老年看護学実習 - Osaka...

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老年看護学実習

1. 目 的

老年期にある人の身体的・精神的特徴を理解し,疾患や障害をもった対象の個別性や状況に

応じた看護の必要性を十分に考慮した上で,看護計画をたて実践を展開する。

2. 教育目標

1)老年期にある人(以下,患者とする)の身体的・心理的・社会的側面を統合し,全体像を

とらえ,看護過程を展開する。

①情報収集

a患者の身体的側面の情報を収集する。

-健康障害の経過,現在の機能レベル(ADL、認知機能)、症状、治療内容、予後など

b患者の心理的側面の情報を収集する。

-生きがいなど患者が大切にしていること

c家族的背景、ソーシャルサポート、生活史などの社会的側面の情報を収集する。

d 退院後の生活環境(物理的環境、人的環境)を収集する(特に回復期リハビリテーショ

ン病棟や一般病棟)。

②アセスメント

a患者の日常生活全般における動作や活動の障害および精神機能のレベルを分析する。

b 患者の自立と依存のバランスを考え,自己決定やセルフケア能力のレベルを明らかにす

る。

c患者の潜在している能力や機能を的確にアセスメントする。

d患者の特徴を統合し,全体像を図示し,説明する。

e看護問題について,個別性を反映した適切な表現で記述する。

③計画立案

a看護問題に対し,長期的・短期的目標を設定する。

b状況に合わせて,看護上の問題の優先順位をつける。

c患者の個別性を考慮し,具体的な看護援助を計画する。

d患者の入院生活の生活リズムを考えて看護援助のスケジュールを立てる。

eスタッフとの連携を図るため,計画を説明し共有する。

④計画の実施

a患者の安全・安楽を考慮し,的確な技術で実施する。

b看護援助に対する患者の反応に応じて,計画を修正する。

c実施した看護援助の状況を,スタッフに説明することができる。

⑤評価

a目標への達成度の評価を記述する。

b評価に基づき,看護計画を修正する。

2)高齢者の専門医療機関(療養期、回復期リハビリテーション、一般障害)の地域における

役割やその特徴を理解する。急性期から療養期、または回復期リハビリテーション、その

後自宅または施設での生活という医療環境の変化の過程における高齢者の身体的、精神的

特徴等を理解する。その上で、療養期、及び回復期リハビリテーションにおける医療スタ

ッフ、及び看護師の役割を考えられる。

3)学生同士で協力して病棟での看護実践や学生カンファレンスに積極的に取り組むことがで

きる。

3.実習病棟

医療法人協和会 千里中央病院

〒560-0082 大阪府豊中市新千里東町 1-4-3 06-6834-1100(代表) 院長:成富博章 看護部長:前田千保子 実習指導担当課長:北之園真由美、各病棟実習担当看護師

実習病棟:一般障害者病棟、療養病棟、回復期リハビリテーション病棟 (1 グループを 4 病棟に配置する)

