クライアント識別コードと強制承認コード -...

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クライアント識別コードと強制承認コード

この章では、コールアクセスとコールアカウンティングの管理を可能にする強制承認コード

(FAC)とクライアント識別コード(CMC)に関する情報を提供します。CMCは、課金可能なクライアントに対するコールアカウンティングと課金を支援し、強制承認コードは特定のユー

ザが発信できるコールのタイプを規定します。

クライアント識別コード機能を有効にすると、コールが特定のクライアントに関連していること

を示すコードをユーザが入力する必要があります。コールアカウンティングと課金の目的で、

顧客、学生などのユーザにクライアント識別コードを割り当てることができます。強制承認コー

ド機能を有効にすると、ユーザがコールを確立する前に有効な承認コードを入力する必要があり

ます。

CMC機能と FAC機能を使用するには、ルートパターンを変更し、ダイヤルプランドキュメントを更新して各ルートパターンに対する FACや CMCの有効化または無効化を反映させる必要があります。

• クライアント識別コードと強制承認コードの設定, 2 ページ

• クライアント識別コード, 3 ページ

• 強制承認コード, 4 ページ

• インタラクションおよび制限事項, 4 ページ

• システム要件, 7 ページ

• CMCおよび FACのインストール, 7 ページ

• クライアント識別コードの設定, 8 ページ

• 強制承認コードの設定, 10 ページ

• ユーザへの情報提供, 12 ページ

Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービスガイドリリース 9.1(1) 1

クライアント識別コードと強制承認コードの設定強制承認コード(FAC)とクライアント識別コード(CMC)を使用すると、コールへのアクセスとアカウンティングを管理できます。 CMCは、課金可能なクライアントに対するコールアカウンティングと課金を支援し、強制承認コードは特定のユーザが発信できるコールのタイプを規定

します。

クライアント識別コード機能を有効にすると、コールが特定のクライアントに関連していること

を示すコードをユーザが入力する必要があります。コールアカウンティングと課金の目的で、顧

客、学生などのユーザにクライアント識別コードを割り当てることができます。強制承認コード

機能を有効にすると、ユーザがコールを確立する前に有効な承認コードを入力する必要がありま

す。

クライアント識別コードと強制承認コードを設定するには、以下の手順を実行します。

手順

ステップ 1 機能の制限を確認します。

ステップ 2 システムを設計し文書化します。たとえば、追跡するクライアントマターのリストを作成しま

す。

ステップ 3 Cisco Unified Communications Managerの管理ページまたは一括管理ツール(BAT)を使用して、コードを挿入します。

小規模または大規模なコードのバッチとして BATを使用することを検討します。BAT内のカンマ区切り値(CSV)ファイルは、コード、対応する名前、対応するレベルなどを計画するために役立ちます。

ヒント

ステップ 4 FACまたは CMCを有効にするには、Cisco Unified CommunicationsManagerの管理ページでルートパターンを追加または更新します。

ステップ 5 ダイヤルプランドキュメントを更新するか、BAT CSVファイルのプリントアウトをダイヤルプランドキュメントとともに保管します。

ステップ 6 たとえば、コードなどの必要なすべての情報をユーザに提供し、機能の動作を説明します。

関連トピック

クライアント識別コードと強制承認コード, (1ページ)インタラクションおよび制限事項, (4ページ)クライアント識別コード, (3ページ)強制承認コード, (4ページ)クライアント識別コードの設定, (8ページ)強制承認コードの設定, (10ページ)クライアント識別コードの有効化, (9ページ)強制承認コードの有効化, (11ページ)ユーザへの情報提供, (12ページ)

Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービスガイドリリース 9.1(1)2

クライアント識別コードと強制承認コード

クライアント識別コードと強制承認コードの設定

クライアント識別コードクライアント識別コード機能を使用する場合、ユーザはクライアント識別コードを入力して、特

定のダイヤルされた番号に接続する必要があります。ルートパターンを使用して CMCを有効または無効にし、複数のクライアント識別コードを設定できます。 CMC対応のルートパターンを使用してルーティングされる番号をダイヤルすると、ユーザはトーンによってクライアント識別

