㈱エコ革 CEO 伊藤...

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勤務時代から双子でタッグを組み、 全国でも屈指の売上実績を記録していたそんな伊藤 CEO・社長兄弟が 2013 年、栃木県佐野市で立ち上げたのが、 太陽光発電の導入をトータルにサポートする『エコ革』だ。 二人がただ一筋に追い求め続けてきたのは、プロとしての質の高い仕事。 今では志を同じくするスタッフも集い、急速な事業拡大を続けている。 それでもなお、二人は現状に甘んじることなく、さらなる高みを見据える。 そのプロとしての誇りは、今後も同社の躍進を支えていくことだろう。 「これからもプロとしての想いを胸に 太陽光普及と社会貢献に全力を注ぎたい」 ㈱エコ革 CEO 伊藤 ㈱エコ革 代表取締役 伊藤 © 2018 KOKUSAI-TSUSHINSHA Co.,Ltd.

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勤務時代から双子でタッグを組み、全国でも屈指の売上実績を記録していた─そんな伊藤CEO・社長兄弟が 2013 年、栃木県佐野市で立ち上げたのが、太陽光発電の導入をトータルにサポートする『エコ革』だ。二人がただ一筋に追い求め続けてきたのは、プロとしての質の高い仕事。今では志を同じくするスタッフも集い、急速な事業拡大を続けている。それでもなお、二人は現状に甘んじることなく、さらなる高みを見据える。そのプロとしての誇りは、今後も同社の躍進を支えていくことだろう。

「これからもプロとしての想いを胸に太陽光普及と社会貢献に全力を注ぎたい」

㈱エコ革 CEO

伊藤 高雄

㈱エコ革 代表取締役

伊藤 繁三

© 2018 KOKUSAI-TSUSHINSHA Co.,Ltd.

企企業は人なり〜その人物像を探る

誰よりも互いを理解し合う双子だからこそ培われた連携力

─これまで多くの経営者の方々とお会いしてきましたが、双子で経営されているというケースは初めてです。(繁) 確かに、珍しいかと思います(笑)。実は、私たちは学生時代に両親を亡くしていましてね。社会人の兄がいましたし、祖母や親戚にも助けてもらいましたが、そんな環境もあって、二人で力を合わせてきた部分はあるかもしれません。(高) それに私たちは昔から、考え方も通ずる部分があり、よく行動も共にして

きたんですよ。学生時代は二人ともサッカーに打ち込み、ポジションも同じサイドバックで、私が右、弟が左でした(笑)。─まるで「キャプテン翼」ですね(笑)。(高) ええ(笑)。そして高校卒業後は、二人で自衛隊に入隊したんです。私は 4年間勤務し、その後には地元の山形から上京して、警備会社で働いていました。(繁) 私も 26 歳の時に上京し、兄と同じ警備会社で働いたこともありました。そして独立以前は、二人で太陽光発電会社に勤務。一緒に営業に回り、業界で五指に入る売上を出していたんですよ。─勤務時代から共に活動されていたと

いうのも驚きですが、それだけの実績を残されていたとは!(繁) 私たちはいわゆる営業マンではなく、お客様のもとに作業着で出向き、商談より先に屋根の調査から行うスタイルを採っていました。条件的に太陽光パネルを設置できないお宅もありますから、まず可否の判断から始めていたのです。(高) そして設置可能であれば、私がお客様との商談を進めていきました。その間、弟は屋根のデータを図面に落とし込んでおき、それをもとに具体的なパネルの提案までしていったんです。─流石は双子とでも言うべき連携力ですね!

ワンストップの太陽光発電さらにドローン測量へと事業を拡大

─そうして築いた実績を糧に、独立を果たされたわけですか。(高) はい。最初はアパートの一室を借り、弟と二人でのスタートでした。ただ、勤務時代に私たちが売上の多くを占めていたこともあり、当初は前勤務先から仕事を請け負っていたんです。そのお陰で、順調に経営を軌道に乗せられました。(繁) 今では社員数も 43 名に増えていますし、直近の 3カ月で 90 億円近くの売上を記録できているんですよ。─それは凄い数字です! 同業他社も多い業界ですが、御社の強みとは?(高) 一貫して全てを手掛けられるとこ

