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スクールソーシャルワーカー (SSW)は、児童・生徒に一方的 な治療・心理的ケアはせず、常 に家庭・友人等、児童・生徒に 関わるあらゆる状況を視野に入 れた働きかけを行い、必要があ れば医療機関等とを繋ぐコーデ ィネーター的機能を果たす精神 保健福祉士です。 特徴としては、SSWが答えを 出すのではなく、相談者自らが対 処する能力を高めるように支援を 特集 学校全体で連携して子どもを支援する 「チーム日出」のスクールカウンセリング体制 HINODE GAKUEN COMMUNICATION PAPER 学園通信「日出」 Vol.17 2015年10月1日発行 http //www.hinode.ed.jp/ 発行 学校法人日出学園 〒272 - 0824 千葉県市川市菅野3 - 23 -1 TEL 047- 323 -3000 FAX 047-324- 0921 日出学園の教育目標や生徒たちの学園での様子を発信する年3回発行の情報紙です。 スクールカウンセラー(SC)は、 児童・生徒の心理的ケアを行う 臨床心理士です。SCは以下の2 点を心がけています。 第1に「外部性を持つこと」。 これは児童や生徒の成績評価を 行わず、保護者や教職員と利害 関係がないことを意味します。 話を聞く人が中立公正で、相談 の秘密が守られ、話をするメリ ットがないと相談しづらいでし ょう。ただ、これはSCだけでは なく、スクールソーシャルワーカー (SSW)など、学校に関わる外部 専門家が持っていなければいけ ない特性です。日出学園では、 相談室は各学校ではなく学園本 部に所属しています。これによ り「外部性」を組織全体としても 担保しています。 第2に、「子どもたちの話の背 後にあることが分かること」。相 談は一対一で話し合うことが多 く、その場で話をしっかりと聞 き、その人の心の動き、感情の 変化を受け取ることが必要で す。専門家だと期待して相談し たのに、聞き手が鈍感で、何も 分かってもらえなかったと思う と台無しです。そうならないよ う、専門家として話をきちんと 聞き、話の背後にある考えや感 情をしっかり理解できるような 訓練を受け実践しています。 このように、SCは日出学園の 一員として子どもに関わると同 時に、外部性を持った人、子ど もの発達のエキスパートとして、 児童・生徒の心理的ケアを行っ ております。 Vol.17 2015年10月 1 私が日出学園小学校を卒業したのは今から42 年も前のこと。今は北海道知床半島にいます。地 元斜里町が設立した知床財団という組織に所属し て、具体的に何をしているかと問われて、いささ か乱暴に答えるなら「ヒグマを始めとする野生動物 を相手にする仕事」ということになりましょうか。 小学校卒業から今までのことを記すには字数が 足りないので、知床に至る道の端緒、30歳を過 ぎた時のことから記します。当時、すでにバブル ははじけ、再就職先を探していた私は、日本初の 自然環境系専門学校ができるという新聞記事に目 を留めました。それなりに貯金はある、少し回り 道をしてみよう、と、そこに入学願書を出したの が始まりです。もともと、生物や自然環境問題に は人並みかそれ以上に興味を持っていたため、入 学してからの知識・情報の吸収は自分でも驚くほ どでした。それなりの好成績で卒業した後は、そ の専門学校のカリキュラム作成を担当していた自 然環境系の組織に招かれるような形で再就職する ことができました。そこに12年ほど勤めた後、 40代半ばで知床への転職です。 今の業務では銃を使うことが少なからずありま す。合気道三段に加え猟銃所持者とくれば、ずい ぶん野蛮な人だと思われるかもしれないと、恐る 恐る記していますが、猟銃を使う機会としては、 ヒグマの追い払いが挙げられます。人の暮らしの 近くをうろつくヒグマは、山にお帰りいただきた いわけですが、カラスやノラ猫と違って、近づい てシッシッと追い払うわけにはいきません。その ため、花火弾・ゴム弾といった非致死的な弾を銃 という飛び道具で、文字通り「飛ばす」わけです。 30過ぎの専門学校入学を機に、大きく自然環 境保全へと舵を切った我が人生。何かを始めるの に遅すぎることはない、という程度のことは言え る人生かな、と思っています。 1961年、千葉県市川市生まれ。日出小学校卒後、中高は白百 合学園、大学は早稲田へ進学。大学時代は勉強そっちのけで 合気道に打ち込む(三段取得。全国学生大会「女子演武の部」 優勝)。紆余曲折を経た後、現在は世界自然遺産の地、知床で 就業中。 公益財団法人 知床財団 新藤 薫さん(54) Kaoru Shindou Message From HINODE Alumni 巻頭言 40代半ばで知床の地で野生動物の保護の仕事に転職。「何かを始めるのに、遅すぎるということはありません」 世界遺産・知床の自然を守り、次世代に繋ぐのが新藤さんの役割 する立場をとること、問題の未然 防止や早期対応を教員と協働 し、チームとして課題の解決に あたることが挙げられます。 またSSWは、①児童・生徒の 利益を最優先する、②一人ひと りの児童・生徒を尊重する、③ 児童・生徒だけでなく周囲の人 との関係は対等であり、パート ナーとして関わる、④問題より 可能性に焦点を当てること、以 上を心がけています。 基 盤 焦 点 目 標 役 割 機 能 イメージ スクールカウンセラー(SC) 心理学 個人の内面 個人の変容 治療者 助言・援助 <インドア派> ・個人の心理面の葛藤に焦点を当てる ・問題解決は相談室の中で行われる SCは児童・生徒本人の心の問題に注目し、SSWは、児童・生徒を取り巻く環境に注目 し、問題解決を図るという専門性の違いがあります スクールソーシャルワーカー(SSW) 社会福祉 個人とその周りの環境 生活の質の向上 パートナー(協働関係) 助言・関係調整・仲介・代弁 <アウトドア派> ・個人と環境との相互影響に焦点を当てる 問題解決は個人と環境の関係においてなされる

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小 学 校

スクールソーシャルワーカー(SSW)は、児童・生徒に一方的な治療・心理的ケアはせず、常に家庭・友人等、児童・生徒に関わるあらゆる状況を視野に入れた働きかけを行い、必要があれば医療機関等とを繋ぐコーディネーター的機能を果たす精神保健福祉士です。

特徴としては、SSWが答えを出すのではなく、相談者自らが対処する能力を高めるように支援を

特集学校全体で連携して子どもを支援する「チーム日出」のスクールカウンセリング体制

H I N O D E G A K U E N C O M M U N I C A T I O N P A P E R

学園通信「日出」 Vol.17 2015年10月1日発行

http://www.hinode.ed. jp/発行 学校法人日出学園

〒272-0824 千葉県市川市菅野3-23-1TEL 047-323-3000 FAX 047-324- 0921

日出学園の教育目標や生徒たちの学園での様子を発信する年3回発行の情報紙です。

スクールカウンセラー(SC)は、児童・生徒の心理的ケアを行う臨床心理士です。SCは以下の2点を心がけています。

第1に「外部性を持つこと」。これは児童や生徒の成績評価を行わず、保護者や教職員と利害関係がないことを意味します。話を聞く人が中立公正で、相談の秘密が守られ、話をするメリットがないと相談しづらいでしょう。ただ、これはSCだけではなく、スクールソーシャルワーカー(SSW)など、学校に関わる外部専門家が持っていなければいけない特性です。日出学園では、相談室は各学校ではなく学園本部に所属しています。これにより「外部性」を組織全体としても担保しています。

第2に、「子どもたちの話の背後にあることが分かること」。相談は一対一で話し合うことが多く、その場で話をしっかりと聞き、その人の心の動き、感情の変化を受け取ることが必要です。専門家だと期待して相談したのに、聞き手が鈍感で、何も分かってもらえなかったと思うと台無しです。そうならないよう、専門家として話をきちんと聞き、話の背後にある考えや感情をしっかり理解できるような訓練を受け実践しています。

このように、SCは日出学園の一員として子どもに関わると同時に、外部性を持った人、子どもの発達のエキスパートとして、児童・生徒の心理的ケアを行っております。

Vol.172015年10月

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T O P I C S / P E O P L E

日出学園 トピックス/人・ひと・ヒト2015 年 10 月 1 日 学校法人 日出学園発行 学園通信「日出」Vol.17

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外部性を持つこと、

話の背後をよく理解することを

心がけて、子どもたちの心理的ケアを

日出学園 相談室 スクールカウンセラー

渡邉 馨

平成28年度 募集要項

推薦

一般Ⅰ期一般Ⅱ期

推薦入試:30名程度一般入試Ⅰ期:50名程度一般入試Ⅱ期:20名程度

推薦入試:30名程度一般入試:30名程度

3年保育(3歳児)…約40名2年保育(4歳児)…約10名

●WEB:2015年10月15日(木)〜10月20日(火)

15時まで

2015年10月22日(木)2015年10月23日(金)2015年10月24日(土)

2015年10月21日(水)8時30分〜左記のいずれか1日

2015年10月24日(土)速達郵便にて発送

●WEB:2015年10月1日(木)〜10月19日(月)

