歯科衛生士症例ポスターHP-01 HP-03 HP-02 HP-04 歯周基本治療のみで対応している広汎型侵襲性歯周 炎の一症例 千葉 由利子 頭頸部癌周術期等口腔機能管理中に放射線性顎骨壊
ゼミ pp.152~161 - Chiba U...pp.152~161+問題9.1 2020年5月22日 齊藤雄一朗 9章概要...
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ゼミpp.152~161+問題9.1
2020年5月22日
齊藤雄一朗
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9章概要
結晶(周期的)中の電子は原子核による
周期ポテンシャル𝑈(Ԧ𝑟)中を運動する
𝐻 = −ℏ2
2𝑚∇2 + 𝑈(Ԧ𝑟)
シュレディンガー方程式(結晶中)
(𝐻0+𝑈 Ԧ𝑟 )𝜓 = 𝜀𝜓(8.2)𝐻0
𝑈 Ԧ𝑟 が𝐻0に比べて弱いので摂動として取り扱える
𝑈 Ԧ𝑟 が小さい時、ほぼ自由な電子模型(Nearly free electron model)大きい時、強結合近似(Tight binding model)
のような近似法がある
今回はほぼ自由な電子模型を使って、結晶中の電子のバンド構造について考察していく
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ほとんど自由な電子に対するシュレディンガー方程式
結晶中電子の波動関数
𝜓𝑘 Ԧ𝑟 =
𝐾
𝑐𝑘−𝐾 𝑒𝑖(𝑘−𝐾)∙ Ԧ𝑟
(9.1)
ポテンシャル𝑈 Ԧ𝑟 : 周期的
𝑈 Ԧ𝑟 =
𝐾
𝑈𝐾 𝑒𝑖𝐾∙ Ԧ𝑟 (8.31)
9.1 , (8.31)を(8.2)に代入、整理
ℏ2
2𝑚(𝑘 − 𝐾)2 − ℰ 𝑐𝑘−𝐾 +
𝐾′
𝑈𝐾′−𝐾
𝑐𝑘−𝐾′
= 0 (9.2)
ただし、𝑘: 1𝑠𝑡𝐵𝑍内の波数ベクトル、 𝐾:逆格子ベクトル
(9.2)式(逆格子点の数ある)を解くことで、エネルギー固有値やフーリエ係数が求められる
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自由電子の場合
自由電子→ 𝑈 = 0ℏ2
2𝑚(𝑘 − 𝐾)2 − ℰ 𝑐𝑘−𝐾 +
𝐾′
𝑈𝐾′−𝐾
𝑐𝑘−𝐾′
= 0 (9.2)
ℰ𝑘−𝐾0 − ℰ 𝑐𝑘−𝐾 = 0 (9.3)
ℰ𝑞0 =
ℏ2𝑞2
2𝑚(9.4)
9.3 ・ ℰ𝑘−𝐾𝑖
0 ≠ ℰ𝑘−𝐾𝑗
0 (𝑖 ≠ 𝑗)のとき 、 𝜀 = ℰ𝑘−𝐾0 、𝜓 ∝ 𝑒𝑖(𝑘−𝐾)∙ Ԧ𝑟
・𝐾1 = ⋯ = 𝐾𝑚 がℰ𝑘−𝐾10 = ⋯ = ℰ
𝑘−𝐾𝑚
0 を満たすとき、𝜀 = ℰ𝑘−𝐾𝑖
