AVENGED SEVENFOLD TRIVIUM のルーツ、ここにあり!! · 2012. 2. 27. · AVENGED...

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AVENGED SEVENFOLDTRIVIUM のルーツ、ここにあり!! スラッシュ・メタル・バンド、最高峰サウンドを全力で聴け!! Bobby "Blitz" Ellsworth(Vo) インタビュアー:ムラオカ -はじめまして。初めてのインタビューとなりますがよろしくお願いいたします。 『The Electric Age』完成おめでとうございます!完成された今の気持ちを教えて ください。 いやぁ、良い作品が出来てとても満足しているよ。俺が目指していたものが形になっ た感じなんだ。俺は BLACK SABBATH や ALICE COOPER、LED ZEPPELIN が大好きだったけど、彼らのどれかの曲が好きでバンドが好きになったというより は、とにかくアルバムが好きだった。そんな感じのアルバムが作れたらと思って目 指していたけど、かなり達成できたと思う。 -楽曲制作に入ったのはいつ頃からでしょうか?また、完成までにどのくらいの時 間がかかりましたか? どのくらいからかな…取り掛かったのはレコーディングの 9 ヶ月前くらいかな。 継続して根詰めて作ったというよりは、空き時間に作ったりしていたものを最後に まとめた感じだね。 -今作も一点の曇りもない純粋なメタル・アルバムですね。今作を制作する上でテー マやコンセプトがありましたら教えてください。 そうだね。俺たちも純粋なメタル・アルバムを作ろうとしたんだ。いつも事前に決 めているテーマやコンセプトはないんだけど、サウンド面でも歌詞の面でも作って いるうちにテーマが生まれてくる。自分たちがテーマを決めてアルバムを作るので はなく、アルバムがテーマを作るんだな。 -長めのイントロから楽器隊が一丸となって襲ってくる「Come And Get It」を 聴いてこの作品は傑作だと確信しました。あなたがた自身今作の完成度には十分満 足しているのではないでしょうか? そうなんだ。今回は特に冒頭の「Come And Get It」から 2 曲目の「Electric Rattlesnake」そこから続いてずっと最後まで良い流れを作りたかった。それが 実現できて満足しているよ。 -またどういった点を意識して曲作りをされましたか? 曲によって力を入れた点は違うね。ヴォーカルを押し出したい曲、全体の雰囲気を 押し出したい曲、強いて言えばそういったバリエーションを持たせることかな。 -今作のプロデューサーはどなたが担当しているのでしょうか? プロデュースは OVERKILL、俺たち自身だよ。 -この『The Electric Age』というアルバム・タイトルに込められた意味を教え てください。 電気によって動いている現代社会を表す言葉なんだけど、それとは別にエレクト リックな音楽の時代とか、刺激的な時代とか、色んな風に取れるね。 -あなたがたはベテラン・スラッシャーの域に達していますが、サウンドはいつま で経っても非常にスリリングで若々しいですね。なにか秘訣はありますか? 俺たちは常に今を大事にしてるんだ。昔の価値でなく、今の価値で考える。もちろ んルーツ、そして自分たちらしさを忘れずにね。そしてその上で新しいものを作り 続ける精神を持つことが重要だと思ってる。 -前作からヨーロッパでは NUCLEAR BLAST に移籍しましたが、レーベル・サ ポートは満足のいくものでしょうか? NUCLEAR BLAST の凄いところは、スタッフ全員がメタル・ファンってことな んだ。オフィスに行くとみんな黒い T シャツを着てるからね ( 笑 )。彼ら自身がメ タル・ファンだからどうするべきか知っている。俺たちバンドと同じ方を見ている んだ。だから凄く満足しているし、彼らとは良い関係だよ。 -27 年に渡って大きい活動休止や解散も無く 16 作のフル・アルバムをリリース してきましたが、今振り返って最も気に入っている作品を教えてください。 難しい質問だな。全て自分たちの子供みたいなもんだから“誰が一番カワイイか”っ て聞かれると困っちゃうよ。『Ironbound』ではツアー含めてかなり成功したね。 ーの >>GEKIROCK.COM THRASH DOMINATION で日本にも行けたし。でも初期の『Horrorscope』と か 1st アルバムの『Feel The Fire』なんかも凄く気に入ってて。やっぱり難しい よ(笑)! -1 番後悔している作品はどれでしょう ( 笑 ) ? そうだなぁ。