コードの入力を求められます。ユーザが有効なCMCを入力すると、コールが開始されます。ユーザが無効なコードを入力すると、リオーダーが発生します。 CMCは CDRに書き込みを行うため、CDR Analysis and Reporting(CAR)を使用して情報を収集できます。CARはクライアントのアカウンティングと料金請求のレポートを生成します。

クライアント識別コード機能は、各クライアントのコールの長さを追跡する必要がある法律事務

所、会計事務所、コンサルティング会社、その他の企業や組織などで役立ちます。 CMCを実装する前に、CMCを通して追跡するクライアントグループ、個人、集団などのすべてのリストを入手しておく必要があります。コードを連続して割り当てるか、任意の順番で割り当てるか、ま

たは既存のクライアント番号を CMCに使用するかなど、特定のコード構造が必要であるかどうかを決定します。追跡する各クライアント(またはグループ、個人など)には、Cisco UnifiedCommunications Managerの管理ページの [CMCの設定(Client Matter Codes Configuration)]ウィンドウでクライアント識別コードを追加する必要があります。次に、Cisco Unified CommunicationsManagerの管理ページで、新しいまたは既存のルートパターンに対して CMCを有効にする必要があります。CMCを設定した後、CMC対応のルートパターンを指定するようにダイヤルプランのドキュメントを更新したことを確認します。

ほとんどのコールでユーザがCMCを入力するように設定する場合は、ダイヤルプランのほとんどまたはすべてのルートパターンで、CMCを有効にすることを考慮してください。このような場合、ユーザはクライアントに関連していないコールに関しては、CMCとコードを 1つ(555など)取得する必要があります。すべてのコールが自動的にユーザに対して CMCの入力を求めるため、ユーザは、CMCを起動したり、特別な数字をダイヤルしたりする必要はありません。たとえば、ユーザが電話番号をダイヤルして、システムからユーザにクライアン

トコードが要求されるとします。コールがクライアント識別に関係している場合は、ユーザ

が該当する CMCを入力します。コールがクライアントに関係していない場合は、ユーザが555を入力します。

ヒント

ユーザの選択番号を CMCのみにする必要がある場合は、たとえば、8で始まる電話番号が入力されたときにシステムからユーザにクライアントコードが要求される 8.@などのCMC専用の新しいルートパターンを検討します。このような方法で CMCを実装すると、CMCを起動する手段を提供しながら、既存のダイヤルプランをそのまま残すことができます。たとえば、

クライアントに関連するコールでは、ユーザは 8-214-555-1234をダイヤルして、CMCを起動します。クライアントに関連しない一般的なコールでは、ユーザは通常どおり、214-555-1234だけをダイヤルします。

ヒント

Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービスガイドリリース 9.1(1) 3

クライアント識別コードと強制承認コード

クライアント識別コード

強制承認コードCisco Unified Communications Managerの管理ページのルートパターンを使用して FACを有効にする場合は、意図したコールの受信者に接続するために、承認コードを入力する必要があります。

ユーザがFAC対応のルートパターンを使用してルーティングされる番号をダイヤルすると、システムは承認コードの入力を求めるトーンを再生します。

CiscoUnifiedCommunicationsManagerの管理ページで、さまざまなレベルの承認を設定できます。ユーザ承認コードが、ダイヤルした番号へのルーティングに指定された承認のレベルに一致して

いないか、または超えている場合、ユーザにはリオーダー音が聞こえます。承認が受け入れられ

ると、コールが開始されます。承認の名前は呼詳細レコード(CDR)に書き込みを行うため、CDR Analysis and Reporting(CAR)を使用して情報を編成できます。CARはアカウンティングと料金請求のレポートを生成します。

FACは、単科大学や総合大学など、特定のクラスのコールへのアクセスを制限することで利点を得られるさまざまな組織で使用できます。同様に、一意の承認コードを割り当てることによっ

