職業能力開発研究学域 科目配当表 · 機械特別実験実習Ⅰ 実 1 必 4...
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職業能力開発研究学域 科目配当表
機械工学専攻専門科目
授 業 科 目 名 講/実 履修年次 必修/選択 単位数
専門専攻科目
機械設計工学特論 講 2 選 2
機械材料学特論 講 2 選 2
精密加工学特論 講 2 選 2
接合工学特論 講 2 選 2
メカトロニクス特論 講 2 選 2
福祉機械工学特論 講 2 選 2
材料力学特論 講 1 選 2
振動工学特論 講 1 選 2
熱流体力学特論 講 2 選 2
環境エネルギー特論 講 1 選 2
専門科目(実験・実習科目)
機械特別実験実習Ⅰ 実 1 必 4
機械特別実験実習Ⅱ 実 1,2 必 4
機械特別実験実習Ⅲ 実 2 必 4
1
職業能力開発研究学域 科目配当表
生産工学共通科目
授 業 科 目 名 講/実 履修年次 必修/選択 単位数
数理工学特論
講 2 選 2
応用物理学特論
講 1 選 2
生産マネジメント特論
講 1 選 2
知財管理特論
講 1 選 2
安全工学特論
講 1 選 2
信頼性工学特論
講 2 選 2
職業・技術倫理特論
講 2 選 2
人材・熟練形成特論
講 1 選 2
生産組織形成特論
講 1 選 2
生産・共生システム特論
講 1 選 2
2
職業能力開発総合大学校 シラバス
課程名: 長期養成課程職業能力開発研究学域
専攻/科名 授業科目名
(英文授業科目名)
単位数
(時間数) 担当者
機械工学専攻
機械設計工学特論 (Advanced Machine Design
Engineering)
2単位
(36H)
岡部 眞幸
科目・コース
区 分
専門専攻科目
授業形態 講義 必修/選択
履修年次
開講時期 2年次前期 選択
授業の目的と概要
本講義では、現在の高度に複雑化したものづくりにおいて、実践的な機械設計活動を有機的に行うために必須となる設計手法、設計ツール、関連
法令等の知識を修得するとともに、それらに関する文献の輪講や課題演習等を通して、機械設計における問題解決能力を高揚する。
到達目標
1. 機械設計に必要な技術的知識を集約して総合し、機械設計問題の解決時に活用できるようになる。
2. 機械設計において配慮すべき周辺知識を修得し、輪講や課題演習を介して実践的な理解力を高められる。
3. 修得した機械設計に関する知識の集大成として実施する機械設計演習により、実用的な機械設計活動が行えるようになる。
授業計画 備考
1 ガイダンス(学習目的、構成など)、
人間のライフスタイルの変遷に伴う「ものづくり」の複雑化とその要因
2 ものづくりにおける設計から製造までの統合管理ツール PLM
3 ものづくり方式の変化に関わらない機械設計活動の本質
4 機械設計における機械安全/リスクアセスメント/安全規格・法令への配慮
5 課題演習:機械安全のためのリスクアセスメントツール(1)(3ステップメソッド、FMEA)
6 課題演習:機械安全のためのリスクアセスメントツール(2)(FMEA、FTA)
7 課題演習に関するプレゼンテーション
8 JIS及び EUの機械安全規格に関する輪講(1)
9 JIS及び EUの機械安全規格に関する輪講(2)
10 JIS及び EUの機械安全規格に関する輪講(3)
11 機械設計における人の健康保障/労働安全衛生法への対応
12 機械設計における環境適合設計/製品アセスメント
13 環境適合設計/製品アセスメントに関する英文輪講(1)
14 環境適合設計/製品アセスメントに関する英文輪講(2)
15 機械設計演習(1):基本仕様と構想設計
16 機械設計演習(2):機械安全のためのリスクアセスメント
17 機械設計演習(3):基本性能計算/DFM・DFAの検討
18 機械設計演習に関するプレゼンテーション
評価方法 課題演習(30%)、輪講(30%)、機械設計演習(30%)、プレゼンテーション(10%)。
ただし、出席率80%以上を評価対象とする。
教科書及び参考書 自作教材を配布する
主な使用機器等 パソコン、プロジェクタ
その他
3
職業能力開発総合大学校 シラバス
課程名: 長期養成課程職業能力開発研究学域
専攻/科名 授業科目名
(英文授業科目名)
単位数
(時間数) 担当者
機械工学専攻
機械材料学特論 (Advanced Mechanical
Materials)
2単位
(36H)
池田 知純
科目・コース
区 分
専門専攻科目
授業形態 講義 必修/選択
履修年次
開講時期 2年次前期 選択
授業の目的と概要
機械を製作するには、適切な材料の選定と適切な方法での形状創成が必要となる。本講義では、材料選定の基礎となる材料の基本的性質につい
て論述する。さらに人や環境に配慮した機械材料の特徴について論述する。
到達目標
1. 材料科学の基礎、材料の強度などの機能特性を理解できる。
2. 機械設計の仕様を満足する機械材料を選定することができる。
授業計画 備考
1 ガイダンス、序論(機械分野における材料学の位置づけ)
2 機械材料の基礎(材料の基本的特性、分類と種類)
3 材料の構造(結晶構造、金属組織の観察法)
4 機械材料の固体物性Ⅰ(材料の機械的・熱的性質)
5 機械材料の固体物性Ⅱ(材料の電気的・化学的性質)
6 機械材料の強度と破壊(材料強度、破壊力学の基礎概念)
7 演習(1)(材料評価と解析)
8 鋼鉄材料の性質と用途
9 非鉄金属材料の性質と用途
10 高分子・セラミックス材料の性質と用途
11 複合材料・機能性材料の性質と用途
12 材料と機械設計Ⅰ(機械設計における材料の選択、加工法)
13 材料と機械設計Ⅱ(機械の制御回路用電子・電気材料、センサ・アクチュエータ材料)
14 材料と機械設計Ⅲ(機械設計の事例)
15 演習(2)(機械設計の演習課題)
16 環境問題とエコマテリアルの特徴
17 バイオマテリアルの特徴
18 課題に関するレポートの作成・提出
評価方法
レポート(50%)、リアクションペーパー(50%)
リアクションペーパーは教員の指示による。
教科書及び参考書
日本機械学会「JSMEテキストシリーズ 機械材料学」および自作プリント
主な使用機器等 パソコン、プロジェクタ
その他 レポートは教員の指示による。
4
職業能力開発総合大学校 シラバス
課程名: 長期養成課程期職業能力開発研究学域
専攻/科名 授業科目名
(英文授業科目名)
単位数
(時間数) 担当者
機械工学専攻
精密加工学特論 (Advanced Precision Machining)
2単位
(36H)
二宮 敬一 科目・コース区分 専門専攻科目
授業形態 講義 必修/選択
履修年次
開講時期 2年次前期 選択
授業の目的と概要
高精度生産技術の基盤となる超精密機械加工技術のなかで、主に切削・砥粒加工を対象として、精密・超精密機械加工技術の特徴と機構を概観
