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このたびは、ローランド AUDIO RECORDER AR-200Rをお買い上げいただきまして、まことにあり がとうございます。 この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(P.2、3)と「使用上のご 注意」(P.4)をよくお読みください。また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、 この取扱説明書をよくお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手 元に置いてください。 取扱説明書 Microsoft、Windows は、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標です。 Windows® の正式名称は、Microsoft ® Windows® operating system です。 MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標です。 CompactFlash(コンパクトフラッシュ)および は米国 SanDisk 社の商標であり、CFA (CompactFlash Association)にライセンスされています。 ローランド株式会社は、CompactFlashおよび CF ロゴ( )のライセンシーとして認定されて います。 MMP(Moore Microprocessor Portfolio)はマイクロプロセッサーのアーキテクチャーに関する TPL(Technology Properties Limited)社の特許ポートフォリオです。当社は、TPL 社よりライセ ンスを得ています。 © 2006 ローランド株式会社 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。

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このたびは、ローランドAUDIO RECORDER AR-200Rをお買い上げいただきまして、まことにありがとうございます。この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(P.2、3)と「使用上のご注意」(P.4)をよくお読みください。また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、この取扱説明書をよくお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。

取扱説明書

※ Microsoft、Windows は、米国Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標です。

※ Windows ® の正式名称は、Microsoft ® Windows ® operating systemです。

※ MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標です。

※ CompactFlash(コンパクトフラッシュ)および は米国 SanDisk 社の商標であり、CFA

(CompactFlash Association)にライセンスされています。

※ ローランド株式会社は、CompactFlash ™およびCFロゴ( )のライセンシーとして認定されています。

※ MMP(Moore Microprocessor Portfolio)はマイクロプロセッサーのアーキテクチャーに関するTPL(Technology Properties Limited)社の特許ポートフォリオです。当社は、TPL社よりライセンスを得ています。

© 2006 ローランド株式会社 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。

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安全上のご注意

001● この機器を使用する前に、以下の指示と取扱説明書をよく読んでください。

..............................................................................................................002c● この機器およびACアダプターを分解したり、改造したりしないでください。

..............................................................................................................003● 修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれていないことは、絶対にしないでください。必ずお買い上げ店またはローランドお客様相談センターに相談してください。

..............................................................................................................004● 次のような場所での使用や保存はしないでください。

○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)

○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)や湿度の高い場所

○ 雨に濡れる場所○ ホコリの多い場所○ 振動の多い場所

..............................................................................................................005● この機器の設置には、ローランドが推奨するラック・マウント・アダプター(RAD-50 またはRAD-100A)を使用してください(P.11)。

..............................................................................................................006● この機器の設置にSYR-4200/600を使用する場合、ぐらついた所や傾いた所にSYR-4200/600を設置しないでください。安定した水平な所に設置してください。機器を単独で設置する場合も、同様に安定した水平な所に設置してください。

..............................................................................................................

008b● AC アダプターは、必ず指定のもの(PSB-100)を、AC100V の電源で使用してください。

..............................................................................................................008d● 電源供給用の DC OUT 端子を使用するときは、最大定格(100mA)を超えないように注意してください。

..............................................................................................................008e● 電源コードは、必ず付属のものを使用してください。また、付属の電源コードを他の製品に使用しないでください。

..............................................................................................................009● 電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上に重いものを載せたりしないでください。電源コードに傷がつき、ショートや断線の結果、火災や感電の恐れがあります。

..............................................................................................................010● この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アンプ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設定によっては永久的な難聴になる程度の音量になります。大音量で、長時間使用しないでください。万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直ちに使用をやめて専門の医師に相談してください。

..............................................................................................................011● この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針金など)や液体(水、ジュースなど)を絶対に入れないでください。

..............................................................................................................

安全上のご注意

火災・感電・傷害を防止するには

以下の指示を必ず守ってください

取扱いを誤った場合に、使用者が傷害を負う危険が想定される場合および物的損害のみの発生が想定される内容を表わしています。 ※物的損害とは、家屋・家財および家畜・ペットにかかわる拡大損害を表わしています。

取扱いを誤った場合に、使用者が死亡または重傷を負う可能性が想定される内容を表わしています。

警告

注意

注意の意味について 警告と 図記号の例

● は、強制(必ずすること)を表わしています。 具体的な強制内容は、● の中に描かれています。 左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜くこと」を表わしています。

  は、注意(危険、警告を含む)を表わしています。 具体的な注意内容は、  の中に描かれています。 左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を表わしています。

  は、禁止(してはいけないこと)を表わしています。 具体的な禁止内容は、  の中に描かれています。 左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。

警告 警告

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012b● 次のような場合は、直ちに電源を切って AC アダプターをコンセントから外し、お買い上げ店またはローランドお客様相談センターに修理を依頼してください。

○ AC アダプター本体、電源コード、またはプラグが破損したとき

○ 煙が出たり、異臭がしたとき○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりしたとき

○ 機器が(雨などで)濡れたとき○ 機器に異常や故障が生じたとき

..............................................................................................................013● お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の取り扱いやいたずらに注意してください。必ず大人のかたが、監視/指導してあげてください。

..............................................................................................................014● この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を与えないでください。

..............................................................................................................015● 電源は、タコ足配線などの無理な配線をしないでください。特に、電源タップを使用している場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を超えると発熱し、コードの被覆が溶けることがあります。

..............................................................................................................016● 外国で使用する場合は、お買い上げ店またはローランドお客様相談センターに相談してください。

..............................................................................................................

101b● この機器と ACアダプターは、風通しのよい、正常な通気が保たれている場所に設置して、使用してください。

..............................................................................................................102c● ACアダプターを機器本体やコンセントに抜き差しするときは、必ずプラグを持ってください。

..............................................................................................................103b● 長定期的に ACアダプターを抜き、乾いた布でプラグ部分のゴミやほこりを拭き取ってください。また、長時間使用しないときは、ACアダプターをコンセントから外してください。AC アダプターとコンセントの間にゴミやほこりがたまると、絶縁不良を起こして火災の原因になります。

..............................................................................................................104● 接続したコードやケーブル類は、繁雑にならないように配慮してください。特に、コードやケーブル類は、お子様の手が届かないように配慮してください。

..............................................................................................................106● この機器の上に乗ったり、機器の上に重いものを置かないでください。

..............................................................................................................107c● 濡れた手で AC アダプターのプラグを持って、機器本体やコンセントに抜き差ししないでください。

..............................................................................................................108b● この機器を移動するときは、ACアダプターをコンセントから外し、外部機器との接続を外してください。

..............................................................................................................109b● お手入れをするときには、電源を切って AC アダプターをコンセントから外してください。

..............................................................................................................110b● 落雷の恐れがあるときは、早めにACアダプターをコンセントから外してください。

..............................................................................................................118c● 取り外したネジ端子のネジやカード・プロテクターのネジ、機能設置端子のネジ、ネジ端子カバー、付属のゴム足は、小さなお子様が誤って飲み込んだりすることのないようお子様の手の届かないところへ保管してください。

..............................................................................................................

警告 注意

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使用上のご注意

291a2、3ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。

電源について301● 本機を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどのインバーター制御の製品やモーターを使った電気製品が接続されているコンセントと同じコンセントに接続しないでください。電気製品の使用状況によっては、電源ノイズにより本機が誤動作したり、雑音が発生する恐れがあります。電源コンセントを分けることが難しい場合は、電源ノイズ・フィルターを取り付けてください。

302● AC アダプターを長時間使用するとACアダプター本体が多少発熱しますが、故障ではありません。

307● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、必ずすべての機器の電源を切ってください。

設置について351● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持つ機器があると、ハム(うなり)を誘導することがあります。この場合は、この機器との間隔や方向を変えてください。

352a● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあります。この場合は、この機器を遠ざけて使用してください。

352b● 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着信時や発信時、通話時に本機から雑音が出ることがあります。この場合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、もしくは電源を切ってください。

355b● 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつく(結露)ことがあります。そのまま使用すると故障の原因になりますので、数時間放置し、結露がなくなってから使用してください。

360● 設置条件(設置面の材質、温度など)によっては本機のゴム足が、設置した台などの表面を変色または変質させることがあります。ゴム足の下にフェルトなどの布を敷くと、安心してお使いいただけます。この場合、本機が滑って動いたりしないことを確認してからお使いください。

お手入れについて401a● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞った布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいときは、中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布で乾拭きしてください。

402● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアルコール類は、使用しないでください。

修理について451c● お客様がこの機器やAC アダプターを分解、改造された場合、以後の性能について保証できなくなります。また、修理をお断りする場合もあります。

453a● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持するために必要な部品)を、製造打切後 6年間保有しています。この部品保有期間を修理可能の期間とさせていただきます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇所によっては修理可能の場合がありますので、お買い上げ店、またはローランドお客様相談センターにご相談ください。

その他の注意について552● メモリー・カードの失われた記憶内容の修復に関しましては、補償を含めご容赦願います。

553● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子などに過度の力を加えないでください。

556● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラグを持ってください。

558a● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないように、特に夜間は、音量に十分注意してください。ヘッドホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけます。

559a● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダンボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。

559c● この機器が入っていた梱包箱や緩衝材を廃棄する場合、各市町村のゴミの分別基準に従って行ってください。

562● 接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)をご使用ください。他社製の接続ケーブルをご使用になる場合は、次の点にご注意ください。○ 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本機との接続には、抵抗入りのケーブルを使用しないでください。音が極端に小さくなったり、全く聞こえなくなる場合があります。ケーブルの仕様につきましては、ケーブルのメーカーにお問い合わせください。

カードをお使いになる前にメモリー・カードの取り扱い704● メモリー・カードは、確実に奥まで差し込んでください。

705● メモリー・カードの端子の部分に触れたり、汚したりしないでください。

707● 本機のメモリー・カード・スロットはコンパクトフラッシュに対応しています。マイクロドライブには対応していません。

708● コンパクトフラッシュは精密な電子部品で作られていますので、取り扱いについては次の点に注意してください。○ 静電気による破損を防ぐため、取り扱う前に身体に帯電している静電気を放電しておく。

○ 端子部に手や金属で触れない。○ 曲げたり、落としたり、強い衝撃を与えたりしない。○ 直射日光の当たる場所や、閉め切った自動車の中などに放置しない。(保存温度:-25度~ 85 度)

○ 水に濡らさない。○ 分解や改造をしない。

著作権について851● 第三者の著作物(音楽作品、映像作品、放送、公演、その他)の一部または全部を、権利者に無断で録音し、配布、販売、貸与、公演、放送などを行うことは法律で禁じられています。

853● 第三者の著作権を侵害する恐れのある用途に、本機を使用しないでください。あなたが本機を用いて他者の著作権を侵害しても、弊社は一切責任を負いません。

CompactFlash™

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目 次

安全上のご注意............................................................................................................2

使用上のご注意............................................................................................................4

主な特長.......................................................................................................................7

各部の名称...................................................................................................................8

接続、および電源投入/切断時のご注意 ....................................................................9電源を入れる.................................................................................................................................................... 9

設置について .............................................................................................................10ゴム足(付属品)の取り付け.....................................................................................................................10ラックへの設置(放熱に対するご注意)..................................................................................................10カード・プロテクターのつけかた ............................................................................................................11

AR-200R の使用例、接続例....................................................................................... 12こんな機器とともに(システム例)..........................................................................................................12

制御入出力端子を使って .................................................................................................................12MIDI 端子を使って............................................................................................................................13

こんなときは(ご使用のヒント)..............................................................................................................14同じフレーズを繰り返し再生するには ........................................................................................14いろいろなフレーズを次々に再生するには................................................................................14

基本操作編

AR-200R で取り扱うカードについて........................................................................ 16使用できるカードの種類.............................................................................................................................16カードに記録できるフレーズ数や時間....................................................................................................16カードのフォーマット.................................................................................................................................16カード取り扱い上のご注意.........................................................................................................................18他のARシリーズとのカード互換性について........................................................................................18

音声の録音のしかた................................................................................................... 19録音の単位 --- フレーズとは...........................................................................................................19外部機器の接続..................................................................................................................................19

録音操作手順..................................................................................................................................................20音声信号の録音に必要な設定(録音設定)..................................................................................20操作手順 ..............................................................................................................................................23

録音内容の確認 .............................................................................................................................................24カードに記録されている情報.........................................................................................................24

パネル操作によって再生する(マニュアル再生)...................................................... 25

フレーズを消去する................................................................................................... 26フレーズ単位の消去 .........................................................................................................................26全フレーズの消去..............................................................................................................................26

活用編

MIDI データを録音/再生する(MIDI フレーズ)...................................................... 28MIDI フレーズとは............................................................................................................................28外部機器の接続..................................................................................................................................28MIDI フレーズの録音手順................................................................................................................28MIDI フレーズの再生手順................................................................................................................29

外部機器から AR-200R を制御する(制御入力端子)................................................ 30無電圧メイク接点とは .....................................................................................................................30制御入力再生の種類 .........................................................................................................................30制御入力録音の種類 .........................................................................................................................30

カード情報によって再生する.....................................................................................................................30

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目 次

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端子に割り当てられたフレーズを再生する(ダイレクト再生)........................................................32フレーズ番号を2進数で指定する(バイナリ再生).............................................................................34

フレーズをバイナリ信号で指定するには....................................................................................35フレ-ズ番号/バイナリ信号対応表 ............................................................................................36

フレーズをくり返し再生する(インターバル再生).............................................................................37制御端子で録音を制御する(制御端子録音)..........................................................................................37

制御端子録音とは/こんな場面で ................................................................................................37機器の接続..........................................................................................................................................38制御端子録音の動作仕様 .................................................................................................................38AR-200R の設定...............................................................................................................................39フレーズをバイナリ信号で指定するには....................................................................................40

AR-200R で他の機器を制御する(制御出力端子).................................................... 41他の機器を起動させる(ビジー・アウト)..............................................................................................41他の機器を制御する(コントロール・アウト).....................................................................................42

応用編

MIDI 信号によって AR-200R を制御する(MIDI 制御)............................................. 44MIDI 制御とは/MIDI 制御によってできること........................................................................44

MIDI信号によってフレーズを再生する ..................................................................................................44外部機器の接続..................................................................................................................................45ノート・ナンバーのフレーズ割り当て(MIDI ノート・マップ)...........................................45AR-200R の設定...............................................................................................................................46

複数台のAR の同期録音/再生(AR-LINK)............................................................. 47

フレーズ再生時に便利なその他の機能......................................................................49L/R を使って2台分の再生をする(デュアル・モノ・モード)............................................49フレーズ再生時のライン出力(スルー)設定............................................................................49音声フレーズ再生時の音質を調整する(EQ)............................................................................50設定したフレーズ順に再生する(カウント再生)......................................................................50

資 料

故障かな? と思ったら..............................................................................................52

エラー・メッセージ................................................................................................... 54

カード関連................................................................................................................. 55カード別音声録音時間表.............................................................................................................................55録音フレーズ情報 .........................................................................................................................................56カード・フォーマット時の設定値 ............................................................................................................56使用できるAR-3000/3000Rの設定情報 .............................................................................................57

MODE SWの設定...................................................................................................... 58

制御入出力コネクターの仕様 .................................................................................... 59

MIDI インプリメンテーション................................................................................... 60

MIDI インプリメンテーション・チャート................................................................. 65

主な仕様..................................................................................................................... 67入出力規格......................................................................................................................................................69外形寸法図......................................................................................................................................................69

索 引 ........................................................................................................................ 70

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主な特長

●高音質な録音/再生ローランド独自のRDAC 方式により、より少ないデータ量で高音質な録音/再生ができます。録音設定は、使用場面やカードの容量に応じて各段階から選択可能(サンプリング周波数:6段階、録音モード:4段階)。さまざまな場面、用途での録音/再生に対応します。

録音内容、および設定はすべてカードに記録するため、カードの差し替えによってスピーディに各場面を演出できます。最大250フレーズの録音/再生ができます(AR-3000/3000R で作成したカードを使用すると、最大 1000 フレーズの再生が可能)。

●メカレス音声記録方式メモリー・カードを用いたメカレス音声記録方式を採用。回転装置や駆動装置を使用しないのでメンテナンス・フリーです。音質の劣化がなく、耐久性に優れています。

●各種コントロール端子で多彩な再生方法コントロール用端子として、「制御入力端子」「MIDI 端子」「AR-LINK 端子」を装備しています。ご使用の用途、場面に合わせてさまざまな再生方法の選択、システム構築ができます。

●持ち運びに便利なコンパクト・ボディハーフ・ラック・サイズのコンパクトなボディで、設置場所をとらず、持ち運びにも便利です。別売のラック・マウント・アダプターRAD-50 またはRAD-100Aを使用すると、19 インチEIAラックにも収納できます。

●「MIDI 端子」で電子楽器の再生、映像との同期MIDI 端子を使用して、MIDI 信号の録音、再生ができます。音声フレーズを再生するように、電子楽器を自動演奏させることができます。

また、MIDI 信号による録音/再生のコントロールにも対応しています。MTC、MMC信号により映像など外部機器との同期録音/再生が可能です。

●マルチ・トラックの実現「AR-LINK 機能」AR-LINK 機能により、本機を最大31 台リンクさせての完全同期マルチ・トラック・システムを構築することができます。

※ 制御するためのマスターとしてAR-3000/3000R が必要です。

●DC電源駆動が可能外部DC 電源での駆動が可能なため、さまざまな用途に対応できます。

各種サポート・サービスについてローランドのホームページでは、製品情報やよくいただく質問への回答、各種資料のダウンロード・サービスなどをお届けしています。インターネットをご利用になれる方はぜひアクセスしてください。

ローランドのホームページ・アドレス

http://www.roland.co.jp/solution/

また、ARシリーズでお使いのメモリー・カードに記録されたデータを、コンピューター上で編集するためのソフトウェア「ARカード・エディターARE-3000(Windows 版)」が無償にてご利用いただけます。ローランドのホームページよりダウンロードしてください。

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各部の名称

fig.kakubu

フロント・パネル

1. ヘッドフォン端子

2. MIDI/CLIP インジケーター

3. SLAVEインジケーター

4. ディスプレイ

5. PLAY(再生)ボタン

6. PLAY(再生)インジケーター

7. STOP(停止)ボタン

8. デクリメント( )・ボタン

9. インクリメント( )・ボタン

10.MEMORY FULL インジケーター

11.カード・スロット

12.イジェクト・ボタン

リア・パネル

13.出力端子

14.入力端子

15.入力音量つまみ

16.制御・電源入力端子(CONT A)

※ 端子台には、保護カバーが取り付けられています。端子接続時などにカバーをはずしたら、なくさないように保管してください。また、はずしたカバーはお子様の手の届かないところへおいてください。

17.制御入出力コネクター(CONT B)

※ RS-232C 接続端子ではありません。

18.MIDI OUT/THRU 端子

※ 通常は、MIDI OUT として動作します。AR-3000/3000R で設定したカードを使用することによりMIDITHRU として動作させることができます。

19.接地端子

20.MIDI IN 端子

21.AR-LINK 端子(OUT、IN)

22.電源コネクター(専用AC アダプター用)

※ AC アダプターは必ずPSB-100(別売)をお使いください。

ボトム・シャーシ

23.REC MODEスイッチ

24.MODEスイッチ

フロント・パネル

リア・パネル

ボトム・シャーシ

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接続、および電源投入/切断時のご注意

●他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞った状態で電源を切ってください。

●本機はバランス(TRS)タイプの端子を装備しています。接続する機器の配線をご確認のうえ、接続してください。

●抵抗入りの接続ケーブルを使用すると、入力端子に接続した機器の音量が小さくなることがあります。このときは、抵抗の入っていない接続ケーブル(ローランド:PCSシリーズなど)をご使用ください。