1988 年の『Under The Influence』かな。曲はまあまあ良かった と思うんだけど、サウンド・プロダクションが思うようにいかなくてね。あとは 『I Hear Black』だな。これは曲作りの時間が物凄く短くて、もっと時間があった ら曲を練れたのになと思う。最近のだと『ReliXIV』かな。これもサウンド・プロ ダクションの点だね。結構あるな ( 笑 )。でもこういう間違いも価値があるんだ。 良いアルバムを作るためには“やるべきこと”と別に”やってはいけないこと”が あって、それを知ろうと思ったら色々やってみないといけないんだよね。 -あなたがたはここ 7 年間ラインナップを変えることなく、安定した活動を行っ ているようですが、今バンド内の状況はいかがでしょうか? 今後メンバーが絶対に変わらないとは言えないけど ( 笑 )、今の仲間は音楽面だけ じゃなくて人間性も凄く合ってるんだ。結局バンドって仲間と一緒にいる時間が長 いから性格が合わないと無理なんだよね。1 年に 7 ヶ月くらい一緒にいるわけだ からね。俺が“これからツアーだから暫くずっと仕事だ!”なんて言うと俺の奥さ んは“アンタ、それ仕事なんかじゃないでしょ!私が電話するとみんなでいつも楽 しそうに大騒ぎしてるじゃない!”って言うんだ。実際みんな楽しくトランプした り葉巻吸ったりスコッチ飲んだりの毎日だからね。海外に行くとメンバーみんなで 名所巡りしたりもするんだ。メンバーの気が合ってればそれがスタジオにもステー ジにも生きてくる。 -グランジが台頭した時、スラッシュ・メタルが一時期ダサい音楽というレッテル を貼られていましたが、今はあなたがたベテランも若いバンドもシーンにたくさん 溢れていますね。あなたがたは現在のスラッシュ・メタル・シーンに対して思うと ころはありますか? 現在の状況は凄く健全だと思ってるよ。グランジが台頭した時代はスラッシュはア ンダーグラウンドの音楽になったけど、それによって死に絶えることはなかった。 消えてなくなったわけじゃないから、ずっとシーンにいた人間にしてみたら自分た ちはずっと同じ場所にいるって感覚なんだよね。実際たくさんのバンドがやめてし まったけどね。時間が経って、若いバンドがスラッシュ・メタルに敬意を表し始め てくれた。アメリカのバンド WARBRINGER とかアイルランドの GAMA BOMB、それからアメリカの BONDED BY BLOOD、ギリシャの SUICIDAL ANGELSなんかが出てきた。若い彼らがツアーすることで若いスラッシュ・メタル・ ファンが集まる。そして例えば以前 OVERKILL は SUICIDAL ANGELS とツアー したんだけど、そこに来た若いファンが“ああ、ルーツはここなんだな”って思っ てくれるんだ。そして気に入ってくれたら発生した時代に関係なく聴いてくれる。 それはホントに健全な状況だよね。 -4 月から ABORTED、BLACKGUARD、SYSTEM DIVIDE などを引き連れて の KILLFEST でアメリカの各都市を回るようですが、KILLFEST とはあなたがた 主催のフェスティバルなのでしょうか? そうだね。まあ、KILLFEST って言ってるけど単に俺たちのツアーなんだ。イベ ントっぽい名前にしちゃってるけどね。これもバンドのブランディングのひとつか な ( 笑 )。前回のツアーでビジネス的な成功も収めたからね。 “人類すべてを殺してもあまり余る過剰な量の核兵器がこの地球上に 存在する様=OVERKILL”という限りなく極悪なバンド名を持つ彼 らであるが、バンドを結成した 1982 年から今に至る 27 年もの間、 その名に相応しい刺激的なスラッシュ・メタルをシーンに叩きつけ 続けてきた。前作『Ironbound』からヨーロッパ・エリアにおいて は最大級のインディ・メタル・レーベルである NUCLEAR BLAST に移籍したことで、さらにバンドの勢いは加速し、結果、轟音リフ が炸裂する『The Electric Age』という最高峰のスラッシュ・メタ ル・アルバムを完成させてきた。長めのイントロ後、重戦車の如き 楽器隊が一丸となって襲ってくる「Come And Get It」からアルバ ムはスタートするのだが、このスタートの時点で秒殺でリスナーは ノックアウトされることだろう。 ムラオカ OVERKILL The Electric Age 2012.3.21 ON SALE!! LABEL : Nuclear Blast Japan / Incubator GENRE : THRASH METAL FOR FANS OF : METALLICA, ANTHRAX, AVENGED SEVENFOLD, WARBRINGER