12時締切●WEB:2015年10月1日(木)〜

2016年1月9日(土)15時締切

●推  薦:2015年12月1日(火)国語/算数/作文/面接 ●一般Ⅰ期:2016年1月20日(水)国語/算数/社会/理科/面接●一般Ⅱ期:2016年1月23日(土)国語/算数/社会/理科/面接

●推薦:2016年1月18日(月)国語/数学/英語●一般:2016年1月18日(月)国語/数学/英語/面接

●推薦:2016年1月19日(火)在籍中学校に郵送●一般:2016年1月19日(火)

13時〜14時/WEB:12時〜14時

●推  薦:2015年12月2日(水)13時〜14時/WEB:12時〜14時●一般Ⅰ期:2016年1月21日(木)13時〜14時/WEB:12時〜14時●一般Ⅱ期:2016年1月24日(日)11時〜12時/WEB:10時〜12時

102名(男女)募 集 人 数

願 書 受 付

試 験 日 時

合 格 発 表

幼稚園 小学校 中学校 高等学校

私塾教育の理念に根ざした「チーム日出」今回の特集は、スクールカウンセリング体制

として「チーム日出」を取り上げました。生徒・児童を取り巻く環境が変化し、スクールカウンセラーの必要性が高 まってきた今だからこそ、創立以来日出学園が取組んできた家庭的で私塾教育の理念が重要なのだと考えます。これからも、学力と人間力の向上を中心とした、 厳しいが愛情あふれる学園環境の構築に努めてまいります。

発行人 学校法人日出学園 学園長 青木 貞雄

発  行 平成27年 10月1日編集発行人 青木貞雄(学校法人日出学園 学園長)編  集 学園通信「日出」編集委員会

幼 稚 園 青柳 綾 小 学 校 北澤貞夫 齋藤かよ子中学・高等学校 石川 茂  小池 晃 法人企画室 児玉尚樹 児玉孝喜 今村 満

編集後記

学園通信「日出」 Vol.17 2015年10月号※本紙掲載記事の無断転載を禁じます。

私が日出学園小学校を卒業したのは今から42年も前のこと。今は北海道知床半島にいます。地元斜里町が設立した知床財団という組織に所属して、具体的に何をしているかと問われて、いささか乱暴に答えるなら「ヒグマを始めとする野生動物を相手にする仕事」ということになりましょうか。小学校卒業から今までのことを記すには字数が

足りないので、知床に至る道の端緒、30歳を過ぎた時のことから記します。当時、すでにバブルははじけ、再就職先を探していた私は、日本初の自然環境系専門学校ができるという新聞記事に目を留めました。それなりに貯金はある、少し回り道をしてみよう、と、そこに入学願書を出したの

が始まりです。もともと、生物や自然環境問題には人並みかそれ以上に興味を持っていたため、入学してからの知識・情報の吸収は自分でも驚くほどでした。それなりの好成績で卒業した後は、その専門学校のカリキュラム作成を担当していた自然環境系の組織に招かれるような形で再就職することができました。そこに12年ほど勤めた後、40代半ばで知床への転職です。今の業務では銃を使うことが少なからずありま

す。合気道三段に加え猟銃所持者とくれば、ずいぶん野蛮な人だと思われるかもしれないと、恐る恐る記していますが、猟銃を使う機会としては、ヒグマの追い払いが挙げられます。人の暮らしの

近くをうろつくヒグマは、山にお帰りいただきたいわけですが、カラスやノラ猫と違って、近づいてシッシッと追い払うわけにはいきません。そのため、花火弾・ゴム弾といった非致死的な弾を銃という飛び道具で、文字通り「飛ばす」わけです。

30過ぎの専門学校入学を機に、大きく自然環境保全へと舵を切った我が人生。何かを始めるのに遅すぎることはない、という程度のことは言える人生かな、と思っています。1961年、千葉県市川市生まれ。日出小学校卒後、中高は白百合学園、大学は早稲田へ進学。大学時代は勉強そっちのけで合気道に打ち込む(三段取得。全国学生大会「女子演武の部」優勝)。紆余曲折を経た後、現在は世界自然遺産の地、知床で就業中。

公益財団法人 知床財団新藤 薫さん(54)

Kaoru Shindou

Message From HINODE Alumni

巻 頭 言

40代半ばで知床の地で野生動物の保護の仕事に転職。「何かを始めるのに、遅すぎるということはありません」

世界遺産・知床の自然を守り、次世代に繋ぐのが新藤さんの役割

する立場をとること、問題の未然防止や早期対応を教員と協働し、チームとして課題の解決にあたることが挙げられます。

またSSWは、①児童・生徒の利益を最優先する、②一人ひとりの児童・生徒を尊重する、③児童・生徒だけでなく周囲の人との関係は対等であり、パートナーとして関わる、④問題より可能性に焦点を当てること、以上を心がけています。

問題より可能性に焦点を当てて

子どもたちが力を発揮できるよう

支援を心がけたい

今春、小学校のクラブ活動にラクロス部が創設され、初の対外試合となる「小学生ラクロックス大会」(主催:NPO法人キッズサポーター・湘南ぴっころ/共催:日本体育大学ラクロス部)に、日出学園ラクロス部は3つのチームを結成し、参加しました。

クラブが誕生してまだ3ヶ月足らず。週1回のクラブ活動に加え、大会参加が決まってからは子どもたちが自主的に朝練習に励み、今回の大会に臨みました。

参加チームは日出学園のほか、慶應幼稚舎や江戸川区立大杉第2小学校、それ

に調布や湘南のクラブチームなど5団体9チームが、世田谷区の日本体育大学のグラウンドに集い、午前のリーグ戦、午後の決勝トーナメントを戦いました。

その中で、日出学園Bチームは全勝優勝の快挙! さらに優勝チームから植草

大和君(6年)が優秀選手賞に選ばれるなど、クラブ結成3ヶ月とは思えない活躍でした。日出学園小学校の卒業生、ラクロス日本代表の岡部光人さんが監督を務めるラクロス部の、今後の活動に注目です!

ラクロス部創設。初の交流戦で優勝の快挙!ラクロス日本代表・日出学園OBの岡部光人さんが監督に就任6月21日(日)〜日本体育大学 世田谷キャンパス〜

日体大世田谷キャンパスで、ラクロス部の大学生と記念撮影

高等学校軟式野球部は、5月の春季県大会で準優勝し、4年ぶり3回目の関東大会出場(春季)を決めました。春季大会の目標は関東大会の出場権を得ること。それには3つの理由がありました。1. 現部員は上位大会を知らない。夏の大

会までにどうしても上位大会を経験す る必要があった。

2. 関東大会に出場するチームはほとんど 登録選手20名で挑んでくる。本校はい まだその人数に達したことがなく、上位大会では1人が2倍の運動量、雑務をこなさなければならない。そうした動 き、分担を確認する必要があった。

3. 宿泊を要する場合、栄養管理や洗濯、  試合に合わせた起床、消灯を自分たちで調整しなければならない。優秀なチームは早朝からランニングや素振り、ミーティングを行い、勝つために必要なルーティンを持っている。しかし、本校にはそれが欠けている。優秀な

チームをお手本とし、本校独自のルー ティン化を完成させたかった。さらに関東大会では、夜の8時以降は

スマートホンを預かり、外出禁止にしました。理由は夏の敵は猛暑であること。睡眠不足は即負けを意味します。こういうことを当たり前にできるチームが、隙のない強いチームへと育つのです。

関東大会では予想通り経験不足から失点を重ね、1回戦敗退。夏の選手権予選では惜しくも決勝戦で敗退し、上位大会進出はなりませんでした。しかし、チームは着実に成長しており、上位大会も経験。たとえ部員が10名でも2倍の運動量と雑務をこなして秋季大会を勝ち抜いてほしいものです。 (顧問:大山雄一郎)

高校軟式野球部関東大会に出場春季千葉県大会で準優勝。

我が子の成長を間近に見ながらも、子どもの心の内や脳の発達がどのように変化しているのか、その仕組みを私たちは具体的に知る由もありません。6月17日に幼稚園で行われました「子育て支援講演会」では、お茶の水女子大学名誉教授であり、発達心理学、認知心理学、保育学の第一人者、内田伸子先生を講師にお招き

して、内田先生の長年の研究データなどを交えながら、小さなお子さんを持つお母様方に、子育てのためのヒントがたくさんちりば

められた講演をしていただきました。

例えば、子どもを伸ばすには「ほめる・はげます・(視野を)ひろげる」の3つのHを。子どもの自発性を促し、問題解決能力を伸ばすには、強制型より共有型の躾を。一緒に活動する時間が長い一斉保育より自由遊びの時間が長い自由保育のほうが、遊びから様々なことを『楽習』して脳が活き活きと働き、語彙力も向上する等々。

