社会改良と都市計画―第1講 ジェーン・アダムスの試み第2講 シカゴ派都市社会学第3講 ハワードの田園都市構想第4講 田園都市の光と影

第4回

都市と市民社会 ―西洋都市の古典理論①―第1講 社会学の巨匠たちの「都市」観第2講 ヴェーバーの「都市の類型学」第3講 都市と自治第4講 事象化の近代社会観

第5回

都市のメンタリティ―西洋都市の古典理論②―第1講 ジンメルと都市第2講 物象化第3講 都会人の精神病理第4講 都会人の相互作用

第6回

日本の都市思想の開始第1講 明治の東京の都市政策第2講 東京の近代化と都市思想家第3講 市民的公共心第4講 都市社会主義

第7回

現代都市をめぐって①第1講 世界都市とは第2講 世界都市の光と影第3講 グローバリゼーションと新たな都市問題第4講 移民労働者

第8回

現代都市をめぐって②第1講 エドワード・ソジャとロサンゼルス第2講 空間的思考と都市第3講 ゲーテッド・コミュニティ第4講 未来の都市を考える条件

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

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宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施します。注意深く聞いてください。理解できなかったところは質問してください。その際何がどうわからなかったかが示せるとよいと思います。

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:吉原直樹・堀田泉編『交響する空間と都市 Ⅰ・Ⅱ』法政大学出版局吉原直樹編『都市の思想』青木書店堀田 泉編『「近代」と社会の理論』有信堂高文社

特記事項 なし

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 A群

科目名 社会思想史

担当教員 堀田泉

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

近代西洋の社会に関する思惟の歩みを、ルネッサンスに始まり20世紀中盤に至るなかでふりかえり、その内容を歴史的背景を視野に収めつつ理論的な妥当性を吟味しながら立体的・複合的に解説していく。とくに近代社会の民主化において産業化を担った思想に焦点をあてて体制変革の視座がそこにいかに胚胎されているかを見ていく。そして、現代社会をトータルに、かつ批判的に捉えるヒントや改めて確認すべき社会的な価値観を明らかにしていく。

授業の目標

社会思想がどう展開されてきたかを振り返り、現代社会の困難を克服するにあたっての手がかりを得ることができるようにする。1)近代西洋の社会思想の内容を正確に理解する。2)社会思想相互の関連に注意を払い、知の継承関係を学ぶ。3)現代社会思想を構築するにあたっての基本的な視点を獲得する。

授業の内容

第1回

ルネッサンスの社会思想第1講 はじめに第2講 イタリア・ルネッサンスとマキャヴェリ第3講 マキャヴェリの『君主論』第4講 社会思想の出発点

第2回

『君主論』を読む第1講 マキャヴェリの生涯第2講 「断片」を読む第3講 フォルトゥナとヴィルトゥの格闘第4講 まとめ―主体の自覚

第3回

『リヴァイアサン』を読む第1講 ホッブズとイギリス第2講 『リヴァイアサン』とその方法第3講 「情念」の定義第4講 「契約」によって国家を創る

第4回

スミスとルソーを読む①第1講 スミスとルソーの時代第2講 スミスの国内・国際認識第3講 重商主義批判第4講 『国富論』とは

第5回

スミスとルソーを読む②第1講 利己心と共感第2講 労働の分割と結合第3講 交換第4講 スミスの市民社会思想

第6回

スミスとルソーを読む③第1講 ルソーその人第2講 「自然状態」と「社会的不平等」第3講 ルソーとホッブズの関係第4講 「社会契約論」へ

第7回

社会思想における比較と人間の問題第1講 再びホッブズとルソー第2講 過程=構造第3講 ルソーにとって歴史=時間とは第4講 スミスとルソーの対決①

第8回

現代社会思想に向かって第1講 スミスとルソーの対決②第2講 19世紀における資本主義の発達、達成されぬ民主主義第3講 社会主義思想第4講 「支配」の社会思想

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成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施します。注意深く聞いてください。理解できなかったところは質問してください。その際何がどうわからなかったかが示せるとよいと思います。

教科書・参考書・教材 教科書:指定しない参考書:渋谷一郎編『社会思想の歴史』八千代出版

特記事項 なし

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 A群

科目名 先進技術と情報生態の人類学

担当教員 宮坂敬造

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件

授業の概要

先進技術の革新・普及により現代社会と文化は変容を続けている。この点は先進医療と情報通信技術の分野で顕著である。この問題を扱う文化人類学の応用領域として科学技術の人類学、情報人類学を概観する。1)生態人類学者梅棹忠夫が開拓した情報学・比較文明学を参照し、情報生態の概念を検討2)生活文化を変化させる要因として科学技術を研究してきた科学技術の人類学を参照し、先進技術が大きく価値観と生活を変化させる問題群を検討3)インターネットとサイバー空間に焦点を当てる情報人類学の近年の成果を概観し近未来の変化を展望

授業の目標

先進通信技術に媒介されて進展しているグローバリゼーションをはじめとし、現代世界では先進技術の急速な進展が人類の文化、人々の日常レベルの文化の細部に大きな影響を与え、変容をもたらしているが、この点をまず事例や最新の報告記事を引いて確認する。文化人類学を基盤とする科学技術の人類学、情報人類学の観点から、概論のかたちで、以下の項目に添って、検討・理解する。1)先進技術を受け止め進展させる社会的基盤としての情報社会の特徴を理解し、情報通信技術をふくめた先進技術のもたらすインパクトを、人間の相互関係が組み上げる社会と人々のコミュニケーションの情報生態が構成・維持する文化との関係で説明できる。2)インタ-ネット、ビックデータ、AI、I o T、ロボット、先進医療の事例、ゲスト研究者の発言を参照しながら、情報人類学、科学技術の人類学の発想・枠組みを説明できる。3)科学博物館活動の紹介とその人類学的検討などの話題から、先進技術の専門家の文化と一般社会の文化との媒介役を担う社会的アクタ-の役割を説明できるる。4)概念・理論は一応措いておいても、事例にふれて新しい現実についてイメ-ジをもつことが非常に重要である点を理解し、概論的にふれる抽象度の高い情報生態学Ⅱについては、その発想について自分なりの印象をもつことを説明できる。

授業の内容

第1回

先進技術と情報生態の人類学の狙い第1講 序説・情報技術の進展と人間の生活文化第2講 先進情報技術と情報社会論第3講 脱工業社会論と情報社会論第4講 (先進)技術の人類学と情報生態の人類学

第2回

社会から注目される先進情報技術の進歩第1講 最近の新聞記事にみる先進情報技術第2講 先進情報技術と未来化していく社会第3講 ビッグデ-タ:大量の情報デ-タが大きな価値をもつ時代第4講 社会から注目される先進情報技術の進歩が人々の生活におよぼすインパクト―その人類学的検討

第3回

社会から注目される先進医療技術の進歩第1講 医療場面における先進技術第2講 ゲノム研究と先進医療第3講 臓器移植の人類学第4講 先進医療の普及と伝統的人間観・生命観の変化とゆらぎ

第4回

インタ-ネットの情報人類学第1講 サイバー空間における調査第2講 Digital Native 〈生まれながらに高度の情報機器・アプリ・システム環境のなかで暮らす世代の人々〉第3講 サイバ-空間上の自己―オンライン・ペルソナの問題とサイバ-上の相互作用第4講 文化変動を媒介するインタ-ネット

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授業の内容 第5回

先進技術と社会、人々の生活のからみあいの様相と、それを研究する科学技術と先進医療の人類学第1講 先進技術と社会、人々の生活のからみあいの様相―異文化ショックとしての先進技術第2講 PCR(ポリメラ-ゼ連鎖反応)を発見しノ-ベル賞をもらった科学集団-Paul Rabinow による調査研究第3講 アクタ-・ネット・ワ-ク理論(ANT)第4講 アクタ-・ネット・ワ-ク理論(ANT)と科学技術の人類学

第6回

ロボット研究の現場から第1講 人とコミュニケーションできるロボットの開発第2講 ロボット研究開発の現場である大学研究室を訪問し、各種のロボットと研究の現状に触れる第3講 ロボット開発研究者へのインダビュ-第4講 ロボットをめぐる文化・文明と、ロボット研究によるロボット観の変容

第7回

先進技術と一般社会をつなぐもの―先進医療とその一般社会へのインパクトと、先端科学・先進技術を橋渡しする社会的場としての科学博物館活動の人類学的検討を通して第1講 先進医療の人類学の現場から―科学技術・先進医療の人類学研究者をお迎えして、最近の研究について語っていただく第2講 科学技術と医療研究の人類学者へのインタビュ-第3講 先進医療技術をテ-マとしてとりあげる先進技術を駆使したア-ト第4講 先端創成科学・先進技術を橋渡しする社会的場としての科学博物館活動の人類学的検討

第8回

情報人類学と情報生態の人類学の見地と、先進技術と情報生態の相互関係を理解するための枠組み第1講 情報人類学と人類の情報メディア使用の段階的変化第2講 インタ-ネットの世界的普及によるハイパー情報化社会進展とハイパー情報空間を棲家とする文化の拡大の段階へ第3講 直に観察して捉えられる生態レベルに注目して研究する情報生態学Ⅰ第4講 抽象度の高いレベルで仮想的生態系のモデルで考えていく情報生態学Ⅱ

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習・事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材

教科書:担当者作成のダウンロード用配付PDF参考書:木村忠正『デジタルネイティブの時代 なぜメールをせずに「つぶやく」のか』平凡社新書、2012梅棹 忠夫『文明の生態史観』中公文庫 1967同『情報の文明学』中公文庫 1988久保明教『ロボットの人類学』世界思想社、2015公共図書館で利用可能な事典として西垣通ほか編集『情報学事典』弘文堂、2002.

特記事項 なし

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 A群

科目名 比較文化関係論

担当教員 宮坂敬造

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 3学期 4学期

履修条件

授業の概要

日本、フィリピン、バリ島、豪州、カナダ、中国藏族等での担当者の調査事例を交えながら、相互接触事態・相互関係の中で浮上する関係論的文化動態事例の比較を行い、グローバル化の進展により複合混成化する文化過程を理解する。1)同一性を保ちつつも変化する現代の文化の姿を検討する。2)異文化背景をもつ人々が会社で一緒に働く状況を扱う文化人類学的文化心理学的異文化経営比較研究を参照し、多文化共生事態における摩擦解決に関わる異文化経営問題を検討する。3)日本の外国人IT技術者、インドネシア等外国人介護職との協働事例も検討する。

授業の目標

見かけ上は異なると見える文化が実は別々に切り離されているわけではなく、接触面で絶えず相互接触事態・相互関係の中で浮上する文化動態が生じている点に注目する比較文化関係論の研究枠組みを、事例にふれながら理解する。グローバリゼーション過程では特にこの点が重要となるが、文化人類学では、グローバリゼーションズと複数形で検討する点も理解する。自分で興味を持ったところを、補助教材も参照しながら補って、自分に湧いてくる知的関心をさらに追求するかたちで理解を進める。1)上記に述べたような関係論的見方になじんでいき、新しい見方で新しい問題・現象を捉えるときは、今までのメガネを取り替える必要があることを了解していく。相互接触事態・相互関係の中で浮上する関係論的文化動態に焦点をあてるなら、文化の捉え方の概念が当然変わってくる点もあわせて理解する。2)話題の範囲が、伝統的シャ-マンから、舞踏家、バリ島の絵画、異文化経営まで広くわたっているが、復習時には、まずどれか興味ある話題にまず集中し、それが終わったら、自分にとっては一見繋がりが見出しにくいと思った別の講義話題で考えてみて、やはりそこにも関係論的見方がはいってくる点で同じ問題焦点を宿している点に気づいてゆく。3)講義で扱った異文化事例、異文化相互関係事例をひとつとりあげ、自分で補助教材等でさらに調べてその事例の特徴をまとめてみる過程で、理解を進める。

授業の内容

第1回

独自の伝統文化に見える背景にあるもの第1講 ふんどしで太鼓を叩いて国際巡業する和太鼓集団第2講 韓国クラシックバレー団が欧米公演後にアイデンティティの危機が襲う第3講 オ-ストラリアのAlice Spring在の先住民は観光客に対してわざと自分の伝統的踊りを踊らず、遠くの北クウィ-ズランド地域の先住民が踊る観光客用ダンスを踊る第4講 人口が極端に減り、同化しすぎて自文化をなくしてまった北米マシャンケット・ペクォットはインディアン諸部族の踊り大会を開催して、自分の新しい踊りを編集した

第2回

西欧・先進国からみた周辺異文化の〈他者〉の状況の変貌第1講 伝統対近代、〈未開〉対近代という対比は19世紀前半まではまだ有効であった第2講 「未開」社会の変貌と比較文化関係論的視点の出現第3講 1990年代グローバリゼーションの急速な進展―社会学・人類学の近年の理論を検討し、第一線の人類学者を招いて検討第4講 グロ-バリゼ-ションズの検討2

第3回

関係論的文化動態の把握へ第1講 あらためて文化概念とは第2講 <文化>比較―アプローチの違い第3講 文化のインターフェイスと、間文化的位相第4講 文化の流用と翻訳的適応

第4回

バリ島人の文化と社会第1講 バリ島人の世界観第2講 バリ島人の社会第3講 バリ島人の宗教第4講 バリ島の芸術・芸能

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授業の内容

第5回

移民という生き方―日本とブラジルのはざまに生きる人々に学ぶ第1講 ブラジルと日本の間で移民を考える第2講 ブラジルにおける日本移民と「記憶」第3講 日本におけるブラジル移民と「脆弱性」第4講 まとめ

第6回

障害と文化の比較文化関係論第1講 障害と文化第2講 発達障害の概要第3講 日本におけるディスアビリティとしての発達障害第4講 文化として障害をとらえる

第7回

異文化経営―日中間の旅行業が仲介する文化第1講 日系旅行会社のエスニックなビジネス第2講 訪日中国人観光客の増加がもたらす変容第3講 中国の日系企業で生じる異文化経営の諸問題第4講 日本的サービス」の解釈と調整

第8回

移動と映像メディアによる間文化的交流―比較文化関係論的諸問題第1講 日本とアジアの間を一時的に移動する人々と日本での外国人研修生の増加第2講 英語化するアジア―アジア移動の基盤第3講 映像メディアによる間文化的交流 1第4講 映像メディアによる間文化的交流2

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習・事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材

教科書:担当者作成のダウンロード用配付PDF参考書:宮坂敬造「バリの象徴と絵画の世界―ワヤン様式と1930 年代以降の絵」(特集論文)、単著、『美術手帖』〈特集・バリ島の芸術〉美術出版社、1986年9月号、 Vol. 38, No 9.同共著『儀礼とパフォーマンス』(岩波講座・文化人類学第9巻)岩波書店、1997同「エスノ・アートの交錯再帰的変化とオ-ストラリア先住民のアートの一局面」『アートセンタ-年報』、第14号、2007年、pp.24-31同編著、(特集)「今、多々、異文化を語る」三色旗、第658号、2003年、pp.2-64三尾裕子・床呂郁哉編『グローパリゼーションズ―人類学・歴史学・地域研究の視点から』弘文堂、2012 吉田禎吾監修『神々の島バリ』春秋社、1994年)G..ホフステード、, G. J. ホフステード、, M.. ミンコフ『多文化世界―違いを学び未来への道を探る 』岩井 八郎・, 岩井 紀子 (翻訳、)有斐閣、2013公共図書館などで閲覧可能な『二十世紀思想事典(第二版)』三省堂、1997

特記事項 なし

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 A群

科目名 グローバリゼーション

担当教員 佐久間孝正

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

イギリスを代表する社会学者のA・ギデンズは、以前の時代はほとんど聞かれなかったにもかかわらず、現在はお茶の間でも頻繁に聞く言葉の1つに、グローバリゼーションをあげている。まことにグローバリゼーションを聞かない日は今日一日たりともない。しかし常識化している用語は、しばしば誤解もされやすい。本講義では、グローバリゼーションとはどのような現象を指すのか、その歴史を明らかにしつつ、グローバリゼーションの本質、その効用と弊害、今後の行方を考えてみたい。

授業の目標

グローバリゼーションは、最近始まった現象ではなく、人類の歴史とともに古いことを学ぶ。人類学や歴史学の成果にも目を向け、人間の歴史がグローバル化の歴史でもあったことを確認する。同時に、人間は社会をつくるので、民族が国家を形成し、その国家が帝国を形成しグローバル化する具体例として、イギリスとアメリカの帝国的な認識を深め、グローバリゼーションの実態を学習する。また、グローバリゼーションの特徴として、文明の衝突が語られるので、イスラームの世界化を概観しつつ、文明の衝突とはどのような事態を指すのかをみながら、グローバリゼーションの功罪への知識を深める。

授業の内容

第1回

グローバリゼーションと類似の概念を考える第1講 グローバリゼーションとは何か第2講 グローバリズムの成立とグローバリティの現実第3講 グローバリゼーションの波動第4講 帝国主義的植民地化によるグローバル化

第2回

文明の衝突第1講 文化と文明の違い第2講 インド文明第3講 中国文明-孔子による第4講 日本文明

第3回

グローバリゼーションの国内化第1講 アイルランドの文明化第2講 アイルランド社会の特徴-グローバル化との関係で第3講 日本の場合第4講 婚姻も食生活も現在とは違った

第4回

人の行動原理のグローバル化第1講 外国人のみた日本社会第2講 揺らぐ規範、道徳第3講 法のグローバル化の効用第4講 二風谷、浜松市、小樽市の例

第5回

グローバリゼーションとディアスポラ、クレオール第1講 ディアスポラの本来の意味第2講 普遍性もつディアスポラ第3講 クレオールの本来の意味第4講 クレオールこそ真理

第6回

グローバリゼーションと難民の増大第1講 難民の定義と類型化第2講 イギリスの難民受入の歴史第3講 ベトナム難民第4講 ソマリア難民

第7回

グローバル化によるイギリスの多文化教育の導入-「下からの浸透」第1講 教育施策の変遷-同化第2講 複合教育の時代第3講 多文化教育の時代第4講 反人種差別教育の採用

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授業の内容

第8回

グローバル化によるイギリスの多文化教育の導入-「上からの浸透」第1講 多文化教育の採用でもくすぶり続ける差別第2講 「多文化社会」か「多分化・多分解社会」なのか第3講 EU市民権教育の重視第4講 宗教教育をめぐるアグリードシラバス委員会の設立

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 グローバリゼーションは単なる国際化ではなく、国内の国際化を迫ることを念頭に、事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。グローバリゼーションの理解を深めて未来の生活に役立てる。

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:サミュエル・ハンチントン、鈴木主悦訳、2000年『文明の衝突と21世紀の日本』集英社新書サミュエル・ハンチントン、鈴木主悦訳、1998年『文明の衝突』集英社紀平英作・亀井俊介、1998年『アメリカ合衆国の膨張』中央公論社伊豫谷登士翁、2002年『グローバリゼーションとは何か』平凡社新書梅森直之編、2007年『ベネディクト・アンダーソン、グローバリゼーションを語る』光文社新書山川菊栄、1983年『武家の女性』岩波文庫杉本鉞子、1994年『武士の娘』ちくま文庫アンソニー・ギデンズ、佐和隆光訳、2001年『暴走する世界―グローバリゼーションは何をどうかえるのか』ダイヤモンド社佐久間孝正、2007年『移民大国イギリスの実験』勁草書房佐久間孝正、2011年『在日コリアンと在英アイリッシュ』東京大学出版会宮島喬、2016年『現代ヨーロッパと移民問題の原点』明石書店これら参考書のうち、入手が難しい本に関しては、図書館等で調べること。

特記事項 運輸・通信等機械・技術の革新が世界を一つの国家のような存在に変えることにより、人類はこれまでに経験したことのなかった新たな課題に直面していることを学んで欲しい。

その他

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 A群

科目名 社会と宗教

担当教員 島田裕巳

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 3学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

宗教のない国家や民族は存在しないように、宗教は人類の歴史とともに歩んできた。その多様な宗教が社会という場においてどのような役割を果たし、意味を持っているのか。それを理解することがこの授業の基本的な目的である。宗教は社会とどうかかわり、経済や政治、社会運動やメディアと密接に関連している。そして、死の場面においてさえ、人生に意味を与える機能を果たしている。その諸相にふれることによって、宗教と社会との関係を総合的に学んでいくことができるはずである。

