欧州の参画政策の報告ー主にドイツの事例ー

NPO法人 Rights副代表理事 小串聡彦

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自己紹介

• 小串聡彦（Toshihiko Ogushi)• 1986年生まれ• スウェーデン・ウプサラ大学政治行政学科卒• 慶應義塾大学 EUSI研究員（EU研究所）• 千葉市・自転車によるまちづくり市民委員会• NPO Rightsの副代表理事

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目次

1. 参画政策とは何か

2. 欧州全体（EU）の若者政策の枠組み

3. 欧州視察からの事例紹介（主にドイツ）

4. まとめ

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欧州の写真

第一部：若者参画とは何か？

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参画政策の参画とは？

「参画は意思決定過程への関与」

ー政治参加は、政治領域の意思決定参画ー

① 間接的な参画（議会選挙・首長選挙）

② 直接的な参画（委員会・フォーラム等）

×単に見てるだけは良い参画とはいわない

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参画度高

公的領域（→政治）私的領域

参画度低 6

議会 行政政治領域

市民

日本の現状：若者の政治参加の低下

社会領域

若者利益団体の不在

若者の投票率低下

直接参画（審議会、政策委員会、イベント、フォーラム）

間接参画（選挙）

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欧州の写真第二部：EUの若者政策の概観

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EUの若者政策の概観

欧州における若者政策の焦点の変化「1970年̃80年代」

道徳、健全育成、スポーツ・文化・レジャーの保障「1990年代～」

雇用、インフォーマル教育、社会的包摂、参画

※若者政策は、一般的に若者を取り巻く社会・経済・教育的状況を改善し、自己や能力形成、社会的自立を促す幅広い政策

2001年の「EU若者白書」でも上記分野を強調2009年の「EU若者戦略」で個別策を規定(2010-2018)

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（参考）EUの若者政策の11要素

1. インフォーマル教育

2. ユースワーカ―の人材育成

3. 若者に関する法律

4. 若者団体向けの予算

5. マルチレベルへの対応

6. 若者への情報提供

7. 若者研究

8. 参画枠組み・支援

9. 省庁分野横断型の協力

10. イノベーション

11. 若者助言組織

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効率的な実施を後押し

EUの若者政策の枠組み

参画政策

雇用分野 教育分野

住宅 都市交通

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（参考）EUの若者政策の個別アジェンダ

ＥＵの若者戦略（2010-2018）

1. 教育と訓練 ５．参画2. 雇用と起業 ６. ボランティア3. 健康と福祉 ７. 文化と創造4. 社会的包摂 ８. 若者と世界

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（参考）若者政策は成長戦略の一部

1. 雇用：20-64歳の就業率を75%まで高める2. R&D : GDP比で3%まで引き上げ3. 気候変動とエネルギー：20/20/20目標4. 教育：

•学校中退率を10%以下に抑える（NEET予防）•30-34歳の「第三の教育」修了割合を40%へ

5. 貧困と社会的排除との戦い：•貧困と社会的に排除される人を2000万減少

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第三部：EU・ドイツの個別事例

１：若者協議会の意思決定参画プログラム～構造的対話（Structured Dialogue）の事例～

２：ドイツ連邦若者協議会・ベルリン州若者協議会① オンライン参画ツール（ICT)の活用② ボランティア（FSJ）の推進～人材育成～

３：ベルリン・パンコウ地区①子どもフォーラム ②ユースジュリー③U18（模擬選挙プログラム）の実施

４：生徒会支援団体（生徒会活性化）

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若者協議会（Youth Council）とは

目的：若者団体の連合組織で、①若者の意見集約をし、意見反映のために政策決定者にロビーイング、②若者団体の情報共有（ベストプラクティス）を実施

欧州レベル：欧州若者フォーラム（EuropeanYouth Forum）で、40カ国の若者協議会および国際NGOのメンバー約100団体によって構成。

国レベル：各国の若者団体の連合組織で、ほとんどの国に存在するが、構成団体や機能は差がある。

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欧州若者フォーラム EUの行政及び議会

EUレベル若者連合組織（Youth Forum)

各国レベル若者協議会(YouthCouncil)

州・市町村若者協議会

各国の若者協議会 国際NGO

独 英 蘭瑞各国の行政及び議会

州・市町村行政及び議会

EUにおける構造的対話の概要

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