し、これらが先端技術などに果たす役割と、特に、超精密切削加工技術について、超精密工作機械の構成要素、制御原理、オンマシン形状計測、加
工現象のインプロセス監視技術などを講義する。また、実習を通じて、自由曲面および非球面加工などの超精密加工事例を紹介する。
到達目標
1. 精密加工(超精密加工・微細加工)の適用分野とその社会的意味合いを述べることができる。
2. 切削/研削/研磨加工の特徴を転写性・分解能の視点から説明できる。
3. 工作機械の要素技術/工具・加工技術を理解し、高精度加工のための方策について考察できる。
授業計画 備考
1 ガイダンス(精密生産技術の歴史的変遷)
2 精密加工の背景と概要
3 精密生産技術の定義と分類(超精密加工と微細加工)
4 超精密加工の特徴と定義(精度と分解能による分類)
5 超精密加工の事例Ⅰ(IT関連機器光学特性と物理特性)
6 超精密加工の事例Ⅱ(計測制御機器トライボロジー特性)
7 超精密加工の実習(ナノメータ精度の鏡面加工)
8 超精密加工の実習(超精密加工表面の観察と評価)
9 中間試験
10 超精密加工のための技術要素Ⅰ(超精密工作機械の設計原理)
11 超精密加工のための技術要素Ⅱ(運動精度と制御)
12 超精密加工のための技術要素Ⅲ(加工精度と環境)
13 超精密加工のための測定技術Ⅰ(位置測定と形状測定原理)
14 超精密加工のための測定技術Ⅱ(加工面性状の測定技術)
15 超精密加工のための測定技術Ⅲ(加工状態のインプロセス計測技術)
16 次世代生産技術の動向と課題Ⅰ(次世代工作機械の動向)
17 次世代生産技術の動向と課題Ⅱ(生産技術のグローバル化)
18 最終試験
評価方法 試験(60%)、レポート(40%)
レポートは教員の指示による。
教科書及び参考書 適宜プリント配布
主な使用機器等 パソコン、プロジェクタ
その他 レポートは教員の指示による。
5
職業能力開発総合大学校 シラバス
課程名: 長期養成課程職業能力開発研究学域
専攻/科名 授業科目名
(英文授業科目名)
単位数
(時間数) 担当者
機械工学専攻
接合工学特論 (Advanced Welding
Engineering)
2単位
(36H)
藤井 信之
科目・コース
区 分
専門専攻科目
授業形態 講義 必修/選択
履修年次
開講時期 2年次後期 選択
授業の目的と概要
使用頻度の高い溶接法及び溶接材料について施工法を学ぶとともに、溶接欠陥とその防止法、溶接部の試験・検査そして溶接記号・安全衛生につ
いて学ぶ。
到達目標
1. 使用頻度の高い溶接材料について、溶接法の選定や施工条件を提示することができる。
2. 溶接欠陥への対応、溶接部の試験・検査法を提示することができる。
3. 溶接部を溶接記号で表すことができ,溶接作業時の危険性を提示することができる。
授業計画 備考
1 ガイダンス、溶接(融接・圧接・ろう接)及び切断概論
2 被覆アーク溶接の概要、被覆アーク溶接機の特徴
3 被覆アーク溶接棒、炭酸ガスアーク溶接の概要
4 マグ溶接、ミグ溶接、溶接装置の特徴
5 演習(1)レポートの作成と提出
6 ティグ溶接の概要、極性、溶接装置の特徴
7 ガス溶接・切断(原理と適用材料)
8 ろう接(銀ろう、黄銅ろう、アルミろうの特徴)
9 中間試験
10 その他の溶接方法(融接・圧接)
11 レーザ溶接・切断、プラズマ切断及び摩擦撹拌接合の特徴
12 炭素鋼の溶接施工
13 ステンレス鋼、アルミニウム合金の溶接施工
14 演習(2)レポートの作成と提出
15 溶接欠陥と防止方法
16 溶接部の試験・検査
17 溶接記号と安全衛生
18 最終試験
評価方法 試験結果(60%)、レポート(40%)
教科書及び参考書 自作テキストを配布
主な使用機器等
その他
6
職業能力開発総合大学校 シラバス
課程名: 長期養成課程期職業能力開発研究学域
専攻/科名 授業科目名
(英文授業科目名)
単位数
(時間数) 担当者
機械工学専攻
メカトロニクス特論 (Advanced Mechatronics
Engineering)
2単位
(36H)
市川 修
科目・コース
区 分
専門専攻科目
授業形態 講義 必修/選択
履修年次
開講時期 2年次後期 選択
授業の目的と概要
工場の生産工程において部品の移送やハンドリングをするために、電子制御された機械が用いられている。これらのメカトロニクス機器の構築方法
を学習する。
到達目標
生産設備などで用いられるメカトロニクス機器について、メカニズム、アクチュエータと駆動回路、制御装置、センサの詳細を説明できる。さらに、その
制御技術について説明できる。
授業計画 備考
1 ガイダンス、メカトロニクスの実例
2 モータ・油空圧アクチュエータの選定と回路設計
3 軸受、動力伝達機構の選定と設計
4 物体検出、位置検出、力検出センサの選定と設計
5 コントローラの選定とインターフェース回路の設計
6 マイコン制御とプログラム構造
7 シーケンス制御とプログラム構造
8 メカトロニクスシステムの設計演習
9 課題に関するレポートの作成・提出(1)
10 メカトロニクスシステムの研究開発
11 ロボットハンドのメカニズムと制御システム
12 ロボットハンドの研究開発
13 搬送車両のメカニズムと制御システム
14 搬送車両の研究開発
15 自動生産設備のメカニズムと制御システム
16 自動生産設備の研究開発
17 自動化システムの設計演習
18 課題に関するレポートの作成・提出(2)
評価方法
演習(50%)、レポート(50%)
教科書及び参考書
適宜資料を配布する
主な使用機器等 パソコン、プロジェクタ
その他
7
職業能力開発総合大学校 シラバス
課程名: 長期養成課程期職業能力開発研究学域
専攻/科名 授業科目名
(英文授業科目名)
単位数
(時間数) 担当者
機械工学専攻
福祉機械工学特論 (Advanced Welfare Mechanical
Engineering)
2単位
(36H)
池田 知純
科目・コース
区 分
専門専攻科目
授業形態 講義 必修/選択
履修年次
開講時期 2年次前期 選択
授業の目的と概要
高齢者や障害者など体の不自由さを補償してあるいは代替して自立した生活、さらには就労を支援する機器がある。これらを通じて必要とされる工
学技術、特に機械工学の技術を学び、福祉分野への機械工学の技術分野から支援の方法と役割について学習する。
到達目標
1. 高齢者や障害者の生活、就労及び介護を支援する機器またはその製造に活用される機械工学の技術について説明できること。
2. 既存機器の改良、新しい機器やその製造に関し機械工学の分野から提案ができること。
授業計画 備考
1 ガイダンス、福祉分野への工学的支援技術の考え方(代行、代償など)
2 感覚機能障害の特性(視覚、聴覚、触覚など)
3 感覚機能障害の支援技術(1)視覚障害(ビンディスプレイ、スクリーンリーダなど)
4 感覚機能障害の支援技術(2)聴覚障害(補聴器、人工内耳など)
5 運動機能障害の特性(欠損、麻痺、振戦など)
