インテル® Visual Fortran Composer XE

～ 基本使用方法のご紹介 ～

エクセルソフト株式会社 安 晃生

中村 弘志

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～ 内容 ～ 1. 製品概要 2. インストールについて 3. ビルドと開発環境 4. コマンドラインからのビルド手順 5. Visual Studio からのビルドおよび実行手順 6. Visual Studio からのデバッグ方法 7. 最適化オプションと使用方法 8. Compaq Visual Fortran からの移行に関して 9. Visual Studio ソースエディター拡張機能 10. 関連情報と参考資料のご紹介

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製品に含まれるコンポーネント

インテル® Visual Fortran Composer XE Windows* 版

• インテル® Visual Fortran コンパイラー XE 14.0 （IA-32 / インテル® 64）

• Microsoft Visual Studio 2010 Shell

• インテル® マス・カーネル・ライブラリー (インテル® MKL) 11.1

「インテル® レジストレーションセンター」 （ https://registrationcenter.intel.com/RegCenter/ ） からのダウンロードパッケージ： 例）w_fcompxe_all_jp_2013_sp1.1.139.exe

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Fortran コンパイラーの対応言語機能 Ø FORTRAN 77

• Compaq Fortran 77 との互換性

Ø Fortran 90

Ø Fortran 95

Ø Fortran 2003 • ユーザー定義の派生型 I/O（v14.0 より）

Ø Fortran 2008 • Coarray

• CONTIGUOUS 属性

• ALLOCATE の MOLD キーワード

• DO CONCURRENT

• OPEN の NEWUNIT キーワード

• G0 および G0.d フォーマット編集記述子

• その他

Ø OpenMP 3.1 Ø OpenMP 4.0（v14.0 より） • アクセラレータのサポート

（インテル® Xeon Phi™ コプロセッサーのみ）

• SIMD 構造

• スレッドアフィニティ制御

※詳細は製品ドキュメントをご参照ください

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インテル® MKL 主要ルーチン一覧 Ø BLAS（Basic Linear Algebra Subprograms）

• ベクトル演算(レベル1)、ベクトル‐行列演算(レベル2)、行列‐行列演算(レベル3) Ø スパース BLAS

• Sparse BLAS レベル1、2、3（sparse ベクトル/行列） Ø LAPACK（ Linear Algebra PACKage ）

• ソルバーおよび固有ソルバー Ø ScaLAPACK（Scalable Linear Algebra PACKage）

• 計算、ドライバ、補助ルーチンの分散型メモリー版 Ø DFT（Discrete Fourier Transform）

• 混合基数、多次元変換 Ø クラスター DFT

• DFT 分散型メモリー版 Ø スパースソルバー（PARDISO／DSS ／ISS）

• 実数または複素数、対称、構造対称または非対称、正定値、不定値またはエルミートのスパース連立線形方程式

Ø VML（Vector Math Library） • 高速な libm（数学）関数

Ø VSL（Vector Statistical Library）

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～ 内容 ～ 1. 製品概要 2. インストールについて 3. ビルドと開発環境 4. コマンドラインからのビルド手順 5. Visual Studio からのビルドおよび実行手順 6. Visual Studio からのデバッグ方法 7. 最適化オプションと使用方法 8. Compaq Visual Fortran からの移行に関して 9. Visual Studio ソースエディター拡張機能 10. 関連情報と参考資料のご紹介

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インストールの準備

シリアル番号のご連絡

インテル Visual Fortran Composer XE

シングルユーザーライセンス

シリアル番号 XXXX-XXXXXXXX

l シリアル番号を登録し、インストール用のファイルを取得する

最新版 / Visual Studio Shell 付属（w_fcompxe_all_jp_<version>.exe）の ものはダウンロードのみで提供される

登録が完了すると、確認メールが送信される ü ダウンロードページの URL （リンク） ü ライセンスファイル（*.lic）が添付

https://registrationcenter.intel.com/RegCenter/

登録

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インストール（ライセンス認証）

ライセンス認証は、 シリアル番号を入力するかライセンス・ファイルを指定する。

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ライセンス格納場所 [X86 OS] C:¥Program Files¥Common Files¥Intel¥Licenses [X64 OS] C:¥Program Files (x86)¥Common Files¥Intel¥Licenses