この自由保育の保育メソッドは、日出学園幼稚園の保育方針の根幹を成すもの。講演会の後、お母様方からは「自由保育の確かさを学術的に説いてくださり、改めて納得しました」などの声が聞かれました。今回の講演のタイトルでもある内田先生の近著、「子育てに『もう遅い』はありません」は、多くの保護者の皆様にぜひお勧めしたい一冊です(上写真)。

内田伸子先生をお招きして「子育て支援講演会」開催テーマは《子育てに「もう遅い」はありません》6月17日(水)〜幼稚園ホール〜

幼 稚 園

中 学・

高等学校

結成3ヶ月とは思えない活躍のBチーム(オレンジのビブス)

90分の予定時間を超えても先生のお話に熱心に耳を傾けるお母様方

内田伸子先生

私は今から10年前に日出学園小学校を卒業しました。現在はお世話になった日出学園で教員として働き、小学校2年生の担任をしています。久しぶりに帰ってきた母校は新校舎になり、雰囲気も大きく変わりましたが、児童の笑顔と元気いっぱいな姿で溢れかえっている様子は、私が子どもの時から変わりません。日出の制服を着た生徒たちを見ると、小学生の頃の思い出が今でも鮮明に蘇ります。

小学校に入学した頃の私は体が小さく内気な性格でした。涙を流しながら登下校することもあり、両親も手を焼いていたことだろうと思います。しかし、どんな時でも

私を暖かく見守ってくださる先生方のおかげで、学校に行くことが毎日の楽しみへと変わりました。そして、小学校を卒業してから、お世話になった先生方はいつの間にか私自身の目標となっていました。子どもと接するのが好きだったこともあり、中学3年生の頃から児童ボランティアを続け、教員の仕事に就くことを志すようになりました。

今度は、私が教員として次の世代を担う子どもたちに、夢を持つきっかけを与える立場です。大好きな母校で後輩の児童と関わっていけることを、大変嬉しく思います。これからも思いやりの心にあふれた日出っ子を育てるため、精一杯努めていきます。

Teacher Introduction《先生のご紹介》

小学校時代の先生方がやがて私の目標に小学校 橋本 雄平先生

優秀選手賞の植草くん

基 盤焦 点目 標役 割機 能

イメージ

スクールカウンセラー(SC)心理学個人の内面個人の変容治療者助言・援助<インドア派>・個人の心理面の葛藤に焦点を当てる・問題解決は相談室の中で行われる

SCは児童・生徒本人の心の問題に注目し、SSWは、児童・生徒を取り巻く環境に注目し、問題解決を図るという専門性の違いがあります

スクールソーシャルワーカー(SSW)社会福祉個人とその周りの環境生活の質の向上パートナー(協働関係)助言・関係調整・仲介・代弁<アウトドア派>・個人と環境との相互影響に焦点を当てる・問題解決は個人と環境の関係においてなされる

栃木 由布子

日出学園 相談室 スクールソーシャルワーカー

第一志望入試

一般入試

●WEB:2015年10月26日(木)〜11月10日(火)

12時締切第一志望

一般 2015年11月12日(木)8時30分〜

2015年10月22日(木)13時〜14時第一志望

一般 2015年11月13日(金)13時〜14時

●WEB:2015年10月1日(木)〜11月20日(金)15時締切

●WEB:2015年10月1日(木)〜2016年1月13日(水)15時締切

●WEB:2015年10月1日(木)〜2016年1月22日(金)15時締切

学園歌斉唱。勝利したチームのみがグラウンドで斉唱できる

143588_ink4C_FM20_150303 2015/09/24 10:32 ページ 1

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熟慮して利用を決めたい『指定校推薦入試』

小 学 校

本校では校訓の『なおく・あかるく・むつまじく』に沿い行動できる児童の育成に向けて、道徳教育に取り組んでいます。国の政策として特別の教科として道徳が教科化されますが、本校ではすでに日課表の中に道徳の授業を組み込んでいます。本年度の目標は以下の通りです。

児童は毎日の通学で、公共の場所を通り通学し、バスや電車などを利用しています。常に周りの人に迷惑をかけないように社会のルールを守るよう指導し、児童も十分意識しています。昨年度は挨拶に重点を置き意識化させたので気持ちの良い挨拶ができるようになりました。

また、平成 25 年から、各学年の道徳の取り組みや児童の考えを道徳通信として発行し、共通理解を図っています。平成26 年からは各家庭にも配布し、児童の様子や家庭での親子の会話の話題にもなっているようです。

T 0 P I C S 2015 年 10 月 1 日 学校法人 日出学園発行 学園通信「日出」Vol.17

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F E A T U R E P R O G R A M

特集2015 年 10 月 1 日 学校法人 日出学園発行 学園通信「日出」Vol.17

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日出学園 トピックス

希望者が登園する「夏期保育」を、昨年度より開始しましたが、それを今年は8月26日〜28日の3日間で行いました。いつも幼稚園で行う水遊びに加え、学園のプールを使って思いっきり水遊びを楽しもうと始めた夏期保育でしたが、昨年度はあいにくの曇り空と肌寒さで、残念ながら一度も学園プールまで行くことはできませんでした。  

子どもたちも教師たちも、「今年こそは!」と待ち望んだ1日目は……雨天のため残念ながら幼稚園で過ごすことに。涼しさに水着になることもできませんでしたが、年中も年長もホールで裸足になり、魚になって泳ぐ振りをしたり、みんなで手をつないで波になったり、海ごっこをして楽しみました。

そして2日目……子どもたちの願いが通じ、何とか太陽が出る天気となりました! プールバッグを持ち、意気揚々と小学校まで歩いて行きます。お兄さんお

姉さんが使っている大きなプールに、子どもたちはドキドキわくわく。幼稚園の子どもの身長に合わせ、水深は膝丈くらいにしました。瑞穂会の児玉さんや小学校の原先生のご指導、中高4年生を含めた学生の手伝いの中で、水中ケンケンパをしたり、宝物探しをしたり。「滑り台」もあり、はじめは恐る恐る滑っていた子どもたちも、段々と上手に滑れるようになっていました。

降園時にはお母様方も、「なんだか子どもたちの顔がスッキリとしていますね」

とおっしゃっていました。詳しくは園長のブログにもアップされていますので、ぜひご覧ください。

3日目はまた肌寒さが戻りプールには行けませんでしたが、来年こそたくさん「お兄さんお姉さんのプール」で遊べることを願っています。

(幼稚園教諭:青柳 綾)

学園のプールを活用しての夏期保育を開催夏休み後半の3日間、瑞穂会などの協力を得て念願のプールで水遊びを体験

文部科学省から赤堀調査官を招いて事前研修の講演会(6.6)

道徳としては、児童が生命を大切にする心や他人を思いやる心、善悪の判断など規範意識等の道徳性を身につけることはとても重要だと考えています。学校生活全体を通して身近な問題を取り上げ、善悪の判断を具体的に考えさせるようにしています。教師が一方的に教え込むのではなく児童の多様な発想や考えを大切にし、それを受け止めたり認めたりすることを話し合いに生かして、道徳教育に取り組んでいます。

11月には道徳教育をテーマにした千葉県私学小学校研修会が本学園で行われます。事前の研修会や開催当日の公開授業の発表などを通して、教員のなお一層の指導力の向上を目指す所存です。

(小学校副校長:荻原 巌)

日出学園小学校での道徳教育への取り組み今秋本学園で開催予定の千葉県私学研修会に向けて道徳教育についての教員研修を実施

学園の水深可変式のプールでの水遊び。中高生のお姉さんたちもお手伝い

幼 稚 園

曇天の空模様でも、園児たちにはわくわくどきどきの1日でした

児玉●現在、日出学園では渡邉先生と栃木先生の2人のスクールカウンセラー(以下SC)が毎日交代で「相談室」に常駐して、子どもたちや保護者の皆様からの相談に対応しています。その中で、児童や生徒、あるいは幼稚園であれば保護者の方など、どのような形で相談に来られるのか、どんな相談内容が多いのか、お聞かせいただけますか?渡邉SC●小学校の場合は、担任の先生や学年主任の先生からお話しいただき、児童本人や保護者の方との面接に繋がるケースが多いですね。中学・高等学校も同様な形ですが、深刻な問題では直接生徒本人から来るケースも多いですね。相談を受ける場合は、生徒や保護者と1対1で対応しています。栃木SC●保健室の養護の先生から、最初お話が来ることもあります。中高生になると、生徒自身が直接相談室を訪れることが多いように思います。児玉●相談内容としては、どんなものがありますか?渡邉SC●大人から見れば、他愛もないような話でも、本人にとっては深刻な問題ということが多いですね。対人関係、例えば友人や先輩、教師、あるいは親子関係での悩みについて相談を受けることもありますね。栃木SC●高校生になると理数系にするか文系にするか、進路のことで悩んで相談室に来るということもあります。

児玉●各学校と相談室の連携ですが、学校の現場では相談室に持ち込むレベルではないけれど、ちょっと要注意だな、ケアしておいたほうがいいのではというような情報は、各担任の先生から園長先生や校長先生には、どのような形で上がってくるのでしょうか?堤校長●中高は、生徒が休みがちになると、担任の先生や学年主任から報告があります。養護教諭からも毎日報告がありますので、それを見ながら適時対応しています。気になった生徒には、こちらからも積極的に話すようにしています。「これは、相談室に話を持って行ったほうがいいのでは」というケースは、担任にその旨を伝えます。ですから、困りあぐねたまま、そのまま何も手を施さなかったということはありません。

