田村友一郎「叫び声/ Hell Scream」...田村友一郎「叫び声/ Hell Scream」 Press...

3
【プレスリリース お問合せ 】 広報担当|西谷枝里子(リレーリレー) Tel. 090-2062-6963 Fax. 075-253-1510 E-mail. [email protected] 田村友一郎「叫び声/ Hell Scream」 Press Release 2018.7.5 明治 150 年・京都のキセキ・プロジェクト 京都市立芸術大学芸術資料館収蔵品活用展 2018 年 7 月 21 日(土)から 8 月 19 日(日)まで、京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA では、美術家の田村友一 郎を協力作家に迎え、本学の前身・京都府画学校の創立者の一人であり、煎茶道の発展に寄与したことでも知られる日 本画家の田能村直入の足跡を辿りながら、新たな物語を紡ぎ出すことにより収蔵品の「演出」を試みます。 京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA では、2017 年度より本学芸術資料館収蔵品のさまざまな活用のあり方を探るべ く、美術家やさまざまな分野の専門家と協働する実験的な企画を実施しています。本展はこの一連のシリーズの一つと なります。 本展の背景 明治時代から現在に至るまでの京都の歴史において、本学の活動は重要な役割を担ってきました。前身である京都府画 学校が明治 13 年に創立されてから今日に至るまで、本学は日本の伝統芸術を継承・刷新するとともに、日本の近現代 芸術の屋台骨を支え、世界的にも高く評価される芸術家を数多く世に送り出すなど、日本の芸術文化のきわめて重要な 世界への発信基地の一つであり続けています。2018 年(平成 30 年)が明治改元から満 150 年の節目の年に当たるこ とを記念して、京都市の主導により「明治 150 年・京都のキセキ・プロジェクト」が実施されています。本展は、この 関連事業として、明治時代から現在に至るまでの京都の街について、本学が創立以降辿ってきた道筋を手掛かりとしな がら、美術家の田村友一郎と共に約 8 ヶ月間の期間をかけて調査・研究を行い、特別展として開催するものです。 企画協力・出展作家 田村友一郎について 田村友一郎は、国内外で活躍する気鋭の作家です。映像・写真・インスタレーション・パフォーマンスなど、多彩な手 法を用いて創作を行ってきた田村は近年、土地の記憶や歴史のサーチを通して、その場所固有のコンテクストを独自の 手法で変換・接続することで、新たな風景として立ち上げるような作品を発表しています。 本展では、京都市立芸術大学芸術資料館収蔵品のうち、明治期に制作された著名な卒業生の作品、京都府画学校以降の 校歴資料、明治時代の写真記録などから、出品する作品・資料を調査に基づいて検討し、田村がこれらの出品作品・資 料をも包括するような形で新作インスタレーションを制作します。 -1- 西山翠嶂「虎」(模写・部分) 京都市立芸術大学芸術資料館蔵  写真:田村友一郎

Transcript of 田村友一郎「叫び声/ Hell Scream」...田村友一郎「叫び声/ Hell Scream」 Press...

Page 1: 田村友一郎「叫び声/ Hell Scream」...田村友一郎「叫び声/ Hell Scream」 Press Release 2018.7.5 明治150年・京都のキセキ・プロジェクト 京都市立芸術大学芸術資料館収蔵品活用展

【プレスリリース お問合せ 】 広報担当|西谷枝里子(リレーリレー) Tel. 090-2062-6963 Fax. 075-253-1510 E-mail. [email protected]

田村友一郎「叫び声/ Hell Scream」Press Release 2018.7.5

明治 150 年・京都のキセキ・プロジェクト京都市立芸術大学芸術資料館収蔵品活用展

2018年 7月21日(土)から8月19日(日)まで、京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAでは、美術家の田村友一郎を協力作家に迎え、本学の前身・京都府画学校の創立者の一人であり、煎茶道の発展に寄与したことでも知られる日本画家の田能村直入の足跡を辿りながら、新たな物語を紡ぎ出すことにより収蔵品の「演出」を試みます。京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAでは、2017年度より本学芸術資料館収蔵品のさまざまな活用のあり方を探るべく、美術家やさまざまな分野の専門家と協働する実験的な企画を実施しています。本展はこの一連のシリーズの一つとなります。