6 上肢機能障害支援技術(義手、装具など)
7 下肢機能障害支援技術(義足、装具、杖、歩行器、車いすなど)
8 意思伝達技術(筋電位、視線、脳波、脳血管酸素濃度など)
9 介護・介助支援技術(ベッド、リフト、入浴機器、トイレなど)
10 バリアフリーデザインとユニバーサルデザイン
11 福祉機械の開発(1)要求分析(例.介助ロボット、インテリジェント車いすなど)
12 福祉機械の開発(2)機構(リンク機構、ねじ機構など)
13 福祉機械の開発(3)センサ(位置、速度、加速度、角速度、圧力、筋電位など)
14 福祉機械の開発(4)アクチュエータ(直動・回転、サーボモータ・ステッピングモータなど)
15 福祉機械の開発(5)ハードウェア(センサ信号処理回路、アクチュエータ駆動回路、マイクロコンピュータなど)
16 福祉機械の開発(6)プログラミング(アセンブリ言語、C言語など)
17 福祉機械の開発(7)評価(動作解析、生体信号計測、アンケートなど)
18 まとめ、演習
評価方法 レポート(40%)、演習(40%)、リアクションペーパー(20%)
レポートおよびリアクションペーパーは教員の指示による。
教科書及び参考書 自作プリントを用いる。
主な使用機器等 パソコン、プロジェクタ
その他
8
職業能力開発総合大学校 シラバス
課程名:長期養成課程職業能力開発研究学域
専攻/科名 授業科目名
(英文授業科目名)
単位数
(時間数) 担当者
機械工学専攻
材料力学特論 (Advanced Mechanics of
Materials)
2単位
(36H)
山浦 真一 科目・コース区分 専門専攻科目
授業形態 講義 必修/選択
履修年次
開講時期 1年次前期 選択
授業の目的と概要
【目的】 身の回りの日常品から自動車、航空機、巨大建築物に至るまで、我々が利用する様々な機械・構造物は、それらが機能を完全に果たすよう
に適切な構造設計に基づいて作られている。材料力学はその基礎となり、安全なものづくりに不可欠な学問である。材料力学を学ぶことで、機
械部品に加わる力、それによる変形を計算によって推測し、破壊に耐える形状寸法の決定および適切な材料の選定、および破損・事故防止
技術に関する能力を身に着ける。機械装置・部品の設計に関する工学的知識を習得することを目的とする。
【概要】 材料力学特論では、既に材料力学の基本事項は習得済みである前提で、より高度で複雑な応力・変形状態について解析する方法を学ぶ。
本講義では 演習により自ら手を動かして計算すること、さらに高度な人材育成に資するため、材料力学に関する技術英文の輪講を行い、材
料力学のさらなる習熟を図る。
到達目標
1. 破損解析技術を習得し、破壊応力の推定を自ら行える。
2. 構造物に発生する応力分布を、材料力学の知識から系統的に推定できる。
3. 破壊応力解析の観点から、外力に対して安全な形状や寸法を求められる。
4. 材料力学および工学全般に関する技術・知識を英語を用いて説明できる。
授業計画 備考
1 応力とひずみ、フックの法則
2 応力とひずみ、フックの法則に関する英文輪講および演習(1)
3 軸力の静定・不静定問題
4 軸力の静定・不静定問題に関する英文輪講および演習(2)
5 ねじり
6 ねじりに関する英文輪講および演習(3)
7 梁(はり)の曲げ(せん断力、曲げモーメント、断面二次モーメント)
8 梁(はり)の曲げ(せん断力、曲げモーメント、断面二次モーメント)に関する英文輪講および演習(4)
9 課題に関するレポートの作成・提出(1)
10 エネルギー法、組み合わせ応力
11 エネルギー法、組み合わせ応力に関する英文輪講および演習(5)
12 機械・構造物の破損と解析技術
13 機械・構造物の破損と解析技術に関する英文輪講および演習(6)
14 弾性理論
15 弾性理論に関する英文輪講および演習(7)
16 数値解析、有限要素法の基礎
17 数値解析、有限要素法の基礎に関する英文輪講および演習(8)
18 課題に関するレポートの作成・提出(2)
評価方法 小テスト・演習、中間試験、期末試験の結果を勘案して、総合的に成績評価を行う。
中間試験、期末試験の合格ラインは60点以上とする。また、小テスト、演習問題の解答は必須とする。
教科書及び参考書 教科書: 特に指定しない。参考書: 学部生の時に使用した教科書を持参のこと。
主な使用機器等 ノート型パソコン、プロジェクタによる投影と、配布資料、ホワイトボードへの板書を併用する。
その他 学部4年次までに材料力学の履修を終えていること。
9
職業能力開発総合大学校 シラバス
課程名: 長期養成課程期職業能力開発研究学域
専攻/科名 授業科目名
(英文授業科目名)
単位数
(時間数) 担当者
機械工学専攻
振動工学特論 (Advanced Vibration
Engineering)
2単位
(H36) 飯田 裕
(外部講師)
科目・コース
区 分
専門専攻科目
授業形態 講義 必修/選択
履修年次
開講時期
1年次
後期 選択
授業の目的と概要
すでに学習済みの1自由度系の解析手法を拡張し、多自由度系の振動問題の解析手法とその特徴について学習する。また自励振動についても扱
う。
到達目標
1. 多自由度系の運動方程式を導出できる。
2. 計算機を利用して運動方程式の解を求め、多自由度系の挙動を予測できる。
授業計画 備考
1 ガイダンス(クラスの進め方、教材など)
2 1自由度系の運動方程式の導出および解法の確認
3 演習(1)1自由度系の運動問題
4 多自由度系の並進振動の運動方程式の導出
5 多自由度系の回転振動の運動方程式の導出
6 演習(2)多自由度系の運動方程式導出
7 多自由度系の固有振動数と固有モード
8 多自由度系の自由振動の表現と特徴
9 演習(3)多自由度系の固有振動数・固有モード導出
10 多自由度系における周波数応答関数
11 多自由度系の強制振動の表現と特徴
12 演習(4)多自由度系の強制振動と周波数応答関数
13 自励振動
14 演習(5)自励振動の数値計算
15 モード解析
16 回転体のモードつりあわせ
17 演習(6)モード解析
18 課題に関するレポートの作成・提出
評価方法
演習(50%)、レポート(50%)
教科書及び参考書
配付資料を使用
主な使用機器等 パソコン、プロジェクタ
その他
10
職業能力開発総合大学校 シラバス
課程名: 長期養成課程職業能力開発研究学域
専攻/科名 授業科目名
(英文授業科目名) 時間数 担当者
機械工学専攻
熱流体力学特論 (Advanced Thermo-Fluid
Dynamics)
36H
西田 浩之
(外部講師)
科目・コース区分 専門専攻科目
授業形態 講義 必修/選択
履修年次
開講時期 2年次前期 選択
授業の目的と概要
流体力学・熱力学・伝熱学は流体機械や熱機器における流体運動や熱輸送、エネルギー変換の現象基礎に関る学術分野である。流体力学と熱力