●設置条件によっては本体や接続された機器などの金属部に触れると、違和感を覚えたりざらつくような感じになるときがあります。これは人体に全く害のない極微量の帯電によるものですが、気になる方は、必要に応じ、接地端子を使って外部のアースか大地に接地してご使用ください。接地した場合、設置条件によってはわずかにハム(うなり)が混じる場合があります。なお接続方法がわからないときはローランドお客様相談センターにご相談ください。

接続してはいけないところ

• 水道管(感電の原因になります)

• ガス管(爆発や引火の原因になります)

• 電話線のアースや避雷針(落雷のとき危険です)

●メモリー・カードは挿入方向や表裏に注意し、確実に奥まで差し込んでください。また無理な挿入はしないでください。

●正しく接続したら、必ず次の手順で電源を投入してください。手順を間違えると、誤動作したりスピーカーなどが破損したりする恐れがあります(電源をオフにするときは、この逆の手順でおこないます)。

接続されている機器 → AR-200R → パワー・アンプ等

●この機器は回路保護のため、電源をオンしてからしばらくは動作しません。

●感電する恐れがありますので、動作中は端子に触れないようにしてください。

●フレーズの録音中は、絶対にカ-ドを抜かないでください。

また、フレーズの録音中は、電源を切ったり、ACアダプターのコードを抜いたりしないでください。カードが破損することがあります。

●カード・スロットにコンパクトフラッシュ以外のもの(針金、硬貨、別の種類のカードなど)を入れないでください。故障の原因になります。

●音声出力端子は、バランス/アン・バランスのいずれも接続可能です。

コネクターのピン配置は次のようになっています。接続するときは、接続機器のピン配置を確認のうえ、接続してください。

電源を入れるAR-200R には、電源スイッチがありません。電源コネクター(専用 ACアダプター用)あるいは制御・電源入力端子/制御入出力コネクター(P.8)のDC INに電源が供給されると、電源が入ります。

• 専用 ACアダプター:PSB-100(別売)

• 制御・電源入力端子/制御入出力コネクターの仕様

電圧:DC9 ~24V

電流:1200mA

※「電源について」(P.59)も併せてご覧ください。

故障の原因となる恐れがありますので、複数のコネクターおよび端子へ同時に電源供給を行わないでください。

GND(SLEEVE)

HOT(TIP)

COLD(RING)

バランス出力時

GND(SLEEVE)

HOT(TIP)

アン・バランス出力時

9

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1

AR-200R_j.book 10ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

設置について

ゴム足(付属品)の取り付けAR-200Rをラック等にマウントしないで使用するときなど、必要に応じて取り付けてください。

ゴム足の両面テープをはがし、下記の図の位置に貼り付けます。fig.set-01j(ゴム足取付)

ラックへの設置(放熱に対するご注意)本機をラック等へマウントする場合は、効率の良い冷却をするため下記の点にご注意ください。

• 通気性の良い場所に設置してご使用ください。

• 密閉タイプのラックへのマウントは避けてください。ラック内の暖まった空気を排出できず、再び本体内に吸入することになり、効率の良い冷却を行うことができません。

• 多段マウント時は、特にラック内の排気が十分に行えるようにし、排気を再び吸入することのないようにしてください。ラック後面を解放できない場合は、暖かい空気が溜まるラック後面上部に排気口、または排気ファンを設けてください。

• 移動用ケース(ポータブル・ラック)等に収納し使用する場合は、ケー

スの前面および後面のふたをはずし、本機の前面、後面をふさがないようにしてください。

• 温度上昇危険を知らせるエラー・メッセージ(P.54)が表示されるときは、放熱対策が必要です。上記の注意事項を参考に、本機やラックの設置状況の確認を行ってください。

※ ラックにセットするときは、指などをはさまないように注意しておこなってください。

※ 設置については、使用上のご注意の「設置について」(P.4)もあわせてお読みください。

本体を裏返す際は、ボタン、つまみなどを破損しないように、新聞や雑誌などを重ねて本体の四隅や両端に敷いてください。また、その際、ボタン、つまみなどが破損しないような位置に配置してください。

本体を裏返す際は、落下や転倒を引き起こさないよう取扱いにご注意ください。

 底面 (Bottom Chassis)

0

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設置について

AR-200R_j.book 11ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

ラックへの設置のしかた本機にラック・マウント・アダプター(RAD-50:別売)を取り付けることで、EIAラックに設置できます。1つのRAD-50で本機を 2台まで設置できます。

1 ゴム足を 4箇所はずします。fig.set-02j

2 RAD-50付属のネジで、本機をRAD-50に固定します。fig.set-03j

カード・プロテクターのつけかた本機にカード・プロテクター(付属)を取り付けることで、誤操作によるカードの抜けを防止することができます。

1 カード・スロットにカードが確実に装着されていることを確認した後、下図のようにカード・プロテクターを付属のネジを使って固定します。

本体を裏返す際は、ボタン、つまみなどを破損しないように、新聞や雑誌などを重ねて本体の四隅や両端に敷いてください。また、その際、ボタン、つまみなどが破損しないような位置に配置してください。

本体を裏返す際は、落下や転倒を引き起こさないよう取扱いにご注意ください。

ご注意:これらの穴は使用しないでください。

RAD-50

カード・プロテクター

11

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AR-200R_j.book 12ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

AR-200Rの使用例、接続例

AR-200Rは、1台で、または複数台で、あるいは他機器との組み合わせにより、いろいろな場面での音声再生にご活用いただけます。ここでは、その一部をご紹介します。お客様のご利用の状況にあわせて、アレンジしてください。

こんな機器とともに(システム例)

制御入出力端子を使って■制御入力:センサーや押しボタン・スイッチなどからの制御信号により、案内や説明、注意、宣伝、効果音などを高音質で再生します。

fig.use-01j(制御入力端子)

■制御出力:フレーズの再生中や再生終了後に、制御信号を出力し、外部接続機器をコントロールすることができます。

fig.use-02j(制御出力端子)

外部機器からAR-200R をコントロールする(制御入力端子) →P.30

●モーメンタリー・スイッチ

スイッチを押すと定型アナウンス や案内・説明等を再生

・ミュージアムの展示説明や案内放送 ・定型アナウンスを必要に応じて再生

p m .

●プログラム・タイマー

制御タイマーによる自動放送

・オフィスや工場などで定時ごとの  サイン放送やアナウンスの再生 ・アミューズメントなどでの定時  イベントの演出放送

●センサー

センサーによる自動放送

 ・人を関知しての案内放送  ・アミューズメントなどで   イベント再生による演出

各種外部制御

オーディオ信号 制御信号

パワー・アンプ

AR-200Rで他の機器をコントロールする(制御出力端子) →P.41

フレーズ再生中に、ランプを点灯

●ビジー・アウト

パワー・アンプ

電源ユニット

電源 リレー・ スイッチ

●コントロール・アウト

パワー・アンプ

・照明を消す ・エレベーターを閉める など

再生終了後、外部機器を制御 ※AR-2000/3000/3000RまたはARE-3000で設定されたカードが必要です。

フレーズ再生時のみ、パワーアンプ等を起動 (オフセット時間を5秒程度に設定)

オーディオ信号 制御信号

2

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AR-200Rの使用例、接続例

AR-200R_j.book 13ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

MIDI 端子を使って

●空間演出

マスターとなるAR-3000/3000R(別売)のMIDI 信号により、音源モジュールなどによるBGM演奏やスレーブの AR-200R のSEフレーズ再生ができます。6chマルチ再生などの音場演出をおこなうことができます。

fig.use-03j(MIDI1)

●音場コントロール

スイッチ・ボックスからの一括MIDI 制御により、ミキサーやイコライザーのプログラム切り替えなど、音場のコントロールをおこなうことができます。

fig.use-04j(MIDI2)

MIDI 信号によってAR-200Rをコントロールする(MIDI 制御) →P.44

MIDI分配器

音源モジュール

(MIDIシーケンサーとして)

パワー・アンプ

MIDI信号 オーディオ信号

パワー・アンプ

パワー・アンプ

MIDI分配器

(MIDIシーケンサーとして) スイッチ・ボックス

デジタル・ミキサー &コンソール

パワー・アンプ

イコライザー

MIDI信号 オーディオ信号

制御信号

パワー・アンプ

イコライザー

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AR-200Rの使用例、接続例

AR-200R_j.book 14ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

こんなときは(ご使用のヒント)

同じフレーズを繰り返し再生するにはいくつかの方法があります。ご使用状況にあわせて、再生方法を選択してください。

●プレイバック・モードの設定をインターバル再生にするフレーズを一定の間隔でくり返し再生させることができます。

●制御入力端子に連続してメイク信号を入力する制御入力端子をショートしつづけることにより、くり返し再生します。

いろいろなフレーズを次々に再生するにはいくつかの方法があります。ご使用状況にあわせて、再生方法を選択してください。

●制御入力のダイレクト再生を使う端子番号1~9 に制御信号を入力することにより、その番号に割り当てたフレーズを次々に再生します。

●制御入力のバイナリ再生を使う端子番号1~8 にバイナリ信号を入力することによりフレーズを選択し、START端子に制御信号を入力するたびに選択されたフレーズを次々に再生します。

インターバル再生 →P.37

ダイレクト再生 →P.32

バイナリ再生 →P.34

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15

基本操作編

AR-200R_j.book 15ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

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1

AR-200R_j.book 16ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

AR-200Rで取り扱うカードについて

使用できるカードの種類AR-200Rでは、音声や MIDI信号をカードに記録します。

また、録音された音声以外の情報(フレーズ情報)もすべてカードに記録します(AR本体には記録されません)。

このためカードを入れ替えるだけで、設定を変更することができます。

AR-200Rで使用するカードとして、別売のコンパクトフラッシュ・カー

ド(CFシリーズ)を必ずご使用ください。

※ ARカード・エディターARE-3000 を使用することにより、Windowsパソコンでメモリー・カード内の全データをバックアップすることができます。バックアップしたデータをメモリー・カードへリストアする際は、必ずAR本体でフォーマットしたメモリー・カードをご使用ください。ARE-3000は、ローランドのホームページよりダウンロードできます。http://www.roland.co.jp/solution/

※ CFシリーズは、ARシリーズ専用カードです。(AR-2000/100/1 では使用できません。)

※ CFシリーズを AR-3000/200でご使用になるときは、別売のコンパクトフラッシュ・カード・アダプターCFA-1 をご使用ください。

カードに記録できるフレーズ数や時間AR-200Rでフォーマットしたカードには、フレーズを最大 250個作ることができます。

※ 1枚のカードに録音できる時間は、カードの容量および録音設定によって変わります。

※ それぞれの設定での最大録音時間は、資料の「カード別音声録音時間表」(P.55)をご覧ください。

カードのフォーマット新しいカード、あるいは本機以外の機器で使用していたカードをお使いになるときは、まずフォーマット(初期化)をします。

※ 他のAR シリーズとのカード互換性については、18ページをご覧ください。

※ カードを挿して「Er11」が表示される場合、そのカードはAR-200R で使用できるファイル・フォーマットになっていません。次ページの手順に従ってカードをフォーマットしてください。

AR本体には情報を記録することはできませんので、必ずカードを別途ご購入ください。カードには、容量の種類がいくつかあります。記録できる情報量は、カードの容量により異なります。

ご使用になるコンパクトフラッシュ・カードの種類によっては、データの書き込み速度などの関係により、設定したRDAC-Grade およびRDAC-Modeでの録音/再生ができない場合があります。

記録するフレーズの長さによっては、設定した最大フレーズ数まで作成できない場合があります。

フォーマットに要する時間は、カードの種類(容量)にもよりますが、数秒から十数秒です。

6

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AR-200Rで取り扱うカードについて

基本操作編

AR-200R_j.book 17ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

フォーマット時のご注意

• フォーマットをおこなうと、カ-ド内のすべてのデータが消去されま

す。フォーマット操作をする前には十分ご注意ください。

• カードをコンピューターでフォーマットしないでください。

AR-200Rでフォーマットしたカードには、フレーズを最大 250個作ることができます。

※ 1枚のカードに録音できる時間は、カードの容量および録音設定によって変わります。

※ それぞれの設定での最大録音時間は、資料の「カード別音声録音時間表」(P.55)をご覧ください。

カード・フォーマットの手順

1 カード・スロットにカードが差し込まれていないことを確認します。

2 STOPボタンを 2 秒以上押し続けます。

「Fot」が点滅表示されます。fig.card-01j

3 フォ-マットするカ-ドをカ-ド・スロットに差し込みます。

4 PLAYボタンを押すと、フォーマットを実行します。中止する場合は、STOPボタンを押します。

5 フォーマットが終了すると、ディスプレイ表示が変わります。fig.card-02j

記録するフレーズの長さによっては、設定した最大フレーズ数まで作成できない場合があります。

フォ-マット中は絶対にカ-ドを抜かないでください。

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AR-200Rで取り扱うカードについて

AR-200R_j.book 18ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

カード取り扱い上のご注意●差し込むとき

カ-ドを、カ-ド・スロットに最後まで確実に差し込んでください。

●抜くとき

カ-ドを抜くときは、イジェクト・ボタンを押します。

録音/再生/フォーマット中は、絶対にカ-ドを抜かないでください。

また録音/再生/フォーマット中は、電源を切ったり、電源コードを抜いたりしないでください。カードが破損することがあります。

他のARシリーズとのカード互換性についてAR-200Rのファイル・フォーマットは、AR-3000/3000R/200/200S/20P/20PRのファイル・フォーマットと同じです。

従来機種でフォーマットしたカードを AR-200Rで使用する場合

●AR-3000R/200S/20P/20PR でお使いのコンパクトフラッシュ・カード(CFシリーズ)は、そのまま AR-200Rでも使用できます。

●AR-3000/200/2000/100/1でお使いの PCカードは、ARE-3000 にてコンパクトフラッシュ・カード(CF シリーズ)へ複製することにより使用できます。また、別売のコンパクトフラッシュ・カード・アダプターCFA-1を使用することで、AR-3000でもカードを複製できます。(ARE-3000、AR-3000/3000R以外で複製したカードは使用できません。)

AR-200Rでフォーマットしたカードを従来機種で使用する場合

●AR-3000R/200S/20P/20PR では、そのまま使用できます。

●AR-3000/200 では、ARE-3000にて PCカード(Roland PMシリーズ)に複製することにより使用できます。または、別売のコンパクトフラッシュ・カード・アダプターCFA-1 をご使用ください。

●AR-2000/100/1 では使用できません。(他のARにてカードを複製しても使用できません。)

ARE-3000は、ローランドのホームページよりダウンロードできます。

http://www.roland.co.jp/solution/

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AR-200R_j.book 19ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

音声の録音のしかた

基本操作編

録音の単位 --- フレーズとは録音をスタートしてからストップするまでに録音された1つのデータを、フレーズと呼びます。音声データだけでなく、MIDIデータもフレーズとして扱います。各フレーズはフレーズ番号によって管理されます。

fig.rec-01j

外部機器の接続AR-200Rは、後面にアナログ入力端子(INPUT)があります。下図を参考にして外部機器を接続します。

fig.rec-02j(録音接続)

録音/録音待機時のモニター出力について

アナログ入力端子(INPUT)から入力された音声は、録音/録音待機時および通常再生時に音声出力端子(BALANCED OUTPUT)から出力させることができます。

※ 音声出力端子から出力される音声は、実際に録音設定したRDAC-GradeおよびRDAC-Mode の音質とは異なります。録音した音声内容の確認は、必ず録音後にフレーズを再生しておこなってください。

MIDI フレーズについて→P.28

フレーズ番号

音声再生機器

IN (ANALOG)

フォーマット済みのカード

パワード・スピーカー (モニター用)

OUT (ANALOG)

 ACアダプター (PSB-100)

ヘッドホン

CompactFlash™

ACコンセントへ

接続、および電源投入/切断時のご注意 →P.9

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音声の録音のしかた

AR-200R_j.book 20ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

録音操作手順

音声信号の録音に必要な設定(録音設定)接続機器、録音ソース、音質、時間、再生システムなど、ご使用の状況にあわせた録音をするために、録音設定をします。

• 録音設定は、フレーズ単位で行います。1枚のカードに異なる録音設定

のフレーズを混在させることができます。

• 録音設定により、1枚のカードに録音できる時間が変わります。それぞれの設定での最大録音時間は、資料の「カード別音声録音時間表」(P.55)を目安にしてください。

RDAC-Grade(サンプリング周波数) (REC MODE SW 1 ~ 3)RDAC-Gradeとは、デジタル録音のサンプリング周波数の種類です。

AR-200Rでは、6 種類のグレードから選択することができます。fig.rec-03j(RDAC-Grade)

「STANDARD」は通常の録音に最適です。「ANNOUNCE」はカード容量の消費が最も少なく、アナウンス、ナレーションなどを録音するときに最適です。「ANNOUNCE」や「LONG2」でナレーションなどの音声を録音する場合は、イコライザーなどの外部機器を使って低音域をカットすると、明瞭度の高い録音をすることができます。ご使用の状況にあわせてRDAC-Gradeを選択してください。

設定手順

1. AR-200Rの電源をオフにします。

2. 本体下面のREC MODEスイッチ SW1~ 3 を設定します。

S-HIGH :

HIGH :

STANDARD :

LONG1 :

LONG2 :

ANNOUNCE :

48kHz

44.1kHz

32kHz

22.05kHz

16kHz

8kHz

音質 カード容量消費

20

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音声の録音のしかた

基本操作編

AR-200R_j.book 21ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

それぞれのグレードの設定は、つぎの表のとおりです。

3. AR-200Rの電源をオンにします。

※ MODEスイッチの「ON」「OFF」設定は、先の細いものを使っておこなってください。

RDAC-Mode(信号処理方式) (REC MODE SW 4、5)RDAC-Modeとは、録音時のデジタル・データ処理方式の種類です。

AR-200Rでは、4 種類のモードから選択することができます。fig.rec-04j(RDAC-Mode)

「LINEAR」で最も高音質な録音ができますが、カード容量を最も多く使用します。「MODE1」はカード容量の消費が最も少なく、長時間の録音をするときに適します。ご使用の状況にあわせてRDAC-Mode を選択してください。

設定手順

1. AR-200Rの電源をオフにします。

2. 本体下面のREC MODEスイッチ SW4、5 を設定します。

それぞれのグレードの設定は、つぎの表のとおりです。

3. AR-200Rの電源をオンにします。

※ MODEスイッチの「ON」「OFF」設定は、先の細いものを使っておこなってください。

ANNOUNCE

LONG2

LONG1

STANDARD

HIGH

S-HIGH

ON

OFF

OFF

ON

OFF

ON

OFF

ON

OFF

ON

OFF

OFF

OFF

OFF

OFF

OFF

ON

ON

SW 1 SW 2 SW 3RDAC-Gradeカードの種類によってご希望の録音時間が十分に取れない場合は、RDAC-ModeあるいはRDAC-Grade の設定をカード容量の消費が少なくなるように変更して、再度録音してください。

「カード別録音時間表」→P.55

LINEAR :

MODE3 :

MODE2 :

MODE1 :

16 bit PCM録音

Linearの約2.5倍の録音時間

Linearの約2.5倍以上の録音時間

Linearの約4倍の録音時間

音質 カード容量消費

MODE 1

MODE 2

MODE 3

LINEAR

OFF

ON

OFF

ON

OFF

OFF

ON

ON

SW 4 SW 5RDAC-Mode

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音声の録音のしかた

AR-200R_j.book 22ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

録音タイプ(ステレオ/モノラル) (REC MODE SW 6)

ステレオ録音、またはモノラル録音のどちらかを選択します。

モノラル録音にすると、録音時間をステレオ録音時の2倍とることができます。

設定手順

1. AR-200Rの電源をオフにします。

2. 本体下面のREC MODEスイッチ SW6を設定します。

OFF: MONO

ON: STEREO

3. AR-200Rの電源をオンにします。

※ MODEスイッチの「ON」「OFF」設定は、先の細いものを使っておこなってください。

モノラル録音について

モノラル録音の場合は、入力端子の「MONO/L」から音声信号を入力します。入力端子の「MONO/L」、「R」同時に音声信号を入力した場合は、L、Rがミックスされて録音されます。

