Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)...Cisco MediaSense...

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Cisco MediaSense ユーザ ガイド リリース 10.5(1) 初版:2014 07 10 シスコシステムズ合同会社 107-6227 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー http://www.cisco.com/jp お問い合わせ先:シスコ コンタクトセンター 0120-092-255 (フリーコール、携帯・PHS含む) 電話受付時間:平日 10:0012:0013:0017:00 http://www.cisco.com/jp/go/contactcenter/

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Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)初版:2014年 07月 10日

シスコシステムズ合同会社〒107-6227 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワーhttp://www.cisco.com/jpお問い合わせ先:シスココンタクトセンター

0120-092-255 (フリーコール、携帯・PHS含む)電話受付時間:平日 10:00~12:00、13:00~17:00http://www.cisco.com/jp/go/contactcenter/

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目次

はじめに ix

変更履歴 ix

関連資料 x

詳細情報およびサポート x

フィールドアラートおよび Field Notice x

トラブルシューティング xi

マニュアルに関するフィードバック xi

表記法 xi

MediaSenseの概要 1

MediaSenseについて 1

ネットワークサービス 2

機能サービス 2

検索と再生 3

録音されたコールの検索、再生、またはダウンロード 4

メディアプレーヤー 6

アーキテクチャ 7

Cisco Unified Communications Managerのネットワークベースの録音 7

Unified Communications Managerの展開 8

Cisco Unified Border Elementの展開 9

Cisco Unified Communications Managerおよび Cisco Unified Border Elementシナリオの

違い 11

サポートされる展開 13

MediaSenseクラスタの展開 14

単一サーバ展開 15

デュアルサーバ展開 16

3サーバ展開 17

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4サーバおよび 5サーバ展開 18

MediaSenseのハイアベイラビリティ配置 20

データレプリケーションの考慮事項 20

プライマリまたはセカンダリノードでのデータレプリケーションとリカバリ 21

ハイアベイラビリティの展開の考慮事項 21

障害状態の考慮事項 22

MediaSenseの要件 23

メディアストレージの要件 23

ハードウェア要件 23

ソフトウェア要件 24

ライセンス要件 24

その他の要件 24

ポートの使用 24

MediaSenseのインストールまたはアップグレード 29

MediaSenseのインストール 29

インストール前のタスクおよびツール 29

インストールおよびコンフィギュレーション用ワークシート 29

ユーザ介入なしの新規インストール用のアンサーファイル 31

インストールウィザードの操作 32

インストールプロセス 32

MediaSenseと Unified OSのインストール 33

インストール後の作業 37

プライマリサーバの設定の完了 38

MediaSenseサーバの設定 41

セカンダリサーバと拡張サーバの詳細 41

後続サーバのセットアップの完了 42

システムの確認 43

MediaSense用の Unified Communications Managerのプロビジョニング 44

コール制御サービス接続のセットアップ 44

録音デバイス用の iSACと iLBCの無効化 46

G.722.1コーデックの並べ替え 47

MediaSenseのアップグレード 47

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アップグレードの考慮事項 48

クラスタのリリース 10.x(x)へのアップグレード 49

show Commands 51

ローカルソースからのノードのアップグレード 51

リモートソース 51

クラスタのリリース 10.x(x)へのアップグレード 52

Unified OS CLIを使用したノードのアップグレード 53

クラスタのロールバック 54

COPファイルのインストール 55

言語パック 56

MediaSenseの管理と設定 57

MediaSense管理へのアクセス 57

シングルサインイン 58

MediaSense管理 59

Unified Communications Managerの設定 59

Unified Communications Managerユーザ情報とMediaSenseのセットアップ 60

AXLサービスプロバイダーの選択 60

コール制御サービスプロバイダーの選択 61

Unified Communications Managerサービスプロバイダーの切り替え 61

FinesseによるMediaSenseのセットアップ 63

Cisco Finesseの設定 63

Cisco MediaSense配置用のユーザのプロビジョニング 64

MediaSense APIユーザ 64

APIユーザ設定 64

ストレージ管理エージェント 65

プルーニングオプション 65

プルーニングポリシー設定 67

ストレージのしきい値とプルーニングの回避 68

システムのしきい値 70

ディスク領域の使用率の表示 70

HTTPを使用して取得されるストレージの使用率情報 71

Unified RTMTを使用して取得されるストレージの使用率情報 72

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着信コールの設定 72

着信コールルールの追加 73

着信コールルールの編集 74

システムデフォルトの着信コールルールの編集 75

着信コールルールの削除 76

メディアファイルの管理 76

メディアファイルの詳細 77

メディアファイルの追加 78

メディアファイルの編集 79

メディアファイルの再配置 79

メディアファイルの削除 80

メディアファイルの更新 80

Archival 80

MediaSenseサーバの設定 82

メディアのパーティション管理 82

メディアパーティションの設定 83

Event Management 84

イベント転送の有効化 84

Cisco Unified Border ElementによるMediaSenseのセットアップ 85

Unified Communications Managerユーザの管理 85

Unified Border Element用の Cisco MediaSenseのプロビジョニング 86

Unified Border ElementとMediaSenseのセットアップ 86

Unified Border Elementゲートウェイのアクセシビリティ 87

Unified Border Elementビューコンフィギュレーションコマンド 87

グローバルレベルの相互運用性とMediaSenseのセットアップ 88

グローバルレベルの設定 88

ダイヤルピアレベルの設定 89

MediaSense展開の Unified Border Elementダイヤルピアの設定 90

Unified Border Element展開のログコマンド 94

MediaSense Serviceabilityへのアクセス 95

MediaSense Serviceability 95

トレース設定 96

トレースファイル 96

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トレースログレベル 97

トレースフラグ 97

トレースファイルの場所 99

トレースファイル情報の設定 99

トレースファイルの解釈 100

パフォーマンスロギング 100

ダンプトレースパラメータ 101

Serviceabilityツール 101

コントロールセンターのネットワークサービス 102

ネットワークサービスの管理 102

コントロールセンターの機能サービス 103

機能サービスの管理 103

メディアサービス、コール制御サービス、またはデータベースサービスの

再アクティブ化 103

クラスタ内の他のサーバのサービスアビリティユーザインターフェイスへのアクセ

ス 104

Unified RTMTの管理 104

Unified RTMTのインストールとセットアップ 105

Unified RTMTプラグインのダウンロード 105

Unified RTMTのアップグレード 106

Unified RTMTの複数コピーのインストール 106

サーバステータスのモニタリング 106

パフォーマンスモニタリングカウンタ 106

パフォーマンスモニタリング用の Unified RTMT 106

システム状態と Perfmonカウンタのアラート 107

AMC Serviceおよび Unified Communications Managerのセットアップ 111

Trace and Log Central Unified RTMTのセットアップ 112

ファイルの収集 113

クラッシュダンプの収集 113

リモートブラウズのフォルダ名とサービス 113

Perfmonエージェントとカウンタ 114

他のブラウザベースの Serviceabilityツール 119

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サーバの IPアドレスの変更 119

IPアドレス変更のためのシステムの準備 120

プライマリサーバの IPアドレスの変更 121

セカンダリサーバの IPアドレスの変更 124

拡張サーバの IPアドレスの変更 126

MediaSenseクラスタ内の複数の IPアドレスの変更 128

MediaSenseコマンドラインインターフェイスコマンド 130

CLIアクセス 130

utilsコマンド 131

utils media recording_sessions 131

utils service 131

utils system maintenance 132

runコマンド 133

run db_reset_replication 133

run db_synchronization 133

set networkコマンド 134

set network cluster server ip 134

set network cluster primary ip 135

set network cluster secondary ip 135

set network ip eth0 136

showコマンド 137

show db_synchronization status 137

show network cluster 138

show tech call_control_service 138

MediaSenseのトラブルシューティング 141

MediaSenseの用語 143

再生 143

ブログの記録 144

Media Forking 144

セッションおよび録音セッション 145

用語集 145

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)viii

目次

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はじめに

• 変更履歴, ix ページ

• 関連資料, x ページ

• 詳細情報およびサポート, x ページ

• フィールドアラートおよび Field Notice, x ページ

• トラブルシューティング, xi ページ

• マニュアルに関するフィードバック, xi ページ

• 表記法, xi ページ

変更履歴このマニュアルは、予告なしに更新されることがあります。このマニュアルの最新バージョン

は、次の URLから入手できます。http://www.cisco.com/c/en/us/support/customer-collaboration/mediasense/products-user-guide-list.html

この Cisco.comのWebサイトを定期的に参照し、お手元のマニュアルの(表紙ページにある)改訂日とWebサイトにあるマニュアルの改訂日とを比較して、更新されているかどうかを確認してください。

次の表は、このマニュアルの改訂履歴を示したものです。

リンク改訂日変更

14/08/27リリース

10.5(1)_SU1向けのマニュアルの初期リ

リース

Cisco Unified Communications Managerのネットワークベースの録音, (7ページ)

ブラウザ内再生

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) ix

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リンク改訂日変更

Archival, (80ページ)Finesse AgentInfoガジェット

他のブラウザベースの Serviceabilityツール, (119ページ)

検索と再生の設定

関連資料

リンクマニュアルまたはリソース

http://www.cisco.com/c/en/us/support/customer-collaboration/mediasense/products-documentation-roadmaps-list.html

Cisco MediaSense DocumentationGuide

http://www.cisco.com/c/en/us/support/customer-collaboration/mediasense/tsd-products-support-series-home.html

Cisco MediaSenseの Cisco.comサイト

http://docwiki.cisco.com/wiki/Category:Cisco_MediaSenseCisco MediaSenseのドキュメントWiki

http://www.cisco.com/c/en/us/support/customer-collaboration/mediasense/products-troubleshooting-guides-list.html

CiscoMediaSenseのトラブルシューティングのヒント

詳細情報およびサポートドキュメントのダウンロード、サービス要求の提出、およびその他の情報の検索を行うには、以

下にある『What's New in Cisco Product Documentation』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html

『What's New in Cisco Product Documentation』の RSS(Really Simple Syndication)フィードを購読して、デスクトップの RSSリーダーに直接更新が送信されるようにすることもできます。 RSSフィードは無料のサービスです。シスコは現在、RSSバージョン 2.0をサポートしています。

フィールドアラートおよび Field Noticeシスコ製品が変更される可能性や、主要プロセスが重要と判断される可能性があります。これら

は、シスコのフィールドアラートおよびCiscoFieldNotice通知を使用して発表されます。Cisco.comで製品アラートツールを使用し、フィールドアラートや Field Noticeを受信するように登録できます。このツールを使用すると、関心のあるすべての製品を選択して、通知を受信するためのプ

ロファイルを作成することができます。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)x

はじめに

関連資料

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www.cisco.comにログインし、http://www.cisco.com/cisco/support/notifications.htmlでツールにアクセスしてください。

トラブルシューティング「MediaSenseのトラブルシューティングのヒント」wikiでは、他のユーザによってすでに報告された問題の解決に役立つ情報を提供します。

MediaSense APIのトラブルシューティングのヘルプについては、『Cisco MediaSense DeveloperGuide』の「Before you start working with MediaSense APIs」と「Troubleshooting」のセクションを参照してください。

マニュアルに関するフィードバック次のアドレスへの電子メールで、このマニュアルに関するコメントを送信できます。

[email protected]

コメントをお寄せください。

表記法このマニュアルでは、次の表記法を使用しています。

説明表記法

ユーザ入力、キー、ボタン、フォルダ名、およびサブメニュー

名などのコマンド、コマンド名、キーワードは、太字フォント

を使用して表示しています。次に例を示します。

• [Edit] > [Find]を選択します。

• [Finish]をクリックします。

太字フォント

イタリック体は、次の内容を表すときに使用されます。

•新しい用語の紹介。例:スキルグループとは、類似したスキルを持つエージェントの集合です。

•強調表現。例:数字の命名規則は使用しないでください。

•ユーザが置き換える必要のある構文値。例:IF(condition,true-value, false-value)

•ドキュメントのタイトル。例:『Cisco CRS InstallationGuide』を参照してください

イタリック体

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) xi

はじめに

トラブルシューティング

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説明表記法

Courierなどのウィンドウフォントは、次の場合に使用されます。

•コード中のテキストや、ウィンドウに表示されるテキスト。例:<html><title>Cisco Systems, Inc. </title></html>

ウィンドウ フォント

山カッコは、次の場合に使用されます。

•コンテキストでイタリックが許可されない引数(ASCII出力など)。

•ユーザが入力する文字列で、ウィンドウには表示されないもの(パスワードなど)。

< >

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)xii

はじめに

表記法

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第 1 章

MediaSense の概要

• MediaSenseについて, 1 ページ

• ネットワークサービス, 2 ページ

• 機能サービス, 2 ページ

• 検索と再生, 3 ページ

• メディアプレーヤー, 6 ページ

• アーキテクチャ, 7 ページ

• Cisco Unified Communications Managerのネットワークベースの録音, 7 ページ

• Unified Communications Managerの展開, 8 ページ

• Cisco Unified Border Elementの展開, 9 ページ

• サポートされる展開, 13 ページ

• MediaSenseクラスタの展開, 14 ページ

• MediaSenseのハイアベイラビリティ配置, 20 ページ

• MediaSenseの要件, 23 ページ

• ポートの使用, 24 ページ

MediaSense についてMediaSenseは、Cisco Unified Communicationsのメディアキャプチャプラットフォームです。シスコおよびシスコ以外のコンタクトセンターのコールを録音するために使用できます。ただし、

シスコ以外のコンタクトセンターは、入力点として Cisco Unified Border Elementを使用する必要があります。

MediaSenseは、すべてのセッションの録音と保管が要求される規制環境に準拠する録音会社で使用できます。これらの録音は、コンプライアンス担当オーディタまたはコンタクトセンターの

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 1

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スーパーバイザがお客様の問題の解決またはトレーニングのために後で使用することができます。

録音は、音声分析サーバまたはトランスクリプションエンジンでも使用できます。

MediaSenseは、Unified Communications Managerを使用して、ユーザ認証サービスを提供します。また、サードパーティのお客様がカスタムアプリケーションを作成できるように、Web 2.0アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)を使用して、お客様に機能を公開します。この製品は、Microsoft Windows 7および Apple Mac OSでサポートされます。

ネットワークサービスMediaSenseでは次のネットワークサービスを使用できます。

• Cisco MediaSense Administration:グラフィカルユーザインターフェイスを使用してMediaSenseを設定できます。

• Cisco MediaSense Serviceability Administration:グラフィカルユーザインターフェイスを使用してMediaSense Serviceabilityアプリケーションを設定できます。

•システムサービス:MediaSenseクラスタ内のサービスの動作を制御できます。このサービスは、セカンダリサーバと拡張サーバのクラスタリングとセットアップ機能を管理します。

• Perfmonエージェント:MediaSenseServiceabilityAdministrationインターフェイス内のパフォーマンスモニタリングインフラストラクチャを制御できます。アプリケーションおよびその

他のシステムオブジェクトを管理およびモニタできる JavaManagementExtensions(JMX)テクノロジーは、Managed Beans(MBeans)と呼ばれるオブジェクトによって表されます。Perfmonエージェントは JMX MBeansからカウンタ値を取得し、それらを UnifiedCommunications Managerデータベースに書き込みます。

•診断サービス:MediaSenseをトラブルシューティングし、デバッグできます。このサービスは、すべてのMediaSenseサーバで使用できます。

MediaSenseおよび Unified OSユーザインタフェースでは、各MediaSenseサービス名の前に製品名が付きます。このマニュアルでの重複を避けるため、前に製品名を付けずにサービス名が参照

される場合があります。

ネットワークサービスは、クラスタ内の各サーバのインストール後に自動的に起動します。シス

コのサポート担当者が推奨した場合、ネットワークサービスを停止することができます。

機能サービスMediaSenseには、次の機能サービスが含まれています。

•コンフィギュレーションサービス:MediaSenseコンフィギュレーションデータベースに加えられたすべての変更を保存し、更新します。各サーバクラスタには、コンフィギュレー

ションサービスの 2つのインスタンスのみがあります。1つのインスタンスはプライマリサーバにあり、他のインスタンスはセカンダリサーバにあります。クラスタ内に 2台以上のサーバがある場合、拡張サーバはサービスコンフィギュレーションを設定できません。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)2

MediaSense の概要ネットワークサービス

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• APIサービス:API要求を処理し、ユーザインターフェイスとサーバ間の通信をイネーブルにします。データベースサービスをイネーブルにした後で、APIサービスをイネーブルにできます。各複数サーバクラスタには、APIサービスの 2つのインスタンスのみがあります。1つのインスタンスはプライマリサーバにあり、他のインスタンスはセカンダリサーバにあります。クラスタ内に 2台以上のサーバがある場合、拡張サーバにはAPIサービスは含まれません。

•データベースサービス:メタデータベースとコンフィギュレーションデータベースを含み、制御します。各複数サーバクラスタには、データベースサービスの 2つのインスタンスのみがあります。1つのインスタンスはプライマリサーバにあり、他のインスタンスはセカンダリサーバにあります。各サーバは、ローカルデータベースにのみデータを書き込みます。

プライマリサーバとセカンダリサーバは、データを同期するために対話します。

•ストレージ管理エージェント(SMエージェント):クラスタ内の各サーバのストレージ全体をモニタし、ディスク使用率に基づくしきい値イベントを生成します。このサービスは、

すべてのサーバで使用可能であり、メディアサービスおよびコール制御サービスの前にアク

ティブにする必要があります。

•メディアサービス:メディアを受信、保存、および再生します。メディアサービスは、コール制御サービスの前にイネーブルにする必要があります。このサービスは、クラスタ内のす

べてのサーバで使用できます。

•コール制御サービス:コールの受信と記録を調整します。コール制御サービスは、メディアサービスがイネーブルになっている場合にのみイネーブルにできます。このサービスは、ク

ラスタ内のすべてのサーバで使用できます。コール制御サービスは、UnifiedCommunicationsManagerユーザインタフェースおよびUnified CommunicationsManagerマニュアルでは SIPトランクと呼ばれています。

すべての機能サービスがクラスタ内のプライマリおよびセカンダリノード(サーバ)にインス

トールされます。拡張ノードには、メディアサービス、コール制御サービス、および SMエージェントのみがあります。

検索と再生MediaSenseをインストールおよび設定したら、検索と再生アプリケーションを使用して、特定のメディアファイルを検索し、それらを再生し、またはデスクトップにダウンロードします。

検索と再生アプリケーションにアクセスするには、次のいずれかを実行します。

• Mozilla FirefoxまたはWindows Internet Explorerを使用して、https://<hostname>:8440/mediasenseに移動します。

または

• http://<MediaSense hostname>のメインMediaSenseアクセスウィンドウから [Cisco MediaSenseSearch and Play]リンクをクリックします。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 3

MediaSense の概要検索と再生

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検索と再生を起動する前に、32ビットのWindowsマシンに JDKの 32ビットバージョン、64ビットのWindowsマシンに JDKの 64ビットバージョン、およびMacコンピュータに 64ビットバージョンをインストールする必要があります。また、JDK7 Update 25以降がインストールされていることを確認します。

(注)

MediaSenseメディアプレーヤーはダウンロード可能な Javaアプリケーションとして実装されます。 Javaの最近のセキュリティ強化により、Javaアプリケーションが実行されるたびに、ユーザはポップアップセキュリティ警告を受け入れる必要があります。つまり、録音が再生されるたび

に、ユーザはセキュリティ警告を受け入れる必要があります。

アプリケーションは実行可能なブラウザの一部としては動作しないため、ブラウザのセキュリティ

要件ではなく、ユーザのコンピュータにインストールされている Java仮想マシン(JVM)のセキュリティ要件に対応する必要があります。トラブルシューティングのヒントは、検索と再生が

実行される各クライアントデスクトップをセットアップして、警告を回避するための手順を提供

します(http://docwiki.cisco.com/wiki/Administration:_Search_and_Play_application_users_encounter_security_warning_before_each_playback#Search_and_Play_application_users_encounter_security_warning_before_each_playback)。

メディアプレーヤーは、Mozilla Firefoxで起動するよりもWindows IEで起動する方が時間がかかります。 IEユーザには、ダウンロードされた jnlpファイルを開くためのオプションが表示されることがあります。

(注)

ログインクレデンシャルの入力が要求された場合は、管理アプリケーションの [MediaSense APIUser Configuration]ページで定義された APIユーザのクレデンシャルを使用します。

セッションの状態が 30分間アイドル状態になると、検索と再生アプリケーションからログアウトされます。

(注)

録音されたコールの検索、再生、またはダウンロード

[Search andPlay]ウィンドウでは、録音したメディアファイルを検索するいくつかの方法があります。

手順

ステップ 1 まず検索と再生アプリケーションにアクセスすると、[Recent Calls]デフォルト検索の結果(直前7日以内のすべてのコール)ページが開きます。これらのタブをいつでもクリックして、[RecentCalls]または [Active Calls]検索を選択できます。

ステップ 2 簡単な検索を実行するには、参加者 IDまたはタグを検索ボックスに入力し、[Search]をクリックします。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)4

MediaSense の概要録音されたコールの検索、再生、またはダウンロード

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参加者 IDに、IDの完全な値を入力します。複数の参加者を検索するには、スペースを使用して各エントリを区切ります。デリミタは OR演算子と見なされます。

タグには、完全な値は必要ないため、1つまたは 2つの文字を入力できます。詳細については、詳細検索(ステップ 3)の「Tag」を参照してください。

各エントリを区切るにはスペースを使用します。デリミタは OR演算子と見なされます。デフォルトでは、簡単な検索は 7日内のコールを返します。

ステップ 3 詳細検索の場合、[Search Recordings]ドロップダウンメニューから任意の検索パラメータに値を入力します。

検索プロパティは次のとおりです。

• Session ID:1つ以上のトラックが関連付けられた録音セッションの ID。テキストボックスにセッション IDを入力します。一度に 1つの Session IDのみを検索できます。

• Participant(s):録音セッション参加者の ID(内線番号)。テキストボックスに参加者 IDを入力します。カンマを使用して IDを区切ることで、複数の参加者を検索できます。複数の参加者が定義されている場合、検索は参加者全員が含まれるコールのみ返します(デリミタ

は AND演算子と見なされます)。

• Tag:任意のテキストを入力します。タグの検索はCONTAINSと見なされます。このため、1つの文字を入力すると、その文字を含むすべてのタグの結果を出力します。検索ボックスで使用するスペースは、デリミタとしてではなく、検索対象の値の一部と見なされます。し

たがって、スペースで区切られた 2つの語を検索すると、スペースで区切られた両方の語を含むタグを持つコールのみが返されます。

• XRefCI:録音セッション ID。テキストボックスに録音セッション IDを入力します。一度に 1つの XRefCIのみ検索できます。

• CCID:録音セッション内の個々のトラックの ID。テキストボックスにトラック IDを入力します。一度に 1つの CCIDのみ検索できます。

• Range:録音セッションを開始した日付。特定の時間枠または日付の範囲の間で検索するように選択します。時間枠を選択しない場合、システムはデフォルトで直前 7日以内に設定します。

時間範囲を選択する場合は、短い期間を選択します。大量の録音が出力される検索では、処

理に並外れた時間がかかる可能性があり、システムパフォーマンスに影響を与えます。

• Duration:時間単位を選択し、スライドバーを使用して、秒、分、または時間単位で、録音されたセッションの間隔を選択します。

• Show:このチェックボックスを使用して、完了したコール、アクティブコール、または録音エラーを含むコールを検索するかどうかを指定します。

ステップ 4 [Search]をクリックします。

• [Sort by]ドロップダウンメニューをクリックして、経過時間または持続期間によってファイルをソートします。

• [download]アイコンをクリックして、録音をダウンロードします。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 5

MediaSense の概要録音されたコールの検索、再生、またはダウンロード

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• [Expand Call]アイコンをクリックして、[Associated Session]ボックスに表示される関連性の強い録音セッションを確認します。関連性の強いセッションには、共通するxRefci値が少なくとも 1つあります。表示されたリストの各セッションは、個別に再生またはダウンロードできます。

MediaSense 10.5は、ビルトインブリッジ録音のコール関連付けをサポートしています。

(注)

• [play]アイコンをクリックして、録音を再生します。

• [Previous]ボタンと [Next]ボタンを使用して、結果ページを介して各ページとステップに表示する検索結果の数を選択できます。

メディアプレーヤーを終了すると、「MediaSense player quit unexpectedly while using thelib... plug-in」という警告が表示される場合があります。この警告はエラーとして報告される場合がありますが、エラーではないので無視することができます。

(注)

メディアプレーヤーMediaSenseの検索と再生アプリケーションには、録音を再生するためのメディアプレーヤーが組み込まれています。メディアプレーヤーを実行するには、最新のJavaバージョンが必要です(Javaのバージョンについては、『Cisco MediaSense Design Guide』の「Webブラウザ」の項 http://www.cisco.com/c/en/us/support/customer-collaboration/mediasense/products-implementation-design-guides-list.htmlを参照してください)。トラックスライダは、オーディオ録音の進行状況を表示します。スライダを右にドラッグすると再生中の録音を早送りで

き、左にドラッグすると巻き戻しできます。

録音の終了後に再生する場合は、スライダを開始点にドラッグします。ただし、これは30秒以内に実行する必要があります。30秒後には再生セッションが終了し、プレーヤーが閉じられます。

ビデオ録音では、トラックスライダはサポートされません。ただし、ビデオ録画の進行状況

を示すタイマーが表示されます。

(注)

[Volume]バーのスライダをドラッグして音量を上げ下げできます。

メディアプレーヤーの制限:

•スライダをドラッグして早送りまたは巻き戻ししている間、時間は表示されません。

• [Pause]ボタンは、録音の終了後に [Play]ボタンへ自動的に変換されません。

•スライダが再生ストリームの終わりに達した後に [Play]および [Pause]ボタンを 2回以上クリックすると、メディアプレーヤーセッションが中断されます。

•再生セッション中、巻き戻し/早送りのために任意のポイントをクリックすると、トラックスライダはクリックされたポイント自体ではなくその周辺に移動します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)6

MediaSense の概要メディアプレーヤー

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アーキテクチャMediaSenseはUnifiedCommunicationsソリューションの一部であり、CiscoUnifiedOperating Systemリリース 9.0で動作します。

MediaSenseアーキテクチャには、次のコンポーネントが含まれています。

•アプリケーション層:

◦検索と再生アプリケーションを使用して、録音を再生できます。

◦ APIは、をサポートするサードパーティ製アプリケーションに対するリアルタイムの録音制御(保留、一時停止と再開など)。

◦プリケーションおよびメディアAPIは、さまざまな業界パートナーの要件を組み込み、サードパーティ製アプリケーションで使用するために公開されています。

◦ APIサービスは、録音および関連セッションの履歴とメタデータを検索および取得するためにアプリケーションをイネーブルにするWebサービスインターフェイスを備えています。このメタデータ情報は、Metaデータベースに保存されます。

•メディア処理層:

◦メディアサービスは、アーカイブと再生のためにローカルディスクに保存されたメディアストリームを終端します。

◦拡張されたすべてのサーバ上でメディアサービスを実行することにより、ロードバランシングが可能になります。

•ネットワーク層:

◦ゲートウェイおよびセッションボーダーコントローラ(SBC)のメディア分岐とエンドポイントでのメディア分岐。

◦オーディオレコーディング用の Cisco Unified Communications Manager(UnifiedCommunications Manager)との統合。

◦オーディオおよびビデオレコーディング用のCiscoUnifiedBorder Element(UnifiedBorderElement)との統合。

Cisco Unified Communications Manager のネットワークベースの録音

Unified Communications Managerのネットワークベースの録音(NBR)を使用すると、ゲートウェイを使用して通話を録音できます。NBRによって、UnifiedCommunicationsManagerはデバイス、場所、地域に関係なく、通話録音をルート指定できます。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 7

MediaSense の概要アーキテクチャ

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NBRでは、通話録音のメディアソースは、IP電話または SIPトランクを介して UnifiedCommunications Managerに接続されたゲートウェイから提供されます。 Unified CommunicationsManagerは、コールフローおよびコール参加者に基づいて、動的に適切なメディアソースを選択します。

個別の録音設定が必要ないため、IntegratedServicesRouter(ISR)が利用できない場合、NBRはビルトインブリッジ(BiB)に自動フォールバックを提供します。これは、Unified Border Elementでコンサルトコールを録音できず、BiBを別途有効にする必要があるため、お客様がエージェント対エージェントのコンサルトコールを録音ポリシーに含める必要がある場合に便利です。

Unified Communications Manager NBRの詳細については、『Features and Services Guide for CiscoUnified Communications Manager』(http://www.cisco.com/c/en/us/support/unified-communications/unified-communications-manager-callmanager/products-maintenance-guides-list.html)を参照してください。

コールの相関関係

Unified Communications Manager JTAPIから入手可能な xRefciを使用して、NBRおよび BiBコールの両方を関連付けることができます。CISCO-GUIDは必須ではないため、CTIサーバや CTIOS接続も必要ありません。単一の相関 IDが存在するため、コンポーネント間の相関関係はさらに強力になり、コールフローに関係なく同じ方法で実行できます。 NBRを使用すると、直接およびダイヤラにより開始された発信コールを他のソリューションのコンポーネントのアピアランスに

関連付けることができます。 NBRを使用すると、ルータの容量を分割せずに TDMゲートウェイの録音が自動的に使用されます。

MediaSense 10.5(1)は TDMゲートウェイの録音をサポートしていません。(注)

Unified Communications Manager の展開Unified Communications Managerは、MediaSense録音サーバに録音を指示するように適切に設定される必要があります。設定には、録音プロファイルとさまざまな SIPパラメータの設定が含まれます。MediaSenseはユーザの認証に Administrative XML Layer(AXL)を使用するため、少なくとも 1台のサーバ上で Unified Communications Manager AXLサービスをイネーブルにする必要があります。

MediaSenseの基本的なUnified CommunicationsManager展開では、電話機の 1台を録音用に設定する必要があります。両方の電話機が録音用に設定されている場合、2つの独立した録音セッションがキャプチャされます。電話機によって分岐されたメディアが録音デバイスに送信され、そこ

で分岐されたストリームがキャプチャされます。詳細については、『Cisco MediaSense DesignGuide』を参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/products_implementation_design_guides_list.html [英語]から入手できます。

MediaSenseがサポートするすべての Cisco IP Phoneには、着信および発信メディアストリームを分岐できる組み込みブリッジ(BIB)が装備されています。MediaSenseは、この機能を利用して分岐された着信および発信メディアを録音します。メディア分岐の詳細については、Unified

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)8

MediaSense の概要Unified Communications Manager の展開

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CommunicationsManagerのマニュアルを参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/prod_maintenance_guides_list.html [英語]から入手できます。

Cisco Unified Border Element の展開Cisco Unified Border Element(Unified Border Element)は、ある IPネットワークから別の IPネットワークへの SIP、H.323、VoIP、およびビデオ会議コールをイネーブルにすることにより、独立した VoIPネットワーク間の接続を容易に行えるようにするシスコセッションボーダーコントローラ(SBC)ゲートウェイです。

MediaSenseは、UnifiedBorderElementと連動してエンドポイントのタイプに関係なく録音をイネーブルにします。この機能により、MediaSenseは、Unified Border Elementを使用して着信メディアと発信メディアを録音できます。

Unified Border Elementの詳細については、Unified Border Elementのマニュアルを参照してください。

•一般的なUnified Border Elementの設定については、http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/ios_xe/voice_cube_-_ent/configuration/guide/cube_ent/vb_book_xe.html [英語]を参照してください。

•特定の録音設定の詳細については、http://www.cisco.com/en/US/docs/ios-xml/ios/voice/cube_proto/configuration/15-2mt/cube-network-based.htmlを参照してください。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 9

MediaSense の概要Cisco Unified Border Element の展開

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次の図は、Unified Border Elementを使用したMediaSenseの展開を示しています。 Unified BorderElementの展開においても、MediaSenseは Unified Communications Managerによって認証サービスを提供します。

図 1:Unified Border Element による MediaSense の展開

前の図では、Real-Time Protocol(RTP)は、エンドポイントとUnifiedBorder Element間で音声データを伝送します。 Session Initiation Protocol(SIP)は、エンドポイントとUnified Border Element間でコールシグナリング情報を伝送します。2つのRTP単方向ストリームは、UnifiedBorderElementからMediaSenseへ分岐される 2つのオーディオストリームを表します。 Unified Border ElementだけがMediaSenseにデータを送信するため、Unified Border ElementからMediaSenseへのストリームは単方向です。MediaSenseはUnified Border Elementにメディアを送信しません。Unified BorderElementには 3種類のダイヤルピア(着信、発信、分岐)があります。(詳細については、ダイヤルピアレベルの設定を参照してください)。

通常、Unified Border Elementは SIP間のコールのみを分岐できます。ただし、必要なライセンスと適切なCisco IOSバージョンがある場合、コール録音にTDM-to-IPゲートウェイとメディア分岐デバイスの両方と同じ Ciscoルータを使用できるので、着信 TDMまたはアナログコールを録音することもできます。(詳細については、http://www.cisco.com/go/cubeから入手できる UnifiedBorder Elementのマニュアルを参照してください)。

この機能を使用するには、デバイスのゲートウェイとborder-element機能の両方をイネーブルにする必要があります。ゲートウェイが TDMまたはアナログコールを受信し、別の着信番号を使用して SIPコールとしてそれ自体にコールバックするように設定できます。このループを設定する

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)10

MediaSense の概要Cisco Unified Border Element の展開

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と、ルータは実際には各コールを 2回処理することになります(これにより、ルータの容量が半分に削減され、UnifiedBorderElementが処理できるコールの数が半減します)。詳細については、『Cisco MediaSense Developer Guide』の「Media forking on a TDM gateway」セクション(http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/products_programming_reference_guides_list.html [英語]から入手可能)、および http://docwiki.cisco.com/wiki/FAQs_for_Cisco_MediaSense#How_to_Configure_a_TDM_Gateway_for_Media_Forkingに掲載されたMediaSense FAQの記事を参照してください。

Cisco Unified Communications Manager および Cisco Unified Border Elementシナリオの違い

Unified CommunicationsManagerはMediaSenseで録音プロファイルおよびコール制御サービス接続(SIPトランク)を設定するために使用されます。同様に、Unified Border Elementでは、ダイヤルピアとメディアクラス設定によりMediaSenseとの通信が決まります。

Unified Border Elementのメディア分岐および UCエンドポイントのメディア分岐の詳細については、『Cisco MediaSense Design Guide』を参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/products_implementation_design_guides_list.html [英語]から入手できます。

(注)

MediaSenseが Unified Communications Managerで展開されているか、Unified Border Elementで展開されているかに関係なく、イベント、応答コード、パラメータ定義は両方のシナリオで同じです。

すべてのイベント、応答コード、およびパラメータは、『CiscoMediaSenseDeveloperGuide』に記載されています。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/products_programming_reference_guides_list.htmlから入手できます。

表 1:Unified Communications Manager と Unified Border Element シナリオの違い

Unified Border Element のダイヤルピアを使用する場合

Unified Communications Managerを使用する場合(ビルトイン

ブリッジまたはネットワーク

ベースの録音)

MediaSense の機能

クライアントが startRecordingAPIを呼び出したときに開始される directoutbound録音シナリオは、UnifiedBorder Element展開によってサポートされません。

クライアントが startRecordingAPIを呼び出したときに開始される direct outbound録音シナリオは、Unified CommunicationsManager展開によってサポートされます。

録音の開始

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 11

MediaSense の概要Cisco Unified Communications Manager および Cisco Unified Border Element シナリオの違い

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Unified Border Element のダイヤルピアを使用する場合

Unified Communications Managerを使用する場合(ビルトイン

ブリッジまたはネットワーク

ベースの録音)

MediaSense の機能

録音は SIPデバイス(Unified BorderElementの SIPユーザエージェントと呼ばれる)を使用します。コール

が Unified Border ElementによってSIPコールとして処理されている限り、あらゆるタイプのエンドポイン

トが可能です。2つのメディアストリームがMediaSenseに送信されます。これら2つのストリームは、トラック 0とトラック 1を区別することなく、最終的に 2つのトラックに送信されます。

2つのメディアストリーム(Track 0およびトラック 1と呼ばれる)がMediaSenseに送信されます。録音には、少な

くとも 1台の電話機がメディア分岐機能を備えた 2台の電話機が必要です(2台が SIP招待)。

記録

トラック 0には、メディア録音プロファイルが設定されダイヤルピアに

対応するメディアストリームが含ま

れます。

小さい数値の xRefCiパラメータは、通常発信側のトラック

を指します。

発信側と着信側のトラック

の識別

MediaSenseのWebサイトの FAQ(How do youdetermine which track has thecalling and which has thecalledparty?)を参照してください。

SIPセッションは、対応するメディア追跡イベントによって複数回更新

される場合があります。コールが複

数回保留および再開された場合で

も、録音セッションは 1回だけ行われます。

コールが保留になっている場

合、論理録音セッションは終

了します。参加者がコールを

再開すると、新しい録音セッ

ションが作成されます。

録音セッション

録音セッションおよび保留/再開、一時停止/再開、転送/会議コマンドに関する詳細については、『CiscoMediaSense DeveloperGuide』を参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/products_programming_reference_guides_list.htmlから入手できます。

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MediaSense の概要Cisco Unified Communications Manager および Cisco Unified Border Element シナリオの違い

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Unified Border Element のダイヤルピアを使用する場合

Unified Communications Managerを使用する場合(ビルトイン

ブリッジまたはネットワーク

ベースの録音)

MediaSense の機能

Unified Border Elementは、AAA -RADIUSと呼ばれる外部データベースにコールを保存できます。コール

は、MediaSenseセッションデータの CCIDに対応する Cisco GUIDによって検索できます。

元の発信番号、着信番号、コー

ルのタイプなどの詳細を確認

するには、『UnifiedCommunications Manager CallDetail Records AdministrationGuide』の「Call DetailRecords」の項を参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/prod_maintenance_guides_list.html [英語]から入手できます。

キャプチャされた録音デー

タの相違

『Cisco MediaSense DesignGuide』を参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/products_implementation_design_guides_list.html [英語]から入手できます。

新しいセッションを開始します。コール中のコーデック変更を

生成しません。

コール中のコーデック変更

キャプチャされません。キャプチャされます。エンドポイントのMACアドレス

Unified Border Elementには、分岐されたメディアが含まれています。

エンドポイントには、分岐さ

れたメディアが含まれていま

す。

録音メディアソース

サポートされる展開MediaSenseは次の展開をサポートしています。

• 1サーバ展開:1台のアクティブサーバ。

• 2サーバ展開:ハイアベイラビリティを実現する 2台のアクティブサーバ。

• 3サーバ展開:追加の録音容量を提供するため、ハイアベイラビリティを実現し 1台の拡張サーバを提供する 2台のアクティブサーバ。

• 4サーバ展開:追加の録音容量を提供するため、ハイアベイラビリティを実現し 2台の拡張サーバを提供する 2台のアクティブサーバ。

• 5サーバ展開:追加の録音容量を提供するため、ハイアベイラビリティを実現し 3台の拡張サーバを提供する 2台のアクティブサーバ。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 13

MediaSense の概要サポートされる展開

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UCS-Eのインストールと 7つ以下の vCPUを持つすべてのインストールは、1サーバおよび 2サーバの展開に限定されます。

(注)

すべての展開で、プライマリサーバのインストールと設定は、同じ展開内の他のサーバのインス

トールと設定と異なります。MediaSense展開でサーバを設定する場合は、プラットフォーム管理者がMediaSenseアプリケーション管理者のユーザ名とパスワードを設定することに注意してください(プラットフォームおよびセキュリティのパスワードに加えて)。詳細については、MediaSenseと Unified OSのインストールを参照してください。

アプリケーション管理者のユーザ名とパスワードはMediaSense展開内のすべてのサーバで同じにする必要があります。次の CLIコマンドを使用してアプリケーション管理者のユーザ名とパスワードをリセットできます。

(注)

• utils reset_application_ui_administrator_name

• utils reset_application_ui_administrator_password.