本展の背景明治時代から現在に至るまでの京都の歴史において、本学の活動は重要な役割を担ってきました。前身である京都府画学校が明治13年に創立されてから今日に至るまで、本学は日本の伝統芸術を継承・刷新するとともに、日本の近現代芸術の屋台骨を支え、世界的にも高く評価される芸術家を数多く世に送り出すなど、日本の芸術文化のきわめて重要な世界への発信基地の一つであり続けています。2018年(平成30年)が明治改元から満150年の節目の年に当たることを記念して、京都市の主導により「明治150年・京都のキセキ・プロジェクト」が実施されています。本展は、この関連事業として、明治時代から現在に至るまでの京都の街について、本学が創立以降辿ってきた道筋を手掛かりとしながら、美術家の田村友一郎と共に約8ヶ月間の期間をかけて調査・研究を行い、特別展として開催するものです。

企画協力・出展作家 田村友一郎について田村友一郎は、国内外で活躍する気鋭の作家です。映像・写真・インスタレーション・パフォーマンスなど、多彩な手法を用いて創作を行ってきた田村は近年、土地の記憶や歴史のサーチを通して、その場所固有のコンテクストを独自の手法で変換・接続することで、新たな風景として立ち上げるような作品を発表しています。本展では、京都市立芸術大学芸術資料館収蔵品のうち、明治期に制作された著名な卒業生の作品、京都府画学校以降の校歴資料、明治時代の写真記録などから、出品する作品・資料を調査に基づいて検討し、田村がこれらの出品作品・資料をも包括するような形で新作インスタレーションを制作します。

-1-

西山翠嶂「虎」(模写・部分) 京都市立芸術大学芸術資料館蔵  写真:田村友一郎

Page 2: 田村友一郎「叫び声/ Hell Scream」...田村友一郎「叫び声/ Hell Scream」 Press Release 2018.7.5 明治150年・京都のキセキ・プロジェクト 京都市立芸術大学芸術資料館収蔵品活用展

関連プロフィール

-2-

田村友一郎 Yuichiro Tamura1977年富山県生まれ。熱海市在住。日本大学芸術学部写真学科卒業。東京藝術大学大学院映像研究科博士後期課程修了。既にあるイメージや自らが撮影した素材をサンプリングの手法を用いて使用し、独自の関係性を導き出し再構築することで時空を超えた新たな風景や物語を立ち上げる。近年の主な展覧会にSignature Art Prize 2018(シンガポール国立博物館)、日産アートアワード2017(BankART)、ヨコハマトリエンナーレ2017 ヨコハマサイト(氷川丸)、「試論:栄光と終末、もしくはその週末 / Week End」(小山市立車屋美術館、2017年)、「2 or 3 Tigers」(Haus der Kulturen der Welt、ベルリン、 2017年 )、「BODY/PLAY/POLITICS」(横浜美術館、 2016年 )など国内外多数。