平山校長●小学校のほうも、先ずは担任から、登校を渋っているような子どもの状況は報告があります。その時にどう対応していこうかというのは話し合いますし、子どもの状態が改善されないようであれば、相談室でカウンセリングを受けてもらうよう促します。幸本先生●SCの先生は毎日保健室に来室してくれるので、登校状況や気になる子の様子をお話ししています。気になる子が休みがちになった時、SCの先生は直ぐに保健室に来てくれて、その子どもについての情報を私たちと共有します。また、SCの先生方は気になる子どもの教室に出向いて様子を見て、SCの先生が感じたことを担任の先生に話して、児童の様子を共有するようにしています。渡邉SC●学校内での子どもの様子を見るというのは、SCにとっては非常に重要なことです。幼稚園や小学校の保護者からよく寄せら

れる要望が、「親が見ていないところでの我が子の様子がどうなのかを知りたい」というものだったりします。幸本先生●保健室では休み時間を含め、私た

ち養護教諭はなかなか抜けられませんので、カウンセラーの先生が問題を抱える子の様子をさり気なく見るというのは、養護の立場からも安心です。早川園長●幼稚園では、お母様方がSCの先生方と面談した後、「こういう話をしてきました」とお知らせいただけるので、「では、お子さんのことについて、一緒に注意深く見守っていきましょう」というサポートができています。また、お母様がご自分の悩みをSCの先生方に相談したことで、お子さんとの関わり方が変わり、そのことでお子さんが変わるという流れが、今のところはできているように思います。平山校長●おうちの方が安定すると、子どもも安定してくるのですよね。堤校長●中高生になると、自分の中で隠しておきたいことが増えてきます。それも成長のひとつのプロセスです。でも、どうしてもそれを吐き出したいという子もいます。そういうところを担任なり養護教諭が、早めに気がつくということがポイントになるのですが、日出の場合、保健室だけでなく職員室を生徒が気軽に訪れたり、先生と生徒の心理的な距離が近いのか、他の学校に比べ、子どもたち

の変化を捉えやすい環境にあると思います。直接授業を受け持っていない先生でも、生徒のことをよく見ていて知っています。逆に生徒たちも教わっていない先生のことをよく知っています。

ですから、一人ひとりの生徒を目にする機会、見守れる機会は多いと思います。野口先生●勉強のことなどは、担任の先生に相談すると逆にハッパをかけられるので相談しにくい分、保健室に悩みを打ち明けに来る子もいますよ。

児玉●最近、新聞等にも出てきていますが、文部科学省が提言している、いわゆる「チーム学校」ということについては、まさに日出学園はその体制がすでに取れているので、非常に大きなアドバンテージです。臨床心理士とソーシャルワーカーの両方の先生が日替わりであっても常駐している環境は、本当に稀だと思います。そのあたりについて、特に平山校長は公立の学校を経験されてきている中で、日出学園の体制についてはどのように評価されますか?平山校長●本当に恵まれていますよね。市川市の場合、公立小学校には、「ゆとろぎ相談員」という、特に資格を必要としないライフカウンセラーやスクールカウンセラーがいます。中学校には臨床心理士などの資格を持った心理の専門家がライフカウンセラーとして配置されていますが、常勤ではありません。しかも、ソーシャルワーカーが学校に入るというのはなかなか難しく、その点、日出学園にはソーシャルワーカーも臨床心理士も常駐しているというのは大きなメリットです。

こうした専門のSCの先生を中心に、『チーム日出』として学校全体が機能していると思います。子どもは学校に自分の居場所があって、本当に元気に楽しく過ごしてくれることが一番です。そのためには、担任だけに任せないで、学校全体でチームとなって取りかか

るということが大事だと思います。早川園長●保護者の方が子育てにお悩みの時に、「カウンセラーの先生に相談してみては?」とお勧めすると、「うちの子はちょっと特別なのかしら?」と思い悩んでしまう方もいらしたりしますが、「そうではないですよ。お母さんお一人で重く受け止めないで、スクールカウンセラーの先生をはじめ『チーム日出』のみんなでお子さんを見守っていきますから、気軽に相談をされてみてはいかがでしょうか?」と話したりしています。渡邉SC●子どもたちへの対応は、「早期発見・早期対応」に尽きます。何か問題になりそうなことが起き始めているという時にいち早くキャッチできるようにしたいですし、起き始めの時にそれをキャッチした先生方から、子ど

もたちへ「相談室に行ってみては?」と背中を後押ししていただければと思います。栃木SC:私たちは、学園の中では「黒子」だと思っています。表舞台には立たずとも、教育の現場で子どもたちに常に接している先生方が少しでも長く子どもたちと関われるように、私たちは黒子に徹したいと思います。

児童や生徒たちが相談室を訪れやすいよう、こちらからも積極的に小学校や中学・高等学校の教室に足を運んで顔を覚えてもらって、子どもたちとの距離を縮めることができたらなと思っています。児玉●分かりました。これからも「チーム日出」として一致協力しながら、子どもたちの日出学園での生活がより楽しいものになるよう、その環境を作っていけたらと思います。どうもありがとうございました。

学校全体で連携して子どもを支援する「チーム日出」のスクールカウンセリング体制

日出学園では子どもたちが憂いなく、健全で楽しい教育環境の下で毎日を過ごせるよう、スクールカウンセラーを中心とした「チーム日出」のカウンセリング体制で子どもたちを見守り、困った時や悩みを抱えた時には、子どもたちや保護者からの相談に対応しています。今回はスクールカウンセラー、幼稚園長・学校長、養護教諭による座談会を企画。「チーム日出」のスクールカウンセリングの活動について語っていただきました。ここにそのダイジェスト版を掲載いたします。

日出学園幼稚園

早川 好江園長

日出学園 学園業務部

児玉 孝喜

出席者■渡邉 馨 栃木 由布子

(スクールカウンセラー)

座談会

今回の座談会の「完全版」については、日出学園HPの「日出学園のたより 学園通信」のページから閲覧いただけます。 http://www.hinode.ed.jp/

スクールカウンセラーの客観的な目で見た園児の様子を、保護者も受け止めています。

文科省の提唱する「チーム学校」を実践している日出学園。その体制は大きなアドバンテージです。

早川 好江 幼稚園長平山 淳子 小学校長 堤  雅義 中学・高等学校長

幸本 みなみ(小学校 養護教諭)野口 満里亜(中高 養護教諭)

進 行■児玉 孝喜(学園業務部) ※以下敬称略

組みの中で少しずつ将来に目を向けさせる機会を増やしています。その一環として、先日、2年生と3年生は職場体験に行ってきました。

今年はコミュニケーション力強化という目標を掲げ、自己の関心、将来の志望、適性などを考慮して体験やインタビュー先を決め、自力交渉に挑戦しました。その結果、動物病院や幼稚園、テレビ局、ゲーム業界など、多様な業種の職場体験をすることができました。交渉時に苦戦した生徒もおりましたが、多くの生徒が満ち足りた顔で戻ってきました。 

高等学校では、学年に応じて将来を見据えて自分の進路を考える機会が用意されています。4年生を対象とした「職業を語る会」は、保護者の方にご協力をいただき、職業を選んだ理由や、仕事のやり甲斐などをご自身の経験をもとにお話しいただく会です。今年も税理士や医師、ホテル支配人など様々な職種の方々

進路を考える上で大切なのは、自分の将来を思い描く力を持つことです。ともすると「なんとなく」という言葉以上の理由を見いだせないまま進路選択をしてしまう者がいますが、グローバル化が進み、前例のない社会になっていくからこそ、自分がどう生きていきたいのかをしっかりと考えながら進路を模索することが、今後ますます重要になってきます。

中学校のキャリア教育では、「自分を知る」「他者を知る」「社会を知る」という枠

好印象を与えることが少ないなどの声も聞かれます。

また、最も学力が伸びる時期に合格が決まってしまうため、入学後の学力不足なども指摘されています。指定校推薦は強い意志を持って選択した第一志望校で、様々なことを熟慮した上で利用を決断してください。

(進路指導部 部長:釣島ゆきの)

から貴重なお話を伺うことができました。この他、出張講義、卒業生を囲む会、進路講演会など進路行事は年間を通じて行われています。

これらの機会を単なる通過点とせず、自身の糧に変えた生徒たちは、次第に自分の進路を見つけ、それを叶えようと、入試に挑戦していきます。

数ある入試制度の中で、合格に最も近いのが『指定校推薦入試』です。指定校推薦入試とは、大学と高校とが長年にわたって築いてきた信頼関係に基づき、指定学部・指定学科への進学を前提として実施されるものです。

