「高千穂郷」通信 - Miyazaki Prefecture ·...

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神話伝説の山里 たかちほごう つうしん 「高千穂郷」通信 平成24年8月号 (宮崎県西臼杵支庁) NO NO . . 116 116 8月19日、高千穂町岩戸を舞台に、山間部の坂道を駆け上る自転車レース 「ヒル クライムチャレンジシリーズ2012高千穂天岩戸プレ大会」 が県内で初めて開催さ れました。 県内外より小学3年生から65歳までの約150名の選手が出場し、高千穂町総合 運動公園を出走し岩戸中学校までの8㎞をパレードした後、岩戸中学校から大分県境 の尾平トンネル前まで、全長14.8㎞、標高差619mの走破タイムを競いました。 このシリーズは、自転車競技を通した、 ”一日で終わりでなく通年の”地域おこしコンセプトとしており、今後10年間で全都道府県での開催を目指しています。 今回の大会で、県内外の多くの方に、自然豊かな神話の里高千穂を走っていただき、 その素晴らしさを体験していただいたと思います。 また来年も この高千穂で大会が開 催される予定ですが、さらなる盛り上がりを期待しています。 また、当日は、高千穂町の毎年おなじみのイベント 「サルタフェスタ2012」 開催され、ヒルクライムチャレンジシリーズ出場者や多くの家族連れなどで賑わいま した。特に今年は古事記編さん1300年記念行事でもあり、 「マークエステルの世界 展」「岩戸(畳)投げ大会」なども催されました。

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神話伝説の山里 たかちほごう つうしん

「高千穂郷」通信平成24年8月号

(宮崎県西臼杵支庁)NONO ..116116

8月19日、高千穂町岩戸を舞台に、山間部の坂道を駆け上る自転車レース「ヒルクライムチャレンジシリーズ2012高千穂天岩戸プレ大会」が県内で初めて開催されました。

県内外より小学3年生から65歳までの約150名の選手が出場し、高千穂町総合運動公園を出走し岩戸中学校までの8㎞をパレードした後、岩戸中学校から大分県境の尾平トンネル前まで、全長14.8㎞、標高差619mの走破タイムを競いました。

このシリーズは、自転車競技を通した、”一日で終わりでなく通年の”地域おこしをコンセプトとしており、今後10年間で全都道府県での開催を目指しています。

今回の大会で、県内外の多くの方に、自然豊かな神話の里 高千穂を走っていただき、その素晴らしさを体験していただいたと思います。また来年もこの高千穂で大会が開催される予定ですが、さらなる盛り上がりを期待しています。

また、当日は、高千穂町の毎年おなじみのイベント「サルタフェスタ2012」も開催され、ヒルクライムチャレンジシリーズ出場者や多くの家族連れなどで賑わいました。特に今年は古事記編さん1300年記念行事でもあり、「マークエステルの世界展」や「岩戸(畳)投げ大会」なども催されました。

Page 2: 「高千穂郷」通信 - Miyazaki Prefecture · 今回の教室では、鳥獣被害の現状と対策についての講義をはじめ、獣の追い払い用のロケッ ト花火鉄砲の作成や追い払い実習の他、近隣集落に設置してある獣の侵入防止柵の見学や、町

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知事とのふれあいフォーラム

8月22日、高千穂町及び日之影町において、「知事とのふれあいフォーラム」が開催され、高千穂町では33名、日之影町では27名の各分野で活躍されている方々に御参加いただき、河野知事と活発な意見交換が行われました。

参加者のみなさんからは、中山間地域における産業の振興、鳥獣被害対策、道路網の整備、医療・福祉の充実など、実に多岐にわたる県政に対する要望や熱い思いをお話しいただき、河野知事も一生懸命に拝聴し、発表されたお一人お一人にお答えしました。

みなさまからの貴重な御意見はしっかりと受け止めさせていただきます!

また、フォーラムの開始前、河野知事が高千穂町のいきいき集落「上川登集落」を訪問しました。

集落では、共同堆肥舎、NPO法人ひめしゃら倶楽部の畑、用水路やビオトープ、尾谷いきいき直

売所「まつぼり」などの取組についてお話を伺いました。集落の多くの方から大変な歓迎を受け、河野知事も大変喜んでおりました。上川登集落のみなさん、ありがとうございました!今後ともますます元気な集落づくりをお願いいたします!