0 、𝜓 ∝ σ 𝑒𝑖(𝑘−𝐾𝑖)∙ Ԧ𝑟 (𝑖 = 1,… ,𝑚)
縮退なし
縮退あり
この場合(無摂動系)を参考にして、ポテンシャル𝑈が存在するとき(摂動系)のエネルギー固有値について縮退がある場合とない場合に分けて考察していく
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ほぼ自由な電子の場合(縮退なし)
𝑐𝑎𝑠𝑒1. 𝜀𝑘−𝐾1
0 − 𝜀𝑘−𝐾0 ≫ 𝑈 𝑓𝑜𝑟 𝑓𝑖𝑥𝑒𝑑 𝑘 𝑎𝑛𝑑 𝑎𝑙𝑙 𝐾 ≠ 𝐾1
(9.2)を𝐾 = 𝐾1の時を別にして書き直す
ℏ2
2𝑚(𝑘 − 𝐾)2 − ℰ 𝑐𝑘−𝐾 +
𝐾′
𝑈𝐾′−𝐾
𝑐𝑘−𝐾′
= 0 (9.2)
𝑐𝑘−𝐾 =𝑈𝐾1−𝐾 𝑐𝑘−𝐾1𝜀 − 𝜀
𝑘−𝐾0 +
𝐾′≠𝐾1
𝑈𝐾′−𝐾
𝑐𝑘−𝐾′
𝜀 − 𝜀𝑘−𝐾0 9.10 , (9.11)
𝑂(𝑈2)
(9.11)を(9.2)(𝐾 = 𝐾1)に代入する
𝜀 − 𝜀𝑘−𝐾1
0 𝑐𝑘−𝐾1 =
𝐾
𝑈𝐾−𝐾1 𝑈𝐾1−𝐾
𝜀 − 𝜀𝑘−𝐾0 𝑐𝑘−𝐾1 + 𝑂(𝑈
3) (9.12)
(9.12)の𝜀を𝜀𝑘−𝐾1
0 に置き換えることで
𝜀 = 𝜀𝑘−𝐾1
0 + σ𝐾
𝑈𝐾−𝐾1
2
𝜀𝑘−𝐾1
0 −𝜀𝑘−𝐾0 + 𝑂(𝑈
3) (9.13)
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ほぼ自由な電子の場合(縮退あり)
𝑐𝑎𝑠𝑒2. 𝜀𝑘−𝐾0 − 𝜀
𝑘−𝐾𝑖
0 ≫ 𝑈 𝑖 = 1,… ,𝑚 𝐾 ≠ 𝐾1, … , 𝐾𝑚 (𝜀𝑘−𝐾𝑖0 : 𝑎𝑙𝑙 𝑤𝑖𝑡ℎ𝑖𝑛 𝑜𝑟𝑑𝑒𝑟 𝑈 → 𝑚 𝑛𝑒𝑎𝑟𝑙𝑦 𝑑𝑒𝑔𝑒𝑛𝑒𝑟𝑎𝑡𝑒)
(9.2)について𝑐𝑘−𝐾𝑗 (𝑗 = 1, … ,𝑚)を含む項をわける
𝜀 − 𝜀𝑘−𝐾𝑖
0 𝑐𝑘−𝐾𝑖 =
𝑗=1
𝑚
𝑈𝐾𝑗−𝐾𝑖 𝑐𝑘−𝐾𝑗 +
𝐾≠𝐾1…𝐾𝑚
𝑈𝐾−𝐾𝑖𝑐𝑘−𝐾 (9.15)
(9.2)を𝑐𝑘−𝐾について書き直す(縮退なしの 9.10 , (9.11)に対応)
𝑐𝑘−𝐾 =1
𝜀 − 𝜀𝑘−𝐾0 (
𝑗=1
𝑚
𝑈𝐾𝑗−𝐾 𝑐𝑘−𝐾𝑗 +
𝐾′≠𝐾1…𝐾𝑚
𝑈𝐾′−𝐾
𝑐𝑘−𝐾′
) 9.16 , (9.17)
𝑂(𝑈2)
(9.17)を(9.15)に代入
𝜀 − 𝜀𝑘−𝐾𝑖
0 𝑐𝑘−𝐾𝑖 =
𝑗=1
𝑚
𝑈𝐾𝑗−𝐾𝑖 𝑐𝑘−𝐾𝑗 +
𝑗=1
𝑚
(
𝐾≠𝐾1…𝐾𝑚
𝑈𝐾−𝐾𝑖𝑈𝐾𝑗−𝐾
𝜀 − 𝜀𝑘−𝐾0 ) 𝑐𝑘−𝐾𝑗 + 𝑂(𝑈
3) (9.18)
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考察
縮退なし 𝜀 − 𝜀𝑘−𝐾10 𝑐𝑘−𝐾1 =
𝐾
𝑈𝐾−𝐾1 𝑈𝐾1−𝐾
𝜀 − 𝜀𝑘−𝐾0 𝑐𝑘−𝐾1 + 𝑂(𝑈