本校では毎年、学年の約1割の生徒がこの制度を利用しています(右表)。

指定校推薦入試で入学した学生は地道に努力できるため、就職活動でも結果を残すと言われる一方、利用した入試形態を面接で問われた際に東京銀座の資生堂本社での職場体験

将来を見据えた進学支援中学・高等学校でのキャリア教育と、『指定校推薦入試』の現状

中 学・

高等学校

学習院大学淑徳大学上智大学成城大学東京家政大学東京経済大学東邦大学

経済学部総合福祉学部理工学部経済学部(2)家政学部経営学部薬学部

獨協大学日本大学日本薬科大学フェリス女学院大学

明治学院大学

立教大学

経済学部理工学部薬学部国際交流部経済学部心理学部文学部(2)

2015 年度 指定校推薦による進学先(16名)

大学などの情報を検索したり、進路相談に訪れる生徒で賑わう進路指導室

中学校でのキャリア教育の取り組み

文部科学省初等中等教育局教育課教科調査官 赤堀博行氏の指導により、小学校教員が全員参加して、道徳教育についての講演会開催

授業研究(道徳)の授業後、赤堀調査官による指導研修を実施

第10回 千葉県私立小学校研修会を日出学園小学校にて開催 ※公開授業/講演会講演①「これからの道徳教育について」赤堀調査官 講演講演②「ニュース深読み プレゼンから読み解くコミュニケーション術」NHKアナウンサー 中山準之助氏講演

6月6日

9月26日

11月28日

▼▼

平成27年度 日出学園小学校学校目標『思いやりのある子』道徳目標『人を思いやり自ら誠実に

行動する子を育てる』

平成27年度「第 10 回千葉県私学小学校研修会」までの本学園の取り組み日出学園小学校

平山 淳子校長我が校はスクールカウンセラーを中心に、「チーム日出」として学校全体が機能していると思います。

日出学園中学・高等学校

堤 雅義校長先生と生徒の心理的な距離が近いのが日出の特長。先生は生徒のことをよく見ています。

相談室 スクールカウンセラー臨床心理士

渡邉 馨先生私たちが直に教室で子どもの様子を見ることは、カウンセリングにおいて非常に重要なことです。

相談室 スクールカウンセラーソーシャルワーカー

栃木 由布子先生子どもたちや保護者の方の負担が少しでも軽減するよう、黒子に徹し、共に考えていきたいです。

日出学園中学・高等学校 養護教諭

野口 満里亜先生

日出学園小学校 養護教諭

幸本 みなみ先生

勉強での悩みは先生には言えない分、それを保健室の私たちに打ち明けに来る子もいます。

スクールカウンセラーの先生とは常に情報を共有し、教室での様子も観察してもらっています。

担任・学校長・相談室との連携体制担任・学校長・相談室との連携体制

『チーム学校』として機能する日出学園『チーム学校』として機能する日出学園

143588_ink4C_FM20_150303 2015/09/24 10:32 ページ 3

Page 3: ¶Í¶ .p È `o r § b H½ Ü Ô ZIwµ« 秢ï·æï¬ ¶Í µ« ç¹ ³ßçë § 448 xzÇ ~ \ Ft° M $ sÏ ~ ú g $ xdcz × tH ~ szÇ ~ \ Ft K ݯ ¹ út Ö h VTZ æMz AUK

熟慮して利用を決めたい『指定校推薦入試』

小 学 校

本校では校訓の『なおく・あかるく・むつまじく』に沿い行動できる児童の育成に向けて、道徳教育に取り組んでいます。国の政策として特別の教科として道徳が教科化されますが、本校ではすでに日課表の中に道徳の授業を組み込んでいます。本年度の目標は以下の通りです。

児童は毎日の通学で、公共の場所を通り通学し、バスや電車などを利用しています。常に周りの人に迷惑をかけないように社会のルールを守るよう指導し、児童も十分意識しています。昨年度は挨拶に重点を置き意識化させたので気持ちの良い挨拶ができるようになりました。

また、平成 25 年から、各学年の道徳の取り組みや児童の考えを道徳通信として発行し、共通理解を図っています。平成26 年からは各家庭にも配布し、児童の様子や家庭での親子の会話の話題にもなっているようです。

T 0 P I C S 2015 年 10 月 1 日 学校法人 日出学園発行 学園通信「日出」Vol.17

3

F E A T U R E P R O G R A M

特集2015 年 10 月 1 日 学校法人 日出学園発行 学園通信「日出」Vol.17

2

日出学園 トピックス

希望者が登園する「夏期保育」を、昨年度より開始しましたが、それを今年は8月26日〜28日の3日間で行いました。いつも幼稚園で行う水遊びに加え、学園のプールを使って思いっきり水遊びを楽しもうと始めた夏期保育でしたが、昨年度はあいにくの曇り空と肌寒さで、残念ながら一度も学園プールまで行くことはできませんでした。  

子どもたちも教師たちも、「今年こそは!」と待ち望んだ1日目は……雨天のため残念ながら幼稚園で過ごすことに。涼しさに水着になることもできませんでしたが、年中も年長もホールで裸足になり、魚になって泳ぐ振りをしたり、みんなで手をつないで波になったり、海ごっこをして楽しみました。

そして2日目……子どもたちの願いが通じ、何とか太陽が出る天気となりました! プールバッグを持ち、意気揚々と小学校まで歩いて行きます。お兄さんお

姉さんが使っている大きなプールに、子どもたちはドキドキわくわく。幼稚園の子どもの身長に合わせ、水深は膝丈くらいにしました。瑞穂会の児玉さんや小学校の原先生のご指導、中高4年生を含めた学生の手伝いの中で、水中ケンケンパをしたり、宝物探しをしたり。「滑り台」もあり、はじめは恐る恐る滑っていた子どもたちも、段々と上手に滑れるようになっていました。

降園時にはお母様方も、「なんだか子どもたちの顔がスッキリとしていますね」

とおっしゃっていました。詳しくは園長のブログにもアップされていますので、ぜひご覧ください。

3日目はまた肌寒さが戻りプールには行けませんでしたが、来年こそたくさん「お兄さんお姉さんのプール」で遊べることを願っています。

(幼稚園教諭:青柳 綾)

学園のプールを活用しての夏期保育を開催夏休み後半の3日間、瑞穂会などの協力を得て念願のプールで水遊びを体験

文部科学省から赤堀調査官を招いて事前研修の講演会(6.6)

道徳としては、児童が生命を大切にする心や他人を思いやる心、善悪の判断など規範意識等の道徳性を身につけることはとても重要だと考えています。学校生活全体を通して身近な問題を取り上げ、善悪の判断を具体的に考えさせるようにしています。教師が一方的に教え込むのではなく児童の多様な発想や考えを大切にし、それを受け止めたり認めたりすることを話し合いに生かして、道徳教育に取り組んでいます。

11月には道徳教育をテーマにした千葉県私学小学校研修会が本学園で行われます。事前の研修会や開催当日の公開授業の発表などを通して、教員のなお一層の指導力の向上を目指す所存です。

(小学校副校長:荻原 巌)

日出学園小学校での道徳教育への取り組み今秋本学園で開催予定の千葉県私学研修会に向けて道徳教育についての教員研修を実施

学園の水深可変式のプールでの水遊び。中高生のお姉さんたちもお手伝い

幼 稚 園

曇天の空模様でも、園児たちにはわくわくどきどきの1日でした

児玉●現在、日出学園では渡邉先生と栃木先生の2人のスクールカウンセラー(以下SC)が毎日交代で「相談室」に常駐して、子どもたちや保護者の皆様からの相談に対応しています。その中で、児童や生徒、あるいは幼稚園であれば保護者の方など、どのような形で相談に来られるのか、どんな相談内容が多いのか、お聞かせいただけますか?渡邉SC●小学校の場合は、担任の先生や学年主任の先生からお話しいただき、児童本人や保護者の方との面接に繋がるケースが多いですね。中学・高等学校も同様な形ですが、深刻な問題では直接生徒本人から来るケースも多いですね。相談を受ける場合は、生徒や保護者と1対1で対応しています。栃木SC●保健室の養護の先生から、最初お話が来ることもあります。中高生になると、生徒自身が直接相談室を訪れることが多いように思います。児玉●相談内容としては、どんなものがありますか?渡邉SC●大人から見れば、他愛もないような話でも、本人にとっては深刻な問題ということが多いですね。対人関係、例えば友人や先輩、教師、あるいは親子関係での悩みについて相談を受けることもありますね。栃木SC●高校生になると理数系にするか文系にするか、進路のことで悩んで相談室に来るということもあります。

児玉●各学校と相談室の連携ですが、学校の現場では相談室に持ち込むレベルではないけれど、ちょっと要注意だな、ケアしておいたほうがいいのではというような情報は、各担任の先生から園長先生や校長先生には、どのような形で上がってくるのでしょうか?堤校長●中高は、生徒が休みがちになると、担任の先生や学年主任から報告があります。養護教諭からも毎日報告がありますので、それを見ながら適時対応しています。気になった生徒には、こちらからも積極的に話すようにしています。「これは、相談室に話を持って行ったほうがいいのでは」というケースは、担任にその旨を伝えます。ですから、困りあぐねたまま、そのまま何も手を施さなかったということはありません。