平成24年度優良工事表彰

7月26日、平成24年度宮崎県優良工事の表彰式が行われました。

この表彰は、平成23年度に完成した県発注の工事の中から、施工管理や安全対策、地元調整等において、他の工事の模範となるような取組を行った工事を

「優良工事」として表彰するものです。西臼杵支庁発注工事では、県土整備部長賞を(株)竹尾組が、西臼杵支庁長賞を飯干工業(株)、(株)

甲斐建設、(株)工藤興業、(株)木下組がそれぞれ受賞されました。受賞されたみなさまの今後ますますの御活躍を期待いたします。

中核作業道「祖母山線」開通!

7月27日、高千穂町五ヶ所の笈野町(おいのまち)と嶽(たけ)とを結ぶ中核作業道「祖母山線」の開通祝賀会が関係者約50名の参加のもと盛大に行われました。

祖母山線は、高千穂町が事業主体となり、平成21年度から森林路網整備加速化事業等を活用して、幅員3.6m、全体延長1,040mの中核作業道として整備されたもので、間伐等の森林施業としての利用はもちろん、災害時の迂回路や祖母山への登山道としての利用も期待されている路線です。

この日は、路線の中央付近に整備された「一枚野橋(いちまいのばし)」のたもとで神事が行われた後、五ヶ所高原ひめゆりセンターにおいて祝賀会が開催され、地元女性部が手間暇かけた美味しい郷土料理と地元のお酒を片手に、祖母山線の開通をお祝いしました。

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第2回九州県際サミット

8月21日、五ヶ瀬町町民センターにおいて、県際地域の様々な課題を解決することを目的に、県内外の自治体や経済界の関係者約120名が参加し、第2回九州県際サミットが開催されました。

サミットでは、国際東アジア研究センター理事長で前北九州市長の末吉興一さんの記念講演が行われた後、「『分権型社会』の実現に向けて」をテーマに、九州内の県際に位置する市町村などの

首長さんや経済界のみなさんがパネリストとなり、観光、医療、ごみ処理など様々な分野について活発な議論が行われ、県際地域の活性化の重要性が再確認されました。

またこの後、九州ハイランド大学リーグに参加している宮崎大学、東海大学、長崎県立大学の学生さん達による、五ヶ瀬町を題材にしたまちづくりへの想いについて発表が行われました。

無人ヘリによる水稲防除

8月12日、高千穂町浅ケ部地区(8.2ha)と日之影町大人地区(3ha)、8月20日に高千穂町後河内地区(14.7ha)で、試験的に無人ヘリによる水稲防除が行われました。

防除作業は、北部農業共済組合が所有している無人ヘリ2機を使い延岡無人ヘリ防除協議会のベテランオペレーターにより作業が進められました。

地上防除に比べ、はるかに短い防除時間と広い面積での一斉防除が可能となることから、効率的かつ経済的な省力技術に加え、高齢化等に伴う担い手不足への対応策の一つとしても期待されています。

今回の試験散布により、来年以降も希望者が増加することが予想されるため、西臼杵地区の無人ヘリ防除協議会の設立とオペレーターの早期育成を進めるため、関係機関と連携を進めていくことにしています。

西臼杵郡消防操法大会

8月5日、日之影町の癒しの森運動公園で西臼杵郡消防操法大会が開催されました。

操法要員のみなさんは、7月下旬に開催された西臼杵3町のそれぞれの町大会で上位の成績を収めた選りすぐりの精鋭ぞろいであり、県大会出場を懸け、気合いをほとばしらせ、日頃の鍛錬の成果である操法技術の早さ、正確さなどを競いました。

大会の結果、自動車ポンプの部で高千穂町消防団機動分団第1部が、積載車ポンプの部及び小型ポンプの部でいずれも日之影町消防団第3分団第13部が優勝し、8月25日開催の県大会への出場を決めました。