て、どのユーザがコールを発信したかを判別できます。各ユーザに承認コードを指定し、適切な

チェックボックスをオンにして、関連するルートパターンのFACを有効にし、そのルートパターンを使用したコールに最小限の承認レベルを指定します。 Cisco Unified Communications Managerの管理ページのルートパターンを更新した後、ダイヤルプランのドキュメントを更新して、FAC対応のルートパターンを定義し、承認レベルを設定します。

FACを実装するには、承認レベルのリストと対応する説明を作成して、レベルを定義する必要があります。承認レベルは 0~ 255の範囲で指定する必要があります。シスコでは任意の承認レベルを許容しているため、組織にとって意味のある番号を定義できます。レベルを定義する前に、

システムに対して設定できる例またはレベルを示した次の事項を検討してください。

•北米での州間の長距離電話に承認レベル 10を設定する。

•州内のコールは州間のコールよりもコストがかかることがあるため、北米での州内の長距離電話に承認レベル 20を設定する。

•国際電話に承認レベル 30を設定する。

承認レベルを 10ずつ増加することで、より多くの承認コードを追加する必要がある場合に備えたスケーラビリティのある構造を確立できます。

ヒント

インタラクションおよび制限事項クライアント識別コード(CMC)および強制承認コード(FAC)は、個別または一緒に実装することができます。たとえば、ユーザに対し、特定のクラスのコール(長距離電話など)をかける

ことを許可するとともに、特定のクライアントへのコールのクラスを割り当てるとします。前の

例で示したように CMCと FACを同時に実装した場合、ユーザは番号をダイヤルし、プロンプトが示されたらユーザ固有の承認コードを入力して、次のプロンプトでクライアント識別コードを

Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービスガイドリリース 9.1(1)4

クライアント識別コードと強制承認コード

強制承認コード

入力します。 CMCと FACのトーンはユーザには同じ音に聞こえるため、これらの機能では、最初のトーンの後で承認コードを、2番目のトーンの後で CMCを入力するようユーザに指示します。

Cisco Unified Communications Managerは、Cisco Unified Communications Managerに対して実行された通常のプロセスを処理する冗長性を備えています。

CMC機能と FAC機能は、SCCPを実行するすべての Cisco Unified IP PhoneとMGCP制御によるアナログゲートウェイで動作します。

CMCおよび FACを実装する前に、次の制限事項を確認してください。

• CMCの数は、Cisco Unified Communications Managerの起動に要する時間の長さに直接影響するので、CMCの数を60,000までに制限してください。この数を超えるCMCを設定すると、大幅な遅延が発生する場合があります。たとえば、400,000のCMCを持つシステムの場合は起動に 1時間かかり、100万の CMCを持つシステムの場合は起動に 4時間かかります。

•電話番号をダイヤルした後、聴覚に障がいのあるユーザは、承認コードまたはクライアント識別コードを入力する前に 1~ 2秒待つ必要があります。

• FACまたは CMC対応のルートパターンに自動転送されるコールは、コードを入力するユーザがいないため失敗します。この制限は、Cisco Unified Communications Managerの管理ページまたは Cisco Unified CMのユーザオプションのページで設定された自動転送に適用されます。自動転送を設定することはできますが、FACまたはCMC対応のルートパターンに転送されたすべてのコールはリオーダーになります。ユーザが [不在]ソフトキーを押し、FACまたは CMCが有効になっているルートパターンの番号を入力すると、ユーザはリオーダーを受信し、コールの自動転送は失敗します。

FACまたは CMCが有効なルートパターンにコールが自動転送されるような設定を防止することはできません。コードが入力されないため、これらのルートパターンを使用して転送さ

れたコールは切断されます。コール処理割り込みを最小限にするには、自動転送を設定する

前に番号をテストします。これを行うには、転送先の番号をダイヤルします。コードを入力

するように求められても、その番号への自動転送は設定しないでください。この方法をユー

ザにアドバイスし、転送コールが目的の宛先に到達しないことによって発生する苦情の件数

を削減します。

•シスコは、FACまたは CMCをローカライズしていません。 CMC機能と FAC機能は、CiscoUnified CommunicationsManagerがサポートしているどのロケールに対しても、同じデフォルトトーンを使用しています。