ライン・スルーの出力について

REC SW6:OFF(モノラル)

「MONO/L」に音声信号を入力した場合、OUTPUT L、R から出力されます。「R」に音声信号を入力した場合、OUTPUT Rからのみ出力されます。「MONO/L」、「R」両方に音声信号を入力した場合、OUTPUT L から「MONO/L」の音声のみが、またOUTPUT Rから「MONO/L」と「R」がミックスされた音声が出力されます。

REC SW6:ON(ステレオ)

「MONO/L」に入力された音声信号がOUTPUT Lから、「R」に入力された信号がOUTPUT R から出力されます。

RDAC(アールダック)とは

RDAC(Roland Digital Audio Coding)とは、ローランド独自の音声記録方式です。

高音質で、しかも長時間の録音を実現します。

Gradeと Modeの選択に迷ったら・・・

接続機器、録音ソース、音質、時間、再生システムなど、ご使用の状況により最適なグレードとモードは変わります。

工場出荷時は、RDAC-Grade:LONG1、RDAC-Mode:MODE1に設定されています。

まずはこの状態で録音、再生してみてください。ほとんどの場合、充分な音質が得られます。

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音声の録音のしかた

基本操作編

AR-200R_j.book 23ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

操作手順正しく接続したら、電源をオンにします。

1 フォーマット済みのカードをスロットに挿入します。

2 / ボタンを押して、録音するフレ-ズ番号を選びます。何も録音されていないフレーズは、フレーズ番号が点滅します。

fig.rec-05j

※ 録音済みフレーズに録音するときは、フレーズ消去(P.26)を行ってから録音します。

※ フレーズ番号を録音後に変更することはできませんので、必ず録音したいフレーズ番号を選択してください。

3 STOPボタンを押しながらPLAYボタンを押すと、録音待機状態になります。

録音待機中は、PLAYインジケーターが点滅します。

4 入力端子に接続した機器から音声を入力し、入力音量つまみでMIDI/CLIPインジケーターが点灯しないように録音レベルを調整します。

規定入力レベル:0 dBu

最大入力レベル:+2 dBu

※ +2 dBu より大きな信号を入力するときは、入力音量つまみをセンター位置より左に回してください。

※ STOPボタンを押すと、録音待機状態が解除されます。

接続、および電源投入/切断時のご注意 →P.9

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音声の録音のしかた

AR-200R_j.book 24ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

5 PLAYボタンを押し、入力端子に音声が入力されると録音が始まります。

※ PLAYボタンを押しても、基準レベル(-36dBu)以上の音声が入力されるまで録音が始まりません。(トリガ録音待機状態)

録音中は、PLAYインジケーターが点灯し、ディスプレイのドットが点滅します。

fig.rec-06j

※ 録音残り時間がなくなると、自動的に録音を終了します。

6 STOPボタンを押すと、録音を終了します。

fig.rec-07j

録音内容の確認録音終了後、PLAYボタンを押すと録音したフレーズが再生されます。

カードに記録されている情報AR-200Rでは、録音した音声および MIDI信号をカードに記録します。

また、各種設定情報(MIDIチャンネルなど)もすべてカードに記録します(AR本体には記録されません)。

このためカードを入れ替えるだけで、各種設定がカードに記録されている設定情報に切り替わります。

録音残り時間が10秒以下になると、ディスプレイに録音残り時間を表示します。

録音残り時間の目安としてMEMORY FULLインジケーターを利用してください。MEMORY FULLインジケーターは、カードの記憶容量の90%以上を使用すると点滅し、100%になると点灯します。

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AR-200R_j.book 25ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

パネル操作によって再生するマニュアル再生)

基本操作編

フレーズを再生し、録音内容を確認します。

ヘッドフォン端子と出力端子から音声信号が出力されます。fig.man-01j

操作手順

1 録音済みのカードをスロットに挿入します。

2 / ボタンを押して、再生するフレーズを選びます。※ 何も録音されていないフレーズは、フレーズ番号が点滅します。

3 PLAYボタンを押すとフレーズが再生されます。

フレーズ再生中は、PLAYインジケーターが点灯します。また、ディスプレイ内のドットが点灯します。

fig.man-02j

※ STOPボタンを押すと再生が終了します。

点灯

ドットが点灯

25

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2

AR-200R_j.book 26ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

フレーズを消去する

不要なフレーズをフレーズ単位で、あるいは全フレーズまとめて消去することができます。

フレーズ単位の消去

1 / ボタンを押して、消去するフレーズを選びます。

2 STOPボタンを 2 秒以上押し続けます。「dEL」が点滅表示されます。fig.del-02

3 PLAYボタンを押すと、フレーズ消去を実行します。

※ 中止する場合は、STOPボタンを押します。

消去が終了すると、ディスプレイ表示が変わります。fig.del-03

全フレーズの消去

1 カード・スロットに消去するカードが差し込まれていることを確認した後、STOPボタンを 2 秒以上押し続けます。「dEL」が点滅表示されます。

2 ボタンを押して、「ALL」を表示させます。fig.del-04

3 PLAYボタンを押すと、フレーズ消去を実行します。

※ 中止する場合は、STOPボタンを押します。

消去が終了すると、ディスプレイ表示が変わります。fig.del-03

フレーズ消去中は絶対にカ-ドを抜かないでください。

6

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27

活用編

AR-200R_j.book 27ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

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2

AR-200R_j.book 28ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

MIDI データを録音/再生するMIDI フレーズ)

MIDI フレーズとはAR-200R では、MIDI データを録音したり再生したりすることができます。MIDI データを AR-200Rで録音したものを「MIDI フレーズ」と呼びます。

MIDI フレーズも音声フレーズと同じようにフレーズとして扱います。

MIDI シーケンサーで作成した MIDI データをAR-200R にMIDI フレーズとして録音し、「再生したデータを音源モジュールなどに送って館内放送させる」といった使いかたができます。

AR-200R ではMIDI データを SMF(スタンダードMIDIファイル)のフォーマット0で保存します。MIDI タイム・ベースは192 で固定です。

※ 音声フレーズとMIDI フレーズの同時録音や同時再生はできません。

※ MIDI フレーズで使用するカードの容量は、録音時間だけでなくMIDI フレーズ自体のMIDI データのサイズにも関係します。MIDI フレーズを録音する場合、1枚のカードに録音できる時間はMIDI データのサイズにより変わりますのでご注意ください。

※ AR-200Rは、フォーマット 0の SMFのみ再生可能です。

MIDI 信号を使った本機のコントロールについては、別の章に記載しています。

「MIDI 信号によってAR-200R をコントロールする(MIDI制御)」(P.44)をご覧ください。

外部機器の接続fig.mid-01j(MIDI 接続)

録音/録音待機中は自動的にMIDI THRU になります。

接続、および電源投入/切断時のご注意 →P.9

MIDI フレーズの録音手順正しく接続したら、電源をオンにします。

接続、および電源投入/切断時のご注意 →P.9

1. フォーマット済みのカードをスロットに挿入します。

2. / ボタンを押して、録音するフレ-ズ番号を選びます。

※ 何も録音されていないフレーズは、フレーズ番号が点滅します。

※ 録音済みフレーズに録音するときは、フレーズ消去(P.26)を行ってから録音します。

※ フレーズ番号を録音後に変更することはできませんので、必ず録音したいフレーズ番号を選択してください。

3. STOP ボタンを押しながらPLAY ボタンを押すと、録音

待機状態になります。

録音待機中は PLAY インジケーターが点滅します。fig.mid-02j

4. ボタンを2秒以上押して、MIDI 録音モードにします。

MIDI/CLIP インジケーターが点灯します。

※ 接続されたMIDI 機器からのシステム・リアルタイム・メッセージのスタート信号(FAH)を受信すると、録音が開始されます。

5. PLAY ボタンを押した後、接続しているMIDI 機器から

MIDI 信号が入力されると録音が始まります。

録音中は、PLAY インジケーターが点灯し、ディスプレイのドットが点滅します。fig.mid-03j

※ 録音残り時間がなくなると、自動的に録音を終了します。

fig.mid-04j

MIDI OUT

パワード・スピーカー (モニター用)

MIDIシーケンサー

MIDI音源

MIDI IN

MIDI OUT

MIDI IN

点滅

点灯

8

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MIDI データを録音/再生する

活用編

AR-200R_j.book 29ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

録音残り時間の目安としてMEMORY FULLインジケーターを利用してください。MEMORY FULL インジケーターは、カードの記憶容量の90%以上を使用すると点滅し、100%になると点灯します。

6. STOP ボタンを押すと、録音を終了します。

※ 接続しているMIDI 機器からのストップ信号を受信しても録音が停止します。

• 一部のMIDI シーケンサーでは、選曲時にMIDI 音源の

セットアップ情報(パートごとの音色情報、ボリューム情報、エフェクト情報など)を出力するものがあり、選曲後にAR-200R の録音をスタートすると、MIDI 情報が正常に録音できないことがあります。その場合は、AR-200R の録音をスタートさせてから、MIDI シーケンサーの選曲および再生するようにしてください。

• AR-200R のMIDI 録音では、録音したときのテンポを120とします(テンポ情報は記録されません)。

• フレーズ番号をあとから変更することはできませんので、必ず録音したいフレーズ番号を選択してから録音してください。

MIDI 信号による録音のスタート/ストップ

AR-200R では、他のMIDI 機器のスタートを受信して録音を開始したり、録音中にストップを受信して録音を停止したりすることができます。録音待機状態で、システム・リアルタイム・メッセージのスタート(FAH)受信により録音を開始し、ストップ(FCH)受信により録音を停止します。

なお、再生時はスタート(FAH)/ストップ(FCH)を送信します。

MIDI インプリメンテーション、MIDI インプリメンテーション・チャート →P.60 ~P.66

MIDI フレーズの再生手順

マニュアル再生

1. 録音済みのカードをスロットに挿入します。

2. / ボタンを押して、再生するフレ-ズ番号を選びます。

MIDI フレーズを選んだ場合、MIDI/CLIP インジケーターが点灯します。fig.mid-05j

※ 何も録音されていないフレーズは、フレーズ番号が点滅します。

3. PLAY ボタンを押すとフレーズが再生されます。

フレーズ再生中は、PLAY インジケーターおよびディスプレイ内のドットが点灯します。

4. STOP ボタンを押すと、再生が終了します。

制御入力などによる再生

音声フレーズと同じように、制御入力などによって再生させることができます。

点灯

29

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3

AR-200R_j.book 30ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

外部機器からAR-200Rを制御する制御入力端子)

本機のリア面に装備されているネジ式の制御/電源入力端子(CONT A)および25 ピンD-sub タイプの制御入出力コネクター(CONT B)を使って、外部機器から本機をコントロールすることができます。

この章では、外部機器の接続方法およびAR-200R の設定についてご説明します。

無電圧メイク接点とは制御入力端子に2本の線を接続し、その先をショートさせるだけで起動が可能な接点です。電源も必要とせず、スイッチのみで簡単に起動系を組むことができ、さまざまな用途に手軽に使うことができる、汎用的な方式です。

AR-200R は、外部から入力する無電圧メイク接点によるオン/オフ信号によって、再生/録音をコントロールすることができます。

本機とスイッチ、リレー、タイマーなどの外部起動用端子、赤外線センサーなどを接続することにより、使用場面が広がります。

AR-200R では、起動側の接点をホット側として、アース側はGND端子に共通化することで、設置工事の簡便化を図ることができます。

制御入出力端子の仕様については、資料の「制御入出力コネクターの仕様」(P.59)をご覧ください。

制御入出力端子使用上のご注意

制御入出力端子で、AR本体の電源をオン/オフすることはできません。

端子接続時、はずしたネジをなくさないようにご注意ください。ネジは小さいお子様の手の届かないところへ置いてください。万一、誤って飲み込んだ時は、直ちに医師と相談してください。

制御入力再生の種類制御入力再生には、カードによる再生(P.30)、ダイレクト再生(後優先)(P.32)、バイナリ再生(P.34)、インターバル再生(P.37)の4種類があります。

※ 各再生を同時に行うことはできません。

制御入力再生の動作仕様fig.inp-01j(制御再生動作仕様)

制御入力録音の種類制御入力録音は、「制御端子録音」(P.37)の1種類です。

カード情報によって再生する

AR-3000/3000R/200S/2000/1 で作成したカードカードに記録された設定(再生方法)で再生します。詳しくは、それぞれの取扱説明書をご覧ください。

※ 一部使用できない機能があります。(P.57)

AR-200R/20P/20PR/200/100 で作成したカードダイレクト再生(通常再生)を行います。

制御入出力コネクターの端子番号1~ 9に、フレーズ1~9が設定されます。

ダイレクト再生(通常再生)端子番号1~ 9に直接制御信号を入力することにより、その番号に割り当てたフレーズを再生します。最大9フレーズの再生ができます。あらかじめ、端子番号1~ 9にはフレーズ1~ 9が設定されます。

スイッチ、リレ-、センサ-などを使い、希望するフレ-ズを直接指定したいときに便利です。

連続的に制御信号が 入っているとき

ダイレクト再生 (後優先)

インターバル 再生

バイナリ再生

フレーズ再生中にあらたに 制御信号が入ったとき

中断して後からの指定フレーズを 再生

中断して後からの指定フレーズを 再生

無効

繰り返し

繰り返し

繰り返し

ダイレクト再生 (通常)

再生中のフレーズより優先順位の 高い制御信号が入った場合のみ中 断し、指定フレーズを再生

繰り返し

0

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外部機器からAR-200Rを制御する

活用編

AR-200R_j.book 31ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

fig.inp-02j(ダイレクト再生)

ダイレクト再生で使用する端子(制御入出力コネクター)

「1~ 9」:フレーズに対応する番号の端子に直接、制御信号を入力することにより、再生を開始します。

「10(STOP)」:フレーズの再生を停止します。

上記の端子、および、

「11/12 COM(GND)」(コモン(グランド))間とのショ-トによって「オン」となります。

※ 制御・電源入力端子(CONTROL A)「1、2」は、制御入出力端子(CONTROL B)「1、2」とパラレル接続されています。

接続、および電源投入/切断時のご注意 →P.9

ダイレクト再生(通常再生)の基本動作fig.inp-04j(ダイレクト再生基本動作)

再生:

端子番号1~9に制御信号を入力します。

→端子に割り当てられたフレーズを再生します。

停止:

「10(STOP)」(ストップ)端子に制御信号を入力します。

→フレーズの再生を停止します。

優先順位

各端子には優先順位がついています。

優先順位は、fig.inp-05j

となります。

フレーズ再生中に、優先順位の高い制御信号が新たに入力されると、再生中のフレーズを中断して、指定されたフレーズの再生を開始します。fig.inp-06j(後優先再生 1)

※ 再生中のフレーズより優先順位の低い制御信号が入力されても、指定されたフレーズは再生されません。

制御信号が連続的に入力されている間は、くり返し再生します。fig.inp-07j(後優先再生 2)

端子番号 フレーズ

・・・ ・・・

10001

制御信号

20002

制御信号

30003

制御信号

0004

4

制御信号

0005

5

制御信号

90009

制御信号

10 1 1 2フレーズ選択 COM

9STOP

12 11COM (GND)

0002音声出力

端子番号1

端子番号2

STOP端子

0001

0001 中断

1 > 2 > 3 . . . . . > 9高 低

0002 0001

0002 中断

音声出力

端子番号1

端子番号2

音声出力

端子番号1

0001 0001 0001

31

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外部機器からAR-200Rを制御する

AR-200R_j.book 32ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

AR-200Rの設定

制御入力再生モードを選ぶ本体下面のMODE スイッチを操作して、制御入力再生モード(PLAYBACK BY CARD DATA/DIRECT PLAYBACK/BINARY PLAYBACK/INTERVAL PLAYBACK)を「PLAYBACK BY CARD DATA」モードにします。

※ 端子に機器を接続しただけでは、制御入力再生をすることはできません。必ず制御入力モードの設定をおこない、端子の接続方法と一致させてください。

※ AR-3000/3000R/2000/1で作成したカードをご使用になる場合、またはARE-3000 でカードの制御入力再生モードを編集する場合、制御入力再生モードをダイレクト再生(通常再生)に設定してください。

制御入力再生モード設定手順

1. AR-200R の電源をオフにします。

2. 本体下面のMODE スイッチを次のように設定します。

SW1:OFF

SW2:OFF

3. AR-200R の電源をオンにします。

※ MODEスイッチの「ON」「OFF」設定は、先の細いものを使っておこなってください。

端子へのフレーズ割り当て端子1~9にフレーズ 1~9が割り当てられます。

カード・フォーマット時の設定fig.inp-13j(ダイレクト、フォーマット時)

端子に割り当てられたフレーズを再生する(ダイレクト再生)

ダイレクト再生(後優先)とは/こんな場面で端子番号1~ 9に直接制御信号を入力することにより、その番号に割り当てたフレーズを再生します。最大9フレーズの再生ができます。あらかじめ、端子番号1~ 9には、フレーズ1~ 9が割り当てられています。

スイッチ、リレ-、センサ-などを使い、希望するフレ-ズを直接指定したいときに便利です。fig.inp-08j(ダイレクト再生)

外部機器の接続

ダイレクト再生(後優先)で使用する端子(制御入出力コネクター)

「1~9」:フレーズに対応する番号の端子に直接、制御信号を入力することにより、再生を開始します。

「10(STOP)」:フレーズの再生を停止します。

上記の端子、および、

「11/12 COM(GND)」(コモン(グランド))間とのショ-トによって「オン」となります。

※ 制御・電源入力端子(CONTROL A)「1、2」は、制御入出力端子(CONTROL B)「1、2」とパラレル接続されています。

接続、および電源投入/切断時のご注意 →P.9

端子番号 フレーズ

・・・ ・・・

10001

20002

30003 0004

40005

5 90009

端子番号 フレーズ

・・・ ・・・

10001

制御信号

20002

制御信号

30003

制御信号

0004

4

制御信号

0005

5

制御信号

90009

制御信号

10 1 1 2フレーズ選択 COM

9STOP

12 11COM (GND)

32

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外部機器からAR-200Rを制御する

活用編

AR-200R_j.book 33ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

ダイレクト再生(後優先)の動作仕様

ダイレクト再生(後優先)の基本動作fig.inp-10j(ダイレクト再生基本動作)

再生:

端子番号1~9に制御信号を入力します。

→端子に割り当てられたフレーズを再生します。

停止:

「10(STOP)」(ストップ)端子に制御信号を入力します。

→フレーズの再生を停止します。

「制御入力再生の動作仕様」(P.30)もあわせてご覧ください。

優先順位

後から入力された制御信号を優先して再生します。

フレーズ再生中に、別の制御信号が新たに入力されると、再生中のフレーズを中断して、指定されたフレーズの再生を開始します。fig.inp-11j(後優先再生 1)

制御信号が連続的に入力されている間は、くり返し再生します。fig.inp-12j(後優先再生 2)

AR-200Rの設定

制御入力再生モードを選ぶ本体下面のMODE スイッチを操作して、制御入力再生モード(PLAYBACK BY CARD DATA/DIRECT PLAYBACK/BINARY PLAYBACK/INTERVAL PLAYBACK)を「DIRECT PLAYBACK」モードにします。

※ 端子に機器を接続しただけでは、制御入力再生をすることはできません。必ず制御入力モードの設定をおこない、端子の接続方法と一致させてください。

制御入力再生モード設定手順

1. AR-200R の電源をオフにします。

2. 本体下面のMODE スイッチを次のように設定します。

SW1:ON

SW2:OFF

3. AR-200R の電源をオンにします。

※ MODEスイッチの「ON」「OFF」設定は、先の細いものを使っておこなってください。

端子へのフレーズ割り当て端子1~ 9にフレーズ1~9が割り当てられます。

カード・フォーマット時の設定fig.inp-13j(ダイレクト、フォーマット時)