授業の目標

1)宗教が社会においてどういった機能や役割を果たしているのか、全体像が理解できる2)政治、経済、社会運動、メディアといった各領域において、宗教はどんな働きをしているかを把握できる3)私たちの日常の生活に対して、宗教がどのようなかかわりを持っているかをとらえられるようになる

授業の内容

第1回

宗教とは何か第1講 宗教学という方法第2講 宗教の定義第3講 聖と俗第4講 宗教によって異なるそのあり方

第2回

宗教と社会との関係第1講 共同体としての宗教第2講 宗教家という存在第3講 信者という存在第4講 現代日本における宗教の現状

第3回

経済と宗教第1講 「神の見えざる手」という経済思想第2講 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』第3講 企業活動と宗教第4講 「講」というあり方

第4回

政治と宗教第1講 政教分離という考え方第2講 政教一致第3講 政党と宗教団体第4講 靖国問題

第5回

社会運動としての新宗教第1講 宗教は新宗教としてはじまる第2講 近代の到来と新宗教第3講 戦後高度経済成長と新宗教第4講 衰頽する新宗教

第6回

メディアと宗教第1講 アメリカのテレビ教会第2講 戦前日本のラジオ布教第3講 メディアによる宗教批判第4講 インターネット社会の宗教

第7回

通過儀礼第1講 通過儀礼とは何か第2講 試練と変容第3講 成人式の持つ意味第4講 宗教的回心

第8回

死と宗教第1講 殉教と聖者第2講 天国と地獄第3講 葬儀第4講 死の意味づけ

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成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材教科書:指定しない参考書:島田 裕巳「世界の宗教がざっくりわかる」(新潮新書)

特記事項

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 A群

科目名 生命と倫理

担当教員 高木美也子

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

医療の発達に伴い起こる生殖補助医療(体外での精子・卵子の取扱い、代理出産等)関連の問題を考察し、国際的に協調し解決していかなければいけないということを理解する。またドナーの少ない日本でどのように移植医療を発展させていけばいいのか、イスタンブール宣言で禁止を提言している移植ツーリズムとは何か、ヒトを対象とした医学研究における過去の残虐行為、STAP細胞に代表される研究不正、さらに脳死や植物状態の患者についての考え方等を倫理的、法的、社会的視点から学習する。

授業の目標

精子・卵子の提供による体外受精や代理出産について、ドナーが増えない日本の移植医療の在り方や研究不正をどのように防ぐか、あるいは脳死・安楽死等をどう扱ってゆくかなどを理解し、説明できるようになる。1)生殖補助医療や移植医療の問題について説明できる2)医学研究における過去の残虐行為や研究不正の問題について説明できる3)脳死・植物状態患者について倫理的、法的、社会的視点から説明できる

授業の内容

第1回

体外における精子・卵子の取扱い第1講 提供精子の利用者第2講 凍結精子の取扱い第3講 提供卵子の利用者第4講 出自を知る権利

第2回

代理出産とは第1講 代理出産第2講 代理母ベビーM事件第3講 代理出産事情第4講 代理出産でのトラブル

第3回

移植医療第1講 ドナーの状態による分類第2講 移植の限界とは第3講 オプトインとオプトアウト第4講 臓器売買について

第4回

腎移植について第1講 末期腎不全患者の現状第2講 透析か、移植か第3講 夫婦間生体腎ドナー第4講 提供腎不足の改善法

第5回

ヒトが対象の医学研究について第1講 過去の医学研究における残虐行為 ①第2講 過去の医学研究における残虐行為 ②第3講 インフォームド・コンセントとは第4講 医学研究における利益相反とは

第6回

研究不正とは第1講 STAP細胞事件第2講 ファン・ウソク事件第3講 研究不正行為とは第4講 アメリカ研究公正局(ORI)

第7回

脳死・心臓死・安楽死について第1講 脳死・心臓死とは第2講 安楽死とは第3講 米・キボキアン医師による安楽死事件第4講 積極的安楽死を認めている国

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授業の内容

第8回

植物状態の患者第1講 植物状態とは第2講 回復の可能性第3講 カレン・クィンラン事件第4講 ナンシー・クルーザン事件

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。問題になっている社会事象を知り、倫理的に考える思考形態を形成してもらいたい。

教科書・参考書・教材 教科書:指定しない参考書:テーマで読み解く生命倫理 小泉博明他 教育出版

特記事項 なし

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 B群

科目名 日本国憲法

担当教員 白木敦士

単位 2 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 16回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期

履修条件 なし

授業の概要

憲法をなぜ学ぶかを考え、日本国憲法の基本的理念と体系を理解することにより、基本的人権を擁護し、社会に適用する教養を身につける。具体的な生活の場、社会において日本国憲法がどのように関係しているかを具体的に知る。1)憲法の全体像、立憲主義、憲法の3原則を確認する2)平和主義と憲法9条、前文を確認する3)幸福追求権、プライバシー権、精神的自由、人身の自由について確認する4)経済的自由を確認する5)社会権、基本的自由権を確認する6)参政権、国民主権を確認する7)立法権、行政権、司法権を確認する8)地方自治を確認する

授業の目標

憲法と法律の違いを意識し、憲法の持つ役割を正確に説明できる力を身に着ける。日々のニュースを日本国憲法というものさしを用いて読み解く力を身に着ける。1)憲法と法律の違いを理解し、説明できる2)憲法が規定する人権の意味を、歴史的経緯を踏まえて説明できる3)憲法が規定する統治構造の機能を理解し、説明できる

授業の内容

第1回

憲法とは何か―憲法を学ぶ意味-第1講 憲法を学ぶ意義・憲法の条文構成第2講 憲法と日本国憲法第3講 法の支配・立憲民主主義第4講 日本国憲法とは~前文から読み解く~

第2回

日本憲法史-日本国憲法の誕生―第1講 明治憲法の特色第2講 日本国憲法の成立過程第3講 日本国憲法成立の法理第4講 日本国憲法の存在形式

第3回

日本国主権の原理第1講 日本国憲法の基本原理・国民主権第2講 天皇制第3講 平和主義①第4講 平和主義②

第4回

憲法保障第1講 憲法保障とは第2講 違憲審査制①第3講 違憲審査制②第4講 憲法改正の手続と限界

第5回

基本的人権 (1)第1講 人権の観念・内容第2講 人権の享有主体①第3講 人権の享有主体②第4講 基本的人権の限界・私人間における人権保障と限界

第6回

基本的人権 (2)第1講 生命・自由・幸福追求権①第2講 生命・自由・幸福追求権②第3講 法の下の平等①第4講 法の下の平等②

第7回

基本的人権 (3)第1講 思想・良心の自由、信教の自由第2講 学問の自由第3講 表現の自由①第4講 表現の自由②

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授業の内容

第8回

基本的人権の限界第1講 人権と公共の福祉第2講 特別な法律関係における人権の限界第3講 私人間における人権の保障と限界①第4講 私人間における人権の保障と限界②

第9回

経済的自由第1講 職業選択の自由第2講 居住・移転の自由第3講 財産権の保障①第4講 財産権の保障②

第10回

人身の自由第1講 基本原則・適正手続第2講 被疑者・被告人の権利①第3講 被疑者・被告人の権利②第4講 被疑者・被告人の権利③

第11回

国務請求権と参政権第1講 請願権・裁判を受ける権利第2講 国家賠償および補償請求権第3講 参政権①第4講 参政権②

第12回

社会権第1講 社会権の概念第2講 生存権第3講 環境権・教育を受ける権利第4講 労働基本権

第13回

国会第1講 権力分立第2講 国会の地位第3講 国会の組織第4講 国会と議院の権能

第14回

内閣第1講 行政権と内閣第2講 内閣の組織と権能第3講 議院内閣制第4講 衆議院の解散

第15回

裁判所第1講 司法権の意味と範囲第2講 司法権の限界第3講 裁判所の組織と権能第4講 司法権の独立

第16回

財政・地方自治第1講 財政民主主義・租税法律主義第2講 公金支出の禁止第3講 地方自治第4講 最後に

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない。日本国憲法の法文を授業内で参照します。六法を手元に置いていただくか、下記法令データ提供システムのURL等から、事前に全文を印刷しておいてください。http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S21/S21KE000.html参考書:芦部信喜『憲法 第六版』(岩波書店、2015)

特記事項 インターネットニュースではなく、新聞の社会面や政治面を読むように心がけ、記事と日本国憲法とのつながりを見つけてみてください。

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 B群

科目名 社会と福祉

担当教員 増田雅暢

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

この授業では、まず現代社会の特徴について説明したのち、社会福祉の歴史をたどりながら、理念や価値が社会の成熟や人間観の深まりと相まって発展し、制度として成立してきたことを学習しつつ、今後の社会福祉の動向と課題を考察する。これらを通じて「社会とは何か」「福祉とは何か」を理解することが目標である。1)人口高齢化の進行など、福祉を取り巻く現代社会の状況や特徴について学ぶ。2)社会の変化に応じた福祉施策のあり方について学ぶ。3)社会福祉分野の個別の制度の概要について学ぶ。

授業の目標

現代社会と福祉制度の関係や、福祉政策の歴史的変化、高齢化問題、少子化問題等について説明することができる。1)人口高齢化や少子化の進行など、福祉を取り巻く現代社会の状況や特徴を説明することができる。2)社会の変化に応じて変化してきた我が国の福祉施策の変遷について説明することができる。3)少子化問題や財政問題など、社会福祉分野の近年の話題を説明することができる。

授業の内容

第1回

社会の変化と福祉第1講 社会の変化と福祉第2講 少子化の進行第3講 経済社会の変化第4講 人口構成や経済社会の変化が福祉に与える影響

第2回

福祉の法体系第1講 日本国憲法と福祉第2講 憲法と法律第3講 福祉の行政機構第4講 福祉国家とは何か

第3回

福祉の歴史を学ぶ (1)第1講 古代から近代までの歴史第2講 大正時代から第2次世界大戦前の福祉第3講 第2次世界大戦直後の福祉第4講 高度経済成長期の福祉

第4回

福祉の歴史を学ぶ (2)第1講 1980年代の福祉の見直し第2講 1990年代の福祉第3講 2000年代の福祉第4講 2010年代の福祉と今後

第5回

高齢社会と福祉第1講 高齢者を取り巻く状況第2講 高齢者保健福祉施策の変遷第3講 高齢者の医療と年金第4講 高齢者の介護問題

第6回

少子化問題と福祉第1講 少子化問題の現状第2講 なぜ少子化が進行するのか第3講 少子化の影響と対策のあり方第4講 少子化対策の変遷と今後の課題

第7回

財政問題と福祉第1講 社会保障費用の増大第2講 国の財政状況と社会保障予算第3講 社会保障における財源確保等第4講 社会保障費用の国際比較の方法

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授業の内容

第8回

社会福祉を支える組織と担い手第1講 社会福祉の行政組織第2講 社会福祉の従事者・担い手第3講 社会福祉施設等について第4講 社会福祉の民間活動主体

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材教科書:指定しない参考書:『国民の福祉と介護の動向 2017/2018』(厚生労働統計協会、2017)(注.毎年刊行されるので、最新版を使用のこと)

特記事項 なし

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 B群

科目名 社会学概論B

担当教員 佐久間孝正

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

社会学は、19世紀後半から20世紀初頭にかけて誕生した新しい学問である。社会学に比較的近い経済学が、労働や商品を介して資本の動きに関心をもつのに対し、社会学は文字通り人間の動き、社会的行為に関心をもつ。ということは、産業革命後人々が都市に集合し、社会関係や社会的行為が複雑多様化したことが社会学成立の背後に関わっている。本講義社会学概論Bでは、社会学の成立を広く哲学や経済学等社会科学一般の成立と結び付け、社会科学的な思考が成立するなかで狭義の社会学がどのように確立されてきたのかを探る。

授業の目標

1)スミスの「商人社会論」とへーゲルの歴史観や「市民社会論」の後世への影響を学ぶ。2)次いでマルクスの「分業と交換」の社会理論へと進め、資本主義社会の構造を理解するための方法を深める。3)ヘーゲル以降、思想界は、主体重視派と客体重視派に二分されるが、前者の代表に哲学からキルケゴールとニーチェ、精神医学と社会学ではヤスパースやウェーバーに注目し、後者では、マルクスとデュルケムの社会経済学的な方法を身に付ける。4)次いで主体・客体論争に絡めてフォイエルバッハやニーチェの宗教論を学ぶ。5)資本主義から世界的に帝国主義へと進む過程のなかで、植民地や民族問題がどう展開したかを学ぶ。5)巨大な現代の組織社会の成立に当り、ウェーバーの支配論、官僚制論がアメリカ社会学にどのような影響を与えたかの知識を深める。6)現代のギデンズの構造化の理論やブルデューのハビトゥス論にどのように引き継がれているか広く社会学のみならず、哲学や経済学との関連も重視し、認識を深める。

授業の内容

第1回

社会学とはどのような学問か-人々の行為に関する科学第1講 科学を分類すると第2講 社会学成立の前提条件第3講 社会はなぜ変化するのだろう第4講 歴史は生産力の発展の過程

第2回

社会学の始祖としてのスミス第1講 近代産業社会の仕組みの解明第2講 分業的社会把握第3講 生産力と分業の発展の歴史第4講 分業の弊害ー商人社会の陥穽

第3回

ヘーゲルの市民社会論第1講 「商人社会」論から「市民社会」論へ第2講 ヘーゲルの労働論第3講 相互依存体系からの疎外-社会からの疎外第4講 ヘーゲルの社会認識の方法

第4回

ヘーゲル以降の思想界の流れ第1講 主体派と客体派に分離第2講 実存の哲学者たち第3講 生の哲学者たち第4講 マルクス、デュルケムからギデンズ、ブルデューへ

第5回

マルクスの社会理論第1講 資本主義社会の構造把握第2講 マルクスの社会分析の方法第3講 資本主義社会の本質とは第4講 資本手記経済の本質-崩壊のシナリオ

第6回

ウェーバーの社会理論第1講 ウェーバーの官僚制論第2講 ウェーバーの収斂理論第3講 ウェーバーの闘争史観第4講 ウェーバーの合理化史観

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授業の内容

第7回

デュルケムの社会学第1講 フランス社会学の歴史第2講 社会学主義第3講 実証主義第4講 アノミー研究への科学を切り開く

第8回

ジンメルの社会理論第1講 ジンメルの社会学の方法第2講 悲劇の社会学者第3講 微視社会学の巨匠第4講 圏の思想-現代日本との関係も含めて

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。古典を通して現代社会をみる眼を鍛える。

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:宮島喬、2012年『社会学原論』岩波書店庄司興吉、2016年『主権者の社会認識―自分自身と向き合う』東信堂奥村隆、2014年『社会学の歴史Ⅰ』有斐閣友枝敏雄・浜日出夫・山田真茂留編、2017年『社会学の力』有斐閣アンソニー・ギデンズ、松尾精文他訳、2009年『社会学 第五版』而立書房アダム・スミス、大河内一男監訳、2010年『諸国民の富』中公クラシックスヘーゲル、藤野渉・赤澤正敏訳、2001年『法の哲学』中公クラシックスジンメル、居安正訳、2016年『社会学』白水社これら参考書のうち、入手が難しい本に関しては、図書館等で調べること。

特記事項 社会学的なものの考え方を哲学や経済学等隣接科学と絡めて講義する。古典に親しむよう心掛けて欲しい。

その他 日頃から新聞や世界情勢に注目し、社会学的なものの見方や考え方に習熟して欲しい。

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 B群

科目名 社会心理学概論A

担当教員 篠田潤子

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

人の悩みの80%は対人関係と言われている。現代社会においてはネット上で24時間互いの監視がつづく人間関係が維持されており、事態はより深刻である。対人関係を円滑にするための方略を身に着け、さらに自己理解を深める方法を知る。1)他者理解の理論を学ぶことで他者の多様性を理解し、社会における問題に対峙できるようになる。2)自己の心理を研究の知見から深く掘り下げることで、対人関係の問題の所在が実は自分自身にあるなどの、新たな気づきを得ることができる。

授業の目標対人関係を円滑にする方法を知ること、また自己の意外な心理を知る1)他者の心の動きを知り今後に役立てる2)意外と自覚していない自分の心理を知ることで、自分について新たな視点で理解できる

授業の内容

第1回

対他者の心理 (1)第1講 社会心理学で強くなる第2講 性格分類第3講 対人魅力研究における好感度規定要因第4講 説得研究

第2回

対他者の心理 (2)第1講 認知的不協和理論第2講 非倫理的行動第3講 存在脅威管理理論第4講 コンボイ・モデル

第3回

社会心理学の研究について第1講 積み重ねられる研究第2講 論文とエッセイの違い第3講 心理尺度の作成第4講 セルフモニタリング力

第4回

対他者の心理 (3)第1講 自己呈示第2講 集団間葛藤第3講 自己開示第4講 異文化コミュニケーション

第5回

対自己の心理 (1)第1講 アイデンティティーと複数役割第2講 複数役割の構成第3講 役割期待と役割間葛藤第4講 高い自己評価の効用

第6回

対自己の心理 (2)第1講 経済的資源と心の安寧第2講 帰属理論第3講 自己物語第4講 ポジティヴ心理学

第7回

対自己の心理 (3)第1講 接触行動の効用第2講 自己実現第3講 所属欲求第4講 セルフ・ディスクレパンシー

第8回

対自己の心理 (4)第1講 認知の変容第2講 極端な思考第3講 レジリエンス第4講 社会的死

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成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材教科書:指定しない参考書:篠田潤子2016 「心理学でチルアウト」オデッセー出版

特記事項 「役割離脱論」を履修する場合は、本科目を履修していることが望ましい。

その他 事前・事後の学習をし理解を深めることで、受講された方の生活が以前よりも快適になることを願っています。

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 B群

科目名 社会心理学概論B

担当教員 下島裕美

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

社会心理学の代表的な研究を概観することで、日常生活における対人関係を円滑にする方法を修得する。さらに、自己の感情、認知についての研究を概括することで、自己について再認識することができる。1)感情、認知の代表的な研究を概観し、自己の感情、認知について再考できるようになる。2)集団心理の代表的な研究を概観することで、帰属する集団における自己について再認識できるようになる。3)社会が人に与える影響の代表的な研究を概観することで、社会の中に生きる自己を再認識できるようになる。

授業の目標

社会心理学の代表的な研究を説明できるようになる。1)感情、認知の代表的な研究を説明できるようになる。2)集団心理の代表的な研究を説明できるようになる。3)社会が人の心理に与える影響の代表的な研究を説明できるようになる。

授業の内容

第1回

社会心理学の重要研究概括 (1)第1講 社会心理学とは第2講 社会心理学の研究方法を理解する第3講 刑務所実験第4講 傍観者実験

第2回

社会心理学の重要研究概括 (2)第1講 態度と行動の一貫性実験第2講 権威主義的パーソナリティ研究第3講 ホーソン実験第4講 同調実験

第3回

社会心理学の重要研究概括 (3)第1講 社会的促進実験第2講 暴力映像第3講 印象形成実験第4講 リスキーシフト実験

第4回

社会心理学の重要研究概括 (4)第1講 性差第2講 基本的な帰属エラー実験第3講 吊り橋実験第4講 サンドイッチマン実験

第5回

社会心理学の重要研究概括 (5)第1講 最少条件集団実験第2講 表情認知の文化差第3講 スキーマとスクリプト第4講 ステレオタイプ

第6回

社会心理学の重要研究概括 (6)第1講 ヒューリスティック第2講 自己知覚第3講 集団主義第4講 ソーシャル・サポート

第7回

社会心理学の重要研究概括 (7)第1講 同調と服従第2講 社会的促進と社会的手抜き第3講 リスキーシフト第4講 予言の自己実現

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授業の内容

第8回

社会心理学の重要研究概括 (8)第1講 社会的ジレンマ第2講 社会的交換第3講 攻撃性第4講 向社会的行動

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材教科書:指定しない参考書: 山岸俊男(編)2001 社会心理学キーワード 有斐閣双書

特記事項 なし

その他社会心理学の研究領域は大変広く、また一つ一つについて深く研究が重ねられています。そのなかで、本講義ではどのような研究があるのか概観することを目的として、古典的な重要研究を中心に、主要な社会心理学の実験や理論を数多く紹介します。

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 B群

科目名 現代社会論

担当教員 高橋玲

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

現代社会を「コミュニティ」の視点で捉えると、そこには個人主義化による人的関係の分断がみられる。他方、「地域資源」を活用する途を模索し、「まちづくり」という形で地域社会の再構築を促す動きがある。本講義では、地域資源をキーワードに、それを「発見し」、「磨き」、「際立たせ」、そして「発信する」という「まちづくり」に携わる地域住民の取組をみる。1)まちづくりの現代的意義2)地域資源とは3)地域産業や観光資源の整備などを通した現代の地域社会の再生