• Cisco Unified Communications Managerではユーザに対してコードの入力を求めるタイミングを判別できないため、CMC機能と FAC機能は、オーバーラップ送信をサポートしていません。 [ルートパターンの設定(Route Pattern Configuration)]ウィンドウの [強制承認コードが必須(Require Forced Authorization Code)]または [クライアント識別コードが必須(Require ClientMatter Code)]チェックボックスをオンにすると、[オーバーラップ送信を許可(Allow OverlapSending)]チェックボックスは無効になります。 [オーバーラップ送信を許可(Allow OverlapSending)]チェックボックスをオンにすると、[強制承認コードが必須(RequireForcedAuthorizationCode)]および [クライアント識別コードが必須(Require Client Matter Code)]チェックボックスは無効になります。

Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービスガイドリリース 9.1(1) 5

クライアント識別コードと強制承認コード

インタラクションおよび制限事項

• FACとCMCのトーンが再生されるのは、SCCPまたはSIPを実行するCiscoUnified IP Phone、TAPI/JTAPIポート、およびMGCP FXSポートの上だけです。

•トランクで FACまたは CMCのトーンを再生する方法がないため、FACまたは CMCを必要とするルートパターンが検出された場合、SIPトランク、H.323、またはMGCPゲートウェイから発信されるコールは失敗します。

• H.323アナログゲートウェイはトーンを再生できないため、FACまたは CMCをサポートしていません。

• FACと CMCをサポートする CTIデバイスには、制限事項があります。詳細については、CTI、JTAPI、および TAPIアプリケーションでの FAC/CMCの使用方法, (7ページ)を参照してください。

• Cisco WebDialerは FACと CMCをサポートしていません。

• Cisco IP Softphoneはトーンを再生できません。ただし、Cisco IP Softphoneユーザは、電話番号をダイヤルした後、コードを入力する前に 1~ 2秒待つことで、CMCおよび FACを使用できます。

• FACまたは CMCに #を追加しない場合、システムは T302タイマーを待ち、コールを延長します。

•ダイヤルした番号が FACまたはCMC対応のルートパターンを使用してルーティングされる場合、電話機の [リダイヤル]ソフトキーを押すときは、承認コードまたは CMCを入力する必要があります。シスコは、以前のコールで入力されたコードを保存しません。

•スピードダイヤルボタンには、承認コードまたはCMCを設定できません。システムがコードの入力を求めたら、コードを入力する必要があります。

Cisco 一括管理ツールの使用方法一括管理ツール(BAT)を使用すれば、CMCと FACを挿入、更新、または削除できます。このようなタスクの実行方法については、このリリースの Cisco Unified Communications Managerと互換性のある『Cisco Unified Communications Manager Bulk Administrationガイド』を参照してください。

CDR Analysis and Reporting の使用方法CDRAnalysis and Reporting(CAR)を使用すると、承認コード名、承認レベル、およびCMCの詳細などのコール詳細を提供するレポートを実行できます。CARでのレポートの生成方法については、『Cisco Unified Communications Manager CDR Analysis and Reporting Administration Guide』を参照してください。

Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービスガイドリリース 9.1(1)6

クライアント識別コードと強制承認コード

Cisco 一括管理ツールの使用方法

CTI、JTAPI、および TAPI アプリケーションでの FAC/CMC の使用方法ほとんどの場合、Cisco Unified Communications Managerは CTI、JTAPI、または TAPIアプリケーションに対して、ユーザがコール中にコードを入力する必要があることをアラートできます。

ユーザは、コールを発信したり、アドホック会議を作成したり、FACまたは CMC対応のルートパターンを使用して打診転送を実行したりする場合、トーンの受信後にコードを入力する必要が

あります。ユーザは、FACまたは CMC対応のルートパターンを使用してコールを転送またはブラインド転送する場合、トーンを受信しないため、アプリケーションがコードを Cisco UnifiedCommunications Managerに送信する必要があります。 Cisco Unified Communications Managerが適切なコードを受信した場合は、コールが意図した相手に接続されます。CiscoUnifiedCommunicationsManagerが適切なコードを受信しなかった場合は、Cisco Unified CommunicationsManagerが不明なコードを示すエラーを送信します。