平山校長●小学校のほうも、先ずは担任から、登校を渋っているような子どもの状況は報告があります。その時にどう対応していこうかというのは話し合いますし、子どもの状態が改善されないようであれば、相談室でカウンセリングを受けてもらうよう促します。幸本先生●SCの先生は毎日保健室に来室してくれるので、登校状況や気になる子の様子をお話ししています。気になる子が休みがちになった時、SCの先生は直ぐに保健室に来てくれて、その子どもについての情報を私たちと共有します。また、SCの先生方は気になる子どもの教室に出向いて様子を見て、SCの先生が感じたことを担任の先生に話して、児童の様子を共有するようにしています。渡邉SC●学校内での子どもの様子を見るというのは、SCにとっては非常に重要なことです。幼稚園や小学校の保護者からよく寄せら

れる要望が、「親が見ていないところでの我が子の様子がどうなのかを知りたい」というものだったりします。幸本先生●保健室では休み時間を含め、私た

ち養護教諭はなかなか抜けられませんので、カウンセラーの先生が問題を抱える子の様子をさり気なく見るというのは、養護の立場からも安心です。早川園長●幼稚園では、お母様方がSCの先生方と面談した後、「こういう話をしてきました」とお知らせいただけるので、「では、お子さんのことについて、一緒に注意深く見守っていきましょう」というサポートができています。また、お母様がご自分の悩みをSCの先生方に相談したことで、お子さんとの関わり方が変わり、そのことでお子さんが変わるという流れが、今のところはできているように思います。平山校長●おうちの方が安定すると、子どもも安定してくるのですよね。堤校長●中高生になると、自分の中で隠しておきたいことが増えてきます。それも成長のひとつのプロセスです。でも、どうしてもそれを吐き出したいという子もいます。そういうところを担任なり養護教諭が、早めに気がつくということがポイントになるのですが、日出の場合、保健室だけでなく職員室を生徒が気軽に訪れたり、先生と生徒の心理的な距離が近いのか、他の学校に比べ、子どもたち

の変化を捉えやすい環境にあると思います。直接授業を受け持っていない先生でも、生徒のことをよく見ていて知っています。逆に生徒たちも教わっていない先生のことをよく知っています。

ですから、一人ひとりの生徒を目にする機会、見守れる機会は多いと思います。野口先生●勉強のことなどは、担任の先生に相談すると逆にハッパをかけられるので相談しにくい分、保健室に悩みを打ち明けに来る子もいますよ。

児玉●最近、新聞等にも出てきていますが、文部科学省が提言している、いわゆる「チーム学校」ということについては、まさに日出学園はその体制がすでに取れているので、非常に大きなアドバンテージです。臨床心理士とソーシャルワーカーの両方の先生が日替わりであっても常駐している環境は、本当に稀だと思います。そのあたりについて、特に平山校長は公立の学校を経験されてきている中で、日出学園の体制についてはどのように評価されますか?平山校長●本当に恵まれていますよね。市川市の場合、公立小学校には、「ゆとろぎ相談員」という、特に資格を必要としないライフカウンセラーやスクールカウンセラーがいます。中学校には臨床心理士などの資格を持った心理の専門家がライフカウンセラーとして配置されていますが、常勤ではありません。しかも、ソーシャルワーカーが学校に入るというのはなかなか難しく、その点、日出学園にはソーシャルワーカーも臨床心理士も常駐しているというのは大きなメリットです。

こうした専門のSCの先生を中心に、『チーム日出』として学校全体が機能していると思います。子どもは学校に自分の居場所があって、本当に元気に楽しく過ごしてくれることが一番です。そのためには、担任だけに任せないで、学校全体でチームとなって取りかか

るということが大事だと思います。早川園長●保護者の方が子育てにお悩みの時に、「カウンセラーの先生に相談してみては?」とお勧めすると、「うちの子はちょっと特別なのかしら?」と思い悩んでしまう方もいらしたりしますが、「そうではないですよ。お母さんお一人で重く受け止めないで、スクールカウンセラーの先生をはじめ『チーム日出』のみんなでお子さんを見守っていきますから、気軽に相談をされてみてはいかがでしょうか?」と話したりしています。渡邉SC●子どもたちへの対応は、「早期発見・早期対応」に尽きます。何か問題になりそうなことが起き始めているという時にいち早くキャッチできるようにしたいですし、起き始めの時にそれをキャッチした先生方から、子ど

もたちへ「相談室に行ってみては?」と背中を後押ししていただければと思います。栃木SC:私たちは、学園の中では「黒子」だと思っています。表舞台には立たずとも、教育の現場で子どもたちに常に接している先生方が少しでも長く子どもたちと関われるように、私たちは黒子に徹したいと思います。

児童や生徒たちが相談室を訪れやすいよう、こちらからも積極的に小学校や中学・高等学校の教室に足を運んで顔を覚えてもらって、子どもたちとの距離を縮めることができたらなと思っています。児玉●分かりました。これからも「チーム日出」として一致協力しながら、子どもたちの日出学園での生活がより楽しいものになるよう、その環境を作っていけたらと思います。どうもありがとうございました。

学校全体で連携して子どもを支援する「チーム日出」のスクールカウンセリング体制

日出学園では子どもたちが憂いなく、健全で楽しい教育環境の下で毎日を過ごせるよう、スクールカウンセラーを中心とした「チーム日出」のカウンセリング体制で子どもたちを見守り、困った時や悩みを抱えた時には、子どもたちや保護者からの相談に対応しています。今回はスクールカウンセラー、幼稚園長・学校長、養護教諭による座談会を企画。「チーム日出」のスクールカウンセリングの活動について語っていただきました。ここにそのダイジェスト版を掲載いたします。

日出学園幼稚園

早川 好江園長

日出学園 学園業務部

児玉 孝喜

出席者■渡邉 馨 栃木 由布子

(スクールカウンセラー)

座談会

今回の座談会の「完全版」については、日出学園HPの「日出学園のたより 学園通信」のページから閲覧いただけます。 http://www.hinode.ed.jp/

スクールカウンセラーの客観的な目で見た園児の様子を、保護者も受け止めています。

文科省の提唱する「チーム学校」を実践している日出学園。その体制は大きなアドバンテージです。

早川 好江 幼稚園長平山 淳子 小学校長 堤  雅義 中学・高等学校長

幸本 みなみ(小学校 養護教諭)野口 満里亜(中高 養護教諭)

進 行■児玉 孝喜(学園業務部) ※以下敬称略

組みの中で少しずつ将来に目を向けさせる機会を増やしています。その一環として、先日、2年生と3年生は職場体験に行ってきました。

今年はコミュニケーション力強化という目標を掲げ、自己の関心、将来の志望、適性などを考慮して体験やインタビュー先を決め、自力交渉に挑戦しました。その結果、動物病院や幼稚園、テレビ局、ゲーム業界など、多様な業種の職場体験をすることができました。交渉時に苦戦した生徒もおりましたが、多くの生徒が満ち足りた顔で戻ってきました。 

高等学校では、学年に応じて将来を見据えて自分の進路を考える機会が用意されています。4年生を対象とした「職業を語る会」は、保護者の方にご協力をいただき、職業を選んだ理由や、仕事のやり甲斐などをご自身の経験をもとにお話しいただく会です。今年も税理士や医師、ホテル支配人など様々な職種の方々

進路を考える上で大切なのは、自分の将来を思い描く力を持つことです。ともすると「なんとなく」という言葉以上の理由を見いだせないまま進路選択をしてしまう者がいますが、グローバル化が進み、前例のない社会になっていくからこそ、自分がどう生きていきたいのかをしっかりと考えながら進路を模索することが、今後ますます重要になってきます。

中学校のキャリア教育では、「自分を知る」「他者を知る」「社会を知る」という枠

好印象を与えることが少ないなどの声も聞かれます。

また、最も学力が伸びる時期に合格が決まってしまうため、入学後の学力不足なども指摘されています。指定校推薦は強い意志を持って選択した第一志望校で、様々なことを熟慮した上で利用を決断してください。

(進路指導部 部長:釣島ゆきの)

から貴重なお話を伺うことができました。この他、出張講義、卒業生を囲む会、進路講演会など進路行事は年間を通じて行われています。

これらの機会を単なる通過点とせず、自身の糧に変えた生徒たちは、次第に自分の進路を見つけ、それを叶えようと、入試に挑戦していきます。

数ある入試制度の中で、合格に最も近いのが『指定校推薦入試』です。指定校推薦入試とは、大学と高校とが長年にわたって築いてきた信頼関係に基づき、指定学部・指定学科への進学を前提として実施されるものです。