五ヶ瀬町中学3年生の鳥獣被害対策教室

8月21日、五ヶ瀬町鞍岡で、五ヶ瀬町内の中学3年生(三ヶ所中、鞍岡中)42名を対象に鳥獣被害対策教室を開催しました。この教室は同町教育委員会からの要請に基づくもので、地元で大きな問題となっている鳥獣被害の現状を学ぶことが目的です。

今回の教室では、鳥獣被害の現状と対策についての講義をはじめ、獣の追い払い用のロケット花火鉄砲の作成や追い払い実習の他、近隣集落に設置してある獣の侵入防止柵の見学や、町内のシカ・サル捕獲員による獣の捕獲についての説明などが行われました。

鳥獣被害は地元の大きな課題ということもあり、多くの質問が出るなど、生徒のみなさんは大変熱心に受講してくれました。今回、初めての試みでしたが、生徒のみなさんを通して地域の方々にも鳥獣被害防止の取組への理解が深まるよう期待しています。

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西臼杵地区SAPが「みさとわくわく市」に参加しました!

8月18日、高千穂町のがまだせ市場でJA高千穂地区青年部主催の第10回みさとわくわく市が開催されました。

JA青年部各支部、女性部、商工会青年部、食と農を考える県民会議西臼杵支部、西臼杵地区SAPが出店し、農業改良普及センターが事務局を持つSAPでは、鶏の唐揚げ(ユ

ズ胡椒添え)を販売しました。イベントでは、各団体によるステージ公演の他、JA青年

部各支部対抗長縄跳び大会などの催しが行われました。夕方から多くの人出で賑わい、SAPの鶏の唐揚げは大好

評のうちに完売することができました。今回の販売は、11月23日に開催される「SAP50周

年記念大会」のメインイベントとなる「各地区SAPの料理対決」の予行演習も兼ね、良い練習の場となりました。

◎お問い合わせ先宮崎県 西臼杵支庁 総務課

TEL 0982(72)2181 FAX 0982(72)3760URLhttp://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/chiiki/shityoson/nishiusuki_shityo/index.html

編集後記

8月は猛暑日が続きましたが、下旬にもなると朝夕は涼しく過ごしやすくなりました。そして過去最大級の勢力の台風15号が接近し、西臼杵にも少なからず影響を及ぼしました。

8月27日には「高千穂ひのかげくり」の出荷が始まり、秋の気配を感じる今日この頃です。(眞)

*西臼杵支庁の業務等について、ご意見、ご要望など

ありましたら下記までご連絡ください。

「わけもん語り場」通信

8月22日に開催した第3回「わけもん語り場」には5名の参加をいただきました。参加者のみなさま、ありがとうございました。今回は、若者の結婚観、婚活などについて熱く語り合いました。

次回は、9月19日(水)18:30~に実施します。

多くのみなさまのご参加をお待ちしております。

夏を彩る花の贈呈

8月2日、高千穂地区花卉園芸振興会(後藤廣範会長)から興梠支庁長へ夏を彩る花の贈呈がありました。今回贈呈されたのはキク、ホオズキ、トルコギキョウです。そのうち可憐な色と繊細で涼しげな花びらが特徴のトルコギキョウは近年生産量が増えつつあります。

また、8月6日には高千穂町花の日推進会議(会長 内倉信吾町長)が河野知事を表敬訪問しまし

た。高千穂町では花に彩られた住みよい町づくりと花き生産の推進を図るため、毎年8月7日を「花の日」としており、今回はその一環として町特産の花きにトマトなどの野菜を添えて贈呈しました。天候不順の中、生産者の努力により美しく咲いた花に、知事も大変感激した様子でした。

河川・道路一斉美化活動

宮崎県は、毎年7月を「河川愛護月間」、8月を「道路ふれあい月間」として、河川及び道路の愛護活動の推進や正しい利用の啓発を目的に、各種の取組を行っています。この取組の一環として、西臼杵支庁では、8月6日に西臼杵管内の各機関・団体の方々約350名で河川・道路一斉美化活動を実施しました。

こうした活動を通して、より多くの方に河川や道路を美しく安全に利用する「愛護の心」を広げていきたいと思います。