0002音声出力

端子番号1

端子番号2

STOP端子

0001

0001 中断

0001 0002

0001 中断

音声出力

端子番号1

端子番号2

音声出力

端子番号1

0001 0001 0001

端子番号 フレーズ

・・・ ・・・

10001

20002

30003 0004

40005

5 90009

33

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外部機器からAR-200Rを制御する

AR-200R_j.book 34ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

フレーズ番号を2進数で指定する(バイナリ再生)

バイナリ再生とは/こんな場面で端子番号1~8へのバイナリ(2進数)信号入力によってフレーズを選択し、START 端子に制御信号を入力することにより、選択されたフレーズを再生します。最大250 フレーズの選択、再生ができます。

パ-ソナル・コンピュ-タなどの複雑な機器を使わず、制御信号(スイッチなどのオン/オフ)で、250フレ-ズの指定ができます。fig.inp-14j(バイナリ再生)

※ バイナリ再生をおこなうには、バイナリ信号を発生させることができる制御機器をご用意いただく必要があります。

※ 指定したフレーズ番号の誤認を避けるため、フレーズ番号の入力は、信号を入力しはじめてから50msec 以内に完了してください。

外部機器の接続

バイナリ再生で使用する端子

「1~ 8」:0(オフ)/ 1(オン)の組み合わせで、フレーズをバイナリ指定します。

「9(START)」:フレーズの再生を開始します。

「10(STOP)」:フレーズの再生を停止します。

および、

「11/12 COM(GND)」(コモン(グランド))間のショ-トによって「オン」となります。fig.inp-15j(バイナリ接続)

接続、および電源投入/切断時のご注意 →P.9

バイナリ指定する端子は、8端子すべてを接続しなくてもバイナリ再生をすることができます。「2の x 乗から1をひいたもの(x は接続する端子数とする)」が指定できるフレーズ数となります。

例)

3つの出力ができるタイマー等をお使いの場合は、2の3乗マイナス1となり、001~ 007の 7種類のフレーズが指定できます。

ただし、スタート信号は別途必要です。

バイナリ再生の動作仕様

バイナリ再生の基本動作fig.inp-16j(バイナリ再生基本動作)

再生:

端子番号1~ 8および11/12への0(オフ)/ 1(オン)の組み合わせでフレーズを指定し、「9(START)」(スタート)端子に制御信号を入力します。

→指定されたフレーズを再生します。

停止:

「10(STOP)」(ストップ)端子に制御信号を入力します。

→フレーズの再生を停止します。

バイナリ再生の基本動作は下図のようになります。fig.inp-17j(バイナリ再生オンオフ)

バイナリ指定したフレーズを繰り返し再生します。

START 信号が連続的に入力されている間は、くり返し再生します。

START 信号を連続的に入力した状態でバイナリ指定することにより、フレーズ再生を開始させることができます。

START 端子の制御信号がオフになると、再生中のフレーズが終了してから停止します。

フレーズ再生中に、START 信号が新たに入力されても無効になります。

START信号

端子1~8にバイナリ指定

01110000

フレ-ズ112 再生

8 7 6 5 4 3 2 1

10 18

フレーズ指定

9

STOP

12 11

COM (GND)

START

音声出力

バイナリ指定 端子番号1~8

START端子

0001

0001

音声出力

バイナリ指定 端子番号1~8

START端子

0001

0001 0002

無効

00020001

0003

0003

34

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外部機器からAR-200Rを制御する

活用編

AR-200R_j.book 35ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

AR-200Rの設定

制御入力再生モードを選ぶ本体下面のMODE スイッチを操作して、制御入力再生モード(PLAYBACK BY CARD DATA/DIRECT PLAYBACK/BINARY PLAYBACK/INTERVAL PLAYBACK)を「BINARY PLAYBACK」モードにします。

※ 端子に機器を接続しただけでは、制御入力再生をすることはできません。必ず制御入力モードの設定をおこない、端子の接続方法と一致させてください。

制御入力再生モード設定手順

1. AR-200R の電源をオフにします。

2. 本体下面のMODE スイッチを次のように設定します。

SW1:OFF

SW2:ON

3. AR-200R の電源をオンにします。

※ MODEスイッチの「ON」「OFF」設定は、先の細いものを使っておこなってください。

フレーズをバイナリ信号で指定するには例)フレーズ0112(フレ-ズ番号:0112)をバイナリ指定する場合

1. フレ-ズ番号をバイナリ信号の番号に変換します。

         「0」(オフ)

         「1」(オン)

フレ-ズ番号/バイナリ信号対応表(P.36)

フレ-ズ番号「0112」は、バイナリ信号「01110000」となります。

以上により、フレ-ズ番号0112 はfig.inp-18j(バイナリ指定)

となります。

指定したフレーズ番号の誤認を避けるため、フレーズ番号の入力は、信号を入力しはじめてから50msec 以内に完了してください。

端子番号 → 8 7 6 5 4 3 2 1 入力信号 → 0 1 1 1 0 0 0 0

フレーズ番号(バイナリ)

35

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外部機器からAR-200Rを制御する

AR-200R_j.book 36ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

フレ-ズ番号/バイナリ信号対応表ig.bin-chart(バイナリ変換表)

001 00000001002 00000010003 00000011004 00000100005 00000101006 00000110007 00000111008 00001000009 00001001010 00001010011 00001011012 00001100013 00001101014 00001110015 00001111016 00010000017 00010001018 00010010019 00010011020 00010100021 00010101022 00010110023 00010111024 00011000025 00011001026 00011010027 00011011028 00011100029 00011101030 00011110031 00011111032 00100000033 00100001034 00100010035 00100011036 00100100037 00100101038 00100110039 00100111040 00101000041 00101001042 00101010043 00101011044 00101100045 00101101046 00101110047 00101111048 00110000049 00110001050 00110010

051 00110011052 00110100053 00110101054 00110110055 00110111056 00111000057 00111001058 00111010059 00111011060 00111100061 00111101062 00111110063 00111111064 01000000065 01000001066 01000010067 01000011068 01000100069 01000101070 01000110071 01000111072 01001000073 01001001074 01001010075 01001011076 01001100077 01001101078 01001110079 01001111080 01010000081 01010001082 01010010083 01010011084 01010100085 01010101086 01010110087 01010111088 01011000089 01011001090 01011010091 01011011092 01011100093 01011101094 01011110095 01011111096 01100000097 01100001098 01100010099 01100011100 01100100

101 01100101102 01100110103 01100111104 01101000105 01101001106 01101010107 01101011108 01101100109 01101101110 01101110111 01101111112 01110000113 01110001114 01110010115 01110011116 01110100117 01110101118 01110110119 01110111120 01111000121 01111001122 01111010123 01111011124 01111100125 01111101126 01111110127 01111111128 10000000129 10000001130 10000010131 10000011132 10000100133 10000101134 10000110135 10000111136 10001000137 10001001138 10001010139 10001011140 10001100141 10001101142 10001110143 10001111144 10010000145 10010001146 10010010147 10010011148 10010100149 10010101150 10010110

151 10010111152 10011000153 10011001154 10011010155 10011011156 10011100157 10011101158 10011110159 10011111160 10100000161 10100001162 10100010163 10100011164 10100100165 10100101166 10100110167 10100111168 10101000169 10101001170 10101010171 10101011172 10101100173 10101101174 10101110175 10101111176 10110000177 10110001178 10110010179 10110011180 10110100181 10110101182 10110110183 10110111184 10111000185 10111001186 10111010187 10111011188 10111100189 10111101190 10111110191 10111111192 11000000193 11000001194 11000010195 11000011196 11000100197 11000101198 11000110199 11000111200 11001000

201 11001001202 11001010203 11001011204 11001100205 11001101206 11001110207 11001111208 11010000209 11010001210 11010010211 11010011212 11010100213 11010101214 11010110215 11010111216 11011000217 11011001218 11011010219 11011011220 11011100221 11011101222 11011110223 11011111224 11100000225 11100001226 11100010227 11100011228 11100100229 11100101230 11100110231 11100111232 11101000233 11101001234 11101010235 11101011236 11101100237 11101101238 11101110239 11101111240 11110000241 11110001242 11110010243 11110011244 11110100245 11110101246 11110110247 11110111248 11111000249 11111001250 11111010

フレーズ 番号 (端子87654321)

バイナリ フレーズ 番号 (端子87654321)

バイナリ フレーズ 番号 (端子87654321)

バイナリ フレーズ 番号 (端子87654321)

バイナリ フレーズ 番号 (端子87654321)

バイナリ

36

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外部機器からAR-200Rを制御する

活用編

AR-200R_j.book 37ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

フレーズをくり返し再生する(インターバル再生)希望するフレーズを一定の再生間隔でくり返し再生します。再生間隔および再生フレーズは各端子にあらかじめ設定されています。

• インターバル再生モードに設定すると、制御出力コネク

ターの1~9にフレーズ 1~9が割り当てられます。

• 再生間隔は次のようになります。

端子番号 再生間隔

1 1 秒

2 5 秒

3 10 秒

4 15 秒

5 30 秒

6 1 分

7 5 分

8 15 分

9 30 分

インターバル再生の動作仕様

インターバル再生の基本動作fig.inp-21j

再生:

制御入出力コネクターの1~9に制御信号を入力します。

→端子に割り当てられているフレーズをくり返し再生します。

停止:

「10(STOP)」に制御信号を入力します。

→フレーズの再生を停止します。

AR-200Rの設定

制御入力再生モードを選ぶ本体下面のMODE スイッチを操作して、制御入力再生モード(PLAYBACK BY CARD DATA/DIRECT PLAYBACK/BINARY PLAYBACK/INTERVAL PLAYBACK)を「INTERVAL PLAYBACK」モードにします。

※ 端子に機器を接続しただけでは、制御入力再生をすることはできません。必ず制御入力モードの設定をおこない、端子の接続方法と一致させてください。

制御入力再生モード設定手順

1. AR-200R の電源をオフにします。

2. 本体下面のMODE スイッチを次のように設定します。

SW1:ON

SW2:ON

3. AR-200R の電源をオンにします。

※ MODEスイッチの「ON」「OFF」設定は、先の細いものを使っておこなってください。

制御端子で録音を制御する(制御端子録音)

制御端子録音とは/こんな場面で端子番号1~ 8へのバイナリ(2進数)信号入力によってフレーズを指定し、端子番号9、10 に制御信号を入力することにより、録音/再生/消去をおこないます。制御信号(オン/オフ)で、250フレ-ズの指定ができます。外部制御機器から録音のコントロールをしたい場合に便利です。fig.inp-22j(制御端子録音)

※ バイナリ制御をおこなうには、バイナリ信号を発生させることができる制御機器をご用意いただく必要があります。

0002音声出力

端子番号2

STOP端子

0002

0002 中断 フレーズに対応したインターバル時間

端子番号 9、10への信号

端子1~8にバイナリ指定

01101111

フレ-ズ112 録音

再生

消去

8 7 6 5 4 3 2 1

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外部機器からAR-200Rを制御する

AR-200R_j.book 38ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

機器の接続

制御端子録音で使用する端子

「1~ 8」:0(オフ)/ 1(オン)の組み合わせで、フレーズをバイナリ指定します。

「9、10」:0(オフ)/ 1(オン)の組み合わせで、録音/消去/再生の指定をします。

上記の端子、および、「11/12 COM(GND)」(コモン(グランド))間とのショ-トによって「オン」となります。

「15/18(CONT OUT)」:フレーズの有無確認用信号を出力します。fig.inp-23j(制御録音接続)

接続、および電源投入/切断時のご注意 →P.9

制御端子録音の動作仕様端子番号1~8、および11/12 への0(オフ)/ 1(オン)の組み合わせでフレーズを指定し、端子番号9、10 への制御信号の0(オフ)/ 1(オン)の組み合わせで、録音/消去/再生の指定をします。

フレーズの有無

バイナリ指定したフレーズがすでに録音済みである場合、コントロール・アウト端子(端子番号15)から信号が出力されます。空フレーズの場合は、出力されません。

※ 制御端子録音時は、コントロール・アウト端子はフレーズの有無確認用信号端子となります。通常のコントロール・アウトの動作とは異なりますのでご注意ください。

fig.inp-24j(制御録音のフレーズ)

録音

9:0(オフ)

10:1(オン)

→制御信号が入力されている間、指定されたフレーズに録音します。制御信号の入力を停止させると、録音を終了します。fig.inp-25j(制御録音の録音)

※ バイナリ指定したフレーズがすでに録音済みである場合、録音は開始されません(録音指示は無効になります)。録音する際は、空フレーズを指定するか、フレーズ消去をおこなってください。なお、制御端子録音では、指定フレーズが録音済みである場合、コントロール・アウト端子からメイク信号が出力されますので、接続した外部制御機器で確認することができます。

※ ヘッドホン使用時には、ビジー・アウト信号は出力されません。

※ 制御端子録音の場合、トリガ録音待機状態にはならず、すぐに録音を行います。

10 1

18 15

8

フレーズ指定

9

録音/再生/消去

CONT OUT

12 11

COM (GND)

Tbcd - 250

min max

(msec):バイナリ・フレーズ出力遅延時間

コントロール  ・アウト 

(フレーズの有無)

バイナリ指定 端子番号1~8

Tbcd

■タイミング・チャート(フレーズ有無)

■タイミング・チャート(録音)

Trw Tbrs Tbrh Tbrd Tvrd Tbred Tvred

300 200 100 - - - -

- - - 300 300 100 100

min max

(msec)

:プレイ・パルス幅 :バイナリ・セットアップ時間 :バイナリ・ホールド時間 :ビジー遅延時間 :音声遅延時間 :終了ビジー遅延時間 :終了音声遅延時間

音声出力

バイナリ指定 端子番号1~8

ビジー・アウト

端子番号10

Tvred

Trw

Tbrs Tbrh

Tbrd

Tvrd

Tbred

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外部機器からAR-200Rを制御する

活用編

AR-200R_j.book 39ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

再生

9:1(オン)

10:0(オフ)

→指定されたフレーズを再生します。

制御信号が連続的に入力されても、再生は1回のみで終了します。fig.inp-26j(制御録音の再生)

※ バイナリ指定したフレーズが空フレーズの場合、再生は開始されません(再生指示は無効になります)。再生する際は、録音済みのフレーズを指定してください。

※ ヘッドホン使用時には、ビジー・アウト信号は出力されません。

消去

9:1(オン)

10:1(オン)

→まず、端子10 をオンにし、端子9をオンにすると、指定されたフレーズの消去を開始します。コントロール・アウト端子からのフレーズ有無確認信号がオフになることにより、消去を終了します。

※ バイナリ指定したフレーズが空フレーズの場合、消去は開始されません(消去指示は無効になります)。消去する際は、録音済みのフレーズを指定してください。

fig.inp-27j(制御録音の消去)↑

AR-200Rの設定

制御端子録音モードにする本体下面のMODE スイッチで、制御端子録音(BINARYREC)モードをオンに設定します。

※ 端子に機器を接続しただけでは、制御端子録音をすることはできません。必ず制御入力モードの設定をおこない、端子の接続方法と一致させてください。

制御入力モード設定手順

1. AR-200R の電源をオフにします。

2. 本体下面のMODE スイッチを次のように設定します。

SW6:ON

3. AR-200R の電源をオンにします。

※ MODEスイッチの「ON」「OFF」設定は、先の細いものを使っておこなってください。

■タイミング・チャート(再生)

Tpw Tbps Tbph Tbpd Tvpd Tvbd

(msec)

20 200 100 - - -

- - - 300 300 100

min max

:プレイ・パルス幅 :バイナリ・セットアップ時間 :バイナリ・ホールド時間 :ビジー遅延時間 :音声遅延時間 :終了音声ビジー遅延時間

音声出力

バイナリ指定 端子番号1~8

ビジー・アウト

端子番号9

Tvbd

Tpw

Tbps Tbph

Tbpd

Tvpd

■タイミング・チャート(消去)

Trdw Tpds Tpdh Tprd Tbds Tbdh Tbcd Tpdd

100 50 50 0 200 20 - -

- - - - - - 250

*2500(typ,)

min max

(msec)

:消去レック・パルス幅 :消去プレイ・セットアップ時間 :消去プレイ・ホールド時間 :消去プレイ・レック遅延時間 :消去バイナリ・セットアップ時間 :消去バイナリ・ホールド時間 :バイナリ・フレーズ出力遅延時間 :プレイ・フレーズ出力遅延時間

コントロール  ・アウト 

(フレーズの有無)

バイナリ指定 端子番号1~8

端子番号9

端子番号10

Tpdd

Trdw

Tpds TpdhTprd

Tbds

TbdhTbcd

*カードに依存します。

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外部機器からAR-200Rを制御する

AR-200R_j.book 40ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

フレーズをバイナリ信号で指定するには

制御端子録音時のフレーズ指定は、バイナリ再生のものと異なります。ご注意ください。

例)フレーズ112(フレ-ズ番号:112)をバイナリ指定する場合

• フレ-ズ番号をバイナリ信号の番号に変換します。

         「0」(オフ)

         「1」(オン)

フレーズ0001 はバイナリ指定00000000 となり、以下はフレ-ズ番号/バイナリ信号対応表において、バイナリ指定が下図のように1つずつシフトします。

フレ-ズ番号/バイナリ信号対応表(P.36)

フレ-ズ番号「112」は、バイナリ信号「01101111」となります。

001 00000001 002 00000010 003 00000011 004 00000100 005 00000101 006 00000110 007 00000111

87654321(端子番号) フレーズ番号

001 00000000

248   11111000 249 11111001 250 11111010

・・・・・

・・・・・

40

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AR-200R_j.book 41ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

AR-200Rで他の機器を制御する制御出力端子)

活用編

本機のリア面に装備されているネジ式の制御/電源入力端子(CONT A)および25 ピンD-sub タイプの制御入出力コネクター(CONT B)を使って、AR-200Rで外部機器をコントロールすることができます。

AR-200R では、ビジー・アウトとコントロール・アウトの2種類の制御信号を出力します。

この章では、外部機器の接続方法およびAR-200R の設定についてご説明します。

制御/電源入力端子、制御入出力コネクターの使用例については、「AR-200Rの使用例、接続例」(P.12)もあわせてご覧ください。

制御入出力コネクターの仕様については、資料の「制御入出力コネクターの仕様」(P.59)をご覧ください。

制御入出力端子ご使用上のご注意

端子接続時、はずしたネジをなくさないようにご注意ください。ネジは小さいお子様の手の届かないところへ置いてください。万一、誤って飲み込んだ時は、直ちに医師と相談してください。

他の機器を起動させる(ビジー・アウト)

ビジー・アウト信号とは/機器の接続ビジー・アウト信号とは、音声フレーズ、MIDI フレーズ、パターン・フレーズ、ソング・フレーズの再生中(および録音/録音待機中)に、BUSY OUT 端子から連続して出力される信号のことです。

この信号を使って、フレーズの再生にあわせてアンプなどの外部機器を起動させることができます。

ビジー・アウトの仕様は、無電圧メイク接点で接点容量は最大DC30V、3A です。

出力中は、端子番号13 と17 がメイクされます。fig.out-01j(ビジー・アウト接続)

fig.out-02j(ビジー・アウト)

※ 遅延時間とリピートの設定は、AR-200R 本体のみでは設定できません。AR-3000/3000R またはARE-3000を使って設定してください。また、AR-3000/3000R やARE-3000を使うと、遅延時間中またはリピート間隔中のビジー・アウト信号を出力する/しないが設定できます。詳しくは、AR-3000/3000RまたはARE-3000の取扱説明書をご覧ください。