1) 病院の特徴

・初診による外来はなく、急性期を経た後の患者の受け入れ、及び機能回復や療養に対す

る地域医療の役割を担っている。

・療養型病床群、回復期リハビリテーション、一般障害病棟、緩和ケア病棟がある。

・退院後の行き先は自宅、介護老人保健施設、グループホーム、ケアハウス、有料老人ホ

ーム、特別養護老人ホーム、他であるが、病院で看取ることも多い。

詳しくは実習病院ホームページを参照のこと。

千里中央病院 URL: http://www.kyowakai.com/sr/senri.htm

各病棟で治療内容、入院患者、保険でカバーされるケア(材料)の内容、等の特徴が異

なるので、事前に調べた上で実習に臨むこと。

2) 病棟構成:6F以外はすべて各病棟 50床

西 2F:回復期リハビリテーション 東 3F:回復期リハビリテーション

西 3F:一般障害者 東 4F:一般障害者

西 4F:一般障害者 東 5F:療養

西 5F:療養 東 6F(25床):一般障害者

西 6F(25床):緩和ケア

3) 病棟記録からの情報収集

・基本的に紙媒体のカルテから収集する。

・その日の最新の熱計表、最新の検査結果などは PC 上のオーダリングシステムで閲覧可能

で、指導者に必要時にオーダリングシステムを開けてもらい閲覧する。

・毎日の患者のケアの予定は、リーダー板、看護ワークシートに記載されているので指導者

に許可を得て見せてもらう。翌日の看護ワークシートは 15:00 すぎにでるので、それを確

認して翌日の計画の参考にする。

・回復期リハビリテーションでは当日の朝にリハビリテーションの予定が判明する。

・その日の看護ワークシートは病棟スタッフが持っているためスタッフの許可を得て見せて

もらう。

・食事摂取量、排泄状況等はそれぞれ記録のある場所を確認する。

・陰部洗浄は原則的に毎朝実施されているが、入浴の予定があれば実施しないので、入浴予

定を確認する。

・入浴の順番やリハビリテーションの予定はステーション内に情報があるので確認すること。

ただし、リハビリテーションの予定は当日の朝に決定するので、朝一番に確認すること。

・入浴の種類(トロリー、オーシャン、シャトルなど)の用語と意味も確認しておくこと。

【参考】

●カルテの内容と収集すべきポイント

①看護計画

②傷病名記録と現病歴

③入院診療計画書

⑤医師指示事項(薬剤、インスリン、検査、食事内容)

⑥CPR確認書

⑦看護ワークシート(最近の処置など)

⑧熱計表(最新のはオーダリング参照)

⑨歯科検診表

⑩リハビリ総合実施計画表

⑪入院申込書(青)家族歴、経過などが記載

⑫検査結果(最新のはオーダリング参照)

⑬その他、褥瘡、嚥下、転倒スコアシート、HDS-R等

●実習病院の看護過程

・SOAP、ヘンダーソンをベースとした標準看護計画(OP,TP,EP)を展開している。

・問題リストに最新の看護問題があるので確認すること。

・病院全体での記録規定があるため参考にすること。

4.実習の流れ

授業

オリエンテーション

自己学習

臨地実習

初日病院オリエンテーション

学内で実施

5. 実習内容

1)-1 オリエンテーション【学内】

講義形式で実習病棟の特徴について担当教員よりオリエンテーションを以下の日程におい

て学内で実施する。全員必ず参加すること。オリエンテーションを欠席した場合の臨地実習

の参加は認めない。

オリエンテーション実施後に、速やかに連絡用として担当教員(樋上)のメールあてに連絡

用メールアドレスを送ること。メールのタイトルは、グループ番号、学生番号(下 4桁のみ、

半角)と氏名で送ること。

平成 25 年 10月 7 日(月)時間:12:00~13:00 場所:実習室 3

1)-2 自己学習(学内自己学習演習、及び自宅学習)

日時:平成 25年 10月 7 日(月)である。

実施場所:実習室 3

① 学習項目

●体験学習:記録あり

・食事自助具体験

・車椅子生活体験(必ず 2人以上で行う)

●自己学習

・オムツ排泄レポート(オリエンテーション時に配布):記録あり

・高齢者の生きてきた時代について

・高齢者とのコミュニケーション時の基本的態度

② 自己学習時は動きやすい服装(トレーナー等)とナースシューズを着用すること。

③ 各自予定を立てて、学習すること(特に集合時間などは指定しない)。

④ 自己学習の内容については、実習記録の様式に従って記録しておくこと。

⑤ 実習前の心がまえ

・実習初日までに、臨地実習を通して学習したいことなどを考えて臨むこと。

・体調管理(ノロウイルス、インフルエンザ等を想定し、規則正しい生活と適切なタイミ

ングでの手洗い、うがい)の徹底 ・すでに経験した実習の反省点を振り返り、具体的な改善方法をしっかり考え、準備して

おく。 ・対象患者は、実習の前週の金曜日に教員から学生に発表する。疾患、フィジカルアセス

メント項目等について良く勉強しておくこと。

・家族に実習協力を得て実施しているため、家族にも積極的に挨拶し、状況が許せば話を

してもよい。

2)病棟実習の実際(受け持ち制)