学は機械工学における4力として重要な位置づけにある学問だが両者は密接に関連し、融合して熱流体工学として一つの分野をなしている。
本講義では、熱流体工学の基礎を為す、流体の力学的な取り扱い方、その数学的な表現としての支配方程式、流体の運動と熱伝導が連動した熱輸
送の方程式と、それら方程式の解法について学ぶ。
到達目標
本講義を受講することで、機械工学における熱流体の基本事項である流体の運動と熱輸送に関し、現象を支配する理論と方程式を理解し、応用展開
できることを目的とする。
そのため、一般的に解くことが難しい熱流体の方程式を、境界層という概念を導入することにより近似的に解く、あるいは現象を支配する無次元量を定
義し関係物理量間の相関式として整理する実用的方法など、機械工学の技術者にとって重要な手法を理解し応用できる素養を養うことを目標とする。
授業計画 備考
1 流体工学の基礎事項
2 質量保存則
3 流体のエネルギー保存則とベルヌーイの式
4 運動量保存則
5 課題演習(1)
6 流体の運動方程式
7 ナビエ・ストークス方程式
8 境界層の理論
9 境界層方程式
10 課題演習(2)
11 熱伝導の基礎理論
12 熱伝導の基礎方程式
13 1次元定常熱伝導
14 課題演習(3)
15 対流熱伝達の基礎理論
16 平板強制対流熱伝達
17 乱流熱伝達
18 課題演習(4)
評価方法 演習(70%)とレポート(30%)により総合的に評価する。
教科書及び参考書
講義は主に板書にて行う。
参考書:
・JSMEテキストシリーズ 流体力学、日本機械学会編
・JSMEテキストシリーズ 伝熱工学、日本機械学会編
主な使用機器等
その他 レポートは教員の指示による。
11
職業能力開発総合大学校 シラバス
課程名: 長期養成課程職業能力開発研究学域
専攻/科名 授業科目名
(英文授業科目名)
単位数
(時間数) 担当者
機械工学専攻
電気工学専攻
環境エネルギー特論 (Advanced Lectures on Environment and Energy)
2単位
(36H)
清水 洋隆
科目・コース
区 分
専門専攻科目
授業形態 講義 必修/選択
履修年次
開講時期
1年次
前期 選択
授業の目的と概要
生産現場に適用されるスマートエネルギーシステムの設計・構築・評価を目的として、関連する環境エネルギー問題、それらに対する国内外の取り
組みおよび対策技術について学ぶ。
到達目標
1.環境エネルギー問題とそれらに対する国内外の取り組みについて説明できる。
2.電気エネルギーに関連した環境エネルギー対策技術について説明できる。
3.スマートエネルギーシステムの構築および導入効果の評価ができる。
授業計画 備考
1 ガイダンス(エネルギー事情、環境問題)
2 日本の環境エネルギー政策(環境基本法、環境関連法規制)
3 環境エネルギーに関する国際的な取り組み(地球サミット、気候変動、環境問題)
4 再生可能エネルギー(水力、地熱、風力、太陽、バイオマス)
5 コージェネレーションシステム(燃料電池)
6 電力貯蔵(二次電池、フライホイール、SMES)
7 スマートエネルギーシステムの概要(スマートエネルギーシステムの導入意義)
8 スマートエネルギーシステムの構成(パワーデバイス、スマートメータ、情報通信機器)
9 スマートエネルギーシステムの要素技術1(要素技術の種類、技術動向の調査)
10 スマートエネルギーシステムの要素技術2(調査結果の整理、レポート作成)
11 環境負荷の評価手法の概要(ライフサイクルアセスメント、二酸化炭素排出量、省エネ効果)
12 ライフサイクルアセスメントの実際1(LCAソフトウエアによる演習)
13 ライフサイクルアセスメントの実際2(演習結果の整理、レポート作成)
14 スマートエネルギーシステムの生産現場への適用に関する検討1(対象とする生産現場の設定、適用技術の選定)
15 スマートエネルギーシステムの生産現場への適用に関する検討2(モデルの設計)
16 スマートエネルギーシステムの生産現場への適用に関する検討3(モデルの構築)
17 スマートエネルギーシステムの生産現場への適用に関する検討4(モデルの評価)
18 スマートエネルギーシステムの生産現場への適用に関する検討5(結果の報告)
評価方法 レポート(60%)、プレゼンテーション(40%)
教科書及び参考書 自作プリント
主な使用機器等
その他
12
職業能力開発総合大学校 シラバス
課程名: 長期養成課程職業能力開発研究学域
専攻/科名 授業科目名
(英文授業科目名)
単位数
(時間数) 担当者
機械工学専攻
機械特別実験実習Ⅰ (Advanced Experiment and
Practice on Mechanical Engineering studyⅠ)
4単位
(216H)
岡部 眞幸
藤井 信之
市川 修
平野 健次
池田 知純
中村 瑞穂
二宮 敬一
山浦 真一
原 圭吾
村上 智広
中島 均
渡邊 正人
古賀 俊彦
大川 正洋
科目・コース
区 分
専門専攻科目
授業形態 実験・実習 必修/選択
履修年次
開講時期 1年次通年 必修
授業の目的と概要
研究指導教員のもと、専門的なテーマに関する研究の目的・目標を検討し、研究・実験計画書を作成する。
【複数教員担当方式】
到達目標
研究者の基盤となる研究手法や高度な専門的技術について学習し、関連研究調査、文献講読を通じて研究の目的と目標を明確にする。講読を通し
てプレゼンテーションとディスカッションの能力を身につける。
授業計画 備考
第
1
期
研究テーマの決定と研究計画の作成
「教員毎の研究テーマ」
岡部眞幸: 精密機械の性能評価技術および計測評価技術の研究
藤井信之: 紫外放射測定による溶接の安全・衛生面と高速溶接の実用化に関する研究
市川 修: メカトロニクス機器の設計・制御と技能教育に関する研究
平野健次: 製造企業の生産管理方式及び生産管理システムに関する研究
池田知純: 福祉工学に関わる生体計測技術およびメカトロニクス技術に関する研究
中村瑞穂: 機械安全および制御による安全の理論に関する研究
二宮敬一: 切削現象とアコースティックエミッション信号の相関と計測の研究
山浦真一: 高熱加熱を受けた構造物摩擦合用高力ボルトの軸力低下に対する材料微細組織変化の影響に関
する研究
原 圭吾: ロボティクス技術の応用に関する研究
村上智広: サーボプレスの振動解析と打抜き振動低減に関する研究
中島 均: アーク溶接時に発生する光の有害性とその対策に関する研究
渡邊正人: プラズマ誘起流の発生機構と産業応用に関する研究
古賀俊彦:: 機械加工作業における技能の可視化に関する研究
大川正洋: 引張双晶を多発させたマグネシウム合金板におけるプレス成形性の評価に関する研究
第
2
期
研究テーマに関する従来研究調査
関連研究の調査・講読
外国語文献講読
関連技術・技能に関する学習ならびに修得
第
3
期
研究テーマに関する研究・実験計画の作成
研究の目的・目標の決定
目標を踏まえた研究・実験計画書の作成