MediaSense クラスタの展開MediaSense展開では、サーバごとに一連のサービスが搭載されたサーバのセットがクラスタに含まれています。クラスタアーキテクチャでは、ハイアベイラビリティ(録音可能、ただし再生

不可)とフェイルオーバー(プライマリサーバに障害が発生した場合、セカンダリサーバに自動

的にフェイルオーバーされる)が提供されます。

MediaSenseはローカルエリアネットワーク(LAN)でのみ動作します。ワイドエリアネットワーク(WAN)はサポートされません。MediaSenseサーバと Unified Communications Managerサーバは、すべて同じ LANに設置する必要があります。 LAN内では、任意の 2台のサーバ間の最大ラウンドトリップ遅延は 2ミリ秒未満である必要があります。

MediaSense展開のプライマリサーバとセカンダリサーバは、いずれかのサーバで管理上の変更が行われると同期されます。データベースレプリケーションでは、プライマリサーバからセカン

ダリサーバにデータが自動的にコピーされ、その逆も同様です。

次のクラスタ展開のルールが、インストールおよび設定手順によって適用されます。

•同じクラスタ内のすべてのサーバは、同じバージョンのMediaSenseを実行する必要があります。

• MediaSense展開は、1~5台のMediaSenseサーバから構成できます。クラスタ内の各サーバは、常にコール制御サービス、メディアサービス、SMエージェントを備えている必要があります。

• MediaSenseは、次のどのサーバの組み合わせもサポートします。

• 1台のプライマリサーバ

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)14

MediaSense の概要MediaSense クラスタの展開

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• 1台のプライマリサーバと 1台の拡張サーバ

• 1台のプライマリサーバ、1台のセカンダリサーバ、および 1~ 3台の拡張サーバ

• UCS-Eのインストールと 7つ以下の vCPUを持つすべてのインストールは、1サーバおよび2サーバの展開に限定されます。

単一サーバ展開

単一サーバ展開には、Unified Communications OSプラットフォーム上に 1つのMediaSenseサーバがあります。すべてのネットワークサービスがデフォルトでイネーブルになります。

単一サーバ展開では、プライマリサーバに次の機能サービスがあります。

• APIサービス

•コンフィギュレーションサービス

•コール制御サービス

•メディアサービス

•データベースサービス

• SMエージェント

図 2:Cisco MediaSense の単一サーバ展開

単一サービス展開では、冗長性の問題への対応、ハイアベイラビリティの提供、ストレージ容量

の拡大、同時録音容量の増加のために、後でさらにサーバを追加することができます。展開モデ

ルの詳細については、次の URLにある『Cisco MediaSense Design Guide』を参照してください。

http://www.cisco.com/c/en/us/support/customer-collaboration/mediasense/products-implementation-design-guides-list.html

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 15

MediaSense の概要単一サーバ展開

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デュアルサーバ展開

デュアルサーバ展開には、Unified Communications OS(Unified OS)プラットフォームに 2つのMediaSenseサーバがあります。最初のサーバをプライマリサーバと呼びます。 2つ目のサーバをセカンダリサーバと呼びます。すべてのネットワークサービスは、両方のサーバでイネーブル

になります。

プライマリサーバとセカンダリサーバの両方が次の機能サービスを備えています。

• APIサービス

•コンフィギュレーションサービス

•コール制御サービス

•メディアサービス

•データベースサービス

• SMエージェント

デュアルサーバ展開では、ハイアベイラビリティが提供されます。録音の負荷は、すべてのサー

ビスが両方のサーバで常にアクティブであるため、プライマリサーバとセカンダリサーバで自動

的に均等化されます。

図 3:デュアルサーバ展開

MediaSenseには、APIサービスまたはコンフィギュレーションサービスでの自動ロードバランシング機能はありません。これらのサービスの両方がプライマリサーバとセカンダリサー

バでイネーブルになっている場合、これらのサービスのいずれかにブラウザまたはサーバベー

スの APIをポイントする必要があります。

(注)

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)16

MediaSense の概要デュアルサーバ展開

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サポートされる同時録音、再生、モニタリングセッションの最大数については、『CiscoMediaSenseDesign Guide』http://www.cisco.com/c/en/us/support/customer-collaboration/mediasense/products-implementation-design-guides-list.htmlを参照してください。

3 サーバ展開3サーバ展開には、プライマリサーバ、セカンダリサーバ、および 1台の拡張サーバが含まれます。すべてのネットワークサービスは、デフォルトでクラスタ内のすべてのサーバでイネーブル

になります。

プライマリサーバとセカンダリサーバは、次の機能サービスを備えています。

• APIサービス

•コンフィギュレーションサービス

•コール制御サービス

•メディアサービス

•データベースサービス

• SMエージェント

拡張サーバは、次の機能サービスを備えています。

•コール制御サービス

•メディアサービス

• SMエージェント

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 17

MediaSense の概要3 サーバ展開

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3サーバモデルは、冗長性を提供し、ストレージ容量、同時録音および再生容量を増加します。録音の負荷は、それぞれのサーバでサービスが常にアクティブであるため、サーバ間で自動的に

均等化されます。

図 4:3 サーバ展開

MediaSenseは、プライマリサーバとセカンダリサーバでの APIサービスとコンフィギュレーションサービスの自動ロードバランシング機能を備えていません。これらのサービスがイ

ネーブルになっている場合、これらのサービスの 1つにのみブラウザまたはサーバベースのAPIをポイントする必要があります。

(注)

サポートされる同時録音セッション、再生セッション、モニタリングセッションの最大数に関す

る詳細については、『Cisco MediaSense Design Guide』http://www.cisco.com/c/en/us/support/customer-collaboration/mediasense/products-implementation-design-guides-list.htmlを参照してください。

4 サーバおよび 5 サーバ展開4サーバおよび 5サーバ展開には、1台のプライマリサーバ、1台のセカンダリサーバ、および2~ 3台の拡張サーバが含まれます。すべてのネットワークサービスは、デフォルトでクラスタ内のすべてのサーバでイネーブルになります。

プライマリサーバとセカンダリサーバは、次の機能サービスを備えています。

• APIサービス

•コンフィギュレーションサービス

•コール制御サービス

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)18

MediaSense の概要4 サーバおよび 5 サーバ展開

Page 31: Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)...Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) iii 4サーバおよび5サーバ展開18 MediaSenseのハイアベイラビリティ配置20

•メディアサービス

•データベースサービス

• SMエージェント

拡張サーバと呼ばれる残りのサーバには、次の機能サービスだけが用意されています。

•コール制御サービス

•メディアサービス

• SMエージェント

この展開モデルは、冗長性を提供し、ストレージ容量を拡大し、同時録音および再生セッション

用に容量を増やすことができます。録音の負荷は、それぞれのサーバでサービスが常にアクティ

ブであるため、サーバ間で自動的に均等化されます。

図 5:5 サーバ展開

MediaSenseは、プライマリサーバとセカンダリサーバでの APIサービスとコンフィギュレーションサービスの自動ロードバランシング機能を備えていません。これらのサービスがイ

ネーブルになっている場合、これらのサービスの 1つにのみブラウザまたはサーバベースのAPIをポイントする必要があります。

(注)

サポートされる同時録音セッション、再生セッション、モニタリングセッションの最大数に関す

る詳細については、『Cisco MediaSense Design Guide』http://www.cisco.com/c/en/us/support/customer-collaboration/mediasense/products-implementation-design-guides-list.htmlを参照してください。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 19

MediaSense の概要4 サーバおよび 5 サーバ展開

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MediaSense のハイアベイラビリティ配置一部のある配置では、使用可能なすべてのメディアを記録する必要があります。配置がハイアベ

イラビリティをサポートしていない場合、コール制御サービスの障害によって録音が行われない

場合があります。 Unified Communications ManagerがMediaSenseサーバの 1台に接続できない場合、Unified Communications Managerまたは Unified Border Elementが必要な接続を行えるように、代替サーバを使用可能にする必要があります。

詳細については、『CiscoMediaSenseDesignGuide』を参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/products_implementation_design_guides_list.html [英語]から入手できます。

データレプリケーションの考慮事項

MediaSense配置のデータベースのハイアベイラビリティサポートは、メタデータベースとコンフィギュレーションデータベースの両方に対して Informix Enterprise Replication(ER)を使用して提供されます。MediaSenseクラスタは、最大 5台のサーバを持つことができますが、データレプリケーションはプライマリサーバとセカンダリサーバの間でのみイネーブルになります。

インストール時に、インストールするサーバがセカンダリサーバとして識別される場合、次の考

慮事項が適用されます。

•このサーバは、プライマリサーバのデータサイズの制約なしにプライマリサーバから自動的にオンテープバックアップが適用されます。

•データレプリケーションはプライマリサーバとセカンダリサーバの間で行われます。プライマリサーバに書き込まれるデータはセカンダリサーバに複製され、その逆も同様です。

プライマリおよびセカンダリMediaSenseサーバ間のレプリケーション動作は、レプリケーションを行う時点により異なります。

•アクティベーション時:サービスアクティベーションプロセス時、Informix ERはプライマリサーバとセカンダリサーバ間のレプリケーションを自動的に開始します。両方のサーバ

間の差分データは、プライマリサーバからセカンダリサーバに複製されます。

•実行時:実行時のデータレプリケーションは双方向です。何らかの理由で、いずれかのMediaSenseサーバがシャットダウンするか、障害状態になった場合、データは引き続き生き残ったサーバに書き込まれます。シャットダウンしたり、障害が発生したサーバが回復す

ると、Informix ERは 2台のサーバ間で自動的に再起動し、データを同期します。データサイズに応じて、同期時間が変動する場合があります。保持期間は、データが生き残ったサー

バにレプリケーションの分割なしで保存できる日数を指します。データベースの保存期間の

推奨事項に関する詳細については、『Cisco MediaSense Design Guide』http://www.cisco.com/c/en/us/support/customer-collaboration/mediasense/products-implementation-design-guides-list.htmlを参照してください。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)20

MediaSense の概要MediaSense のハイアベイラビリティ配置

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プライマリまたはセカンダリノードでのデータレプリケーションと

リカバリ

プライマリサーバまたはセカンダリサーバのいずれかがアウトオブサービスになった場合、デー

タベースレプリケーションプロセスは、次のように行われます。

• MediaSenseは、記録データベースへのデータの書き込みを続行します。データはアウトオブサービス状態のノードにレプリケートできないため、Informixは引き続き動作しているノードの ora_ersbレプリケーションバッファにデータを保存します。 ora_ersbが一杯になる前にアウトオブサービスになっているノードが復旧した場合、レプリケーションが自動的

に復元され、ora_ersb内のデータは両方のノード間で同期されます。

•あるノードが長期間にわたりアウトオブサービスになると、稼働中のノードのora_ersbバッファが一杯になる場合があります。 ora_ersbがその容量の 90%に到達すると、システムは稼働中のノードのレプリケーションを自動的に停止します(その結果、単一ノードのように動

作します)。これは、ora_ersbが一杯になりすぎてシステムが機能不全になるのを防止するためです。

•レプリケーションが稼働中のノードで停止した場合、アウトオブサービス状態のノードのサービスが復旧すると、レプリケーションは自動的に復元されます。ユーザの介入は不要で

す。レプリケーションの復元後、データ同期ジョブが起動し、両方のノードでメタデータ

と設定データの両方を比較し、このデータを同期します。

いずれか一方のノードで、次の CLIコマンドを実行して、データ同期ジョブのステータスを確認できます。

show db_synchronization status [db_ora_meta|db_ora_config]

ハイアベイラビリティの展開の考慮事項

ハイアベイラビリティの展開を実現し、データレプリケーションを提供するには、次のガイドラ

インに従ってください。

• APIサービスがイネーブルになり、実行されていることを確認します。 APIサービスは、内部パフォーマンスをモニタし、過負荷防止機能を提供します。過負荷状態が検出された場

合、APIサービスは、自動的にサードパーティ要求の拒否を開始します。クライアントアプリケーションは、拒否を受信すると代替 APIサービス上で要求を再試行できます。

•展開には、クラスタ内に最大の 5つの可能なコール制御サービスを含めることができます。

次の表は、考えられるMediaSenseのハイアベイラビリティシナリオを示します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 21

MediaSense の概要プライマリまたはセカンダリノードでのデータレプリケーションとリカバリ

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Unified Border Element ダイヤルピア録音を使用する場合

Unified Communications Managerを使用する場合(ビルトイン

ブリッジまたはネットワーク

ベースの録音)

MediaSense のシナリオ

Unified Border Elementは、メディア録音リストの最初の

MediaSenseサーバに常にコールを送信します。

Unified CommunicationsManagerは、ラウンドロビン方式を使用

して使用可能なコール制御サー

ビスに到達して、アウトバウン

ドコールを発信し、直前のコー

ル制御サービスへのアクセスを

試行した後でも失敗した場合は

タイムアウトします。

通常のシナリオ

Unified Border Elementは、メディア録音リスト内の次に使用

可能なMediaSenseサーバを使用します。

Unified CommunicationsManagerは、リスト内の次に使用可能な

MediaSenseサーバを使用します。

障害が発生したサーバのシナリ

障害状態の考慮事項

何らかの理由でMediaSenseプライマリサーバまたはセカンダリサーバに障害が発生した場合、生き残ったサーバはメタデータベースとMediaSense Enterprise Replication Smart Binary Large Objectを引き続きメタデータに書き込みます。この大きなオブジェクトは ora_ersbと呼ばれます。

ora_ersbが容量の 90%に達すると、生き残ったサーバのレプリケーションは、生き残ったサーバがデータの書き込みを続行できるように停止します。 ora-ersbが容量を超えた場合、システムは機能を停止します。

リカバリ時間とは、障害が発生したMediaSenseサーバがサービス状態に復旧した後に生き残ったサーバとデータを同期するのにかかる時間です。障害が発生したサーバのリカバリ時間の長さ

は、次の要因によって異なります。

• 1台のサーバがダウンした場合に、残存するサーバに書き込まれるデータ量

• 2台のサーバ間のデュプレックスネットワーク接続の速度

•リカバリの進行中に実行されるコール負荷のレベル

•残存するサーバでレプリケーションが停止しているかどうか

障害が発生したMediaSenseシステムは、次の 2つのレベルで機能が低下する可能性があります。

• ora_ersbが 90%未満の場合。障害が発生したサーバが、生き残ったサーバ上で ora_ersbが90%に達する前の状態に復帰する場合、メタデータは失われません。

• ora_ersbが 90%以上の場合。障害が発生したサーバが復元される前に ora_ersbが生き残ったサーバの 90%に達した場合、生き残ったサーバ上のレプリケーションが停止します。これ

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)22

MediaSense の概要障害状態の考慮事項

Page 35: Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)...Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) iii 4サーバおよび5サーバ展開18 MediaSenseのハイアベイラビリティ配置20

により、生き残ったサーバは、メタデータを失わずにデータの書き込みを続行することがで

きます。障害が発生したサーバがサービス状態に復帰したときに、レプリケーションを再確

立する必要があり、サービスの準備が整うまでに時間がかかる場合があります。また、障害

が発生したサーバがサービス状態に復帰した後に、データを同期するためにかなり長い時間

がかかる場合があります。

いずれの場合も、障害が発生したサーバが復帰し、使用可能な状態になると、レプリケーション

は自動的に再開します。手動による作業は必要ありません。

障害復旧期間の詳細については、『Cisco MediaSense Design Guide』を参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/products_implementation_design_guides_list.html [英語]から入手できます。

MediaSense の要件ここでは、MediaSenseの要件を確認します。

メディアストレージの要件

シスコは、プライマリおよびセカンダリサーバ、拡張サーバ、および小規模設定用のオプション

を備える Virtualization Archive(OVA)仮想マシン(VM)テンプレートを提供します。これらのテンプレートオプションは、MediaSenseサーバに対してサポートされる VMの設定を指定します。これらのテンプレートオプションは、わけても特定のサーバで使用可能なCPUのメモリフットプリントと要件を指定します。すべてのMediaSenseサーバで、このシスコ提供のテンプレートを使用する必要があります。

複数のMediaSenseサーバを持つ環境でハイアベイラビリティを確保するには、異なる物理ホスト上にプライマリサーバとセカンダリサーバをインストールする必要があります。

詳細については、『CiscoMediaSenseDesignGuide』を参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/products_implementation_design_guides_list.html [英語]から入手できます。

ハードウェア要件

MediaSenseには、シスコが開発したアプライアンスモデルである Linuxベースの UnifiedCommunications Operating System(OS)が同梱されています。

MediaSense用に認定されたサーバは、次のハードウェア要件を満たす必要があります。

•認定 Unified Computing System(Unified CS)サーバ。認定 UCSサーバの一覧については、『Cisco MediaSense Design Guide』を参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/products_implementation_design_guides_list.html [英語]から入手できます。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 23

MediaSense の概要MediaSense の要件

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•認定サーバに加えて、ルータ内のUCS-EモジュールにMediaSenseをインストールできます。UCS-Eモジュールは、独自のプロセッサ、ストレージ、ネットワークインターフェイス、およびメモリを備えるルータブレードです。認定UCS-Eモジュールの詳細については、『CiscoMediaSense Design Guide』を参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/products_implementation_design_guides_list.html [英語]から入手できます。UCS-Eモジュールの詳細については、http://www.cisco.com/en/US/products/ps12629/index.htmlを参照してください。

• MediaSense固有のVM要件は、http://docwiki.cisco.com/wiki/Virtualization_for_Cisco_MediaSenseから入手できます。

VMテンプレート、ESXi、サイジング情報、およびその他VM固有のプロセスの詳細については、http://cisco.com/go/uc-virtualizedを参照。

ハードウェアの制限に関する詳細については、Cisco.com(CDC)(http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/prod_release_notes_list.html [英語])から入手できる『Cisco MediaSense ReleaseNotes』を参照してください。

ソフトウェア要件

MediaSenseは、次のソフトウェア要件を満たしている必要があります。

• MediaSenseをセットアップする前に、必要な Unified Communications Managerクラスタが設定および配置されている必要があります。

• MediaSense管理Webインターフェイスは、認定Webブラウザを使用します。認定Webブラウザの一覧については、『Cisco MediaSense Design Guide』を参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/products_implementation_design_guides_list.html [英語]から入手できます。

ライセンス要件

MediaSenseのプライマリライセンシングと機能アクティベーション方式は、信頼ベースのライセンシングであるため、MediaSenseのライセンスをインストールする必要はありません。

その他の要件

MediaSenseは、電源障害による予測できない動作を防ぐために、常に無停電電源を装備している必要があります。

ポートの使用このセクションでは、MediaSenseで使用される TCPポートと UDPポートについて説明します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)24

MediaSense の概要ソフトウェア要件

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ユーザは、これらのポートを設定できません。次の表に、MediaSenseをインストールする際に、それを設定する方法を示します。

(注)

次の表の列は、以下の情報を提供します。

•サーバまたはアプリケーションプロトコル:オープンまたはプライベートアプリケーションプロトコルの名前。

•サーバプロトコルおよびポート:サーバとして機能する際の着信接続要求用の IPアドレスとともに、サーバまたはアプリケーションがリッスンする TCPまたは UDPポート。

•リモートプロトコルおよびポート:サーバとして機能する際の着信接続要求用の IPアドレスとともに、リモートサービスまたはアプリケーションがリッスンする TCPまたは UDPポート。

•リモートデバイス:サーバまたはサービスに接続するリモートアプリケーションまたはデバイス。

•使用元:各ポート(複数可)を使用するサービス(複数可)またはエージェント。

使用者Remote DeviceRemoteプロトコルとポー

Serverプロトコルとポー

サーバまたは

アプリケーション

プロトコル

管理、サービスア

ビリティ

Webブラウザいずれか(Any)TCP 443、8443HTTPS

APIアクセスクライアントアプ

リケーション

いずれか(Any)TCP 8440HTTPS

認証された要求を

リダイレクトする

ためにメディアデ

バイスによって使

用される。

クライアントアプ

リケーション

いずれか(Any)TCP 9443HTTPS

コール制御サービ

Webブラウザ、APIクライアント

いずれか(Any)TCP 8446HTTPS

認証された要求を

リダイレクトする

ためにメディアデ

バイスによって使

用される。

クライアントアプ

リケーション

いずれか(Any)TCP 9081HTTPS

管理、サービスア

ビリティ

Webブラウザいずれか(Any)TCP 80、8080HTTP

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 25

MediaSense の概要ポートの使用

Page 38: Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)...Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) iii 4サーバおよび5サーバ展開18 MediaSenseのハイアベイラビリティ配置20

使用者Remote DeviceRemoteプロトコルとポー

Serverプロトコルとポー

サーバまたは

アプリケーション

プロトコル

コール制御サービ

Webブラウザ、APIクライアント

いずれか(Any)TCP 8081HTTP

コール制御サービ

別の CMSのノード

いずれか(Any)TCP 8085HTTP

システムサービスCMSクラスタノードのみ

いずれか(Any)TCP 8087HTTP

コンフィギュレー

ションサービス

CMSクラスタノードのみ

いずれか(Any)TCP 8088HTTP

SMエージェントRTSPメディアプレーヤー

いずれか(Any)TCP 554、8554RTSP

認証された要求を

リダイレクトする

ためにメディアデ

バイスによって使

用される。

クライアントアプ

リケーションまた

はメディアプレー

ヤー

いずれか(Any)TCP 9554RTSP

コール制御サービ

UnifiedCommunicationsManagerまたはUnified BorderElement

TCP/5060

UDP 5060

TCP/5060

UDP 5060

SIP

プライマリサーバ

とセカンダリサー

バ間の接続を確立

するために

Informix ERによって使用され

る。

JDBCを Informixと接続するために

APIサービスまたはコンフィギュ

レーションサービ

スによって使用さ

れる。

CMSクラスタノードのみ

いずれか(Any)TCP 1543TCP/IP

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)26

MediaSense の概要ポートの使用

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使用者Remote DeviceRemoteプロトコルとポー

Serverプロトコルとポー

サーバまたは

アプリケーション

プロトコル

他のコール制御

サービスのアベイ

ラビリティを検出

するためにコール

制御サービスに

よって使用され

る。

CMSクラスタノードのみ

UDP 8091UDP 8091キープアライブ

ハートビート

APIサービスCMSクラスタノードのみ

いずれか(Any)TCP 61610JMS

コール制御サービ

CMSクラスタノードのみ

いずれか(Any)TCP 61612JMS

SMエージェントCMSクラスタノードのみ

いずれか(Any)TCP 61616JMS

RTPメディアストリームを受信す

るためにメディア

サービスによって

使用されるポート

範囲。

RTPメディアストリームを送信す

る電話機または

ゲートウェイ。

いずれか(Any)UDP 32768~61000

エフェメラルポー

ト範囲

RTPメディアストリームを送信す

るためにメディア

サービスによって

使用されるローカ

ルポートの範囲。

アーカイブ済みの

録音またはライブ

録音を聞くのに使

用される RTSPメディアプレー

ヤー。

いずれか(Any)UDP1024~ 65535エフェメラルポー

ト範囲

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 27

MediaSense の概要ポートの使用

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Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)28

MediaSense の概要ポートの使用

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第 2 章

MediaSense のインストールまたはアップグレード

• MediaSenseのインストール, 29 ページ

• MediaSenseのアップグレード, 47 ページ

• クラスタのロールバック, 54 ページ

• COPファイルのインストール, 55 ページ

• 言語パック, 56 ページ

MediaSense のインストールこの項では、MediaSenseと Cisco Unified Communications Operating System(Unified OS)をインストールする方法について説明します。 1つのプログラムによって両方をインストールします。

インストール前のタスクおよびツール

開始する前に、シスコがサポートするハードウェアとソフトウェアを使用していることを確認し

ます。サポートされるハードウェアとソフトウェアの一覧については、『CiscoMediaSenseDesignGuide』を参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/products_implementation_design_guides_list.html [英語]から入手できます。

インストールおよびコンフィギュレーション用ワークシート

クラスタ内のすべてのノードまたはサーバ用に、このワークシートのコピーを 1つ作成します。インストールおよびセットアップウィザードによって各サーバに入力が求められるネットワー

ク、パスワード、およびその他の情報を記録します。すべての情報を記録する必要はありませ

ん。システムおよびネットワークコンフィギュレーションに関連する情報のみ記録してくださ

い。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 29

Page 42: Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)...Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) iii 4サーバおよび5サーバ展開18 MediaSenseのハイアベイラビリティ配置20

後で参照できるように、完成したワークシートを安全な場所に保存してください。

注意入力する値データのインストール

Unified Communications Operating SystemAdministrationおよび Cisco UnifiedServiceabilityへのサインインに使用する情報。

ユーザ名:

Password:

プラットフォーム管理者情報

MediaSense管理およびサービスアビリティへのサインインに使用する情報。

次の CLIコマンドを使用して、インストール後にエントリを変更できます。

utils

reset_application_ui_administrator_name

utils

reset_application_ui_administrator_password

ユーザ名:

Password:

MediaSenseアプリケーション管理者情報

プライマリサーバの IPアドレス:

セカンダリサーバの IPアドレス:

拡張サーバの IPアドレス:

MediaSenseクラスタの配置に関する情報

ネットワークのMTU設定が不明の場合は、デフォルト値(1500バイト)を使用してください。

MTUサイズ:ネットワークのMTUサイズ(バイト単位)

この設定は、クラスタ内のすべ

てのサーバで同じにする必要が

あります。

IP Address:

IPマスク:

Gateway:

スタティックネットワークコ

ンフィギュレーション

クラスタコンフィギュレーションに対

してホスト名を使用する場合は、この

情報を入力します。

インストール後、サーバのホスト名は

変更できません。

DNSをイネーブルにする場合、順方向および逆方向の両方のルックアップ情

報を設定する必要があります。

プライマリ DNS

セカンダリ DNS(任意):

ドメイン:

DNSクライアントコンフィギュレーション

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)30

MediaSense のインストールまたはアップグレードインストール前のタスクおよびツール

Page 43: Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)...Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) iii 4サーバおよび5サーバ展開18 MediaSenseのハイアベイラビリティ配置20

注意入力する値データのインストール

少なくとも 1台の有効かつ到達可能なNTPサーバを指定する必要があります。

NTPサーバのホスト名または IPアドレス:

ネットワークタイムプロトコ

ル(NTP)または最初のサーバのハードウェアクロック設定。

最初のサーバの時間への

MediaSense配置内の他のサーバに対して NTPを設定します。

このパスワードは、6文字以上の英数字にする必要があります。ハイフンおよ

び下線を使用できますが、先頭は英数

字にする必要があります。

インストール後、CLIコマンド set

password securityを使用してエントリ

を変更できます。

セキュリティパスワー

ド:

MediaSense配置内のすべてのサーバに対して同じセキュリ

ティパスワードを入力します。

ユーザ介入なしの新規インストール用のアンサーファイル

アンサーファイルと呼ばれるプラットフォームコンフィギュレーションファイルを使用して、

MediaSenseのユーザ介入なしの新規インストールを実行できます。アンサーファイルは、CiscoUnified Communications Answer File Generatorと呼ばれるWebベースのアプリケーションを使用して作成されます。

AnswerFileGeneratorは、データエントリの構文を同時に検証し、データを保存し、プラットフォームコンフィギュレーションファイルを生成します。

アンサーファイルを使用して、メモリスティックまたはディスク上にMediaSenseの仮想イメージを作成し、マウントします。このイメージを使用して、クラスタ内のプライマリノード、セカ

ンダリノード、または拡張ノードでのユーザ介入なしのインストールを実行します。インストー

ルのアップグレードに使用することはできません。

アンサーファイルを作成するには、アンサーファイル生成Webサイトにアクセスします。

詳細については、「How to Use the AFG with the Virtual Floppy Drive」を参照してください。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 31

MediaSense のインストールまたはアップグレードインストール前のタスクおよびツール

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インストールウィザードの操作

インストールを無人のままにした場合、モニタウィンドウの表示が消える場合があります。

ウィンドウが消えた場合は次の手順を実行します。

(注)

• Escapeキーを押して、現在のウィンドウを再表示し、インストールを続行します。

• Spaceバーを押さないでください。このアクションは、現在のウィンドウからデフォルトオプションを選択し、次のウィンドウに移動します。

次の表に、インストール中に特定のキーを押した場合、システムが実行するアクションを示しま

す。

使用するキー作業

タブ次のフィールドへ移動する

Alt+Tab前のフィールドへ移動する

Spaceバーまたは Enterオプションを選択する

上下矢印キーリストを上下にスクロールす

SpaceバーまたはEnterを押し、[Back]を選択(使用可能な場合)前のウィンドウに戻る

Spaceバーまたは Enterウィンドウのヘルプを表示す

インストールプロセス

インストールプロセスは、DVDディスクの指定されたメディアからMediaSenseアプリケーションと Unified Communications Operating System(Unified OS)を導入します。

MediaSenseをインストールする前に、仮想マシン(VM)のすべての要件に対応する必要があります。

シスコは、ユーザがVMwareツールセットを理解し、以下のタスクが完了していることを想定しています。

• DVDドライブがVMホストのDVDデバイス(DVDディスクが挿入された物理DVDドライブ)にマウントされ、マッピングされているか、またはDVDドライブがデータストアの ISOファイルにマップされていること。

•このインストールの準備として VMサーバに電源が供給されていること。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)32

MediaSense のインストールまたはアップグレードインストールプロセス

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• Unified Communications Virtualization Webサイト(http://cisco.com/go/uc-virtualized)にリストされた VM要件をすべて満たしていること。

インストールディスクからMediaSenseをインストールし、1枚のDVDを挿入して設定できます。ディスクには Unified OSとMediaSenseインストーラが含まれています。このインストーラを実行すると、Unified OSとMediaSenseが同時にインストールされます。

MediaSenseのインストールは、次の 2つのプロセスで構成されます。

1 MediaSenseと Unified OSをインストールします。

2 プライマリサーバをセットアップします。

セカンダリサーバまたは拡張サーバをインストールする前に、プライマリサーバを実行し、

セカンダリサーバと拡張サーバに関する情報を使用して設定する必要があります。

(注)

MediaSense と Unified OS のインストール•サポートされる VMテンプレートオプションのいずれかを使用して完全な設定を計画します。計画がサポートされた VMテンプレートオプションのいずれかに一致しない場合、MediaSenseはデフォルトでサポートされていないモードになり、使用可能な録音リソースの数が制限されます。シスコは、サポートされていないモードで動作するシステムに対してテ

クニカルサポートを提供しません。すべての仮想マシンの要件を確認するには、UnifiedCommunications Virtualization Webサイト(http://cisco.com/go/uc-virtualized)を参照してください。

•プライマリサーバとセカンダリサーバを割り当てます。プライマリサーバのインストールプロセスは、他のすべてのサーバのプロセスと異なります。プライマリサーバとセカンダ

リサーバを割り当てた後で、その割り当ては変更できません。

• BIOSのブート順序の先頭に CDまたは DVDデバイスを配置します。

•無人インストールを実行する場合は、仮想イメージ上でコンフィギュレーションファイルを提供します。

MediaSenseノードを Unified Communications Managerクラスタに追加したときに、無効または不正な IPアドレスを入力した場合、インストールは失敗する可能性があります。インストールを再開する前に IPアドレス修正する方法の詳細については、http://docwiki.cisco.com/wiki/Troubleshooting_Tips_for_Cisco_MediaSenseを参照してください。

注意

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 33

MediaSense のインストールまたはアップグレードインストールプロセス

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インストール中に重大なエラーが発生した場合、インストーラによってログファイルの収集

が求められます。このノードのインストールを再起動する必要がある場合があります。詳細

については、「How to Dump Install Logs to the Serial Port of the Virtual Machine」を参照してください。

注意

手順

ステップ 1 無人インストール用のコンフィギュレーションファイルを使用する場合は、仮想イメージ上に存

在し、イメージがデータストア上に存在し、マウントされていることを確認します。詳細につい

ては、http://docwiki.cisco.com/wiki/How_to_Use_the_AFG_with_the_Virtual_Floppy_Driveを参照してください。

ステップ 2 MediaSenseインストールディスクを使用する場合は、ホスト上で物理 DVDデバイスが見えるように仮想マシンを設定します。 [DVD Found]ウィンドウが表示されるまで待機します。

ステップ 3 メディアチェックを実行するように求めるプロンプトが表示されます。メディアチェックは、

インストールディスクの整合性を確認します。ディスクが以前にメディアチェックに合格して

いる場合、このステップを省略します。

メディアチェックを実行するには、[Yes]を選択します。メディアチェックを省略するには、[No]を選択してステップ 4に進みます。

メディアチェック中、[MediaCheckResult]ウィンドウに経過表示バーが表示されます。サーバの設定によっては、メディアチェックを完了するのに最大 1時間かかる場合があります。

(注)

a) [Media Check Result]ウィンドウに [PASS]と表示されたら、[OK]をクリックして続行します。b) メディアチェックに失敗すると、DVDが排出され、インストールが終了します。この時点での次のステップは、サービスレベル契約によって異なります。次の作業を実行できます。

•直接シスコから別のインストールディスクを入手します。

•サービスプロバイダにお問い合わせて、サポートを受けます。

[Cisco Unified Communications Product Deployment Selection]ウィンドウが表示されます。

ステップ 4 [Cisco Unified Communications Product Deployment Selection]ウィンドウで [OK]をクリックして続行します。

インストールが開始されます。

ステップ 5 [Proceed with Install]ウィンドウに表示される情報に同意する場合は [Yes]を選択します。 [No]を選択すると、インストールがキャンセルされます。

ハードドライブ上のMediaSenseの既存バージョンとディスクで使用可能なバージョンが画面に表示されます。MediaSenseの初回のインストレーションでは、ハードドライブ上のバージョンはNONEと表示されます。

無人インストールを実行する場合で、この手順のステップ 1に指定された設定情報が用意されている場合は、[Proceed with install]画面で [Yes]を選択します。設定情報に不一致がない場合、イ

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)34

MediaSense のインストールまたはアップグレードインストールプロセス

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ンストーラからこれ以上質問が行われることはありません。インストールプロセスが完了した