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AVENGED SEVENFOLD、TRIVIUMのルーツ、ここにあり!!スラッシュ・メタル・バンド、最高峰サウンドを全力で聴け!!Bobby "Blitz" Ellsworth(Vo) インタビュアー:ムラオカ

-はじめまして。初めてのインタビューとなりますがよろしくお願いいたします。『The Electric Age』完成おめでとうございます!完成された今の気持ちを教えてください。

いやぁ、良い作品が出来てとても満足しているよ。俺が目指していたものが形になった感じなんだ。俺は BLACK SABBATH や ALICE COOPER、LED ZEPPELINが大好きだったけど、彼らのどれかの曲が好きでバンドが好きになったというよりは、とにかくアルバムが好きだった。そんな感じのアルバムが作れたらと思って目指していたけど、かなり達成できたと思う。

-楽曲制作に入ったのはいつ頃からでしょうか?また、完成までにどのくらいの時間がかかりましたか?

どのくらいからかな…取り掛かったのはレコーディングの 9 ヶ月前くらいかな。継続して根詰めて作ったというよりは、空き時間に作ったりしていたものを最後にまとめた感じだね。

-今作も一点の曇りもない純粋なメタル・アルバムですね。今作を制作する上でテーマやコンセプトがありましたら教えてください。

そうだね。俺たちも純粋なメタル・アルバムを作ろうとしたんだ。いつも事前に決めているテーマやコンセプトはないんだけど、サウンド面でも歌詞の面でも作っているうちにテーマが生まれてくる。自分たちがテーマを決めてアルバムを作るのではなく、アルバムがテーマを作るんだな。

-長めのイントロから楽器隊が一丸となって襲ってくる「Come And Get It」を聴いてこの作品は傑作だと確信しました。あなたがた自身今作の完成度には十分満足しているのではないでしょうか?

そうなんだ。今回は特に冒頭の「Come And Get It」から 2 曲目の「Electric Rattlesnake」そこから続いてずっと最後まで良い流れを作りたかった。それが実現できて満足しているよ。

-またどういった点を意識して曲作りをされましたか?

曲によって力を入れた点は違うね。ヴォーカルを押し出したい曲、全体の雰囲気を押し出したい曲、強いて言えばそういったバリエーションを持たせることかな。

-今作のプロデューサーはどなたが担当しているのでしょうか?

プロデュースは OVERKILL、俺たち自身だよ。

-この『The Electric Age』というアルバム・タイトルに込められた意味を教えてください。

電気によって動いている現代社会を表す言葉なんだけど、それとは別にエレクトリックな音楽の時代とか、刺激的な時代とか、色んな風に取れるね。

-あなたがたはベテラン・スラッシャーの域に達していますが、サウンドはいつまで経っても非常にスリリングで若々しいですね。なにか秘訣はありますか?

俺たちは常に今を大事にしてるんだ。昔の価値でなく、今の価値で考える。もちろんルーツ、そして自分たちらしさを忘れずにね。そしてその上で新しいものを作り続ける精神を持つことが重要だと思ってる。

-前作からヨーロッパでは NUCLEAR BLAST に移籍しましたが、レーベル・サポートは満足のいくものでしょうか?

NUCLEAR BLAST の凄いところは、スタッフ全員がメタル・ファンってことなんだ。オフィスに行くとみんな黒い T シャツを着てるからね ( 笑 )。彼ら自身がメタル・ファンだからどうするべきか知っている。俺たちバンドと同じ方を見ているんだ。だから凄く満足しているし、彼らとは良い関係だよ。

-27 年に渡って大きい活動休止や解散も無く 16 作のフル・アルバムをリリースしてきましたが、今振り返って最も気に入っている作品を教えてください。

難しい質問だな。全て自分たちの子供みたいなもんだから“誰が一番カワイイか”って聞かれると困っちゃうよ。『Ironbound』ではツアー含めてかなり成功したね。

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THRASH DOMINATION で日本にも行けたし。でも初期の『Horrorscope』とか 1st アルバムの『Feel The Fire』なんかも凄く気に入ってて。やっぱり難しいよ ( 笑 ) !

-1 番後悔している作品はどれでしょう ( 笑 ) ?