本校では毎年、学年の約1割の生徒がこの制度を利用しています(右表)。

指定校推薦入試で入学した学生は地道に努力できるため、就職活動でも結果を残すと言われる一方、利用した入試形態を面接で問われた際に東京銀座の資生堂本社での職場体験

将来を見据えた進学支援中学・高等学校でのキャリア教育と、『指定校推薦入試』の現状

中 学・

高等学校

学習院大学淑徳大学上智大学成城大学東京家政大学東京経済大学東邦大学

経済学部総合福祉学部理工学部経済学部(2)家政学部経営学部薬学部

獨協大学日本大学日本薬科大学フェリス女学院大学

明治学院大学

立教大学

経済学部理工学部薬学部国際交流部経済学部心理学部文学部(2)

2015 年度 指定校推薦による進学先(16名)

大学などの情報を検索したり、進路相談に訪れる生徒で賑わう進路指導室

中学校でのキャリア教育の取り組み

文部科学省初等中等教育局教育課教科調査官 赤堀博行氏の指導により、小学校教員が全員参加して、道徳教育についての講演会開催

授業研究(道徳)の授業後、赤堀調査官による指導研修を実施

第10回 千葉県私立小学校研修会を日出学園小学校にて開催 ※公開授業/講演会講演①「これからの道徳教育について」赤堀調査官 講演講演②「ニュース深読み プレゼンから読み解くコミュニケーション術」NHKアナウンサー 中山準之助氏講演

6月6日

9月26日

11月28日

▼▼

平成27年度 日出学園小学校学校目標『思いやりのある子』道徳目標『人を思いやり自ら誠実に

行動する子を育てる』

平成27年度「第 10 回千葉県私学小学校研修会」までの本学園の取り組み日出学園小学校

平山 淳子校長我が校はスクールカウンセラーを中心に、「チーム日出」として学校全体が機能していると思います。

日出学園中学・高等学校

堤 雅義校長先生と生徒の心理的な距離が近いのが日出の特長。先生は生徒のことをよく見ています。

相談室 スクールカウンセラー臨床心理士

渡邉 馨先生私たちが直に教室で子どもの様子を見ることは、カウンセリングにおいて非常に重要なことです。

相談室 スクールカウンセラーソーシャルワーカー

栃木 由布子先生子どもたちや保護者の方の負担が少しでも軽減するよう、黒子に徹し、共に考えていきたいです。

日出学園中学・高等学校 養護教諭

野口 満里亜先生

日出学園小学校 養護教諭

幸本 みなみ先生

勉強での悩みは先生には言えない分、それを保健室の私たちに打ち明けに来る子もいます。

スクールカウンセラーの先生とは常に情報を共有し、教室での様子も観察してもらっています。

担任・学校長・相談室との連携体制担任・学校長・相談室との連携体制

『チーム学校』として機能する日出学園『チーム学校』として機能する日出学園

143588_ink4C_FM20_150303 2015/09/24 10:32 ページ 3

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小 学 校

スクールソーシャルワーカー(SSW)は、児童・生徒に一方的な治療・心理的ケアはせず、常に家庭・友人等、児童・生徒に関わるあらゆる状況を視野に入れた働きかけを行い、必要があれば医療機関等とを繋ぐコーディネーター的機能を果たす精神保健福祉士です。

特徴としては、SSWが答えを出すのではなく、相談者自らが対処する能力を高めるように支援を

特集学校全体で連携して子どもを支援する「チーム日出」のスクールカウンセリング体制

H I N O D E G A K U E N C O M M U N I C A T I O N P A P E R

学園通信「日出」 Vol.17 2015年10月1日発行

http://www.hinode.ed. jp/発行 学校法人日出学園

〒272-0824 千葉県市川市菅野3-23-1TEL 047-323-3000 FAX 047-324- 0921

日出学園の教育目標や生徒たちの学園での様子を発信する年3回発行の情報紙です。

スクールカウンセラー(SC)は、児童・生徒の心理的ケアを行う臨床心理士です。SCは以下の2点を心がけています。

第1に「外部性を持つこと」。これは児童や生徒の成績評価を行わず、保護者や教職員と利害関係がないことを意味します。話を聞く人が中立公正で、相談の秘密が守られ、話をするメリットがないと相談しづらいでしょう。ただ、これはSCだけではなく、スクールソーシャルワーカー(SSW)など、学校に関わる外部専門家が持っていなければいけない特性です。日出学園では、相談室は各学校ではなく学園本部に所属しています。これにより「外部性」を組織全体としても担保しています。

第2に、「子どもたちの話の背後にあることが分かること」。相談は一対一で話し合うことが多く、その場で話をしっかりと聞き、その人の心の動き、感情の変化を受け取ることが必要です。専門家だと期待して相談したのに、聞き手が鈍感で、何も分かってもらえなかったと思うと台無しです。そうならないよう、専門家として話をきちんと聞き、話の背後にある考えや感情をしっかり理解できるような訓練を受け実践しています。

このように、SCは日出学園の一員として子どもに関わると同時に、外部性を持った人、子どもの発達のエキスパートとして、児童・生徒の心理的ケアを行っております。

Vol.172015年10月

1

T O P I C S / P E O P L E

日出学園 トピックス/人・ひと・ヒト2015 年 10 月 1 日 学校法人 日出学園発行 学園通信「日出」Vol.17

4

外部性を持つこと、

話の背後をよく理解することを

心がけて、子どもたちの心理的ケアを

日出学園 相談室 スクールカウンセラー

渡邉 馨

平成28年度 募集要項

推薦

一般Ⅰ期一般Ⅱ期

推薦入試:30名程度一般入試Ⅰ期:50名程度一般入試Ⅱ期:20名程度

推薦入試:30名程度一般入試:30名程度

3年保育(3歳児)…約40名2年保育(4歳児)…約10名

●WEB:2015年10月15日(木)〜10月20日(火)

15時まで

2015年10月22日(木)2015年10月23日(金)2015年10月24日(土)

2015年10月21日(水)8時30分〜左記のいずれか1日

2015年10月24日(土)速達郵便にて発送

●WEB:2015年10月1日(木)〜10月19日(月)

12時締切●WEB:2015年10月1日(木)〜

2016年1月9日(土)15時締切

●推  薦:2015年12月1日(火)国語/算数/作文/面接 ●一般Ⅰ期:2016年1月20日(水)国語/算数/社会/理科/面接●一般Ⅱ期:2016年1月23日(土)国語/算数/社会/理科/面接

●推薦:2016年1月18日(月)国語/数学/英語●一般:2016年1月18日(月)国語/数学/英語/面接

●推薦:2016年1月19日(火)在籍中学校に郵送●一般:2016年1月19日(火)

13時〜14時/WEB:12時〜14時

●推  薦:2015年12月2日(水)13時〜14時/WEB:12時〜14時●一般Ⅰ期:2016年1月21日(木)13時〜14時/WEB:12時〜14時●一般Ⅱ期:2016年1月24日(日)11時〜12時/WEB:10時〜12時

102名(男女)募 集 人 数

願 書 受 付

試 験 日 時

合 格 発 表

幼稚園 小学校 中学校 高等学校

私塾教育の理念に根ざした「チーム日出」今回の特集は、スクールカウンセリング体制

として「チーム日出」を取り上げました。生徒・児童を取り巻く環境が変化し、スクールカウンセラーの必要性が高 まってきた今だからこそ、創立以来日出学園が取組んできた家庭的で私塾教育の理念が重要なのだと考えます。これからも、学力と人間力の向上を中心とした、 厳しいが愛情あふれる学園環境の構築に努めてまいります。

発行人 学校法人日出学園 学園長 青木 貞雄

発  行 平成27年 10月1日編集発行人 青木貞雄(学校法人日出学園 学園長)編  集 学園通信「日出」編集委員会

幼 稚 園 青柳 綾 小 学 校 北澤貞夫 齋藤かよ子中学・高等学校 石川 茂  小池 晃 法人企画室 児玉尚樹 児玉孝喜 今村 満

編集後記

学園通信「日出」 Vol.17 2015年10月号※本紙掲載記事の無断転載を禁じます。

私が日出学園小学校を卒業したのは今から42年も前のこと。今は北海道知床半島にいます。地元斜里町が設立した知床財団という組織に所属して、具体的に何をしているかと問われて、いささか乱暴に答えるなら「ヒグマを始めとする野生動物を相手にする仕事」ということになりましょうか。小学校卒業から今までのことを記すには字数が

足りないので、知床に至る道の端緒、30歳を過ぎた時のことから記します。当時、すでにバブルははじけ、再就職先を探していた私は、日本初の自然環境系専門学校ができるという新聞記事に目を留めました。それなりに貯金はある、少し回り道をしてみよう、と、そこに入学願書を出したの

が始まりです。もともと、生物や自然環境問題には人並みかそれ以上に興味を持っていたため、入学してからの知識・情報の吸収は自分でも驚くほどでした。それなりの好成績で卒業した後は、その専門学校のカリキュラム作成を担当していた自然環境系の組織に招かれるような形で再就職することができました。そこに12年ほど勤めた後、40代半ばで知床への転職です。今の業務では銃を使うことが少なからずありま

す。合気道三段に加え猟銃所持者とくれば、ずいぶん野蛮な人だと思われるかもしれないと、恐る恐る記していますが、猟銃を使う機会としては、ヒグマの追い払いが挙げられます。人の暮らしの