ライセンス・ファイルはデフォルトでこの場所に格納される。

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スタートメニュー項目

インストール後、スタートメニューに 「Intel Parallel Studio XE 2013」の プログラムグループが生成される。

Ø Intel Software Manager • 製品のアップデート確認など

Ø Command Prompt • インテル® コンパイラー用にコマ

ンドプロンプトを開く Ø Documentation

• 製品のドキュメント Ø Getting Started

• 関連ドキュメントの一覧を表示 Ø Tutorial

• 製品の使用方法を紹介 Ø インテル(R) コンパイラー XE

• Visual Studio を起動する

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～ 内容 ～ 1. 製品概要 2. インストールについて 3. ビルドと開発環境 4. コマンドラインからのビルド手順 5. Visual Studio からのビルドおよび実行手順 6. Visual Studio からのデバッグ方法 7. 最適化オプションと使用方法 8. Compaq Visual Fortran からの移行に関して 9. Visual Studio ソースエディター拡張機能 10. 関連情報と参考資料のご紹介

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ビルドと開発環境 ソースコード （*.f90 *.for）

オブジェクト （*.obj）

実行バイナリ （*.exe *.dll）

コンパイラー： インテル® コンパイラー

リンカー： （RTLを含む）

Microsoft* Visual C++*

統合開発環境( IDE ) Microsoft*

Visual Studio*

サポート対象 IDE： Visual Studio 2008 Visual Studio 2010 Visual Studio 2012

Visual Studio 2008 Shell Visual Studio 2010 Shell

IDE を利用すると ソースコードの編集、 コンパイル、リンク、実行、デバッグなどが GUI 環境を通して作業できる。

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Visual Studio* への統合（Windows*）

インテル® Visual Fortran プロジェクトの表示

インテル® コンパイラーのオプション設定

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コマンドライン・ビルド環境（Windows*）

l Windows* スタートメニューに用意されたコマンドプロンプトを利用する。

l このコマンドプロンプトでは、環境変数を設定するバッチファイルが起動されるので、ビルドに必要な 環境変数 (Path / Include / Lib) が既に整っている。

環境変数設定コマンド(例)： <インストール>¥bin¥ipsxe-comp-vars.bat intel64 vs2010

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コマンドラインからのビルド

インテル® コンパイラー（コンパイラー・ドライバー）の使用方法

> ifort [コンパイラーオプション] file1 [file2 ...]

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～ 内容 ～ 1. 製品概要 2. インストールについて 3. ビルドと開発環境 4. コマンドラインからのビルド手順 5. Visual Studio からのビルドおよび実行手順 ‐プロジェクトとソリューション ‐プロパティ ページ ‐構成マネージャー ‐プログラムの生成と実行 6. Visual Studio からのデバッグ方法 7. 最適化オプションと使用方法 8. Compaq Visual Fortran からの移行に関して 9. Visual Studio ソースエディター拡張機能 10. 関連情報と参考資料のご紹介

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Visual Studio の画面概要

複数のファイルや設定をまとめて管理

ビルドに必要な操作はメニューやツールバーなどから実行可能

ソースコードの編集に便利なエディタ

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プロジェクトとソリューション l「プロジェクト」… ソースコードやビルドの設定を管理する単位 ファイル拡張子は vfproj （例：sample.vfproj）

l「ソリューション」 … １つまたは複数のプロジェクトをまとめた単位 ファイル拡張子は sln（例：sample.sln）

１つのプロジェクトは、１つの実行形式ファイル（.exe .dll）を生成するための情報を持っている。

・ソースファイル ・ヘッダーファイル ・リソースファイル ・コンパイル／リンク設定情報

… など

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プロジェクトの作成

インテル® Visual Fortran - コンソール・アプリケーション より “空のプロジェクト” を選択

l VS メニューより [ファイル(F)]>[新規作成(N)]>[プロジェクト(P)]

プロジェクト名（作成する .exe の名前） 保存場所およびソリューション名を入力

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ファイルの追加 l ソースコードの管理

右クリックメニューよりファイルをプロジェクトに追加

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新しいソースコードの追加

ファイル名と保存場所を入力

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プログラムの生成

ビルド：プロジェクトの設定に従ってコンパイルなどの操作を行い、実行形式ファイルを生成する

リビルド：前回生成したファイルを削除してからビルド

を実行する クリーン：前回生成したファイルを削除する

“構成”と”プラットフォーム”はツールバーから切り替え可能

l ビルド／リビルド

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生成されるファイルの場所 「ソリューション」を右クリックして “エクスプローラーでフォルダーを開く”を選択

