ノギスの使い方 - Yamagata...

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ノギスの使い方

機械工作実習ガイダンス

• 長さの測定器

• 0.05mm ( 1/20mm )まで読み取りができる

• 測るものをノギスで挟んだり密着させて測定する

• ノギス一本でいろいろな所を測ることができる

M形標準ノギス

ノギスの特徴

スライダー

ノギスの構成

・ノギスは 本尺 と スライダーから成る

本尺

本尺目盛り

・本尺 には ミリ単位の長さを読み取る 本尺目盛り

止めねじ

指掛け(バーニャ)副尺目盛り

・スライダー には 1ミリ以下の長さを読み取る 副尺目盛り(バーニャ)

各部の名称

外側用ジョウ

本尺目盛り副尺目盛り

止めねじ

スライダー 本尺

(バーニャ)

指掛け

外側用ジョウ

・軸の直径、板の厚さ、ブロックの幅などの 外側測定に使用する

・外側用ジョウに測定物を挟んで測定する

各部の名称

クチバシ

(内側用ジョウ)

本尺目盛り副尺目盛り

止めねじ

スライダー 本尺

(バーニャ)

指掛け

クチバシ(内側用ジョウ)

・穴の内径、溝の幅などの 内側測定に使用する

・クチバシを測定物の内側に密着させて測定する

各部の名称

デップスバー

デップス基準面本尺目盛り副尺目盛り

止めねじ

スライダー 本尺

(バーニャ)

指掛け

・穴や溝の深さ測定に使用する

ディプスバー

・ディップスバーを穴に入れて底に当て、基準面を縁に密着させて垂直に立てる

各部の名称

本尺とスライダーの端の段差

本尺目盛り副尺目盛り

止めねじ

スライダー 本尺

(バーニャ)

指掛け

・ブロックや軸の段差を密着させて段差の測定

段差測定

スライダーを閉じたときに、本尺とスライダーの端が一致しないノギスは段差測定不能 (デップスバーを使えば可)

一致する 一致しない

• どちらのタイプも最小読み取り値は0.05mm

• B のタイプは 目盛りの間隔を広げて読みやすくしたもの

普通バーニャ (19mmを20等分、1目盛りが0.95mm)

バーニャの種類

A

Bロングバーニャ (39mmを20等分、1目盛りが1.95mm)

目盛りの読み方 (Aの普通バーニャの例)

1. バーニャの「0」のところで本尺の目盛りを読む(単位はmm) 3 mm

2. 本尺とバーニャの目盛りが一致して直線に見えるところを探し

バーニャの数字を読む(単位は0.1mm) 0.45 mm

3. 測定値は、ふたつの読みを合計した値 3.45 mm

目盛りの読み方 (Bのロングバーニャの例 )

1. バーニャの「0」のところで本尺の目盛りを読む(単位はmm)

2. 本尺とバーニャの目盛りが一致して直線に見えるところを探し

バーニャの数字を読む(単位は0.1mm)

3. 測定値は、ふたつの読みを合計した値

4. 小数点以下の「0」を省略しない

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

30 40 50 60 70 80

38.60 mm

0.60 mm

38 mm

56.75 mm3. 測定値は、ふたつの読みを合計した値

0.75 mm2. 本尺とバーニャの目盛りが一致して直線に見えるところを探し

バーニャの数字を読む(単位は0.1mm)

56 mm1. バーニャの「0」のところで本尺の目盛りを読む(単位はmm)

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

50 60 70 80 90 100

目盛りの読み方 (Bのロングバーニャの例2 )

• 本尺を握り、指掛けに親指を当ててスライダーを動かし測定物を挟む

•挟む力は400gぐらいが適当 (あまり強い力で挟まない)

•測定物にノギスを当てた状態で、正面から目盛りを読み取る

•測定物が小さい場合は測定物も手に持ってノギスを当てる

ノギスの扱い方の基本

軸径・板厚などを正しく測るために

■ジョウは測定物の軸に直角に当てる

■外側用ジョウの奥の方で測定物を挟み、指掛けを軽く押して密着させる

■当てたままの状態で目盛りを読み取る

■奥の逃がしのある所は使わない

90°

ジョウ

×○

測定物

※軸の直径にジョウが正しく当たっていれば読み取り値は最小になる

逃がし

逃がし

○ ×

○ ×

※穴の直径にクチバシが正しく当たっている時は読み取り値が最大になる

■穴径はクチバシを直径に一致させる

■クチバシは深く入れ測定物の中心線と平行になるように当てる

穴径を正しく測るために

■当てたままの状態で目盛りを読み取る

■クチバシを穴に入れ、指掛けを引っ張り、穴に密着させる

■ディップスバーを穴の底に当て、基準面を縁に密着させて垂直に立てる

穴の深さを正しく測るために

■当てたままの状態で目盛りを読み取る

読みにくい場合は止めねじを使ってもよい

■デップスバーの逃がしを底の隅に合わせる

穴の底の隅は丸み(コーナーR)がついている

逃がし

ディップス基準面

ブロック・軸などの段差を正しく測るために

■本尺とスライダーの段差に、測定物の段差を密着させる

ブロックの段差測定を横から見た図

■当てたままの状態で目盛りを読み取る

ここで測る