3)
縮退あり 𝜀 − 𝜀𝑘−𝐾𝑖0 𝑐𝑘−𝐾𝑖 =
𝑗=1
𝑚
𝑈𝐾𝑗−𝐾𝑖 𝑐𝑘−𝐾𝑗 +
𝑗=1
𝑚
(
𝐾≠𝐾1…𝐾𝑚
𝑈𝐾−𝐾𝑖𝑈𝐾𝑗−𝐾
𝜀 − 𝜀𝑘−𝐾0 ) 𝑐𝑘−𝐾𝑗 + 𝑂(𝑈
3)
(9.12)
(9.18)
2次の摂動
1次の摂動 2次の摂動
𝜀 − 𝜀𝑘−𝐾𝑖
0 𝑐𝑘−𝐾𝑖 =
𝑗=1
𝑚
𝑈𝐾𝑗−𝐾𝑖 𝑐𝑘−𝐾𝑗 (9.19)
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ブリルアンゾーン端でのエネルギー準位(1)
近縮退した電子のエネルギー準位𝜀𝑘−𝐾1
0 , 𝜀𝑘−𝐾2
0 について
(9.19)に代入
𝜀 − 𝜀𝑘−𝐾𝑖
0 𝑐𝑘−𝐾𝑖 =
𝑗=1
𝑚
𝑈𝐾𝑗−𝐾𝑖 𝑐𝑘−𝐾𝑗 (9.19)
𝜀 − 𝜀𝑘−𝐾1
0 𝑐𝑘−𝐾1 = 𝑈𝐾2−𝐾1 𝑐𝑘−𝐾2(9.20)
𝜀 − 𝜀𝑘−𝐾2
0 𝑐𝑘−𝐾2 = 𝑈𝐾1−𝐾2 𝑐𝑘−𝐾1
簡単のため Ԧ𝑞 = 𝑘 − 𝐾1, 𝐾 = 𝐾2 − 𝐾1を用いて、系の条件と(9.20)を書き直す
𝜀 − 𝜀𝑞0 𝑐𝑞 = 𝑈𝐾 𝑐𝑞−𝐾
𝜀 − 𝜀𝑞−𝐾0 𝑐𝑞−𝐾 = 𝑈−𝐾 𝑐𝑞= 𝑈𝐾
∗ 𝑐𝑞
(9.23)
両者は Ԧ𝑞 = Ԧ𝑞 − 𝐾 のとき、等しいエネルギー準位になる
𝜀𝑞0 ≈ 𝜀
𝑞−𝐾0 , 𝜀𝑞
0 − 𝜀𝑞−𝐾′0 ≫ 𝑈, 𝑓𝑜𝑟 𝐾′ ≠ 𝐾, 0
(9.22)
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ブリルアンゾーン端でのエネルギー準位(2)
p.157
ブラッグ面Ԧ𝑞 = Ԧ𝑞 − 𝐾 のとき、 Ԧ𝑞はブラッグ面上(逆格子ベクトル𝐾で決まる)
条件𝜀𝑞0 ≈ 𝜀
𝑞−𝐾0 より、 Ԧ𝑞はブラッグ面付近に存在
2つの近縮退した準位の系は、ブラッグ反射の条件を満たす波数ベクトルを
持つ電子に適用できる
以上の議論より、
弱い周期的ポテンシャルは、近縮退した準位系のブラッグ面付近(ブリルアンゾーンの端)
において最も強い影響を及ぼす(バンドギャップ)
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ブリルアンゾーン端でのエネルギー準位(3)
𝜀 − 𝜀𝑞0 𝑐𝑞 = 𝑈𝐾 𝑐𝑞−𝐾
𝜀 − 𝜀𝑞−𝐾0 𝑐𝑞−𝐾 = 𝑈𝐾
∗ 𝑐𝑞(9.22)
𝜀 − 𝜀𝑞0 −𝑈𝑘
−𝑈𝑘∗ 𝜀 − 𝜀
𝑞−𝐾0 = 0
(9.22)より
(9.24)
→ 𝜀 − 𝜀𝑞0 𝜀 − 𝜀
𝑞−𝐾0 = 𝑈𝐾
2(9.25)
→ 𝜀 =1
2𝜀𝑞0 + 𝜀
𝑞−𝐾0 ±
𝜀𝑞0 − 𝜀
𝑞−𝐾0
2
2
+ 𝑈𝐾2
ൗ1 2
(9.26)
𝑝. 158
マイナスの解