各病棟に 2~3名ずつ学生を配置する。配置病棟は別途連絡。

(1) 毎日の実習の流れ

① 初日に受け持ち患者の予定、および病棟の日課や検査予定などを確認して以後の実習

の計画を立てること。

② 実習目標の立て方

毎日の実習目標:毎日受け持ち患者を通して学習するべきことを、スケジュールに応じ

て、具体的に立てること。

毎日の行動計画:毎日の実習目標を達成するための具体的な関わり方や、自分の学生と

しての動きについて、詳細な行動計画を立てること。その日の実習目標と行動計画は、

病棟によっては、朝の申し送り時に発表することもあるので、その場合はスタッフに

分かりやすいように発表すること。

※ 行動計画用紙は別途配布するので、病棟毎に当日の朝作成し、毎朝の行動計画発

表、確認時に指導者に提出し、適宜修正する。その後、実習報告時に返却してもらい、

その日の実習記録に必ず貼り付ける。

目標の振り返り:立てた目標に対して、どの程度達成できたかを振り返ること。達成で

きなかった場合は、次の日の目標や計画に活かすこと。

③ 看護技術の実施について

・看護技術にも病棟なりのやり方があるため、教科書、講義で学習したものとは違うこ

とも多い。患者に実施する前に、事前に必ず病棟で使用している物品や手順を確認し

ておくこと。

・初回は原則見学、それ以降は、学習到達度によって実施可能であり、指導者に判断し

てもらう。

・見学(実施)予定のケアに関しては、必ず事前に「技術チェックシート(資料1)」

にケアの目的、準備物品、観察項目、観察を踏まえた手順、注意事項を個別性にあわ

せて記載しておくこと。「技術チェックシート」を出さなければ、ケアは見学(実施)