授業の目標

現代社会の一面である地域社会の解体とその再生に対する関心を高める。1)「コミュニティ」における人的関係の分断を捉える視点を持つ。2)震災のたびに「絆」という言葉が叫ばれる意味を知る。3)「まちづくり」に携わる地域住民の取組を知り、現代の地域社会が再生される方途を模索する。

授業の内容

第1回

現代社会におけるまちづくりの必要性第1講 支えあった「まち」第2講 高度成長と個人主義化第3講 市場化の波第4講 失われた価値

第2回

まちづくりの意味と枠組み第1講 まちづくりの広がり第2講 地域ルールの再構築第3講 まちづくりの多様性第4講 まちづくりの可能性

第3回

住民主体のまちづくり第1講 住民主体のまちづくりのために第2講 まちづくりのための場第3講 現代社会と地域コミュニティの再生第4講 まちづくりの支援

第4回

地域産業の活性化第1講 グローバル化と地域産業の衰退第2講 ポスト工業化と地域産業の再生第3講 地域ブランドの構築第4講 コミュニティビジネスの課題

第5回

「地域資源とまちづくり」調査結果 (1):地域産業の振興による価値創出、発信の取り組み第1講 「道の駅しらとりの郷羽曳野」と地域資源の可能性第2講 「柏原ぶどう」とまちづくり第3講 大阪府から見た自転車第4講 堺刃物とまちづくり

第6回

創造的な町並みをつくる第1講 現代社会の町並み第2講 歴史的町並みを活かす第3講 美しい町並みをつくる第4講 市民主体の町並みつくり

第7回

「地域資源とまちづくり」調査結果 (2):大阪の歴史的街道第1講 竹内街道から見る大阪第2講 暗越奈良街道と大阪第3講 京街道の今第4講 大阪府から見た熊野街道 住民から見た熊野街道

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授業の内容

第8回

安全安心なまちづくりに向けて第1講 安全安心なまちづくりという方向性第2講 防災とまちづくり第3講 防犯とまちづくり第4講 交通安全とまちづくり

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴メディア授業で実施する。映像をもとに、それぞれが自主的にさらなる学習を進めていくことを基本とする。意見を述べてもらうこともあるので、「映像を見ただけ」で終わらせないようにしてほしい。

教科書・参考書・教材 教科書:指定しない参考書:指定しない

特記事項 なし

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 B群

科目名 経済人類学

担当教員 高橋玲

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

現代の地域経済は、K.ポランニーが「自己調整的市場」と呼ぶ画一的システムに置換されつつあるが、地域に固有の伝統的価値は消失したわけではない。近代経済学の「経済人」に基づく分析は、特定の時代や社会の文脈から切り離して行われる。しかし経済人類学は、経済主体の実践を、「地域に固有な価値体系と分かち難く絡み合った市場」概念を通して理解することを目指す。本講義では、経済人類学という視座を学ぶことで、より深い経済学の地平を拓きたい。1)市場の暴力性2)地域に固有な価値体系3)市場概念の再検討

授業の目標

経済主体の実践を、「地域に固有な価値体系と分かち難く絡み合った市場」概念を通して理解することで、経済学の新たなパースペクティブを拓く。1)K.ポランニーが「自己調整的市場」と呼んだ画一的システムを理解する。2)地域に固有の伝統的価値は消失せず、現代の複雑な問題を提起している点に関心を持つ。3)近代経済学の合理的「経済人」を前提とした方法論では、特定の時代や社会の文脈を含む分析ができない点を認識する。

授業の内容

第1回

経済学の誕生第1講 近代社会の出現と経済学第2講 稀少性の概念第3講 限界革命と新古典派経済学古典派経済学の誕生第4講 均衡に至る調整モデル限界革命と新古典派経済学

第2回

新古典派経済学の限界第1講 新古典派モデルの特徴第2講 モデルと現実の乖離第3講 新古典派モデルの限界第4講 二つの市場観

第3回

新古典派経済学批判:シュムペーターの動態論 (1)第1講 シュムペーターの「均衡」と「発展」第2講 企業者史学とシュムペーター第3講 新結合と経済発展第4講 企業と企業者

第4回

新古典派経済学批判:シュムペーターの動態論 (2)第1講 新結合の遂行第2講 指導者活動と慣行の軌道第3講 企業者の「力能」第4講 資本主義の類型

第5回

経済人類学の誕生:ポランニーとドルトン第1講 ポランニーの「大転換」第2講 自己調整的市場と近代以前の組織化原理第3講 経済の二重性第4講 形式-実体論争と経済人類学

第6回

新たな経済人類学の地平に向けて (1)第1講 ブルデューと経済人類学:「場」とハビトゥス第2講 ブルデューと経済人類学:実践と差異第3講 ファースの論点:行為の誘因第4講 ファースの論点:社会組織

第7回

新たな経済人類学の地平に向けて (2)第1講 ファースの論点:インカルチュレーション第2講 ファースの論点:偏倚的実践第3講 ギアツの議論:バザール経済と革新第4講 ギアツの議論:貴族の革新

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授業の内容

第8回

資本主義のハビトゥスと近代化第1講 フィジー社会に見られる差異(1)第2講 フィジー社会に見られる差異(2)第3講 フィジー社会に見られる差異(3)第4講 近代化を診る経済人類学という「知」

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 映像をもとに、それぞれが自主的にさらなる学習を進めていくことを基本とする。意見を述べてもらうこともあるので、「映像を見ただけ」で終わらせないようにしてほしい。

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:『経済発展の理論―企業者利潤・資本・信用・利子および景気の回転に関する一研究』〈上〉 (岩波文庫), 1977.『経済発展の理論―企業者利潤・資本・信用・利子および景気の回転に関する一研究』〈下〉 (岩波文庫), 1977.『解釈人類学と反=反相対主義』クリフォード・ギアツ [著] ; 小泉潤二編訳. -- みすず書房, 2002.6.『実践感覚【新装版】 』ピエール・ブルデュ著 ; 今村仁司, 港道隆共訳. -- 1, 2. -- みすず書房, 2001.『資本主義のハビトゥス : アルジェリアの矛盾』ピエール・ブルデュー [著] ; 原山哲訳. -- 藤原書店, 1993.6. -- (Bourdieu library).『「新訳」大転換 : 市場社会の形成と崩壊』カール・ポラニー [著] ; 野口建彦, 栖原学訳. -- 東洋経済新報社, 2009.7.

特記事項 なし

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 B群

科目名 地域経済とグローバリズム

担当教員 高橋玲

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

進展するグローバリズムの中で、地域経済の組織化はいかに変容するか。今や、資本主義的経済システムが地域社会を包摂しつつある。経済環境の変化に際し、経済的実践を行う主体は、P.ブルデューの言う「資本主義のハビトゥス」を身体化しながら順化していく。「近代化」は、諸個人がこの「資本主義のハビトゥス」を内面化する過程として理解される。講義では、フィジーの経済生活における実践例も紹介しながら、地域経済の固有性について考える。1)グローバリズムと市場原理2)巻き込まれる地域社会の人びと3)順化できない人たち

授業の目標

今や、資本主義的経済システムが地域社会を包摂しつつある。めまぐるしい環境変化に際し、経済的実践を行う主体は、P.ブルデューの言う「資本主義のハビトゥス」を身体化しながら順化していく。このありようを細かく見ていく。1)「近代化」を「資本主義のハビトゥス」との関連で捉えられるようになる。2)諸個人が「資本主義のハビトゥス」を内面化し、それを反映させた社会的実践を行うさまを考える。3)フィジーの経済生活における実践の例を通して、地域経済の固有性について考える。

授業の内容

第1回

途上国の人びと (1)第1講 グローバリズムとは第2講 途上国はなぜ「途上国」なのか?-発展途上国の旅行の様子①第3講 途上国はなぜ「途上国」なのか?-発展途上国の旅行の様子②第4講 途上国はなぜ「途上国」なのか?-発展途上国の旅行の様子③

第2回

途上国の人びと (2)第1講 工業化に必要なもの①第2講 工業化に必要なもの②第3講 工業化に必要なもの③第4講 「経済学」が除外する、ヒト、文化、社会の固有性

第3回

ブルデューの諸概念 (1)第1講 文化資本とは第2講 文化資本の獲得第3講 社会空間と社会的位置第4講 「場」とライフスタイル

第4回

ブルデューの諸概念 (2)第1講 性向と慣習行動第2講 ハビトゥスと実践感覚第3講 差異と差別化第4講 個人と集団

第5回

資本主義のハビトゥスとは (1)第1講 「事物を制御すること」としての計算第2講 貨幣交換と物々交換第3講 共同体の再生産原理第4講 貨幣交換の普及と変化

第6回

資本主義のハビトゥスとは (2)第1講 都市的世界の職業選択第2講 労働と怠惰第3講 願望とチャンス第4講 あきらめと合理的意識

第7回

資本主義のハビトゥスとは (3)第1講 実践の再組織化第2講 労働者のエリート第3講 近代的住居と生活空間第4講 資本主義のハビトゥス

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授業の内容

第8回

グローバリズムと資本主義の体得第1講 地域経済の近代化①第2講 地域経済の近代化②第3講 地域経済の近代化③第4講 まとめ

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴メディア授業で実施する。映像をもとに、それぞれが自主的にさらなる学習を進めていくことを基本とする。意見を述べてもらうこともあるので、「映像を見ただけ」で終わらせないようにしてほしい。

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:『資本主義のハビトゥス : アルジェリアの矛盾』ピエール・ブルデュー [著] ; 原山哲訳. -- 藤原書店, 1993.6. -- (Bourdieu library)『実践感覚【新装版】』ピエール・ブルデュ著 ; 今村仁司, 港道隆共訳. -- 1, 2. -- みすず書房, 2001.

特記事項 なし

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 B群

科目名 アジア経済論

担当教員 高橋玲

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

年季契約労働者制度により、多くのインド人が大英帝国の植民地プランテーションに渡った。契約満了後も現地に残る選択をした彼らの子孫が、今日、「インド人ディアスポラ」として世界中に居住する。本講義では、アジア地域、とりわけインドを取り上げる。そして、世界の各地域に居住するインド人ディアスポラが現在置かれている社会経済的状況を分析し、彼らがインド本国と新たな経済的社会的諸関係を築きつつある昨今の情勢を理解する。1)年季契約労働者制度2)ディアスポラ3)グローバル化とアジア経済

授業の目標

世界に散在するインド人ディアスポラの状況に鑑みて、ポストコロニアルな問題に対する目を養う。1)世界を移動する移民やディアスポラを通してトランスナショナルな現状に関心を持つ。2)ポストコロニアリズムの理解を通して、植民地主義が決して「過去のもの」ではないことを認識する。3)インド人ディアスポラがアジア経済で担う役割を通して、グローバリズムの意義を習得する。

授業の内容

第1回

ディアスポラの分類と意義第1講 ディアスポラの定義第2講 ディアスポラの特徴第3講 ディアスポラの分類①:被害者ディアスポラと帝国ディアスポラ第4講 ディアスポラの分類②:交易ディアスポラと文化ディアスポラ

第2回

労働ディアスポラ第1講 労働ディアスポラとは第2講 奴隷制と労働ディアスポラ第3講 ディアスポラ集団の区分第4講 先住民族(マジョリティー)との関係

第3回

ポストコロニアリズム/カルチュラルスタディーズから見たディアスポラ第1講 ポストコロニアリズムとは第2講 ポストコロニアリズムが問う問題①:植民地拡大期第3講 ポストコロニアリズムが問う問題②:植民地独立期以降第4講 自己と他者

第4回

インド系移民総論:歴史的背景第1講 「年季契約インド人移民」を論じる際の前提第2講 年季契約労働者制度とは第3講 インド系移民の歴史的過程第4講 インド系移民集団と受入社会との相関関係

第5回

インド系移民各論 (1):シンガポール・南アフリカ第1講 シンガポールのエスニック集団①第2講 シンガポールのエスニック集団②第3講 南アフリカのエスニック集団①第4講 南アフリカのエスニック集団②

第6回

インド系移民各論 (2):フィジーⅠ第1講 フィジーのエスニック集団第2講 エスニック集団の対立第3講 フィジーの土地制度第4講 エスニック集団の差異

第7回

インド系移民各論 (3):フィジーⅡ第1講 不満の発露(ストライキ)第2講 不満の発露(第二次大戦への対応)第3講 対立の顕在化第4講 統合への課題

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授業の内容

第8回

インド系移民各論 (4):NRI第1講 世界のインド系移民(家族・血縁関係レベル)第2講 世界のインド系移民(コミュニティレベル)第3講 世界のインド系移民(ネーションレベル)第4講 台頭するNRI

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴メディア授業で実施する。映像をもとに、それぞれが自主的にさらなる学習を進めていくことを基本とする。意見を述べてもらうこともあるので、「映像を見ただけ」で終わらせないようにしてほしい。

教科書・参考書・教材教科書:指定しない参考書:『グローバル・ディアスポラ』ロビン・コーエン著 ; 駒井洋訳. -- 新版. -- 明石書店, 2012.5. -- (明石ライブラリー ; 150).

特記事項 なし

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 B群

科目名 政治学

担当教員 重村智計、鈴木美勝

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

政治とは何か。民主主義とは何かについて、考える。日本の政治の特徴と民主主義について学ぶ。憲法と政治の関係についても考える。実際の政治家にインタビューし、彼らが考える政治について、学ぶ。政治は、日本の運命と未来を決めるものなので、日本が直面する政治課題についても、学ぶ。「あなたが政治を忘れても、政治はあなたを忘れない」の言葉を、理解してほしい。政治家の「責任倫理」と「心情倫理」について、マックス・ウェーバーの「職業としての政治」から学ぶ。

授業の目標

日本の政治の仕組みや、政治家の仕事、選挙の仕組みなどを理解する。1)日本にはなぜ独裁者が生まれない、なぜ首相が短期で変わるのか、日本の政治制度を説明できる。2)政治学は、民主主義について学ぶ学問。日本は民主主義国家か、日米の違いを説明できる。3)選挙の仕組みや政治学になる方法を説明できる。

授業の内容

第1回

政治学者のマックス・ウェーバーに学ぶ第1講 マックス・ウェーバーについて第2講 「心情倫理」と「責任倫理」第3講 政と官―政治家と官僚について第4講 政治とは何か

第2回

マキアベリの「君主論」第1講 マキアベリとその時代第2講 近代的政治思考の起点第3講 「国民国家」概念への貢献第4講 権力と支配

第3回

日本の政治①―制度論第1講 権力分立と抑制均衡第2講 行政府・内閣・官僚制第3講 立法府・国会・代表制第4講 政党・選挙制度

第4回

日本の政治②―戦後政治の実像第1講 55年体制下の政治―派閥の時代第2講 自民党の柔構造第3講 一党支配38年目の終止符第4講 連立時代の到来―1990年代

第5回

日本の政治③―権力と権威の継承第1講 敗戦と戦後憲法第2講 「昭和」の終焉と権威の継承第3講 首相交代と権力の継続性第4講 権力・権威の継承―米中との比較

第6回

民主主義と言論・報道の自由第1講 政治とメディア第2講 メディアの進化と日本政治の変化第3講 世論と輿論第4講 ポピュリズム

第7回

政治家の仕事―現実と理論のギャップ第1講 政治家に聞く1第2講 政治家に聞く2第3講 政治家に聞く3第4講 政治の現実と理論のギャップ

第8回

これからの日本と世界の政治第1講 グローバリズム時代の日本外政論第2講 ポスト「パックス・アメリカーナ」時代の政治学第3講 巨大国家中国の世界戦略第4講 結語―今後の政治学の課題

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成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:マックス・ウェーバー「職業としての政治」(岩波文庫)マキアベリ「君主論」(岩波文庫)林芳正「国会議員の仕事」(中公新書)

特記事項 なし

その他 なし

90 ©Tokyo Online University

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 B群

科目名 問題発見・解決の方法

担当教員 前川徹

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

問題とは、あるべき姿と現状の乖離である。しかし、問題は認識されなければ問題ではない。したがって、問題解決のプロセスは、問題を発見・分析することから始まる。本科目では、問題発見の4つの要素(問題発見の4P)と問題を分析するための複数の手法、問題解決のための思考法について学ぶ。1)問題発見の4P(Purpose、Position、Perspective、Period)2)問題分析の基礎知識としてのMECEとロジックツリー3)問題分析手法4)問題解決のための思考法

授業の目標

以下の点について自分の言葉で簡潔に説明できるようになる。1)問題発見の障害(4つ)、問題発見に必要なスキル(4つ)、問題発見の4つのP2)MECEとは何か3)問題解決のための思考法(2つ)

授業の内容

第1回

問題発見力第1講 オリエンテーション第2講 的確な問題設定第3講 戦略的問題発見力第4講 問題発見の4P

第2回

問題発見の4P第1講 Purpose「何のために」第2講 Position「誰にとっての問題か」第3講 Perspective「問題を俯瞰する」第4講 Period「どの時点なのか」

第3回

問題を分析するための基礎知識第1講 正しいグラフの選び方第2講 MECEとは何か第3講 MECEの活用第4講 ロジックツリー

第4回

分析手法 (1)第1講 トレンド分析第2講 +/-差異分析第3講 集中・分散分析第4講 付加価値分析

第5回

分析手法 (2)第1講 CS/CE分析(バリュー分析)第2講 コーザリティ分析第3講 相関分析第4講 シェア分析

第6回

分析手法 (3)第1講 感度分析第2講 パレート分析とABC分析第3講 ピーク分析第4講 リスク・期待値分析

第7回

問題解決の思考法第1講 ゼロベース思考と仮説思考第2講 課題設定第3講 解決策の仮説構築第4講 解決策の検証と評価

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授業の内容

第8回

まとめに代えて:ネットバブルの崩壊第1講 ネットバブルの崩壊第2講 失敗したネット企業の事例第3講 成功したネット企業の戦略第4講 得られた教訓

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。できるだけ身近な事例とデータを盛り込んで理解を容易にする。

教科書・参考書・教材教科書:指定しない参考書:齋藤 嘉則「問題発見プロフェッショナル」ダイヤモンド社、2001年12月

特記事項 なし

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 B群

科目名 脱近代社会と労働の社会学

担当教員 堀田泉

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

問題を設定し、基礎認識を得るという目的をもって最初に「近代」および「脱近代」の概念を検討し、この授業で使う意味を確定していく。そのうえで前近代から現代にいたるまでの、主に製造業における労働様式の変遷を辿る。それを促した社会の変化との関連に注意を払い、今後の労働のありかた、労働の意味について考察する。

授業の目標1)「ポストモダン」を理解し、自分なりにそれへの見解を形成する。2)労働様式の変遷の理解を通じて現代の労働の特徴を確認する。3)将来の社会での労働について考えることができる。

授業の内容

第1回

「近代」とは第1講 歴史区分第2講 「近代」の特徴づけ第3講 近代化第4講 近代社会

第2回

「近代」への疑念第1講 西洋の没落第2講 近代合理主義批判第3講 マックス・ヴェーバー第4講 理性の腐食、啓蒙の弁証法

第3回

「脱」近代とは第1講 建築様式・デザインにおける「脱」近代第2講 フランス現代思想における「脱」近代第3講 社会学における「脱」近代第4講 ポストモダン批判

第4回

近代以前の労働様式第1講 職人仕事、徒弟制度第2講 渡り職人第3講 家内制手工業第4講 工場制手工業(マニュファクチュア)

第5回

科学的管理法第1講 テイラー・システム第2講 作業の標準化第3講 ライン・アンド・スタッフ第4講 出来高賃金

第6回

フォーディズム第1講 大量生産、大量消費第2講 ゆたかな社会第3講 環境への負荷第4講 成功の論理により失敗

第7回

ポスト・フォーディズム第1講 フレクシブル分業のハード第2講 市場との関係第3講 フレクシブル分業のソフト第4講 日本的経営の評価

第8回

労働の意味第1講 労働時間の国際比較第2講 女性の労働参加第3講 ワークライフバランス第4講 少子高齢化社会における労働

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

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授業方法・内容の特徴メディア授業で実施する。講義形式で行う。注意深く聞くこと。理解できなかったところは質問すること。その際何がどうわからなかったかが示せるとよい。