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プログラムの実行方法 l デバッグなしで実行

生成したプログラムを実行する

プロジェクトが複数ある場合、スタートアップ プロジェクトに設定されているもの（太字表示）が実行される

プロジェクトの右クリックメニューから選択

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プロジェクトの設定

メニューの [プロジェクト(P)] > [プロパティ(P)] または各プロジェクトの右クリックメニューから [プロパティ (P)]

l プロジェクトのプロパティ

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プロパティ ページ

コンパイルやリンク、デバッグ実行の設定、インクルードパス、ライブラリーパスなどの、ビルド・実行・デバッグに関する各種設定を行う。

インテルコンパイラーの最適化や並列化の機能もここから設定する。

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構成マネージャー

プロジェクトのプロパティ ページは “プラットフォーム” ごとに “構成”（Debug と Release）があり、それぞれ独立している。

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プロジェクトの構成について

• プラットフォーム – Win32：32bit プログラムを作成する

• 64bit Windows でも動作する • 使用できるメモリ量に制限がある（2GB）

– x64：64bit プログラムを作成する • 32bit Windows では動作しない

• 構成 – Debug：プログラムをデバッグする際の設定

• 最適化を無効にし、デバッグ用の情報を出力する

– Release：デバッグ済みのプログラムをコンパイルする設定 • 最適化を有効にして、高速なプログラムにコンパイルする

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～ 内容 ～ 1. 製品概要 2. インストールについて 3. ビルドと開発環境 4. コマンドラインからのビルド手順 5. Visual Studio からのビルドおよび実行手順 6. Visual Studio からのデバッグ方法 7. 最適化オプションと使用方法 8. Compaq Visual Fortran からの移行に関して 9. Visual Studio ソースエディター拡張機能 10. 関連情報と参考資料のご紹介

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プログラムのデバッグ（１）

ブレークポイント（赤丸で表示）の挿入： 動作を確かめたい行の左端をクリック

“Debug” 構成で [リビルド] して [デバッグ開始]

l デバッグ実行（Visual Studio デバッガー）

“Debug” 構成では、通常 /debug:full が使用される。

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プログラムのデバッグ（２）

デバッグを開始すると [デバッグ (D)] メニューの項目などが表示される（後述）

ブレークポイントの行で実行が止まり、１行（１ステップ）ごとに進めることができる

関数に入った／出た後の変数値や条件分岐などの挙動を確認し、バグとなっている記述を探す

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プログラムのデバッグ（３） [デバッグ (D)] メニュー

続行：次のブレークポイントまで処理を進める

ステップイン：関数内の処理に移る

ステップオーバー：次の行に処理を進める

ステップアウト：関数から抜けるまで処理を進める

追加のウィンドウ

ローカル：現在の関数内の変数の型や値を表示

ウォッチ：任意の変数について型と値を表示

変数名を入れると、現時点での値を表示

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ランタイム（実行中）エラー検出機能 /traceback オプション： 致命的なエラーが発生した際に、問題のファイル名やルーチン名、ソースコードの行番号を表示

/check: オプション： 割付け可能配列の誤使用や配列範囲外へのアクセス、未初期化変数へのアクセスなどプログラム実行中に発生する問題をチェック

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～ 内容 ～ 1. 製品概要 2. インストールについて 3. ビルドと開発環境 4. コマンドラインからのビルド手順 5. Visual Studio からのビルドおよび実行手順 6. Visual Studio からのデバッグ方法 7. 最適化オプションと使用方法 ‐自動ベクトル化 ‐自動並列化 8. Compaq Visual Fortran からの移行に関して 9. Visual Studio ソースエディター拡張機能 10. 関連情報と参考資料のご紹介

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主要機能オプション一覧 機能項目 Windows Linux / Mac OS

ハイレベルな最適化（HLO） /O3 -O3

プロシージャ―間の最適化（IPO） /Qipo -ipo

プロファイルに基づく最適化（PGO） /Qprof-gen /Qprof-use

-prof-gen -prof-use

自動ベクトル化 /arch:code /Qxcode /Qaxcode

-mcode -xcode -axcode

自動並列化 /Qparallel -parallel

ガイド付き自動並列化（GAP） /Qguide[n] -guide[n]

関数 / ループ・プロファイラー /Qprofile-functions /Qprofile-loops:<arg>

-profile-functions -profile-loops=<arg>

スタティック解析（SA） /Qdiag-enable:sc[n] -diag-enable sc[n]

浮動小数点演算の制御 /fp:keyword -fp-model keyword

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自動ベクトル化 ベクトル化とは・・・？

スカラー演算から SIMD(Single Instruction Multiple Data) 演算に変換して処理効率の良いコードを実装する技術です。

+ a(i)

b(i)

c(i)