ら、インストール後の作業に記載されたタスクを実行します。

ステップ 1の設定情報が用意されていない場合に [Proceed with Install]ウィンドウで [Yes]を選択する場合は、次のステップに進み、インストールを続行します。

ステップ 6 [Platform Installation Wizard]画面で [Proceed]を選択します。ソフトウェアのインストールが開始されます。

インストールプロセス中、キーを押すように求めるいくつかのシステムメッセージが

表示されます。キーを押さないでください。

(注)

ステップ 7 VMによって DVDを排出するよう求められたら、DVDを取り出し、トレイを閉じます。

ステップ 8 [Basic Install]画面で、[Continue]をクリックします。[Setup Configuration]ウィザードが起動し、MediaSenseの配置に関連するオプションを含む一連の画面が表示されます。

ステップ 9 [Time Zone Configuration]画面で、上下矢印を使用してサーバのロケーションに対応するタイムゾーンを選択します。 [OK]をクリックします。

不正にタイムゾーンを設定すると、システムの動作に悪影響を及ぼす場合がありま

す。

(注)

ステップ 10 [Auto Negotiation Configuration]画面で [Continue]を選択します。

ステップ 11 [MTU Configuration]画面で、[No]を選択し、デフォルト設定(1500)を保持します。MTUは、このホストがネットワーク上で転送する最大パケット(バイト単位)です。ネットワークのMTU設定が不明の場合は、デフォルト設定を使用してください。デフォルト設定を使用しない場合は、ネットワーク管理者に問い合わせ、配置に必要な設定を確認してください。

MTUサイズを正しく設定しないと、ネットワークのパフォーマンスが低下する可能性があります。

(注)

ステップ 12 [Static Network Configuration]画面で、IPアドレス、IPマスク、ゲートウェイ(GW)アドレスの値を入力します。 [OK]をクリックします。

ステップ 13 [DNS Client Configuration]画面で、[Yes]を選択します。(注) • DNSをイネーブルにする場合、ホスト名を使用してノードを設定できます。イン

ストールの完了後、ホスト名は変更できません。

• DNSをディセーブルにする場合、ノードを設定するには IPアドレスを使用する必要があります。

DNSをイネーブルにする場合、[Primary DNS]と [Domain]の値を入力する必要があります。オプションの値には、[Secondary DNS]が含まれます。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 35

MediaSense のインストールまたはアップグレードインストールプロセス

Page 48: Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)...Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) iii 4サーバおよび5サーバ展開18 MediaSenseのハイアベイラビリティ配置20

DNSをイネーブルにする場合、DNSサーバの順方向および逆方向のルックアップ情報の両方を設定する必要があります。この情報を設定しないと、ネットワークチェック

でインストールに失敗します。

(注)

ステップ 14 [Administrator Login Configuration]画面で、この配置の Unified OS(プラットフォーム)管理者の管理者 IDを入力します。この管理者のパスワードを入力して確認します。 [OK]をクリックします。

ステップ 15 [Certificate Information]画面で、組織、単位、場所、都道府県、国の値を入力します。 [OK]をクリックします。

ステップ 16 次のステップは、最初の(プライマリ)サーバを設定するか、セカンダリまたは拡張サーバを設

定するかによって異なります。

このMediaSense配置の最初の(プライマリ)サーバを設定する場合は、[First Node Configuration]画面で [Yes]を選択します。

プライマリサーバをインストール後、この配置に対するプライマリサーバの割り当ては

変更できません。

注意

a) [Complete the Network Time Protocol Client Configuration]画面で、NTPサーバを入力し、[OK]をクリックします。

MediaSense配置の最初の(プライマリ)サーバは、ユーザが定義する外部NetworkTimeProtocol(NTP)サーバから時刻を取得できます。 NTPまたはハードウェアクロック設定は、最初のノードにのみ設定されます。クラスタ内の他のサーバの時刻は、最初のサーバの時刻に自動的

に同期します。

少なくとも 1台の有効かつ到達可能な NTPサーバを指定する必要があります。

(注)

b) [Security Configuration]画面で、セキュリティパスワードを入力します。セキュリティパスワードは、以下の要件を満たす必要があります。

•先頭は必ず英数字で、最低 6文字にする必要があります。英数字、ハイフン、および下線を含めることができます。

•サーバはサーバ間の通信の認証にパスワードを使用するため、すべてのサーバで同じパスワードにする必要があります。

•セカンダリサーバまたは拡張サーバを追加する場合、再利用できるように、記録さおよび維持する必要があります。

• CLIコマンド set password securityを使用して、後で変更できます。

[OK]をクリックします。

c) [Application User Configuration]画面で、アプリケーションユーザのユーザ IDを入力します。パスワードを入力して確認します。 [OK]をクリックします。最初の(プライマリ)サーバのインストールを完了するには、ステップ 21に進みます。

セカンダリサーバまたは拡張サーバを設定する場合は、[No]を選択して次のステップに進みます。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)36

MediaSense のインストールまたはアップグレードインストールプロセス

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ステップ 17 セカンダリまたは拡張サーバを設定する場合は、まずプライマリサーバ上でサーバを設定し、設

定するサーバがプライマリサーバにアクセスできるようにする必要があることを示す警告が表示

されます。

[OK]をクリックして、次のステップに進みます。

[Network Connectivity Test Configuration]画面が表示されます。

ステップ 18 次に [Yes]選択してインストールを一時停止し、プライマリサーバに後続サーバの情報を追加します。手順については、MediaSenseサーバの設定を参照してください。設定を完了後、インストールを再開します。

ステップ 19 [First Node Access Configuration]画面で、最初の(プライマリ)サーバのホスト名と IPアドレスを追加します。セキュリティパスワードは、最初のサーバに入力したセキュリティパスワードと

同じです。 [OK]をクリックして、インストールを続行します。[Platform Configuration Confirmation]画面が表示されます。

ステップ 20 [Platform Configuration Confirmation]画面で、[OK]をクリックして、インストールを続行します。インストールプロセスが続行されます。プロセスが完了するのに数時間かかる場合があります。

完了時間は、構成セットアップ、ハードウェアセットアップ、ディスクサイズ、その他の要因に

よって異なります。

MediaSenseは、インストール完了後に自動的に再起動します。インストールが正常に完了したことを示すメッセージとログインプロンプトがログイン画面に表示されます。

次の作業

VMホストの DVDデバイス(DVDが挿入された物理 DVDドライブ)にマップされた DVDドライブ、またはデータストア ISOファイルにマウントされたDVDドライブをアンマウントします。

インストール後の作業を続行して、クラスタ内のすべてのノードのセットアップを完了します。

インストール後の作業

プライマリサーバにMediaSenseをインストールしたら、システムを使用する前に、いくつかの設定パラメータを設定し、その他のインストール後の作業を実行します。

手順

ステップ 1 VMツールをアップグレードします。VMツールのアップグレードの詳細については、http://docwiki.cisco.com/wiki/VMware_Toolsを参照してください。

ステップ 2 プライマリサーバの設定を完了します。

プライマリサーバの設定の完了を参照してください。

ステップ 3 後続サーバを追加します。

MediaSenseサーバの設定を参照してください。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 37

MediaSense のインストールまたはアップグレードインストール後の作業

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ステップ 4 各後続サーバのセットアップを完了します。

後続サーバのセットアップの完了を参照してください。

プライマリサーバの設定の完了

インストール後の設定手順を実行するには、Unified CommunicationsManagerの IPアドレス、および Administrative XML Layer(AXL)管理者のユーザ名とパスワードが必要です。MediaSenseのセットアップを続行するには、Unified Communications Managerへアクセスする必要があります。

AXLユーザのみが Unified Communications Managerのエンドユーザになることができます。Unified Communications Manager 10.0では、AXLユーザは次のロールを持つように設定されます。

(注)

• Standard AXL API Access

• Standard CCM Admin Users

Unified Communications Manager 9.1では、AXLユーザは次のロールを持つように設定されます。

• Standard AXL API Access

• Standard CCM Admin Users

• Standard CCMADMIN Administration

• Standard SERVICEABILITY Administration

Unified Communications Managerのユーザとロールの詳細については、『Cisco UnifiedCommunications System Documentation』を参照してください。

意図した配置の考慮事項を確認するには、次のセクションを参照してください。

•単一サーバ展開, (15ページ)

•デュアルサーバ展開, (16ページ)

• 3サーバ展開, (17ページ)

• 4サーバおよび 5サーバ展開, (18ページ)

プライマリサーバをインストール後、この配置に対するプライマリサーバの割り当ては変更

できません。

注意

MediaSense配置におけるプライマリサーバの設定を完了するには、次の手順に従ってください。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)38

MediaSense のインストールまたはアップグレードインストール後の作業

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手順

ステップ 1 インストール手順が完了すると、システムは自動的に再起動します。プライマリサーバの

MediaSense管理にサインインします。[MediaSense First Server Setup]ウィザードの [Welcome]画面が表示されます。

ステップ 2 続行する準備ができたら、[Next]をクリックします。[Service Activation]画面が表示されます。

ステップ 3 このサーバの IPアドレスがシステム内部で検証され、このサーバのMediaSense機能サービスのイネーブル化が自動的に開始されます。 [Service Activation]画面で、すべての機能サービスがイネーブルとして表示されるまで待ちます。すべてのサービスが正常にイネーブルになったら、

[Next]をクリックします。機能サービスをイネーブルにできない場合、[Status]セクションにエラーメッセージが表示されます。

表 2:機能サービスステータスの説明

アクション説明ステータス

状態がイネーブルに移行するまで待ちま

す。

このサービスはイネーブル

化の処理中です。

イネーブル化

このサーバのすべての機能サービスがイ

ネーブル状態になるまで待ちます。プラ

イマリサーバでは、すべての機能サービ

スがイネーブルになっている必要があり

ます。

このサービスが完全に起動

し、動作する準備が完了し

ています。

イネーブル

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 39

MediaSense のインストールまたはアップグレードインストール後の作業

Page 52: Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)...Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) iii 4サーバおよび5サーバ展開18 MediaSenseのハイアベイラビリティ配置20

アクション説明ステータス

データベースサービスまたは

サービス機能がイネーブルに

なっていない場合、セットアッ

プ手順を続行できません。

警告

応答は、イネーブル化に失敗したサービ

スによって異なります。

•データベースサービスまたはコンフィギュレーションサービスのイ

ネーブル化に失敗した場合は、まず

エラーを修正し、初期設定を再起動

する必要があります。

•その他のサービスのイネーブル化に失敗した場合は、セットアップを続

行し、セットアップが完了してから

エラーを修正することができます。

これらの問題を修正するまで、シス

テムは完全に稼働していないことに

注意してください。

エラーのため、システムは

このサービスをイネーブル

にできません。

エラー

[Next]をクリックすると、[AXL Service Provider]画面が表示されます。

ステップ 4 MediaSenseと通信する Unified Communications Managerの各フィールドに AXLサービスプロバイダー(IPアドレス)と AXL管理者のユーザ名とパスワードを入力します。

MediaSenseアプリケーションのAXLユーザのパスワードは変更できません。MediaSenseアプリケーションは、UnifiedCommunicationsManagerで設定されたパスワードのみ認証します。ただし、AXLサーバの IPアドレスは変更できます。 AXLサービスプロバイダーの選択, (60ページ)を参照してください。

(注)

選択した AXLサービスをイネーブルにできない場合、AXLサービスプロバイダーを選択するように指示するエラーメッセージが表示されます。

システムが AXLサーバとユーザ情報を受け入れると、[Call Control Service Provider]画面が表示されます。

ステップ 5 MediaSenseを使用するクライアントアプリケーションが発信録音コールを行う必要がある場合は、[Call ControlService Provider]画面でコール制御サービス用の Unified Communications Managerサーバの IPアドレスを入力します。

MediaSenseを使用するアプリケーションがわかっている場合にのみ、この情報を入力します。 AXLサービスプロバイダーとして設定された Unified Communications Managerサーバに AXL要求を送信することにより、この情報を入手できます。

(注)

ステップ 6 [Finish]をクリックして、プライマリサーバの初期設定を完了します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)40

MediaSense のインストールまたはアップグレードインストール後の作業

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初期設定の結果が [MediaSense Setup Summary]画面に表示されます。

これで、MediaSenseのプライマリサーバの初期設定が完了しました。

ステップ 7 Unified Communications Manager Administrationで、SIPトランク、ルートグループ、ルートリスト、および録音プロファイルを設定します。

任意のMediaSenseサーバのポストインストールプロセスが完了したら、(インストール、ポストインストールプロセス中に提供された情報に基づいて)配置用のUnified CommunicationsManagerサーバにアクセスする必要があります。詳細については、コール制御サービス接続のセットアッ

プ, (44ページ)を参照してください。

ステップ 8 セカンダリサーバまたは拡張サーバ上にMediaSenseをインストールする前に、MediaSense管理ユーザインターフェイスを使用して、これらのサーバの詳細をプライマリサーバに設定する必要

があります。詳細については、MediaSenseサーバの設定, (41ページ)を参照してください。

MediaSense サーバの設定

手順

ステップ 1 [Cisco MediaSense Administration]メニューから、[System] > [MediaSense Server Configuration]を選択します。

ステップ 2 [MediaSense Server Configuration]画面で、[Add MediaSense Server]をクリックします。プライマリノードで、[Add MediaSense Server]画面が開きます。

ステップ 3 インストールで DNSを使用する場合は、追加するサーバのホスト名を入力します。インストールで DNSを使用していない場合は、追加するサーバの IPアドレスを入力します。

ステップ 4 (任意)追加するサーバの説明を入力します。

ステップ 5 (任意)追加するサーバのMACアドレスを入力します。

ステップ 6 [Save(保存)]をクリックします。MediaSenseの画面の上部に確認メッセージが表示されます。

ステップ 7 [MediaSense Server List]に追加したサーバの設定の詳細が表示されます。インストールのこの段階では、サーバタイプが「UNKNOWN」です。

セカンダリサーバと拡張サーバの詳細

プライマリサーバでセカンダリサーバまたは拡張サーバの詳細を設定したら、インストールプ

ロセス, (32ページ)の手順に従ってカンダリサーバまたは拡張サーバをインストールし、クラスタ処理を完了します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 41

MediaSense のインストールまたはアップグレードインストール後の作業

Page 54: Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)...Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) iii 4サーバおよび5サーバ展開18 MediaSenseのハイアベイラビリティ配置20

システム上の /uploadedMediaパーティションのサイズを拡大したことがある場合は、新しいノードをインストール後、新しいノード上のパーティションのサイズも同様に拡大する必要が

あります。そうしないと、アップロードしたファイルを新しいノードに伝播したときにエラー

が発生することがあります。詳細については、メディアのパーティション管理,(82ページ)を参照してください。

(注)

後続サーバのセットアップの完了

インストール後の設定手順を実行するには、Unified CommunicationsManagerの IPアドレス、および Administrative XML Layer(AXL)管理者のユーザ名とパスワードが必要です。MediaSenseのセットアップを続行するには、Unified Communications Managerへのアクセスが必要です。

意図した配置の考慮事項を確認するには、次のセクションを参照してください。

•単一サーバ展開, (15ページ)

•デュアルサーバ展開, (16ページ)

• 3サーバ展開, (17ページ)

• 4サーバおよび 5サーバ展開, (18ページ)

セカンダリサーバに対して次の手順が完了した後で、この配置へのセカンダリサーバの割り

当ては変更できません。

注意

MediaSense管理インターフェイスを使用して、セットアップ手順中に指定した情報を変更します。詳細については、MediaSenseの管理と設定, (57ページ)を参照してください。

手順

ステップ 1 MediaSenseと Unified OSのインストールで指定されたインストール手順を完了し、システムが自動的に再起動したら、MediaSense管理にログインして後続サーバをインストールする必要があります。

ログインすると、[MediaSense Subsequent Server Setup]ウィザードの [Welcome]画面が表示されます。

ステップ 2 続行する準備ができたら、[Next]をクリックします。この [Welcome]画面でサーバのタイプを特定します。この後続サーバをセカンダリサーバとするか、拡張サーバとするかを決定する必要があります。選択に基づいて、有効になるサービスのリ

ストがサービスアクティベーションページに表示されます。

•セカンダリサーバ:このサーバをセカンダリサーバにするには、[Service Activation]ウィンドウですべてのサービスをイネーブルにします。すべてのサービスをイネーブルにし、初期

設定が完了すると、セカンダリサーバの割り当ては変更できません。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)42

MediaSense のインストールまたはアップグレードインストール後の作業

Page 55: Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)...Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) iii 4サーバおよび5サーバ展開18 MediaSenseのハイアベイラビリティ配置20

セカンダリサーバが選択されると、追加のサーバは自動的に拡張サーバに割り当てられま

す。

•拡張サーバ:拡張サーバでは、メディアサービス、コール制御サービス、および SMエージェントのみがイネーブルになります。拡張サーバでは、APIサービスとメディアサービスは使用できません。

次の表に、サーバの各タイプでイネーブルにできる機能を示します。

拡張サーバでイネーブルにさ

れていますか?セカンダリサーバで

イネーブルにされて

いますか?

プライマリサーバで

イネーブルにされて

いますか?

機能

NoYesYesデータベースサービ

NoYesYesコンフィギュレー

ションサービス

NoYesYesAPIサービス

YesYesYesメディアサービス

YesYesYesコール制御サービス

YesYesYesSMエージェント

サーバタイプを選択し、[Next]をクリックします。 [Service Activation]画面が表示されます。

ステップ 3 サービスイネーブルになったら、[Finish]をクリックして、後続サーバの初期設定を完了します。機能サービスをイネーブルにできない場合、[Status]セクションにエラーメッセージが表示されます。

初期設定およびMediaSense再起動の結果が、[MediaSense Setup Summary]画面に表示されます。

これで、後続サーバの初期設定が完了しました。この後続サーバは録音する準備が整っていま

す。

クラスタ内の各拡張サーバに対して、この設定手順を繰り返します。

システムの確認

MediaSenseをインストール後、次の方法を使用して配置の健全性を確認します。

•各サーバのMediaSense Administrationにログインします。MediaSense管理へのアクセスを参照してください。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 43

MediaSense のインストールまたはアップグレードインストール後の作業

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•各サーバのMediaSense ServiceabilityAdministrationにログインします。MediaSense Serviceabilityへのアクセスを参照してください。

• [Setup Summary]で指定されたサービスが各サーバでイネーブルになります。ステータスの説明については、プライマリサーバの設定の完了を参照してください。

MediaSense 用の Unified Communications Manager のプロビジョニング任意のMediaSenseサーバのポストインストールプロセスが完了したら、(インストール、ポストインストールプロセス中に提供された情報に基づいて)配置用のUnified CommunicationsManagerサーバにアクセスする必要があります。

クラスタセットアップの完了後、MediaSenseサーバの使用を開始する前に、次のタスクを実行します。

コール制御サービス接続のセットアップ

MediaSenseのコール制御サービスは、Unified Communications Managerインタフェースおよびマニュアルでは SIPトランクと呼ばれています。Unified CommunicationsManager Administrationで、SIPトランク、ルートグループ、ルートリスト、および録音プロファイルを設定し、UnifiedCommunications Managerと通信するためにMediaSense管理のコール制御サービスをイネーブルにする必要があります。

すべての Call ManagerノードでアクティブになっているMediaSenseへの SIPトランク接続にTCPトランスポートを使用するために、Unified Communications Managerを確実に設定してください。

(注)

Unified CommunicationsManagerで SIPトランク情報を設定したら、MediaSense管理の [Unified CMConfiguration]画面の [Call Control Service Provider Configuration]パネルでこの IPアドレスを入力する必要があります。

すでにイネーブルになっている場合でも、コール制御サービスプロバイダーを設定するまでコー

ル制御サービスは [In service]になりません。

インストールでビルトインブリッジ(BiB)録音またはネットワークベースの録音(NBR)が必要な場合は、次の手順を使用して、Unified Communications Managerで SIPトランク情報を設定します。

手順

ステップ 1 有効な Unified Communications Managerのユーザ名とパスワードを使用して、Unified CMAdministration Webインターフェイスを起動し、接続します。

ステップ 2 MediaSenseがシングルノードクラスタの場合、次のステップにスキップしてください。MediaSenseが複数ノードのクラスタの場合、[Unified CM Administration] Webページで、[Device] > [DeviceSettings] > [SIP Profile]を選択します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)44

MediaSense のインストールまたはアップグレードMediaSense 用の Unified Communications Manager のプロビジョニング

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Unified Communications Manager Administrationのマニュアルに記載されている手順に従って、「OPTIONS Ping」をイネーブルにし、この設定を保存します。

a) 新しい SIPプロファイルを追加します。b) [Enable OPTIONS Ping]チェックボックスをオンにし、サービスタイプ [None](デフォルト)を使用して SIPトランクの宛先の状態をモニタします。

ステップ 3 [Unified CM Administration] Webページで、[Device] > [Trunk]を選択します。Unified CommunicationsManager Administrationのマニュアルに記載されている手順に従って、新しい SIPトランクを追加します。デバイスを設定するには、次の処理を行います。

1 デバイス名を編集します。

2 デバイスプールを選択します。

3 SIP情報を割り当てます。

4 MediaSenseの宛先 IPアドレスとポート(5060)を入力します。

5 SIPトランクセキュリティプロファイルと SIPプロファイル(ステップ 2で作成した)を選択します

6 [Media Termination Point Required]チェックボックスがオフになっていることを確認します。

7 画面下部にある [Run on all Active Unified CM Nodes]チェックボックスをオンにします。

この設定を保存します。

MediaSense配置内のサーバごとに 1つの SIPトランクを作成する必要があります。

NBRの場合、[Recording information]セクションで、[This trunk connects to arecording-enabled gateways]オプションボタンを選択します。

(注)

ステップ 4 Unified CM Administrationで、[Call Routing] > [Route/Hunt] > [Route Group]を選択し、新しいルートグループを追加します。配信アルゴリズムを循環に設定します。

Unified CommunicationsManager Administrationのマニュアルに記載されている手順に従って、循環配信アルゴリズムを選択します。

ステップ 3で作成したMediaSense SIPトランクをすべて選択します。

ステップ 5 [Unified CM Administration] Webページで、[Call Routing] > [Route/Hunt] > [Route List]を選択して、ルートリストを作成します。 Unified Communications Manager Administrationドキュメントに記載されている手順に従って、ルートリストをステップ 4で作成したルートグループと関連付けます。

ステップ 6 Unified CM Administrationで [Call Routing] > [Route/Hunt] > [Route Pattern]を選択して、ルートパターンを作成します。新しく作成されたルートパターンのページで [Gateway/RouteList]ドロップダウンリストから、手順 5で設定したルートリストの名前を選択します。

録音プロファイルのルートパターンを作成する場合、ワイルドカード文字を使用しない

でください。

注意

ステップ 7 Unified CM管理で、[Device] > [Device Settings] > [Recording Profile]を選択します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 45

MediaSense のインストールまたはアップグレードMediaSense 用の Unified Communications Manager のプロビジョニング

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Unified CommunicationsManager Administrationのマニュアルに記載されている手順に従って、新しい録音プロファイルを追加します。録音プロファイル名と録音宛先アドレスを設定します(ス

テップ 6で設定したルートパターンの番号を入力し、[Save]をクリックします)。

ステップ 8 [Unified CM Administration] Webページで、[Device] > [Phone]を選択します。Unified CommunicationsManager Administrationドキュメントに記載されている手順に従って、次のタスクを実行します。

a) オーディオ分岐電話を検索します。b) このデバイスのビルトインブリッジ設定を検索し、設定を [ON]に変更します。c) 録音される回線の [Directory Number Configuration]ページにアクセスします。d) 録音パートナーを使用する場合は、録音パートナーの推奨事項に従って、[RecordingOption]ドロップダウンリストで [AutomaticCall RecordingEnabled]または [Application InvokedCall RecordingEnabled]のいずれかを選択します。録音パートナーを使用しない場合は、[Automatic CallRecording Enabled]を選択します。

e) この手順の早い段階で作成された録音プロファイルを選択します。

NBRの場合、[RecordingMedia Source]ドロップダウンリストの [Gateway Preferred]を選択します。

(注)

録音デバイス用の iSAC と iLBC の無効化

MediaSenseは、Internet Low Bitrate Codec(iLBC)または Internet Speech Audio Codec(iSAC)をサポートしません。このため、MediaSenseの設定を続行する前に、Unified CommunicationsManagerでこれらの機能をディセーブルにする必要があります。

注意

手順

ステップ 1 有効な Unified Communications Managerのユーザ名とパスワードを使用して、Unified CMAdministration Webインターフェイスを起動し、接続します。

ステップ 2 Unified CM Administrationで [System] > [Service parameters]を選択します。

ステップ 3 [Service Parameter Configuration] Webページで、必要なサーバを選択し、[Select Server and Service]ドロップダウンリストから必要なサーバとサービス(Cisco CallManager)を選択します。

ステップ 4 [Cluster-wide Parameters (Location and Region)]セクションに移動し、[iLBC Codec Enabled]パラメータと [iSAC Codec Enabled]パラメータを検索します。

ステップ 5 これらのパラメータの両方の値を、[Enable for All Devices Except Recording-Enabled Devices]として設定し、この設定を保存します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)46

MediaSense のインストールまたはアップグレードMediaSense 用の Unified Communications Manager のプロビジョニング

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G.722.1 コーデックの並べ替え

MediaSenseは、G.722とは異なる G.722.1コーデックをサポートしません。ただし、CiscoUnified Communications Managerでは G.722.1コーデックを無効にできません。

注意

Jabber間コール(BiBを使用するクライアント)の録音でどちらか一方がMacまたはWindowsJabberクライアントの場合、Cisco Unified Communications Managerの [Audio Codec Preference ListConfiguration]ウィンドウにすべての G711および G729コーデックよりも低い G722.1コーデックを配置する必要があります。これを実行するには、『Cisco Unified Communications ManagerAdministration Guide』(http://www.cisco.com/c/en/us/support/unified-communications/unified-communications-manager-callmanager/products-maintenance-guides-list.html)の「Edit AudioCodec Preference List」の項を参照してください。

MediaSense のアップグレードこの項では、MediaSenseをアップグレードする方法について説明します。MediaSenseは、あるリリースから次のサポートされるリリースへのみアップグレードできます。以前のリリースを実行

している場合、システムを現在のバージョンにするまでに複数回アップグレードする必要がある

場合があります。

どのリリースが現在のリリースに直接アップグレードできるかを確認するには、『MediaSenseRelease Notes』(http://www.cisco.com/c/en/us/support/customer-collaboration/mediasense/products-release-notes-list.html)を参照してください。

(注)

後続のリリースごとに、次に示す 1つの例外を除き、MediaSense APIには、常に上位互換性を維持するために小さな変更が含まれています。この例外は、リリース 8.5(4)とセキュリティ拡張が導入されたリリース 9.0(1)の間に存在します。これらの拡張では、HTTP-BASICクレデンシャルを提供し、302リダイレクトを処理するためにクライアントソフトウェアを変更する必要があります。このため、すべての RTSPおよび HTTPダウンロード要求で HTTP-BASICクレデンシャルの入力が必要になりました。

アップグレードが完了しない場合、以前のリリースにロールバックして、アップグレードを再開

することができます。

保持する録音の数とサイズに応じて、ノードをアップグレードするのに数時間かかる場合があ

ります。MediaSense 10.5の場合は、大規模データセットでノードをアップグレードするときに、100万件の録音ごとにさらに約 90分かかります。

(注)

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 47

MediaSense のインストールまたはアップグレードMediaSense のアップグレード

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アップグレードの考慮事項

MediaSenseをアップグレードする場合は、次のガイドラインを考慮してください。

•完全負荷:クラスタ内のすべてのサーバのアップグレードが完了するまで、完全なコール負荷を実行できません。

•アップグレードの順序:クラスタをアップグレードする場合、最初にプライマリサーバをアップグレードする必要があります。その他のノードを 1つずつアップグレードするか、すべてを一度にアップグレードできます。

• VMスナップショット:アップグレードを開始する前に、各ノードの VMスナップショットを作成する必要があります。エラーによってアップグレードプロセスが停止した場合、こ

れらのVMのスナップショットを復元して、ノードを以前の状態にロールバックすることができます。

◦ VMスナップショットを作成するために、各ノードを停止する必要はありません。

◦アップグレード後、各ノードから VMスナップショットを削除する必要があります。MediaSenseは、数日以上にわたってVMスナップショットを持つノードで実行することはできません。

•一時的な停止:ソフトウェアのアップグレード中、サーバの一時的停止が発生します。この停止が継続する期間は、構成とデータベースに格納されているデータのサイズによって異な

ります。

•コールの中断:アップグレードプロセスを開始すると、MediaSenseクラスタ内のノードは新しいコールとAPI要求の受信を停止します。アップグレードを開始したときにコールが進行中の場合、これらのコールの録音は CLOSED_ERROR状態で終了します。アップグレード後、オンラインに戻ったときに、クラスタ内の各ノードはコールの受信を再開します。

•不完全なアップグレード:完了する前にアップグレードを取り消す場合は、クラスタ内のすべてのノードの VMスナップショットを以前のバージョンに復元する必要があります。

•データ消失の可能性:アップグレードプロセス中、どのサーバの設定も変更しないでください。すべてのノードがアップグレードされ、サービスに復帰した後に、設定の変更を再開で

きます。ただし、その場合でも、アップグレードをロールバックする必要がある場合はこれ

らの変更内容が失われます。

設定の変更または録音データが消失する可能性を回避するために、クラスタ

がアイドル状態のときにのみアップグレードを行ってください。

(注)

•後続サーバのアップグレードの再起動:後続サーバのアップグレードに失敗した場合は、アップグレードの失敗の原因となったエラーを修正します。クラスタ内のサーバのネット

ワーク接続を確認します。後続サーバのスナップショットを復元し、メモリおよび CPU使用率が高すぎないことを確認します。後続サーバを再度アップグレードします。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)48

MediaSense のインストールまたはアップグレードアップグレードの考慮事項

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• COPファイルのインストール:各アップグレード後に必要な COPファイル(言語パックのCOPを含む)をインストールする必要があります。

お客様がMediaSense 9.1(1)からMediaSense 10.5(1)へ直接アップグレードする場合は、まず http://software.cisco.com/download/type.html?mdfid=283613140&catid=nullから mcp-rsa3-key-preupgrade_9.1.cop.sgnCOPファイルをインストールする必要があります。

(注)

以前のリリースからアップグレードする場合は、次の情報を考慮してください。

•新しい VMware VMテンプレートは、リリース 9.0(1)以前で要求された 8 GBではなく、16GBのメモリをプロビジョニングするリリース 9.1(1)で提供されました。リリース 9.1(1)にアップグレードされたか、またはリリース 9.1(1)を使用してアップグレードされたサーバの場合、VMの設定は、この増加したメモリ量を予約するために手動で調整する必要があります。

•リリース 9.1(1)では、新しい機能が追加され、インストール後録音済みメディアストレージのサイズを拡大できるようになりました。ただし、この機能は、以前のリリースからアップ

グレードされたシステムでは利用できません。リリース 9.1(1)または 10.0(1)を使用して新規にインストールされたシステムか、リリース 9.1(1)から 10.0(1)にアップグレードされたシステムでのみ動作します。新規にアップロードされたメディアのパーティションは、アップグ

レード時に自動的に作成され、インストール後に拡大する機能がサポートされます。

• MediaSenseクラスタを 9.0(1)から 9.1(1)または 10.0(1)にアップグレードしてから、クラスタにノードを追加する場合、新しいノードは拡張可能な録音済みメディアストレージを使用し

てインストールされますが、シスコはその柔軟性をサポートしていないことに注意してくだ

さい。新規の各ノードには、アップグレードされた各ノードで使用できる容量とほぼ同じ容

量の録音領域がプロビジョニングされます。クラスタ内のノード全体のストレージ容量の不

均衡はMediaSenseの問題を提起しませんが、小さいノードでは設定された保存期間よりも前にプリーニングが発生する可能性があります。管理者は、この動作を予測不可能なものと見

なす場合があります。

クラスタのリリース 10.x(x) へのアップグレードここでは、1つまたは複数の個々のノード(サーバ)がアップグレードされるクラスタについて説明します。個々のノードをアップグレードするには、#unique_79を参照してください。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 49

MediaSense のインストールまたはアップグレードクラスタのリリース 10.x(x) へのアップグレード

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リリース 10.x(x)の場合、MediaSenseリリース 10.x(x)にアップグレードする前に、お客様はサポートされる新しいバージョンの ESXiへホストをアップグレードする必要があります。

以前のリリースのMediaSenseを実行している場合、リリース 10.x(x)にアップグレードするには、まずリリース9.1(1)にアップグレードする必要があります。このマニュアルの手順を使用してリリース10.x(x)にアップグレードする前に、リリース9.1(1)にアップグレードするには、『Cisco MediaSense User Guide』を参照してください。このガイドは、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/products_user_guide_list.html [英語]から入手できます。

(注)

クラスタをアップグレードする前に、次の情報ソースのいくつかを確認する必要がある場合があ

ります。

•サポートされるアップグレードの詳細については、『Cisco MediaSense Design Guide』を参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/products_implementation_design_guides_list.html [英語]から入手できます。

• VMスナップショットの詳細については、VMwareのマニュアルを参照してください。

クラスタをアップグレードする場合、

• VMスナップショットを作成するために、各ノードを停止する必要はありません。

•拡張ノードを 1つずつアップグレードするか、すべてを一度にアップグレードできます。

特定のノードでアップグレードプロセスを開始すると、一部の画面に表示される [Cancel]ボタンを使用してアップグレードをキャンセルすることはできません。特定のノードでのアップ

グレードをキャンセルする適切な方法は、VMスナップショットを復元することです。

(注)

手順

ステップ 1 各ノードの VMスナップショットを作成してください。

ステップ 2 プライマリノードをアップグレードし、再起動するまで待ちます。(#unique_79を参照してください)。

ステップ 3 セカンダリノード(該当する場合)をアップグレードし、再起動するまで待ちします。

ステップ 4 すべての拡張ノード(該当する場合)をアップグレードし、再起動するまで待ちします。

ステップ 5 vSphereクライアントの [Upgrade virtual hardware]を選択して、各ノードの仮想ハードウェアをアップグレードします。

ステップ 6 すべてのノードが正常にアップグレードされたら、各ノードの VMのスナップショットを削除します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)50

MediaSense のインストールまたはアップグレードクラスタのリリース 10.x(x) へのアップグレード

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show CommandsThe section provides details about the MediaSense-specific show commands.