できない。ケアに入る前に行動計画表とともに、必ず指導者のチェックを受けること。

・ケアは基本的に日常生活援助のみ。服薬、簡易血糖測定器による血糖測定、インスリ

ン(ダブルチェック含む)与薬、経腸栄養により注入食の準備と接続、点眼、爪きり、

創の処置、吸引、便処置等も含むが全て指導者の見守り下で実施可能。点滴等の医療

的処置は原則見学、確認のみ。

・ケアは学習到達度にもよるが、積極的に見学実施できる。その際には理由を指導者に

説明すること。

・日常生活援助は、決して単独では実施しない。計画を指導者にその必要性とともに説

明し、許可を得たのち、スタッフの監視下で実施する。ケアを実施する際には事前に、

スタッフのケアを見学した上で実施する。

④ 実習の流れ

・実習時間は 8:30から 17:00までとする(うち 60分は昼食時間)。昼食時間は、実

習状況に合わせて各自で適宜とること。

・実習は月曜日から金曜日とするが、水曜日は講義のため帰校日とする。

・更衣室(1F)は 17:30まで使用可能。

・実習初日は 8:40 に病院 1階の正面玄関(地域連携室前の大きな円状の椅子があると

ころ)に集合する。その後着替えて、9:00オリエンテーションの場所に移動する。

・実習初日以外は 8:30少し前に病棟に上がるようにする。

・具体的な実習中の課題や心がまえは実習のスケジュール(資料 3参照)に記載してあ

るので、熟読すること。

⑤ 学生カンファレンス

4 日目以外の毎日、16:00-17:00 にすべての学生と教員のみでカンファレンスを実施

する。テーマは学生が実習を進めるにあたり、共有しておきたいことや、老年期の看護

で気づいたことなど、自由に設定しディスカッション形式で進める。司会を決め自主的

に実施すること。場所は 6階の食堂で実施する。

⑥ 中間カンファレンス

関連図、及び看護計画を指導者にチェックしてもらう時間として、4日目の 17:00ま

でに、学生と指導者で病棟毎に実施する。場所と時間は各病棟で指導者と相談して決め

ておくこと。なお、中間カンファレンスの日には、学生カンファレンスは実施しない。

⑦ 実習反省会

・8日目に実習反省会を各病棟と全体の合わせて2回実施する。

・各病棟では、実習指導者と学生のみが参加し、主に看護展開についての振り返りを実

施する。時間は 16:00 までの間の任意の 60 分間であるが、具体的な時間は各病棟指

導者と確認しておく。

・全体の反省会は、16:00 から学生と教員が参加し、老年看護実習全体として学習した

ことを発表する。場所は原則 6階の食堂で実施する。

⑦ その他

・17:00 以降は原則病棟には上がらない(16:00 からの学生カンファレンスまでに指導

者に実習内容を報告する)。記録、勉強は家でしっかりする。

・図書室は使用可能、本の貸し出しも(1 週間)可能である。使用時は教員に申し出る。

・病棟では記録用紙を入れるための BOX を用意しておくので、そこに記録物、筆記用具

を入れておく。

・各病棟に学生用の SPO2 モニターを配布するので、病棟にいる間は学生が管理し、毎日

教員に返却すること。SPO2 モニターは複数で使用するため、紛失のないよう、管理を

徹底する。

・実習病棟によって状況が異なるので、カルテの閲覧やメモの整理等に使用する場所は

実習初日に指導者に確認すること。

・服装はナース服、及びナースシューズで、身だしなみ等は大学病院実習に順ずる。

・病棟の特徴やルールなど、質問しないと分からないことが多いため、積極的に質問す

ること。

・実習は、積極的に作業など提案してもよいが道具の後片付けまで責任を持って確認す

ること。

・メモは適宜取ること。ただし、患者の前ではメモは取らないこと。

・受け持ち患者以外の患者や家族に対し、挨拶等のコミュニケーションを図ること。

・迷ったときなどは必ず相談すること。事後報告は許可しない。

(2) 他職種の役割と看護師との連携について理解する。

・看護補助職

・リハビリテーションスタッフ(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など)