評価方法 研究・実験計画書(50%)、講読発表(40%)、研究への取り組み姿勢(10%) 13
教科書及び参考書 研究テーマにより、各教員が専門書及び参考文献などを指示する。
主な使用機器等 研究・実験に必要な機器
その他
14
職業能力開発総合大学校 シラバス
課程名: 長期養成課程職業能力開発研究学域
専攻/科名 授業科目名
(英文授業科目名)
単位数
(時間数) 担当者
機械工学専攻
機械特別実験実習Ⅱ (Advanced Experiment and
Practice on Mechanical Engineering studyⅡ)
4単位
(216H)
岡部 眞幸
藤井 信之
市川 修
平野 健次
池田 知純
中村 瑞穂
二宮 敬一
山浦 真一
原 圭吾
村上 智広
中島 均
渡邊 正人
古賀 俊彦
大川 正洋
科目・コース
区 分
専門専攻科目
授業形態 実験・実習 必修/選択
履修年次
開講時期 1・2年次通年 必修
授業の目的と概要
研究指導教員のもと、専門的なテーマに関する研究に関する製作や実験を実施し、研究論文につながる検討、考察と、研究発表を通じた議論を行
う。【複数教員担当方式】
到達目標
実験実習、研究に関する製作、研究活動を通じて、研究者の基盤となる研究手法や高度な専門的知識を活用し、独自の研究を遂行しうる能力を得
る。中間発表を通じて研究成果物のプレゼンテーションとディスカッションの能力を身につける。
授業計画 備考
第
1
期
研究テーマの決定と研究計画の作成
「教員毎の研究テーマ」
岡部眞幸: 精密機械の性能評価技術および計測評価技術の研究
藤井信之: 紫外放射測定による溶接の安全・衛生面と高速溶接の実用化に関する研究
市川 修: メカトロニクス機器の設計・制御と技能教育に関する研究
平野健次: 製造企業の生産管理方式及び生産管理システムに関する研究
池田知純: 福祉工学に関わる生体計測技術およびメカトロニクス技術に関する研究
中村瑞穂: 機械安全および制御による安全の理論に関する研究
二宮敬一: 切削現象とアコースティックエミッション信号の相関と計測の研究
山浦真一: 高熱加熱を受けた構造物摩擦合用高力ボルトの軸力低下に対する材料微細組織変化の影響に関
する研究
原 圭吾: ロボティクス技術の応用に関する研究
村上智広: サーボプレスの振動解析と打抜き振動低減に関する研究
中島 均: アーク溶接時に発生する光の有害性とその対策に関する研究
渡邊正人: プラズマ誘起流の発生機構と産業応用に関する研究
古賀俊彦:: 機械加工作業における技能の可視化に関する研究
大川正洋: 引張双晶を多発させたマグネシウム合金板におけるプレス成形性の評価に関する研究
第
2
期
研究中間発表
研究計画および実行可能性検証としての製作状況の発表
第
3
期
研究テーマに関する実験の実施
研究論文に向けた実験の実施
第
4
期
実験テーマに関する実験データの整理・解析
実験結果の科学的手法:による分析と考察
15
評価方法 中間発表(50%)、研究成果物(40%)、研究への取り組み姿勢(10%)
教科書及び参考書 研究テーマにより、各教員が専門書及び参考文献などを指示する。
主な使用機器等 研究・実験に必要な機器
その他
16
職業能力開発総合大学校 シラバス
課程名: 長期養成課程職業能力開発研究学域
専攻/科名 授業科目名
(英文授業科目名)
単位数
(時間数) 担当者
機械工学専攻
機械特別実験実習Ⅲ (Advanced Experiment and
Practice on Mechanical Engineering study Ⅲ)
4単位
(216H)
岡部 眞幸
藤井 信之
市川 修
平野 健次
池田 知純
中村 瑞穂
二宮 敬一
山浦 真一
原 圭吾
村上 智広
中島 均
渡邊 正人
古賀 俊彦
大川 正洋
科目・コース
区 分
専門専攻科目
授業形態 実験・実習 必修/選択
履修年次
開講時期 2年次通年 必修
授業の目的と概要
研究指導教員のもと、研究テーマに関する検討、考察を進め、論文を作成し、研究発表を行う。
【複数教員担当方式】
到達目標
研究者の基盤となる研究手法や高度な専門的知識を活用し、独自の研究を遂行しうる能力を得る。実験実習、文献講読、研究活動及び学会発表を
通じて、成果物のプレゼンテーションとディスカッションの能力を身につける。
授業計画 備考
第
1
期
研究テーマの決定と研究計画の作成
「教員毎の研究テーマ」
岡部眞幸: 精密機械の性能評価技術および計測評価技術の研究
藤井信之: 紫外放射測定による溶接の安全・衛生面と高速溶接の実用化に関する研究
市川 修: メカトロニクス機器の設計・制御と技能教育に関する研究
平野健次: 製造企業の生産管理方式及び生産管理システムに関する研究
池田知純: 福祉工学に関わる生体計測技術およびメカトロニクス技術に関する研究
中村瑞穂: 機械安全および制御による安全の理論に関する研究
二宮敬一: 切削現象とアコースティックエミッション信号の相関と計測の研究
山浦真一: 高熱加熱を受けた構造物摩擦合用高力ボルトの軸力低下に対する材料微細組織変化の影響に関
する研究
原 圭吾: ロボティクス技術の応用に関する研究
村上智広: サーボプレスの振動解析と打抜き振動低減に関する研究
中島 均: アーク溶接時に発生する光の有害性とその対策に関する研究
渡邊正人: プラズマ誘起流の発生機構と産業応用に関する研究
古賀俊彦:: 機械加工作業における技能の可視化に関する研究
大川正洋: 引張双晶を多発させたマグネシウム合金板におけるプレス成形性の評価に関する研究
第
2
期
職業能力開発研究学域研究発表会
研究発表会要旨の作成
研究発表会向け資料の作成と発表準備
第
3
期
研究論文の補正と追加
発表会意見に対する追加検討及び補正
評価方法 中間発表(50%)、研究成果物(40%)、研究への取り組み姿勢(10%) 17
教科書及び参考書 研究テーマにより、各教員が専門書及び参考文献などを指示する。
主な使用機器等 研究・実験に必要な機器
その他
18
職業能力開発総合大学校 シラバス
課程名: 長期養成課程職業能力開発研究学域
専攻/科名 授業科目名
(英文授業科目名)
単位数
(時間数) 担当者
全専攻
数理工学特論 (Advanced Mathematical
Engineering)
2単位
(36H)
石川 哲
科目・コース
区 分
生産工学共通科目
授業形態 講義 必修/選択
履修年次
開講時期
2年次
前期 選択
授業の目的と概要
工学の多くの分野に現れる熱方程式や波動方程式などの微分方程式に関する逆問題を扱う。
到達目標
熱方程式や波動方程式などの微分方程式の基本的な解法を用いて、解を求めることができる。そして、これらの微分方程式に対する逆問題の結果
を使用できる。
授業計画 備考
1 逆問題と微分方程式の意味付け
2 熱方程式:熱伝導の数理モデル
3 フーリエ解析からの準備
4 熱方程式の数学的解法