+

c(i+7) c(i+6) c(i+5) c(i+4) c(i+3) c(i+2) c(i+1) c(i+0)

b(i+7) b(i+6) b(i+5) b(i+4) b(i+3) b(i+2) b(i+1) b(i+0)

a(i+7) a(i+6) a(i+5) a(i+4) a(i+3) a(i+2) a(i+1) a(i+0) a

b

c

+

[ スカラー演算 ] 1 命令で 1 結果

[ SIMD 演算 ] 1命令で複数結果（SSE/AVX 命令とXMM/YMM レジスター使用）

インテル® コンパイラーの自動ベクトル化機能を適用

例） do i = 1, max c(i) = a(i) + b(i) end do

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SIMD 命令セットのバージョン 時代とともに進化し、CPU に追加されてきた SIMD 命令セット

主な機能 命令セット名

1999 70 命令、単精度ベクトル、ストリーミング操作 SSE

2000 144 命令、倍精度ベクトル、8/16/32/64/128 ビット整数ベクトル SSE2

2004 13 命令、複素数データ SSE3 2006 32 命令、デコード SSSE3

2007 47 命令、ビデオ・アクセラレータ、グラフィック操作、高度なベクトル命令 SSE4.1

2009 7 命令、パックド比較とポピュレーション・カウント命令 SSE4.2

2011 12 命令、浮動小数点数オペランドを 256 ビット幅に拡張 いくつかの命令は３オペランドを持つ AVX

第4世代 Core プロセッサーファミリー（開発コード名 Haswell）

AVX2, FMA（Fused Multiply-Add） 2013

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インテル® AVX の利点

AVX 命令 256 ビット（YMM レジスタ）

8x float(32-bit)

4x double (64-bit)

4x float(32-bit)

SSE 命令 128 ビット（XMM レジスタ）

2x double(64-bit)

4x float(32-bit)

2x double(64-bit)

l SIMD 演算用のレジスタ幅が 256bit になり、浮動小数点数の演算効率が倍に

インテル® コンパイラーでは、ベクトル化可能なコードであれば、コンパイルオプションを変更して再コンパイルするのみで AVX を利用可能

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自動ベクトル化（オプション一覧）

n インテル® プロセッサー専用コード＋汎用コードの生成オプション Windows： /Qax<Code> 例） /QaxSSSE3 /QaxSSE3,AVX

※ 専用コードの生成が有益であると判断された場合、専用コードのパスと 自動ディスパッチャーが追加され、実行されるコードがランタイムで決定される ※ 汎用コードのデフォルトは /arch:SSE2 (Windows) と等価 ※ 汎用コードは /arch または /Qx (Windows) で指定したコードとなる

-O2 以上の最適化オプションが必須

n インテルおよびインテル互換プロセッサー用オプション Windows： /arch:<Code> 例） /arch:SSE2

※ 実行時に CPU をチェックしない

n インテル® プロセッサー専用オプション Windows： /Qx<Code> 例） /QxAVX

※ インテル® プロセッサーに固有の最適化が有効になる ※ 実行時に CPU をチェックし、サポート外 CPU 上では動作しない

<Code> : SSE2 SSE3 SSSE3 SSE4.1 SSE4.2 AVX CORE-AVX-I CORE-AVX2

Ø /QxHost コンパイルを実行しているマシンに適したコードを生成

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自動ベクトル化（コンパイル例－その１） デフォルトオプション：/arch:SSE2（Windows） ・O2 以上の最適化オプションが使用された場合は暗黙的にオンとなる。

（Windows）> ifort main.f90

（Windows）> ifort /QxSSE4.2 main.f90

（Windows）> ifort /QaxSSE4.2 main.f90

/O2 オプションがデフォルトなので、/arch:SSE2 のコードが生成される。

SSE4.2 命令に特化された、インテル® プロセッサー専用コードが生成される。SSE4.2 命令が搭載されていないプロセッサーでは動作しない。

コンパイラーが SSE4.2 コードの生成を有益と見なした場合、SSE4.2 コードと汎用コードとして /arch:SSE2 コードが生成される。そうでない場合は、汎用コードのみを生成。