教科書・参考書・教材教科書:指定しない参考書:『21世紀社会の視軸と描像』堀田泉編 御茶の水書房『魂の労働』渋谷望 青土社

特記事項 なし

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 B群

科目名 役割離脱論

担当教員 篠田潤子

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

現代社会では一つの職業のみで人生を終える人の方がむしろ少ない。失業、定年退職は、仕事を一生懸命してきた人にとっては、自らのアイデンティティーの主要役割を失う役割離脱体験である。どのように失ったものを諦め、新しく生き直すのか。プロ野球選手の引退を役割離脱論に照らし分析した研究から学ぶ。1)「役割離脱」を自らの失業や失恋などの実体験に照らして説明できるようになる。2)アイデンティティー再構築のための心理モデルを理解する。3)執着しないための自己物語を理解する。4)社会的支援の必要性を理解する。

授業の目標

1)「役割理論」や「アイデンティティーの概念」を説明できるようになる。2)EbaughやAshforthの心理モデルを、教員が示す実社会における具体的事例によって深く理解し、自分の周囲の人を観察する際の学術的視点を新たに得る。3)執着しないための自己物語の構造を理解する。4)「非自発的役割離脱」を自らの失業や失恋などの実体験に照らして説明できるようになる。5)「非自発的役割離脱」の研究の知見を、どのようにしたら自らの生活に役立てることができるかを、教員のフィールドワークの知見から示された卑近な事例を参考にして理解し、実践する力を得る。

授業の内容

第1回

ソーシャルアイデンティティー第1講 役割概念第2講 ソーシャルアイデンティティーの再定義第3講 複数役割システムの統制第4講 顕在役割と潜在役割

第2回

非自発的離脱第1講 ミクロ移行とマクロ移行第2講 自発的役割離脱理論第3講 非自発的役割離脱理論第4講 プロ野球選手を対象にした引退研究の意義

第3回

役割離脱モデルの再検討 (1)第1講 スポーツ選手の引退の先行研究概観第2講 身体的離脱と心理的離脱第3講 プロ野球選手の役割離脱の具体的事例①第4講 プロ野球選手の役割離脱の具体的事例②

第4回

役割離脱モデルの再検討 (2)第1講 プロ野球選手の役割離脱の具体的事例③第2講 プロ野球選手の役割離脱の具体的事例④第3講 プロ野球選手の引退後の職業第4講 新しい非自発的役割離脱モデルの提示

第5回

心理的離脱を阻んでいるもの第1講 社会構造上の問題第2講 役割期待の問題第3講 プロ野球選手の引退後の職業第4講 調査対象者とのラポール形成の実例

第6回

役割離脱の語り (1)第1講 質的研究のデータ収集法第2講 質的研究の分析方法第3講 引退後の語りの構造分析第4講 考察①:プロ野球選手になるまでの物語

第7回

役割離脱の語り (2)第1講 考察②:プロ野球選手としての物語第2講 考察③:プロ野球選手をやめる物語第3講 考察④:元プロ野球選手の物語第4講 執着を断ち切るための方略

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授業の内容

第8回

役割離脱後の望ましい進路研究第1講 BALANCE尺度による研究第2講 どんな人が指導者になれるのか数量的研究①第3講 どんな人が指導者になれるのか数量的研究②第4講 役割離脱論の応用・実践

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書: 篠田潤子著「プロスポーツ選手の引退:非自発的役割離脱への社会心理学的アプローチ」平成28年, オデッセー出版篠田潤子著「心理学でチルアウト:心理学の論文の読み方」平成28年, オデッセー出版

特記事項 4年次に教員が担当するリサーチレポートを受講したい人は本科目を受講する必要があります。

その他人は大切なものを奪われ失うと、容易に立ち直ることはできません。それでも前進しなければいけないと、必死で生き直す方法を模索している人の努力する姿勢と心の痛みを理解したいという方に受講して頂きたいと思っています。

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 B群

科目名 コミュニティの国際比較

担当教員 佐久間孝正

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

人間は、社会のなかで初めて「個人」であることを意識できる生き物である。社会といえば広すぎるので、ここでは(地域)コミュニティとしておく。コミュニティは、人間生存の不可欠な前提条件であるが、今日、この地域コミュニティが大きく変質しつつある。社会のグローバル化に伴い、どの国も地域コミュニティを形成する人々は、「国民」だけではなく、宗教、文化、価値、行動原理を異にする世界の多様な人からなる。本講義では、地域コミュニティの昨今の変化をアジアとヨーロッパの比較を念頭に考えてみたい。

授業の目標

はじめに社会科学者のいうアジアとは、地理的概念ではなく非キリスト教圏を意味することを学び、キリスト教圏のヨーロッパと比較し、個人の思想と行動並びに家族関係上、東洋と西洋の差を深める。その後、社会学者ウェーバーの文化の構成原理を把握しつつ、人びとの行動の背後にある習俗―習慣―習律―道徳・秩序―法の文化の構成原理を習得し、アジアとヨーロッパ人の行動原理の違いを洗い出し、コミュニティ比較論の基礎知識を自己のものにする。

授業の内容

第1回

コミュニティとアソシエーション第1講 マッキーバーのコミュニティ概念の特質第2講 マッキ-ーバーとテンニエスの関連第3講 現在のコミュニティ概念の複雑さ第4講 都市社会学とシカゴ学派

第2回

センサスにみるイギリスと日本のエスニック・コミュニティの特徴第1講 イギリスのエスニック・コミュニティ第2講 センサスによる解説第3講 日本のエスニシティ・コミュニティ第4講 センサスによる解説

第3回

センサス調査項目にみるイギリスの特徴第1講 センサスの歴史第2講 調査項目からみえるイギリスの特徴第3講 地方文化の国イギリス―中央集権の国日本第4講 民族が異なる各地域

第4回

社会学におけるコミュニティ文化形成の一般理論第1講 宗教起源の4学説第2講 宗教疎外論説第3講 心理学的起源説―ルサンチマン説第4講 社会学的説明―デュルケムとウェーバー

第5回

コミュニティ形成における宗教の役割第1講 人間の意識の深部にあって行為を規定するもの第2講 習慣から習律への移行第3講 拘束性の観念―法の成立第4講 自殺を通してみる日英コミュニティの比較

第6回

自殺の社会学的研究ーコミュニティの凝集力との関係で第1講 社会学的な分析ーコミュニティの凝集力との関係で第2講 自殺の自然的要因と社会的要因第3講 現代社会で無視できない自殺のタイプ第4講 社会学的な自殺研究の重要性

第7回

デュルケム自殺研究への批判―コミュニティ内の結合力の強弱関係第1講 諸批判の紹介第2講 模倣による自殺第3講 メディアの取り上げ方第4講 貧困と自殺

第8回

自殺を通してみた各国コミュニティの現実と日本社会の特徴第1講 自殺統計をどう扱うか第2講 世界の自殺動向第3講 データからみえる各国コミュニティの特徴第4講 現代日本の自殺動向―日本のコミュニティ文化を考える

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成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 コミュニティを通して世界をみる眼を鍛えつつ、毎回予習(事前学習)、復習(事後学習)を行うこと。レポートは課さない。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。他国を知り、日本の特徴を押さえる。

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:ロバート・マッキーバー、中久郎・松本通晴監訳、2009年『コミュニティ―社会学的研究:社会生活の性質と基本法則に関する一試論 (ミネルヴァ・アーカイブズ) 』ミネルヴァ書房フリードリッヒ・テンニエス、杉之原寿一訳、1998年『ゲマインシャフトとゲゼルシャフト』岩波文庫(出版社品切れの場合は、図書館等で参照すること)明石紀雄・飯野正子 著、2011年『エスニック・アメリカ -- 多文化社会における共生の模索 第3版 (有斐閣選書) 』有斐閣杉本鉞子、大岩美代訳、1994年『武士の娘』ちくま文庫山川菊栄、2008年『武家の女性』岩波文庫大原健士郎、1972年『自殺論』太陽出版エミール・デュルケム、宮島喬訳、1985年『自殺論』中公文庫ミシェル・クレヴクール、渡辺利雄他訳、1982年『アメリカ農夫の手紙―18世紀ペンシルヴェニアおよびニューヨーク旅行記』研究社これら参考書のうち、入手が難しい本に関しては、図書館等で調べること。

特記事項 国によりコミュニティがどのように異なるか、その凝集力の違い、違いを生み出す宗教、文化、伝統に着目しつつ、各国の自殺率にも影響を与えていることを総合的に考える。

その他

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 B群

科目名 人の移動と民族問題

担当教員 佐久間孝正

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

太古の昔から人類は移動を繰り返してきた。しかし、いったん国家が形成され、「国民」が誕生すると、「国民」の移動は国の法律により制限されるのが普通である。また「国民」が違えば、言語はもとより、長年親しんできた法律や宗教、文化も異なり、他国民や他民族と摩擦が生じるのも経験の教えるところである。本講義では、難民の流入も含め人の移動の激しいイギリスを中心に、現在ヨーロッパでは何が起きており、民族問題発生の根源には何があるかを考えてみたい。

授業の目標

人の移動にも歴史的に自由な意思による移動と契約による移動があり、さらに難民に代表される「強いられた移動」があることを学ぶ。近年とくに顕著な国内紛争やテロ、政治的かつ宗教的弾圧による迫害、環境悪化による移動等、移動の強いられるケースが増大していることへの認識を深める。当然、自由な移動と強いられた移動とでは、同伴する子どもにも大きな影響を与え、本講義では、難民の子どもの教育に焦点を当て、移民の子どもと同じく祖国を後にしつつも、何が異なり、留意すべきは何かに関する知識を深める。

授業の内容

第1回

移民国家イギリス第1講 イギリスとはどんな国か第2講 ケルトの移動―ウェールズ第3講 ルウェリン王の統一と死第4講 エドワード1世による制圧

第2回

ケルトの移動とウェールズ第1講 イングランドによる征服第2講 国内バイリンガルの地域第3講 ウェールズの学校教育第4講 ウェールズ語を学校言語とする地域の教育

第3回

スコットランドの民族問題第1講 スコットランドの名の起源第2講 独立運動の背後にあるもの第3講 スミス等の思想家のイングランド観第4講 スコットランドの民族問題

第4回

スコットランド独立運動の基礎にあるもの第1講 スコットランドの学校教育第2講 イングランドへの対抗意識の基礎第3講 独立運動の実態第4講 スコットランド国内植民地論

第5回

北アイルランドの民族教育第1講 北アイルランドの歴史第2講 先祖返りの複雑な民族構成第3講 アメリカへの移民の国第4講 北アイルランドにみる宗派別コミュニティの実態

第6回

宗派間で学校教育の内容が異なる第1講 キリスト教どうしで反目第2講 プロテスタントの学校その①第3講 プロテスタントの学校その②第4講 カトリックの学校

第7回

遊びの隔離第1講 プロテスタント教徒の遊び第2講 カトリック教徒の遊び第3講 隔離はゆりかごから墓場まで第4講 相互理解教育―伸び悩みも含めて

第8回

北アイルランドの将来を決めるもの第1講 北アイルランド民族対立の深層第2講 B・アンダーソンと「想像の共同体」第3講 国民とは何か第4講 日本を考える

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成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 人類の歴史が人の移動の歴史であったこと、自然と触れ合う過程で独特の民族が生まれたことを念頭に、毎回予習(事前学習)、復習(事後学習)を行うこと。レポートは課さない。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。人の移動の激しいイギリスの事例をみながら日本を考える視点を磨く。

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:今井宏・青山吉信編、1982年『概説イギリス史』有斐閣波多野裕造、1994年『物語アイルランドの歴史』中公新書パニコス・パイナー著, 浜井祐三子・溝上宏美訳, 2016年『近現代イギリス移民の歴史――寛容と排除に揺れた200年の歩み』人文書院ベネディクト・アンダーソン、白石隆・白石さや訳、1987年『想像の共同体』リブロポートこれら参考書のうち、入手が難しい本に関しては、図書館等で調べること。

特記事項人の移動の激しいヨーロッパではなにゆえにEUのような地域連合が形成されたのか。一方アジアでは、どんな要因が地域連合を阻止しているのか、その辺のことも含めて受講されることを期待したい。

その他

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 C群

科目名 数学入門Ⅰ

担当教員 筧捷彦、長沼将一

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

東京通信大学での学びを進めるにあたって、統計学やデータ解析の学習などで、数学を用いる機会がいろいろと生じる。この科目では、数学の基本的な概念を学び、数学的な考え方を学ぶとともに、例題を通じて基本的な計算技能を身につけ、もって東京通信大学で学ぶために必要な数学の基礎力を養う。具体的には、次の項目を学ぶ。1)数と計算、等式・不等式・方程式などの概念と性質2)関係と関数などの概念と性質3)順列・組合せ、2項係数、離散確率などの概念と性質

授業の目標

データ解析など数学の応用分野において、そこで使われている数学に関して次の説明能力を習得することを目標とする。1)数と計算、等式・不等式・方程式などの概念や性質が説明できる2)関係と関数などの概念や性質が説明できる3)順列・組合せ、2項係数、離散確率などの概念や性質が説明できる

授業の内容

第1回

数の概念第1講 数学を学ぶ意義第2講 加法と乗法第3講 演算規則第4講 有理数

第2回

式と計算第1講 数、文字、式第2講 演算法則第3講 式の展開①第4講 式の展開②

第3回

方程式と不等式第1講 等式と不等式第2講 数直線第3講 恒等式と方程式第4講 方程式の解、複素数

第4回

図形の性質第1講 三角形第2講 合同、相似第3講 直角、三平方の定理第4講 円と円周角

第5回

関係と関数第1講 集合第2講 関係第3講 写像第4講 関数

第6回

関数の性質第1講 座標平面、グラフ第2講 1次関数、2次関数第3講 平行移動第4講 対称移動

第7回

様々な関数第1講 指数関数第2講 対数関数第3講 関数と方程式第4講 三角関数と弧度法

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授業の内容

第8回

場合の数第1講 順列と組み合わせ第2講 2項定理第3講 数学的帰納法第4講 数学入門Ⅰのまとめ

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題事前学習と事後学習を確実に行う宿題:事後学習として毎回例題を出題するので解いてみることレポート:なし

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する

教科書・参考書・教材 教科書:指定しない参考書:「初歩からの数学」隈部正博著 放送大学教育振興会

特記事項 数学入門Ⅱと併せて受講してほしい

その他 数学の概念はいわゆる理系の学生だけに求められる知識ではなく、現代に生きる人に求められるスキルの一部であることからいわゆる文系の学生も受講してほしい。

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 C群

科目名 数学入門Ⅱ

担当教員 筧捷彦、長沼将一

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

東京通信大学での学びを進めるにあたって、統計学やデータ解析の学習などで、数学を用いる機会がいろいろと生じる。この科目では、数学の基本的な概念を学び、数学的な考え方を学ぶとともに、例題を通じて基本的な計算技能を身につけ、もって東京通信大学で学ぶために必要な数学の基礎力を養う。具体的には、次の項目を学ぶ。1)行列の定義とその計算方法2)連立1次方程式の行列表記と掃出し法3)行列式や固有値、対角化などの行列の応用4)行列の社会科学における応用

授業の目標

データ解析など数学の応用分野において、そこで使われている数学に関して次の説明能力を習得することを目標とする。1)行列の定義と計算方法を説明できる2)連立1次方程式の行列表記と掃出し法を説明できる3)行列式や固有値、対角化などの行列の応用を説明できる4)行列の社会科学における応用を説明できる

授業の内容

第1回

行列とは第1講 行列とその応用を学ぶ意義第2講 行列の定義第3講 行列の和とスカラー倍第4講 いろいろな行列

第2回

行列の計算第1講 正方行列の積第2講 一般の行列の積第3講 行列の演算法則第4講 行列の計算の振り返り

第3回

連立1次方程式と掃出し法 (1)第1講 連立1次方程式を解く第2講 連立1次方程式を行列で表す第3講 行列の基本変形と掃出し法第4講 掃出し法(唯一解の場合)

第4回

連立1次方程式と掃出し法 (2)第1講 掃出し法(解が無数の場合) 第2講 掃出し法(解がない場合)第3講 簡約行列第4講 掃出し法(一般の場合)

第5回

行列式第1講 2次・3次の行列式第2講 n次の行列式の定義第3講 行列式の性質とクラメルの公式第4講 逆行列

第6回

固有値と固有ベクトル第1講 固有値と固有ベクトルの定義第2講 固有値の求め方第3講 固有ベクトルの求め方第4講 補足説明

第7回

正方行列の対角化第1講 2次正方行列の対角化可能の定義とべき乗の求め方第2講 2次正方行列の対角化の方法、補足第3講 n次正方行列の対角化可能の定義とべき乗の求め方第4講 3次正方行列の対角化、補足

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授業の内容

第8回

社会科学への応用とまとめ第1講 マルコフ連鎖第2講 線形計画法第3講 Google検索のランク付け第4講 数学入門Ⅱのまとめ

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題事前学習と事後学習を確実に行う宿題:事後学習として毎回例題を出題するので解いてみることレポート:なし

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する

教科書・参考書・教材 教科書:指定しない参考書:「入門線型代数」隈部正博著 放送大学教育振興会

特記事項 数学入門Ⅰと併せて受講してほしい

その他 数学の概念はいわゆる理系の学生だけに求められる知識ではなく、現代に生きる人に求められるスキルの一部であることからいわゆる文系の学生も受講してほしい。

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 C群

科目名 数学応用Ⅰ

担当教員 筧捷彦、長沼将一

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

自然科学や工学に類する内容を学ぶにあたって、微分と積分の概念は必須の知識である。この科目においては、微分積分の知識を前提とはせず、数学の基本的な知識に基づいて微分の概念を理解し、実数の一変数関数の微分の計算ができる技能を身につける。1)実数や数列、関数の定義を知る2)様々な関数の性質と導関数の定義を知る3)微分法の基本公式を知る4)曲線の外形から平均値の定理を知る5)平均値の定理と微分法の応用を知る

授業の目標

自然科学や工学に類する内容を理解するために、微分の概念を使いこなせるようになることを目指す。1)実数や数列、関数の定義を説明できる2)様々な関数の性質と導関数の定義を説明できる3)微分法の基本公式を説明できる4)曲線の外形から平均値の定理を説明できる5)平均値の定理と微分法の応用を説明できる

授業の内容

第1回

数列と極限第1講 微分積分を学ぶ意義第2講 数列第3講 数列の極限第4講 関数の極限とネイピア数

第2回

関数第1講 さまざまな関数第2講 関数の極限の性質第3講 関数の連続性第4講 連続な関数

第3回

単調関数・逆関数第1講 単調性・周期性第2講 逆関数第3講 合成関数第4講 双曲線関数

第4回

導関数第1講 平均変化率と微分可能性第2講 接線と法線第3講 導関数第4講 多項式関数の微分

第5回

微分法の基本公式第1講 積・商・合成関数の微分第2講 三角関数・指数関数の微分第3講 逆関数・対数関数の微分第4講 関数の媒介変数表示

第6回

曲線の概形第1講 関数の極大・極小とロルの定理第2講 平均値の定理第3講 関数の増減と凹凸・変曲点第4講 グラフの応用

第7回

平均値の定理とその応用第1講 高階導関数第2講 テイラーの定理第3講 マクローリン展開と近似式第4講 方程式の解の近似

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授業の内容

第8回

不定形の極限第1講 ロピタルの定理(0/0の場合)第2講 ロピタルの定理(∞/∞の場合とさまざまな不定形の場合)第3講 ランダウの記号第4講 テイラー展開の応用

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題事前学習と事後学習を確実に行う宿題:事後学習として毎回例題を出題するので解いてみることレポート:なし

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する

教科書・参考書・教材 教科書:指定しない参考書:「入門微分積分」石崎克也著 放送大学教育振興会

特記事項 数学応用Ⅱと併せて受講してほしい

その他 数学の概念はいわゆる理系の学生だけに求められる知識ではなく、現代に生きる人に求められるスキルの一部であることからいわゆる文系の学生も受講してほしい。

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 C群

科目名 数学応用Ⅱ

担当教員 筧捷彦、長沼将一

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

この科目においては、「数学応用Ⅰ」で学んだ微分の定義とその解法の知識に基づいて、逆演算としての積分の概念を理解し、実数の一変数関数の積分の計算ができる技能を身につける。また、さらに進んで微分積分の応用としての微分方程式を理解する。1)不定積分の定義と様々な関数の積分の解法を知る2)積分法の基本公式を知る3)定積分や広義積分によって面積や曲線の長さが求められることを知る4)数列の無限和としての級数の定義を知る5)微分積分の応用としての微分方程式を知る