※ ヘッドホン使用時には、ビジー・アウト信号は出力されません。

接続および電源投入/切断時のご注意 →P.9

デュアル(2系統)モノ・モード再生時(P.49)のビジー・アウト信号の出力について

デュアル(2系統)モノ・モード再生時は、L チャンネルのビジー・アウト信号がBUSY OUT端子から、Rチャンネルのビジー・アウト信号が CONT OUT 端子からそれぞれ出力されます。

デュアル・モノ・モード →P.49

9 1

17

131317

1317

通常

出力中

リピート間隔中 遅延時間中

フレーズ 再生中 音声出力

ビジー・アウト

メイク開始 メイク終了

閉(オン) 開(オフ)

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AR-200Rで他の機器を制御する

AR-200R_j.book 42ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

他の機器を制御する(コントロール・アウト)※ AR-200Rでは、この項目に関する設定はできません。また、AR-3000/3000R または ARE-3000 で設定されたフレーズのみ有効となります。詳しくは、AR-3000/3000R または ARE-3000 の取扱説明書をご覧ください。

コントロール・アウト信号とは/機器の接続コントロール・アウト信号は、音声フレーズ、MIDI フレーズ、パターン・フレーズ、ソング・フレーズの再生後にCONT OUT 端子から1秒間出力されます。

フレーズ再生が終わったタイミングで、外部機器を制御することができます。

フレーズ再生後から出力するまでの時間は、0秒から59 分59 秒までの間で設定できます。設定はフレーズ単位で行います。

コントロール・アウトの仕様は、無電圧メイク接点でメイク時間は1秒間、接点容量は最大DC30V, 3A です。

出力中は、端子番号15 と18 がメイクされます。

フレーズの再生を途中で打ち切ると、コントロール・アウト信号は出力されませんので、ご注意ください。fig.out-03j(コント・アウト接続)

接続、および電源投入/切断時のご注意 →P.9

デュアル(2系統)モノ・モード再生時(P.49)のコントロール・アウト信号の出力について

デュアル(2系統)モノ・モード再生時は、コントロール・アウト信号は出力されませんので、ご注意ください(コントロール・アウトの設定は無効となります)。

このとき、ビジー・アウトの出力設定がされている場合は、L チャンネルのビジー・アウト信号がBUSY OUT 端子から、Rチャンネルのビジー・アウト信号がCONT OUT 端子からそれぞれ出力されます。

9 1

18 15

1518

1518

通常

出力中

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応用編(AR-3000/3000R とともに使用する)

AR-200R_j.book 43ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

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AR-200R_j.book 44ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

MIDI 信号によってAR-200Rを制御するMIDI 制御)

MIDI 制御とは/MIDI 制御によってできることMIDI とは、Musical Instrument Digital Interface の略で、電子楽器やコンピューターなどの間で演奏情報などのやりとりができる世界統一の共通規格です。MIDI 規格に対応している機器であれば、いずれもMIDI ケーブルで接続でき、演奏の情報を伝えたり、機器の動作や設定をコントロールしたりすることができます。

●外部MIDI 機器からのMIDI 信号を、音声フレーズと同じように録音したり再生したりすることができます。

●外部MIDI 機器からのMIDI 信号を制御信号として、音声フレーズやMIDI フレーズの再生をコントロールすることができます。

●MMC信号を受信して音声フレーズの録音/再生を開始したり、録音/再生を停止したりすることができます。

さらに別売のAR-3000/3000R を使ってフレーズを作成/編集することによって、つぎのようなこともできます。詳しくは、AR-3000/3000R の取扱説明書をご覧ください。

●外部MIDI 機器からのMMC、MTC信号を使って、リモート操作や同期運転をすることができます。

MMC(MIDI machine control)とは

複数の録音機器を一つの機器から集中的に操作するための約束ごとを定めたMIDI 情報です。ソングの再生、停止、早送りなどの他、録音するトラックの選択などもマスターとなる機器の操作だけでおこなうことができます。MMCを使うには、他の機器がMMCによるリモート操作に対応している必要があります。

AR-200R ではハードディスク・レコーダーなどからのMMC信号を受信して音声フレーズの録音/再生を開始したり、録音/再生を停止したりするなどのリモート操作ができます。

なお、MMCのマスター(操作する機器 = 送信側)およびスレーブ(受信側)は、MTC同期のマスターおよびスレーブとは無関係です。

MTC(MIDI time code)とは

MIDI 機器を業務用のテープ・レコーダーやビデオ機器などと、正確に同期させるために用意されたMIDI 情報です。MIDI クロックとは異なり絶対時間を示します。マスター側が、現在の絶対時刻(先頭からの時/分/秒/フレーム)を送り、スレーブ側はそれに一致するように時刻を進めます。MTCを使うには、他の機器がMTCによる同期に対応している必要があります。

本機で送受信できるMIDI メッセージを簡単に確認できる「MIDI インプリメンテーション・チャート」(P.65、66)と、詳しいMIDI の仕様を記載した「MIDI インプリメンテーション」(P.60)をあわせてご覧ください。

AR-3000/3000R や ARE-3000 でMTCスレーブに設定されたカードをAR-200R で使用する場合

再生手順

25 ページの操作手順1~3を操作します。

続いて、MTCマスター機器の再生をスタートすると、フレーズが再生されます。

録音手順

23 ページの録音操作手順1~4を操作した後、[PLAY] ボタンを押します。

続いて、MTCマスター機器の録音をスタートすると録音が始まります。

※ トリガ録音待機状態にはならず、すぐに録音を行います。

MIDI 信号によってフレーズを再生する外部MIDI 機器からのMIDI 信号を制御信号として、音声フレーズやMIDI フレーズを再生します。

ノート・オン/オフ、ノート・オン・ベロシティー、パンポット、エクスプレッションの各MIDI 情報によって、フレーズ再生の制御をおこなうことができます。

※ 音声フレーズとMIDI フレーズ、MIDI フレーズどうしの同時再生はできません。

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MIDI 信号によってAR-200Rを制御する

応用編

AR-200R_j.book 45ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

外部機器の接続

MIDI 信号によって音声フレーズを再生する場合fig.midi-01j

MIDI 信号によって MIDI フレーズを再生する場合fig.midi-02j

ノート・ナンバーのフレーズ割り当て(MIDI ノート・マップ)ノート・オン情報により、ノート・ナンバーに対応したフレーズを再生します。プログラム・チェンジを使うことにより、全フレーズを指定することができます。

カード・フォーマット時の設定fig.midi-03j

MIDI ノート・マップ(プログラム・チェンジとノート・ナンバーによるフレーズの割り当て)fig.midi-04j

パワー・アンプ

MIDIシーケンサー

AR-3000/3000R(MIDIシーケンサーとして)

MIDI IN

MIDI OUT

AR-200R

MIDI音源

MIDI OUT

MIDIシーケンサー

AR-3000/3000R(MIDIシーケンサーとして)

MIDI IN

MIDI IN

MIDI OUT

パワー・アンプ

AR-200R

プログラム・チェンジ1

C-1 A0001C#-1 A0002

ノート・ ナンバー

フレーズ

D-1 A0003: :

A0128G9

1

プログラム ・チェンジ

ノート ・ナンバー

フレーズ番号

C-1 ~ G9 128フレーズを自由に 割り当てられます

C-1 C0 C1 C2 C3 C4 C5 C6 C7 D#7

計100フレーズ

12 12 12 12 12 12 12 12 4

<プログラム・チェンジ 21~30、71~80、2~11>

C-1 C0 C1 C2 C3 C4 C5 C6 C7 C8 C9 G9

計128フレーズ

12 12 12 12 12 12 12 12 812 12

<プログラム・チェンジ 1>

21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

2 3 4 5 6

128

C-1 ~ D#7 C-1 ~ D#7 C-1 ~ D#7 C-1 ~ D#7 C-1 ~ D#7 C-1 ~ D#7 C-1 ~ D#7 C-1 ~ D#7 C-1 ~ D#7 C-1 ~ D#7

C-1 ~ D#7 C-1 ~ D#7 C-1 ~ D#7 C-1 ~ D#7 C-1 ~ D#7 C-1 ~ G9

A0001 ~ A0100 A0101 ~ A0200 A0201 ~ A0300 A0301 ~ A0400 A0401 ~ A0500 A0501 ~ A0600 A0601 ~ A0700 A0701 ~ A0800 A0801 ~ A0900 A0901 ~ A1000

A0001 ~ A0100 A0101 ~ A0200 A0201 ~ A0300 A0301 ~ A0400 A0401 ~ A0500 再生中のフレーズ を停止します

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MIDI 信号によってAR-200Rを制御する

AR-200R_j.book 46ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

※ プログラム・チェンジ128 で、いずれかのノート・ナンバーをオンにすることにより、再生中のフレーズを停止します。

※ RDAC-MODEが MODE2 のフレーズは、MTCによる同期はできません。

AR-200Rの設定

MIDI 受信チャンネル(MIDIチャンネル)の設定MIDI 受信チャンネルを設定します。MIDI では、複数のMIDI機器にそれぞれ違った情報を1本のMIDI ケーブルで送ることができます。たとえば、送信側のMIDI チャンネルが「1」のときは、受信側(本機)のMIDI チャンネルも「1」に設定しておかないと、MIDI メッセージは伝わりません。

OFF: MIDI 信号によるフレーズ再生をしません。

1~16: 設定したチャンネルのMIDI 信号のみ受信し、再生します。

ALL: MIDI チャンネルに関係なくフレーズを再生します。

MIDI 受信チャンネル設定手順

1. PLAY ボタンを押しながら、カードをカード・スロット

に差し込みます。

MIDI/CLIP インジケーターが点滅し、ディスプレイに受信チャンネルが表示されます。

2. / ダイヤルを押し、MIDI 受信チャンネル(OFF/

1~16 /ALL)を選びます。

3. PLAY ボタンを押すと、受信チャンネルが設定されま

す。

MIDI インジケーターが消灯し、フレーズ番号が表示されます。

※ 設定を中止するときは、STOP ボタンを押します。

受信可能な MIDI制御信号(受信メッセージ)AR-3000/3000R またはARE-3000 で設定したカードを使用することによって、AR-200R では下記のMIDI メッセージを受信することができます。

• ノート・オン・ベロシティ: フレーズ開始時の音量

• パンポット(CC10): Lch/Rch 音の定位の変化

• エクスプレッション(CC11): マスター・ボリュー

ムの変化

MIDI についての詳しい解説については、MIDI インプリメンテーション、MIDI インプリメンテーション・チャート →P.60 ~P.66 をご覧ください。

MIDI ノート・アウトAR-3000/3000R や ARE-3000 を使ってフレーズの作成や編集を行うことにより、つぎのような機能も使用することができます。

詳しくは、AR-3000/3000R の取扱説明書をご覧ください。

MIDI ノート・アウトを「ON」に設定すると、音声フレーズを再生すると、MIDI ノート・マップ(P.45)に設定されているノート・ナンバーのオン/オフ信号がMIDI OUT 端子から出力されます。

このとき、再生フレーズに対して複数のノート・ナンバーが設定されていると、一番低いノート・ナンバーだけが出力されます。

MIDI 信号は、MIDI 受信チャンネルで設定したチャンネルで出力されます。

MIDI 受信チャンネルを

•「OFF」に設定している場合: 出力しません

•「1~16」に設定している場合: 設定したチャンネルのMIDI 信号のみ受信し出力します

•「ALL」に設定している場合: 1ch で出力します

※ ノート・ナンバーを使って複数台のAR-200R を制御する場合、制御される側のAR-200R の MIDI ノート・トリガは、「トリガ」に設定されている必要があります。カード・フォーマット時には、「トリガ」に設定されています。なお、AR-200R ではこの設定の変更はできません。

※ MIDI フレーズを再生してもノート・ナンバーのオン/オフ信号は出力されません。

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AR-200R_j.book 47ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

複数台のARの同期録音/再生AR-LINK)

応用編

AR-LINKとは/AR-LINKによってできることAR-LINK 端子とは、複数台のAR-3000/3000R/200R による完全同期録音/再生を実現させるためのAR 専用通信端子です。コマンド用とマスター・クロック用の専用線を持っており、サンプリング周波数精度の同期ができます。

1台のAR-3000/3000R をマスターとして、最大31 台(計32台)の AR-3000/3000R/200Rをチェーン接続することにより、64chのマルチ・トラック録音/再生が可能です。

なお、音声フレーズのみ同期録音/再生することができます(MIDI フレーズを扱うことはできません)。

※ AR-200R のみのシステムでは、AR-LINK による同期はできません。

AR-LINK信号による音声フレーズ同期録音/再生

外部機器の接続例●ハードディスク・レコーダーの操作をマスターのAR-3000/3000R にMIDI 送信します。スレーブのAR を4台チェーン接続することにより、10chのマルチ・トラック録音ができます。

fig.link-01j(AR-LINK 接続1)

接続、および電源投入/切断時のご注意 →P.9

●映像機器からの信号をマスターのAR-3000/3000R にMIDI 送信します。31 台のスレーブのAR が映像やフレーズと同期して動作します。

MIDI信号 オーディオ信号

MIDI IN

MIDI OUT

MTC、MMC信号

ハードディスク・レコーダー

AR-LINK スレーブ

AR-LINK マスター

AR-LINK スレーブ

オーディオ・パッチ・ベイ

LINE IN

LINE IN

LINE IN

LINE IN

AR-3000/3000R

AR-200R

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複数台のARの同期録音/再生

AR-200R_j.book 48ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

fig.link-02j(AR-LINK 接続2)

接続、および電源投入/切断時のご注意 →P.9

マスターがBスロットのフレーズを選択すると、AR-200RではAR-LINK 同期できません。

AR-LINK で同期再生するフレーズは、すべて同じカード・スロット、RDAC-Grade、RDAC-Mode、録音タイプである必要があります。マスターと異なるフレーズの設定のカードが挿入されている場合、この ARは動作しません。このとき、以降のスレーブ接続されている ARには影響はありません。

AR-200Rの設定

AR-200R の動作を選択する(AR-LINKSLAVE)AR-200R をAR-LINKで同期動作できるように設定します。

※ AR-200R は、AR-LINK のスレーブにしか設定できません。

設定手順

1. AR-200R の電源をオフにします。

2. 本体下面のMODE スイッチを次のように設定します。

SW4:ON

3. AR-200R の電源をオンにします。

フロント・パネルのSLAVE インジケーターが点灯します。

※ MODEスイッチの「ON」「OFF」設定は、先の細いものを使っておこなってください。

※ AR-LINK 同期動作の詳細については、AR-3000/3000R の取扱説明書をご覧ください。

映像再生機器

MIDI信号 オーディオ信号

MMCモード:マスター MTCシンク・ソース:インターナル MTCシンク・アウト:MTC

MIDI IN

MIDI OUT

MTC、MMC信号

MMCモード:スレーブ MTCシンク・ソース:MTC

AR-LINK スレーブ

AR-LINK マスター

AR-LINK スレーブ

31台(計32台)までリンク可能

パワー・アンプ AR-3000/3000R

AR-200R

AR-3000/3000R

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AR-200R_j.book 49ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

フレーズ再生時に便利なその他の機能

応用編

AR-3000/3000R や ARE-3000 を使ってフレーズの作成や編集を行うことにより、つぎのような機能も使用することができます。

詳しくは、AR-3000/3000R またはARE-3000 の取扱説明書をご覧ください。

L/R を使って2台分の再生をする(デュアル・モノ・モード)デュアル(2系統)モノ・モードとは、L チャンネルとRチャンネルを独立させ、別々のモノラル音声フレーズを再生させる機能です。

奇数番号のフレーズ(0001, 0003, ・・・ )を Lチャンネルから、偶数番号のフレーズ(0002, 0004, ・・・)を Rチャンネルから出力させることにより、本機1台で2台分の再生ができます。

L チャンネル、Rチャンネルで別々のフレーズを同時に再生したり、ずらして再生したりすることもできます。fig.mono-01j(モノ・モードとは)

※ AR-200R では、この項目に関する設定はできません。また、AR-3000/3000R またはARE-3000 で設定されたフレーズのみ有効となります。詳しくは、AR-3000/3000Rまたは ARE-3000の取扱説明書をご覧ください。

AR-2000/100(従来機種)をお使いのお客様へAR-2000/100(従来機種)では、当「デュアル・モノ・モード」は「チャンネル再生モード」という機能名になっております。同一の機能ですので、ご了解の上、ご利用ください。

フレーズ再生時のライン出力(スルー)設定ライン入力された音声を、音声フレーズ再生時にミックスして出力(スルー)させることができます。fig.etc-01j(ラインスルー接続)

ライン入力した音楽をBGMとして、ナレーション・フレーズを重ねたいときなどに便利です。

ライン入力音をフェード・アウト、フェード・インさせることもできます。

LINE IN 端子に接続した信号のみ、ライン・スルーが可能です。

L R奇数番号の フレーズ 000100030005

・・・

偶数番号の フレーズ 000200040006

・・・

CDプレーヤーなどの 音声再生機器

LINE IN

ライン入力された音声 +

ARの音声フレーズ

BALANCED OUTPUT

パワー・アンプ

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フレーズ再生時に便利なその他の機能

AR-200R_j.book 50ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

ライン・スルー出力仕様

ライン・スルーは設定により、下記のような出力仕様になります。fig.etc-02j(ライン・スルー仕様)

音声フレーズ再生時の音質を調整する(EQ)音声フレーズ再生時の音質を2バンド・イコライザーで調整することができます。

設定したフレーズ順に再生する(カウント再生)START 端子に制御信号を入力することにより、あらかじめ設定した順にフレーズを再生します。

カウント再生は、プログラム1~5の 5パターンにそれぞれ最大100 フレーズまで登録できます。

再生するフレーズの順番や時間が決まっていて、起動をかけるタイマーやスイッチなどが接点を1つしか持っていない、といった場合に便利です。

カウント再生の手順

1. AR-3000/3000R またはARE-3000を使って、カードをカウント再生に設定します。(AR-200R本体だけではカウント再生の設定はできません。)

2. 電源をオフにした状態で、AR-200R 本体下面のMODE

スイッチの1と 2をOFFにします。(MODE スイッチの「ON」「OFF」の設定は、先の細い物を使って行ってください。)

3. AR-200R の電源をオンにし、カウント再生に設定したカードをAR-200R に差し込みます。

• カウント再生の制御は、制御入出力コネクターで行います。

• START(端子9)とCOM(端子11 または12)をショートさせると、指定の順番にフレーズを再生します。

• INC(端子1)とCOM(端子11 または12)をショートさせると、フレーズの順番が先に進みます。

• DEC(端子3)とCOM(端子11 または12)をショート

させると、フレーズの順番が後ろに戻ります。

• EXCHANGE(端子 5)とCOM(端子 11 または12)を

ショートさせると、フレーズのグループが切り替わります。

• STOP(端子9)とCOM(端子11または 12)をショー

トさせると、フレーズ再生が終了します。

ARフレーズ出力

オフのとき

フレーズ 再生中

フレーズ 再生中

オン (100%)のとき

オン (0%)のとき

ライン・スルー

オン (50%)のとき

ARフレーズ出力 フレーズ 再生中

フレーズ 再生中

オン (0%)のとき

ライン・スルー フェード・アウト (時間) フェード・イン

(時間)

ライン入力された音声

●フェード・アウト、フェード・イン設定をした場合

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資 料

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AR-200R_j.book 52ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

故障かな? と思ったら

録音について

録音がスタートしない

• トリガ録音は、トリガ・レベル(録音開始音量)より大

きな音声が入力されると、自動的に録音をスタートさせる方法です。録音がスタートするように、入力レベルを調節してください。

→「トリガ録音待機状態」(P.24)

再生について

フレーズが正しく再生できない

• コンピューターでカードをフォーマットしていませんか?