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自動ベクトル化（コンパイル例－その２）

（Windows）> ifort /QaxAVX /QxSSE4.1 main.f90

（Windows）> ifort /QaxAVX /arch:SSE3 main.f90

（Windows）> ifort /QaxAVX,SSE4.1 /arch:SSE3 main.f90

コンパイラーが AVX コードの生成を有益と見なした場合、AVX コードと汎用コードとして /QxSSE4.1 コードが生成される。そうでない場合は、汎用コードのみを生成。

コンパイラーが AVX コードの生成を有益と見なした場合、AVX コードと汎用コードとして /arch:SSE3 コードが生成される。そうでない場合は、汎用コードのみを生成。

コンパイラーが AVX や SSE4.1 コードの生成を有益と見なした場合、AVX や SSE4.1 コードと汎用コードとして /arch:SSE3 コードが生成される。そうでない場合は、汎用コードのみを生成。

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自動ベクトル化（結果レポート）

オプション： /Qvec-report[n] n：0～6

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自動ベクトル化（プロパティ ページ）

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自動並列化 l コンパイラーがループ文に対して、マルチスレッドへの変換を

試みます。 l マルチスレッドを安全に実装でき、また効率的だと判断された

場合に適用される。 l 実装は、OpenMP* の並列化モデルが使用される。

オプション： /Qparallel

レポートオプション： /Qpar-report[n] n：0～3

※ n は表示レベル、3 が最も詳細なレポートを表示。

しきい値設定オプション：（効率性の診断レベル） /Qpar-threshold[n] n：0～100

※ n の数字を小さくすれば並列化の可能性が高くなるが、逆にパフォーマンスが落ちる可能性もある。

※ デフォルトのしきい値は最高レベルの100に設定され高い効率性を要求される。

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自動並列化（プロパティ ページ）

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Compaq* Visual Fortran との違い（その１）

Compaq： 単一ソースファイル内における、サブルーチンおよび関数の引数チェック

Intel：複数のソースファイル間における、サブルーチンおよび関数の引数チェック

Compaq* Visual Fortran コンパイラーの動作に合わせる場合は、以下のインテル® Fortran コンパイラーのオプションを無効にする。

オプション：/warn:interfaces

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Compaq* Visual Fortran との違い（その２）

Compaq：ローカル変数は静的変数扱い、ゼロ初期化 Intel：ローカル変数は自動変数扱い、初期値未定

Compaq* Visual Fortran コンパイラーの動作に合わせる場合は、以下のインテル® Fortran コンパイラーのオプションを有効にする。

オプション：/Qsave /Qzero

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Compaq* Visual Fortran との違い（その３）

Compaq：浮動小数点演算は、”X87” 命令を使用 Intel：浮動小数点演算は、”SSE” 命令を使用

Compaq* Visual Fortran コンパイラーの動作に合わせる場合は、以下のインテル® Fortran コンパイラーのオプションを試してみる。 浮動小数点モデル オプション：/fp:source X87 命令の使用 オプション：/arch:IA32

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Compaq* Visual Fortran のプロジェクト変換

Compaq Visual Fortran 6.x プロジェクトから インテル® Visual Fortran プロジェクトへの変換

※ ただし、この変換機能は Microsoft* Visual Studio* 2010 Shell では使用できない。その場合は、新規にプロジェクトを作成する必要がある。

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ソースコードの行番号表示 Visual Studio メニューから [ツール] > [オプション]

ソースコードの行番号表示はこれをチェック

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Visual Studio ソースエディタ拡張機能の有効化 Visual Studio メニューから [ツール] > [オプション]

“True”に設定する。 （※データベースの無効化以外）

ここは“False”

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55

「定義へ移動」と「すべての参照の検索」

対象を右クリック

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56

ブロック構文記述子のマッチング

IF … THEN … END IF や DO … END DO のブロック構文の記述子をクリックするとそれに対応した記述子がハイライトされる。

“Ctrl + ]”を押下すると、カーソルが対応する記述子にジャンプする。

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オブジェクト ブラウザー Visual Studio メニューから [表示] > [オブジェクト ブラウザー]