ローカルソースからのノードのアップグレード

この手順を開始する前に、最初の手順で DVDに .isoファイルをコピーしただけでは動作しないことに注意してください。商用ディスク書き込みアプリケーションの多くで、ISOイメージディスクを作成できます。

(注)

手順

ステップ 1 シスコから提供されるアップグレードディスクが手元にない場合は、ISOイメージ形式でダウンロードしたアップグレードファイルを DVDに書き込んで、アップグレードディスクを作成します。

ステップ 2 新しい DVDをホストの物理 DVDデバイスに挿入し、このデバイスを使用するように仮想マシンを設定します。

ステップ 3 Unified OS AdministrationのWebインターフェイスにログインします。

ステップ 4 [Software Upgrades] > [Install/Upgrade]の順に移動します。[Software Installation/Upgrade]ウィンドウが表示されます。

ステップ 5 リストから [DVD]を選択します。

ステップ 6 [ディレクトリ(Directory)]フィールドにスラッシュ(/)を入力します。

ステップ 7 [Next]をクリックします。

ステップ 8 インストールするアップグレードバージョンを選択して、[Next]をクリックします。

ステップ 9 次のウィンドウでダウンロードの進行状況をモニタします。

MediaSenseは自動的に次のアクションを実行します。

•指定されたリリースへアップグレードします。

•バージョンを切り替え、リブートします。

•コールの取得を開始します。

リモートソース

シスコは Cisco Developer Network(CDN)を介して特定の SFTP製品を認定しています。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 51

MediaSense のインストールまたはアップグレードshow Commands

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CDNパートナーは、Cisco Unified Communications Managerの特定のバージョンについて同社の製品を認定しています。詳細については、GlobalSCAPE(http://www.globalscape.com/gsftps/cisco.aspx)を参照してください。CDNプロセスでまだ認定されていないサードパーティ製品で問題が発生した場合、サポートについては対応するサードパーティベンダーに問い合わせてください。

この製品のファイルサイズは 1 GBに制限されているため、シスコでは無料の FTDP SFTP製品の使用をサポートしていません。

シスコでは社内テストに次のサーバを使用しています。次のサーバのいずれかを使用できます

が、サポートについては直接ベンダーにお問い合わせください。

• Open SSH(http://sshwindows.sourceforge.net)

• Cygwin(http://www.cygwin.com)

• Titan(http://www.titanftp.com)

次の 2つの方法のいずれかを使用して、リモートソースからノードをアップグレードできます。

• #unique_82

• #unique_83

クラスタのリリース 10.x(x) へのアップグレード

ここでは、1つまたは複数の個々のノード(サーバ)がアップグレードされるクラスタについて説明します。個々のノードをアップグレードするには、#unique_79を参照してください。

リリース 10.x(x)の場合、MediaSenseリリース 10.x(x)にアップグレードする前に、お客様はサポートされる新しいバージョンの ESXiへホストをアップグレードする必要があります。

以前のリリースのMediaSenseを実行している場合、リリース 10.x(x)にアップグレードするには、まずリリース9.1(1)にアップグレードする必要があります。このマニュアルの手順を使用してリリース10.x(x)にアップグレードする前に、リリース9.1(1)にアップグレードするには、Cisco MediaSense User Guideを参照してください。このガイドは、 http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/products_user_guide_list.html [英語]から入手できます。

(注)

クラスタをアップグレードする前に、次の情報ソースのいくつかを確認する必要がある場合があ

ります。

•サポートされるアップグレードの詳細については、 Cisco MediaSense Design Guide を参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/products_implementation_design_guides_list.html [英語]から入手できます。

• VMスナップショットの詳細については、 VMware Documentationを参照してください。

クラスタをアップグレードする場合、

• VMスナップショットを作成するために、各ノードを停止する必要はありません。

•拡張ノードを 1つずつアップグレードするか、すべてを一度にアップグレードできます。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)52

MediaSense のインストールまたはアップグレードshow Commands

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特定のノードでアップグレードプロセスを開始すると、一部の画面に表示される [Cancel]ボタンを使用してアップグレードをキャンセルすることはできません。特定のノードでのアップ

グレードをキャンセルする適切な方法は、VMスナップショットを復元することです。

(注)

手順

ステップ 1 各ノードの VMスナップショットを作成してください。

ステップ 2 プライマリノードをアップグレードし、再起動するまで待ちます。( #unique_79.)を参照してください)。

ステップ 3 セカンダリノード(該当する場合)をアップグレードし、再起動するまで待ちします。

ステップ 4 すべての拡張ノード(該当する場合)をアップグレードし、再起動するまで待ちします。

ステップ 5 vSphereクライアントの [Upgrade virtual hardware]を選択して、各ノードの仮想ハードウェアをアップグレードします。

ステップ 6 すべてのノードが正常にアップグレードされたら、各ノードの VMのスナップショットを削除します。

Unified OS CLI を使用したノードのアップグレード

Unified OS AdministrationのWebインターフェイスを使用して、ネットワークロケーションからノードをアップグレードしたり、リモートサーバからノードをアップグレードしたりする

こともできます。手順については、#unique_86を参照してください。

(注)

手順

ステップ 1 アップグレードするサーバがアクセスできる FTPまたは SFTPサーバにアップグレードファイルを置きます。

ステップ 2 UnifiedOSコンソールにログインします。詳細については、CLIアクセス, (130ページ)を参照してください。

ステップ 3 CLIプロンプトでutils system upgrade initiateと入力します。

次のオプションがウィンドウに表示されます。

• 1) SFTP経由のリモートファイルシステム

• 2) FTP経由のリモートファイルシステム

• 3) DVD/CD

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 53

MediaSense のインストールまたはアップグレードshow Commands

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• 4)終了

ステップ 4 1または 2を入力して、アップグレードファイルを含むリモートファイルを選択します。

ステップ 5 リモートシステムのアップグレードファイルを含むディレクトリへのパスを入力します。アッ

プグレードファイルが Linuxサーバまたは UNIXサーバ上にある場合は、ディレクトリパスの先頭にスラッシュを入力する必要があります。

たとえば、アップグレードファイルが patchesディレクトリに存在する場合は、 /patches と入

力します。

アップグレードファイルがWindowsサーバ上に配置されている場合は、FTPサーバまたは SFTPサーバに接続することになるため、次のような適切な構文を使用するよう注意してください。

•パスの先頭はフォワードスラッシュ(/)で始め、パス全体でフォワードスラッシュを使用します。

•パスは、サーバの FTPまたは SFTPルートディレクトリで始まる必要があります。C:などのWindows絶対パスは入力できません。

ステップ 6 サーバ名または IPアドレスを入力します。

ステップ 7 リモートサーバのユーザ名を入力します。

ステップ 8 リモートサーバのパスワードを入力します。

ステップ 9 SMTPホストサーバを入力するか、Enterキーを押して続行します。

ステップ 10 転送プロトコルを選択します。

ステップ 11 インストールするアップグレードバージョンを選択して、 Enterキーを押します。

ステップ 12 インストールを開始するプロンプトで [Yes]を選択します。

ステップ 13 ダウンロードの経過表示をモニタします。

MediaSenseは自動的に次のアクションを実行します。

•指定されたリリースへアップグレードします。

•バージョンを切り替え、リブートします。

•コールの取得を開始します。

クラスタのロールバックMediaSenseクラスタ内のすべてのノードは、同じソフトウェアバージョンを実行する必要があります。アップグレードに失敗した場合、ノード上の VMのスナップショットを復元し、ソフトウェアを以前のバージョンにロールバックします。クラスタ内のノード上でソフトウェアをロー

ルバックすると、アップグレード後に行ったすべての録音、すべての設定変更、すべてのメタデー

タの変更が失われます。アップグレード後に削除されたすべての録音を回復します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)54

MediaSense のインストールまたはアップグレードクラスタのロールバック

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MediaSenseクラスタは、このロールバック手順の最後のステップが完了するまで、完全なコール負荷を実行できません。

必ずMediaSense Serviceability Administrationを使用してこの手順を実行してください。 UnifiedServiceability Administrationを使用しないでください。 [Navigation]メニューでMediaSenseServiceability Administrationを見つけることができます。

(注)

手順

ステップ 1 クラスタ内のすべてのノードを停止します。

ステップ 2 クラスタ内のすべてのノードから VMスナップショットを復元および削除します。

ステップ 3 Webブラウザを使用して、MediaSense Serviceability Administrationにログインします。

ステップ 4 プライマリノードを再起動し、サービスが復旧するまで待ちます。

ステップ 5 1つずつまたはすべて同時に残りのノードを再起動します。各ノードがサービス状態に復旧すると、コールの取得が再開されます。

COP ファイルのインストールCiscoOptions Package(COP)ファイルは、通常のアップグレードプロセス以外の方法でシスコ製ソフトウェアを導入するための一般的な方法を提供します。COPファイルを使用して、新しい言語パック、修正プログラム、仮想化ツールをインストールできます。MediaSenseクラスタにノードにインストールする前に、COPファイルをダウンロードし、保存する必要があります。

MediaSenseリリース 9.1(1)からMediaSenseリリース 10.5(1)に直接アップグレードする場合は、まず http://software.cisco.com/download/type.html?mdfid=283613140&catid=nullで入手可能なmcp-rsa3-key-preupgrade_9.1.cop.sgn COPファイルをインストールする必要があります。

(注)

COPファイルをノードにインストールする手順は、ノード上でMediaSenseをアップグレードする手順と同じですが、アップグレード(ISO)ファイルをダウンロードする代わりに COPファイルをダウンロードします。

通常、COPファイルは、アップグレードファイルよりも短時間にアクティブな実行中のシステムにインストールできます。ただし、アップグレードとは異なり、COPファイルは削除またはロールバックできません。

次のガイドラインは COPファイルのインストールに適用されます。

• MediaSenseクラスタ内のすべてのノード(サーバ)にCOPファイルをインストールします。

• COPファイルをインストールした後に、各ノードを再起動します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 55

MediaSense のインストールまたはアップグレードCOP ファイルのインストール

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この手順では、COPファイルをインストールする際の一般的なガイドラインを示します。この手順を実行する前に、お客様がインストールする特定の COPファイルの ReadMeファイルを確認します。 Readmeファイルに示す手順が以下の一般的なガイドラインと異なる場合は、Readmeファイルの指示に従ってください。

(注)

手順

ステップ 1 MediaSenseソフトウェアダウンロードWebサイト(http://www.cisco.com/cisco/software/type.html?mdfid=283613140&catid=null)にアクセスします。

ステップ 2 MediaSense COPファイルをローカルソースまたはMediaSenseサーバがアクセスできる SFTPサーバにダウンロードし、保存します。

ステップ 3 COPファイルをローカルソースにダウンロードし、保存した場合は、ローカルソースからのノードのアップグレード, (51ページ)の手順に従ってください(アップグレードするファイル名をCOPファイル名に置き換える必要があります)。

ステップ 4 SFTPサーバにファイルをダウンロードし、保存した場合は、リモートソース, (51ページ)の手順に従ってください(アップグレードするファイル名をCOPファイル名に置き換える必要があります)。

ステップ 5 クラスタ内のすべてのノードにCOPファイルをインストールしたら、CiscoUnifiedOSAdministrationのWebインターフェイスにアクセスします。 COPファイルのインストールを確認するには、[Show] > [Software]の順に移動します。[SoftwarePackages]ウィンドウに、インストールされたパーティションのバージョンとそれに対応するステータスの追加インストールされたソフトウェアオプションが表示されます。

言語パック英語以外の言語でMediaSenseインターフェイスを表示する場合にのみ、言語パックをダウンロードおよびインストールします。

MediaSenseの言語パックは、MediaSenseがパッチ用に COPファイルを配布する同じ方法で単一の COPファイルとして配布されます。ファイルは、Cisco.comからダウンロードして入手することができ、すべての言語バリエーションに対して 1つのインストーラが含まれています。ファイル名の形式は次のとおりです。

ora-language-pack_18-10.0.1.10000-x.cop.sgn

10.0.1はリリース識別番号です。

COPファイルのインストール, (55ページ)の手順に従って、インターフェイスで使用する言語をインストールします。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)56

MediaSense のインストールまたはアップグレード言語パック

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第 3 章

MediaSense の管理と設定

• MediaSense管理へのアクセス, 57 ページ

• シングルサインイン, 58 ページ

• MediaSense管理 , 59 ページ

• MediaSense Serviceabilityへのアクセス, 95 ページ

• MediaSense Serviceability, 95 ページ

• サーバの IPアドレスの変更, 119 ページ

• MediaSenseコマンドラインインターフェイスコマンド, 130 ページ

• utilsコマンド, 131 ページ

• runコマンド, 133 ページ

• set networkコマンド, 134 ページ

• showコマンド, 137 ページ

MediaSense 管理へのアクセスMediaSense管理にアクセスするには、MediaSenseのインストール時に定義したアプリケーション管理者のユーザ IDと大文字と小文字が区別されるパスワードが必要です (不明な場合は、インストールおよびコンフィギュレーション用ワークシートを確認してください)。これらの資格情報

は、クラスタ内のすべてのサーバで同じである必要があります。

手順

ステップ 1 Unified Communicationsネットワーク上の任意のコンピュータのWebブラウザで、http://ServerIP/oraadminに移動します。Server IPは、MediaSenseがインストールされているサーバの IPアドレスです。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 57

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ステップ 2 自己署名セキュリティ証明書を承認するように求めるセキュリティアラートメッセージが表示さ

れます。この証明書は、サーバにセキュア接続するために必要です。必要なボタンをクリックし

ます。

すでにセキュリティ証明書がインストールされている場合、このセキュリティメッセージは表示

されない場合があります。

[Unified MediaSense Administration Authentication]ページが表示されます。

ステップ 3 サーバのアプリケーション管理者のユーザ IDとパスワードを入力します。 [Log in]をクリックします。

[Welcome]ページには、MediaSenseのバージョン番号、商標、著作権、および暗号化に関する情報が表示されます。

シングルサインイン各管理インターフェイスの右上隅の [Navigation]ドロップダウンリストは、シングルサインインによってアクセスできるページまたはアプリケーションの一覧を提供します。MediaSense管理にログイン後、次のアプリケーションにアクセスできます。

• Cisco MediaSense Administration:Unified Communications Manager、MediaSenseユーザ、プルーニングポリシーの設定、およびこのセクションで説明するその他のタスクの実行に使用

されます。

• CiscoMediaSense Serviceability:トレースファイルを設定し、MediaSenseサービスをイネーブルまたはディセーブルにするために使用されます。

• Cisco Unified Serviceability:トレースファイルとアラームを設定し、Cisco UnifiedCommunicationsサービスをイネーブルまたはディセーブルにするために使用されます。

• CiscoUnifiedOSAdministration:MediaSense向けCiscoUnifiedCommunicationsプラットフォームを設定し、管理するために使用されます。

CiscoUnifiedOSAdministrationでは、別途に(UnifiedCommunicationsManager)認証手順が必要です。インストール時に作成したプラットフォーム管理者の

資格情報を使用する必要があります。

注意

MediaSense管理からこれらのページにアクセスするには、[Navigation]ドロップダウンリストから必要なアプリケーションを選択し、[Go]をクリックします。

すべてのMediaSense管理のページには、各パラメータとフィールドに関するわかりやすいツールヒントが用意されています。必要なパラメータやフィールド上にマウスを合わせると、各要素に

関する簡単なヒントが表示されます。

このマニュアルでは、[CiscoMediaSenseAdministration]および [CiscoMediaSense Serviceability]ページからアクセスできる機能とサービスに重点を置いて説明します。 [Cisco Unified Serviceability]

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)58

MediaSense の管理と設定シングルサインイン

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および [Cisco Unified OS Administration]ページで操作が必要な場合、これらの操作を実行する場所が明確に示されます。

サポートされている最低限の画面解像度は 1024x768です。これより低い画面解像度のデバイスでは、アプリケーションが正しく表示されない場合があります。

MediaSense 管理画面の左側の [MediaSense Administration]メニューバーには、次のメニューオプションがあります。

• [Administration]:クラスタ内の新しいサーバ、Unified Communications Manager情報の設定、システムパラメータの変更ためのオプションが含まれています。

• [System]:新しいサーバの追加、またはMediaSense配置の各サーバのディスク使用率の表示が可能です。

• [Help]:MediaSenseのオンラインヘルプへのアクセスを可能にします。

◦アクティブな管理インターフェイスウィンドウのマニュアルを表示するには、[Help] >[This Page]を選択します。

◦サーバで実行されている管理のバージョンを確認するには、[Help]> [About]を選択するか、ウィンドウの右上隅にある [About]リンクをクリックします。

◦このリリースのすべてのマニュアルの最新バージョンを確認するには、[Help]>[Cisco.com]を選択します。

外部ネットワークに接続されている場合、このリンクによって、CiscoMediaSenseのホームページに接続されます。

◦このリリースのトラブルシューティングのヒントの最新バージョンを確認するには、[Help] > [Troubleshooting Tips]を選択します。

外部ネットワークに接続されている場合、このリンクによって、Cisco MediaSenseの[Trouble Shooting]ページに接続されます。

セッションの状態が 120分間アイドル状態になるとMediaSense管理インターフェイスからログアウトされます。

(注)

Unified Communications Manager の設定このセクションのトピックは、UnifiedCommunicationsManagerクラスタに関係し、ユーザはUnifiedCommunications ManagerとMediaSenseの両方の管理者権限があることを前提としています。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 59

MediaSense の管理と設定MediaSense 管理

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Unified Communications Manager ユーザ情報と MediaSense のセットアップ特定のクラスタで、初めてMediaSense Administrationにアクセスする場合、システムは「インストール後の作業」の項で説明されているクラスタのセットアップ手順を自動的に開始します。

AXL サービスプロバイダーの選択

MediaSenseインストール後のセットアッププロセスの間に、プライマリサーバに AXL情報を提供している場合があります。インストール後のプロセスの間にこの情報を提供しなかった場合、

またはAXL情報を変更する必要がある場合は、このセクションに示す以下の手順に従って実行できます。

プライマリサーバの情報に基づいて、MediaSense管理はクラスタ内の他のUnifiedCommunicationsManagerサーバのリストを取得し、使用可能な Unified Communications Managerサーバのリストに表示します。必要なサーバ(複数可)を選択し、Administrative XML Layer(AXL)ユーザ情報を変更できます。

AXLユーザ情報を更新するために、MediaSense管理がこのサーバにアクセスできるようにするには、AXLサービスが必要な Unified Communications Managerサーバ(複数可)をイネーブルにする必要があります。

(注)

MediaSenseの AXL情報を変更するには、次の手順を実行します。

手順

ステップ 1 MediaSense管理で、[Administration] > [Unified CM Configuration]を選択します。[Unified CM Configuration] Webページが表示されます。

ステップ 2 [Unified CM Configuration] Webページで、[AXL Service Provider Configuration]セクションに移動し、AXL情報変更します。Unified CommunicationsManagerのユーザ名とパスワード情報は必須フィールドです。このページでは、パスワードは更新できません。パスワードの変更は、Unified CM管理で行う必要があります。

ステップ 3 各サーバを選択し、右矢印を使用して、[Available Unified CM Servers]リストから [Selected UnifiedCM Servers]リストボックスに移動します。または、左矢印を使用して、選択したサーバを元に戻します。

Unified Communications Managerサーバを選択する場合は、選択するサーバが有効なUnified Communications Managerコール制御サーバであることを確認します。使用可能なリストにあるサーバには、Cisco Unified Presenceサーバと Unified CommunicationsManagerサーバが含まれる場合があります。この目的のために、UnifiedPresenceサーバを選択することはできません。

(注)

ステップ 4 [Unified CM Configuration] Webページの上部にある [Save]アイコンをクリックして、変更を保存します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)60

MediaSense の管理と設定Unified Communications Manager の設定

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MediaSenseサーバは、接続の詳細を確認し、[Unified CM Configuration] Webページを更新して、新しい設定を表示します。

コール制御サービスプロバイダーの選択

MediaSenseインストールプロセスの間に、最初の Unified Communications Managerサーバの情報を提供しました。プライマリサーバの情報に基づいて、MediaSenseはクラスタ内の他の UnifiedCommunications Managerサーバのリストを取得し、使用可能な Unified Communications Managerサーバのリストに表示します。MediaSenseコール制御サービスが、発信コールが送信する必要のあるUnified CommunicationsManagerサーバを特定できるように、必要なサーバを選択できます。複数のUnified Communications Managerサーバを選択すると、サーバの 1つが機能していない場合でも発信コールが行われるようになります。

MediaSenseのコール制御サービス情報を変更するには、次の手順を実行します。

手順

ステップ 1 MediaSense管理で、[Administration] > [Unified CM Configuration]を選択します。[Unified CM Configuration] Webページが表示されます。

ステップ 2 [Unified CM Configuration] Webページで、[Call Control Service Provider Configuration]セクションに移動し、コール制御サービスプロバイダー情報を変更します。

[Selected]リストボックスからUnified Communications Managerサーバの選択を解除すると、サーバが選択解除されたことを通知するブラウザウィンドウがポップアップされ

ます。

(注)

Unified Communications Managerを変更し、新しい Unified Communications Managerサーバに対して必要なコール制御サービスプロバイダーを選択しない場合、MediaSenseコール制御サービスはアウトオブサービス(OOS)になり、発信コールの録音はディセーブルになります。

注意

ステップ 3 [Cisco Unified CM Configuration] Webページの上部にある [Save]アイコンをクリックして、変更を保存します。

[Unified CM Configuration] Webページが更新され、新しい設定が表示されます。

Unified Communications Manager サービスプロバイダーの切り替え

[Unified Communications Manager Configuration] Webページで、使用可能なリストから UnifiedCommunications Managerサーバを選択できます。ただし、選択したサービスプロバイダーの IPアドレスは変更できません。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 61

MediaSense の管理と設定Unified Communications Manager の設定

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使用可能なリストに表示される IPアドレスを変更するには、まず新しい AXLサービスプロバイダーを追加します。

UnifiedCommunicationsManagerクラスタの設定を変更する場合、MediaSenseAPIユーザも再設定する必要があります。対応するユーザを再設定しないと、MediaSense APIを使用するためにログインできません。

注意

Unified Communications Managerサービスプロバイダーを切り替えるには、次の手順を実行します。

手順

ステップ 1 MediaSense管理で、[Administration] > [Unified CM Configuration]を選択します。[Unified CM Configuration] Webページが表示されます。

ステップ 2 [Unified CMConfiguration]Webページで、[ModifyUnified CommunicationsManager Cluster]をクリックし、既存のサービスプロバイダーのリストを置き換えます。

[Modifying Unified CM Cluster] Webページが開きます。

ステップ 3 必要なUnifiedCommunicationsManagerクラスタで、新しいサービスプロバイダーの IPアドレス、ユーザ名、およびパスワードを入力します。

この新しいサーバへの切り替えを中止する場合は、[Reset]をクリックして、変更を加えずに [UnifiedCM Configuration] Webページに戻ります。

ステップ 4 [AXL Service Provider Configuration]セクションの上部にある [Save]アイコンをクリックして、変更を保存します。

[Unified CMConfiguration] Webページで選択したAXLサービスプロバイダーの最初のリストが、選択された Unified Communications Managerサービスプロバイダーに置き換えられます。

MediaSenseサーバは、接続の詳細を確認し、[ModifyingUnified CMCluster]Webページを終了し、[Unified CM Configuration] Webページを更新して、選択したサービスプロバイダーリストに新しいサービスプロバイダーを表示します。選択したサービスプロバイダーもMediaSenseデータベースで更新されます。

このページに 1つの Unified Communications Manager IPアドレスのみ入力した場合でも、このUnified Communications Managerクラスタ内の他のサービスプロバイダーの IPアドレスは、使用可能なサービスプロバイダー(AXLおよびコール制御サービスプロバイダーの両方)のリストに自動的に表示されます。

ステップ 5 使用可能なコール制御サービスプロバイダーのリストも、新しく選択されたサービスプロバイ

ダーに自動的に更新されます。右矢印を使用して、必要なUnifiedCommunicationsManagerサーバを選択し、使用可能なコール制御サービスプロバイダーリストから選択したコール制御サービス

プロバイダーリストに移動します。

新しいUnifiedCommunicationsManagerサーバに対して必要なコール制御サービスプロバイダーを選択しない場合、MediaSenseコール制御サービスはアウトオブサービス(OOS)になり、発信コールの録音はディセーブルになります。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)62

MediaSense の管理と設定Unified Communications Manager の設定

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Unified Communications Managerを変更し、新しい Unified Communications Managerサーバに対して必要なコール制御サービスプロバイダーを選択しない場合、MediaSenseコール制御サービスはアウトオブサービス(OOS)になり、発信コールの録音はディセーブルになります。

注意

UnifiedCommunicationsManagerサービスプロバイダーの設定を変更する場合、MediaSenseAPIユーザも再設定する必要があります。対応するユーザを再設定しないと、MediaSenseAPIを使用するためにログインできません。

(注)

ステップ 6 [Unified CM Configuration] Webページの上部にある [Save]アイコンをクリックして、変更を保存します。

MediaSenseサーバは、選択したコール制御サービスプロバイダーを確認し、この情報をデータベースに保存します。

Finesse による MediaSense のセットアップこのセクションでは、すべての Finesseスーパーバイザが(追加認証なしに)検索と再生アプリケーションを使用できるようにMediaSenseをセットアップするのに必要な情報を提供します。これはオプションの機能です。

Cisco Finesse の設定

Finesse設定画面を使用して、FinesseとMediaSenseが 2つのシステム間でユーザ認証情報を通信できる 2つの IPアドレスを識別します。

手順

ステップ 1 MediaSense管理で、[Administration] > [Cisco Finesse Configuration]を選択します。

ステップ 2 [Primary Cisco Finesse IP or hostname]フィールドに、MediaSenseがプライマリサーバとして通信する Finesseサーバの IPアドレスまたはホスト名を入力します。

ステップ 3 (任意)[Secondary Cisco Finesse IP or hostname]フィールドに、MediaSenseがセカンダリサーバとして通信する Finesseサーバの IPアドレスまたはホスト名を入力します。

セカンダリサーバを定義するには、まずプライマリサーバを定義する必要がありま

す。

(注)

ステップ 4 変更を保存するには、ページの上部にある [Save]アイコンをクリックします。サーバをリセットするには、[Reset]をクリックして、これらのステップを繰り返します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 63

MediaSense の管理と設定Unified Communications Manager の設定

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Cisco MediaSense 配置用のユーザのプロビジョニングUnified Communications Managerエンドユーザを、MediaSense配置のアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)ユーザとしてプロビジョニングできます。MediaSenseアプリケーション管理者のみが Unified Communications Managerエンドユーザに APIアクセスを提供できます。

MediaSense API ユーザ

MediaSenseオープンアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)のリストは、サードパーティのユーザが次の機能を安全に実行するために使用できます。

•進行中の録音の一時停止と再開、再開と保留、または会議と転送。

•録音されたセッションの制御。

•既存の録音の検索と管理。

•ライブセッションのモニタ。

MediaSense APIは、MediaSense Webインターフェイスを介して使用できる機能の代替を提供します。ユーザは、これらのAPIを使用してカスタマイズされたクライアントアプリケーションを作成できます。MediaSenseを使用して他の Unified Communicationsソフトウェアまたはサードパーティ製ソフトウェアアプリケーションと統合する開発者とシステムインテグレータは、MediaSenseAPIへのアクセス権が必要です。Unified CommunicationsManagerユーザ情報とMediaSenseのセットアップ, (60ページ)を参照してください。

API ユーザ設定

MediaSense APIユーザは、さまざまなMediaSense APIを使用して、キャプチャされた録音を含むさまざまな機能を実行できます。

APIの使用方法の詳細を確認するには、まず、Unified Communications ManagerエンドユーザをMediaSense管理 APIユーザとしてプロビジョニングする必要があります。

UnifiedCommunicationsManagerクラスタの設定を変更する場合、MediaSenseAPIユーザを再設定する必要があります。対応するユーザを再設定しないと、MediaSense APIを使用するためにログインできません。

注意

手順

ステップ 1 MediaSense管理から、[Administration] > [MediaSense API User Configuration]を選択します。[MediaSense API User Configuration]画面に、最初の 75人の設定済みMediaSense APIユーザを掲載する [MediaSense User List]が表示されます。昇順/降順の両方により、任意のカラムでリストをソートできます。

ステップ 2 リストを変更するには、[Manage MediaSense Users]をクリックします。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)64

MediaSense の管理と設定Unified Communications Manager の設定

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[MediaSenseAPIUser Configuration]画面に、[Available Unified CMUsers]リストに使用可能なUnifiedCommunications Managerユーザ、[MediaSense API Users]リストに設定された APIユーザが表示されます。

ステップ 3 Unified CMリストからユーザを検索するには、[Search for Available Unified CM Users]フィールドに該当するユーザ ID(または IDの一部)を入力し、[Search]をクリックします。検索結果には、指定された検索テキストがユーザの IDに含まれるすべてのユーザが表示されます。検索結果は、ランダムな順序で表示されます。検索で75人以上のユーザが見つかった場合、最初の 75人のみ表示されます。

返されたリストには、使用可能な(まだMediaSenseにプロビジョニングされていない)ユーザのみ表示されます。その結果、検索条件に一致するエンドユーザが UnifiedCommunications Managerに多数存在する場合でも、リストには 75人未満のユーザしか含まれない場合があります。

(注)

ステップ 4 左右矢印を使用してMediaSenseユーザリストに必要な変更を加え、[Save]をクリックします。[MediaSense API User Configuration]画面が更新され、保存した変更が表示されます。

[Reset]をクリックして、以前に設定したユーザリストに復帰します。

[Back to User List]をクリックして、[MediaSense User List]に戻ります。

ストレージ管理エージェント

MediaSense配置には、ストレージ管理エージェント(SMエージェント)と呼ばれる中央ストレージ管理サービスが用意されています。 SMエージェントは、メディアをプロビジョニングし、ストレージ容量をモニタし、各種メディアおよびストレージ関連のしきい値に到達するとシステム

管理者にアラートを送信します。

プルーニングオプション

MediaSenseの配置では、さまざまな配置シナリオに対応するためにプルーニングオプションが提供されます。プルーニングオプションは、[Administration] > [Prune Policy Configuration]ページで指定します。

これらのプルーニングオプションを使用して、次のモードに入ることができます。

•新規録音プライオリティモード:このモードでは、古い録音を自動的にプルーニングすることにより、新しい録音に空き容量を提供するようにプライオリティが指定されます。これは

デフォルトの動作です。録音がプルーニングされるデフォルトの経過時間は 60日です。新しい録音用にディスク領域が必要になると、古い録音がプルーニングされます。

•古い録音保存モード:このモードでは、古い録音を保存するようにプライオリティが指定されます。古い録音は自動的にプルーニングされません。

新規録音プライオリティモードで新しい録音の作成にプライオリティを置くためには、[Automaticallyprune recordings after they are more than __days old, and when disk space is needed for new recordings]

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 65

MediaSense の管理と設定Unified Communications Manager の設定

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チェックボックスをオンにします。このチェックボックスをオンにすると、次のいずれかの条件

が満たされたときに録音がプルーニングされます。

•録音の経過時間が、このオプションのフィールドで指定した保存期間と同等かそれより長い場合(有効範囲は 1~ 3650日です)。

たとえば、ディスク使用率が 100%以内のときに、90日以上経過した録音をプルーニングする場合は、[Automatically prune recordings after they are more than __days old, and when disk spaceis needed for new recordings]フィールドに 90と入力する必要があります。この場合、90日以上経過したすべての録音は自動的にプルーニングされます。デフォルト値は 60日です。

1日は、この設定を変更した正確な時刻から 24時間として識別されます。暦日としては識別されません。たとえば、2010年 4月 2日の 23:15:01に保存期間を変更すると、指定した録音は 2010年 4月 3日の 23:15:01にプルーニングされます。録音は、2010年 4月 3日の 00:00:01にはプルーニングされません。

(注)

•ディスク使用率が 90%の限度を超えました。ディスク使用率が 90%の限度を超えると、一部のセッションは経過時間基準に基づいてプルーニングされます。ディスク使用率が許容範

囲になるまでプルーニングが続行されます。

(注) •このオプションを使用して録音を自動的にプルーニンする場合、MediaSenseは内容に関係なく古い録音データをプルーニングします。プライオリティ

は新規に録音したメディアに指定され、新しい録音に対応するためにディ

スク領域が上書きされます。

•上記のオプション(新規録音プライオリティモード)を使用し、同時に特定のセッションが自動的にプルーニングされないように保護する場合

には、該当するセッションをMP4形式で保存し、そのMP4ファイルをダウンロードして、ネットワーク内の適切な場所に保存してください。

セッションクエリー APIで downloadUrlパラメータを使用し、未処理の

録音を任意の場所にダウンロードすることもできます。

セッションがプルーニングされたときに、対応するメタデータがデータベースから削除されず、

そのデータがデータベースで削除済みとしてマークされることはありません。MediaSenseには、この関連セッションデータを自動的にプルーニングするように選択(または拒否)することがで

きるオプション(オプションボタン)も用意されています。

次のオプションでは、プルーニングされたセッションに関連付けられたデータを処理する方法を

選択できます。

• MediaSenseが関連するデータを自動的にプルーニングするには、[Automatically removeassociateddata and mp4 files radio button]オプションボタンを選択します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)66

MediaSense の管理と設定Unified Communications Manager の設定

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• [Do not automatically remove associated data and mp4 files]オプションボタンを選択すると、関連するデータは自動的にプルーニングされません。代わりに、クライアントアプリケーショ

ンは、getAllPrunedSessions APIおよび deleteSessions APIを使用して自動的にプルーニングされた録音を明示的に削除する必要があります。 deleteSessionsAPIが実行されると、メタデータが削除済みとしてマークされ、mp4ファイルが削除されます。

古い録音の保存にプライオリティを指定するには、[Automatically prune recordings after they aremorethan __days old, and when disk space is needed for new recordings]チェックボックスをオフにします。このチェックボックスをオフにしない場合、CiscoMediaSenseはデータを自動的にプルーニングしません。代わりに、クライアントアプリケーションを使用して、不要なデータを削除し、ディス

ク領域を解放する必要があります。詳細については、『Developer Guide for Cisco MediaSense』を参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/products_programming_reference_guides_list.html [英語]から入手できます。

不要なデータのクリーンアップを定期的に実施していない場合、コール制御サービスは新しい

コールを拒否し、緊急しきい値レベル(ENTER_EMERGENCY_STORAGE_SPACE)で既存の録音をドロップします。詳細については、ストレージのしきい値とプルーニングの回避, (68ページ)を参照してください。

注意

プルーニングポリシー設定

次の情報を使用して、自動プルーニング(新規録音プライオリティモード)をセットアップしま

す。

MediaSenseが経過時間とディスク領域に基づいて録音を自動的にプルーニングするように指定するには(新規録音プライオリティモード)、[Automatically prune recordings after they are more than__days old, and when disk space is needed for new recordings]チェックボックスを選択します。指定されたフィールドに録音の経過時間(プルーニングされる経過時間)を指定する必要があります。

古い録音を削除する日数を変更するか、(チェックボックスをオンまたはオフにして)プルー

ニングポリシーを変更するときは、サービスが中断され、クラスタ内のすべてのノードで

MediaSenseメディアサービスを再起動する必要があります。サービスの中断を避けるために、定期的にスケジュールされたダウンタイム中にこの変更を行ってください。

警告

MediaSenseが録音を自動的にプルーニングするように設定されていない場合に、[Automaticallyprune recordings after they are more than__days old, and when disk space is needed for new recordings]オプションを使用してこの動作を変更すると、大量のプルーニングアクティビティが開始さ

れる場合があります。このプルーニングアクティビティの増加は、一時的にシステムパフォー

マンスに影響を与える可能性があります。

注意

古い録音を自動削除する経過時間しきい値(日数)を設定するには、次の手順を実行します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 67

MediaSense の管理と設定Unified Communications Manager の設定

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手順

ステップ 1 MediaSense管理で、[Administration] > [Prune Policy Configuration]を選択します。[MediaSense Prune Policy Configuration] Webページが開き、[Automatically prune recordings after theyare more than __days old, and when disk space is needed for new recordings]フィールドに設定された日数が表示されます。有効な範囲は 1~ 3650日で、デフォルト値は 60日です。

ステップ 2 必要に応じて、このフィールドの値を変更し、対応するチェックボックスがオンになっているこ

とを確認してください。

ステップ 3 MediaSenseが関連付けられたセッションデータとmp4ファイルを自動的に削除するように設定する場合は、[Automatically remove associated data and mp4 files]オプションボタンを選択します。クライアントアプリケーションが関連付けられたデータとmp4ファイルの削除を処理するように設定する場合は、[Do not automatically remove associated data and mp4 files radio button]オプションボタンを選択します。オプションを指定したら、[Save]をクリックして変更を適用します。ページが更新され、新しい設定が表示されます。

ストレージのしきい値とプルーニングの回避

APIイベントは、メディアのディスク領域(録音済みメディアを格納する)が各種しきい値に到達するたびに発行されます。 [Automatically prune recordings after they are more than __days old, andwhen disk space is needed for new recordings]オプションをオフにして、不要な録音を削除することにより、すべてのしきい値のアラートに慎重に対応できます。これにより、必要な録音用の領域

を節約することができます。

データの損失を回避するその他のオプションとして、[Automatically prune recordings after they aremore than __days old, and when disk space is needed for new recordings]オプションをオンにして、必要な録音をネットワークの安全な場所にMP4として保存する方法があります。

これらのオプションの詳細については、プルーニングオプションを参照してください。

しきい値の比率と対応する影響を次の表に示します。

表 3:ストレージのしきい値

説明パーセンテージしきい値のストレージ

ディスクストレージがスペー

ス不足状態になっていること

を示す最初の警告です。

録音済みメディアのストレージ

使用率が75%の限度を超えました。

ENTER_LOW_STORAGE_SPACE

ディスクストレージはスペー

ス不足状態から脱出していま

す。

録音メディアの使用率が70%の限度以下に低下しました。

EXIT_LOW_STORAGE_SPACE

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)68

MediaSense の管理と設定Unified Communications Manager の設定

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説明パーセンテージしきい値のストレージ

2度目の警告です。この状態に入ったときは、このサーバ

の将来の録音リソースを保証

する処置を講じる必要があり

ます。

古い録音保存モード(自動プ

ルーニングなし)で稼働して

いる場合、このしきい値に達

すると新しい録音セッション

は許容されません。

新規録音プライオリティモー

ドで稼働している場合、古い

録音は自動的に削除されます

(新しい録音用のスペースを

確保するため)。

録音済みメディアのストレージ

使用率が90%の限度を超えました。

ENTER_CRITICAL_STORAGE_SPACE

ディスクストレージは危機的

なスペース状態から脱出して

います。この時点では、ロー

カルサーバはリソース不足状

態と見なされます。

新規録音プライオリティモー

ドでは、デフォルトのプリー

ニングが停止し、保存ベース

のプリーニングが有効になり

ます。

録音メディアの使用率が85%の限度以下に低下しました。

EXIT_CRITICAL_STORAGE_SPACE

最後の警告です。ディスクス

トレージがこの状態に入った

ときは、このサーバの将来の

録音リソースを保証する処置

を講じる必要があります。

CRITICAL状態で講じる処置に加えて、処理中のすべての録

音がドロップされ、ノードは

録音用に使用不能であると見

なされます。

録音済みメディアのストレージ

使用率が99%の限度を超えました。

ENTER_EMERGENCY_STORAGE_SPACE

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 69

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説明パーセンテージしきい値のストレージ

ディスクストレージは緊急ス

ペース状態から脱出していま

す。この時点では、ローカル

サーバはリソース不足状態と

見なされ、新しい録音セッショ

ンは保存プライオリティモー

ドでは許容されません。

新規録音プライオリティモー

ドでは、サーバは新しい録音

要求を処理します。

録音メディアの使用率が97%の限度以下に低下しました。

EXIT_EMERGENCY_STORAGE_SPACE -

対応するAPI、イベント、およびエラーコードの説明については、『MediaSenseDeveloperGuide』を参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/products_programming_reference_guides_list.html [英語]から入手できます。