授業の目標

自然現象や社会現象を数理的に表現するために、積分の概念を使いこなせるようになることを目指す。また、微分積分の応用としての微分方程式の初歩を理解することを目指す。1)不定積分の定義と様々な関数の積分の解法を説明できる2)積分法の基本公式を説明できる3)定積分や広義積分によって面積や曲線の長さが求められることを説明できる4)数列の無限和としての級数の定義を説明できる5)微分積分の応用としての微分方程式を説明できる

授業の内容

第1回

不定積分第1講 原始関数と不定積分第2講 多項式およびxの実数乗の積分第3講 指数関数および三角関数の積分第4講 逆三角関数の積分

第2回

積分法の基本公式第1講 置換積分第2講 部分積分第3講 有理関数の積分(1)第4講 有理関数の積分(2)

第3回

定積分と面積第1講 定積分第2講 積分可能性第3講 面積第4講 置換積分・部分積分

第4回

広義積分と体積・曲線長第1講 広義積分第2講 広義積分の性質と特殊関数第3講 体積第4講 曲線の長さ

第5回

級数第1講 級数とは第2講 級数の収束・発散第3講 正項級数・交項級数第4講 絶対収束

第6回

整級数第1講 整級数とは第2講 収束半径第3講 項別微分・項別積分第4講 微分方程式への応用

第7回

微分方程式第1講 微分方程式と解の一意性第2講 一般解・特殊解第3講 1階微分方程式第4講 定数係数線形微分方程式

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授業の内容

第8回

微分方程式の応用第1講 マルサスの方程式第2講 炭素年代測定法第3講 振動とタコマ橋の崩壊第4講 数学応用のまとめ

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題事前学習と事後学習を確実に行う宿題:事後学習として毎回例題を出題するので解いてみることレポート:なし

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する

教科書・参考書・教材 教科書:指定しない参考書:「入門微分積分」石崎克也著 放送大学教育振興会

特記事項 数学応用Ⅰと併せて受講してほしい

その他 数学の概念はいわゆる理系の学生だけに求められる知識ではなく、現代に生きる人に求められるスキルの一部であることからいわゆる文系の学生も受講してほしい。

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 C群

科目名 物理学概論Ⅰ

担当教員 村岡洋一

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

理工系を専門とせずに自然科学について学ぶ学生のために、私たちの身近にある自然現象についてのいくつかの疑問について、できるだけ数式を使わないで考えることにより、自然現象を物理的に説明する方法について理解を深める。「なぜ」という疑問を持つことは、自然科学に限らず人文科学、社会科学の分野でも大切な姿勢であり、私たちが何気なく接している自然現象にも物理学の根幹に関わる多くの「なぜ」があることを学ぶ。本授業では力学を中心に以下の内容について学ぶ。1)運動とニュートンの法則2)エネルギーと熱3)振動と波4)電気と電気回路

授業の目標

講義では私たちを取り巻く自然現象について、みんなが普通に抱くような疑問をいくつか提示するので、それらに対する答えを説明できるようになる。以上を通して、新聞やテレビにおける物理に関するニュースがどのような意味を持っているかを、一般の社会人として理解できるようになる。1)ニュートンの法則を説明できる。2)エネルギーについて説明できる。3)波について説明できる。4)電気について説明できる。

授業の内容

第1回

なぜ物理学を学ぶのか第1講 物理学と日常生活第2講 物理学の発展(これまで)第3講 物理学の発展(これから)第4講 物理学と社会

第2回

静力学第1講 微分と積分第2講 弾性力第3講 摩擦力第4講 滑車

第3回

物体の運動第1講 運動とは第2講 ものの運動(1)第3講 ものの運動(2)第4講 力とは

第4回

運動方程式第1講 ニュートンの3つの法則第2講 運動方程式第3講 運動方程式の使い方(1)第4講 運動方程式の使い方(2)

第5回

力と万有引力第1講 重力とは第2講 ボールの振る舞い第3講 万有引力第4講 振り子

第6回

力とエネルギー第1講 仕事と力第2講 運動エネルギー第3講 位置エネルギー第4講 エネルギー保存の法則

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授業の内容

第7回

熱第1講 熱の移動第2講 熱力学の法則第3講 気体と熱第4講 永久機関

第8回

波動第1講 波の数学第2講 波と波動現象第3講 電気第4講 電気回路

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題

事前学習と事後学習を確実に行う。宿題  : なしレポート: 単位認定試験の中で必要に応じて実施。なお、各回の小テストでは、対応する事後学習の成果についても確認を行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材教科書・参考書:特に指定しないが、必要に応じてWebを検索するなどして、適当な参考書などをみつけること。教材:授業で使用するPPTを配布する予定。

特記事項 理解できないことがあったら、まず参考書などで調べて見る。その上で質問などをすること。

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 C群

科目名 物理学概論Ⅱ

担当教員 加藤泰久

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 「物理学概論Ⅰ」を履修していること

授業の概要

理工系を専門とせずに自然科学について学ぶ学生のために、私たちの身近にある自然現象についてのいくつかの疑問について、できるだけ数式を使わないで考えることにより、自然現象を物理的に説明する方法について理解を深める。「なぜ」という疑問を持つことは、自然科学に限らず人文科学、社会科学の分野でも大切な姿勢であり、私たちが何気なく接している自然現象にも物理学の根幹に関わる多くの「なぜ」があることを学ぶ。本授業では電磁気を中心に以下の内容について学ぶ。1)電気と磁気2)光3)電磁波4)物理学の未解決問題

授業の目標

私たちを取り巻く自然現象について、誰もが普通に抱くような疑問をいくつか提示するので、それらに対する答えを説明できるようになることを目指す。授業で説明する物理学のテーマを通して、新聞やテレビにおける物理に関するニュースがどのような意味を持っているのかを、社会人として理解し、説明できるようになる。1)電気と磁気、電磁波について説明できる2)光の波動性と粒子性及び相対性理論について説明できる3)量子論・宇宙・天体について説明できる4)物理学の未解決問題について説明できる

授業の内容

第1回

電気と磁気第1講 磁石と電気の関係第2講 電磁誘導第3講 モーターと発電機第4講 電波

第2回

マクスウェルの方程式第1講 マクスウェル第2講 マクスウェル方程式を学ぶための準備第3講 マクスウェルの方程式①第4講 マクスウェルの方程式②

第3回

波としての光に関する光学理論第1講 光とは何か第2講 幾何光学第3講 波動光学第4講 現代光学

第4回

アインシュタイン (1)第1講 アインシュタインの生い立ち第2講 特殊相対性理論の背景①第3講 特殊相対性理論の背景②第4講 特殊相対性理論

第5回

アインシュタイン (2)第1講 特殊相対性理論の位置付け第2講 一般相対性理論第3講 一般相対性理論の反響第4講 相対性理論その後

第6回

量子の世界第1講 原子と素粒子第2講 量子第3講 不確定な量第4講 量子コンピュータ

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授業の内容

第7回

宇宙を理解する第1講 天文学第2講 星の動きーケプラーの法則第3講 ビッグバン第4講 ブラックホール

第8回

物理学の未解決問題第1講 地球外生命第2講 暗黒の世界第3講 大統一理論&高温超伝導第4講 時間の矢

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:特に指定しないが、必要に応じてWebを検索するなどして、適当な参考書などをみつけること。教材:授業で使用するパワーポイント資料を配布予定

特記事項理解できないこと、分からないことがあったら、まずインターネットや、書籍・文献を利用して調べてみる。その上で、何をどのように調べたが、どのような点がまだ分からない、というように、質問をすること。

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 C群

科目名 生物学概論A

担当教員 高木美也子

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

現在、地球上には様々な生物が存在し、記録されているだけでも植物は約37万種、動物は約136万種ある。ヒトを含むこれらすべて生物は、同じ種類の化学物質が体内で使われているため、共通の祖先から進化し、枝分かれしていったと考えられる。生命誕生から細胞の出現へ、さらに生物の生殖、遺伝、生体機能の調節、その後、老化、細胞死と、経路を追って理解してゆく。1)生命の起源と誕生について理解する2)生殖・発生・遺伝など生命の繁殖に関する概念を理解する3)生体機能や老化・細胞死など生物の死に関する概念を理解する

授業の目標

生命の発生から、どのように進化して生物の誕生にまで至ったのか、さらに生物が獲得したすばらしい機能や生物の多様性、そしてその後に老化、細胞死に向かうという生物の経路を順を追って理解してゆく事で、生物の全体像を説明できるようになる。1)生命の起源と誕生について説明できる2)生殖・発生・遺伝などの生命の繁殖に関する概念を説明できる3)生体機能や老化・細胞死など生物の死に関する概念を説明できる

授業の内容

第1回

地球上の生命の起源第1講 生物の起源第2講 地球上の炭素の循環第3講 生物化学的一様性第4講 生命の出現

第2回

有性生殖の法則第1講 無性生殖と有性生殖について第2講 メンデルの法則について第3講 メンデルの法則に当てはまらない例第4講 ヒトの遺伝病の分類

第3回

性染色体と生体機能の調節第1講 精子形成に関わる遺伝子第2講 染色体異常第3講 生体機能の調節第4講 水分・塩分調整

第4回

恒常性の維持第1講 体温・血糖の恒常性第2講 免疫の恒常性第3講 老化と死第4講 カロリー制限と寿命

第5回

抗酸化と活性酸素第1講 抗酸化物質第2講 活性酸素第3講 活性酸素と病第4講 DNAの損傷と修復

第6回

アポトーシス・テロメア第1講 アポトーシス第2講 オートファジー第3講 テロメア第4講 テロメラーゼ

第7回

免疫第1講 免疫第2講 自然免疫、獲得免疫第3講 抗体とは第4講 抗体の種類と特性

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授業の内容

第8回

アレルギー第1講 アレルギーとは第2講 アレルギーと衛生仮説第3講 免疫と病気第4講 加齢と免疫機能

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材 教科書:指定しない参考書:「生物学入門」石川統、大森正之他、東京化学同人

特記事項 細胞がどのように生命活動しているのかを、細胞の内部構造やその働きから、理解していってもらいたい。

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 C群

科目名 生物学概論B

担当教員 高木美也子

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

生命を理解するため、生体構成成分として糖質、脂質、タンパク質、さらに遺伝物質としての核酸DNAにおける複製と転写機構、RNAとタンパク質合成機構等を化学の側面から学ぶ。さらに特殊な働きをするタンパク質である酵素や免疫について知る。1)生体を構成する成分である糖質・脂質・タンパク質について理解する2)生体内で特殊な働きをするタンパク質である酵素・免疫などの働きを理解する3)遺伝の重要な因子となる核酸DNAの機構について理解する

授業の目標

身体を形成しているのは、タンパク質である。そのタンパク質はどのような構造をしているのか、またタンパク質を作るための情報を司る核酸、さらには特殊な働きをする酵素や酵素を利用して生産されるバイオエタノールなどについて知り、説明できるようになる。1)生体を構成する成分である糖質・脂質・タンパク質について説明できる2)生体内で特殊な働きをするタンパク質である酵素・免疫などの働きを説明できる3)遺伝の重要な因子となる核酸DNAの機構について説明できる

授業の内容

第1回

生体構成成分第1講 体内の水第2講 消化と吸収第3講 消化と吸収に関する器官第4講 大腸や肝臓の働き

第2回

炭水化物第1講 炭水化物とは第2講 糖質の分類第3講 脂質第4講 脂肪酸

第3回

タンパク質第1講 タンパク質とは第2講 必須アミノ酸第3講 非必須アミノ酸第4講 アミノ酸スコアについて

第4回

タンパク質の構造第1講 タンパク質の構造第2講 タンパク質の二次構造第3講 タンパク質の三次構造・四次構造第4講 構造タンパク質

第5回

特殊な働きをするタンパク質ー酵素第1講 酵素第2講 基質特異性第3講 その他の酵素の特性第4講 酵素の分類

第6回

酵素についてさらに詳しく知る第1講 酵素と阻害物質第2講 酵素の利用第3講 バイオエタノール第4講 酵素の他、特殊な働きをするタンパク質

第7回

代謝第1講 同化反応・異化反応第2講 糖の代謝第3講 糖質制限食第4講 糖化反応とAGE

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授業の内容

第8回

核酸(DNA、RNA)第1講 核酸の化学構造第2講 DNAの2重らせん構造第3講 転写過程と翻訳過程第4講 セントラルドグマ

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材教科書:指定しない参考書:「シンプル生化学改訂第6版」、林典夫/廣野治子、南江堂

特記事項 生命現象を化学的側面からとらえる生化学は、農業や医学などの基礎となるので、十分理解していってもらいたい。

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 C群

科目名 予防医学

担当教員 植田美津恵

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

予防医学は疾病に罹患することを防ぎ、さらに人の健康の保持・増進を希求する学問である。そのため、予防医学に関連する基本的知識をはじめ、感染症の流行動態を研究する疫学についての理論と方法に関しても学んでいく。また、様々な要因から発症し、多くの成人を悩ませている生活習慣病の病態生理と予防についても学んでいくこととする。1)予防医学に関連する知識をより深く学ぶ。2)疫学の理論と方法を学ぶ。3)生活習慣病の病態生理と予防について学ぶ。

授業の目標

医療者をはじめ、医療関係者に欠かせない予防医学の基本的な理論や技術を学習することで、具体的で実践的な疾患に対する正しい予防方法を獲得することを本授業の目標とする。1)予防医学や疾患に関する知識について、第三者にも説明することができる2)疫学のデザインを立て、研究手法を理解することで、疾患にかかりにくい体質を獲得する3)具体的な疾患についての基本的な知識を深め、予防や健康増進の視点で、第三者にも説明することができる

授業の内容

第1回

予防医学の理論第1講 一次予防第2講 二次予防第3講 三次予防第4講 0次予防と1.5次予防

第2回

予防医学に必要な疫学第1講 疫学とは第2講 疫学の研究方法①第3講 疫学の研究方法②第4講 疫学の研究方法‐まとめ

第3回

スクリーニング検査を学ぶ第1講 スクリーニングの意味第2講 スクリーニング検査第3講 スクリーニングの実際第4講 バイアスについて

第4回

生活習慣病を学ぶ第1講 生活習慣病の成立第2講 生活習慣病の病態生理①第3講 生活習慣病の病態生理②第4講 生活習慣病の予防

第5回

認知症を学ぶ第1講 認知症とは第2講 認知症患者をめぐる事故・事件第3講 認知症患者の予防第4講 認知症をめぐるプロジェクト

第6回

ストレスマネジメント第1講 ストレスとは第2講 現代人とストレス第3講 ストレスとメンタルチェック第4講 ストレスとうまく付き合う

第7回

予防接種について第1講 予防接種の歴史第2講 予防接種の種類第3講 予防接種の副反応第4講 子宮頸がんの予防接種を考える

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授業の内容

第8回

予防医学のまとめ第1講 感染症から生活習慣病へ第2講 健康を阻害するもの第3講 現代人の疾病予防第4講 日常生活と予防医学

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題

事前学習と事後学習を確実に行う。宿題:生活習慣病の成立過程を学び、具体的な予防行為ができるよう促す。レポート:授業で取り上げた内容とそれに関連する事柄を関連づけながら、興味のある生活習慣病を取り上げ、病態生理や予防法について理解する。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材教科書:指定しない参考書:「NEW予防医学・公衆衛生学」岸玲子他(編)(南江堂)

特記事項 なし

その他 なし

118 ©Tokyo Online University

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 C群

科目名 生命と人間

担当教員 高木美也子

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

fNMRなどの測定機器の発達により、脳研究では病気の治療だけではなく新たな経済学やマーケティング手法を作り出している。暴力問題は環境だけでなく遺伝子関与も示唆され、対処法が変わってくるかもしれない。またヒトES細胞はヒトの身体を構成しているすべての細胞に分化する能力を持つため、再生医療の発展が期待されるが、反面、生命の始まりである胚を滅失して作成するため、反対意見も多い。体細胞から人工的に作成されるiPS細胞は、ES細胞のような問題はないのか。さらに近年、注目されているゲノム編集についても検討する。

授業の目標

脳研究がどのように実社会に適用されているか、再生医療で利用されるヒトES細胞・iPS細胞はどのように作成され、何が問題とされているのか、暴力遺伝子やクローン、の研究は我々に何をもたらすのか、説明できる。1)脳利用による経済学やマーケティング手法について説明できる2)ヒトES細胞やiPS細胞における倫理問題について説明できる3)ゲノム編集について説明できる

授業の内容

第1回

脳科学第1講 脳治療の始まり第2講 近年の脳科学における飛躍的な発展第3講 ニューロエコノミクス第4講 脳コンピュータ・インターフェース

第2回

遺伝子情報から診断や操作へ第1講 SNP(1塩基多形)について第2講 SNPから疾患リスクを予測第3講 ゲノム編集第4講 ゲノム編集の応用

第3回

性格や体質の遺伝子検査第1講 遺伝子検査第2講 遺伝子検査の実例第3講 遺伝子による犯罪捜査第4講 親子鑑定

第4回

暴力・犯罪の研究第1講 暴力をふるう遺伝子第2講 暴力遺伝の研究第3講 ドメスティック・バイオレンス、DV第4講 妊娠中の状況と暴力

第5回

ヒト胚とヒトES細胞研究第1講 ヒト胚の研究目的での使用第2講 ヒト胚の生物的見解第3講 ヒトES細胞(胚性幹細胞)第4講 ヒトES細胞研究における宗教的見解

第6回

ヒトiPS細胞と再生医療第1講 ヒトiPS細胞とは第2講 ヒトiPS細胞とES細胞の違い第3講 ヒトiPS細胞を使う世界初の治療第4講 リスクに応じた再生医療の提供

第7回

体細胞核移植クローン第1講 体細胞核移植クローンとは第2講 クローンへの意見第3講 クローン技術規制法第4講 クローン猫とエピジェネティク

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授業の内容

第8回

バイオベンチャー第1講 バイオベンチャーについて第2講 「ヒトゲノム計画」によるゲノム解析第3講 バイオベンチャーの実例第4講 介護現場への参入

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材教科書:指定しない参考書:つながる脳科学 理化学研究所 脳科学総合研究センター 講談社ブルーバックスiPS細胞が医療をここまで変える 山中 伸弥 PHP新書

特記事項 なし

その他 なし

120 ©Tokyo Online University

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 D群

科目名 現代社会の課題と探究A

担当教員 高木美也子、都築繁幸、堀田泉、村岡洋一

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

今後の我が国の「市民社会」、「人工知能社会」、「共生社会」、「遺伝子志向社会」における課題をオムニバス形式による授業で論述する。1)現代社会において政治や経済を始めとして多くの社会制度を支えている基本的な枠組みは近代ヨーロッパで成立した「市民社会」にある。日常的にも使われている言葉だが、その成立に遡ってこの概念の意味と意義を考える。2)ITの最先端技術である人工知能を題材にして、技術の進歩が社会に及ぼしうる影響について光と影を考える。3)古代から現代までの史資料における障害者の実態を知ることによって社会において障害者がどのように処遇されてきたかを考え、インクルーシブ社会に向けて、国連や我が国がどのような政策をとっているかを理解する。4)まず遺伝子という根本を理解し、その上で応用として、遺伝子診断がどのように使われているかや遺伝子組み換え食品のメリット・デメリットを理解することを目指す。

(オムニバス方式/全8回)(堀田 泉 第1回~第2回)「市民社会」という言葉を介して日常語と厳密な学問的概念との関係を理解する。(村岡洋一 第3回~第4回)人工知能を通して技術と社会の関係について理解する。(都築繁幸 第5回~第6回)インクルーシブ社会の実現に向けてどのような政策がとられているかを理解する。(高木美也子 第7回~第8回)遺伝子診断や遺伝子組み換え食品を正しく理解する。

授業の目標

これからの我が国が遭遇する社会場面における課題を説明できるようになる。1)「市民社会」という言葉を介して日常語と厳密な学問的概念との関係を理解する。2)人工知能を通して技術と社会の関係について理解する。3)インクルーシブ社会の実現に向けてどのような政策がとられているかが説明できるようになる。4)遺伝子診断や遺伝子組み換え食品を正しく理解し、説明できるようになる。