カードは必ずARシリーズでフォーマットしてください。

制御入力再生(ダイレクト/バイナリ)が思ったように動作しない

• MODEスイッチの設定(ダイレクト/バイナリ)を正し

く選択してください。端子に機器を接続しただけでは、制御入力再生をおこなうことはできません。必ず制御入力モードの設定をおこない、端子の接続方法と一致させてください。

→「MODEスイッチ設定」(P.58)

ダイレクト再生でフレーズが思ったように選択できない

• 各端子1~9へのフレーズの割り当ては、カード・

フォーマット時は、端子番号1-- フレーズ0001、端子番号2-- フレーズ0002・・・端子番号 9-- フレーズ0009 となっています。フレーズを正しく選択しているか確認してください。

ダイレクト再生でフレーズが繰り返し鳴る

• MODEスイッチの設定で、「INTERVAL PLAYBACK」

が選択されていないか、確認してください。

→「MODEスイッチ設定」(P.58)

AR-LINK 機能が思ったように動作しない

• AR-LINK 設定の「AR-LINK モード」が「オフ」になって

いませんか?

AR-LINK 使用時は、ご使用状況に合わせ、設定を「スレーブ」にしてください。また、AR-LINK 端子の機器の接続(OUT, IN)をもう一度確認してください。

MIDI フレーズの録音/再生について

MIDI フレーズが正常に録音できない

• 一部のMIDI シーケンサーでは、選曲時にMIDI 音源の

セットアップ情報(パートごとの音色情報、ボリューム情報、エフェクト情報など)を出力するものがあり、選曲後にAR-200R の録音をスタートすると、MIDI 情報が正常に録音できないことがあります。その場合は、AR-200R の録音をスタートさせてから、MIDI シーケンサーの選曲および再生をするようにしてください。

MIDI データを録音できない

• MIDI データを録音する場合は、MIDI 録音モードにして

ください。

→「MIDI データを録音/再生する(MIDI フレーズ)」(P.28)

MIDI フレーズが再生されない

• MIDI 受信チャンネルが「オフ」になっていませんか?

→「MIDI 受信チャンネル(MIDI チャンネル)の設定」(P.46)

MIDI 制御再生について

MIDI 制御再生でフレーズが思ったように再生できない

• カード・フォーマット時は、プログラム・チェンジ1、

C-1:0001~ G9:0128に設定されています。

プログラム・チェンジ21 ~30 は、0001 ~ 1000のフレーズが割り当てられています。

プログラム・チェンジ2~ 6には、AR-2000フォーマット互換用として001 ~ 500のフレーズが割り当てられています。

再生したいフレーズが、正しく指定されているか確認してください。

※ プログラム・チェンジ128 で、いずれかのノート・ナンバーをオンにすることにより、再生中のフレーズを停止します。

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故障かな? と思ったら

資 料

AR-200R_j.book 53ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

その他

音が鳴らない

• AR-200R や接続している機器の電源を再確認してくだ

さい。

• AR-200R や接続している機器の音量つまみなどが上がっているか、再確認してください。

• 接続ケーブル類が断線していないか、再確認してくださ

い。

本体から「カチカチ」と音がする

• 連続して制御入力している場合など、内部のリレーが動

作する「カチカチ」音が鳴りますが、故障ではありません。リレーの消耗を防ぐには、フレーズをインターバル再生にすることで、リレーの動作を1回にすることもできます。

→「インターバル再生」(P.37)

出力端子に接続した機器の音量が小さい。

• 抵抗入りの接続ケーブルを使用していませんか?抵抗の

入っていない接続ケーブル(ローランド:PCSシリーズなど)をご使用ください。

AR-3000/3000Rで作成したカードを使用

同期運転ができない

• MTCの「シンク・ソース」「シンク・アウト」が正しく

設定されていますか?

AR-200R がスレーブの場合、状況に合わせて正しく設定されているか確認してください。

• MTCを使っているときは、双方の機器のMTCタイプを

同じに設定してありますか?

• MIDI デバイス IDが正しく設定されているか、AR-3000/

3000Rで確認してください。

フレーズが再生されない(PLAY(再生)インジケーターが点滅する)

• MTC設定の「シンク・ソース」が「MTC」になってい

ませんか?

MTCによってAR-200R をスレーブとして同期再生させるとき以外は、AR-3000/3000R で「シンク・ソース」を「インターナル」にしておいてください。

パターン・フレーズ、ソング・フレーズが思ったように再生されない

• パターン・フレーズ、ソング・フレーズを構成するフ

レーズの実フレーズが存在しないと、正常に再生されません(構成するフレーズが存在しない場合は、次のフレーズをサーチして再生します)。構成するフレーズがカード内に存在するか、AR-3000/3000R で確認してください。

外部からの制御による再生時に、フレーズの再生スタートが遅れる

• フレーズに「遅延時間」が設定されていませんか?

本体のPLAY(再生)ボタン(マニュアル操作)で再生させてみてください。再生スタートが遅れる場合は、遅延時間が設定されていないか、AR-3000/3000R で確認してください。

本体のPLAY(再生)ボタン(マニュアル操作)で、正しく再生される場合は、外部制御機器からの制御信号、接続等を再確認してください。

53

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AR-200R_j.book 54ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

エラー・メッセージ

操作を誤ったり、正しく処理が実行できなかったときは、ディスプレイにメッセージが表示されます。表示されたメッセージを確認し、対応する処置を行ってください。fig.er-3

原因:カードのデータまたはカードが壊れている可能性があります。

対応:全フレーズを消去してください(P.26)。消去できないとき、消去してもメッセージが表示されるときは、カードが壊れている可能性があります。別のカードを使用してください。

fig.er-5

原因:これ以上カードにデータを記録できません。

対応:不必要なフレーズを消去するか(P.26)、他のカードをお使いください。

fig.er-6

原因:フレーズが壊れているか、AR-200R では対応していないフレーズの可能性があります。

対応:対象となっているフレーズを確認してください。fig.er-9

原因:多量の MIDI データを短時間で受信したため処理できません。

対応:MIDI データの送出方法を変えてください。fig.er-10

原因:アクティブ・センシングを受信してから、300msec以上何のメッセージも送られてきません。

対応:MIDI ケーブルの断線または接続をチェックしてください。

fig.er-9

原因 : AR-200R で使えるフォーマットになっていません。

対応 : カードをフォーマットしてください。

fig.er-9

原因1:

指定されたフレーズに対応するフレーズがありません。

対応 : 存在するフレーズを選ぶか、フレーズを録音してください。

原因2:

AR-LINKでマスター側とスレーブ側の再生するフレーズのRDAC-Grade、RDAC-Mode、録音タイプが異なります。

対応:AR-LINKのマスター側とスレーブ側の再生するフレーズのRDAC-Grade、RDAC-Mode、録音タイプを揃えてください。

fig.er-9

原因 : カードへのデータの書き込みまたはカードからの読み出しが間に合いませんでした。

対応 : RDAC-Grade、RDAC-Modeなどの録音条件をデータが少なくなるように変更してください。

fig.er-9

原因 : カードプロテクト設定がオンになっているため、カードに書き込みができません。

対応 : カードプロテクト設定をオフにしてください。fig.er-9

原因 : 本体温度が上昇しています。

対応 : 通風をよくして熱を逃がし、本体を冷やしてください。

原因:MIDI 出力が THRU になっているため、MIDI データが送信されません。

対応:AR-3000/3000R またはARE-3000 で、MIDI 出力をOUTに設定してください。

原因 : MIDI 受信データのチェックサムが一致しません。

対応 : 送信状況、またはMIDI データを確認してください。

4

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カード関連

資 料

カード別音声録音時間表下記の表は、AR-3000/3000R フォーマットのカードにおける記録時間を示しています。

※ 表内の記録時間は、モノラル録音時のものです。ステレオ録音時は、記載されている時間の2分の1になります。

※ 録音時間はPCカード内に録音された各フレーズのグレードの組み合わせや、録音条件などによって異なります。下記の表は1フレーズを連続で録音したときの目安の時間です。参考にしてください。

* RDAC-Mode MODE2の録音時間は、最短の録音時間です。録音する音声データによっては、表記時間よりも長い録音時間になることがあります。

※ 最新情報は、ローランドのホームページ(http://www.roland.co.jp/solution/)でご覧になれます。

CF-128(128MB)

RDAC-Mode

H-LINEAR LINEAR MODE3/MODE2* MODE1

RDAC-Grade

S-HIGH 14:48 22:12 59:14 1:28:51

HIGH 16:06 24:10 1:04:27 1:36:41

STANDARD 22:12 33:19 1:28:51 2:13:17

LONG1 32:13 48:20 2:08:54 3:13:22

LONG2 44:25 1:06:38 2:57:43 4:26:35

ANNOUNCE 1:28:51 2:13:17 5:55:27 8:53:11

CF-512(512MB)

RDAC-Mode

H-LINEAR LINEAR MODE3/MODE2* MODE1

RDAC-Grade

S-HIGH 58:33 1:27:50 3:54:15 5:51:22

HIGH 1:03:43 1:35:34 4:14:52 6:22:18

STANDARD 1:27:50 2:11:46 5:51:22 8:47:04

LONG1 2:07:26 3:11:09 8:29:44 12:44:36

LONG2 2:55:41 4:23:32 11:42:45 17:34:08

ANNOUNCE 5:51:22 8:47:04 23:25:31 35:08:16

CF-01G(1GB)

RDAC-Mode

H-LINEAR LINEAR MODE3/MODE2* MODE1

RDAC-Grade

S-HIGH 1:56:11 2:54:17 7:44:47 11:37:11

HIGH 2:06:25 3:09:38 8:25:41 12:38:32

STANDARD 2:54:17 4:21:26 11:37:11 17:25:46

LONG1 4:12:50 6:19:16 16:51:22 25:17:04

LONG2 5:48:35 8:42:53 23:14:22 34:51:33

ANNOUNCE 11:37:11 17:25:46 46:28:44 69:43:06

55

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資 料

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録音フレーズ情報本機でフレーズの録音を行った場合、カードのフレーズ設定は以下のようになります。

AR-3000/3000R で使用するときの参考にしてください。

フレーズ設定

再生音量: 100%

遅延時間: 00s00f

再生ポイント:

• スタート: 00h00m00s00f0sf

• エンド: そのフレーズの実時間

リピート再生: オフ

ループ再生: オフ

フェード:

• フェードイン:オフ

• フェードアウト:オフ

コントロール・アウト: オフ

MIDI 再生テンポ: 120

フレーズ名: MESSAGE 1

(MESSAGE+フレーズ番号)

カード・フォーマット時の設定値本機でフォーマットを行った場合、カードの設定情報は以下のようになります。

AR-3000/3000R で使用するときの参考にしてください。

録音設定

●録音端子選択: LINE IN

●RDAC-Grade: STANDARD

●RDAC-Mode: MODE3

●録音タイプ: ステレオ

●トリガ録音設定: OFF

●MIDI タイム・ベース: 192 (MIDIフレーズのみ )

フレーズ情報

●再生音量: 100%

●遅延時間: 00s00f

●再生ポイント:

• スタート:00h00m00s00f0sf

• エンド:そのフレーズの実時間

●リピート再生: オフ

●ループ再生: オフ

●フェード

• フェードイン:オフ

• フェードアウト:オフ

●コントロール・アウト: オフ

●MIDI 再生テンポ: 120

●フレーズ名: MESSAGE 1

(MESSAGE+フレーズ番号)

カード編集

●カード・プロテクト: オフ

●カード名: MESSAGE

制御入力の各設定

●制御入力モード: ダイレクト

●ダイレクト再生方式: ツウジョウ

• フレーズ割り当て

端子番号  フレーズ 

1 A0001

2 A0002

3 A0003

4 A0004

5 A0005

6 A0006

7 A0007

8 A0008

9 A0009

10 A0010

11 A0011

12 A0012

13 A0013

14 A0014

15 A0015

16 A0016

●カウント再生

プログラム1再生順序No.1: フレーズA0001

   ↓No.100: フレーズA0100

プログラム2~ 5再生順序No.1: フレーズ -----

   ↓No.100: フレーズ -----

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資 料

資 料

AR-200R_j.book 57ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

●バイナリ再生

• レベル:オン

• エッジ:オフ

●制御端子録音

• フレーズ指定:バイナリ1

MIDI 設定

● MIDI 出力: OUT

(MIDI OUT/THRU)

● MIDI ノート・マップ

プログラム・チェンジ1

C -1:フレーズA0001

G 9:フレーズ A0128

●MIDI ノート・アウト: オフ

● MIDI チャンネル: オフ

●ノート・トリガ: トリガ

●受信メッセージ

• ノート・オン・ベロシティ:オフ

• パンポット:オフ

• エクスプレッション:オフ

●MIDI デバイス ID: 1

●MTC

• シンク・ソース:インターナル

• シンク・アウト:オフ

• MTCタイプ:30

• MTCエラー・レベル:5

●MMCモード: オフ

RS-232C 設定

●通信速度の設定: 9600

AR-LINK 設定

●AR-LINKモード: オフ

システム設定

●デュアル・モノ・モード: オフ(ステレオ)

●ライン・スルー設定

• ライン・スルー選択:オン

• ライン・スルー音量:0%

• フェード・アウト:00.5s

• フェード・イン:00.5s

● EQ

スイッチ:オフ

●ボリューム・スルー: オフ

●ビジー・アウト

• 遅延時間:オン

• フレーズ再生:オン

• リピート間隔:オン

●ディスプレイ消灯: オフ

その他の設定

録音フレーズ数 : 250

使用できるAR-3000/3000Rの設定情報本機で使用できるAR-3000/3000R 設定情報は、以下のようになっています。

AR-3000/3000R で作成したカードを使用するときの参考にしてください。

設定情報 カードによる 本体による

設定 設定

録音設定 × ○

フレーズ情報 (*1) ○ ○ (*2)

ダイレクト再生設定 ○ ○ (*4)

カウント再生設定 ○ ×

バイナリ再生設定 ○ (*3) ○ (*3)

制御端子録音設定 ○ ○ (*5)

デュアル・モノ・モード設定 ○ ×

ノート・ナンバーの割り当て ○ ×

MIDI 受信チャンネル設定 ○ ○

MIDI ノート・トリガ設定 ○ ×

MIDI デバイス ID 設定 ○ ×

録音フレーズ数 ○ ○

(*1) 本機ではフレーズ名は表示されません。

(*2) インターバル再生では、リピート再生設定は使用できません。

(*3) バイナリ再生については、250フレーズまで再生できます。

(*4) ダイレクト再生では、後優先のみ可能です。

(*5) バイナリ録音(制御端子録音のバイナリ2と同等)のみ可能です。

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MODE SWの設定

MODEスイッチの仕様AR-200R 本体下面には、REC MODE スイッチ(P.20 ~P.22)のほかにMODEスイッチがあります。MODEスイッチの設定を変えることで、いろいろな使い方ができます。

各スイッチは上向きが「ON」、下向きが「OFF」です。

出荷時は、すべて「OFF」に設定されています。

※ MODEスイッチの「ON」「OFF」設定は、先の細いものを使っておこなってください。

fig.mode-01j(スイッチ)

再生モード設定(SW 1, 2)SW1、2の ON/OFF の組み合わせで、AR-200R の再生モードを設定します。fig.mode-02j(組み合わせ表)

「制御入力再生の種類」(P.30)

出力レベル設定(SW 3)出力レベルを設定します。出力先の機器の仕様に合わせて設定してください。

OFF: -10dBV

ON: +4dBu

AR-LINK 設定(SW 4)AR-LINK を使用するときは、「SLAVE」に設定します。

OFF: OFF

ON: SLAVE

スイッチ・プロテクト設定(SW 5)ボタンの押し間違いによる誤操作を防止するときに設定します。スイッチ・プロテクトを「ON」に設定すると、フロント・パネル上のすべてのボタンによる操作ができなくなります。

OFF: OFF

ON: ON

制御端子録音設定(SW 6)制御端子録音を行うときは、「ON」に設定します。

OFF: OFF

ON: ON

カードによる再生

ダイレクト再生(後優先)

バイナリ再生

インターバル再生

OFF

ON

OFF

ON

OFF

OFF

ON

ON

再生モード SW 1 SW 2

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AR-200R_j.book 59ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

制御入出力コネクターの仕様

資 料

fig.contBfig.continput

制御入力

起動方式:無電圧メイク接点またはオープン・コレクター出力(パルス幅 20 msec 以上)

接点容量:DC24 V, 0.1 A 以上

入力方式:フォトカプラ方式

制御出力

信号方式:無電圧メイク接点接点容量:DC30 V, 3 A

※ 制御・電源入力端子 (CONT A)「1, 2」は制御入出力コネクター (CONT B)「1, 2」とパラ接続されています。

※ AR-3000/3000R で作成したPCカードでカウント再生を行なうときは

端子 : 1 (INC), 3(DEC), 5 (EXCHANGE), 9 (START),10 (STOP)

を使用します。

※ 誤動作の原因になりますので、NC端子には何も接続しないでください。

●電源について

• 本機は、ACアダプター以外に外部電源ユニット (DC 電

源 ) からの電源供給ができます。

• 外部電源ユニット (DC 電源 ) からの電源供給は、制御・電源入力端子 (CONT A) または制御入出力コネクター(CONT B) のDC IN, GND端子を使用してください。

電源仕様

電圧: DC 9 ~ 24 V

電流: 1200 mA

• 制御入出力コネクター (CONT B) のDC OUT端子は、セ

ンサーなどの電源として使用できます。

※ 故障の原因になりますので、電源端子 (21, 24, 25) とGND端子は絶対にショートさせないでください。

※ DC OUT を使用するときは、最大定格 (100mA) を越えないように注意してください。

制御入出力端子(CONT A)の DC IN + 端子は、安全のため、ケース、制御入出力コネクター(CONT B)などの金属部分に接触させないでください。

故障の原因となる恐れがありますので、複数のコネクターおよび端子へ同時に電源供給を行わないでください。

13 1

25 14

端子番号 信号名

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

1/INC 2 3/DEC 4 5/EXCHANGE 6 7 8 9/START STOP COM (GND) COM (GND) BUSY OUT NC CONT OUT GND BUSY OUT CONT OUT NC NC DC OUT (+5 V, Max :100 mA) GND GND DC IN (+9~24 V, 1200 mA) DC IN (+9~24 V, 1200 mA)

制御入力

制御出力

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MIDI インプリメンテーション

Model: AR-200R (Audio Recorder)Date: Mar. 3, 2006Version: 1.00

1. 受信データ ( Media Player Section )■チャンネル・ボイス・メッセージ●ノート・オフステータス 第2バイト 第3バイト8 nH kkH vvH9 nH kkH 00 Hn =MIDI チャンネル・ナンバー  :0H -FH(ch.1- ch.16)kk =ノート・ナンバー       :00H -7FH(0-127)vv =ベロシティー         :00H -7FH(0-127)※ ノート・ナンバーに対応したフレーズの再生を中止します。(対応フレーズについては、ノート・オンの項目を参照願います。)※ MIDIトリガー・モードが「トリガ」のときは無視します。※ ノート・オフ・ベロシティーの値は無視します。※ MIDI 受信チャンネルがオフの時は受信しません。1~16 ch の場合、設定したチャンネルのみで受信します。オールの場合、全てのチャンネルで受信します。

●ノート・オンステータス 第2バイト 第3バイト9 nH kkH vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー  :0H -FH(ch.1- ch.16)kk =ノート・ナンバー       :00H -7FH(0-127)vv =ベロシティー         :01H -7FH(1-127)※ ノート・ナンバーに対応したフレーズを再生します。※ プログラム・チェンジ1の場合(通常電源 ON 時)、ノート・ナンバー(128個)全て受信します。対応フレーズ番号は、自由に設定できます。