次の APIとイベントは、このタスクに対応します。

•イベントサブスクリプション API

◦ subscribeRecordingEvent

◦ unsubscribeRecordingEvent

◦ verifyRecordingSubscription

• storageThresholdEvent録音イベント

システムのしきい値

ストレージ管理エージェント(SMエージェント)は、サーバ単位でストレージのしきい値を監視します。しきい値は、各サーバで使用される合計容量のため、保存されるメディアタイプ間で区

別されません。

システムおよび録音の健全性を維持するため、定期的なストレージ容量の確認が行われます。

ディスク領域の使用率の表示

MediaSenseクラスタ内の各サーバで使用されるディスク領域をモニタするには、この項で説明する手順に従ってください。

サーバが起動していないか、不明な状態であるか、または応答しない場合、ディスクの使用率

に関する情報は表示されません。 pingコマンドを使用して、サーバが到達可能かどうかサー

バの状態を確認する必要があります。

注意

しきい値の比率に関する詳細については、ストレージのしきい値とプルーニングの回避, (68ページ)を参照してください。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)70

MediaSense の管理と設定Unified Communications Manager の設定

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手順

ステップ 1 MediaSense管理で、[System] > [Disk Usage]を選択します。[MediaSense Server Disk Space Usage] Webページが表示されます。

ステップ 2 [Server Disk Space Usage] Webページで、[Select Server]ドロップダウンリストから必要なサーバを選択し、[Go]をクリックします。[Server Disk Space Usage] Webページが更新され、ディスクドライブのサイズに応じて、選択したサーバに使用されるディスク領域がギガバイト(GB)またはテラバイト(TB)で表示されます。このページは読み取り専用です。

このWebページに選択したサーバの情報が表示されない場合、このサーバではディスク使用率の情報が使用できないことを示すアラートが表示される場合があります。このメッセージが表示さ

れたら、サーバの状態を調べてサーバがセットアップされ、動作しているかどうかを確認してく

ださい。

HTTP を使用して取得されるストレージの使用率情報

HTTP GET要求を使用して現在のストレージの使用率情報を取得することもできます。この情報にアクセスするための URLは次のとおりです。

http://<server-ip-address>/storagemanageragent/usage.xml

ストレージの使用率情報は、XML形式で提供されます。

•例 1:メディアディスクを使用しない場合

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>- <storageUsageInfo date="Oct 26 2010" time="13:24:22"

gmt="1288124662599">- <partitions><partition name="/common" size="655G" usage="29%" /></partitions></storageUsageInfo>

•例 2:2つのメディアのパーティションを使用する場合

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?><storageUsageInfo date="Oct 26 2010" time="13:10:53" gmt="1288123853753">

<partitions><partition name="/media1" size="200G" usage="5%" /><partition name="/media2" size="200G" usage="50%" /></partitions></storageUsageInfo>

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 71

MediaSense の管理と設定Unified Communications Manager の設定

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メディアパーティションの数は、設定されたメディアディスクに直接対応します。 2つのメディアディスクを設定すると、/media1と /media2の 2つのメディアパーティションが表示されます。

(注)

Unified RTMT を使用して取得されるストレージの使用率情報

ディスク使用モニタリングカテゴリは、共通パーティションとメディアパーティションのディス

ク使用率をグラフに表示します。また、各ホストの各パーティション(アクティブ、ブート、共

有、非アクティブ、スワップ、共有メモリ、スペア)のディスク使用率も表示します。LogPartitionMonitoring Toolはシステムによって自動的にインストールされ、システムのインストールプロセスが完了すると自動的に起動します。

複数の論理ディスクドライブがシステムで使用可能の場合、Cisco Unified Real TimeMonitoringTool(Unified RTMT)は、[Disk Usage]ウィンドウで追加パーティションのディスク使用状況をモニタできます。

(注)

Unified RTMTはMediaSenseと Unified Communications OSのすべてのパーティションを表示します。インストールされているディスクの数に応じて、対応するメディアのパーティションの数が

[DiskUsage]ウィンドウに表示されます。メディアのパーティションをインストールしない場合、パーティションの使用状況(共通メディア)のみが表示されます。

Unified RTMTの [Disk Usage]ウィンドウと [Performance]ウィンドウの両方でメディアディスクの使用率情報を表示するには、MediaSense SMエージェントが実行されている必要があります。

注意

リアルタイムメディアのパーティションの使用状況が [Disk Usage]ウィンドウで表示されている間、履歴パーティションの使用方法の詳細が [Performance]ウィンドウのパフォーマンスカウンタとして表示されます。

着信コールの設定

MediaSenseでは、着信番号の各アドレスに 1件の着信コールルールを割り当てることができます。着信コールルールに従って、各アドレスでは以下を行うことができます。

•着信コールのオーディオを録音する

•着信コールのオーディオおよびビデオを記録する

•発信メディアファイルを 1回再生する

•発信メディアファイルを連続再生する

•着信コールを拒否する

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)72

MediaSense の管理と設定Unified Communications Manager の設定

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MediaSenseには、編集可能なシステムのデフォルトルールが用意されています。システムのデフォルトルールとして別のアクションを割り当てるまで、MediaSenseはデフォルトでコールのオーディオストリームを録音します。このシステムのデフォルトルールは、リストをソートす

る方法に関係なく、[MediaSense Incoming Call Configuration]画面の着信コールルールのリストの最初の行に表示されます。

着信コールルールが着信アドレスに割り当てられていない場合、MediaSenseは、そのアドレスに着信コールが到達したときに、システムのデフォルトルールにフォールバックします。

以前のリリースからリリース 10.5以降へのアップグレードにおいて、直接着信または発信録音を使用して電話機からアドホックビデオを録画する場合、[MediaSense Incoming CallConfiguration]画面で関連する [Action]を [Record Audio and Video]に変更する必要があります。これは、アップグレードにおいて、デフォルトで [Action]が [Record Audio Only]に設定されているためです。

(注)

着信コールルールのリスト

[MediaSense Incoming Call Configuration]画面では、MediaSenseが受信する可能性のある各着信番号アドレスに対して、着信コールルールの読み取り専用リストが表示されます。行に表示される

ため、着信コールのアドレスおよびそのアドレスの着信コールルールであるアクションを表示で

きます。コールルールが [Play Once]または [Play Continuously]に設定されている場合、リストにはそのアドレスに割り当てられたメディアファイルのタイトルも表示されます。

システムによって割り当てられたロックアイコンは、編集または削除できない着信コールルール

を識別します。

アドレス要件

有効なアドレスは、次の条件を満たす必要があります。

• SIPURLの有効なユーザ部分で構成されている。たとえば、[email protected]の有効なユーザ部分はユーザ名 john123です。

•一度に 1つの着信コールルールが割り当てられる。このルールを割り当てるか、または何もせずに着信アドレスで編集可能なシステムのデフォルトルールを使用することができま

す。

着信コールルールの追加

アドレスは 1つの着信コールルールにのみ割り当てることができます。アドレスに着信コールルールを割り当てない場合、アドレスはシステムのデフォルトコールルールを使用します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 73

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手順

ステップ 1 [Administration]メニューから、[Incoming Call Rule Configuration]を選択します。

ステップ 2 [Incoming Call Rule Configuration]ツールバーで、[Add]をクリックします。

ステップ 3 [Add Incoming Call Rule]画面で、[Address]フィールドに移動して、SIP URLの有効なユーザ部分を入力します。

例:

SIP URLが [email protected]の場合、有効なユーザ部分は 578452です。多くの場合、キューにあるビデオの SIP URLの有効なユーザ部分はすべての数字です。したがって、[email protected]のような SIP URLでは、有効なユーザ部分は 5551212です。

ステップ 4 [Action]ドロップダウンリストから、着信コールルールを選択します。取り得る値には、PlayContinuously、Play Once、Record Audio、Record Audio and Video、または Rejectがあります。

ステップ 5 選択した [Action]が、Play Continuouslyまたは Play Onceである場合、[Media File]ドロップダウンリストから再生するメディアファイルを選択します。

ステップ 6 [Save(保存)]をクリックします。MediaSenseが [Incoming Call Rule Configuration]画面に戻ります。この画面の上部に [Rule saved]というメッセージが表示されます。新しい着信コールルールが、[IncomingCallRules]リストに表示されます。

着信コールルールの編集

アドレスの変更、処理の変更、アドレスおよび処理の両方の変更によって、着信コールルールを

編集できます。アドレスは、SIP URLの有効なユーザ部分である必要があります。

手順

ステップ 1 [Administration]メニューから、[Incoming Call Rule Configuration]を選択します。

ステップ 2 [Incoming Call Rule Configuration]画面の下部にある [Incoming Call Rules]リストに移動し、編集するコールルールのオプションボタンを選択します。

ステップ 3 [Incoming Call Rule Configuration]ツールバーで、[Edit]をクリックします。

ステップ 4 (任意)[Edit Incoming Call Rule]画面で、[Address]フィールドに移動して、別の SIP URLの有効なユーザ部分を入力します。

例:

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)74

MediaSense の管理と設定Unified Communications Manager の設定

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SIP URLが [email protected]の場合、有効なユーザ部分は 5551212です。

ステップ 5 (任意)[Edit Incoming Call Rule]画面で、[Action]ドロップダウンリストに移動し、エンドポイントに対して別の着信コールルールを選択します。

ステップ 6 [Play Once]または [Play Continuously]を処理として選択した場合、[Media File]ドロップダウンリストに移動し、メディアファイルを選択します。

ステップ 7 [Save(保存)]をクリックします。MediaSenseが [Incoming Call Rule Configuration]画面に戻ります。この画面の上部に [Ruled saved]というメッセージが表示されます。編集した着信コールルールが、[IncomingCallRules]リストに表示されます。

システムデフォルトの着信コールルールの編集

システムデフォルの着信コールルールは、常に [Incoming Call Configuration]画面の [Incoming CallRules]リストの最初の行に表示されます。システムデフォルトのコールルールは、別の着信コールルールが割り当てられていない任意のアドレスに適用されます。

MediaSenseをインストールすると、システムデフォルトの着信コールルールは [Record AudioOnly]に定義されます。このコールルールは、[Play Once]、[Play Continuously]、[Record Audio andVideo]、または [Reject]に変更できます。 後で再度変更する場合、[Record Audio Only]に戻したり、別の着信コールルールに変更したりできます。

システムデフォルトのコールルールを編集しない場合は、[Record Audio Only]のままになります。

手順

ステップ 1 [Administration]メニューから、[Incoming Call Rule Configuration]を選択します。

ステップ 2 [Incoming Call Rule Configuration]画面の下部にある [Incoming Call Rules]リストに移動し、システムデフォルトのコールルールのオプションボタンを選択します。

ステップ 3 [Incoming Call Rule Configuration]ツールバーで、[Edit]をクリックします。

ステップ 4 [Edit Incoming Call Rule]画面で、[Action]ドロップダウンリストに移動し、別の着信コールルールを選択します。

ステップ 5 [Play Once]または [Play Continuously]を選択した場合、[Media File]ドロップダウンリストに移動し、メディアファイルを選択します。

ステップ 6 [Save(保存)]をクリックします。MediaSenseが [Incoming Call Rule Configuration]画面に戻ります。この画面の上部に [Ruled saved]というメッセージが表示されます。編集されたシステムデフォルトのコールルールが、[IncomingCall Rules]リストの上部に表示されます。 [Action]またはメディアファイルの選択に加えられた変更は、最初の行のそれぞれのカラムに表示されます。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 75

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着信コールルールの削除

ほとんどの着信コールルールは 1つずつ削除できます。システムのデフォルトコールルールまたはシステムによって割り当てられたロックアイコンの付いた着信コールルールは削除できませ

ん。

手順

ステップ 1 [Administration]メニューから、[Incoming Call Rule Configuration]を選択します。

ステップ 2 [Incoming Call Rules]リストから、削除する [Incoming Call Rule]のオプションボタンを選択します。

ステップ 3 [Delete]をクリックします。

ステップ 4 確認ダイアログボックスで、[OK]をクリックします。[Incoming Call Rule Configuration]画面の上部に [Rule deleted]というメッセージが表示されます。[Incoming Call Rule List]リストに削除されたルールが表示されなくなります。

メディアファイルの管理

エージェントが着信コールに応答するのを発信者が待機しているときに、MediaSenseが発信メッセージを再生するように設定できます。エージェントが発信者を保留にしているときに、発信

メッセージを再生するようにMediaSenseを設定することもできます。いずれのシナリオの場合も、メッセージは連続的に再生するか、または一度だけ再生するように設定できます。

すべてのコールに対して(待機中か保留中かにかかわらず)システムデフォルトメッセージ再生

するようにMediaSenseを設定したり、さまざまな目的で異なるメッセージを再生するようにMediaSenseを設定したりできます。

たとえば、発信者が営業部門の電話番号にダイヤルする場合、エージェントを待機している間に

アドバタイジングビデオを再生する場合があります。あるいは、発信者が CEOの電話番号にダイヤルする場合、アニメ化された正式な企業ロゴに再生する場合があります。この例では、次の

2つのメディアファイルをアップロードし、1つのファイルを営業部門の発信メッセージのSIPアドレスに、他のファイルを CEOの発信メッセージの SIPアドレスに関連付けます(これらの SIPアドレスの両方がMediaSenseで設定されています)。

MediaSenseクラスタのプライマリノードには、一度に 1つのメディアファイルをアップロードできます。プライマリノードがファイルを受け入れ、そのコピーをセカンダリノードとクラスタ

内の任意の拡張ノードに送信します。各ノードはMediaSenseが発信メッセージとして再生できる形式にファイルを変換します。MediaSenseは、これらの変換されたファイルを [Media FileManagement]画面の [Media File List]と [Media Files Detail]画面の上部テーブルに表示します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)76

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メディアファイルの状態

個々のアップロードされたメディアファイルは、いくつかの状態のいずれかになります。これら

の状態は、[Media File Management]画面の [Media File List]と [Media Files Detail]画面のテーブルに表示されます。

可能なメディアファイルの状態は次のとおりです。

• Processing:アップロードされたメディアファイルがProcessing状態の場合、プライマリノードはクラスタ内のすべてのノードにファイルを配布します。各ノードがファイルを処理し、

処理が完了すると、アップロードされたファイルはReady状態になります。クラスタに新しいノードを追加するプロセスを開始すると、既存のアップロードされたメディアファイルが

すべて Processing状態になり、新しいノードがこれらのメディアファイルの処理手順を完了するまでそのままの状態になります(ノードでファイルが Ready状態になっている限り、ファイルは通常どおり再生できます)。

• Ready:アップロードされたファイルがすべてのノードで処理を完了しました。 1つまたは複数の割り当てられた SIPアドレスから発信メッセージとして再生する準備ができました。

• Deleting:ファイルの削除には、少し時間がかかる場合があります。すべてのノードからファイルが削除されると、MediaSenseユーザインターフェイスから消えて、回復できません。同じメディアファイルを再度アップロードできます。ただし、もう一度処理段階全体を実

行する必要があります。

• Error:正常に処理されなかったファイルは、Error状態で表示されます。この状態のファイルは、Error状態を解決するために削除または再配置できます。

メディアファイルの再生

ユーザは、[Media File Management]の概要または詳細ページから、Ready状態のメディアファイルを直接再生するか、またはダウンロードできます。メディアファイルを再生するには、画面の

右側にある緑色の矢印をクリックします。この場合、mp4ファイルを再生するための適切なプログラムがコンピュータにインストールされている必要があります。(ブラウザおよび設定によっ

ては、ファイルを再生するプログラムを選択するプロンプトが表示されるか、ファイルを再生で

きない場合があります)。

ブラウザによっては、緑色の矢印をクリックして、ファイルを任意の場所にダウンロードするオ

プションを選択することもできます。

メディアファイルの詳細

[MediaSenseFileDetails]画面には、2つのテーブルに個々のメディアファイルに関する情報が表示されます。上のテーブルはクラスタレベルで詳細を表示します。下のテーブルはノードレベル

で詳細を表示します。

両方のテーブルの状態値は同じように表示されます。両方のテーブルの可能な状態には、

Processing、Ready、Deleting、および Errorがあります。ただし、これらの状態値は、テーブルごとに異なる内容を意味します。上のテーブルでは、状態はクラスタ内のすべてのノードを反映し

た集計値としてレポートされます。たとえば、少なくとも 1つのノードがメディアファイルを処

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 77

MediaSense の管理と設定Unified Communications Manager の設定

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理している限り、クラスタの状態値は Processingとしてレポートされます。クラスタ内のすべてのノードでメディアファイルの準備が整うまで、クラスタの状態は Readyに変更されません。

下のテーブルでは、状態ステータス値はノードレベルでレポートされます。それぞれがクラスタ

内の別個のノードであるため、Processing、Ready、Deleting、および Errorの状態はアップロードされたメディアファイルレポートに表示されます。メディアファイルは、さまざまなノードの

さまざまな状態を同時に反映できます。たとえば、メディアファイルは、セカンダリノード

Processingとして表示されると同時に、拡張ノードで Readyとして表示されます。

メディアファイルの追加

メディアファイルは 1つずつ追加できます。メディアファイルをアップロードするときは、システムの他のメディアファイルがすべて準備状態になっている必要があります。別のメディア

ファイルをアップロード中、処理中、またはエラー状態のときにファイルをアップロードしよう

とすると、追加エラーが発生する危険性があります。

システムの別のユーザと同時にファイルのアップロードを開始した場合、エラーが発生する場

合があります。予期しないエラーがブラウザに返された場合は、[Media FileManagement]ページを更新し、他のアップロードが完了するまで待ってから、アップロードを再起動します。

(注)

追加するファイルは、次の仕様を満たすMP4形式である必要があります。

• 1つのビデオトラックと 1つのオーディオトラックが搭載されている必要がある。

•ビデオは H.264符号化である必要がある。

•オーディオは AAC-LC符号化である必要がある。

•オーディオはモノラルである必要がある。

• MP4ファイルサイズは全体で 2GBを超えてはならない。

手順

ステップ 1 [Cisco MediaSense Administration]メニューから、[Cisco MediaSense Administration]を選択します。

ステップ 2 [Media File Management]ツールバーで、[Add]をクリックします。

ステップ 3 [Add Media File]画面で、メディアファイルの一意のタイトルを入力します。

ステップ 4 (任意)ファイルの説明を入力します。

ステップ 5 [File]フィールドで、メディアファイルを参照し、選択します。

ステップ 6 [Save(保存)]をクリックします。

注:一部のブラウザでは、MediaSenseが、アップロードされているファイルのサイズを検出し、それを処理する十分な領域がディスク上にないことがわかると、ただちにエラーを表示します。

MediaSenseがファイルサイズをすぐに検出できない場合、アップロードプロセスを開始し、十分な領域がない場合は失敗します(ファイルはエラー状態になります)。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)78

MediaSense の管理と設定Unified Communications Manager の設定

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MediaSenseはファイルをアップロードし、[Media File Management]画面に戻ります。アップロードされたファイルが [Media File List]に表示されます。

メディアファイルの編集

MediaSenseにアップロードしたメディアファイルのタイトルと説明を編集できます。

手順

ステップ 1 [Administration]メニューから、[Media File Management]を選択します。

ステップ 2 [Media File Management]画面の下部にある [Media File List]に移動します。編集するタイトルまたは説明を含むメディアファイルのオプションボタンを選択します。

ステップ 3 [Edit]をクリックします。

ステップ 4 (任意)[Edit Media File]画面で、タイトルを編集します。

ステップ 5 (任意)[Edit Media File]画面で、説明を編集します。

ステップ 6 [Save(保存)]をクリックします。[Media File Management]画面の上部にメッセージ [File Saved]が表示されます。メディアファイルのタイトルを編集した場合、編集したタイトルが [Media File List]に表示されます。タイトルを編集せず、説明のみ編集した場合は、[Media File List]のメディアタイトルに変更はありません。[File Saved]メッセージによって変更が行われたことを確認します。

メディアファイルの再配置

エラーステータスが表示されている場合、MediaSenseにすでにアップロードされているメディアファイルを再配置できます。

手順

ステップ 1 [Administration]メニューから、[Media File Management]を選択します。

ステップ 2 エラーステータス(赤い Xアイコン)を示すファイルを識別します。

ステップ 3 エラー状態にあるファイルのオプションボタンを選択します。

ステップ 4 [Redeploy]をクリックします。ファイルステータスが Errorから Processingに変更されます。

ステップ 5 または、ファイル名をクリックして詳細ページを開き、詳細ページで [Redeploy]ボタンをクリックできます。

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MediaSense の管理と設定Unified Communications Manager の設定

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メディアファイルの削除

メディアファイルは 1つずつ削除できます。メディアファイルが削除されると、リカバリできません。メディアファイルを削除するときは、システムの他のメディアファイルがすべて準備

状態になっている必要があります。

手順

ステップ 1 [Administration]メニューから、[Media File Management]を選択します。

ステップ 2 [Media File List]リストに移動し、リスト内の他のメディアファイルがすべて準備状態になっていることを確認します。

ステップ 3 [Media File List]から、削除するメディアファイルのオプションボタンを選択します。

ステップ 4 [Delete]をクリックします。MediaSenseは、ファイルを恒久的に削除します。状態値は、Deleting(また、そのファイルの[Redeploy]ボタンがディセーブル)と表示されます。ファイルが削除されると、MediaSenseユーザインターフェイスから消去されます。

メディアファイルの更新

[Media File Management Summary]ページまたは [Media File Detail]ページの [Refresh]ボタンを使用して、新しいビデオのアップロード時にファイルの更新情報を表示します。ファイルが [AddMediaFile]ページを通じてアップロードされると、ユーザは [MediaFileManagement]ページに戻ります。ファイルはしばらくの間処理段階になりますが、処理が完了した時点で自動更新は行われません。

手順

ステップ 1 [Administration]メニューから、[Media File Management]を選択します。

ステップ 2 すべてのファイルの状態を更新するには、[Refresh]をクリックします。

ステップ 3 または、個々のメディアファイルを選択し、そのファイルの [Media File Detail]ページを開き、[Refresh]をクリックします。

ArchivalMediaSenseは、複数のオーディオ録音、ビデオ録画、およびビデオグリーティングを保存します。ただし、MediaSenseクラスタのディスク領域は限られています。録音を長時間保存し、自動プルーニングを回避するために、MediaSenseにはArchivalと呼ばれる機能があります。この機能を使用して、[MediaSense Archive Configuration]画面でアーカイブ設定を指定することにより、お客様はオフラインの場所に録音をコピーできます。

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手順

ステップ 1 [MediaSense Administration]メニューバーから、[Archive Configuration]をクリックします。

ステップ 2 次のチェックボックスのうち 1つをオンにします。

• [Automatically Archive MediaSense Audio Recordings]により、オーディオ録音を自動的にアーカイブします。

• [Automatically Archive MediaSense Video Recordings]により、自動的にビデオ録画をアーカイブします。

• [Automatically Archive Video Greetings Recordings]チェックボックスにより、自動的にビデオグリーティングの録画をアーカイブします。

ステップ 3 [Start Archive at]テキストボックスに、アーカイブが自動的に開始する時刻を 12時間形式で入力します。デフォルト値は 01:00 AMです。毎日指定された時刻に、MediaSenseはアーカイブするセッションのリストを計算して、アーカイブプロセスを開始します。これは、録音のリスト全体

が完了するまで続行されます。

ステップ 4 [Archive Recording Older than]テキストボックスに、録音の経過時間(日数)を入力すると、それ以降の録音が自動的にアーカイブされます。入力する日数を 1日以上にする必要があります。デフォルト値は 7です。自動プルーニングをイネーブルにしてある場合は、プルーニングの保存期間よりも少ない日数にこれを設定してください。

ステップ 5 [SFTP Location Configuration]セクションの次の必須フィールドに値を入力します。a) [Server Name (IP or FQDN)]テキストボックスに、アーカイブされた録音を保存するサーバのドメイン名または IPを入力します。デフォルト値は sftphostです。

b) [Path Name]テキストボックスに、サーバ上でアーカイブされた録音を保存するためのパスを入力します。デフォルトのパスは /です。

c) [User Name]テキストボックスに、サーバにログインするためのユーザ IDを入力します。デフォルトの IDは sftpuserです。

d) [Password]テキストボックスに、ユーザ認証用のパスワードを入力します。デフォルトのパスワードは sftppasswordです。

ステップ 6 SFTP接続とクレデンシャルを確認するには、[Test Connection]をクリックします。無効または不正なクレデンシャルを入力すると、権限のないユーザであることを示す

メッセージが表示されます。

(注)

ステップ 7 [Additional Configuration]セクションの [Simultaneous Connections (For the MediaSense Cluster)]テキストボックスに、SFTPとの最大同時接続数を入力します。この値を 1以上に設定する必要があります。デフォルトでは、1に設定されています。

ステップ 8 アーカイブ設定を保存するには、[Save]をクリックします。[Reset]ボタンをクリックして、すべての値をデフォルトまたは前回保存した状態にリセットできます。

(注)

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MediaSense サーバの設定

手順

ステップ 1 [Cisco MediaSense Administration]メニューから、[System] > [MediaSense Server Configuration]を選択します。

ステップ 2 [MediaSense Server Configuration]画面で、[Add MediaSense Server]をクリックします。プライマリノードで、[Add MediaSense Server]画面が開きます。

ステップ 3 インストールで DNSを使用する場合は、追加するサーバのホスト名を入力します。インストールで DNSを使用していない場合は、追加するサーバの IPアドレスを入力します。

ステップ 4 (任意)追加するサーバの説明を入力します。

ステップ 5 (任意)追加するサーバのMACアドレスを入力します。

ステップ 6 [Save(保存)]をクリックします。MediaSenseの画面の上部に確認メッセージが表示されます。

ステップ 7 [MediaSense Server List]に追加したサーバの設定の詳細が表示されます。インストールのこの段階では、サーバタイプが「UNKNOWN」です。

メディアのパーティション管理

[Media Partition Management]ページを使用して、現在のログインしているMediaSenseノードで使用されるメディアのパーティションを管理します。このページは、各メディアのパーティション

用にフォーマットされたディスク領域の容量とディスク領域の使用率を示します。メディアの

パーティションのサイズを拡大するには、[Configure Media Partitions]ページにアクセスします。

MediaSenseの新規インストールでは、/recordedMediaと /uploadedMediaというラベルが付いたメディアのパーティションが作成されます。初期インストール後、メディアのパーティションのサ

イズを拡大するには、追加のディスクドライブをホストに追加する必要があります(VMwareを使用)。システムが新しいディスクを認識すると、それぞれ最大 15 TBに達するまでこれらのパーティションの両方のサイズを拡大します。サイズの拡大は恒久的です(サイズを拡大後、縮

小することはできません)。

• /recordedMediaパーティションは、ライブおよび完了した最大 15 TBの着信コールの録音を保存します。

• /uploadedMediaパーティションは、発信者が保留中、または発信者がキューで待機しているときに、MediaSenseが再生する最大 15 TBの発信メディアクリップを保存します。

9.0以前のMediaSenseをアップグレードしたインストールには、/recordedMediaというラベルの付いたメディアのパーティションは存在しません。代わりに、media1など、1~ 6番まで番号が付いたメディアのパーティションが作成されます。番号が付いた各メディアのパーティションは、

サイズが固定され、200GB~2TBの着信コールの録音を保存します。これらの番号が付いたパー

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ティションに録音を保存できるのは、これらの固定サイズのパーティションが満杯になるまでに

限られます。これらの番号が付いたメディアのパーティションを再設定して、サイズを拡大する

ことはできません。メディアのパーティションの数に応じて、各アップグレードしたインストー

ルは 200 GB~ 12 TBの着信コールの録音を保存できます。

アップグレードしたインストールでは、/uploadedMediaという 1つのメディアのパーティションが作成されます。新規インストールと同様に、このパーティションは、発信者が保留中、または

発信者がキューで待機しているときに、MediaSenseが再生する最大 15 TBの発信メディアクリップを保存します。新規インストールと同様に、アップロードしたインストールの /uploadedMediaパーティションのサイズを 15 TBに拡大できます。このサイズの拡大は恒久的です。

/uploadedMediaパーティションのサイズを拡大したときは、MediaSenseシステム内のすべてのノードのメディアのパーティションのサイズを必ず拡大してください。

(注)

メディアパーティションの設定

次の手順を使用して、現在ログインしているMediaSenseノードのメディアパーティションの物理サイズを拡大します。

•新規インストールでは、/recordedMediaパーティションと /uploadedMediaパーティションを設定できます。

•アップグレードしたインストールでは、/uploadedMediaパーティションを設定できます。アップグレードしたインストールでは、番号が付いたメディアパーティションを設定できま

せん。

メンテナンス期間中にのみ、メディアパーティションを設定します。MediaServiceは、メディアパーティションの設定時に一切コールを録音しません。終了後に再度コールを録音します。

(注)

手順

ステップ 1 メンテナンス期間が開始したこと、および着信コールが録音されていないことを確認します。

ステップ 2 VMware vSphereを使用して、MediaSense仮想マシンに 1つまたは複数の仮想ディスクを追加します。

ステップ 3 [Cisco MediaSense Administration]メニューから、[System] > [Manage Media Partitions]を選択します。

ステップ 4 [Manage Media Partitions]ページで、[Configure Media Partitions]をクリックします。

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新しく追加されたディスクが、リストに「割り当て解除」として表示されるはずです。このよう

に表示されない場合は、数分待ってからページを更新します。

ステップ 5 [ConfigureMedia Partitions]ページで、[AvailableDisk List]テーブルに移動します。割り当てるディスクの [Media Partition]ドロップダウンリストを開きます。ディスクを割り当てるメディアパーティションを選択します。

ステップ 6 必要に応じて、上記の手順を繰り返します。

ステップ 7 [Save(保存)]をクリックします。ディスクの割り当てを元に戻すことができないことを示すメッセージが表示されます。拡大後、

メディアパーティションのサイズを縮小することはできません。

ステップ 8 アラートメッセージボックスで [OK]をクリックします。

ステップ 9 MediaSenseがメディアパーティションを設定する間しばらく待ちます。ボタンをクリックしたり、ウィンドウを閉じたりしないでください。

MediaSenseが確認メッセージを表示します。 [Media Partitions List]テーブルの [New UnformattedSize]カラムに、ディスク(複数可)を追加したメディアパーティション(複数可)の拡大されたサイズが表示されます。メディアサービスが着信コール録音を再開します。

ステップ 10 [Back to Media Partition Management]をクリックします。[Media Partition Management]ページが再度開きます。 [Media Partitions List]テーブルの [TotalFormatted Partition Size]カラムに、変更された値が表示されます。

Event ManagementMediaSenseAPIサービスは、MediaSenseクラスタで発生するイベントに関する通知を発行します。たとえば、ストレージのディスク容量が各種しきい値に到達したとき、新しい録音セッションが

開始されたとき、既存の録音セッションがアップデートまたは終了したとき、またはタグがセッ

ションに追加されたり、削除されたときイベントが生成されます。

イベント転送の有効化

イベントサブスクリプション APIでは、アプリケーションをサブスクライブし、サブスクリプションを確認し、すべてのイベントをアンサブスクライブできます。詳細については、『MediaSendeDeveloper Guide』を参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/products_programming_reference_guides_list.htmlから入手できます。MediaSense配置で 2つのサーバ(プライマリおよびセカンダリ)を使用する場合は、各サーバで生成されるイベント

を受信するために、サードパーティ製のクライアントアプリケーションを各サーバに個別にサブ

スクライブする必要があります。

MediaSense管理には、MediaSenseクラスタ内のプライマリサーバとセカンダリサーバ間のイベントの転送をイネーブルまたはディセーブルにするクラスタワイドのプロパティが用意されてい

ます。デフォルトでは、転送はディセーブルになっているため、すべてのイベント通知を受信す

るためにこの機能を明示的にイネーブルにする必要があります。この機能をイネーブルにする

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)84

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と、両方のサーバで生成されたイベントが受信されます。2つのサーバのそれぞれを明示的にサブスクライブする必要はありません。

サードパーティ製クライアントは、いずれかのサーバまたは両方のサーバでイベント通知の受

信を開始するためにプライマリサーバとセカンダリサーバのいずれかにサブスクライブする

必要があります。イベント転送をイネーブルにすると、サードパーティ製クライアントは、

すべてのイベントを取得するために1つのサーバ(プライマリまたはセカンダリのいずれか)にのみサブスクライブできます。

(注)

MediaSenseクラスタのプライマリサーバとセカンダリサーバ間のイベント転送をイネーブルにするには、次の手順を実行します。

手順

ステップ 1 MediaSense管理で、[System] > [Event Management]を選択します。[MediaSense Event Management] Webページが表示されます。

ステップ 2 [Event Management] Webページで、[Enabled Event Forwarding]チェックボックスをオンにして、このクラスタ内のプライマリサーバとセカンダリサーバ間のイベント転送をイネーブルにします。

[Save(保存)]をクリックします。サードパーティ製クライアントは、両方のサーバのすべてのイベントの通知を受信します(この

機能をイネーブルにサーバに関係ありません)。

Cisco Unified Border Element による MediaSense のセットアップCisco Unified Border Element(Unified Border Element)展開モデルを使用する場合、MediaSenseではすべてのMediaSenseユーザに対して Unified Communications Manager認証が必要です。すべての Unified Communications Managerユーザ IDの制限が適用されます。

Unified Communications Manager ユーザの管理Administrative XML Layer(AXL)認証を使用して、Unified Communications Managerクラスタを入力し、クラスタ内の Unified Communications Managerサーバのリストを取得できます。 AXL認証中に、Unified CommunicationsManagerパブリッシャがオフラインまたは使用不能の場合、AXL認証の次に使用可能な Unified Communications Managerサブスクライバを提供できます。 AXL管理者のユーザ名は、そのクラスタのUnified CommunicationsManager管理者のユーザ名と同じではない場合があります。 Unified Communications Managerの標準 Unified Communications Manager管理者グループおよび標準 AXL APIアクセスロールに AXL管理者のユーザ名を追加してください。

Unified Border Elementの展開にMediaSenseサーバを使用する前に、次のタスクを実行します。

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MediaSense の管理と設定Cisco Unified Border Element による MediaSense のセットアップ

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• MediaSenseを設定する前に、必要な Unified Communications Managerクラスタおよびユーザを設定し、配置します。Unified CommunicationsManagerのマニュアル(http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/prod_maintenance_guides_list.html [英語])を参照してください。

• Unified Communications Managerの認証に関する詳細については、[Supported Deployments]セクションを確認してください。

• Unified CommunicationsManagerの IPアドレス、AXL管理者のユーザ名、およびAXL管理者パスワードを確認し、MediaSenseインストール後のタスクを完了します。

Unified Border Element 用の Cisco MediaSense のプロビジョニングUnified CommunicationsManagerでAXLユーザを作成したら、Unified CommunicationsManager AXLユーザをMediaSenseAPIユーザとして選択し、割り当てることにより、MediaSenseUIを使用してUnified Communications Managerユーザ(複数可)を割り当てる必要があります。

サードパーティ製 SIPデバイスとの相互運用性を向上させるために、Unified Border Elementダイヤルピアは発信音声およびビデオコールのアーリーオファーをイネーブルにします(デフォ

ルト)。 MediaSense配置で、このデフォルトのアーリーオファーを変更しないでください。

注意

MediaSenseが Unified Border Element展開用にプロビジョニングされていることを確認するには、次のタスクを実行します。

• #unique_140

• Unified Communications Managerサービスプロバイダーの切り替え, (61ページ)

• Cisco MediaSense配置用のユーザのプロビジョニング , (64ページ)

任意の Unified Border Element展開に対して、MediaSenseのコール制御サービスプロバイダーを設定する必要はありません。

(注)

Unified Border Element と MediaSense のセットアップUnifiedBorder Elementアプリケーションは、CLIを使用してUnifiedBorder Elementにアクセスし、MediaSenseでのメディア録音をイネーブルに設定します。

MediaSense対応 Unified Border Elementにアクセスし、設定するには、この項で説明する作業を実行します。

• Unified Border Elementゲートウェイのアクセシビリティ, (87ページ)

• Unified Border Elementビューコンフィギュレーションコマンド, (87ページ)

•グローバルレベルの相互運用性とMediaSenseのセットアップ, (88ページ)

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MediaSense の管理と設定Cisco Unified Border Element による MediaSense のセットアップ

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•ダイヤルピアレベルの設定, (89ページ)

Unified Border Element ゲートウェイのアクセシビリティUnified Border Elementへアクセスするには、SSHまたは Telnetを使用して、セキュアな通信をイネーブルにします。 SSHまたは Telnetセッションでは、認証に IPアドレス、ユーザ名、およびパスワードが必要です。Unified Border Element管理者からこれらの詳細を取得できます。詳細については、次の表およびUnified Border Elementのマニュアル(http://www.cisco.com/go/cube)を参照してください。