近くをうろつくヒグマは、山にお帰りいただきたいわけですが、カラスやノラ猫と違って、近づいてシッシッと追い払うわけにはいきません。そのため、花火弾・ゴム弾といった非致死的な弾を銃という飛び道具で、文字通り「飛ばす」わけです。

30過ぎの専門学校入学を機に、大きく自然環境保全へと舵を切った我が人生。何かを始めるのに遅すぎることはない、という程度のことは言える人生かな、と思っています。1961年、千葉県市川市生まれ。日出小学校卒後、中高は白百合学園、大学は早稲田へ進学。大学時代は勉強そっちのけで合気道に打ち込む(三段取得。全国学生大会「女子演武の部」優勝)。紆余曲折を経た後、現在は世界自然遺産の地、知床で就業中。

公益財団法人 知床財団新藤 薫さん(54)

Kaoru Shindou

Message From HINODE Alumni

巻 頭 言

40代半ばで知床の地で野生動物の保護の仕事に転職。「何かを始めるのに、遅すぎるということはありません」

世界遺産・知床の自然を守り、次世代に繋ぐのが新藤さんの役割

する立場をとること、問題の未然防止や早期対応を教員と協働し、チームとして課題の解決にあたることが挙げられます。

またSSWは、①児童・生徒の利益を最優先する、②一人ひとりの児童・生徒を尊重する、③児童・生徒だけでなく周囲の人との関係は対等であり、パートナーとして関わる、④問題より可能性に焦点を当てること、以上を心がけています。

問題より可能性に焦点を当てて

子どもたちが力を発揮できるよう

支援を心がけたい

今春、小学校のクラブ活動にラクロス部が創設され、初の対外試合となる「小学生ラクロックス大会」(主催:NPO法人キッズサポーター・湘南ぴっころ/共催:日本体育大学ラクロス部)に、日出学園ラクロス部は3つのチームを結成し、参加しました。

クラブが誕生してまだ3ヶ月足らず。週1回のクラブ活動に加え、大会参加が決まってからは子どもたちが自主的に朝練習に励み、今回の大会に臨みました。

参加チームは日出学園のほか、慶應幼稚舎や江戸川区立大杉第2小学校、それ

に調布や湘南のクラブチームなど5団体9チームが、世田谷区の日本体育大学のグラウンドに集い、午前のリーグ戦、午後の決勝トーナメントを戦いました。

その中で、日出学園Bチームは全勝優勝の快挙! さらに優勝チームから植草

大和君(6年)が優秀選手賞に選ばれるなど、クラブ結成3ヶ月とは思えない活躍でした。日出学園小学校の卒業生、ラクロス日本代表の岡部光人さんが監督を務めるラクロス部の、今後の活動に注目です!

ラクロス部創設。初の交流戦で優勝の快挙!ラクロス日本代表・日出学園OBの岡部光人さんが監督に就任6月21日(日)〜日本体育大学 世田谷キャンパス〜

日体大世田谷キャンパスで、ラクロス部の大学生と記念撮影

高等学校軟式野球部は、5月の春季県大会で準優勝し、4年ぶり3回目の関東大会出場(春季)を決めました。春季大会の目標は関東大会の出場権を得ること。それには3つの理由がありました。1. 現部員は上位大会を知らない。夏の大

会までにどうしても上位大会を経験す る必要があった。

2. 関東大会に出場するチームはほとんど 登録選手20名で挑んでくる。本校はい まだその人数に達したことがなく、上位大会では1人が2倍の運動量、雑務をこなさなければならない。そうした動 き、分担を確認する必要があった。

3. 宿泊を要する場合、栄養管理や洗濯、  試合に合わせた起床、消灯を自分たちで調整しなければならない。優秀なチームは早朝からランニングや素振り、ミーティングを行い、勝つために必要なルーティンを持っている。しかし、本校にはそれが欠けている。優秀な

チームをお手本とし、本校独自のルー ティン化を完成させたかった。さらに関東大会では、夜の8時以降は

スマートホンを預かり、外出禁止にしました。理由は夏の敵は猛暑であること。睡眠不足は即負けを意味します。こういうことを当たり前にできるチームが、隙のない強いチームへと育つのです。

関東大会では予想通り経験不足から失点を重ね、1回戦敗退。夏の選手権予選では惜しくも決勝戦で敗退し、上位大会進出はなりませんでした。しかし、チームは着実に成長しており、上位大会も経験。たとえ部員が10名でも2倍の運動量と雑務をこなして秋季大会を勝ち抜いてほしいものです。 (顧問:大山雄一郎)

高校軟式野球部関東大会に出場春季千葉県大会で準優勝。

我が子の成長を間近に見ながらも、子どもの心の内や脳の発達がどのように変化しているのか、その仕組みを私たちは具体的に知る由もありません。6月17日に幼稚園で行われました「子育て支援講演会」では、お茶の水女子大学名誉教授であり、発達心理学、認知心理学、保育学の第一人者、内田伸子先生を講師にお招き

して、内田先生の長年の研究データなどを交えながら、小さなお子さんを持つお母様方に、子育てのためのヒントがたくさんちりば

められた講演をしていただきました。

例えば、子どもを伸ばすには「ほめる・はげます・(視野を)ひろげる」の3つのHを。子どもの自発性を促し、問題解決能力を伸ばすには、強制型より共有型の躾を。一緒に活動する時間が長い一斉保育より自由遊びの時間が長い自由保育のほうが、遊びから様々なことを『楽習』して脳が活き活きと働き、語彙力も向上する等々。

この自由保育の保育メソッドは、日出学園幼稚園の保育方針の根幹を成すもの。講演会の後、お母様方からは「自由保育の確かさを学術的に説いてくださり、改めて納得しました」などの声が聞かれました。今回の講演のタイトルでもある内田先生の近著、「子育てに『もう遅い』はありません」は、多くの保護者の皆様にぜひお勧めしたい一冊です(上写真)。

内田伸子先生をお招きして「子育て支援講演会」開催テーマは《子育てに「もう遅い」はありません》6月17日(水)〜幼稚園ホール〜

幼 稚 園

中 学・

高等学校

結成3ヶ月とは思えない活躍のBチーム(オレンジのビブス)

90分の予定時間を超えても先生のお話に熱心に耳を傾けるお母様方

内田伸子先生

私は今から10年前に日出学園小学校を卒業しました。現在はお世話になった日出学園で教員として働き、小学校2年生の担任をしています。久しぶりに帰ってきた母校は新校舎になり、雰囲気も大きく変わりましたが、児童の笑顔と元気いっぱいな姿で溢れかえっている様子は、私が子どもの時から変わりません。日出の制服を着た生徒たちを見ると、小学生の頃の思い出が今でも鮮明に蘇ります。

小学校に入学した頃の私は体が小さく内気な性格でした。涙を流しながら登下校することもあり、両親も手を焼いていたことだろうと思います。しかし、どんな時でも

私を暖かく見守ってくださる先生方のおかげで、学校に行くことが毎日の楽しみへと変わりました。そして、小学校を卒業してから、お世話になった先生方はいつの間にか私自身の目標となっていました。子どもと接するのが好きだったこともあり、中学3年生の頃から児童ボランティアを続け、教員の仕事に就くことを志すようになりました。

今度は、私が教員として次の世代を担う子どもたちに、夢を持つきっかけを与える立場です。大好きな母校で後輩の児童と関わっていけることを、大変嬉しく思います。これからも思いやりの心にあふれた日出っ子を育てるため、精一杯努めていきます。

Teacher Introduction《先生のご紹介》

小学校時代の先生方がやがて私の目標に小学校 橋本 雄平先生

優秀選手賞の植草くん

基 盤焦 点目 標役 割機 能

イメージ

スクールカウンセラー(SC)心理学個人の内面個人の変容治療者助言・援助<インドア派>・個人の心理面の葛藤に焦点を当てる・問題解決は相談室の中で行われる

SCは児童・生徒本人の心の問題に注目し、SSWは、児童・生徒を取り巻く環境に注目し、問題解決を図るという専門性の違いがあります

スクールソーシャルワーカー(SSW)社会福祉個人とその周りの環境生活の質の向上パートナー(協働関係)助言・関係調整・仲介・代弁<アウトドア派>・個人と環境との相互影響に焦点を当てる・問題解決は個人と環境の関係においてなされる

栃木 由布子

日出学園 相談室 スクールソーシャルワーカー

第一志望入試

一般入試

●WEB:2015年10月26日(木)〜11月10日(火)

12時締切第一志望

一般 2015年11月12日(木)8時30分〜

2015年10月22日(木)13時〜14時第一志望

一般 2015年11月13日(金)13時〜14時

●WEB:2015年10月1日(木)〜11月20日(金)15時締切

●WEB:2015年10月1日(木)〜2016年1月13日(水)15時締切

●WEB:2015年10月1日(木)〜2016年1月22日(金)15時締切

学園歌斉唱。勝利したチームのみがグラウンドで斉唱できる

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