・ソーシャルワーカー

・管理栄養士

・医師

・薬剤師

・その他

可能であれば高齢者の家族とのコミュニケーション等を通して、看護職の家族への関わり

を考える。また、受け持ち患者の状況により、適宜嚥下訓練や作業療法、理学療法などに積

極的に参加すること。

6. 記 録

1)毎日の記録

・実施または見学、観察した出来事を指定の実習記録用紙に書くこと。

・実施、または見学、観察したことに対して、必ず文献等を用いて考察をすること。

・記録の様式はこだわらないが、具体的内容には、思考過程がわかるように記述すること。

・看護計画を立案した後の 5日目以降の記録には、看護計画の内容が盛り込まれているよう

に書くこと。

・基本的に毎日の記録は時系列で記録すること。

・必ず日々の実習目標の振り返りを記述してから翌日の実習に臨むこと。

2)その他

・毎日の行動計画表(別途配布、各病棟に毎日 1枚:資料 2参照)は、朝各病棟の実習指導者

に必ず報告しチェックを受けること。返却後は実習記録に各自貼り付ける。

・行動計画表に見学、または実施する予定のケアに関しては、必ず「技術チェックシート(資

料1)を指導者に朝の行動計画発表時に提出し、コメントをもらう。

・実習記録用紙にある項目についてはオリエンテーション・事前学習・実習中に観察、実施し

たことに基づき、文献等を用いて記録する。

・実習指導者、教員、及び TA が質問したことに関しては必ず答えること。特に実習指導者か

らの指摘には、次の日までに調べて応えるように努力すること。

3)看護展開

・全体的な情報収集は初日に終わらせ、患者の基本情報や受けているケアは初日にまとめてお

くこと。

・患者の身体的、精神的な特徴や ADLレベルについては、学生自身の観察に基づき、徐々に記

載しておくが、なるべく関連図を描くまでに記載しておくこと。

・看護計画は長期目標と、実習中の短期目標の両方を挙げる。

4)提出

実習終了した翌週の月曜日の 17 時までに看護棟 5F 精神老年助教室前の BOX に提出すること。

ただし、連続して実習がある場合は、相談可。

5)返却

実習記録はグループごとに採点が終了し次第、速やかに返却予定である。返却日時等は適宜

KOAN、連絡メール等で連絡するので、返却時には必ず出席すること。

7. 評 価

1)評価資料

(1) 出席日数(オリエンテーション、実習のまとめも含む。)

(2) 実習態度・積極性

(3) 記録物(自己評価表の病棟評価を含む)

(4) 学生カンファレンス、中間カンファレンス、実習反省会の内容

2)学年内の再履修は原則として認めない。

8. 注意事項、その他

1)止むを得ず遅刻、欠席せざるをえない場合は、できるだけ早く病院(電話)と実習担当教員

(メール)の両方に連絡する。

連絡は以下図の通りにする。

2)自家用車・原付・バイクの使用は禁止する。実習中の移動には公共の交通機関を利用するこ

と(自転車は可)。

3)実習に臨む際には、学生一人ひとりが健康管理を強化し、風邪や胃腸炎などの感染源になら

ないように細心の注意をはらうこと。なお、実習期間中に体調が悪くなった場合(特に感冒

症状や下痢、嘔吐)は、休日でも速やかに担当教員に連絡すること。

4)実習病棟への通学途中に事故などの不測の事態が発生した場合は、実習担当教員、またはク

ラス担任教官に連絡する。連絡がつかず、緊急を要する場合は、教務係に連絡を取ってその

指示を得て行動する。

<実習担当教員の連絡先>

電話/FAX:06-6879-2541(牧本) 06-6879-2543(山川) 06-6879-2547(樋上)

e-mail:higami45@sahs.med.osaka-u.ac.jp(樋上)

病院の代表電話

06-6834-1100

に 8 時以降に電話し

看護管理室に

つないでもらい要件

を連絡する

該当病棟

課長

該当病棟

指導者

学生

教員

9.参考文献

泉 キヨ子 天津栄子 著 根拠がわかる老年看護技術 メヂカルフレンド社 2008

福井基成 著 決定版褥瘡治療マニュアル 改訂版(第 2 版)創面の色に着目した治療法 エ

キスパートナース mook 16 2000 照林社

岡田晋吾 著 胃ろう(PEG)のケアQ&A 2005 照林社

博野信次 著 臨床認知症学入門:正しい診療、正しいリハビリテーションとケア 2007 金芳堂

本間之夫 著 排尿・排便のトラブルQ&A 排泄学の基本と応用 2007 日本医事新報社

田中靖代編著 食べるって楽しい 看護・介護のための摂食・嚥下リハビリ 日本看護協会 2002

きのこエスポアールグループ 編 認知症ケアの学校 2006 日総研出版

足立了平 一歩進んだ口腔ケア 2010金芳堂

柴本 勇、藤島 一郎 動画でわかる摂食・嚥下障害患者のリスクマネジメント 2009中山書店

鈴木孝治編 高次脳機能障害 Q&A 70 正しい理解で、患者・家族指導がスムーズに! 2012 メ

ディカ出版

亀井智子編 根拠と事故防止からみた老年看護技術 2012医学書院

資料 1:技術チェックシート

技術名

ケアの目的

準備物品

留意点手順

技術手順チェックシート(記録、計画とリンクさせる)                        学生名(姓のみ):

※修正は色を変えて見やすいようにする

患者の個別性にあわせて具体的に

資料2:毎日の行動計画表(1週目と2週目)

患者:イニシャル

患者:イニシャル

患者:イニシャル

学生名(姓のみ)

学生名(姓のみ)