授業の内容

第1回

概念としての「市民社会」第1講 日常語としての「市民」と「社会」第2講 「市民社会」の概念の発生第3講 「市民社会」とは①第4講 「市民社会」とは②

第2回

「市民社会」の歴史と現代的課題第1講 「市民社会」とは③第2講 「市民社会」とは④第3講 現代に生きる「市民社会」①第4講 現代に生きる「市民社会」②

第3回

ITが人類社会を変える?-人工知能(AI)と社会の関わりについて(1)第1講 ダニエル・ベルの脱工業化社会第2講 アルビン・トフラーの情報革命第3講 インターネット革命第4講 人工知能(AI)革命

第4回

ITが人類社会を変える?-人工知能(AI)と社会の関わりについて(2)第1講 人工知能に触れてみる第2講 人工知能とは第3講 人工知能の技術の基本を理解する-文字認識を例として第4講 人工知能の将来と社会へのインパクト

第5回

共生社会と障害者理解 (1)第1講 大和時代から鎌倉時代の障害者の処遇第2講 室町時代から安土桃山時代の障害者の処遇第3講 江戸時代の障害者の処遇第4講 明治時代・大正時代の障害者の処遇

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授業の内容

第6回

共生社会と障害者理解 (2)第1講 福祉施策とノーマライゼーション第2講 障害者福祉とノーマライゼーション第3講 共生社会に向けた取組第4講 地域共生社会と地域包括支援体制

第7回

遺伝子診断の実際第1講 遺伝子診断の実際について第2講 新型出生前診断第3講 着床前診断第4講 保因者スクリーニング

第8回

遺伝子組み換え食品の是非第1講 遺伝子組み換え技術とは第2講 遺伝子組み換え作物とは第3講 遺伝子組み換え食品のイメージ第4講 遺伝子組み換え食品に関する事件

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。授業から自分の意見を形成する。

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:『人工知能は人間を超えるか - ディープラーニングの先にあるもの』 松尾豊著 KADOKAWA『生命と科学技術の倫理学』 森下直貴編 丸善出版

特記事項 本授業で取り扱うトピックについて日頃から関心を持ち、新聞の切り抜き等のスクラップの作業を行っていくことを推奨する。

その他 本授業に関連した多くの著作を読破することを勧める。

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 科学の探究科目 D群

科目名 現代社会の課題と探究C

担当教員 小倉常明、高橋玲、前野譲二、宮坂敬造、若林功

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

今後数十年間に生じる日本社会の変化を鳥瞰的に捉え、実際の社会的場面で現れて強度を増しつつある諸問題を考える。1)グローバル化による伝統文化の変化の様相を事例から検討し、今後の日本社会の変貌方向の一端を理解する。2)近未来にむかって人々の自己像がどう変貌していくのかを社会心理学的に理解し、その背景要因となるIoT化による社会変化および社会の諸問題への効果的適用可能性を展望する。3)先進技術の進展により医療とケアをめぐる人々の生活文化が変化していく点を押さえ、社会福祉領域が包括化していくべき将来方向を理解する。

(オムニバス方式/全8回)(宮坂敬造 第1回~第2回)今後10年~30年の社会変化の見取り図と、求められる実践的諸課題を論ずる講義8回の流れを説明し、 グローバリゼーションに関する理論の概要と事例、ケアとAI、IoTに関わる先進科学技術による生活文化変化と今後の展望を社会学・文化人類学的に検討する。(高橋玲 第3回~第4回)現代において実践的課題となっている地域社会の崩壊とその対策としての地域活性化・まちづくりについて事例を基に考える。(若林功 第5回~第6回)時代・発達段階により変化する自己像、その変化の過程について理解し、自分が現在もつ理想的自己像・現実の自己像を明確にして検討し、今後の近未来社会に生きる方向を探る。(小倉常明 第7回)地域社会における福祉の問題とあり方を認知症高齢者と精神障がいを家族で支える事例に基づいて検討する。(前野譲二 第8回)IoTを中心的なトピックとして、情報化社会の過去の事例と今後の展望について理解する。

授業の目標

現代社会の課題と探究Cでの学修を通して、今後10~30年の間に生じると見込まれる社会変化とその兆しとなる現在の諸事例の一部を検討し、関連する学際的見方と実践的課題を理解する。グローバル化と先進的科学技術の進展と高齢化・少子化の要因によって起こる生活文化の変貌、それに呼応して求められる社会的課題と問題・仕事の変化の一端について、履修者各自が自分なりのイメージをもち、各自が携わる将来の仕事の設計のために役立つ展望・方向付けをもつ一助とする。1)グロ-バル化、先進科学技術の進展(ICTのさらなる進展と人工知能やIoT技術革新と普及、先端医療の展開・普及)が駆動すると目される近未来に起こりうる変化を、地域の再建の課題、高齢化と福祉の問題など現代において実践的課題となっている問題と事例につきあわせ、各自が実感的に検討し、より深く考える姿勢を養う。2)時代により変化する理想的自己像、その変化の過程について理解し、自分が現在もつ理想的自己像・現実の自己像を検討し、今後の近未来社会に生きる方向を各自が探る。3)近未来社会と生活・文化の変貌の展望を各自が自分の生活環境に照らしてつくり、高齢化や障がい等をもつ多様な生活形態との共存と包括ケアの促進、ICTやIoT技術の提携などの話題に触れ、今後の時代趨勢から求められる実践的諸課題に各自が取り組む姿勢を養う。以上の学修から、社会で活動していく際に実践的に出会う諸問題の背景要因を思索し、問題構造の実態を探り、一部理論的にも検討していくという実践知の営みを身につける端緒とする。

授業の内容

第1回

近未来社会と生活・文化の変貌―今後10~30年の間の社会と生活の変化を展望し、近未来にむけて実践的諸課題に取り組む姿勢をつくる第1講 近未来社会の変化を宿す社会現象と実践的課題第2講 「未開」人の絵画が先進国で売れていくのはなぜか?第3講 カナダの多文化社会からダンスの多文化的変化の事例第4講 グローバリゼーションの理論と文化の混成化

第2回

先進科学技術による生活文化の変化と今後の展望―ケアとAI(ロボットを含む人工知能)、IoT(モノのインタ-ネット連繋)の今後第1講 先進医療がもたらす伝統的生活文化のゆらぎ第2講 AI(人工知能)、ロボット技術の進展と人間へのケア領域の適用第3講 IoT社会到来と生活文化の変化の展望第4講 1,2回の講義のまとめと展望

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授業の内容

第3回

崩壊する「まち」と、地域資源を生かしたまちづくり第1講 変容する共同体第2講 新たな「紐帯」と「まちの機能」に向けて第3講 地域資源の活用第4講 コミュニティビジネスの可能性

第4回

住民主体のまちづくりの事例:滋賀県長浜市第1講 長浜市黒壁の「まちづくり」の概況第2講 経緯第3講 まちづくりの体制第4講 評価・問題点・課題など

第5回

理想自己とはなにか第1講 理想的自己像の変遷第2講 理想自己と現実自己第3講 理想自己と社会第4講 理想自己とポジティブイリュージョン

第6回

今後の近未来社会に生きる自己第1講 コンプレックスにとらわれない自己第2講 役割期待にとらわれない自己第3講 属性にとらわれない自己第4講 自己複雑性と自己

第7回

地域社会における福祉ネットワーク第1講 医療ソーシャルワークを考える第2講 精神科ソーシャルワークを考える第3講 障がい者の地域移行について第4講 高齢者を支える地域社会づくり

第8回

IoTと情報化社会の今後第1講 インターネットの基礎第2講 身の回りにあるコンピューターの例第3講 Dynabook、TRON、ユビキタス第4講 IoT

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う

授業方法・内容の特徴

メディア授業で実施する。PPT、一部対談や記録動画のe-ラーニング方式を用いるが、それらの組み合わせは担当講師ごとに異なる。それぞれ文化人類学、経済人類学、社会心理学、社会福祉学、情報科学が専門の5人の担当教員が分担して講義を行い、これから変化する社会の概要を念頭に置きながら、各専門分野から現代の課題と探求を講じ、それによって履修学生が今後の社会で必要な力を身に着けていくための指針となる内容を提供する。

教科書・参考書・教材

教科書:なし参考書:各担当者が講義を通じて、指示する。教材:各担当者が各回の講義内容のもとになる講義ノ-トをPDFのかたちで提供する。履修学生は事前学習・事後学習用のための教材としてダウンロ-ドすること。

特記事項 なし

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 キャリア形成科目

科目名 ボランティア論

担当教員 小倉常明

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

「ボランティア」は多くの人々に知られる言葉となっている。しかしながら、その意味を問われると答えに困るのではないだろうか。ボランティアとは何かについて、基本的な考え方、歴史、関連法制度、関係機関、実践的な取り組み、事例をあげながら理解を深めていくこととする。1)ボランティアの理念、歴史、法制度、関係機関、担い手について理解する。2)社会福祉施設でのボランティア活動、地域社会でのボランティア(活動)の内容を確認する。3)災害支援ボランティア(活動)等について検討する。

授業の目標

ボランティア活動への興味・関心を高めていき、ボランティア(活動)とは何かということを、具体的な内容を含めて説明できるようになる。1) ボランティア活動に取り組んだときに、最低限度の基礎的な知識を関係づけられるようになる。2) ボランティア(活動)のコーディネート業務につくときの基盤となる情報を持つこととする。3) ボランティア活動の実際や法制度等の内容から、これからのあり方について考えられるようになる。

授業の内容

第1回

ボランティア活動の基本・概念について第1講 ボランティア活動の基本的な考え方第2講 ボランティアの起源について第3講 ボランティア活動の基本的な事柄について第4講 ボランティア活動の性格等

第2回

ボランティア活動の歴史について第1講 ボランティアの起源第2講 第2次世界大戦までの日本における活動。第3講 戦後のボランティア活動の歴史的展開について第4講 1990年代以降のボランティア活動の流れ

第3回

ボランティア活動の法制度について第1講 1990年代の国のボランティア活動推進策第2講 特定非営利活動促進法(NPO法)第3講 ボランティア活動への財政的支援第4講 ボランティア活動保険

第4回

ボランティアと関係機関第1講 ボランティア活動に関係機関の役割第2講 ボランティア活動と社会福祉協議会第3講 社会福祉協議会ボランティアセンター第4講 ボランティアセンター以外の支援団体

第5回

ボランティア活動の担い手第1講 ボランティア活動と時代的な背景第2講 個々に展開しているボランティア活動第3講 グループで展開しているボランティア活動第4講 非営利活動組織(NPO)、非政府組織(NGO)

第6回

地域社会におけるボランティア活動について第1講 小地域組織の歴史的な流れ第2講 地域ボランティア活動第3講 小地域ボランティア活動の取組み第4講 小地域福祉活動ボランティアの基礎的知識

第7回

社会福祉施設とボランティアについて第1講 社会福祉施設におけるボランティア活動の意義第2講 社会福祉施設の種類第3講 社会福祉施設におけるボランティア活動第4講 社会福祉施設でのボランティア活動の流れ

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授業の内容

第8回

災害支援とボランティア活動について第1講 災害とボランティアの必要性第2講 災害支援ボランティアと一般ボランティア第3講 災害支援ボランティアの今後第4講 災害支援ボランティア活動への取組み

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題事前学習と事後学習を確実に行う。宿題:特に提出は求めないが、日常的に新聞やニュースで取り上げられるボランティア活動に関する事柄を、自分なりにまとめておくようにする。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。各授業ごとにそれぞれの意見を述べてもらうこともあるので、自分なりの視点に立った感想・意見を述べてほしい。

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:『ボランティアのすすめ』岡本栄一監修 ミネルヴァ書房『新ボランティア学のすすめ』内海成治・中村康秀編 昭和堂『ボランティアの理論と実際』巡静一編 中央法規出版

特記事項 ボランティア活動をする、しないは個人の自由であるが、強い関心を持って授業に臨んでほしい。

その他 ボランティア活動はとても奥の深い活動なので、そのことを前提に考えた上で、履修するようにしてほしい。

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 キャリア形成科目

科目名 キャリアデザイン

担当教員 加藤尚子

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

本科目ではキャリアについての理解を深め、どのような職業人生を歩んでいくかについての理解を深めることが目的となる。講義を通じて以下の点について理解を深めていく。1)キャリアに関する理論を通じて自身についての理解を深める。2)複数のキャリア理論の知識を用いて社会状況と自らの現状を分析して、自らの将来を主体的に考える。3)メンタリングやキャリア・カウンセリングについて理解を深める。

授業の目標

本科目では、キャリアに対する理解を深め、キャリアを歩んでいく際に必要となる基本的理論について取り上げる。本科目の目標は、次の2点を達成することにある。1)講義内容を理解し説明することができる。2)1)の内容に対して自身の事例と結び付けて説明することができる。

授業の内容

第1回

キャリアとは何か第1講 キャリアの定義第2講 大学を取り巻く状況を理解する第3講 キャリアを取り巻く状況を理解する第4講 入社後3年という期間について考える

第2回

モデルとなる存在を意識する第1講 求められる行動の変化第2講 求められる役割の変化第3講 社会構造の変化第4講 キャリアとの向き合い方の変化

第3回

組織社会化第1講 組織社会化とは第2講 組織への適応①第3講 組織への適応②第4講 組織への適応③

第4回

職業選択について考える第1講 職業に対する興味第2講 個人と環境との適合①第3講 個人と環境との適合②第4講 個人と環境との適合③

第5回

キャリア発達の段階第1講 キャリア発達の段階第2講 キャリアの3次元モデル第3講 キャリア・アンカー第4講 キャリア中期の問題

第6回

人生における役割第1講 様々な役割第2講 ライフ・キャリア・レインボー①第3講 ライフ・キャリア・レインボー②第4講 ライフ・ステージ

第7回

トランジション第1講 トランジションとは第2講 トランジション①第3講 トランジション②第4講 トランジション③

第8回

他者からの援助第1講 他者からの援助第2講 メンターの存在第3講 キャリアに関する専門家の存在①第4講 キャリアに関する専門家の存在②

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成績評価の方法 小テスト 50%、単位認定試験 50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材 教科書:指定しない参考書:適宜指示する

特記事項 なし

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 健康科目

科目名 運動と健康A

担当教員 植田美津恵

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

交通機関の発達や、サービス業界を中心とする働き方の多様化・複雑化等、現代社会の様々な発展の過程によって、現代人のなかには運動をする機会を逸している者もいる。しかし、人間の身体構造にとって、運動することがいかに大切であるかということを、本授業において、体の基本的構造や生活習慣病の観点から解説する。1)人の体の基本的構造や生活習慣病について学ぶ。2)疾病構造の変化を理解する。3)運動することの重要性を理解する。

授業の目標

運動とは何か、健康とは何かという基本的な知識を身につけることを目標とし、それと同時に、健康的な生活を営むにあたって、いかに運動をするということが重要であるかを理解し、第三者に対して、そのことを説明できるようにする。1)人間の体の構造について理解し、説明することができる2)生活習慣病の台頭、疾病構造の変化について理解し、説明することができる3)実際に体を動かしてみて、運動がこころと身体に及ばす影響を体験する

授業の内容

第1回

人間の体を知る第1講 人間の体はどうなっているか第2講 人間を細胞レベルでみる第3講 人間の構造第4講 人間と運動

第2回

自分の体を知る第1講 自分を測定する①第2講 自分を測定する②第3講 自分を測定する③第4講 自分を測定する④

第3回

身体機能の加齢変化第1講 人間の加齢第2講 加齢による変化①第3講 加齢による変化②第4講 加齢による変化③

第4回

発育と発達第1講 発育・発達の意味を知る第2講 体の発育①第3講 体の発育②第4講 体の発達

第5回

体とこころを知る第1講 こころの成長第2講 こころの不調第3講 体とこころの関係第4講 ストレスとは何か

第6回

なぜ、いま運動が必要か第1講 疾病構造の変化第2講 運動不足と生活習慣病第3講 運動と生体変化①第4講 運動と生体変化②

第7回

運動の実際を試みる (1)第1講 運動が体とこころに与える影響第2講 フラダンスにみる運動効果①第3講 ストレッチングにみる運動効果①第4講 ストレッチングにみる運動効果②

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授業の内容

第8回

運動の実際を試みる (2)第1講 ウォーキング第2講 目的に応じたウォーキング①第3講 目的に応じたウォーキング②第4講 ウォーキングの応用

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。宿題  :常日頃から運動に関心を持つ。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材教科書:指定しない参考書:「健康と運動の科学」九州大学健康科学センター(大修館書店)

特記事項 なし

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 健康科目

科目名 運動と健康B

担当教員 秋田有希湖

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件

授業の概要

本授業では、健康について概論的に触れながら、日常生活における健康を様々な視点から見つめ直す内容となっており、その上で、現在の健康を維持または増進させるような簡単な運動を実践的に紹介している。実践として取り扱う内容は、自身の身体の状態と向き合うことができ、各々、年齢や体力に見合った運動強度に調整しやすいものとする為、ヨガやバランスボール等を用いた運動を中心に紹介することとした。最終的には、持続的な運動習慣を身に付けることを目標としているため、本授業の受講後も、それぞれの日常生活に取り入れてほしい。

授業の目標

1)運動と健康の関係について、理論的に説明することができる2)喫煙、飲酒、食事、運動などと健康を関連づけ、自分の生活習慣の改善に役立てることができる3)授業で紹介した実践例について、積極的に取り組むことができる

授業の内容

第1回

健康と体力について第1講 健康とは第2講 運動とは第3講 体力とは第4講 人間のからだ(骨格・関節・筋肉)

第2回

喫煙・飲酒と健康第1講 現代の喫煙に関する実態について第2講 喫煙と健康第3講 現代の飲酒に関する実態について第4講 飲酒と健康

第3回

食生活と健康第1講 食生活と栄養バランス第2講 食事と運動の生理学第3講 栄養素の特徴と運動第4講 肥満とやせ

第4回

日常生活における運動と強度について第1講 日常生活における運動を見直す第2講 トレーニングについて(原理・原則と休息)第3講 運動強度とその指標第4講 取り入れやすい運動について考えてみる(プラス10)

第5回

ストレッチングの意味と効果第1講 ストレッチングの目的と効果第2講 ストレッチングの実際(1)末端から第3講 ストレッチングの実際(2)中央から第4講 ストレッチングの実際(3)部位別ストレッチと注意点

第6回

簡単な運動の実践①ヨガ第1講 ヨガの基礎知識第2講 ヨガの実際(1)基本の呼吸法第3講 ヨガの実際(2)簡単なポーズの紹介第4講 ヨガの実際(3)ポーズの紹介:応用編

第7回

簡単な運動の実践②バランスボール第1講 適正なバランスボールの選び方と基本姿勢第2講 バランスボールを利用したストレッチ第3講 バランスボールを利用したトレーニング第4講 ストレッチとトレーニングの組み合わせ例

第8回

まとめ:持続的な運動と健康について第1講 自分のからだを知る(メディカルチェック・既往症・体力測定)第2講 加齢とトレーナビリティ第3講 運動と怪我・事故第4講 持続的な運動習慣をもつために

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

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宿題・課題 課題:常日頃から運動や自分の健康の維持・増進に関心を持つ。宿題:実際の運動効果を体感する。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:「教養としての身体運動・健康科学」東京大学身体運動科学研究室(東京大学出版会)    「テキスト健康科学」(南江堂)

「改訂第4版運動療法ガイド」(日本医事新報社)

特記事項 紹介した実践内容を行う場合には、安全に配慮し、体調・怪我等の状態にも留意すること。

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 健康科目

科目名 アスリートの心理と身体

担当教員 篠田潤子

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

選手の心理と身体における問題点を、研究の知見と、当事者の言説から学ぶことで、健全な心理状態と健康な身体を維持するための方法を修得する。1)スポーツをめぐる研究を概観し、トップアスリートの身体的問題、心理的問題の所在を明らかにする。2)スポーツをめぐる研究を概観し、また日本におけるスポーツ振興の問題を理解する。3)元プロサッカー選手をゲストスピーカーに迎えて、プロサッカー選手の身体と心理の問題を理解する。4)フィットネス協会理事をゲストスピーカーに迎えてフィットネス文化を学ぶ。5)元プロ野球選手をゲストスピーカーに迎えて、プロ野球選手の身体と心理を学ぶ。6)ピラティスインストラクターをゲストスピーカーに迎えて、その歴史と手法を学ぶ。7)教員の実務家としての取材経験(フィールドワーク)からオリンピック代表選手選考における問題点や、選手の心理、引退後の進路等を学ぶ。8)健康な精神を維持する方法と健康な身体のための運動方法をゲストスピーカーから学ぶ。