そうだなぁ。1988 年の『Under The Influence』かな。曲はまあまあ良かったと思うんだけど、サウンド・プロダクションが思うようにいかなくてね。あとは

『I Hear Black』だな。これは曲作りの時間が物凄く短くて、もっと時間があったら曲を練れたのになと思う。最近のだと『ReliXIV』かな。これもサウンド・プロダクションの点だね。結構あるな ( 笑 )。でもこういう間違いも価値があるんだ。良いアルバムを作るためには“やるべきこと”と別に”やってはいけないこと”があって、それを知ろうと思ったら色々やってみないといけないんだよね。

-あなたがたはここ 7 年間ラインナップを変えることなく、安定した活動を行っているようですが、今バンド内の状況はいかがでしょうか?

今後メンバーが絶対に変わらないとは言えないけど ( 笑 )、今の仲間は音楽面だけじゃなくて人間性も凄く合ってるんだ。結局バンドって仲間と一緒にいる時間が長いから性格が合わないと無理なんだよね。1 年に 7 ヶ月くらい一緒にいるわけだからね。俺が“これからツアーだから暫くずっと仕事だ!”なんて言うと俺の奥さんは“アンタ、それ仕事なんかじゃないでしょ!私が電話するとみんなでいつも楽しそうに大騒ぎしてるじゃない!”って言うんだ。実際みんな楽しくトランプしたり葉巻吸ったりスコッチ飲んだりの毎日だからね。海外に行くとメンバーみんなで名所巡りしたりもするんだ。メンバーの気が合ってればそれがスタジオにもステージにも生きてくる。

-グランジが台頭した時、スラッシュ・メタルが一時期ダサい音楽というレッテルを貼られていましたが、今はあなたがたベテランも若いバンドもシーンにたくさん溢れていますね。あなたがたは現在のスラッシュ・メタル・シーンに対して思うところはありますか?

現在の状況は凄く健全だと思ってるよ。グランジが台頭した時代はスラッシュはアンダーグラウンドの音楽になったけど、それによって死に絶えることはなかった。消えてなくなったわけじゃないから、ずっとシーンにいた人間にしてみたら自分たちはずっと同じ場所にいるって感覚なんだよね。実際たくさんのバンドがやめてしまったけどね。時間が経って、若いバンドがスラッシュ・メタルに敬意を表し始めてくれた。アメリカのバンド WARBRINGER とかアイルランドの GAMA BOMB、それからアメリカの BONDED BY BLOOD、ギリシャの SUICIDAL ANGELSなんかが出てきた。若い彼らがツアーすることで若いスラッシュ・メタル・ファンが集まる。そして例えば以前 OVERKILL は SUICIDAL ANGELS とツアーしたんだけど、そこに来た若いファンが“ああ、ルーツはここなんだな”って思ってくれるんだ。そして気に入ってくれたら発生した時代に関係なく聴いてくれる。それはホントに健全な状況だよね。

-4 月から ABORTED、BLACKGUARD、SYSTEM DIVIDE などを引き連れての KILLFEST でアメリカの各都市を回るようですが、KILLFEST とはあなたがた主催のフェスティバルなのでしょうか?

そうだね。まあ、KILLFEST って言ってるけど単に俺たちのツアーなんだ。イベントっぽい名前にしちゃってるけどね。これもバンドのブランディングのひとつかな ( 笑 )。前回のツアーでビジネス的な成功も収めたからね。

“人類すべてを殺してもあまり余る過剰な量の核兵器がこの地球上に存在する様=OVERKILL”という限りなく極悪なバンド名を持つ彼らであるが、バンドを結成した 1982 年から今に至る 27 年もの間、その名に相応しい刺激的なスラッシュ・メタルをシーンに叩きつけ続けてきた。前作『Ironbound』からヨーロッパ・エリアにおいては最大級のインディ・メタル・レーベルである NUCLEAR BLASTに移籍したことで、さらにバンドの勢いは加速し、結果、轟音リフが炸裂する『The Electric Age』という最高峰のスラッシュ・メタル・アルバムを完成させてきた。長めのイントロ後、重戦車の如き楽器隊が一丸となって襲ってくる「Come And Get It」からアルバムはスタートするのだが、このスタートの時点で秒殺でリスナーはノックアウトされることだろう。 ムラオカ

OVERKILLThe Electric Age2012.3.21 ON SALE!!

LABEL : Nuclear Blast Japan / IncubatorGENRE : THRASH METALFOR FANS OF : METALLICA, ANTHRAX,AVENGED SEVENFOLD, WARBRINGER