表 4:Unified Border Element のアクセス情報

説明フィールド

Unified Border Elementゲートウェイの IPアドレス。IPアドレス

ゲートウェイデバイスに設定されているユーザ名。ユーザ名

このユーザ名に対して設定されているパスワード。パスワード

Unified Border Element ビューコンフィギュレーションコマンドUnified Border Element設定作業を開始する前に、既存の Unified Border Element設定を表示し、確認してください。

次の表に、既存の Unified Border Element設定を表示し、確認するために関連する Cisco IOSベースの(CLI)コマンドを示します。

表 5: Unified Border Element 設定を表示する Cisco IOS コマンド

説明コマンド

このUnified Border Elementゲートウェイの既存の設定を表示します。

show running-config

この Unified Border Elementゲートウェイのスタートアップコンフィギュレーションを表示し

ます。

show startup-config

このUnified Border Elementゲートウェイで使用される IOSバージョンを表示します。

show version

アクティブな SIPコールの数を表示します。show call active voice summary

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 87

MediaSense の管理と設定Cisco Unified Border Element による MediaSense のセットアップ

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グローバルレベルの相互運用性と MediaSense のセットアップMediaSenseとの相互運用性を許可するには、ダイヤルピアレベルまたはグローバルコンフィギュレーションレベルで、UnifiedBorderElementコンフィギュレーションを追加する必要があります。

グローバルレベルの設定

手順

ステップ 1 SSHまたは Telnetを使用して Unified Border Elementゲートウェイに接続します。

ステップ 2 グローバルコンフィギュレーションモードを開始します。

cube# configure terminalEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.cube(config)#

ステップ 3 VoIP音声サービスコンフィギュレーションモードを開始します。

cube(config)# voice service voip

ステップ 4 通話料金詐欺セキュリティが正しく設定されていない場合、コールは 403 Forbidden応答によって拒否される可能性があります。ソリューションは、信頼できるエンドポイントとして IPアドレスを追加されるはずです。そうでない場合、次のコンフィギュレーションエントリを使用して IPアドレスによる信頼できるリストの認証をすべてディセーブルにします。

cube(config-voi-serv)# no ip address trusted authenticate

ステップ 5 Unified Border Elementと Unified Border Element冗長性を有効にします。

cube(config-voi-serv)# mode border-elementcube(config-voi-serv)# allow-connections sip to sipcube(config-voi-serv)# sipcube(config-voi-serv)# asymetric payload fullcube(config-voi-serv)# video screening

上記の例では、最後の 3行はビデオコールが Unified Border Elementを通過する場合にのみ必要です。

ステップ 6 この時点で、Unified Border Element設定を保存し、Unified Border Elementをリブートする必要があります。

Unified Border Elementのリブートは、オフピーク時間中に実行してください。

注意

a) Unified Border Elementの設定を保存します。

cube# copy run start

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)88

MediaSense の管理と設定Cisco Unified Border Element による MediaSense のセットアップ

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b) Unified Border Elementをリブートします。

cube# reload

ステップ 7 1つの音声コーデッククラスを作成し、5つのコーデックを取り込みます(ビデオ用の 1つを含む)。これらのコーデックは、着信/発信ダイヤルピアによって、音声クラスを指定するために使用されます。

cube(config)# voice class codec 1cube(config)# codec preference 1 mp4a-latm fmtp-select-one max-bitrate 64000cube(config)# codec preference 2 g711ulawcube(config)# codec preference 3 g729br8cube(config)# codec preference 4 g722-64cube(config)# video codec h264

上記の例では、最初のコーデックの優先設定とビデオコーデックの定義は、AAC-LD/LATMメディアが顧客コールフローの一部の場合にのみ必要になります。

ステップ 8 ビデオメディアプロファイルおよびメディアクラスを作成します。

cube(config)# media profile video 1cube(config)# ref-frame-req rtcp retransmit-interval 50 retransmit-count 0cube(config)# ref-frame-req sip-infocube(config)# media class 2cube(config)# video profile 1cube(config)# media class 3cube(config)# recorder parametercube(config)# media-recording 3000cube(config)# video profile 1

ステップ 9 デバッグを簡素化するため、Unified Border Elementの現地時間をMediaSenseサーバの現地時間と同期させる必要があります。

たとえば、NTPサーバを 10.10.10.5に指定した場合、Unified Border Elementでは次のコマンドを使用します。

cube(config)# ntp update-calendarcube(config)# sntp server 10.10.10.5

ダイヤルピアレベルの設定

ここでは、設定例について説明します。UnifiedBorderElementは、さまざまな方法で展開できます。

(注)

Unified Border Elementの各MediaSense展開には、以下の 3つのダイヤルピアが含まれています。

•着信ダイヤルピア:この例では、一意の名前は 1000です

•発信ダイヤルピア:この例では、一意の名前は 2000です

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 89

MediaSense の管理と設定Cisco Unified Border Element による MediaSense のセットアップ

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•分岐ダイヤルピア:この例では、一意の名前は 3000です

この手順を開始する前に、これらの 3つのダイヤルピアの詳細を Unified Border Element管理者から入手してください。

これらの 3つのダイヤルピアを設定する順序は重要ではありません。(注)

MediaSense 展開の Unified Border Element ダイヤルピアの設定

この手順は、3つのダイヤルピアの設定方法の例を示します。使用される特定の名前および値は、説明のみを目的として使用されています。

この手順は、実際のUnifiedBorderElementのマニュアルに取って代わるものではありません。MediaSense用の Unified Border Elementの設定に関する詳細情報を説明するチュートリアルです。最新情報については、http://www.cisco.com/go/cubeから入手できる Unified Border Elementのマニュアルを参照してください。

注意

手順

ステップ 1 着信ダイヤルピアでメディア分岐を設定します。

a) 着信ダイヤルピアに固有の名前を割り当てます。この例では、名前は「1000」に設定されます。

cube(config)# dial-peer voice 1000 voip

このコマンドによってダイヤルピアコンフィギュレーションモードに移行し、「1000」という名前の VoIPダイヤルピアに設定します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)90

MediaSense の管理と設定Cisco Unified Border Element による MediaSense のセットアップ

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b) この着信ダイヤルピアのセッションプロトコルを「sipv2」に指定します(この値は任意ではありません)。

cube(config-dial-peer)# session protocol sipv2

このコマンドは、エンドポイントのSIPセッションプロトコルが動作し、コールの処理に使用できるかどうかを判定します。セッションプロトコルとVoIPレイヤは、IPレイヤに応じて最適なローカルアドレスを設定し、複数のインターフェイスが宛先アドレスへのルートをサポー

トできる場合でも、このアドレスをシグナリング、メディア、または両方の送信元アドレスと

して使用します。

c) 着信コールの SIP Invite URLを指定します。この例では、着信、録音可能コールは 6桁であるとします。ここでは、最初の 3桁に「123」を割り当て、最後の 3桁は発信者が(ダイヤルする宛先DNの一部として)任意に選択できるようにします。このコマンドは、着信コールをダイヤルピアと関連付けます。

cube(config-dial-peer)# incoming called-number 9700

d) 複数のコーデックを使用する場合は、コーデックの選択順序を定義する音声クラスを作成する必要があります。これにより、各ダイヤルピアにクラスを適用するために音声クラスを適用で

きます。この例では、使用されているタグは「1」です。

cube(config-dial-peer)# voice-class codec 1

このタグは、このコーデックを一意に識別します。範囲は 1~ 10000です。

e) コールを転送する場合、MediaSenseにメタデータを伝播する必要があります。これを実行するには、このダイヤルピアの出力ヘッダー内の PAIヘッダーへの転送をイネーブルにします。

cube(config-dial-peer)# voice-class sip asserted-id pai

f) 着信ダイヤルピアを通過するすべてのコールが分岐できるように指定します。グローバル分岐をセットアップするために使用する番号と同じ番号を使用します(「グローバルレベルの設

定」を参照)。この例では、メディアクラスの番号は「219」です。

cube(config-dial-peer)# media-class 3

g) この着信ダイヤルピアの設定を終了します。

cube(config-dial-peer)# exitcube(config)#

ステップ 2 発信ダイヤルピアを設定します。

a) 発信ダイヤルピアに固有の名前を割り当てます。この例では、名前は「2000」に設定されます。

cube(config)# dial-peer voice 2000 voip

このコマンドによってダイヤルピアコンフィギュレーションモードに移行し、「2000」という名前の VoIPダイヤルピアに設定します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 91

MediaSense の管理と設定Cisco Unified Border Element による MediaSense のセットアップ

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b) この発信ダイヤルピアのセッションプロトコルを「sipv2」に指定します(この値は任意ではありません)。

cube(config-dial-peer)# session protocol sipv2

c) 着信側番号に対応する宛先を指定します。この例では、「9700」です。

cube(config-dial-peer)# destination-pattern 9700

d) 複数のコーデックを使用する場合は、コーデックの選択順序を定義する音声クラスを作成する必要があります。これにより、各ダイヤルピアにクラスを適用するために音声クラスを適用で

きます。着信ダイヤルピアと同じタグを使用します。この例では、使用されているタグは「1」です。

cube(config-dial-peer)# voice-class codec 1

e) 着信ダイヤルピアを通過するすべてのコールが分岐できるように指定します。グローバル分岐をセットアップするために使用する番号と同じ番号を使用します(グローバルレベルの設定,(88ページ)を参照)。この例では、メディアクラスの番号は「2」です。

cube(config-dial-peer)# media-class 2

f) このコールに対してプライマリ宛先を指定します。この例では、宛先を「ipv4:10.1.1.10:5060」に設定します。

cube(config-dial-peer)# session target ipv4:10.1.1.10:5060cube(config-dial-peer)# voice-class sip options-keepalivecube(config-dial-peer)# signaling forward none

g) この発信ダイヤルピアの設定を終了します。

cube(config-dial-peer)# exitcube(config)# exit

ステップ 3 分岐ダイヤルピアを設定します。

a) 分岐ダイヤルピアに固有の名前を割り当てます。この例では、名前は「3000」に設定されます。

cube(config)# dial-peer voice 3000 voip

このコマンドによってダイヤルピアコンフィギュレーションモードに移行し、「3000」という名前の VoIPダイヤルピアに設定します。

(任意)任意の英語フレーズを使用して、このダイヤルピアが実行する内容の説明を入力しま

す。

cube(config-dial-peer)# description This is the forking dial-peer

b) この分岐ダイヤルピアのセッションプロトコルを「sipv2」に指定します(この値は任意ではありません)。

cube(config-dial-peer)# session protocol sipv2

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)92

MediaSense の管理と設定Cisco Unified Border Element による MediaSense のセットアップ

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c) 任意の宛先パターンを指定します(ワイルドカードは使用できません)。この Unified BorderElementから録音されるコールが、この内線番号から発信されたように表示されます(MediaSense着信コール構成テーブルでは、この番号はアドレスフィールドに対応します)。この例では、

「1234」に設定します。

cube(config-dial-peer)# destination-pattern 1234

d) 複数のコーデックを使用する場合は、コーデックの選択順序を定義する音声クラスを作成する必要があります。これにより、各ダイヤルピアにクラスを適用するために音声クラスを適用で

きます。着信ダイヤルピアと同じタグを使用します。この例では、「1」です。

cube(config-dial-peer)# voice-class codec 1

e) MediaSense拡張サーバの 1つの IPアドレスを、Unified Border Elementトラフィックの宛先として指定します(該当する場合)。この例では、IPアドレス 10.2.2.20のMediaSenseサーバを使用します。

これらのサーバは Unified Border Elementの負荷を伝送するため、このステップではプライマリまたはセカンダリMediaSenseサーバを使用することを避けてください。データベースサーバへの負荷の追加を回避することをお勧めします。

(注)

cube(config-dial-peer)# session target ipv4:10.2.2.20:5060

f) MediaSenseと通信するセッション転送タイプ(UDPまたは TCP)を設定します。デフォルトは UDPです。 session transportコマンドで指定するトランスポートプロトコルと transportコマンドで指定するプロトコルは同一である必要があります。

cube(config-dial-peer)# session transport tcp

g) エンドポイント間の接続をモニタするハートビートメカニズムを設定します。汎用ハートビートメカニズムでは、Cisco Unified Border ElementがMediaSenseサーバまたはエンドポイントの状態をモニタし、ハートビート障害が発生した場合にダイヤルピアをタイムア

ウトするオプションを提供できます。

同じ宛先パターンに代替ダイヤルピアを設定した場合、コールは次の優先ダイヤル

ピアにフェールオーバーします。それ以外の場合、コールは拒否されます。フェー

ルオーバーダイヤルピアを設定していない場合、キープアライブオプションを設定

しないでください。

(注)

cube(config-dial-peer)# voice-class sip options-keepalive

h) Unified Border ElementがMediaSenseに INVITEのマルチパートボディを送信しないようにします。

cube(config-dial-peer)# signaling forward none

i) この分岐ダイヤルピアの設定を終了します。

cube(config-dial-peer)# exitcube(config)#

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 93

MediaSense の管理と設定Cisco Unified Border Element による MediaSense のセットアップ

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j) コンフィギュレーションモードを終了します。

cube(config)# exitcube#

k) Unified Border Elementの設定を保存します。

cube# copy run start

Unified Border Element 展開のログコマンドCisco Unified Border Element(Unified Border Element)は、コールが失敗するとエラーを記録します。また、デバッグおよびログメッセージにタイムスタンプを適用します。次の表に、便利なロ

グコマンドの一部を示します。

ミリ秒単位のタイムスタンプによって、相互に関連するさまざまなデバッグイベントのタイ

ミングを詳細に示すことができます。ミリ秒単位のタイムスタンプは、パフォーマンスの問

題を実証するために使用しないでください。代わりに、イベントが発生したときに相対的な情

報を入手するために使用してください。

(注)

表 6: Unified Border Element の展開に役立つログコマンド

説明コマンド

さまざまなデバッグイベントに対して、ミリ秒

(msec)単位のタイムスタンプを指定します。service timestamp debug datetime msec localtimeshow-timezone

さまざまなログイベントに対して、ミリ秒

(msec)単位のタイムスタンプを指定します。service timestamps log datetime msec localtimeshow-timezone

Unified Border Elementログインのメモリ割り当てを指定します。

localtime logging buffered 1000000

すべてのログメッセージが記録されるように指

定します。

no logging rate-limit

ログメッセージがコンソールに表示されないよ

うに指定します。

no logging console

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)94

MediaSense の管理と設定Cisco Unified Border Element による MediaSense のセットアップ

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MediaSense Serviceability へのアクセスMediaSense管理のインストール後の設定が完了すると、MediaSense Serviceabilityにログインできます。

手順

ステップ 1 MediaSense Serviceabilityにアクセスします。次のいずれかの方法で、MediaSense Serviceabilityにアクセスできます。

• MediaSenseがサポートするWebブラウザセッションで、次の URLを入力します:http://servername/oraservice。ここで、servernameはMediaSenseをインストールしたサーバのIPアドレスです。

• [Administration]ウィンドウの右上隅にある [Navigation]ドロップダウンメニューから、[CiscoMediaSense Serviceability]を選択し、[GO]をクリックします。

ステップ 2 自己署名セキュリティ証明書を承認するように求めるセキュリティアラートメッセージが表示さ

れます。このセキュリティ証明書は、サーバにセキュア接続するために必要です。必要なボタン

をクリックします。

すでにセキュリティ証明書がインストールされている場合、このセキュリティメッセージは表示

されない場合があります。

[Authentication]ページが表示されます。

ステップ 3 シングルサインインのユーザ名とパスワードを入力し、[Log in]をクリックします。

すでにMediaSenseにログインしている場合、再度ログインせずにMediaSenseServiceabilityにアクセスできます。

(注)

正常にログインすると、[Welcome]ページが表示されます。 [Welcome]ページには、製品のバージョン番号、商標、著作権、および暗号化に関する情報が表示されます。

MediaSense Serviceability[MediaSense Serviceability]メニューバーには、次のオプションが用意されています。

• [Trace]:MediaSenseコンポーネントのログとトレースの設定を行います。イネーブルにすると、Unified Unified Real-Time Monitoring Tool(Unified RTMT)を使用してトレース情報を収集および表示することができます。

• [Tools]:Unified RTMTプラグインなどのシステムツールへのアクセス、ネットワークサービスの管理、および機能サービスの制御を可能にするオプションが含まれています。

• [Help]:MediaSenseのオンラインヘルプへのアクセスを可能にします。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 95

MediaSense の管理と設定MediaSense Serviceability へのアクセス

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必要な管理インターフェイスに移動後、次のいずれかのオプションを選択します。

◦単一ウィンドウ用のドキュメントを表示するには、[Help] > [This Page]を選択します。

◦サーバで実行されている管理のバージョンを確認するには、[Help]> [About]を選択するか、ウィンドウの右上隅にある [About]リンクをクリックします。

◦このリリースのすべてのマニュアルの最新バージョンを確認するには、[Help]>[Cisco.com]を選択します。

外部ネットワークに接続されている場合、このリンクはMediaSenseのホームページ(http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/tsd_products_support_series_home.html)に接続します。

◦このリリースのトラブルシューティングのヒントの最新バージョンを確認するには、[Help] > [Troubleshooting Tips]を選択します。

外部ネットワークに接続されている場合、このリンクはMediaSenseの [Troubleshooting]ページ(http://docwiki.cisco.com/wiki/Troubleshooting_Cisco_MediaSense)に接続します。

セッションの状態が 30分間アイドル状態になると、MediaSense Serviceability Administrationインターフェイスからログアウトされます。

(注)

トレース設定

このセクションでは、MediaSense Serviceability Administrationでのトレースの使用について説明します。

トレースファイル

トレースファイルは、MediaSenseコンポーネントからのアクティビティを記録するログファイルです。トレースファイルでは、システムに関する特定の詳細情報を取得できるため、問題をトラ

ブルシューティングできます。MediaSenseシステムは、さまざまなサービスのトレース情報を生成できます。生成された情報はトレースファイルに保存されます。トレースファイルのサイズ

を制御するために、情報を収集するサービスと収集する情報のレベルを指定できます。

トレース情報は、問題をデバッグするために、主に開発者によって使用されます。各MediaSenseサービスは、複数のコンポーネントで構成できます。各コンポーネントは、複数のトレースフラ

グで構成できます。各コンポーネントまたは必須フラグのトレースをイネーブルまたはディセー

ブルにできます。ログとは異なり、トレースファイルは 1レベルにのみ書き込まれます。このセクションでは、MediaSense Serviceability Administrationのトレース設定要件について説明します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)96

MediaSense の管理と設定トレース設定

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MediaSense管理がMediaSenseコンフィギュレーションサービスに接続できない場合、デフォルトのトレース設定を使用します。MediaSenseコンフィギュレーションサービスがディセーブルまたは停止した場合、トレースの構成情報は対応するユーザインターフェイスのページ

に表示されません。同様に、トレース設定が任意のサービスで使用できない場合、ユーザイ

ンターフェイスのページに、そのサービスの情報は表示されません。

注意

トレースとロギングの違いは次のとおりです。

•トレース:デフォルトで、トレースフラグはログに出力されない詳細な、開発者指向情報を含みませんが、ロギングが増加した場合にのみ問題をデバッグすることができます。

•ロギング:ログメッセージは、常にログに出力され、重大なエラー状態に対して正常なシステム動作のすべてを示す、定義済みかつより高いレベルのメッセージです。

トレースログレベル

トレースフラグ情報は、コンフィギュレーションデータベースに保存されます。

ログレベルは、各サービスに対して生成されるMediaSenseメッセージレベル(infoおよびdebug)を識別します。各サービスコンポーネントの現在有効なログレベルは、[Trace Configuration]画面のオプションボタン([Log Level]カラム)で識別されます。現在有効なトレースフラグは[Trace Configuration]画面のチェックマーク([Enabled]カラム)で識別されます。

Perfmonエージェントネットワークサービスのログレベルまたはトレースマスクはありません。

(注)

メディアサービスは動的なトレースレベルの変更をサポートしていないため、このサービス

のトレースファイルを作成したり、表示したりすることはできません。メディアサービスの

トレースフラグは TACのみが使用し、エンドユーザは使用できません。

注意

MediaSenseのログ情報は、次の出力ファイルで提供されます。

• ORASERVICE-oraservice.<yyyy-MM-dd>T<HH-mm-ss.SSS>.startup.log:debugおよび infoメッセージが含まれます(debugおよび infoメッセージレベルの詳細については、上記のMediaSenseログレベルのテーブルを参照してください)。

• Error-oraservice.<yyyy-MM-dd>T<HH-mm-ss.SSS>.startup.log:システム状態のみが含まれます。

これらの各ファイルは、デフォルトで 50 MBの最大ファイルサイズがあります。ログファイルのサイズとファイル数は設定できません。

トレースフラグ

各サービスコンポーネントには、対応するトレースフラグを持つさまざまな論理ディビジョンが

あります。問題が発生するたびに最低レベルのロギング情報を確実にキャプチャするために、

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 97

MediaSense の管理と設定トレース設定

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MediaSenseのインストール時に特定のトレースフラグのセットがデフォルトでイネーブルになります。トレースフラグを有効にするには、対応するコンポーネントのログレベルをDEBUGに設定する必要があります。ほとんどのコンポーネントのログレベルは、MediaSenseシステムのインストール時にデフォルトで DEBUGに設定されます。

各コンポーネント内のコンポーネント全体または特定のトレースフラグをイネーブルにできま

す。同じクラスタ内のさまざまなMediaSenseサービスにさまざまなログレベル値(infoまたはdebug)を設定することもできます。

MediaSense Serviceability AdministrationはMediaSenseサービスコンポーネント内の各トレースフラグのリストを示します。

このサービスは動的なトレースレベルの変更をサポートしていないため、メディアサービス

のトレースファイルを作成することはできません。

注意

以下のリストは、デフォルトでイネーブルになる必須トレースフラグを持つコンポーネントを示

します。

• MediaSense APIサービス

◦ AMSシステム

◦メソッドの開始と終了

◦ SIPアダプタ

• MediaSenseコール制御サービス

◦ DEBUG

• MediaSenseコンフィギュレーションサービス

◦コンフィギュレーションサービスのデータアダプタ

◦コンフィギュレーションサービスのコア

◦コンフィギュレーションサービス AXLインターフェイス

◦システム

◦コンフィギュレーション通知

• MediaSenseサービスアビリティの管理

◦システムアクティビティ

◦コンフィギュレーションサービスの相互作用

◦システムサービスの相互作用

◦監査情報

◦クラスタリングアクティビティ

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)98

MediaSense の管理と設定トレース設定

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◦コントローラクラスのアクティビティ

• MediaSense管理

◦管理サービスコア

◦ DBアクセス

◦一般的な ORA管理ユーザインターフェイス

◦管理コンフィギュレーションの更新

◦管理ユーティリティ

• MediaSenseストレージ管理エージェント

◦ DEBUG

トレースファイルの場所

トレースファイルには、各サービスに関する情報が含まれています。

各サービスのトレースファイルに含める情報を設定後、UnifiedReal-TimeMonitoringTool(RTMT)の [Unified Communications Trace and Log Central]オプションを使用して、トレースファイルを収集および表示できます。 Trace and Log Centralは、トレースファイルへのアクセスを管理および提供するUnifiedCommunicationsコンポーネントです。サービスが起動すると(ポストインストールプロセス中)、トレースおよびログファイルは、Unified RTMTを起動後、RTMTの [Trace andLog Central]セクションに表示されます。

詳細については、『Cisco Unified Real-Time Monitoring Tool Administration Guide』(http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/prod_maintenance_guides_list.html)を参照してください。

トレースファイル情報の設定

デフォルトでは、トレースフラグは、問題が発生した場合に最小限の情報を収集するように

各コンポーネントを設定します。これらのフラグは、システムのパフォーマンスに影響を与

えることなく最も多くの情報をキャプチャする値に基づいて選択されます。場合によっては、

追加のトレースフラグをイネーブルにする必要があります(通常は、CiscoSupportの指導の下で、問題のログの詳細情報を収集してください)。これらの追加トレースフラグは、システ

ムのパフォーマンスを低下させる場合があります。この場合は、情報を収集後、追加トレー

スフラグをディセーブルにします。

注意

トレースファイル情報を設定し、トレースフラグ設定をイネーブルまたはディセーブルにするに

は、次の手順を実行します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 99

MediaSense の管理と設定トレース設定

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手順

ステップ 1 MediaSense Serviceability Administrationから [Trace] > [Configuration]を選択します。[Trace Configuration] Webページが開き、設定されたトレースフラグとともに各サービスに対応する適用可能なトレースフラグが表示されます。

ステップ 2 サービスごとに、必要なトレースログレベルおよびトレースフラグを選択します。

ステップ 3 [Save]をクリックして、設定した内容ごとにトレースファイルを生成します。または、[Reset]をクリックして、選択したサービスのデフォルト設定に戻るか、[Cancel]をクリックして、以前の設定に戻ります。

ステップ 4 対応するトレースファイルの場所から、保存されたファイルを取得します。

トレースファイルの解釈

MediaSenseサーバは、MediaSenseコンポーネントをインストールしたフォルダ内のログフォルダにトレースファイルを保存します。 Unified RTMTを使用してトレース情報を収集し、表示できます。

パフォーマンスロギング

パフォーマンスロギングWebページを使用して、スレッドトレースとメモリトレースを設定し、MediaSenseクラスタのパフォーマンスをモニタできるようにします。

パフォーマンスロギングWebページから、次のMediaSenseサービス用のスレッドトレースとメモリトレースをダンプできます。

• APIサービス

•コンフィギュレーションサービス

•コール制御サービス

•ストレージ管理エージェント

•管理機能

•診断

•サービスアビリティの管理

•システムサービス

• Perfmonエージェント

各トレースのダンプは、異なるログファイルのさまざまなログ情報を提供します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)100

MediaSense の管理と設定トレース設定

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•スレッドトレースダンプ機能は、次の 4パート(.txt)ファイル名形式で、各サービス(名前、状態、およびスタック)のすべてのスレッドに関するログ情報を提供します。

diagnostic-threads.<process-id>.<service-id>.<time stamp>.txt

•メモリトレースダンプ機能は、次の 4パート(.hprof)ファイル名形式で、各サービスのメモリ情報を提供します。

diagnostic-memory.<process-id>.<service-id>.<time stamp>.hprof

•メモリトレースダンプ機能は、次の 4パート(.txt)ファイル名形式で、各サービスのヒープ情報も提供します。

diagnostic-memory.<process-id>.<service-id>.<time stamp>.txt

トレース情報をダンプすると、選択されたサービス(スレッドまたはメモリ)の情報は、そのサー

ビスのログフォルダに収集されます。その後、UnifiedReal-TimeMonitoring Tool(UnifiedRTMT)を使用して、ログファイルをダウンロードできます。

ダンプトレースパラメータ

手順

ステップ 1 MediaSense Serviceability Administrationで、[Trace] > [Performance Logging]を選択します。パフォーマンスロギングWebページが開き、設定されたトレースフラグが該当するサービスのリストとともに表示されます。

ステップ 2 トレースパラメータを収集するのに必要なサービスを選択します。

ステップ 3 [Dump Thread Trace]をクリックして、選択したサービスのスレッドトレースファイルを生成します。このダンプオプションにより、デッドロックを検出し、スレッドが過剰にリソースを使用す

るか、メモリ不足エラーが発生するかを分析できます。

または、[Dump Memory Trace]をクリックして、選択したサービスのメモリトレースファイルを生成します。このダンプオプションにより、Javaヒープで大量のメモリを使用するオブジェクトを見つけることができます。

これは、選択したサービスのフォルダに対応するログファイルを作成します。

ステップ 4 Unified RTMTを使用して、対応するトレースファイルの場所から保存したファイルを取得します。

Serviceability ツール問題をトラブルシューティングするには、MediaSense Serviceabilityと Unified Serviceabilityでサービスを管理する必要があります。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 101

MediaSense の管理と設定Serviceability ツール

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『CiscoUnified ServiceabilityGuide』を参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/prod_maintenance_guides_list.htmlから入手できます。

コントロールセンターのネットワークサービス

コントロールセンターのネットワークサービスは自動的にインストールされます。

インストール後、コントロールセンターのネットワークサービスは、クラスタ内の各サーバで自

動的に起動します。必要に応じて、これらのネットワークサービスを停止できます。

(注) •ローカルサーバの時刻は管理インターフェイスに表示されます。この時間は設定できません。

• SNMPがサポートされていないため、MediaSenseリリース 9.0(1)でのみ、UnifiedServiceability Administrationの SNMPコミュニティストリングを設定できません。これらのストリングを設定すると、ホストリソースエージェントが一時停止します。

ネットワークサービスの管理

この情報を使用して、ネットワークサービスを開始、停止、および再起動します。

手順

ステップ 1 [MediaSense Serviceability]メニューバーから [Tools]をクリックし、[Control Center - Network Services]を選択します。

[Control Center - Network Services]ウィンドウに表示されるサービスは、各サービスを起動するまで開始されません。

[Control Center - Network Services] Webページには、設定可能なMediaSenseサービスがデフォルトサーバ(クラスタ内のプライマリサーバ)のサービスステータスとともに表示されます。

他のネットワークサービスと同様、システムサービスとサービスアビリティの管理は起

動時に動作可能です。このWebページから、システムサービスまたはMediaSenseサービスアビリティの管理を停止できません。システムサービスまたはサービスアビリティ

の管理がダウンすると、サービス制御操作は実行できません。システムサービスまたは

サービスアビリティの管理で問題が発生した場合、utils service,(131ページ)コマンドを使用して、これらのサービスを起動または再起動できます。

注意

ステップ 2 サービスを開始、停止、または再起動するには、必要なサービスの名前の前にあるチェックボッ

クスをオンにします。

選択したことを示すチェックマークがチェックボックスに表示されます。

ステップ 3 必要な操作を実行するには、[Start]、[Stop]、または [Restart]ボタンをクリックします。ステータスセクション(ツールバーの下)に、タスクの完了または対応するエラーメッセージを

示す進捗メッセージが表示されます。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)102

MediaSense の管理と設定Serviceability ツール

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いつでも、[Refresh]をクリックして、画面をサービスの最新の状態に更新できます。

(注)

コントロールセンターの機能サービス

MediaSenseサービスアビリティには、機能サービスを制御する複数のオプションが用意されています。

機能サービスの管理

この情報を使用して、MediaSense機能サービスを起動、停止、または再起動します。

手順

ステップ 1 [MediaSense Serviceability]メニューバーから [Tools]をクリックし、[Control Center - Feature Services]を選択します。

[Control Center - Feature Services]ウィンドウに表示されるサービスは、各サービスを起動するまで開始されません。

[Control Center - Feature Services] Webページには、設定可能なMediaSenseサービスがデフォルトサーバ(クラスタ内のプライマリサーバ)のサービスステータスとともに表示されます。

ステップ 2 サービスを開始、停止、または再起動するには、必要なサービスの名前の前にあるチェックボッ

クスをオンにします。

選択したことを示すチェックマークがチェックボックスに表示されます。

ステップ 3 必要な操作を実行するには、[Start]、[Stop]、または [Restart]ボタンをクリックします。ステータスセクション(ツールバーの下)に、タスクの完了または対応するエラーメッセージを

示す進捗メッセージが表示されます。

いつでも、[Refresh]をクリックして、画面を最新の状態に更新できます。

(注)

メディアサービス、コール制御サービス、またはデータベースサービスの再アクティブ化

メディアサービス、コール制御サービス、またはデータベースサービスの再アクティブ化によっ

て、次の結果がもたらされます。

•メディアサービス、コール制御サービス、またはデータベースサービス内で一時停止が発生し、エラー状態で終了すると、サービスを再アクティブ化したとしても、進行中の録音が

正常に完了しない場合があります。他のすべての状態の録音は正常です。

•サービスを再アクティブ化してからのみ、新しいコールを録音できます。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 103

MediaSense の管理と設定Serviceability ツール

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オフピーク時間中にコール制御、データベース、メディアサービスを再アクティブ化するこ

とにより、進行中の録音の中断を最小限に抑えることができます。

(注)

クラスタ内の他のサーバのサービスアビリティユーザインターフェ

イスへのアクセス

はじめる前に

MediaSenseコンフィギュレーションサービスは、クラスタの詳細が [Cluster Access]Webページに表示できるように、プライマリサーバまたはセカンダリサーバのいずれかで [In service]“ ”状態になっている必要があります。

手順

ステップ 1 [MediaSense Serviceability]メニューバーから、[Tools]をクリックし、[MediaSense Cluster Access]を選択します。

[CiscoMediaSense Cluster Access]Webページに、このクラスタの各サーバで使用可能なリンクが表示されます。各サーバは、プライマリサーバ、セカンダリサーバ、または拡張サーバとして識

別されます。対応するリンクを使用して、このサーバのMediaSense Serviceability Administrationに移動します。これらのサーバのいずれかにログインする必要があります。

ステップ 2 [MediaSense Serviceability Administrationの [Authentication]ウィンドウで、ユーザ IDとパスワードを入力します。 [Sign In]を選択します。

Unified RTMT の管理このセクションでは、Real-TimeMonitoring Tool(Unified RTMT)対応のMediaSenseに固有の詳細について説明します。クライアント側アプリケーションとして実行される Unified RTMTツールは、HTTPSと TCPを使用してMediaSenseのシステムパフォーマンスとデバイスステータスをモニタします。 Unified RTMTは、HTTPSを使用してデバイスに直接接続し、システムの問題をトラブルシューティングできます。

Unified RTMTがデスクトップ上のアプリケーションとして動作していない場合でも、パフォーマンスモニタリングなどのタスクの更新はサーバ上でバックグラウンドで続行されます。

VLTプラグインはMediaSenseで使用できません。プラグインは、CiscoVLTがSession InitiationProtocol(SIP)コールを含むメッセージファイルをサポートしていないため使用できません。

注意

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)104

MediaSense の管理と設定クラスタ内の他のサーバのサービスアビリティユーザインターフェイスへのアクセス

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MediaSenseシステム内の最大3000のプロセスとスレッドをモニタできます。 [MaximumNumberof Processes and Threads]フィールドは Unified OSの Unified Communications Managerで必要になります。このフィールドは、サーバで実行されるプロセスとスレッドの最大数を指定しま

す。プロセスとスレッドの合計数が 3000を超えると、アラームと対応するアラートが生成されます。詳細については、UnifiedCommunicationsManagerのマニュアル(http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/prod_maintenance_guides_list.html [英語])を参照してください。

警告

Unified RTMT のインストールとセットアップMediaSenseソフトウェアと互換性のあるコンピュータにUnifiedRTMTをインストールできます。MediaSense管理から Unified RTMTプラグインをインストールするには、Unified RTMTプラグインのダウンロード, (105ページ)を参照してください。

MediaSenseでサポートされるハードウェアとソフトウェアの完全なリストを入手するには、『Hardware & System Software Specification (Bill of Materials) for Cisco Unified Contact CenterEnterprise』を参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/products/sw/custcosw/ps1844/products_user_guide_list.html [英語]から入手できます。

(注)

Unified RTMT プラグインのダウンロード

Unified RTMTプラグインをダウンロードするには、次の手順を実行します。

手順

ステップ 1 [Cisco MediaSense Serviceability] メニューバーで、[Tools]Toolsをクリックし、[RTMT PluginDownload]を選択します。[Unified RTMT Plugin Download] Webページが表示されます。

ステップ 2 クライアントマシンの目的の場所にUnifiedRTMTPluginの実行可能ファイルをダウンロードするには、[Download]をクリックします。ダウンロード手順に従って、Unified RTMTをクライアントにインストールします。

ステップ 3 Unified RTMTの [Welcom]ウィンドウが表示されたら、[Next]をクリックします。

ステップ 4 ライセンス契約に同意するには、[I accept the terms of the license agreement]の横にあるボックスをオンにして、[Next] then, clickをクリックします。

ステップ 5 Unified RTMTをインストールする場所を選択します。デフォルトの場所を使用しない場合は、[Browse]をクリックして別の場所に移動します。 [Next]をクリックします。

ステップ 6 インストールを開始するには、[Next]をクリックします。[Setup Status]ウィンドウが表示されます。 [Cancel]

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 105

MediaSense の管理と設定Unified RTMT の管理

Page 118: Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)...Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) iii 4サーバおよび5サーバ展開18 MediaSenseのハイアベイラビリティ配置20

をクリックしないでください。

ステップ 7 インストールを完了するには、[Finish]をクリックします。

Unified RTMT のアップグレードUnified RTMTは、ユーザプリファレンスとローカルにダウンロードされたモジュール jarファイルをクライアントサーバに保存します。また、ユーザが作成したプロファイルをデータベースに

保存します。このツールのアップグレード後も、UnifiedRTMT内のこれらの項目にアクセスできます。

互換性を確保するため、クラスタ内のすべてのサーバのMediaSense管理のアップグレードを完了後、Unified RTMTをアップグレードする必要があります。

(注)