プラスの解
Ԧ𝑞 =1
2𝐾のとき 2 𝑈𝐾 のバンドギャップが生じる
Ԧ𝑞がブラッグ面から十分に遠い領域では、自由電子に近似できる
Ԧ𝑞 =1
2𝐾のとき、 𝜀𝑞
0 = 𝜀𝑞−𝐾0
→ 𝜀 = 𝜀𝑞0 ± 𝑈𝐾 (縮退がとける)
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ブリルアンゾーン端でのエネルギー準位(4)
(9.22)式に𝜀𝑞0 = 𝜀
𝑞−𝐾0 , 𝜀 = 𝜀𝑞
0 ± 𝑈𝐾 を代入するԦ𝑞 =1
2𝐾のとき
𝜀 − 𝜀𝑞0 𝑐𝑞 = 𝑈𝐾 𝑐𝑞−𝐾
𝜀 − 𝜀𝑞−𝐾0 𝑐𝑞−𝐾 = 𝑈𝐾
∗ 𝑐𝑞(9.22)
𝑈𝐾 𝑐𝑞 = 𝑈𝐾 𝑐𝑞−𝐾𝑈𝐾 𝑐𝑞−𝐾 = 𝑈𝐾 𝑐𝑞
𝑐𝑞 = ൝𝑐𝑞−𝐾 (𝑈𝐾 > 0)
− 𝑐𝑞−𝐾 (𝑈𝐾 < 0)(9.29)
𝜀 = 𝜀𝑞0 + 𝑈𝐾 のとき 𝜀 = 𝜀𝑞
0 − 𝑈𝐾 のとき
− 𝑈𝐾 𝑐𝑞= 𝑈𝐾 𝑐𝑞−𝐾
− 𝑈𝐾 𝑐𝑞−𝐾= 𝑈𝐾 𝑐𝑞
𝑐𝑞 = ൝− 𝑐𝑞−𝐾 (𝑈𝐾 > 0)
𝑐𝑞−𝐾 (𝑈𝐾 < 0)
𝜓(Ԧ𝑟) 2 ∝(𝑐𝑜𝑠
1
2𝐾 ∙ Ԧ𝑟)2 (𝑈𝐾 > 0)
(𝑠𝑖𝑛1
2𝐾 ∙ Ԧ𝑟)2 (𝑈𝐾 < 0)
𝜓(Ԧ𝑟) 2 ∝(𝑠𝑖𝑛
1
2𝐾 ∙ Ԧ𝑟)2 (𝑈𝐾 > 0)
(𝑐𝑜𝑠1
2𝐾 ∙ Ԧ𝑟)2 (𝑈𝐾 < 0)
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一次元のエネルギーバんド
還元ゾーン 周期ゾーン拡張ゾーン
𝑘 ≠ 𝑘 − 𝐾 𝑘 = 𝑘 − 𝐾
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問題9.1
(𝑎)ブラッグ面では𝑘|| = 0
9.36 → 𝜀 = 𝜀𝐾2
0 +ℏ2
2𝑚𝑘2 ± (02 + 𝑈𝐾
2)
= 𝜀𝐾2
0 +ℏ2
2𝑚𝑘2 ± 𝑈𝐾
𝜀 = 𝜀𝐹のとき𝑘 = 𝜌として
𝜀𝐹 = 𝜀𝐾2
0 +ℏ2
2𝑚𝜌2 − 𝑈𝐾 …(1)
1 , (9.37)を比較
ℏ2
2𝑚𝜌2 = ∆ → 𝜌 =
2𝑚∆
ℏ2
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問題
(𝑏) 𝜀𝐹 = 𝜀𝐾2
0 +ℏ2
2𝑚𝑘𝐹
2 ± 𝑈𝐾
𝑘𝐹 = 𝜌1のとき
𝜀𝐹 = 𝜀𝐾2
0 +ℏ2
2𝑚𝜌1
2 + 𝑈𝐾 …(2)
𝑘𝐹 = 𝜌2のとき
𝜀𝐹 = 𝜀𝐾2
0 +ℏ2
2𝑚𝜌2
2 − 𝑈𝐾 …(3)
(2)と(3)を比較ℏ2
2𝑚𝜌1
2 + 𝑈𝐾 =ℏ2
2𝑚𝜌2
2 − 𝑈𝐾 → 𝜌22 − 𝜌1
2 =4𝑚
ℏ2𝑈𝐾
→ 𝜋 𝜌22 − 𝜌1
2 =4𝑚𝜋
ℏ2𝑈𝐾