5 演習(1)
6 熱方程式の逆問題:順問題と逆問題
7 熱源決定の安定性と正則化
8 演習(2)
9 波動方程式:振動現象の数理モデル
10 1次元波動方程式の性質
11 1次元波動源決定の逆問題の安定性と正則化
12 演習(3)
13 多次元波動方程式の性質
14 1次元波動源決定の逆問題の安定性と正則化
15 演習(4)
16 微分方程式による逆問題の他の例
17 逆問題のまとめ
18 ラドン変換とコンピュータートモグラフィー
評価方法 レポート(60%), リアクションペーパー(40%)
教科書及び参考書
参考文献:(1)逆問題入門(山本昌宏著、岩波出版)、(2)熱方程式で学ぶ逆問題(山本、金著、サイエンス社)、
(3)逆問題の数理と解法(登坂、大西、山本、東大出版社)、(4)数理科学における逆問題(金子、山本、滝口著、
サイエンス社)、および自作レジュメ
主な使用機器等
プロジェクタ
その他
19
職業能力開発総合大学校 シラバス
課程名: 長期養成課程職業能力開発研究学域
専攻/科名 授業科目名
(英文授業科目名)
単位数
(時間数) 担当者
全専攻
応用物理学特論 (Advanced Applied Physics)
2単位
(36H)
伊賀 昌久
科目・コース
区 分
生産工学共通科目
授業形態 講義 必修/選択
履修年次
開講時期
1年次
後期 選択
授業の目的と概要
放射線について基礎知識習得とその身近での応用例
物質・エネルギーの流れに対する物理法則から導かれる保存則、時間発展についての基本事項習得とその応用
到達目標
原子力エネルギー周辺の知識を習得し、特に、今後の大きな問題となってくるであろう「廃炉」に伴って技術者が備えておくべき知識を得ることによっ
て、実際の現場に対応できるようになる。
自然に現存する物質・エネルギーの利用について、自然法則に則った科学的評価をすることができ、共存するための方法を導き出すことができるよう
になる。
授業計画 備考
1 ガイダンス
2 原子・原子核 : エネルギー・スケールの違い (その耕造と同位元素の存在)
3 放射性元素の崩壊 (それに伴う放射線と物理量)、 その他の放射線
4 放射線検出器 (その原理とそれぞれの長所・短所)
5 放射線と物質の相互作用 1:荷電粒子の場合 (特徴づける物理量と遮蔽効果)
6 放射線と物質の相互作用 22:中性粒子の場合
7 原子力エネルギーと原子炉 (その理論と仕組み)
8 放射能に関係する物理量とその間の関係
9 放射性元素の化学的性質 (化学的特性から予想されるその振る舞いとそれに対する対策)
10 課題 (1) レポート作成と提出
11 保存則の表現と身近な現象への適用 (エネルギーの時間微分と仕事の関係)
12 種々のエネルギーとエネルギー保存則 ―熱力学的考察-
13 物質・エネルギーの移動 (エネルギー保存、 物質の保存と生成・消滅)
14 エネルギー・バランスとフラックス (地球環境への適用)
15 種々の再生エネルギー (風力、太陽光、水力、地熱など)
16 自然法則下での再生エネルギー -課せられる条件―
17 課題 (2) レポート作成・提出
18 試験
評価方法 試験 (30%)、 授業中での討論 (30%)、 レポート (40%)
教科書及び参考書
自作の資料
参考書等は逐次提示
主な使用機器等
その他
20
職業能力開発総合大学校 シラバス
課程名: 長期養成課程職業能力開発研究学域
専攻/科名 授業科目名
(英文授業科目名)
単位数
(時間数) 担当者
全 専 攻
生産マネジメント特論 (Advanced Production Management)
2単位
(36H)
平野 健次
科目・コース
区 分 共通講義
授業形態 講義 必修/選択
履修年次
開講時期
1年次
後期 選択
授業の目的と概要
本講義では、製造企業における経営・生産に係わるシステムの設計や運用方法について、経営工学の視点から最近の具体例を通じて学ぶ。
到達目標
1. 製造企業の経営・生産に係わるシステムの種類や特徴について説明することができること。
2. 経営・生産に係わるシステムの設計・運用方法について説明することができること。
授業計画 備考
1 ガイダンス(経営・生産マネジメントと経営工学の視点)
2 科学的管理法から現在に至る生産のパラダイムシフト
3 製造ビジネスの構築と展開(ビジネスモデル、ビジネスプロセス)
4 自動化と省力、価値創造
5 問題解決と意思決定(代替案と問題解決プロセス、経験の利用)
6 工場組織化と現場力の形成(組織構成、能力開発、改善活動)
7 開発・設計・生産準備の業務プロセス
8 調達・生産・保守の業務プロセス
9 ケーススタディ(1) 企業経験の分析と教訓の抽出
10 グループ発表、討議(価値体系、設計思想)
11 工場運営に必要なしくみと方法、生産工程の分析と設計
12 投入資源と生産情報(機械、作業者、治工具、作業仕様など)
13 生産管理システムⅠ(製番、MRP、製番+MRP)
14 生産管理システムⅡ(多仕様化、コンフィギュレータ)
15 企業間における技術の連携とモノの連携
16 ケーススタディ(2) 問題の分析と解決策の立案
17 グループ発表、討議(提案の比較、妥当性の検討)
18
評価方法 レポート(60%)、リアクションペーパー(40%)
教科書及び参考書 自作テキスト、平野著『入門生産マネジメント-その理論と実際-』(日科技連出版社)
主な使用機器等
その他
21
職業能力開発総合大学校 シラバス
課程名: 長期養成課程職業能力開発研究学域
専攻/科名 授業科目名
(英文授業科目名)
単位数
(時間数) 担当者
全専攻
知財管理特論 (Advanced Intellectual Property
Management)
2単位
(36H) 鷺 健志
(外部講師)
科目・コース
区 分
生産工学共通科目
授業形態 講義 必修/選択
履修年次
開講時期
1年次
前期 選択
授業の目的と概要
職業訓練指導員として、特許などの知的財産制度の概要、インターネット経由で知的財産情報を検索し利用する方法、を説明できるようにする。
到達目標
1 知的財産の種類と、特許制度の概要を説明できる。
2 特許を受けることができる発明の要件(発明、産業上利用可能性、新規性、進歩性、先願主義など)の概要を説明できる。
3 特許を受けることができる者(発明者、承継人)、共同発明、職務発明を説明できる。
4 特許出願書類の書き方の概要を説明できる。
5 特許出願から特許権取得までの手続、特許権維持の手続、手続費用の概要を説明できる。
6 特許権の効力とその制限、特許権侵害とそれへの対応措置の概要を説明できる。
7 実用新案、意匠、商標、著作権、営業秘密、知的財産管理の概要を説明できる。
8 外国への特許出願、商標出願の概要、海外での模倣品問題と対策の概要を説明できる。
9 インターネット経由で無料の知的財産関連サイト(J-PlatPatなど)にアクセスして、知的財産情報を検索して活用できる。