※ プログラム・チェンジ21~30の場合、ノート・ナンバーは00 H -63 H(0-99)のみ受信します。対応フレーズ番号は、カードの1-1000に対応しています。フレーズ割り当ての変更はできません。

※ プログラム・チェンジ71~80の場合、ノート・ナンバーは00 H -63 H(0-99)のみ受信します。フレーズ割り当ては変更できません。

※ プログラム・チェンジ2~6、7~11の場合、ノート・ナンバーの00 H -63 H(0-99)のみ受信します。対応フレーズ番号は、カードの1-500に対応しています。(AR-2000互換用)フレーズ割り当ては変更できません。

※ プログラム・チェンジ128の場合、いずれのノート・ナンバーでも再生中のフレーズを停止します。

※ MIDI 受信チャンネルが「オフ」の時は受信しません。「1~16 ch」の場合、設定したチャンネルのみで受信します。「オール」の場合、全てのチャンネルで受信します。

※ ノート・オン・ベロシティーの値で再生時のマスターボリュームを変化させます。※ デュアル・モノ・モードやMIDI 再生時には、ノート・オン・ベロシティーの値は無視されます。

※ ノート・オン・ベロシティー=オフの時は、ノート・オン・ベロシティーの値は無視されます。

●コントロール・チェンジ○パンポット(コントローラー・ナンバー 10)ステータス 第2バイト 第3バイトBnH 0AH vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー  :0H -FH(ch.1- ch.16)vv =パンポット :00H -40H -7FH

 (0-64-127) 初期設定値=40 H(64)

※ 0が左、64が中央、127が右で、その間を127段階で調節できます。※ パンポット=オフの時は、受信しません。※ デュアル・モノ・モードやMIDI 再生時には、受信しません。※ MIDI 受信チャンネルが「オフ」の時は受信しません。「1~16 ch」の場合、設定したチャンネルのみで受信します。「オール」の場合、全てのチャンネルで受信します。

○エクスプレッション(コントローラー・ナンバー 11)ステータス 第2バイト 第3バイトBnH 0BH vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー  :0H -FH(ch.1- ch.16)vv =エクスプレッション  :00H -7FH(0-127)

初期設定値=7 FH(127)※ フレーズ再生中の音量を変化させます。※ エクスプレッション=オフの時は、受信しません。※ デュアル・モノ・モードやMIDI 再生時には、受信しません。※ MIDI 受信チャンネルが「オフ」の時は受信しません。「1~16 ch」の場合、設定したチャンネルのみで受信します。「オール」の場合、全てのチャンネルで受信します。

●プログラム・チェンジステータス 第2バイトCnH ppHn =MIDI チャンネル・ナンバー :0 H- FH(ch.1-ch.16)pp =プログラム・ナンバー :00H -05H(prog.1- prog.6)

:14 H-1 DH(prog.21- prog.30)

                  :7 FH(prog.128)※ フレーズの割り当てを行うMIDI ノート・マップを切り替えます。※ プログラム・チェンジ受信後の新たなノート・オンから有効となります。プログラム・チェンジ受信時以前からすでに発音中のフレーズは影響を受けません。

※ MIDI 受信チャンネルが「オフ」の時は受信しません。「1~16 ch」の場合、設定したチャンネルのみで受信します。「オール」の場合、全てのチャンネルで受信します。

■システム・コモン・メッセージ●クオーター・フレーム※ シンク・ソースが「MTC」の時に受信します。クオーター・フレーム・メッセージを受信して、ソングの先頭を「00h00m00s00f00」とし「MTC オフセット」と「遅延時間」を加算した時刻に同期しながら走行します。

※ 現在選択している音声フレーズに対して動作します。※ MIDIフレーズ、パターンフレーズ、デュアル・モノ・モード選択時には、無視されます。ステータス 第2バイトF 1H mmH(= 0nnndddd)nnn = メッセージ・タイプ : 0 = Frame count LS nibble

1 = Frame count MS nibble2 = Seconds count LS nibble3 = Seconds count MS nibble4 = Minutes count LS nibble5 = Minutes count MS nibble6 = Hours count LS nibble7 = Hours count MS nibble

dddd =4ビット・ニブル・データ : 0H - FH (0 - 15)前記カウントの下位および上位 4 ビットが組み合わせられると、これらのビット・フィールドは、次の様に割り当てられます。フレーム・カウント xxxyyyyy

xxx 未定義 (000)yyyyy フレーム番号 (0-29)

秒カウント xxyyyyyyxx 未定義 (00)yyyyyy 秒カウント (0-59)

分カウント xxyyyyyyxx 未定義 (00)yyyyyy 分カウント (0-59)

時カウント xyyzzzzzx 未定義 (0)yy タイムコードタイプ0 =24フレーム/秒=25フレーム/秒2 =30フレーム/秒 ( ドロップ・フレーム)3 =30フレーム/秒 ( ノンドロップ)zzzzz 時カウント (00-23)

■システム・エクスクルーシブ・メッセージステータス データ・バイト ステータスF 0H iiH,ddH,..,eeH F 7HF 0H: システム・エクスクルーシブ・メッセージのステータスii =ID ナンバー: どのメーカーのエクスクルーシブ・メッセージであるかの識

別をるための ID ナンバー(マニファクチャラー ID)です。ローランドのマニファクチャラー IDは、41H です。7EH と7FH のID ナンバーは、ユニバーサル・ノンリアルタイム・メッセージ(7 EH)、ユニバーサル・リアルタイム・メッセージ(7 FH)としてMIDI 規格の拡張として使用されます。

dd,...,ee =データ: 00H -7FH (0-127)F 7H: EOX (エンド・オブ・エクスクルーシブ) AR -200 Rが受信するシステム・エクスクルーシブ・メッセージは、データ・セット(DT 1)があります。データ・セット(DT1)詳細は、「エクスクルーシブ・コミュニケーション」を参照してください。

0

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MIDI インプリメンテーション

資 料

AR-200R_j.book 61ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

●MIDI タイム・コード○フル・メッセージ※ シンク・ソースが「MTC」の時に受信します。クオーター・フレーム・メッセージを受信して、ソングの先頭を「00h00m00s00f00」とし「MTC オフセット」と「遅延時間」を加算した時刻に同期しながら走行します。

※ 現在選択している音声フレーズに対して動作します。※ MIDIフレーズ、パターンフレーズ、デュアル・モノ・モード選択時には、無視されます。ステータス データ・バイト ステータスF 0H 7FH,dev,01 H,01H,06 H,  F 7H

01H,hrH,mnH,scH, frHバイト 解説F 0H エクスクルーシブ・ステータス7 FH ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・リアルタイム・ヘッダーdev デバイスID(または7 FH)01 H sub- ID#1(MIDI タイム・コード)01 H sub- ID#1(フル・メッセージ)06 H バイト数01 H [TARGET]サブ・コマンドhrH  時カウント xyyzzzzz

x 未定義 (0)yy タイムコードタイプ0 = 24フレーム/秒1 = 25フレーム/秒2 = 30フレーム/秒 (ドロップ・フレーム )3 = 30フレーム/秒 (ノンドロップ )zzzzz 時カウント (0-23)

mnH  分カウント xxyyyyyyxx 未定義 (00)yyyyyy 分カウント (0-59)

scH  秒カウント xxyyyyyyxx 未定義 (00)yyyyyy 秒カウント (0-59)

frH  フレーム・カウント xxxyyyyyxxx 未定義 (000)yyyyy フレーム番号 (0-29)

F 7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)

●MIDI マシン・コントロール(MMC)※ MMCモードが「スレーブ」の時に受信します。※ 現在選択しているフレーズに対して動作します。○ STOP(MCS)ステータス データ・バイト ステータスF 0H 7FH,dev,06 H,01H  F 7Hバイト 解説F 0H エクスクルーシブ・ステータス7 FH ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・リアルタイム・ヘッダーdev デバイスID(または7 FH)06 H MMCコマンド・メッセージ01 H STOP(MCS)F 7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)※ デバイスID が一致するか、または7 FH の時にこのコマンドを受信して、直ちに停止します。

○ PLAY(MCS)ステータス データ・バイト ステータスF 0H 7FH,dev,06 H,02H  F 7Hバイト 解説F 0H エクスクルーシブ・ステータス7 FH ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・リアルタイム・ヘッダーdev デバイスID(または7 FH)06 H MMCコマンド・メッセージ02 H PLAY(MCS)F 7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)※ デバイスID が一致するか、または7 FH の時にこのコマンドを受信して、直ちに演奏をスタートします。

○ DEFERRED PLAY(MCS)ステータス データ・バイト ステータスF 0H 7FH,dev,06 H,03H  F 7Hバイト 解説F 0H エクスクルーシブ・ステータス7 FH ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・リアルタイム・ヘッダーdev デバイスID(または7 FH)06 H MMCコマンド・メッセージ03 H DEFERRED PLAY(MCS)F 7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)※ デバイスID が一致するか、または7 FH の時にこのコマンドを受信して、直ちに演奏をスタートします。

○ RECORD STROBE(MCS)ステータス データ・バイト ステータスF 0H 7FH,dev,06 H,06H F 7Hバイト 解説F 0H エクスクルーシブ・ステータス7 FH ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・リアルタイム・ヘッダーdev デバイスID(または7 FH)06 H MMCコマンド・メッセージ06 H RECORD STROBE(MCS)F 7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)※ デバイスID が一致するか、または7 FH の時にこのコマンドを受信して、フレーズ録音を開始します。

※ MIDI信号録音がオンの場合、このコマンドは、無視されます。(MMCによるMIDI録音はできません。)

○ RECORD EXIT(MCS)ステータス データ・バイト ステータスF 0H    7FH,dev,06 H,07H  F 7Hバイト 解説F 0H エクスクルーシブ・ステータス7 FH ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・リアルタイム・ヘッダーdev デバイスID(または7 FH)06 H MMCコマンド・メッセージ07 H RECORD EXIT(MCS)F 7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)※ デバイスID が一致するか、または7 FH の時にこのコマンドを受信して、録音を停止します。

※ MIDI信号録音がオンの場合、このコマンドは、無視されます。(MMCによるMIDI録音はできません。)

○ LOCATE(MCP)フォーマット2- LOCATE[TARGET]ステータス データ・バイト ステータスF 0H 7FH,dev,06 H,44H, 06H, F7 H

01H,hrH,mnH,scH, frH, ffHバイト 解説F 0H エクスクルーシブ・ステータス7 FH ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・リアルタイム・ヘッダーdev デバイスID(または7 FH)06 H MMCコマンド・メッセージ44 H LOCATE(MCP)06 H バイト数01 H [TARGET]サブ・コマンドhrH サブフレーム付き標準時刻仕様mnHscHfrHffHF 7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)※ デバイスID が一致するか、または7 FH の時に、このコマンドを受信して、コマンド・データ中に指定されたタイムコード位置にロケートします。

※ MIDIフレーズ、パターンフレーズ、デュアル・モノ・モード選択時には、無視されます。

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MIDI インプリメンテーション

AR-200R_j.book 62ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

2. 送信データ ( Media Player Section )2.1  演奏時に送信するメッセージMIDI OUT設定が「OUT」の場合、MIDI フレーズ(AR-200R でフォーマットされたカード上にあるスタンダード MIDI ファイル)を演奏することにより、記憶している MIDI メッセージを送信します。この場合、受信したメッセージの送信(THRU)は行いません。

2.2 受信したメッセージの送信MIDI OUT設定が「THRU」の場合、受信したメッセージを送信します。

2.3 生成して送信するメッセージMIDI OUT設定が「OUT」の場合、以下の生成したメッセージを送信します。

■チャンネル・ボイス・メッセージ●ノート・オフステータス 第2バイト 第3バイト8 nH kkH 40 Hn =MIDI チャンネル・ナンバー  :0H -FH(ch.1- ch.16)kk =ノート・ナンバー       :00H -7FH(0-127)※ MIDIフレーズの演奏停止時に、オフしていないノートに対して生成します。※ 音声フレーズの演奏開始時にノート・オンを送信した場合、ノート・オンと同じノート・ナンバーを送信します。ノート送信について詳しくは、下記のノート・オンの項を参照願います。

●ノート・オンステータス 第2バイト 第3バイト9 nH kkH 7 FHn =MIDI チャンネル・ナンバー  :0H -FH(ch.1- ch.16)kk =ノート・ナンバー       :00H -7FH(0-127)※ 音声フレーズの演奏開始時に、MIDI ノート・マップに設定されているノート・ナンバーを送信します。このとき、再生フレーズに対して複数のノート・ナンバーが設定されている場合、一番小さいノート・ナンバーのみを送信します。

※ ノート送信の設定が、「オフ」の時は出力しません。(ノート送信の設定は、AR-3000/3000R のみ可能)

※ MIDI 受信チャンネルが「オフ」の時は出力しません。「1~16 ch」の場合、設定したチャンネルのみで送信します。「オール」の場合、1ch で送信します。

※ MIDIフレーズ再生時には、送信しません。

●コントロール・チェンジ○ホールド1・オフステータス 第2バイト 第3バイトBnH 40H 00 Hn =MIDI チャンネル・ナンバー  :0H -FH(ch.1- ch.16)※ MIDIフレーズの演奏停止時に、オフしていないノートに対して生成します。

■チャンネル・モード・メッセージ●オール・ノート・オフ(コントローラー・ナンバー 123)ステータス 第2バイト 第3バイトBnH 7BH 00 Hn =MIDI チャンネル・ナンバー  :0H -FH(ch.1- ch.16)※ MIDIフレーズの演奏停止時に、全てのチャンネル(1-16)に送信します。

2.4 同期のために生成するメッセージ■システム・リアルタイム・メッセージ●タイミング・クロックステータスF 8H※ プレイ状態において送信します。

●スタートステータスFAH

●ストップステータスFCH

■システム・コモン・メッセージ●クオーター・フレーム※ シンク・アウトが「MTC」の時に送信します。送信される時刻カウントは、ソングの先頭を「00h00m00s00f00」として、「MTCオフセット」と「遅延時間」を加算したものになります。

※ MIDIフレーズ、パターンフレーズ、デュアル・モノ・モード選択時には、送信しません。ステータス 第2バイトF 1H mmH (= 0nnndddd)(クオーター・フレームの詳細は、「1、受信データ (Media Player Section)」の「クオーター・フレーム」の項を参照してください。)

■システム・エクスクルーシブ・メッセージ●MIDI タイム・コード○フル・メッセージ※ シンク・アウトが「MTC」の時に、フレーズの位置を移動した時に送信します。送信される時刻カウントは、ソングの先頭を「00h00m00s00f00」として、「MTCオフセット」と「遅延時間」を加算したものになります。

※ MIDIフレーズ、パターンフレーズ、デュアル・モノ・モード選択時には、送信しません。ステータス データ・バイト ステータスF 0H 7FH,dev,01 H,01H, F 7H

hrH,mnH,scH, frH(MIDI タイム・コードの詳細は、「1、受信データ (Media Player Section)」の「MIDIタイム・コード」の項を参照してください。)※ デバイスID を7FH として送信します。

●MIDI マシン・コントロール(MMC)※ MMCモードが「マスター」の時に送信します。○ STOP(MCS)ステータス データ・バイト ステータスF 0H 7FH,dev,06 H,01H F 7Hバイト 解説F 0H エクスクルーシブ・ステータス7 FH ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・リアルタイム・ヘッダーdev デバイスID(7 FH)06 H MMCコマンド・メッセージ01 H STOP(MCS)F 7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)※ フレーズ再生を停止したときに、デバイスID を7FH として送信します。○ DEFERRED PLAY(MCS)ステータス データ・バイト ステータスF 0H 7FH,dev,06 H,03H  F 7Hバイト 解説F 0H エクスクルーシブ・ステータス7 FH ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・リアルタイム・ヘッダーdev デバイスID(7 FH)06 H MMCコマンド・メッセージ03 H DEFERRED PLAY(MCS)F 7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)※「PLAY」が押された時に、デバイスID を7FH として送信します。○ RECORD STROBE(MCS)ステータス データ・バイト ステータスF 0H 7FH,dev,06 H,06H  F 7Hバイト 解説F 0H エクスクルーシブ・ステータス7 FH ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・リアルタイム・ヘッダーdev デバイスID(7 FH)06 H MMCコマンド・メッセージ06 H RECORD STROBE(MCS)F 7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)※ フレーズ録音を開始した時に、デバイスID を7FH として送信します。○ RECORD EXIT(MCS)ステータス データ・バイト ステータスF 0H 7FH,dev,06 H,07H  F 7Hバイト 解説F 0H エクスクルーシブ・ステータス7 FH ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・リアルタイム・ヘッダーdev デバイスID(7 FH)06 H MMCコマンド・メッセージ07 H RECORD EXIT(MCS)F 7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)※ フレーズ録音を停止した時に、デバイスID を7FH として送信します。

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MIDI インプリメンテーション

資 料

AR-200R_j.book 63ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

○ LOCATE(MCP)フォーマット2- LOCATE[TARGET]ステータス データ・バイト ステータスF 0H 7FH,dev,06 H,44H, 06H, F 7H

01H,hrH,mnH,scH, frH, ffHバイト 解説F 0H エクスクルーシブ・ステータス7 FH ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・リアルタイム・ヘッダーdev デバイスID(7 FH)06 H MMCコマンド・メッセージ44 H LOCATE(MCP)06 H バイト数01 H [TARGET]サブ・コマンドhrH サブフレーム付き標準時刻仕様mnHscHfrHffHF 7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)※ 位置を移動した時に、デバイスID を7FH として送信します。※ MIDIフレーズ、パターンフレーズ、デュアル・モノ・モード選択時には、送信しません。

3. 受信データ ( MIDI Recorder Section )3.1 録音時に記憶するメッセージ■チャンネル・ボイス・メッセージ●ノート・オフステータス 第2バイト 第3バイト8 nH kkH vvH9 nH kkH 00 Hn =MIDI チャンネル・ナンバー  :0H -FH(ch.1- ch.16)kk =ノート・ナンバー       :00H -7FH(0-127)vv =ベロシティー         :00H -7FH(0-127)

●ノート・オンステータス 第2バイト 第3バイト9 nH kkH vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー  :0H -FH(ch.1- ch.16)kk =ノート・ナンバー       :00H -7FH(0-127)vv =ベロシティー         :01H -7FH(1-127)

●ポリフォニック・キー・プレッシャーステータス 第2バイト 第3バイトAnH kkH vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー  :0H -FH(ch.1- ch.16)kk =ノート・ナンバー       :00H -7FH(0-127)vv =バリュー           :00H -7FH(0-127)

●コントロール・チェンジステータス 第2バイト 第3バイトBnH kkH vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー  :0H -FH(ch.1- ch.16)kk =コントローラー・ナンバー    :00H -77H(0-119)vv =バリュー           :00H -7FH(0-127)

●プログラム・チェンジステータス 第2バイトCnH ppHn =MIDI チャンネル・ナンバー  :0H -FH(ch.1- ch.16)pp =プログラム・ナンバー     :00H -7FH(1-128)

●チャンネル・プレッシャーステータス 第2バイトDnH vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー  :0H -FH(ch.1- ch.16)vv =バリュー           :00H -7FH(0-127)

●ピッチ・ベンド・チェンジステータス 第2バイト 第3バイトEnH llH mmHn =MIDI チャンネル・ナンバー  :0H -FH(ch.1- ch.16)mm、ll =バリュー        :00H、00 H - 7FH、7 FH                   ( -8192 - +8191 )

■チャンネル・モード・メッセージ●オール・サウンド・オフステータス 第2バイト 第3バイトBnH 78H 00 Hn =MIDI チャンネル・ナンバー  :0H -FH(ch.1- ch.16)

●リセット・オール・コントローラーステータス 第2バイト 第3バイトBnH 79H 00Hn =MIDI チャンネル・ナンバー  :0 H- FH(ch.1-ch.16)