プロジェクト内のすべてのプロシージャをツリー表示する。 ダブルクリックしてそのプロシージャにジャンプする。

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58

構文ひな型の挿入 コード内を右クリックして「スニペットの挿入」

挿入したい構文を選択

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59

組み込み関数情報の表示

組み込み関数に続いて ”(” を入力すると、引数情報をポップアップ表示する。

組み込み関数の上にマウスを合わせると関数情報をポップアップ表示する。

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呼び出し先／呼び出し元情報の表示

① 対象の関数、サブルーチンを右クリックして「Call Browser」を選択

② 表示内容を選択する 「Show callers Graph」･･･親関数表示 「Show Call Graph」･･･子関数表示

③ こちらに選択内容が表示される

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ライブラリーの利用

オブジェクト （*.obj）

Linker

Compiler

ソースコード（*.f90 / *.for）

実行バイナリ （*.exe / *.dll）

インクルードパス（環境変数 INCLUDE）の指定 （必要ならば、モジュール用ソースファイル（*.f90） のコ

ンパイル）

実行可能ファイルパス（環境変数 PATH）の指定 ランタイムライブラリー（*.dll）の配置

l プログラムの外にある関数やサブルーチンを利用する

ライブラリーパス（環境変数 LIB）の指定 リンクライブラリーの指定（例： libiomp5md.lib）

※ スタティックまたはダイナミックライブラリーのいずれか

関数/サブルーチンの呼び出し （引数と処理の詳細は、各提供元のドキュメントを参照）

必要な作業

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MKL のビルド設定

静的／動的リンクの指定は、 [ランタイム・ライブラリー] の設定内容で決定される。

プロジェクトの プロパティ ページから、 [Fortran]‐[ライブラリー]‐ [インテル(R) マス・カーネル・ライブラリーの使用] から指定する。

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ランタイムライブラリーの指定 l使用するランタイムライブラリーを指定する。

• マルチスレッド： 静的ライブラリーのリンク • マルチスレッド DLL： 動的ライブラリーのリンク • デバッグ・マルチスレッド： デバッグ版 静的ライブラリーのリンク • デバッグ・マルチスレッド DLL：デバッグ版 動的ライブラリーのリンク

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ランタイムライブラリーの確認 l プログラムの依存ランタイムライブラリーを確認する。 l 「 Dependency Walker 」などのフリーツールで確認できる。

依存ランタイムライブラリー

例）自動並列化、または OpenMP による並列化を有効にする場合には、libiomp5md.dll という インテルコンパイラーの DLL が必要になる

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66

インテル® Visual Fortran 用ランタイムライブラリー [ x86 システム] C:¥Program Files¥Common Files¥Intel¥Shared Libraries¥redist [ x64 システム] C:¥Program Files (x86)¥Common Files¥Intel¥Shared Libraries¥redist

PATH 環境変数に設定済み

インテル® Visual Fortran コンパイラー用ランタイム・ライブラリー （DLL ファイル）

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インテル再配布可能ライブラリー

インテル® Visual Fortran コンパイラー用

インテル® Visual Fortran コンパイラー用ランタイムライブラリーについては、インストールパッケージが用意されている。 http://software.intel.com/en-us/articles/redistributable-libraries-for-the-intel-c-and-visual-fortran-composer-xe-for-windows/

u 本製品の再配布可能ファイル一覧は、以下のファイルに明記されている。 <製品インストール フォルダ>¥Documentation¥ja_JP¥fredist.txt <製品インストール フォルダ>¥Documentation¥ja_JP¥mkl¥redist.txt

MKL 用

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サンプルコード [X86 OS] C:¥Program Files¥Intel¥Composer XE 2013 SP1¥Samples¥ja_JP¥Fortran [X64 OS] C:¥Program Files (x86)¥Intel¥Composer XE 2013 SP1¥Samples¥ja_JP¥Fortran

数多くのサンプルがインストールされる。

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Fortran ファイルの拡張子 Visual Studio メニューから [ツール] > [オプション]

固定形式／自由形式で認識される拡張子が異なる。

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参考資料 u『インテル Visual Fortran Composer XE 2013 SP1 日本語版 インストール・ガイド 』

http://jp.xlsoft.com/documents/intel/fwin/IVF14.0J_Install.pdf

u『インテル Visual Fortran Composer XE 2013 日本語版 入門ガイド 』 http://jp.xlsoft.com/documents/intel/fwin/IVF13.0_J_GSG.pdf

uインテルコンパイラー再配布可能ライブラリー インストールパッケージ http://software.intel.com/en-us/articles/redistributable-libraries-for-intel-c-and-visual-fortran-composer-xe-2013-for-windows

u Compaq* Visual Fortran から インテル® Visual Fortran への移行について（英語） http://jp.xlsoft.com/documents/intel/fwin/Porting_Applications_from_Compaq_Visual_Fortran.pdf

uOpenMP 参考資料 http://jp.xlsoft.com/documents/intel/compiler/525J-001.pdf http://jp.xlsoft.com/documents/intel/compiler/527J-001.pdf http://openmp.org/wp/openmp-specifications/