Unified RTMT の複数コピーのインストール1つのサーバにUnified RTMTの複数のコピーをインストールすることはできません。このコピーは、任意のUnifiedCommunications製品および任意の数のMediaSenseクラスタをモニタできます。

別のクラスタ内のサーバをモニタするには、まずサーバからログオフしてから、別のサーバにロ

グインする必要があります。

サーバステータスのモニタリング

[Systems]タブを使用して、システムに関連するすべての重要なサービスの一覧を表示し、[MediaSense]タブを使用して、MediaSenseに関連するすべての重要なサービスを定義します。VOSを起動すると、これらの重要なサービスがイネーブルになります。

パフォーマンスモニタリングカウンタ

Unified Communicationsは、リアルタイムでMediaSenseをモニタできるパフォーマンスモニタリング(perfmon)カウンタを備えています。MediaSenseは、perfmonカウンタの値を保持します。Unified RTMTを使用して、カウンタ値を表示できます。

UnifiedRTMTユーザインターフェイスとログの詳細については、『CiscoUnifiedReal-TimeMonitoringTool Administration Guide』を参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/prod_maintenance_guides_list.htmlから入手できます。

パフォーマンスモニタリング用の Unified RTMT

Unified RTMTは、MediaSenseの現在のパフォーマンス情報とアラートをトレースし、表示します。UnifiedRTMTは、MediaSense管理およびサービスアビリティソフトウェアと統合されます。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)106

MediaSense の管理と設定Unified RTMT の管理

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Unified RTMTでは、MediaSenseクラスタ内のすべてのサーバのパフォーマンスをモニタできます。一連の事前設定されたオブジェクトを継続的にモニタすることもできます。

さらに、Cisco Unified RTMTは、

•パフォーマンスカウンタ値が定義済みしきい値を超えた場合、ポップアップまたは電子メールによるアラートをシステム管理者に送信します。

•ユーザがトラブルシューティングタスクをカスタマイズできるように、モニタするカウンタ、しきい値設定、アラート通知などの設定を保存および復元します。

•これらを比較できるように、最大 6つの Perfmonカウンタ値をグラフに表示します。

システム状態と Perfmon カウンタのアラートUnified RTMTは、Alert Centralの事前設定されたアラートとカスタムアラートの両方を表示します。 Unified RTMTは、[System]、[Custom]、および [MediaSense]を含む複数のタブでアラートを整理できます。 [System]タブと [Custom]タブは Unified Communications Managerで使用可能なこれらのタブと同じですが、[MediaSense]タブはMediaSenseに固有です。

MediaSenseでは、システムの稼働状態を解釈するためにシステム状態が使用されます。エラーまたは重大な状況が発生し、システムが最大容量で動作できなくなった場合、その問題を示すシス

テム状態が生成されます。問題が解決されると、システム状態はクリアされ、システムは通常の

状態に復帰します。システム状態には、問題に関する情報と問題に対処するための考えられる是

正措置が含まれます。さまざまなMediaSenseログメッセージには、ログメッセージに基づいて生成およびクリアできるシステム状態があります。

MediaSenseのシステム状態のアラートと perfmonカウンタのアラートは、Unified RTMTの AlertCentralツールの [MediaSense]タブに個別のアラートとして表示されます。各アラートの説明では、システム状態とそれを解決するために指定できるアクションについて説明します。

赤色で示される項目は、アラートが生成されたことを示します。アラートがクリアされると、ア

ラートによってタイムスタンプが更新されます。タイムスタンプは、管理者がログインするとき

に目に付くように赤色のままになります。 [Safe]領域で、[Yes]は正常な状態でアラートが発生したことを示し、[NA]は [Safe Range]フィールドがシステム状態に該当しないことを示します。

次の表に、システム状態のアラート(先頭に SC_を付加)、perfmonカウンタのアラート(先頭に PC_を付加)、および各MediaSenseサービスクラス内の対応する説明を示します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 107

MediaSense の管理と設定Unified RTMT の管理

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表 7:システム状態と Perfmon カウンタのアラート

推奨処置説明AlertSC_ = システム状態のアラート

PC_ = perfmon カウンタのアラート

サービス

MediaSenseデータベースサービスを確認します。

必要に応じて、再起動し

ます。

コンフィギュレー

ションサービスが

データベースサー

ビスとの接続を失

いました。

SC_ConfigLostContactWithDBTomcat(configサービス)

MediaSenseデータベースサービスを確認します。

必要に応じて、再起動し

ます。

コンフィギュレー

ションサービスが

アウトオブサービ

スです。

SC_ConfigurationOOS

Unified CommunicationsManager AXLの設定を確認してください。必要に

応じて変更または再起動

します。

コンフィギュレー

ションサービスがUnifiedCommunicationsManager AXLサーバとの接続を失い

ました。

SC_ConfigurationLostContactWithAXL

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)108

MediaSense の管理と設定Unified RTMT の管理

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推奨処置説明AlertSC_ = システム状態のアラート

PC_ = perfmon カウンタのアラート

サービス

メディアサーバを確認し

ます。必要に応じて、再

起動します。

録音開始の遅延が

警告しきい値を超

えています。

SC_RecordingLatencyWarningMediaSenseコール制御サービス

コール制御サーバを確認

します。必要に応じて、

再起動します。

コール制御サービ

スがアウトオブ

サービスです。

SC_CallControlOOS

APIサーバを確認します。必要に応じて、再起

動します。

コール制御サービ

スが APIサービスとの接続を失いま

した。

SC_CallControlLostContactWithAPI

メディアサーバを確認し

ます。必要に応じて、再

起動します。

コール制御サービ

スがメディアサー

ビスとの接続を失

いました。

SC_CallControlLostContactWithMedia

特定のクラスタ上で録音

用に設定された電話機の

数を減らすか、または

MediaSenseサーバを追加インストールします。

コール負荷が重大

しきい値を超過し

ています。

SC_CallControlLoadCritical

特定のクラスタ上で録音

用に設定された電話機の

数を減らすか、または

MediaSenseサーバを追加インストールします。

MediaSenseシステムをメモリ不足か

ら保護します。こ

のカウンタが 128MBのメモリしきい値を超えた場合、

システムはアラー

トをトリガーしま

す。

PC_CallControlMaximumHeapMemory ThresholdReached

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 109

MediaSense の管理と設定Unified RTMT の管理

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推奨処置説明AlertSC_ = システム状態のアラート

PC_ = perfmon カウンタのアラート

サービス

MediaSenseデータベースサービスを確認します。

必要に応じて、再起動し

ます。

APIサービスがデータベースサービス

との接続を失いま

した。

SC_APILostContactWithDatabase

Tomcat APIサービス

SC_ORA_API_LOST_CONTACT_WITH_DATABASEも発生しているかどうかを確認しま

す。発生している場合、

MediaSenseデータベースサービスを確認します。

必要に応じて、再起動し

ます。

再起動が行われない場

合、Tomcat(APIサービス)を再起動します。

SC_ORA_API_LOST_CONTACT_WITH_DATABASEが発生していない場合、Tomcat(APIサービス)を再起動しま

す。

APIサービスがアウトオブサービスで

す。

SC_APIServiceOOS

システムサービスを確認

します。必要に応じて、

再起動します。

システムサービス

がアウトオブサー

ビスです。

SC_SystemServiceOOSMediaSenseシステムサービス

データベースサービスを

確認します。必要に応じ

て、再起動します。

データベースサー

ビスがアウトオブ

サービスです。

SC_DatabaseServiceOOSMediaSenseデータベースサービ

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)110

MediaSense の管理と設定Unified RTMT の管理

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推奨処置説明AlertSC_ = システム状態のアラート

PC_ = perfmon カウンタのアラート

サービス

古い録音の削除を検討し

てください。

使用可能なメディ

アストレージレベ

ルが低下していま

す。

SC_DiskSpaceWarningMediaSenseストレージ管理エー

ジェント

古い録音を削除して、ス

トレージ領域を解放しま

す。

使用可能なメディ

アストレージレベ

ルが非常に低く

なっています。シ

ステムが新しい要

求の処理に失敗す

る場合がありま

す。

SC_DiskSpaceCritical

古い録音を削除して、ス

トレージ領域を解放しま

す。

メディアストレー

ジ領域が使用不能

可能です。この

サーバは動作しま

せん。

SC_DiskSpaceEmergency

録音容量を追加したり、

録音の負荷を減らしたり

します。

録音のしきい値に

到達したため、さ

らに多くの録音を

追加すると危機的

状況になります。

SC_TotalUsedAudioPortsExceedsCapacity

AMC Service および Unified Communications Manager のセットアップ

Unified RTMTクライアントをサポートするには、MediaSenseサーバ上で多数のサービスがアクティブになり、実行されている必要があります。 AMCサービスは、このようなサービスの 1つです。このサービスは Unified RTMTをインストール後に自動的に起動し、Unified RTMTクライアントがMediaSenseサーバからリアルタイムで情報を取得できるようにします。AMCサービス、AlertManager、およびコレクタサービスによって、UnifiedRTMTはMediaSense内のすべてのサーバからリアルタイムで情報を取得できるようになります。

AMCサービスの状態を表示するには、MediaSenseサーバ上で Unified Communications ManagerAdministrationに移動し、[System] > [Service Parameters]を選択します。その後、必要なサーバを選択し、[Cisco AMC Service]を選択します。 AMCサービスの詳細については、『Cisco Unified

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 111

MediaSense の管理と設定Unified RTMT の管理

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Real-Time Monitoring Tool Administration Guide』(http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/prod_maintenance_guides_list.html)を参照してください。

プライマリMediaSenseサーバが何らかの理由でシャットダウンするか、障害が発生した場合、セカンダリMediaSenseサーバが正常な状態で引き続き機能します。この時点でUnified RTMTクライアントを起動すると、[Alert Central]ウィンドウの [MediaSense]タブが空白のままになり、Error polling alert \ status AMC service is down.というメッセージがステータスペイ

ンに表示される場合があります。同様に、[System Summary]ペインに、同じ問題に対して、HTTP request failed. Web Server unreachable.というメッセージが表示される場合がありま

す。この問題を回避するには、プライマリ Cisco MediaSenseサーバのセカンダリ Cisco AMCServiceを設定します。

注意

まず、プライマリ Cisco MediaSenseサーバで以下の変更を行います。(注)

Unified Communications Manager Administration(プライマリ Cisco MediaSenseサーバ内)に移動します。 [System]> [ServiceParameters]を選択し、ドロップダウンリストからセカンダリMediaSenseサーバを選択し、[Cisco AMC Service]を選択します。表示された [Service Parameter Configuration]Webページで、[Failover Collector]フィールドの横にあるドロップダウンリストからセカンダリMediaSenseサーバを選択します。セカンダリMediaSenseサーバの AMC Serviceを設定すると、プライマリMediaSenseサーバがダウンしたときに、セカンダリサーバがそのサービスを引き継ぎ、Unified RTMTが Alert Centralにアラートの名称を表示します。

ブラウザウィンドウで、次のURL形式を指定してMediaSenseサーバ上でUnifiedCommunicationsManager Administrationにアクセスできます。http://<MediaSenseServer-ip-address>/ccmadmin。

(注)

Trace and Log Central Unified RTMT のセットアップUnified RTMTの Trace and Log Central機能は、特定の日付範囲または絶対時間でのオンデマンドトレース収集を設定することができます。ユーザが指定した検索条件を含むトレースファイルを

収集できます。後で使用できるようにトレース収集条件を保存し、一度繰り返すトレース収集を

スケジュール、ネットワーク上の SFTPまたは FTPサーバにトレースファイルをダウンロードし、クラッシュダンプファイルを収集できます。ファイルを収集した後、それらのファイルは、

Unified RTMT内の対応するビューアで表示できます。また、リモートブラウズ機能を使用すると、トレースファイルをダウンロードしなくても、サーバ上のトレースを表示できます。UnifiedRTMTに付属する内部ビューアを選択するか、または別の適切なアプリケーションを外部ビューアとして選択することで、トレースファイルを開くことができます。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)112

MediaSense の管理と設定Unified RTMT の管理

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Unified RTMTで Trace and Log Centralを使用するには、Unified RTMTがネットワークアドレス変換(NAT)を使用せずに、クラスタ内のすべてのサーバに直接アクセスできることを確認します。

(注)

ファイルの収集

ファイル収集ツールでは、ファイル収集ウィザードの一部である [Select MediaSenseServices/Application]タブで、必要なMediaSenseサービスやアプリケーションを指定できます。必要なMediaSenseサービスを指定したら、システムサービス/アプリケーションの手順を続行します。指定した検索条件が含まれるトレースファイルを収集し、後で使用するためにトレース収集

条件を保存できます。

クラッシュダンプの収集

Unified Serviceabilityは、ユーザがログイン中のアプリケーションのバージョンに対するログをアクティブパーティションに保存し、その他のバージョン(インストールされている場合)に対す

るログは非アクティブディレクトリに保存します。

リモートブラウズのフォルダ名とサービス

.logまたは .outファイルを表示するには、次のアプリケーションのいずれかを使用します。

•必要なファイルを右クリックし、[Open]を選択して、デフォルトビューアに表示します。

•必要なファイルを右クリックし、[Open with]を選択して、これらのファイルを表示するために使用可能なすべてのアプリケーションを表示します。

MediaSenseは QRT Viewerをサポートしていません。注意

各MediaSenseサービスのリモートブラウズのフォルダ名(ログおよびトレースファイルのフォルダ名)は、次の表の 2番目のカラムに示します。

リモートブラウズフォルダ名MediaSense サービスまたはエージェント名

callcontrolコール制御サービス

メディアメディアサービス

oraAPIサービス

oraconfigurationコンフィギュレーションサービス

oradbデータベースサービス

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 113

MediaSense の管理と設定Unified RTMT の管理

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リモートブラウズフォルダ名MediaSense サービスまたはエージェント名

storagemanagementagentSMエージェント

oraadminMediaSense管理

oraserviceサービスアビリティの管理

systemserviceシステムサービス

perfmonagentPerfmonエージェント

診断診断

MediaSenseは、一部のログファイルをGZIP形式で提供します。ただし、UnifiedRTMTでは、トレースおよびログの中央リモートブラウズ機能はデフォルトでこれらのファイルを表示し

ません。適切なアプリケーションを追加するか、または .gzipファイルをダウンロードおよび保存して、ダウンロードした場所から直接表示することができます。

注意

Perfmon エージェントとカウンタperfmonエージェントはMediaSenseのパフォーマンスをモニタします。別のユーザインタフェースは用意されていません。これはMediaSense Serviceability Administration内でシームレスに動作します。他のネットワークサービスと同様に、perfmonエージェントは、起動時に使用可能になっています。

perfmonエージェントは、JMX MBeansからパフォーマンスモニタリングカウンタ値を取得し、これらの値を Unified Communications Managerデータベースに書き込みます。

perfmonエージェントは、Unified RTMTの perfmonカウンタ値も記録します。 Unified RTMTを使用して、最新のカウンタ値と説明を確認し、システムモニタリングで使用できるオブジェクトを

識別できます。

次の表に、perfmonカウンタの分類、名前、および説明を示します。最初の行には、perfmonカウンタのクラスと名前を示します。次の行には、カウンタの説明が記載されています。クラスオ

ブジェクトには、プロセスまたは時間の使用状況がパーセントで表示されることに注意してくだ

さい。

カウンタの説明カウンタクラスと名前

クラス:MediaSenseコール制御サービス

録音セッションカウンタ

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)114

MediaSense の管理と設定Unified RTMT の管理

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カウンタの説明カウンタクラスと名前

ストレージまたはコールの制限により、新しいコー

ルが他のノードにリダイレクトされます。

ブロッキングモードフラグ

ストレージまたはコールの重大な制限により、アク

ティブコールが中断されます。

ドロップコールモードフラグ

アクティブな録音セッションの数。アクティブなセッションの数

エラーなしで録音が完了したセッション数。エラーなしで録音されたセッションの数

録音が完了したが、エラーが発生したセッションの

数。

録音されたが、エラーが発生したセッショ

ンの数。

録音セットアップ時間

Unified Communications Managerからの SIP Inviteの最初の受信と、Unified CommunicationsManagerローリングウィンドウ時間への SIP応答との間の平均遅延(ミリ秒単位)。

平均セットアップ遅延

Unified Communications Managerからの SIP Inviteの最初の受信と、Unified CommunicationsManagerローリングウィンドウ時間への SIP応答との間の最大遅延(ミリ秒単位)。

最大セットアップ遅延

着信コールの分類

許容されるものの、再生または録音要求として処理

されない受信コールの数。

AnythingElseとして分類

再生要求として処理された受信コールの数。Playbackに分類

録音要求として処理された受信コールの数。Recordingに分類

設定に基づいて拒否された受信コールの数。Rejectに分類

ストリームダイアログ API(Unity Connectionのビデオグリーティングで使用される)

開始されたストリームダイアログの総数。開始されたダイアログ

正常に開始された録音開始要求ストリームダイアロ

グの総数。

録音開始 API要求

正常に開始された再生開始要求ストリームダイアロ

グの総数。

再生開始 API要求

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 115

MediaSense の管理と設定Unified RTMT の管理

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カウンタの説明カウンタクラスと名前

BUSYを返した開始要求ストリームダイアログの総数。

通話中のために拒否されたダイアログ

正常に録音操作を開始するまでにかかった平均時間

(ミリ秒単位)。

平均録音開始時間

正常に再生操作を開始するまでにかかった平均時間

(ミリ秒単位)。

平均再生開始時間

ストリームダイアログがアクティブだった平均時間

(ミリ秒単位)。

平均ダイアログ時間

正常に録音操作を開始するまでにかかった最大時間

(ミリ秒単位)。

最大録音開始時間

正常に再生操作を開始するまでにかかった最大時間

(ミリ秒単位)。

最大再生開始時間

ストリームダイアログがアクティブだった最大時間

(ミリ秒単位)。

最大ダイアログ時間

完了したストリームダイアログの総数。完了したダイアログ

開始要求ストリームダイアログがBUSYを返されたときにアクティブであったストリームダイアログの

(最も近い整数に丸められた)平均数。

通話中の平均アクティブダイアログ

クラス:MediaSenseコンフィギュレーションサービス

認証要求を処理するための平均遅延。認証要求の処理:平均遅延

認証要求を処理するための最大遅延。認証要求の処理:最大遅延

シスコでのみ使用。要求の合計

MediaSenseコンフィギュレーションサービスで発生した要求の失敗の総数。

失敗の合計

クラス:MediaSense APIサービス

直前の 1時間の平均クエリー応答時間。平均クエリー応答時間

直前の 1時間の最大クエリー応答時間。最大クエリー応答時間

成功および失敗した応答の総数。要求の総数

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)116

MediaSense の管理と設定Unified RTMT の管理

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カウンタの説明カウンタクラスと名前

APIサービスによって受信され、保守される要求の総数。

要求の総数

直前の 1時間にコール制御サービスによって受信され、保守される要求ごとの平均時間。

要求ごとの平均時間

直前の 1時間にコール制御サービスによって受信され、保守される要求ごとの最大時間。

要求ごとの最大時間

直前の 1時間にコール制御サービスによって受信され、保守される同時要求の最大時間。

同時要求の最大数

直前の 1時間に進行中の同時要求の総数。進行中の同時要求の総数

クラス:MediaSenseストレージ管理エージェント

共通パーティションのディスク使用率(%)。共通パーティションの使用率

各メディアパーティションのディスク使用率(%)。メディア #のパーティションの使用率

現在レコーディングで使用されているオーディオ

ポートの数。

使用中のオーディオレコーディングポー

現在レコーディングで使用されているビデオポート

の数。

使用中のビデオレコーディングポート

使用可能なオーディオポートの数。使用可能なオーディオポート

使用可能なビデオポートの数。使用可能なビデオポート

現在使用されているオーディオポートの数。使用中のオーディオポート

現在使用されているビデオポートの数。使用中のビデオポート

RTSP再生要求の数。総 RTSP再生要求

直前の 5分間の RTSP再生要求の数。直前の 5分間の総 RTSP再生要求

拒否された RTSP再生要求の数。拒否された RTSP再生要求

直前の 5分間の拒否された RTSP再生要求の数。直前の 5分間の拒否された RTSP再生要求

RTSPモニタリング要求の数。総 RTSPモニタリング要求

直前の 5分間の RTSPモニタリング要求の数。直前の 5分間の総 RTSPモニタリング要求

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 117

MediaSense の管理と設定Unified RTMT の管理

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カウンタの説明カウンタクラスと名前

拒否された RTSPモニタリング要求の数。拒否された RTSPモニタリング要求

直前の 5分間の拒否された RTSPモニタリング要求の数。

直前の 5分間の拒否された RTSPモニタリング要求

未処理ダウンロード要求の数。総未処理ダウンロード要求

直前の 5分間の未処理ダウンロード要求の数。直前の5分間の総未処理ダウンロード要求

拒否された未処理ダウンロード要求の数。拒否された未処理ダウンロード要求

直前の 5分間の拒否された未処理ダウンロード要求の数。

直前の5分間の拒否された総未処理ダウンロード要求

番号変換の数。総変換要求

直前の 5分間の変換要求の数。直前の 5分間の総変換要求

拒否された変換要求の数。拒否された変換要求

直前の 5分間の拒否された新しい変換要求の数。直前の 5分間の拒否された変換要求

クラス:MediaSenseデータベースサービス

このクラスには、perfmonカウンタはありません。

クラス:MediaSenseシステムサービス

このクラスには、perfmonカウンタはありません。

クラス:MediaSense診断

このクラスには、perfmonカウンタはありません。

クラス:MediaSense管理

このクラスには、perfmonカウンタはありません。

クラス:MediaSenseサービスアビリティの管理

このクラスには、perfmonカウンタはありません。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)118

MediaSense の管理と設定Unified RTMT の管理

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他のブラウザベースの Serviceability ツールshow tech call_control_service detailedおよび utils media recording_sessions file filenameコマンドから取得した情報は、AXL認証を使用してWebブラウザからも取得できます。これらのServiceabilityツールは両方ともノード固有です。 URLの <hostname>フィールドにノードの 1つのみを挿入し、そのノードの情報だけを取得できます。

MediaSenseサーバによって処理された直前の 100の録音セッションの詳細リストを含む HTMLファイルを生成するには、次の URLを使用します。

https://<hostname>:8442/ora/service/sip/Sessions

hostnameは、MediaSenseサーバの IPアドレスです。

HTMLファイルは、次の情報を表示します。

• Idは、レポートの行番号です。

• Startは、コールが開始された日付と時刻です。

• Durationは、コールの持続期間です。

• Participantは、参加者 IDです。

• xRefciは、特定のメディアストリームの参照コール IDです。

• Typeは、ビルトインブリッジ録音のコールカテゴリで、オーディオまたはビデオのどちらかです。

• Stateは、コールの状態(進行中、終了、一時停止中、保留中)です

• Nameは、セッション IDです。

• Rtspは、録音を再生するためのリアルタイムストリーミングプロトコルです。HTTP-BASICクレデンシャルが必要です。

• Guidは、Unified Border Element録音用のグローバルコール IDです。

システムで実行されているMediaSenseコール制御サービスに関する情報を取得するには、次のURLを使用します。

https://<hostname>:8442/ora/service/sip/GetInfo?op=det

HTMLページは、システムメモリ、CPU使用率、システムの詳細と状態、初期設定のプロパティ、録音セッション、レコーディングのセットアップ時間などの統計情報とコール制御サービス構成

に関する情報を提供します。

サーバの IP アドレスの変更1台のサーバをセグメント間で移動したり、重複 IPアドレスの問題を解決したりする場合など、複数のシナリオで状況に応じてMediaSenseサーバの IPアドレスを変更することが必要になります。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 119

MediaSense の管理と設定他のブラウザベースの Serviceability ツール

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MediaSenseクラスタ内の完全にインストールされたサーバの IPアドレスを変更するには次の手順を使用します(この場合、IPアドレスを変更するサーバ上で、セットアップウィザードの実行が完了している必要があります)。

別のサーバをインストールしている間に、任意のサーバの IPアドレスを変更しないでください。完全にインストールされたサーバでのみ、これらの手順を使用してください(インストー

ルに失敗した場合、またはクラスタ内の任意のサーバでインストールが進行中にこれらの手順

を使用しないでください)。

(注)

IP アドレス変更のためのシステムの準備次の作業を実行して、ご使用のシステムで IPアドレスの変更が可能であることを確認します。

手順

ステップ 1 クラスタ内のすべてのサーバをリストし、それらのサーバが IPアドレスまたはホスト名のどちらで定義されているかを確認します。

•プライマリサーバのMediaSense管理インターフェイスからリストを確認する場合は、[System]> [MediaSense Server Configuration]の順に移動します。クラスタ内のすべてのサーバのリストが表示されます。

•プライマリサーバのコマンドラインインターフェイス(CLI)からリストを確認する場合は、Show Network Clusterコマンドを入力します。

a) 後で参照するために、このリストの詳細をキャプチャします。

ステップ 2 クラスタ内の各サーバのホスト名と IPアドレスのリストを保存します。

ステップ 3 アクティブなServerDownアラートをチェックして、クラスタ内のすべてのサーバが稼働し、利用可能であることを確認します。

Unified RTMTインターフェイスまたはプライマリサーバの CLIから確認できます。

• Unified RTMTインターフェイスから確認するには、Alert Centralにアクセスし、ServerDownアラートをチェックします。

•プライマリサーバのCLIから確認するには、file search activelog syslog/CiscoSyslog ServerDownコマンドを入力し、アプリケーションイベントログを調べます。

ステップ 4 クラスタ内のすべてのMediaSenseサーバのデータベースの複製ステータスをチェックして、すべてのサーバがデータベースの変更を正常に複製していることを確認します。

Unified RTMTインターフェイスまたは CLIコマンドを使用して確認できます。

• Unified RTMTインターフェイス:[Database Summary]にアクセスし、複製ステータスを確認します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)120

MediaSense の管理と設定IP アドレス変更のためのシステムの準備

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• CLI:次の例に示すコマンドを入力します。

show perf query class "Number of Replicates Created and State of Replication"==>query class:- Perf class (Number of Replicates Created and State of Replication)has instances and values:ReplicateCount -> Number of Replicates Created = 344ReplicateCount -> Replicate_State = 2

この場合、Replicate_Stateオブジェクトが値 2を示すことに注意してください。

以下のリストに、Replicate_Stateの取りうる値を示します。

• 0 =レプリケーションが開始しない。サブスクライバが存在していないか、またはサブスクライバがインストールされてから Database Layer Monitorサービスが実行されていない。

• 1 =複製は作成されたが、数が間違っている。

• 2 =レプリケーションは良好である。

• 3 =クラスタ内のレプリケーションは不良である。

• 4 =レプリケーションセットアップが失敗した。

ステップ 5 ネットワーク接続と DNSサーバの設定を確認するには、utils diagnose module validate_networkコマンドを入力します。

例:

utils diagnose module validate_networkLog file: /var/log/active/platform/log/diag1.logStarting diagnostic test(s)===========================test - validate_network: PassedDiagnostics Completed

プライマリサーバの IP アドレスの変更

この手順を実行すると、すべてのサービスが中断されます。スケジュールされたダウンタイ

ムの間にのみこの手順を実行してください。

警告

IPアドレスを正しく変更するには、この手順のすべてのステップを完了する必要があります。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 121

MediaSense の管理と設定プライマリサーバの IP アドレスの変更

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手順

ステップ 1 任意の Cisco MediaSenseサーバで IPアドレスを変更する前に、IPアドレス変更のためのシステムの準備, (120ページ)に記載されている手順を確認し、対処してください。

ステップ 2 クラスタ内のすべてのサーバで、utils network host CLIコマンドと show tech network hosts CLIコマンドを使用して、DNSの変更を他のサーバに伝播します。

例:

utils network host mcs-secHostname mcs-sec resolves to 10.10.10.136

show tech network hosts-------------------- show platform network --------------------/etc/hosts File:#This file was generated by the /etc/hosts cluster manager.#It is automatically updated as nodes are added, changed, removedfrom the cluster.127.0.0.1 localhost1 10.10.10.92 mcs-pri.cisco.com mcs-pri2 10.10.10.93 mcs-sec.cisco.com mcs-sec3 10.10.10.137 mcs-exp1.cisco.com mcs-exp1

ステップ 3 プライマリサーバで、set network cluster server ipコマンドを入力し、プライマリサーバの新しい IPアドレスを使用してMediaSenseクラスタ構成を更新します。

例:

set network cluster server ip 10.10.10.92 10.10.10.135Setting server ip 10.10.10.92 10.10.10.135Successful

ステップ 4 プライマリサーバを含む Cisco MediaSenseクラスタの各サーバから set network cluster primary ipコマンドを入力して、クラスタ内のすべてのサーバを新しいプライマリの IPアドレスに向けます。

例:

set network cluster primary ip 10.10.10.135Setting primary ip to 10.10.10.135Successful

ステップ 5 プライマリサーバを新しいデフォルトゲートウェイアドレスを必要とする別のサブネットに移

動する場合は、プライマリサーバから set network gatewayコマンドを入力してデフォルトゲートウェイを変更します。

例:

set network gateway 10.3.90.2*** W A R N I N G ***This will cause the system to temporarily lose network connectivityDo you want to continue ?Enter "yes" to continue or any other key to abortyesexecuting...

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)122

MediaSense の管理と設定プライマリサーバの IP アドレスの変更

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デフォルトゲートウェイを変更する場合は、サブネットマスクも変更する必要があり

ます。詳細については Unified OSのマニュアルを参照してください。(注)

ステップ 6 プライマリサーバで、set network ip eth0コマンドを発行して、ネットワークアダプタを新しいIPアドレスにリセットします。

例:

set network ip eth0 <server new ip> <address mask> <gw>set network ip eth0 10.194.118.137.92 255.255.255.0 10.194.118.1

*** W A R N I N G ***You must first change the IP Address using the<set network cluster server> CLI command BEFOREchanging it here or call recording will fail.This will cause the system to restart.

=======================================================Note: To recognize the new IP address all nodes withinthe cluster must be manually rebooted.=======================================================Continue (y/n)? y

このコマンドは、IPアドレスを変更し、プライマリサーバをリブートします。

ステップ 7 Yesと入力し、Enterキーを押します。

ステップ 8 他のすべてのサーバで show network clusterコマンドを入力して、クラスタ構成を確認します。

例:

show network cluster1 10.10.10.135 mcs-pri.cisco.com mcs-pri Primaryauthenticated using TCP since Mon Sep 12 14:43:59 20112 10.10.10.93 mcs-sec.cisco.com mcs-sec Secondary authenticated3 10.10.10.137 mcs-exp1.cisco.com mcs-exp1 Expansionauthenticated using TCP since Mon Sep 12 14:44:05 2011

クラスタが新しい IPアドレス情報を同期するのに少し時間がかかる場合があります。この間に、このコマンドの出力が部分的情報または不完全な情報を表示する場合がありま

す。

注意

ステップ 9 ローカル名解決ファイルを更新するには、クラスタ内の他のすべてのサーバをリブートします。

hosts、rhosts、sqlhosts、および servicesを含みます。

サーバを再起動することで、更新とサービス再起動のシーケンスを適切に実行して、IPアドレスの変更を有効にすることができます。

(注)

ステップ 10 このクラスタ内のすべてのサーバで、utils network hostコマンドと show tech network hostsコマンドを使用して、DNSの変更が他のサーバに伝播されていることを確認します。

例:

utils network host mcs-priHostname mcs-pri resolves to 10.10.10.135

show tech network hosts-------------------- show platform network --------------------/etc/hosts File:#This file was generated by the /etc/hosts cluster manager.#It is automatically updated as nodes are added, changed, removed from the cluster.127.0.0.1 localhost1 10.10.10.135 mcs-pri.cisco.com mcs-pri

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 123

MediaSense の管理と設定プライマリサーバの IP アドレスの変更

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2 10.10.10.93 mcs-sec.cisco.com mcs-sec3 10.10.10.137 mcs-exp1.cisco.com mcs-exp1

ステップ 11 show network clusterコマンドを発行して、クラスタ構成を確認します。

例:

show network cluster1 10.10.10.135 mcs-pri.cisco.com mcs-pri Primaryauthenticated using TCP since Mon Sep 12 14:43:59 20112 10.10.10.93 mcs-sec.cisco.com mcs-sec Secondary authenticated3 10.10.10.137 mcs-exp1.cisco.com mcs-exp1 Expansionauthenticated using TCP since Mon Sep 12 14:44:05 2011

クラスタが新しい IPアドレス情報を同期するのに少し時間がかかる場合があります。この間に、このコマンドの出力が部分的情報または不完全な情報を表示する場合がありま

す。

注意

セカンダリサーバの IP アドレスの変更

この手順では、すべてのサービスが中断されます。必ずスケジュールされたダウンタイムの

間に変更を行ってください。

警告

IPアドレスを正しく変更するには、この手順のすべてのステップを完了する必要があります。

手順

ステップ 1 MediaSenseサーバの IPアドレスを変更する前に、IPアドレス変更のためのシステムの準備,(120ページ)に記載されている説明を確認し、対応してください。

ステップ 2 プライマリサーバで、set network cluster serverコマンドを入力し、セカンダリサーバの新しいIPアドレスを使用してMediaSenseクラスタ構成を更新します。

例:

set network cluster server ip 10.10.10.93 10.10.10.136Setting server ip 10.10.10.93 10.10.10.136Successful l

ステップ 3 set network cluster secondary ipコマンドを入力して、クラスタ内のすべてのサーバを新しいセカンダリサーバの IPアドレスにポイントします。

例:

set network cluster secondary ip 10.10.10.136Setting secondary ip to 10.10.10.136

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)124

MediaSense の管理と設定セカンダリサーバの IP アドレスの変更

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Successful

ステップ 4 セカンダリサーバを新しいデフォルトゲートウェイアドレスを必要とする別のサブネットに移

動する場合は、セカンダリサーバから set network gatewayコマンドを入力してデフォルトゲートウェイを変更します。

例:

set network gateway 10.3.90.2*** W A R N I N G ***This will cause the system to temporarily lose network connectivityDo you want to continue ?Enter "yes" to continue or any other key to abortyesexecuting...

ステップ 5 Yesと入力し、Enterキーを押します。

ステップ 6 セカンダリサーバで、set network ip eth0 <server new ip> <address mask> <gw>コマンドを入力して、ネットワークアダプタを新しい IPアドレスに設定します。

例:

set network ip eth0 10.194.118.137 255.255.255.0 10.194.118.1

*** W A R N I N G ***You must first change the IP Address using the<set network cluster server> CLI command BEFOREchanging it here or call recording will fail.This will cause the system to restart=======================================================Note: To recognize the new IP address all nodes withinthe cluster will have to be manually rebooted.=======================================================Continue (y/n)? y

ステップ 7 他のすべてのサーバで show network clusterコマンドを入力して、クラスタ構成を確認します。

例:

show network cluster

1 10.10.10.135 mcs-pri.cisco.com mcs-pri Primaryauthenticated using TCP since Mon Sep 12 12:53:16 2011

2 10.10.10.136 mcs-sec Secondary not authenticated or updated on server3 10.10.10.137 mcs-exp1.cisco.com mcs-exp1 Expansionauthenticated using TCP since Mon Sep 12 12:53:06 2011

クラスタが新しい IPアドレス情報を同期するのに少し時間がかかる場合があります。この間に、このコマンドの出力が部分的情報または不完全な情報を表示する場合がありま

す。

注意

ステップ 8 Cisco MediaSenseクラスタのすべてのサーバをリブートし、ローカル名解決ファイルを更新します。 hosts、rhosts、sqlhosts、および servicesを含みます。

サーバを再起動し、IPアドレスの更新およびサービス再起動シーケンスに対して正しい順序で変更が行われていることを確認します。

(注)

ステップ 9 このクラスタ内のすべてのサーバで、utils network hostコマンドと show tech network hostsコマンドを使用して、DNSの変更が他のサーバに伝播されていることを確認します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 125

MediaSense の管理と設定セカンダリサーバの IP アドレスの変更

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例:

utils network host mcs-secHostname mcs-sec resolves to 10.10.10.136

show tech network hosts-------------------- show platform network --------------------/etc/hosts File:#This file was generated by the /etc/hosts cluster manager.#It is automatically updated as nodes are added, changed, removed from the cluster.127.0.0.1 localhost1 10.10.10.135 mcs-pri.cisco.com mcs-pri2 10.10.10.136 mcs-sec.cisco.com mcs-sec3 10.10.10.137 mcs-exp1.cisco.com mcs-exp1

ステップ 10 show network clusterコマンドを入力して、暫定クラスタ構成を確認します。

例:

1 10.10.10.135 mcs-pri.cisco.com mcs-pri Primary authenticated using TCPsince Mon Sep 12 14:43:59 2011

2 10.10.10.136 mcs-sec.cisco.com mcs-sec Secondary authenticated3 10.10.10.137 mcs-exp1.cisco.com mcs-exp1 Expansion

authenticated using TCP since Mon Sep 12 14:44:05 2011

拡張サーバの IP アドレスの変更

この手順では、すべてのサービスが中断されます。スケジュールされたダウンタイムの間に

のみ変更を行います。

警告

IPアドレスを正しく変更するには、この手順のすべてのステップを完了する必要があります。

手順

ステップ 1 サーバの IPアドレスを変更する前に、IPアドレス変更のためのシステムの準備, (120ページ)に記載されている説明を確認し、対応してください。

ステップ 2 プライマリサーバの CLIから、set network cluster server ipコマンドを入力して、拡張サーバの新しい IPアドレスを使用してクラスタ構成を更新します。

例:

set network cluster server ip 10.10.10.100 10.10.10.137Setting server ip 10.10.10.100 10.10.10.137Successful

ステップ 3 拡張サーバを新しいデフォルトゲートウェイアドレスを必要とする別のサブネットに移動する場

合は、拡張サーバから set network gatewayコマンドを入力してデフォルトゲートウェイを変更します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)126

MediaSense の管理と設定拡張サーバの IP アドレスの変更

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例:

set network gateway 10.3.90.2

*** W A R N I N G ***This will cause the system to temporarily lose network connectivityDo you want to continue ?Enter "yes" to continue or any other key to abortyesexecuting...