Cisco Unified Communications Managerは FACまたは CMCに対応したルートパターン経由の自動転送をサポートしていません。詳細については、インタラクションおよび制限事項, (4ページ)を参照してください。

システム要件CMCと FACの最小要件として、クラスタ内のすべてのサーバに Cisco Unified CommunicationsManager Release 5.0以降がインストールされている必要があります。

CiscoBusiness Edition 5000システムのCMCと FACの最小要件として、CiscoUnifiedCommunicationsManager Release 6.0(1)以降を指定します。

SCCPおよび SIPを実行している Cisco Unified IP Phoneは、CMCと FACをサポートしています。以下の Cisco Unified IP Phone(SCCP)が CMCと FACをサポートしています。

• Cisco Unified IP Phone 6900シリーズ

• Cisco Unified IP Phone 7900シリーズ

CMC および FAC のインストールCMC機能と FAC機能は、Cisco Unified CommunicationsManagerをインストールすると自動的にインストールされます。これらの機能を Cisco Unified Communications Managerネットワークで使用できるようにするには、クライアント識別コードの設定, (8ページ)で説明されている作業を実行する必要があります。

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クライアント識別コードと強制承認コード

CTI、JTAPI、および TAPI アプリケーションでの FAC/CMC の使用方法

クライアント識別コードの設定ここでは、クライアント識別コードの設定と有効化に関する情報を提供します。使用する CMCのリストを取得したら、これらのコードをデータベースに追加して、ルートパターンの CMC機能を有効にします。

クライアント識別コードを設定する前に、クライアント識別コードと強制承認コードの設定タ

スクの概要を確認してください。

ヒント

関連トピック

クライアント識別コードと強制承認コードの設定, (2ページ)

CMC の設定Cisco Unified CommunicationsManagerの管理ページで、[コールルーティング(Call Routing)] > [クライアント識別コード(ClientMatterCodes)]メニューパスを使用してクライアント識別コードを設定します。

クライアント識別コード(CMC)を使用すると、コールへのアクセスとアカウンティングを管理できます。 CMCは、ユーザに対してコールが特定のクライアントマターに関連していることを示すコードを入力するように強制することで、課金可能なクライアントに対するコールアカウン

ティングと課金を支援します。コールアカウンティングと課金の目的で、顧客、学生などのユー

ザにクライアント識別コードを割り当てることができます。

クライアント識別コードの設定に関するヒント

CMCは、Cisco Unified Communications Managerの管理ページで、または、Cisco一括管理ツール(BAT)を通して入力します。BATを使用する場合、BATのカンマ区切り値(CSV)ファイルには、CMCとクライアント名のレコードが記載されています。 CMCの設定が完了したら、ダイヤルプランドキュメントを更新するか、またはダイヤルプランドキュメントとともに BAT CSVファイルを印刷して保管します。

すべての CMCを追加したら、クライアント識別コードの有効化, (9ページ)を参照してください。

GUI の使用方法

CiscoUnifiedCommunicationsManagerの管理ページのグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)を使用してレコードを検索、削除、設定、またはコピーする方法については、『Cisco UnifiedCommunications Managerアドミニストレーションガイド』のクライアント識別コードの有効化,(9ページ)の項とそのサブセクションを参照してください。GUIの使用方法とボタンおよびアイコンの機能の詳細が説明されています。

Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービスガイドリリース 9.1(1)8

クライアント識別コードと強制承認コード

クライアント識別コードの設定

設定項目の表

下の表は、クライアント識別コードを設定する場合の参考用として使用してください。クライア

ント識別コードと強制承認コードの詳細については、クライアント識別コードと強制承認コード,(1ページ)を参照してください。

CMCの設定, (8ページ)では、クライアント識別コードの設定項目について説明します。この表は、クライアント識別コードの設定, (8ページ)と併用してください。

表 1:CMC を追加する場合の設定項目

説明設定

ユーザがコールを発信するときに入力する 16桁以内の固有のコードを入力します。このコードを使用したコールのCDRに、CMCが表示されます。

[クライアント識別コード(ClientMatter Code)]