授業計画 備考
1 知的財産権と特許制度、特許を受けることができる発明 講義
2 特許を受けることができる者、共同発明、職務発明、 事例:青色発光ダイオード事件~職務発明の対価の額 講義
3 特許出願書類の書き方、特許出願から特許権取得までの手続、特許権維持の手続 講義
4 事例:切餅事件(前半)~特許出願書類、公開特許公報、拒絶理由通知、意見書、補正書、拒絶査定不服審判 講義
5 特許権の効力とその制限、特許権侵害と対応措置(警告、民事訴訟、刑事罰、水際取締) 講義
6 事例:切餅事件(後半)~特許公報、特許庁の判定、特許権侵害訴訟、特許無効審判、審決取消訴訟 講義
7 発明の把握と展開、演習問題(発明の把握、進歩性の判断)の説明、グループ討議 講義・演習
8 回答の作成と発表、講評 演習
9 レポート: 課題(明細書、特許請求の範囲の書き方)の説明、グループ討議 演習
10 レポートの作成と提出 演習
11 レポートの講評 演習
12 実用新案制度(特許制度との相違を中心)、 事例:ブリスター包装容器事件 講義
13 意匠制度 講義
14 商標制度 講義
15 外国への特許出願、商標出願、 海外での模倣品問題と対策 講義
16 インターネット経由で特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)を利用した知的財産情報の検索・利用 演習
17 著作権 講義
18 不正競争防止、営業秘密、知的財産管理 講義
評価方法 演習とレポート
教科書及び参考書 講師が準備したパワーポイント資料(PDFファイルで配布)
主な使用機器等 パソコン、インターネット環境、メール、ワープロソフト
その他
22
職業能力開発総合大学校 シラバス
課程名: 長期養成課程職業能力開発研究学域
専攻/科名 授業科目名
(英文授業科目名)
単位数
(時間数) 担当者
全専攻
安全工学特論 (Advanced Safety Engineering)
2単位
(36H)
中村 瑞穂
科目・コース
区 分
生産工学共通科目
授業形態 講義 必修/選択
履修年次
開講時期
1年次
後期 選択
授業の目的と概要
製品および製造現場における生産設備の安全の妥当性判断を、リスクアセスメントを基本とした国際規格に準拠して適切に行うことができる。
到達目標
製品および製造現場の安全確保を如何に構築するかを追求する機械安全について工学的知見と応用技術の観点から論述する。
授業計画 備考
1 ガイダンス(ものづくりにおける安全工学の位置づけ)
2 安全工学の基礎Ⅰ(安全の定義、安全性の論理的表現、安全の状態を示す論理変数)
3 安全工学の基礎Ⅱ(安全原則、状態変数の適用例、安全情報の伝達の一般式)
4 安全工学の基礎Ⅲ(人間/機械安全作業システム、人間/機械インターフェース)
5 演習(1)論理式を使った安全性の証明に関する演習
6 機械安全Ⅰ(国際規格 ISO/IEC Guide51,ISO12100)
7 機械安全Ⅱ(リスクアセスメントとリスク低減方策)
8 機械安全Ⅲ(本質安全設計方策)
9 演習(2)リスクアセスメント演習
10 機械安全Ⅳ(ガード設計)
11 機械安全Ⅴ(インタロック設計)
12 演習(3)ガードおよびインタロック設計演習
13 電気・制御安全(ISO13849、IEC61508、安全制御回路(電気・油空圧))
14 電気・制御安全(安全コンポーネント(スイッチ、センサ、安全PLC、油空圧安全機器等)
15 演習(4)電気・制御安全演習
16 災害事例分析(国際規格に基づく災害事例の検証)
17 演習(5)災害事例によるリスク低減演習
18 試験
評価方法 レポート(60%)、試験(40%)
教科書及び参考書 特に固定した教科書を用いず、パワーポイントをプリントとして配布する。
主な使用機器等 パソコン、プロジェクタ
その他 レポートは教員の指示による。
23
職業能力開発総合大学校 シラバス
課程名: 長期養成課程職業能力開発研究学域
専攻/科名 授業科目名
(英文授業科目名)
単位数
(時間数) 担当者
全専攻
信頼性工学特論 (Advanced Reliability Engineering)
2単位
(36H)
和田 雅宏
科目・コース
区 分 生産工学共通科目
授業形態 講義 必修/選択
履修年次
開講時期
2年次
後期 選択
授業の目的と概要
高信頼性の製品やシステムを如何に開発、運用していくかを追求する"信頼性工学"と、その理論的背景を追求する"信頼性理論"を、設計手法、故
障物理、統計解析の各観点から論述する。
到達目標
対象とする製品やシステムにおいて不具合が発生する構造を分析し、発生した不具合を未然防止するための数理的もしくは物理的方法論を適切に用
いることが出来ること。
授業計画 備考
1 ガイダンス(品質保証論における信頼性工学の位置づけ)
2 信頼性解析の基礎Ⅰ(信頼性分野の確率・統計の基礎)
3 信頼性解析の基礎Ⅱ(システム信頼性の数理的表現、ブール代数、ブロック図、冗長系)
4 信頼性設計(FMEA/FTA/ETAによるリスク分析・評価)
5 信頼性設計(ヒューマンファクター、SRKモデルによる階層化設計)
6 演習(1)FMEA演習(企画・開発の FMEAに関する演習)
7 故障物理概論Ⅰ(電気電子系の故障物理)
8 故障物理概論Ⅱ(機械系の故障物理)
9 信頼性試験(反応速度論、アイリングモデル、修正累積損傷則、ストレス-強度モデル)
10 信頼性データ解析Ⅰ(指数分布族の特性と相互関係)
11 信頼性データ解析Ⅱ(信頼度の各種ノンパラメトリック推定)
12 信頼性データ解析Ⅲ(最尤法およびベイズ推定)
13 信頼性データ解析Ⅳ(Warranty data analysis)
14 演習(2)Rによる寿命データ解析演習
15 保全性管理(アベイラビリティ、確率過程論、最適保全方策)
16 未然防止のための信頼性事例分析
17 演習(3)グループ発表
18
評価方法 レポート(60%)、リアクションペーパー(40%)
教科書及び参考書 自作テキスト
主な使用機器等
その他
24
職業能力開発総合大学校 シラバス
課程名: 長期養成課程職業能力開発研究学域
専攻/科名 授業科目名
(英文授業科目名)
単位数
(時間数) 担当者
全専攻
職業・技術倫理特論 (Advanced Vocational Ethics
for Engineers)
2単位
(36H)
待鳥 はる代
科目・コース
区 分
生産工学共通科目
授業形態 講義 必修/選択
履修年次
開講時期
2年次
後期 選択
授業の目的と概要
職業倫理および技術倫理について理解を深める。
事例を通して具体的に学び、自ら考え、倫理的問題についての判断力を養う。
到達目標
1.技術者に求められる倫理を理解し、説明できるようになる。
2.倫理的諸概念や基準、原則、ガイドライン等を理解し、判断できるようになる。
3.技術の社会的影響を理解し、責任ある仕事をするに必要な知識を持つ。