ステップ 4 拡張サーバから、set network ip eth0 <server new ip> <address mask> <gw>コマンドを入力して、拡張サーバの IPアドレスを変更します。

例:

set network ip eth0 10.194.118.137 255.255.255.0 10.194.118.1

*** W A R N I N G ***

You must first change the IP Address using the<set network cluster server> CLI command BEFOREchanging it here or call recording will fail.This will cause the system to restart=======================================================Note: To recognize the new IP address all nodes withinthe cluster will have to be manually rebooted.=======================================================Continue (y/n)? y

このコマンドは、IPアドレスを変更し、拡張サーバをリブートします。

ステップ 5 Yesと入力し、Enterキーを押します。

ステップ 6 他のすべてのサーバで show network clusterコマンドを入力して、クラスタ構成を確認します。

例:

show network cluster1 10.10.10.92 mcs-pri.cisco.com mcs-pri Primary authenticated2 10.10.10.93 mcs-sec.cisco.com mcs-sec Secondary

authenticated using TCP since Fri Sep 9 08:52:50 20113 10.10.10.137 mcs-exp1 Expansion not authenticated or updated on server

- 10.10.10.100 mcs-exp1.cisco.com mcs-exp1 Expansionauthenticated using TCP since Fri Sep 9 11:40:34 2011

ステップ 7 ローカル名解決ファイルを更新するには、クラスタ内の他のすべてのサーバをリブートします。

すべての、hosts、rhosts、sqlhosts、および servicesを含みます。

サーバを再起動することで、更新およびサービス再起動シーケンスを適切に実行して、

IPアドレスの変更を有効にすることができます。(注)

ステップ 8 このクラスタ内のすべてのサーバで、utils network hostコマンドと show tech network hostsコマンドを使用して、DNSの変更が他のサーバに伝播されていることを確認します。

例:

utils network host mcs-exp1Hostname mcs-exp1 resolves to 10.10.10.137

show tech network hosts

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 127

MediaSense の管理と設定拡張サーバの IP アドレスの変更

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-------------------- show platform network --------------------/etc/hosts File:#This file was generated by the /etc/hosts cluster manager.#It is automatically updated as nodes are added, changed, removed from the cluster.127.0.0.1 localhost1 10.10.10.92 mcs-pri.cisco.com mcs-pri2 10.10.10.93 mcs-sec.cisco.com mcs-sec3 10.10.10.137 mcs-exp1.cisco.com mcs-exp1

ステップ 9 show network clusterコマンドを入力して、クラスタ構成を確認します。

例:

show network cluster1 10.10.10.92 mcs-pri.cisco.com mcs-pri Primary authenticated2 10.10.10.93 mcs-sec.cisco.com mcs-sec

Secondary authenticated using TCP since Mon Sep 12 12:33:16 20113 10.10.10.137 mcs-exp1.cisco.com mcs-exp1 Expansion

authenticated using TCP since Mon Sep 12 12:33:06 2011

MediaSense クラスタ内の複数の IP アドレスの変更この手順を使用して、複数のMediaSenseサーバの IPアドレスを順番に変更します。この手順を使用する場合、一連のコマンドを順番に入力し、一度だけ再起動する必要があります。クラスタ

内のすべてのサーバの IPアドレスを正しく変更するには、この手順のすべてのステップを完了する必要があります。

この手順の例では、3サーバクラスタに書き込まれます。一度に 1つのサーバの IPアドレスを変更する限り、4サーバまたは 5サーバのクラスタに対して、この手順を変更できます。

(注)

一度に 1つのサーバでのみ IPアドレスを変更してください。複数のサーバの IPアドレスを同時に変更すると、.hostsファイルと .sqlhostsファイルの同期が解消される可能性があります。

注意

スケジュールされたダウンタイムの間にのみ変更を行います。 IPアドレスを変更すると、すべてのMediaSenseサービスが中断されます。

警告

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)128

MediaSense の管理と設定MediaSense クラスタ内の複数の IP アドレスの変更

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手順

ステップ 1 MediaSenseサーバの IPアドレスを変更する前に、「IPアドレス変更のためのシステムの準備, (120ページ)」に記載された手順を確認してください。

ステップ 2 プライマリサーバで、次のコマンドを発行します。

set network cluster server ip <primary current ip> <primary new ip>set network cluster server ip <secondary current ip> <secondary new ip>set network cluster server ip <expansion current ip> <expansion new ip>set network cluster primary ip <primary new ip>set network cluster secondary ip <secondary new ip>

ステップ 3 セカンダリサーバで、次のコマンドを入力します。

set network cluster primary ip <primary new ip>set network cluster secondary ip <secondary new ip>

ステップ 4 拡張サーバで、次のコマンドを入力します。

set network cluster primary ip <primary new ip>set network cluster secondary ip <secondary new ip>

ステップ 5 プライマリサーバで、次のコマンドを入力します。run sql select name,nodeid from ProcessNode

ステップ 6 セカンダリサーバで、次のコマンドを入力します。run sql select name,nodeid from ProcessNode

ステップ 7 拡張サーバで、次のコマンドを入力します。run sql select name,nodeid from ProcessNode

ステップ 8 プライマリサーバで、次のコマンドを入力します。

set network gateway (if required)set network ip eth0 <primary new ip> <address mask> <gw>

ステップ 9 セカンダリサーバで、次のコマンドを入力します。

set network gateway (if required)set network ip eth0 <secondary new ip> <address mask> <gw>

ステップ 10 拡張サーバで、次のコマンドを入力します。

set network gateway (if required)set network ip eth0 <expansion new ip> <address mask> <gw>

ステップ 11 MediaSenseクラスタの各サーバで、次のコマンドを入力し、クラスタ構成を確認します。

utils network hostshow tech network hostsshow network cluster

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 129

MediaSense の管理と設定MediaSense クラスタ内の複数の IP アドレスの変更

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MediaSense コマンドラインインターフェイスコマンドMediaSense管理は、インストール完了時にログインすることでイネーブルなる、MediaSenseの管理、設定、および保守を行うプライマリインターフェイスです。何らかの理由でMediaSense管理にアクセスできない場合、この章で説明する CLIコマンドを使用して特定のタスクを実行できます。

コマンド構文を説明する場合、

•太字は、基本コマンドに使用されます。

•イタリック体は、構文に含まれる必須パラメータに使用されます(該当する場合)。

• [](ブラケット)は、構文に含まれるオプションに使用されます(該当する場合)。

MediaSenseは、このマニュアルに明示的にリストされていないプラットフォーム CLIコマンドをサポートしません。

CLI アクセス次のいずれかの方法で、CLIにアクセスできます。

•直接、VMコンソールのモニタとキーボードを使用する。

• SSHを使用する。

手順

ステップ 1 サインインプロンプトまたは SSHクライアントのいずれかで、MediaSense管理者 IDを入力します(プライマリサーバのインストール時に作成されます)。

ステップ 2 プロンプトが表示されたら、MediaSense管理者パスワードを入力します。次のプロンプトで、コマンドを入力して開始します。

『Command Line Interface Reference Guides』およびこの章に記載されている CLIコマンドに加えて、次のコマンドも入力できます。

• helpは、サポートされているすべてのコマンドのリストを表示します。たとえば、特定のコマンドのヘルプを表示するには、help utils service listを入力し、Enterキーを押します。

• quitは、CLIを終了します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)130

MediaSense の管理と設定MediaSense コマンドラインインターフェイスコマンド

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utils コマンドこのセクションでは、MediaSense固有の utilsコマンドについて詳しく説明します。

utils media recording_sessionsutils media recording_sessions file fileNameコマンドは、このMediaSenseサーバによって処理された直前の 100の録音セッションの詳細リストを含むHTMLファイルを生成します。このコマンドを実行する前に、MediaSenseコール制御サービスが実行されていることを確認します。ファイルは、platform/cli/フォルダに保存され、file get activelog platform/cli/fileNameコマンドを使用してダウンロードできます。

コマンド:utils media recording_sessions file fileName

詳細:

• fileは、情報をファイルに出力する必須パラメータです。

• fileNameは、.htmlファイルの名前を定義する必須パラメータです。

•このコマンドを入力すると、次の応答が返されます。

MediaSense Call Control Service Recording sessions saved to platform/cli/<filename>.html

You can now download it using: file get activelog platform/cli/<filename>.html

その後、そのディレクトリからファイルを取得し、任意の場所に保存できます。

例:

utils media recording_sessions file sessions.html

MediaSense Call Control Service Recording sessions saved to platform/cli/sessions.html You

can now download it using: file get activelog platform/cli/sessions.html

Webブラウザを介してこの情報を表示することもできます。詳細については、他のブラウザベースの Serviceabilityツール, (119ページ)を参照してください。

(注)

.

utils service目的:個々のMediaSenseサービスをリスト、起動、停止、または再起動します。

コマンド:utils service operation service_name

詳細:

• operationは、このコマンドで実行される動作のタイプを指定します。

有効な動作は次のとおりです。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 131

MediaSense の管理と設定utils コマンド

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◦ start

◦ stop

◦ restart

◦ list

• service_nameは、指定した動作に必要なMediaSenseサービスの名前を指定します。

有効なサービスは次のとおりです。

◦ MediaSense管理

◦ MediaSenseコンフィギュレーションサービス

◦ MediaSenseデータベースサービス

◦ MediaSense Perfmonエージェント

◦ MediaSenseシステムサービス

◦ MediaSense診断

◦ MediaSense APIサービス

◦ MediaSenseコール制御サービス

◦ MediaSenseメディアサービス

◦ MediaSenseストレージ管理エージェント

例:

• utils service list

• utils service start MediaSense Configuration Service

utils system maintenanceコマンド utils systemmaintenance operationは、MediaSenseでメンテナンスモードをイネーブルまたはディセーブルにするか、またはMediaSenseのメンテナンスモードのステータスを表示します。メンテナンスモードの間、MediaSenseは録音またはAPI要求を処理することはできません。

メンテナンスモードに入ると、MediaSenseがリブートします。ストリーミングアクティビティは突然終了します。アクティブな録音は CLOSED_ERROR状態で終了します。MediaSenseは、メンテナンスモードがディセーブルのときに再度リブートし、通常モードに再び入ります。

コマンド:utils system maintenance operation

詳細:operationは、コマンドを実行する動作を指定します。

有効な動作は次のとおりです。

• enable

• disable

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)132

MediaSense の管理と設定utils system maintenance

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• status

例:

• utils system maintenance enable

• utils system maintenance disable

• utils system maintenance status

run コマンドこのセクションでは、MediaSense固有の runコマンドについて詳しく説明します。

run db_reset_replicationMediaSenseデータベース全体のレプリケーションを手動でリセットするプロセスを開始するには、このコマンドを使用します。リセットプロセスが完了すると、このコマンドはリセットのステー

タスを含むメッセージを返します。複数ノードクラスタ内でプライマリサーバに障害が発生し

た場合、このコマンドを使用する必要がある場合があります。

複数サーバ展開では、セカンダリサーバでのみこのコマンドを実行できます。(注)

コマンド:run db_reset_replication

詳細:このコマンドには、オプションはありません。

例:

run db_reset_replication

run db_synchronizationこのコマンド使用してプライマリサーバとセカンダリサーバのデータベースを比較し、データ

ベースが同期していることを確認します。

複数サーバ展開では、セカンダリサーバでのみこのコマンドを実行できます。(注)

コマンド:run db_synchronization database_name

詳細:

• database_nameは、このコマンドが実行する動作のタイプを指定します。

有効なデータベース名は、次のとおりです。

◦ db_ora_config

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 133

MediaSense の管理と設定run コマンド

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◦ db_ora_meta

例:

• run db_synchronization db_ora_config

• run db_synchronization db_ora_meta

set network コマンドこのセクションでは、MediaSense固有の set networkコマンドについて詳しく説明します。

set network cluster server ipこのコマンドは、特定のサーバの新しい IPアドレスでMediaSenseクラスタコンフィギュレーションを更新します。サーバ自体の IPアドレスは変更されません。プライマリMediaSenseサーバでのみこのコマンドを入力します。他のサーバでこのコマンドを入力するとエラーが発生します。

このコマンドは、MediaSenseサービスの同期に影響する場合があります。 IPアドレスの変更手順の一部としてのみこのコマンドを入力してください。MediaSenseサービスは IPアドレスの変更手順が完了するまで動作しない場合があります。

注意

このコマンドは、コンフィギュレーションサービスに到達可能であり、プライマリサーバで

実行される必要があります。

(注)

このコマンドを入力する場合、次の 3つのオプションがあります。いずれの場合も、必要に応じて CLIが成功またはエラーをレポートします。

•引数なし:このコマンドを引数なしで入力すると、CLIはサーバのリストを表示します。リストインデックスから必要な番号を入力して、変更するサーバを選択します(この時点で、

qを入力して終了することもできます)。サーバの新しい IPアドレスの入力を求めるプロンプトが表示されます。

• 1つの引数を使用:変更するサーバの現在の IPアドレスまたはホスト名を入力します。 CLIに、サーバの新しい IPアドレスの入力を求めるプロンプトが表示されます。

•両方の引数を使用:変更するサーバの現在の IPアドレスまたはホスト名を入力し、サーバの新しい IPアドレスを入力します。

•コマンド特権レベル:1

•アップグレード時の使用:可能

コマンド:set network cluster server ip current_host new_ip

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)134

MediaSense の管理と設定set network コマンド

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詳細:

• current_hostは変更するサーバの IPアドレスまたはホスト名です。

• new_ipは、サーバの新しい IPアドレスです。

例:

• set network cluster server ip1) mcs-vm92 (1.1.1.92)2) 1.1.1.933) mcs-vm100 (1.1.1.100)Enter server to change (1-3, 'q' to quit): 3Enter new IP address for mcs-vm100 (1.1.1.100): 1.1.1.137Setting server ip mcs-vm100 (1.1.1.100) to 1.1.1.137Successful

• set network cluster server ip mcs-vm100Enter new IP address for mcs-vm100 (1.1.1.100): 9.9.9.9Setting server ip mcs-vm100 (1.1.1.100) to 9.9.9.9Successful

• set network cluster server ip 1.1.1.100 9.9.9.9Setting server ip mcs-vm100 (1.1.1.100) to 9.9.9.9Successful

set network cluster primary ipこのコマンドは、特定のサーバ上のプライマリサーバの IPアドレスマッピングを設定します。

このコマンドは、MediaSenseサービスの同期に影響する場合があります。 IPアドレスの変更手順の一部としてのみこのコマンドを発行してください。MediaSenseサービスは IPアドレスの変更手順が完了するまで動作しない場合があります。

注意

•コマンド特権レベル:1

•アップグレード時の使用:可能

コマンド:set network cluster primary ip new_ip

詳細:new_ipはプライマリサーバの新しい IPアドレスです

例:

set network cluster primary ip 9.9.9.9Setting primary ip to 9.9.9.9Successful

set network cluster secondary ipこのコマンドは、特定のサーバ上のセカンダリサーバの IPアドレスマッピングを設定します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 135

MediaSense の管理と設定set network cluster primary ip

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このコマンドは、MediaSenseサービスの同期に影響する場合があります。 IPアドレスの変更手順の一部としてのみこのコマンドを入力してください。MediaSenseサービスは IPアドレスの変更手順が完了するまで動作しない場合があります。

注意

•コマンド特権レベル:1

•アップグレード時の使用:可能

コマンド:set network cluster secondary ip new_ip

詳細:new_ipはセカンダリサーバの新しい IPアドレスです

例:

set network cluster secondary ip 9.9.9.9Setting secondary ip to 9.9.9.9Successful

set network ip eth0イーサネットインターフェイス 0の IPアドレスを設定します。イーサネットインターフェイス1は設定できません。

このコマンドの実行を続けるかどうかが尋ねられます。

続行すると、システムが再起動されます。注意

•コマンド特権レベル:1

•アップグレード時の使用:不可

このコマンドは、MediaSenseサービスの同期に影響する場合があります。 IPアドレスの変更手順の一部としてのみこのコマンドを発行してください。MediaSenseサービスは IPアドレスの変更手順が完了するまで動作しない場合があります。

注意

コマンド:set network ip eth0 server new ip address mask gw

詳細:

• eth0はイーサネットインターフェイス 0を指定します。

• iserver new ipは、割り当てる新しい IPアドレスを指定します。

• address maskは、割り当てる IPマスクを指定します。

• gwは、ゲートウェイを指定します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)136

MediaSense の管理と設定set network ip eth0

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例:

set network ip eth0 10.194.118.137 255.255.255.0 10.194.118.1

*** W A R N I N G ***You must first change the IP Address using the<set network cluster server> CLI command BEFOREchanging it here or call recording will fail.This will cause the system to restart.=======================================================Note: To recognize the new IP address all nodes withinthe cluster will have to be manually rebooted.=======================================================Continue (y/n)? y

show コマンドこのセクションでは、MediaSense固有の showコマンドについて詳しく説明します。

show db_synchronization statusこのコマンドは、run db_synchronization statusコマンドのステータスをモニタします。データベーステーブルごとに 1行とそのテーブルの対応するステータスを表示します。

複数サーバ展開では、セカンダリサーバでのみこのコマンドを実行できます。(注)

コマンド:show db_synchronization status database_name

詳細:

• database_nameは、コマンドが実行する操作のタイプを指定します。

有効なデータベース名は、次のとおりです。

◦ db_ora_config

◦ db_ora_meta

•この出力には、データベーステーブルごとに、同期チェックの開始および終了時刻、チェックされる行の数、すでに処理された行の数、レプリケーションチェックのステータスが示さ

れます。

レプリケーションチェックカラムには、レプリケーションのステータスが次のように表示

されます。

◦ D =定義済み

◦ R =実行中

◦ C =完了済み

◦ F =完了済み、ただし不整合

◦ W =完了待ち

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 137

MediaSense の管理と設定show コマンド

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例:

• show db_synchronization status db_ora_config

• show db_synchronization status db_ora_meta

show network clusterこのコマンドは、MediaSenseクラスタ内のすべてのサーバのネットワーク情報を表示します。このコマンドは、各サーバのノード ID、IPアドレス、ホスト名、サーバタイプ(プライマリ、セカンダリ、または拡張)、サーバエイリアス(割り当てられている場合)、および認証情報に関す

る詳細情報を表示します。

すべての詳細情報を表示するには、このコマンドがコンフィギュレーションサービスに到達

可能であり、プライマリまたはセカンダリサーバが実行されている必要があります。

(注)

コマンド:show network cluster

詳細:このコマンドには、オプションはありません。

例:show network cluster1 10.10.10.92 mcs_vm92 Primary authenticated2 10.10.10.93 mcs_vm93.cisco.com mcs_vm93 Secondary authenticated using TCP since Tue Aug30 14:05:34 20113 10.10.10.100 mcs_vm100.cisco.com mcs_vm100 Expansion authenticated using TCP since TueAug 30 14:05:24 2011

show tech call_control_serviceこのコマンドは、システムで実行されるMediaSenseコール制御サービスに関する情報を表示します。MediaSenseコール制御サービスは、このコマンドを正常に実行する動作状態にする必要があります。

コマンド:show tech call_control_service detailed

詳細:

•このコマンドを入力すると、このサーバに対するMediaSenseコール制御サービスの詳細が[CLI]ウィンドウに表示されます。

• detailedオプションでは、ダウンロードする情報のタイプを指定します。

このオプションを指定しない場合、システムの起動時間、システム情報、録音セッション情

報、各アダプタの状態、各アダプタの設定情報、および各アダプタの統計情報に関する情報

のみ表示されます。

このオプションを指定すると、上記に指定しシステムの状態の詳細に加えて、すべてのス

レッドの詳細が表示されます。

例:

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)138

MediaSense の管理と設定show network cluster

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• show tech call_control_service

• show tech call_control_service detailed

この情報は、Webブラウザを使用して取得することもできます。詳細については、他のブラウザベースの Serviceabilityツール, (119ページ)を参照してください。

(注)

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 139

MediaSense の管理と設定show tech call_control_service

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Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)140

MediaSense の管理と設定show tech call_control_service

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第 4 章

MediaSense のトラブルシューティング

「MediaSenseのトラブルシューティングのヒント」wikiでは、他のユーザによってすでに報告された問題の解決に役立つ情報を提供します。

MediaSense APIのトラブルシューティングのヘルプについては、『Cisco MediaSense DeveloperGuide』の「Before you start working with MediaSense APIs」と「Troubleshooting」のセクションを参照してください。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 141

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Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)142

MediaSense のトラブルシューティング

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第 5 章

MediaSense の用語

• 再生, 143 ページ

• ブログの記録, 144 ページ

• Media Forking, 144 ページ

• セッションおよび録音セッション, 145 ページ

• 共通用語の用語集, 145 ページ

再生セッションを検索し、内蔵された検索と再生アプリケーションを使用し、またはMediaSense APIを使用することによって、各セッションのオーディオデータやビデオデータを再生できます。

APIの使用に関する詳細については、『Cisco MediaSense Developer Guide』を参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/products_programming_reference_guides_list.htmlから入手できます。

Real Time Streaming Protocol(RTSP)を使用し、またはレコーディングを .mp4または .wavファイルとしてダウンロードすることによって、MediaSenseレコーディングを再生できます。

•再生:内蔵された検索と再生アプリケーションを使用するか、RTSP、.mp4、または .wav形式をサポートする任意のプレーヤー(VLC:VideoLANクライアントなど)でMediaSenseレコーディングを再生できます。 VLCを使用して分岐されたメディアレコーディングを聞く場合、一度に 1つのトラックのみを聞くことができ、同時に両方を聞くことはできません。

•ダウンロード:両方のオーディオチャネルを聞き、同時にビデオを表示したい場合は、convertSession APIを使用してMediaSenseレコーディングを .mp4または .wav形式にエクスポートします。この APIは、変換されたファイルにアクセスできる URLを返します。その後、標準 HTTPアクセス方法を使用して、そのファイルをダウンロードできます。ダウンロードされた .mp4または .wavファイルを使用して、両方のオーディオチャネルを聞き、同時にビデオを表示できます。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 143

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.mp4または .wav形式への変換によって、ファイルが移植可能になり、任意の場所にコピーできるようになります。

•クライアントアプリケーションは、セッションクエリーAPIで downloadUrlパラメータを使

用することにより、MediaSenseメディアサービスと直接通信できます。各APIには、AUDIOトラックにのみ downloadUrlが用意されています。MediaSenseビデオトラックを RAW形式でダウンロードすることはできません。ダウンロードされたレコーディングは、RAW形式でのみ使用可能です。

このURLは、sessionStateがCLOSED_NORMALの場合にのみセッションクエリー応答に、または eventActionが ENDEDの場合にのみ sessionEventに条件付きで存在します。他の状

態(ACTIVE、DELETED、または CLOSED_ERROR)の他のセッションでは、downloadUrl

は使用できません。詳細については、『Cisco MediaSense Developer Guide』(http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/products_programming_reference_guides_list.html)の「Playing Back Recordings」セクションを参照してください。

ブログの記録MediaSenseでは、サポートされる Cisco IP Phoneを使用してブログの記録(オーディオおよびビデオ)を作成することができます。記録を作成後、サードパーティ製アプリケーションを使用し

て公開できます。

ブログの記録は、次のいずれかの方法で開始できます。

•ユーザがMediaSenseサーバにダイヤルする。

• API要求に応じて、MediaSenseサーバがユーザの電話を呼び出す。

Unified Border Element展開は、直接発信録音をサポートしていません。(注)

Media ForkingMediaSenseがサポートするすべての Cisco IP Phoneには、着信および発信メディアストリームを分岐できるビルトインブリッジ(BIB)が装備されています。MediaSenseは、この機能を利用して分岐された着信および発信メディアを録音します。メディア分岐の詳細については、UnifiedCommunicationsManagerのマニュアルを参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/prod_maintenance_guides_list.html [英語]から入手できます。

コールフォーキングは電話機からではなくUnified Border Elementアプリケーション内で実行されるため、Unified Border Elementには BIBがありません。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)144

MediaSense の用語ブログの記録

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セッションおよび録音セッションMediaSenseでは、セッションは 1人以上の参加者が関与する録音されたモノローグ、会話、または会議です。MediaSenseセッションは Unified Communications Managerの録音セッションと同じです。録音セッションに関する詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Featuresand Services Guide』を参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/partner/products/sw/voicesw/ps556/prod_maintenance_guides_list.htmlから入手できます。

セッションの参加者は、MediaSenseセッションに参加するためにデバイスを使用します。

デバイスは、エンドポイントまたはパーソナルコンピュータなどの物理エンティティであり、記

録可能な任意をアイテムを指します。デバイスは、各デバイスの電話番号または内線番号である

deviceRefによって識別されます。 device Idは各デバイスの一意な識別子であり、デバイスの名前に直接対応します(MACアドレスまたは Universal Device Identifier [UDI]と同じです)。

セッションは、ライブ(アクティブ)または記録済み(完了済み)を使用できます。ライブセッ

ションは、モニタと記録を同時に行うことができます。記録されたセッションは、いつでも再生

できます。

用語集アクティブサーバ

アクティブサーバは、APIサービス、コンフィギュレーションサービス、コール制御サービス、メディアサービス、データベースサービス、および SMエージェントの 1つのインスタンスを持つプライマリサーバまたはセカンダリサーバです。MediaSenseクラスタには、1つまたは 2つのアクティブサーバが含まれている必要があります。レプリケーションは、両方のアクティブサーバで使用できます。ハイアベイラビリティを確保するため

に、1つのアクティブサーバがダウンした場合、他のアクティブサーバが両方のサーバのすべての負荷を処理することができます。

APIサービス

アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)サービスは機能サービスです。各MediaSenseクラスタは、APIサービスの 2つのインスタンスのみ持つことができます。1つのインスタンスがプライマリサーバに含まれ、他のインスタンスがセカンダリサーバに含まれます。各 APIサービスには、対応するコンフィギュレーションサービスが含まれている必要があります。MediaSenseクラスタに 2つ以上のサーバがある場合、追加のサーバには APIサービスまたはコンフィギュレーションサービスは含まれません。 APIサービスの各インスタンスは、メタデータベースの 1つのインスタンスに対応します。

コール制御

MediaSenseは、セッション開始プロトコル(SIP)を使用して、新しいコール、転送されたコール、および保留にされたコールを制御します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 145

MediaSense の用語セッションおよび録音セッション

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コール制御サービス

コール制御サービスは、ネットワーク層、メディアサービス、および APIサービスと通信して、MediaSenseの主要な録音機能を提供します。クラスタ内の各サーバに、コール制御サービスの 1つのインスタンスが存在します。

クラスタ

MediaSenseサーバは、1つのクラスタに配置されます。 1つのクラスタには、1~ 5つのサーバを含めることができます。各クラスタは、基本的なメディア録音、データベースス

トレージ、およびスケーラブルな録音容量を提供できます。

コンフィギュレーションデータベース

コンフィギュレーションデータベースは、通常「config」データベースと呼ばれます。ログレベルおよびトレースマスク情報を保存します。コンフィギュレーションデータベースの

各インスタンスは、コンフィギュレーションサービスの 1つのインスタンスに直接対応します。コンフィギュレーションデータベースは直接エンドユーザに直接公開されません

が、MediaSense Serviceability Webポータルでサービスアクティブ化などの機能を間接的に設定できます。

コンフィギュレーションサービス

コンフィギュレーションサービスは機能サービスです。各インスタンスは、コンフィギュ

レーションデータベースの 1つのインスタンスに対応します。各MediaSenseクラスタは、コンフィギュレーションサービスの 2つのインスタンスのみ持つことができます。 1つのインスタンスはプライマリサーバに存在し、他のインスタンスはセカンダリサーバに存在

します。MediaSenseはピアツーピアデータベースモデルを使用するため、1つのコンフィギュレーションサービスが動作しない場合、データは引き続き他のコンフィギュレーショ

ンサービスに書き込むことができます。

プライマリサーバおよびセカンダリサーバの各コンフィギュレーションサービスには、APIサービスの対応するインスタンスが含まれている必要があります。MediaSenseクラスタに2つ以上のサーバがある場合、追加のサーバにはコンフィギュレーションサービスまたはAPIサービスは含まれません。

データベース

MediaSenseには、コンフィギュレーションデータベースとメタデータベースの 2つのデータベースがあります。一般用語である「データベース」は、これらの両方を指すために使

用されます。

データベースサービス

データベースサービスは、コンフィギュレーションデータベースとメタデータベースを制

御します。各MediaSenseクラスタは、データベースサービスの 2つのインスタンスのみ持つことができます。 1つのインスタンスはプライマリサーバに存在し、他のインスタンスはセカンダリサーバに存在します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)146

MediaSense の用語共通用語の用語集

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デバイス

デバイスは、録音を行うために使用できるエンドポイントまたはパーソナルコンピュータ

などの物理エンティティです。各デバイスは、一意の deviceRefまたはDevice Refによって識別されます。

デバイス参照

デバイス参照は、APIサービスで deviceRef、管理サービスで Device Refと呼び出ます。各デバイスの電話番号、IPアドレス、または URI/URLを参照します。 1人または複数の参加者を複数のデバイス参照に関連付けることができます。

診断

MediaSense診断はネットワークサービスです。このサービスは、デバッグおよびトラブルシューティングのために、すべてのMediaSenseサーバに存在します。

拡張サーバ

MediaSense配置には、最大3つの拡張サーバを含めることができます。各拡張サーバには、コール制御サービスの 1つのインスタンスおよびメディアサービスの 1インスタンスがあります。拡張サーバには、APIサービスまたはデータベースサービスのインスタンスはありません。

機能サービス

機能サービスを使用して、MediaSenseクラスタ内のすべてのサーバを設定し、モニタすることができます。

High Availability(高可用性)

ハイアベイラビリティとは、1つのサーバに障害が発生した場合、他のサーバがMediaSenseクラスタ内の両方のサーバのすべての負荷を処理できることを意味します。データが両方

のサーバ間でロードバランスされ、データレプリケーションが両方のサーバで使用できま

す。

ライブ(アクティブ)セッション

ライブセッションは進行中のコールであり、同時にモニタし、録音することができます。

このセッションを終了すると、いつでも再生可能な録音セッションになります。

メディアサービス

メディアサービスは機能サービスです。このサービスは、ローカルディスク上のストレー

ジのメディアストリームを終了します。MediaSenseクラスタ内のすべてのサーバに、メディアサービスの 1つのインスタンスが存在します。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 147

MediaSense の用語共通用語の用語集

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メディアストリーム

メディアストリームとは、ライブまたは録音セッションのオーディオチャネルまたはビデ

オチャネルを通じて送信されるパケットを指します。これはライブセッションのみを指し

ます。これは録音されたセッションを指しません。録音されたメディアストリームはト

ラックと呼びます。

メタデータベース

メタデータベースは、各録音に関連付けられたコール履歴とメタデータ情報を保存します。

APIサービスの各インスタンスは、メタデータベースの1つのインスタンスに対応します。

ネットワークサービス

ネットワークサービスは、システム全体の機能を設定およびモニタすることができます。

MediaSenseをインストールし、サーバをリブートすると、クラスタ内のすべてのサーバにおいてネットワークサービスがデフォルトでイネーブルにされます。

参加者

参加者は、セッションに関連する人またはエンドポイントを指します。参加者は、セッショ

ンを実行するためにデバイスを使用します。参加者は、電話番号、IPアドレス、またはURLである一意のデバイス参照によって識別されます。同じセッション時に、各プログラムは、そのトラックのメディアを生成する 1人の参加者にのみ関連付けられます。異なるセッション時に、各トラックは、1人または複数の参加者が存在する可能性があります。

Perfmonエージェント

このネットワークサービスは、パフォーマンスモニタリングインフラストラクチャを制御

します。別個のユーザインターフェイスは存在せず、MediaSense ServiceabilityAdministration内でシームレスに動作します。

プライマリデータベース

配置での最初のメインサーバのコンフィギュレーションサービスは、プライマリデータ

ベースと呼ばれます。配置での 2番目のメインサーバのコンフィギュレーションサービスは、セカンダリデータベースと呼ばれます。

MediaSenseクラスタでは、設定要求はプライマリデータベースとセカンダリデータベースに送信されます。プライマリデータベースが動作している場合、データはプライマリデー

タベースに書き込まれ、セカンダリデータベースに複製されます。プライマリデータベー

スが動作していない場合、データは書き込まれず、データの整合性が確保されます。プラ

イマリデータベースがかなりの期間動作しない場合、データを書き込むことができるよう

に、セカンダリデータベースを新しいプライマリデータベースに手動で切り替えることが

できます。元のプライマリデータベースが再び動作を開始したときは、新しいセカンダリ

データベースになります。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)148

MediaSense の用語共通用語の用語集

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プライマリサーバ

プライマリサーバは、クラスタ内の最初のサーバです。MediaSenseをインストールし、プライマリサーバをリブートした後で、すべてのMediaSense機能サービスはデフォルトでイネーブルになります。

パブリッシャ

MediaSenseクラスタでは、プライマリサーバとセカンダリサーバはパブリッシャ(ピアツーピア)です。

録音された(完了した)セッション

録音されたセッションが完了し、いつでも再生できます。

録音タイプ

MediaSenseには、2つのタイプの録音があります。

•分岐されたメディアの録音は IP電話から発信されます。これらの録音には 2つのオーディオチャネルがあります。

•ダイレクトコールの録音は、MediaSenseから任意の電話機に行われます。これらの録音には、1つのオーディオチャネルと 1つのオプションのビデオチャネルがあります(このマニュアルでは、通常ブログ録音と呼びます)。

セカンダリデータベース

クラスタ内のセカンダリサーバのコンフィギュレーションデータベースは、セカンダリ

データベースと呼びます。

セカンダリサーバ

各クラスタには、1つのセカンダリサーバのみを含めることができます。管理サービスにアクセスして、すべての機能サービスをイネーブルにすると、このサーバをセカンダリサー

バとして割り当てることができます。ハイアベイラビリティを確保するには、プライマリ

サーバとペアにします。

セッション

セッションは、録音されたモノローグコール、会話コール、または電話会議です。セッショ

ンは sessionID(またはセッション ID)によって識別され、1つ以上のトラックが含まれます。

MediaSenseセッションは、Unified Communications Managerの録音セッションと同じ意味を持ちます。録音セッションの詳細については、『Cisco Unified Communications ManagerFeatures and Services Guide』を参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com/en/US/partner/products/sw/voicesw/ps556/prod_maintenance_guides_list.htmlから入手できます。

Session ID

セッションの一意の識別子。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1) 149

MediaSense の用語共通用語の用語集

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SMエージェント

ストレージ管理エージェント(SMエージェント)は、クラスタ内の各サーバのストレージ全体をモニタし、ディスク使用率に基づくしきい値イベントを生成します。クラスタ内の

すべてのサーバで使用できます。

システムサービス

このネットワークサービスは、サービスの動作を制御します。別のユーザインターフェイ

スは存在せず、MediaSense管理サービスおよびMediaSense Serviceability Administration内でシームレスに動作します。

タグ

システム定義のタグは、Web 2.0 APIを使用して個々のセッションに関連付ける短い、任意のテキスト文字列です。MediaSenseは、各セッションで使用するタグを格納します。MediaSenseは、セッション(一時停止や再開など)中に発生した特定の処理をマーキングしたり、メディアの非アクティブ状態(SIPシグナリングによって報告される)が変更されたときにマーキングするためにタグを使用します。ほとんどのタグはセッションにのみ関

連付けられるのに対して、メディアの非アクティビティ状態の変更タグは、セッションと

セッションの特定のトラックに関連付けられます。

Track

トラックは、各メディアストリームを識別し、参加者、持続期間、開始日、およびトラッ

ク番号などの追加データによってそれを定量化します。各トラックは、1つのオーディオストリームまたは 1つのビデオストリームに固有です。各トラックは、複数のデバイス参照に関連付けることができます。各セッションには、1つ以上のトラックが含まれます。

Track ID

トラックの一意の識別子。

Cisco MediaSense ユーザガイドリリース 10.5(1)150

MediaSense の用語共通用語の用語集