このオプションフィールドはクライアントコードをクライアン

トに関連付けます。説明には、任意の言語で最大 50文字を指定できますが、二重引用符(")、パーセント記号(%)、アンパサンド(&)、バックスラッシュ(\)、山カッコ(<>)、または角カッコ([ ]および {})は使用できません。

[説明(Description)]

クライアント識別コードの有効化

ルートパターンで CMCを有効にするには、次の手順を実行します。

手順

ステップ 1 Cisco Unified CommunicationsManagerの管理ページで、[コールルーティング(Call Routing)] > [ルート/ハント(Route/Hunt)] > [ルートパターン(Route Pattern)]を選択します。

ステップ 2 次のいずれかの手順を実行します。

a) 既存のルートパターンを更新するには、『Cisco Unified Communications Managerアドミニストレーションガイド』に記載されているように、[ルートパターンの検索/一覧表示(Find and ListRoute Patterns)]ウィンドウで検索条件を入力します。

b) 新しいルートパターンを追加するには、『Cisco Unified Communications Managerアドミニストレーションガイド』を参照してください。

ステップ 3 [ルートパターンの設定(Route Pattern Configuration)]ウィンドウで、[クライアント識別コードが必須(Require Client Matter Code)]チェックボックスをオンにします。

ステップ 4 次のいずれかの手順を実行します。

a) ルートパターンを更新した場合は、[保存(Save)]をクリックします。

Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービスガイドリリース 9.1(1) 9

クライアント識別コードと強制承認コード

クライアント識別コードの有効化

b) 新しいルートパターンを追加した場合は、[保存(Save)]をクリックします。

ステップ 5 クライアント識別コードが必要なすべてのルートパターンに関して、既存のルートパターンを更

新するか、新しいルートパターンを追加します。

ステップ 6 ルートパターンの設定が完了したら、ユーザへの情報提供, (12ページ)を参照してください。

強制承認コードの設定ここでは、強制承認コードの設定と有効化に関する情報を提供します。

強制承認コードを設定する前に、クライアント識別コードと強制承認コードの設定タスクの概

要を確認してください。

ヒント

FAC実装の設計が終わったら、Cisco Unified Communications Managerの管理ページと Cisco一括管理ツール(BAT)のどちらかを使用して承認コードを入力します。承認コードの大きなバッチとして BATを使用することを検討します。BAT内のカンマ区切り値(CSV)ファイルは、承認コード、対応する名前、対応するレベルなどを計画するために役立ちます。

後で参照するために、ダイヤルプランドキュメントを更新するか、またはダイヤルプランド

キュメントとともに CSVファイルを印刷して保管します。(注)

関連トピック

クライアント識別コードと強制承認コードの設定, (2ページ)

FAC の設定CiscoUnified CommunicationsManagerの管理ページで、[ルーティング(Routing)] > [強制承認コード(Forced Authorization Codes)]メニューパスを使用して強制承認コードを設定します。

強制承認コード(FAC)を使用すると、特定のユーザが発信できるコールのタイプを規定することで、コールへのアクセスとアカウンティングを管理できます。強制承認コード機能を有効にす

ると、ユーザがコールを確立する前に有効な承認コードを入力する必要があります。

CiscoUnifiedCommunicationsManagerの管理ページのグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)を使用してレコードを検索、削除、設定、またはコピーする方法については、『Cisco UnifiedCommunications Managerアドミニストレーションガイド』とそのサブセクションを参照してください。GUIの使用方法とボタンおよびアイコンの機能の詳細が説明されています。

Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービスガイドリリース 9.1(1)10

クライアント識別コードと強制承認コード

強制承認コードの設定

すべての承認コードを追加したら、強制承認コードを有効にするためのトピックを参照してく

ださい。

ヒント

関連トピック

強制承認コードの有効化, (11ページ)FACの設定項目, (11ページ)

FAC の設定項目下の表は、FACの設定項目に関する説明を示しています。

表 2:FAC の設定項目

説明設定

50文字以内の固有の名前を入力します。この名前は、承認コードと特定のユーザまたはユーザのグループを関連付けます。こ

のコードを使用するコールについては、この名前がCDRに表示されます。

[承認コード名(AuthorizationCode Name)]