双頭体制で躍進続ける新進気鋭の太陽光発電事業者株式会社 エコ革URL:http://ecokaku.jp

「あなたの街のエコに革命を」─そんなモットーを掲げる『エコ革』は、産業用をメインとした太陽光発電事業を手掛け、年々実績を伸ばし続けている。今では太陽光発電の導入にワンストップで対応し、ドローンを駆使した新事業も推進。そんな同社の躍進を支えるのは、双子で経営に勤しむ伊藤 CEO・社長兄弟だ。お二人に、俳優の野村宏伸氏がお話を伺った。

「お二人は太陽光発電会社での勤務時代、本気で勤務先を『日本一の太陽光発電の販売店』にするべく、夜通し働いておられたそうです。お二人ともサッカーがお好きということもあって、当時の夢は日本代表の香川真司選手を自社のCM で起用することだったとか。現在の『エコ革』さんの成長ぶりを考えれば、その実現もまんざら夢ではないでしょう。かつての夢を叶えられるほどのご活躍を、私も心から応援しております」

ゲスト 野村 宏伸

【 本 社 】 栃木県佐野市石塚町2459-1【 東 京 支 社 】 東京都港区赤坂九丁目7番2号 東京ミッドタウンレジデンシィズ2309【営業事務所】 栃木県佐野市久保町71-2 フィオリスタB棟

ろでしょうか。同業他社の場合、販売だけを担うところが多いのですが、当社は申請から販売、造成、測量、施工、メンテナンスまで、ワンストップで行えます。その分、マージンもかからず、リーズナブルな価格を実現できているんです。(繁) 当社も創業時は販売のみでしたが、そこから 4年を掛けて、対応できる範囲を広げてきたんですよ。─さらに近年は太陽光発電に留まらず、事業の幅を広げられているとか。(高) ええ。現在力を入れているのが、ドローンによる測量業務です。太陽光発電を設置する上でも、ドローン測量を行う必要があります。そこで当社では、一般的なドローンではなく、測量範囲が格段に広い高性能なドローンを導入し、その操縦技術も身に付けたんです。一般的なドローンなら 1~ 2カ月を要する測量も、当社なら 1日で終えられます。(繁) 太陽光発電事業者でこのドローン測量技術を持っているのは、恐らく全国的にも当社ぐらいのものだと思います。そのため現在は、県内外の自治体からも

測量の依頼をいただいているんです。

誰もが仕事に全力で取り組むそんな社風が成長を後押しする

─先進的な技術も、積極的に導入されてきたと。こうした判断も含め、経営はお二人でされているのでしょうか。(繁) 基本的にはそうですね。根っこの経営観や仕事観は一緒ですが、細かな部分ではよく意見が割れるんですよ(笑)。(高) 私たちだけでなく、時にはスタッフと意見がぶつかることもあります。でも、それは皆が仕事に真剣で、「どうすればより良い仕事ができるか」を考えているからこそ。プロとして、自分の考えを持つのは、とても大事だと思いますね。─一人ひとりのプロ意識が高く、忌憚のない意見を言い合える環境もあると。それも御社が成長を続けてこられた秘訣なのかもしれませんね。最後に、お二人の今後の展望をぜひお聞かせ下さい。(繁) 私たちは勤務時代から、とにかく目の前の仕事に精一杯取り組んできました。その積み重ねの結果が今の当社ですから、今後も仕事に全力を注ぐのみです。(高) あと、当社はこれまでも、熊本地震や九州北部豪雨などの支援金を寄付してきました。これからも、そうした社会貢献活動は続けていきたいと思います。─今後のさらなる成長を期待しています! 本日はありがとうございました。� (取材/ 2018 年 1月)

 創業からたった 4 年で、太陽光発電に関するワンストップの体制を整えた『エコ革』。その躍進を支えたのは、伊藤 CEO・社長の両名が言うところの「『無茶ぶり』をする」人材育成方針だ。 同社では、設置工事のスタッフに測量も手掛けてもらうなど、未経験の仕事も積極的に任せる方針を採っているという。未経験者の指導役として、外部から経験豊富な技術者も呼び込んでおり、時には北海道から指導役を招聘することも。「もちろん適性は見ますが、任せることで力が付きますから」と社長。さらに CEO は「万が一、失敗することがあれば、責任は私たちが取ればいい」と続けた。 そうして「未経験者」を「経験者」、そして「技術者」に変えていくことで、同社は事業拡大を続けてきた。リスクを恐れず、挑戦させる─そんな「無茶ぶり」ができるのは、スタッフへの絶対的な信頼があってこそに違いない。

Column

“無茶ぶり”の人材育成方針

代表取締役

伊藤 繁三CEO

伊藤 高雄

▲『エコ革』が手掛けた  954.75kw のソーラーフロンティア

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