学生名(姓のみ)

実習目標 実習目標 実習目標

8:30 8:30 8:30

9:00 9:00 9:00

10:00 10:00 10:00

11:00 11:00 11:00

12:00 12:00 12:00

13:00 13:00 13:00

14:00 14:00 14:00

15:00 15:00 15:00

16:00 16:00 16:00

17:00 17:00 17:00

必ず、記録に貼り付けてから帰ること 必ず、記録に貼り付けてから帰ること 必ず、記録に貼り付けてから帰ること

1週目病棟: 日にち

実習後キリトリ

患者:イニシャル

患者:イニシャル

患者:イニシャル

学生名(姓のみ)

学生名(姓のみ)

学生名(姓のみ)

患者目標 患者目標 患者目標

学生の実習目標

学生の実習目標

学生の実習目標

8:30 8:30 8:30

9:00 9:00 9:00

10:00 10:00 10:00

11:00 11:00 11:00

12:00 12:00 12:00

13:00 13:00 13:00

14:00 14:00 14:00

15:00 15:00 15:00

16:00 16:00 16:00

17:00 17:00 17:00

必ず、記録に貼り付けてから帰ること 必ず、記録に貼り付けてから帰ること 必ず、記録に貼り付けてから帰ること

2週目病棟: 日にち

実習後キリトリ

資料 3:老年看護学実習スケジュール 1週目 1日目 2日目 帰校日 3日目 4日目 週末

内容 8:40に1F正面玄関入ったところで待機9:00病院オリエンテーション病棟オリエンテーション各実習病棟に配置受け持ち患者、病棟に挨拶情報収集1週間のスケジュール確認指導者と1日の振り返りを報告明日のスケジュール確認(指導者への計画表に記入:実習当日配布)16:00学生カンファレンス(司会とテーマを決めておく)図書室で本を借りる(1人2冊まで)

1日の行動計画表記入8:30各実習病棟の申し送りに参加と情報収集行動計画発表と技術チェックシート、指導者に内容確認と修正実施されているケアの見学指導者と1日の振り返りを報告明日のスケジュール確認行動計画表返却16:00学生カンファレンス(司会とテーマを決めておく)

1日の行動計画表記入8:30各実習病棟の申し送りに参加と情報収集行動計画発表と技術チェックシート、指導者に内容確認と修正実施されているケアの見学と実施指導者と1日の振り返りを報告(アセスメントについて)明日のスケジュール確認行動計画表返却16:00学生カンファレンス(テーマ:関連図)

1日の行動計画表記入8:30各実習病棟の申し送りに参加と情報収集行動計画発表と技術チェックシート、指導者に内容確認と修正実施されているケアの見学と実施指導者と1日の振り返りを報告明日のスケジュール確認午後 中間カンファレンス(関連図の確認と看護計画についての個別ディスカッション)行動計画表返却

課題 ・患者の基本情報記載(主にカルテの情報) -ADLレベル -身体面、精神面、認知機能面の特徴 -毎日の記録 -フィジカルアセスメント項目を見直す・患者の1日のスケジュール(処置、ケア等)を確認しておく。・患者に実施されているケアの技術チェックシートを記述する・病棟で使用されている血圧計を用いて学生同士で測定方法を確認しておく・その他の項目の確認・翌日の実習準備 -実習目標を立てる -技術チェックシートを準備する -行動計画を立てる

・患者の基本情報記載(主に観察からの情報) -ADLレベル -身体面、精神面、認知機能面の特徴 -毎日の記録 -フィジカルアセスメント項目を見直す・身体的、精神的アセスメントとニーズを考える・関連図(仮)を書く・技術チェックシートを記述、追加修正する

・患者の基本情報記載(主に観察からの情報) -ADLレベル -身体面、精神面、認知機能面の特徴 -毎日の記録 -フィジカルアセスメント項目を見直す・身体的、精神的アセスメントとニーズを考える・関連図(仮)を描き、看護問題を挙げる・技術チェックシートを追加修正する・教員のコメントに答える・翌日の実習準備 -実習目標を立てる -技術チェックシートを準備する -行動計画を立てる