授業の目標

スポーツを極めた人の心理的問題と身体的問題を理解する。1)トップアスリートならではの問題を説明できる2)観戦時の新たな視点を得る3)自分自身の健康維持方法を習得する

授業の内容

第1回

トップアスリートの心理第1講 身体問題の受容第2講 心理的要因と身体的要因第3講 ホームとアウェイ第4講 体罰の問題

第2回

スポーツ人口動向第1講 運動と健康第2講 定期的運動・スポーツ実施率第3講 スポーツアクセス行動第4講 スポーツツーリズム

第3回

プロサッカー選手の心理と身体第1講 元プロサッカー選手による言説①第2講 元プロサッカー選手による言説②第3講 元プロサッカー選手による言説③第4講 元プロサッカー選手による言説④

第4回

フィットネスにおける心理と身体第1講 日本フィットネス協会参与による言説①第2講 日本フィットネス協会参与による言説②第3講 日本フィットネス協会参与による言説③第4講 日本フィットネス協会参与による言説④

第5回

プロ野球選手の心理と身体第1講 元プロ野球選手による言説①第2講 元プロ野球選手による言説②第3講 元プロ野球選手による言説③第4講 元プロ野球選手による言説④

第6回

女性トップアスリートと理と身体第1講 女性選手の役割間葛藤第2講 企業スポーツ選手の特性とその処遇調査第3講 女子マラソン日本代表選手の実情研究第4講 民間フィットネスクラブの動向

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授業の内容

第7回

ピラティスにおける心理と身体第1講 ピラティスインストラクターによる言説①第2講 ピラティスインストラクターによる言説②第3講 ピラティスインストラクターによる言説③第4講 ピラティスインストラクターによる言説④

第8回

オリンピック代表選手の心理と身体第1講 オリンピック代表選手による言説①第2講 オリンピック代表選手による言説②第3講 オリンピック代表選手による言説③第4講 オリンピック代表選手による言説④

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材教科書:指定しない参考書:篠田潤子著 2016「心理学でチルアウト」オデッセー出版

特記事項トップアスリートや指導者をゲストスピーカーに迎える回もある。トップアスリートたちが戦うフィールドでは、極限状態におかれた彼らがどのように心理と身体に向き合っているのか。またどのように心理と身体の健康を維持しているのか。その言説から学びます。

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 共通

科目区分 教養教育科目 健康科目

科目名 脳とこころ・身体

担当教員 櫛原克哉

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

本講義では、人びとが身体・こころ・脳をめぐる問題をどのように考えてきたのかを、関連する社会学や哲学の理論や思想の概要を参照しながら解説する。また、現代社会の日常的な実践や思考、治療・ケアといった事例も扱い、具体的な文脈からも検討していく。1)身体・こころ・脳をめぐる、社会学や哲学の主要な理論や学説の概要を学ぶ2)こころや性格、パーソナリティをめぐる社会学の主要な理論や学説を学ぶ3)先端医療や脳神経科学などを事例に、脳に関する最新の社会学の研究動向を学ぶ

授業の目標

身体、こころ、脳を人文社会科学(特に社会学)の立場から分析・説明する理論や研究を理解し、説明できるようになる。1)身体を社会学的に考察するさいに役立つ、理論的・分析的視点を習得する2)こころや性格、パーソナリティを社会学的に考察するさいに役立つ理論的・分析的視点を習得する3)脳神経科学や先端医療技術がもたらす、社会的影響についての理解を深める

授業の内容

第1回

心身問題と心脳問題 (1)第1講 イントロダクション第2講 心身問題と心脳問題 ①第3講 心身問題と心脳問題 ②第4講 心身問題と心脳問題 ③

第2回

心身問題と心脳問題 (2)第1講 心身問題と心脳問題 ④第2講 心身問題と心脳問題 ⑤第3講 心身問題と心脳問題 ⑥第4講 心身問題と心脳問題 ⑦

第3回

心身問題と心脳問題 (3)第1講 心身問題と心脳問題 ⑧第2講 心身問題と心脳問題 ⑨第3講 心身問題と心脳問題 ⑩第4講 心身問題と心脳問題⑪

第4回

シンボリック相互作用論とG. H. ミードの自我論第1講 シンボリック相互作用論の成立背景第2講 シンボリック相互作用論第3講 ミードの自我論 ①第4講 ミードの自我論 ②

第5回

神経社会学と感情社会学第1講 社会学と「脳」の時代第2講 神経社会学第3講 感情社会学 ①第4講 感情社会学 ②

第6回

脳をめぐる諸問題第1講 変わる脳第2講 脳を病む第3講 脳とアイデンティティ第4講 脳神経倫理学

第7回

身体の社会学第1講 身体の社会学第2講 身体と演技第3講 身体とハビトゥス第4講 身体と権力

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授業の内容

第8回

21世紀の脳・こころ・身体第1講 21世紀の脳第2講 21世紀のこころ第3講 21世紀の身体第4講 全体のまとめ

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。脳・こころ・身体をめぐる問題には、多種多様な意見や考えがあると思われるため、各人が独自の意見をもって、積極的に意見交換をしていただきたい。

教科書・参考書・教材

教科書:指定しない参考書:山本貴光・吉川浩満, (2016)『脳がわかれば心がわかるか――脳科学リテラシー養成講座』太田出版.ミード, G. H., (1934=1995), 『精神・自我・社会』河村望訳, 人間の科学社.

特記事項 なし

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 人間福祉

科目区分 専門教育科目 人間福祉基礎 人間理解

科目名 人体の構造と機能及び疾病Ⅰ

担当教員 坂本史彦

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

人体の各器官は、生命活動を支えるために互いに連携しながら必要なさまざまな働きをしている。この授業では、身体の成長や発達と老化、身体の構造と機能ならびに疾病について学習する。1)心身機能と身体構造及び様々な疾病や障害の概要や、両者の相違点について学んでいく。2)心身機能と身体構造について、人の成長・発達や、日常生活との関係を踏まえて学ぶ。3)様々な疾病について、人の成長・発達や日常生活との関係を学ぶ。

授業の目標

身体の構造と機能を理解する。さらに人の成長、発達、老化に伴う機能の変化ならびに各器官・臓器の主な疾患などを説明することができるようになる。1)心身機能と身体構造及び様々な疾病や障害の概要について、人の成長・発達や日常生活との関係を踏まえて説明することができるようになる。2)様々な疾病について、人の成長・発達や日常生活との関係を踏まえて説明することができるようになる。

授業の内容

第1回

人の成長・発達と老化第1講 身体の成長・発達①第2講 身体の成長・発達②第3講 精神の成長・発達第4講 老化

第2回

身体構造と機能(1)第1講 人体部位の名称、各器官の構造機能①第2講 人体部位の名称、各器官の構造機能②第3講 血液、心臓、泌尿の構造・機能①第4講 血液、心臓、泌尿の構造・機能②

第3回

身体構造と機能(2)第1講 呼吸器の構造・機能第2講 消化器の構造・機能第3講 神経の構造・機能①第4講 神経、内分泌・免疫の構造・機能②

第4回

疾病の概要(1)第1講 生活習慣病、悪性腫瘍①第2講 生活習慣病、悪性腫瘍②第3講 脳血管疾患第4講 心疾患と高血圧

第5回

疾病の概要(2)第1講 糖尿病、甲状腺疾患第2講 糖尿病、呼吸器疾患、消化器疾患②第3講 血液疾患、膠原病第4講 腎臓・泌尿器疾患

第6回

疾病の概要(3)第1講 運動器、目の疾患第2講 耳の疾患第3講 感染症、神経疾患、難病①第4講 神経疾患、難病

第7回

疾病の概要(4)第1講 先天性疾患①第2講 先天性疾患②第3講 高齢者に多い疾患①第4講 高齢者に多い疾患②

第8回

終末期医療と緩和ケア第1講 終末期医療①第2講 終末期医療②第3講 緩和ケア①第4講 緩和ケア②

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成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習・事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する。

教科書・参考書・教材 教科書:指定しない参考書:新・社会福祉士養成講座『人体の構造と機能及び疾病』中央法規出版

特記事項

社会福祉士、精神保健福祉士の国家試験の受験のための資格科目であるため、国家試験受験に必要な知識を修得して、国家試験に備える。本科目は、福祉の専門科目を履修するために基礎となる科目である。受験者は人体の構造と機能及び疾病Ⅱも併せて修得しなければならない。

その他 常日頃より、福祉・看護に関する時事的問題に高い関心を持っていること。

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 人間福祉

科目区分 専門教育科目 人間福祉基礎 人間理解

科目名 人体の構造と機能及び疾病Ⅱ

担当教員 坂本史彦

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

身近に発生する疾患や障害について概要を説明し、リハビリテーション、国際生活機能分類(ICF)、健康とプライマリーヘルスケアについてのとらえ方について解説する。1)国際生活機能分類(ICF)の基本的考え方と概要について学ぶ。2)各種身体障害、知的障害、発達障害等を取り上げ、それぞれの概要、特徴について学ぶ。3)認知症や高次脳機能障害の概要とそれらの原因、症状等について学ぶ。4)リハビリテーションの概要について学ぶ。5)予防医学として公衆衛生学について学ぶ。

授業の目標

医学に関する基本的知識を身につけるため、日常でみることの多い疾患や障害、リハビリテーション、国際生活機能分類(ICF)、健康のとらえ方を説明することができるようになる。1)国際生活機能分類(ICF)の基本的考え方と概要について説明することができるようになる。2)リハビリテーションの概要について説明することができるようになる。3)予防医学として公衆衛生学について説明することができるようになる。

授業の内容

第1回

障害の概要(1)第1講 障害の概念第2講 視覚障害第3講 聴覚障害第4講 平衡機能障害

第2回

障害の概要(2)第1講 肢体不自由①第2講 肢体不自由②第3講 内部障害①第4講 内部障害②

第3回

障害の概要(3) 第1講 知的障害とは第2講 発達障害①第3講 発達障害②第4講 高次脳機能障害

第4回

障害の概要(4)第1講 認知症①第2講 認知症②第3講 精神障害①第4講 精神障害②

第5回

国際生活機能分類(ICF)の基本的考え方と概要第1講 国際生活機能分類(ICF)への変遷第2講 国際生活機能分類(ICF)の構成要素と基本構造「心身機能と身体構造」と「活動」「参加」の概念第3講 健康状態に影響を与える背景因子第4講 健康状態と生活機能低下の概念

第6回

リハビリテーションの概要第1講 リハビリテーションとは第2講 リハビリテーションにおける障害評価第3講 リハビリテーションの諸段階第4講 リハビリテーションにかかわる専門職

第7回

健康のとらえ方(1)第1講 健康の概念と健康増進の歴史第2講 日本人の人口統計第3講 人口の高齢化と医療費第4講 国民健康づくり対策

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授業の内容

第8回

健康のとらえ方(2)第1講 感染症対策第2講 労働衛生第3講 環境保健第4講 歯科保健・学校保健

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習と事後学習を確実に行う

授業方法・内容の特徴 メディア授業で実施する

教科書・参考書・教材 教科書:特に指定なし参考書:新・社会福祉士養成講座『人体の構造と機能及び疾病』中央法規出版

特記事項

社会福祉士、精神保健福祉士の国家試験の受験のための資格科目であるため、国家試験受験に必要な知識を修得して、国家試験に備える。本科目は、福祉の専門科目を履修するために基礎となる科目である。受験者は人体の構造と機能及び疾病Ⅰも併せて修得しなければならない。

その他 常日頃より、福祉、保健・医療に関する時事的問題に高い関心を持っていること。

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 人間福祉

科目区分 専門教育科目 人間福祉基礎 人間理解

科目名 人間福祉臨床論

担当教員 井上健朗、植田美津恵、小倉常明、髙橋紘士、都築繁幸、増山道康、矢野明宏

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 なし

授業の概要

現代社会における様々な福祉・看護場面における現実的課題を理解するとともに、そうした課題の背景にある要因を探りながら、課題解決に対するアプローチを探るための契機を探り、福祉・看護に係る専門職者としての意識の涵養を図るものとする。1)福祉・看護サービス利用者の現段階における実状について確認をしていく。2)福祉・看護サービスに係る専門的な機関・施設・専門職の実状について確認する。3)これからの福祉・看護サービスのあり方について専門的な視野から検討する。

(オムニバス方式/全8回)(髙橋紘士 第1回)社会福祉制度の全体像、生活保護、児童福祉、母子父子寡婦福祉を知り、福祉サービス利用者の現段階における実状について確認をする。(都築繁幸 第2回)障害児・障害者福祉、高齢者福祉、社会福祉法、社会福祉制度の近年の動向を知り、福祉サービス利用者の現段階における実状について確認をする。(矢野明宏 第3回)地域包括ケアシステムを知り、福祉サービス利用者の現段階における実状について確認をする。(増山道康 第4回)サービス付き高齢者向け住宅の整備等のあり方を知り、これからの福祉・看護サービスのあり方について専門的な視野から確認する。(植田美津恵 第5回)人間のライフサイクルを学び、福祉・看護サービスに係る専門的な機関・施設・専門職の実状について確認する。(都築繁幸 第6回)発達障害児の生きにくさを知り、これからの福祉サービスのあり方について専門的な視野から確認する。社会の中で受け止める姿勢の具体像を描けるか、をみる(井上健朗 第7回)社会福祉現場における人材確保の現状と課題を知り、福祉・看護サービスに係る専門的な機関・施設・専門職の実状について確認する。(小倉常明 第8回)地域福祉への取り組み、企業、NPOとの連携を知り、福祉サービスに係る専門的な機関・施設・専門職の実状について確認する。

授業の目標

これからの現代社会を担うべき人材となりうるために、福祉・看護の視点からの専門的かつ実践的資質向上を図り、現代的福祉・看護の課題を解決できる力量を持てるようになる。1)現代社会における福祉・看護の課題に向き合う姿勢を持ち、その解決に必要な意識を持つようになる。2)福祉・看護サービスにおける課題の解決に向けて取り組める人材となるための最低限の知識を具体的にあげられるようになる。3)福祉・看護サービス利用者の立場に立てる援助者の基盤を構築する。

授業の内容

第1回

社会福祉臨床論とはなにか第1講 人間福祉臨床論とはなにか第2講 人間福祉学における臨床とは第3講 「生の営みの困難」と福祉援助第4講 福祉臨床の基本

第2回

社会福祉分野の法制度を学ぶ第1講 社会福祉制度の法体系第2講 社会福祉制度の近年の動向第3講 高齢者福祉の動向第4講 障害者福祉の動向

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授業の内容

第3回

地域包括ケアシステム第1講 地域包括ケアシステムの概要第2講 地域包括ケアを創る①第3講 地域包括ケアを創る②第4講 地域包括ケア最前線

第4回

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)から福祉・介護・看護の動向を考える第1講 小タイトル  サービス付き高齢者向け住宅の整備状況第2講 サービス付き高齢者向け住宅の実際(住宅を取材して)1第3講 サービス付き高齢者向け住宅の実際(住宅とケアハウスを取材して)2第4講 高齢者福祉・介護・看護の方向性を考える

第5回

人間のライフサイクルを学ぶ第1講 発達心理学における段階別課題を理解する第2講 乳児期~就学期まで第3講 学童期から思春期まで第4講 壮年期から老年期まで

第6回

発達障害と現代社会第1講 発達障害と特別支援教育第2講 小中学校段階の発達障害者第3講 高等教育段階の発達障害者第4講 社会的ひきこもりと発達障害

第7回

社会福祉現場における課題(人材)第1講 社会福祉現場における資格第2講 社会福祉現場における職種第3講 社会福祉現場における人材不足第4講 福祉人材確保対策

第8回

地域福祉への取り組み~企業、NPOとの連携~第1講 福祉サービスの取り組み第2講 福祉サービス利用者の視点(1)第3講 福祉サービス利用者の視点(2)第4講 株式会社による子育て支援サービス

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 宿題  :特に課さないが、事前・事後学習は学習効果を高めるためにも必ず取り組むことレポート:なし

授業方法・内容の特徴 メディア授業。

教科書・参考書・教材 教科書:指定しない参考書:指定しない

特記事項 社会福祉士及び精神保健福祉士国家試験受験資格取得を目指す者は、必ず履修すること。

その他 常日頃より、福祉・看護に関する時事的問題に高い関心を持っていること。

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 人間福祉

科目区分 専門教育科目 人間福祉基礎 生活理解

科目名 社会学原論Ⅰ

担当教員 堀田泉

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

社会学における方法論と課題を最初に提示し、人と社会の関係、法・経済・教育等の社会システムの概要を日本社会と近代欧米社会との比較において把握する。とくに社会関係の質を反映する言語の構造を社会集団の構造に関連付けて説明する。その基礎のうえに戦後日本の経済社会を事例として取り上げ、パフォーマンスが向上した時期と停滞した時期を社会変動の理論として示す。発展と停滞の流れを教育システムや労働システム等との因果関連において説明し、現在の社会環境としてのグローバリゼーションのなかでの今後の社会の課題と可能性を探りつつ「社会学原論Ⅱ」の橋渡しとする。

授業の目標

現代社会の構造の基本的な理解のうえに問題意識を持って社会の課題に取り組む。1)社会学の課題と方法を理解する。2)比較の視点での社会生活の理解をつうじてわれわれの社会の特質を理解する。3)具体的な社会問題に対して社会学の方法でどうアプローチするのかを考えることができる。

授業の内容

第1回

「社会学」という学問第1講 「社会学」は「社会科学」である第2講 概念と抽象第3講 正しい概念装置を作る第4講 概念としての「社会」

第2回

近代西洋社会第1講 近代化とは西洋化第2講 マックス・ヴェーバーの「支配」概念第3講 計算可能性・合理性第4講 市民社会

第3回

ことばと「社会」第1講 二人称ことばと三人称ことば第2講 三人称がない日本語第3講 二人称社会としてのカイシャ第4講 関係の親密性・関係の垂直性

第4回

日本社会を考える第1講 発展①と発展②第2講 発展①の制度的特徴第3講 55年体制と二人称社会第4講 労働の変化の歴史

第5回

フォーディズム・ポストフォーディズム第1講 フォードの成功と大量消費社会の到来第2講 成功の論理は失敗の論理第3講 日本的経営の登場と労働の変化 発展②第4講 発展②の終焉

第6回

教育制度の国際比較第1講 ドイツの教育システム第2講 競争なき学歴社会と競争に満ちた学校歴社会第3講 三人称社会での働き方第4講 発展②の終焉

第7回

日本社会の現在①第1講 バブル経済とIT技術による社会の変貌、新自由主義第2講 雇用形態の変化第3講 三人称社会としてのヨーロッパの対応第4講 新たな貧困問題・格差社会

第8回

日本社会の現在②第1講 格差のメカニズム第2講 少子高齢化に臨む考え方の国際比較第3講 見えない社会保障とカイシャ社会第4講 日本社会の今後

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成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習・事後学習を確実に行う。

授業方法・内容の特徴メディア授業で実施する。講義形式で行う。注意深く聞くこと。理解できなかったところは質問すること。その際何がどうわからなかったかが示せるとよい

教科書・参考書・教材教科書:指定しない参考書:「社会理論と社会システム」社会福祉士養成講座編集委員会(中央法規)    「社会学 第五版」アンソニー・ギデンズ(而立書房)

特記事項この科目は大学で「社会福祉士」「精神保健福祉士」の国家試験受験資格に必要な科目に指定されていますが、社会の基本的な理解は、これらの資格取得を目指す学生だけでなく他の分野で活動することを目指す学生にとっても必要な科目です。

その他 特になし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 人間福祉

科目区分 専門教育科目 人間福祉基礎 生活理解

科目名 社会学原論Ⅱ

担当教員 堀田泉

単位 1 必修・選択の別 選択必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 2学期 4学期 履修条件 「社会学原論Ⅰ」を履修していること

授業の概要

「社会学原論Ⅰ」の認識を踏まえ、「近代社会」の歴史的位置と本質を問い、その認識を基礎に現代社会の諸問題を考える方向と方法を学んでいく。「近代社会」とともに社会学が成立してきた過程と問題意識を社会学者たちの理論を学びながら、「近代社会」が社会学的には都市社会として展開してきたことを、その論拠を考えつつ理解する。その経過で社会問題を発見、解決策を考え、新しい社会の展望に向かっていく。