●ローカル・オン/オフステータス 第2バイト 第3バイトBnH 7AH vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー  :0 H- FH(ch.1-ch.16)vv =バリュー           :00 H,7FH(OFF,ON)

●モノステータス 第2バイト 第3バイトBnH 7EH mmHn =MIDI チャンネル・ナンバー :0 H- FH(ch.1-ch.16)mm =モノ数         :00 H - 10H(0-16)※ オール・ノート・オフを受信したときと同じ処理を行ないます。

●ポリステータス 第2バイト 第3バイトBnH 7FH 00Hn =MIDI チャンネル・ナンバー  :0 H- FH(ch.1-ch.16)※ オール・ノート・オフを受信したときと同じ処理を行ないます。

■システム・エクスクルーシブ・メッセージステータス データ・バイト ステータスF 0H    iiH,ddH,..,eeH F 7HF 0H: システム・エクスクルーシブ・メッセージのステータスです。ii =ID ナンバー: どのメーカーのエクスクルーシブ・メッセージであるかの識

別をするためのID ナンバー(マニファクチャラーID)です。ローランドのマニファクチャラー IDは、41H です。7EH と7FH のID ナンバーは、ユニバーサル・ノンリアルタイム・メッセージ(7 EH)、ユニバーサル・リアルタイム・メッセージ(7 FH)としてMIDI 規格の拡張として使用されます。

dd,...,ee =データ: 00H -7FH (0-127)F 7H: EOX (エンド・オブ・エクスクルーシブ) 

3.2 録音時に記憶しないメッセージ■チャンネル・モード・メッセージ●オール・ノート・オフステータス 第2バイト 第3バイトBnH 7BH 00Hn =MIDI チャンネル・ナンバー  :0 H- FH(ch.1-ch.16)※ オフしていないノートに対してのノート・オフを生成し、このノート・オフを記憶します。

●オムニ・オフステータス 第2バイト 第3バイトBnH 7CH 00Hn =MIDI チャンネル・ナンバー  :0 H- FH(ch.1-ch.16)※ オール・ノート・オフを受信したときと同じ処理を行ないます。

●オムニ・オンステータス 第2バイト 第3バイトBnH 7DH 00Hn =MIDI チャンネル・ナンバー  :0 H- FH(ch.1-ch.16)※ オール・ノート・オフを受信したときと同じ処理を行ないます。

3.3 リモート・コントロールのために認識するメッセージ■システム・リアルタイム・メッセージ●スタートステータスFAH※ レコード・スタンバイ状態において受信します。

●コンティニューステータスFBH※ レコード・スタンバイ状態において受信します。※ スタートを受信したときと同じ処理を行ないます。

●ストップステータスFCH※ レコード状態において受信します。

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MIDI インプリメンテーション

AR-200R_j.book 64ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

3.4 MIDI の接続異常を感知するためのメッセージ■システム・リアルタイム・メッセージ●アクティブ・センシングステータスFEH※ アクティブ・センシングを受信すると、それ以降のすべてのメッセージ間隔を監視する状態になります。監視している状態では、メッセージ間隔が約400ms を越えると録音を停止します。録音停止の際、記録しているノート・オンに対してノート・オフを生成し、このノート・オフを記録します。

4. 送信データ ( MIDI Recorder Section )MIDI Recorder モードの時は、本体からMIDI メッセージは送信しません。

5. エクスクルーシブ・コミュニケーションAR -200R は、ローランドのワン・ウェイ方式のエクスクルーシブ・メッセージを使用して、機器間のデータ転送を行なうことができます。AR -200 R で使用可能なエクスクルーシブ・メッセージのモデル ID は、00 H,38 H(AR-200 R)です。デバイスID は、00H -1FH で設定可能です。エクスクルーシブ・コミュニケーションは Media Player Section でのみ受信可能です。

●データ・セット1 DT1(12 H)バイト 解説F 0H エクスクルーシブ・ステータス41 H マニュファクチャラーID(Roland)dev デバイスID(dev: 00 H - 1FH)mdl モデルID(mdl:00 H,38H)AR -200R12 H コマンドID(DT 1)aaH アドレスMSB : :ccH アドレスLSBddH データ : :kkH データsum チェック・サムF 7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)

5.1 パラメータ・アドレス・マップ  このマップは、エクスクルーシブ・メッセージの「データ・セット1」によりデータ転送を行なう際の、アドレス、サイズ、データの設定できる範囲、パラメーター(データの種類)、説明を記述したものです。

アドレス、サイズ、データの記述は全て 16進表示、説明の欄は10進表記です。(AR-200R Model ID=00H,38H)

■アドレス・ブロック・マップエクスクルーシブ・メッセージのアドレス・マップの概略は以下の通りです 。○ ExclusiveAddress Table フレーズ選択 AR-200R Address(H) SIZE(H) DATA(H) Parameter Description

=======================================================================

01 00 10 00 00 02 00 - 07 Phrase Number upper 4bits

11# 00 - 7f Phrase Number lower 7bits

=======================================================================

※ Phrase number DATA(H)A0001 - A1000 00 00 - 07 67 (AR-200R)

※ パケット受信のみ※ このパケットの受信を完了すると、AR-200R はカレント(現在表示されている)のフレーズ番号を変更します。

(AR-100/2000 互換用)

Address(H) SIZE(H) DATA(H) Parameter Description

=======================================================================

01 00 00 00 00 02 00 - 07 Phrase Number upper 3bits

01# 00 - 7f Phrase Number lower 7bits

=======================================================================

※ Phrase number DATA(H)A0001 - A0500 00 00 - 03 73 (AR-200R)

※ パケット受信のみ※ このパケットの受信を完了すると、AR-200R はカレント(現在表示されている)のフレーズ番号を変更します。

○ Exclusive Address Table 録音設定(上書き録音) AR-200R Address(H) SIZE(H) DATA(H) Parameter Description

=======================================================================

01 00 10 00 00 03 00 - 07 Phrase Number upper 4bits

11# 00 - 7f Phrase Number lower 7bits

12# 00 - 03 REC Source 0:LINE-IN

3:MIDI-IN

=======================================================================

※ Phrase number DATA(H)A0001 - A1000 00 00 - 07 67 (AR-200R)

※ パケット受信のみ※ このパケットの受信を完了すると、AR-200R はREC PAUSE状態になります。ただし、既にフレーズが存在する場合、AR-200R はそのフレーズを消去後、REC PAUSE 状態になります。

(AR-100/2000 互換用) Address(H) SIZE(H) DATA(H) Parameter Description

=======================================================================

01 00 00 00 00 03 00 - 07 Phrase Number upper 3bits

01# 00 - 7f Phrase Number lower 7bits

02# 00 - 01 REC Source 0:ANALOG-IN

(MIDI REC OFF)

1:MIDI-IN

(MIDI REC ON)

=======================================================================

※ Phrase number DATA(H)A0001 - A0500 00 00 - 03 73 (AR-200R)

※ パケット受信のみ※ このパケットの受信を完了すると、AR-200R はREC PAUSE状態になります。ただし、既にフレーズが存在する場合、AR-200R はそのフレーズを消去後、REC PAUSE 状態になります。

※ REC Source のANALOG-INは、AR-200R では LINE-INに設定されます。

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65

資 料

MIDI インプリメンテーション・チャート

コントロール チェンジ

AUDIO RECORDER

Model AR-200R

Media Player Section

Date : Mar. 17, 2006

Version : 1.00MIDIインプリメンテーション・チャート

モード 1 : オムニ・オン、ポリ

モード 3 : オムニ・オフ、ポリ

モード 2 : オムニ・オン、モノ

モード 4 : オムニ・オフ・モノ

○ : あり × : なし

備考 受信 送信 ファンクション . . .

ベーシック チャンネル

電源ON時 設定可能

ノート ナンバー

アフター タッチ

モード

ベロシティ

ピッチ・ベンド ○

プログラム チェンジ :

設定可能範囲

コモン

リアル タイム

その他

備考 *1 MIDIフレーズ再生時のみ送信 *2 ○×切り換え可能 *3 シンク・アウトが「MTC」の時に送信します *4 シンク・ソースが「MTC」の時に受信します

エクスクルーシブ

: 音域

キー別 チャンネル別

電源ON時 メッセージ 代用

ノート・オン ノート・オフ

全チャンネル ×

0 - 127 ****************

○ ○

× × ****************

○ ○

: クォーター・フレーム : ソング・ポジション : ソング・セレクト : チューン

× × × ×

: クロック : コマンド

: オール・サウンド・オフ : リセット・オール・コントローラー : ローカルON/OFF : オール・ノート・オフ : アクティブ・センシング : システム・リセット

○ ○

10 11

0 - 119

○ ○ ○

×

× 1-6, 21-30

× 1 - 16

× ×

× ×

× ×

× ×

× × ×

× ×

× × ×

電源オフ時も記憶される

○ ****************

○ ○

○ ○ × ○ × ×

× × × × × ×

パン・ポット エクスプレッション 上記以外のメッセージ

*1

*1 *1

*1 *1 *1

*1

*1

*3

*1

*1 *1 *1

*2 *2

*2

*2 *2

*2

*4

*1 *1

*1

AR-200R_j.book 65ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

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66

MIDI インプリメンテーション・チャート

コントロール チェンジ

AUDIO RECORDER

Model AR-200R

MIDI Recorder Section

Date : Mar. 17, 2006

Version : 1.00MIDIインプリメンテーション・チャート

モード 1 : オムニ・オン、ポリ

モード 3 : オムニ・オフ、ポリ

モード 2 : オムニ・オン、モノ

モード 4 : オムニ・オフ・モノ

○ : あり × : なし

備考 受信 送信 ファンクション . . .

ベーシック チャンネル

電源ON時 設定可能

ノート ナンバー

アフター タッチ

モード

ベロシティ

ピッチ・ベンド

プログラム チェンジ :

設定可能範囲

コモン

リアル タイム

その他

備考 *1 モード・メッセージ(123-127)は、オール・ノート・オフの処理をした上で、記録する

エクスクルーシブ

: 音域

キー別 チャンネル別

電源ON時 メッセージ 代用

ノート・オン ノート・オフ

× ×

: クォーター・フレーム : ソング・ポジション : ソング・セレクト : チューン

: クロック : コマンド

: オール・サウンド・オフ : リセット・オール・コントローラー : ローカルON/OFF : オール・ノート・オフ : アクティブ・センシング : システム・リセット

0 - 119

全チャンネル ×

ベーシック・チャンネルを持たない

× × ****************

× ×

× ****************

0 - 127 0 - 127

× ×

○ ○

× ×

○ ○

×

× ○

× ****************

○ 0 - 127

× × × ×

× × × ×

× ×

× ○

× × × × × ×

○ ○ × ○(123 - 127) *1 ○ ×

× ○

*1

AR-200R_j.book 66ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

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AR-200R_j.book 67ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

主な仕様

資 料

●音声録音方式

RDAC方式(Roland Digital Audio Coding)

● RDAC-Grade(サンプリング周波数)

S-HIGH: 48kHz

HIGH: 44.1kHz

STANDARD: 32kHz

LONG1: 22.05kHz

LONG2: 16kHz

ANNOUNCE: 8kHz

●再生周波数帯域

S-HIGH: 20Hz ~ 22kHz

HIGH: 20Hz ~ 20kHz

STANDARD: 20Hz ~ 15kHz

LONG1: 20Hz ~ 10kHz

LONG2: 20Hz ~ 7.5kHz

ANNOUNCE: 20Hz ~ 3.7kHz

● RDAC-Mode(信号処理方式)

H-LINEAR: 24 bit PCM録音(再生のみ可能)

WAV: 16 bit WAV(再生のみ可能)

LINEAR: 16 bit PCM録音

MODE3: Linear の約2.5 倍の録音時間

MODE2: Linear の約2.5 倍以上の録音時間

MODE1: Linear の約4倍の録音時間

●記録メディア

コンパクトフラッシュ・カード(CFシリーズ:別売)

※ 音声やMIDI 情報の録音、設定の記録にはコンパクトフラッシュ・カード(別売)が必要です。

●コンパクトフラッシュ・カード・スロット

1 スロット

●フレーズの種類

音声フレーズ(ステレオ/モノ)

MIDI フレーズ

●フレーズ数

AR-200R/200/20PR/20Pでフォーマットしたカード

最大250 フレーズ

AR-200S/3000R/3000 でフォーマットしたカード

最大1000 フレーズ

●再生方式

AR-200R/200 で作成したカードを使用

マニュアル(手動)再生

ダイレクト再生: 9フレーズ、2方式(通常、後優先)

インターバル再生: 9フレーズ

バイナリ再生: 250フレーズ

MIDI 再生: 250フレーズ

AR-LINK 再生: 250フレーズ

AR-200S で作成したカードを使用

ダイレクト再生: 9フレーズ、2方式(通常、後優先)

インターバル再生: 9フレーズ

バイナリ再生: 250フレーズ

AR-LINK 再生: 1000 フレーズ

AR-20PR/20Pで作成したカードを使用

ダイレクト再生: 9フレーズ、2方式(通常、後優先)

インターバル再生: 9フレーズ

バイナリ再生: 16 フレーズ

AR-LINK 再生: 16 フレーズ

AR-3000R/3000で作成したカードを使用

ダイレクト再生: 9フレーズ、4方式(通常、前優先、後優先、順次)

インターバル再生: 9フレーズ

カウント再生: 100フレーズ、5プログラム

バイナリ再生: 250フレーズ

MIDI 再生: 1000 フレーズ

AR-LINK 再生: 1000 フレーズ

●イコライザー (AR-3000R/3000 で設定したカード使用時のみ)

High:-12dB ~ +12dB(3/6 kHz、シェルビング・タイプ)

Low:-12dB ~+12dB(200/400 Hz、シェルビング・タイプ)

●残留ノイズ・レベル

-80dBu(入力ショート、INPUT VOLUME:middle、DIN-Audio、typ.)

● S/N比

アウトプット:84dB(DIN-Audio, typ.)

●ディスプレイ

7 セグメント4桁 LED

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主な仕様

AR-200R_j.book 68ページ 2010年10月8日 金曜日 午後3時44分

●コントロール

INPUT VOLUMEつまみ

カード・イジェクト・ボタン

PLAY(再生)ボタン

STOP(停止)ボタン

インクリメント・ボタン

デクリメント・ボタン

REC MODEスイッチ(ボトム・シャーシ)

MODEスイッチ(ボトム・シャーシ)

●インジケーター

MIDI/CLIP インジケーター

SLAVEインジケーター

PLAY インジケーター

MEMORY FULL インジケーター

●接続端子

LINE IN(ライン入力)端子(MONO/L,R、RCA ピン・タイプ )

制御/電源入力端子(5ピンM3ネジ端子台)

制御入出力端子(25 ピンD-sub タイプ)

MIDI 端子(OUT/THRU,IN、5 ピンDINタイプ)

AR-LINK 端子(OUT,IN、8ピン・ミニDIN タイプ)

音声出力端子(ステレオ標準タイプ、バランス出力)

ヘッドフォン端子(ステレオ標準タイプ)

●電源

DC 9V (ACアダプター)

DC 9 ~24V(制御/電源入力端子、制御入出力端子)

●消費電流

1000mA(ACアダプター使用時)

1200mA(制御/電源入力端子または制御入出力端子使用時)

●外形寸法

218(幅)×234.7(奥行)×44(高さ)mm

●質量

1.4kg(ACアダプターを除く)

●使用周囲温度

0 ℃~40 ℃

●使用周囲湿度

0%~ 80%(ただし結露なきこと)

●付属品

ゴム足×4

カード・プロテクター(ネジ2個含む)

取扱説明書

保証書

●別売品

ACアダプター: PSB-100

コンパクトフラッシュ・カード: CFシリーズ

ラック・マウント・アダプター: RAD-50、RAD-100A

AR-LINK ケーブル: ARC-15

※ 0dBu = 0.775Vrms、-10dBV= -7.79dBu

※ 製品の仕様および外観は、改良のため予告なく変更することがあります。

68

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主な仕様

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入出力規格fig.spec

外形寸法図fig.dimension

入力端子

ライン入力端子 (アンバランス)

入力 インピーダンス

規定入力レベル ノン・クリップ 最大入力レベル

出力端子 ノン・クリップ 最大出力レベル

出力 インピーダンス

推奨負荷 インピーダンス

規定出力レベル

音声出力端子 (アンバランス)

600Ω

---------- 1mW+1mWヘッドホン端子 100Ω

入力規格(INPUT VOLUME:中点)

出力規格(INPUT VOLUME:中点)

※ 0dBu=0.775Vrms、-10dBV=-7.79dBu *1:30Ω両チャンネル負荷時

入力感度 推奨ソース・ インピーダンス

+4dBu/-10dBV +6dBu 600Ω以上

30Ω以上 *1

10kΩ -10dBu 0dBu +2dBu 1kΩ以下

217.6

218

441.

9

45.9

3.7

215.

815

.2

234.

7

42 3.3

※カード挿入時、および、ゴム足(付属品)を取り付けた場合の寸法です。 ※電源コードは含みません。

69

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7

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索 引

AAR-LINK ................................................................... 47, 58AR-LINK SLAVE ........................................................... 48

MMEMORY FULL インジケーター .............................. 24MIDI/CLIPインジケーター ..................... 23, 28 ~29MIDI インプリメンテーション ................................... 60MIDI インプリメンテーション・チャート ... 65 ~66MIDI ノート・アウト .................................................... 46MIDI ノート・マップ .................................................... 45MIDI フレーズ ................................................................ 28MIDI フレーズの再生 .................................................... 29MIDI フレーズの録音 .................................................... 28MIDI 受信チャンネル .................................................... 46MIDI 制御 ......................................................................... 44MMC ................................................................................ 44MODE SW ...................................................................... 58MTC ................................................................................. 44

RRDAC ............................................................................... 22RDAC-Grade ................................................................. 20RDAC-Mode .................................................................. 21REC MODE SW ................................................. 20 ~22

いインターバル再生 ......................................................... 37

かカード・プロテクター ................................................. 11カード互換性 .................................................................. 18カード別音声録音時間表 ............................................. 55

こコントロール・アウト ................................................. 42コンパクトフラッシュ ................................................. 18

さ再生モード ...................................................................... 58サンプリング周波数 ..................................................... 20

し出力レベル ...................................................................... 58

すスイッチ・プロテクト ................................................. 58スレーブ .......................................................................... 48

せ制御端子録音 ........................................................... 37, 58制御入出力コネクター ................................................. 59制御入力再生 .................................................................. 30制御入力端子 .................................................................. 30

たダイレクト再生 ....................................................... 30, 32

てデュアル・モノ・モード ............................................. 49

とトリガ録音 ...................................................................... 24

はバイナリ再生 .................................................................. 34

ひビジー・アウト .............................................................. 41

ふフォーマット .................................................................. 16フォーマット時の設定値 ............................................. 56フレーズ .......................................................................... 19フレーズの消去 .............................................................. 26フレ-ズ番号/バイナリ信号対応表 ........................ 36

まマニュアル再生 .............................................................. 25

む無電圧メイク接点 .......................................................... 30

らライン・スルー .............................................................. 49

ろ録音タイプ ...................................................................... 22録音フレーズ情報 .......................................................... 56

0

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* 0 4 2 3 5 0 6 7 - 0 9 *

'07. 10. 01 現在(Roland)

製品に関するお問い合わせ先

050-3101-2555

ローランド・ホームページ http://www.roland.co.jp/

電話受付時間: 月曜日~土曜日 10:00~17:30(年末年始を除く)

※IP電話からおかけになって繋がらない場合には、お手数ですが、電話番号の前に“0000”  (ゼロ4回)をつけてNTTの一般回線からおかけいただくか、携帯電話をご利用ください。

※上記窓口の名称、電話番号等は、予告なく変更することがありますのでご了承ください。

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