授業計画 備考
1 「職業・技術倫理」への導入とガイダンス
2 職業能力形成と職業倫理(1)
3 職業能力形成と職業倫理(2)
4 職業能力形成と職業倫理(3)
5 職業能力形成と職業倫理(4)
6 技術倫理とは-歴史と現在
7 工学の本質に根ざす倫理問題
8 技術倫理と法
9 倫理学の基礎
10 倫理綱領、ガイドライン
11 技術アセスメント、技術デザイン
12 アカデミック・インテグリティ
13 事例考察
14 事例考察
15 発表
16 レポート作成
17 レポート作成
18 講評
評価方法
演習55%、事例考察の発表30%、レポート15%
教科書及び参考書
参考書は授業時に指示します。
主な使用機器等
その他
25
職業能力開発総合大学校 シラバス
課程名:長期養成課程職業能力開発研究学域
専攻/科名 授業科目名
(英文授業科目名)
単位数
(時間数) 担当者
全専攻
人材・熟練形成特論 (Human Resources and Skills Development Special Study)
2単位
(36H)
村上 智広
科目・コース
区 分
生産工学共通科目
授業形態 講義 必修/選択
履修年次
開講時期
1年次
前期 選択
授業の目的と概要
工学的基礎をベースとしつつ生産組織と個人双方の視点から、企業内制度・公的制度としての人材形成および熟練形成について関係論文・文献を
通して理解を深めることを行い、ものづくり生産組織または公共の人材・熟練形成支援者の立場から現状の問題を分析し、今後のあり方について共に
考える。各授業では、関係論文・文献の会読、解説、討議をセットして進める。
到達目標
ものづくりのための人材形成および熟練形成について計画を立案し、運営・評価・改善することができる。
授業計画 備考
1 ガイダンス(講義の進め方、教材など)
ものづくりのための人材・熟練形成システムの概念枠組み
2 ものづくり人材・熟練形成の理論的枠組み
内部労働市場論、知的熟練論、人的資本理論、暗黙知・形式知
3 ものづくり人材の職務と人材形成の目標像
エンジニア、テクノロジスト、テクニシャン、熟練技能者
4 ものづくり現場の課題と人材・熟練形成アプローチ
品質、コスト、納期、安全 (QCDS)
5 ものづくり人材形成計画、OJT・SJT計画
事例研究―人材形成の理念・方針・体系
6 事例研究-OJT(On the Job Training)課題の設計、SJT(Self Job Training)支援計画
7
技術・熟練伝承システム
事例研究-伝承技術・熟練の抽出分析とマップ
事例研究-技術・熟練伝承計画とマニュアル化
8
ものづくり人材・熟練形成のための評価システムの設計
事例研究-「コンピテンシー」に基づく評価
事例研究-社内・業界内技能検定のための評価設計
9 ものづくり人材・熟練形成の課題-考察発表・総括
評価方法 レポート(50%)、リアクションペーパー(50%)
教科書及び参考書 自作テキスト、関係論文等
主な使用機器等 パソコン、プロジェクタ
その他
26
職業能力開発総合大学校 シラバス
課程名:長期養成課程職業能力開発研究学域
専攻/科名 授業科目名
(英文授業科目名)
単位数
(時間数) 担当者
全指導科
生産組織形成特論 Dynamic Capability in Organizations
2単位
(36H)
新目真紀
科目・コース
区 分
生産工学共通科目
授業形態 講義・演習 必修/選択
履修年次
開講時期 1年次前期 必修
授業の目的と概要
ものづくりの現場では、製品品質の向上や生産効率化だけでなく、戦略的に生産システムをマネジメントできる人材が必要となっている。本科目は工
学的視点をベースとして、ものづくりに関する生産システムと、ものづくりの現場及び携わる人材についての理解を深める。またものづくり生産システム
全般の複雑な問題解決に寄与するモデルを学ぶ。
到達目標
1 ものづくり生産システムを支援する組織と人間について、どのような先行研究があるかを説明できる。
2 人間行動モデルと言われるものどのようなものがあるかを説明できる。
3 生産システムの現場でおきる課題を解決する方法に人間行動モデルを適応する方法を推察できる。
授業計画 備考
1 ガイダンス
生産組織とは 組織と機能 講義・演習
2 ものづくり人材とは 講義・演習
3 生産組織におけるものづくり人材
人的資源管理とは 講義・演習
4 製造業における労働市場の特徴と変遷 講義・演習
5 ものづくり分野の労働市場 講義・演習
6 生産組織と人材の関わり 講義・演習
7 人間行動モデル ヒューマンファクター 講義・演習
8 人間行動モデル 動機付けモデル 講義・演習
9 組織のケイパビリティ 講義・演習
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評価方法 レポート、グループ発表、授業参加度により総合的に評価する
教科書及び参考書 授業内で随時資料を配布する
主な使用機器等 パソコン、プロジェクター
その他
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職業能力開発総合大学校 シラバス
課程名:長期養成課程職業能力開発研究学域
専攻/科名 授業科目名
(英文授業科目名)
単位数
(時間数) 担当者
全指導科
生産・共生システム特論 (Advanced Production Symbioti
c System)
2単位
(36H)
原 圭吾
科目・コース
区 分
生産工学共通科目
授業形態 講義・演習 必修/選択
履修年次
開講時期 1年次前期 必修
授業の目的と概要
現代のものづくり技術は従来の工学的手法(機械、電気・電子、情報工学)だけでなく、人間支援システムの開発や環境との共生、安全安心を追求し
た技術が求められている。本科目ではものづくり技術を中心に、工学と社会科学の両視点から「人間」・「環境」・「生活」の共生について学ぶ。
到達目標
1 ものづくり技術について、専攻分野に関する論文、報告書を理解できる
2 専攻分野に社会科学を融合させ、多様な視野で分析・検討できる。
3 IOT技術が社会に与える影響を説明できる。
授業計画 備考
1 ガイダンス
ものづくり技術の変遷と特徴 講義・演習
2 IOT技術の適用 講義・演習
3 IOTからみた現在から将来への重要技術 講義・演習
4 IOTから見たものづくり現場のニーズとシーズ 講義・演習
5 IOTを活用した製品開発戦略、企業連携 講義・演習
6 ものづくりに求められる能力 講義・演習
7 ものづくり技術と環境の共生 講義・演習
8 ものづくり技術と生活の共生 講義・演習
9 まとめ 講義・演習
評価方法 レポート、発表、授業参加度により総合的に評価する
教科書及び参考書
主な使用機器等 パソコン、プロジェクター
その他
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