授業の目標

社会学という学問を社会問題への関心を基礎に理解する1)法や民主主義との関連、消費社会との関連において社会学の方法の有効性を理解する。2)都市社会としての近代社会を歴史的に認識しそのなかで家族、産業、地域社会を理解する。3)社会的行為の理論を基礎にして具体的な社会問題に対してどうアプローチするのかを考えることができる。

授業の内容

第1回

社会学の誕生と成立第1講 オーギュスト・コント第2講 三段階の法則第3講 欧米での「総合社会学」の継承第4講 社会学の確立

第2回

マックス・ヴェーバーの社会学①-初期ヴェーバーを中心にー第1講 ヴェーバーの個人史とドイツ帝国の成立過程第2講 農業労働調査第3講 国民国家と経済政策第4講 ドイツの将来を見越した政策提言

第3回

合理性・合理主義を核とする社会的行為の基礎第1講 ヴェーバーと現代第2講 形式合理性と実質合理性第3講 目的合理性と価値合理性第4講 理論的合理主義と実践的合理主義

第4回

家族や都市生活にみる社会的病理第1講 ジンメルのアクチュアリティ第2講 都市のスピードと差異化する存在第3講 自己保存としての倦怠と冷淡第4講 都市的な「自由」と社会病理

第5回

都市社会に展開される社会生活と地域第1講 シカゴ学派都市論のアクチュアリティ第2講 参与観察と社会調査第3講 ハーバード学派とホーソーン実験第4講 孤独な群衆

第6回

消費社会にみる社会システムと支配の理論第1講 ゆたかな社会とフォーディズム第2講 パーソンズのシステム論第3講 ライト・ミルズの成層論第4講 ヴェーバー社会学の継承と断絶

第7回

モダンとポストモダン第1講 「近代社会」と「現代社会」第2講 啓蒙の弁証法第3講 未完のプロジェクト第4講 ポストモダンとは

第8回

現代社会の諸問題に向けて第1講 資源と環境第2講 格差社会とテロリズム第3講 新たなアソシエーション第4講 社会学の役割

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成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題 事前学習・事後学習を確実におこなうこと。

授業方法・内容の特徴 講義形式です。注意深く聞いてください。理解できなかったところは質問してください。その際何がどうわからなかったかが示せるとよいと思います。

教科書・参考書・教材 教科書:指定しない参考書:社会福祉士養成講座『社会理論と社会システム』中央法規出版

特記事項この科目は大学で「社会福祉士」「精神保健福祉士」の国家試験受験資格に必要な科目に指定されていますが、社会の基本的な理解は、これらの資格取得を目指す学生だけでなく他の分野で活動することを目指す学生にとっても必要な科目です。

その他 特になし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 人間福祉

科目区分 専門教育科目 人間福祉基礎 地域基盤理解

科目名 人間福祉学総論

担当教員 井上健朗、小倉常明、才村純、髙橋紘士、増田雅暢、増山道康

単位 1 必修・選択の別 必修 授業形態授業方法

メディア授業(講義)回数 8回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 3学期 履修条件 なし

授業の概要

社会福祉に関連する事柄を学ぶ上で、昨今の社会福祉の現状と課題を知ることは重要なことである。そのため、本授業では、社会福祉学の未来、地域包括ケア、地域福祉等をテーマに取り上げ、オムニバス方式でその現状と課題を確認し、今後の方向性を探ることとする。1)社会福祉学の現時点での到達点と未来について学ぶ。2)介護保険制度の現状と課題、これからの方向性について理解する。3)地域包括ケア、地域福祉の実際と今後について確認する。

(オムニバス方式/全8回)第1回~第2回 髙橋紘士高齢者単身社会の問題点、及びケアシステム等に焦点を当てて、社会福祉学の現時点での到達点と未来を確認する。第3回 増田雅暢高齢者介護をめぐるさまざまな問題の実態を知り、介護保険制度の現状と課題、これからの方向性を確認する。第4回 才村 純子どもの貧困の現状や支援上の課題を知り、地域福祉の実際と今後について確認する。第5回~第6回 井上健朗多職種連携実践を知り、地域包括ケアの実際と今後について確認する。第7回 増山道博生活困窮者自立支援制度の実践を知り、介護保険制度の現状と課題、これからの方向性を確認する。第8回 小倉常明被災地に対する支援活動を知り、地域福祉の実際と今後を確認する。

授業の目標

社会福祉の基本的な知識等を習得することは大切である。それと同時に、昨今の社会福祉事情を知ることも重要である。本授業では、社会福祉の主要なポイントを確認することによって、福祉課題を明確にし、今後の福祉サービスをより良いものにしていくキーパーソンとなることを目標とする。1)社会福祉学の未来について展望することができるようになる。2)介護保険の現状を理解し、これからの介護サービスのあり方を検討することができる人材となる。3)地域包括ケア、地域福祉の将来的なリーダーとなることを目指す。

授業の内容

第1回

人間福祉学の基礎第1講 人間福祉学の対象としての「地域生活課題」第2講 地域生活課題のバックグラウンド第3講 人間福祉学の課題第4講 福祉的人間観と援助・支援〜人間福祉学の基礎

第2回

人間福祉学の未来第1講 21世紀ケアシステム第2講 人口変動と人間福祉第3講 経済社会変動と人間福祉第4講 包括ケアの時代と人間福祉実践

第3回

高齢者介護の問題と介護保険制度第1講 高齢者介護をめぐる問題第2講 介護保険制度の検討第3講 介護保険制度の仕組み第4講 介護保険制度の現状と課題

第4回

子どもの貧困と権利を考える第1講 子どもの権利保障に向けた取組み第2講 子どもの貧困と権利第3講 子どもの貧困対策に関する法制度の概要と課題第4講 子どもの貧困問題解消に向けた民間団体や地域の活動

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授業の内容

第5回

多職種連携実践(IPW:inter-professional work)第1講 多職種連携実践(IPW)第2講 多職種連携実践のしくみ第3講 連携機関・職種の理解第4講 多職種連携実践の課題

第6回

医療領域における多職種連携実践事例第1講 医療介護連携事業における多職種連携実践第2講 多職種連携研修会の事例(1)第3講 多職種連携研修会の事例(2)第4講 コミュニティケアの推進

第7回

貧困の現状と支援策第1講 ホームレスの定義第2講 ホームレスへの支援の実際第3講 ホームレスへの支援の実際(都内の事例)第4講 貧困施策の現状と課題

第8回

災害支援活動及び地域支援活動の実際について確認する第1講 災害と福祉第2講 地域を支える活動①第3講 地域を支える活動②第4講 地域を支える活動③

成績評価の方法 小テスト50%、単位認定試験50%

宿題・課題宿題:(第7回)マスコミに登場する貧困に関する記事や報道の問題点を分析するレポート(第7回)貧困への支援について場面を設定してどのような支援が有効かについて考察する

授業方法・内容の特徴 メディア授業。福祉領域の6人の教員が担当するオムニバス方式の講義で実施する

教科書・参考書・教材

教科書:特になし参考書:第3回 『国民の福祉と介護の動向』(最新版)(厚生労働統計協会)第4回 松本伊智朗・湯澤直美・平湯正人・山野良一・中嶋哲彦編著「子どもの貧困ハンドブック」かもがわ出版2016、阿部彩「子どもの貧困」岩波書店2008、阿部彩「子どもの貧困Ⅱ」岩波書店2014、岩川直樹・仲田広行編著「貧困と学力(未来への学力と日本の教育)」明石書店2007、許斐有「子どもの権利と児童福祉法(増補版)」信山社2001、才村純「図表でわかる子ども虐待」明石書店2008第7回 OECD「OECD幸福度白書」明石書店2012、OECD「図表で見る世界の最低生活保障」明石書店2008、OECD「子どもの福祉を改善する」明石書店2011、西村仁美「悔-野宿生活者の死と少年たちの十字架」現代書籍2005、麦倉哲/ふるさとの会編「ホームレス自立支援システムの研究」第一書林2006、石川結貴「ルポ居所不明児童」筑摩書房2015、大阪弁護士会「貧困を生まないセーフティネット」明石書店2010

特記事項 今日の社会福祉課題に対して、高い関心を持っておくこと。映像を用いることもあるので、細部まで注意を払って視聴してほしい。

その他 OECD相対的貧困についての基礎知識をあらかじめ持って授業を受けることが望ましい。

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 人間福祉

科目区分 専門教育科目 社会福祉 相談援助の技術

科目名 相談援助演習Ⅰ

担当教員 井上健朗、榎本則幸、岡田哲郎、小倉常明、國重智宏、才村純、藤田則貴、増山道康、矢野明宏、若林功、若林真衣子

単位 2 必修・選択の別 選択授業形態授業方法

メディア授業(講義)

スクーリング回数 16回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 2学期

履修条件 入学時に「社会福祉モデル」を選択したもの、又は「精神保健福祉モデル」を選択したもののうち社会福祉士・精神保健福祉士両方の資格取得の意思を申し出たもの

授業の概要

社会福祉士が専門的業務を展開する上で必要とされる基本的な知識・技術について、基礎的な事柄から、その活用のあり方に関して、個人・集団指導を通して学んでいく。1)ソーシャルワークの価値に基づいて、実践で何を目指すべきかを述べることができる。2)ソーシャルワークの基本的な視点と知識に基づいてクライエントの状況を多面的に理解し、他者がわかるように説明することができる。3)ソーシャルワーク実践の評価について理解しており、実践についての自己評価ができ、それを実践の改善に役立てることができる。

(メディア授業12回、面接授業4回)メディア授業・面接授業とも、1グループ学生20名以内に割り振り、担当教員の11名で各グループを担当する。メディア授業での質疑・指導等の対応は主にグループ担当教員が行う。メディア授業では、映像等も含めたコンテンツの掲示板を利用しグループディスカッションを行い、教員と学生が対話をする双方向性の授業を行う。面接授業では、グループワークや実技指導(ロールプレイング)等を通じて、実践の現場を模擬体験し、福祉現場での課題発見能力や問題解決能力を身につける。

(メディア授業)第1回 :相談援助演習の意義第2回 :専門的なソーシャルワークの視点第3回 :問題解決の視点第4回 :相談援助演習の基本的考え方第5回 :相談援助演習の内容第6回 :価値と倫理第7回 :記録技法第8回 :マッピング技法第9回 :評価技法第10回 :プレゼンテーション技法第11回 :ネゴシエーション技法第12回 :ディベート技法

(面接授業)第13回 :自己理解と自己覚知第14回 :構成的グループエンカウンター(SGE)による自他理解・自己覚知第15回 :グループワーク、基本的なコミュニケーション技術の習得第16回 :基本的な面接技術の習得

授業の目標

相談援助の知識と技術に係る他の科目との関連性も視野に入れつつ、社会福祉士に求められる相談援助に係る知識と技術について、実践的に習得するとともに、専門的援助技術として概念化し理論化し体系立てていくことができる能力を養うことを目標とする。1)具体的な課題別の相談援助事例等を活用し、総合的かつ包括的な援助について実践的に習得する。2)具体的な相談援助場面及び相談援助の過程を想定した実技指導(ロールプレイング)によって理解を深める。3)相談援助に係る知識と技術について個別的な体験を一般化し、実践的な知識と技術として習得できるようにする。

授業の内容

第1回

相談援助演習の意義第1講 相談援助演習の学習とは第2講 相談援助における専門性とは第3講 専門職に求められる資質①第4講 専門職に求められる資質②

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授業の内容

第2回

専門的なソーシャルワークの視点第1講 2000年以降の社会福祉サービス第2講 ソーシャルワークの視点第3講 コミュニケーションにおける知識第4講 ソーシャルワーカーの機能について

第3回

問題解決の視点第1講 ライフサイクルと援助過程①第2講 ライフサイクルと援助過程②第3講 ソーシャルワーカーの臨床トレーニング①第4講 ソーシャルワーカーの臨床トレーニング②

第4回

相談援助演習の基本的考え方第1講 現代社会における福祉課題第2講 現代社会の福祉課題とソーシャルワーク実践第3講 福祉専門教育の構成第4講 福祉専門教育と相談援助演習

第5回

相談援助演習の内容第1講 ソーシャルワーク実践と相談援助演習①第2講 ソーシャルワーク実践と相談援助演習②第3講 ソーシャルワーク実践と相談援助演習③第4講 相談援助演習の学習内容

第6回

価値と倫理第1講 意識的な行為であるソーシャルワーク①第2講 意識的な行為であるソーシャルワーク②第3講 ソーシャルワークの価値、倫理上のジレンマ①第4講 ソーシャルワークの価値、倫理上のジレンマ②

第7回

記録技法第1講 記録の意義と目的第2講 記録の種類第3講 記録の内容第4講 記録の方法

第8回

マッピング技法第1講 エコシステム論とマッピング技法①第2講 エコシステム論とマッピング技法②第3講 事例の検討第4講 エコマップとケアプラン

第9回

評価技法第1講 評価の意義と目的第2講 評価の種類第3講 評価者第4講 評価の手法

第10回

プレゼンテーション技法第1講 プレゼンテーションとは何か。第2講 コミュニケーションの視点から見たプレゼンテーション第3講 プレゼンターの心構え第4講 プレゼンテーションの具体的手順

第11回

ネゴシエーション技法第1講 社会生活とネゴシエーション第2講 説得のメカニズム第3講 ネゴシエーションの手順第4講 ネゴシエーションの戦術

第12回

ディベート技法第1講 ディベートの基本ルールと効用第2講 ディベートの流れ第3講 論理的思考①第4講 論理的思考②

第13回

自己理解と自己覚知(面接授業)第1講 自他理解(自己理解・他者理解)第2講 他者理解の方法第3講 自己理解の方法第4講 自己覚知

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授業の内容

第14回

構成的グループエンカウンター(SGE)による自他理解・自己覚知(面接授業)第1講 SGEの基礎理論①第2講 SGEの基礎理論②第3講 SGE演習プログラム第4講 自己覚知

第15回

基本的なコミュニケーション技術の習得(面接授業)第1講 ソーシャルワーク実践における関係づくり第2講 良好な専門的援助関係づくりに必要なコミュニケーション第3講 かかわり行動①第4講 かかわり行動②

第16回

基本的な面接技術の習得(面接授業)第1講 面接の目的第2講 面接に入る心構え第3講 傾聴の方法第4講 面接の具体的技法

成績評価の方法 ディスカッション40%、振り返りシート10%、単位認定試験(レポート)50%

宿題・課題 メディア授業におけるグループディスカッションには必ず参加すること。事前・事後学習には積極的に取り組むこと。

授業方法・内容の特徴 eラーニングによるメディア授業と面接授業の双方で行い、双方の授業を通じて相談援助の理論学習と実践現場における実習体験との相互性を学修する。

教科書・参考書・教材教科書:指定しない参考書:『社会福祉士 相談援助演習(第2版)』中央法規    『相談援助演習(第2版)』弘文堂

特記事項 社会福祉士の国家試験受験資格を取得するための科目である。受験を希望する学生は「相談援助演習Ⅱ」「相談援助演習Ⅲ」も併せて修得しなければならない。

その他 なし

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東京通信大学 2018年度シラバス

学部 人間福祉

科目区分 専門教育科目 精神保健福祉 相談援助の技術

科目名 精神保健福祉援助演習Ⅰ

担当教員 今橋みづほ、榎本則幸、國重智宏、松為信雄、若林功、若林真衣子

単位 2 必修・選択の別 選択授業形態授業方法

メディア授業(講義)

スクーリング回数 16回 標準履修年次 1年次

開講期 1学期 2学期

履修条件 入学手続き時「精神保健福祉モデル」を選択していること

授業の概要

精神保健福祉援助の知識と技術に係る他の科目との関連性も視野に入れつつ、精神保健福祉士に求められる相談援助に係る基礎的な知識と技術について、次に掲げる方法を用いて、実践的に習得するとともに、専門的援助技術として概念化し理論化し体系立てていくことができる能力を涵養する。1)相談援助に関わる基礎的な知識と技術に関する具体的な実技を用いる。2)地域福祉の基盤整備と開発に係る具体的な相談事例を体系的にとりあげること。3)個別指導並びに集団指導を行う。

(メディア授業・12回、面接授業・4回(1日間))メディア授業・面接授業とも、1グループ学生20名以内に割り振り、担当教員の6名で各グループを担当する。メディア授業での質疑・指導等の対応は主にグループ担当教員が行う。メディア授業では、映像等も含めたコンテンツの掲示板を利用しグループディスカッションを行い、教員と学生が対話をする双方向性の授業を行う。面接授業では、グループワークや実技指導(ロールプレイング)等を通じて、実践の現場を模擬体験し、福祉現場での課題発見能力や問題解決能力を身につける。

(メディア授業)第1回 :課題の発見・分析・解決の技術第2回 :情報の収集・整理・伝達の技術第3回 :記録の技術第4回 :援助関係第5回 :地域住民に対するアウトリーチ第6回 :地域住民のニーズ把握第7回 :地域アセスメント第8回 :地域福祉の計画Ⅰ第9回 :地域福祉の計画Ⅱ第10回 :ネットワーキング第11回 :社会資源の活用・調整・開発第12回 :サービス評価

(面接授業)第13回:自己覚知第14回:基本的なコミュニケーション技術第15回:基本的な面接技術第16回:グループダイナミックス活用技術

授業の目標

基礎的な相談援助技術の知識、技術の習得と下記3点を目標とする。1)精神障害者の生活や生活上の困難について把握する。2)精神保健福祉士の求められる相談援助に係る知識と技術について、実践的に修得する。3)専門的援助技術を概念化し理論的に体系立てる能力を涵養する。

授業の内容

第1回

課題の発見・分析・解決の技術第1講 テーマについての小講義第2講 演習内容の提示第3講 演習第4講 演習の振り返り

第2回

情報の収集・整理・伝達の技術第1講 テーマについての小講義第2講 演習内容の提示第3講 演習第4講 演習の振り返り

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授業の内容

第3回

記録の技術第1講 テーマについての小講義第2講 演習内容の提示第3講 演習第4講 演習の振り返り

第4回

援助関係第1講 テーマについての小講義第2講 演習内容の提示第3講 演習第4講 演習の振り返り

第5回

地域住民に対するアウトリーチ第1講 テーマについての小講義第2講 演習内容の提示第3講 演習第4講 演習の振り返り

第6回

地域住民のニーズ把握第1講 テーマについての小講義第2講 演習内容の提示第3講 演習第4講 演習の振り返り

第7回

地域アセスメント第1講 テーマについての小講義第2講 演習内容の提示第3講 演習第4講 演習の振り返り

第8回

地域福祉の計画(1)第1講 テーマについての小講義第2講 演習内容の提示第3講 演習第4講 演習の振り返り

第9回

地域福祉の計画(2)第1講 テーマについての小講義第2講 演習内容の提示第3講 演習第4講 演習の振り返り

第10回

ネットワーキング第1講 テーマについての小講義第2講 演習内容の提示第3講 演習第4講 演習の振り返り

第11回

社会資源の活用・調整・開発第1講 テーマについての小講義第2講 演習内容の提示第3講 演習第4講 演習の振り返り

第12回

サービス評価第1講 テーマについての小講義第2講 演習内容の提示第3講 演習第4講 演習の振り返り

第13回

自己覚知(面接授業)第1講 テーマについての小講義第2講 演習内容の提示第3講 演習第4講 演習の振り返り

第14回

基本的なコミュニケーション技術(面接授業)第1講 テーマについての小講義第2講 演習内容の提示第3講 演習第4講 演習の振り返り

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授業の内容

第15回

基本的な面接技術(面接授業)第1講 テーマについての小講義第2講 演習内容の提示第3講 演習第4講 演習の振り返り

第16回

グループダイナミクス活用技術(面接授業)第1講 テーマについての小講義第2講 演習内容の提示第3講 演習第4講 演習の振り返り

成績評価の方法 ディスカッション40%、振り返りシート10%、単位認定試験50%

宿題・課題 メディア授業におけるグループディスカッションには必ず参加すること事前・事後学習には積極的に取り組むこと

授業方法・内容の特徴 eラーニングによるメディア授業と面接授業の双方で行い、双方の授業を通じて相談援助の理論学習と実践現場における実習体験との相互性を学修する。

教科書・参考書・教材教科書:指定しない参考書:『新・精神保健福祉士養成講座8精神保健福祉援助演習(基礎・専門)第2版』日本精神保健福祉士養成校協会編 中央法規出版

特記事項 精神保健福祉士の国家試験受験資格を取得するための科目である。受験を希望する学生は精神保健福祉援助演習Ⅱ、Ⅲも併せて修得しなければならない。

その他 なし

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