・身体的、精神的アセスメントとニーズの優先順位を考える・関連図(仮)を修正する・看護問題を修正する・看護計画を1つ挙げる・看護計画は受け持ち患者オリジナルの具体的な計画になるようにする・技術チェックシートを追加修正する・毎日の記録・フィジカルアセスメント項目を見直す・教員のコメントに答える・翌日の実習準備 -実習目標を立てる -技術チェックシートを準備する -行動計画を立てる

・身体的、精神的アセスメントとニーズの優先順位を考える・関連図(修正版)を作成する・看護問題、看護計画を修正する・看護計画は受け持ち患者オリジナルの具体的な計画になるようにする・技術チェックシートを追加修正する・教員のコメントに答える・他の実習記録の項目への記述・毎日の記録・フィジカルアセスメント項目を見直す

・関連図を修正し、再修正版関連図を描く・看護問題、看護計画を見直して修正する・看護計画は受け持ち患者オリジナルの具体的な計画になるようにする・必要であれば、ADLレベル、身体的、精神的特徴、アセスメント、ニーズの優先順位を見直す・技術チェックシートを追加修正する・教員のコメントに答える・他の実習記録の項目への記述・翌日の実習準備 -実習目標を立てる -技術チェックシートを準備する -行動計画を立てる

指導 ・オリエンテーション(緊急連絡先、感染管理、インシデント発生時の対応、物品・ロッカーの使用方法)・主体的な実習を実践するための心がけ(時間管理、挨拶、指導者への働きかけ)・2週間のスケジュールの概要の説明(中間カンファレンスと最終日の反省会等)・紙カルテと電子カルテの見方・記録の書き方・フィジカルアセスメント項目の確認・カンファレンスの進め方

・毎日の実習目標が具体的か・フィジカルアセスメント項目の確認(タイミング、方法に個別性があるか)・患者の1日の生活リズムの確認・身体的、精神的アセスメントの具体的な記述方法・ニーズについて指導者に確認するよう促す

・関連図に病態、加齢による変化、生活面が洗い出されているか確認・具体的にアセスメントを記述できているか確認・抽出したニーズを指導者と確認するよう説明・フィジカルアセスメント項目の確認(タイミング、方法に個別性があるか)・看護技術の実施ができているか確認

・身体的、精神的アセスメント項目の見直し・関連図を用いた計画の立案方法・計画の短期目標の設定の確認

心がまえ ・体調管理・分からないところはすぐに調べる・実習中の報告、連絡はすぐにするようにする

・体調管理・分からないところはすぐに調べる・調べても分からない場合は相談する・実習中の報告、連絡はすぐにするようにする

・体調管理・分からないところはすぐに調べる・調べても分からない場合は相談する

・体調管理・分からないところはすぐに調べる・調べても分からない場合は相談する・実習中の報告、連絡はすぐにするようにする

・体調管理・分からないところはすぐに調べる・調べても分からない場合は相談する

2週目 5日目 6日目 帰校日 7日目 8日目 週末

内容 1日の行動計画表記入図書の返却8:30各実習病棟の申し送りに参加と情報収集行動計画発表と技術チェックシート、指導者に内容確認と修正看護計画の実施指導者と1日の振り返りを報告(看護計画の実施と評価について)明日のスケジュール確認行動計画表返却16:00学生カンファレンス(司会とテーマを決めておく)

1日の行動計画表記入8:30各実習病棟の申し送りに参加と情報収集行動計画発表と技術チェックシート、指導者に内容確認と修正看護計画の実施指導者と1日の振り返りを報告(看護計画の実施と評価について)明日のスケジュール確認行動計画表返却16:00学生カンファレンス(司会とテーマを決めておく)