‒田能村直入(1814‒1907)大分生まれ。早くからその才能を認められ、9歳の時に田能村竹田の画塾に入塾。文人画家として知られ、初め号を小虎とし、のちに通称とした。明治元年、大阪から京都に移る。明治11年、画学校設立の建議書を府知事に提出。明治13年、京都市立芸術大学の前身にあたる京都府画学校が開校。学校設立に関わる資金の多くは直入自らが調達した。直入は初代摂理(校長 )となるも、各画派の内紛や確執が絶えずその責任を取り、明治17年、京都府画学校を退任。その後は私塾、南宗画学校の設立や、富岡鉄斎らとともに日本南画協会を発足するなど南画の発展に尽力した。また煎茶道を世に広めたことでも知られる。‒小野篁(802‒853)平安時代初期の官僚。武芸に秀で、学者、詩人、歌人としても知られる。遣唐副使に任じられたが、その命令を断り、隠岐へと流罪となる。昼は朝廷にて嵯峨天皇に仕え、夜は冥府へ赴き閻魔に仕えたという伝説がある。京都六原の六道珍皇寺の庭内には篁が冥府へ通うために使用したと言われる井戸がある。‒富岡鉄斎(1836‒1924)京都生まれ。学者詩人としても知られ、最後の文人画家とも称される。京都市立芸術大学の前身、京都市美術学校では教員として修身を教えている。明治32年8月16日、田能村直入と共に久邇宮邸に招かれ、筆をふるい大文字の送り火を楽しむ。時に直入86歳、鉄斎64歳。直入とは生涯のよき友であった。‒新平誠洙 1988年大阪府生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了。光の反射・透過・屈折現象と視覚効果を用いた実験的なアプローチで、現代における絵画の時間と空間表現を探求し続けている。

田村友一郎「叫び声/ Hell Scream」Press Release 2018.7.5

明治 150 年・京都のキセキ・プロジェクト京都市立芸術大学芸術資料館収蔵品活用展

写真(全て):田村友一郎

Page 3: 田村友一郎「叫び声/ Hell Scream」...田村友一郎「叫び声/ Hell Scream」 Press Release 2018.7.5 明治150年・京都のキセキ・プロジェクト 京都市立芸術大学芸術資料館収蔵品活用展

【プレスリリース お問合せ 】 広報担当|西谷枝里子(リレーリレー) Tel. 090-2062-6963 Fax. 075-253-1510 E-mail. [email protected]

-3-

■関連イベントアーティスト・トーク&オープニングレセプション日時:2018年 7月 21日(土)14:00 -19:00 14:00 - アーティスト・トーク 16:00 - オープニングレセプション

嘯く茶会第一回日時‖2018年 8月 4日(土)17:00 -出演‖田茂井廣道(能楽観世流シテ方)、曽和鼓堂(能楽幸流小鼓方)

第二回日時‖2018年 8月 18日(土)①14:00 - ② 16:00 -茶菓子代(抹茶)‖500円(税込・茶会参加者のみ)

席主‖田村友一郎助成‖平成30年度文化庁「大学における文化芸術推進事業」※各茶会参加ご希望の方(要事前申込・第1回:30名、第2回:各回10名 /2018年 7月 11日(水)より@KCUAウェブサイトの専用フォームにて受付開始)※見学のみの場合は無料、申込不要(人数により入場制限の可能性あり)

開催概要

展覧会名称:明治150年・京都のキセキ・プロジェクト 京都市立芸術大学芸術資料館収蔵品活用展      田村友一郎「叫び声 / Hell Scream」企画協力・出展作家 :田村友一郎(美術家)企画 :京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA主催 : 京都市立芸術大学助成:公益財団法人三菱UFJ信託地域文化財団協力:城崎国際アートセンター(豊岡市)、株式会社TANK、若王子倶楽部 左右、大和文華館、ユカ・ツルノ・ギャラリー、六道珍皇寺会場:京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA (住所/京都市中京区押油小路町238-1)会期:2018年 7月 21日(土)- 8 月 19日(日)11:00 -19:00(月曜休館)入場:無料 お問合わせ:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA   Tel: 075-253-1509 E-mail: [email protected]公式サイト : http://gallery.kcua.ac.jp

本プレスリリースに掲載している画像はメディア掲載時にご利用いただけます。ご希望の方は広報担当(西谷)までお問い合わせください。

プレス向け画像貸出について

田村友一郎「叫び声/ Hell Scream」Press Release 2018.7.5

明治 150 年・京都のキセキ・プロジェクト京都市立芸術大学芸術資料館収蔵品活用展