16桁以内の固有の承認コードを入力します。ユーザは FAC対応のルートパターンでコールを発信するときにこのコードを入

力します。

[強制承認コード(ForcedAuthorization Code)]

0~ 255の範囲の 3桁の承認レベルを入力します。デフォルトは 0です。承認コードに割り当てるレベルによって、ユーザがFAC対応のルートパターンでコールをルーティングできるかどうかが決まります。コールを正常にルーティングするには、

ユーザの承認レベルがそのコールのルートパターンに指定され

た承認レベル以上である必要があります。

[承認レベル(AuthorizationLevel)]

関連トピック

クライアント識別コードと強制承認コード, (1ページ)強制承認コードの設定, (10ページ)

強制承認コードの有効化

ルートパターンで FACを有効にするには、次の手順を実行します。

Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービスガイドリリース 9.1(1) 11

クライアント識別コードと強制承認コード

FAC の設定項目

手順

ステップ 1 Cisco Unified CommunicationsManagerの管理ページで、[コールルーティング(Call Routing)] > [ルート/ハント(Route/Hunt)] > [ルートパターン(Route Pattern)]を選択します。

ステップ 2 次のいずれかの手順を実行します。

a) 既存のルートパターンを更新するには、『Cisco Unified Communications Managerアドミニストレーションガイド』に記載されているように、[ルートパターンの検索/一覧表示(Find and ListRoute Patterns)]ウィンドウで検索条件を入力します。

b) 新しいルートパターンを追加するには、『Cisco Unified Communications Managerアドミニストレーションガイド』を参照してください。

ステップ 3 [ルートパターンの設定(Route PatternConfiguration)]ウィンドウで、[強制承認コードが必須(RequireForced Authorization Code)]チェックボックスをオンにします。

ステップ 4 [保存(Save)]をクリックします。[強制承認コードが必須(Require Forced Authorization Code)]チェックボックスをオンにしない場合でも、指定した数値はデータベースに保存されているため、承認レベルを指定

できます。

ヒント

ステップ 5 承認コードが必要なすべてのルートパターンに対して繰り返します。

ステップ 6 ルートパターンの設定が完了したら、ユーザへの情報提供, (12ページ)を参照してください。

ユーザへの情報提供機能の設定が完了したら、次の情報をユーザに通知します。

•インタラクションおよび制限事項, (4ページ)に説明されている制限事項についてユーザに通知します。

•たとえば承認コード、承認レベル、クライアント識別コードなど、これらの機能を使用するために必要なすべての情報をユーザに提供します。番号をダイヤルするとコードの入力を求

めるトーンが聞こえることを、ユーザに通知します。

• FACの場合、ユーザ承認コードを入力して発信されたコールは、ユーザまたはユーザの部署に属すると見なされます。承認コードを覚えておくか、安全な場所に記録しておくようユー

ザに勧めます。

•ユーザが使用できるコールのタイプを通知します。たとえば、電話機の管理者に問題を知らせる前に、ユーザは電話を切り、ダイヤルした番号とコードをリトライする必要がありま

す。

•トーンが完了する前にコードを入力できることをユーザに通知します。

Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービスガイドリリース 9.1(1)12

クライアント識別コードと強制承認コード

ユーザへの情報提供

•ユーザがコードを入力した後、コールをすぐにルーティングするには、電話機の #を押します。押さない場合、コールはディジット間タイマー(T302)が満了した後に接続されます。このタイマーは、デフォルトで 15秒です。

•ユーザが無効なコードを入力すると、電話機はリオーダー音を再生します。コードの入力を間違えた場合は、電話を切り、もう一度コールを開始する必要があります。リオーダー音が

続く場合は、ユーザは電話またはシステムの管理者に、コードに問題がある可能性があるこ

とを知らせる必要があります。

Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービスガイドリリース 9.1(1) 13

クライアント識別コードと強制承認コード

ユーザへの情報提供

Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービスガイドリリース 9.1(1)14

クライアント識別コードと強制承認コード

ユーザへの情報提供