1日の行動計画表記入8:30各実習病棟の申し送りに参加と情報収集行動計画発表と技術チェックシート、指導者に内容確認と修正看護計画の実施指導者と1日の振り返りを報告明日のスケジュール確認行動計画表返却16:00学生カンファレンス(テーマ:他職種の役割とその中での看護師の役割)

1日の行動計画表記入8:30各実習病棟の申し送りに参加と情報収集行動計画発表と技術チェックシート、指導者に内容確認と修正看護計画の実施指導者と1日の振り返りを報告(看護計画の実施と評価について)行動計画表返却~16:00の間の約60分で指導者と学生で最終反省会(病棟ごとに看護展開の振り返り)16:00~17:00 学生合同反省会(学生、教員、指導者で老年実習全体の振り返り)

課題 ・看護問題、看護計画を見直して修正する・実施した評価をする・必要であれば、ADLレベル、身体的、精神的特徴、アセスメント、ニーズの優先順位、関連図を見直す・患者に実施したケアの根拠、準備物品、手順、声かけ等を評価し、修正する・教員のコメントに答える・他の実習記録の項目への記述・毎日の記録・翌日の実習準備 -実習目標を立てる -技術チェックシートを準備する -行動計画を立てる

・看護問題、看護計画を見直して修正する・実施した評価をする・必要であれば、ADLレベル、身体的、精神的特徴、アセスメント、ニーズの優先順位、関連図を見直す・患者に実施したケアの根拠、準備物品、手順、声かけ等を評価し、修正する・教員のコメントに答える・他の実習記録の項目への記述・毎日の記録

・看護問題、看護計画を見直して修正する・実施した評価をする・必要であれば、ADLレベル、身体的、精神的特徴、アセスメント、ニーズの優先順位を見直す・患者に実施したケアの根拠、準備物品、手順、声かけ等を評価し、修正する・教員のコメントに答える・他の実習記録の項目への記述・翌日の実習準備 -実習目標を立てる -技術チェックシートを準備する -行動計画を立てる

・実施した評価をする・必要であれば看護問題、看護計画を見直して修正する・患者に実施したケアの根拠、準備物品、手順、声かけ等を評価し、修正する・教員のコメントに答える・他の実習記録の項目への記述・毎日の記録・翌日の実習準備 -実習目標を立てる -技術チェックシートを準備する -行動計画を立てる

・実施した看護展開の評価をする・必要であれば看護問題、看護計画を見直して修正する・患者に実施したケアの根拠、準備物品、手順、声かけ等を評価し、修正する・教員のコメントに答える・他の実習記録の項目への記述・毎日の記録

・実施した評価をする・教員のコメントに答える・他の実習記録の項目への記述

指導 ・看護計画に沿ったその日の実習目標が立てられているか・短期目標が評価できるか・関連図の修正の確認・関連図を用いた看護計画の修正方法・看護計画が個別性のある具体的なものになっているか

・看護計画に沿ったその日の実習目標が立てられているか・看護計画の具体性(タイミング、方法に個別性があるか)・関連図を用いた計画の修正方法・他職種に目を向けられるよう説明

・関連図を用いた計画の修正方法・短期目標の評価について説明・他職種の中での看護師がどのような役割を担っているかに目を向けられるように説明・プロセスレコードの記述方法

・看護展開の評価が出来たか・2週間の実習態度の振り返り・実習要項の目標が達成できたか

心がまえ ・体調管理・分からないところはすぐに調べる・調べても分からない場合は相談する・実習中の報告、連絡はすぐにするようにする

・体調管理・分からないところはすぐに調べる・調べても分からない場合は相談する・実習中の報告、連絡はすぐにするようにする

・体調管理・分からないところはすぐに調べる・調べても分からない場合は相談する

・体調管理・分からないところはすぐに調べる・調べても分からない場合は相談する・実習中の報告、連絡はすぐにするようにする

・体調管理・分からないところはすぐに調べる・調べても分からない場合は相談する・実習中の報告、連絡はすぐにするようにする